山下芳生

やましたよしき

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

山下芳生の2008年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月04日第169回国会 参議院 予算委員会 第4号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  救急医療について質問します。  最近、救急搬送の受入先がなかなか見付からずに患者が死亡するという出来事が相次いでおります。総理は参議院の本会議で、救急患者の受入れが可能な医療機関を検索するための救急医療情報システムについて、ITを活...全文を見る
○山下芳生君 総理、どうですか。
○山下芳生君 実は、先進的な救急医療情報センターを持つ東京都でも、一月七日清瀬市で、九十五歳の女性が十一病院に搬送を断られて死亡しております。ですから、情報システムも大切ですけれども、受入先が縮小しているという根本問題を止めなければ状態は悪くなるばっかりだと思います。  どうや...全文を見る
○山下芳生君 そういう認識では命救えないと思いますよ。  救急医療の現場の医師や看護師は一人でもたくさんの命を救いたいと二十四時間、三百六十五日、一生懸命頑張っております。消防の救急隊員も同じ思いで、訓練や研修を積みながら日夜頑張っております。今頑張らなければならないのは政治だ...全文を見る
02月05日第169回国会 参議院 総務委員会 第2号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今回の地方交付税法改正案は、国税五税の減額補正に伴う地方交付税の減額分二千九百九十二億円について、国の一般会計からの加算によって補てんするものでありますけれども、問題はその財源であります。  改正案では、平成二十二年度から二十四年度...全文を見る
○山下芳生君 地方として使えるものだったということであります。  交付税総額の確保は大事なことです。これは地方財政計画を策定した国が責任を持って行うべきであると思います。それなのに、言わば後で、平成二十二年度から地方に配分する交付税の先食いという形で今回補てんがされようとしてい...全文を見る
○山下芳生君 結局、感触は得たかもしれませんけれども具体的な了承は取られていない。細かいところまではとおっしゃられましたけれども、三年間で六千二百五十一億円地方に行く分を、そのうち二千九百九十二億円先食いするわけですから、これは決して細かい話では私はないと思います。地方の自由と自...全文を見る
○山下芳生君 この合併を推進する際のいわゆるあめというふうに言われておりましたのが合併特例債でありまして、御存じのように、合併特例債は、事業費の五%の自主財源があれば事業に着手することができるような仕組みであります。残り九五%は地方債の発行で後年度負担として賄うと、その後年度負担...全文を見る
○山下芳生君 もう少し篠山市の財政、具体的に見たいと思うんですが、資料二を御覧になっていただけますでしょうか。  上の表は、篠山市の交付税総額が①であります。これは交付税総額は増えているんですね。しかし、その中身を見ますと、②の元利償還額への交付税措置分がずっと増えているわけで...全文を見る
○山下芳生君 篠山市の場合、本来、三位一体改革による交付税の削減がなければ、合併特例債を使った十一の大きな事業、私はこれ全部無駄だとは思いません。現地行ってみたら、図書館だって非常に大事な役割を果たしたりしております。喜ばれております。住民の暮らしを支える大事な施設がたくさんあり...全文を見る
02月06日第169回国会 参議院 総務委員会 第3号
議事録を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、地方交付税法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  政府の税収の見込み違いに伴う地方交付税の減額に対して国の一般会計から補てんされるのは当然のことです。しかし、補てんにどのような財源が充てられるのかが問題です。  地方交付...全文を見る
02月13日第169回国会 参議院 行政監視委員会 第1号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。    〔委員長退席、理事岸信夫君着席〕  温暖化の影響は、海面の上昇、熱波の多発、干ばつと豪雨、多くの生物種の絶滅の危険など、既に世界各地で深刻な形で現れつつあると思います。IPCC第四次評価報告書では、温暖化が突然、回復不可能な気候...全文を見る
○山下芳生君 先進国が果たさなければならない責任が明記されたということだと思います。  そこで、日本政府は二〇五〇年までに温室効果ガスの排出量を半減させる立場を明らかにしておりますけれども、そうした長期目標を実効あるものとするためにも、二〇二〇年までの中期削減目標を明らかにし、...全文を見る
○山下芳生君 ダボスにも触れられましたので次の質問は割愛したいと思いますが、私は、ダボスの総理の特別演説は、これからの新しい枠組みの目標設定について、セクター別のアプローチによる積み上げ方式によって総量目標を決める、さらにまた基準年の見直しにも言及されております。  これでは削...全文を見る
○山下芳生君 私は、それで目標達成が本当にできるのかと思っております。  環境省が発表した二〇〇六年の温室効果ガス排出量の内訳、排出形態別それから管理主体別の内訳を述べてください。
○山下芳生君 当然ですけれども、排出量の大部分は企業活動によるものであります。また、企業、公共部門が八〇%。家庭やマイカーなどの家計関連は二〇%。したがって、大幅な排出削減を達成していくためには、企業活動に伴うCO2の排出削減が決定的なかぎを握ると思います。  もう一つ紹介した...全文を見る
○山下芳生君 経産省もそういう試算はしていないというふうに聞いておりますけれども、一つの調査の結果として、二百足らずの事業所が半分以上出しているという数値も出ているわけですね。副大臣おっしゃったように、したがって産業界の削減における役割は大きいということになろうかと思います。 ...全文を見る
○山下芳生君 石油やLNG、天然ガスと比べても石炭火力の排出量の増え方が突出しております。資料に石炭火力発電所の二酸化炭素排出量の推移をグラフ化しておりますけれども、御存じのように石炭火力は石油火力に比べてCO2の排出量は一・八倍にもなります。その石炭火力による発電をどんどん増や...全文を見る
○山下芳生君 今いろいろ御答弁あったんですけれども、石炭から天然ガスへの転換については確かに政策はあるんですけど、ほとんどこれは進んでおりません。それから、石炭から、火力から出たCO2を貯留する技術、これはまだ実験中でございまして、一万トン規模の実験、次にようやく十万トン規模、し...全文を見る
○山下芳生君 産構審、中環審の二〇〇七年度自主行動計画フォローアップ、去年の年末に出ておりますけれども、そこでは電事連、電力業界の指針目標に排出量の目標はやっぱりないんですね。増やし頭が排出量目標を設定してないんです。それどころか、経産省の資料では、これから新たに運転開始する石炭...全文を見る
02月25日第169回国会 参議院 行政監視委員会 第2号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、山根参考人に伺いたいと思います。  私、昨日、「アース」という映画を見てまいりました。美しい地球の上ですばらしい仲間たち、映像ではアフリカゾウですとかホッキョクグマですとかザトウクジラが地球全体を回遊しながら動いている状況が...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  続いて、浅岡参考人にお聞きします。  先ほどの陳述の中で、百八十の事業所が日本のCO2の半分以上を排出しているという気候ネットワークの調査報告がありました。このような調査をされていることに対して心から敬意を表するとともに、大変この結果...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  最後に、諸富先生にお伺いしたいと思います。  なぜ日本の温暖化対策が企業、経済界の自主行動計画に任されたままになってきたのか。ヨーロッパとどこが違うのか。  私は、ヨーロッパの企業や経済界が元々環境問題、温暖化問題に非常に積極的だっ...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
03月19日第169回国会 参議院 予算委員会 第11号
議事録を見る
○山下芳生君 ワーキングプア、働く貧困層の増大が社会問題となっております。それにかかわって、地方自治体で臨時、非常勤など非正規職員が増えている問題について質問します。  総務省、全国の自治体の臨時・非常勤職員の数は何人ですか。
○山下芳生君 物すごい数なんですね。しかし、実際はもっと多いと思います。自治労連の調査では、自治体職員のおよそ三割が非正規であります。非正規が四割、五割を超える自治体もあります。  こうした自治体の非正規職員がどんな仕事をしているか、総務大臣、御存じですか。
○山下芳生君 職種多様ということと同時に、以前は補助的な業務だったんですが、今は違います。  ある自治体の市民課の臨時職員は、市民からの問い合わせや苦情の電話対応など、専門的な知識がないとできない仕事をこなしております。市民に臨時なので分かりませんとは言えませんから、法律や条例...全文を見る
○山下芳生君 重要な仕事を担っている人もいるということです。この人たちがいなければ公務は回りません。ところが、非常な低賃金に置かれております。  先ほど紹介した市民課の臨時職員の方の賃金は時給七百三十一円です。地域の最賃すれすれです。月額にして、給与明細票いただきましたけれども...全文を見る
○山下芳生君 実態を少し紹介します。  正規職員と非正規職員が同じ仕事をしている職場があります。保育の職場です。今や保育士の半数以上が非正規という自治体も珍しくありません。そこでは、非正規の保育士もクラスの担任を持ち、保育日誌を作成し、保護者からの相談に応じるなど、正規と区別の...全文を見る
○山下芳生君 質問に答えていただいておりません。同じ仕事をしている人が差別されていいのかということを聞いているんです。  私が直接話を聞いた方は、同じ保育所で十年以上非正規の保育士として働いておられました。正規保育士が減らされる中で、非正規が一時的なものではなくて恒常的に任用さ...全文を見る
○山下芳生君 なかなか大事なことを言ってくれませんけれども。  非正規の保育士がどんな思いで保育をしているか。聞きますと、子供がけがをしてきたら、先生はアルバイトやからとは言えないとか、賃金が低いならそれだけの働きをではなくて、将来を担うかわいい子供たちのために私たちができるこ...全文を見る
○山下芳生君 非常に重要な答弁があったと思います。  志は大事だと言うんですが、ところが、この志ある人たちが低賃金で独り暮らしができない、貯金ができない、毎日の生活で精いっぱいで今後のことを考えられない、先生同士の親睦会にも行けない、コンビニでダブルワークしている、こういう状況...全文を見る
○山下芳生君 私は、常勤的非常勤職員の増大に法律が対応できていないと思います。  最高裁、中野区非常勤保育士雇い止め事件の概要を説明していただけますか。
○山下芳生君 非常勤職員の地位確認の部分について判決はどう述べていますか。
○山下芳生君 最後のところが大事なんですね。要するに、今の法律の下では臨時、非常勤の公務員は半年とか一年の任用しかできないが、実態は十年続けて非常勤保育士をやっている方々がいる、こういう実態に即した法律の整備が必要という指摘であります。  総務大臣、重く受け止めるべきではありま...全文を見る
○山下芳生君 認識が極めて不十分だと思いますね。  本来ではない事態が今起こっているということなんですね。常勤的非常勤がどんどん増えている。それを増やしたのは、これは勝手に自治体が増やしたんじゃないですよ。政府が交付税を削減して自治体リストラを押し付けてきたことがそれ加速させて...全文を見る
○山下芳生君 差別されているのは賃金だけじゃありません。非正規の保育士は育児休業も取れません。育児・介護休業法は地方公務員に適用されますか。
○山下芳生君 地方公務員育児休業法は臨時、非常勤に適用されますか。
○山下芳生君 どちらも適用されない。まさに非常勤職員は法の谷間に置かれております。保育の仕事をしながら、自分の育児休業が取れない。  二〇〇四年三月十六日、日弁連が人権擁護委員会の調査報告書を踏まえて総務省に勧告した内容、どうなっていますか。
○山下芳生君 勧告を受けて総務省はどのような措置をとりましたか。
○山下芳生君 結局、調査もやっていないんですね。千葉市は真剣に受け止めて、人権侵害行為を改める具体的措置、非常勤職員も育児休暇が取れるようにいたしました。国は何にもしていない。無責任極まると思います。  総務大臣、もう一遍聞きますけれども、同じ仕事をしている人たちを差別していい...全文を見る
○山下芳生君 同じように働く人が違いがあってはならないと、非常に重要な答弁がありました。  仕事の中身が同じなら権利もお金もみんな同じ、人間の平等からいってこれは当たり前のことだと思います。公務の職場でそれに反する差別を放置し、官製ワーキングプアを増やし続けることは許されない。...全文を見る
03月27日第169回国会 参議院 総務委員会 第5号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  安心して住み続けられる地域社会にとって路線バスは重要な役割を果たしていると思います。とりわけ過疎地の高齢者にとっては買物や病院通いに不可欠な生活の足、命の足だと思います。  そこで、まず総務大臣に、地方における路線バスの役割、それを...全文を見る
○山下芳生君 高齢者のみならず一般の方にとってもという御認識でありました。  ところが、政府のモータリゼーション政策の下で自家用車の普及が進む中、バスの利用者が減少しております。民営バス事業者の七割は赤字経営となっております。その結果、全国各地でバス路線の廃止が進んでおります。...全文を見る
○山下芳生君 十一年間で九万キロ、地球二回り分のバス路線が廃止されたということであります。  資料に各年度ごとの廃止キロの累計をグラフにしておりますけれども、年を追うごとに廃止路線が増えているということであります。  国土交通省に伺います。ちょっと質問の順番変えますけれども、...全文を見る
○山下芳生君 今お答えあったとおり、やはり地方の赤字額が大きいわけですね。したがって、バス路線の廃止も都市部よりは地方で進行していると推察されます。  国土交通省に引き続き伺いますが、国のバス運行対策費補助金のピーク聞きますと、一九九四年がピークで百十億円だったと承知しておりま...全文を見る
○山下芳生君 ですから、ピークの一九九四年から二〇〇八年を比較しますと、国のバス補助金は六六・八%、七割弱に大幅に減少しているということであります。  続いて国土交通省、国の補助の対象となっているバスの系統は全体の何%になりますか。
○山下芳生君 全体の四・四%。それから、補助は赤字路線に対してのみ出されますから、赤字路線の割合は全国で大体七割というふうに言われておりますから、単純計算しますと二万八千五百系統が赤字と考えられます。そのうち国の補助が千七百九十九系統ですから、赤字路線の中だけ見ても一割にも満たな...全文を見る
○山下芳生君 確かに、市単独の支援については交付税措置がされるんですけれども、これは自治体はそれでも二割以上は持ち出しになるわけですので、なかなかそれが進まないということも今起こっているわけですね。ですから、国の補助が非常に少ないというのが今大変なネックになっているんじゃないかと...全文を見る
○山下芳生君 国の補助が減っているというのは、やっぱり直視しなければならないと思うんですね。  それから、地域ごとの協議会でいろいろな在り方を考えるということですが、実は仙北市もデマンド型乗り合いタクシーというものを試行運転しておりまして、これはなかなか私は注目いたしました。去...全文を見る
○山下芳生君 道路特定財源で道路は地方までどんどん延びる一方で、その道路を走るバスがどんどんなくなっていると、これでいいんだろうかと私は感じました。  国土交通省さんに伺いますけれども、高速道路の建設費は一キロメートル当たり幾らになりますか。
○山下芳生君 今お答えにあったとおり、一キロ当たり六十一億円ということであります。先ほど答弁があったように、国のバス補助金は年間七十三億円なんですね。要するに、高速道路一キロメートルちょっと分しか全国のバス路線維持に対して国はお金を出していないということになるわけです。  道路...全文を見る
○山下芳生君 先ほど、小泉内閣の道路特定財源一般化という路線を是非踏まえてという総務大臣自身のお答えがありましたけれども、地方が今どうなっているかしっかりと見ていただいて、道路特定財源の一般財源化が地方活性化にとっても非常に大きな貢献になり得るということをしっかり御認識いただきた...全文を見る
○山下芳生君 地域医療の問題について質問をします。  まず、国土交通省に聞きます。  衆参の予算委員会で冬柴大臣が配付された国土交通省の作成資料、「地域の自立・活性化や国民生活に欠かすことの出来ない主な取り組み」という資料がございます。この一番最初に、「救急病院へ行く生活道路...全文を見る
○山下芳生君 十津川村から五條市まで行って、五條市の中心的な拠点病院があるから運ぶんだという冬柴さんの説明だったんですが、それでは、五條市の中心的な拠点病院がどういう状況になっているか把握しておられますか。
○山下芳生君 いや、国土交通省の資料に十津川村から五條市に運ぶんだというふうに書いてあるから聞いているのに、じゃ五條市の中心的な拠点病院がどうなっているかと聞いたら、把握してない、知りませんて、それはひどいですよ。  五條市の中心的な中核病院というのはどの病院かといいますと、奈...全文を見る
○山下芳生君 では、どうしてこんな資料を作って、テレビで放映される衆参の予算委員会でわざわざ国民の前でやり取りをするのか。おかしいんじゃないですか。
○山下芳生君 でも、五條の病院がどうなっているか知らないんでしょう。つかんでもいないんでしょう。(発言する者あり)いや、私はって、これ国土交通省の資料ですから、あなた副大臣だから聞いているんですよ。  それで、これ、冬柴さんだって知っていたかどうか分かりませんよ。胸張って堂々と...全文を見る
○山下芳生君 一般論を言っているんじゃないんですよ。十津川から五條に運ぶ問題を言っているんですね。  この採択された十津川それから五條、県中南部、もうここではお産の施設が一つもないんですね、県立医科大学よりも南は。大変なことになっているんですよ。だから、こういう請願が全会一致で...全文を見る
○山下芳生君 今丁寧に説明をいただきましたけれども、要するに、全国で救急患者を救急車が運ぼうと思っても、受入先がなかなか見付からずに手遅れになって亡くなる方も続出していると。これ、全国でその実態を調査した結果分かったことは、二次救急病院が処置困難、受入れ困難になっていると。したが...全文を見る
○山下芳生君 総理の会見の話が出ましたけど、私もそのペーパーをもらいました。一般財源化の前に、第一に書いてあるのは平成二十年度歳入法案の年度内成立ですよ、この期に及んで。まじめに道路特定財源を一般財源化することを白紙からみんなで考えようじゃないかという立場に総理は立っておりません...全文を見る
○山下芳生君 技術的助言ということですが、しかし、そのガイドラインの中を見ますと、第四、財政支援措置等というのがございまして、そこには、改革プランの策定、再編・ネットワーク化に伴う新たな医療機能の整備、再編・ネットワーク化や経営形態の見直し等に伴う清算等に要する経費についての財政...全文を見る
○山下芳生君 ガイドラインに沿ったプランができれば財政支援措置するということですが、ではガイドラインの内容と異なる自治体独自の公立病院改革案を作ったところに総務省からの財政支援措置はあるのかと。私も、第二の夕張と言われて今おります赤平の市立病院を訪ねましたけれども、いろいろ努力さ...全文を見る
○山下芳生君 赤平からの相談には乗るということでしたけれども、ほかの市町村ですね、公立病院持っているところ、仮にガイドラインに中身が合っていなくても、その市町村なりに一生懸命考えて公立病院の経営を改革していこう、地域の医療を守りながら経営も改善していこうと、そういうプランだったら...全文を見る
○山下芳生君 ということは、ガイドラインに仮に則していなくても、場合によっては総務省と自治体が相談もして財政支援措置をすることもこれからあり得るということでいいんでしょうか。
○山下芳生君 今の答弁では、やっぱりガイドラインに向けて、各自治体の経営をガイドラインの内容に持っていこうと。それ以外はなかなかしんどいよということだったと思うんですが、それで本当にいいんだろうかと。  地域の実情に応じて考えないと、ガイドラインの経営効率化とか再編・ネットワー...全文を見る
03月31日第169回国会 参議院 総務委員会 第7号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、古森経営委員長にNHK経営委員長としての基本的立場を尋ねたいと思います。  放送法には放送の不偏不党、政治的に公平であることが明記されております。経営委員長としてこの立場を堅持することは当然だと考えますが、いかがでしょうか。
○山下芳生君 そこで伺いますが、二月二十六日、都内で行われました某自民党衆議院議員を励ます会に委員長出席された事実はありますか。
○山下芳生君 しかし、励ます会であなたは、NHKの仕事もしておりまして、経営委員長を仰せ付かりまして、昨年の六月以来、苦闘しております、皆さんの応援を是非お願いいたしますと、NHK経営委員長の立場を明らかにしてあいさつをされたと聞いております。違いますか。
○山下芳生君 不偏不党、政治的に公平であらねばならない公共放送NHKを管理監督すべき立場にある経営委員長が特定の政治家の励ます会の、たとえ元社員だったとはいえ、発起人となり、あいさつするというのは、国民・視聴者に誤解を与えるのではないかと思います。経営委員長の任にある間はこういう...全文を見る
○山下芳生君 誤解を与えるような行いは慎むべきだと私は思います。経営委員長の言動がNHKの政治報道に対する国民・視聴者の信頼を低下させるようなことがあってはならないということを指摘しておきたいと思います。  続きまして、国際放送について伺います。  古森委員長は三月十一日の経...全文を見る
○山下芳生君 何が国益かというのはだれが判断するんですか。
○山下芳生君 古森委員長は、その委員会の後の会見で、国際放送では政府見解や国会決議などを伝える必要があると語ったと報道されておりますけれども、そうしますと、古森委員長の言う国益の主張というのは政府見解や国会決議を伝えるということとイコールなんでしょうか。
○山下芳生君 その政府見解が国際的に正しい見解かどうかというのはいろいろな判断が必要だという場合もあると思います。  それで、NHKの国際番組基準というものを読ませていただきました。その冒頭にこううたわれております。国際放送を通じて諸外国の我が国に対する理解を深め、国際間の文化...全文を見る
○山下芳生君 自国の政府見解だけを出す国営放送のような放送とか立場の違う意見を紹介しない多様性のない放送というものに耳を傾ける人は世界では少ないと思います。英国放送協会、BBCが国際的に高い評価を受けているのは、自国に不利なことでも公正に伝えようと努力をしてきたからだと思います。...全文を見る
○山下芳生君 そこで、字幕放送については先ほど同僚委員から質問がありましたので、私の方からは、生放送の字幕を増やしてほしいですとか、災害時の臨時ニュースに字幕がなかなか付いていない問題があるよとか、ローカル放送にも是非字幕をという要望が出ておりますので、是非御努力いただきたいとい...全文を見る
○山下芳生君 例えばドラマですと、もう機械的に説明を入れるというふうになりますとドラマの面白さが損なわれるので、脚本家の方がそういう、もう一本ドラマをつくるぐらいの労苦をいとわずやられていると聞きました。しかし、要望高いですから、是非一層の努力をしていただきたいと思います。  ...全文を見る
○山下芳生君 非常に低いんですね、手話放送の今到達というのは。  ところが、総務省に聞きますけれども、視聴覚障害者向け放送普及行政の指針というものがありますが、その指針の中に手話放送の目標が入っておりません。どうして入っていないんでしょうか。
○山下芳生君 現在検討課題ということなんですが、先天性の聾者の方、それから幼少時に失聴した人にとっては聴覚を用いないで獲得した手話が基盤の言語となって、手話が重要なコミュニケーションの手段となっている場合が多いですね。そういう方々にとっては字幕放送よりも手話放送の方が理解しやすい...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
04月08日第169回国会 参議院 総務委員会 第8号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  福田首相は、国民世論と国会論戦に押されて、三月二十七日、道路特定財源制度を廃止し、二十一年度から一般財源化すると述べました。増田総務大臣も首相と同じ立場でしょうか。
○山下芳生君 そうしますと、地方税法第七百条、道府県は道路に関する費用に充てるため軽油引取税を課するものとする、及び同六百九十九条、道府県は道路に関する費用に充てるため自動車取得税を課するものとする、これは改正しなければならないのではないでしょうか。
○山下芳生君 非常に大事な答弁だったと思います。地方税法の道路特定財源の部分を、総理の提案に従うとすれば改正する必要があるということであります。  これは、高速道路を果てしなく造り続ける自動装置となってきた道路特定財源制度がなくなって一般財源化されれば、社会保障にも、そして教育...全文を見る
○山下芳生君 地方財政の問題、それから建設業の問題は後で議論したいと思いますが、私は、今国民が歓迎している、そういう下で、地方税法等改正案、この法案は四月一日以降性格が大きく変わったと思うんですね。要するに、従来どおり暫定税率を維持継続するという性格から、今やいったん下がった税率...全文を見る
○山下芳生君 私は、これだけ生活必需品の値上げラッシュの中でガソリン、軽油価格が下がったことは歓迎されているときに、これ打ち切って再び引き上げるようなことをすることが、それこそ国民生活に大混乱を招くというふうに思います。これはしっかりと、地方の声ももちろんですが、国民生活の実態も...全文を見る
○山下芳生君 地方においても物流は大事だということですが、やっぱり運輸というのは日本経済の動脈だと思います。とりわけ国内貨物輸送量の約九割を担っているのがトラック輸送業界ですので、言わば大動脈ですね。それがこの間の規制緩和と燃料代の急騰によって大動脈が詰まりかかっていた、切れかか...全文を見る
○山下芳生君 地方の道路整備の必要性ということをすぐおっしゃるんですけれども、確かに道路特定財源制度と暫定税率の復活を前提に、これまでどおり十年間で五十九兆円もの道路中期計画に基づく道路建設を続けようと思ったら足らなくなると、大変だということになるのかもしれませんが、しかし、総理...全文を見る
○山下芳生君 時間が残りわずかになっちゃったんで聞けないんですけれども、地方の財政が大変になったのは道路特定財源の暫定税率がなくなるから大変じゃないんですね。やっぱり、九〇年代、国から地方に対して公共事業を押し付けた、そして三位一体改革で交付税を大幅に削減した、これが一番地方財政...全文を見る
04月10日第169回国会 参議院 総務委員会 第9号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  おとといの質疑で総務大臣は、道路特定財源と暫定税率の失効によるガソリン、軽油価格の値下がりについて国民は歓迎していること、元に戻せば国民の負担は増加することを認める一方で、地方が予算執行を留保しており、長引けば住民サービスの見直しをし...全文を見る
○山下芳生君 暫定税率分、臨時交付金合わせますと、都道府県で約一六%、市町村で一三%ということであります。おおむね一割五分ということなんですね。  国交省に伺いますが、四月一日に発表した「平成二十年度道路関係予算の当初配分について」、この趣旨を説明していただけますか。
○山下芳生君 要するに、道路の上に石が転がっているのはどけなあかん、あるいは用地を買収する、買いますという契約しているところはやっぱり執行しなければならない、そして梅雨前、出水期前に直すべきところは直さなければならない、そういう三つの項目で、いろいろまだ見通しは分からないですけれ...全文を見る
○山下芳生君 事業予算の執行留保を決定した三十六団体のうち、四団体は道路関係事業を含む普通建設事業予算を執行留保する、それから七団体は普通建設事業予算以外の経常的経費を含め執行を留保する、これは福祉や教育も入るのかもしれません。ということでしたが、そもそも道路にしか使えない道路特...全文を見る
○山下芳生君 道路建設に充てた借金の返済に回さねばならないことであろうということでしたが、宮城県も、発表文書を見ますと、道路建設に充てた地方債の償還費用を工面するためにほかの分野の執行を見合わせているという発表がございました。私はこの道路建設に充てた借金が非常に膨らんでいるという...全文を見る
○山下芳生君 国の景気対策に地方が付き合って、公債を増やして今償還の時期に当たっているということでしたが、おっしゃるとおり、景気対策として一九九一年からの十年間で総額四百三十兆円、その後、九五年にそれが十年間で六百三十兆円に膨れ上がりましたけれども、公共投資基本計画を政府が決定し...全文を見る
○山下芳生君 私は、真剣な歳出構造の見直しをすることなしに、地方が大変だと、それは大変だと思いますよ、予算組んだけどこういう事態になったんですから。しかし、だからといって、道路特定財源の暫定税率をそのまま復活させるということになったらこれは何にも変わらない。そのことが地方の借金を...全文を見る
○山下芳生君 国直轄の比重が増えて生活関連道路などが減っているという事実、これはお認めになりますか。
○山下芳生君 その下で地方でどんな事態が生まれているか。私は先日、福島県のあぶくま高原道路を視察してまいりました。資料の三枚目に道路の地図を載せておりますけれども、東北自動車道の矢吹インター、左側から赤いラインで、福島空港を経て、磐越自動車道の小野インター、右側までをつなぐ三十六...全文を見る
○山下芳生君 総事業費千三百億余りで造られております。国、地方半分ぐらいずつでしょうか。  実際に走ってみて私びっくりしました。小野インターから平田間ですれ違った車は十四台、それから空港から矢吹間はすれ違った車は一台もありませんでした。ゼロであります。福島空港というのは、実は東...全文を見る
○山下芳生君 実際に今の仕組みでもこれができてこなかったんですよ、道路特定財源があっても。結局は、道路特定財源があることによって不要不急の大型幹線道路が優先されて、必要なところに回っていないわけですから、額があればというんじゃないんですよね。あってもこの仕組みがある限りなかなか回...全文を見る
04月17日第169回国会 参議院 総務委員会 第10号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  四月十一日の政府・与党決定に増田総務大臣がどのようなかかわり方をされたのか、まず聞きたいと思います。
○山下芳生君 では、内容に直接責任を負う大臣に伺いたいと思います。  政府・与党決定は、与野党協議の前提として、道路特定財源と暫定税率を十年間延長する法案を一日も早く成立させるとしておりますけれども、これは、政府・与党決定自身が掲げた二十一年度から一般財源化するとの方針と根本か...全文を見る
○山下芳生君 私は、新たな手当てをしなくても、今現実に立って考えれば、現在、ガソリン税の暫定税率はなくなっておりますし、道路整備財源特例法の期限も切れて一般財源化しております。言わば二十一年度から一般財源化するという政府・与党の方針を現実が先取りしているわけですね。何でわざわざこ...全文を見る
○山下芳生君 どうもその適切な時期に手当てをするということで逃げようとされるんですが、私たちは〇八年度から一般財源化すべきだというふうに思っております。百歩譲って政府・与党の言うとおり〇九年度から一般財源化するにしても、道路特定財源を十年間維持するということを定めた道路整備財源特...全文を見る
○山下芳生君 私は、半世紀にわたる道路特定財源制度、それから三十年を超える暫定税率、これは例えば全く採算の取れない東京湾横断道路、アクアラインなど、無駄な道路を造り続ける自動装置だったと思っております。  国民の世論それから国会の論戦に押されて、三月二十七日、福田首相がようやく...全文を見る
○山下芳生君 政府・与党決定は、地方の必要と判断される道路はとは書いてないんですね。全部の道路を含めてです。それで、その決定に増田大臣もかかわっておられますから聞いているんですが。  昨日の参議院本会議で民主党の辻議員が大変いい質問をされまして、首相が答えられて、昨年十二月の政...全文を見る
○山下芳生君 道路特定財源の一番の問題は、これまでその四割が高速道路ネットワークに使われてきたと、高規格幹線道路ですとか地域高規格道路であります。これが際限なく高速道路を造り続ける仕組みになってきた。その中には採算の取れない道路が一杯あるじゃないかということを国会で提起し、冬柴大...全文を見る
○山下芳生君 これだけ国会の中で初めに総額ありき方式の問題が浮き彫りになっているのに、与野党協議だと、今それを見直すと言えないというのは、非常に私から言わせれば情けないと思うんですね。  実は、増田大臣自身、道路にしがみつく立場にあられるということを私感じたんです。この間の質疑...全文を見る
○山下芳生君 血の通ったという言葉だったら、高齢者にこそ血の通った政治をやってくれというふうに思いますね。  それからもう一つ、つなぐという点では、子供の命を私はつなぐのは最優先だと思っています。  文部科学省に伺いますが、平成十四年度と平成十九年度の公立小中学校施設における...全文を見る
○山下芳生君 十四と十九。
○山下芳生君 耐震化率に格差が広がっていっているんですね。私は、地方の予算のこれは多い少ないが一番の原因だということは文部科学省も認めております。大臣もそう答弁している。こういうところにこそ真っ先にお金を注ぐ、掛ける必要があると思うんですね。  大臣に伺いますけれども、一般財源...全文を見る
○山下芳生君 初めに総額ありきの方式をやめなければそこには回らないということを指摘して、終わります。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、澤井公述人、小西公述人に伺います。  首相が提案した道路特定財源の一般財源化について、地方はどう考えればいいのかということについて伺いたいと思います。  私は、地方にとっても、道路以外の例えば医療や教育など切実な課題にも、...全文を見る
○山下芳生君 続いて、澤井、小西両公述人に伺います。  四月一日に道路特定財源、それから暫定税率の根拠法が失効いたしまして、それに伴って、今地方自治体では事業執行留保、中には道路事業だけではなくて他の普通建設事業あるいは経常的な事業、医療、福祉にまで留保せざるを得ないという影響...全文を見る
○山下芳生君 続いて、汐見公述人に伺いたいと思います。  私も国会がしっかりと審議をする場であるべきだという意見には同感です。その上で、必要でない道路はどこか、あるなら棚上げして必要な道路から進めればよい、大変見識のある御意見だと拝聴いたしました。同時に、それがほかの課題、高齢...全文を見る
○山下芳生君 続いて汐見公述人に伺いますが、建設業の役割なんですが、雇用の担い手という点でも大事でしょうし、よく聞きますのは、大規模工事、大規模開発に地元の中小の建設業が下請で入る場合、かなり単価をたたかれて砂をかむような仕事にしかならないんだということをよく私伺います。そういう...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。
04月22日第169回国会 参議院 総務委員会 第11号
議事録を見る
○山下芳生君 初めに片山参考人に一言申し上げたいことがあるんですが、鳥取県西部地震の際に、当時知事だった片山さんが現場に急行されて即座に住宅再建に三百万円支給するという決断をされました。当時、やはり地方では高齢者の方は住宅がつぶれたら自力では再建できない。そういう地方の集落に幾ら...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  持田参考人に伺いたいと思います。  先ほどの御意見で、今の地方財政の惨たんたる現状を救うために交付税総額の確保が必要という御発言がありまして、それにかかわって三つお尋ねしたいと思うんですが、一つは、地方財政の惨たんたる現状とは一体どう...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  片山参考人に再度伺います。  昨日、夜、NHKスペシャルで「どうする?大返済時代」と題して、地方自治体の債務残高が総額二百兆円にも膨らんでいる、そのことがサービスカット、それから負担増として今住民生活を圧迫している現状がリアルに紹介さ...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  横尾参考人に伺いたいと思います。  お配りいただいたレジュメを見ますと、二ページに、社会保障費抑制の動きがあるが、直接住民と向かい合い行政サービス提供を担う地方では、地域事情によるサービスなどもあり、一律の抑制策は不可能であると。この...全文を見る
○山下芳生君 最後に、片山参考人、横尾参考人に一言だけ感想を伺えればと思っているんですが、私、地元が大阪でして、大阪でも、先日当選された橋下徹大阪府知事が四月の十一日に財政再建プログラム試案というものを発表されました。その中身は、大変ドラスチックに、小学校一年生、二年生で実施され...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。
04月24日第169回国会 参議院 総務委員会 第12号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、昨日、与党は、本委員会で審議中の地方税三法案を含む道路特定財源と暫定税率を復活させるための法案について、四月三十日、衆議院において三分の二の多数で再可決することを決定いたしました。  国民生活に多大な影響を与える法案にふさわ...全文を見る
○山下芳生君 先日の参考人質疑で持田信樹東京大学大学院教授は、地方財政は惨たんたる状況にあるとの認識を示した上で、そうなった原因として、国が景気対策に地方を手足のように使った、地方もそれに乗ったことを挙げられました。また、片山善博前鳥取県知事は、自治体がハード事業をやり過ぎた借金...全文を見る
○山下芳生君 もう一つ、地方財政の深刻な事態を救うために、地方交付税総額の復元が必要であるとの認識も共通して参考人から出されました。  横尾俊彦佐賀県多久市長は、この間の大幅な交付税の削減で本当に困っている、原資を確保していただきたいと述べられ、持田東大教授も、地方財政の惨たん...全文を見る
○山下芳生君 そこで、大型公共事業がいかに後々まで地方財政のおもしとなっているか、今日は本州四国連絡道路の例を具体的に見てみたいと思います。  本州四国連絡道路の事業費は、三本の橋を含めて二兆八千七百億円であります。この建設に要する資金は借金で賄われました。当初、元利償還はすべ...全文を見る
○山下芳生君 借金の穴埋めに多額の国民の税金が使われたということであります。これは厳しく反省をすべきではありませんか、副大臣。
○山下芳生君 余り厳しく反省されているような思いが伝わってこなかったんですね。  香川県出身だと、私もそうですけれども。私も小さいころに連絡船に何度も乗りました。夢の懸け橋として小学生のころは瀬戸大橋の模型を木で作ったりしたことを覚えております。しかし、一気に三本の橋を架けるこ...全文を見る
○山下芳生君 実はこの本四道路の穴埋めは国だけではないんですね。国とともに地元の自治体も毎年本四連絡道路の負担軽減のために出資金を出し続けております。  国土交通省に伺いますが、地方の出資金はいつから始まりこれまで幾ら出されたか、今後いつまで続いて幾ら出される予定か、お答えくだ...全文を見る
○山下芳生君 お配りした資料に本四道路への国、地方の出資金の年度ごとの推移を示しております。また、二枚目には大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、大阪市、神戸市の二〇〇七年度分のそれぞれの出資金額を示しました。二兆八千七百億円の道路と橋を造ったら、地方に...全文を見る
○山下芳生君 一昨日片山参考人が、独り道路だけを聖域にして財源の面で優先席を設けるのは時代遅れ、医療、教育などほかに重要な課題もあるとお述べになりました。私は今の地方財政の現状からすると大変的を射た提起だと考えました。  同時に、今後の道路政策で心配な点が一つあるんです。道路関...全文を見る
○山下芳生君 前回に引き続き、総額先決め方式をやめるとはおっしゃらないんですが、これまで道路以外にも中期計画があったと、河川や港湾、そういうことをお挙げになりましたが、それはこの間の財政の硬直化を招くという反省の上に全部なくなっております。今中期計画があるのは、額を決めてあるのは...全文を見る
○山下芳生君 それでは医療や教育に回す財源が出てこないということになると思うんですね。私は、なぜ政府・与党がここまで道路聖域化にしがみつくのか、その背景に道路の利権をめぐる政官業の癒着があると思っております。  資料を配付しておりますけれども、道路建設の業界団体である社団法人日...全文を見る
○山下芳生君 我が党は企業・団体献金は一切禁止すべきという立場でありますし、それを実行しておりますけれども、国民の税金である道路特会の使われ方が今これだけ問題になっている。そこから、受注している企業から政治献金もらうことはこれは税金の還流ですから、これだけ巨大道路造り中心の中期計...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
05月15日第169回国会 参議院 総務委員会 第14号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、消防庁に伺います。  今年二月十五日に出された消防審議会の大規模地震に備えた当面の消防防災対策のあり方に関する答申では、危険物事故の動向それから発生原因、どう述べているでしょうか。
○山下芳生君 危険物施設の事故は増加傾向にあり、その発生原因として施設の老朽化の進展が考えられるということであります。  そこで、五百キロリットル以上の大型屋外タンクを始め、危険物施設が集中している石油コンビナートの保安規制について聞きたいと思います。  経済産業省、石油コン...全文を見る
○山下芳生君 一九九六年の高圧ガス保安法の改正で、通産大臣が認定した事業所には自主検査と、それから検査周期の延長、これは運転を止めずに連続運転できるということが容認されたということであります。  当時、私は参議院の商工委員会で質問に立って、保安規制の緩和で事故が増加する危険性を...全文を見る
○山下芳生君 資料にグラフを示しておりますけれども、保安規制の緩和後、事故が増加しているわけであります。経済産業省、その要因は何でしょうか。
○山下芳生君 劣化や腐食等による災害が増加しているということでありまして、これも資料にその分布を示してありますが、要するに設備の経年劣化が事故の増加の背景にあるようであります。ただ、私は、設備が老朽化する、イコール劣化、腐食が増える、イコール事故が増大すると安易に認識していいのか...全文を見る
○山下芳生君 大部分は防ぐことができた事故だったということであります。これは逆に言いますと、過去の知見を集めて、それから管理を適切に行えば、たとえ設備の老朽化が進んだとしても事故を未然に防ぐことはできるということだと思います。  非常に大事な指摘だと思いますが、経済産業副大臣、...全文を見る
○山下芳生君 先ほどの厚生労働省の報告書では、こうした事故は高圧ガス保安法の適用を受ける設備には発生しているが、労働安全衛生法の適用を受けるボイラー等では発生していないとあります。これも非常に重要な指摘だと読みました。  両者のどこが違うのかといいますと、高圧ガス保安法は事業者...全文を見る
○山下芳生君 以上のようなことを踏まえて、報告書は最後に、「石油精製業界において、経営や競争が激しいときであっても、社内検査の検査手順・方法が確実に遵守され、また社内の検査部門が会社の経営から独立して公正な判断が行われるようにするための仕組みが構築され、かつ、それを維持し続けるだ...全文を見る
○山下芳生君 これは非常に認識が甘いなと率直に思いますね。  二〇〇四年に四十六社、八十事業所が認定をされておりました。それがいろいろな検査不適正、それから事故もありまして、六社、十一事業所の認定は取り消されているわけですね。物すごい比率ですよ、これは。一般の事業所の事故率より...全文を見る
○山下芳生君 先ほどの質疑でもありましたけれども、幾ら消防庁が一生懸命やっても、経済産業省の分野で規制が緩和されて事故がどんどん増える。しかし、起こった事故の後始末、火災消しに行くのは消防庁やという、そういう大事な役割を私は総務大臣が果たさなければならない。  だから、消防法の...全文を見る
○山下芳生君 次に、産科の救急医療について質問をいたします。  一昨年、昨年と妊産婦の搬送先が見付からずに死亡、死産するという悲しい出来事が続いた奈良県では、総合周産期母子医療センターが未整備でした。総合周産期母子医療センターの開設に当たって、医師の確保、看護師の確保も含めて、...全文を見る
○山下芳生君 二度の悲しい出来事の痛苦の教訓の上に開設の運びとなったことについて、関係者の努力に敬意を表したいと思います。これが安心して赤ちゃんを産める社会にという願いにこたえる第一歩になるように期待したいと思いますが、ただ、手放しで喜べない面があるんですね。  当初の計画より...全文を見る
○山下芳生君 看護師さん、たくさん養成されているんですよ、県内で。なかなか県内に残ってくれないといういろいろ苦労もあるようです。やっぱり、県任せにしていたのではなかなか思うように運ばないということなんで、是非国が責任を持って引き続き、奈良だけではありません、全国の医師、看護師の抜...全文を見る
05月19日第169回国会 参議院 決算委員会 第8号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、養護学校の寄宿舎の役割について、文部科学大臣に質問をしたいと思います。  私が養護学校に寄宿舎があるということを知ったのは一年半前でございました。滋賀県の親子無理心中の事件がきっかけでありまして、一昨年の暮れに、滋賀県で障害...全文を見る
○山下芳生君 一千の特別支援学校の中で三百三十三寄宿舎があって、約一万人の子供さんがそこで暮らしているということであります。  私、その滋賀県の寄宿舎を訪ねまして指導員の先生や保護者のお母さんのお話を聞きまして、養護学校の寄宿舎というのが通学困難や家庭事情の対策にとどまらない、...全文を見る
○山下芳生君 続いて、養護学校の寄宿舎の役割について少し御紹介したいんですけれども。  私は、そういう家庭の事情をフォローする役割にとどまらない、子供たちが自立をし社会参加する力を培う場所に寄宿舎がなっているということに非常に感銘を受けたんです。  私が参りました寄宿舎では、...全文を見る
○山下芳生君 非常に重要な御答弁だったと思います。  実は、文部科学省が平成十三年の一月十五日、二十一世紀の特殊教育の在り方についてという報告書の中で、この養護学校の寄宿舎の役割について、今大臣がおっしゃったようなまとめ方をされております。  これ、文部科学省に確認しますけれ...全文を見る
○山下芳生君 確認させていただきました。  私がこの寄宿舎のある養護学校を訪ねて、もう一つ大事な役割があるなと感じたことがあるんです。これは滋賀ではなくて別の大阪のある養護学校の話なんですけれども、この養護学校は、元々は病弱な子供さんが通うあるいは入舎する学校であり寄宿舎でした...全文を見る
○山下芳生君 この大阪の養護学校と寄宿舎の実践というのは専門家の大学の先生方からも非常に高く評価をされておりまして、生きづらさを抱えている子供たちの福祉と教育の経験と知恵を蓄積、凝縮している文化センターだという評価ですとか、こうした子供にはじっくりと自分を見詰め、障害を受容してい...全文を見る
○山下芳生君 大臣も是非視察に行きたいということでしたので、是非しっかりとその視察を文部科学行政に生かしていただきたいと思います。  今申し上げましたいろいろな養護学校と寄宿舎の果たしてきた役割ですけれども、家庭の事情に対応できる力、それから子供たちの自立や社会参加を培う力、そ...全文を見る
○山下芳生君 自治体が決めることだということでしたけれども、私、そういう言い方で逃げちゃいけないと思うんですね。財政困難な都道府県に生まれた障害のある子供は、発達する権利が十分保障されなくてもいいと国政に携わる政治家として言えるだろうか。私は、それは絶対言えないと思います。渡海大...全文を見る
○山下芳生君 障害のある子供たちも、健常児と全く異なることなく人間として発達する権利を持っている。その権利を保障することは、私たち大人たちあるいは社会全体の責務だと。これは国連の子どもの権利条約であるとか障害者権利条約でも確認されていることでありまして、これは逃げるというわけじゃ...全文を見る
05月20日第169回国会 参議院 総務委員会 第15号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  先ほど礒崎委員が取り上げた番組について、たまたま私も当日のホームページで感想を書いておりましたので、紹介したいと思います。  いい番組でした。今日夜のNHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス」。バブル崩壊後の雇用の規制緩和、...全文を見る
○山下芳生君 デジタル放送の送信というのは、デジタル化を決めた国と放送事業者の責任で行われるべきものだということだと思います。  ところが、総務省及び全国地上デジタル放送推進協議会が昨年の九月に発表した市町村ロードマップによりますと、現在地上アナログ放送が受信可能となっている世...全文を見る
○山下芳生君 衛星放送による補完措置、五年程度ということですけれども、検討されている放送チャンネルというのはNHKと教育テレビ、それから東京の民放五局、合わせて七局ということでありまして、東京の視聴者にとっては補完ということになるんでしょうけれども、地方の人たちにとっては、例えば...全文を見る
○山下芳生君 和歌山の中でも、地デジの難視対策に大変熱心に取り組んでいる自治体がございまして、和歌山県北部の紀美野町というところに行って話を聞きました。  紀美野町は人口一万一千人、四千二百十四世帯のうち、八割を超える三千四百四世帯が現在も共聴組合を組織して共同アンテナを敷設し...全文を見る
○山下芳生君 NHKの責務、放送を届けなければならない、あまねくということでありましたけれども、先ほど紹介した紀美野町のギャップフィラー方式は、電波を発信する施設ですので電波利用料まで払わされるということになるわけですね、町が。これは私はどうなのかと。放送事業者が本来電波を届ける...全文を見る
○山下芳生君 電波利用料のことも含めて総務大臣、いかがですか。ちょっとこれ私は、そういうところまで電波利用料を課せられるというのはいかがかなという感じを持つんですが、いかがでしょうか。
○山下芳生君 それは一基の場合ですよね。リレーしますから、五十そういうのを造らなければならなくなるであろうと言われていますから、その五十倍掛かってくるわけですね。  ですから、そういうことも含めて、NHKが本来は負担していた、これまでは、ものが、負担なくなる、知りませんよという...全文を見る
○山下芳生君 時間の関係で、経済的弱者の対策については割愛させていただきたいと思います。  都市部での難視聴対策について質問を進めたいと思います。  先ほどのお話にもあったように、あのロードマップというのはあくまでもシミュレーションですので、実際に映るかどうかはやってみなけれ...全文を見る
○山下芳生君 具体的なちょっと起こっている事案について伺いたいと思うんですけれども、都市部では全世帯の中でケーブルテレビに加入している世帯が多いと思うんですね。その理由として、先ほどあった受信障害対策で利用している世帯がかなりあります、ビルや障害物が多いからだと思うんですが。 ...全文を見る
○山下芳生君 もう、無料で障害対策でケーブル見ている人はそれが当たり前だと思っているんですね。それが突然、もう私の責任ではなくなりましたのでどうぞ自分で加入してください、有料ですと言われても、びっくりする方多いと思うんですね。是非これは、どうそれを折り合い付けていくのかというのを...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
05月29日第169回国会 参議院 総務委員会 第18号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  日本で受信される電子メールは、一日当たり約三十五億から四十億通というふうに聞いております。そのうち七、八割が迷惑メールと言われておりまして、利用者の同意なく営利目的で送られてくる迷惑メールというのは、利用者の方に無用の負担を強いるし、...全文を見る
○山下芳生君 三年前見送ったことでいろいろ被害が拡大しているということを直視しなければならないと思います。  飯田橋にある東京都消費生活総合センター、ここには数十人の相談員の方がいらっしゃいますけれども、お話を伺いますと、ワンクリック詐欺ですとか架空請求の被害相談が非常に深刻に...全文を見る
○山下芳生君 今数字を挙げていただいたように被害は大変大きい、ところが取締りの実績はわずかということでありまして、三年前オプトイン方式の導入を見送って、打てた手を打たなかった責任は、これはやはり大きいと私は思います。  総務大臣に伺いますが、そうした反省も踏まえて、今回の法改正...全文を見る
○山下芳生君 続きまして、フィッシングやボットネットなど新たな手口による犯罪の増加について質問する予定でしたけれども、先ほど同僚委員から質問がありましたので割愛させていただきたいと思います。  次に、青少年や子供たちをめぐる迷惑メール、インターネットの問題について伺いたいと思い...全文を見る
○山下芳生君 昨日、参議院の本会議で全会一致で可決、成立したいわゆる出会い系サイト規制法案ですね。これ、今まで十八歳未満でも自分でクリックすればアクセスできるということを、そうではなくて、それを証明するもの、例えばクレジットのナンバーですとかですね、そういうものが必要になるという...全文を見る
○山下芳生君 私も、文部科学省がお作りになった子供向けのリーフレット、ちょっと待って携帯というのを見せていただきました。これ開きますと、確かに携帯は便利なんだけれども、こんなに危険な面がありますよということを、やめようゾーン、見直しゾーン、無視しようゾーン、危険ゾーンということで...全文を見る
○山下芳生君 これまではフィルタリングも、知っている親御さんはそういうことを、サービスを受ける方がありましたけれども、ほとんど能動的に事業者の方が知らせてこなかったわけで、フィルタリングを設定している子供さんの携帯電話は少なかった。それを総務大臣が十二月に、昨年、事業者を呼んでそ...全文を見る
○山下芳生君 しっかりやっていただきたいと思います。  あと時間少しありますので、何点か聞きたいと思います。  今回の法改正で海外からのメールの問題が問題になっておりますけれども、受信者が、例えば海外からのメールに対して、地域や発信国別に選択して受信拒否ができるサービスを提供...全文を見る
○山下芳生君 もう一つですが、同意の取得について、先ほどもやり取りありましたけれども、いわゆるデフォルトオフが私は基本であって、オンは禁止すべきだというふうに思います。  東京都の消費生活総合センターの方から聞きますと、せっかくオプトイン方式を導入しても、受信者の同意の取り方に...全文を見る
○山下芳生君 最後に、総務大臣に、改正案では、総務相は迷惑メールの送信者の情報についてプロバイダー事業者に情報提供を求めることができるとなっておりますが、憲法上の通信の秘密はしっかりと保障されなければならないと思いますが、通信の秘密との関係で、今回の法の運用について大臣の認識を伺...全文を見る
○山下芳生君 終わります。     ─────────────
06月02日第169回国会 参議院 行政監視委員会 第4号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  環境問題への対応として予防原則、すなわち完全な科学的確実性がなくても深刻な被害をもたらすおそれがある場合には対策を遅らせてはならないという考え方があります。これは国際的にも国内的にも受け入れられた考え方だと思いますが、環境大臣の認識を...全文を見る
○山下芳生君 この予防原則は外国からの輸入品ではないと思います。日本の公害問題、環境問題の痛苦の経験から導き出された教訓でもあると思います。  例えば、水俣病でありますけれども、行政は、昭和三十四年十一月ごろには、水俣病の原因物質である有機水銀化合物がチッソから排出されていたこ...全文を見る
○山下芳生君 そこで、具体的な問題について聞きたいと思います。  大阪の寝屋川市の廃プラスチックリサイクル工場の周辺で住民の健康被害が広がっております。リサイクル・アンド・イコール社という民間のリサイクル工場ですが、近隣の自治体から受け入れた廃プラスチックを破砕し、そして高温で...全文を見る
○山下芳生君 重要な答弁だったと思いますが、私は、大阪府と寝屋川市の対応は遅いし、不十分だということを感じております。  先ほどの測定調査は、健康被害が発生してから二年近くたってようやく始まりまして、一年かけていろいろ測定をしているわけですが、しかし、その間にも健康被害は広がっ...全文を見る
○山下芳生君 今日は舛添大臣にもお越しいただいておりますけれども、国民の命や健康に責任を持つ厚生労働大臣としてお聞きいたします。  目の前の健康被害を放置していいはずがないと私は思いますが、このようなケースの場合、予防原則に立った対応が求められると思いますが、厚生労働大臣、いか...全文を見る
○山下芳生君 住民の皆さんは、一刻も早く行政として健康被害の調査をしてほしいと強く要望をされております。当然だと思います。  大阪府や寝屋川市が協議して健康被害調査を行うことが私は直ちに求められていると思いますが、もう一度、厚生労働大臣にお伺いしますけれども、大阪府や寝屋川市が...全文を見る
○山下芳生君 環境大臣にも確認しておきます。  大阪府や寝屋川市が健康被害調査をすると、これは別に法律上問題ありませんね。
○山下芳生君 たとえ科学的知見が未確立であっても、実際に起きている健康被害から住民を守る立場で行動するのが行政であり、政治であると私は思います。  寝屋川病と言えるほどの深刻な事態が起こっております。リサイクルの名による環境汚染の疑いもあります。これに拱手傍観するなら予防原則は...全文を見る
06月04日第169回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、先月二十七日から二日間にわたって北京で行われた米朝協議について伺います。──齋木局長が来られていませんね。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  先日、北京で行われた米朝協議について伺いたいと思います。  米代表のヒル国務次官補は、協議の終了後、記者団に対して、前向きな議論ができ、事態は着実に進展しているとの認識を示されました。その上で、今後二、三週間ほどのうちに技術的な問題...全文を見る
○山下芳生君 六か国協議の韓国代表の金塾朝鮮半島平和交渉本部長はこの一日にソウルで記者会見をされて、北朝鮮の核申告について、北は申告書を提出するための準備をほぼ終了したことを確認した、申告書の提出時期が決まっていないだけで、大きな問題はすべて解決されつつあると述べておられます。そ...全文を見る
○山下芳生君 今回の米朝協議では、先ほど齋木局長からお話があったように、日朝関係についても取り上げられました。ヒル次官補は、北朝鮮に対し、拉致問題を含め進展させるべきだと申し入れたとされておりますが、この米側の要請に対して北朝鮮側の反応はどうだったと聞いておられますか。
○山下芳生君 続いて齋木さんにお伺いしますけれども、なぜヒル次官補はこの時期にこのような申入れを北朝鮮に対して行ったとお考えですか。
○山下芳生君 私は、これから最終段階に進む場合に、北朝鮮に対する支援を実施する際に、日本を除く四者で行うよりも日本を含む五者で行う方が各国の負担は軽くなるとの考えもあるのかなと。そのためには、日本が参加できるよう拉致問題も含め進展をと申し入れたのかなと、この報道を聞きながら感じた...全文を見る
○山下芳生君 しかし、否定はされませんでした。  官房長官に伺いたいと思います。関連して、日朝関係にかかわる点なんですが、町村官房長官は四月十一日、対北朝鮮制裁の継続に当たって次のような談話を発表されました。  現在我が国が北朝鮮に対して取っている措置は、北朝鮮側が拉致、核、...全文を見る
○山下芳生君 元々、この制裁というのは北朝鮮に前向きな対応をしてほしいというメッセージだということも政府は述べておりましたので、その流れの一環かなというふうに受け止めました。  そこで、官房長官談話で言う制裁の一部を終了することができる具体的な行動というのは例えばどのようなこと...全文を見る
○山下芳生君 そうしますと、拉致、核、ミサイルのうち、例えば核問題での一定の前進があれば、それが諸懸案を解決する意思があるというふうに判断できるような具体的な行動であれば、制裁の一部を終了することができる具体的な行動と判断することもあり得るんでしょうか。
○山下芳生君 最後に、拉致問題と核問題の関係について伺いたいと思います。  私は、日朝平壌宣言の諸課題の包括的解決という立場、そして六か国協議の枠組み、これらの下で核問題の道理ある解決が図られるなら、拉致問題の早期解決の新しい条件も開かれると考えております。  昨年十一月五日...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
06月05日第169回国会 参議院 総務委員会 第19号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は日本郵政の西川社長にもお見えいただきまして、日本郵政の関連法人の整理、見直しについて質問をさせていただきます。  昨年の十一月に、郵政事業の関連法人の整理・見直しに関する委員会、いわゆる松原委員会の最終報告書が出されました。西...全文を見る
○山下芳生君 それがどうなったかということについて。
○山下芳生君 御報告あったように、松原委員会というのは西川社長の指示で昨年の四月に発足したわけですが、この間、ずっと民営化に当たって徹底したコストの削減を図るための見直しの一環であります。  郵政公社の平成十九年度の決算を見ますと、経常費用については人件費や集配・運送委託費の削...全文を見る
○山下芳生君 運賃の単価で見ますと、公社化以降、三割下がったという方向でありました。それまでに三割下がっておりますので、この十年前後で半分以下に運賃が下げられたということであります、これは大変なことですね。そういう中で、委託を受ける会社は、これもう唯々諾々とのまざるを得ないんです...全文を見る
○山下芳生君 郵政民営化の本質が今まざまざと示されるお答えだったなというふうに聞きました。  市場価格に合わせて努力をしたと。市場価格に合わせて運賃を下げるのが努力というふうに今社長からお言葉があったんですが、それで本当にいいんでしょうかね。物すごい日本最大の民間会社がたくさん...全文を見る
○山下芳生君 とても理解できないですよ。  安全、安定とおっしゃいましたけれども、それを担ってきたのが日逓などの郵便物を運送する労働者ですよ。彼らはこれまでいろいろ、公社、その前の時代から経営の改善だということで運賃の低減に一生懸命こたえて頑張ってきたんですね。でも、なぜ頑張れ...全文を見る
○山下芳生君 結局、やるということじゃないですか。これは、本当にそういうことをやっていたら、おっしゃった安全、安心した配達業務ができるのかと。  今、日逓の労働者の中からは、もうこれ以上下げられたら日逓で勤めることはできないだろうと。それはそうですよ。もう四百万円台になっている...全文を見る
○山下芳生君 是非、実態見てください。もうこれ以上引き下げられないという実態がまざまざと分かると思います。  次に、今紹介したのは日逓、いわゆるゼロ決算、ゼロ連結の三十二社の中で基幹的な部分を担う十四社、これから一本化されて子会社化になる会社です。それ以外の、三十二社の中で十八...全文を見る
○山下芳生君 すぐやれというんじゃないというふうにおっしゃるんですけれども、ここに持ってまいりました、昨年の十月四日、松原委員会の第二次報告、西川社長あての報告ですが、その中には、取引関係の一般化というところに、「その対象となる関連法人は、当該法人の新会社との取引比率を五〇%以下...全文を見る
○山下芳生君 既定の方針どおりやりたいんだが、指摘を踏まえてやりたいと。ただ、その踏まえ方ですけれども、私は少なくとも、こういうこれまで一〇〇%郵便事業を担ってこられた会社が解散になる。しかし、仕事はあるわけですから、仕事がなくなるわけじゃありませんから、また再委託をする先を見付...全文を見る
○山下芳生君 厳しいというふうに分かっていて切り捨てるんですか。それが日本郵政の方針ですか。それが、日本最大の民間会社になって、民営化したらバラ色になると言っていた実態ですか。それでいいんですか。もっと真剣につかんで、できればじゃなくて、そういうこれまで郵便事業を支えてくれた労働...全文を見る
○山下芳生君 増田総務大臣に伺います。  今、私が紹介し、西川さんがお答えになったような事態が目の前で起こっているんですね、民営化という名の下に。大臣、こういう事態知っておられましたか。また、どうお感じですか。
○山下芳生君 私は、こういう事態を放置していたら、一体郵政民営化とは何だったのかということが国民的に問われると思いますよ。だって、これまで三事業一体でやっていたときには何の問題もなくうまく回っていたんでしょう。運送委託費だって適正な価格で支払われ、そこで働く労働者に人間らしいまと...全文を見る
06月05日第169回国会 参議院 内閣委員会 第19号
議事録を見る
○委員以外の議員(山下芳生君) 日本共産党の山下芳生です。  初めに、委員外発言をお許しいただいた岡田委員長を始め理事、委員各位に感謝を申し上げたいと思います。  公務員の労働基本権について渡辺行革担当大臣に伺います。  私は、労働基本権は労働者の生きる権利として保障された...全文を見る
○委員以外の議員(山下芳生君) 全面的に公務員の労働基本権までお答えになってくださったんですが、私がまず確認したいのは、公務員のみならず、労働者にとって労働基本権がいかに大事なのかというまず大臣の御認識を伺いたかったんですね。  労働者は、仲間と団結をし、その集団の力で使用者と...全文を見る
○委員以外の議員(山下芳生君) 三つ大事だという御認識だと思います。  ところが、先ほど大臣少しお触れになりましたけれども、公務員労働者はその労働基本権を著しく制限されております。団結権はあるが争議権はなく、団体交渉権はあっても協約締結権はありません。これには歴史がありますね。...全文を見る
○委員以外の議員(山下芳生君) 大変大事なことを言われていると思いますが、今おっしゃった参議院の委員会の答弁とともに、私が調べますと、大臣自身、専門調査会第九回会合、〇七年四月二十四日においてこうあいさつされております。戦後レジームの改革の中で、この労働基本権の問題はその重要な構...全文を見る
○委員以外の議員(山下芳生君) 専門調査会の最終報告は私も見ましたけれども、協約締結権の付与、人事院・人事委員会勧告廃止の方向は示されておりますけれども、争議権や消防職員などの団結権については両論併記にとどまっております。先ほど、三つがそれぞれ大事だとおっしゃった労働三権という点...全文を見る
○委員以外の議員(山下芳生君) 時間ですので、終わります。     ─────────────
06月10日第169回国会 参議院 総務委員会 第20号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、古森経営委員長に質問をさせていただきます。  四月八日の経営委員会において、去る二月二十六日、武藤容治自民党衆議院議員を励ます会に古森委員長が出席された問題が議論されておりますけれども、どのような議論がなされてどのような結論に...全文を見る
○山下芳生君 私は、不偏不党、政治的に公平であるべき、またあらねばならない公共放送NHKを管理監督すべき立場にある経営委員長が特定の政治家の励ます会の発起人となり、出席し、あいさつするというのは、国民や視聴者に誤解を与えることになり、慎むべきであると考えますと三月三十一日の当委員...全文を見る
○山下芳生君 出席した時点では御存じなかったということですが、NHKを国営放送と位置付ける必要があるということですから、国営放送とは何ぞやといいますと、一般的には国家によって直接運営される放送局、又は国家権力によって国民に対して強い統制を掛けて行われる放送と理解するのが一般的であ...全文を見る
○山下芳生君 今後。
○山下芳生君 仮定の問題じゃないんです。今後の前に、そういうNHKを国営放送として位置付ける必要があるということを議員の会をつくられた中心メンバーの一人なんですね。そういう方に、現職の公共放送のNHKとして、国民を代表して管理監督するあなたが行ったということ自身、私は、知らなかっ...全文を見る
○山下芳生君 ということは、あれですか、国営放送と位置付けるという武藤さんの励ます会の発起人になったこと、あるいは参加されたこと、今でも、現在でも、そういう方だということを知った上でも間違いではなかったと、反省する必要はないとお思いなんですか。
○山下芳生君 それは通用しないんですね。古森さんはお一人なんですから。富士フイルムの社長であると同時にNHKの経営委員長なんですから。ですから、行ったら司会者の方が、意図してはなかったんでしょうけれども、古森さんは、NHKの経営委員長ですと紹介されるんですよね。だから、公式には、...全文を見る
○山下芳生君 それはおかしいでしょう。中立公正であろうとすれば、国民から見て中立公正だと思われなければ、NHKの放送に対する不偏不党性が信頼が揺らぐんですよ。私はそういう問題として前回も提起した。  その後、今、武藤さんという方がどういう方か、国営放送としてNHKを位置付けるべ...全文を見る
○山下芳生君 関係がないと言えない立場にNHKの経営委員長になった以上、立たれているんですよ。もしそれが本当にこれだけ繰り返し意見を伺っても自覚されないというんだったら、これは私はNHK経営委員長としての資格が問われてくると言わざるを得ませんね。  もう一度聞きますけれども、い...全文を見る
○山下芳生君 極めて残念な御答弁しか返ってこなかったというふうに申し上げたいと思います。  そういう姿勢を国民の皆さんが聞いて、NHKの不偏不党というのが本当にどこまで貫かれるのかという私は疑念を持ち、信頼を低下させることになりはしないかということを指摘しておきたいと思います。...全文を見る
○山下芳生君 会長自らいろいろ現場に飛び込んで放送の不偏不党、また放送の自由というものがどのように行われているのか、現場を直で見られるというのは大変いいことだと思います。  ただ、そのときに、この間のやり取りを通じて少し私が心配したのは、そういうふうに会長が現場にいろいろ行く中...全文を見る
○山下芳生君 それは私も理解しておるつもりなんですが、同時に、放送法にある放送の不偏不党というのは、国家が放送あるいは放送事業者を縛るための手段として使われては絶対にならないと。国家や政党、特に政権党の介入から放送事業者の表現の自由を守る手段、逆に言うと国家を縛る手段として放送の...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、NHKの二〇〇五年度、二〇〇六年度決算に対して反対の意見を述べます。  〇五年度のNHK予算案については、不正経理事件に加えて、ETV二〇〇一「問われる戦時性暴力」番組への政治介入が明らかになる中で、大幅な受信料の落ち込みが予想されてい...全文を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  提案者の皆さんに敬意を表したいと思います。  まず、警察庁に伺いたいと思いますが、振り込め詐欺、おれおれ詐欺、全体としてはこの数年間ずっと減っていたものが去年の二月以降増加しているというふうに聞いておりますが、どうしてか、またどのよ...全文を見る
○山下芳生君 御答弁なかったんですけれども、レクチャーの段階では、還付金詐欺というものが非常に増えているということが具体的には要因になっているというふうに聞きました。いろんな保険ですとか税金の還付金があります、ついては最寄りのATMに行ってください、携帯電話でいろいろ指示をするふ...全文を見る
○山下芳生君 大変な額なんですね。これどうやって防止するか。今回の法改正とともに、先ほども申しましたけれども、金融機関の窓口の対応というのは非常に有効だと思います。  読売新聞の六月四日付けに東京武蔵野市のある信用金庫に勤める女性職員の記事が載っておりました。振り込め詐欺三回阻...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
10月16日第170回国会 参議院 総務委員会 第2号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  法案に関連して、十月一日発生した大阪市浪速区における個室ビデオ店火災について質問いたします。  まず初めに、十六人の犠牲者の方々に心よりお悔やみを申し上げますとともに、負傷された方々の一日も早い御回復をお祈り申し上げます。  私も...全文を見る
○山下芳生君 宝塚市カラオケボックス火災を踏まえて行われた消防法改正の内容についても御説明ください。
○山下芳生君 私は、国民の生命、身体及び財産を火災から保護する、そのことを任務とする消防庁として、二回の惨事を踏まえた法令の改正が行われたにもかかわらず、三たび惨事が繰り返されたことを重く受け止める必要があると思います。  消防庁を所管する総務大臣の認識を問いたいと思います。
○山下芳生君 今回の個室ビデオ店の火災というのは、雑居ビルかつ個室型店舗で発生したわけで、まさに新宿歌舞伎町雑居ビル火災、そして宝塚市カラオケボックス火災、これは四十四人と三人亡くなった、この両方の教訓が共に生かされなければならないはずの現場で起こったわけなので、これは重くやっぱ...全文を見る
○山下芳生君 消防法上、建物の構造には規制がないということであります。それから、建築基準法上も、居室面積二百平米以下なら廊下の幅に規制が、以下ならないわけですね。今回、一階のフロア全体の面積が居室面積になるのではなくて、おっしゃったように居室部分、そうすると三十二掛ける二平米ぐら...全文を見る
○山下芳生君 窓がふさがれていたことが確認されたら建築基準法違反の疑いがあるということだと思います。同時に、内装の材質には何ら規制がありません、窓があればですね。そして、警察によりますと一酸化炭素というのは一口吸い込んだら体が動かなくなるような大変危険なものだということなので、こ...全文を見る
○山下芳生君 指摘された点に窓がふさがれていたということは入っていないんですね。これは現場に行ってそれなりにきちっと見れば恐らく分かっていたんではないかなと私は思うんですが、なぜそれができなかったんでしょうか。そこはどうでしょうか。
○山下芳生君 消防が入っても、窓がふさがれていた場合は、これは建築基準法上の違反行為になりますので、消防の立入検査で分かっても、ひょっとしたら権限外ということで連携が取られていなかったかもしれない。私はそれは非常に残念だと思うんですね。ですから、これは消防の検査で火災に関連するよ...全文を見る
○山下芳生君 テレビに個室ビデオ店の開業を指南する業者という人が登場して証言しておりました。開業する人の中には全くの素人も多い、投資した資金をいかに早く回収するかだけを考える、そのためには個室の数を増やすのが一番いい、安全を考える人なんていない、これが実態だと思います。市場原理、...全文を見る
○山下芳生君 時間が来たので、終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、地方税等減収補てん臨時交付金に関する法律案に反対の討論を行います。  地方に必要な財源である地方税の減収が補てんされることは当然のことであります。しかし、法案は、当初見込んでいた道路特定財源の減収分を補てんするものであり、その使途を全額...全文を見る
11月25日第170回国会 参議院 総務委員会 第4号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、二兆円の定額給付金についてお聞きいたします。  この政策は、支給対象者も決められず、迷走した挙げ句、最後は自治体に丸投げ、景気対策としての効果もほとんどない、世論調査で国民の支持もない、白紙撤回すべきという声も上がっておりま...全文を見る
○山下芳生君 いろいろ言われましたけれども、十一月の十四日、自民党が定額給付金について皆様の疑問にお答えしますという文書を配っております。それによりますと、「所得制限を設けるか否かの判断はあくまで市町村に委ねられております。この点につきましては「自治体に丸投げ」との批判があります...全文を見る
○山下芳生君 簡潔にお願いします、時間がないので。
○山下芳生君 それでも、経済全体から見ればほとんど効果がないということに変わりはないと思いますが。  私、実施の見通しなんですけれども、一九九九年に実施された地域振興券のときに、補正予算の成立がいつで各自治体の交付開始日がいつだったか、総務省に資料をいただきました。補正予算の可...全文を見る
○山下芳生君 結局、支給対象者も決められない、経済効果もほとんどない、年度内支給も見通しがないと、ないない尽くしなんですよ。何でこんないいかげんな政策になったのか。多くの新聞が社説で書いていますね、与党の選挙対策のばらまきだからだと。これ、社説だけじゃないです。ある新聞の投書、最...全文を見る
○山下芳生君 非常に大事な御答弁だったと思いますが、企業には雇用を守る社会的責任があると。しかし、実際には名だたる大企業がその責任を放棄しているという事態が今起こっていると思います。つぶれるような企業はありませんよ、今紹介した大企業に。  名古屋の駅前では、雇い止めにされて仕事...全文を見る
○山下芳生君 私は、さっき大臣もおっしゃったように、自治体にとっても大規模なリストラというのは、これは生活の糧を失う住民が大量に出現するわけですから、町全体が暗く沈むというような大問題だと思いますね。  先日、我が党の志位委員長が麻生総理あてに、政府としてこういう大企業や経済団...全文を見る
○山下芳生君 ヨーロッパでは、企業のリストラに対して自治体に事前に届出をして協議して相談するリストラアセスメントということをちゃんと法制度として設けているところもあります。日本はそれがないということをやはりこの時期に、この機会に大いに検討すべきだということを提起したいと思います。...全文を見る
○山下芳生君 私は、努力の中身が本当に問題だと思うんですね。これまで紹介があったのは、この二社の労働者に対してこの紙切れ二枚なんですよ。これは、大阪に家族と共に住んでいる労働者が行けるはずのない金沢だとか名古屋、しかも臨時社員の仕事の紹介が、これそれぞれ一枚でぺらっと送られてきた...全文を見る
○山下芳生君 一方的な努力では努力にならないというんですよ。当事者、職を失った、郵政の方針で、その労働者の意見を聞かなければあっせんできないじゃないですか。どうですか。聞くというのはどうですか。
○山下芳生君 最後に大臣、民間企業でこれだけ大量な解雇が吹き荒れて雇用不安が高まっているときに、政府が株式を一〇〇%今保有している日本郵政グループが労働者を路頭に迷わせるようなことがあっては絶対にならないと思いますね。民営化法案が通ったときの附帯決議にも、現行の労働条件及び処遇が...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
12月10日第170回国会 参議院 予算委員会 第6号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  麻生総理は、地方を元気にと言われます。その地方で住民の命と健康を守っているのが公立病院です。ところが、今、公立病院の休止、閉鎖が各地で大きな問題となっております。  九月三十日、千葉県の銚子市立総合病院が休止になりました。六十年近い...全文を見る
○山下芳生君 今言われました特別交付税による財政措置の検討会の報告が出た直後に、市立松原病院の閉鎖が発表されました。政府の対策では救われないということであります。今おっしゃられた措置は、自治体病院関係者の受け止めは、とてもこれでは経営が抜本的に改善するとは思えない、特に中小の都市...全文を見る
12月12日第170回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  先ほど報告があったとおり、北京で開かれていた北朝鮮の核問題をめぐる六か国協議は、北朝鮮の核申告に関する検証枠組みの合意に向けて調整を続けましたが、合意できずに閉幕となりました。  改めて、今回の協議の結果について外務大臣の認識を伺っ...全文を見る
○山下芳生君 今回の協議は恐らくブッシュ米政権下での最後の会合になるのではと指摘されております。  アメリカの次期大統領のオバマ氏は、ブッシュ政権の諸政策からの変革を掲げて、期限を切ったイラクからの撤退、核兵器の廃絶、金融規制の強化などを提起しております。この変革の路線が次期米...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと一問割愛させていただきまして、六か国協議は、北朝鮮による核問題の早期解決とともに、北東アジアの永続的平和を達成する上で不可欠な外交安全保障上の諸懸案の平和的解決を図るための枠組みとして有効に機能させるべきものだと思います。  オバマ次期政権もこれを維持活用...全文を見る
○山下芳生君 より積極的に臨むべきだという感想だけ述べておきたいと思います。  続いて、日朝協議について伺います。  八月の日朝実務者協議では、北朝鮮が拉致問題に関する調査のために権限が与えられた調査委員会を設置することなどが合意されましたが、北朝鮮の側からは調査委員会の設置...全文を見る
○山下芳生君 我が党はこれまで、拉致問題をめぐる協議を前進させる上で、特殊機関の問題を解決することが極めて重要だと主張してまいりました。それは、拉致という国際犯罪を犯した特殊機関が大きな権限を持って今なお存在していること、拉致問題をめぐる日朝交渉にもこの機関の存在が重い影を落とし...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
12月18日第170回国会 参議院 総務委員会 第6号
議事録を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  国家公務員の中でメンタルヘルス、心の病が急増しております。長期病休者の傷病別順位でうつ病、統合失調症等が断トツの第一位となっておりまして、しかも、平成八年度、千五十人、それが平成十三年度、二千二百十八人、そして、平成十八年度、三千八百...全文を見る
○山下芳生君 政治家の意志とはまた別の問題だと思いますね。やっぱり職場で自分で管理できないわけですからね、仕事量があって。  根本的な対策は、私は定員を増やすことだと思いますが、人事院の指針にもあるように、心の病は治療など専門家による適切な対応を早期に実施することにより早期の回...全文を見る
○山下芳生君 その意識もやはり教育、研修を受けなければ自然には出てきません。  相談というのは非常に大事で、カウンセラー協会の方がおっしゃっていました。上に行けば行くほど、幹部になればなるほど相談になかなかちゃんと乗れないんだそうですね。いつも自分で判断して指示を出す側に立って...全文を見る
○山下芳生君 そういうことになっているんですが、実態はどうかということですね。  今日は、ちょっと経済産業副大臣に来ていただきました。  経済産業省は、在職者に対する病気休暇取得者の割合が平成十九年度三・三%、全府省平均が一・七%ですので、二倍近いんですね。在職者千人以上の本...全文を見る
○山下芳生君 今お答えがあったように、もう八十時間、百時間を超える職員がそれぞれ五百人程度ありながら、医師による面接指導を受けたいと申し出た職員はゼロなんですね。ですから、これでは早期対応になっていないんじゃないかなと私は感じるわけです。  もちろん、経済産業省がいろいろメンタ...全文を見る
○山下芳生君 今、努力の内容を紹介されましたけれども、それでも残念ながら長期休暇者が比率が高いんですね。  実は、人事院の話を伺いました。人事院では、時間外勤務時間が月八十時間を超える職員は、本人の申出の有無にかかわらず医師の面接指導を受けるようにしているんだそうですね。  ...全文を見る
○山下芳生君 大変前向きな答弁だというふうに受け止めました。  是非、人事院ではされていますから、これをどう読むかというんじゃなくて、メンタルヘルスによる長期休暇者が、ほかの疾病、がんだとか全部、数も率も減っているんです、でもメンタルヘルスによる長期休暇者だけが数も増えているし...全文を見る
○山下芳生君 大変これは朗報だと思いますが、まだまだしかし、それでも処遇低いですので、是非、処遇全体が引き上がるように、もう少し、もっと努力する必要があると思います。  最後に総務大臣に、今度のこの処遇の改善が、しかしそうはいっても原資は限られていると、したがって、処遇が上がる...全文を見る
○山下芳生君 終わります。