山下芳生

やましたよしき

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

山下芳生の2015年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月18日第189回国会 参議院 本会議 第7号
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○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、総理に質問します。  今年の一月十七日は、六千四百三十四人が犠牲となった阪神・淡路大震災から二十年目の日でした。当時、住宅を失った被災者が復興への道を歩み始める上で最大の障害となったのが、私有財産制の国では個人の財産は自己責任が原則とい...全文を見る
03月17日第189回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  安倍政権が沖縄県名護市辺野古で建設しようとしている米軍新基地について質問いたします。  総理は、二月十八日参議院本会議での私の代表質問に対し、住宅や学校に囲まれ、市街地の真ん中にある普天間の固定化は絶対に避けなければならない、普天間...全文を見る
○山下芳生君 いろいろ負担軽減だとおっしゃいましたけれども、本当にそうか、これからただしたいと思いますが、ただ、宜野湾市民の意思はもうはっきりしております。  昨年十一月の沖縄県知事選挙では、辺野古移設反対を掲げた翁長雄志候補が移設推進の現職候補を宜野湾市で三千票上回りました。...全文を見る
○山下芳生君 今の説明は辺野古周辺の人たちには絶対に通用しませんよ。  米軍の資料をパネルにいたしました。(資料提示)辺野古がある米軍キャンプ・シュワブとキャンプ・ハンセンにまたがるこの沖縄中部訓練地域には、既にオスプレイが離発着できる着陸帯、ヘリパッドがたくさんあることが分か...全文を見る
○山下芳生君 要するに、人と会話できないぐらいの騒音なんですよ。今でも辺野古周辺の住民の皆さんはこのヘリパッドに離発着するオスプレイの騒音被害を受けております。  総理、騒音も大幅に軽減すると言うんだったら、こういう訓練やめさせるんですか。ヘリパッドはもう撤去するんですか、総理...全文を見る
○山下芳生君 辺野古の新基地ができる以前に、既にこういう騒音があるということを言っているんですよ。その上に新基地ができたらどうなるか。  これは名護市が作った資料をパネルにいたしました。中部訓練地域、それから伊江島飛行場、それからやんばるの貴重な自然が残る北部訓練場を中心にオス...全文を見る
○山下芳生君 何の答えにもなっていないですよ。伊江島飛行場で訓練がたくさんになれば、辺野古と結ばれたら全部名護市の上を飛ぶわけですよ。そういうことになるということを今言っただけじゃありませんか。  総理、普天間の危険性除去と言いますけれども、県内移設という条件を付けたら、これ問...全文を見る
○山下芳生君 総理、どうですか。そう言って十八年間一ミリも動かなかった。県内移設、たらい回しは駄目だとはっきりしているんじゃないですか。
○山下芳生君 続きは午後に譲りたいと思います。
○山下芳生君 午前中に引き続き、総理に質問いたします。  総理は、普天間の辺野古への移設は抑止力維持のためだと先ほどおっしゃいました。しかし、抑止力とおっしゃいますが、ベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争、アメリカが世界中で引き起こす無法な戦争で、先陣を切って殴り込みの任務を...全文を見る
○山下芳生君 これが国防総省が明らかにしている数字です。  在日米軍からもう毎年三千人、四千人、イラク、アフガンに派遣されております。その中心は沖縄の海兵隊です。海兵隊というのは、ですから、沖縄や日本を守る抑止力ではなくて、まさに他国に攻め込む侵略力と言わなければなりません。加...全文を見る
○山下芳生君 その海が今どうなっているか。米軍新基地建設工事のために沈められた巨大なコンクリートブロックがサンゴを破壊しております。この写真を撮影したダイバーの方に直接私は話を聞きました。二枚の写真は同じ場所で撮影したものであります。二月十九日にはブロックの下敷きになっても形を残...全文を見る
○山下芳生君 総理に伺いたいと思いますが、この場所だけじゃないんですよ。ダイバーの方は、こういう姿がもうごろごろと、サンゴが破壊されていた姿が見られたと言うんですね。  アンカーを沈めた、そのアンカーには太いチェーンが付いておりまして、波がこう揺れるたびにその太い鎖のチェーンが...全文を見る
○山下芳生君 目の前で破壊されている自然環境にそんな無関心でいいのかと。WWFジャパンは、環境影響評価について不十分だと、生物多様性に著しい影響を与えると厳しく指摘しておりますよ。  ここまでして造ろうとしている米軍の新基地とは一体どういうものか。このパネルは、辺野古の海を埋め...全文を見る
○山下芳生君 ないということなんです。  したがって、普天間では軍用機に弾薬を直接積み込むことはできません。嘉手納まで行って積む必要があるんですが、今度、辺野古の新基地では新たに広大な弾薬搭載エリアが造られます。  もう一つ、新基地には船を係留する係船機能付護岸が造られます。...全文を見る
○山下芳生君 さらに、新基地には燃料桟橋が造られますが、これは普天間にありますか。
○山下芳生君 巨大な艦船が接岸できる係船機能付護岸、それからタンカーが接岸できる燃料桟橋が造られる。要するに、空だけではなくて海にも展開できる新たな機能が加わるということです。しかも、弾薬搭載エリアや係船機能付護岸は二〇〇六年の日米合意ロードマップには記載がありませんでした。護岸...全文を見る
○山下芳生君 戦略展望二〇二五には、キャンプ・シュワブは新基地と一体で非常に大きく変化し、大きく再構成され、新しい施設に航空陸上部隊を受け入れると書かれてあります。係船機能付護岸ができて、船から弾薬を引き揚げて辺野古の弾薬庫に運び入れることもできるし、その弾薬を弾薬搭載エリアでヘ...全文を見る
○山下芳生君 私、軍港のこと聞いていませんよ。  兵舎がたくさん増えるんじゃないかと、工兵隊がそう言っていることについて、こうなるんじゃないかと、将来、聞いているんです。
○山下芳生君 そう言うんですけれども、私、ここに手にしております平成十九年八月、那覇防衛施設局建設部の資料では、業務委託特記仕様書シュワブ基本設計とありまして、その業務内容に隊舎、厚生施設、ユーティリティーに係る基本設計ということが入っております。その場所を示すこの地図は、まさに...全文を見る
○山下芳生君 ここに米軍と同じエリアが示されて、設計を依頼しているんですよ。もう六年前ですよ。できていないはずがないんですよ。  委員長、私はこの委員会にこの当設計図を提出することを要求したいと思います。
○山下芳生君 さらに、この戦略展望二〇二五は、飛行制限空域の限界高度を引き上げるよう沖縄中部訓練地域上空の特別使用空域を日本政府とともに再設計すると書かれてあります。  空域拡大の協議しているんじゃないですか。
○山下芳生君 アメリカの要求は高度を二倍以上にするものだと、そう言われているんですね。しかも、米側は高度引上げのために空域を日本政府とともに再設計すると、こうありますが、じゃ、協議しないんですね。
○山下芳生君 アメリカは再設計すると言っています。今後もやらないんですか。
○山下芳生君 外務大臣、いいんですか。
○山下芳生君 外務大臣、今後もやらないんですか。
○山下芳生君 これまで、幾ら現時点ではといっても、後から後からどんどん拡大されてきたんですよ。米側、アメリカ側は現に空域拡大も述べている。そして、さっき言ったようなこういう工兵隊の拡大計画がある。国民に真相を隠して最新鋭の巨大な基地を造ることは絶対に許されない、そのことを指摘して...全文を見る
○山下芳生君 そこには係船機能付護岸の長さは何メートルと書いていますか。
○山下芳生君 埋立承認願書を見ますと、護岸係船機能付延長は二百七十二メートルとあります。二百メートルだったのが二百七十二メートル、これ係船機能付きと書いていますよ。何で七十メートル延びたんですか。
○山下芳生君 二百メートルだったのが二百七十二メートル、延びた理由は何ですか。
○山下芳生君 二百七十メートル全体が係船機能付きだというふうに埋立承認願書には書いてあるんですね。二百七十二メートルに延ばしたことには、私は重要な意味があると思います。  アメリカ国防総省は、米軍施設の整備を行うに当たっての統一的な基準を作成しております。桟橋や岸壁の設計につい...全文を見る
○山下芳生君 二〇〇五年七月二十八日付けで作成され、公表されている文書ですよ。答えてください。
○山下芳生君 今の答弁は、私の質問したことに答えていないですよ。赤旗の記事を引用されましたけれども、私が示したのはアメリカの国防総省の統一施設基準なんですよ。そこに何と書いてあるかと、強襲揚陸艦の接岸に必要な施設の長さ。
○山下芳生君 公表されているんですから、さっさと言ってください。  二百六十九・四メートルと書かれています、強襲揚陸艦が接岸するに必要な長さは。先ほど、辺野古の新基地の係船機能付護岸の長さは二百七十二メートルですから、強襲揚陸艦の接岸が可能になるということです。防衛大臣、これは...全文を見る
○山下芳生君 そんな日本の基準持ち出しちゃ駄目ですよ。米艦船が係留するのに必要な長さは、国防総省がちゃんとここに二百六十九・四メートルと書いてあるじゃないですか。これ、平時じゃないですよ、普通の民間の船じゃないですよ。軍艦が泊まるのに必要なのは、これだけあれば泊まれるんだと、その...全文を見る
○山下芳生君 この施設基準に長さがそう書かれてあるんですよ、二百六十九・四メートルとね。それで、私はホワイト・ビーチでも見てまいりましたよ、強襲揚陸艦が来ているのを。あそこの長さは、桟橋の長さ、米側が保有している長さは二百五十メートルですよ。十分着いているんですよ、それで。サンフ...全文を見る
○山下芳生君 結局、アメリカが来るか来ないかは決めるんですよ。  強襲揚陸艦というのはどういうものか。これが佐世保を母港とする強襲揚陸艦ボノム・リシャールであります。今月初め沖縄を訪ねたときに、米軍ホワイト・ビーチの桟橋に接岸したものを赤旗が撮影いたしました。全長二百五十七メー...全文を見る
○山下芳生君 これは、米海兵隊が強襲揚陸艦の装備について説明した資料であります。今答弁があったように、ワスプ級の場合、オスプレイ十二機、ハリアー攻撃機六機を始め、掃海・輸送ヘリ、攻撃ヘリ、戦車も運べるホバークラフト型揚陸艇LCAC、水陸両用車両などが搭載されます。その上で、海兵隊...全文を見る
○山下芳生君 母港を提供しながら承知していないとは無責任ですよ。  もう有名な話ですよ。二〇〇四年八月、沖縄国際大学に米軍のヘリが墜落いたしました。このヘリはイラク派遣のための訓練中でした。事故の原因の究明もしないまま、十日後に同じ型のヘリが佐世保を母港とする強襲揚陸艦エセック...全文を見る
○山下芳生君 日本政府が幾ら前提としないと言ったって、辺野古の新基地を運用するのは米軍なんですよ。何の保証にもならないですよ。日本政府として、強襲揚陸艦は絶対に入れないと、総理、保証できるんですか。
○山下芳生君 オスプレイだって、前提としていなかったけれども配備されているじゃないですか。これは米軍に入らない保証を取り付けたんですか、総理。
○山下芳生君 今後もないということでいいんですか。
○山下芳生君 だから、前提としないということと今後も絶対に入れない保証とは違いますよ。そういうことを保証されているんですか。
○山下芳生君 幾ら聞いても前提としないしか答えられませんので、次の資料を示したいと思いますが、これは二〇〇三年のイラク戦争以来、強襲揚陸艦を中心とする部隊が中東ペルシャ湾地域に切れ目なくローテーション配備されていることを示す図です。赤い線の一本一本が、ペリリュー、ワスプ、ベローウ...全文を見る
○山下芳生君 否定されるんですけど、さっきのパネルを見ていただいたら分かるように、これは佐世保からも何回も行っていますよ。それから、太平洋地域から行っていますよ。切れ目がないんですよ。そこに、辺野古に新基地ができて接岸できる機能ができたら、本当に来ないのかと。既に強襲揚陸艦は、あ...全文を見る
○山下芳生君 この写真の船だけではないんですよ。私が三月四日、ホワイト・ビーチで確認した強襲揚陸艦ボノム・リシャールも、ホワイト・ビーチに行く前に大浦湾で水陸両用車両を使った上陸訓練をやっていたということが確認されております。もう大浦湾で何隻も揚陸艦、強襲揚陸艦が来ている。ここに...全文を見る
○山下芳生君 これ運用するのは米軍ですからね。  私は、何遍聞いても、ここまで、大浦湾までもう強襲揚陸艦入って訓練やっている、上陸訓練もやっている、その大浦湾の辺野古に強襲揚陸艦が接岸される港ができたら、岸壁ができたら、来ないはずないじゃないかと言っているんですよ。総理、ずっと...全文を見る
○山下芳生君 もう私がいろんな事実を紹介しても否定されるだけです。しかし、否定されても、運用は米軍ですからね。  米国防総省の報告書では、新基地について四十年の運用年数と二百年の耐用年数を持つと記されております。沖縄が半永久的に基地の島になってしまう、侵略のための戦略的出撃拠点...全文を見る
03月26日第189回国会 参議院 内閣委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、菅官房長官に伺います。  三月二十三日、沖縄県翁長雄志知事が米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に向けた海底作業を一週間以内に停止するよう防衛省沖縄防衛局に指示いたしました。この指示に従わなければ岩礁破砕許可を取り消すことが...全文を見る
○山下芳生君 いろいろ述べられましたけれども、全く私はそれは法治国家として通用しない理屈をたくさん述べられたと思いますよ。  一つ一つ検証したいと思いますが、まず沖縄防衛局、防衛省に確認しますけれども、沖縄県がアンカー設置について岩礁破砕許可を不要としていたということを官房長官...全文を見る
○山下芳生君 他の事例というのは官房長官が言っている那覇空港滑走路増設工事も入っていると思いますが、その那覇空港のアンカーの大きさ、重さ、どのようになっていますか。
○山下芳生君 昨日、政府とレクチャーしたところ、一トンないし二トンだという回答がありました。  それでは、この岩礁破砕許可の対象にならないとされたと言われる、辺野古におけるブイの設置に伴うアンカーのコンクリートブロックの重さ、幾らですか。
○山下芳生君 那覇空港は一、二トン、辺野古のブイ設置に伴うコンクリートブロックの大きさは四十五トンです、最大。そのことを事前の沖縄県との調整の中で、そういうブイを設置する際のアンカーの大きさ、重さ四十五トンだということを説明、事前にしましたか。
○山下芳生君 答えなさいよ。重さをちゃんと言ったのかということを聞いているんです。あなたが今示したブイの図ですよ、これですよ。ブイの大きさは大体一メートルぐらい。そこから細いひもみたいなのは鎖でしょうか、つながって、その下におもりがあるという図ですけど、これどう見たって四十五トン...全文を見る
○山下芳生君 なかったから言わなかったんですか。隠したんじゃないですか。言っていないんでしょう、官房長官。事前の同種の事業、那覇の滑走路増設、空港の、それと同じアンカーじゃないんですよ。四十五トンのコンクリートブロックを沈めているんですよ。そのことを事前に説明しなかった。だから、...全文を見る
○山下芳生君 本当にそんなことが通用すると思っているんですか。沖縄県に対して四十五トンのことを言わずに、知らない側がそんな大きなものは駄目だなんて言うはずないじゃないですか。当たり前じゃないですか。全然答えになっていないですよ。本当にそんなことでいいのか。  なぜ翁長知事が今回...全文を見る
○山下芳生君 何を強がっているんですか。私はアンカーがサンゴ礁を潰している写真をダイバーから直接手に入れて、直接ダイバーの話を紹介したじゃないですか。実際、そういうことが、沖縄県もまだ臨時制限区域の中に入れていないけれども、入らないまでもそういうことを沖縄県としてももう一部確認し...全文を見る
○山下芳生君 もう一回言ってください。今分からない。
○山下芳生君 いろんなものを、都合のいい解釈持ち出しちゃ駄目ですよ。  沖縄県が許可をする際に示した沖縄県漁業調整規則の中には、さっき言った文章が入っているんですよ、その取扱方針の中にね。その中には、岩だけじゃなくてサンゴも一体になって魚介類の基盤になっていると書いてあるんです...全文を見る
○山下芳生君 あのね、もう毎日説明を変えないでほしい。昨日、衆議院外務委員会で我が党の赤嶺政賢議員が聞いていますよ。防衛省地方協力局山本達夫次長から、都道府県漁業調整規則の解釈については各都道府県が判断するとはっきり答弁されていますよ。それに基づいて沖縄県は、サンゴ礁も当然対象に...全文を見る
○山下芳生君 普天間の危険性除去というのはみんな一致しているんですよ、みんな一致しているんですよ。それをどうやって除去するのかと。SACO合意から、もうそういう合意があったけれども、なかなか動かないというか、一ミリたりとも動いていない。それは、県内移設という条件付けたから動いてな...全文を見る
○山下芳生君 何をそんな前政権のことを持ち出すんですか。  あのね、仲井眞さんが掲げた公約と仲井眞さんの埋立承認は一貫性がないでしょうと。だから、去年の十一月の知事選挙で、普天間基地の閉鎖、撤去、県内移設断念、あらゆる手法を駆使して辺野古に新基地は造らせないという公約を掲げた翁...全文を見る
○山下芳生君 だから、それは当然なんですよ。そのためには県内に痛みを移すんじゃなくて、痛みを取り除くべきだというのが沖縄県民の意思であり、名護市民であり、そして普天間基地のある宜野湾市民の声です。宜野湾でも仲井眞知事よりも、前知事よりも翁長知事の方が三千票、票は多かったんですよ。...全文を見る
○山下芳生君 あのね、無条件に撤去すればいいんですよ。危険なものは取り除く。アメリカに海兵隊帰ってもらったらいいんですよ。そういう立場に立ってアメリカと交渉もしないで、やたら古い証文にしがみついて、今、粛々とということをおっしゃった。それ以外のもう選択肢はないと。  私は、日米...全文を見る
04月16日第189回国会 参議院 内閣委員会 第6号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  資料で今配付いたしましたけれども、四月八日付けの毎日新聞に、「倒れていた認知症男性 警察保護せず死亡」という記事が載りました。  ちょっと中身大事なので、ポイントとなる部分読み上げさせていただきます。  男性は二〇一四年八月十九日...全文を見る
○山下芳生君 事実ということですが、その後、記事を読んでいただくと、保護や身元照会しなかったことについて警視庁は、外傷や自傷他害のおそれもない、受け答えがしっかりし不審点も認められないなどと判断したと説明。一時的に気分を悪くして横になった近所の人、最近ホームレスになった人と推測し...全文を見る
○山下芳生君 今後、身元の照会等をきちっとしたいということですが、その次のページの資料に、御家族、御遺族の方が、何度も命を助けられる機会があったのに、二度とこのようなことが起きないよう対策を真剣に考えてほしいというコメントが載っております。  そのとおりだと思います。亡くなる前...全文を見る
○山下芳生君 それでは、本題に入りたいと思いますが、まず基本的な確認ですが、現在でも認知症の人は運転免許証を持つことができません。道路交通法で規定されている認知症とはどういう段階のものをいうんでしょうか。
○山下芳生君 厚労省、関連して、日常生活にまで支障が生じるとは具体的にどういう症状のものをいうんでしょうか。
○山下芳生君 次に、今回の法案で免許更新の際の簡易な認知機能検査で三分類が行われて、認知症のおそれがあるとされる人は全員専門医の診断を受けなければならないとされます。これまでは、認知機能検査でおそれがあるとされ、かつ、信号無視あるいは一旦停止などの違反が判明したら専門医の診断を受...全文を見る
○山下芳生君 法改正後に専門医の診断、臨時適性検査などの診断を受ける対象はどれぐらいになるか、あるいは、どれほどの人が免許停止・取消しになると想定されていますでしょうか。
○山下芳生君 その上で、免許停止・取消しとなると推定される方は何人ぐらいと。
○山下芳生君 これまでは百人から三百人ぐらいだったのが、一万数千人の単位で取消しになる方が出てくるであろうということであります。  それで、私、一般的に認知症の診断結果を告知する際に、その後の治療の方法や生活支援情報なども含めて伝えるなど多面的な配慮がされるべきであるとされてい...全文を見る
○山下芳生君 認知症の診断は、一般的に本人からの話を聞くだけではなかなか診断できません。御家族からの聞き取り、あるいはペーパーテスト、MRIなどの脳の萎縮状況などの画像検査などをして総合的に判断されると理解しておりますが、それでよろしいですか。
○山下芳生君 かなり判断自身が難しいものなんですね。医師によっても判断が違ってくる場合はざらにあります。それから、その本人の健康状態とか体調だとか、日時だとか、午前とか昼とかによっても症状が違ってくるということが間々あります。  ですから、これなかなか判断するのが難しいのが認知...全文を見る
○山下芳生君 そういう丁寧な対応がやはり必要だと思うんですね。  そこで伺いますが、今回、認知症のおそれがあると診断、判断された場合、免許証の更新で一旦免許は交付されるというふうに聞きました、講習受ければですよ。しかし、医師の診断をもらう、あるいは臨時適性検査を受けるということ...全文を見る
○山下芳生君 そこをちょっと心配するんですよ。都道府県公安委員会に任せていていいのかと。  要するに、認知症の正確な判断は難しい、一定期間が必要だ、特に独居の方の場合は、本人だけで判断できない場合は、先ほどあったように、プライバシーに配慮しつつ御近所の方から様子を聞くとかという...全文を見る
○山下芳生君 次に、認知症の診断でよく使われるCDR基準というのがあります。配付資料に、一番最後のページですかね、高知大学の研究を載せておりますけれども、このCDRの各段階で運転可能かどうかを医師の方に伺った結果、CDR0・5の段階ではもう一〇〇%、運転していいというふうに答えた...全文を見る
○山下芳生君 今後注視していきたいということなんですが、これは今までだったら年間三百人ぐらいの取上げですからね。取上げという言葉を使いましたけど、今後は一万数千人取消しになるわけですよ。それがきちっとした科学的根拠なしに、CDR1だから認知症だ、イコール取上げだというふうにしてし...全文を見る
○山下芳生君 じゃ、角度を変えますが、認知症の専門医の中には、例えば白か黒かでいいのか、免許証取消しか更新継続でいいのかと。要するに、地域限定というやり方もあるんじゃないかと。日常的に運転する道、場所、もう慣れた場所、限定された地域だけだったら可能な場合もあるんじゃないか。あるい...全文を見る
○山下芳生君 大臣にこれは聞いておいた方がいいと思うので。  さっき言いましたように、認知症の初期の段階では、認知症と認定された方の中でも運転能力があると、医師から見てですよ、そういう方も相当程度ある可能性があると。そこはまだ研究段階なんですね。そこを今の段階ですぱっと切っちゃ...全文を見る
○山下芳生君 それは二年間ありますので、しっかり注視しつつ適切に反映をしていただきたいと思います。  残りの時間もうありませんので、私、自家用車は山間地、過疎地において通院や買物、農作業を行うために必要な足となっていると思うんですが、これが運転できなくなったと、認知症として判断...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
05月14日第189回国会 参議院 内閣委員会 第7号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  四月一日から、子ども・子育て支援新制度がスタートいたしました。今日は、この制度でも位置付けられている放課後児童クラブ、いわゆる学童保育について質問したいと思います。  まず、学童保育とは何か、どういう役割を果たしていると政府として評...全文を見る
○山下芳生君 要するに、共働き家庭の小学校に通う子供さんたちを対象にした、放課後の生活と遊びの場を提供し、発達を保障するというのが学童保育だということだと思います。  現在、学童保育は全国に何か所あって、何人の子供が利用されているでしょうか。
○山下芳生君 全国の小学校の数も約二万ですから、それと同じ数、学童保育があるということです。  母親が働いている世帯は、小学校低学年では六割以上です。高学年になりますと七割を超えております。そういう家庭にとって、また子と親にとって大変大事な場所であり、役割を果たしているのが学童...全文を見る
○山下芳生君 今の御答弁聞きながら、私、なかなか感慨深いものがあるんですよ。といいますのは、この学童保育というのはもうずっと歴史があって、最初はやっぱり共働きの家庭の親御さんたちが、小学校に子供が上がったときにも保育所のような場所が欲しいんだと、これが子供の発達にとっても働き続け...全文を見る
○山下芳生君 全児童対策は、全国で今何か所実施されていて、何人子供さん利用されていますか。
○山下芳生君 全児童対策は一万余りですね。学童は二万ですから、数は半分ぐらいなんですが、対象が全児童ですから、一施設当たりの子供の数はうんと学童よりは多いというのが実態だと思います。  もう一つ、全児童対策には、先ほど、学童では作られた設備や職員の基準ありますか。
○山下芳生君 施設の基準などはないということですね。  それから、念のために聞きますけど、学童保育は基本的に平日毎日運営されていますけれども、この全児童対策はどうでしょうか。
○山下芳生君 毎日のところもあるけれども、そうじゃないところも多いということだと思います。  放課後の子供たちの安全な居場所、遊びや学びの場が確保できるという点では、私、この全児童対策も非常に大事だと思っております。時には、ドッジボール大会あるいは剣玉教室なんかを先生がやってき...全文を見る
○山下芳生君 大変よく分かる御説明、ありがとうございました。  その小一の壁を乗り越えるために、私は政府が様々な対策を取ることは当然必要だと思います。その対策の一番のメーンはやはり学童保育の充実であるべきだと思います。それから、学校施設の利用、教室の利用というのも当然あり得ると...全文を見る
○山下芳生君 要するに、もう何回聞いてもよく分からないんですよ。(発言する者あり)いや、もう時間がないので、もういいですわ。  何か所ぐらいありますか、一体型。
○山下芳生君 今、自民党席の方から、何で、一体型かと聞いているのに答えがないと、的確な御発言がありました。そのとおりなんですよ。私、何回聞いても、何で一体型なのか分からない。  それで、放課後子ども総合プランで、平成三十一年、二〇一九年、もうあと五年ですよ、までに三十万人の学童...全文を見る
○山下芳生君 大変大事な御答弁がありました。  もう少し、大阪学童保育協のちょっと問題点の指摘をついでに言っておきたいと思うんですが、五番目に、配慮や支援が必要な児童の保育環境が後退するということも言われております。少し障害をお持ちの子供さんたちにとって落ち着いた保育環境が後退...全文を見る
○山下芳生君 もう時間が来たので終わりますが、大阪の守口市は、一度、一体的な運用に踏み出したんですが、いろんな問題が起こったということで、親御さんの方から学童をちゃんと確立してほしいという運動があって、結局、学童をきっちり位置付けたんですよ。で、全児童にも専任の担当者も配置した。...全文を見る
05月26日第189回国会 参議院 内閣委員会 第9号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、個人情報保護法改正案について質問します。  今回の改正で要配慮個人情報の規定が設けられました。そこで、山口大臣に、まず要配慮個人情報とは何か、なぜこの規定が整備されたのか、御説明いただけますでしょうか。
○山下芳生君 今、その定義と、なぜそういうことを設けたのか、また取得に際して、あるいは第三者への提供に際しても本人同意を義務付けるということにした意味についても御答弁があったと思います。  私は、これらの改正の根底には憲法上の要請があると思います。憲法は国民に保障する基本的人権...全文を見る
○山下芳生君 その基本的人権の中で、私、とりわけ思想、良心の自由というのは、個人の内面的、精神的活動の自由、すなわち内心の自由の中でも最も根本的なものだと考えます。これ、大臣、ちょっと通告していなかったんですが、これは私が勝手に言っているんじゃなくて、東京大学の芦部信喜先生はその...全文を見る
○山下芳生君 大事な御答弁だったと思います。  今回の要配慮個人情報の規定の新設の根底には、今議論させていただいたような憲法上の要請があると理解いたします。  そこで、今回改正されようとしている個人情報保護法は、民間の事業者を対象としたものであります。ただ、私は、国の行政機関...全文を見る
○山下芳生君 できるだけ共通なものに持っていきたい、すなわち、要配慮個人情報の扱いについても、公的機関はできるだけ共通の認識で扱っていただきたいというのが大臣の御見解だと理解いたします。  そこで、山谷国家公安委員長に伺います。  岐阜大垣警察署市民監視事件と呼ばれる事件があ...全文を見る
○山下芳生君 事実だということを確認いたしました。  またちょっとその新聞の一面を見ていただきたいんですけれども、この大垣署とシーテックとの情報交換には重大な問題が幾つも含まれていると言わねばなりません。まず、個人情報が本人同意なしに勝手に集められていたということであります。し...全文を見る
○山下芳生君 公共の安全のためにという言葉がありましたけれども、こういう住民の至極当然な自分たちの住環境を守りたいという思いからの勉強会などがなぜ公共の安全のための監視の対象になるのか全く理解できませんが、続いて、一四年二月四日のところを見ていただいたら、B氏が法律事務所Gの後援...全文を見る
○山下芳生君 答えがないんです。なぜこういう住民の皆さんの活動が、公共の安全、秩序の維持のために個人情報が入手されなければならないというふうな対象になるんでしょうかという質問なんですが。
○山下芳生君 まあ何を聞いてもそういう答弁しか返ってこないのかもしれませんが、続けたいと思います。  とにかく、本人同意なしにこういう非常に思想や信条あるいは病歴に関わる情報が集められていたというだけではなくて、もう一つ重大な問題は、その本人同意なしに取得した情報が本人同意なし...全文を見る
○山下芳生君 もう何でもありということになっちゃうんですよ、こういうことが適正なんて言われるとね。  警察法に何とあるか。第二条、警察の責務とあります。警察は、犯罪の予防、捜査、その他公共の安全と秩序の維持に当たる。その責務の遂行に当たっては、不偏不党かつ公平中正を旨とし、いや...全文を見る
○山下芳生君 山谷委員長は大垣署とシーテック社が協議した、情報交換したという事実は認めました。その中身について、私はシーテック社の議事録も入手して、ほぼこれはそのまま朝日新聞には報道されております。  このような行いが、私は、普通に考えて、平穏な市民の活動であって、これを公共の...全文を見る
○山下芳生君 非常に浅い答弁だと言わざるを得ません。なぜなら、この議事録については県警は関知しないと言いながら濫用には当たらないと言うのは、これはどう考えても根拠がないじゃないですか。大垣署がそう言っているからそうだというだけであって、私は、国家公安委員長というやはり警察の全体を...全文を見る
○山下芳生君 もう一回聞きますけれども、ここに紹介したような住民の皆さんの活動が、なぜ犯罪の予防、鎮圧、捜査等に支障を及ぼすおそれなどと言われなければならないのか。なぜこのような平穏な暮らしを守りたいと願って地域の住民の皆さんが勉強会をしたり声を上げていくという活動が犯罪に当たる...全文を見る
○山下芳生君 もう全く闇の中ですよね。警察は、何をやっても警察であれば公共の安全、秩序の維持という名の下に許されるということを今答えたと思いますよ。しかし、そんなことで一般の国民の皆さん、住民の皆さんは納得できるはずがない。  二枚目に普通の市民の皆さんの声が載っております。上...全文を見る
○山下芳生君 県の公安委員会、警察も問題ですけれども、そのことに丸のみ、うのみして、何もされない残念ながら姿勢を示された山谷国家公安委員長の姿勢も極めて問われるというふうに思います。  警察による憲法違反の個人情報の収集、第三者への提供、それから市民の静穏な運動の敵視、監視、こ...全文を見る
05月28日第189回国会 参議院 内閣委員会 第10号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  個人識別番号、いわゆるマイナンバー制度は、赤ちゃんからお年寄りまで、住民登録をした全員に十二桁の生涯変わらない番号を付けて、社会保障や税の個人情報を国や行政機関が一体的に管理できるようにするものであります。年金、医療、介護、雇用や所得...全文を見る
○山下芳生君 次に、マイナンバー制度には企業も深く関わらざるを得なくなります。企業がどのように制度に関わるのか、どのような対応と準備が必要か、説明してください。
○山下芳生君 政府の「中小企業のみなさんへ」というお知らせを読ませていただきました。ナンバーの取扱いは従来の個人情報よりも厳格に行う必要がありますと、こう記されてありまして、漏えいしないために、取扱責任者、事務取扱担当者を特定し、それ以外の者が取り扱うことがないようにしなければな...全文を見る
○山下芳生君 しっかり対応しなければならなくなったことに伴って、負担が大きいんですね。  今日の日経新聞にもこういう広告が出ておりましたよ。二〇一六年一月、全ての企業でマイナンバー対応が義務化、マイナンバーサービス新登場、○○奉行にお任せあれと。こういうものが、もう本当に迫られ...全文を見る
○山下芳生君 そういうときにはナンバーを教えなければならないように周知するということですか、今おっしゃったのは。
○山下芳生君 ただ、もうマイナンバーに対するいろんな懸念が広がっている中で、できるだけそういうことを教えたくないという方が当然出てきているわけですね。そういうふうにもう従業員の家族から言われている経営者が出ているわけですから、これは周知徹底だけでいけるのかどうか、大変私は懸念をい...全文を見る
○山下芳生君 もう少し詳しく。  具体的に、国民の不安を払拭するための事前の評価制度だと思うんですが、どういうことをするんですか、この評価は。
○山下芳生君 例えば、マイナンバーを扱う職員ですね、職員の方一人一人に対して、例えば適格な人かどうか。私たちは大反対しましたけど、秘密保護法の適性評価みたいなことを、職員一人一人についてこういうことをこの評価制度の中でやるんですか。
○山下芳生君 その評価の実施状況は今どうなっていますか。
○山下芳生君 進捗率でいいますと、千七百八十八自治体ありますけれども、プラスアルファいろんな機関がありますけれども、その中で、評価を公表している自治体、どれだけありますか。
○山下芳生君 その進捗率は幾らですか。
○山下芳生君 十月から共通番号制度がスタートされるわけですけれども、あと四か月でありますけれども、先ほどありましたように、自治体の中でこの評価が終わっているのが六割余りですね。あと四割程度はまだ評価実施がされていないと。このペースだと間に合わないのではないかと思われる面があるんで...全文を見る
○山下芳生君 情報セキュリティーが御専門の産業技術大学院大学瀬戸洋一教授は、特定個人情報保護評価制度、今議論しているこの制度について、同評価制度は情報を扱うシステムの事前評価を行うものだが、重大な問題として、一部の大規模部門を除いて評価が自主チェックにとどまり、誰からも評価を外部...全文を見る
○山下芳生君 適切な評価がなされるであろうという希望的観測なんですが、私、近畿地方のある自治体職員、この分野の担当をしている職員から実態を聞きました。  今、住基ネットを設備を改修しながらこれにも、マイナンバーにも利用できるようにしようとされているんでしょうけれども、いつ改修で...全文を見る
○山下芳生君 次に、医療情報への利用拡大について聞きます。  今回の改定で特定健診データあるいは予防接種の履歴などについてもマイナンバーの利用を拡大するとしておりますが、具体的にはどのような検査結果が対象となるんでしょうか。
○山下芳生君 ほとんど一般の健康診断と重なる部分があります。視力、聴力、エックス線などがないぐらいなんですね。  確認ですけれども、事業主のやる一般健診のデータをこの特定健診とみなして保険者にそのデータを提出すれば事業主が補助金を受ける仕組みもありますね。
○山下芳生君 血液検査というのは、もう今どんどんどんどんいろんなものが分かるようになっておりまして……(発言する者あり)いやいや、まあいいですよ。血液検査の項目もこれから拡大されていくことになると思います。  医療関係団体、日本医師会も含めて、大変この医療情報へのマイナンバーの...全文を見る
○山下芳生君 もう答え要りませんけれども、私がさっき聞いたのは、事業主のやる一般健診のデータを特定健診のデータとみなして保険者に提出すれば事業主が補助を受ける制度があると。これはもう確認しておりますから、いいです、いいです、それは。いいです。  それで、今何で切り離そうとしてい...全文を見る
○山下芳生君 事業主が健康診断のデータを既に保有しているわけですが、過去のデータも事業主が要求すれば事業主が取得することができるのかということなんですが、事業主は直にはできないというふうにも聞いております。ただし、本人が同意すれば出すわけですから、出せるわけですから、本人が要求す...全文を見る
○山下芳生君 もう時間が参りましたので、レセプトについても、これがリンクされるということも可能性としてあるというふうに聞いております。健診のデータあるいはレセプト、それぞれの病院にどのようにかかったのかという履歴、これが合わさったらもう本当に個人の健康に関わる医療のデータが丸裸に...全文を見る
06月02日第189回国会 参議院 内閣委員会 第11号
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○山下芳生君 日本共産党の山下です。  お三方、ありがとうございます。  まず、田島参考人に伺います。  先ほどの意見表明の中で、市民の個人情報の収集、管理、利用が広がる一方で、市民が知るべき情報が秘匿されていく、大変危惧されると。同感です。お上の情報コントロールか、市民の...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。  お三方にそれぞれお聞きしたいと思いますが、先ほど来話題になっております日本年金機構の情報漏えい問題が起こりました。しかし、こういう問題はこれが初めてではありません。  ベネッセで起こった情報漏えいありましたけれども、これは業務委託先の...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございます。  城田参考人に何問か聞きたいと思いますが、この参考資料の三ページでEUのデータ保護指令のお話がありました。分かりやすく、ピザ屋さんの情報をどう加工するか、本人同意が必要な場合と必要でない場合、非常に分かりやすかったんですが、このEU指令では...全文を見る
○山下芳生君 続いて城田参考人に伺いますが、次の資料四ページの方に、オランダのカーナビメーカーが警察と連携してこのような情報が提供されていた、大問題になったということですが、これは発覚したのでこういうことがもう二度とされない、しませんというふうになったのかもしれませんが、発覚しな...全文を見る
○山下芳生君 同じ質問をちょっと、山本参考人、いかがでしょうか。
○山下芳生君 城田参考人、もう一問。  資料五ページのオプトアウトの周知徹底なんですが、これは私、本人同意なしに取得したり活用したりするということがオーケー、使いますよということが本人に伝わっていれば、拒否しない限り使えるということだと思うんですが、やはりそういうことがなかなか...全文を見る
○山下芳生君 田島参考人に伺います。  先ほどのイギリスのIDカードの挫折のお話ですが、いろいろお話伺っていますと、イギリスの民主主義に関わる民度の深さの一つの表れかなとも思ったんですが、何かこのIDカードを活用し始めてから問題が起こったり事件が起こったりすることによって議論が...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
06月04日第189回国会 参議院 内閣委員会 第12号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  私は、五月二十六日の当委員会で、岐阜大垣警察署市民監視事件と呼ばれる事件について質問をいたしました。大垣署の警察官によって、平穏な市民運動のメンバーやそれと無関係な個人に対する不当な監視、情報収集が行われ、そこで得た情報が利害の対立す...全文を見る
○山下芳生君 岐阜県警に報告を求め、面会の趣旨、日時を含む概要、その後の対応について説明、報告を大臣にしたということであります。  山谷大臣への報告では、大垣署の警察官はシーテックの社員といつ会ったとされていますか。
○山下芳生君 なぜ今後の警察活動に支障が出るのか分かりませんが、では、こちらからもう少し具体的に聞きたいと思います。  朝日新聞が議事録に基づいて報道したのは、平成二十五年八月七日、平成二十六年三月四日、同年五月二十六日、同年六月三十日に大垣署の警察官とシーテックの社員が会った...全文を見る
○山下芳生君 別の内容を聞きたいと思いますが、では、山谷大臣への報告では大垣署の誰がシーテックの社員と会ったとされていますか。
○山下芳生君 警備課長以下担当者だということでした。名前は分かりますか。
○山下芳生君 資料配付をしてください。    〔資料配付〕
○山下芳生君 今お配りしたのが、朝日新聞が報道した記事の基になっている株式会社シーテックの社員が作成した議事録であります。これは、不当な個人情報を取得、提供された被害者が相談している、ぎふコラボ西濃法律事務所の提供によるものであります。そして、この資料は、この法律事務所によって、...全文を見る
○山下芳生君 では、この議事録が虚偽であると主張されるのですか。
○山下芳生君 評価する立場にないということですが、評価しなければならない立場にあなたはあります。なぜなら、岐阜県警大垣署の警察官によって重大な人権侵害が行われたと記録されている議事録だからであります。それが真実かそうでないのか、調査して説明する責任が警察にはあるんじゃないですか。
○山下芳生君 それで逃げるつもりですか。逃げられませんよ、それでは。  だって、先ほど、今後の警察活動に支障を来すおそれがあるから答えられないという発言がありましたけれども、それは理由にならないですよ。それでだんまり決め込むことはできません。なぜなら、多数の国民に対する重大な人...全文を見る
○山下芳生君 今その認識は、この議事録に書かれてあることを事実として認定した上での見解ですか。それとも、そうではない一般論としての見解ですか。
○山下芳生君 それではその判断を信用するわけにはいきません。この議事録は虚偽ではなくて真実を記したものであります。それは、議事録を作成したシーテックの社員自身が認めております。  資料九ページ、一番最後ですけれども、御覧ください。  これは、朝日の取材にシーテックの加藤広地域...全文を見る
○山下芳生君 あくまでもこの議事録の内容を認めない、その上に立って、通常行っている業務の説明がありました。それでは納得できないですよ。  それでは、一般論として聞きます。私は、この議事録に書かれていることが真実だという認識に立った上で、一般論として聞きます。  居住地のそばに...全文を見る
○山下芳生君 質問に答えていただいていません。  私は一般論とは言いましたけれども、その一般論の中に、そういう事案が発生したときに、個々の住民、個々の個人の情報を収集し、第三者に提供することが通常の業務として含まれているのかという質問です。
○山下芳生君 確認しますけれども、住環境を守れるかどうか心配だといろいろな勉強会や陳情をする、そういう住民の個々の個人情報を収集し、それを第三者に提供することも通常の業務の一環という認識なんですね。
○山下芳生君 ですから、今私が示しました、個人の情報を収集し、第三者に提供するということも、そういう必要な場合は通常の業務の中に含まれるという認識なんですね。
○山下芳生君 結局、認めました。  これは、極めて重大な事実だと思いますよ。通常の業務の中に、個人情報の収集と第三者への提供が本人同意なしにやられることを通常の業務に含んでいると、警察は。これ極めて重大じゃありませんか。これは、警察が公共の安全あるいは治安の維持のためと言いさえ...全文を見る
○山下芳生君 日弁連の情報問題対策委員会の坂本委員長が新聞のインタビューでこう言っておられます。行政機関でも職権の濫用は必ず起きる。行政機関は民間と異なり、有無を言わせず情報収集を活用している。行政だから信用してくださいは通らない。個人情報保護について公的分野の監視、監督が必要だ...全文を見る
○山下芳生君 私は、今日の警備局長とのやり取りで、警察は、いろいろ理由を挙げて個人の情報を取得したり提供したりすることを、個々の具体的事実を明らかにせよといっても、それは認めない。一方で、通常の業務としてそれはやるんだと、そういう態度だということがはっきり分かりました。  結局...全文を見る
○山下芳生君 一日も早く原因の究明と再発防止の対策を取ることを求めたいと思うんですが、やはり今審議している共通番号制度にこれは大変大きな不安を与えることになりました。マイナンバーで一括管理がされていない今でもこういうことが起こるのに、さらに、赤ちゃんからお年寄りまで、一つの番号に...全文を見る
06月11日第189回国会 参議院 内閣委員会 第13号
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○山下芳生君 おはようございます。  今日は、答弁者の御都合で私から質問をさせていただきます。  まず、日本年金機構の水島理事長に質問をいたします。  極めて大きな社会問題になっております個人情報の流出問題ですが、五月二十九日に年金機構全拠点のインターネット接続を遮断したと...全文を見る
○山下芳生君 解析能力について明らかにすることになるので公表できないということですが、もう能力がないということがはっきり明らかになってしまったんですね。これ本当に、だから、そういう意味では、なぜこんなことが起こったのかということをしっかりと分析する上でも、ウイルス除去会社からどう...全文を見る
○山下芳生君 ウイルス除去会社からの報告は捜査とは関係ないと思いますよ。  それと、内容を詳しくということが明らかにできないということだと思うんですけれども、ただ、この報告、つまり、新種のウイルスは外部に情報を漏えいするタイプではないという報告が、最初、五月八日にNISCから不...全文を見る
○山下芳生君 いや、どなたが解析したのかと。役職名、部署名、個人名。
○山下芳生君 では、役職名、部署名を言ってください。
○山下芳生君 納得できないですよ。もう百二十五万件もの個人情報、年金機構から漏れちゃったんですよ、個人情報が。漏らしたのは日本年金機構なんですよ、意図的じゃないにしてもですね。その一方で、なぜ漏れたのかを明らかにするために必要な情報を出さないというのは、いかにもこれは本末転倒だと...全文を見る
○山下芳生君 引き続きこれは追及したいと思いますが、そこで、官房長官にお越しいただいております。  官房長官、サイバーセキュリティ戦略本部長は官房長官であります。この年金情報の流出問題について官房長官が報告を受けたのはいつでしょうか。
○山下芳生君 非常に遅いと言わなければなりません。もう我々がメディアで知ることと変わらないようなタイミングだったと言わなければなりません。  サイバーセキュリティセンター、NISCが五月八日に厚労省から不審な通信を検知したと、さらに二十二日に同様の不審な通信を検知して、それぞれ...全文を見る
○山下芳生君 セキュリティ戦略会議の話題にはならなかったということなんですが、それが本当によかったのかということも検証されなければならないと思うんですね。だって、これだけの、百二十五万件の情報が今のところ漏れたということが、はっきりすることがもう既に起こっていたということですので...全文を見る
○山下芳生君 その結果、残念ながら漏えいを防ぐことができなかったので、今官房長官も検証するということでしたので、その上で、私、このサイバー攻撃に対する政府機構を挙げた対策を今後強化する上で、この年金機構の今回の情報流出問題だけではなくて、様々な、これは政府機構だけではないですけれ...全文を見る
○山下芳生君 もう一点、たとえ仮に完璧に近いシステムを構築したとしても、それを扱う人間の問題があると思います。  意図的に情報を盗んだり売ったりする人間が一人でも入れば、そこから大量の個人情報が流出する危険性があるし、また実際にそういう形で流出が起こっているケースが少なくありま...全文を見る
○山下芳生君 これは答弁を求めませんけれども、年金機構問題でも非正規化が非常に大きな問題になりました。それから、ほかの事件でも、委託会社だとか非正規の人たちが、やはりこれ物すごいお金になっているわけですよ、売買されているんですね。そこが、身分が不安定なそういう人たちが情報を大量に...全文を見る
○山下芳生君 最後に、私、感じますのは、情報が集まれば集まるほど、集積すればするほど攻撃されるリスクが高くなるというのも大事な教訓ではないかと。  つまり、巨大企業だとか行政機構だとか、たくさんの情報が集まっているところこそ攻撃されやすい。なぜなら、その方が利用価値が高いからで...全文を見る
○山下芳生君 今、四つの私なりに考えた心配点、教訓、大体官房長官とも認識を同じにすることができました。  そこで考えると、マイナンバーなんですよ。マイナンバー制度は、今言った四つの心配、リスクを全部含めて高くする危険性があると思います。年金機構とマイナンバーの結合は、山口大臣、...全文を見る
○山下芳生君 残念ながら、そこに対する今国民の心配が高まっておりますので、しっかりとこれは懸念を払拭し切ることが恐らくできない状況が今起こっているんだと思いますので、これ、真剣な検討を要請したいと思います。  済みません、有村さん、今日来ていただいて、マタニティーハラスメントの...全文を見る
06月16日第189回国会 参議院 内閣委員会 第14号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  私も、警察庁の方からレクチャーを受けてもなかなかよく分からない、概念がですね。遊興しかり、それから風俗しかりなんですが、まず、風俗とは何か、お答えください。
○山下芳生君 それは非常に狭い解釈なんですよね。例えば学説では、元来、風俗とは風習の具現であると、換言すれば人間生活の全分野にわたって存在する風習を外面的に見たものであるとか、別の学説では、風俗とは社会において長年行われている生活上の風習であり、人の行動を規制する規範的意味を持っ...全文を見る
○山下芳生君 経過の説明がありました。今日は、規制改革会議でどんな議論があったのか、そこでダンスを外す必要があるという議論がどういうふうにされたのか、ちょっと紹介いただけますでしょうか。
○山下芳生君 御丁寧にありがとうございました。  もう今のような議論があって、私もその規制改革会議のヒアリングをちょっと見せていただきましたけれども、例えばこういう意見がありますよ。ダンスは人間の本能、根源的な喜びの表現である、ダンス文化が普及している国々を見てもダンスが青少年...全文を見る
○山下芳生君 平さんにも来ていただいていますけど、先ほどからかなり共感いただいているような感じがします。  地方創生ということが言われていますけれども、やはり地方創生の一つの鍵は文化を発信するということだと思いますが、そういう観点からいって、このクラブ文化、地方創生との関係、お...全文を見る
○山下芳生君 非常に重要な御発言を伺うことができたと思っております。  そういうことを、クラブの経営者の皆さん、みんな本当に自覚しているから、誇りに思っているから、クラブ文化に対するもう突然の摘発に対して大変お怒りだし、文化人がみんな反応したんですよ。坂本龍一さんはこう言ってお...全文を見る
○山下芳生君 許可要りますか。
○山下芳生君 ないんですよ。深夜に飲食店を営むだけだったら許可要らないんですよ。  何で若者が深夜になるかというと、長時間労働だからですよ。(発言する者あり)いや、私、聞きましたよ。だって、クラブの皆さん、私行きましたけど、八時に行ってぱらぱらですよ。九時ぐらいから、若者が二人...全文を見る
○山下芳生君 もう余計なお世話だと言わざるを得ません。お酒も文化だし、遊興だって文化なんですよ。だから、一つ一つは何ら問題ないと。だから深夜の遊興を解禁したんでしょう。ところが、三つそろったら何か善良な市民の風俗を乱すおそれがあると。おそれなんですよ。おそれがあるから規制しようと...全文を見る
○山下芳生君 現在六十六平米以上を恐らく三十三平米ぐらいに、半分ぐらいにするんじゃないかというふうに聞いておりますが、それでも、もっとちっちゃいところはクラブの中にあるというんですね。でも、ちっちゃいからいい雰囲気だという店もあるわけですよ。狭いところで音楽楽しむのが好きな人もい...全文を見る
○山下芳生君 随分緩むんですよ。これはいいことなんです。  ただ、心配するのは、特定遊興飲食店営業の営業設置許可地域、これどうなるか。これから政令でガイドライン決められるんですけど、どう考えていますか。
○山下芳生君 今の、現在午前零時までを一時まで営業することができる地域を参考にすると。これは深夜遊興も禁止していた時代、それから風俗営業に対する規制なんですよ。風俗営業じゃないですよ、深夜遊興は。深夜遊興は解禁されたんですよ。にもかかわらず、特定遊興飲食店営業の営業所設置許容地域...全文を見る
○山下芳生君 いや、さっきの営業区域の、これから政令で定めるんですけど、それによってこれまで健全に近隣と折り合い付けてやっていたところができなくなるようなことにならないように、政令を定めるときによく考える必要があるんじゃないですかという質問です。
○山下芳生君 もう時間ですから、終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案に対して反対の討論を行います。  反対する理由は、新たに設けられる特定遊興飲食店営業が曖昧で広範な行為を含む遊興を対象としており、警察の恣意的な介入、権力の濫用を招くお...全文を見る
08月24日第189回国会 参議院 予算委員会 第20号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今年は、戦後七十年の節目の年に当たります。日本共産党は、日本が行った侵略戦争と植民地支配によって犠牲となった内外の人々に深い哀悼の意を表するとともに、過ちを二度と繰り返さない決意を新たにするものであります。  総理は、八月十四日、安...全文を見る
○山下芳生君 今、懇談会の報告書では明記されているという御答弁でしたが、私は安倍談話を幾ら読んでもその主語を見出すことはできませんでした。  そこで聞いているんですけれども、総理は日本が植民地支配を行ったという認識をお持ちなんですか。
○山下芳生君 報告書の上に立ったのに、なぜ安倍談話では日本が植民地支配を行ったという認識が示されていないのか。歴代の政権は示しておりますよ。村山内閣は談話で、我が国が国策を誤り、植民地支配と侵略を行ったと、日本が植民地支配を行ったということをはっきり述べておりますよ。それが述べら...全文を見る
○山下芳生君 幾ら聞いても、肝腎要のことは答えられません。なぜ安倍談話に日本が植民地支配を行ったという認識が示されていないのかと聞いても、お答えはありません。  私は、じゃ、角度を変えますが、日本がどの国に対して植民地支配を行ったのか、これは非常に大事ですが、その認識、総理はあ...全文を見る
○山下芳生君 受け止めたのになぜはっきり書かないのかということを聞いているんですよ。  歴代の政権は、そのことについてもはっきり語っております。村山談話の翌年、一九九六年二月十六日、自民党の橋本龍太郎総理は参議院の予算委員会で次のように述べております。  韓国併合につきまして...全文を見る
○山下芳生君 全く答えていないですよ。総理、ちゃんと自分の言葉で答えてくださいよ。  橋本総理も、朝鮮半島を日本が植民地支配したとはっきり認識を述べました。私は、報告書で何を書いているかを聞いているんじゃありません。安倍談話にはそれがないんです。だから、安倍さん自身がそういう認...全文を見る
○山下芳生君 これは、橋本総理だけじゃないんですね。一九九八年十月八日、自民党の小渕恵三総理は、訪日した金大中韓国大統領とともに日韓共同宣言を発表いたしました。そこには、「両国が過去を直視し相互理解と信頼に基づいた関係を発展させていくことが重要」ということを述べた上で、「小渕総理...全文を見る
○山下芳生君 じゃ、もう一回だけ聞きますね。  有識者懇談会の報告書には、日本が植民地支配したとはっきり書いてあるんです。何でそれを安倍談話では削ったんですか。何でそれを書かないんですか。なぜ安倍総理自身の言葉で語らないんですか。それを言ってください。
○山下芳生君 全く答えになっておりませんよ。  ただ、唯一、一つだけ答えがあったのは、政治は、言葉を発するときに政治的影響を考えなければならないということだけでした。  ということは、橋本総理、小渕総理は、日本が朝鮮半島を植民地支配したとはっきり言っていますよ。これ、政治的配...全文を見る
○山下芳生君 何遍聞いても、そのことを言いません。結局、肝腎なことははっきり答えないんですよ。引き継ぐと言いながら、日本が朝鮮半島を植民地支配したという核心部分については一切語らない、一番大事な点は引き継いでいないということがはっきりしたと思います。  安倍談話は、さらに、日露...全文を見る
○山下芳生君 その認識を聞いているんですよ。それ答えられないんですか。
○山下芳生君 そのアジアの人々の中に朝鮮は入っているんですか、朝鮮の人々は。
○山下芳生君 答えられないんですね。当たり前だと思いますが。  朝鮮半島の植民地化がどのように進められたのか。明治の初めから、日本は清国やロシアと競いながら武力で朝鮮宮廷を脅迫して、計画的に朝鮮を植民地としていきました。一八九五年、日本の朝鮮支配に反対する中心人物だった朝鮮の王...全文を見る
○山下芳生君 朝鮮半島の植民地化と日露戦争との関係については、何遍聞いてもお答えがありません。  歴史の事実ははっきりしております。日露戦争直後の一九〇五年、保護条約はどのようにして締結されたのか、伊藤博文が憲兵を引き連れて宮廷に押し入って強引に調印させたものです。宮廷の外では...全文を見る
○山下芳生君 ばらばらになっているんですよ、安倍談話は。村山談話は、日本が国策を誤って植民地支配と侵略をしたことによってアジアの人々に多大な損害と苦痛を与えたことを反省しているんです。ばらばらじゃないですか。総理に幾ら聞いても、日本が植民地支配をしたという認識を示されない。  ...全文を見る
○山下芳生君 ここでも明確な答弁がありませんでした。私は、中国、アジア太平洋地域に対して日本が行った戦争が侵略なのかそうでないのかと総理の認識を問いましたが、はっきりした答弁はありませんでした。談話の中にもそのことは書かれておりません。  しかし、この点でも歴代の政権とは違うん...全文を見る
○山下芳生君 はっきり答えないんですね、侵略と。これまで村山談話でも、それから今申し上げた小渕総理の日中共同宣言でも、日本が中国に対し行った侵略とはっきり書いているんですよ。なぜこれまで述べたことを安倍談話では述べないのか、なぜ安倍総理自身の言葉で語らないのか。  私は、幾ら反...全文を見る
○山下芳生君 日本の戦争をポツダム宣言は世界征服の挙に出た戦争、侵略戦争だったとはっきり認めているんです。この規定を総理は認めないんですかと、こう言っているんです。
○山下芳生君 だったら、日本の戦争を侵略戦争と認めなければならないはずですよ。それを何遍聞いても認めない、個々の具体的な問題については歴史家の判断に委ねると言って逃げる。そんなことをやっていたんでは、日本はアジアでも世界でも孤児になると言わなければなりません。  ポツダム宣言に...全文を見る
08月27日第189回国会 参議院 内閣委員会 第21号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今問題になっている日本年金機構だけではなくて、各国の政府機関あるいは民間企業などで個人情報の漏えい事件が相次いで起こっております。私は、一連の事件から四つの教訓を酌み取る必要があると考えております。  一点、情報漏えいを一〇〇%防ぐ...全文を見る
○山下芳生君 私は、そもそも各分野の個人情報に共通番号を付ける、これ自体がリスクを高めるものだと言わなければなりません。これまでは、それぞれ流出した個人情報が幾つかの分野から出たとしても、それを突合したり名寄せしたりするのはなかなか困難でした。しかし、共通番号が付けられることによ...全文を見る
○山下芳生君 幾らそう言われても、各分野の個人情報に共通の番号を付けることになるんですから、これはやはり個人情報、プライバシー侵害のリスクは高まると言わざるを得ません。国民の不安もだから大きいんだと思うんですね。  私は、本来だったら、こういう事件が起こった以上、十月からのマイ...全文を見る
○山下芳生君 特定個人情報を保有する機関は、とりわけサイバー攻撃に対する対策を取らなければならない、日本年金機構はその点が極めて不十分だったという点では大臣も認識が一致しているということでありました。  では、年金機構以外の機関の対策は大丈夫か、万全なのかということになりますが...全文を見る
○山下芳生君 住民基本台帳に関する事務について、システムの改修をいつまでに行う必要がありますか、住民基本台帳について。
○山下芳生君 四月十七日の保護委員会と総務省の通知というものがありますけれども、そこには何と書いてありますか。
○山下芳生君 今正確に答弁ありました、六月までに実施する必要があるというんです。なぜなら、十月五日に通知されるわけですが、そのときに付番するんじゃないんですね。もう仮付番が六月の段階からされているということなんです。仮付番というのは本ナンバーと同じものなんです。それがもう既に六月...全文を見る
○山下芳生君 なおそれでも心配な点があるから、総務省から確認しているということでしたけれども、今、住基台帳のシステムについて、特定個人情報保護評価は終えて、改修も終えているということなんですが、この年金機構の情報漏えい事件が起こった後、総務省は、その評価制度が終わっているかどうか...全文を見る
○山下芳生君 まず、年金機構の教訓として、総務省は、いわゆる個人情報が入っている基幹系ネットワーク、内系ネットワークと、それからインターネットにつながっている情報ネットワーク、外系ネットワークは分離されていたと、年金機構では、しかしそれをコピーして情報系ネットワークで使っちゃった...全文を見る
○山下芳生君 そんな事実と違う答弁してもらったら困りますよ。それはね、何でそこを答えるんですか。  今の通知、こう書いていますよ。仮付番開始までに個人情報の流出防止のための十分な対策を実施していただくようお願いしますと書いてあるじゃないですか。何でこれを読まないんですか。
○山下芳生君 まず、期限が延びているというのは重大問題なんですよ。仮付番がされるまでに対策を自治体として取りなさいと言っていたのが、今度はもうマイナンバーの実施、十月五日までにしなさいよというふうに延びちゃっているんですよ。これは、やっぱり対策が取られていない自治体があるにもかか...全文を見る
○山下芳生君 全然おかしいですよ。  年金機構の教訓を踏まえて対策を取ろうとしているわけでしょう。そういう通知を出しながら、その対策がどこまで行っているのか、なぜ言えないんですか。個々の自治体名を言えと言っているんじゃないですよ。千七百余りある自治体の中で、どのぐらいちゃんと外...全文を見る
○山下芳生君 それはいつの時点ですか。
○山下芳生君 ということは、その時点で分離ができていない自治体、一割から二割ある自治体は仮付番はやめたんですね。
○山下芳生君 何でそんなことが勝手にできるんですか。六月の通知では仮付番までにやりなさいと書いてあるじゃないですか。仮付番後、これらの個人番号とすべき番号を含む個人情報を狙った新種のマルウエアによる標的型攻撃を受ける可能性があることから早急な対策が必要ですと、六月には書いてあるじ...全文を見る
○山下芳生君 理想的じゃなかったと、ない状況を自分でつくったわけですか。これだけ個人情報の流出が問題になっているときに、もう二度としないようにというふうに対策を求めながら、それができなかったら、仮付番であっても本付番と一緒なナンバーなんですよ。漏れるかもしれないから仮付番までにち...全文を見る
○山下芳生君 じゃ、仮付番をしたけれども、システムの改修が終わっていないところの個人情報は漏れないという保証がどこにあるんですか。
○山下芳生君 極めて無責任ですよ。何のためにこの通知出したんですか。年金機構の教訓を生かすために分離が必要だ、コピーはやらないようにしろと、そのために出した通知で、それを仮付番までにやらなければ、仮付番が本ナンバーですから、漏れる可能性があるんだといって自分で出しておいて、後から...全文を見る
○山下芳生君 大臣まで姿勢を低めちゃ駄目ですよ。自分でそういう形で年金機構の教訓が自治体に生かされているかちょっと心配だとおっしゃいながら、心配なことが今起こっているということを私提起しているのに、それはいろいろあるんだと、ほかにも手だて取るんだと。それじゃ大臣の役割がないじゃな...全文を見る
○山下芳生君 大臣、全く説得力ないですよ。  そもそも、このマイナンバー制度は国が決めた制度ですよ。地方自治体に丸投げしては駄目ですよ。責任持たなきゃ、国が、政府が。その担当大臣なんですから、大臣は。  地方自治体でそれが心配な点が起こっている、仮付番が対策が取られていない自...全文を見る
○山下芳生君 内系と外系、基幹系ネットワークシステムと、外に、インターネットにつながっている情報ネットワークシステムが年金機構は分離されていたんですよ。年金機構は分離されていたけど、あれだけの情報が漏れたんですよ。  ところが、自治体は分離もされていない。一緒につながっていると...全文を見る
○山下芳生君 その保証がどこにあるのか、私は聞いても分かりません。だって、仮ナンバーを付番するまでに終わらせなさいということでやってきて、終わらなかったんですよ。それでもう付番しちゃったんですよ。今度、本ナンバーを十月五日までにやるといったって保証ないじゃないですか。そのときでき...全文を見る
○山下芳生君 この一点だけでも、私、非常に問題が発生しているということが明らかになったので、これはもうきちっと、住基問題だけではなくて、いろんな分野で自治体はこういうことが起こっている可能性がある、十月からの実施は中止すべきだということを改めて申し上げて、終わります。
○山下芳生君 修正案の提案者の皆さんに質問します。  まず、日本年金機構に係る経過措置を設けた理由は何でしょうか。
○山下芳生君 ちょっと重なるかもしれませんが、その年金機構の経過措置、いわゆる利用停止、情報連携の停止、これは日本年金機構がどのような対策を講じた場合にその停止を解除する条件となるのでしょうか。
○山下芳生君 ありがとうございました。  日本年金機構以外の番号利用機関について、年金機構と同様の経過措置を必要とする機関はないという御認識でしょうか。先ほど私、地方自治体で見切り発車的なことがやられようとしているんじゃないかという問題提起もさせていただきました。また、そういう...全文を見る
○山下芳生君 個人情報保護委員会において検査等を行うということになっておりますけれども、地方自治体は同委員会による定期検査ではなくて定期報告としている理由は何でしょうか。
○山下芳生君 ただ、自治体の管理する、保有する個人情報も相当膨大ですから、定期報告だけでチェックできるのかという点はいかがでしょうか。
○山下芳生君 ありがとうございました。質問を終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、個人情報保護法及び番号法改定案に対し、反対の討論を行います。  反対する理由の第一は、番号法を改定し、プライバシー性が高い個人の預貯金や特定健診情報に番号を付番し、マイナンバー制度の利用範囲を拡大するものだからであります。  我が党は...全文を見る
09月03日第189回国会 参議院 内閣委員会 第23号
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○山下芳生君 日本共産党の山下です。  法案では内閣府から省庁に九つの事務を移管することにしておりますが、まず、有村大臣、どういう考え方でこれらの事務を移管することにしたんでしょうか。
○山下芳生君 レクチャーでは、いろいろ、今度スリム化ということで、各省庁に機能が移管されるものについては大体大筋道が付いて、それぞれの省庁で他省庁との連携もイニシアチブを発揮してもらえばできることではないかというものを移管したというふうに説明がありました。大臣うなずいておられます...全文を見る
○山下芳生君 基本理念のかなり短縮して報告をいただいたんですが、もう一つ、三項に大事なことがあるんですよ。犯罪被害者等が、被害を受けたときから再び平穏な生活を営むことができるようになるまでの間、必要な支援等を途切れることなく受けられるよう、講じなければならない、これも基本理念の非...全文を見る
○山下芳生君 刑事裁判の後、新たに民事裁判をするわけですが、そのとき、その刑事の裁判を務めた方がそのまま手続してもいいよということで、かなりいろんな立証をする上で被害者の側が負担が軽くなるという趣旨でそういう制度が創設されたわけですが、そういうこともあったんですが、じゃ実際に、犯...全文を見る
○山下芳生君 もう基本法ができて十年以上たっているのに、被害者の平穏な生活を回復する上で損害賠償がちゃんと実行されるのかどうかというのは大事なもうポイントなんですよ。それが、実態がいまだにちゃんと把握されていないというのは非常に問題だと言わなければなりません。  そこで、具体例...全文を見る
○山下芳生君 立替払制度はなじまないという、一旦はそういう認識に立たれたということですが、じゃ、どうするのかということが問われているんですね、損害賠償が実行されないケースが少なくないわけですから。まず、そもそも、損害賠償がどの程度実行されているのかも把握しないと対策の打ちようがあ...全文を見る
○山下芳生君 その給付金の実績はどうなっているでしょうか。平成二十六年で結構ですので、申請者数と給付者数、それから給付額の平均についてお答えください。
○山下芳生君 平均は二百四十七万円ということで、非常に少ないんですね。これで、さっきの状況で生活保障にはなり得ないという実態があるわけです。  それから、もう一つ言いますと、五百三十一人申請して五百三人に支給されたというんですが、そもそも身体的な障害あるいは死亡になるような犯罪...全文を見る
○山下芳生君 済みません、ちょっと通告なかったので、数字ですから、もう言います。ちゃんと報告があります。二十六年度で三万一千九百七十九件です。身体的被害の状況ですね。もちろんその中には、死亡、重傷、軽傷、軽傷が二万八千ですけどね、そのぐらいあるわけですよ。  だから、さっきの五...全文を見る
○山下芳生君 私は、やはり申請主義になっている点が一つ問題があると。それから、対象にならない犯罪もあるんですよ。例えば夫婦間のDV、これは減額ですね。親族が関係すると対象外になるというケースもあります。それから、いろいろ聞きますと、取調べの中で被害者がまるで犯人のような扱いを警察...全文を見る
○山下芳生君 それが国の責務だとしたのが基本法であります。その下で、今回、スリム化法で、この犯罪被害者等の施策が内閣府から警察庁、国家公安委員会に移管されると。本当に国家公安委員会に移管してしまって、今残っている課題、まだ道は付いておりません、道は付いていないこの課題にちゃんと取...全文を見る
○山下芳生君 万全尽くすということでしたが、そこで内閣府にもう一度、一つ質問したいんですけれども、諸外国で犯罪被害者等に対する経済的支援がどのようになされているか、内閣府として調査研究されていますか。
○山下芳生君 私も、内閣府犯罪被害者等施策推進室が平成二十三年度に諸外国における犯罪被害者等に対する経済的支援に関わる制度等に関する調査というものをやられているもの、報告書、見ました。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、韓国の犯罪被害者支援についての制度を文献で調査するとともに...全文を見る
○山下芳生君 是非その認識を具体化していただきたいと思います。スリム化の名で犯罪被害者の権利保障に関する政府の責任までスリム化されてはならないと、国が責任持ってちゃんと進めるべきだということを申し上げて、終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、内閣の重要政策に関する総合調整等に関する機能の強化のための国家行政組織法等の一部を改正する法律案に対して反対の討論を行います。  内閣官房、内閣府は、首相主導、官邸主導を強化することを目的に二〇〇一年の中央省庁等改革で再編、新設され、歴...全文を見る
09月14日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第20号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、相次ぐ自然災害で被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。  今回の安保法案が、四月二十七日に改定合意された日米防衛協力のための指針、ガイドラインを実行するために必要な法案であることは我が党の小池議員が暴露し、防衛省が提出...全文を見る
○山下芳生君 ガイドラインには、「日本以外の国に対する武力攻撃への対処行動」という項目が初めて盛り込まれました。防衛大臣、そこに何と書いてありますか。
○山下芳生君 パネルにしました。(資料提示)  日米両国が、米国又は第三国に対する武力攻撃に対処するため、武力の行使を伴う行動を取ると。これは、日本は攻撃されていないのに米国のために武力の行使をするということです。  歴代政権は、憲法九条の下でこんなことはできないとしてきまし...全文を見る
○山下芳生君 今ありましたように、日米安保条約は、日本の領域で日米いずれか一方に対する武力攻撃があった場合、共通の危険に対処する、すなわち武力行使をするというふうにしています。ところが、ガイドラインは、米国又は第三国に対する武力攻撃があれば武力行使するとしたわけですね。日本が武力...全文を見る
○山下芳生君 全然答弁になっていませんよ。安保条約上何でこんなことができるんですかと聞いているんですよ。地震対策とか海賊対策と違いますよ。武力行使を他国に対してやるんですよ。  安保条約第五条は米国が対日防衛義務を負う、そして六条で日本が米国に基地提供義務を負う、こう説明してき...全文を見る
○山下芳生君 安保条約の根拠、どこにあるのかと聞いているんですよ。ここに、日米両国が米国又は第三国に対する武力行使に対処して武力の行使をやると書いてあるんですよ。安保条約のどこにその根拠があるのか。  総理、これでは、日本が基地を提供する、米国が日本を防衛する、この安保条約の権...全文を見る
○山下芳生君 結局、安保条約では説明ができないということですよ。これ、事実上安保条約の改定ですよ。憲法の解釈を勝手に変えて、安保条約の枠も超えて、日本が武力行使する場面を飛躍的に拡大させようとしている。憲法の読み方だって変えて、やろうとしているじゃありませんか。こんなことを国会に...全文を見る
○山下芳生君 日米間で平時から有事まで自衛隊と米軍の政策面、運用面、すなわち作戦面の調整を強化するということは、日米統合司令部をつくって日本以外の国への攻撃に対する対処をするということじゃないですか。
○山下芳生君 この防衛省提出の統幕文書を見ますと、安保法案成立に先立って、八月には防衛協力小委員会、SDCから指示の発出がなされ、日米間の同盟調整メカニズム、ACMの運用が開始されることになっております。このACMは常設で、その中に軍軍間の調整所が設置されることになっております。...全文を見る
○山下芳生君 この統幕文書のスケジュール表に、八月にSDCが指示の発出をし、ACM、同盟調整メカニズムが運用が開始されると書いてあるんですよ。そうしているんですか、もう。動いているんですか。
○山下芳生君 同盟調整メカニズム、そうしたら動いているんですね。文書を発出されてACMは動いているんですね。
○山下芳生君 SDCに対してじゃなくて、SDCから指示が発出されることになっているんですが、その指示は発出されたんですか。
○山下芳生君 しっかりと受け止めていただけていないようなんですが。  じゃ、まだ動いていないと。いつ動くんですか。
○山下芳生君 統幕文書には軍軍間の調整所の運用要領について検討するとありますが、この軍軍間の調整所の運用要領はできたんですか。
○山下芳生君 軍軍間の調整所はどこにどんなメンバーで設置するのか、何を調整するのか、お答えください。
○山下芳生君 どこに設置するんでしょうか。
○山下芳生君 場所を全然お答えにならないんですが、横田ですか。
○山下芳生君 では、現在、自衛隊の司令部機能、自衛艦隊司令部、航空総隊司令部、中央即応集団司令部は、それぞれどこに置かれていますか。
○山下芳生君 自衛艦隊司令部は横須賀に米海軍とともにあります。航空総隊司令部は、二〇一二年に府中から米軍横田基地内に移転しております。中央即応集団司令部も、二〇一三年に朝霞から米軍キャンプ座間に移転いたしました。既に陸海空全ての自衛隊司令部が米軍基地内に置かれて、日米の司令部は一...全文を見る
○山下芳生君 場所だけ一体になるはずないんですよ。  驚くべきことで、この十年間の米軍再編で、日米陸海空司令部の一体化は進んでいる。その上、軍軍間の調整所を常設でつくる、これはもう一体化を更に深化させようということにほかなりません。法案審議の裏でこうした体制が着々と構築されてお...全文を見る
○山下芳生君 共同計画ではどういうことを決めるんですか。
○山下芳生君 ガイドラインにはこう書いてあるんですよ。「運用面及び後方支援面の所要並びにこれを満たす方策をあらかじめ特定する」、こう書いてあります。これは、平時から緊急事態に至るまで、どういう情勢下で米軍がどういう作戦を行うのか、その際、自衛隊はどういう作戦を行い、どの部隊がそれ...全文を見る
○山下芳生君 今言ったようなことがやられるんですね。確認します。
○山下芳生君 運用、所要、方策をあらかじめ特定するというふうに書いてあるんですね。  総理、こういう共同計画を作ったら、私は、米軍が何らかの事態で軍事行動を取れば、あらかじめ決められた自衛隊の部隊が動員されて、政府機関や自治体、民間の協力も求められる、これ自動参戦装置ということ...全文を見る
○山下芳生君 幾ら口で言っても、もう実態は日米一体化が進んでいるわけですね、軍事面で。  米軍と自衛隊の軍軍間の調整所を設置し、共同作戦計画を策定したら、これどうなるかと。圧倒的な情報と部隊を持つ米軍が作戦上の主導権を握るのは当然じゃありませんか。これ、一体化とともに自衛隊の従...全文を見る
○山下芳生君 自衛隊一千人、米海兵隊中心に三千人ですよ。これがそのときの写真ですが、自衛隊のヘリ空母「ひゅうが」の甲板上で離着艦訓練しているのは米海兵隊のオスプレイです。これ、誘導しているのは自衛隊員ですよ。米海兵隊と自衛隊による水陸両用作戦、上陸訓練も行われました。まさに、米軍...全文を見る
○山下芳生君 このパネルで示された沖縄の米軍基地と自衛隊の共同使用、訓練、これは検討しているということですか。
○山下芳生君 九月三日の記者会見で河野統幕長は、共同使用については作業部会を設けて鋭意検討している、シュワブ、ハンセンも含め検討しているとはっきり答えていますよ。中谷さんの答弁と矛盾しているじゃないですか。
○山下芳生君 私が言ったのは、九月三日の答弁で統幕長は、キャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブも含め共同使用を検討していると言っているじゃないですか。
○山下芳生君 九月三日の記者会見、お読みですか。
○山下芳生君 その部分を読み上げてください、河野さんの。
○山下芳生君 会議録の一番最後にはっきりおっしゃっています。読んでください。
○山下芳生君 だから、今読み上げられたように、キャンプ・シュワブ、キャンプ・ハンセン、名前を二つ挙げて検討していると言っているんですよ。  大体、安倍政権が作った防衛大綱でも、南西地域における米軍施設・区域の自衛隊による共同使用の拡大と書いていますよ。ガイドラインでも、施設・区...全文を見る
09月18日第189回国会 参議院 本会議 第43号
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○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、安倍首相問責決議案に断固賛成する討論を行います。  問責決議案に賛成する第一の理由は、安倍首相が、憲法九十九条によって課せられた憲法を尊重し擁護する義務をないがしろにし、憲法を憲法でなくする暴挙にひた走っているからであります。  戦争...全文を見る
12月10日第189回国会 参議院 内閣委員会 閉会後第1号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。おはようございます。  今日は、テロ対策等について、まず官房長官に質問をいたします。  パリで同時テロ事件が起こりました。犠牲者となられた方々に心から哀悼の意を表したいと思います。  言うまでもなく、いかなる理由があろうともテロは絶対...全文を見る
○山下芳生君 今、数字が紹介されました。  別の資料も一つ紹介したいと思います。十一月に発表されたグローバル・テロリズム・インデックス二〇一五、これによりますと、二〇〇〇年に世界でテロによって亡くなった方が三千三百二十九人、二〇一四年には三万二千六百八十四人と。どの資料を見ても...全文を見る
○山下芳生君 四点については官房長官とも認識が共有されたと思いますし、その方向で日本政府が努力するとともに、国際社会が一致結束した対策を取ることが大事だと思います。  この対国際テロに関わって、一つ私、大変懸念する問題がございます。それは、さきの国会で強行された安保法制、戦争法...全文を見る
○山下芳生君 我が国としては全く考えておりませんと、ISへの空爆への軍事支援についてですね。しかし、私が聞いたのは、アメリカから要請があったときに断れるのかという設問なんですよ。  去年の八月に、七月一日の閣議決定の後、アメリカからそういう支援の要請があったと報じられております...全文を見る
○山下芳生君 いや、政府が考えていないということは先ほどからもう確認したんです。アメリカから要請があったときに断れますかという問いです。
○山下芳生君 いや、それはもう分かっているんです。その上で、アメリカから要請があった場合に断りますかと。
○山下芳生君 そこははっきりしない答え方なんですね。  欧米諸国は今、ISに対する空爆に、アメリカだけではないですよ、のめり込んでいますよ。パリのテロ事件の後、フランスのオランド大統領は、戦争状態だと、その認識が正しいかどうかはここでは議論しませんが、そう演説して、自ら空爆を強...全文を見る
○山下芳生君 もう一度確認しますけれども、それは分かっているんです。アメリカから要請があったときに断ると、できませんと、そう言うんですね、言うんですかと聞いているんです。
○山下芳生君 そういうことじゃないでしょうかと聞かれても困るんですよ。断るのかと聞いているのに、断るとはっきり言えないところが私は一番問題だと思いますよ。私は、そこが重大だと思いますよ。  憲法九条を持つ国が、アメリカから言われて他国領土に対する空爆への軍事支援なんて絶対やって...全文を見る
○山下芳生君 分かりました。アメリカから要請があっても断ると言えないということがよく分かりました。  国家公安委員長に……(発言する者あり)いや、そういうことですよ、そう言うと言ったらいいのに言わないんだから。  国家公安委員長、同じ質問です。外国要人、日本国民の命と安全に直...全文を見る
○山下芳生君 次に行きたいと思います。  共謀罪について伺います。  河野国家公安委員長は、繰り返し国内テロ対策として共謀罪の新設の検討が必要であると述べておられます。  そこで伺いますが、私は、近代刑法の原則は犯罪の被害が発生して初めて犯罪として処罰できるということだと考...全文を見る
○山下芳生君 じゃ、なぜ共謀罪を必要とするのか。共謀罪というのは、犯罪の実行がなくても、それを謀議する、相談するということがあればその相談そのものを犯罪として処罰するということでありまして、これは内心の自由、思想、良心の自由に踏み込んでいく憲法上大変問題のある、憲法違反の法律にな...全文を見る
○山下芳生君 二点お話をされました。テロ対策として必要だ、特に条約上それが求められているということですが、私、警察庁からフランス・パリにおける同時多発テロ事件を受けたテロ対策というのを説明受けましたけれども、これによりますと、なかなか今できることをいろいろ努力されようとしています...全文を見る