山添拓

やまぞえたく

選挙区(東京都)選出
日本共産党
当選回数1回

山添拓の2016年の発言一覧

開催日 会議名 発言
10月20日第192回国会 参議院 国土交通委員会 第2号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  今年七月の参議院選挙で初めて国会へと送り出していただきました。今日が初質問ですので、どうぞ皆さんよろしくお願いをいたします。  私は、労働事件に労働者の立場で取り組む弁護士として仕事をしてまいりました。空の安全を担う労働者の権利に関わっ...全文を見る
○山添拓君 争議権を確立すれば出資しないと脅し、ストライキ権を背景に労使交渉を進める権利を妨害する、憲法と労働組合法が保障する団結権を侵害するものです。なぜこんな事態に至ったのでしょうか。  当初、管財人は、人員削減は必要だけれども、しかしワークシェア的にやっていく、いきなり整...全文を見る
○山添拓君 今の話は判決文にも書かれており、東京地裁、高裁、認定されている事実ですから、御確認いただける内容かと思います。  私は余りにも酷なやり方だと思います。労働組合はこのときどう対応したか。人員削減は必要だという前提で、しかし解雇ではなくワークシェアとか、あるいは四〇%も...全文を見る
○山添拓君 私は、判決で認定された、こうした不当労働行為への受け止めを伺っています。書いてあることは分かっておりますから、大臣自身がどのように受け止めたか、このことを伺いたいんです。  そして、労働組合にどのような影響を与えたかという事実関係は、これもまた判決の中で事実関係が認...全文を見る
○山添拓君 そもそも、この不当労働行為を行った張本人は誰か。先ほどお答えいただきましたが、企業再生支援機構のディレクター、飯塚氏らなんですけれども、政府が約半分を出資する公的機関の人間です。JALの再生において、支援機構は、本来公正な立場で立て直しを進める管財人でありながら、同時...全文を見る
○山添拓君 JALが初めてなんです。まれな、特異なスキームを使ったと言えると思います。  支援機構が仮に管財人の立場だけなら、スト権確立なら出資はしない、こんな発言はできません。もちろん、出資者の立場だけでもこの発言はできません。管財人と出資者、両方の立場を兼ね備えていたから初...全文を見る
○山添拓君 遺憾だと。つまり、適切でなかったということをお認めなんだと思いますが、本件の、JALの件については具体的な個別の対応をしていないということも今の話の中で明らかだと思います。  JALの問題となった組合に対して、内閣府として、機構を所管する立場として謝罪することは当然...全文を見る
○山添拓君 資料の一枚目を御覧いただきたいんですが、そもそも今回、支援機構が管財人と出資者とを兼ねるというスキーム、これを考案したのは、国交大臣が二〇〇九年に設置したJAL再生タスクフォースの考案です。国交省も関与した異例のスキームの中で起きた不当労働行為です。  大臣は改めて...全文を見る
○山添拓君 大臣、前政権の話とおっしゃいましたけれども、行政としては連続しておりますから。そして、その間ずっと苦しみ続けているJALの労働者の皆さんがおられます。その方たちの前で、前政権が行ったことだから関係ないというようなお考えは決して示されないでいただきたいし、遺憾だという言...全文を見る
○山添拓君 国の責任は明らかだと思うんですね。責任があるのかどうか、遺憾だとおっしゃるなら、その責任をどう取るのか。働く者の職場を奪って、労働者の団結を侵して、司法に断罪されてもいまだに国の責任を認めない、個別の労使間の問題のように扱っている、そのような答弁はにわかには信じ難い思...全文を見る
○山添拓君 経営破綻でやむなく退職させてしまった労働者については経営が再建したら元に戻すんだと、これが世界的には常識なんだと思います。だから、海外では、外国人の元JALの職員を戻していると。なぜ日本ではできないんでしょうか。ましてや、JALは、経営破綻した当時も含めて莫大な利益を...全文を見る
○山添拓君 二〇一二年、平成二十四年八月十日の「日本航空の企業再生への対応について」、八・一〇ペーパーと呼ばれていますが、JALの二〇一六年度までの中期経営計画の期間中、航空局は、再生の進捗状況について報告を求め、その状況を監視し、必要に応じ指導助言を行うとしています。不当労働行...全文を見る
○山添拓君 極めて無責任だと思います。  JALは国策として企業再生が行われたわけです。それは、今日この場にいらっしゃる皆さんお分かりのとおりです。この中で、公的機関である支援機構が労使の誠実な協議に応じないばかりか、国がこしらえた特異なスキームに乗じて虚偽の事実を伝えてまで不...全文を見る
11月10日第192回国会 参議院 国土交通委員会 第4号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。本日は、三名の参考人の皆さん、ありがとうございました。  私からは、川村参考人にまず御質問をしたいと思います。  川村参考人自身、山梨にお住まいということで、実験線の状況についてもお見知りおきだということなのですが、そしてまた残土の問題やあ...全文を見る
○山添拓君 実験線はまだ四十キロ程度ですので、それが更に広がっていくということかと思います。  引き続き川村参考人に伺いますが、リニアの工事認可に対して五千名以上の方がその処分の取消しを求めて異議申立てをされると。今年五月には七百三十八名の方が取消し訴訟を裁判を提起されたという...全文を見る
○山添拓君 そうして造られようとしているリニアは、東京―大阪を一時間余りで結ぶと、そして人口七千万人のメガロポリスをつくろうと、地方創生回廊をつくるんだというふうに言われています。  これも川村参考人にお聞きしたいんですが、そこで目指されている、描かれている社会というものはどう...全文を見る
○山添拓君 最後に、杉山参考人、そして正司参考人に伺いたいと思っております。  お二人とも、今回の財政投融資の投入について、公的支援という言葉で紹介をされました。どういう意味で支援というふうにお言葉をお使いか、また、この財投の投入によってJR東海にはどのような効果があるというふ...全文を見る
○山添拓君 三名の参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございました。  質問を終わります。
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  今回の法案は、JR東海が全額自己負担で建設するとしてきたリニア中央新幹線に対して、財政投融資という形で三兆円もの公金を投入するものです。リニアについては様々な問題が指摘されておりますけれども、融資を行うからには事業の採算性は重大な問題だと...全文を見る
○山添拓君 JR東海に確認をした上でということで、そのような趣旨で社長が発言したということを国交省としても把握しているということだと伺います。  リニア計画、おっしゃったとおり、予定額で九兆三百億もの建設費、借金の返済と金利の負担があり、開業後は東海道新幹線に加えてこのリニアの...全文を見る
○山添拓君 確認しますけれども、このJR東海の試算の方法というのは、リニアが開業すればどのぐらいの需要が起きるか、リニアに何人ぐらいの人が乗るか、あるいは東海道新幹線にどれぐらいの人が乗るか、こういう想定ではなくて、まず収入を、名古屋開業で一・一倍、さらに大阪開業で一・一五倍、こ...全文を見る
○山添拓君 今、彼らなりの見積りというふうに表現をされましたけれども、まさに独自の方法で、実績を踏まえて収入はこれぐらいになるだろうと、言わば収入の期待値をここに定めたと、それを基に収入額を定めたものだと。その収入ならこれぐらい乗るだろうというふうに逆算したものにすぎないと。私は...全文を見る
○山添拓君 いろいろおっしゃいましたけれども、結局リニア単独での収支がないということなんですよね。これは私は驚くべきことだと思います。三兆円もの投資を行うのに、そしてまた、先ほどおっしゃったとおり、JR東海の社長も自らペイしないというふうに発言していることもありながら、事業自体の...全文を見る
○山添拓君 収益力の高い東海道新幹線と一体経営だから経営が安定すると言いながら、その東海道新幹線の収支について何の根拠もないということではないかと思います。  今、一体で、全体で見れば収支は大丈夫なんだということをおっしゃいました。先ほど、リニア新幹線の収入については八千二百億...全文を見る
○山添拓君 大体六千億ぐらいを見込んでいるということになるでしょうか。  ここにJR東海の昨年度の損益計算書があります。そこでは、営業に掛かっている費用、七千九百億というふうにあります。JR東海というのは、九割が東海道新幹線によって収入を得ていますし、営業の費用も同様に掛かって...全文を見る
○山添拓君 ですから、一体経営だから安全なのだ、安定経営なのだということの根拠は、リニアの方についても東海道新幹線の方についても何ら示されていないんですよ。リニアは単体で収支が黒になるのか、あるいは東海道新幹線は単体でどうなのか、こういうことを分析すらしてきていないということだと...全文を見る
○山添拓君 はい、まとめます。  安全面、技術面、環境影響など問題が山積しており、この間この建設についての国民的な合意はないと考えます。ましてや、全額自己負担を公言してきたJR東海に対し、ずさんな需要予測しか行わず、まともな収支予測を行うことなく安定経営だから大丈夫だと吹聴し、...全文を見る
○山添拓君 日本共産党を代表して、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  第一に、リニア中央新幹線の建設事業そのものに大義がありません。自然豊かな南アルプスを長大トンネルで貫き地下水脈を寸断する、大量の発生残土の搬出先もほと...全文を見る
11月16日第192回国会 参議院 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 第5号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  私からは、先ほども話題になりましたが、ISDS条項について伺います。  ISDS条項はTPPの中核的規定の一つとされています。外国投資家が、投資協定に違反する投資先国の政府の行為について、その投資先国の政府に対して損害の賠償を求め、国際...全文を見る
○山添拓君 いろいろおっしゃいましたけれども、何点かに整理しますと、一つは、例外や留保規定があるから大丈夫だということをおっしゃった。これは留保事項に当たるかどうかというのは最終的にTPP委員会の解釈に委ねられるとされています。ところが、TPP委員会がいかなる組織であるのか、これ...全文を見る
○山添拓君 資料には他に、懲罰的損害賠償を命じることはできないとする規定というものも書かれています。  大臣、この中で、今資料一で示している中でTPPで初めて導入する規定というのはあるんでしょうか。
○山添拓君 今の三つ目は資料の一の中には入っておりませんでして、外務省も濫訴防止のための規定だというふうには考えていないものですよ。それを御説明されるのはおかしいと思います。  ちなみに、ここの資料一で挙げられている四つの規定というのは全部これまでの協定でも入っているんですね。...全文を見る
○山添拓君 TPPでは三年六か月なんですね。むしろ長くなっているんですよ。  懲罰的損害賠償について、これ外務省に、わざわざ書いてあるから聞いているんですけれども、ひどい違反をする者に対して制裁的に実際の損害額に上乗せして賠償させるというもので、日本ではそもそも認められていない...全文を見る
○山添拓君 懲罰的であることの基準がない以上は、最終的には仲裁廷が損害賠償額をどのように評価するかによって恣意的に判断され得ると考えます。逸失利益が何十年もわたるのだと認定されれば、賠償額は高額になります。そもそも、各国が多額の損害賠償を請求している実態を考えれば、この懲罰的損害...全文を見る
○山添拓君 資料の二を御覧いただければ、そのことが書かれています。NAFTAでは全部で六十九件の提訴があったとされています。  TPPと同様の濫訴防止規定が既にあるにもかかわらず、なぜNAFTAでこれほどの提訴件数に上っているのか、大臣、お答えいただけますか。
○山添拓君 お答えになっていないと思いますが。  アメリカ企業の提訴が圧倒的に多いんですよ。勝訴したのもアメリカ企業だけです。アメリカ企業にとって濫訴防止に役立っていないということにほかならないと思います。  TPPによって、これまでISDS条項を含む投資協定のなかった日本と...全文を見る
○山添拓君 ちょっと答えていない。(発言する者あり)もう一度、じゃ聞きますけれども、それでも日本は提訴されないというふうになぜ言い切れるのか、これを聞いているんですよ。
○山添拓君 余りにも危機感がないと思いますね。  先ほど、最初の質問に対する答弁の中で、公共の福祉を目的とするもの、環境や健康のための規制について、正当な目的というふうにおっしゃいましたが、そうした規制については守られるんだという政府の説明があります。これ、信用に値するものなの...全文を見る
○山添拓君 カナダの裁判所というのは、近年、特許を与えるための要件である医薬品の有用性、これについて厳しい判断を下すようになっています。リリーが提出したデータの臨床試験はデータ数が少なく期間も短い、したがって有用性の要件を満たさないと裁判上判断されました。要するに、国民の生命、身...全文を見る
○山添拓君 間接収用を理由に訴えられることはないと言えるのかどうか、このことに対して答弁いただけますか。
○山添拓君 最後に各々のケースによって変わるとおっしゃいました。つまり、正当な目的と言えるかどうかというのは仲裁廷が判断するわけです。判断基準も事案ごとです。事案ごとに選ばれる僅か三人の仲裁人が基準も結論もその時々に判断します。先例拘束性もありませんので、以前に同様の事例があった...全文を見る
○山添拓君 附属書の九のBをお読みになっているんですけれども、これ、間接収用に当たるというところまでは投資家の側が主張立証責任を負うでしょう。しかし、その規制が公共の福祉のためのものだということ、つまり例外的に規制をしてもいいんだということの主張立証責任はどちらが負うべきものなの...全文を見る
○山添拓君 投資家サイドが正当な目的でないということまで立証責任を負うということですか、そういう理解でよろしいんでしょうか。
○山添拓君 それは私は違うと思いますね。通常であれば、投資家の側は、協定義務違反があったということと、損失についての立証責任を負うわけです。これに対して政府の側が、公共の福祉のためだ、健康や環境を保護するためのものだ、この立証責任を負うのが通常だと思います。訴えられた日本政府が証...全文を見る
○山添拓君 私の質問は、まれな状況、あるいは極めて限られた場合という言葉でもいいんですけど、それは何を意味するのかということを聞いているんですよ。聞かれたことに答えてください。
○山添拓君 そんなこと、しかし協定の中には書かれていないですね。  米韓FTAの中では、その目的や効果に照らして極端に厳しいか不適切である場合など、こういうふうに書かれていますが、TPPではむしろ後退しています。まれな状況に当たれば、仮に公共の福祉に係る正当な目的による規制であ...全文を見る
○山添拓君 内国民待遇義務違反だと、国内投資家と国外投資家とを差別しているといって賠償請求が認められたものです。カナダ政府はこの事件で、SDマイヤーズに対する規制を正当化する根拠として、今説明のあった環境や健康への危険を防止するという目的と国内産業を保護するという目的を主張してい...全文を見る
○山添拓君 先例についてきちんと検討しておくことは当然のことだと私は思います。  規制の目的が正当だと言えるかどうか、結局仲裁廷の裁量によるわけです。公共の福祉目的の規制であれば安心ということは決してありません。先進国であるか途上国であるかを問わず、あらゆる事件が仲裁にかかって...全文を見る
○山添拓君 行動規範を作るということになっているんですが、この行動規範の策定に当たって、これから作るんですけど、国会での議論は経るんでしょうか。国民の意思が反映される仕組みはあるんでしょうか。お答えください。
○山添拓君 どういう人が仲裁人になるか、その仲裁人がどのように行動すべきか、その定めについて国民が関与して決めるという仕組みにはなっていないわけです。  こういう中で、日本政府が訴えられた場合、中立性が担保されるとは言い難い仲裁廷で多大な時間と費用も要します。ICSIDという仲...全文を見る
○山添拓君 大体二億円だと思います。ISDSで仮に勝ったとしても、政府はこれだけの額を払っている。負けた場合はより深刻です。NAFTAのISDS、カナダ政府は、和解した事案も合わせると、この間に合計二百億円と弁護士費用をアメリカ企業に支払うことが決まっているとされています。これに...全文を見る
○山添拓君 国内裁判と仲裁廷と判断が異なる場合に執行の段階で決まるんだということになりますと、そこで日本の裁判所が最終的に決めるんだということならISDS条項なんて意味がないと思います。  協定の中では、一方の紛争当事者は遅滞なく裁定に従うというふうになっています。支払を拒否す...全文を見る
○山添拓君 はい、まとめます。  賠償金を支払うということにほかならないと思います。  ISDS条項は、国内の裁判所の判断の上に仲裁廷の判断を置くものになる、さらには、実質的には国内の法制度に変更をももたらすものです。こうしたことが起こり得るTPP協定の承認は、国家主権を脅か...全文を見る
11月16日第192回国会 参議院 憲法審査会 第2号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  さきの参院選で初めて当選をさせていただきました。憲法審査会で初めて発言をさせていただきます。よろしくお願いをいたします。  私は、日本国憲法の下で生まれ、学び、弁護士として仕事をする中で、憲法の重みと価値を感じてきました。積み重ねられて...全文を見る
11月21日第192回国会 参議院 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 第7号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  私からは、十六日に続きまして、ISDS条項に関わって改めて質問をさせていただきたい。  そもそも、なぜ国内の司法手続、裁判手続とは別にISDS条項を盛り込む必要があるのか、このことについて外務省の資料の中にはこういうふうにあります。投資...全文を見る
○山添拓君 請求が明白に法的根拠を欠いている旨の異議が出せるということもおっしゃったんですけれども、これに類する申立てを迅速に却下できる規定自体はほかの協定などにも入っています。しかも、明白に法的根拠を欠いている訴えですから、速やかに却下されるのは当たり前のことです。この場合に申...全文を見る
○山添拓君 この事件では、御説明があったとおり、国内裁判で環境や健康に対して被害を受けてきた住民側が石油会社に対して裁判を起こした、そこで勝訴したと。にもかかわらず、その判決の停止、暫定的な措置だとありましたが、いずれにしても判決の効力を停止するような命令をされているわけです。司...全文を見る
○山添拓君 いや、そういうことを前提として、基本的には支払うということなのか、それとも支払わない場合もあり得ると想定しているのか、これをお答えいただきたいんですが。
○山添拓君 そうですね。TPP協定の中には、一方の紛争当事者は遅滞なく裁定に従うとなっていますから、支払を拒否するということは考えていないということではないかと思います。  そこで、最もよく利用されているICSIDという仲裁廷を利用する場合、TPPでもそれが想定されていると思い...全文を見る
○山添拓君 先ほど石原大臣の答弁の中では基本的には従うということがありましたけれども、従わないケースがあることも前提として、二月に法務省、外務省、内閣官房の方で政府統一見解というものを出されています。裁判所と仲裁廷とで異なった判断が出された場合、それは執行手続に進むのだということ...全文を見る
○山添拓君 仲裁法の適用があるのかどうかということは外務省の方でお答えいただくということで事前に伺っていますので、お答えいただけますか。
○山添拓君 仲裁判断というのは裁判官がするものではないので、その承認という形で裁判所が権威付けをするんだということだと思います。  日本政府が負けても支払わない場合があり得るということを前提にしている、先ほど紹介した政府統一見解はそういうものだと思いますが、政府が支払わない場合...全文を見る
○山添拓君 公序良俗に反する、こういう主張ができるということなんですけれども、日本国内で例えば最高裁が投資家の請求は認めないという判断を下しているのにISDSで逆の判断がされたという場合に、それは国内の公序良俗違反じゃないんでしょうか。最高裁の判決が公の秩序を構成するものじゃない...全文を見る
○山添拓君 個別の事案によっては最高裁の判決ですら否定される場合もあるということなんでしょうか。法務大臣。
○山添拓君 公序良俗に反すると最高裁判決が出ているわけですから、それと矛盾するような仲裁判断というのは、そういうこともあり得るだろうという答弁かと思います。  結局、今の答弁の流れを整理しますと、最終的に投資家が執行したときに執行裁判所でどっちにするか決めるんだと、執行の段階で...全文を見る
○山添拓君 結局、それはISDSを優先するんだと、仲裁の裁定を優先するんだということだと思います。  日本の最高裁で企業側が負ける判決が確定しても企業としては仲裁廷で紛争を蒸し返す、そこで勝訴を収めるというケースは十分に考えられますが、その場合にISDSを尊重して解決を図るとい...全文を見る
○山添拓君 懸念される事態は世界各地で既に起こっていますので、決して納得できないということを述べて、質問を終わります。
11月24日第192回国会 参議院 国土交通委員会 第5号
議事録を見る
○山添拓君 おはようございます。日本共産党の山添拓です。  私からは、羽田空港の機能強化について聞きたいと思います。  国交省は、二〇二〇年に向けて羽田空港を発着する国際線を増便するためとして、現在の東京湾上空を飛ぶルートから都心上空を飛ぶルートに変更しようとしています。 ...全文を見る
○山添拓君 いかなる方策を取っても、住民にとっては新たな負担になるわけです。そのことに対する自覚を欠いていると思います。機能強化だ増便だと、決まったことだから我慢しろと言っているようにしか聞こえません。  安全対策に関わってですが、成田空港では、かつて年間の落下物の件数が多いと...全文を見る
○山添拓君 対策の代表的な例が洋上での脚下げだと、成田空港の会社のホームページでそう書いてあります。上空で付着した氷が車輪を出す際に落下するのを防ぐんだと。国交省と一緒に取り組んでいることだとホームページにも書かれています。海上ルートでなければこれはできない対策です。それでもゼロ...全文を見る
○山添拓君 了承や合意がないということをはっきりしたことは大事なことだと思います。  この間、目黒区や品川区あるいは港区、各区議会でも区長や区の担当者からそういった事実はないということを繰り返し懸念も含めて表明されておりますので、国交省においても認識をしていただきたいと思います...全文を見る
○山添拓君 ちょっとはっきりしなかったんですが、各自治体からの要求に応じてそういったオープンハウス型以外のものも検討されているということなんでしょうか。そのところを明確に御答弁願いたいと思います。
○山添拓君 理解を得るということであれば、本来は一方通行の説明会や情報提供ということではなく、地元の住民の皆さんの合意を得るプロセスを踏むというのが当然求められることだと思います。  それで、資料の六を御覧ください。二〇〇八年に改正された空港法に基づいて、国交省の告示として空港...全文を見る
○山添拓君 大臣、私が伺っているのはそこじゃないんですよ。  その後で、そうした環境対策を進めるに当たって、地元の自治体や、地元住民も含めてだと読めますけれども、適切な方策が合意され、進められることが望ましいと書かれている、それについてお聞きしているんですよ。そこをお答えいただ...全文を見る
○山添拓君 先ほど、七月二十八日の協議会では合意や了承を得られたものじゃないということでしたから、今後、そうした場で合意が得られるように進めていく必要があろうかと思います。  今度の新ルートの計画というのは、国際線の増便のためだけのものです。利益を得るのは訪日外国人客です。国内...全文を見る
12月01日第192回国会 参議院 国土交通委員会 第6号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  私からも、今年一月の軽井沢スキーバス事故によって亡くなられた十五名の方に御冥福をお祈りするとともに、けがをされた方、御遺族の方々に心からお見舞いを申し上げます。  この法案は、その事故を受けて、こうした悲惨な事故を二度と起こさない決意の...全文を見る
○山添拓君 事故は繰り返し起きてきているわけですね。今の御答弁では、バス事業や労働法制の規制緩和が今日の事態を招いているということへの反省が感じられないと思います。  二〇一二年の関越道の事故以前にも、二〇〇七年には大阪府の吹田市で二十七名死傷するスキーバスの事故もありました。...全文を見る
○山添拓君 把握されていないことが非常に多いということなんですね。  今、賃金や労働時間については資料一の数字を基に御説明いただきましたが、これは常時十人以上を雇用する事業者だけの数字です。  資料の三を御覧いただきますと、貸切りバスの事業者の七割が保有車両十台未満、五五・四...全文を見る
○山添拓君 いや、労基法を上回る規制であっても、過労死ラインを超えて働かせることがいいのか、これを容認するのかということが問題なんですよ。  現に、過労死全体の三割が自動車の運転者とされています。機能していないということじゃないかと思います。なぜこれを放置するのかと。強化するこ...全文を見る
○山添拓君 守っていただくということなんですが、罰則もなく法的拘束力がない、だから実効性が乏しいということも指摘をされているわけです。  厚労省は、改善基準告示の法規制化については検討しているでしょうか。できないとすれば、それはなぜか。先ほどの回答と重ならない限度で、端的にお願...全文を見る
○山添拓君 極めて後ろ向きな答弁だと思います。業務の特性があるからこそ、労基法を上回る規制がされているんですよ。それはやっぱり乗客の安全に直結する課題だからこそ、告示をこれから強化し、あるいは法規制で実効性を高めることが求められているんだと思います。  資料の二に、事故件数改め...全文を見る
○山添拓君 是非規制の強化も含めて御検討いただきたいと思います。  質問を終わります。
12月06日第192回国会 参議院 国土交通委員会 第7号
議事録を見る
○山添拓君 おはようございます。日本共産党の山添拓です。  議員立法で今般成立を目指しております建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進に関する法律案というものがありますが、これに関わりまして質問をしていきたいと思います。  この間、公共工事の設計労務単価、これは引き上げられ...全文を見る
○山添拓君 私から問題意識としてお伝えしましたのは、下請構造が重層化する中で労務費が中抜きされていると、そういう実態も背景にあるのではないか、こういうことをお伝えしているわけです。  労務単価を上げて賃金を上げるというのは、安倍政権、この間一貫して言ってきたことであります。とこ...全文を見る
○山添拓君 ですから、階層ごとには把握はできていないということなんですよね。  とりわけ、安全や健康のための必要経費というのは、現場で働いている一人一人に確実に行き渡ることが重要だと考えます。国交省は、一七年の四月から、社会保険に加入していない企業の労働者については現場への入場...全文を見る
○山添拓君 資料の三を御覧いただきますが、今、見積書の活用を徹底するとありました。見積書、確かに提出状況改善されてきているんですけれども、それでも昨年で見積書提出されているのは約四割なんですね。その中で、見積金額全額を支払う契約となったのは四五・九%だと。法定福利費を除く総額では...全文を見る
○山添拓君 是非、実態の把握に努めていただきたいと思います。  それで、今度の法案との関係では、法定福利費を含む安全や健康のための必要経費、中抜きされることなく現場の労働者、一人親方にまで行き渡るように、工事費とは別枠で支払われるようにすべきではないかとも考えます。更に言えば、...全文を見る
○山添拓君 必要な経費については適切かつ明確に確保して、そして下請事業者まで確実に支払われるようにする、これは処遇改善のためにも重要なことですので、法案成立の暁には是非その趣旨を踏まえて対処していただきたいと存じます。  次に、この法案は建設工事従事者の安全と健康の確保が重要だ...全文を見る
○山添拓君 はい。  建設アスベストの原告、全国で六百五十名おられますが、三分の二が亡くなられております。是非判決を待つことなく救済に乗り出していただきたいとお伝えして、私の質問を終わります。  ありがとうございました。
12月08日第192回国会 参議院 国土交通委員会 第8号
議事録を見る
○山添拓君 おはようございます。日本共産党の山添拓です。  いわゆる無電柱化に関わって伺いたいと思います。委員の皆さんには資料をお配りしております。  無電柱化の整備に係る費用ですが、道路の一キロ当たり電線共同溝の整備の土木工事に大体三・五億円、電気設備の工事には一・五億円と...全文を見る
○山添拓君 安全性は是非確実に担保する形で進めていただければと思います。  それから、コストについても、最も安い方法を取ったとしても現状よりは、つまり電柱の方式よりは数倍にわたるコストになりますので、是非そこは低コスト化を進めるとともに、住民の負担が大きくならない方法が求められ...全文を見る
○山添拓君 国や公共団体が負担する分は税金を使うということですし、それから電線管理者、電力会社などについては電気料金などに転嫁することにもなりますので、その意味では国民負担も増えることになるかと思います。そういう意味で、国民の納得のいく形で進められる必要があろうかと思います。 ...全文を見る
○山添拓君 是非、地域の特性に応じて住民の納得のいく進め方をされることが大事だと思います。  今度議員立法で目指している法案では、六条にあるんですが、国民が国又は地方公共団体が実施する無電柱化の推進に関する施策に協力するよう努めなければならないと努力義務を定めています。一方で、...全文を見る
○山添拓君 是非、住民の合意が前提となるものであることを徹底しつつ進めていただきたいと思います。  次に、バスやタクシー、トラックの運転手の体調急変による事故の防止対策に関わって伺います。  パイロットには、航空法に基づいて航空身体検査が義務付けられており、身体検査の証明がな...全文を見る
○山添拓君 乗客の命と安全、また運転手の安全、健康のために是非進めていただきたいと思います。  以上で終わります。ありがとうございました。
12月12日第192回国会 参議院 消費者問題に関する特別委員会 第3号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  消費者問題特別委員会では初めて質問をさせていただきます。よろしくお願いします。  食の安全、安心、消費者行政にとって大変重要な課題です。東京都が進める中央卸売市場、築地市場の豊洲への移転に関わってお聞きしたいと思います。この間、大々的に...全文を見る
○山添拓君 質問にお答えいただきたいんですが、盛土がなかった事実、あるいは虚偽の報告がされたということ、そのことはこの審議会では報告されていませんね。
○山添拓君 これはおかしいと思います。議事録を読みましても、報告は確かにされていないわけです。東京都が作った資料にも、九月十日に小池知事が盛土問題で緊急記者会見をしたということがあるだけです。整備計画の前提となる重大な事実が報告されていないと。  次回の審議会では、農水省、報告...全文を見る
○山添拓君 いや、私は、国がきちんと事態を把握して、報告もすべきだと思います。  次に行きますが、東京都はまた、地下水の浄化を確認し水位を低下させるという地下水管理システムによって、地下水位を常時基準水面から一・八メートルの高さにするんだと。農水省が審議会に報告した際の資料、お...全文を見る
○山添拓君 東京都が責任を持って対応するのは当たり前なんですよ。その上で国はどう対応を取るべきなのか、このことが求められている対応だと思います。  盛土がされていない問題と同様に、この地下水管理システムも、市場の整備計画、これは国の整備計画です、その前提とされていたわけです。都...全文を見る
○山添拓君 注視をするだけでは私は足りないと思います。この点でも審議会をきちんとやり直し、国の整備計画から一旦豊洲を外して、そして今後を検討していくべきではないかと思います。  次に参りますが、小池都知事が今年の八月、豊洲への移転延期を表明した際の根拠の一つが、二年間掛けて行う...全文を見る
○山添拓君 その上で、豊洲では、今年九月に発表された八回目のモニタリングで環境基準を上回るベンゼンやヒ素が検出をされたわけです。ここに中央卸売市場を造るのは想定し得ない事態であり、このままでは許されないということだと思いますけれども、農水省としてもそのような認識でしょうか。
○山添拓君 申請を待たずに、逐一事態が変わっていますから、逐次情報提供を受けて、その上で検討し、審議会にも適切に情報提供をしていくべきではないでしょうか。いかがですか。
○山添拓君 認可の段階で法にのっとって適切に判断をする、これは当然そうだと思います。しかし、この中央卸売市場の整備に当たっては、整備計画を国が定めると、そこで豊洲が位置付けられています。その豊洲を位置付ける際に、様々な土壌汚染対策も含めて東京都から報告がされ、これを受けて農水省が...全文を見る
○山添拓君 土壌汚染が依然として確認される中での移転は許されないと考えます。消費者行政を預かる大臣としても、食の安全、安心確保、絶対に譲れないというメッセージを引き続き発していただくべきだと思います。  次に、別のテーマですが、タクシーの初乗り距離短縮運賃に関わって伺いたいと思...全文を見る
○山添拓君 これは八月から九月まで実証実験が行われたんですが、そのときにも短距離は値下げになるという側面ばかりが強調されていました。実際に値上げとなって、初乗り以降の上がり方が速過ぎるということで降りてしまった、怒って降りちゃったという乗客もおられたという話も聞きました。初乗りの...全文を見る
○山添拓君 実証実験を行った際には、運賃の値下げがどう影響するかということは検証もされていないわけです。やってみてその後事後検証だ、これでは本当に安全、安心確保できるのか、これが大きな不安だと思います。  事業者や運転手に自己努力を求めて、初乗り運賃で、そういう安くなったところ...全文を見る
○山添拓君 以上で終わります。ありがとうございます。