山下芳生

やましたよしき

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

山下芳生の2018年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月05日第196回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  総理は、昨年十一月二十二日、参議院本会議での私の質問に対し、過労死、過労自殺の悲劇を二度と繰り返さない、強い決意で長時間労働の是正に取り組むと答弁されました。  過労死をなくすことは、働き方改革の原点です。昨年、NHKのある番組で過...全文を見る
○山下芳生君 総理に一点だけお聞きします。過労死の悲劇を繰り返さないためには、こうした一つ一つの過労死の事例からしっかり教訓を酌み取る必要があると思いますが、いかがでしょうか。
○山下芳生君 残念ながら、また新たな過労自殺が起こりました。(資料提示)昨日、朝日新聞が、裁量労働制を違法適用し、昨年末に東京労働局から特別指導を受けていた野村不動産の五十代の男性社員が過労自殺し、労災認定されていたと報じました。野村不動産は、全社員約千九百人の中で約六百人に企画...全文を見る
○山下芳生君 監督指導というんですけれども、では、こういう野村不動産がやっていたような裁量労働の違法適用を実態把握できているのかと。今、是正したこれまで件数は何件あるのか、お答えください。
○山下芳生君 私が聞いたのは、違法適用に対する是正件数です。
○山下芳生君 裁量労働制の違法適用での実態はつかめているんですかと。で、是正件数幾らですかと聞いているんです。違法適用ですよ。
○山下芳生君 だから、この対象業務が違う場合の是正、じゃ、幾つですか。(発言する者あり)
○山下芳生君 結局つかんでいないということなんですよ。裁量労働制を適用してはならない業種に適用していた、こういう野村みたいな実態をつかめていないんですよ。よくそれで是正指導すると言えたものだと。  二月二十日、我が党の高橋千鶴子議員が衆議院の予算委員会で、裁量労働制を隠れみのに...全文を見る
○山下芳生君 答弁に、答えてくださいよ。この野村不動産の特別指導は過労死の労災申請がきっかけだったと、これが事実じゃないのかと、亡くなってから指導したんじゃないのかと聞いているんですよ。
○山下芳生君 あのね、一般論では済まないんですよ。国会でわざわざ野村不動産の特別指導を例に出して、今後ともしっかり監督指導をすると答弁したんですよ。その根拠が今揺らいでいるわけですからね。これ、事実が明らかにされなければ国会審議ができなくなる、労働行政の信頼が崩れるということにな...全文を見る
○山下芳生君 さっき、特別指導の会見のときに過労死が起こっていたことを知らなかったと言っていたじゃないですか。ですから、それはちゃんと調べて報告してください。よろしいですね。
○山下芳生君 結局、裁量労働制を隠れみのにして、長時間労働、ただ働きが行われていたとしても、命が失われなければ違法行為が見付からないという状況になっているんじゃないかということなんですよ。  ですから、もちろんこれ、裁量労働制というのは労使の合意や本人の同意が必要です、手続が。...全文を見る
○山下芳生君 それが難しいと。野村も後から分かったんじゃないかと。調査してくれるそうですけどね。  ですから、やっぱりこれ、裁量労働制が事前に濫用を防ぐことが難しいと、これしっかり事実見なければ、過労死の皆さんの、御遺族の皆さんの無念を受け止めるとおっしゃいましたけれども、そう...全文を見る
○山下芳生君 佐戸未和さんの母、恵美子さんは、毎日毎日、娘の遺骨を抱きながら娘の後を追って死ぬことばかり考えていました。本当に宝物だったんですね。それが本当に志半ばで、本人が一番無念だったと思います。父、守さんは、未和の過労死の事実を踏まえて、その原因なりを含めて働き方改革を進め...全文を見る
○山下芳生君 今あったように、NHKでは当時、記者に対して事業場外みなし労働時間制を適用していました。この制度は、事業場の外での業務のために労働時間の把握ができないということで、例えば八時間なら八時間働いたとみなすという制度であります。労働時間の把握、管理が極めて曖昧になるんです...全文を見る
○山下芳生君 NHKは労働時間を適正に把握、管理していなかったです。罰則はあるんですか。
○山下芳生君 事業場外みなし労働時間制です。
○山下芳生君 そのとおりなんですね。使用者が労働時間を把握しなくても罰則ないんですよ。それがみなし労働時間制なんですね。長時間労働が蔓延するのは当たり前だと言わなければなりません。  女性活躍担当大臣でもある野田大臣に聞きます。  佐戸未和さんは亡くなった二か月後に結婚する予...全文を見る
○山下芳生君 思いは分かるんですけど、私が聞いたのは、みなし労働時間制は問題だと思わないかという問いに対してはお答えありませんでした。  佐戸未和さんのお母さんは、上司が日々の労働時間を管理していれば死なずに済んだ、みなし労働時間制を悪用した労務管理の怠慢による人災だと、きつく...全文を見る
○山下芳生君 私、未和さんの長時間労働にブレーキが掛からなかった根本にこの制度があるということを受け止めるべきじゃないかと言いましたけれども、残念ながらそういうお答えはなかったです。  次に進みたいと思います。裁量労働制について質問をします。  JILPTがこの間、裁量労働制...全文を見る
○山下芳生君 業務を断る裁量はありますか。
○山下芳生君 業務を断る裁量はないんですよ、私、詰めていますから、厚労省の担当者の方とね。  いろいろ言いましたけれども、じゃ、別の角度で聞きます。労働者がその日の仕事を切り上げて帰ろうとしているときに、上司が夜十二時まで残って働いてくれと命令することは違法ですか。
○山下芳生君 つまり、それはできないということなんですよ。違法になるんですね。  では、帰ろうとしている労働者に上司がこの業務をしてくれと追加の業務を命令するのは違法ですか。
○山下芳生君 追加の業務を命令するのは違法ですかと聞いているんです。
○山下芳生君 追加の業務を加えること自身は違法じゃないんですよ。加藤さんうなずいている。ですから、結局、自由な働き方と言いながら、これだともう野方図に働かされることになるんですね。労働者に業務量を断る権利、制限する裁量はありません。使用者がどんなに多くの業務量を与えても違法ではあ...全文を見る
○山下芳生君 罰則はないんですよ、もう私の方で言いますけどね。  結局、この一つ、二つ、こういうことがあるから裁量労働制の下で労働者は長時間労働になるし、過労死の危険が増大すると。これ、過労死の御遺族の方、共通して指摘している問題なんですね。  総理に伺いますが、こういう問題...全文を見る
○山下芳生君 こういう深刻な問題があるにもかかわらず、拡大したり高プロを導入するなどということは絶対に認められない、そのことを申し上げて、終わります。
03月16日第196回国会 参議院 本会議 第7号
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○山下芳生君 日本共産党を代表して質問します。  法案の質疑に入る前に、麻生副総理・財務大臣に質問します。  学校法人森友学園への国有地貸付け、売却に関して、財務省が決裁文書を改ざん、捏造して国会に提出していた事実が明らかとなりました。この文書は、国政調査権を持つ本院の予算委...全文を見る
03月20日第196回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  まず、野田大臣に端的に伺います。  森友公文書改ざん事件について、情報公開法を所管する総務大臣としての基本認識を述べていただけますでしょうか。
○山下芳生君 公文書管理法の第一条を紹介いただきました。非常にこれ大事な内容だと思いますし、それから情報公開法も車の両輪として、国民主権の理念にのっとり、行政文書、法人文書の開示を請求する権利を国民が持っていること、そして行政機関等の保有する情報の一層の公開を図り、もって政府、独...全文を見る
○山下芳生君 あってはならないとか大変深刻とかという言葉は何回も出るんですけど、国民主権の原則を破壊するものだ、そういう認識は残念ながら今日は聞くことができませんでした。またこれは追って深く議論をしたいと思います。  今日は、四月から大きく制度が変わる国民健康保険について質問い...全文を見る
○山下芳生君 資料に、これはちょっと直近のデータではないようですけれども、厚労省からいただいた資料を提示しておりますが、各保険者と比較しますと、市町村国保の、真ん中の段にありますけど、加入者一人当たりの平均所得、先ほど八十六万円とおっしゃいましたけど、この資料では八十四万円。ただ...全文を見る
○山下芳生君 都道府県と市町村が共同で運営する制度になるというふうに理解しております。  この新しい制度の下で保険料が高くなるんじゃないか、あるいは、払いたくても払えない方が一層の徴収強化に遭うのではないかという不安が広がっております。  まず、保険料の高騰、国保の都道府県化...全文を見る
○山下芳生君 今、激変緩和措置をとっていますということなんですが、具体的に伺いますけれども、滋賀県の大津市なんですが、所得二百万円、年収ベースで三百十万円の方、夫婦四十歳と子供お一人のモデル世帯で見ますと、この都道府県化になって一万八千三十八円、五・一%の国保料の値上げになります...全文を見る
○山下芳生君 六月に最新のデータを踏まえて決定するというふうに私聞いているんですが、去年の十一月段階ではこういう激しく、追加の激変緩和がこれからあるんだということですけれども、こういう上がり方をしようとしていたわけですね、検討されていたわけです。  もう一つ聞きますけれども、都...全文を見る
○山下芳生君 都道府県、保険料統一化された後でも市町村に決定権があるという理解でいいんですか。
○山下芳生君 いや、確認したいんですけれども、府と市町村が協議して、都道府県の保険料水準を統一する、統一化するということが合意された、その下でも市町村が保険料率を決めるということが可能なのかということを、確認です。
○山下芳生君 まあ、しかし、同じ水準が決められたら同じ水準で決めなければならないということですから、それはもう市町村が決めることには僕はならないと思うんですね。  そこで、市町村と県が、都道府県が協議しながらということはありましたけど、実際、大阪府の場合どんなふうに合意に至る経...全文を見る
○山下芳生君 大阪府の中はかなり多岐にわたって統一するんですね、保険料率、保険料の減免基準などなど入っていますからね、納期数まで統一しようということですから。  もう一つ、もう時間がなくなってまいりました。大阪府は、この間、他の県よりも国保加入世帯の所得の落ち込みが大きいんです...全文を見る
○山下芳生君 お答えがなかったです。それをできなくするのが統一保険料化だと思いますので、また引き続き議論したいと思います。  終わります。
03月23日第196回国会 参議院 総務委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  前回二十日に続いて、森友学園との国有地取引に関する財務省決裁文書改ざん事件について質問します。  今日は、関連する法令、公文書管理法、情報公開法を資料として配付しております。  野田大臣は、前回、質疑の中で、公文書管理法の第一条と...全文を見る
○山下芳生君 大変正しい御答弁が返ってきたなと思っています。  今、資料で配付したところに、二段目に公文書管理の在り方等に関する有識者会議の最終報告、これが法ができる前提になった最終報告ですが、その資料のアンダーライン引いたところに今大臣が述べたことが書かれてあります。正確な、...全文を見る
○山下芳生君 今の御答弁は前回も大臣の言葉として出たんですが、私は、大臣の言葉として、今回の公文書改ざんについては民主主義の根幹に関わる、民主主義の根幹を破壊する重大な問題だという認識を大臣の言葉で語っていただくことが大事だと思っております。いかがでしょうか。
○山下芳生君 いや、私、どういう言葉というか、はっきりと国民主権の原則、民主主義の根幹に関わる重大な問題だと、さっきそういうふうに公文書管理法については述べられたので、そこから照らすと、今回の公文書改ざん事件というのは民主主義の根幹を揺るがす、私はもう破壊することだと思いますが、...全文を見る
○山下芳生君 そういうふうにと言うんじゃ、私は、民主主義の根幹に関わる問題だとはっきり大臣言うべきですよ。そう言っているんだから、法律は。
○山下芳生君 やっと言ってくれました。  いや、これ、なぜこんなにしつこく聞くかといいますと、実は私、本会議でも財務大臣、麻生さんに聞いたんですよ、どういう認識ですかと。私は憲法の国民主権と議会制民主主義を破壊する歴史的犯罪行為だという認識ありますかと聞いたんですが、麻生財務大...全文を見る
○山下芳生君 大臣は安倍政権の一員であるとともに、情報公開法を所管する総務大臣でもあります。前回も答弁で、情報公開法に基づく開示を通じて国民に対する説明責任を全うすることは極めて重要と答弁されました。資料に情報公開法の一条も付けておりますが、これも冒頭は、国民主権にのっとりと、国...全文を見る
○山下芳生君 資料の二枚目から幾つかの記事を紹介してあります。私は、この公文書管理制度あるいは情報公開制度というのは、単なる理念法では決してなくて、情報公開を通じて国民に正しい情報が提供され、正確な判断、正確な主権行使に資する数々のこれまで歴史があったというふうに思っております。...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
03月28日第196回国会 参議院 総務委員会 第4号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日はまず、臨財債と法定率の問題について質問したいと思います。  地方の財源不足が続いているわけですが、これに対し、本来、私は、国が負担すべきところを国と地方が折半して負担するというルールの下に、地方自治体が臨時財政対策債を長期に発...全文を見る
○山下芳生君 千七百分の五十六で発行されていないと。本来財源不足があるはずなのに発行していないということですから、やはり臨財債といっても地方にとっては借金、新たな借金ですので、なかなかこれをそのまんま発行するということにはいかない事情がそれぞれあるんだと思います。  しかも、そ...全文を見る
○山下芳生君 臨財債の発行を更に増額してしのぐことはないというふうにはなかなか言えないんですね、これからのことですから。  それで、私は、そうなりますと、いつまでもこの臨財債でしのぐというやり方を続けていくわけにいかないと思うので、今日は財務省に来ていただいております、政務官に...全文を見る
○山下芳生君 大体、そういう答弁がずっと続いているんですね。  総務大臣に伺いますが、総務大臣も本来は交付税の法定率を引き上げることによって安定した財源を確保することが大事だというふうに、私の本会議に対する答弁でおっしゃいました。そのために粘り強く主張し、政府部内で十分議論して...全文を見る
○山下芳生君 結局、財源をどうするかなんですよね。私、本会議でも申し上げたんです。そこに切り込まないと、国、地方の財源を新たに確保する方途をどうするかということを真剣に検討しながら交付税の法定率の引上げを議論しないと、国も地方も財政が大変だということを幾ら繰り返し議論していても、...全文を見る
○山下芳生君 消費税増税を念頭に置いておられるかのような発言がありましたけど、これ、消費税増税は地方の景気も悪くして地方税収を落ち込ませてきたという経過もありますので、私はそこに安易に頼らない方がいいと、頼ってはならないというふうに思います。そのことを指摘しておきたいと思います。...全文を見る
○山下芳生君 今回議論したいのは学校用務員の事務なんですが、学校用務員の事務についても昨年度からトップランナー方式によって算定の水準が削減されておりますが、まず文部科学省、今日副大臣に来ていただいておりますが、学校用務員事務とはどのような業務でしょうか。
○山下芳生君 資料をお配りしておりますけれども、二枚目に学校現業職員のことをイメージができるようなニュースを配付させていただきました。  この下の方の手記みたいなものがあって、上の「学校の技師さん」、秋田県立高校勤務、照井吉仁さんについてが書かれたこと、ちょっと読みます。  ...全文を見る
○山下芳生君 総務省に伺います。  この学校用務員の事務がトップランナー方式によりまして算定減額されております。今回の法案では幾ら削られるのか、また五年間で終了することになっていますが、五年間で削減される学校用務員の算定の減額の総額、幾らになるでしょうか。
○山下芳生君 ちょっと数字ばっかりで分かりにくかったと思いますが、例えば小中学校一校当たりは、五年たったら七十八万円減額されるということになるわけです。二〇一六年度、三百七十万円から二百九十二万へと二割カットされることになります。  そこで、聞くんですけれども、これまで、ある自...全文を見る
○山下芳生君 済みません、前提、何と言ったの、全業務。
○山下芳生君 その中身もちょっと聞きたいんですけれども、学校単位の調査なのか、それとも一つの市町村の中に一校でも民間委託しているところがあればそれは一団体と数えるのか、それはどうでしょうか。
○山下芳生君 それでも三〇%台、あるいは市町村では二二%台ということなんですね。だから、そんなに民間委託って進んでいないんですよ。大半の自治体が民営・委託化されているということになっているのに、何でこれ学校用務員をトップランナー方式として対象にしちゃったんですか。
○山下芳生君 これまでトップランナー方式が導入された業務で、非常勤化しているところまでカウントしてたくさん民間委託化等されているというふうにカウントした業務はありますか。
○山下芳生君 ないんですよ。民間委託が大半の自治体でやられている業務はトップランナー方式になったところもありますけど、民間委託が二割とか三割なのに、非常勤が広がっているからといってトップランナーにしたところはないんですよ、ほかに業務は。そんなことやっていいのかと。トップランナーの...全文を見る
○山下芳生君 子供たちにとって学校というのは、学習の場であるとともに、一日の三分の一を過ごす生活の場でもあります。ですから、そういう中にこの用務員という、成績とか評価をするために子供を見る先生たちとはまた別の視点で、評価しないで触れ合うそういう方がいるというのは、非常に学校が豊か...全文を見る
○山下芳生君 学校用務員の評価をしっかりしていただきながら、トップランナー方式については矛盾ないんだという御発言でしたけど、これ、大変認識、私はそれでいいのかと思いましてね。  つまり、例えばトップランナー方式が導入された、学校用務員がですよ、ところでどうなっているかといいます...全文を見る
○山下芳生君 トップランナー方式によって民営化、非常勤化されたところでどうなっているか、継承されているのかを調べるべきじゃないのかという提起です。
○山下芳生君 終わりますが、総務省と協力して実態調査をしていただきたい、そして、これは、この方式はもうやめるべきだと、大胆に見直すべきだということを申し上げて、終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、地方交付税法等の改定案に反対の討論を行います。  主な反対理由は、法案が地方交付税制度を根本からゆがめるものだからであります。  地方交付税は地方の固有財源であり、自治体の財政需要を正しく反映することによって、財源保障機能と財源調整機...全文を見る
03月29日第196回国会 参議院 総務委員会 第5号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  昨年十二月、受信料をめぐる最高裁判決がありました。  そこで、NHKの上田会長に伺いますが、NHKにとって受信料とは何でしょうか。
○山下芳生君 私も、受信料を財源とする公共放送NHK、片や広告料収入を基盤とする民間放送、異なった放送事業体がお互いに長所を生かしながら、そして欠点を補いながら切磋琢磨して競い合う日本の放送制度というのは、うまくできた制度だというふうに思っております。  こうした二元的併存放送...全文を見る
○山下芳生君 そのとおりだと思います。先ほどもおっしゃいました、高度な自主性を財源面から保障するものだと。これ、非常に大事な認識だと思います。権力からも資本からも独立したメディア、税金で成り立つ国営放送ではなくて視聴者の受信料によって成り立つ公共放送には、視聴者・国民の立場から、...全文を見る
○山下芳生君 いや、その権力を監視する役割、権力から自立する姿勢、これは民放と比べても本来高いはずの、高くあらねばならないはずのNHKが残念ながら弱くなっているという指摘についてどう認識していますかと聞いたんです。会長の決意は分かっています。しかし、これまでそう思われていないとい...全文を見る
○山下芳生君 そうなっていないという批判についての認識を聞いているんですが、まあいいでしょう。  私のところにも、NHK関係者からの内部告発と思われる文書が届きました。  「ニュース7」、「ニュースウオッチ9」、「おはよう日本」などのニュース番組の編集責任者に対し、NHKの幹...全文を見る
○山下芳生君 まあ残念な御答弁でした。前会長がのりを越えた権力との癒着をやられた直後に現れた上田新会長が、やはりこの問題ではもっと敏感な感覚をお持ちいただきたいと思っております。今そのことが、視聴者からだけではなくて、私のところにこういう内容の文書が届くのは初めてです。これほど政...全文を見る
○山下芳生君 次に、国際放送の在り方について伺いたいと思います。  今年度のNHK予算に対する総務大臣意見、野田大臣の意見の中にこうあります、国際放送の分野ですが。我が国の重要な政策及び国際問題に対する公的見解を正しく伝えることがこれまで以上に重要となっていることを踏まえ、国際...全文を見る
○山下芳生君 総務省から資料いただきましたが、総務大臣意見で、国際放送について、こういう踏み込んだ、国際問題に対する公的見解を放送しなさいという要請が入ったのは安倍政権になってからなんです。平成二十六年度の新藤大臣からそういう文言が入って、ずっと野田大臣まで踏襲されています。 ...全文を見る
○山下芳生君 一般論でお答えになったんですが、この点でも私に内部からの告発がありました。  国際放送が拡大する一方で、ある背景には政府がしきりにハッパを掛けているところがあります。それは量だけではなく、質に対してもそうです。例を挙げます。国際放送テレビのニュースはニュースライン...全文を見る
○山下芳生君 こういうことがあってはならないと、あってもいい、いや、あってはならない、どちらでしょうか。
○山下芳生君 実際は、この間のNHKの放送の内容の変遷見ていますと、本来は受信料制度で最も独立性が担保されているはずの公共放送の放送内容が政権寄りにずっとなってきているということは、もう長く指摘されていたことなんですね。それはNHKにも問題があります。それをきっぱりと断らなければ...全文を見る
○山下芳生君 みなし労働制の適用がふさわしくない場合は、通常の労働時間規制が適用されるということです。  そこで伺いますが、NHKは、佐戸未和さんが亡くなった時点で時間外労働についてどのような労使協定を結んでおられましたか。
○山下芳生君 通告した質問に答えてくださいよ。佐戸未和さんが亡くなった当時、通常の労働者の労働協約、時間外労働、どうなっていますか。
○山下芳生君 時間外労働の上限、特別条項も含めて、どうなっていますか。
○山下芳生君 二か月で百時間、更に特別条項で百時間、つまり、二か月で二百時間までということだったという御答弁でした。  そうなりますと、佐戸未和さんは、さっき言ったように、百八十八時間と二百九時間、それぞれ亡くなる前一か月、時間外労働していたんですよ。しかも、それは、事業場外み...全文を見る
04月17日第196回国会 参議院 総務委員会 第6号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  過去二回、合併特例債の発行期限は延長されました。今回の法案で更に五年間延長されることになるわけですが、その提案理由は何か、議案提案者に伺いたいと思います。
○山下芳生君 ありがとうございました。  合併特例債を利用した事業の実施に支障といいますか問題が生じている事例を一つ紹介したいと思います。  奈良市は、二〇〇五年に、隣接する月ケ瀬村、都祁村と合併し、二十三事業から成る新市建設計画を策定いたしました。その主要な事業の一つが、資...全文を見る
○山下芳生君 そういうふうに判断してやってきたつもりなんですよね、奈良市も。ところが、こういう事態が起こっているんです。  私は、総務省は、合併特例債の発行期限が迫る中でこのような問題が生じることを予測できたと思うんですよ。なぜなら、特例債の発行枠は二兆円も残っております。駆け...全文を見る
○山下芳生君 分かるんです、その建前は。しかし、こういうことが起こっているのはなぜかということを問題提起しているんですね。  そこで伺いますけれども、合併特例債で建設された火葬場、斎場の数は幾らか、火葬場、斎場の建設工期は平均的に幾らか、お答えください。
○山下芳生君 今あったように、全国で合併特例債を活用して火葬場の建設等に二百件以上、実際事業がやられているんですね。結構いろいろトラブルが当然ながら住民の皆さんとの間で起こることもあって、建設までに期間が掛かるんですよ。ですから、そういう事態が全国でも、これは奈良だけではなくて起...全文を見る
○山下芳生君 平成の大合併というのは、御存じのように、政府が強引に、私から言わせればあめとむちを使って一気に合併を進めたということに問題点があったと思います。このあめの最大の一つが合併特例債ですね。ところが、もう合併が終わったら、この特例債に関わって様々な問題が生じたとしても、も...全文を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  先月、首相方針とされる放送事業見直しの内容が報じられ、波紋が広がっております。とりわけ、放送番組が政治的に公平であること、報道は事実を曲げないですることなどを定めた放送法四条の撤廃について、厳しい批判と不安の声が上がっております。 ...全文を見る
○山下芳生君 放送法には、四条のみならず、第一条「目的」にも、放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保すること、あるいは放送が健全な民主主義の発達に資するようにすることなどの原則が明記されております。放送の不偏不党、真実及び自律の保障、そして...全文を見る
○山下芳生君 あってはならないということでありました、そのとおりだと思いますが。  資料七ページ目を御覧いただきたいと思います。左側に、竹山昭子先生が書かれた「戦争と放送」の「序」を引用しておきました。竹山先生は、東京放送、TBS勤務の後、昭和女子大学で教鞭を執られた方でありま...全文を見る
○山下芳生君 大事な点を確認したと思います。  私、いろんな資料を読んでいまして、さらに戦前の放送の実態を振り返って深刻だと感じたのは、国民を戦争に駆り立てる道具としての役割を担わされたというだけではなくて、放送事業者が自ら進んで買って出たという事実であります。  一枚物とし...全文を見る
○山下芳生君 先ほどから割とあっさりとお答えいただいているので、少し確認したいんですけれども、真実を報道しないことがあってはならない、うそをついてはならない、そして政府の言いなりになってはならないということを、まあ当たり前のことのように今大臣からは御答弁あったんですが、私は、その...全文を見る
○山下芳生君 かつてあったことを深く反省する必要があるという点はいかがでしょうか。    〔委員長退席、理事堂故茂君着席〕
○山下芳生君 ここは本当に実態を踏まえて深く認識しないといけないと思っているところです。その反省の上に立って戦後の放送は出発したと思います。  資料八枚目、最後のところですけれども、これは、私はその痛苦の反省がにじみ出る決意表明として感激的に読みました。一九四六年四月三十日、日...全文を見る
○山下芳生君 肉声が聞きたいんですね。私は、高野岩三郎さんのこの決意は、相当ほとばしっていると思いますよ、戦前の反省が。それにじみ出ていると思いますよ。そのことを大臣の肉声で聞きたいんですよ。どうでしょうか。
○山下芳生君 大変伝わってまいりました。大変伝わってまいりました。それがやっぱり私は放送法を所管する大臣として大事だと思うんです。  やはり一条、四条を含む放送法を貫く根本精神は、国家権力からの独立、自律を保障し、表現の自由を守ることにあります。それを投げ捨て、踏みにじるような...全文を見る
05月15日第196回国会 参議院 総務委員会 第8号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  先日、当委員会でNTT霞ケ関ビルを視察いたしました。建物内を案内していただいたんですが、私が建物の中に入って感じた一番の感想は、この施設は、建物は、電話線の集積地だなということであります。  霞が関のエリア内から膨大な数のメタリック...全文を見る
○山下芳生君 視察では、NTT東日本の山村雅之社長と懇談することができました。山村社長は、幾ら時代が進んでも線がなくなることはないとおっしゃったんですね。なるほど、電気通信事業者にとって電話線、電話網は命なのだと感じました。  そうなると、電話線や設備を維持管理するための技術や...全文を見る
○山下芳生君 特に、メタルの線を保守する技術、技能、経験をお持ちの方は、もう今の現役のNTTの若い職員の方にはいないというんですね。しかし、これから議論しますけれども、メタルがすぐなくなることはありません。そうなりますと、このOB頼みで本当にそういうメタル回線が維持管理できるのか...全文を見る
○山下芳生君 ですから、世界でも初めての大規模な取組なんですが。  NTTは、IP網移行後、緊急通報における回線保留機能を廃止する方向を示しております。回線保留というのは、通報者が受話器を下ろしても、緊急通報受理機関側が切断しない限り接続状態を維持することという機能でありまして...全文を見る
○山下芳生君 終了予定とされるメタル電話の契約件数は二千百十四万件というふうに聞きました。たくさんあるわけですね、現在でも。  情報通信審議会の第一次答申は、IP電話や光ブロードバンドへの移行に直ちに対応できない利用者に対しては適切な補完的措置、いわゆるメタルIP電話等を提供す...全文を見る
○山下芳生君 結局、メタルIP電話がいつまで続くのかはまだ分からないということなんですね。  メタルIP電話に移行しても、利用者の基本料金が上がっていくことはないんでしょうか。
○山下芳生君 そういう説明をNTTされているんですが、料金、提供条件について、市場環境が著しく変化しないという前提が付いておりますので、これが前提が崩れると料金が上がるということがあるかもしれないというようなちょっとニュアンスがありますので、私はそれが覆ることがあってはならないと...全文を見る
○山下芳生君 今言われましたのは、一部の地域あるいはマンションの限定的なところでありまして、一般的に光IPで音声のみのサービスを提供しているところはないというふうに聞いております。  現在でも国民の通信料は大変重い負担になっておりますが、IP網への移行が、利用者が必要としないサ...全文を見る
○山下芳生君 検討が必要だということで、まだ保障されていないんですね。これは重要な問題だと思って引き続き注視していきたいと思います。  最後に、サイバー攻撃への対処に関して聞きます。  法案では、第三者機関、認定送信型対電気通信設備サイバー攻撃対処協会で情報共有を行うこととな...全文を見る
○山下芳生君 そうなりますと、ICT—ISACを構成しているのは、先ほど申しましたように通信事業者だけではありません。そこを第三者機関に認定した場合、電気通信事業者以外の者が新たに通信の秘密、すなわち誰から誰に、いつ、何度、どのような内容で通信があったのか、これに当たる情報に触れ...全文を見る
○山下芳生君 昨日聞いた説明とちょっと違うのでもう一遍確認しますけれども、この第三者機関が仮にICT—ISACが認定されたとします。今度新たなIPアドレスなどの取得を含む業務をやる部署は、ICT—ISAC全体でやるのか。全体でやるとなると、通信事業者以外のセキュリティーベンダーな...全文を見る
○山下芳生君 サイバー攻撃への対処では必要ですが、通信の秘密をないがしろにするようなことは絶対あってはならないということを申し上げて、質問を終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、電気通信事業法及び情報通信研究機構法の改正案に対し、反対の討論を行います。  NTTの固定電話網は社会を支える重要な公共インフラです。  NTTの固定電話網のIP網への移行は、二〇二五年頃に中継交換機等が維持限界となるとして進められる...全文を見る
05月24日第196回国会 参議院 総務委員会 第10号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  大分、杉尾さんと問題意識が重なっておりますので、どうしようかなと思いながら質問させていただきます。  まず、統計法第一条、「公的統計が国民にとって合理的な意思決定を行うための基盤となる重要な情報である」と、非常に重要な定義ですが、意...全文を見る
○山下芳生君 政策決定するときの根拠になると、非常に重要な位置付けだと思います。  続いて、統計法第三条、基本理念の二で、公的統計は、適切かつ合理的な方法により、かつ中立性及び信頼性が確保されるよう作成されなければならないとありますが、この意味をお答えください。
○山下芳生君 大事な御答弁だと思います。  そこで、具体の問題を聞きたいと思いますが、聞くことは杉尾さんとダブっておりますが、厚労省の働き方改革をめぐる、総理も厚労大臣も、裁量労働制の方が一般の労働者より労働時間が短いというデータがあるという、この根拠となった厚労省のデータ、こ...全文を見る
○山下芳生君 公的統計だということでありますが、そうすると、この厚労省のデータ、野党の指摘によって間違っていたということが認められて、首相の答弁は撤回をされましたし、裁量労働制の適用業務の拡大については削除されました。政策決定の根拠である公的統計がでたらめだったと、これは非常に深...全文を見る
○山下芳生君 不適切じゃ済まないですよ、これ。だって、平均値と最長の値を比べちゃ駄目じゃないですか。誰が考えても、小学生でも分かる、失礼ですけど。それを比べて、結果として裁量労働制より一般の労働者の方が労働時間が長い。比べるものが間違っているんですよ、比べちゃならないものを比べた...全文を見る
○山下芳生君 二月二十二日の野党の合同ヒアリングの中で、私も参加を時々するヒアリングですが、当時の厚労省の労働条件政策課長はこう言っておられます、大きなターニングポイントは日本再興戦略改訂二〇一四、これで一回リセットになったと。  日本再興戦略改訂二〇一四というのは、次期通常国...全文を見る
○山下芳生君 私の質問には答えておられません。  そういう残念な事態がなぜ起こったのか、政権のトップダウンで意向をそんたくせざるを得ない状況に追い込まれたんじゃないかと私は問題提起しているんです。担当官の方は、その影響があったと、大きなターニングポイントだったと正直に答えられて...全文を見る
○山下芳生君 総務大臣、これ、そういう、何といいますかね、もうしゃくし定規な解釈するんじゃなくて、これだけ国政の特に統計調査に対する信頼が根本から損なわれる事態が、先ほどの農林水産省の問題もそうですよ。もうそれ、今日、済みません、聞きませんけれども、時間なくなりましたので。  ...全文を見る
○山下芳生君 再調査は当然なんですが、再調査がちゃんとしたものになるかどうかの前提として、ちゃんと総括しないと駄目だということを指摘しておきたいと思います。  法案のもう一つの面、調査情報の提供先の拡大について聞きたいと思います。  調査票情報提供先について、これまでの公的機...全文を見る
○山下芳生君 日本経団連が、二〇一六年四月十九日に公的統計の改善に向けた提言をされております。そこには、「企業における利用促進に向け、今後は、利用目的を学術研究だけでなく、企業の商品開発、市場分析、地域産業の活性化等にも活かせるように緩和することが求められる。」としておりますが、...全文を見る
○山下芳生君 非常に怪しい答弁だと私は思いますよ。個々の企業が商品開発するために、公的統計から必要なデータを作ってくれと依頼されたら、オーケーということもあり得るという今御答弁に聞こえますよ。しかも、その基準は今、ないんですよ。これから省令に委ねられるわけですからね。そんなことで...全文を見る
○山下芳生君 ただ、専門家は、匿名データにしたとしても、いろいろ数が集まって集計されると分かる場合があるというふうに言っておられるんですね。そういう心配あると思うんですが。  そこで、これ大臣に聞きたいと思うんですけど、まず政府委員でも構いません。私は、調査票データの二次利用に...全文を見る
○山下芳生君 もう終わりますが、これ、家計調査の集計、個人に配られるやつですけれども、ここにちゃんと、統計法に基づき政府が実施する基幹統計調査です、記入内容は厳重に保護されますので、ありのままを御記入くださいとあるんですよ。誰もこれ第三者に提供されると考えないです、これ読んだら。...全文を見る
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、本法案に反対の討論を行います。  統計法は、公的統計が国民にとって合理的な意思決定を行うための基盤となる重要な情報であると位置付け、中立性及び信頼性が確保されるように作成されなければならないとされています。  しかし、各委員から指摘さ...全文を見る
05月31日第196回国会 参議院 総務委員会 第11号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今日は、古屋委員長、坂本、武内委員長代理、ありがとうございます。  今回の法案は、郵便局ネットワークを維持する費用として、先ほど御説明があったように、関連銀行及び関連保険会社に拠出金の支払を義務付ける制度を導入するものであって、郵政...全文を見る
○山下芳生君 ありがとうございました。期待されているところという御答弁でありました。この期待が本当に現実になるのかが心配なんですね。  法律七条言われました、銀行・保険窓口業務契約の問題は、あくまで届出制でありますので、これは受理するだけということになります。それから、十条言わ...全文を見る
○山下芳生君 そう言うんですが、しかし、一二年改正の郵政民営化法は、金融二社の株式処分について、その全部を処分するということになっております。ですから、将来にわたってもう全く民間会社になった金融二社、まあこれはゆうちょ、かんぽかどうかもまだ分かりませんけれども、そういうところにそ...全文を見る
○山下芳生君 だから、それは現在の状況なんですよ。完全に株式を売却するというのが法律にもう決定されているんですからね。完全民営化されたら、そんな期待は通らないじゃないですか。もっといい条件のあるところに行く自由はあるわけですよ。そのときに、コンビニがそういう受皿になるんじゃないの...全文を見る
○山下芳生君 もう時間来ましたのでまとめますけれども、資料二枚目見ていただきたいんですけど、郵便局は国内銀行よりも自宅からの平均距離は短いです。コンビニよりはちょっと遠いですけどね。それから、資料三を見ていただきたいんですが、先ほど大臣がおっしゃいました、コンビニゼロの過疎地の市...全文を見る
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  二〇一三年施行の改正労働契約法によって、期間の定めのある有期雇用契約が通算五年を超える場合に、労働者が求めれば期間の定めのない無期雇用契約に転換することとされました。いわゆる無期転換ルールでありますが、今年四月からこのルールが適用開始...全文を見る
○山下芳生君 大事な役割を果たしているんですが、国から年間七十八億円の補助もされております。その学習センターで働く職員四百三人のうち、七十九人が三月末で雇い止めされました。多くは五年以上あるいは十年以上働いてきた女性の皆さんであります。  兵庫と徳島の時間雇用職員の女性二人から...全文を見る
○山下芳生君 私は、こんなあからさまな無期転換ルールの逸脱のための雇い止めはないと思いますよ。これで何にも労働行政ができなかったら、労働行政は何のためにあるんだということになると思いますよ。  まあ、時間ないですから、私、総務大臣の責任も問われると思います。これ、総務省所管です...全文を見る
○山下芳生君 今ペーパー読んでいただいたんですが、私は、総務大臣として本当に積極的な対応が必要だと思うんですね。  いろんな理由があります。組織の活性化とか学生のニーズに合わせた魅力的なサービスとか言うんですが、そんなものは雇い止めの理由には全くなりません。いろんな対応がされる...全文を見る
○山下芳生君 次に、KLMオランダ航空の日本人客室乗務員がこの七月から大量に雇い止めされようとしている問題について質問いたします。  国交省、オランダ航空の日本国内の就航状況、月々の乗客規模などについて報告ください。
○山下芳生君 そういう状況なんです。  この日本人客室乗務員の方々が、七月から順次、期間が来たということで雇い止めされようとしておりますが、これは後で言いますけれども、まさに無期転換に掛かるような方々がそうされようとしているんです。  まず、どんな働き方をされているかについて...全文を見る
○山下芳生君 快適、安全、大切なお仕事だと。そのとおりだと思います。  ちょっともう大分前の話になりますが、野田大臣の先輩でもあられます亀井静香運輸大臣が、一九九四年のことなんですけれども、日本の航空会社の中でアルバイトスチュワーデスを導入することが問題になったんです。そのとき...全文を見る
○山下芳生君 ところが、残念ながら、そういう大事な役割を果たしているKLMの日本人客室乗務員、そしてまた亀井静香大臣の言葉を引くまでもなく、安全にとっては雇用形態は非常に大事なんだという客室乗務員なんですが、オランダ航空は、日本ベースで働いている日本人客室乗務員の方については、こ...全文を見る
○山下芳生君 私、当事者の方から聞いたんですけれども、東京労働局はKLMに対して啓発指導されました。されたんですけれども、先方の受け止めは、いろいろ説明を受けたけれども、その雇用方針を変えろなんて聞いていませんといって開き直っているんですよ、開き直っているんです。  こういう状...全文を見る
○山下芳生君 総務省として、今、女性活躍推進について、行政監視として調査対象にされているんですね、大臣。行政監視の対象として女性活躍推進について今調べ始めているんです。中身はいろいろあると思います。女性社長の比率がどうだとかというのはあるんですが、そういうことだけではなくて、本当...全文を見る
○山下芳生君 その志が現実の問題として是正できるように、私も是非精いっぱい頑張りたいと思いますから、行政機関の皆さんと政治の力が問われていますので、しっかり取り組んでいただけるよう私も力を合わせるということを申し上げて、質問を終わります。  ありがとうございました。
06月04日第196回国会 参議院 本会議 第25号
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○山下芳生君 日本共産党を代表して、働き方改革一括法案について安倍総理に質問します。  政治家にとって言葉は命です。たとえ自らに不都合なことであっても、真実に真摯に向き合う姿勢があるなら、その言葉は国民の心に響くでしょう。ところが、総理、あなたの言葉にはそれがありません。自らに...全文を見る
06月07日第196回国会 参議院 総務委員会 第12号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  四日の日に、規制改革推進会議の第三次答申が出されました。報道では放送法四条の撤廃見送りが大きく報じられましたけども、しかし、今回の答申には放送事業に大きな影響を及ぼす内容が含まれていると思います。そこで、今日は、私が一読して心配な点、...全文を見る
○山下芳生君 大事な御視点が示されたと思います。  私も懸念するのは、やはり、放送がこれまでずっと長い歴史の中で、また放送法によって規定されてきた、先ほど正確な求められている情報を提供する、民主主義の下でという言葉が大臣からありましたが、それは非常に大事で、つまり、今ネット上に...全文を見る
○山下芳生君 大事な御答弁だったと思います。  やはり、健全な民主主義の発達に資する、あるいはもう文化にも非常に大きな影響を与えるのが放送ですので、私は、この規制改革会議の視点が、新たなビジネスモデルをつくるとか国際競争とか、どうしてもこの産業政策的な視点が強過ぎるという危惧を...全文を見る
○山下芳生君 それをやればまた別の問題が出てくるという関係もありますから、関係者の声を広く聞いていただいて進めていただきたいと思います。  次に、4K、8Kについて聞きます。  六月一日、今年の十二月に始まる新4K、8K衛星放送の半年前式典が開かれたことがニュースでも報じられ...全文を見る
○山下芳生君 4K、8K合わせて二千百五十万台ぐらいですかね、見込んでおられるということなんですが、そうすると、一つ心配なのは、これはもう既に法案の審議のときにも議論になったことですが、4K、8K放送を視聴するために右左旋対応アンテナというものを設置する必要がありますが、ブースタ...全文を見る
○山下芳生君 総務省さんに簡潔に答えていただいたらいいんですけど、アンテナだけ先にもう設置して、そのブースター等の対応ができていないところもあるのではないかと思うんですが、そういう場合は、もう電気工事業者さんはアンテナは付けましたというふうになって、その工事が、対応が漏れるという...全文を見る
○山下芳生君 やっぱり電気工事店を通じた周知、対応が私も鍵だと思います。一般の消費者の皆さんがそういう対応が必要だということを認識されていない方の方がむしろ多いと思いますので、やはり、工事をする際、あるいはテレビを設置する際にそういうことを、電気工事業者さん、電器販売店も必要かも...全文を見る
○山下芳生君 国会中継が残っているというのは、我々にも非常に重要な問題ですので、知恵を出したいと思います。  それから、解説放送について伺います。  解説放送が付与された番組の割合は一二・七%、これも計画、九・七%と比べれば達成しているんですが、一割強しか解説放送は付いており...全文を見る
○山下芳生君 最後に、手話放送について伺います。  先天性の聾者の方、幼少に失聴した方にとって、聴覚を用いないで獲得した手話が基本の言語となっております。重要なコミュニケーションの手段なんですが、そういう方々にとっては字幕放送よりも手話放送の方が理解しやすいということになってお...全文を見る
○山下芳生君 ようやく目標が持たれたということです。ただ、週の中で十五分ですから、これは恐らくBBCの五%と比べてもまだまだ低いと思うんですね。  大臣、是非、こういう人に優しい放送というのは、4K、8Kと比べても劣ることのない技術を活用して、しっかりそういう方向での貢献ができ...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、NHKの二〇一三、一四、一五、一六年度決算に対して、反対の討論を行います。  二〇一四、一五、一六年度の予算案について、我が党は反対しました。当時の籾井会長の二〇一四年一月就任以降の発言は、放送法への不理解が露呈したものであるとともに、...全文を見る
07月09日第196回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第6号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。私からも、豪雨災害の被災地にお見舞いを申し上げたいと思います。  自民党の発議者に伺います。  選挙制度は議会制民主主義の土台であり、どういう選挙制度にするのかは、議会を構成する各党会派間で十分議論を重ね、合意を得る努力を尽くす必要があ...全文を見る
○山下芳生君 多数党が数の力で自らに都合の良い選挙制度改変を強行するなら、議会制民主主義は壊れます。ですから、今、岡田提案者も述べたように、参議院では、選挙制度改革について長年にわたって、名称は様々ですけれども、議長の下に小会派も含めた全会派の代表による協議の場をつくる努力をして...全文を見る
○山下芳生君 それは事実経過が違いますよ。様々な案について党内で検討し、専門委員会で言及したということですが、自民党が各派協議の場で提案したのは、正式に提案したのは憲法改定を前提とした案です。今年の四月になってもまだそれ主張していましたから。  自民党が改憲を党是としていること...全文を見る
○山下芳生君 驚きました。胸の痛みがないと。五月から改めたというのは、五月までの一年間は改めなかったということで、そこに胸の痛みを感じなければ、最大会派としてですね。  自民党のこういうやり方は今回が初めてではありません。二〇〇〇年公選法改定でも、参議院選挙制度改革協議会が九回...全文を見る
○山下芳生君 終わります。
07月19日第196回国会 参議院 本会議 第36号
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○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、伊達忠一議長不信任決議案に対する賛成の討論を行います。  議長にとって最も重要な役割は、選挙によって選ばれた全国民の代表者によって構成される参議院を公平かつ円満に運営することであります。  前回選挙直後の二〇一六年八月一日に行われた本...全文を見る
10月31日第197回国会 参議院 本会議 第3号
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○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、安倍総理に質問します。  この間、大阪北部地震、西日本豪雨、台風二十一号、北海道胆振東部地震など、大規模な自然災害が連続しました。亡くなられた方、被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。  災害から国民の命と財産を守ることは...全文を見る
11月22日第197回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  昨日の質問通告と順番変えまして、まず、民主主義と地方自治に関わる重大問題について質問します。  九月三十日、沖縄県知事選挙で辺野古新基地建設反対を掲げる玉城デニー氏が、相手候補に八万票の大差を付けて勝利いたしました。沖縄県民の揺るが...全文を見る
○山下芳生君 答えていないんですよ。  最高裁の判決は、処分に当たると言っているだけなんですよ。しかし、処分に当たっても、それが固有の資格に当たるかどうかの基準に照らして判断しなければなりません。その処分の相手方、つまり沖縄防衛局の行った事務事業の性格が固有の資格に当たるかどう...全文を見る
○山下芳生君 七条二項を私、示して、七条二項の判断が求められる、その基準はメルクマールに逐条解説で書いていますよと。じゃ、このメルクマールにのっとって、なぜこれが固有の資格に当たらないと判断したのかを聞いているんです。その答えはありません。
○山下芳生君 答えになっていないです。それは①なんですよ。国だけではなくて、一般私人、民間事業者も埋め立てることができる、取り消されれば埋め立てることができなくなる、それは同様だという場合は①なんですよ、固有の資格じゃないと言うんだったらね。しかし、その上に、処分の相手方が国の機...全文を見る
○山下芳生君 結局、この②を無視しているということですよ。全く無視している、形式上だけ判断してね。違いますよ。事の性格からいうと、これは固有の資格に絶対当たると。  その判断を、じゃ、米軍基地のために公有水面埋め立てるという事業、民間事業やったことありますか。そんな申請出ました...全文を見る
○山下芳生君 ないんですよ。  だから、これはしっかり、私が言いたいのは、行政不服審査法によって執行停止を決定したと言いながら、行政不服審査法の判断基準を全く無視している。これは法治主義に反しますよ、こんなことは。こんな無法な国交大臣の決定は、私は取り消すべきだと思います。 ...全文を見る
○山下芳生君 次に、この夏の猛暑により児童生徒が熱中症で亡くなりました。あってはならないと、小中学校の教室や体育館に来年の夏までにエアコン設置を求める声と運動が高まって、補正予算に設置のための特例交付金が盛り込まれました。  この問題で、長年運動してきた新日本婦人の会の皆さんが...全文を見る
○山下芳生君 先ほどの質疑でもありましたけれども、来年度は、そういう意味ではエアコンの設置費用あるいはランニングコストで自治体の必要経費はかなり増えると思われます。先ほどの自治体訪問でも、もう結局、交付税の総額は変わらないから自治体の中での予算の奪い合いになってしまうという声も出...全文を見る
○山下芳生君 やはり必要経費は増えるんですからね、増額を図るべきだと思っております。  エアコン設置の特例交付金は体育館にも活用できると聞いておりますが、文科省さん、今、体育館の申請、採択の状況、どうなっていますか。
○山下芳生君 何で体育館にエアコンが必要かということですが、猛暑日には子供たちを外で遊ばせることはできません。したがって、体育の授業は体育館でやることになります。それから、始業式、終業式などの全体行事も体育館で行われますし、もちろん災害のときには体育館が避難所になります。  総...全文を見る
○山下芳生君 そちらで付いたとしても、体育の授業にも使いますからね、エアコンは。  文科省、特例交付金で体育館へのエアコン設置の申請をしたけれども採択されなかった自治体には、今の緊防債が活用できることを周知すべきだと思いますが、いかがですか。
○山下芳生君 十一月九日、全国知事会が、被災者生活再建支援制度の充実と安定を図るための提言を発表されました。その土台となったワーキンググループの見直し検討結果報告を見ますと、同制度適用開始二十年を迎え、同制度において支障となった事例が出てきている、そのため支援対象を拡大する検討を...全文を見る
○山下芳生君 時間参りましたので。  これまでも、私有財産の再建には支援しないとか過去の災害被災者とのバランスとかいうことが壁になりましたけれども、それを打ち破ってきたのはやはり被災者の実態であります。そういう点で、今回の知事会の調査、提言にはそういう実態がたくさんありまして、...全文を見る
12月05日第197回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号
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○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  今回の法案は、来年三月一日から五月三十一日までの間に任期満了を迎える地方公共団体の首長と議員の選挙期日を統一することによって、国民の選挙に対する意識を高める等の利点があり、選挙事務の面でも合理的であるので、我が党は賛成であります。一方...全文を見る
○山下芳生君 要するに、首長や議員がいない期間が長くなったり、それから選挙で落選した者が、選挙後、首長や議員を続ける期間が長くなったりするということでありまして、これは民主主義と地方自治にとっても軽い問題ではないと思います。  そこで、古賀総務政務官に来ていただいておりますが、...全文を見る
○山下芳生君 次に、地方議員の定数が大きく減っている問題について議論したいと思います。  地方自治にとって、住民の多様な意見を行政に反映させることは極めて重要であります。その点で中心的な役割を果たすのが地方議員であります。  総務省に伺いますが、都道府県議会議員定数及び市区町...全文を見る
○山下芳生君 今の答えを資料一に表にして配付させていただきました。  平成元年以降、市区町村議員の定数は半減いたしました。背景には平成の大合併で自治体の数と議会の数が減ったことがもちろんあります。しかし、合併していない自治体でも議員定数は減っておりますし、あるいは合併が終わった...全文を見る
○山下芳生君 減ることによって、議員定数が、そういう機能が発揮しにくくなっているという指摘なんですけれども、それ、どうですか。
○山下芳生君 では、もう一つ聞きます。  平成の大合併によって周辺部の旧町村から議員が出にくくなる事態が生じていると私は認識しております。要するに、人口の多い市と合併した後ですね、大選挙区制になると人口の少ない旧町村から議員が選ばれなくなりやすいということなんですけれども、この...全文を見る
○山下芳生君 総務省の取りまとめでも、平成の大合併によって行政に住民の声が届きにくくなっているということはもう指摘されておりますので、特に周辺部で災害時にはそのことが支障になっているということは、まあ一概に言えないということなんですけど、一方で言うとそういうことは私は起こっている...全文を見る
○山下芳生君 せっかく和歌山県議、海南市長を務められた大臣ですから、もう少し踏み込んだ御意見をいただいた方が、せっかくこういう議論をしているんですから、こういう問題起こっていますよということを提起しているのに、条例で決めますというのでは、何の深まりもないんですよ。  資料三にも...全文を見る
○山下芳生君 公正で明るい選挙と、大臣、冒頭言われたんですよ。これ、公正に欠く状況が広がっているんじゃないのということを提起しているのに、全くかみ合った答えがないのは残念です。  大阪では、身を切る改革と言いながら、実態はこうなっている。切られているのは多様な民意、これが切り捨...全文を見る
○山下芳生君 今重大な答弁ですよ。当該法令を所管する当該官庁が判断すると言いました。  じゃ、これ何なんですか。総務省行政管理局が行政不服審査法の運用の基準を決めた逐条解説は何なんですか。これ無視して法の所管官庁が勝手に判断してもいいという今答弁に聞こえましたけど、そういうこと...全文を見る
○山下芳生君 重大なねじ曲げ答弁ですね。資料五に、法律の一条と七条を規定していますよ。一条の目的は、国民の権利が侵害されたときにこれを救済するためとはっきり書いてあるんですよ。しかし、国が用いる場合もあると、しかし、その場合は、七条の二項で固有の資格になるものは適用しないとはっき...全文を見る
12月07日第197回国会 参議院 本会議 第9号
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○山下芳生君 私は、日本共産党を代表して、安倍首相問責決議案に賛成の立場から討論を行います。  賛成理由の第一は、安倍首相の国会を愚弄する暴走が余りに目に余るからであります。  今参議院で起こっている、重要法案が審議が極めて不十分なまま次々強行されようとしている事態の震源地は...全文を見る