山下芳生

やましたよしき

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

山下芳生の2011年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月07日第177回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  高齢者の介護について質問をいたします。  二〇〇〇年四月に介護保険制度がスタートして十年が過ぎました。この十年間で特別養護老人ホームはどのくらい増えたか、全国の特養ホームの定員と待機者の推移を報告してください。
○山下芳生君 日本共産党は、十年前に全都道府県に特養ホームの待機者数を聞きました。(資料提示)合計十万四千五百九十九人でした。ですから、待機者は十年前の十万人から四十二万人へと四倍に増えたことになります。入所希望者の増加に特養の整備が全く追い付いていないということです。三年も五年...全文を見る
○山下芳生君 十数万人が毎年辞めています。親が倒れると約二割の人が仕事を辞めるんですね。高齢者介護というのはまさに現役世代の問題だと思います。  NHKの「ミドルエイジクライシス」という特集で、先日、都内に住む四十四歳の男性が紹介されておりました。七十五歳の父親と二人暮らし、二...全文を見る
○山下芳生君 四十二万人の特養ホームの待機者がどういう状態にあるのか。もう一つ、私紹介したいと思います。  昨年五月の東京新聞、中日新聞に衝撃的な記事が載りました。口から食事を取れず、鼻やおなかに管を通す経管栄養の要介護者だけを対象に入居者を募るアパート、自称寝たきり専用賃貸住...全文を見る
○山下芳生君 先日、私、寝たきり専用賃貸住宅、二か所見てまいりました。御覧のように、案内板には「寝たきり状態で常時介護が必要な方」とか「寝たきり老人専用住宅」というふうに書かれてありました。  玄関の中までは入ることができました。コの字形の廊下の両側に恐らく四畳半ぐらいの広さと...全文を見る
○山下芳生君 サービスの内容によるということですが、私は、この寝たきり専用賃貸住宅に入居する際、入居者の家族が提出する承諾書なるものを見て驚きました。これです。抜粋ですけれども。  民間の賃貸住宅といいながら、おむつの持込みは禁止なんです。それから、医療、看護、介護のサービスも...全文を見る
○山下芳生君 総理、いかがですか。こういうやり方が人間の尊厳を保障するやり方と思われますか。いかがですか。
○山下芳生君 これが今広がりつつあるということを私危惧しております。これ、是非実態をしっかり把握をする必要があると思いますが、総理、政府として実態把握すべきじゃありませんか。
○山下芳生君 調査するということであります。  どうしてこういうビジネスが広がるのか。寝たきり専用賃貸住宅を経営している会社のホームページを見ました。こうあります。数に限りのある老人介護施設や有料老人ホームに入所できず療養型病床も減っている中でますます在宅介護の必要が高まります...全文を見る
○山下芳生君 御家族の思いも大変複雑だと思います。ほかにどうしようもなくてこうした寝たきり専用賃貸住宅のようなところを選択せざるを得ない方もあると思います。  解決の道は一つだと思います。ちゃんとした受皿をしっかりつくるということだと思います。厚労省、特養ホーム整備の国から都道...全文を見る
○山下芳生君 過去からです。
○山下芳生君 今たくさんおっしゃられましたけれども、国の補助金は平成十一年からずっと減らされてきたんですね。その結果、都道府県の補助金がどうなったかと。これ、パネルのように、東京都も大阪府も都道府県の補助金は半分に減っちゃいました。特養ホームの建設に国からブレーキを掛けてきたとい...全文を見る
○山下芳生君 もう一回さっきのパネルを出しますけれども、これ、先ほど厚労大臣が最近ちょっと増やしましたということを言いましたけれども、都道府県は、これ東京も大阪府も二〇一〇年度見ていただいたら、やっぱり県の補助金、半分に減っているんですね。ずっと国が補助金減らしてきたことがこうい...全文を見る
○山下芳生君 自治体からは貸付料の減額をという要望が出ております。そもそも特養を運営する社会福祉法人が年間数千万円もの貸付料を払えるはずがありません。ですから、結局自治体が負担をして貸付料を安くするしかないんですね。それ全部自治体に負担させて、国は時価でしか貸しませんということで...全文を見る
○山下芳生君 財務省の答弁はこうなっちゃうんですよ。だから政治が知恵を出すべきじゃないかと言っているんですね。  用地費への補助を全国でつくればその代替として下げることができるようになる。せっかく定期借地権でやろうというんですから、そういうことを知恵を出すべきじゃないですか。総...全文を見る
○山下芳生君 誰もが安心して老後を過ごせる社会にしてほしい、これが世代を超えた国民多数の願いだと思います。それに本気でこたえる政治をつくるために日本共産党は力を尽くすことを表明して、質問を終わります。
03月24日第177回国会 参議院 総務委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず原発事故の危機回避について質問いたします。  この事故は、政府と関係機関、さらに専門家の知恵と能力を総結集して、何としても収束をさせなければならないと思っております。現在、使用済み核燃料を冷却するために、菅首相、片山総務相の要請...全文を見る
○山下芳生君 答えになっていないです。衛星の情報提供を受けたのかどうか答えてください。
○山下芳生君 受けていないし、提供していないんですね。これはそれでいいのかと。政府、関係機関の能力を総結集してこの危機を回避しなければならない。そのときに、なぜ消防にこういう重要な情報が提供されないのかと。  情報収集衛星の導入を決定した閣議決定というのがあります。それを読みま...全文を見る
○山下芳生君 私は、情報衛星の問題は一つの例として言ったんですね。やっぱり総力を挙げて、知恵と能力を総結集して、今ふるさとに住めなくなるんじゃないかという人がたくさん生まれようとしている、この危機を回避しなければならない。そのときに、持っているものを出さないなんということは絶対あ...全文を見る
○山下芳生君 阪神・淡路のお話がありました。私も、復興に当たっては阪神・淡路大震災の教訓を生かすということが大事だと思っております。阪神・淡路では、道路や港や空港はどんどん復興するのに、被災者の生活の再建は置いてきぼりにされたということがあります。これは二度と繰り返してはならない...全文を見る
○山下芳生君 阪神・淡路大震災の被災者の生活再建が置いてきぼりにされた根底には、当時の政府が、私有財産制の国では個人の財産は自己責任が原則という、根拠のない理屈で住宅再建に対する支援を拒否し続けたことがあると私は思っております。しかし、その後、阪神・淡路の被災者を始め国民的な運動...全文を見る
○山下芳生君 額の問題も含めてということでしたけれども、やっぱり被災者の生活が本当に復興、再建されるのかどうか、現場の被災者の実態が何よりの出発点ですから、その立場でやはり見直すべきは見直していただきたいと思います。  最後に、この東日本大震災からの復興では、先ほど大臣からもあ...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
03月25日第177回国会 参議院 総務委員会 第4号
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○山下芳生君 昨日の質疑のちょっと続きをやりたいと思います。  私の方から、被災者生活再建支援法で全壊世帯に三百万円支給されることになったと、阪神・淡路以来、被災者の皆さんの運動でそうなったんだけれども、やっぱり不十分だ、再検討する必要があるんじゃないかというふうに昨日質問させ...全文を見る
○山下芳生君 見直しも含めてということだと思います。その立場がやっぱり大事だと思います。そういう経験を実際に知事としてされた方なので、是非現場の実態にしっかり適応した制度に改善していただきたいと。  こういうふうに私が言うのは、もう既に現場ではそういう声が出ているからです。宮城...全文を見る
○山下芳生君 大変大事な観点だと思いますので、是非生かしていただきたいと思います。  もう時間もありませんので、最後に一問だけ。  今、被災した自治体の行政機能を回復するための支援が非常に大事だと思います。政府としても、三月二十二日通知を出されて、被災地方公共団体に対する人的...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 原発事故について聞きたいと思います。  昨日の質疑の中で、東京消防庁の給水活動について情報収集衛星からの情報が提供されなかった問題について、総務大臣は消防担当大臣として遺憾だということをお述べになりました。消防担当大臣としては談話は私それで結構だと思うんですが、同...全文を見る
○山下芳生君 次に、放射性物質における環境汚染、特に水道水の問題について質問します。  二十三日に政府は、いわき市、東京都に対して、乳児による水道水の摂取を控えるよう広報するよう要請をされました。大人は大丈夫だけれども、念のため赤ちゃんには飲ませないようにということですが、二十...全文を見る
○山下芳生君 官房長官が飲料メーカーに増産をお願いしたということなんですけれども、これもまた報道によりますと、もう既に震災直後から飲料メーカーは増産体制に入っていると、フル稼働しているということですから、これは自治体や飲料メーカーや流通業界任せでは幾らお願いしてもなかなかいかない...全文を見る
03月30日第177回国会 参議院 総務委員会 第5号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。原発の安全対策について質問します。  福島第一原発の深刻な事故が発生した後で、関西電力は、福井県内の十一の原発について新聞の折り込みチラシを入れました。配付しております資料がそれなんですけれども、「関西電力の地域交流誌 越前若狭のふれあい...全文を見る
○山下芳生君 承知していないということで、関電が勝手に書いた、配ったということなんですが、それでいいのかということなんですね。  昨日の参議院予算委員会で海江田経済産業大臣は、福島第一原発の想定していた津波はわずか三・一メートルで、今回の津波は約四・五倍の十四メートルであったこ...全文を見る
○山下芳生君 確認して、指導していただきたいと思います。  片山総務大臣は緊急災害対策本部の副本部長ですので、これは全体にかかわる問題なので確認しておきたいんですけれども、私は、福島原発の深刻な事故が今継続しているときに、今度こそ安全神話から決別して安全最優先の原子力行政に転換...全文を見る
○山下芳生君 次に、復興の在り方について質問をしたいと思います。  今回の災害では、住宅の再建をどうするかという課題とともに、職を、仕事を失った人が大変多いと、これをどうするかという課題もあります。当面のその点での対策として、私、二つ提案したいと思うんです。  一つは、失業対...全文を見る
○山下芳生君 もう一つ、片山総務大臣はこの間の質疑の中で、生活手段のみならず、生産手段、例えば養殖漁業の施設、水産加工場、田畑などが全部なくなってしまった、生業を根こそぎ奪われたということを今回の災害の新しい特徴の一つに挙げておられました。これ、非常に大事な観点だと私も思います。...全文を見る
○山下芳生君 是非点検して、どういう手法を取れば実現できるか考えていただきたいんですが。  三陸の漁師町、宮城県気仙沼市で漁船のエンジンの修理を営んでおられたSさん、四十一歳の方が、津波で工場が倒壊しちゃったんですけれども、その倒壊した工場を見ながら、何年か後にはここで工場を建...全文を見る
○山下芳生君 その検討の観点として、私、この災害救助法二十三条を申し上げたのは、給与と、もう一つ貸与ってあるんですね。給与ができるというのが大事だと思っております。要するに、貸してもらう、金融対策だけでは本当に返せるのかと。周りの状況を見たら、再開したとしてもうまいこといくのかと...全文を見る
○山下芳生君 戦後未曽有の大災害ですから、これまでの枠にとらわれずに、これもう大胆にやはり検討して、必要ならば実行していただきたいということを申し上げて、終わります。
○山下芳生君 東日本大震災は戦後最悪の大災害となりました。加えて、東京電力福島第一原子力発電所の事故はなお予断を許さない危険な状態を脱していません。政府は、被災者への救援と生活支援に全力を挙げるとともに、日本の専門家や技術者の力を総結集し、総力を挙げて原発事故の収束を図らなければ...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、国民生活等の混乱を回避するための地方税法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  反対の理由は、本法案が担税能力のある大企業や事業者のために減税措置を継続させるものであるからです。  法案は、資産流動化法による特定目的会社が取...全文を見る
03月31日第177回国会 参議院 総務委員会 第6号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、戦争と放送の歴史について、松本正之NHK新会長の認識を伺いたいと思います。  二月二十七日放送のNHKスペシャル、日本人はなぜ戦争へ向かったのか、第三回、「熱狂はこうして作られた」という番組を見ました。この中で、新聞とともに...全文を見る
○山下芳生君 今述べられた放送の不偏不党あるいは自主自律という放送法第一条にも明記されている事柄が、さっき紹介しましたNHKスペシャルでもまた検証された戦争と放送の痛苦の教訓、関係から導き出されたものだということを認識することが非常に大事だと思うんですが、その点、松本会長、いかが...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと通告が不十分だったのかもしれませんが、戦争と放送の歴史を踏まえて放送法で今会長がおっしゃったようなことが明記されたと、この歴史を認識することがやはり会長として大事だと思うんですが、NHKスペシャル、先ほど紹介した番組をまだ御覧になっておられないのであれば御覧...全文を見る
○山下芳生君 いや、なぜそのことにお答えができないのか、ちょっと理解に苦しみますが、まだ御覧になっていなかったら御覧になっていただいてもいいんですが、そういう歴史があるんだということについて認識をされる必要が私はあると思うんですが、そういう認識なくていいとお思いなんですか、放送と...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと残念です。別じゃないんです。そういう歴史を踏まえて放送法が確立されたんです。その歴史を踏まえて認識されることが、私はNHKの会長に就任された松本さんにはどうしても必要な認識だと思います。まあこれからそういう認識になっていただけるように、これはもう期待をしたい...全文を見る
○山下芳生君 私は、開かれたNHKにふさわしく、様々な方々の意見もよく聞いて、透明、公正な会長の選考方法に見直すことが必要ではないかと思います。  例えば、市民団体からは会長の公募制の導入などの提案がされておりますが、経営委員会内部だけではなくて、広く意見を募って、よく議論して...全文を見る
○山下芳生君 答えになっていないんですよ。  経営委員会内でじゃなくて、広く国民からいろんな意見、提案を受けてというふうに私は申し上げたんです。そういう検討されませんか。経営委員会内でやるんですか。
○山下芳生君 経営委員会がNHKの会長を決めるというのは、もうそれは理解した上で言っているんですよ。その決め方について様々な提案が広く国民から出ていますから、そういう意見についても経営委員会としてよく聞いて、経営委員会が判断する上で参考にしていただきたいと。それはできるでしょう。
○山下芳生君 開かれていないなという感想を述べておきたいと思いますし、また我々いろいろ、NHKの会長という国民的に非常に大事な公的な役職ですので、民主的に公正に透明に選ばれるように引き続き提案をしていきたいと思います。  それから次に、もう時間が余りありませんね、災害の報道につ...全文を見る
○山下芳生君 最後に、地デジ問題についても一言だけ聞きたいと思います。  新たな難視世帯への対応なんですけれども、これ、御近所は受信できるんだけれども、一軒、二軒の数軒だけ地デジ電波が受信できないような世帯が生じている場合もあるんですよね。原因はよく分からないということが多いん...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
04月12日第177回国会 参議院 総務委員会 第7号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  東日本大震災から一か月たちました。私からも改めて、亡くなった方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げたいと思います。また、災害の最前線で救援と原発の対応に当たっておられる行政関係者の皆さん、医療関係者の皆さ...全文を見る
○山下芳生君 昨日の番組の中では、元神戸大学の室崎先生がアドバイザーとして出ておられましたけれども、室崎先生も、やっぱりこういうものを若者たちに任せるだけでは駄目で、国がやはり支援する必要があると。その一つに、これは室崎先生のアイデアでしたけれども、海水につかった農地を国が借り上...全文を見る
○山下芳生君 ついでと言ったら申し訳ないんですけれども、海水につかった農地の土壌改良についてどこまで公費で支援ができるのかという点は、これは片山総務大臣、全体の生活再建の本部長代理ですので、今どういう検討がされているのか、もしお分かりでしたらお答えいただけますでしょうか。
○山下芳生君 恐らく、これは非常に大きな、農業を産地として復興させていく上で非常に大きなまず第一関門になりますので、これまでの枠を超えたやっぱり支援が必要になってこようかと思いますので、よく現場の実態を踏まえて支援の在り方を検討いただきたいと思います。  それからもう一つ、NH...全文を見る
○山下芳生君 大臣も番組を御覧になっておられたということですが、社会保険料を、これを、こういう大災害ですから、しかもこれはもう個々の企業のためという以上に地域をどう復興させていくのかということで、会社としてできることはということで、切るんじゃなくて休業ということで、気仙沼とのつな...全文を見る
○山下芳生君 それから、NHKスペシャルで、今度は商業や工業についても報告がされておりました。  釜石の商店街百五十店ぐらいがあるところで、もうほとんど壊滅されておりますけれども、今何が必要ですかと聞かれたら、ビジョンだと言うんですね、ここも。やはり商売、商店をされている方にと...全文を見る
○山下芳生君 この方々は自分で立ち上がろうとされているんですね。誰からもまだ、公的な応援があろうがなかろうが、自分たちで立ち上がろうとされています。その自分たちで立ち上がる上で、やはり国が必要な支援をすることによって雇用が生まれ、地域が元気になっていくと思うんですね。  だから...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
04月18日第177回国会 参議院 行政監視委員会 第2号
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○山下芳生君 村木参考人の闘いに心から敬意を表したいと思います。同時に、もし村木参考人が検察の不当な見立てに屈していたらと思うとぞっとする思いでありまして、恐ろしさをいろいろ文章を読んで感じました。政治家として、このようなことは二度とあってはならない、防止のために責任を果たさなけ...全文を見る
○山下芳生君 取調べの中で、先ほど参考人に対しては暴力だとか脅迫などはなかったということでしたが、検察による例えば人権侵害的な行為であるとか屈辱的な行為など、気になる点はありませんでしたでしょうか。
○山下芳生君 最高検の検討結果報告書について、村木参考人は、多数の検事により事実と異なる一定のストーリーに沿った調書が大量に作成された過程そのものは検証されませんでしたとコメントされ、先ほども、何を根拠に私が犯人だというストーリーを立てたのか一切触れていないという御批判をされてお...全文を見る
○山下芳生君 終わります。     ─────────────
04月19日第177回国会 参議院 総務委員会 第8号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  四月十一日、北海道東北地方知事会が東日本大震災に係る要望書というものを出されまして、その中に、地上デジタル放送の難視対策設備の多くが損壊、流失、被災した市町村や事業者等の限られた人的資源を災害復旧復興に傾注せざるを得ないことを考慮すれ...全文を見る
○山下芳生君 早期といいますけれども、もう三か月ですから、もう調査をされているわけですよね、十万世帯が津波で壊れたり設備が流されたりしておりますので、もうこれは延期せざるを得ないと思うんですよ。だったら、それをきちっと早く言わないと、無用な心配を被災者の皆さんに、どうなるのかなと...全文を見る
○山下芳生君 もう早く決断をするときはしなければならないと、災害ですから。  それで、加えて、準備が間に合わないのは、私は被災三県だけではないと思うんですね。といいますのは、政府や放送業界は今年の一月以降、二十万人規模の地デジボランティアを動員すること、それから各地での相談活動...全文を見る
○山下芳生君 もうこの一か月、ちょっと事情変わりましたからね。変わった事情も踏まえて、本当に全国一律でやっていいかどうか、その点やっぱりよく事情を聞いて検討する必要はありませんか。決めたからやるんだということではいけないと思いますが、いかがですか、そこは。
○山下芳生君 私は、もう全国の一律実施、停波というのは再検討すべき段階に来ているというふうに思っております。  次に、今日の朝日新聞に「三陸 テレビ見られない」という記事が載っておりました。気仙沼では、自宅が住める状態なのにテレビを見られないという世帯が目立つと。地元のケーブル...全文を見る
○山下芳生君 次に、法案関連の質疑に入りたいと思いますが、まず、光の道構想の目的、それから効果について簡潔に説明いただけますか。
○山下芳生君 そこで、まず経済成長、雇用の創出、地域活性化等に寄与するということなんですが、情報通信業界というのは、この間、毎年、ほかの産業と比べ物にならないような高い利益率を上げております。主要携帯三社で二〇%前後でして、群を抜いております。  にもかかわらず、雇用の方はどう...全文を見る
○山下芳生君 大事な御答弁でした。成長産業でこそ雇用の質を良くするという観点は非常に大事だと思っております。  次に、高齢者やチャレンジドを含めてICTの恩恵を享受できる豊かな社会について聞きますが、アメリカでは、聴覚障害、言語障害をお持ちの方に向けて通信サービス制度、略称TR...全文を見る
○山下芳生君 もう時間参りましたけれども、日本のユニバーサルサービスの概念というのは、主として地域格差を緩和するということに限定されております。これは非常に狭いですね。その狭い限定された概念からより豊かな内容に発展させていく、それは国民の合意、必要ですけど、合意が得られるような発...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、電気通信事業法及びNTT法改正案、電気通信基盤充実臨時措置法改正案に反対の討論を行います。  まず、電気通信事業法及びNTT法改正案に対する反対の理由を述べます。  法案の電気通信事業法については、二〇〇九年十一月に発覚したNTT西日...全文を見る
04月20日第177回国会 参議院 災害対策特別委員会 第5号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、復興構想会議がつくられた経緯、目的、性格を簡潔に説明していただけますでしょうか。
○山下芳生君 復興会議議長の五百旗頭真氏が十四日の初会合で、十六年前の阪神・淡路大震災の被災がかわいく思えると発言したと報じられております。  官房副長官、事実ですか。
○山下芳生君 いや、自分がおっしゃったから載っているんだと思いますけれども。共同通信でそうはっきり言ったということが配信されていますから、これは否定されませんね。
○山下芳生君 私は、阪神・淡路大震災の被災地からの反発を招きかねない発言だと報道されておりますけれども、そのとおりだと思うんですね。実際、阪神・淡路の被災地からは、失礼な言い方だと、どれだけ阪神・淡路の人が苦労したか分かっていない、ましてや五百旗頭氏は神戸にいて悲惨な事実を目の当...全文を見る
○山下芳生君 仮にそういう決意の表れとしても、阪神・淡路大震災がかわいく思えるという表現をするのは不適切だと私は思いますが、阪神・淡路大震災を知っている防災大臣、そう思わないですか。
○山下芳生君 実際に、阪神・淡路からは大変な失礼な言い方だという声が返ってきているわけですね。これははっきり言って不適切だと認めないと駄目ですよ、私は、担当大臣としてですね。  実は、私は、阪神・淡路大震災の年に参議院に初当選させていただきました。災害対策特別委員となって、被災...全文を見る
○山下芳生君 もうこれ以上はやめておきますけれども。  さっき言いました、住宅再建支援は阪神・淡路の被災者の皆さんにはなかったんですね。それでも諦めなかったんです、阪神・淡路の人たちは。粘り強く運動して、政治を動かして、そして被災者生活再建支援法が作られました。それが何度か改正...全文を見る
○山下芳生君 復興構想会議のメンバーの皆さんの発言を聞いておりますと、ちょっと心配になるんです。例えば五百旗頭議長は、復興構想会議がモデルや水準を示したいと、こう発言されております。河田惠昭関大教授は、人工地盤、高台造成、海岸砂丘などの提案をされております。それから、村井嘉浩宮城...全文を見る
○山下芳生君 市町村の意見を聞くのは当然だということでしたから、そうなるように注視しておきたいと思いますが、阪神・淡路のときには県が作った計画に住民の意見が反映されなかったという、これはマイナスの教訓だと思います。住民が避難所に避難している間に、再開発やそういうプランが上から押し...全文を見る
○山下芳生君 実は同じ委員の玄侑宗久さんが御自身のホームページの中でこの復興税について、それについての議論は何もなされていないし、無論決議もしていないと、それにしても、復興構想会議は、机上の青写真では済ませたくないが、財政まで考える組織だったのだろうかと疑問を呈しておられます。 ...全文を見る
04月26日第177回国会 参議院 総務委員会 第9号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今回の改正は、従来の震災から支援を拡大しており、また第一弾ということもありまして、私どもも賛成です。その上で、今日は災害時における病院の役割について質問をさせていただきます。  まず厚労省、副大臣来ていただいておりますが、東日本大震...全文を見る
○山下芳生君 大塚副大臣、もう一回確認ですけど、その被害状況のうち全壊した病院というのは分かりますか。
○山下芳生君 それでは総務省に伺いますけれども、同じ質問ですけれども、同じく自治体病院の被災状況、医療提供状況、どうなっているでしょうか。
○山下芳生君 資料を配付しておりますけれども、自治体病院、公立病院の被害状況一覧であります。全壊が八件と大塚厚労副大臣からお話があったうち六件が自治体病院、公立病院だということであります。岩手県でいいますと、高田病院、大槌病院、山田病院、宮城県でいいますと石巻市立病院、石巻市立雄...全文を見る
○山下芳生君 総務大臣の認識を伺いたいと思います。
○山下芳生君 私も公立病院に限ったことではないと思うんですが、しかし、今回の被災地の多くが今大臣がおっしゃられたようななかなか民間病院ではカバーできない地域もありましたので、そういうこともあって公立病院が非常に大きな役割を発揮したんだと、これは大事なポイントだと思います。公立病院...全文を見る
○山下芳生君 私は、今回の経験を踏まえて、これから被災の各自治体が復興計画を作成されるわけですが、その際、公立病院の位置付け、果たすべき役割をやはり高めていく必要が生じるんじゃないかと、おのずからそうなっていくと思うんですが、その点の総務大臣の認識とそれに対する総務省としての支援...全文を見る
○山下芳生君 そこで、災害に強い町づくりを考える上でやはり自治体病院の果たす役割はこれから非常に大きな位置付けを持ってくるだろうと思うんですが、それは今回の被災地だけではないわけでありまして、全国でそういう役割を発揮してもらう必要があると思います。  その点で、私、一つ非常に前...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
04月28日第177回国会 参議院 総務委員会 第10号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  資料の一枚目に、児童福祉法の抜粋を配付しております。  児童福祉法四十五条には、厚生労働大臣は児童福祉施設の設備及び運営について最低基準を定めなければならないと明記され、省令で児童福祉施設最低基準が定められております。そこには、「最...全文を見る
○山下芳生君 ところが、提案されております地域主権改革一括法案にはこの児童福祉法の改定が含まれておりまして、そこには、最低基準をなくすこと、そして都道府県の条例に委任することが明記されております。実際にこの法案見ますと、現行児童福祉法にある最低基準という文言、全部で九か所出てまい...全文を見る
○山下芳生君 しかし、児童福祉法の中から最低基準という文言はなくなるんです。  資料の二枚目を御覧になっていただきたいんですが、上の表は保育所の現在の最低基準の抜粋であります。そこには、今、小宮山副大臣からお話があった職員の配置基準、それから設備の面積基準が具体的な数字で示され...全文を見る
○山下芳生君 基準の数字については下げることはないと、今約束がされました。ただ、向上させるという文言が明記されることは、約束が残念ながらいただけませんでした。  もう一つ、この遵守すべき基準に抜け穴が用意されております。附則第四条に「保育所に係る居室の床面積の特例」というものが...全文を見る
○山下芳生君 これ、本当に抜け穴なんですね。全国どこで生まれ育っている子供さんでも最低この水準は国が責任持って保障しますよというのが今の最低基準なんです。ところが、今お話があったように、待機児が多いところでは守らなくていいと。これはあからさまなナショナルミニマムの放棄だと言わなけ...全文を見る
○山下芳生君 私は、やはり最低基準をなくすこと、そして抜け穴を地域によって認めてしまうこと、これは子供の発達に対する国の責任放棄にほかならないと思います。それから、子ども・子育て新システムのことも少し出ましたけれども、これは市町村の保育の実施責任をなくしてしまうということですから...全文を見る
○山下芳生君 最低基準をなくすという点は修正はされていないんですね。この法案の最も本質的な問題点は修正によって何にも変更されておりません。  加えて言うなら、昨年の委員会審議で私が指摘したとおり、地域主権という言葉は、元々、小泉内閣が二〇〇五年にまとめた二十一世紀ビジョンという...全文を見る
○山下芳生君 私は、ナショナルミニマムをしっかりと守りながら、その上に市町村が更に努力を重ねてより良いものを子供たちに、あるいは国民の皆さんに、住民の皆さんに提供するという、両方が相まってより良い公的サービスを提供していける、そういう社会になっていくんだと思うんですね。ナショナル...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、地域主権改革一括法案等三案にいずれも反対の討論を行います。  まず、地域主権改革一括法案についてであります。  反対の第一の理由は、地域のことは地域の住民が責任を持って決めるという地域主権改革の名の下に、福祉や教育のナショナルミニマム...全文を見る
05月02日第177回国会 参議院 総務委員会 第11号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  四月二十五日、災害対策特別委員会で宮城県を調査し、名取市長と懇談した際、生計維持者が死亡した場合五百万円支給される災害弔慰金の国、県の負担分はいつ来るのかとの意見が出ました。通常ですと、市町村が遺族に弔慰金を支払い、国、県に対し交付申...全文を見る
○山下芳生君 速やかにやっていただきたいと思います。  四月二十九日、我が党の調査団が福島県に入りまして、東京電力福島第一原発事故のために自治体ごと避難を強いられている実態を調査してまいりました。  その中の一つ、浪江町。資料一枚目に地図を載せておりますけれども、浪江町は地震...全文を見る
○山下芳生君 全く準備なかったんですね。できなかったんです。準備なしで突然避難しなければならなくなったんですね。    〔委員長退席、理事藤末健三君着席〕  浪江町の場合は、十一日の震災当日に役場に災害対策本部を設置いたしました。福島第一原発の様子がおかしいということで、翌十...全文を見る
○山下芳生君 南相馬の市長さんがある新聞のインタビューで、避難の呼びかけで七万人の南相馬市の人口が一時二万人を割り込んだ、その後四万人を回復したものの住民が全国に散らばった、市の崩壊につながりかねない状況だと述べておられます。ここは全市避難じゃありません。しかし、そこでもこういう...全文を見る
○山下芳生君 全町避難のところにはコンビニが開くはずないんですね。  それから、現段階で最も急がれることの一つは、散り散りになった住民の所在を確認することだと思います。既に東電による賠償の仮払いも始まりました。そのことも伝えなければならない。何よりも、住民の避難先を把握して、そ...全文を見る
○山下芳生君 私、この問題でも東電に第一義的責任があると思うんですね。全国に散り散りになった住民が自治体に連絡を取ってくれるように、東電がテレビなどで広報を行うように指導すべきではないかと思います。自動車や家電製品がリコールとなった場合は、周知する責任はメーカーにあるわけです。そ...全文を見る
○山下芳生君 地方って、原発の周辺だけじゃ駄目ですよ、全国に散り散りになっているんですから。全国のテレビや新聞に広報する必要があるんじゃないですか。そこだけ一つ。
○山下芳生君 知らされていないよ。
○山下芳生君 もっと自分たちの責任を自覚した対応をやっていただきたいと、求めておきたいと思います。  最後に、文科省林政務官、来ていただいております。  福島第一原発事故の全面賠償は、個人や事業者とともに自治体にもなされなければならないと思います。浪江町では、職員は一時期、午...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
05月10日第177回国会 参議院 総務委員会 第12号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  四月二十五日、東京電力が原子力損害賠償紛争審査会に対して要望書を提出いたしました。提出自体が筋違いだし、内容も重大だと思っております。  例えば、弊社としては、本件事故による損害が原子力損害の賠償に関する法律(以下、原賠法といいます...全文を見る
○山下芳生君 上限を設けることではないという答えでした。  経産省に聞きます。私は、こうした要望書が提出された背景には、東京電力の原発事故に対する責任感の欠如があると思います。我が党の吉井英勝衆議院議員あるいは我が党の福島県委員会などによって早くから、地震、津波で全電源の喪失、...全文を見る
○山下芳生君 東京電力に無過失、無限責任を負わす、課していく必要があると、こう答えられました。これは当然だと思うんですが、しかしながら、にもかかわらず、東電がこういう要望書を出した、その背景には責任感の欠如があるんじゃないかと、そう言わざるを得ないと私は思うんです。その点の認識、...全文を見る
○山下芳生君 答えていただいていないんですが。  この要望書を出してきた背景にはそういうことの責任感や自覚の欠落、欠如があるんじゃないか、だからこういう要望書を堂々と出すようなことになっているんじゃないかと、そういう認識に私は立たざるを得ないんですが、経産省としては立たないんで...全文を見る
○山下芳生君 答えを避けているんですよ。それは非常にまずいと思いますよ。  私は、東電に対して事故を起こした責任を自覚させる、これは当然です。その上に立って全面賠償をするという立場に立たせると、これは政府の責任だと思いますが、そこをまず確認したいと思います。それはどうですか。
○山下芳生君 だったらしっかりと指導していただきたいんですが、今東電がこの要望書を出したという背景には、その自覚が欠落している、不足しているということをちゃんと見て取って、厳しくこれは自覚を促し、全面賠償をさせる立場に立たないと駄目だと思います。  私は、日本の原発は世界一安全...全文を見る
○山下芳生君 しっかり活用していただけるように周知を図っていただきたいと思います。  次に、被災地での保育料の免除について質問をいたします。  被災した自治体あるいは避難先の自治体で、被災者に対する保育料の免除が実施されております。この免除された保育料は誰が負担することになる...全文を見る
○山下芳生君 いずれにしても、被災自治体であれ避難先の自治体であれ、保育料の減免は自治体でやりなさいと、特に公立の場合はそうしなさいということになってしまうわけですね。  しかし、自治体というのは負担が多くて困っております。結構多額になるというふうに聞こえております。このままで...全文を見る
○山下芳生君 私は、総務省としても、被災自治体で必要な保育が実施されるように目配りするとともに、この保育料の免除が自治体の負担とならないように考慮する必要があると思います。総務大臣の考えを伺いたいと思います。
○山下芳生君 終わります。
05月16日第177回国会 参議院 行政監視委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  消えた年金記録問題の解決、国民サービスの向上などといって、二〇〇九年十二月、社会保険庁が解体され、日本年金機構がつくられました。ところが、日本年金機構の紀陸理事長は、今年の年頭メッセージで、機構全体の事務処理の誤り等は月二百件超、なぜ...全文を見る
○山下芳生君 紀陸理事長は、同じ年頭メッセージでこう言っております。ベテラン職員が不足し新しい職員が多い現在の機構にとって、業務のプロを育てることが不可欠だと。ベテラン職員が少ないということをおっしゃっているわけですね。  厚生労働省に聞きます。これは一般的な事務処理ミスだけで...全文を見る
○山下芳生君 分母をおっしゃっていませんでしたので。百八十三人なんですね。
○山下芳生君 適正とされなかった方が七六%に上ったということであります。  もう一つ厚労省に聞きますけれども、年金記録訂正による年金額年額の増額の件数がどう変化したか。社会保険庁の最後の時期と日本年金機構ができて一年後の数字はそれぞれどうなっているか、お答えください。
○山下芳生君 資料にグラフを配っておりますけれども、記録訂正による年金額の増額の推移であります。社会保険庁が解体され、日本年金機構がつくられた二〇〇九年十二月を境にして、増額件数、増額金額とも急減、がくんと落ちております。何でこうなったんでしょうか、副大臣。
○山下芳生君 そういう認識でいいのかなと率直に思いますね。これ、がたんと落ちているんですよ、機構になってからですね。  それから、数が減ってきたということですが、私は、これから紙記録とコンピューター記録を照合させなければならない対象者の方は七千六百万人いるわけですね。ですから、...全文を見る
○山下芳生君 さっき言いましたように、これ、一人でも多くのベテランの年金実務にたけた方が欲しいというのが今の実態なんですよ。そのときに五百二十五人ものベテランを解雇したことが一つのペースダウンの原因だというふうに高山総務省年金業務監視委員会の委員長代理がおっしゃっているわけですね...全文を見る
○山下芳生君 配置転換等の努力を尽くさずに分限免職、すなわち解雇を行った場合には権利の濫用となるということであります。  そこで、厚労省に聞きます。  二〇〇八年七月二十九日の閣議決定、「日本年金機構の当面の業務運営に関する基本計画」では、機構に採用されない職員については、分...全文を見る
○山下芳生君 厚生労働省以外の他省庁への配置転換はどのような努力がされ、どういう結果になりましたか。
○山下芳生君 今報告があったとおり、他府省庁に任用された方は、公取八人、金融庁一人というふうに聞いております。非常に少ないんですね。これで私は分限免職の回避努力を他府庁への配転も含めてやったと言えるのかと。これまでの過去の事例と比べても、やられていない、異例なことが起こったと言わ...全文を見る
○山下芳生君 今報告があったように、かつてそういう農林統計関係、食糧管理関係、北海道開発関係の再編の際に合わせて二千九百八人の配置換えが必要になったんですが、これ、いろいろ各省庁、政府挙げて努力をした結果、一人の分限免職も出さずにこれをやり遂げたわけですね。何人か退職者は出ておら...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと問題整理する必要があります。  社会保険庁から日本年金機構に行く際の閣議決定は、処分がある者は採用しないと。不当なんですよ、これ自体が、私はそう思っています。処分歴の多くは業務上の方針として行ったことによるものでありまして、しかも、その処分を理由に年金機構...全文を見る
○山下芳生君 感想はどうですか。
○山下芳生君 これは厚労省の採用のときの面接なんですよ。調査をしていただきたいと思いますが、いかがですか、このマニュアル。
○山下芳生君 終わります。
05月17日第177回国会 参議院 総務委員会 第13号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  福島第一原発の事故を受けまして、今福島県内の下水処理場から放射性物質が検出されております。五月一日の福島県の発表によりますと、郡山市の下水処理場の下水汚泥一キログラム当たり二万六千四百ベクレル、それから、汚泥を千二百度の高温で溶融し減...全文を見る
○山下芳生君 ちょっとその対策の中身に余りお触れにならなかったんですけれども、十万ベクレルを超えるものについては可能な限り県内で焼却、溶融等の減容化処理を行った上で適切に保管することが望ましいなどが書かれてあります。  ただ、この適切に保管ということですが、例えば、紹介した郡山...全文を見る
○山下芳生君 これは、当面そういうことで示した方針なんですけれども、早速、十万ベクレル以下であっても、管理型処分場に持っていこうにも、もうそういう報道がされているわけですから、なかなか住民の理解は、たとえ十万ベクレル以下でもできないので、福島市では処分場内に十トン毎日毎日たまって...全文を見る
○山下芳生君 これも原発事故があったからの話なんだよね。こういうことをもう二度と絶対に起こさない、もう一回原発政策の見直しということをやる必要があると思います。  報道によりますと、これ福島だけではなくて、茨城県、栃木県、群馬県、神奈川県、新潟県、東京都でも検出されていると、処...全文を見る
○山下芳生君 それから、今副長官もおっしゃったように、下水処理場の仕事というのはやめるわけにはいきません。そこで働く自治体労働者の安全、健康管理はどうなっているんでしょうか。
○山下芳生君 労働安全衛生法あるいは電離則で決まっていることを周知していくということですが、これは周知すれば済む問題ではないと思うんですね。下水処理場で働いておられる方々は、やはりこれまで放射性物質を扱うための教育や訓練は恐らく受けておられないと思います。それから、そのための機器...全文を見る
○山下芳生君 総務大臣にも伺いたいと思いますが、やはりこれ、処理場で働いておられる、毎日、自治体労働者の皆さんが危険にさらされる可能性があるわけですね。しかし、これはやらなければならない仕事ですので、労働者の安全管理はもちろん、その最終処分についても自治体任せにならないようにしっ...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
05月18日第177回国会 参議院 災害対策特別委員会 第7号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  福島第一原発の事故によって町や村丸ごとの避難が続いている福島県の佐藤雄平知事は、四月二十三日、復興構想会議の後の記者会見で、福島県内では今も原子力災害が進行中だ、とにかく一日でも早く原発事故を収束させてほしい、復興作業に着手し前へと進...全文を見る
○山下芳生君 まずは、ふるさとに帰れる見通しをもっと責任ある形で示してもらいたい。賠償をきちんと行えと、この要求にしっかりとこたえていただきたいと思います。  その上で、私は福島で起こっている悲惨な状況を、これから全国どの地域でも二度と生んではならないというふうに思います。その...全文を見る
○山下芳生君 ところが、今までそうなってなかったんですよね。  現在、原子力安全委員会委員長の班目春樹氏は、原子力安全委員長になる前の二〇〇七年二月二十六日、浜岡原発の安全性を巡る裁判において、電力会社側の証人として法廷に出て次のように証言されました。非常用ディーゼルが二台動か...全文を見る
○山下芳生君 リスクのレベルをどの程度まで認識する必要があるのかと。  柳田さんはもう一つ大事な指摘をされておりまして、導入すべきリスク認識の在り方として、JR西日本福知山線事故の事故調査報告書の内容を引いて、従来、カーブにおいて運転手が百キロを超えるような暴走をして脱線転覆す...全文を見る
○山下芳生君 これもこれまでそうなっていなかったわけですね。  柳田さん、この発言の中で引用されていますけれども、二年前の経済産業省の電力会社の耐震性評価に関する報告書の際に、地震学者の岡村さんが、千百年前に起きた貞観地震の解析から、当時の想定を上回る、今回の東日本大震災クラス...全文を見る
○山下芳生君 分離の問題については余りお触れにならなかったようですが、知見を生かすためには必ずそれが必要だということを指摘しておきたいと思います。  それから、柳田さんは最後に、三つ目の指摘として、想定外の二重構造という問題を指摘されております。それはどういうことかというと、想...全文を見る
○山下芳生君 大事な見解だと思うんですね。  私は、こういう柳田先生の問題提起、それから福島第一原発の事故でどういう深刻な被害が起こっているかということを踏まえたら、全国の原発についても今後考え得るあらゆる安全対策をやっぱり取る必要があるし、それを超える事態が生じた場合の対応も...全文を見る
05月19日第177回国会 参議院 総務委員会 第14号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  ちょっと昨日の通告と順番を替えて質問をしたいと思います。  まず、十二日、当委員会の委員派遣で宮城県女川町を訪ねて安住宣孝町長と懇談した件であります。  女川町では、津波によって防波堤は全部破壊され、地盤が一・二メートル沈下したと...全文を見る
○山下芳生君 私もそう思いました。  ただ、その際、安住町長はこう言ったんですよ。一方的にこうしなさいというのは長い目で見るとマイナス、それから自治体によってやり方が違って当たり前だと。これ非常にもう名言だと思いました。是非、こういうやり方、考えが今度の復興計画を策定するに当た...全文を見る
○山下芳生君 既に宮城県漁連などからはそういうやり方に対して強烈な反対意見が出されておりますから、是非、上からの押し付けにならないように、総務大臣としても御奮闘いただきたいと思います。  それから、女川町は東北電力女川原子力発電所の立地自治体でもあります。町長はエネルギー産業に...全文を見る
○山下芳生君 大事な御意見だと思うんですが、立地自治体、周辺自治体の苦悩を解決するのは私は国の役割だと思います。例えば、原発立地の自治体あるいは周辺自治体に対して、これまでどの程度の地震、津波を想定し、どのような対策を取っていたのか、しかし、今回の福島の事態を受けて、これからはど...全文を見る
○山下芳生君 非常に大事なポイントなんです。ただ、そのポイントを本当に実行しようと思ったら、残念ながら、今の仕組みでは原子力安全・保安院がオーケーを出せば原発の運転再開ができるようになっています。それでいいのかと、今回の事態を踏まえて。総理は昨日そういうことをお述べになりましたけ...全文を見る
○山下芳生君 法改定あっていいということだったと思いますが、島根県知事さんは法律で担保してくれというふうにやっぱりおっしゃっていますから、それは真剣に検討すべきだと私は思います。  次に、東日本大震災で公務の最中に多くの自治体職員の方が犠牲となられました。  日経新聞五月十六...全文を見る
○山下芳生君 時間なので、一言だけ。  私は、そういう地方自治体の職員の皆さんの行動の根底には、やはり全体の奉仕者としての使命感、住民のために役に立ちたい、いい仕事がしたいという思いがあったんだと思いますね。そのことをしっかりと見て、今大臣もお述べになりましたけど、公務員をたた...全文を見る
05月23日第177回国会 参議院 行政監視委員会 第4号
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○山下芳生君 一問だけ。一問だけ石橋参考人に質問します。  レジュメの4.の「日本列島は、地球上で最も原発建設に適さない場所である。」と。その中の、地震列島における原発は制御された安全ではなく本質的安全が必要だと、この概念を少し分かるように御説明いただければと思います。
05月25日第177回国会 参議院 災害対策特別委員会 第8号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  先週の委員会質疑で、最後に私は、地震・津波大国の日本では一度過酷事故を起こしたら取り返しの付かない事態を招く原発からの撤退を決断するべきだと述べました。その上で、今日は定期検査中の原発の運転再開について質問したいと思います。  定期...全文を見る
○山下芳生君 住民の安全に責任を負うのが知事でありまして、その立場からこういう声が出るのは当然だという御認識だと確認いたしました。  福井県の西川知事は、記者から福井県の判断によっては関西を始め各地の夏の電力供給が影響を受けることになるがと問われて、県民の安全確保と電力供給は別...全文を見る
○山下芳生君 経産省に聞きたいと思います。  定期検査中の原発の運転再開の手続は法律上どうなっていますか。
○山下芳生君 定期検査は国が行うことになっておりますが、運転再開に関する自治体の合意の必要性について、法律上どうなっていますか。
○山下芳生君 副大臣、法律上はそういうことですが、それでいいんでしょうか。
○山下芳生君 地元の合意がなくてもいいという問題についてはいかがですか。
○山下芳生君 地元の合意がなければ事実上運転は再開できないということでいいんでしょうか。
○山下芳生君 じゃ、どこまで自治体の合意を得る範囲を定めるのかということが大事だと思うんですが、私は、現在安全協定を締結している自治体に限定するわけにはいかないと思います。福島第一原発の事故では御存じのように三十キロ圏外であっても計画的避難区域になって現在大変な苦難を強いられてお...全文を見る
○山下芳生君 現在は周辺自治体の合意は不必要だという立場ですか。それでいいんですか。
○山下芳生君 じゃ、周辺自治体にも説明責任を果たさなければならない、政府も電力会社も、そういう立場ですか。
○山下芳生君 私は、住民合意のない原発は運転させないという新しいルールが、きちんとしたルールが必要だと思うんですね。  例えば、これまでどの程度の地震、津波を想定し、どのような対策を取ってきたのか。それから、これからはどの程度の地震、津波を想定し、どのような対策を取る、いつまで...全文を見る
○山下芳生君 エネルギーの供給と住民の安全は別の問題だという声が福井の知事から出ていることは先ほど紹介いたしました。  だから、やっぱりこれだけの事故を起こし、これだけの知事からの反対、慎重の意見が出ているのに、地元合意についてのきちっとしたルールを検討もしないでいいのかという...全文を見る
○山下芳生君 私たち日本共産党は原発から撤退すべきだという立場ですが、原発は必要という立場であっても、あるいはそういう立場であればなおさら原発運転についての住民合意のルールが必要不可欠になっていると、真剣に検討すべきだということを申し上げておきたいと思います。  小宮山副大臣に...全文を見る
○山下芳生君 震災失業十万人超えという報道もありましたけれども、節電失業などということは絶対あってはならないと思いますので、しっかりと目を光らせていただきたいと思います。  次に、こういう声を私いただきました。夫婦それぞれの勤務先は、国からの要請を達成するために、事業所ごとに日...全文を見る
○山下芳生君 それをやる上では財政的な保障がやっぱりどうしても必要だと。保育所や保護者に負担を押し付けるのではなくて十分な財政保障の上でやってほしいと、全国保育団体連絡会などから要望が出ておりますが、その点どうでしょうか。
○山下芳生君 終わります。
05月26日第177回国会 参議院 総務委員会 第15号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、東日本大震災、福島原発事故で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げたいと思います。  去る五月二十一日、日本学術会議が「東日本大震災と報道メディア」と題するシンポジウムを開催されました。そこである研究者の方が、報道各社が科...全文を見る
○山下芳生君 もう一つ、別の研究者の方は、原発建設を阻止した新潟県巻町の市民運動の例を挙げて、非常に深い知識を持つ市民の視点をテレビなどの大メディアにつなげることは大変有益で、メディアが本当のことを伝えているのかという疑念に答えることにもなると、こう発言されております。要するに、...全文を見る
○山下芳生君 その点で私は、五月十五日、NHK教育で放送されたETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」、これは優れた番組だったと思います。  ちょっと内容を紹介しますと、放射線衛生学者の木村真三さんが福島第一原発事故の直後から現地に入られて、特に風下の広範な地域を車で走...全文を見る
○山下芳生君 番組を作った動機については後で聞こうと思ったんですけれども、今述べられたので省略したいと思いますが、私はこの番組は、福島で何が起こっているのかと事実を伝えることで、国民がこれから原子力発電にどう向き合うべきかを考える、あるいは討論する上で貴重な貢献となるであろうし、...全文を見る
○山下芳生君 次に、高齢者や視聴覚障害を持つ方々にも優しい放送について、これまでも当委員会で繰り返し質問をさせていただきましたけれども、新しい会長、経営委員長に替わりましたので、改めて質問をしたいと思います。  字幕放送については先ほど実績、目標についてはお答えがありましたので...全文を見る
○山下芳生君 できるだけ短縮していただければというふうに思います。  それから、解説放送というのがあります。解説放送というのは、視覚障害の方のために、ドラマなどの番組で、せりふが入らない無音のときに音声で適切な解説が流れる放送であります。  実は、視覚障害の方々もテレビをたく...全文を見る
○山下芳生君 是非これも引き上げていただきたいと思います。  次に、手話放送について聞きたいと思います。  残念ながら、手話放送は、これは非常に低い到達でありまして、もうこちらから言いますけれども、総合放送で〇・〇六%、教育で二・四%しかありません。字幕と違って手話がなぜ必要...全文を見る
○山下芳生君 次に、視覚障害を持つ方からの訴えなんですけれども、地デジテレビの操作、それからデジタル録画機の操作、これは目が見えない方々にとっては非常に操作がしにくいというか、できないというんですね。要するに、テレビの画面にいろいろな表示がされて、そこにカーソルを合わせてリモコン...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
05月27日第177回国会 参議院 予算委員会 第17号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  四人の参考人の皆様、ありがとうございました。  最初に、矢ヶ崎参考人と大野参考人に質問をいたします。  矢ヶ崎先生は、放射線の人体への影響について分子、電子のレベルからDNAを切断することを説明いただきました。特に内部被曝の重大性...全文を見る
○山下芳生君 なかなか聞いていてもよく分からないんですが、もう一度、矢ヶ崎参考人、御意見伺いたいと思います。
○山下芳生君 どうもありがとうございました。  しっかりと分かる形で我々政治の舞台が、皆様、科学的な知見をお持ちの方々と一緒に国民の皆さんにどういう安全な基準を設ける必要があるのか、しっかり示す必要があるなということが今日は分かったというふうに受け止めました。  その上で、柴...全文を見る
○山下芳生君 更に柴田先生に伺いますけれども、先ほど意見陳述の中で、もっと詳しく汚染状況を測定する、そしてこういうところは大丈夫ですと言わなければならないと。確かにそうだなと。この間、NHKのある番組を見ておりますと、ずっと車で走って測定するとホットスポットというものが、特異な地...全文を見る
○山下芳生君 更に柴田参考人、それから矢ヶ崎参考人にも伺いたいと思うんですが、周辺地域の住民の皆さんの長期的な健康調査ですけれども、私はこれは、この調査の方法、大事だと思うんですが、ただ、サンプルの調査でいいのかなと。やはりいろんな被害を受けている可能性のある方がたくさんいるわけ...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  石川参考人、済みません、時間がありませんでした。  ありがとうございました。
05月30日第177回国会 参議院 行政監視委員会 第5号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、中島参考人に質問をしたいと思います。  福島第一原発の事故をめぐって異なる意見を排除したことが、原発は安全でなければならないから原発は安全であると変える、言わば安全神話を生んだことにつながってきたんではないかという御指摘、大...全文を見る
○山下芳生君 そういう点でいいますと、これまで排除されていた方々の中にも、立場は違ってもやはり安全第一のために専門的知識を生かしたいと考えておられる方はたくさんいると思うんですが、そういう方もしっかりと力を発揮していただくことが大事ではないかと思うんですが、その点いかがでしょうか...全文を見る
○山下芳生君 続いて中島参考人に質問いたします。  昨年の二月、当委員会に来ていただきまして意見陳述をされた中で、公務員は憲法で規定されているように全体の奉仕者であって公正な行政執行が期待されています、そのためには公務員は政治的に中立で身分保障も必要ですと、こうお述べになられま...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  関連して、分限免職という制度がありますけれども、この要件についてどのようにお考えでしょうか。
○山下芳生君 最後に、三木参考人と、時間があれば中島参考人にも意見を伺いたいと思うんですが、日本共産党は、この行政監視委員会ができるまでの前調査会のときに、やはり行政監視のシステムの在り方の一つの提案として、行政監視院を国会の附属機関として置く提案をいたしました。  両院に、衆...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。
06月07日第177回国会 参議院 総務委員会 第17号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  地震、津波、原発事故の深刻さからいっても、東北三県のアナログ放送の停止を延期することは当然の措置であり、賛成であります。  そこでまず、地デジ等視聴覚障害者向けの放送について質問をしたいと思います。  二〇〇七年三月に発表された、...全文を見る
○山下芳生君 NHKの場合を見ますと、解説放送は二〇一〇年度の実績で総合テレビの五・九%、教育テレビの一〇・五%。これに比べても、さっきお話のあったように、〇・五%、〇・一%ですから、民放キー五局の実績は私は低過ぎると思います。いろいろ困難な状況にあるというのは今副大臣からお話が...全文を見る
○山下芳生君 次に、厚生労働省の平成十八年度身体障害児・者実態調査の結果を見ますと、視覚障害者の方々の情報入手方法の第一位はテレビで、六六%になっているわけですね。視覚障害の方が第一番目に情報を入手する方法としてテレビになっていると。これは、テレビ放送をFMラジオで聞いている視覚...全文を見る
○山下芳生君 最後に、地デジ対策としてNHK受信料全額免除世帯、それから市町村民税非課税世帯への支援が行われておりますけれども、それぞれどれだけの世帯が申請しているか。それから、一月から始まった、特に市町村民税非課税世帯へのチューナー支援の活用が余りにも少ないと思うんですが、この...全文を見る
○山下芳生君 増加していると言うけれども、それでは全く届かないと思うんですね。  市町村民税非課税世帯というのは全国で大体約一千万世帯と言われております。そのうちNHKの受信料全額免除世帯を差し引いても、七百万世帯ですよ。今、六万世帯ですからね。せっかくこういう方々にはチューナ...全文を見る
○山下芳生君 あとは、テレビ難民を大量に生みかねないですね。アナログ停波、全国一律にやるんじゃなくて、地域の実情に応じて段階的にということを申してまいりましたけれども、残念ながら、もう七月二十四日でがちゃっと一律、三県以外は停波すると。だったら国の責任で、国の政策ですから、これ、...全文を見る
06月08日第177回国会 参議院 災害対策特別委員会 第9号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  先週の土曜日、四日の日に福島県いわき市に行ってまいりました。いわき市は福島第一原発の南ほぼ三十キロ以南に位置しておりまして、海岸線が六十キロに及ぶ、そういう海に面した市であります。そこでいわき市漁協を訪ねまして、漁師の皆さん、それから...全文を見る
○山下芳生君 全然直接お答えなかったんですけど、三か月たっても一円も収入も仮払いもないんですね。これはやっぱり異常だと私は思いましたけれども、一言いかがですか。
○山下芳生君 支援金は、漁業者には家が壊れてなかったら配られませんからね。ゼロなんです、これは。  それで、農林水産省に聞きますけれども、東電が事業者向けに行った損害賠償の仮払いの実績はどうなっているか。いつ、どういう事業者に、どれだけ支払われたか。その際、請求額は幾らだったか...全文を見る
○山下芳生君 茨城県と栃木県の農協関係の団体、それから茨城県の漁協ですね。まだ三団体、五億円なんですね、三か月たって。しかもこれ、三十四億円請求があったのに五億円ですから、東電は何でこんな少ない支払しかしてないのか。これは経済産業政務官、お願いします。
○山下芳生君 全然早くないですし、三十四億円のうちの五億円ですからね、あとはどうなるのかということですが。  文科省に聞きますが、原子力損害賠償紛争審査会の一次指針では、原発事故を受けて福島の漁業者のように操業を自粛した場合賠償の対象になるのか。それから、その際、漁師それから仲...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと答弁複雑だったんで、もう一回確認したいんですけれども。  私はいわき市で聞いてまいりました。そして、漁業者、漁師には賠償は、請求をもうされておりました、まだ払われていませんけれども。じゃ、仲買人どうなるのというお問合せだったんですね、質問だったんです。出な...全文を見る
○山下芳生君 もっと分かりやすく答えてくださいよ。私はいわき市で聞いてきたんですから。いわき市は、避難区域でも警戒区域でも計画的避難区域でもないんですよ。だから、ならないんですよ、賠償の対象に。それでいいのかということが今問われているんですね。  私は、そのいわき市漁協で漁師の...全文を見る
○山下芳生君 いつやるんですか、それ。もう待っていられないということですよ。次の指針は七月の中間取りまとめということになっていますから、まだ待たせるのかと。  私は、原発事故による賠償というのは、これ東電が被害者に直接行うものですから、仲買人だって、これはもう地元の魚を一〇〇%...全文を見る
○山下芳生君 もう一つ煮え切らないんですけど。  これ、経産政務官、東電にそういうことをちゃんと、指針以上のことも、もうはっきりしているんですから、やるべきだと言うべきじゃないですか。
○山下芳生君 中小企業庁などの融資は知っていますよ。だけど、何で被害者が借金せなあかんのかと、賠償をまずさせるべきですよね。  それで、私はこういう状況を見ていますと、一体何のための、誰のための指針なのかと思わざるを得ません。政府は、文科省のペーパーを見ますと、被害者の迅速、公...全文を見る
○山下芳生君 もう時間が参りました。このままではもう間に合わないと思います、そういういつまでも検討していたり相談していたら。私は、目の前で助けを求めている人をほっといて、死んでしまってから助ける方法見付かりましたと、そう言っているようなものだと思いますね。こういうやり方は抜本的に...全文を見る
06月14日第177回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第2号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  福島原発事故はいまだ収束のめどさえ立っておりません。多くの人たちが仕事を奪われ、家から追い出されて不自由な避難生活を強いられております。  今月初め、私は福島県いわき市漁業協同組合の漁師や仲買人の方々から話を伺いました。  いわき...全文を見る
○山下芳生君 農水大臣から一体は不可欠だとありましたけれども、東京電力清水社長に聞きます。  生産者だけではなくて関連業者も一体で賠償すべきではありませんか。
○山下芳生君 前向きな答弁はいただけませんでした。  いわき市で、漁業の漁師と共に氷や仲買をされている方は、避難区域じゃないんですよ。しかし、漁業の皆さん、漁師の皆さんが操業停止になっているから収入ゼロになっているんですね。私は、東電はそういう漁業の実態を分かっているのかと言わ...全文を見る
○山下芳生君 指針、指針を口実にして、本当に一番大事なことを避けています。  もう一つ聞きます。  東京電力による漁業、さらに農業の賠償の実態はどうなっているか。このパネルは、東電に対する損害賠償の請求額と仮払いされた額を県ごとに記したものであります。(資料提示)  農業と...全文を見る
○山下芳生君 またも指針が出てまいりました。この指針の問題は後でやります。  しかし、私は、東電があれこれの理由を挙げて被害者の全面的で迅速な賠償に背を向けるのはなぜか。今回の事故は自らの責任で起こしたのではないとおなかの中では考えているからじゃないですか。  四月二十五日、...全文を見る
○山下芳生君 東京電力に確認します。  この四月二十五日の免責要望書は撤回されたんですか。
○山下芳生君 曖昧なんです。免責事由に当たるという考えは間違いだったと、当たらないと、そういう考えですか、考えているんですか。それとも、まだ免責に当たると、撤回していないんですか。
○山下芳生君 やっぱり、解釈もあり得ると、まだ立場変えていないんですよ。  海江田大臣、これはとんでもないと思いますよ。そんなことじゃ駄目だとはっきり言うべきじゃありませんか。
○山下芳生君 東電はなかなかそう思っていないということが明らかになりましたから、ですから、これ政府がきっちり正さなければならないと思います。  その上で、東電は先ほどから口を開けば紛争審査会の指針を口実に支払を渋っているわけですが、しかし、原子力損害賠償紛争審査会というのは、そ...全文を見る
○山下芳生君 紛争が起こった場合は間に入ってジャッジをするというお答えでした。ならば、審査会の指針を理由に支払を拒否したり遅らせたりする必要はないわけですね。指針がなくたって、東電がこれは賠償に値すると言えば払うべきなんですよ。そういうことですね、海江田大臣。
○山下芳生君 原子力損害賠償法第一条には「被害者の保護」とはっきり書いてあるんです。これが法の目的なんですよ。東電にやる気があったら賠償はできるんですよ。審査会は紛争になったときの和解の仲介ですからね。これは、東電がちゃんと迅速に誠実に対応する、そういう姿勢を示せば紛争になんてな...全文を見る
○山下芳生君 待てないんですよ、現場は。三か月こうなっているんですからね。だから、審査会の指針を待たなくたって払ってもいいという立場に立てば、払わせるべきなんですよ。因果関係はもうここに証明されているんですから。私は、こういうやり方は改めるべき必要があると思います。第一義的な責任...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
06月16日第177回国会 参議院 総務委員会 第18号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、郵政職場のパワーハラスメントについて質問をいたします。  郵政産業労働組合、郵産労が二〇一〇年六月から二〇一一年二月の八か月間に労働相談で受けたパワハラの相談は約四十件に上っております。月平均五件に上るわけであります。  ...全文を見る
○山下芳生君 そういう御答弁だったんですが、先ほど紹介したように、パワハラを受けている直接の上司のその上の役職の方に相談しても何の手だても打ってもらえていないという声が実際返っていますから、齋藤社長、そうおっしゃっているんだけれども、現場ではそうなっていない。これはしっかり自覚し...全文を見る
○山下芳生君 齋藤社長、調査をやる必要があると思いますが、いかがですか。
○山下芳生君 是非検討して、実施していただきたいと思います。  それから、私は、郵政職場のパワハラの背景の一つに、年賀はがきなどの販売目標という事実上のノルマがあるんじゃないかと思っております。  熊本日日新聞、二〇一〇年十一月十八日、「年賀状金券ショップに」というショッキン...全文を見る
○山下芳生君 ところが、そう言うんだけれども、実際は全然なくなっていないんですね。  片山総務大臣に伺います。  この郵政の現場の社員から、年賀はがきなどのノルマ営業、自爆営業をやめさせてくれというようなもう痛切な声が繰り返し届いてくるんですね。これは郵政省のころからずっと問...全文を見る
○山下芳生君 最後に、看過できない具体的な問題を一つ紹介したいと思います。  郵便事業会社北九州支店で働いていたEさん二十一歳、三年前に高校を卒業し、正社員として希望に満ちて郵政職場に就職をされました。北九州支店第一集配営業課に配属をされました。しかし、管理者や役職者に営業施策...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
06月20日第177回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第6号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  原発事故の損害賠償問題について質問いたします。  今から五十年ほど前、一九六一年の四月、原子力損害賠償法が作られたときの国会審議において、原子力委員会原子力災害補償専門部会長の我妻栄東大名誉教授がこのように発言されております。計り知...全文を見る
○山下芳生君 同様の認識だということでありました。  ところが、東京電力は、農業団体それから漁業団体が根拠を示して損害賠償請求したものについても、指針に基づいて賠償するとして、原子力損害賠償紛争審査会の指針に明示されていないものは仮払いさえしておりません。そのために、事故から三...全文を見る
○山下芳生君 今非常に重要な答弁がありました。指針に明示されていなくても、私は、事故から損害が生じるのが相当であると判断されるものであれば賠償すべきなんだということ、そして、指針に記載されている以上のことを東電が賠償してはならないということではないという、今、枝野さん、うなずいて...全文を見る
○山下芳生君 促してまいりたいということなんで、促す必要があるんですよ。もう三か月以上たっても指針にないものは払っていないんですからね。  例えば、漁師が操業自粛になったら、港に水揚げされた魚をさばく仲買人の収入はなくなります。酪農家の原乳が出荷制限になったら、その原乳をタンク...全文を見る
○山下芳生君 東電任せでは駄目です。国と東電が原発で日本では大きな事故起こらないと言って被害を拡大したんですから、国の責任で東電にしっかり賠償責任を果たさせるべきだということを申し上げて、終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、東日本大震災復興基本法案に対し反対討論を行います。  我が党は、衆参両院での審議を通じ、復興の基本は被災者が主役であり、上からの押し付けであってはならないこと、地震、津波、原発事故で破壊された被災者の生活基盤の再建こそ復興の土台であるべ...全文を見る
06月21日第177回国会 参議院 総務委員会 第19号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  原発事故から百日を超えました。地震、津波に加えて、原発事故の発生によって周辺住民の方々は着のみ着のままで避難を強いられ、避難先を十回も変えた方もあります。また、親類、知人を頼ったけれども、何日もいることができずに全国各地を転々とした人...全文を見る
○山下芳生君 次に、これから新たに避難が必要な地域が出てくる可能性もあると思います、まだ原発の事故は収束しておりませんので。現に六月十七日に、特定避難勧奨地点、事故発生後一年間の積算線量が二十ミリシーベルトを超える地点、スポットですね、が新たに設定をされました。現在指定されていな...全文を見る
○山下芳生君 次に、避難地域以外の事業者でも問題が生じております。原発事故による風評被害を受けている事業者の土地などに係る固定資産税の減免措置を私は検討すべきだと思っております。  例えば、いわき市のある事業者は、木材を扱っているために広い土地が必要なんです。ところが、原発事故...全文を見る
○山下芳生君 そうしますと、確認ですけれども、原発事故以降取引が断られたとか、原発事故以前はこれだけの事業収入があったのに大きく収入が減った、これはもう原発事故に起因する、因果関係ははっきりしていると思うんですが、本来だったら東京電力によって賠償がされなければならないものですが、...全文を見る
○山下芳生君 大事な御答弁でした。  次に、特例措置で原発事故の被災自治体が固定資産税の減免措置を行った場合、その減収についての補填措置がどうなるかと。検討されているということですが、どういうやり方を検討されているんでしょうか。
○山下芳生君 これは自治体が起債をして、その元利償還に交付税措置を行うというふうに聞いておりますが、これは今の自治体の財政事情からすれば当然だと、必要だと思うんですが、ただ交付税も原資はやっぱり国民の税金でありまして、私は本来、この減収の原因が東電の原発事故によって生まれているん...全文を見る
○山下芳生君 文科省来ていただいておりますが、以前、林政務官に、自治体が受けた原発被害については補償していかなくてはならないという御答弁をいただいております。審査会の方で議論していただくと。  そこで、原発事故に起因する自治体の支出増だけではなくて、今言った減収分も賠償の対象に...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための地方税法等の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、本法案が、政府の新成長戦略に基づき、大企業、財界の要望する国際競争力強化、規制緩和を推...全文を見る
07月11日第177回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第8号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  福島原発事故から四か月がたちました。一日も早く被害者への全面的で速やかな賠償が求められていると思います。ところが、七月六日現在で農林漁業者の損害賠償請求は、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、神奈川から合わせて三百六十七億二千万円出されてい...全文を見る
○山下芳生君 実は、しかし、指針から漏れているところがなかなか仮払いがされずに困っている人たちなんですね。私もこの委員会で質問しましたけど、操業停止になった漁業者、ようやく幾つか仮払い始まりましたけど、漁業者が捕ってきた魚を全国に出荷する仲買人はこれ指針に入っていませんから、もう...全文を見る
○山下芳生君 基金のことは最後に聞きたいと思いますが、さらに、この例えば簡易な計算方法についてなんですけれども、私が法案について説明を受けたときには被害の種類ごとに定めることを考えているというふうに聞きました。例えば、漁連の方では今、五中三方式といいまして、過去五年間の漁獲高の中...全文を見る
○山下芳生君 そうすると、これは相当綿密に算定方法を考える必要があると思っているんです。結構これに時間が掛かるんじゃないかということも心配しておりまして、指針が出てからこの政令を種類ごとに決めるとなると、かえって時間が掛かっちゃうんじゃないかということも心配されております。ここは...全文を見る
○山下芳生君 そこで、一つ心配なことがあるんです。私は、指針から漏れているものについても東電が払うべきだと、根拠があるものは、そうやって払うべきだと、官房長官の答弁ですが、そうさせるべきだと、国が、思うんですね。それを、都道府県に基金をつくって都道府県の判断でやってもらうというこ...全文を見る
○山下芳生君 都道府県が矢面に立たされるようなことにはならないようにすべきだということを申し上げて、終わります。
07月14日第177回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第9号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  法案提案者の皆様に質問をさせていただきます。  まず、国による仮払いについてですが、十一日の質疑で、私は、法案では国による仮払いが現在の東電と同じく紛争審査会の指針に基づいて行うとされている点について、それでは現状を改善することにな...全文を見る
○山下芳生君 過払いが生じるおそれということを言われましたけれども、私は今の紛争審査会の指針では、もう非常に限定的な指針になっておりますので、仮払いとはいえ過払いが生じるということはないんじゃないかと。それから、収束していないからこそ、今の請求者の方々は、例えば三月、四月分とか、...全文を見る
○山下芳生君 指針にやはりとらわれることによって、その思いが枠の中に入っちゃっているということが残念なんですね。  それから、私、この議論している間に非常に感じておりますのは、やっぱり政府の責任が曖昧にされてはならないということであります。  そこで、今日は福山官房副長官にお...全文を見る
○山下芳生君 答えてもらっていません。  六月二十日、もう一度、じゃ確認のために、私は、事故から三か月以上たっているのに一円の賠償も受け取っていない農家や漁業者や関連業者がたくさんありますと、しかし、原子力損害賠償紛争審査会というのは、原子力損害の賠償に関して紛争が生じた場合に...全文を見る
○山下芳生君 まともにまだ答えておられません。  もう一回言います。六月二十日、私は、例えば、漁師が操業自粛になったら、港に水揚げされた魚をさばく仲買人の収入はなくなります、酪農家の原乳が出荷制限になったら、その原乳をタンクローリーで集める事業者の収入はなくなります、因果関係は...全文を見る
○山下芳生君 全くはぐらかされているとしか思えません。  今の御答弁だと指針待ちなんですよ。東電と同じなんですよ、今の福山さんの答弁は。指針が出るまで何も東電しなくていいという立場に政府が立っているということを今、福山さんは答えたんですよ。指針に入っていなくたって救わなきゃなら...全文を見る
○山下芳生君 やっぱり福山さんでは駄目です。やっぱり、答弁に立っていただいた枝野官房長官、菅総理に直接聞かなければならない。  総理と官房長官がそういう答弁をしたんですよ。国会で、テレビにも、映る場所じゃなかったか。締めくくり総括質疑でした。テレビには映っていないですけれどもね...全文を見る
○山下芳生君 答弁と全然違っていますよ、指針とは別に払うべきだと言っているんですから。指針とは別に払っていないんですよ。払わせる努力もしていない、したという答弁はなかった。ですから、そういう政府の姿勢が今の賠償の、狭い、遅い、少ない、そういうことをさせているということを言わざるを...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、平成二十三年原子力事故による被害に係る緊急措置に関する法律案に対する反対討論を行います。  東京電力福島原発事故から四か月が過ぎ、被害者の深刻な状況を踏まえれば、一刻も早く全面的な賠償が行われなければなりません。福島原発事故の責任は、事...全文を見る
07月22日第177回国会 参議院 予算委員会 第22号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  震災からの復興では、被災者が住んでいた地域で生活を立て直せるようにする、これが基本だと思いますが、総理、いかがですか。
○山下芳生君 先日、宮城県気仙沼市で水産加工業を営む地元企業の社長さんにお会いしました。九つある工場のうち八つが津波で全壊したそうですが、八百人の従業員は一人も解雇せず、雇用を維持しながら工場の再建を目指しておられました。どうしてそういう道を選んだのか。社長は、解雇すると地域での...全文を見る
○山下芳生君 その社長が解雇はしないと伝える場面がテレビでも紹介されました。従業員の間に、よし、復興に向けて頑張ろうという意欲が広がっていく様子が印象的でした。  このきずなは一方通行じゃないんですね。この会社では、震災前に採用し内定していた、そして自宅待機中だった若者たちが自...全文を見る
○山下芳生君 私は、その頑張りに被災地の経営者の魂を見た思いがいたしました。  ところで、政府の復興構想会議には経済界の代表が委員として入っていますが、どなたですか。
○山下芳生君 中鉢さんの会社名と役職はどうなっていますか。
○山下芳生君 ソニーは半世紀以上も前から東北宮城に根を下ろしている企業です。その企業が被災地で何をしているか。宮城県多賀城市にあるソニー仙台テクノロジーセンターはブルーレイディスクなどを生産する主力工場ですが、津波で構内の一階部分が被害を受けました。すぐに正社員とともに期間社員が...全文を見る
○山下芳生君 要請したと言いますけれども、今目の前で雇用が切られようとしているんですね。ソニーの津波の被害は保険で補填されます。地元の中小企業が逃げずに雇用を守っているのに大企業がさっさと逃げ出すなんて許されるのか。  総理にも責任ありますよ。ソニーの中鉢副会長は、あなたが選ん...全文を見る
○山下芳生君 自分も被災しているのに若い期間社員の皆さんが職場に駆け付け復旧作業に当たったのはなぜか。ソニーで働いていることにみんな誇りを感じているからです。液晶テレビのフィルムを作っていた若者は、五年前、生産ラインを立ち上げたときから働いています。後から入ってきた正社員には自分...全文を見る
○山下芳生君 そのままにしておくんですか。ほっておくんですか。聞きもしないんですか。
○山下芳生君 お願いした後にこういうことをやっているんですよ。調べもしない、聞きもしないんですか。ほっておくんですか。
○山下芳生君 ソニーの期間社員の年収は二百七十万円ですよ。百五十人合わせても四億円ですよ。片やソニーのハワード・ストリンガー会長は一人で八億六千三百万円の報酬を得ていますよ。その半分で雇用を守ることができる。さらに、ソニーには三兆円を超える内部留保があります。こういうときこそ使う...全文を見る
07月25日第177回国会 参議院 災害対策特別委員会 第11号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は災害援護資金貸付けの制度について質問をしたいと思います。通告と順番ががらりと変わるかもしれませんので、局長、来ておられますので、よろしくお願いしたいと思います。  この災害援護資金というのは、厚労省のペーパーによりますと、災害...全文を見る
○山下芳生君 今御答弁あったように、市町村が都道府県を通じて国から原資を借りると、そしてその貸付金を被災者から回収して返済する仕組みということになっております。  そこで、お手元に資料をお配りしておりますが、これ、阪神・淡路大震災の災害援護資金貸付けの償還状況であります。二〇一...全文を見る
○山下芳生君 要するに、なかなか回収ができないので国に返す分については五年延長し、また三年延長したということになっているわけですね。しかし、これ延長であって、返さなくていいということになったわけじゃないんですよ。返さなきゃならないままずっと残っているんですね。  どういう人が返...全文を見る
○山下芳生君 最後のところ、大事だと思いますよ。本当に検討する必要がありますね。  Cさん。当時夫婦で仮設住宅に入居され、その後、県営住宅に移ることができた方です。仮設入居の際に当面の生活費に困って、御夫婦二人の年金暮らしで、返せる当てはなかったけれども、とにかく生きるために借...全文を見る
○山下芳生君 横にらみということが出ましたので、これは阪神には特例措置は適用されませんからね。それを横にらみということだと思いますので、非常に大事なことですから。  具体的に二点、私提起したいんです。  一つは、年金収入しかない高齢者は、経済的にもうやっぱり困窮して、これ返せ...全文を見る
○山下芳生君 私は、その考えていただく際に、阪神・淡路大震災の被災者がどういう状況でこのお金を借りたかということをやっぱりしっかり考える必要があると思うんです。  阪神・淡路の被災者には個人補償は一切ありませんでしたから。住宅が全壊してもこれは自己責任が原則だと、村山総理も橋本...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
08月02日第177回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第14号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  我が党は当初から、この法案が東京電力を債務超過させずに存続させることを前提に、政府、機構が必要があれば何度でも資金援助し、結果として株主やメガバンクの責任と負担を一切問わない異様な東電救済策にほかならないことを指摘してまいりました。そ...全文を見る
○山下芳生君 今お答えがあったように、あくまで修正部分では東電が株主その他の利害関係者に協力を要請する、協力を求めるというものであって、株主やメガバンクに負担を義務付けるものではありません。  そこで総理に伺います。  総理は、七月二十九日の参議院本会議で、金融機関や株主の協...全文を見る
○山下芳生君 債権放棄には応じないと言っているのが、応じるということでいいんですか。  私はその点を全銀協の永易会長に直接確認したいと考えまして、今日、参考人として出席を要請したんです。そして、全会派の皆さんにも了承を得ることができたんですが、先方の都合で今日は御出席いただけず...全文を見る
○山下芳生君 それは当然なんですよ。  しかし、債権放棄を要請しなければ、それをしてもらわなければ、国民の負担減らないじゃないですか。債権放棄しないで、どんな協力してもらったら国民の負担が減るんですか。
○山下芳生君 結局、債権放棄ということは言わないんですよ。それを求めないんですね。それで国民負担が減少されることにはならないと思います。株主とメガバンクに債権放棄も含めた負担を求めてこそ、国民負担を少なくしながら賠償資金を確保することができる。東電を破綻させても、公的管理するなら...全文を見る
○山下芳生君 五十二条。
○山下芳生君 じゃ、海江田さん、どうですか。
○山下芳生君 これは優良資産を買い取れば東電の経営悪化になりますから、やっぱり不良資産の買取りと、これも新たな東電救済策の追加だと言わなければなりません。  こういうものでは到底賛成できないということを述べて、時間が参りましたので終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表し、原子力損害賠償支援機構法案に反対の討論を行います。  本法案は、東電を債務超過させずに存続させることを大前提とし、政府と機構が必要があれば何度でも援助するという閣議決定を具現化したものであり、東電の大株主やメガバンク等の利害関係者の負担と...全文を見る
08月04日第177回国会 参議院 総務委員会 第21号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  原発災害に対処するための地方税特例について質問します。  法案は、警戒区域、それから計画的避難区域、それから緊急時避難準備区域、それに加えて三十キロ圏内ということで線引きをされておりますが、しかしながら、これらの区域外、圏外において...全文を見る
○山下芳生君 可能だということですが、そこで、法案の対象区域内で免税する場合は、市町村の減収分は、地方債の元利償還の際、一〇〇%交付税措置がされて国が補填をするということになっておりますが、それでは、この対象区域外で市町村が原発事故が原因だと判断し地方税を減免した場合、国からは補...全文を見る
○山下芳生君 大事な御答弁でした。法案の対象区域外でも市町村が原発事故が原因と判断したら減免できると、そして減収分について国が補填するということでありました。  ただ、市町村は減収分がどれだけ国から補填されるのかということが減免を判断する場合のポイントになるんじゃないかと私は思...全文を見る
○山下芳生君 基本と例外というふうにおっしゃられましたので、やはりきちっとした原発事故に起因する減免であり減収であるならば一〇〇%補填する、これがやっぱり基本であるべきだと、大臣もうなずいておられますから、そういう方向で検討していただきたいと思います。  それから、六月二十一日...全文を見る
○山下芳生君 やはり被災者の救済ということを最大限考慮すると、今の二つの道というのは私、合理的だと思っておりますので、同時にやはり東電の賠償責任も、いろいろ理論的に難しい面もあるというように聞いておりますけれども、これきちっとさせることが二度と原発事故を起こさないという点にもつな...全文を見る
○山下芳生君 その周知がされているのかということなんですよね。七月の十二日に三十キロ圏外のいわゆる自主避難と言われている方々が国会にも来られまして、経済的に大変負担が大きいと。二重生活をやっている場合が多いんですね。夫は元の住所に残って、仕事があるから、それで小さい子供さんを連れ...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
08月11日第177回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第15号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  震災から五か月、被災地の住民の皆さんは、市街地などに積み上がった瓦れきの山を一刻も早くなくしてほしいと願っておられると思います。瓦れき処理はまさに復興の第一歩だと思います。今回、衆議院の全会派の皆さんが力を合わせて国の責任で瓦れきの処...全文を見る
○山下芳生君 次に、広域処理についてですが、協力を得るのも簡単ではないと思います。最近、京都五山の送り火で被災地の松を燃やそうとして少しトラブルになった例もあります。広域処理でやるためには、受入れ側の自治体、それから受入れ施設周辺の住民の皆さんの協力と理解が得られなければ進められ...全文を見る
○山下芳生君 是非、県任せにしないで国の責任でやっていただきたいと思います。  次に、被災地では、地震や津波によって保管されていたPCB含有物が流出した、それから工場等からの有害物質の流出もあった。それから建築物解体によるアスベストの飛散などもありました。  環境省は、大気、...全文を見る
○山下芳生君 これはやっぱり正直に情報を公表することが大事だと思いますね。土壌は、今私が聞いたところによると、自治体にはもう情報を伝えたんだけれども、まだ公表されていないと。しかし、瓦れき処理の現場では作業員の方がもう粉じんの吸引を防止するマスクの装着をしていないというケースが四...全文を見る
○山下芳生君 最後に、法案提出者に伺いたいと思います。  法案提出者の皆さんには、瓦れきの処理は国の直轄事業であるべきだというお考えがあるように思われます。その一方で、瓦れきの処理以外に仕事がない被災地の中小業者にとっては、中央の業者に仕事が奪われることにもなりかねないという懸...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
08月23日第177回国会 参議院 総務委員会 第22号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  我が党は、中小運送事業者の現状を踏まえて、限定的な措置として本法案に賛成するものであります。その上で、総務大臣と国交省にそもそも論的な質問をさせていただきます。  御案内のとおり、一昨年、無駄な高速道路建設の温床となっていた道路特定...全文を見る
○山下芳生君 先ほど発議者の方からも御答弁ありましたように、地域主権ということとこの手法というのはなかなか相矛盾するものがある、筋が悪い面があると思っておりまして、やはり必要な運送事業者に対する安全対策ですとか事業の適正化に対する支援はそれとして、国の制度としてつくってこそ、地方...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  四月二十五日、参議院の災害対策特別委員会の視察で仙台市を訪ねた際に、市長から甚大な宅地被害の実態の説明を受け、国の支援を要請されました。  仙台市では、住宅地の盛土部分の崩落や地すべりなどによって二千七十八件の宅地被害が発生しており...全文を見る
○山下芳生君 地元のニーズを踏まえて必要な対策を検討するということですが、具体的に、じゃ、どういう要件緩和が求められているか、地元から出ているかということですが、資料に仙台市の要望書を配付させていただきました。現行制度の内容と、それから仙台市の要望内容が対比して整理されております...全文を見る
○山下芳生君 過去の中越地震、中越沖地震の特例措置を適用したとしても仙台市は救われない部分がたくさん残りますので、新しい事態に対応していただきたいと思います。やはり、被害を制度に合わせるんじゃなくて、制度を被害実態に合わせる改善が必要だと思うんですね。  それから、三事業の補助...全文を見る
○山下芳生君 私は、その検討を急ぐ必要があると思うんですね。国の制度が決まらなければ地方自治体は絵をかけないんです。かいたとしても、絵にかいたもちになるかもしれない。速やかに具体化をしていただきたいと思います。  仙台市が要望している特例措置が仮に全部実施されたとしても、国交省...全文を見る
○山下芳生君 最後に、総務大臣に宅地災害への公的支援の必要性について少し理念問題を問いたいと思うんですが、知事として鳥取県西部地震で個人の住宅再建に対する公的支援を実現した経験を持つ片山総務大臣の認識を問いたいわけですが、私は阪神・淡路のときから、住宅というのは個人の財産であると...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
08月25日第177回国会 参議院 総務委員会 第23号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、被災者と被災地の救援、復興のために、被災自治体が主体的に活用できる交付金の交付を行う法案を作成された提案者の皆様に敬意を表したいと思います。我が党は賛成であります。  その上で、今日は、被災自治体にとって大きな財政負担となって...全文を見る
○山下芳生君 しっかり検討ということですが、片山総務大臣に伺います。  被災者の生活再建、それから地域の再生にとって、この防災集団移転促進事業というのは私は重要な役割を担わなければならないと思っておりますが、その点でも市町村の負担分について更に交付税措置を増やす考えはありません...全文を見る
○山下芳生君 是非、この分野では相当な負担がこのまま国費が変わらないとすればありますので、国費を引き上げることも大事ですし、自治体負担を軽減する交付税措置も拡充していただきたいと思います。  それで、この防災集団移転促進事業の国の補助率は先ほどありましたように四分の三です。残り...全文を見る
○山下芳生君 これ、土地を買い上げて、それから移転先の用地を買い取ったり造成したり、それから引っ越ししたり、これ全部の事業費の中で一戸当たりに換算すると、仙台市の場合だと一千七百二十六万五千円を上限としてしか国費が出ないんですね。これが大きなネックに今なっております。  仙台市...全文を見る
○山下芳生君 この問題も検討する必要があるということでしたので、これ至急やっていただきたいんですね、これネックになっていますから。  例えば、仙台市の場合、住宅団地を整備するための用地取得、造成にかなり費用が掛かりまして、さっき言ったように現行の限度額は一戸当たり一千七百二十六...全文を見る
○山下芳生君 私が副大臣、聞いているのは、移転先の買上げじゃなくて、移転しなければならなくなった土地を被災者から買い上げる場合の価格の問題なんですね。  バランスということをおっしゃいました。過去もかなりこの事業はやられております。ただ、過去の例を見ますと、例えば津波災害で集団...全文を見る
○山下芳生君 バランスを勘案しながらも、是非知恵を出していただきたいと思います。  最後に、防災集団移転促進事業の対象の拡充も私必要だと思っております。福祉施設、病院、店舗などの移転費用、それから民間共同住宅の家賃補助なども対象にすべきではないかと。  仙台市の東部地域の集団...全文を見る
○山下芳生君 私が申し上げたのは仙台市の要望に入っていることですので、是非相談しながら実現していただきたいということを申し上げて、終わります。  ありがとうございました。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は小宮山洋子厚生労働副大臣に来ていただいております。八月に開かれた第四十三回全国保育団体合同研究集会で被災地から参加された保育士さんたちの報告が感動を呼びました。お一人の発言を紹介したいと思います。  三月十一日午後二時四十六分...全文を見る
○山下芳生君 発言の続きを紹介したいと思います。  当保育所は、陸前高田市の中央にある市内で一番大きな保育施設でした。その日は百三十七名の子供たちが登所していましたが、地震に驚いた家族の方々が次々迎えに来られて、津波が押し寄せたときに残っていた児童は三十数名でした。高台に避難し...全文を見る
○山下芳生君 子ども・子育て新システムの評価については、私は、また後で言いますけれども、大変心配をしております。  ただ、保育士の配置基準は、これはこのシステムに移行するかどうかは別にして、三・一一という事態が起こったわけです。地域主権一括法の後起こったわけですね。成立したのは...全文を見る
○山下芳生君 残念ながら亡くなった子供さんもあるわけですね、救えなかった。だから、そういう方々の命をしっかり生かすという立場でこれは検証していただきたい、そして見直していただきたいと思います。  前回、第一次の地域主権改革一括法案の審議の中で、私はこの児童福祉法に明記されていた...全文を見る
○山下芳生君 改正するものではないということですが、ということは、そのまま残るということと理解していいのか。そして、残すとするならば、なぜそれを残すのか、その意義はどのように考えておられるのか。副大臣の言葉で語っていただければと思います。
○山下芳生君 これは非常に大事なことなのでもう一回確認だけさせていただきますが、ということは、これまでの最低基準の目的、それから最低基準の向上、ここに示された決意と哲学はやはり普遍のものであって、表現の手法、方法はどうあれ、これからこの新たな省令においても同じ内容が引き継がれると...全文を見る
○山下芳生君 次に、昨年、第十九次構造改革特区の申請受付が行われた際、保育所最低基準について、大阪府ほか四十都道府県から提案がありました。資料の二枚目にそれを付けております。保育所最低基準についての大阪府などの提案と厚生労働省の回答というものでありますが、これ見ていただいたら分か...全文を見る
○山下芳生君 公式の見解だということでありました。  そうすると、三・三平米というのは国際的に見ても低いということであります。だったら、今回、最低基準を、まあ最低基準という文言はなくなるんですけれども、基準を改定するわけですね、従うべき基準として単にスライドさせるだけではなくて...全文を見る
○山下芳生君 保育の質を理由に消費税の増税というのは、これは私は断じて認められないと思っております。それから、いろんなシステムについては問題あるので、これはもう、今日はその場、舞台ではないので、また後で言える範囲で述べたいと思いますが。  最低基準の見直しは必要だ、引上げは必要...全文を見る
○山下芳生君 財源の確保の仕方は一致しないかもしれませんが、私たちも財源の確保の方途を積極的に提案して、子供の発達を保障するための条件を、これはもう最優先で引き上げるんだということでは私たちも奮闘したいと思っております。  前回の法改定で、もう一つ聞きたいんですけれども、これま...全文を見る
○山下芳生君 総務大臣に同じ質問をしたいと思います。  なぜかというと、これは私、前回、長妻厚生労働大臣の時代にこの問題を質問して、長妻厚生労働大臣はもうこれは参酌基準でいいんだと言っちゃっているんで、そうすると、厚生労働副大臣にそれを否定してくれといってもなかなかしんどい面が...全文を見る
○山下芳生君 これまでの基準も二階、三階以上に必置義務があったわけですね、平家にそんなものは必要ないというのは当たり前ですから。ですから、これは、それを参酌基準にしてしまうということは、これから造られる新たな保育所に付けられない施設が出てくる可能性が生じるということであります。そ...全文を見る
○山下芳生君 私が聞いたところ、批判的意見、反対の意見が多数だったというふうに承知しておりますが、割合はいかがですか。
○山下芳生君 これはやっぱり心配なんですね。従うべき基準なんですよ、これは。子供の発達というふうに、小宮山副大臣もさっきおっしゃったように、引き上げるべきだと言っているのを例外的に穴空けようということですから、これはやっぱりできればやってほしくないというのは当たり前だと思うんです...全文を見る
○山下芳生君 これ、総務大臣に伺いたいと思います。  関係者から寄せられた貴重な意見が私は反映されるべきだと思います。とりわけ、今回のパブコメは、政府の政策一般についての意見じゃありません。この地域、例えば東京都の各区、各市、神奈川県横浜、川崎市などなどですね、京都市、大阪市な...全文を見る
○山下芳生君 苦肉の策という御答弁でしたけど、実は苦肉の策は今回が初めてじゃないんですね。  十年前から、待機児解消のためにということをうたい文句に定員の弾力化というのがやられております。それで、定員の弾力化というのは、保育所の面積を増設するのではなくて、同じ面積に定員の数をい...全文を見る
○山下芳生君 ほとんど減ってないんですね。詰め込みは増えているんですよ。詰め込みは増えているけれども待機児は減ってないんです。だから、これをいつまでも続けてたらもう限界なんですよ、これ、こういうやり方は。やっぱり、待機児解消の一番の大道は保育所を増やすことですね。これ、やってこな...全文を見る
○山下芳生君 時間が参りましたので終わりますけれども、私は、新システムは株式会社の参入拡大などの規制緩和が主になっていると思っています。保育の質の低下を招くと。これ、保育経験も使命感もない営利企業の参入を広げて子供の命が守れるのかということが今問われつつあると思っております。 ...全文を見る
08月26日第177回国会 参議院 総務委員会 第24号
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○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律案に対する反対の討論を行います。  本法案は、八つの省庁にかかわる百八十八本もの法律を一括して改定するものであり、障害者、社会福祉、生活保護、母子保健な...全文を見る
10月27日第179回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  七月三十一日、大阪の泉南市立砂川小学校でプールの一般開放中に同校の小学一年生の児童、男児が死亡するという大変痛ましい事故が起きました。いつも通っている学校のプールで亡くなった児童と御遺族の無念を思うと、残念でなりません。心から哀悼の意...全文を見る
○山下芳生君 二度と起こってはならない事故がどうして起こったのかと。現地に行って、泉南市教育委員会から私は説明を受けました。事故は泉南市が夏休みに公立の小中学校のプール十か所を一般開放する中で起こりました。一般開放は一九八〇年代半ばに市民の要求で実現をしたものであります。当初はプ...全文を見る
○山下芳生君 今大臣から答弁があったとおり、確かに泉南市も泉南市プール管理業務仕様書というものを作成しております。その仕様書では、事故の起きた砂川小学校の二十五メートルプールには四人の監視員を配置することとなっております。しかし、事故直前、実際にプールを監視していたのは一人だけで...全文を見る
○山下芳生君 御存じのとおり、五年前、二〇〇六年七月三十一日、埼玉県ふじみ野市のプールで女児が吸水口に吸い込まれて亡くなるという痛ましい事故が発生しております。このプールの管理業務も民間委託されておりました。多くの国民が心を痛めました。なのに、また繰り返されたんです。  ふじみ...全文を見る
○山下芳生君 もっと大臣、深刻に私は受け止めていただきたいんですよ。  なぜなら、これ、行政改革、民間にできることは民間にと言って、自治体に対して総人件費の削減と業務の民間委託を迫ってきたのは総務省なんですから、その下で起こっているんですからね。もちろん業者の問題はあります、こ...全文を見る
○山下芳生君 もう一つ、じゃ、なぜそういう責任感が希薄になるのかということと関連して、もう一つの問題があると私は感じました。それは現場と行政が遮断されてしまうという問題であります。  これも市の教育委員会の方々に話を聞いて、皆さん言うんですよ。私たちも、現場でどこが一番ポイント...全文を見る
○山下芳生君 民間委託によって、一つは行政の責任感が希薄化する、二つ目に行政が現場と遮断され、問題を体で感じることができにくくなる、この二つは互いに関連し合っていると、そう思います。こういう問題が起こるということまで掘り下げて、私は今度の事件とそれから民間委託の在り方をしっかり考...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございます。それに加えて中学校、高等学校もあるんですが、もう時間の関係で多分御省略いただいたんだと思いますが、そういうことであります。  それから、総務省に伺いますが、自治体が管理、設置しているプールは全国で幾つあるか、そのうち管理業務が民間委託されてい...全文を見る
○山下芳生君 今お答えありました。公立学校小中高合わせますと、最新の数字で六千六百一校一般開放されております。それから、公共のプールが三千八百七か所であります。合わせて一万か所を超える公的なプールが利用されておりますが、そのうち民間委託されているのかは、昨日調べていただきたいとい...全文を見る
○山下芳生君 是非検討して実施していただきたいと思います。  最後に、私は行政改革という名前で地方公務員が大幅に削減され、自治体の事務事業が民間に言わば丸投げされていると、行政コストの削減が優先され、そのしわ寄せが残念ながら子供の命を守ることができなかった事態に現れているんだと...全文を見る
○山下芳生君 民間委託されようがされていまいがと、これは当然なんですよ。しかし、民間委託されているところでこういう事故が繰り返されているという問題を私は提起しているんですね。  一人の児童の尊い命が失われたんです。その重みを受け止めた私は深い検討を求めて、質問を終わります。
11月04日第179回国会 参議院 災害対策特別委員会 第4号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  私からも台風十二号災害に絞って質問をさせていただきます。  まずは、この災害で犠牲になられた方々に心より哀悼の意を表したいと思いますし、被災された皆様にはお見舞いを申し上げたいと思います。そしてまた、この災害被災地で救援、復旧復興の...全文を見る
○山下芳生君 大事な御答弁だったと思います。  もちろん十津川村の村長さんも、みんなで住み続けたいという思いを、一瞬そういう思いがよぎったんだそうですけれども、その後ずっと村人を訪ねたら、頑張ろうよと、明治二十二年の大水害のときにも北海道の新十津川村に移住された方も含めて頑張っ...全文を見る
○山下芳生君 また北股に戻りますけど、北股の皆さんの思いは、願いは元の場所に戻って住みたいということなんですよ。これ写真で見ていただいたら、かなり危険な地域だなと私も思ったんですが、ここにやっぱり戻って住みたいと言うんですね。皆さんもうここでずっと暮らされて、非常にコミュニティー...全文を見る
○山下芳生君 是非、こういう知見はやはり国に集中されておりますので、そういう役割を発揮していただきたいと思います。  次に、現在、国の直轄事業の対象となっていない山崩れについて質問をします。  奈良県の五條市旧大塔町宇井地区の山崩れであります。これは資料の二ページから五ページ...全文を見る
○山下芳生君 是非、メカニズムの研究と復旧、国が主導していただきたいと思います。  それから次に、台風十二号災害では紀伊半島各地で川に堆積した土砂が大量に出現をいたしました。河床と言うんですか、これが何メートルも上昇して、放置すればはんらんの危険性を高めるという事態にあります、...全文を見る
○山下芳生君 次に、十津川村村長さんのお話では、十津川村に流された流木が十年分の量になるというんですね。これを廃棄物として処分するんじゃなくて資源として利用していく方法はないかと、こうおっしゃっておりました。その思いは、流木の処理を通じて村おこしをしたい、村を活性化させたい、さっ...全文を見る
○山下芳生君 是非その思いにこたえる支援を強めていただきたいと思います。  次に、医療機関の災害復旧支援について質問します。  仮設診療所への支援制度がないというのが、今ちょっとネックになっていると思います。  奈良県五條市立大塔診療所の場合、近くで土砂崩れが発生いたしまし...全文を見る
○山下芳生君 東日本大震災では、これは一次補正で予算が付いて支援がされるんですね。これは、災害の全体の規模は違いますけれども、一自治体にとってみれば、非常に山間地の小さな財政規模の自治体で大きな災害ですから、やっぱり苦しさはそんなに差別できないと思うんですよね。是非検討をいただき...全文を見る
○山下芳生君 もう次のお答えもしていただいたんですけれども、医療施設の災害復旧事業における新築、移転新築ですね、これは是非必要だと思います。  先ほどの古座川町立の明神診療所は、平成十年にも浸水被害がありましたので、きちっとした診療所の建て替えに際しては別の場所に造る必要がある...全文を見る
○山下芳生君 続いて、地域医療再生臨時特例交付金について質問したいと思います。  被災地で計画されていた事業では、この計画の期限の延長など柔軟な運用が求められていると思います。  奈良県の南和地域、面積では奈良県の半分以上を占める広い地域ですけれども、一市三町八村から成ってお...全文を見る
○山下芳生君 ちょっともう時間が余りなくなってきましたので、学校の問題についてまとめて質問をさせていただきます。  和歌山県田辺市本宮小学校で給食室が浸水被害に遭いました。これは復旧が今検討されているんですが、従来、百五十人規模の給食能力があった施設だったんですが、現在、生徒さ...全文を見る
○山下芳生君 次に、水道施設の復旧について質問したいと思います。  今回の台風で大きな被害を受けているのは山間部で、小規模な水道施設が点在する地域であります。一つの自治体が多数の小規模水道施設を持っております。また、飲料水供給施設と呼ばれる百人以下の小規模施設も多数被災をいたし...全文を見る
○山下芳生君 現状が合わなくなっているということだと思うんですね。  それで、いろいろ聞きますと、これは大臣とちょっと、検討いただきたいので、また御意見を伺いたいんですけれども、水道事業は五十人以下の場合は、これは市の施設じゃない、共同施設だとか個人の所有になっているということ...全文を見る
○山下芳生君 総務省にも昨日聞いたんですけれども、総務省はできないと言うんですよ、個人の財産だからと、交付税措置できないというのはね。これもおかしな話ですから、個人の財産じゃない、住民が生きるために必要な施設だという観点で是非これは調整いただきたいと思います。  最後、もう時間...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
11月07日第179回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第4号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  東日本大震災による宅地災害について質問をいたします。  今般の第三次補正予算案の中で新たに造成地滑動崩落緊急対策事業が創設されました。仙台市の調査では、既存の大規模盛土造成地滑動崩落防止事業や緊急急傾斜地崩壊対策事業、さらに地域防災...全文を見る
○山下芳生君 大臣、確認ですけど、その上限の設定の仕方ですね、いろいろ宅地被害が何か所かあるんですけれども、一か所ごとで見るとやっぱりかなり事業費が高くなるような場所もあるんです。それをもう少し、複数でとか、あるいは市全体で平均すれば収まるというふうになればオーケーというふうにす...全文を見る
○山下芳生君 手法はともあれ、被害の実態に合った制度で広く救えるようにしていただきたいと思います。  仙台市に聞きますと、この造成地滑動崩落緊急対策事業等の事業によってもまだ、例えば擁壁の被害がおよそ三百六十か所対象外になって、自治体の負担が四十億円になるというふうに試算されて...全文を見る
○山下芳生君 次に、津波で被害を被った地域の高台移転などに活用される防災集団移転促進事業について聞きます。  私は、さきの通常国会で国土交通副大臣にこの事業の一戸当たりの限度額の撤廃、それから規模要件の緩和、移転者の個人負担の軽減などを求めました。今回、限度額を撤廃し、規模要件...全文を見る
○山下芳生君 幾つかあるんですけれども、ただ、住宅ローンの利子に対する補助額引上げだけでは、これはまだまだ被災者の声にこたえたことにならないと思うんですね。  仙台市では、移転が必要となる範囲や世帯数については、これから津波シミュレーションの結果やそれから住民の意向等を踏まえて...全文を見る
○山下芳生君 そうあってほしいんですけれども、実際は、元住んでおられたところは危険区域ということになりましてもう住めないということになりますから、これ、地価かなり下がるんですね。  日経新聞がこういう報道をされておりました、十月十八日。市の資料を基に試算すると、集団移転先の候補...全文を見る
○山下芳生君 そこで提案なんですけれども、岩手、宮城、福島など九県にこれから二千億円の復興基金がつくられます。この基金を高台に集団移転する被災者や宅地災害の被災者などの住宅再建のための個人負担の軽減に使えるようにすべきではないかと思いますが、総務大臣、いかがですか。
○山下芳生君 自治体の判断で可能だということですので、これは大いに活用できるようにしていただきたいと思っております。  最後に、総務大臣、阪神・淡路大震災でも一九九五年四月に六千億円の復興基金がつくられて、九七年三月には三千億円が積み増しされて九千億円となりました。今後の復興基...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
11月17日第179回国会 参議院 総務委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  電機大手各社が全国各地で事業縮小、工場閉鎖を発表し、強行しております。経産副大臣、実態把握されていますか。
○山下芳生君 企業の状態に心を痛めると同時に、労働者と地域の状況に心を痛めにゃ駄目ですよ。  週刊誌でも今、テレビショックとか雇用崩壊という単語でこの事象が報道されております。雇用と地域経済にとって深刻な打撃になっております。もういろんな電機大手が各所で工場閉鎖、撤退、縮小など...全文を見る
○山下芳生君 雇用を最大限配慮されるべきだと、社会的責任だということだと思いますが、今紹介したこれらの工場は、地元自治体からあれこれの支援を受けている場合が多いんですね。企業立地補助金ですとか、法人事業税あるいは固定資産税など地方税の減税ですとか、工場用地、周辺道路、最寄りの駅の...全文を見る
○山下芳生君 地元は納得していません、これは。  是非、総務大臣、ひとつ調査をしていただきたいんですが、今回パナソニックグループの事業縮小、工場閉鎖が行われる地元自治体がこれまでパナソニックに対してどんな支援を行ってきたか、これは調べればすぐ分かりますので、これ調べて報告してく...全文を見る
○山下芳生君 莫大な支援を受けた恩をあだで返すような態度、これ問題ですが、しかしながら、地域にとって最も深刻なのはやはり雇用だと思います。二〇〇一年にも、電機大手が全国で工場閉鎖しました。私も東北など地元自治体を回りましたけれども、そのときの訪問した自治体の首長さんは、生活の糧を...全文を見る
○山下芳生君 最大の努力がされた上でこうなっているのかということを私も、これは問われなければならないと思っています。  鳥取では、今、労働者に対して、配置転換か辞めるかしかないと言われたと、場所は新潟県としか書かれていないとか、夫は長野県松本市、妻は横浜市へ配置転換とか、産休中...全文を見る
○山下芳生君 ところが、もうこれ、パナソニックのことばっかり言うことになっていますけれども、私二〇〇一年も大阪でしたから、このパナソニックのリストラは地元で、大阪で知っていますよ。やっぱり、全部、危機だといったら労働者の雇用を破壊する、人員削減する。これで、人を減らして黒字にする...全文を見る
○山下芳生君 パナソニック一社でもこれだけの雇用と地域経済に対する大打撃、これを各地に与えておりますから、もう全ての企業が同じような行動を取ったら、これは合成の誤謬が起こることは間違いありません。個々の企業にとっては目先の利益を守ることに仮になったとしても、日本経済全体で見れば、...全文を見る
11月29日第179回国会 参議院 総務委員会 第5号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  一月に地方税法の一部を改正する法律案が提出されました。それ以降、国会では審議されないのに、民主、自民、公明、三党間でどんどん修正が行われました。こういうやり方は国会と委員会の本来の機能を形骸化するものであって、極めて遺憾だと、一言申し...全文を見る
○山下芳生君 そうしますと、確認ですが、税務調査というのは犯罪捜査とは違うと、相手方、納税者の理解と協力を得て行うものだという立場から、あえてこういうことを繰り返し書いていると、そういうことでいいですね。
○山下芳生君 ということは、納税者の理解と協力が得られるように、これは調査する側が努力することが求められているんだと思います。  そこで、平成二十三年度税制改正大綱、ここに持っておりますけれども、この税制改正大綱では税務調査について事前通知を法制化するということが明記されており...全文を見る
○山下芳生君 納税者の予見可能性云々かんぬんですから、要するにこれは納税者の理解と協力を得るために事前通知というものが必要なんだということだと思います。  そこで、事前通知について、今回の法案ではどのように具体化されているでしょうか。
○山下芳生君 その他政令で定める事項というのもありますね。
○山下芳生君 そこで、先ほどの税制改正大綱を見ますと、事前通知する内容に、納税者は、「調査の開始日時・場所の変更の申出に関する事項(合理的な理由を付して日時・場所の再設定を求めることができる)」とあるんですね。そういうことができるということを事前通知の内容に入れなければならないと...全文を見る
○山下芳生君 事前通知の中にそういうことも入れるということですが、そうすると、確認ですけれども、この通知を受けた納税者は都合によってはこの調査日程を断るということができるということですね。
○山下芳生君 そういう申出があった場合は協議を行うことになるというふうに書かれてありますから、これは納税者の側と調査に入ろうとする側が協議して、合意をして入るということだと思います。  法案では、次に、この事前通知はあらかじめ行うとしております。これも大事なことだと思うんですが...全文を見る
○山下芳生君 一月に提出された法案では、この事前通知について、書面で交付するというふうにされていたんですね。それが三党協議で落とされちゃいました。これは非常に残念なんですが、しかしながら、先ほど大臣から御答弁のあった事前通知する内容ですね、日時、場所、目的、対象となる税目、期間、...全文を見る
○山下芳生君 書面で通知することも妨げられない、可能だということですね。  大臣、私は書面で通知した方が目的である納税者の理解と協力を得る上で合理的だと思いますが、いかがですか。
○山下芳生君 続いて、法案では、税務調査でこれまでは条文になかった帳簿などの提示、提出が明記されました。あわせて、それを拒否した場合の罰則が新たに定められました。  納税者は、何も調査に協力しないと言っているわけではありません。私ども幾つか実情を伺いましたけれども、例えば、これ...全文を見る
○山下芳生君 あくまで納税者の理解と協力を得ることが前提だということでしたので、そのように厳格に、この条文については理解、運用がされるようにしていただきたいと思います。  それから、そういうふうに見てまいりますと、今回の改定では、罰則の強化など、納税者に対して徴税する側の権限が...全文を見る
○山下芳生君 やはり情報提供をして、今回の法改定の趣旨をしっかり徹底して現場で実践されるようにしていただきたいと思うんですが、と言いますのは、やはり今、地方税の現場では徴税、とりわけ滞納への対応が非常に強化されているんですね。その下で、地方税の収納率や回収率あるいは回収件数を競わ...全文を見る
○山下芳生君 納税を意図的にしないという住民は少ないですよね。やっぱりしたくてもできない方が今増えていると。そういう方にどうすれば納税していただけるように行政、自治体としてできる支援は何があるかを考えるのが、私は自治体職員の本来あるべき姿、姿勢だと思います。  最後に、今回の法...全文を見る
○山下芳生君 バランスと言いますけれども、一律に広く薄くということですけれども、均等割の一律引上げになりますと、これは客観的には所得の低い方ほど税の負担割合が大きくなるということにならざるを得ません。均等割の非課税限度額というものも調べてみましたけれども、大体三十五万円から二十八...全文を見る
○山下芳生君 これはずっと議論してもそういう答えしか返ってないということを承知の上で聞いているんですけれども。  やっぱり、防災・減災事業は各地方で進めなければなりません。しかし、それを理由にして、一方で富裕層や法人税の減税というものを残しながら、こういう庶民増税、特に低所得者...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための地方税法等の一部を改正する法律案並びに東日本大震災からの復興に関し地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源の確保に係る地方税の臨時特例に関する法律案に対して反対の討論を行います...全文を見る
12月01日第179回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第7号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  平野復興担当大臣は、復興交付金を活用する効果促進事業の使途に関する議論で、個人、法人の資産を形成するための事業など、ネガティブリストを定める方向で制度の詳細を検討していると答弁されております。  そこで質問ですが、どうして個人、法人...全文を見る
○山下芳生君 いろいろ言われましたけれども、個人財産の形成になるという理屈で公的支援に背を向けるならば、私は、阪神・淡路大震災のときの政府の姿勢と何ら変わらないことになると、こう思うんですね。  当時、村山総理、それから橋本総理は、私有財産制の国では個人の財産は自己責任が原則だ...全文を見る
○山下芳生君 住宅は財産という面だけではなくて、人間らしい生活を営むに当たって必要な要素という面があるということをお認めになりました。  もう一つ、阪神・淡路大震災以来、被災者の粘り強い運動で住宅再建に対する公的支援は一歩一歩前進してまいりました。もう釈迦に説法かもしれませんが...全文を見る
○山下芳生君 様々な経験を経てというふうにおっしゃいましたが、そのとおりだと思います。これは、被災者の度重なる運動による私は社会の進歩だと思います。  そこに貫かれている理念は何か。それは、失われた個人財産を補填するのではなくて、失われた生活基盤を回復するための必要な支援だとい...全文を見る
○山下芳生君 お認めになりました。  更にもう一つ聞きます。  平野大臣はよく、これまでの他の災害との公平性の問題ということをおっしゃるんですね。しかし、私、この言葉、本当に非常に心に引っかかるんですよ。  それをおっしゃるんだったら、阪神・淡路大震災の被災者はどうなるんだ...全文を見る
○山下芳生君 その趣旨が大変問題なんですよ、その言葉の意味が。  阪神・淡路の被災者の方々が、自分たちが頑張って運動したことによって、自分たちには恩恵、残念ながらなかったけど、私は今からでも遡及できるんだったら遡及すべきだと思いますよ、原点だから。だけど、自分たちが頑張ってでき...全文を見る
○山下芳生君 今そういう判断をすることによって、残念だけれども、せっかくこれまでにない制度の拡充がされたことが絵にかいたもちになりかねない問題が起こっているんですね。それは液状化対策であり、例えば防災集団移転事業であります。これは、自治体の負担はほぼなくなるということになっていま...全文を見る
○山下芳生君 また最後に個人の財産。個人の財産じゃないんです。生活基盤の回復なんです。そして、それをどうやってやるかと。そこを、被災者がそれで助からないと、そこをあと一押し、一歩ということを言っているのにこたえるのが私は政府の役割であって、これまでやっている、どれだけ頑張っている...全文を見る
12月06日第179回国会 参議院 総務委員会 第7号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今回の地方税法改正案は、固定資産税等の課税免除など、被災者の負担を軽減し、復興復旧を支援するものであって、賛成であります。  そこで、今日は、被災地の中小企業の再建と雇用の確保について質問したいと思います。  被災地では、中小企業...全文を見る
○山下芳生君 岩手県宮古市で水産加工の事業を再開した社長のAさんに話を聞きました。A社長は、建物の工事それから設備の入替え、機器の購入などを行いました。このグループ補助の概算払を九月に請求したところ、補助金が実際に支払われたのは十一月の下旬になってからだったといいます。工事費の支...全文を見る
○山下芳生君 きちっとめどとして明確にしていただきたいと思うんですね。  先ほどのAさんの場合、建物の設備の工事、機器の取替えなどが終了したときに領収書をそろえて補助金の概算払を申請されております。ただ、手元に資金が被災業者の方ですからなくて、工事縮小したというんですね。本来は...全文を見る
○山下芳生君 これ、しっかり徹底していただきたいと思いますね。そうなっていないから本来やりたかった工事も縮小している人がいるわけですから、実際に。それ、どうですか、徹底。
○山下芳生君 次に、被災地の雇用の問題について聞きたいと思います。  三次補正で事業復興型雇用創出事業がつくられました。この事業では、被災した事業者が一旦解雇し、その後、再雇用した労働者も対象とされました。いい制度だと思います。ただ、制度ができた十一月以前に再雇用した労働者につ...全文を見る
○山下芳生君 どうもよく分からないんですよ、今の聞いても。将来安定的ということなんですが、それ、いつの時点から将来と見るのかということになってくるんだと思うんですが、これまで再雇用を既にもう制度ができる前にした企業、事業者だって将来安定的にと思ってやっているわけですね。たまたま、...全文を見る
○山下芳生君 今二つの制度を紹介されましたけれども、五十万、九十万、中小企業で。それから、成長分野人材育成支援事業は、研修を受ければということですが、一コースで二十万円なんですね。  一方、私が問題提起しているこの事業復興型雇用創出事業は、一人当たりの助成額二百二十五万です、三...全文を見る
○山下芳生君 もう一回大臣に確認したいんですけれども、実はこの事業復興型雇用創出事業は被災三県を中心に基金で運用されている事業であります。だったら、運用も県の判断に任せるべきですよ。再雇用者への助成も制度創出以前に遡及できるように、そのことも県がそれが大事だと思ったらできるように...全文を見る
○山下芳生君 厚生労働政務官、どうですか。
○山下芳生君 検討をしていただきたいと、これだけ議論しているんですから。そういう要望出ていますので、大臣からもそういう連絡があるということでしたので、そのことを強く要望して終わります。
12月07日第179回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  総理は、所信表明で、雇用の場が失われる事態を防ぐと述べられました。  そこで、総理、今、電機大手各社が全国各地で工場閉鎖や事業縮小を強行し、雇用と地域経済に深刻な打撃を与えようとしていることを御存じですか。
○山下芳生君 東芝など各社が工場閉鎖を発表しているんですけれども、今日はパナソニックで起こっている問題を取り上げたいと思います。(資料提示)  これは、パナソニックが今各地で進めている工場閉鎖などの一部であります。  本社のある大阪・茨木工場、十月末で生産が終了いたしました。...全文を見る
○山下芳生君 今いろいろ言われましたけれども、私は企業には社会的責任があると思いますよ。労働者の雇用を守る責任、取引先中小企業や地域経済を守る責任があると思いますよ。しかも、これらの工場は地元の自治体から様々な支援を受けております。  尼崎工場は兵庫県から九十億円の企業立地補助...全文を見る
○山下芳生君 立地補助金とおっしゃいましたけど、自治体が巨額の補助金を出しているのに平気で撤退するんですよ。これ、効き目あるのかということですね。  私は、何としても雇用と地域経済を守るんだという知事や市長の真剣さ、必死さと比べて、残念だけれども今の総理の答弁は他人事のように聞...全文を見る
○山下芳生君 四兆円も内部留保があるパナソニックが潰れるはずないんですよ。  じゃ、個別の問題とおっしゃいましたので、こうした工場閉鎖や事業縮小が一体どんなやり方でやられようとしているか。  鹿児島の日置工場では、六百人の労働者に対して、県外の工場へ行くか早期退職かを年明け一...全文を見る
○山下芳生君 これね、直ちにやってもらいたいんですよ、今進んでいることですからね。  鳥取のある女性労働者は、希望退職にしました、でも希望したわけではありません、大切な人と別れて一人で配転先に行くことができないからですと、こう言っておられます。  今、東日本大震災を経験して、...全文を見る
12月08日第179回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第10号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、被災地の復興計画と鉄道の復旧について質問をしたいと思います。  まず国土交通大臣に、町づくりと一体になった鉄道復旧の重要性について、基本認識を伺いたいと思います。
○山下芳生君 大事な御認識だと思います。  JR東日本の清野智社長も、四月の五日ですから、まだ一か月たたない間に記者会見をされまして、津波で大きな被害を受けた路線について責任を持って復旧させると明言をされました。当時は、被災地からはこのまま廃線になるのではという心配の声が出てお...全文を見る
○山下芳生君 JRの姿勢。
○山下芳生君 しっかり調整していくということですので、これ調整となりますと、JRにちゃんと協力姿勢を求めなければ調整になりませんので、そこのところポイントではないかなと、(発言する者あり)おっしゃるとおりとおっしゃいましたので、よろしくお願いしたいと思います。  復興担当大臣に...全文を見る
○山下芳生君 検討するということでした。  最後に、修正案提案者の方に、もう時間ありませんので、もう一問だけにしたいと思いますが。  今度、大臣と副大臣二名を増員させることになるわけですが、何のために増員するのかという目的と、それから、法案では新設となる復興大臣が必ずしも専任...全文を見る
○山下芳生君 終わります。