山下芳生

やましたよしき

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

山下芳生の2009年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月21日第171回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  大きな社会問題となっております非正規切りについて舛添厚生労働大臣に伺います。  大阪に本社のあるダイハツ工業は、昨年末、三月までに契約期間が満了になる派遣・期間労働者のうち五百人ないし六百人を減らすと発表いたしました。先日、労働者か...全文を見る
○山下芳生君 ダイハツの期間社員がどのように仕事をしているか。ボディーを組み立てるラインでは、長年、正社員八人、期間社員七人で組を作って生産に当たっております。期間社員がいなければ生産ラインは動きません。このラインで十六年期間社員として働いてきた労働者は、職場の人がてっきり正社員...全文を見る
○山下芳生君 昨年の十二月九日に厚労省が通達を出されてパンフレットも作られたと。そういうところで、判例に照らして解雇権の濫用に当たる場合もありますよと具体的に例示されてこれを指導する、徹底するということが言われております。  今私が申し上げた事例は、私はパンフレットを読んでも、...全文を見る
○山下芳生君 調査も含めて厳しい指導をするということであります。  もう一つ、ダイハツでは、これまで期間社員の契約期間は原則六か月だったんです。ところが、昨年末から三か月契約、今年に入ってから一か月契約での更新が増えております。どうしてか。御存じのように、契約中途の解約は違法に...全文を見る
○山下芳生君 ダイハツは確かに減産いたします。しかし、止めるラインは一本なんですね。全部止めるわけじゃない。ほかのラインは動いているわけですよ。ですから、一か月の細切れ契約にする必要はない、ほかのところに異動してもらえばいいわけですから。ところがそういうことをやっているというのは...全文を見る
○山下芳生君 ダイハツで三月までの一か月更新となった若い期間社員は、もうすぐ子供が生まれるのにと私に不安を語ってくれました。別の二十代の期間社員は、生産活動に必要な数値をコンピューターに入力したりQC活動でもリーダー役を務めるなど、生産の中心として頑張ってきました。彼も三月末で雇...全文を見る
○山下芳生君 厚生労働省の昨年末の聞き取り調査で、三月末までに八万五千人の非正規労働者が雇い止めされることが明らかになりましたが、この数字、更に増えるんじゃないですか。
○山下芳生君 実際、八万五千の数字が発表された後だけでも、新聞に載っただけでも、たくさん新たな非正規切りが発表されております。  平成十八年度の製造業務に従事した派遣労働者の数、何人ですか。
○山下芳生君 同じく、平成十九年度は何人ですか。
○山下芳生君 そうしますと、派遣労働の受入れ期間は原則一年、最大でも三年ですから、今年度は少なくとも二十三万九千人。今日の派遣切りのように企業が三年を待たずに雇い止めすれば、最大四十六万人が職を失うこともあり得るということですね。
○山下芳生君 実際、厚労省の調査でも八万五千の半分以上は満了でない、中途解約ですので、これ満了になったら、もういっぱい切られてくる可能性があるわけですね。  ということは、大変な事態です。昨年末よりもけた違いに深刻な事態が今年度、三月末、それから今年度中に起こるということですが...全文を見る
○山下芳生君 私は、職を失ったすべての人に住居、生活、職業を保障することは緊急の課題であると思いますが、その点でまず、一昨日、派遣村からの緊急要望書には、全国にシェルターを増開設し総合相談窓口の設置をというものがありますけれども、これ緊急に検討すべきじゃないですか。
○山下芳生君 大臣、まず職とおっしゃるんですが、私はもう職も住まいも既に失った方にとっては、まず住むところと食べるものの心配をなくす、そうしてこそ落ち着いて自分に合った常用労働を探すことができるんだと、派遣や非正規のワーキングプアから抜け出すことができるんだと。そのためにシェルタ...全文を見る
○山下芳生君 残念ながら、雇調金などの政策が発表された以降も、一昨日、トヨタが期間工をゼロにするということを発表するなど、非正規切りは全く止まっていないわけですね。  厚労省に、自動車産業関連事業所における雇調金及び中小企業緊急雇用安定助成金を活用した企業数と対象労働者数、報告...全文を見る
○山下芳生君 結局ごくわずかなんです、自動車の大手は。雇用調整助成金は使っていないんですね。ですから、非正規労働者もせっかく対象にしたんですけれども役に立っていない。現にトヨタは期間工をゼロにすると言っております。ですから、大企業にお金をあげるからお願いしますという姿勢では雇用は...全文を見る
○山下芳生君 大企業は残念ながらそれ活用する前に切っているというところが問題だと思いますね。同時に、契約満了による雇い止めがこれから大量にやられますけれども、これは現行法でこれを救うのはなかなか困難もあるでしょうから、やはり、しかし契約満了であっても、例えば常用代替の場合などは濫...全文を見る
02月10日第171回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。私からも日本郵政グループの資産売却問題について質問をいたします。  まず初めに、日本郵政グループの保有する土地、建物などの不動産にはどういう種類の物件があるのか、どういうときに処分、売却するのか、御説明いただけますでしょうか。
○山下芳生君 これまでどんな物件が売却されたか、日本郵政株式会社からその一覧表をいただきました。それによりますと、平成十六年の七月から平成二十年の十二月までに六百三十四もの物件が売却をされております。しかし、このいただいた資料には取得時の費用が記載されておりません。これでは国民の...全文を見る
○山下芳生君 出していただくということであります。  それから、不動産売却は平成十五年の四月に日本郵政公社になって以降のものなんですね。それ以前の旧郵政省時代、総務省時代にはこうした不動産の処分、売却はあったんですか。
○山下芳生君 その具体的な一覧表出していただけますか。
○山下芳生君 概数でいいですから、どのぐらい売却されたのか。それ売却ですか、廃止じゃなくて。確認したいと思います。
○山下芳生君 どのぐらいの数あるか、概数、概算でいいですけれども、分かりますか。
○山下芳生君 そうです。
○山下芳生君 また資料をいただいた上で検討したいと思うんですけれども、旧郵政省時代は、私は国民の財産というのはしっかり保持されるという形になっていたんだと思います。それが公社になり民営化に向かう中で四年半で六百三十四、どんどん売却されるようになったと。こういう事実をまず確認したか...全文を見る
○山下芳生君 かんぽの宿は赤字で、将来の見通しがないと判断されて毎年減損損失というものが大きくなったのかもしれませんが、私は会計学の専門家の方に伺いますと、担当する公認会計士がどう評価するかによって減損損失というのはかなり変わってくるんだと、こうおっしゃるんですね。  そこで、...全文を見る
○山下芳生君 また、その資料もいただきましたので、引き続きこれは追及したいと思います。  それから、減損評価で激安になったかんぽの宿の土地、建物ですけれども、仮に譲渡先に決まった事業者が、例えばそれを更地にして高層マンションを建てるとかミニゴルフなどレジャー施設にするなど、別の...全文を見る
○山下芳生君 今は凍結されておりますけれども、オリックス不動産との契約の中にどういう転売をしてはならないという担保があったんですか。
○山下芳生君 ということは、二年たてば売主、つまり日本郵政の承諾なく譲渡、転売できるということですね。確認です。
○山下芳生君 契約では、二年たてば譲渡、転売できるということになっているということをお認めになりました。これは非常に問題だと思いますね。  私は、そもそもなぜ国民の財産であるかんぽの宿を売却しなければならないのかと。これはさっき言ったような老朽化した施設ではありませんね。なぜか...全文を見る
○山下芳生君 一つ疑問が私あるんですが、民営化で四分社化する際に、かんぽの宿を郵便保険会社、かんぽ生命のものではなくて、持ち株会社たる日本郵政株式会社のものにしたのはなぜかという疑問なんですね。だって、元々は簡易保険の健康増進施設だったんですよ。それがなぜ四分社化されたときに切り...全文を見る
○山下芳生君 保険業法のことを言われましたけれども、私、保険業法を調べました。保険会社が子会社をつくって、健康の維持若しくは増進のための運動を行う施設又は温泉を利用して健康の維持若しくは増進を図るための施設の運営を行う業務を行うことは、保険業法施行規則でも認められております。これ...全文を見る
○山下芳生君 竹中さんが三年前に書かれた「構造改革の真実」という本を私も読みました。「メルパルクホールや簡保の宿など、本来の仕事つまりコア業務ではない(したがって競争力もない)ものは、資産を処分して撤退するべきだと判断した。」、「準備室の幹部に言われたことだが、大臣が法案作成にこ...全文を見る
○山下芳生君 こういう仕組みを竹中さんが指示してつくった、それが実は郵政民営化法で決められたんですね。大臣は今いろいろこの問題、指摘をされて、社会的な関心をお呼びになったという役割を果たしておられますけれども、実はその大臣御自身も郵政民営化法には賛成されております。今振り返って、...全文を見る
○山下芳生君 私ども日本共産党は、郵政民営化法案の審議時から、民営化は民間でできない郵便、金融のユニバーサルサービスを崩壊させて、三百四十兆円に上る国民の資産を日米金融資本に明け渡すものだと批判して、真っ向から反対してまいりました。今その指摘が現実のものとなりつつあるということを...全文を見る
02月12日第171回国会 参議院 総務委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  先日に続きまして、郵政の資産売却問題について聞きたいと思います。  日本郵政グループによる土地、建物など不動産の売却は、かんぽの宿に始まったものではありません。公社時代の平成十六年七月から平成二十年十二月までに六百三十四の物件が売却...全文を見る
○山下芳生君 民営化に向かって一気に廃止されていっているんですね。老朽化というだけじゃないんですよ。自然にこの二年間に老朽化が固まって起こったわけじゃないんです。民営化に向かってそういう処理をしてきたということなんですよね。  それから、もう一つ聞きますけれども、先日の答弁で、...全文を見る
○山下芳生君 一般的に個別と言いましたけれども、逆なんですね。これはバルクが六八%ですから、逆になっている。  そういう下でどんなことが起こっているか。一括売却の一つ、これは平成十八年度、日本郵政公社百七十八件一括売却、平成十九年二月、一般競争入札というリストをいただきましたけ...全文を見る
○山下芳生君 はっきり言ってください。七社が共同購入しましたね。この七社のうち、この物件を購入したのはどこですか。
○山下芳生君 それ、ごまかしちゃ駄目ですよ。日本郵政公社から直接長谷工に所有権が移転しております。この物件を購入したのは長谷工ですよ。郵政の資料でも購入者は長谷工コーポレーションと載っていますよ。間違いありませんね。
○山下芳生君 私が説明いたしますと、その六社の中の一社が長谷工コーポレーションなんですよ。その七社で共同購入しているんですね。結局、長谷工はここを手に入れているんですね。  資料二枚目を御覧になっていただいたら分かるんですけれども、長谷工コーポレーションは、ここにやっぱり案の定...全文を見る
○山下芳生君 どうしてそんなに少ないのですか。
○山下芳生君 それは違うと思いますね。単体だったら入札しやすいでしょう、もっと。しかし、全国に散らばる百七十八もの物件を一括購入できる者などそういないと思いますよ、これは。だから、百七十八以外の物件は六社とかいろいろ入札者があるんですね、資料いただきましたけど。だけど、この百七十...全文を見る
○山下芳生君 業務委託をしたのはどこですか。
○山下芳生君 要するに、中央三井信託銀行が平成十八年度、郵政公社から売却検討依頼というものを受けるわけですね。そのときには二百七十一の物件が委託されております。その二百七十一の物件を中央三井信託銀行が市場調査などして、単体で一般競争入札を行い売却する物件はどれにするか、あるいは単...全文を見る
○山下芳生君 百七十八物件の郵政公社による鑑定評価額の合計は百十四億六千七百万円となっております。これは公社が売却する前に鑑定した額ですね。売却額は百十五億円なんですよ。例の減損評価で非常に安く評価された額に落札価格がほとんど張り付いております。しかも、百七十八物件の中でけた違い...全文を見る
○山下芳生君 もう一つ、長谷工コーポレーションはこの物件を入手してすぐ別の会社に転売したようであります。資料二枚目の図面も見ていただきたいんですけれども、これは長谷工の住民説明会の資料ですけれども、その建設概要というところに、事業主、栄泉不動産株式会社とありますね。ここにすぐ転売...全文を見る
○山下芳生君 おっしゃるとおりで、栄泉不動産は大阪市中央区にあるマンション販売会社でして、住友生命保険が一〇〇%出資して昭和二十八年に設立をされております。西川社長御出身の住友系のしにせの不動産会社であります。  実は、この栄泉不動産は二〇〇五年、平成十七年にアメリカの投資会社...全文を見る
○山下芳生君 今見てきたように、国民の財産が、私は食い物だと思いますけれども、そういうふうにされているのはかんぽの宿だけではないということが明らかとなりました。  郵政民営化の流れの中で、公社時代から国民の貴重な財産が日米の金融資本あるいはゼネコンのえじきになってきた。これ、民...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、地方交付税法及び特別会計に関する法律の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  国税収入の落ち込みに伴う地方交付税総額の減少額が全額補てんされるのは当然のことであります。問題は、どのような財源が充てられるかであります。  地...全文を見る
03月09日第171回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、二階大臣に西松建設の違法献金問題について伺います。  報道では、同社が二階大臣側に直接現金を提供した疑いがあるとされておりますけれども、二階大臣自身あるいはあなたの政治団体が西松建設から献金を受けたことはありませんか。
○山下芳生君 麻生総理に伺います。別の新聞では、自民党有力国会議員側に十年以上にわたり総額六千万円前後の現金を渡していた、原資は裏金、裏献金という報道があります。調査すべきではありませんか。調査すべきではありませんか。
○山下芳生君 不正確というお話でしたけれども、議員本人と一対一の場で渡したこともあったと西松建設関係者が供述していると生々しく報道されております。私は、自民党の総裁として調査し、国民に明らかにする責任があると思います。いかがですか。
○山下芳生君 私は、これだけ大きな問題になっているときに、総理・総裁がそういう姿勢を取っていることが政治不信を招いているということだけ指摘しておきたいと思います。  次に、子供の貧困について伺います。  私は、家庭の経済的な困窮によって子供の発達、成長が阻害されてはならないと...全文を見る
○山下芳生君 では、現実がどうなっているか。  塩谷文部科学大臣に伺いますが、就学援助制度の目的と制度の内容について簡潔に説明してください。
○山下芳生君 就学援助というのは、憲法上の要請であり、義務教育の命綱だと思います。  文部科学省に伺いますけれども、一九九七年度と二〇〇六年度の就学援助受給者数、就学援助率、それぞれどうなっていますか。
○山下芳生君 就学援助を受ける子供は十年で実数、率とも二倍になりました。全国でおよそ七人に一人の小中学生が経済的理由によって就学困難と認められていることになります。  文部科学省に伺いますけれども、援助を受ける子供がこんなに増えた要因、背景について説明してください。
○山下芳生君 今ありましたように、倒産、リストラ、離婚など家庭の経済状況の変化で就学困難となった子供たちの学ぶ権利を就学援助制度が支えていると。とても大事な制度だと思います。  ところが、いわゆる三位一体改革で二〇〇五年度以降、準要保護者に対する国庫補助が廃止され、一般財源化さ...全文を見る
○山下芳生君 実際はどうなったか、調査結果を報告してください。
○山下芳生君 国庫補助廃止の初年度から認定基準が引き下げられたり支給額が減らされるなど、就学援助を縮小する市町村が生まれました。  〇六年、七年、八年度はどうなりましたか。
○山下芳生君 私は、三年間調査すらしなかったこと自体が無責任だと思うんですね。大阪市就学援助制度をよくする会は、毎年、大阪府下の自治体の認定基準を調査しております。それによりますと、二〇〇五年度と比較して〇八年度の認定基準が引き下げられた自治体は、把握できた二十市中十七にも上って...全文を見る
○山下芳生君 市町村が判断したということですけれども、子供の学ぶ権利が保障されなくなっているときに、文部科学省は関係ないという態度でいいんですか。
○山下芳生君 市町村に責任転嫁しちゃ駄目ですよ。  子供の実態どうなっているか、大阪の教師の皆さんから話を聞きました。小学校では、百円ショップでリコーダーを買ってくる子がいる、音が狂って合わないと。また、百円ショップでコンパスを買ってくる子がいる、うまく円が描けない。そんな子供...全文を見る
○山下芳生君 適切というのは、縮小をやめさせて元に戻すというふうに指導するということでいいですか。
○山下芳生君 今それが排除されているんですけれども、それを許さない、戻すんだという決意に立って文部行政をやりますか。
○山下芳生君 大阪で調査したら縮小されているんです。これ、正すという立場で調査しますね。
○山下芳生君 私は、これだけ子供の叫びが広がっているときにしっかりと正すということが言えない、これでは文部行政を担う資格がないと私は感じました。  次に、自立の問題で、子供の貧困の問題で特に深刻なのが母子世帯であります。  母子世帯の年間平均収入、幾らですか。
○山下芳生君 要するに、一般の世帯の三割台なんですね。めちゃめちゃ低いです。そして、もう既に八割の母子世帯は就労して頑張っております。しかしなかなか仕事が見付からないと。  厚労省、新規求職者数、母子世帯の、〇四年度から順に報告してください。
○山下芳生君 急増しております。  では、就職件数、今の順で報告してください。
○山下芳生君 求職者数に比べて就職数は少ないんですね、増え方が。結果、就職できた率は〇四年度四八%から〇八年度三五%へ急降下しております。こんなに最悪な状況になっているんです。何でこんなに最悪なんですか、舛添大臣。
○山下芳生君 残念ながら質問に答えていただいておりませんけれども、こういう最悪の状況のときに母子加算を廃止していいのかと、四月から、これが問われていると思います。  保育所で五歳の子供が熱を出したときに、ママに電話しないでと、ママお仕事休んだら首になるからと、こう言ったそうです...全文を見る
03月13日第171回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○山下芳生君 お三方ありがとうございます。日本共産党の山下芳生です。  最初に、駒村参考人にお伺いいたします。  格差と貧困は違うと、貧困は放置すべきではないという御意見に共感をいたしました。その点で、今子供の貧困が増大していることを危惧しておりますが、三点お伺いいたします。...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  次に、熊野参考人と駒村参考人に伺います。  お二人に共通した問題意識が雇用だと感じました。安定した雇用の破壊、正規を減らして非正規を増やしてきたということが、熊野参考人は低賃金化を招き内需を冷え込ませたと指摘をされましたし、駒村参考人...全文を見る
○山下芳生君 駒村さん、熊野さんに最後に御質問いたしますけれども、社会保障の財源の議論を聞いておりますと、政府・与党からは消費税の増税ばかり聞こえてまいりますが、しかし、これは内需をかえって冷え込ませるということになります。駒村参考人の先ほどの資料の中に、社会保険の負担に占める企...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。
03月17日第171回国会 参議院 総務委員会 第5号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は生活保護の問題について質問をしたいと思います。  初めに、厚生労働省に質問をいたしますが、生活保護の被保護世帯、被保護人数を、一九八九年、それからそれ以降のボトム年、そして最新の順に報告をしていただけますか。
○山下芳生君 お手元の資料の一枚目にグラフ化をいたしましたけれども、この十年余りで保護世帯、保護人数ともに倍増いたしました。さらに、昨年末から生活保護の申請が急増しております。  資料二枚目に付けておりますけれども、読売の調査では、全国の政令市、東京二十三区で今年一月の申請数が...全文を見る
○山下芳生君 大変前向きな答弁がありましたけれども、漏れがあってはならないと大臣おっしゃいましたけど、多くの研究者によりますと、生活保護の捕捉率はこの国では一〇%ないし二〇%しかありません。要するに、生活保護を活用すべき人たちの一〇パーないし二〇パーしか実際には活用していないとい...全文を見る
○山下芳生君 交付税の基準財政需要額に算定しているということでしたけれども、これは色付いていないわけですね、さっきからも議論がありますように。  それから、地方財政がかなり規模が縮小していること、これも言われましたけれども、決して財政力が弱い自治体だけじゃないんですよね。例えば...全文を見る
○山下芳生君 将来の地方税財政の在り方はちょっと意見を異にする面もありますけれども、今、現に生活保護の地方負担が大変増大していると、これは調査する必要もあると思うとおっしゃいましたから。これ放置したら、国民の憲法に保障された生存権にかかわるような問題にもなってき始めているというこ...全文を見る
○山下芳生君 生活保護の問題でもう一つ、ケースワーカーの不足も深刻であります。  厚生労働省、ケースワーカーの配置基準、どうなっていますか。
○山下芳生君 実態はどうなっていますか。
○山下芳生君 市町村部分ではもう既に足らないわけですね、基準と照らしてみても。  ケースワーカーの人数不足というのは多くの自治体、特に都市部、市区部、中でも保護率の高い自治体から共通して指摘されておりまして、大阪の門真市、これも保護率が高いです。高いんですが、一九九二年はボトム...全文を見る
○山下芳生君 私は、ケースワーカーというのは本来困った人を助け、自立を援助するわけですから、すばらしい仕事だと思いますが、やっぱり経験なしにはできない仕事なんですね。聞いておりますと、生活保護以外の制度、例えば医療だとか年金の制度もやっぱり知っておかないと、そういうことをいろいろ...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
03月19日第171回国会 参議院 総務委員会 第6号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、公立病院の問題について質問をしたいと思います。  私、この二年余り、全国各地の公立病院を約三十ほど直接訪ねまして、病院長や関係者の皆さんから話を聞いてまいりました。どこでも、少ない医師数ではあるけれども、地域住民の命を守るた...全文を見る
○山下芳生君 今大臣からあったように、地域医療の中心として公立病院が果たしている役割、これはかけがえのない、民間病院ではなかなかできない役割を果たしていると、しかし経営的に非常に厳しくなっているので、それぞれの公立病院自身も努力をしなければならないという趣旨は私も分かるんですが、...全文を見る
○山下芳生君 先ほど大臣から、ガイドラインは義務ではない、技術的助言だと。これも繰り返し言われているんですけれども、実際は今年度末までにどのように作られているかということを照会という形で、しかし全自治体に具体的な集約の表まで届けられてそれが集約されておりますから、これは事実上この...全文を見る
○山下芳生君 今言われたことをこの報告書の「はじめに」の部分で簡潔にもう少し述べているんですけれども、医師不足の深刻化、診療報酬のマイナス改定、地方財政の悪化など、公立病院をめぐる経営環境は非常に厳しい状況にあると。  要するに、これ、三つとも個々の病院の責任ということではなく...全文を見る
○山下芳生君 自治体の努力のことは言われるんですけれども、冒頭、診療報酬のマイナス改定、医師不足等は、これが一番の原因なんですよ、私、歩いていっても。そこが解決されない限り公立病院の経営が良くなるほかに道はないなと思うほど共通した原因なんですが、そのことはガイドラインの中には示さ...全文を見る
○山下芳生君 思いはあっても実態は違う方向に行っていることを私は懸念しているんですよ。  それで、地域の実情を踏まえてやったというふうにおっしゃいましたけれども、銚子、私ども銚子にも行ったんですよ。そうしたらやっぱり、銚子ではリハビリに行く場所がなくなった、自分たちはどこで死ん...全文を見る
○山下芳生君 人がいなくなっても置かなければならない、そのとおりだと思うんですけれども、それをさせない作用がガイドラインによって働いていると私感じるんですよ。  さっきの岩手の例は、岩手県が勝手にやったんじゃないんですね。岩手県の県立病院再編計画の根拠には県の公立病院改革推進指...全文を見る
○山下芳生君 ただ、読みますと、ほとんど一律の指針の内容なんですよ。再編・ネットワーク化のパターン一、二、三とかね。もう本当に形から入っているんですよ。これが今そういうことを生んでいるということをもっとしっかりと見て、この内容の押し付けはえらいことを起こしているというふうに見てい...全文を見る
○山下芳生君 そういう努力が求められているということを申し上げて、終わります。
03月24日第171回国会 参議院 総務委員会 第7号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  かんぽの宿を始め郵政の資産売却が問題となっておりますが、お手元に配付した資料の棒グラフに、日本郵政からいただいた資料を基に郵政資産の売却件数を一九九八年から二〇〇八年まで年度ごとに並べてみました。  特徴がはっきり分かると思います。...全文を見る
○山下芳生君 次に、日本郵政に公社時代の資産売却について聞きます。  公社時代に売却した不動産は六百二十八件あるとのことですが、六百二十八件の公社継承時の簿価の合計は幾らか、また売却額の合計は幾らか、お答えください。
○山下芳生君 つまり、公社化された二〇〇三年四月一日時点の簿価が、その後わずかの期間に半値で売却されたということであります。  ちなみに、その間の全国における地価の下落率を調べてみますと、住宅地、商業地とも一割程度の下落にしかすぎません。何でそういう期間に国民の財産が半値でたた...全文を見る
○山下芳生君 おかしいんですね。最初の簿価だって不動産鑑定士の方に評価していただいているはずですよ。それがわずか二、三年の間に半値で売られると。評価額はもっと低いんですね、売られたのが半値ぐらいですから。だったら、何でそんな低い評価しかされないのに売らなければならないのか。売らな...全文を見る
○山下芳生君 納得できないですね。  郵政の資産というのは、郵便貯金だとか簡易保険に国民が預けたお金が原資として購入された言わば国民共有の財産ですよ。今、不用な資産とおっしゃいましたけれども、結局、国民の財産をまるで不良債権のように扱ってたたき売ったというやり方だと私は思います...全文を見る
○山下芳生君 七割の物件がバルク売却されたということであります。  財務省に伺いますが、未利用国有地の処分でこうした一括売却をしたことはありますか。
○山下芳生君 していないんです、当然なんです。  国民の財産を適正な対価で処分しようとしたら、一件一件きちんと評価して、最も適した処分方法を検討するのが当然だと思います。数十件あるいは百数十件、一まとめにして売り払うなどというやり方は、国民の財産の処分の仕方としてはやってはなら...全文を見る
○山下芳生君 郵政公社と中央三井信託銀行との業務委託契約書第十六条では何と定めてありますか。
○山下芳生君 そこで、聞きますけれども、平成十七年度、バルク売却の物件の中の超目玉物件というのがありまして、それがお手元に配っております写真ですね。(資料提示)パネルにしてまいりましたけれども、国分寺泉町社用地でありまして、一万三千九百九十一平米広さがあります。  私行ってまい...全文を見る
○山下芳生君 百八十物件を落札したのはリクルートコスモス社が中心となったグループです。そして、この社用地を入手したのはリクルートコスモス社です、現コスモスイニシアであります。リクルートは、百八十のうちこの一件しかこのバルクでは手に入れておりません。これがねらいだったということであ...全文を見る
○山下芳生君 説明が非常に理解できないですね。リクルートコスモスが該当しないんじゃなくて、リクルートコスモスと中央三井信託の関係を私は聞いているんですよ。そういう関係にあるんだから、これは明確に関係者に当たると思うんですが。だって、優先株を投資事業組合が入手していますし、それから...全文を見る
○山下芳生君 非常にもうゆるゆるなんですね、この条文自身が。業務委託書を見ますと、第六条にはこうあります。買受けに必要な資力、信用を有することを条件に買受け申出者を募り、適格申出者を選考してこれに応札させるものとするというふうにありまして、要するに、中央三井信託銀行が業務委託され...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
03月26日第171回国会 参議院 総務委員会 第8号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。林委員の質問に続きまして、私も保育所の問題について今日は質問をしたいと思います。  保育所の待機児童の増加が大きな問題になっておりますが、この二十四、二十五日に全国保育団体連絡会が緊急に、入りたいのに入れない、保育所ホットラインという電話...全文を見る
○山下芳生君 もっと緊急に実態をつかむ必要があると思います。四月につかんで早く集計しても、四月に入れない子供がたくさんあふれる実態がもう目の前に来ておりますから。  それから、今追加対策を言われましたけれども、もう一つ、定員の弾力化というのも発表されているんです。しかし、現場の...全文を見る
○山下芳生君 もう一つ、三位一体改革によって保育の現場に深刻な問題が起こっていることを提起したいと思いますが。  実は、この三位一体改革のときに公立保育所の運営費補助と施設整備費補助が一般財源化されているんですね。それによって何が起こっているかといいますと、公立保育所の減り方が...全文を見る
○山下芳生君 非常に踏み込まれたと思います。危険な状況を踏まえて、そういうことを是非一回実態を、これは厚労省が責任持って見るべき問題だと思いますけれども、是非一緒に歯止め掛けていただきたいと思います。  もう時間参りましたので。  私は、この間の委員会では生活保護の問題を取り...全文を見る
03月27日第171回国会 参議院 総務委員会 第9号
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○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、地方税法等一部を改正する法律案、地方交付税法等の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  地方税法等改正案は、上場株式等の配当、譲渡益への一律一〇%軽減税率を復活させ、三年間延長するなど、上場株式等を大量に所有する大資産家優遇...全文を見る
03月30日第171回国会 参議院 総務委員会 第10号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、国土交通省に伺います。  成田空港では二月二十日、アメリカ・ノースウエスト機乱気流事故、そして三月二十三日、アメリカ・フェデックス貨物機着陸事故等、死傷者が出る事故が続いております。特にフェデックスの貨物機は、開港以来初めて死...全文を見る
○山下芳生君 引き続き国交省に伺いますけれども、成田空港ではこうした航空機事故に対する備えはどうなっていますでしょうか。
○山下芳生君 続いて厚生労働省に伺いますけれども、航空機事故など、成田空港の緊急時の医療体制について、例えば病院の受入先の確保など、特別な体制を取られているんでしょうか。
○山下芳生君 続いて消防庁に伺いますけれども、自治体消防、救急搬送の方は成田の周辺について特別な体制を取っているんでしょうか。それからまた、今回の事故での対応はどうだったんでしょうか。
○山下芳生君 今お話があったように、消防にしても救急にしても、それから医療の体制にしても、成田の空港の周辺自治体というのは空港を抱えるということでほかの地域にはない特別な体制をやっぱり取られていると思います。  実際に私は、事故の後、成田財特法関係の各消防本部、五つありますけれ...全文を見る
○山下芳生君 しっかり調整をいただきたいと思いますが、最後に、直接総務省と所管が違うかもしれませんが、今回の事故の死傷者の搬送先ともなりました成田赤十字病院は、非常に大事な役割を果たしていただいているんですが、新聞報道によりますと、内科医三十四人のうち十一人が三月末で退職されると...全文を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  二〇〇九年度NHK予算は、昨年の十月に決定された三か年経営計画の初年度となります。今度の経営計画は、受信料収納率を今の七一%から三年後七五%に引き上げ、さらに五年後には七八%に引き上げる。そして、接触者率、接触者率というのは一週間のう...全文を見る
○山下芳生君 いろいろ努力をされても接触者率の引上げというのはなかなか難しいんですね。これを三年間であと四、五%引き上げて八〇%にするというのはなかなか大変だと思います。  私は、接触者率の向上を求める余りに、民放で問題となっている視聴率至上主義に陥る危険性はないか心配をしてお...全文を見る
○山下芳生君 やっぱり良質の番組を作ることが接触者率も高め、ひいては視聴率も高めるということだと思います。  そこで、受信料の値下げについてNHKからいただいた三月二十五日のペーパーがあります。受信料値下げに関する視聴者の皆様の意向についてというペーパーですが、視聴者コールセン...全文を見る
○山下芳生君 放送法十四条に経営委員会の権限というものがありますけれども、そこにはこういうことを議決すべきだということが具体的に、予算、決算の議決ですとか書いてありますが、修正動議を発議して修正議決するということは書いておりません。なぜこれを、その権限の中に入ると判断したんですか...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと質問に直接答えていただいていないんですが、総務省に伺いますが、発議をして、経営委員会が、修正議決することはできると、放送法上できるという見解を経営委員会に示したのは総務省ですか。
○山下芳生君 できるという見解を示したんですか。
○山下芳生君 先ほど申しましたように、放送法の条文でも政令でも規則にも、そういうことが発議し、議決できると、経営委員会の権限にあるとは明文化されておりません。経営委員会が、しかしながらそういう権限があるかのように私は勝手な解釈を、これは総務省の局長がやって、文書を出しているんです...全文を見る
○山下芳生君 その判断がどういうことを招いたのかということであります。経営委員会が修正動議を発議し、修正議決をするということは歴史上初めてのことであります。  私は、昨年十月十四日の経営委員会の議事録を読ませていただきました。午後一時四十分から午後五時四十五分までかなり長時間に...全文を見る
○山下芳生君 反対された委員の方の理由も議事録に載っております。視聴者に説明ができない、国民参加の議論が尽くされていないなどであります。これは、視聴者の代表であるべき経営委員会が国民・視聴者を外に置いているということではないかと私は感じました。  そもそも経営委員会の役割とは何...全文を見る
○山下芳生君 そういう経過の中、そういうお立場から御覧になって、小丸委員時代、経営委員長になられる前の委員も今の修正議決の状況、ずっと参加されているわけですけれども、賛成されたわけですけれども、こういうやり方について、これからも場合によっては発議し、議決すると。私は、合議制の機関...全文を見る
○山下芳生君 一方的に走るわけではないと。私は客観的に見て、一方的に突っ走ったんではないかという危惧を感じました。しかし、そういうことではないと新経営委員長としてお立場を表明されましたので、その立場から我々も経営委員会の在り方を見ていきたいと思います。  終わります。
04月07日第171回国会 参議院 総務委員会 第11号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに吉田参考人に質問をさせていただきます。先生は、金融の自由化に対応するために民営化は必然だったとの御意見をお述べになりましたけれども、しかしながら、金融の自由化がメガバンクなどの巨大金融機関を生み、そして巨額の過剰資本が投機マネー...全文を見る
○山下芳生君 次に、金融のユニバーサルサービスについて、石井参考人と吉田参考人に伺いたいと思います。  石井参考人は、論文の中で、ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の二社に関しては、郵便局会社との長期的な代理店契約が切れる二〇一七年十月一日以降、国民、利用者のために公共性を維持確保し...全文を見る
○山下芳生君 吉田先生、この点、いかがでしょうか。
○山下芳生君 続きまして、郵便事業のユニバーサルサービスについて、石井参考人、吉田参考人に伺いたいと思いますが、石井参考人は、メール便など郵便市場に虫食い的に参入しつつある今日、ユニバーサルサービスの費用負担が改めて問題になっている。現在、郵便事業株式会社は、信書一通当たり五十円...全文を見る
○山下芳生君 吉田参考人は、京都の公聴会の際に、郵便事業の将来について、人口の減少、それから代替的な通信手段であるEメールが非常に発達してきていると、郵便事業にとってはかなり厳しい側面が予想されると述べておられます。  郵便事業というのは、三事業一体として運営されることによって...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  東谷参考人に伺いたいと思います。文芸春秋の論文、興味深く読ませていただきました。この中で、国民共有の財産なのに竹中さんが不良債権と言っているということを批判されておりましたけれども、私も全く同感で、不良債権なんかじゃないと思います。しっ...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。終わります。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、かんぽ生命の保険金未払問題について質問をいたします。  まず、会計検査院に伺いますが、会計検査院は、昨年十月三十一日、かんぽ生命社長あてに「保険金等の適切な支払について」との意見を表示しておりますが、そこで示されている保険金...全文を見る
○山下芳生君 サンプル調査しただけでも、簡易生命保険においても支払うべき保険金が未払となっていたということが明らかになったわけです。  これは、二〇〇五年あるいは二〇〇七年に民間の保険会社で不適切な不払が発覚しまして大きな社会問題となりました。金融庁から業務停止命令を受けた生保...全文を見る
○山下芳生君 かんぽ生命保険の保険金未払問題というのは、今会計検査院から指摘を受けた問題だけではないんですね。二〇〇七年五月二十三日、当時、郵政公社総裁だった西川社長は、簡易保険の保険金等の支払点検の実施についてとする記者会見を行いまして、公社期間中の二〇〇三年度から二〇〇六年度...全文を見る
○山下芳生君 何でかんぽ生命で支払の漏れが生まれるのかと。いろいろ聞いてみますと、例えば、田舎の郵便局の人が御自宅まで来られて、おじいさんが簡保に入ったと。しかし、そのことを家族だとか、おじいさん亡くなった御遺族は知らないという場合があるとか、あるいは加入後十年とかの節目にお祝い...全文を見る
○山下芳生君 まだ言えないということですが、私の手元にかんぽ生命の支払検証にかかわる内部資料が届きました。全部で九ページありまして、それぞれのページの肩には平成二十年十月三日という日付が付いてあります。各ページには、今後の各時点における支払検証進捗予定と公開可能情報ですとか、支払...全文を見る
○山下芳生君 まあ否定はされませんでした。  まだあります。別のページ、支払検証プロジェクトの主要作業準備状況②未請求等事案というページを見ますと、ここにはリスト抽出、請求依頼案内、返送受付の概算数量(本番)とありまして、六十万件というふうに数字が載ってあります。先ほどの八十万...全文を見る
○山下芳生君 これはもうお認めになりました。  ですから、重大なんですよ。八十万件と六十万件、合わせて百四十万件の保険金支払漏れがあるということでありまして、私がこれ読んで更に深刻だと思ったのは、こうした事実が全く公表されていないということであります。  今後の各時点における...全文を見る
○山下芳生君 迷惑が掛からないように、作業の実施状況はこうなっていますよというアナウンスできる部分はあるとなっているのに、それもしていないわけですね。  さらに、同じページですけれども、未請求等事案、これは六十万件既にあるという部分ですが、そこには、対象内容、件数は特定済み、案...全文を見る
○山下芳生君 この六十万件の未請求事案については、もう既に六十万件全部発送したんですか。本人に通知したんですか。
○山下芳生君 実は、その作業自身もなかなか大変だということがここに書かれてありまして、未請求事案等についてかんぽ生命は昨年七月から九月にパイロットを行っております。解約還付金九百十一件についてパイロットを行って、要するに案内したんでしょうね。顧客のレスポンス状況というものが書かれ...全文を見る
○山下芳生君 しかし、この当初の内部の資料によりますと、それを公表すること、できることからやるというのは十月三日の時点からやるとなっているんですね。いまだにやられていないんですよ。だれもこういうことが起こっていることを知らないまま、一部の本人通知できる方々だけにやっている。しかし...全文を見る
○山下芳生君 そういうことをやっているということも含めてアナウンスすべきじゃないんですか、どうですか。
○山下芳生君 そういうふうにしている間にもう半年たっているわけですから。若い人ばっかりじゃないんですから。  大臣にちょっと伺いますけれども、簡易保険の契約者の中には、被保険者が保険契約を結んでいたことを知らない例えば配偶者など、自分が保険金の請求権があることに気付いていない受...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
04月16日第171回国会 参議院 総務委員会 第13号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  先週に続いて、まず簡易保険の未払問題について質問したいと思います。  初めに、総務大臣に二点確認をしたいと思うんですが、まず一点目は、支払われるべき保険金は一人残らず支払うと、私はこの立場で指導監督されるべきだと思いますけれども、大...全文を見る
○山下芳生君 国民の協力を得ながら、払われるべき保険金は一人残らず払うべきだと、気持ちは同じだということだと確認をいたしました。  それからもう一点は、その支払われるべき保険金は一人残らず支払うべきだという立場、原則は、公社化前の案件についても私は同じであるべきだと思うんですが...全文を見る
○山下芳生君 時効は適用されないということを言われました。  現在、かんぽ生命が支払検証しているのは公社化時代の四年半ですから、それだけでも未払が最大八十万件、それから未請求が六十万件、合わせて百四十万件ですから、これは公社化前になりますと、その何倍という未払がある可能性がある...全文を見る
○山下芳生君 公社化前についても支払うということだったと思いますが、一部の報道で、公社化前に支払われた保険金の関連書類が既に処分されて残っていない、旧郵政事業庁時代までさかのぼって検証するのは不可能との報道があったんですが、今大臣からマイクロフィルムという問題も言われましたけれど...全文を見る
○山下芳生君 公社化前についてもマイクロフィルムで、支払の書類は入院保険金については残しているということでありました。同時に、原本といいますかマスターファイル、契約内容を記録したものがありますけれども、これの保存状況はどうなっていますか。
○山下芳生君 今非常に大事なことをおっしゃられたですね。マスターファイルも必要事項は永久保存していると。それから、原議と言われる支払漏れの可能性がある入院保険金の支払関係書類についても、マイクロフィルムでこれも永久保存しているということですから、つまり公社化前の未払についても対応...全文を見る
○山下芳生君 これからの対応をしっかりとまたウオッチしていきたいと思います。ありがとうございました。  続きまして、法案の審査に入りたいと思います。  私も、先日、奈良のテレビ受信者支援センター、奈良デジサポに行ってまいりました。割と少人数で、NHKとそれから民放の出向者の方...全文を見る
○山下芳生君 そういうレベルだったらいいんですけど、現場に行ってみてこれは相当な力が要る大仕事だなと感じましたので問題提起させていただきました。引き続きこれは是非検討いただきたいと思います。  もう時間が参りましたので、最後に一問だけ。ちょっと一問飛ばして、新しい放送と子供たち...全文を見る
○山下芳生君 その研究が今回の新しい放送の導入についてちゃんとやられているのかということを私は心配するんですね。いかがですか。
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、電波法及び放送法の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  テレビ放送のデジタル化に際し、社会的弱者への支援は、我が党も求めてきた必要不可欠と言える措置です。しかし、既に明らかとなっている政府の支援措置の対象者は、NHK受信料...全文を見る
04月23日第171回国会 参議院 総務委員会 第15号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  救急医療体制の充実を図る上で消防と医療の連携の強化が重要であることは言うまでもありません。しかし、より根本的には、搬送先の医療機関が医師不足などで慢性的に受入れ困難となっている状況を改善することが不可欠だと思います。  私は先日、二...全文を見る
○山下芳生君 私は、看護師が足らなくなっているのは一部の地域ではないと思いますね。全国的に足らなくなっていると思います。  なぜ看護師が足りなくなっているのか。それは、今副大臣も一部触れましたけれども、看護師になっても辞めてしまう人が多いというのが非常に大きなウエートを占めてい...全文を見る
○山下芳生君 院内保育所、もちろん大事です。ただ、病院でそれがあるところは三割にとどまっております。それから、新人の研修もモデル事業で始めたと聞いておりますけれども、余り効果が上がっていない。ですから、離職者が防止されていないわけですね、さっき紹介したように。  それから、検討...全文を見る
○山下芳生君 もう少し突っ込んで、勤務条件の過酷化でとりわけ大きな問題になっているのがやっぱり夜勤の回数だと思いますね。  二十四時間看護の看護職に夜勤は付き物であります。これ、避けるわけにはいきません。しかし、夜勤というのは人間の生体リズムに反し、健康を害する有害業務だという...全文を見る
○山下芳生君 残念ながら、今その改善の兆しが見えないところに問題があると提起させていただいておるわけですが。  基本指針というのは法律じゃないんですね、月八回以内と決めておりますが。やはり法律事項でないので、これは実効性といいますか強制力が非常に弱いというのが今の実態だと思いま...全文を見る
○山下芳生君 もう少し具体的に提起したいと思いますが、先ほど申しましたように、看護職員確保法が九二年にできて以来、残念ながら、基本指針で夜勤が八日以内ということが定められておりまして、実効力がないわけですね。  私は、二点提案したいと思います。  一つは、月八日以内の夜勤など...全文を見る
○山下芳生君 終わります。     ─────────────
04月27日第171回国会 参議院 行政監視委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、保育所の問題について舛添大臣とやり取りをしてみたいと思います。  私この間、今年に入って、大阪や東京で保育関係者の皆さんにいろいろ聞き取りをしてまいりました。昨日もちょうど大阪の吹田市とか東大阪市で民間、公立の保育士の皆さん...全文を見る
○山下芳生君 そこはもう全く一致したと思います。  ただ、私が本当に危惧するのは、その認可保育所の整備が残念ながら遅れているということであります。  資料に認可保育所の数と入所児童の数の推移をグラフにしてみました。これはちょっと指数のグラフでして、一九九〇年を一〇〇としてグラ...全文を見る
○山下芳生君 もう少し、今の対応の前に、こういう待機児童が増えてきたことのやっぱり根本原因は、この乖離、要するに認可保育所の整備が明らかに保育を必要とする子供の数の増大と比べて乖離があると、ここが今の根本的な問題を生んでいるんじゃないかと私は思ったんですが、その御認識、これ大事だ...全文を見る
○山下芳生君 今、認可保育所の不足が子供と親にどんな影響を与えているか。これもいろいろ聞くと深刻なんですね。  あるお母さんは、入りたい保育所に入れないと。これはもう物すごく広がっていると。(発言する者あり)そうなんです、本当。例えば、上の子と下の子が別の保育所に行っている。二...全文を見る
○山下芳生君 新待機児童ゼロ作戦、これ全部否定するわけじゃないんです。だけど、やっぱり保育ママとか定数の弾力化ということで、これ一時的にはそれでいいかもしれませんけど、やっぱり根本は、そんな困難を抱えている子供さんや親御さんに真っ正面から対応しようと思ったら、やっぱり認可保育所を...全文を見る
○山下芳生君 保育の質を確保する上で、私、今本当に抜本的に再検討を必要としているのが、国の決めている最低基準、それから保育単価なんですよ。もう時間ありませんから厚労省に端的に答えていただきたいんですが、保育士の配置基準……(発言する者あり)もう大臣だけですか。そうですか。保育士の...全文を見る
○山下芳生君 要するに、実際は国の基準の一・八倍ぐらい保育士を配置しているんですよ。  それからもう一つ、保育士の賃金、非常に低いですね、さっき言われたように。施設長と保育士の賃金、国の保育単価で、もうこれ私の方で言います。施設長は二十五万三千八百円ですよ。保育士は十九万一千四...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
04月27日第171回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  北朝鮮がロケットを発射したことは、北東アジアの平和と安定に緊張をもたらすおそれのあるものであり、我が党は北朝鮮に強く自制を求めてきた経緯からいっても極めて遺憾だと考えております。  その上で、さきの国連安保理での議長声明は、第一に六...全文を見る
○山下芳生君 次の質問は、事前に通告ができなかったんですが、外務大臣と官房長官に伺いたいと思います。  その議長声明は、すべての加盟国に対して、安保理決議一七一八号の下での義務を完全に遵守するよう求めております。  私は、六か国協議の早期再開に向けた外交努力を図る上で重要なこ...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと外務大臣、もう一点確認しますけど、加盟国に呼びかけるというのはもちろんなんですが、日本政府も遵守すべきだという立場はいかがでしょうか。
○山下芳生君 続きまして、国民の安全を考える上で一番の基本は、絶対に北東アジアで戦火を起こしてはならないということだと思います。そのために今最も重要なのは、北朝鮮の核兵器開発を平和的な交渉でやめさせ、朝鮮半島の非核化を図ることだと思います。  ところが、今回の事態を受けて、自民...全文を見る
○山下芳生君 北朝鮮は、過去の国際的な無法行為を清算していないという問題点を持っている国であります。だからこそ、一層日本は冷静で道理ある立場を厳格に貫く必要があると考えます。こうした立場を欠いたやみくもな制裁強化論や軍事対応論は、日本のよって立つ立場を失わせ、事態を悪化させるだけ...全文を見る
○山下芳生君 最後に、拉致被害者等給付金の支給について、その果たしている役割をどのように考えているか、官房長官に伺いたいと思います。
○山下芳生君 その給付金の支給が、御存じのように二〇一〇年三月末に支給限度の五年を迎えます。しかしながら、二十四年間、日本における生活基盤を失ったことによる拉致被害者、家族の皆さんの困難は大きいものがあります。給付金が期限を迎えることについて政府はどのように考えているのか。  ...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
05月12日第171回国会 参議院 総務委員会 第16号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  提案者の皆さんに敬意を表したいと思います。  去る一月二十三日に発表された総務省の地方公務員の短時間勤務の在り方に関する研究会報告書によりますと、市町村の非常勤職員の時給は九百円、臨時職員の時給は八百円、月収にしてそれぞれ十五万円な...全文を見る
○山下芳生君 補助的でない本格的な仕事をしている方は任期付短時間勤務職員の制度も活用すべしということだと思うんですが、ただ、その制度はやっぱり任期が付いているんですね、三年ないし五年と。しかし、保育の仕事に三年とか五年とかの期限はないと思います。本来、保育士など、恒常的、専門的な...全文を見る
○山下芳生君 この通知の趣旨は、非常勤の方々の本来的な仕事もしているにもかかわらず低い待遇をやっぱり良くするということであって、逆に雇い止めが乱発されるようなことがあってはならないということで確認させていただきたいと思いますけれども、いいですか。
○山下芳生君 そういうことだというふうに理解をしたいと思います。能力があるから非正規であっても十年ぐらい以上頑張って保育の現場を支えてくれている方が圧倒的に多いんですからね。  もう時間参りましたけど、最後に一個だけ。申し訳ないです。  提案者の方々に、法案では十一条で労働条...全文を見る
○山下芳生君 終わります。     ─────────────
05月22日第171回国会 参議院 予算委員会 第23号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、木内参考人に二点質問をいたします。  企業による雇用削減がこれから本格化するという御意見でしたけれども、既に昨年十月来、非正規労働者二十万人が解雇、雇い止めになっております。しかし、その上これから本格化と聞いて大変危惧をしてい...全文を見る
○山下芳生君 小杉参考人に伺います。  若者こそ不安に駆られているという御意見に同感であります。私どもの党のホームページにも「若者に仕事を」というコーナーがありまして、そこにはたくさん深刻なメールが寄せられます。読みますと、努力しても仕事がない、生活ができないことへの言いようの...全文を見る
○山下芳生君 同時に私は、〇一年と〇六年の間に労働者派遣法の規制緩和がありました。製造業に解禁されたのが〇四年ですから、そこに今大きな非正規切りということの直接の原因があると思いますが、これをこのまま放置しておいて、今先生がおっしゃったような非正規から正規に移れるような可能性とい...全文を見る
○山下芳生君 派遣をもし前提にするならば、私は、派遣先の労働者との差が余りにも大き過ぎると、均等待遇に近づけるということなしに派遣を前提にすることはできないと思いますが、いかがでしょうか。
○山下芳生君 終わります。ありがとうございました。
05月25日第171回国会 参議院 予算委員会 第24号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  質問に入る前に、本日の北朝鮮による核実験に対して厳しく抗議をしたいと思います。日本共産党は北朝鮮政府に対し、これ以上の核実験を厳に慎むこと、核兵器及び核兵器開発計画を放棄すること、無条件で六か国協議に復帰することを強く求めるものであり...全文を見る
○山下芳生君 生活保護というのは、憲法二十五条で定められた生存権を保障する最後のよりどころですよ。人間らしく生きるための最低基準ですよ。よく一般世帯、母子世帯がそれより低いというんだったら、そっちの方を引き上げるのが私は政治の責任だと思います。  段階的廃止が始まる前の二〇〇四...全文を見る
○山下芳生君 全部足しても足らないんですよ。  しかも、病気などで働けない人にはこの就労促進費は出ませんね。確認します。
○山下芳生君 結局、病気などで働きたくても働けない母子家庭には、これは出ないんですよ。三万を超えるね。これは、生活保護を受けている母子家庭の三割以上あります。働きたくても病気で働けない、社会が一番支えなければならない人たちから支えを取り払ってしまっていいのか。どうですか、舛添大臣...全文を見る
○山下芳生君 その考え方自身が間違っておるんですよね。それから、補正の子供の学習支援の給付の対象になるのは小中高に通う子供のいる母子世帯ですが、対象にならない母子世帯の数は幾らですか。
○山下芳生君 結局、そういう就学前の子供には全く出ないわけです。これは絵本も要るわけですよ。でも、これは買えなくなる。これまで母子加算があってもぎりぎりの生活をしてきた人たちから母子加算まで削るような政治でいいのかと。十五兆円もの補正予算を組みながら、わずか二百億円の母子加算の復...全文を見る
○山下芳生君 小渕少子化担当大臣は、三月の十三日、衆議院の内閣委員会で、児童扶養手当の父子家庭への一律適用除外について見直す必要があるのではないかと考えていると答弁されておりますが、その後見直しは進んでおりますか。
○山下芳生君 厚労省の説明を受けて見直しはやめたということではないですね。
○山下芳生君 どうも三月の答弁からちょっと後退したという私は印象を持つんですが、厚労省の声を聞いてそうなったということですけれども、舛添厚生労働大臣、これ厚労省は反対しているんですか。
○山下芳生君 小渕大臣の意見を聞きたいと思います。
○山下芳生君 いや、私は舛添大臣は理解されていないとさっき聞きましたよ。  厚労省に確認しますけれども、父子家庭のうち年間就労収入が三百万円未満の世帯、何割いますか。
○山下芳生君 正確に足すと三七・二%ですよ。四割の父子世帯が、母子なら児童扶養手当の一部又は全部をもらえるのにもらえていないんですね。舛添大臣、おかしいと思いませんか。
○山下芳生君 厚労省に伺いますが、父子家庭が困っているので第一位と第二位変化していると思いますが、答えてください。
○山下芳生君 今あったように、父子家庭の困っているのも第一位が家計になっているんですよ。変化しているんですよ。言っていないですよ。間違っているんじゃないですか。
○山下芳生君 同じ一人親家庭で母子と父子で区別されて支援が受けられないというこの不公平を見直さなくていいんですか。
○山下芳生君 資料二枚目に、これは埼玉県で父子家庭を支援しているNPO法人彩愛会の調査ですけれども、児童扶養手当と全く同じ所得制限の県の一人親家庭等医療費制度の申請者が父子家庭全体の一割を超えているんですね。これは申請した人だけでもこれだけ経済的に困っていると、支援欲しいという父...全文を見る
05月28日第171回国会 参議院 総務委員会 第18号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、人事院ができた歴史的経過をおさらいしたいと思います。    〔委員長退席、理事高嶋良充君着席〕  一九四八年のマッカーサー書簡、それを受けた政令で公務員の団体交渉権が制限され、争議権が禁止をされました。その代償措置として国家...全文を見る
○山下芳生君 もう一点。  その人事院の機能を果たすため必要欠くことのできない要件について、当時の臨時人事委員長浅井清が一九四八年十一月十一日の参議院本会議でこう説明しております。今日、会議録を持ってまいりました。  不偏不党、いかなる勢力の制肘をも受けることなく、厳正公平な...全文を見る
○山下芳生君 公務員の労働基本権制約の代償措置として人事院が設置されたこと、その機能を果たすためには独立性の確保が必要不可欠であることを確認をいたしました。  そこで伺いますけれども、二〇〇四年の人勧報告で、民間の支給状況をより迅速に公務員給与に反映させるため、本年より民間の特...全文を見る
○山下芳生君 じゃ、なぜ特別の調査を四月にやったんですか。
○山下芳生君 先ほどの高嶋委員の質疑でもありましたけれども、五年前に改めたルールでいいますと、前年の八月から当年の七月、ですからそこできちっと支給実績に基づいて調査をして、それを踏まえて勧告すると、八月に、そういうルールがあるわけですね。そのルールを、あえて四月にやらなければなら...全文を見る
○山下芳生君 もう今年の六月は昨年の人事院勧告で幾ら一時金が支給されるか決まっていたんでしょう。違うんですか。
○山下芳生君 そういうルールを変える、しかも支給実績ではなくて、ごく一部の妥結金額の調査で勧告をしたと。私は冒頭確認しましたけれども、労働基本権制約の代償措置として厳正公平な人事行政をそれで行ったと言えるのか、国家公務員の福祉と利益との保護機関としての機能を、実績ではなくて妥結で...全文を見る
○山下芳生君 夏と冬のバランスというのはどういうことですか。
○山下芳生君 先ほどリスクの分散だという言葉もありましたけれども、私は余計なお世話だと思うんですね。だって、元々昨年の人勧で今年の六月はこれだけだということは決定されているわけですよ。ところが、だからそれを前提に、例えば今年の夏の一時金で総務大臣も力を入れておられる地デジ対応のテ...全文を見る
○山下芳生君 だったらルールを変えなさんなと言いたいわけですよ。ルールにのっとって精確に勧告する人事院の役割をきちっと果たすべきですよ。ルールを変更して、前倒しでマイナス勧告したらどんな影響が出るかと。五月一日でしょう、今度の勧告は。これは民間の春闘一時金交渉の真っ最中ですよ。そ...全文を見る
○山下芳生君 私は、下げるからけしからぬ、上げるならいいと言っているんじゃないんですよ。冒頭確認した労働基本権制約の代償措置としての人事院勧告制度の在り方の根本が問われる事態を招いているということを申し上げているわけです。  人事院がこれまでのルールを無視してなぜ性急な特別調査...全文を見る
○山下芳生君 私の手元に今年の三月四日の国家公務員の給与等に関する検討PTの次第というものが届きました。ここには議題とありまして、国家公務員の給与に関する議員立法素案についてということが書いてあります。そして、団体、省庁等出席者の欄には、人事院吉田耕三給与局長、吉田さんですね、そ...全文を見る
○山下芳生君 じゃ、吉田局長、この会議に出ましたか。
○山下芳生君 第一回目の会合、二月十二日の次第もここにあるんですけれども、そのときの議題は、今までの人事院勧告の経緯及び状況についてと、先ほど総裁がお答えになったとおりですよ。しかし、それは一回目のPTで恐らく説明がされたんでしょう。二回目の議題は、そうではなくて、国家公務員の給...全文を見る
○山下芳生君 鳩山総務大臣に確認したいと思いますが、憲法で保障された労働基本権が制約された代償措置として人事院勧告制度があります。この制度を無視して、議員立法によって代償措置の一部である特別給などの労働条件が一方的に変更される、あるいは決められるというようなことは許されるんですか...全文を見る
○山下芳生君 国権の最高機関とはいえ、労働基本権を剥奪されている代償措置として人事院勧告制度ができているわけですね。そのことは、国権の最高機関たるメンバーで国会議員であれば、当然前提にして念頭に置いて活動すべきですよ。それを、何でもかんでもできるんだとなったら、これは議員立法で人...全文を見る
○山下芳生君 労働基本権がまだ制約されている下にもかかわらず、議員立法で給与を下げるとか上げるとかということを人勧の前に決めるというのは、今のルールを甚だ踏み外した、私はやってはならないことだと思います。今までやられたことないんですよ。それが初めて実際に動きとして自民党のPTで出...全文を見る
○山下芳生君 ということは、局長は、お出になった二回目のPTが議員立法で公務員の給与を引き下げようということが検討されるということは知らなかった、あるいは知った途端に出た、いずれかですか。
○山下芳生君 私は一連の経過から見て、今総裁が独自に判断したという立場の見解を述べられましたけれども、やはりこれは人事院が政府・与党から、こういう国家公務員の給料を引き下げるんだという動きの中で、会合にも参加して、そして結果としてルールを変更して、前倒しの調査をして下げるという勧...全文を見る
○山下芳生君 日本共産党を代表して、一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案に反対する討論を行います。  第一の理由は、今回の人事院勧告は、これまでの人勧のルールを一方的に変更するものであり、全く道理がなく容認できません。国家公務員の特別給は、職種別民間給与実態調...全文を見る
06月01日第171回国会 参議院 決算委員会 第8号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、大学の学費と奨学金について塩谷文部科学大臣に質問したいと思います。  日本の大学の初年度納付金は、国立で八十万円以上、私立の平均で百三十万円以上、国際的にも異常に高い水準となっております。そこに昨年来の急激な景気の悪化が重な...全文を見る
○山下芳生君 検討ということなんですけれども、私、これもう待ったなしだと思うんですね。経済的理由で中途退学している私立の大学の学生は毎年一万人おります。  そういう下で、各大学は独自に学生への緊急支援措置を強めております。しんぶん赤旗が、この春、国公私立の大学にアンケート調査を...全文を見る
○山下芳生君 そう言いながら、政府は国立大学への運営費交付金や私立大学への助成金を今年度も削減したわけですね。補正で付けた私学事業団への百十億円の出資で一体何人の学費軽減になると見ていますか。
○山下芳生君 やっぱり責任があいまいなんですね、数は分からないと、新たに学費免除がされる。  事態は先ほども申しましたように緊急を要すると思います。資料を配付しておりますけれども、一枚目の上のグラフを見ていただきますと、年収二百万円以上四百万円未満の世帯の教育費負担がもう五割を...全文を見る
○山下芳生君 東京大学は、〇八年度、昨年度から、世帯年収四百万円以下の学生は全員授業料を免除する制度を設けました。大変喜ばれております。収入の最も低い層を支援する、先ほど言った現実を踏まえたやり方だと思います。私は、学費そのものを下げる、あるいは学費の無償化に進むという世界の流れ...全文を見る
○山下芳生君 検討とかということなんですけれども、私はこれ本当に緊急だと思うんですね。学費の軽減が学ぶ権利にどれだけ効果があるか。  高知県が出資して一九九七年に設立された高知工科大学という大学があります。今春、公立大学法人の制度を利用して私立の大学から公立大学に転換いたしまし...全文を見る
○山下芳生君 ところが、今、日本学生支援機構の奨学金の変質が進んでおります。日本学生支援機構は、滞納者の情報を信用情報機関に通報する仕組みを導入しております。これは平成二十一年度の奨学金の案内のパンフレットですが、そこには、個人信用情報機関への登録についての同意がない場合は奨学金...全文を見る
○山下芳生君 私は実態をもっと見る必要があると思いますね。滞納額が増えたのは奨学金の利用者が増えたからなんですよ。滞納率は増えておりません。二〇〇七年度の債務額三兆二千三百五十四億円、うち三か月以上延滞で支払期限が過ぎた債権は六百四十五億円、一・九九%なんですね。しかも、この率は...全文を見る
○山下芳生君 既にあきらめているじゃない。
○山下芳生君 される前からあきらめる人が増えているじゃないですか。
○山下芳生君 もう実際、私、二人の例を出しましたよ。このブラックリスト、同意書を出すことで返済の非常に心配があるからやめたと、進学をね。出ているんですよ。これ、大臣、学生の実態を、それから心境を余りにもつかんでなさ過ぎますよ。経済的に困窮している家庭ほど、学生ほどブラックリスト化...全文を見る
○山下芳生君 連れてくる前にもう断念している事態が生まれているんですね。事後では駄目なんですよ。そのブラックリスト化がそういう事態を生んでいるということを真剣に受け止めていただきたい。  二枚目の写真を見てほしいんです。これはある大学の奨学金案内の掲示板に張られている文書であり...全文を見る
○山下芳生君 調査するということなので、しっかりやっていただきたいと。  それから、もう一回確認ですが、在学生にこの同意書を出せと言っていますけど、これはあくまでもお願いであって、同意書を在学生が出さないからといって奨学金が継続されないということはありませんね。
○山下芳生君 時間が参りました。  日本共産党は、東京大学のような学費免除制度をすべての国立大学、国公立大学、それに拡大する、私学にもそれを準用したような制度をつくる、そして世界の流れ、給付制の奨学金制度をつくる、こういう緊急の提言を昨年発表いたしました。必要な予算は合わせても...全文を見る
06月09日第171回国会 参議院 総務委員会 第19号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  日本郵政の社長人事が国民の注目を集めております。日本共産党は、西川善文氏が日本郵政の社長に就任したときから不適格として反対してまいりました。理由は、かつて三井住友銀行が中小企業に対し金利スワップ商品を押し付け販売して、大きな被害を出し...全文を見る
○山下芳生君 私は、だれに対して何の責任を全うするのかが鋭く問われていると思うんですね。この六つの西川さんがおやりになったことを振り返ってみますと、出身の三井住友グループに更に利益を供与する責任を果たそうとされているのか、あるいはまたオリックス、リクルートなど、規制緩和を推進して...全文を見る
○山下芳生君 幾ら社長がそうおっしゃっても、客観的にはそう見えるようなことがいっぱい起こっているわけですね。  現に、日本郵政の中には、先ほど出席された横山専務執行役、妹尾常務執行役、みんな西川さんが三井住友から連れてこられた、いわゆるチーム西川と言われる方々ですね。そういう方...全文を見る
○山下芳生君 西川社長に伺います。  大臣の判断には従われますか。
○山下芳生君 進退問題について、大臣の判断に従うことを西川社長がお認めになりました。大臣はしっかり判断していただきたいと思います。  西川社長をかばうわけではございませんけれども、先ほど紹介した六つの責任は決して西川社長個人の問題から生じたものではありません。郵政民営化路線その...全文を見る
○山下芳生君 郵便事業会社における〇九年度の高齢再雇用社員の受験者数と合格者数、それぞれ何人ですか。
○山下芳生君 現に雇用されていた労働者が継続雇用を求めたにもかかわらず、一千二百七十四人中百二十三人、一〇%が不採用になっております。これは高齢者雇用安定法の趣旨に照らして私は大きな問題だと思います。  この制度は年金支給の開始年齢の引上げに伴う措置ですから、六十五歳に定年延長...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと納得できませんね。まあまあ聞きましょう。  その基準、三つ全部言ってください。
○山下芳生君 私のところに近畿支社で不採用になられた、Nさんとしておきましょう、という方から手紙が届きました。  Nさんは、私は人事評価はシートAかBだと。その評価は毎月の手当にも反映されている。平成十九年、二十年の二年間で支店長から三回も表彰状を受けている。イベント小包も、イ...全文を見る
○山下芳生君 調べるということでした。  実は、Nさんだけではないんです。お手元の資料に、郵便事業会社の資料を基に各支社ごとに高齢雇用社員の採用状況を一覧にしてみました。こうやって並べてみますと、やっぱり近畿支社の不採用が人数、率とも飛び抜けて多い。二百三十三人受験して不合格が...全文を見る
○山下芳生君 一方で特定の企業グループに莫大な利益を供与してきた民営化された郵政が、労働者をこんなふうに粗末に扱うなんてもってのほかだということを指摘して、質問を終わります。
06月24日第171回国会 参議院 行政監視委員会 第4号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、大学生の就職活動について塩谷文部科学大臣に質問をさせていただきます。  昨年の七月に、国立大学協会、公立大学協会、日本私立大学団体連合会の各会長が連名で、日本経済団体連合会に要請書を出されました。  そこにはこう書いてあり...全文を見る
○山下芳生君 去年の秋の世界経済危機以降、事態は一層深刻化していると私は思っております。  ちょうどおととい、NHK朝七時のニュースがこの問題を特集しておりました。企業の合同説明会の広い会場に学生が大勢集まっておりまして、参加者の中心は三年生でした。合同説明会を企画したスタッフ...全文を見る
○山下芳生君 おっしゃるとおりだと思いますね。大学側が学生のいろいろな職業観を充実させるために行うものと、そうじゃない、企業側の意向でやるもの、これは区別する必要が私もあると思いますが、さっきの早期化、長期化の深刻化という点では、国大協などでつくる就職問題懇談会の調査でも、開始時...全文を見る
○山下芳生君 私、是非学生の生の声を大臣聞いていただきたいと思うんですけど、機会あれば、いかがですか。
○山下芳生君 現状は、学生たちにこうした時間的、精神的あるいは経済的な負担を三年生の早い時間から長期に強いながら、しかしながら就職できる保証は何もないわけです、学生は。落ちたら自己責任で、自分が悪いと、自分は社会から必要とされてないんじゃないかと落ち込んでしまうんですね。こんな不...全文を見る
○山下芳生君 なかなか具体的な御検討内容も披瀝していただきましたけれども、かつて経営者団体と大学が取り決める就職協定というものがございました。これは大学四年生の七月一日に会社訪問が解禁され、十月一日に採用内定は開始されるというものでありましたけれども、しかし、これは協定破りをする...全文を見る
○山下芳生君 それで、努力の方向なんですけれども、三月十二日に文科大臣の下に企業側と大学側の意見交換会がやられまして、そこでどういう発言がされたのかちょっとペーパーを文科省からいただいたんですけれども、企業側の発言として、企業の採用活動は自己責任原則に基づき自主的に行うべきものだ...全文を見る
○山下芳生君 大学生活の大半が就職活動と。これでは学生本人にとって大きな負担になるだけではなくて、学生を受け入れる社会にとっても、大臣がおっしゃるように企業にとってもこれは大きな損失だと。やはり、学業と両立できる就職活動のルールをつくる、企業にも社会的責任の立場から守らせる、これ...全文を見る
○山下芳生君 昭和十八年に五年と決めたときの背景は、病気なら五年で治るだろうとか、兵役も五年たったらもう終わっているからと、これ非常に戦前の理由なんですね。  今、年収三百万円以下の割合が、大学卒業して二十五歳から四十四歳までに二四・五%ですよ。だから、五年たったからといって三...全文を見る
06月25日第171回国会 参議院 総務委員会 第21号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  西松建設の違法献金事件などで政治と金の問題に国民の厳しい目が注がれております。言うまでもなく、総務大臣は政治資金規正法の所管大臣でもあります。  まず、総務大臣として、政治資金規正法の目的、基本理念を実現する先頭に立つ決意を佐藤大臣...全文を見る
○山下芳生君 そこで、今日は、佐藤総務大臣御自身の政治資金問題について聞きたいと思います。  あなたが支部長の自由民主党栃木県第四選挙区支部は、日本歯科医師連盟から〇一年に百万円、〇二年に二百万円、〇三年に百万円、合計四百万円の献金を受けております。また、あなたの資金管理団体は...全文を見る
○山下芳生君 どのように処理されましたか。
○山下芳生君 なぜ返還されたのかといいますと、〇四年二月二日に日歯連が政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部の捜査を受けました。橋本龍太郎元首相が料亭で一億円の小切手を受け取ったとされる事件であります。それが大きな問題となったので、あなたは慌てて日歯連からの献金を返却したというこ...全文を見る
○山下芳生君 ここに財団法人国民政治協会から日歯連に渡された三千万円の領収書のコピーがございます。日付は平成十三年十一月二十日とありまして、この台紙に張られた領収書の欄外に三けたの番号が四つ並んでおります、七百五十九、七百六十、七百六十一、七百六十二と。この七百六十一番が佐藤勉衆...全文を見る
○山下芳生君 〇五年四月十四日、東京第一検察審査会は、日歯連から佐藤勉衆議院議員に五百万円の迂回献金がなされた政治資金規正法違反被疑事件について、検察の不起訴処分は不当という決議をされました。  検察審査会は、佐藤大臣が自民党から政策活動費として受け取ったと今おっしゃった五百万...全文を見る
○山下芳生君 誤解を招かないように説明をすべきなのに、説明はされていませんよね。  これは、政治資金規正法の基本理念には、政治団体はその責任を自覚し、その政治資金の収受に当たっては、いやしくも国民の疑惑を招くことのないように、この法律に基づいて公明正大に行われなければならないと...全文を見る
○山下芳生君 談合事件で排除勧告を受けた企業だと知りながら受けたのかどうか聞いているんですよ。
○山下芳生君 何を把握していないんですか。あなたがこの企業は談合で排除勧告を受けたという企業だということを知っていたのか知らなかったのかですから。どうなんですか。
○山下芳生君 ちょっと納得できないんですね。これは栃木県内の公共事業の談合事件ですよ。あなたの地元なんです。新聞やテレビ、マスコミで大きく報道されました。十分承知していたはずなんですよ。知らないはずないんですよ。にもかかわらず、その談合企業から献金を受けていたのはなぜか。なぜなん...全文を見る
○山下芳生君 所管大臣としての私は姿勢がまさに今、瞬間、問われていると思いますよ。  麻生内閣の閣僚の中には、談合事件などにかかわった企業からの献金が指摘され、受け取った献金を返却した大臣が何人もいらっしゃいます。河村官房長官、金子国土交通大臣、小渕少子化担当大臣、中川前財務大...全文を見る
○山下芳生君 非常にあいまいですよね。日歯連からの献金しかり、談合企業からの献金しかり。私は、政治と金をめぐる佐藤大臣の対応を見ますと、政治資金規正法を所管する総務大臣としての資格があるのか疑わしいと言わなければなりません。このままでは国民はとても納得しないということを指摘してお...全文を見る
○山下芳生君 これまだ、株主総会は二十九日ですから、その議決に対して認可するのが総務大臣ですから、そこで問われると私は思っておりますので、しっかりと一つずつ改めて検討していただきたいと思います。  それからもう一つ、佐藤総務大臣は西川社長続投の条件として、西川社長が三井住友グル...全文を見る
○山下芳生君 チーム西川というのは、佐藤大臣はそのとき具体的にだれとだれだと指名されたんですか。
○山下芳生君 具体的に言わずに、チーム西川というふうに言って、それが指示になるんですか。
○山下芳生君 チーム西川の中で結局お辞めになることになったのは、横山専務執行役、後藤英夫秘書室長、百留一浩グループ戦略室長、奥村真コーポレート・コミュニケーション部次長だと思いますが、加えて昨日、宇野ゆうちょ常務執行役も執行役の退任ということが発表されました。この四人プラス宇野さ...全文を見る
○山下芳生君 なぜ退任する人と退任しない人が同じ西川さんが三井住友グループから連れてこられた中で分かれたのか、私理解できないんですよ。  佐藤総務大臣、この四人と一人ということで、佐藤大臣がおっしゃった国民から不透明な人事をやめさせるということ、これで完了なんですか。
○山下芳生君 大臣は西川社長に対して、四人組と言われる人について、速やかに日本郵政を退職して銀行に戻る措置をとりなさいと御指示を受けましたと財政金融委員会で西川社長がおっしゃっているんですが、四人組ということは言われたんですか。
○山下芳生君 じゃ、なぜか西川さんがそう言われたと、頭の中にあったのかもしれません。  四人組という言葉のほかに四天王という言葉がメディアでは書かれております。それは先ほどの四人とは違うんです。横山さん、それから妹尾日本郵政常務執行役、それから宇野さん、さらに福島ゆうちょ銀行執...全文を見る
○山下芳生君 それは無責任なんですよ。それは無責任なんですよ。チーム西川はお辞めになるべきだと言っておきながら、それがだれなのかはチーム西川のトップ任せ、西川任せでは、これはちゃんとした大臣としての責任を果たしたことにならないですよ。それは駄目ですよ。  それで、何で妹尾さんが...全文を見る
○山下芳生君 今直接担当していなくたって、そういうことを出身の、大和の出身の方ですからね、非常に重要な仕事をされているわけですよ。  じゃ、なぜ妹尾さんは残り、ほかの方で辞める方、また残る方もあるのか。これ、国民に説明が付かないですよ。これでチーム西川解散だという報道があります...全文を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  私も、四月五日放送されたNHK、「シリーズJAPANデビュー アジアの一等国」を見ました。世耕委員と違ってリアルタイムでは見れませんでしたので、昨日の夜、録画放送を見させていただきました。一時間十分でした。日清戦争後日本が行った五十年...全文を見る
○山下芳生君 今、福地会長自身の評価が語られました。  それから、番組に寄せられた好意的意見は紹介ありませんでしたけど、ホームページに載っております。こうした歴史を知ってこそ台湾の人々とより良い関係を築いていける、あるいは、証言を聞いて台湾の人たちがより深い意味で親日家であった...全文を見る
○山下芳生君 私は、全体としては今NHKの取っている態度は立派だと思います。政治介入を許さない作り手の毅然とした態度こそ質の高い放送番組の土台になると感じております。  NHK執行部の毅然とした姿勢が大事だと、その点について、会長、もう一度、毅然とした姿勢が大事なんだということ...全文を見る
○山下芳生君 そこで、次に、BPOの放送倫理検証委員会が四月二十八日に、NHKの番組、ETV二〇〇一「問われる戦時性暴力」に関する意見書を発表した問題について少し質問をしたいと思います。  このBPOの意見書を私も全文熟読をいたしました。これも非常に味わい深い内容でした。本文二...全文を見る
○山下芳生君 そうお答えになるだろうなと思っておりました。  ただ、最高裁の判決は取材を受けた方々の期待権に対しての判断でありまして、どういうそこに至る経過があったのかという事実認定は高裁判決を踏襲しております。そこでどういうことがあったのかということが問題なんです。だから、安...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
06月29日第171回国会 参議院 決算委員会 第10号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  政府は景気は底を打ったと言いますけれども、労働者の雇用は引き続き深刻であります。政府の調査でも、非正規労働者の解雇、雇い止めは昨年の十月以降二十万人を超え、今も止まっておりません。  まず、舛添厚生労働大臣に、労働者派遣法の二つの大...全文を見る
○山下芳生君 先日、愛知県豊田市にある住友電装で派遣労働者として働いていた二人の労働者から訴えがありました。  このパネルなんですけれども、(資料提示)Aさんは二〇〇五年の一月から今年の三月まで四年二か月、それからBさんは二〇〇五年の九月から今年の三月まで三年六か月、住友電装の...全文を見る
○山下芳生君 そのとおりです。  実際、愛知労働局は、この住友電装の主張を認めませんでした。部署名変更の前と後も同一の業務だったと判断をいたしました。そして、住友電装に対して、労働者派遣法四十条の二、期間制限違反を指摘して、労働者の雇用の安定と派遣受入れの中止を行うよう文書で指...全文を見る
○山下芳生君 AさんとBさんは四月、再度愛知労働局に、住友電装に直接雇用するよう勧告してもらいたいと要請をいたしました。しかし、労働局は難しいと言うんです。なぜなら、派遣元の派遣企業から派遣先の住友電装に抵触日の通知がなかったから、住友電装に直接雇用の申込み義務は発生しないという...全文を見る
○山下芳生君 雇用の安定とおっしゃいましたけど、AさんもBさんも今雇い止め、首になって、二人とも失業中なんですよ。  このケースでは通知がされることはあり得ません、通知しないための偽装工作なんですから。ですから、あり得ないことを要件、前提にして、救える労働者を救ってないと私は思...全文を見る
○山下芳生君 厳格な指導がされていれば救える労働者だったんです。通知出しなさいよ、直接雇用しなさいと、申告があったときに言えたんです。  派遣労働者がどんな気持ちで働いているか。Aさんは、全員で協力して仕事をするという感じがあったので四年二か月も続けてこられたのだと思います、月...全文を見る
○山下芳生君 総理も厚生労働大臣も、口を開けば個別企業のことは言えないと。しかし、政府がそんな姿勢だから、こんなあこぎなやり方をしている大企業がやり得、やって良かったと思うんですよ。社会的にも糾弾されずに、胸も痛めずに、好き勝手、労働者を使い続けるんだと思います、捨て続けるんだと...全文を見る
06月30日第171回国会 参議院 総務委員会 第23号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  法務省の入管統計によりますと、外国人登録者数は二〇〇八年末までに二百二十二万人、十年間で約一・五倍に急増いたしました。この背景には、一九九〇年に入管法が改正され、いわゆる日系三世まで就職活動に制限のない定住資格を認めたことがあります。...全文を見る
○山下芳生君 国に第一義的な責任があるとお認めになりました。  先日、私、滋賀県で実際に日系ブラジル人の方々、日本に来て今働いておられた、もう「た」になった方々ですけれども、二、三十人お話を聞きました。もう既に十数年、皆さんたっておりますけれども、全員同じ仕事を続けている方はお...全文を見る
○山下芳生君 今大臣がおっしゃったのは、総務省が二〇〇六年三月に発表した多文化共生の推進に関する研究会の報告書の中に今述べられた一文がありますが、その次に書いていることが大事なんですね。企業にはそうした社会的責任が存在する、しかし、外国人労働者を雇用する企業にはこのような社会的責...全文を見る
○山下芳生君 感想はまた後で聞きましょう。  こうした努力を続けてきた湖南市なんですけれども、昨年秋以降の世界経済危機はこういう定住外国人の雇用と生活を直撃しております。先ほど言った一か月に一千件を超える相談を湖南市が整理したものを私は市長からいただきましたけれども、最近の外国...全文を見る
○山下芳生君 やはり再就職に結び付くものでないと駄目だと思いますね。  湖南市では、国際交流協会というボランティアの方々が中心になってやられている協会が丁寧に支援をすることによって、三十四人中十人再就職ができたということも当時聞きました。  それから、そもそもですが、私感じた...全文を見る
○山下芳生君 是非、今の現状を、国、企業共に自ら招いたことだと胸を痛める必要があると思います。  それから、湖南市のまとめでは、住宅も今深刻で、親戚や友人の家に集まって住んでいる外国人が非常に多いと。家一軒一世帯で借りることができないからですね、集合して住んでいる。これはもう限...全文を見る
○山下芳生君 加配される教員の数もかなり私は足らないというふうに聞いておりますので、実態に即して、より充実させていただきたいと思います。  最後に総務大臣に伺いますけれども、私はこうした、国籍にかかわらず住民に基本的なサービスを提供し、人権を守るために頑張る湖南市の姿勢には非常...全文を見る
○山下芳生君 自治体の努力についての大臣の評価はいかがですか。
○山下芳生君 終わります。
07月07日第171回国会 参議院 総務委員会 第24号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  外国人住民の住民基本台帳の整備によって外国人住民の方にも日本人と同様の行政サービスが受けられるようになるのは良いことだと考えます。しかしながら、これまでの外国人登録制度が廃止された上に、非正規滞在者は住基台帳からも除外されることになり...全文を見る
○山下芳生君 従来の対象となるサービスはこれからも対象となるということなんですが、ただ、外国人登録もなくなる、非正規の方はですね、それから住基台帳からも除外される、どうやって行政サービスを継続するのか、所在の確認はどうされるんでしょうか。
○山下芳生君 もう一つ重ねて伺いたいと思うんですけど、本改正案が施行をされた後に、住民基本台帳に記載され行政サービスを受けていた外国人住民、つまり正規滞在者がその後仮にオーバーステイとなった場合は、法務省からの通知で住基台帳からの削除が機械的に行われることになります。これも削除さ...全文を見る
○山下芳生君 ただ、考え方は同じだと言うんですが、現在外国人登録者数は二百二十二万人、このうち非正規の滞在者が約一万八千人、この一万八千人の外国人住民の方が住基台帳から除外されることになって、従来受けていたサービスが受けられるかどうかが非常に懸念されているわけですが、これ実際どう...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  次に、文部科学省に聞きたいと思います。  現在、外国人登録されていることで市区町村は非正規滞在者であっても就学案内の通知ができております。改正案によって、例えば年度途中で住基台帳から削除された場合に、子供の教育についてどのように保障で...全文を見る
○山下芳生君 もう一つ、ちょっとこういうケースがあることが想定されるんですけれども、例えば、ブラジル人学校など外国人学校に通っていた児童の親がオーバーステイになった場合、住民基本台帳からは削除されてしまいます。こうした外国人住民は恐らく経済的に困難な状態に置かれたということが多い...全文を見る
○山下芳生君 次に、厚生労働省に伺います。  現在は、外国人の国民健康保険への加入について、外国人登録があること、入管法による在留資格があること、一年以上の在留期間が決定されていること、こういう要件をクリアする外国人住民が被保険者となっております。今度の住基台帳法改正案の記載要...全文を見る
○山下芳生君 最後に、時間が参りましたので、総務大臣に改めて、地域における多文化共生を進めていくためには、この外国人住民の住民基本台帳の整備にとどまらないで、やはり国が外国人受入れの第一義的責任があると前回大臣もお認めになりました。  そういう立場から、地方自治体の多文化共生へ...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、住民基本台帳法改正案に対する反対討論を行います。  外国人住民の住民基本台帳を制度化することは、外国人住民に対して行政サービスの適切な情報提供を行い、医療や教育、社会保障を受ける権利をひとしく保障していく上でも必要なことであります。しか...全文を見る
11月17日第173回国会 参議院 総務委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  鳩山首相や原口総務大臣が新政権の一丁目一番地の改革とされている地域主権改革、これは地域のことは地域に住む住民が決めるための改革だとおっしゃられております。私も、一九九〇年代に国が景気対策として地方に公共事業を押し付けた、にもかかわらず...全文を見る
○山下芳生君 私は、子供に対して保障すべき発達、成長の水準を中央集権か地域主権かという図式で見るのは間違いだと思っております。原口大臣もうなずいておられますのでそうだと思うんですが。やっぱりこれは私たち大人が、私たちの社会が、この国で生まれたすべての子供たちに、あなたたちの健やか...全文を見る
○山下芳生君 現在の児童福祉法の下でも地域の自主性というのは保障されているんですね。最低基準というのは最低であって、それを超えてより高い水準を定めることは可能なんです。多くの自治体は、既にそういうより高い基準で保育に力を入れてこられております。ですから、地域主権にしなければより良...全文を見る
○山下芳生君 では、確認しますけれども、現在の最低基準より下の基準を地域が、自治体が決めることは認めないと、それよりも上回ることしか認めないんだと、下回ることはないんだということですか。
○山下芳生君 何度聞いても、最低基準を下回ることはないという保証はないんですよ、地域が決めるということですからね。あり得るんですよ。私は、それを認めていいのかというのが、今、子供の発達と成長にかかわって、それはあってはならないというふうに思うんですが、具体的にちょっと聞きたいと思...全文を見る
○山下芳生君 起こる可能性もあると大臣がおっしゃったのは非常に重大ですよ。起こっちゃならないことなんですよ、最低基準、子供の発達と成長にかかわる。  私が今心配しているのは、これは机上の話ではないということなんですね。自民・公明政権は、保育需要が増大するのに保育所を増やしません...全文を見る
○山下芳生君 いや、同じとは思いませんね。  最低基準を下げることを認めたら──いや下げることも可能になるんですよ。今の厚労省の案では、面積基準は従わなければならない基準にしないということですからね。ですから、保育所の待機児童が多いところ、東京都などでは、その面積基準を絶対に守...全文を見る
○山下芳生君 どうもかみ合わないんですよね。何でかみ合わないのかなと。  私は地域の責任とか地域の主権ということを全否定しているわけじゃないんです。私も冒頭申しましたように、間違った政策を国が地方に押し付けた、そういうのはもうやめるべきだと、これは一致するんですよ。だけれども、...全文を見る
○山下芳生君 地域がより良い基準を定めるというのであれば、保育の最低基準を担保した上で、最低基準をきちっと維持した上で地域に更により良い保育の実施を、今実施主体は地域自治体なんですから、今でもそういう基準を、より高い基準でやっている自治体たくさんあるわけですよね。それを、最低基準...全文を見る
11月25日第173回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第1号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  お三人の参考人の先生方、ありがとうございました。  まず、グスタフ参考人に伺いたいと思いますが、最初に言われた高福祉を目指すべきなんだという理念に非常に共鳴をいたしました。その理念がスウェーデン社会にどのように生まれてきたのか、こう...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  加藤先生に伺いたいと思います。  社会保障の費用負担は税金と保険料だと思いますけれども、先生の資料三ページのところで御説明にあったとおり、フランスでは一貫して保険料の使用者負担が高いと。医療保険だと七対三ぐらいでしょうか。それから年金...全文を見る
○山下芳生君 阿部先生に伺いたいと思います。  二問あるんですけど、一問は今の質問と同じなんですけど、企業の保険料負担、社会保障の費用負担は諸外国と比べて日本の場合は私は低いんではないかと、税と社会保険料を合わせますとですね。これ、少しいかがなものかと考えているんですが、先生の...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。
11月27日第173回国会 参議院 総務委員会 第6号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  江利川人事院新総裁に質問をさせていただきます。  まず、人事院ができた歴史的経過についてであります。  一九四八年、マッカーサー書簡、それを受けた政令で公務員の団体交渉権が制限をされ、争議権が禁止をされました。その代償措置として国...全文を見る
○山下芳生君 その人事院の機能を果たすために必要欠くことのできない要件について、当時の臨時人事委員長浅井清氏が一九四八年十一月十一日の参議院本会議で次のように説明をしております。不偏不党、いかなる勢力の制肘をも受けることなく、厳正公平な人事行政を行いますとともに、国家公務員の福祉...全文を見る
○山下芳生君 ところが、二〇〇二年に小泉内閣が打ち出した総人件費抑制策の下で、人事院は二〇〇二年に人勧史上初めてマイナス給与勧告を行い、その後二〇〇三年、二〇〇五年と給与引下げ勧告を行いました。これは政府の意向に沿った勧告だったと思います。  そして今年、人事院は従来の人勧制度...全文を見る
○山下芳生君 総裁になって一連の経過を振り返ったということですが、その上で今の御答弁だったと思うんですが、その認識でいいのかと、もっと私は深刻に受け止める必要があると思います。  この問題は今日出席されております民主党の高嶋良充委員も五月二十八日の当委員会で厳しく追及されており...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 まず給与の問題について質問をしたいと思います。  八月十一日の人事院勧告に基づいた今回の国家公務員給与法改正案は、国家公務員一人平均十五万四千円も年収を削減するというもので、過去最大規模の減収を公務員に押し付けるものであります。国家公務員の生活、とりわけ三十代、四...全文を見る
○山下芳生君 今報告があったとおり、係長、四十歳、配偶者、子供二人で、六百三十三万九千円から五百二十二万九千円に、百十一万円年間収入が削減されたということであります。国民のために一生懸命働いても給与はどんどん減らされていると。四十代というのは子育て世代、大学、高校など教育費も増大...全文を見る
○山下芳生君 国家公務員の給与は、もちろん公務関係の労働者だけではなくて、民間労働者の給与やボーナスにも大きな影響を与えます。官民の給与水準が落ち込めば、個人消費を冷え込ませて景気を更に後退させる負の連鎖に陥る危険があります。  政府は、先日、デフレ宣言を行いました。経済財政政...全文を見る
○山下芳生君 私は、デフレの原因というのははっきりしていると思うんですね。雇用者報酬、つまり賃金が十七年前、一九九二年の水準になっております。懐が寂しいから物を買えない、そうすると値段は下がる、経済はますます冷え込む、こういう悪循環に今なっているんだと思います。  労働法制の規...全文を見る
○山下芳生君 その消防職員への団結権の付与について、具体的にどのように検討していくのかを聞きたいと思います。  十一月二十日の衆議院の本会議で、我が党の塩川議員の質問に対し、原口大臣は、国民の理解の下と答弁をされておりますが、この国民の理解とはどういう意味でしょうか。
○山下芳生君 もう一つ、一般的な労働教育に加えて、消防職員の団結権については、国民の一部に、消防職員が労働組合をつくったら火事を消してくれないんじゃないかというような声もあると私は聞いております。  しかしこれは、私はむしろ労働組合をつくってより民主的な職場をつくることは、例え...全文を見る
○山下芳生君 あわせて、衆議院の本会議で原口大臣は、関係者の意見も聞きながらと述べておられます。この関係者とはどういう方々を考えておられますか。
○山下芳生君 私は、関係者の中に是非、当然のことだと思いますけれども、消防の現場の方々も入れるべきだと思うんですね。今どんな問題が起こっているのか、それが労働組合がつくられることによっていろいろ改善されることだってあるんだということを一番分かっているのは消防の現場の方々だと思いま...全文を見る
○山下芳生君 次に、自公政権の下で国家公務員制度改革基本法が成立をし、その後、労使関係制度検討委員会において国家公務員への労働基本権問題は検討されてきました。しかし、そこでは労働協約締結権の付与が中心となっておりまして、その付与もまだ不透明なままであります。  そこで、原口大臣...全文を見る
○山下芳生君 今大臣としては、団結権、協約締結権だけではないということですから、恐らく争議権も含む三権ということが念頭にあるのかなというふうに私は聞きました。  そこで、もう一度確認ですが、私は労働三権というのは一体のものだと思うんです。労働者は仲間と団結をし、その集団の力で使...全文を見る
○山下芳生君 一歩一歩、争議権も含めてということでした。  そこで、もう一歩進んで、公務員の労働基本権の意義について少し議論させていただきたいと思うんですが。  私は、憲法が勤労者に区別を付けていない、要するに、民間労働者であれ公務員であれ労働基本権を保障すべきだというふうに...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 日本共産党を代表して、一般職の職員の給与に関する法律等の一部改正案に対する反対討論を行います。  反対の第一の理由は、自公政権の総人件費抑制政策の下で、政治的圧力が掛けられた中で出された人事院勧告をまともな検証もせずにそのまま実施するものだからであります。  人...全文を見る
12月03日第173回国会 参議院 総務委員会 第8号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  郵政民営化によって、簡易郵便局の閉鎖、ATMの撤去、各種手数料の引上げ、集配郵便局の統廃合、さらには時間外窓口の閉鎖などなど、国民サービスが大きく後退したと思います。郵政事業は、長年にわたって国民の貯金や保険料金で、あるいは郵便料金で...全文を見る
○山下芳生君 次に、郵便事業について少し考えてみたいと思うんですけれども、郵便事業というのは、あまねく公平に、かつ通信の秘密を厳守し、さらには正確、迅速、安全に郵便物を集配することで国民生活や国民経済を支えるライフラインとして機能してきたと思っております。こうした公共的な業務を担...全文を見る
○山下芳生君 私が今申し上げたのは、れっきとした唯物論に立っての立場ですけれども、認識は一致したと思います。  そこで、日本郵政に伺いますが、日本郵政グループには正社員、非正規社員がそれぞれ何人いるでしょうか。民営化時点とそれから現在の数字を報告してください。
○山下芳生君 今報告があったように、民営化後わずか二年間で正社員が六千人減らされて、その一方で非正規社員が一万五千人増えております。今や非正規社員がグループ全体で二十一万六千人、日本郵政は日本最大の非正規労働者を抱える企業となっております。  その郵政職場で働く非正規社員の皆さ...全文を見る
○山下芳生君 大変大事な御答弁があったと思います。その方向で是非郵政の抜本改革を進めていただきたいと思いますが、もう少しこれ突っ込んで伺いますけれども。  ところが、その基幹的な業務を担い郵政事業を支えている非正規社員の待遇が今どうなっているか。日本郵政グループで年収二百万円以...全文を見る
○山下芳生君 もう郵政で働く人の半分が非正規、そして日本最大の非正規を抱える会社であるにもかかわらず、その方々がどういう賃金の状況に置かれているかを調べてもないということ自身が私は問題だと思うんですね。  それで、北海道新聞が十月一日に、道内郵政職場の非正規労働者、年収二百万円...全文を見る
○山下芳生君 その点で是非、政府としても、郵政職場で働く非正規の方々の賃金や待遇、それからモチベーションもかかわってくると思いますが、どうなっているか、実態を把握することが大事だと思いますが、いかがですか。
○山下芳生君 私も、直接何人もの方から、非正規の方から話を聞きました。例えば勤続八年の三十代男性、大体八万円から十万円なんですね、月給にしますと。これではこれからも結婚はできません、休日も家から外に出る元気がありませんと、こういう方々を生んじゃっているんですね、今の郵政の職場が。...全文を見る
○山下芳生君 公正で公平なものでなければならないということで、運用の改善を図りますというふうに、私、事業会社の方から説明を受けました。是非透明化を図って運用を改善していただきたいんですが、ただ、私は極めて不透明で恣意的だと感じた二十一年度不採用になった方々、百二十三人全国でいらっ...全文を見る
○山下芳生君 最後に、郵便輸送の問題について質問をしたいと思います。  郵政民営化に伴って二十年以上郵便輸送を専門にしてきた近畿高速郵便輸送株式会社、大阪エアメール株式会社の二社が一方的に〇八年六月末で事業閉鎖され、清算会社とされ、従業員全員が解雇されました。  先日、長谷川...全文を見る
○山下芳生君 具体的にちょっと二点提案させていただきたいんですけれども、今一つお触れになったかもしれませんけれども、こういう郵便輸送が今どういう実態になっているのかをしっかりと把握する、そして改善すべき点があればしっかりと改善をしていくと。それから二つ目に、その中で経験もある、責...全文を見る
○山下芳生君 最後に亀井大臣に一言だけ。  今いろいろ議論をさせていただきました。郵便輸送・配達、この分野は単にコストの物差しだけで見てはならない、そうするととんでもない郵便の信頼を失うことになると、郵政の抜本改革の方向としてこれは大きな柱として位置付ける必要があると思いますが...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 日本郵政株式会社、郵便貯金銀行及び郵便保険会社の株式の処分の停止等に関する法律案に対する賛成の討論を行います。  郵政を民営化すれば社会保障も地域経済も外交も安保もすべて良くなるという自民党の荒唐無稽なバラ色の大宣伝とは全く逆に、郵政民営化によってもたらされたもの...全文を見る