山下芳生

やましたよしき

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

山下芳生の2014年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月30日第186回国会 参議院 本会議 第3号
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○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、総理に質問します。  今国会は、これまでにない状況の下で幕を開けました。秘密保護法廃止を求める人波と声で国会が包囲されたのです。昨年暮れの秘密保護法強行に反対した国民の声は、収まるどころか、日がたつにつれ広がっています。  なぜか。秘...全文を見る
03月13日第186回国会 参議院 内閣委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  安倍総理は、所信や委員会答弁で、全ての女性が活躍できる社会をつくる、仕事と子育てが両立しやすい環境をつくると述べられています。男性も女性も、仕事と育児など、家族の時間を大事にできる社会の実現は大変急がれている課題だと思います。日本の既...全文を見る
○山下芳生君 今、森大臣もおっしゃったように、政府の統計でも第一子の出産を機に離職する人が、女性が六割。育児休業を利用して就業を継続している人は一七%にすぎません。  資料一枚目に配っておりますけれども、離職した理由、正社員の場合を調べますと、家事、育児に専念するため自発的に辞...全文を見る
○山下芳生君 違法なんですよ。しかし、こういうことがあるんですね。  ちょっと具体的な例を紹介したいと思いますが、ある大企業の関連会社の契約社員をしていたBさん。年末に妊娠を上司に告げると、産休も育休も取れないと言われ、ひどいつわりや切迫流産で二、三週間休む中で、上司から、出勤...全文を見る
○山下芳生君 ところが、実態はそうなっていないんですね。さっき紹介したとおりです。しかも、それ確信犯でやられております。  このBさん、Mさんですが、派遣、契約社員でも産休、育休がありますという労働組合のビラを見せても、うちは一般とは違います、産休も育休もありませんと言われたと...全文を見る
○山下芳生君 やっていても今こういう状況にあるので、とにかくやり方が足らないと思うんですよ。私、さっき紹介したのは、もう誰でも知っている超大企業ですから。これ、具体的な事例を後で森大臣に御報告しますので、きちっと対処していただきたい。  それと、実際に妊娠、出産などで正社員でも...全文を見る
○山下芳生君 次に、総理は、我が国の女性の労働力率は子育て期に一旦低下するというM字カーブを描いており、希望しながら就業できない女性が三百万人以上いる、まさにこの三百万人の方々こそ大きな力だと述べました。  就業を希望しながらもなぜ就業できていないのか。働く女性が子育てしながら...全文を見る
○山下芳生君 年間二千三百七十時間というのは、物すごい長いんですよね。政府は元々、年間千八百時間を目指すと国際公約してきたんですが、これ一日当たり、休日除けば平均十時間働いているということになります。それから、週六十時間以上働いている人が二割、これ週五日制で換算しますと毎日十二時...全文を見る
○山下芳生君 今、森大臣が一時間何分とおっしゃったんですけれども、これこんなに長いこと家事、育児、日本の男性ができるのかなと私は思ったので。これは休日も含めた数字なんですよ。休日固めてやる人が多いんです。しかし、平日だと、さっき言ったように、連合の調査では二十六分なんですね。この...全文を見る
○山下芳生君 特別条項。
○山下芳生君 つまり、厚労省の基準で、特別条項付きの労使協定を届け出れば残業を青天井でできるという仕組みになっているんですね。  従業員三百人以上の事業所のうち年間三百六十時間以上の時間外労働などの特別条項付きの協定はどれほどか。また、過労死基準とされる月八十時間以上の残業が可...全文を見る
○山下芳生君 今あったとおり、三百人以上の事業所全体で見ても月八十時間以上の残業の協定を結んでいるところが大変多いわけですね。  それで、資料二枚目に東京新聞、二〇一二年七月二十五日付けが一面トップで、「残業協定最長月二百時間 大手百社調査 七割過労死基準以上」という衝撃的な報...全文を見る
○山下芳生君 そのためにも、労働時間を青天井にしている労働基準法の三六協定の特別条項がこれは非常に問題ではないかということを問題提起しているんですが、厚労省に聞きます。このような時間外の基準、抜け道の合法化を認めている特別条項をなくして労働時間の上限規制をやはりするべきだと、今検...全文を見る
○山下芳生君 森大臣、今あったように、厚労省内部で検討しているんですよ。綱引きが起こっているんですよ。そういうときに、やはり日本社会が長時間労働を乗り越え、文字どおりワーク・ライフ・バランスを実現できるように、これは国務大臣、男女参画担当大臣として、残業の上限規制への抜け道を塞ぐ...全文を見る
○山下芳生君 森大臣、逃げちゃ駄目ですよ。  三六協定の特別条項が男女共に労働時間を青天井にしている要因になっているのははっきりしているんですよ。今検討がされているんです。男女共同参画担当大臣として、直接の担当ではないからなかなか物が言いにくいかもしれませんが、ここはやっぱり言...全文を見る
○山下芳生君 ぎりぎりですけれども、前向きの答弁だと受け止めました。是非、真剣にやっていただければ、我々もその方向で提起したいと思います。言うだけではないということをしっかりと見届けさせていただきたいと思います。  最後に、官房長官に来ていただいておりますが、規制改革委員会、競...全文を見る
○山下芳生君 時間が来たので、終わります。
03月17日第186回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は非婚のシングルマザーに税法上の寡婦控除が適用されない問題について、女性活力・子育て支援担当でもある森大臣に伺いたいと思います。  寡婦控除とは、配偶者との死別や離婚で子供を養育している一人親に対して一定の所得控除が受けられる制...全文を見る
○山下芳生君 母子世帯が厳しい状態にあるのは承知しておりますし、総合的な施策をそれなりにやってきたし、大綱でやろうとされていることも承知しておりますが、しかし、同じ母子世帯であっても非婚か婚姻歴があるかないかによってこれだけの差別が実際に行われているんですよ。これは物すごい経済的...全文を見る
○山下芳生君 核心をしっかり捉えていただきたいんですが、様々な総合政策とは別に、こういう実際に、これ非婚というだけで同じ一人親世帯なのにこの適用がされずに経済的負担が物すごく、これ、所得税の税額控除だけじゃなくて、それが全部リンクしますから、保育料や家賃にですね、大きいんですよ、...全文を見る
○山下芳生君 じゃ、大綱の中に盛り込むと、それを検討するんですね。
○山下芳生君 検討してもらうんじゃなくて、大臣として大綱の中に盛り込むように働きかけるということでいいですか。
○山下芳生君 今検討していただきたいということは言われましたが、こうした自治体のみなし適用の拡大、それから世論の高揚の大きな力になったのが、昨年九月四日に出された非嫡出子に対する相続差別は憲法十四条一項、全て国民は法の下に平等であって差別されないに違反するという最高裁決定でありま...全文を見る
○山下芳生君 事実を述べているだけで、森担当大臣として、女性活力・子育て支援担当なんだから、その大臣として最高裁の決定をどう受け止めておられるか。法律家でもある大臣に聞いているんですよ。大臣の認識を聞いているんです。
○山下芳生君 大臣として聞いているんですよ、法律家というだけじゃなくて、大臣なんです。  私が大臣として聞きたいのは、この決定の中に、父母が婚姻関係になかったという、子にとっては自ら選択し、修正する余地のない事柄を理由としてその子に不利益を及ぼすことは許されず、子を個人として尊...全文を見る
○山下芳生君 その趣旨に外れる事態がいまだにあるんですよ、この非婚の母という点でいいますと。  私は、この最高裁の決定によって非婚の一人親を差別する根拠は失われたと思います。ならば、相続差別が許されないのと同じく、婚姻歴の有無で寡婦控除の適用を差別し、子供に不利益を及ぼすことも...全文を見る
○山下芳生君 これ大綱にも、法律に基づく大綱ですから、その法律の中にも実際にこの非婚のシングルマザーに対する差別を解消するということが入っていないわけですから、これは、法律では。だから、大綱を幾ら盛り込むといったって、それはなかなか難しいんですよ。だから、やっぱりこの問題はこの問...全文を見る
○山下芳生君 是非大臣として本当に責任持って、これ大臣が一番やれるポジションにいるんですよ。そのときにやっぱりやれることはやらないと、そういうことを私は提起している。  同時に、立法府である私たちもこれやろうと思ったらできるんですから、これ超党派でこういう不合理は解決するために...全文を見る
03月27日第186回国会 参議院 内閣委員会 第6号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、私は地域経済活性化の軸というのは雇用の確保、雇用の安定だと考えます。そこで、まず、明日にも開催される国家戦略特区諮問会議で検討される雇用指針、雇用のガイドラインについて質問をします。  雇用ガイドラインは、進出企業にとって我が...全文を見る
○山下芳生君 今のが到達なんですね。  三菱樹脂の裁判というのは、一九六三年に大学を卒業した原告が面接の際に六〇年安保の集会などに参加していたことを隠していたとして、詐欺だとして本採用を拒否したことに対して、原告が思想信条の自由を訴えて争ったものであります。一審、二審は原告が勝...全文を見る
○山下芳生君 私の指摘に基づいて今修正中だというんですけど、修正箇所以外にも、さっきの判例が結構そういう方向で載っているんですよ。  それから、これだけじゃありません。採用だけではなくて例えば配転について、日本では広範囲な配転が広く行われていると、まるで推奨するかのような記述が...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと曖昧なんですけど、甘利大臣自身が諮問会議の議員だということで質問しているわけですね。  それから、関連して、明日にも開催される国家戦略特区諮問会議で、特区の地域指定、それから今の雇用指針が議論されようとしております。私は、諮問会議のメンバーに竹中平蔵氏など...全文を見る
○山下芳生君 これはウオッチする必要があると思っているんですが、私は委員長に、これは非常に重要な問題なんです、雇用指針の問題、それから利害関係者の諮問会議への不参加の問題、見過ごすことができない問題がありますので、当委員会としてこの戦略特区問題について集中した審議を行うことを提案...全文を見る
○山下芳生君 さて、昨年の改正で企業再生支援機構が地域経済活性化支援機構とされました。地域経済を活性化する上で、先ほど述べたように、従業員とそこに蓄積された技術が大事だと思っております。  先日、テレビ東京を見ておりますと、経営危機に落ち込んだ下請中小企業がどのように再生してい...全文を見る
○山下芳生君 そこで、具体的にこの機構が支援した中身について伺いたいと思うんですが、この間、前身の企業再生支援機構も含めて機構が手掛けた支援の中で、整理解雇など人員削減を伴ったものは具体的にどういうケースか、まず何人の削減がされたかお答えください。
○山下芳生君 機構には公的資金が入っているにもかかわらず、今言ったように三十八ケース中九件で人員削減が行われたということであります。これ問題だと思うんですね。  一番人員削減が行われたのは、機構の支援第一号となった日本航空、JALであります。大量の希望退職者とともに、二〇一〇年...全文を見る
○山下芳生君 今のはグループ全体の数字だと思います。  そこで、客室乗務員の場合はどうだったか、客乗の場合について見てみたいと思うんですが、二〇一一年三月末までに計画では四千百二十人体制にするとしていたわけですが、これ裁判の中で明らかになっているんですが、もう整理解雇の時点で既...全文を見る
○山下芳生君 それは聞き間違いなんですよ。もう目標以上に減らされ過ぎていたんです、実際は。そして、稲盛さんが経営上整理解雇はしなくてもよかったと、こう述べているんですよ。しかも、これ単に民間の企業がやったんじゃないんです。支援機構が管財人になった下でやられたことなんです。だから、...全文を見る
○山下芳生君 当時の機構の執行部の考えだとなると、ますます深刻だと思いますね。そういうことをスト権確立の投票の際に表明して、それを防害するということをやったわけですから、これは明白な不当労働行為ですよ。  私は、これは甘利大臣に伺いたい。機構に監督責任がある政府、出資しています...全文を見る
○山下芳生君 今後は当然なんですけれども、日航の問題は現在進行中なんですよ、さっき言ったように。  それで、支援機構はもう二〇一二年の九月、日航の株式を売却して、出資金の倍近くを取得して、もう再生支援完了だと、こう言っておりますが、私はこれで完了にしてはならないと思います。支援...全文を見る
○山下芳生君 そういう報告がされているということなんですよ。それで、やっぱり教える側も教えられる側も余裕がない状態になっていると、これは安全に直結する問題、ゆゆしき問題だと思います。  この整理解雇された五十歳代のベテランの方々は、皆さん一九八五年の御巣鷹への墜落事故を目の当た...全文を見る
○山下芳生君 甘利大臣、最後に伺います。  甘利大臣は労働大臣もされたし、ILO議連の要職にもある方だと思っております。このILOがそういう勧告を二度にわたってしたわけですね。これはそもそも支援機構が関与して進めた大量解雇が、当時の政権は自民党じゃなかったんですけれども、やっぱ...全文を見る
○山下芳生君 そういう、その現とか旧とか言っているんじゃないんですよ。実際に機構が関わった問題でこういう事態が起こっている。ILOはそういう勧告をしていると。これ、大臣として、政治家としてですよ、ほっといていいのかと。ちゃんとこれ、大臣、関係大臣幾つかわたりますから、調整すること...全文を見る
○山下芳生君 時間ですから、終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、地域経済活性化支援機構法の一部改正法律案に反対の立場から討論を行います。  反対理由の第一は、支援機構が中小事業者本位の再生ではなく、銀行等本位の廃業強制のツールとして使われかねないからであります。  政府案は、経営者の貸付債権などの...全文を見る
04月02日第186回国会 参議院 本会議 第13号
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○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、国家公務員法改正案について質問します。  まず、国家公務員制度改革の基本問題について質問します。  本法案は、二〇〇八年に制定された国家公務員制度改革基本法に基づくものとされています。我が党を除く与野党の修正合意で成立したこの基本法を...全文を見る
04月03日第186回国会 参議院 内閣委員会 第7号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  昨日の本会議で私は菅官房長官に、昨年四月一日、内閣府の新入職員入府式で国家全体の奉仕者として頑張ってほしいと述べ、昨年九月の幹部職員セミナーで政権の方向性を常に念頭に置いて取り組んでもらいたいと述べられたことを紹介し、安倍政権が求めて...全文を見る
○山下芳生君 言うまでもなく、戦前の官吏は、天皇の官制大権、任官大権を定めた明治憲法、あるいは天皇に対する忠順勤勉義務を定めた官吏服務紀律に象徴されるように、まさしく天皇の官吏でありました。それが、現憲法十五条に「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。」と、...全文を見る
○山下芳生君 ということなんですが、そこで心配されるのが法案の幹部人事の一元管理でありまして、少し法案に則して稲田大臣に質問したいと思います。  後で、官房長官、一問だけありますので、済みません、それまでお願いします。  稲田大臣は、昨日の本会議答弁で、適格性審査、候補者名簿...全文を見る
○山下芳生君 各府省の任命権者が人事評価等をやって、それから職務遂行能力についても現在各府省の方でやられているわけですね。それを今度、あえて総理あるいは官房長官がそれを確認するということになるわけですが、そこでもう一つ聞きたいのですが、各省の大臣が提案した幹部候補について、総理大...全文を見る
○山下芳生君 そうなんですね。府省で推薦された名簿を官房長官や総理が駄目だと言って、幹部候補者名簿に載せない場合もあり得るということなんです。そうしますと、現在、六百人程度幹部職がいると言われておりますが、候補者となりますともっと増えるわけですね。  そこで、任免協議というのが...全文を見る
○山下芳生君 これまではそうやって各府省で任命権者が幹部を任命してきたわけですね。今度はそれを、繰り返しになりますが、総理大臣、官房長官、それから各府省の大臣が任免協議を行うと。一人一人、この方でいいなということになるんですが、その判断基準があるのかと聞きましたけれども、今のお答...全文を見る
○山下芳生君 そういうことなんですが、最後は官房長官若しくは総理が判断されるんですが、そこが今までと違うところなんですね。  そうしますと、もう一つ聞きたいんですが、六十一条四の四号では、内閣総理大臣が必要があると認めるときは任命権者に対し協議を求めることができると。この協議を...全文を見る
○山下芳生君 この間それぞれの省庁で決めていた幹部人事が、そういう形で官房長官、総理が関わることになったわけですが、なぜそういう制度が必要なのか。内閣の全体の統一性とかいろいろおっしゃるんですが、内閣の政策がきちっと決まっていれば、その内閣の構成員である各省大臣が選任する幹部職員...全文を見る
○山下芳生君 そこで、例えば労働行政において、厚生労働省は法律に基づいて労働者保護などを担当しております。今この労働行政の規制が自由な経済活動を阻害しているとして一部経済界などから批判されているわけですが、公務員というのは法律に基づいてその職務を行っております。それぞれ現場をよく...全文を見る
○山下芳生君 当たらないということですか、全く可能性はないということでいいんですか。
○山下芳生君 一般論としては言えないということは、可能性がないということでもないわけなんですよね。これが一つ心配される点です。  それからもう一つ、内閣にとって緊急な施策の実行判断が必要と考えたとき、例えばTPP協定の締結どうするのかというときに、農業分野が今大きな障害になって...全文を見る
○山下芳生君 要するに、適格性審査を経て候補名簿に掲載されていれば可能だということなんですかね。  本当にそういうことで、それぞれの省庁が担当してきた専門的な知見や蓄積が私は広い意味での国益を守ることに十分役に立っているし、立たせなければならない、そういう能力の方がたくさんいる...全文を見る
○山下芳生君 一般論は否定しません。しかし、国民の権利あるいは基本的人権、こういうものが阻害されようとしているときに、国民全体の奉仕者として憲法に規定されている国家公務員として、これは少し問題があるんじゃないかと、幾ら選挙で選ばれた政権の政策であっても、これは憲法の保障する基本的...全文を見る
○山下芳生君 私は、先日通された秘密保護法などは極めてその疑いが強いものであり、国民から大きな批判が起こりましたので、そういうときに勇気を持って、そのつかさつかさで公務員の職務に照らしてきちっと物を言えるような官僚組織にしておくことが私は国を誤らせない歴史的な教訓であり、そのこと...全文を見る
○山下芳生君 自然なことで済まない今度は制度にされようとしていると思っているのが降任なんですね。私は、こういう自由に物を言える、言ったことによって報復されない、そういう制度でなければ自由に物が言えなくなる。そのときのマイナスの要素の方が大きいんじゃないかと。要するに、降任というの...全文を見る
○山下芳生君 いや、それは大臣がないとおっしゃいますけど、実際に降任させられると、能力は劣っていなくてもそういう場合があり得るということを今度つくるわけですから、そうすると、余計政権の方に顔を向けた、意向をうかがうような、そういうおもねるような幹部公務員がたくさん出てくるんじゃな...全文を見る
○山下芳生君 私は、そういうふうになる危険性があるというふうに思っておりますが、引き続きこの問題については議論したいと思います。そして、全体の奉仕者たる公務員制度とはどうあるべきかについても議論したいと思います。  今日はこれで終わります。ありがとうございました。     ─...全文を見る
04月08日第186回国会 参議院 内閣委員会 第8号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。お三方、ありがとうございます。  まず、晴山先生に質問させていただきます。  先生のレジュメの政と官の役割分担のところで、これは大変深い大事な御提起だと感じました。議院内閣制の下では公務員は最終的には内閣に従わなければならない、しかし日...全文を見る
○山下芳生君 続いて、晴山先生に。  幹部職員の人事管理の一元化についての問題点の御指摘がありました。私も、正確で客観的な適格性審査が果たして本当にできるのかと。内閣総理大臣あるいは官房長官が、幹部職員、現職の方で六百人、それから候補者の方も含めますので相当な数になります。そう...全文を見る
○山下芳生君 牧原参考人も同じ趣旨なんですが、幹部職員人事の一元化について、情実人事をどう防ぐかという問題意識を御披露されましたけれども、今の同じ質問なんですが、いかがでしょうか。
○山下芳生君 再び晴山先生に伺います。  幹部職員の降任の弾力化について問題意識をお持ちでした。私も、この降任というものが更に拡大されると、この間担当大臣に聞きましたら、その人に問題点があるわけではないが別の人に替えたいから降任ということもあり得るんだなどなど、かなり拡大される...全文を見る
○山下芳生君 最後に、労働基本権問題について清水参考人と晴山参考人にも質問したいと思います。  私は、公務員の労働基本権と全体の奉仕者性というのはかなり深い関係があるのではないかと考えております。自らの基本的人権が不当に制約されているまま国民の権利、人権に敏感であれるのかという...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、菅官房長官に質問をさせていただきます。  安倍政権は公務員制度改革について、省益を排し、官僚が動くために行うんだと述べておられますが、そこで確認なんですが、私は厚生労働省の職員の方が労働者保護の立場に立って仕事をすることはこれ...全文を見る
○山下芳生君 その厚生労働行政の重要な労働者保護という仕事について少し疑問を生じざるを得ないことが生まれておりますので、続いて質問したいと思います。  国家戦略特区の特区計画に基づく雇用労働相談センターで活用されるものとしてきた雇用指針というものがあります。これは、国家戦略特区...全文を見る
○山下芳生君 まだ、しかし、それぞれの特区の地域指定という、それから、そこにおける特区計画というのはこれからなんですね。  そもそもこの指針は、雇用労働センターで専門家が行う相談、助言活動に活用されることを想定して作成されてきた。にもかかわらず、何か全国の自治体にこれが配られて...全文を見る
○山下芳生君 特区に絞ってと言いながら全国に送付しているということ自体がおかしいという点は、さっき指摘しました。  それから、経過ですけど、内閣府と厚生労働省が私の事務所の問いに対して、経過の中で、国家戦略特区ワーキンググループの八田座長などと一月以降三回にわたって相談会を持っ...全文を見る
○山下芳生君 そのワーキンググループからのヒアリング受ける経過の中で、これが入ってきたんですよ。  八田氏は、三月二十八日、国家戦略特区諮問会議で、この雇用指針では、過去の判例における判断基準を明確化し、その基準に沿ったものを書面で契約することを勧めている、そうした場合は、日本...全文を見る
○山下芳生君 また大事な答弁です。  仮に契約書にこうすれば解雇できますよと書かれてあっても、それが個々の事実に照らして、これまでの判例に照らして認められなければ駄目ですよという立場を今厚労省はお述べになりました。  そうすると、官房長官、この雇用指針のこの部分というのは、こ...全文を見る
○山下芳生君 じゃ、もういいです。  この八田氏を座長とする国家戦略特区ワーキンググループは官房長官が決裁してできたワーキンググループですので、そういうことも聞いてみたわけですね。  そうしたら、もう厚労省に聞きます。  厚労省は、書面で書いても駄目なものは駄目だとおっしゃ...全文を見る
○山下芳生君 その箇所を私も探して見付けましたけど、この分厚い三十八ページの指針の中に本当に二行だけそういうことが書いてあるんですよ。肝腎の太枠で囲んだ未然防止のためにという箱の中にはそういうことは一切ないんですよ。だからいろいろ、じゃ契約に際してとか解雇に際してとか箱の中を見た...全文を見る
○山下芳生君 その相当程度というのは、なかなかこれを読んだだけでは分からないんですね。今、名ばかり管理職ということも大変社会問題になっておりますし、ワーキングプア、貧困化が進んでおりますので、例えば年収五百万、六百万円であっても相当の待遇と思われる、これ相対的には。そういう環境だ...全文を見る
○山下芳生君 官房長官、こういうことを是非バランスよくやっていただく必要があると思うんです。解雇指南書ではなくて、労働者保護の立場に立ったこういうパンフレットあるわけですから、官房長官、全体を見渡して、こっちの活用を是非推進していただきたい。いかがでしょうか。
○山下芳生君 官房長官、ありがとうございました。以下の質問は別の大臣にさせていただきますので、もしよろしければ御退席いただいて結構です。
○山下芳生君 続いて、国家公務員の解雇、分限免職について伺いたいと思います。  二〇〇九年十二月三十一日、社会保険庁の解体によって五百二十五名の公務員が分限免職となりました。当時、社会保険庁の職員一万二千五百六十六人のうち、日本年金機構に採用された者一万六十九人、全国健康保険協...全文を見る
○山下芳生君 どういうこれは一体処分だったのかと私は率直に思う、取り消されるのはいいことですがね。  それで、取り消されなかった方が今裁判に訴えておられますが、何人かは、その中のお一人、女性の方ですが、免職の処分が承認され、どうして解雇されたのか、その一点に納得がいかない。私と...全文を見る
○山下芳生君 要するに、配置転換等の努力を尽くさずに分限免職、すなわち解雇を行った場合には権利の濫用となるということでございまして、そこで、二〇〇六年六月の閣議決定で、退職不補充によっても定員の純減が困難な農林統計関係、食糧管理関係、北海道開発関係の組織再編に伴って、二〇〇七年か...全文を見る
○山下芳生君 これ、実際は二千九百人余りの配置換えが必要になったんですが、今言われたような努力をやって二千六百人近く配置転換やったわけですね。退職者が何人かは出ましたけれども、分限免職は一人も出ておりません。そういう努力は過去やったんですよ。ところが、今回、社会保険庁の解体に伴う...全文を見る
○山下芳生君 処分が取り消された方はいますけれども、その前提として、分限免職回避努力が極めて不十分だったというのは、人事院全体がこの社会保険庁の解体に伴う分限免職について結論出したんですね。  稲田大臣に伺いますが、これ政府が閣議決定でやったことなんですよ、社会保険庁の解体は。...全文を見る
○山下芳生君 最後、確認ですが、処分取消しされた方はちゃんとやってほしいというんじゃないんですよ。分限免職された方全体として、分限免職回避努力義務が不十分だったということが人事院の判定の中に共通して書かれているんですね。だから、取り消した、取り消されない、関係ないんですよ。分限免...全文を見る
○山下芳生君 時間ですので、終わります。
04月10日第186回国会 参議院 内閣委員会 第9号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、国家公務員の人事評価制度とメンタルヘルスについて質問したいと思います。  法案では、人事院が持っている人事に関する権限が内閣人事局に移管されます。人事評価制度の企画等の事務を内閣人事局に移管されることになるわけですが、国家公...全文を見る
○山下芳生君 残念ながら、公務職場において公平性、正確性、納得性の確保が非常に難しい、その中身については今御答弁ありませんでしたが、私は公務の職場でこういう評価が難しいのは当然だと思うんですね。  一般的に、成果主義というのは短期的な成果を求められ、それが評価をされることになり...全文を見る
○山下芳生君 大臣も、民間であったとしても数値目標になじまない場合があると、それは私も同じ思いなんですが、そして数値目標だけが必ずしもというふうにお述べになりましたが、数値目標になじまないということで、一番大事な心掛けが外されて、何かためにするような目標になっちゃっているというの...全文を見る
○山下芳生君 そのようにならないように運用するということなんですが、そのようになってしまう構造的な問題がここにはあると私は感じているんです。なぜなら、評価者である上司自身も評価されるからです。そうすると、やっぱり自分の評価を上げるために部下に自分の評価が上がるような目標を設定させ...全文を見る
○山下芳生君 メンタルヘルスにならないような対策、最も大事です。同時に、今これだけの方が、たくさんの国家公務員の方が現にメンタルヘルスで苦しんでおられますので、そこで人事院に伺います。国家公務員のメンタルヘルス対策のうち、職場復帰についてはどのような制度があるんでしょうか。
○山下芳生君 試し出勤という制度があるということなんですが、その試し出勤制度は具体的にどのぐらいの期間が設定され、どのような出勤パターンを想定しているのか。また、交通費の支給や通勤途上の公務災害の認定などはどうなっているか、御説明ください。
○山下芳生君 ちょっとパターンについては御説明なかったんですが、資料三枚目にパターンA、B、Cという資料を載せてあります。要するに、一か月程度で、一週、二週、三週、四週で、どういう内容で徐々に職場に慣れていくかということが考えられているんですが、基本的に一か月というのは、まあ延長...全文を見る
○山下芳生君 柔軟にということでした。実は、民間では更に弾力的に、多彩に職場復帰の支援がなされております。  雇用保険を財源にしている地域障害者職業センターでの職場復帰支援、リワーク支援事業というものが行われておりまして、全国四十七か所、東京ではもう一か所支所があるそうですが、...全文を見る
○山下芳生君 おおむね三か月から四か月ということですが、これは出勤前なんですよね、ここは、いろいろ支援するのは。その後、出勤ができる、リハビリ出勤というそうですが、それが一か月ぐらいあるというふうに聞きました。本人の状況で出勤時間も様々、事業主と支援対象者の同意の中で進めていると...全文を見る
○山下芳生君 私の質問は一問だけだったんです。民間のリワーク支援事業を公務員も対象とできないですかという質問はいかがですか。
○山下芳生君 では、リワーク支援事業、公務員も対象となるというふうに理解していいんですね。
○山下芳生君 大臣、そうなんです、ならないんですよ。ならないことが問題だと私話聞いて思いましてね。そうすると、試し出勤にいきなり行くということに、やっぱり機会としてはそうならざるを得ないわけですね。  ですから、国家公務員、本当に大事な人材だという認識は一緒なんですから、メンタ...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、国家公務員法等の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  反対理由の第一は、本法案が国家公務員制度改革といいながら、労働基本権の回復を先送りしたまま人事権を内閣人事局に集中し、一層中央集権的な官僚制度につくり変えるものだから...全文を見る
04月22日第186回国会 参議院 内閣委員会 第11号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  二〇一三年の一月、安倍政権発足の一か月後ですが、日本経団連から「科学技術イノベーション政策の推進体制の抜本的強化を求める」という要求書が出されております。今回提案されている内閣府設置法改正案を見ますと、この経団連の要望がそっくり取り入...全文を見る
○山下芳生君 しかし、それがそっくり取り入れられているのは結果として事実なんですね。  それから、総合科学技術会議のメンバーの構成について少し見たいと思うんですが、総合科学技術会議のメンバーは、総理と関係閣僚のほかに、総理が任命する有識者議員から構成されます。配付資料の最初のペ...全文を見る
○山下芳生君 特定の企業を支援するものではないと言うんですが、では、具体的に聞いていきたいと思うんですが、今年度新規予算五百億円計上して、戦略的イノベーション創造プログラム、SIP、先ほどから議論になっております新たな事業が作られておりますが、資料二枚目、三枚目に概要を紹介してお...全文を見る
○山下芳生君 御丁寧に説明ありました。  資料の五枚目にそのSIPの対象課題候補というものが表として並んでおりますが、これ、十課題、今選定されようとしているんですが、その十課題のうち、今、山本大臣から紹介のあった革新的燃料技術、これは自動車用エンジンの燃費等の抜本的改善を図るも...全文を見る
○山下芳生君 資料六枚目に今述べられた方の、その他の課題についてもプログラムディレクターの選定について付けておりますけれども、四課題のうち四人とも、この有識者議員の出身の企業の技術者の方がプログラムディレクターになっているわけですよ。余りに露骨な特定企業、経団連役員による特定企業...全文を見る
○山下芳生君 しかし、出口志向と言いますけど、その出口には、入口で決めた人が、考える人がもう出口で待っているという感じになっているわけですよ、同じ企業が入口と出口で。もう四分の四そうなっているんですから、それは首振られても事実はそうなっているわけですよ。  それでは、じゃ、どう...全文を見る
○山下芳生君 課題の公募はされましたか。
○山下芳生君 結局、公募していないんですよ、課題の設定には。有識者の中で決めているんですよ。結局、自分の出身産業、出身企業の利益に直結するような課題が十分の四選ばれたと。  それから、プログラムディレクター公募したと言いますけれども、私いろいろレクチャーを受けたら、例えば二人応...全文を見る
○山下芳生君 課題の公開、議事録の公開は検討しないんですか。課題選定の議事録の公開。
○山下芳生君 非公開にしているから、これはあらぬというか、誰がどう考えても自分の企業の利益に直結するような課題が選ばれたんじゃないかと思わざるを得ないわけですよ。非公開にしていると余計そういう疑念を生みますよ。  もう一つ、これはちょっと別の角度から、昨年公表された二〇一二年分...全文を見る
○山下芳生君 信じろと言っても、これ信じられないようなことが起こっているんですよ。これ、少なくともこういう政府のシステムの中で、特定企業の利益に直結する研究開発が国民の税金でやられようとしている。その対象となっている企業からの政治献金は少なくともこれは辞退すべきではないですか、受...全文を見る
○山下芳生君 そう言うんだったら、ちゃんと会議録公表すべきですよ、関係ないと言うんだったら。だって、直接、入口と出口が一緒になっているんですからね。国民の理解を得られないと私は言わざるを得ません。  次に、残りの時間で、SIPのための新規予算五百億円、これを確保するために、本年...全文を見る
○山下芳生君 もういいです。こちらの方で言います。科研費補助金は二千三百五億円なんですが、維持と言っておりますけれども、十三億円減っております。それから、特別研究員事業についても百七十二億円で十億円減っております。  まず、科学研究補助金、科研費について言いますと、この科研費は...全文を見る
○山下芳生君 大企業の研究開発は自分でやったらいいんですよ。それよりも、基礎研究は裾野が広がらないと本当に革新的技術は生まれない。それを狭めるような、大企業、特定企業の研究開発のために、もっと広範な基礎的な研究の予算、あるいは研究者に対する支援が削られてきているということを私は大...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、内閣府設置法改正案に対し反対の討論を行います。  反対の理由は、法案が、成長戦略の名の下に、日本の科学技術予算を財界、大企業の要求する研究開発に再配分するためのものであり、日本の学術研究をゆがめるものだからであります。  安倍内閣発足...全文を見る
05月27日第186回国会 参議院 内閣委員会 第17号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  本法案は、日米間の条約に基づいて、指紋情報のオンラインによる自動照会を行う仕組みを導入するものであります。指紋情報という極めて重要な個人情報の取扱いに係る本法案については、日弁連などから、国民の人権、プライバシーの保護の観点から様々な...全文を見る
○山下芳生君 要するに、第一次照会として、日米間において指紋情報が登録されているデータベースに、相手国の同意なく自動で指紋情報を照会できる制度を新たに創設するということでありまして、私は、これは指紋情報のデータベースが日米間で共有化されるに等しいというふうに思います。  そこで...全文を見る
○山下芳生君 今、それぞれ件数をお答えいただきましたが、これは指紋情報を含む全体の情報ですが、今回の新たな法律の対象となる指紋情報の要請、提供の実績は何件になるでしょうか。
○山下芳生君 いずれにしても、年に数件以下、非常に少ない件数なんですね。  大臣に伺いますが、このような状況、ほとんど年に数件あるいはなしということですが、そういう状況の下で、新たに日米オンラインの指紋情報システムを立ち上げる必要があるのかどうか、これ、ないんじゃありませんか。
○山下芳生君 安全のためだ、そして迅速化のためだということですが、私もそれを否定するわけではありません。  ただ、これ指紋情報という重要な個人情報が今度のシステムで国境を越えて共有化される、国外に出ていくことになる。それによって何が起きるのかということでありますが、衆議院の審議...全文を見る
○山下芳生君 一千四十万人の中には無罪判決が確定した人、不起訴となった人が含まれるということですが、これ非常に重大な人権侵害だと私は思うんですよね。  一旦被疑者として、あるいはまた、任意であっても本人の同意があるとして採取された指紋、個人情報は、これ本人が死亡するまで延々と警...全文を見る
○山下芳生君 問題ないということなんですけれども、私はそれは世界の流れには逆行していると言わざるを得ません。  諸外国の事例、少し調べてみました。ちょっと紹介します。  イギリスでは、指紋の取扱いは、二〇〇一年、刑事司法及び警察法で原則無期限で保管されることになっていたんです...全文を見る
○山下芳生君 そういうふうな、無罪あるいは不起訴になった人の指紋情報を削除する規定がある国もあればない国もあると、どちらが正しいか分からないということなんですけれども、そういう御答弁自身が、私は、大臣の人権保護の感覚の遅れを残念ながら物語っていると言わざるを得ません。  そこで...全文を見る
○山下芳生君 今の話聞きますと、いかにもそれは合理的なように聞こえますが、しかし、その目的の一つはそうであって、かなりこれ恣意的に解釈することだって可能だし、それを歯止めを掛ける仕組みがしっかりあるのかという点では非常に心配される面があります。  それから、協定第八条第七項は、...全文を見る
○山下芳生君 できるということなんですね。  ですから、国外で目的外で利用されたり第三者に開示される場合があるということです。そうなると、個人情報が海外で広く流通する、個人情報が拡散していく、これ、本人はもとより、日本政府としてもそういう事態をコントロールできないという事態が起...全文を見る
○山下芳生君 それ以外にも、先ほど公明党さんの答弁にいろいろありましたね。  だから、それだけの方々の情報が国外に流出、流出というか流れて、かなり第三者にも行く可能性を政府としてコントロールできないということであれば、古屋大臣、少なくともこの方たちの、不起訴処分になった方あるい...全文を見る
○山下芳生君 その結果、海外でそういう方々の情報が扱われるということについて、大臣、何らかの対応を検討しなくてもいいというお考えですか。
○山下芳生君 日弁連からは、今指摘した何点かも含めて、幾つかの人権上の懸念が表明されております。このままこれを執行しますと大変な人権侵害が起こりかねない、そのことを強く指摘して、危惧して、質問を終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、日米重大犯罪防止対処協定実施法案に対する反対の討論を行います。  本法案は、アメリカからオンラインで指紋の自動照会を受ける仕組みを導入するものです。対象となるのは日本の捜査当局が保有している約一千四十万に上る被疑者指紋のデータです。その...全文を見る
05月29日第186回国会 参議院 内閣委員会 第18号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  独立行政法人制度がスタートして十年余りがたちました。この制度は、国民生活及び社会経済の安定等の公共上の見地から確実に実施されることが必要な事務及び事業であって、民間の主体に委ねた場合には必ずしも実施されないおそれがある事業を効率的、効...全文を見る
○山下芳生君 そこで、お聞きしたいんですが、法案は独法を今言われたように中期目標管理法人、それから国立研究開発法人、そして行政執行法人の三つに分類をしております。そして、その上で、総務大臣が目標、評価の指針を決める、そしてそれぞれの主務大臣が具体的な目標を決め、毎年の業績評価を行...全文を見る
○山下芳生君 ですから、一律的、硬直的な目標にしないためにも、こんなひな形を一々○%と空けておいてここに書き込めなんというのは、もうまさに一律的、硬直的だと思うんですよ。こういうことはもうやらないということで確認してよろしいですか。
○山下芳生君 なかなかしないとおっしゃらないところが私、非常に危惧するわけですよ。こんなことを繰り返していたら、幾ら口で一律にしないと言っても、もうこれ官僚が作るんだと思いますけれども、そうなっちゃいますよ。ここはよく目を光らせる必要があると思うんですね。こんなことをやっていたら...全文を見る
○山下芳生君 次に、研究開発法人や研究業務に関わっては、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議が目標と評価の基準案を作るとなっております、法案では。この総合科学技術・イノベーション会議というのは、先日、私、当委員会でも取り上げたんですが、科学技術政策や予算配分を検討する行政機関...全文を見る
○山下芳生君 もう委員会で、前回ですから、終わった話ですけど、残念ながら個別企業の利益に資するような課題が設定されてスタッフも選ばれているという事実がありますから、そのことをもう一度、それが今回、独法の目標や基準に関わってくるということで危惧したわけです。  ある研究独法で働く...全文を見る
○山下芳生君 私は、学問の自由、大学の自治という観点からこれは当然だと思うんですが、大学法人に対してそうであるように、教育研究に関わる独法全体にも本来私はそういう配慮がされてしかるべきではないかと、こう思います。  中期目標管理法人に仕分された独法の中には、国民にとって大事な安...全文を見る
○山下芳生君 一方的に縮小というわけではないですよということなんですが。  ただ、この独法改革議論の中でこんな議論があったというように聞いたんです。高給取りのパイロットをなぜ国のお金で養成しなければならないのか。これはいかがなものかと。今や航空輸送というのは国民の必要な足と言っ...全文を見る
○山下芳生君 資料の三枚目に今の御答弁をグラフ化されたものがありますので、配付しておきました。  自社養成というのが全日空、JALなどで自分の社内でパイロットを養成する数字ですけれども、今もお話があったように、凸凹があるわけですね、年によって。当然これ経営状況によって大きく変動...全文を見る
○山下芳生君 そういう認識だったら、将来民間に委ねるみたいなことを安易に決める必要はないんじゃないかと私は思うんですが。  もう御存じのとおり、四月二十八日、格安航空会社ピーチが、新石垣空港から離陸して那覇空港に進入する際に低空に異常になっちゃって、航空法で言うところの地表又は...全文を見る
○山下芳生君 資料三枚目にその需要予測のグラフを載せておきました。あっ、二枚目かな、二枚目ですね。これから退職者がうんと増える。特に二〇三〇年、うんと増えて、それから航空需要もうんと増えると。両方で、これからパイロットの新規採用は今、年間二百人ぐらいですが、四百人ぐらい必要になる...全文を見る
○山下芳生君 独法化になってからそういう重大な事故が三件起こっているということなんですが、これ、実際に教官の方に聞きました。予算が縮小され教官の確保も苦労しているけれども、しかし、山と海の迫る日本列島で、様々な気候変動のある日本の中で、航空大学校の役割をしっかり自覚して頑張る必要...全文を見る
○山下芳生君 時間参りましたので、最後に大臣に伺いたいと思います。  独法改革に関する有識者懇談会でも、企画立案部門、主務省と、執行部門、独法が長く分離されると、行政としての責任の所在が曖昧になり、執行現場での問題点が政策に反映されにくくなると。独法にしたからといって、もうずっ...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
06月03日第186回国会 参議院 内閣委員会 第19号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  お三方ありがとうございます。  梶川参考人、土居参考人は、いずれも独法改革に関する有識者懇談会あるいは行革推進会議の独法改革分科会委員あるいは委員長代理をされておられます。  そこで、まず梶川参考人に伺いますが、有識者懇談会の中間...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  土居参考人に伺います。  有識者懇談会の報告でも、各法人の職員が誇りを持って職務を遂行し、職員の自発性、創意工夫を通じて経済成長や国民生活の向上に最大限貢献できるようにすることが望まれる、あるいは主務大臣は、目標案又はその変更案を作成...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  続いて、土居参考人に伺いますが、目標期間の終了時の見直しについてですが、現行では、先ほど平井参考人から指摘もあったとおり、全般にわたる検討を行い、その結果に基づき、所要の措置を講ずるとしていたものが、今度、法案では、業務の廃止若しくは移...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  平井参考人に伺います。  法案では、統廃合によって大量の解雇、整理解雇を想定していると私にも思われます。その一方で、雇用の継承については何の担保もないということなんですが、職場がいつなくなるかもしれない、雇用がどうなるか分からないとい...全文を見る
○山下芳生君 続いて、平井参考人に雇用問題について二点質問したいと思います。  一つは、今回、法案では、離職を余儀なくされる者について就職あっせん規制から外すという仕組みが盛り込まれようとしておりますが、それで労働者の雇用は保護されることになるのか、これが一点。もう一点は、政府...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
06月05日第186回国会 参議院 内閣委員会 第20号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  現行法では、独法の目標期間終了時までの見直しについて、独立行政法人の業務を継続させる必要性、組織の在り方その他組織及び業務の全般にわたる検討を行い、その結果に基づき、所要の措置を講ずるとしておりましたが、法案では、業務の廃止若しくは移...全文を見る
○山下芳生君 確認的にと言いますけれども、明示したというところに今改定の本質、狙いが示されていると思わざるを得ません。  しかも、主務大臣が廃止、移管を決断できなければ、総理大臣が任命する独法評価制度委員会が主務大臣に勧告を行う、同時にその勧告についての報告を求める。さらに、総...全文を見る
○山下芳生君 私は、主務大臣の評価をお手盛りというふうに評価すること自体が間違いだと思いますよ。  有識者懇談会では、主務大臣は目標案、その変更案を作成する際に法人と十分に意思疎通を図ると。これはお手盛りじゃないんですよ。その法人が今どんな役割を果たしているか、職員がどんなモチ...全文を見る
○山下芳生君 一般的にはそうなんですけど、さっき言ったように、主務大臣が現場側と十分意思疎通をしてその業務の継続性が必要だという判断をしたにもかかわらず、いや廃止せよということを勧告できるのがこの第三者機関なんですね。しかも、全ての府省に係る独法をそういう判断していくわけですよ。...全文を見る
○山下芳生君 一般的に言ったらそうなるんですけど、具体的に、百ある独法一つ一つを、直接担当する主務大臣が継続の必要性ありと認めても、いや廃止だというような判断をする権限なんですよ。しかし、そんなことができる人がいるのかと。さっき上月理事が実際はこんな分厚いドキュメントを見せられて...全文を見る
○山下芳生君 要するに意思に反してですから、これは独法の業務や組織の廃止ということに当たるんだと思うんですね。そういうことをもう前提にしてこれはそういうことを規定しているということですが、その点について少し細かく聞いていきたいんですが、その離職を余儀なくされる見込みのある者に対し...全文を見る
○山下芳生君 あっせんというのはどういうことでしょうか。例えば、百人、組織の廃止に伴って元の職場が奪われるということになった場合に、百人中百人ともきちっとあっせんする、再就職に責任を負うということでしょうか。
○山下芳生君 聞いていることに答えていただきたいんですが、あっせんというのは全員きちっと再就職させるということを意味しているんですか。
○山下芳生君 極めて心もとない御答弁ですが。  さらに、あっせんを受けられる密接関連法人というのはどういう企業のことなんでしょうか。
○山下芳生君 企業の規模の大小というのはどんなふうになるんでしょうか。
○山下芳生君 私、その点で心配するのは、密接関連法人の中に中小の企業も入ってくる場合があると思うんですね、そういう取引先が。その場合に、独法廃止に伴う職員のあっせんということを迫られた場合に、断れない中小企業が出てくると思うんですよ。そうするとその玉突きで、その企業で働いていた職...全文を見る
○山下芳生君 役員に占める府庁の出向者、私、約三割だというふうに認識しております。  それから、一般職員の中への省庁からの出向者は何人でしょうか。
○山下芳生君 役員の三割が中央省庁からの出向者。それから、独法ごとに見ても、一般職員で見ても、例えば国際協力機構には九省庁から三十七人、新エネルギー・産業技術総合開発機構には経産省から五十三人など五十七人、自動車事故対策機構には百八人、駐留軍等労働者労務管理機構には職員二百八十九...全文を見る
○山下芳生君 今答弁あったように、中央省庁からの出向者は当然雇用は継承されるわけですね。一般的には、出向先がなくなっても籍は出向元の中央省庁にあるわけですから、当然の原則であって、もしそれがやられなければこれ大変な問題になるわけですが、しかし、省庁からの出向者は職員であっても役員...全文を見る
○山下芳生君 本省からの出向者の身分も分からないみたいなことは重大ですよ。そんなことは絶対にあってはならないんです。  今聞いているのは、独法のプロパー職員の方々について聞いているんですが、今大臣は個別に各独法でそこはちゃんと配慮すべきだと言われましたけれども、私は、この通則法...全文を見る
○山下芳生君 個別に対応するということですが、実際、二〇一一年廃止された雇用・能力開発機構については、事業の大半は移管されたわけですけれども、雇用については法律で担保をこれは実際にされずに、一旦全員解雇、希望者の中から移管先に採用というやり方が取られました。また別の、万博の法人の...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、独法通則法改正案及び関係法律整備法案に反対する討論を行います。  独立行政法人制度は、行政における企画立案部門と実施部門を分離し、実施部門に運営裁量を与えることで政策実施機能の強化をうたうものですが、その一方、多種多様な公共的事業や業務...全文を見る
06月12日第186回国会 参議院 内閣委員会 第22号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  山本大臣に質問したいと思います。  一九五六年、原子力基本法、原子力委員会設置法が制定され、それ以来、原子力委員会は常に我が国の原子力政策行政の中核にあって、原発推進政策を担ってきたと思います。原発は安全だ、放射性物質が大量に放出さ...全文を見る
○山下芳生君 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会、いわゆる国会事故調の委員長、黒川清さんは、想定できたはずの事故がなぜ起こったのか、その根本的な原因は日本が高度経済成長を遂げた頃にまで遡る、政界、官界、財界が一体となり、国策として共通の目標に向かって進む中、複雑に絡まった規制...全文を見る
○山下芳生君 ちょっと私の質問に正面から答えていただけてないんですが、要するに、規制する側とされる側が逆転していたという問題なんですね。  この国会事故調の報告書は、「規制当局は原子力の安全に対する監視・監督機能を果たせなかった。専門性の欠如等の理由から規制当局が事業者の虜とな...全文を見る
○山下芳生君 次に、衆議院の審議で山本大臣は、原子力委員会は、エネルギー基本計画と整合性を取りつつ、エネルギーに関する原子力利用などの基本的考え方を策定していくという答弁をされました。  安倍内閣が四月に閣議決定されたエネルギー基本計画というのは、原発を重要なベースロード電源と...全文を見る
○山下芳生君 エネルギー基本計画を踏まえつつとおっしゃいました。それから、整合性を取りつつというのも答弁としてあったんですが、私は、今回、福島第一原発事故の教訓を踏まえて抜本的に組織を見直すというんであれば、やっぱりこういう原発回帰の政策ではなくて、原子力委員会を本当にそこから根...全文を見る
○山下芳生君 ということは、やはりこの福島第一原発事故を踏まえて国民がゼロを望んでいるということと残念ながら違う方向で今度の新組織を立ち上げようとしているにもかかわらず、そういう性格の原子力委員会にならざるを得ないということなんですよ。  そこで、エネルギー基本計画での原発の位...全文を見る
○山下芳生君 運転コストが低廉というんですが、何でそういうことが言えるのか、どこからそういう説明になるんですか。
○山下芳生君 要するに、事故対応費用を非常に低く見積もっているということがあるんですね。キロワット時当たり八・九円という数字がこのベースになっていると思います。しかし、それは二〇一一年の古い数字で、福島の事故対応費用が約五・八兆円と見込まれていた当時の額であります。しかし、もう既...全文を見る
○山下芳生君 だから、その根拠を示してほしいと言っているんですが、示さずにそう位置付けたとしか答えがない。もう基本的な問題ですから、そこは本当にそれでベースロード電源にしていいのかと、この福島の事故を踏まえてもですね。  それから、優れた安定供給性ということがありましたけれども...全文を見る
○山下芳生君 基本的なことですから、もう少しちゃんと根拠を述べていただきたいのですが。  先ほど昼夜問わずとおっしゃいましたけれども、しかし、今、日本にある全ての原発が稼働してないわけですね。安全性に問題があるからですよ。一旦トラブルがあって止まれば、これは安全確認、非常に時間...全文を見る
○山下芳生君 本当に今の原発事故と今の現状を踏まえているのかなと言わざるを得ませんが。  私が原発事故で一番現場に行って教訓にしなければならないと思ったのは、やっぱり福島の今を見よということなんですよ。  参議院の復興特で、私もメンバーでしたけれども、原発事故後一年半たったと...全文を見る
○山下芳生君 本当に教訓を踏まえるんだったら、原発を永久に運転し続ける、核燃サイクルまで明記する、こんなエネルギー基本計画自身が問われなければならないと私は思うんですね。  それから、再生可能エネルギーについてもエネルギー基本計画については述べているんですけれども、私は、原発を...全文を見る
○山下芳生君 そういう、幾ら聞いても、私は、福島原発事故の教訓というものを、本当に国民の世論というものを踏まえたら、原発を永久的に使い続けるという基本計画というのはあり得ないと思っております。それを土台にした今度の原子力委員会というものの改編というのもやはり根本から見直すべきだと...全文を見る
06月13日第186回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、今回の日朝政府間協議と合意の評価について伺います。  我が党は志位委員長の談話で、これは拉致問題などを解決する上で重要な前進の一歩である、我が党は、北朝鮮が合意を確実に実行するよう強く求めるとともに、日朝双方の行動により、拉致...全文を見る
○山下芳生君 日朝合意文書の冒頭に「日朝平壌宣言に則って、」とされているのが重要だと思います。拉致問題と併せて、核、ミサイル、植民地支配の清算などを包括的に解決するという平壌宣言の立場で進めることが鍵だと考えますが、外務大臣の認識、いかがでしょうか。
○山下芳生君 次に、拉致問題の包括的で全面的な調査について伺います。  今回の日朝合意文書では、北朝鮮側は、過去北朝鮮側が拉致問題に関して傾けてきた努力を日本側が認めたことを評価し、従来の立場はあるもののとして、調査を包括的、全面的に実施し、全ての問題を解決する意思を表明したと...全文を見る
○山下芳生君 次に、特別調査委員会の設置について伺います。  日朝合意文書では、北朝鮮側は「特別の権限(全ての機関を対象とした調査を行うことのできる権限。)が付与された特別調査委員会を立ち上げることとした。」とありますが、外務大臣、これはどういう意味でしょうか。
○山下芳生君 今の御答弁にも関することですが、北朝鮮は十年前にも、政府から必要な権限を与えられた調査委員会を立ち上げて、特殊機関を含む関係機関も調査対象にした再調査を行ったわけですが、伊原局長、どういう結果になりましたでしょうか。
○山下芳生君 もう一度確認的に聞きますが、前回調査では、先ほど外務大臣から御答弁あったように、北朝鮮の特殊機関の存在が真相解明にとって大きな障害となっていることが明らかとなったと日本側の報告書ではされております。  二点確認したいんですが、特殊機関は今も存在しているのか。それか...全文を見る
○山下芳生君 非常に大事なポイントだと思うんですが。  私たち日本共産党は、拉致問題の真相解明と解決のためには、北朝鮮側の交渉当事者並びに調査の責任者については、拉致問題の全容を知っており、問題の解決に責任を負うことができ、その権限を持った人物が当たらなければならない、こう考え...全文を見る
○山下芳生君 残り時間で核問題について伺います。  今回の日朝政府間協議で、日本側からは、北朝鮮による核・ミサイル開発及び地域・朝鮮半島の緊張を高めるような挑発行動について、北朝鮮の自制を求め、日朝平壌宣言や関連国連安保理決議、六者会合共同声明等を遵守するよう求めたとされており...全文を見る
○山下芳生君 G7の首脳宣言でも、我々は北朝鮮の核及び弾道ミサイル開発の継続を強く非難するという文言が入っております。そして、二〇〇五年九月の六者会合共同声明の下での約束を完全に遵守するよう要請する。もちろん、国連安保理決議の下での義務ということも入っております。  外務大臣、...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
06月19日第186回国会 参議院 内閣委員会 第23号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、原発の周辺自治体における住民の避難計画について質問したいと思います。  国は、新たな原子力災害対策として、原子力規制委員会が策定した原子力災害対策指針によって、原発から五キロ圏内をPAZ、予防的防護対策を準備する区域、それか...全文を見る
○山下芳生君 もう今聞いていて、また新しい安全神話を作ろうとされているのかと率直に思いましたよ。  まず、こんな事故が起こり得ないと、冗談じゃない、起こったんですよ。これ、北風が吹くとか滞留する時間が長期のものをしかも想定して、そういう想定だってあり得るから県はやっていて、そう...全文を見る
○山下芳生君 個別の自治体が判断した結果、国の指針では当てはまらない地域にもそういう対策が必要だということが出ているんですよ。それを問題提起しているんですね。これは引き続き検討中ということも聞いていますから、そういう指針が作られるのかもしれません。  次に、じゃ実際に、今政府が...全文を見る
○山下芳生君 よく考えていただきたいんですよね、五千台、なぜ必要か。  資料二枚目を見ていただいたら、滋賀県の原子力防災対策パンフレットからの抜粋ですが、この真ん中下辺りの広域避難の基本的流れと書いてあるところを御覧になっていただきたいんですが。  なぜ五千台のバスが必要にな...全文を見る
○山下芳生君 だから、見積もったんだけど確保できると思いますかと聞いているんですよ。もういいです。  これ、無理なんですよ。滋賀県もその計画立てたけど、五千台はさすがに無理だという判断をして、結局、滋賀県の計画は、滋賀県内に民間のバス事業者中心に保有されているバスが千台ある、せ...全文を見る
○山下芳生君 肝腎なお答えはありませんでした。  協定を結んでいるからということだけなんですが、なかなか難しいと思うんですよ。協定結んでいるといっても、滋賀県や市からの要請に応じて協力するという旨の協定でして、どこのバスがどこの地域の集合場所に迎えに行くといった準備がされている...全文を見る
○山下芳生君 バス確保できるというふうに思っているんですか。
○山下芳生君 結局、バスの確保を私は答えられないということが無責任なんですよ。バスの確保ができなければ、この避難計画は絵に描いた餅になるということを私は言っているんですよ。バスの確保は大変だと嘉田知事が言っているわけですよ、実際に。この計画、現実的にということで五千台じゃなくて五...全文を見る
○山下芳生君 何も解説してくれと言っているんじゃないんです。責任持つべきだと言っているんです。結局、責任持たない。再稼働には熱心だけど、住民の安全は自治体任せということじゃありませんか。これ、周辺自治体はたまったものじゃないですよ。  そこで、資料三枚目を御覧になっていただきた...全文を見る
○山下芳生君 本当に逃げの答弁ばかりで困るんですよ。自治体に対する責任を負うのは、内閣が一致して負わなきゃ駄目ですよ。私、そういう立場から質問しているのに、私の担当じゃないって、そんな逃げを打ってどうするんですか。  原発の再稼働があれば、これだけの避難の計画を立てて、本当に対...全文を見る
○山下芳生君 安倍内閣の一員として大臣に聞いたんですが、自治体の住民に対する安全責任を果たす上でのそこから来る要望について、真剣に受け止めるという姿勢が私は感じられませんでした。政治家として真正面から受け止めてすぐ対策打つべきですが、そのことがなかったのは極めて残念です。  再...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、原子力委員会設置法改正案に対する反対討論を行います。  法案は、東京電力福島第一原発事故並びに原子力委員会での秘密会議が発覚した問題等を受け、同委員会の抜本的見直しを行うものとして提案されました。しかし、その内容は、既に行われていない事...全文を見る
10月02日第187回国会 参議院 本会議 第3号
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○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、総理に質問します。  初めに、御嶽山噴火による犠牲者、負傷者の皆様に心からの哀悼とお見舞いを申し上げます。引き続き、捜索、救出に全力を挙げることを求めます。  また、広島市での甚大な土砂災害を始め、この夏、全国で相次いだ集中豪雨や台風...全文を見る
10月16日第187回国会 参議院 内閣委員会 第2号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  十月九日、最高裁は、大阪泉南アスベスト国家賠償請求訴訟の判決で、戦後の高度成長期にアスベストを扱った元労働者の健康被害について、国の責任を初めて認めました。アスベストから労働者を守る対策が遅れたと指摘をしたわけであります。アスベストは...全文を見る
○山下芳生君 非常に重要な指摘であり、また官房長官もその認識に立っているということでありました。  角度を変えて伺いたいと思います。泉南アスベスト訴訟というのは一陣と二陣で争われました。実は、この一陣の大阪高裁判決は、健康被害の増大などの弊害が懸念されるからといって厳格な規制を...全文を見る
○山下芳生君 私が問うているのは、産業発展のためなら国民の命や健康が損なわれても仕方がないという立場を最高裁は退けたわけですね。  これ、非常に重要だと思うんですが、この点について角度を変えて官房長官の認識を伺っているんですが、いかがでしょうか。
○山下芳生君 命や健康と産業発展をてんびんに掛けてはならないという点はそのとおりだという認識でいいですか。
○山下芳生君 第一問目の答弁に包括されているというふうに理解したいんですが。  裁判は、大阪府南部の泉南地域にあった工場の元従業員や遺族が起こしたものであります。泉南地域は、戦前から、輸入したアスベストを原料に糸や布などを生産する紡織産業が盛んで、最盛期には全国の生産の八〇%を...全文を見る
○山下芳生君 大事な御答弁だったと思います。  これは、川上での対策の遅れが様々な川下での被害を拡大したことになっているだろうと。そのことを今回は国の責任として、川上での対応の遅れを断罪したわけですから。そうすると、各川下分野での対策についても今回の最高裁判決を踏まえて検証すべ...全文を見る
○山下芳生君 十三年間国の対策が遅れたわけですよ。またこれ以上救済を遅らせるのかということが問われているんですね。それで政治の責任が果たせるのかということを私は問うているわけです。  各紙の社説、主張などを見ましても、毎日新聞、「石綿被害判決」、「国の怠慢もう許されぬ」として、...全文を見る
○山下芳生君 最高裁の判決に従うのは当然なんですよ。しかし、いたずらに差戻し審に委ねることなく早期の解決が求められているわけです。それは政治判断でやらなければならないんですよ。検討もしないんですか。
○山下芳生君 その上で政治判断必要じゃないかと。官房長官として、そこは本当に判断が要るんですよ。一省庁ではなくて、これは政治決断、これまでだって総理がこういう問題いろいろ決断されてきましたよ。そういう決断が求められているということを私は問うているんですよ。検討もしないんですか。
○山下芳生君 非常に残念ですけど、しかしこの声は非常に強まっておりますから、引き続き検討をして、そういう一括解決に踏み出すべきだということを強く求めておきたいと思います。  次に進みたいと思います。カジノ、賭博場の解禁問題について質問します。  六月に改訂された安倍内閣の成長...全文を見る
○山下芳生君 今あったように、ギャンブル依存症というのはなかなか深刻なんですね。  例えばWHO、世界保健機関でも病的賭博という病名で精神疾患に分類されている病気であります。賭博による刺激を繰り返し経験する中で、だんだん脳の機能に異常が生じて、賭博への衝動が制御できずに、本人の...全文を見る
○山下芳生君 対策というけど、深刻さについては語られませんでした。  もう一つ、資料二枚目に、ギャンブルと関係した犯罪事件の一覧を配付しております。これ、国会図書館に依頼して、過去二年間に新聞報道されたものをピックアップしてもらったんです。新聞報道だけでもこれだけあるわけですね...全文を見る
○山下芳生君 原因は一概に言えないということですが、それでは確認しますが、法務政務官、そもそもなぜ賭博が刑法で禁じられているのか、説明してください。
○山下芳生君 ちゃんと言っているじゃありませんか。ギャンブル、賭博が副次的な犯罪を誘発すると、だから刑法で禁止しているんですよ。これはっきり認めるべきですよ。  今でも公営ギャンブルやパチンコなどによる害悪がこれだけ生じている。諸外国と比べてもギャンブル依存症は多い。官房長官、...全文を見る
○山下芳生君 IR全体と言われましたけど、今日の朝日新聞の特集でも言っていますよ、シンガポールのIRの特徴について。総面積のうちカジノが占めるのは三%にすぎないが、年間売上げの八割はこのカジノが稼いでいるんですよ。全体といったって、全体のほとんどがカジノなんですよ、IRの中心は。...全文を見る
○山下芳生君 それは認識が少しずれていると思いますよ。  シンガポールでは、ギャンブルの電話相談が、このIRが開設される前の四倍に増加していると、そういうことも報告されておりますよ。立入禁止・制限を受ける対象者も二十一万五千人超に上っている、依存症が増えているからですよ。だから...全文を見る
10月21日第187回国会 参議院 内閣委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  初めに、日本軍慰安婦の問題について質問をします。  菅官房長官は十月十六日の記者会見で、一九九六年の国連人権委員会におけるクマラスワミ報告について、朝日が以前の慰安婦問題に関する報道が誤報であったとし、取り消したという進展があった、...全文を見る
○山下芳生君 確認ですけれども、朝日新聞は八月五日、六日で掲載した「慰安婦問題を考える」と題した報道検証特集で、吉田清治氏が韓国済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消しますと訂正をいたしました。  クマラスワミ報告には、確かにこの吉田清治氏とその著...全文を見る
○山下芳生君 吉田清治氏とその著作についても含めてということでした。  ただ、このクマラスワミ報告には、千葉大学の歴史学者秦郁彦博士は、慰安婦問題に関するある種の歴史研究、とりわけ韓国の済州島の慰安婦がいかに苦境に置かれたかを書いた吉田清治氏の著書に異議を唱えるとして、秦氏の主...全文を見る
○山下芳生君 クマラスワミ報告には、ほかにも中央大学の吉見義明教授など、当時既に吉田清治氏の証言は信憑性に疑義があるという立場に立っていた研究者の主張も紹介されております。したがって、クマラスワミ報告というのは、こうした複数の研究者、そして日本軍慰安婦とされた女性たちへのインタビ...全文を見る
○山下芳生君 じゃ、角度を変えて聞きたいと思いますが、安倍内閣は日本軍慰安婦の問題についての一九九三年の河野洋平官房長官談話を継承するとされております。菅官房長官も繰り返し、河野談話の見直しはせず、これを継承するという政府の立場は変わらないと述べておられます。この立場は今も変わっ...全文を見る
○山下芳生君 そこで確認しますが、河野談話は次の五つの内容を述べております。  一つ、長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。二つ、慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送につ...全文を見る
○山下芳生君 大事な御答弁だったと思います。したがって、今述べた五つの内容を河野談話は述べていることを認め、その作成過程も検証した上で継承するという立場なんだということでありました。  ということは、河野談話を継承するということは、この五つの内容、事実認定も継承するという理解で...全文を見る
○山下芳生君 河野談話には強制連行という文言は出てまいりません。ありません。それは先ほど官房長官がお認めになったとおりです。それから、吉田証言はそもそも河野談話の根拠にはされておりません。これは河野談話作成当時の石原信雄官房副長官も証言しております。  今年の九月十一日に放映さ...全文を見る
○山下芳生君 したがって、私は、この吉田証言の根拠がなくなった、虚偽だったということをもって河野談話の根拠がなくなったとする議論は成り立つ余地がないと思います。河野談話の真実性は、こういうことをもっていささかも変わるわけではありません。だから継承するんだということだと思うんですね...全文を見る
○山下芳生君 問題を強制連行の有無に矮小化しては駄目ですよ。いろんな、日本の公文書にはないけれども、他の国の公文書等にはそういう事実が記載されたものもあります。また、証言ではそういうものがあると。裁判でも、日本のその後の、河野談話以降の裁判でも事実認定されております。  問題は...全文を見る
○山下芳生君 これ以上やりませんけれども、元々、強制連行を示す日本側の公的文書はなかったんですよ、河野談話を作成するのに。それはあるわけないんですよ。当時だって、そんな強制連行というのは法違反ですからね、犯罪ですから。だから、そんなものはなかったんです。しかし、韓国側からの訴えが...全文を見る
○山下芳生君 もう一点、私は、日本の男性の平均的な家事、育児時間がアメリカやヨーロッパの男性の三時間以上に比べて三分の一しかないと。しかも、これ平日はもっと極端に少ないんですね、休みの日にまとめてやっちゃうということですから。男性の労働時間が長いほど女性はパートなど短時間勤務とな...全文を見る
○山下芳生君 そこも視野に入れなければならないと思います。  それからもう一点、厚労省に聞きます。  第一子の出産を機に六割の女性が退職をしております。政府委託の調査では、その理由、上位三つ、どうなっていますか。
○山下芳生君 その最後の解雇、退職勧奨が九%、約一割あるということは深刻だと思うんですよね。  労働組合連合の調査でも、妊娠、出産がきっかけで解雇や契約打切り、自主退職への誘導などをされたという人が二九・七%、約三割あったというふうに報告されております。  マタニティーハラス...全文を見る
○山下芳生君 これ違法行為ですからね。ゼロにしなければならない、これは。一割って、もうとんでもないんですよね。どうしますか。
○山下芳生君 取組の一つにポスター作って貼り出したというのがあるんですが、まあ六千枚程度ですから、これは焼け石に水だと言わなければなりません。  今、頑張りどきだと思うんですよ、女性の活躍と言うのであれば、この問題で本当に職場で両立ができるようにするというのは。その点で私は、女...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
10月23日第187回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  既に国民の八割がインターネットを使っており、スマートフォン、携帯電話の普及、所有台数は一億数千万人の規模に上っております。提案者の皆さんがおっしゃるように、インターネット前提社会とも言うべき時代を迎えていると思います。そのネット空間、...全文を見る
○山下芳生君 安全、安心なネット空間、サイバー空間という場合に、私は市民的自由の問題、プライバシーの問題というのは重要な要素となると思います。  そもそもコンピューターの開発というのはミサイルの弾道計算と密接な関係があって、また、半導体産業というのはペンタゴンの国防高等研究計画...全文を見る
○山下芳生君 これはまた後でもう少し具体的にやり取りしたいと思うんですが、もう一つ、角度を変えて、国民は、ネット空間のそういった危険性や脆弱性をいろいろ知らされる中で、パソコンを買い換えたりウイルス撃退ソフトを買ったり、かなり大変な負担を強いられている面があるんですね。  日経...全文を見る
○山下芳生君 国民にいろいろ啓発していただくのはいいんですが、私が一番問題提起したかったのは、事業者がちゃんとやるべきことをもっとやるべきだと。インターネットバンキングというのは、それは利用者にとってもいつでもどこでもという便利さはありますけど、銀行側にとったって、設備がなくて済...全文を見る
○山下芳生君 承知をされているということですが、さっきのまとめは私がまとめたんじゃなくて防衛省の担当者がまとめたものですから、共通の認識になり得ると思います。  アメリカは、この戦略に基づいて実際にどんな活動をしているのか。これは、先ほども述べました元CIA職員エドワード・スノ...全文を見る
○山下芳生君 今のコメントにも私、本当に心配を覚えるんですね。さっき言ったアメリカのこのNSAの監視対象は日本にも向けられております。NHKのインタビューに対して、アメリカ政府当局者も、NSAが日本国内に通信傍受の施設を設けて活動しているということも明らかにしました。  ところ...全文を見る
○山下芳生君 アメリカについてはノーコメント、我が国は我が国として粛々ということでしたが、もうそれでは済まない状況になっております。  十月八日、政府は、日米防衛協力のための指針、ガイドライン見直しに関する中間報告をまとめました。この中間報告は、新たな戦略的領域における日米共同...全文を見る
○山下芳生君 今、遠山さん、提案者として答弁できるぎりぎりの答弁だったと思います。今、正確な答弁でした。  サイバーセキュリティ戦略本部と国家安全保障会議、NSCが、二つの点で協議をし、緊密連携するということが書かれてあるんですね。その中で、遠山さんおっしゃったように、国家安全...全文を見る
○山下芳生君 山口大臣にこれ以上この問題を突っ込んで聞くという点では、お立場が違いますからまた別の機会にしたいと思うんですが、そういう方向になり得る道を開こうとしているわけです、日米防衛協力の指針によってですね。  もうちょっと時間ないので、せっかく上川さんに来ていただいていま...全文を見る
○山下芳生君 だから、情報提供を要請されたらしなければならないんですか。拒否はしてはならないんですね、じゃ。
○山下芳生君 一言だけ。  結局、行政機関の長が駄目だと言ったら出さなくていいんですよ。何のチェックにもならないんですよ。そういう下でこのサイバーセキュリティーが米国とリンクするようなことになったら、何がリンクしているか、国民は知ることができません。極めて危険な状況になり得ると...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、サイバーセキュリティ戦略基本法案に対して反対の討論を行います。  本法案は、サイバーセキュリティーを軍事、安全保障に密接に結び付けるものであります。法案は、目的に我が国の安全保障を明記し、新設するサイバーセキュリティ戦略本部がサイバーセ...全文を見る
11月11日第187回国会 参議院 内閣委員会 第8号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、有村大臣に、そもそも国家公務員の給与とは何かについて伺いたいと思います。  給与法は、職務の内容によって給与体系を決める職務給の原則、あるいは給与法定主義、さらには官民均衡の原則などを定めております。同時に、国家公務員法では、...全文を見る
○山下芳生君 生計費としてという御認識でした。  そこで、この間、国家公務員の給与がどれほど下がってきたかということについて質問したいんですが、二〇〇五年勧告から二〇〇九年勧告、いわゆる小泉政権、第一次安倍政権の給与構造改革で、基本給に当たる俸給表の平均四・八%引下げということ...全文を見る
○山下芳生君 今ありましたように、生計費としての給与が本府省で十五年間に一割強、地方の場合は約二割弱減少しているんですよ。物すごい打撃になっていると言わなければなりません。  生活給でもある給与の引下げというのは、もちろん公務員の家族の生活、人生設計に影響を与えるでしょうし、先...全文を見る
○山下芳生君 私、余りにも乱暴な、低ければ低いほどいいという哲学なき引下げだと思いましたよ。だって、これまで、元々は全国平均だったんですよ。それをわざわざブロック別にして一番低い北海道・東北ブロックに合わせたんですよ。ところが、北海道・東北ブロックには札幌市とか仙台市、政令市があ...全文を見る
○山下芳生君 言葉で聞いたら、さらっときれいに何か整合性があるように言うんですよ。だけど、今までだってそれでやってきたのを、東北・北海道ブロックで、それをあえて政令市がないもっと低いところに合わせるというのは何の哲学があるんですかと。低けりゃ低いほどいいからやっているとしか思えな...全文を見る
○山下芳生君 今回の国家公務員の給与を二%引き下げることが地域にどのような影響を与えるのか、国公労連が産業連関表を使って独自に地方経済への影響を試算しております。  引き続き地域手当がない十五県、青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、愛媛、高知、佐賀、熊本、大分、宮崎、鹿児...全文を見る
○山下芳生君 世耕さんに来ていただいております。  私は、今度の国家公務員の給与削減は、これは地方だけではなくて、日本経済全体に大変大きな悪影響を及ぼすのじゃないかと心配しております。  そもそも、アベノミクスは好循環だと総理繰り返し言っているんですけれども、好循環どころか、...全文を見る
○山下芳生君 まあ、そういうことなんですけどね、説明は。  ただ、もう来週、七—九のGDPの速報値が発表されることになっておりますね。これは良くないんじゃないかと言われています。安倍総理はそれを見て、消費税、来年十月に再増税することは先送りして、解散・総選挙しようかなと報道され...全文を見る
○山下芳生君 まあ、今の表情からうかがい知ろうと思いますが。  そういうことがまことしやかに報道されるほど、今の日本経済の状況というのは深刻なんですよ。好循環どころか悪循環にもう入っちゃっているじゃないかというときに国家公務員の賃金を下げるというメッセージを出したら、これますま...全文を見る
○山下芳生君 じゃ、労働者派遣法の改悪なんかやるべきじゃないですよ、賃下げ社会になりますからね。そのことを一つ指摘しておきたいと思います。  次に、労働基本権について質問をしたいと思います。  有村大臣に労働基本権の基本認識について伺いますが、もう釈迦に説法ですけど、憲法二十...全文を見る
○山下芳生君 全くそういうことが国民に伝わってないんじゃないかと思いますね。  もう一つ、私、危惧するのは、去年の十一月十五日、閣議決定で「公務員の給与改定に関する取扱いについて」というものがされておりまして、総人件費の抑制などを着実に推進しなければならない、このため各般の措置...全文を見る
○山下芳生君 まあ、そういう言い抜けもされるんでしょうけどね。  でも、閣議決定で地場賃金をより公務員給与に反映させるための見直しとか、五十歳台後半層の官民の給与差を念頭に置いた高齢層職員の給与構造の見直しとか、これ言っていること全部勧告になっているんですよ、閣議決定どおりに。...全文を見る
○山下芳生君 実態を調査して報告せよということです。大臣、どうですか。
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案及び関連二法案に対し、反対の討論を行います。  反対理由の第一は、法案が措置する給与制度の総合的見直しが一般職国家公務員の給与を引き下げるものだからであります。  人事院は、給与制...全文を見る
11月18日第187回国会 参議院 内閣委員会 第10号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  冒頭、世耕官房副長官に質問をいたします。  昨日発表された七—九月期のGDP速報値は、御存じのとおり、年率換算でマイナス一・六%と、事前の予想を大幅に下回って二期連続のマイナスとなりました。  端的に言って、四月の消費税八%への増...全文を見る
○山下芳生君 一—九ならすとプラスという認識でいいのかと思いますよ。  このペースでいきますと、政府の目指している年率一・二%の成長というのを達成しようと思ったら、あと二四半期しか残っていません。それぞれ三%の成長が要るんですよ。そんなこともう事実上不可能ではないかというところ...全文を見る
○山下芳生君 さっきのはしっかり受け止めているという感じじゃなかったんですよ。  それで、アベノミクスによる円安で物価が上昇した、加えて消費税増税が今度の不況を招いた。私は、もうはっきり言って安倍不況だと思いますよ。こういうときに、今日総理は解散の記者会見をされるということです...全文を見る
○山下芳生君 今回の、このGDPショックと言われていますけれども、これは本当に国民全体に大変大きな衝撃が走っておりますので、しっかりとどういう経済のかじ取りをする必要があるのか。私は、冷え込んだ家計消費を温めることこそ今最も必要な対策だということを申し上げて、世耕官房副長官に対す...全文を見る
○山下芳生君 それでは、犯罪収益移転防止法改正案について質問いたします。  この法のスキームは、金融機関など特定事業者の顧客に本人成り済ましや犯罪に関わりがある疑わしい取引があった場合に、その情報を国家公安委員会、警察庁に設置されている資金情報機関、FIUに集めて、警察庁刑事局...全文を見る
○山下芳生君 保存するということですが、どのぐらいの期間、個人情報が保存されるんでしょうか。
○山下芳生君 事前のレクでは三十年間というふうに聞いております。違うんですか。
○山下芳生君 まあ三十年間なんですね。  そこで、既に約二百四十万件疑わしい取引情報が累計されていると、蓄積されているというふうに聞いておりますけれども、その九八%が金融庁を経由して集められた金融機関からの情報だと、これ、資料二枚目にその旨載せております。ならば、これ金融庁が集...全文を見る
○山下芳生君 資料三枚目に、資金洗浄、テロ資金供与対策の国際協力を推進するFATF加盟三十四か国・地域が、それぞれどこの機関に資金情報機関を置いているかを示してありますが、半分は警察以外の機関に資金情報機関を置いているんですね。アメリカ、フランス、カナダは財務省です。イタリア、ス...全文を見る
○山下芳生君 まあそういう考え方だという説明なんですが、そうじゃない国もたくさんありますよと。  いずれにしても、二百四十万件もの個人情報が、犯罪とは関係ない情報が三十年間保管され続けるわけですから、これは捜査情報を漏えいする警察官の不祥事もありました。少なくとも使わない情報は...全文を見る
○山下芳生君 御丁寧に説明いただきましたけど、よくできているなと私思いました。これ、これまでのいろんな闇金被害の対応を積み重ねて何回も改訂されてこうなっていると、非常に実践的だし丁寧だと思います。  ただ、実際の警察の相談対応がこうなってないという苦情が、この問題に取り組んでい...全文を見る
○山下芳生君 分かりました。じゃ、もっとほかにもいっぱい事例を持っておりますので、すぐお伝えしますから、調査してしっかり対応いただきたいと思います。
○山下芳生君 次に、携帯電話の不正利用防止法の関係で聞きたいと思います。  この闇金の事犯は、三種の神器と言われるものがあるそうです、この世界に。一つは個人情報の名簿リスト、それから二つ目に他人名義の携帯電話、そして三つ目に預貯金の口座、これが三種の神器、闇金のですね。こういう...全文を見る
○山下芳生君 時間が来ましたので、残り、預金口座の凍結の問題も質問したかったんです。そういう犯罪に使われた預金口座というのは、犯罪者が使うという面と、これ残念ながら被害者が、闇金の方から口座を教えろとか、キャッシュカード出せとか、通帳出せとか言われて出したものが犯罪に利用されると...全文を見る