山下芳生

やましたよしき

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

山下芳生の2007年の発言一覧

開催日 会議名 発言
10月23日第168回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生でございます。  深刻な医師不足について質問をいたします。  奈良県では昨年、出産中の妊婦が意識不明となり、救急の受入先を探したが見付からず、結局大阪の病院に搬送され男の子を出産しましたが、その後妊婦は亡くなるという不幸な出来事がありました。...全文を見る
○山下芳生君 繰り返さないためには、妊産婦と新生児の命を守る、ハイリスクの患者にも対応できる総合周産期母子医療センターの整備が必要不可欠だと思います。お話にあったように、奈良県はまだ未整備であります。  この計画が来年の五月には開設予定だというふうに奈良県は言っておりますが、そ...全文を見る
○山下芳生君 周産期総合母子医療センターの整備について、施設の整備は比較的容易だと思うんですが、一番力を入れるのは医師の確保、看護師の確保だと思います。これを県任せにしてはならないと私は考えます。  大阪のある市立病院は一昨年、医師不足から産科が休診になりました。それを去年、奈...全文を見る
○山下芳生君 奈良の周産期母子医療センターの開設に国が責任を持つということはよろしいですね。
○山下芳生君 次に、医師不足は産科、小児科だけの問題ではありません。昨年来、私は、兵庫県但馬地域の公立病院を訪ねてまいりました。資料に地図を配付しておりますけれども、但馬は兵庫県北部に位置しており、西は鳥取県、東は京都府に接する広大な地域であります。北は日本海に面し、氷ノ山、扇ノ...全文を見る
○山下芳生君 その公立病院が医師不足によって診療科の休診、病棟の閉鎖など大変な危機にさらされております。医師不足は一部の病院で起こっているのではありません。  資料に示しましたけれども、但馬地域の公立病院の医師数は、二〇〇四年百八十五人、二〇〇五年百七十七人、二〇〇六年百六十四...全文を見る
○山下芳生君 実際に現場ではどういうことが起こっているかということなんですが、去年の十二月、兵庫県も入って立案されたこの但馬地域の医師不足対策は、公立病院を集約化、重点化する案でした。九つの病院のうち三つ、梁瀬病院、出石病院、村岡病院、これをベッド数ゼロなどの診療所化しようという...全文を見る
○山下芳生君 複数のグループでとおっしゃいましたが、この各中小病院はそれぞれ複数のグループで、少なくとも五人の医師はいたんです。それがこの医師の集約化によって奪われていっているわけですから、そういう事態が起こっている。  県や但馬の医療確保対策協議会が勝手にやったんじゃありませ...全文を見る
○山下芳生君 地域の実情を踏まえてという答弁でしたが、ただ、但馬の実態は紹介したように深刻であります。このままでは中小病院が維持できない。中小病院が維持できなくなりますと、そこでやっていた患者のふるい分けもできなくなって、拠点病院に患者が集中してパンクする、但馬地域全体の医療バラ...全文を見る
○山下芳生君 そもそも医師不足を招いたのは、一九八六年、大学医学部定員を減らした政府の医師抑制政策があると思います。政府は地域で起こっている医師不足の解決に直接責任を負っていると思います。その立場から事に当たっていただきたい。そして、医師抑制、医療費抑制政策の根本的転換こそ抜本対...全文を見る
11月01日第168回国会 参議院 総務委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  郵政民営化で国民が一番心配しているのは、郵便局の全国ネットワークが維持されるのか、金融のユニバーサルサービスが確保されるのかということだと思います。  二年前の民営化法案の審議を振り返ってみますと、政府は次のように説明しておりました...全文を見る
○山下芳生君 それでは、十年間の移行期間後はどうなるか。二〇一七年十月、郵便貯金銀行、郵便保険会社のすべての株式を処分して完全民営化した後はどうなるか。民営化法案の審議で政府は、その後もそうしたサービスは両者の関係を考えると安定して続くと想定していると説明しておりました。  こ...全文を見る
○山下芳生君 それがビジネスモデルだということであります。  ところが、そのビジネスモデルの前提が崩れる心配が生まれております。先ほどの午前中の質疑でもありましたけれども、基本的に支店を持たないはずのゆうちょ銀行、かんぽ生命が多数の直営店を持つこととなったという問題であります。...全文を見る
○山下芳生君 今、古川会長の方からは試算していない、影響は小さいというお答えでしたけれども、それでは西川社長に伺います。郵政民営化委員会の中でこの議論があって、西川社長は、受託手数料の減少について約一〇%この直営店を展開することによって減るんではないかと、こうお述べになっておりま...全文を見る
○山下芳生君 一〇%ということであります。これは、私は小さくない、かなり大きな影響だと思っております。  資料一に示しました郵便局会社の平成二十年度の収支見通しによりますと、郵便局会社の営業収益全体の八割は銀行、保険の二社からの受託手数料で占められております。その一〇%が削られ...全文を見る
○山下芳生君 ここに一冊の本があります。「ゆうちょ銀行 民営郵政の罪と罰」というタイトルで朝日新聞のお二人の記者が書かれた本でありますが、この本の中に、直営店を幾つ設けるのか民営化法案が国会を通過する前から公社内では議論になっていたことが紹介されております。少し引用いたします。 ...全文を見る
○山下芳生君 考え方が間違っているということで今の数に修正されたということでしたが、実は法律上は、完全民営化後のゆうちょ銀行、かんぽ生命が直営店を幾つまでしか持ってはならないという歯止めはありませんね。ですから、株式が完全に処分された後、いろんな民間の株主からの要求もあるでしょう...全文を見る
○山下芳生君 私も、価値を守る、国民の財産を守るという点は全く同じ考えなんですが、それがこの民営化、四分社化によって可能なのかどうかということが問われているんだと思います。私は、五十店だったらアンテナショップと言えるんでしょうけれども、それがもう二百三十三、四ですから、そうなりま...全文を見る
○山下芳生君 意欲は分かるんですけれども、私はこうしたゆゆしき事態が生じる根本には、これまで三事業一体で運営した郵政事業を四つに分割して、各々利益を追求しなければならない民間会社にしたことがあると思います。三事業一体のときには非収益事業を別の収益事業で支えるクロスサブシダイズが可...全文を見る
○山下芳生君 次に、数の減少が大きな問題になっております簡易郵便局についてでありますが、この旧花園村の中に一か所、ほかにはありませんからここしかない郵便局、簡易局ですが、高齢を理由にして一時休止、前任者がお辞めになった。村の人たちが何とか再開をということで努力されて、今若い女性が...全文を見る
○山下芳生君 最後に、郵政職場の問題について一点質問します。  大阪中央郵便局は、窓口課、これ郵便局会社ですけれども、休憩室がいまだに設置されておりません。職場ではそのために深刻な事態が起きております。食事はロッカー室のロッカーの長いすをテーブル代わりにして弁当を食べ、それが終...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
11月05日第168回国会 参議院 行政監視委員会 第2号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  若者の貧困化の要因ともなっております急増する派遣労働、とりわけ、派遣会社に労働者が登録をし、派遣先が決まったときだけ雇用契約を結ぶ登録型派遣、日雇派遣の問題について聞きたいと思います。  福田首相も、日雇派遣について様々な問題が指摘...全文を見る
○山下芳生君 私も、登録型派遣、日雇派遣の若者たちから直接、大阪や東京で声を聞いてまいりました。それから、つい先日は派遣の集合場所、千葉県の二俣新町の駅、東京ディズニーランドの先ですけれども、麹町宿舎を六時に出て、七時ぐらいから八時半ぐらいまで、次々と集まってくる若者をつかまえて...全文を見る
○山下芳生君 事業所名、休憩時間がないというのは、これは欠けていますね。
○山下芳生君 私が入手した大手派遣元のお仕事内容確認、これがあらかじめ配られる内容です。そこには事業所名もなければ休憩時間もありません。これはもう法律違反だという答弁がありましたから、具体的に資料を提出したいと思いますから、大臣、厳正に対処していただきたい。いかがですか。
○山下芳生君 この仕事の紹介ですけれども、幾つかあって選べるんじゃないんですね。大体、派遣元から紹介される仕事は一つです。あらかじめ希望を軽作業とか重労働とかティッシュ配りとか取られるんだけれども、来るのは大体もう希望関係ないと。重作業が一杯、力仕事ばっかり来ると。派遣元の方もや...全文を見る
○山下芳生君 結構聞きました。これもきっちりと監視する必要があると思います。  それから、教育訓練の機会が保障されていないということですが、これはもう本当に胸を痛めます。ある派遣の労働者、青年ですけれども、こう言うんですね。仮に軽作業でラインの作業だって、やっぱり物を覚える必要...全文を見る
○山下芳生君 さらに、生の声を紹介したいと思うんですけど、劣悪な労働環境、労災隠しとも思われることも常態化しています。  例えば、息もできない臭い職場、入れ歯洗浄剤の職場、もう半日いたら辞めざるを得ないと。そういうところにはあえて使えそうにない子が行かされていると、どうせ辞める...全文を見る
○山下芳生君 確かに、日雇派遣がなくなったら困るという若者はいるんです。私も聞いたらそういう答えをする人がおりました。しかし、なぜかと。その日の生活費に困るからなんです、日雇派遣がなくなったら。だから、そういう日雇で日銭を稼がなければならないような、生活費さえ、その日の、ないよう...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
11月05日第168回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
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○山下芳生君 北朝鮮の核問題を中心に伺います。  核問題をめぐって北朝鮮は、核関連施設の稼働停止、封印など、今年二月の六か国協議で合意された初期段階の措置を実施し、十月の同協議では年内に核施設の無能力化と核計画の完全申告を柱とする次の段階の措置を行うことが合意されました。このこ...全文を見る
○山下芳生君 六か国協議で合意された第二段階の措置の年内履行が実現をいたしますと、これは朝鮮半島の平和体制に向けた協議、あるいは米朝の国交正常化交渉の開始につながって、北東アジアの平和と安定の第一歩となると思います。  先日、米国のヒル国務次官補と北朝鮮の金桂冠外務次官との間で...全文を見る
○山下芳生君 続けて佐々江局長に伺います。  核問題をめぐっては、この間、米国は積極的な対話路線を通じて北朝鮮との協議を前進させております。これに比べ日朝協議関係は率直に言って立ち遅れていると言わざるを得ない状況にあると思います。その主な要因はどこにあるのか。また、今後の日朝関...全文を見る
○山下芳生君 拉致問題と核問題の関係で言いますと、日朝平壌宣言の精神に立って諸課題の包括的な解決を図る立場が重要だと思います。今進行しているプロセスで、核問題の道理ある解決が図られるなら、拉致問題の早期解決の新しい条件が開かれることになると思います。  拉致問題の早期解決の上で...全文を見る
○山下芳生君 最後に町村長官に伺います。  福田総理は先月二十六日、就任後初めて拉致被害者家族会の方々と面会され、その際、拉致問題をめぐる日朝交渉について、今が一番いい時期になってきた、北朝鮮が核放棄すればまともな交渉ができると述べられました。これは重要な認識だと思います。政府...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
11月22日第168回国会 参議院 総務委員会 第5号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  本改正案は、指定職を除く一般職の給与等の改定を行い、俸給表、年間給与の引上げを行うものであり、賛成であります。  そこで、今日は、人事院勧告で触れられております新たな人事評価制度について質問したいと思います。  民間企業が一九九〇...全文を見る
○山下芳生君 導入時に想定されていなかった納得感の低下、不安感の増大、仕事の細分化、個人化、個人間競争によるチーム力の低下、偏った目標管理による挑戦の阻害などなどが弊害としてあったというふうに報告をされております。  そこで、総務省は人事院と共同して公務員に対する新たな人事評価...全文を見る
○山下芳生君 大臣おっしゃったように、公務での人事評価というのは難しいと。そのとおりだと思います。憲法では、すべての公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではないと書かれてありますし、国家公務員法でも、国民に対し、公務の民主的かつ能率的な運営を保障することを目的とするというこ...全文を見る
○山下芳生君 国民のために役に立ちたいという意欲を持っている公務員の中で、今メンタルヘルス、心の病が非常に増えているということを私も危惧しております。  人事院から報告を聞きました。平成十三年度、八年度及び三年度の長期病休者の傷病別順位の比較というものがございます。これを見ます...全文を見る
○山下芳生君 私もいろいろ資料を見せていただいて、非常に典型的な職場が社会保険庁の職場だというふうに感じております。社会保険庁でメンタルヘルスを含む病気休暇取得者の割合が六・四%という数字が出ております。すべての省庁の平均が一・三%でありますので、一・三と六・四ですからこれはもう...全文を見る
○山下芳生君 実態を私も見てまいりまして、社会保険業務センター、東京にありますけれども、行ってまいりまして、その仕事は年金の再裁定をやっておられまして、これまで年間四万件大体再裁定をされていたそうですが、今お話のあったように年金問題が国民の大きな関心になりまして、ですからこれまで...全文を見る
○山下芳生君 社会保険庁、どうですか。
○山下芳生君 終わります。
11月26日第168回国会 参議院 本会議 第9号
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○山下芳生君 日本共産党を代表して、二〇〇六年度の決算について、福田総理に質問します。  この決算は、貧困と格差が広がる中、弱い立場の人々を更に容赦なく切り捨てる小泉構造改革の総仕上げともいうべきものでした。その下で国民がどれほど苦汁を味わってきたか、私は六年間、人々の声をじか...全文を見る
12月06日第168回国会 参議院 総務委員会 第7号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、郵政民営化見直し法案について提出者に伺います。  法案にあるように、国が日本郵政の株式を一〇〇%保有し、日本郵政がゆうちょ銀行、かんぽ保険の株式を一〇〇%持ち続けるようになれば、全国の郵便局ネットワーク、金融サービスのユニバー...全文を見る
○山下芳生君 是非、この法案が可決、成立いたしまして、国民的な議論で、あるべき郵政の姿が浮き彫りになり、そして私が先ほど申しましたような方向で郵政が国民の財産としてしっかりと役割を果たしていただけるように私も皆さんと努力をしたいと思っております。  さて、今日は、日本郵政の西川...全文を見る
○山下芳生君 非正規の。
○山下芳生君 御答弁ありましたように、正規が二万六千減って非正規が三万二千増えたと。公社時代に正規から非正規への置き換えが大量に進んだということであります。  それでは、民営化された今後の人員計画はどうなるのか。人員の多い郵便事業会社、郵便局会社では、今後四年間どのような計画に...全文を見る
○山下芳生君 それはおかしいと思いますね。それだけ人件費減らすんですから、具体的に何人減らすかというのがなかったら出てこようはずがないんですね。  私が事前に郵政の担当者の方に聞いたところによりますと、郵便事業会社で四年間に八千人、郵便局会社で一万四千人減らす計画になっていると...全文を見る
○山下芳生君 郵便局会社の見込みはどうですか。
○山下芳生君 やっぱりそのような、報道どおりの計画を持っているということであります。  それで、郵政公社になって結局、正社員が大幅に減らされて穴埋めに非正規が増えた、置き換えが進んだ。それから、民営化されてからも、今おっしゃったように、二万数千人の大幅な削減になるわけですが、そ...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと質問にかみ合っていないんで、もう一度、非正規社員の実態について私が聞いた話を紹介して、また認識を問いたいと思いますが、非正規社員は郵便の配達とか区分け、正社員と同じ業務を行っているんです。さっき紹介したように、配達して、社員かなと思ったらゆうメイトですという...全文を見る
○山下芳生君 これからのことはいいんですが、今までこうした方たちがそういう状況に置かれていた。私は四人実態を報告しましたけれども、郵政を中心的に支えてこられた方がそういう状況にあったことを社長としてどう認識されますか。
○山下芳生君 同じ仕事をしている方ですから勤務の形態が変わっても同じ待遇で処遇すると、これが世界の流れだと思いますし、今の日本の社会にとってそういうことが必要な今局面にあるときに、日本最大の企業、郵政グループとしてどう対応するのかというのが問われているんだと思います。  それで...全文を見る
○山下芳生君 ここに一冊の本を持ってまいりました。「挑戦 日本郵政が目指すもの」、著者は西川善文さんであります。今年九月三十日初版発行でありまして、正に民営化前日に、社長としての決意を披瀝された本だと思って読ませていただきました。  その中で西川社長はこう述べておられます。実は...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
12月07日第168回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第4号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  北朝鮮の核問題を中心に聞きます。  二〇〇五年九月の六か国協議で、北朝鮮がすべての核兵器及び既存の核計画を放棄するとした初の共同声明が採択されました。翌二〇〇六年の十月、北朝鮮が地下核実験の実施を発表するという重大な事態が発生いたし...全文を見る
○山下芳生君 日本政府が六か国協議の枠組みの中で他の国々と協力を強めて核兵器のない朝鮮半島を実現するために積極的な役割を発揮することは、北東アジアの平和と安定にとっても、また日本の平和と安全にとっても非常に重要なことだと考えます。また、そのことが拉致問題、過去の清算問題など、他の...全文を見る
○山下芳生君 私は、米国の姿勢の根本には北朝鮮の核問題を解決する確固とした戦略があるように感じております。十月二十五日の米下院公聴会でのヒル次官補の発言などを見ますと、途中様々な紆余曲折はあっても、六か国協議の枠組みの中で一歩一歩北朝鮮の非核化という最終目標に向かってぶれずに努力...全文を見る
○山下芳生君 最後に、米国の北朝鮮に対するテロ支援国家指定の解除問題について聞きたいと思います。  高村大臣は、昨日の参議院外交防衛委員会において、また本日の委員会においても、テロ支援国家の指定は日朝交渉の一つのてこだとお述べになりました。その意味するところは、大きな戦略の中で...全文を見る
○山下芳生君 重要なてこではあるが、そのてこがなくなったからといってすべて打つ手がなくなるということではないということもまた同時にお述べになっております。それは非常に大事だと思います。  大きな戦略の中で一喜一憂せずに、ぶれずに臨むことが今求められているということを申し上げて、...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、米国の北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除に反対する決議案について発言します。  米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除に関する問題は、六か国協議の合意に基づき、現在、北朝鮮が進めている非核化に向けた一連の措置の進捗に対する対応措置として...全文を見る
12月11日第168回国会 参議院 外交防衛委員会 第11号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、最近のイラク情勢についてお聞きしたいと思います。  昨日の報道によりますと、イギリスのブラウン首相がイラク南部からイギリス軍を撤退させることを明らかにいたしました。また、先月の末にはオーストラリアやポーランドもイラクから撤退...全文を見る
○山下芳生君 アフガニスタンの情勢も変化しているようでありまして、十月に開かれたNATOの非公式国防相会議では、加盟国のアフガニスタンへの兵力増派が最大の焦点になったと聞いておりますが、どういう議論がされたのか、御報告いただけますか。
○山下芳生君 報道では、アメリカは加盟国に増派を強く要請しましたけれども、欧州諸国は大規模増派に慎重な姿勢を示したということが伝わっております。増派を表明したのは加盟二十六か国中九か国にとどまったということでありまして、例えばオランダの状況を見ますと、政府は三十日、アフガニスタン...全文を見る
○山下芳生君 大臣もおっしゃるように、治安の面では、米軍などによる軍事掃討作戦が激化する、それに対して武装勢力の側の攻撃も激化する、大変憂慮すべき事態だと思います。  同時に、現地の情勢で重要なのは、双方の和解を求める動きが進んでいることだと思います。  国会図書館にまとめて...全文を見る
○山下芳生君 私はその面が全くないとは否定いたしませんが、しかしもっと全体を見る必要もあると思っております。  なぜカルザイ政権がこの和解のプロセスに力を入れているとお考えでしょうか、今の一面以外に。
○山下芳生君 同時にとおっしゃった問題、後でまた議論したいと思いますが、ロンドンに本部を置く国際政策のシンクタンク、SENLIS評議会の十一月の報告を読みました。それによりますと、急進的イスラム主義者とは別に草の根の反政府勢力が増大しているとあります。そして、人々がタリバンに加わ...全文を見る
○山下芳生君 もう一つ、アフガンの歴史を聞きますと、カブールに基礎を置いてアフガニスタンの全域を効果的に統治する強力な安定した政権の確立というのはこれまでほとんどなかったといいます。ちょっともう時間がないので、外務省にその辺りを説明していただこうと思ったんですが、もうそこはパスさ...全文を見る
○山下芳生君 私も、ペシャワール会の方に直接お話を聞きました。やっぱりそれぞれの部族がたくさん存在して、それぞれの部族ごとにいろいろな自治をされた集合体としてアフガンの国があると。病院一つ造るのにも、いきなり平地に立派な病院を造ってもだれも利用してくれない、それぞれの部族の中で、...全文を見る
○山下芳生君 先ほど紹介したアフガンの上院の決定にはこうあります。上院は、タリバン及びその他反対勢力の要求を見いだす努力を行われるべきこと、さらに、その間はそれらの者に対する軍事作戦を中止すべきことを表明したと。作戦の必要が生じる場合は、国軍及び国家警察との調整並びにアフガン政府...全文を見る
○山下芳生君 そういう限定的な軍事活動をやめろというんじゃなくて、空爆全体を中止せよということが現地の声だということを申し上げて、終わります。
12月12日第168回国会 参議院 総務委員会 第9号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、一冊の本を紹介したいと思います。昭和女子大学の竹山昭子先生が一九九四年にお書きになった「戦争と放送」という本であります。この竹山昭子先生は、太平洋戦争のさなかの放送を自分で直接お聞きになった経験がおありです。紹介します。  ...全文を見る
○山下芳生君 私は、放送法の、放送の不偏不党というのは、戦前のように国家が放送事業を縛るための手段にするのではなくて、国家や政党などからの介入から放送事業者の表現の自由を守る手段だと、国家を縛る手段として定められたものだと思います。これ本当に、これこそしっかりと堅持されなければな...全文を見る
○山下芳生君 NHKの前身に当たる戦前の日本放送協会は、本来は純然たる民間の公共的な事業体でしたけれども、政府の強力な一元的統制の下で事実上の国家管理に組み込まれ、軍国主義的な世論指導の国策宣伝機関となって国営放送の役割を果たしてまいりました。  先ほど紹介した竹山先生の本の中...全文を見る
○山下芳生君 是非、それがNHK自身の歴史的な教訓だということもお忘れのないようにお願いしておきたいと思います。  さて、総務大臣にまた伺いますけれども、国家からの独立、政党等の介入から放送事業者の表現の自由を守る、そういうことで放送法が作られました。その際、NHKを政府ではな...全文を見る
○山下芳生君 私がお聞きしたいのは、先ほどの戦前の教訓を踏まえて、NHKを政府ではなく国民や視聴者の代表が管理監督する組織とするために、あらしめるために経営委員会が設置された、こういう意義は大事ではないかという御認識、おありでしょうか。
○山下芳生君 荘宏さんという方がいらっしゃいます。戦後、郵政省電波監理局長として放送法の制定にかかわった方でありまして、この荘宏さんが「放送制度論のために」という著作の中で、戦後の放送法の初志、志をつづったくだりがあります。紹介します。放送法は、独任制の会長を長とする執行機関を設...全文を見る
○山下芳生君 改正案にうたわれている経営委員会の権限強化がこの方向で行われるなら私はいいことだと思います。これまで以上に国民や視聴者の代表がNHKを管理監督することができるようになるのか、さらに、公共放送としての政府からの独立性がより強められることになるのか、こういった観点から経...全文を見る
○山下芳生君 加えて、監査委員は経営委員会の委員の中から経営委員会が任命し、そのうち少なくとも一名以上は常勤としなければならないとありますけれども、これは常勤にするのはなぜでしょうか。
○山下芳生君 そのような方向が、私が最初、戦前からの教訓ということに照らして経営委員会の設立がされたという趣旨から見て、今なぜ必要なのかというのがなかなか私にはその面からは理解できないんです。いろいろ資料を読んでおりますと、通信・放送の在り方に関する懇談会、いわゆる松原委員会が去...全文を見る
○山下芳生君 松原委員会の議論も踏まえたということでございます。  それからもう一つ、法案の中で次に聞きたいのは、経営委員会委員の任命要件の地域条件の緩和ということがあります。改正案では経営委員の任命要件である地域条件、これは今までは八つの地域から各一人ずつ経営委員が選ばれると...全文を見る
○山下芳生君 私は、NHKの経営委員の過去二十年間の全委員のリストをいただきました。北海道とか東北とか八つの地域ごとに二十年間だれが経営委員になられてきたかということを全部一覧表に御苦労いただいてしてもらったんですけれども、これを見て非常に驚いたことがあるんです。八つの地域ごとの...全文を見る
○山下芳生君 私のいただいた資料で関東・甲信越は、ここしばらく、もう十年以上は第一生命、東京海上、富士フイルムなど、一貫して大企業の代表になっております。その前は何人か朝日新聞の方とかありましたけど、だからやっぱりそういうことになっている。  それから、何を言いたいかといいます...全文を見る
12月13日第168回国会 参議院 総務委員会 第10号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに音先生に、国際放送の命令放送について伺いたいと思います。  先生は、グローバル化の中で国際放送の要請が高まっているということを先ほどお述べになって、その在り方としては、政府にとって都合の良いことのみならず悪いことも発信すること...全文を見る
○山下芳生君 続いて音先生にお伺いしたいんですけれども、NHKの経営委員会の在り方についてですが、国民の代表であるべきだと、非常に大事な位置付けだと思うんですが、そのためには、常に公開をされることと、それから選任をどのようにしてするのか、これが大事だということで、いずれも見えにく...全文を見る
○山下芳生君 次に、放送と国民の政治意識の関係について伺いたいと思います。  二〇〇五年の総選挙にかかわって、ある調査では、テレビを見る時間が長い人ほど自民党の投票率が高いという結果が、相関関係が現れたと。二〇〇五年ですから、このときは小泉さんの郵政解散の総選挙でしたから、まあ...全文を見る
○山下芳生君 続いて川端参考人とまた音先生に伺いたいと思いますけれども、「あるある」のあの番組の影響の大きさというのを私も感じておりまして、私のよく知る弁護士の方がちょっとメタボを気にされている方で、あの「あるある」の番組を見てから毎日納豆を食べ続けていたと。弁護士の方でもそうい...全文を見る
○山下芳生君 最後に上澤参考人にお伺いします。  地方独自の番組を作る、これは非常に地域の文化や生活の向上にとって大事なことだと思っておりますが、いろいろ御苦労がおありだと思いますし、またやりがいもあると思います。そして、視聴者の反応もいろいろあるんだと思いますが、その辺り、御...全文を見る
○山下芳生君 どうもお三方、ありがとうございました。  終わります。
12月20日第168回国会 参議院 総務委員会 第11号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに総務大臣に伺います。  政府の原案で、現行法の命令放送を要請放送に変更したいきさつ、趣旨を説明していただけますか。
○山下芳生君 いきさつについてはどうですか。
○山下芳生君 昨年の菅総務大臣の命令内容に対する世論の反応もそのいきさつに含まれていると思いますが、いかがですか。
○山下芳生君 否定はされませんでした。  そこで、菅総務大臣の命じた放送事項は、個別具体的な項目を指定したことが国家による放送への介入、表現の自由、報道の自由、編集の自由の侵害に当たるのではないかと問題になりました。  今回、命令を要請に変えることによってこのような個別具体的...全文を見る
○山下芳生君 あり得るということであります。また様々なケースも想定されているということでありました。したがって、命令を要請に変えただけでは、これは菅総務大臣、当時の行いに対する懸念というものの歯止めにはならないということだと思います。  そこで、修正案の提案者に伺います。  ...全文を見る
○山下芳生君 国際放送も必要だという点についていいますと、そもそもこの放送法自身に協会の目的、業務にかかわって、「国際放送及び委託協会国際放送業務を行うこと。」というふうに規定がありますので、三十三条が削除されたとしても国際放送ができなくなるわけではありません。  それから、配...全文を見る
○山下芳生君 総務大臣が判断するということでございますので、これは国の重要事項が何かを判断するのは総務大臣だということになりますと、限定どころか総務大臣にフリーハンドを与えることになると私は思います。  それから、電監審に諮るということになっておりますが、菅総務大臣の行いのとき...全文を見る
○山下芳生君 菅前大臣も配慮したというふうにお述べになりましたから、あの昨年十一月十日の命令は報道、放送の自由、編集の自由に配慮したものであったというのが総務省の認識だというふうに確認をいたしました。そうなりますと、この規定が修正案の中に加わったとしても、あの菅さんがやったような...全文を見る
○山下芳生君 この条項は非常に重大だと思います。これ努力義務になっておりますけれども、私人ではなくて国の要請に従うことの努力義務でありまして、力関係上、国の方が圧倒的に強いということは言うまでもありません。NHKは放送の要請が出されればそれに従うほかなくなると思います。これまでだ...全文を見る
○山下芳生君 では、改めて確認なんですけど、この修正された法案が成立したら、菅大臣が行ったような個別具体的な項目の指定は一切できなくなるというふうになるんでしょうか。民主党の原口議員、どうでしょうか。
○山下芳生君 災害等でしたら災害対策特別措置法等でその旨を明らかにすればこの三十三条を削除しても可能になるということですので、あえてこれを残し、しかも国の重要事項ということを更に加えることによって、これはその内容が何に当たるかは総務大臣が判断するということですから、限定ではなくお...全文を見る
○山下芳生君 その責任を自覚させるに当たってよって立つ基盤は、国民・視聴者の代表として管理監督するという点はいかがでしょうか。
○山下芳生君 そうであるならば、私は、経営委員会の活動は、国民に対して透明性、公開性が保たれなければならないと考えます。とりわけ、NHK執行部のトップであるNHKの会長人事に当たっては、透明性、公開性が重要だと思います。どういう基準で会長を選ぶのか、国民にその基準を示すことが大事...全文を見る
○山下芳生君 報道等によりますと、古森委員長は次期会長人事について経済人など外部の人材を中心に選任する方針のようでございますけれども、経済人から次期会長を選任することにした理由は何でしょうか。
○山下芳生君 私は、大本営発表と直結した戦前の放送のように、放送が権力と一体になる国営放送化を許さないこととともに、国民の文化や民主主義を醸成するという重要な役割を担う放送に市場原理や競争原理を過度に持ち込むことにも、これは警戒が必要だと思います。とりわけ公共放送たるNHKにとっ...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、放送法等の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、NHKの経営委員会の合議制をゆがめ、政府の介入につながる仕組みをつくるとともに、経営委員会の国民・視聴者の代表による管理監督という本来の役割を大きく後退...全文を見る
12月25日第168回国会 参議院 総務委員会 第12号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず提案者に質問をいたします。  弁護士でない者が報酬を得る目的で業として法律事務を行えば即弁護士法違反という見解がございます。日弁連も同様の見解のようでありますけれども、本改正案の提案理由説明では、行政書士は、行政書士が作成できる...全文を見る
○山下芳生君 法律事務のうち紛争のない法律事務については報酬を得て業として行っても弁護士法違反にならないという立場からの御提案だと思います。  そこで、不利益処分を前提とする聴聞や弁明にはそもそも元々紛争性があるのではないかという批判もございますが、これについて提案者はどうお考...全文を見る
○山下芳生君 次に総務省に伺いたいと思います。  二〇〇四年十一月二十六日の「今後の司法制度改革の推進について」という司法制度改革推進本部の決定には、「税理士、不動産鑑定士及び行政書士の代理人としての活用の在り方については、裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律の施行後にお...全文を見る
○山下芳生君 ということは、これからしっかりとフォローしていく、見守っていくということでよろしいでしょうか。
○山下芳生君 今回の改正の動きがこの政府の司法制度改革とどういう関係にあるのかというのは、先ほど魚住委員から質問があって、直接的には関係はないが、信頼を行政書士の皆さんがかち取る上で非常に重要な改革になるであろうという御答弁がありましたので、そこで、国民の側から考えた場合に、今回...全文を見る
○山下芳生君 いろいろな行政手続の迅速化ということになりますと、これは直接の依頼者だけではなくて、更にそのまた関連する様々な国民にとっても利便性が向上するという広義の意義も私は含んでおるんではないかというふうに期待しているところであります。  さて次に、弁理士、税理士、司法書士...全文を見る
○山下芳生君 済みません、ちょっと今答弁を私理解しづらかったんですが。行政書士については不服審査の代理権が認められていないというふうに私は理解しておるんですけれども、その理由をもう一度。
○山下芳生君 要するに、行政書士の皆さんの仕事というのはかなり幅広くやられているということだと思います。  ただ、そういう意味では士業の沿革も違いますのですべて横並びにとは申しませんけれども、同じ士業としてのバランスという面もございますので、今おっしゃったような努力方向で行政書...全文を見る
○山下芳生君 終わります。