山添拓

やまぞえたく

選挙区(東京都)選出
日本共産党
当選回数1回

山添拓の2020年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月30日第201回国会 参議院 予算委員会 第2号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  私からも桜を見る会についてお聞きします。  総理は、今日の質疑の中でも、個別の招待者について、個人に関する情報だと言って答弁を拒んでいます。しかし、そもそも桜を見る会の名簿というのは個人情報で開示できないものなのかと。  資料の二枚目...全文を見る
○山添拓君 総理、開示、公開が前提なんですよ。いかがですか。
○山添拓君 では、伺います。  開示請求の対象とされたことがあると書いてあります。あるんですか。
○山添拓君 開示請求の対象とされたことがあると書いてあるのに、ないとおっしゃるんですか。
○山添拓君 その説明には到底納得できません。  資料の三枚目を御覧ください。さらに、こんな資料もあります。  昨年一月三十一日付け、参議院の自民党が改選議員宛てに招待者の申込みを案内した文書です。こちらも赤線を引いた部分です。なお、行政機関の保有する情報の公開に関する法律に基...全文を見る
○山添拓君 内閣官房から総理の事務所や官邸、自民党に同様の文書を送っていたのではありませんか。
○山添拓君 何かいろいろおっしゃいますけど、名簿全体を公開されることもありますと書かれています。  内閣官房も、自民党にも総理事務所にも同じように伝えられていたんじゃないですか。
○山添拓君 確認ですが、その趣旨は官邸にも伝えられましたね。
○山添拓君 つまり、伝えているんですよ。  安倍事務所の推薦分についても開示請求の対象となり得る、そのことが伝えられていた、その認識はおありですか。
○山添拓君 昨年十一月二十日の衆議院の内閣委員会では、官邸に対しても同様の趣旨を伝えたと答弁されています。
○山添拓君 つまり、趣旨は伝わっているんですよ、総理。いかがですか。
○山添拓君 ちょっとはっきり趣旨が分かりませんけれども。  情報公開法で開示の対象となる、請求の対象となり得る文書というのは、行政文書ファイルの管理簿に記載されているのが普通です、そうじゃないと国民が探せないですから。  公文書管理法上、管理簿に記載する文書の保存期間はどのよ...全文を見る
○山添拓君 それは例外にすぎないんですね。  開示され得る文書というのは一年は保存しなければならないということだと。いかがですか、官房長官。
○山添拓君 つまり、開示請求に基づいて開示をし得るという文書については、一年以上保存するのが原則だということになっているわけです。  そこで、先ほどの問いに戻りますけれども、桜を見る会の招待名簿について、開示したことがありますでしょう。確認できましたか。もう一度答弁いただきたい...全文を見る
○山添拓君 私の手元には、二〇〇三年に氏名など特定の個人を識別することができるものを除いて一部を開示した例があるというものがあります。いかがですか。
○山添拓君 今の説明では到底納得できないので、改めて確認をいただきたいと思います。理事会で協議を願います。
○山添拓君 政府は、招待名簿はルールに基づいて廃棄済みだと、これを繰り返しております。しかし、その説明自体が極めて不当だと思います。  パネルをお示しします。  桜を見る会招待者名簿の保存期間の定めが二〇一八年四月一日の前後でどう変わったのか、官房長官、御説明ください。
○山添拓君 御覧いただければ分かりますように、わざわざ「平成○年桜を見る会」と明記して一年未満に変えたわけです。  では、伺いますけど、ガイドラインの改定というのはそもそもなぜ行われたんですか。
○山添拓君 総理に伺います。  森友問題、当時の佐川理財局長は国会で、近畿財務局と森友学園の交渉記録はない、保存期間一年未満なので事案終了で廃棄したと説明していました。その反省から、一年未満文書というのをなるべく少なくするためにガイドライン改定したんじゃなかったんですか。
○山添拓君 総理も二〇一八年の桜を見る会ではおっしゃっているんですね。うみを出し切るためなんですよ。うみを出し切るとおっしゃっている。そのためにガイドラインまであえて改定したわけです。にもかかわらず、その改定を受けて、なぜあえて桜の名簿は一年保存を一年未満に短くしてしまったのです...全文を見る
○山添拓君 規制改革担当大臣に伺います。  ガイドラインでは、一年以上の保存期間を定めるべき文書をどのように定めていますか。
○山添拓君 意思決定過程や合理的な跡付けに、検証の必要となる行政文書は一年以上だと。  そうであれば、総理、少なくとも、昨年の春、桜を見る会について疑念を持たれた時点で、名簿についても一年保存に戻すとか、保存期間を延長するとか、当然必要だったんじゃないですか。
○山添拓君 予算を超える執行が問題になり、そのことを国会で検証することが必要だったんですよ。ですから、このときに少なくとも一年保存にし、延長するということが当然必要だったと思うんですね。  大体、内閣府は元々保存一年にしていたんですよ。以前は必要もないのに一年持っていたとおっし...全文を見る
○山添拓君 談笑しておられますけど、麻生政権の時代には三年だったんですよね。ですから、一年未満に変えるというのは、これガイドラインの悪用としか言えないと思います。  官房長官、伺いますけれども、東日本大震災追悼式の招待者名簿は今何年分保存されておりますか。
○山添拓君 内閣府に何年分あるかと伺っているんです。
○山添拓君 保存期間が一年なのに、現在も一年以上にわたって保存されているものがあります。同じ内閣府の所管です。三月開催と四月開催、近接する時期です。なぜ片や保存期間を超えて保存され、片や全部廃棄済みなんでしょうか。(発言する者あり)やじはやめてください。
○山添拓君 先ほど申し上げたように、ガイドラインにおける位置付けはあえて変えたんですよね。そして、必要なものは残しておくのが当然です。  この東日本大震災追悼式の資料については面白い事実も出てきております。資料を御覧ください。  しんぶん赤旗日曜版の情報開示請求で出てきたもの...全文を見る
○山添拓君 これ、八年分全部同じなんですよ、改めて調べていただきたいと思いますけれども。なぜ同じなのかと。赤旗日曜版の取材には、前例を踏襲するのが通例だと回答されているそうです。それが普通だと思うんですね。  ですから、桜を見る会でも、受付番号六十、先ほどのジャパンライフの元会...全文を見る
○山添拓君 ないと言い、調べるつもりもないとおっしゃいます。  桜を見る会の招待名簿は全く存在しないわけではありません。私ここに持ってきましたけれども、二〇一九年の三千九百五十四人分の名簿があります。  官房長官、この名簿はなぜ存在しているんですか。
○山添拓君 名簿を取りまとめた内閣府はシュレッダーに掛けてデータを廃棄したと言うんですが、推薦元の各省には残っているんですね。御覧ください。残っていなかったのは、保存期間を一年未満としていた内閣府と内閣官房の一部の部署だけであります。  官房長官、改めて伺いますが、推薦者名簿が...全文を見る
○山添拓君 内閣広報室というのはマスコミ関係者を推薦します。ここは内閣記者会の会員名簿があるので、余り毎年確認する必要はなかったということです。  総理を始め政治家枠の推薦者名簿を取りまとめていたのは、この内閣総務官室ですね。
○山添拓君 総務官室というのはどういう機関なんですか。
○山添拓君 総理大臣や官房長官を直接補佐する機関でよろしいですね。
○山添拓君 官邸直結の政治家枠を扱うここだけ残っていないというのは異常じゃないでしょうか、官房長官。
○山添拓君 お答えになっていないと思いますけれども、ここだけ残っていないというのはどう考えても不可思議なんですね。しかし、説明できるとすれば、総理の地元の安倍晋三事務所に残っているからだろうと思います。  総理、お答えください。何年に誰を推薦したのか、その名簿がありますね。
○山添拓君 では、桜を見る会、後援会ツアーの案内文書をどんなリストに基づいて発送されたんですか。
○山添拓君 前の年と重複しないようにとか、こういう注意をされていたんですか。
○山添拓君 重複しないようにするにはリストがなければできないんですね。むしろ、官房長官は、過去に招待した方をお呼びしないのは難しいという場合もあったのではないかと会見で述べておられます。重複があるから膨れ上がったんだと思います。  何らかのリストがあるはずです。後援会の名簿で桜...全文を見る
○山添拓君 とにかく広く募って、何らのチェックもなく集めていたと、こういうことなんですね、結局。
○山添拓君 総理は昨日、蓮舫議員に対し、後援会の誰かの推薦があればふさわしいだろうという認識だとお答えでした。要するにノーチェックです。  安倍事務所から推薦されながら、結果として招待されなかった例もあると、総理、答弁されています。これ何人ぐらいですか。どんな方だったんでしょう...全文を見る
○山添拓君 事務所に記録はないんですか。
○山添拓君 記録がなくても、事務所のスタッフには御記憶はあるんじゃないですか。
○山添拓君 安倍事務所で推薦をしたのにはねられたとなったら大事件だと思うんですね。これは強く印象に残ると思うんですよ。  確認をしていただけませんか。
○山添拓君 昨年のことだけでも結構ですよ。事務所のスタッフに確認してくださいよ。
○山添拓君 いや、ですから、記録がなくても記憶はあるでしょうと。内閣府の皆さんはいつもそうやって記憶をたどって確認されるじゃないですか。それすら拒否されるんですか。
○山添拓君 総理、これでは国民は到底納得できないですよ。七割、八割の人が総理の説明には納得できないと言っています。なぜこんなにも隠すんですか。これ元々、隠す必要のあるような行事じゃありませんよ。
○山添拓君 それをこんなに隠すのは、やましい実態があるからだとしか考えられません。うそとごまかしの数々を認めて、国民と国会に事実を明らかにすることを強く求めまして、私の質問を終わります。
○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇一九年度補正予算案に反対の討論を行います。  初めに、桜を見る会をめぐる疑惑、カジノ汚職、公選法違反が問われる元大臣の問題など、行政の土台が問われる幾つもの問題について、総理を始め政府の説明は国民が全く納得できないものとなっています。政府は資...全文を見る
02月12日第201回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第1号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  今日は、三人の参考人の皆さん、大変ありがとうございました。  初めに、岩瀬参考人に伺います。  参考人のネットの記事などでも記されておりましたが、ヨーロッパでは、パリ協定の目標達成に向けた再生可能エネルギーを中心とする社会へ移行してい...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  それでは、畑中参考人、田中参考人に伺います。  トランプ大統領の指示で行われた米軍のイラン司令官の殺害をきっかけに中東の緊張が激しくなり、軍事衝突から戦争に発展する危険が今も続いている状況であろうと思います。主権国家の要人を第三国で空爆に...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  残された時間で重ねて畑中参考人、田中参考人に伺いますが、今日、米国とイランの軍事的緊張が高まった根源は、二〇一八年の五月にトランプ大統領がイラン核合意から一方的に離脱をしたという点にあるだろうと思います。  これについても安倍政権は、イラ...全文を見る
○山添拓君 大変参考になりました。  ありがとうございました。
02月19日第201回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第2号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  今日、ほかの議員の皆さんからも質問がされておりますけれども、私からも伊方原発三号機について質問をいたします。  一月十七日に広島高裁が、四国電力伊方原発三号機の運転差止めを認める決定を下しました。福島事故の後、裁判所による運転差止めの判...全文を見る
○山添拓君 通説だけに依拠していれば、最新の知見を反映させるということはなかなかできないと思うんですね。そして、その結果があの東日本大震災の福島原発事故でもあったわけです。様々な批判があり、指摘があったにもかかわらず、それを無視してきた、その結果があの事故だったということの反省が...全文を見る
○山添拓君 せっかくレクをしましたのに答えていただいていないんですが、敷地の近傍の震源による地震は、敷地の地表に、あるいは原子炉施設にどのような影響を与えるか未解明な点もあるために慎重に考慮すべきだと、こういう趣旨での改訂なんだろうと思います。  前段の距離ですけれども、二〇一...全文を見る
○山添拓君 そこで、委員長に伺いますけれども、伊方原発については、この震源が敷地に極めて近い場合の地震動評価というのはなされているんでしょうか。
○山添拓君 大分先回りして答弁いただいているんですが、ないということなんですね、していないと。  政府の地震調査研究推進本部、今委員長からの答弁にも出ましたけれども、二〇一七年の十二月、中央構造線断層帯の長期評価第二版を発表しました。これは、近畿地方の金剛山地から淡路島、四国の...全文を見る
○山添拓君 文科省に確認ですけれども、二〇一七年十二月の発表までに佐田岬半島沿岸に活断層があるかどうかについての詳細な調査はなかったと、こういうことですね。
○山添拓君 事実関係に基づいた調査の上でこのような記述になっているわけです。  重ねて伺いますけど、原発立地地域やその周辺では事業者によって活断層調査が行われます。そのことは地震本部においても認識していますね。
○山添拓君 二〇一七年十二月以降現在に至るまでに、この活断層の有無について新たな知見が得られたと、こういう情報はありますか。
○山添拓君 地震本部では、沿岸海域における活断層調査として、資料にお配りしました三ページですが、様々な調査観測項目を挙げています。海底地形の調査、海底音波探査、あるいは海底堆積物調査などが挙げられております。特にこの海底堆積物調査に関わっては、活動度、活断層か否かの判断を含めて活...全文を見る
○山添拓君 要するに、行っていないわけですね。  先ほどの委員長の答弁の中では、規制委員会として、二〇一八年の二月と四月、技術情報検討会でこの長期評価の第二版を議題とした、しかし、議題としたけれども、設置許可時の判断にもうそれは包含されていて、改めて取り上げるものはないと、こう...全文を見る
○山添拓君 私が求めましたのは、具体的に、この佐田岬半島沿岸について、長期評価の中で、今後の詳細な調査が求められる、ですから、活断層と認定されていないけれども調査が必要なんだと、こういう記載があることについて具体的に議論がされたのかということです。
○山添拓君 それじゃおかしいじゃありませんか。  この四国電力が設置許可を受けたのは二〇一五年のことです。その段階では、長期評価によって活断層の有無についての記載というのはなかったわけですね。規制委員会が設置変更許可を出したその後に長期評価が出されているわけです。そうであれば、...全文を見る
○山添拓君 そうなりますと、規制委員会としても、活断層の有無についてまだはっきりしたことは言えないんだと、長期評価の知見についてはそのとおりだということなんですね。
○山添拓君 それでは委員長に伺いますけれども、長期評価の知見を踏まえて意見を求めているということでした。伊方原発の敷地の近傍に活断層があるのかないのか、そのことについてボーリング調査などで改めて確認をさせるということが少なくとも必要なんじゃないですか。
○山添拓君 議論中というのはどういうことでしょうか。──お答えいただけるなら。
○山添拓君 これ、調査は少なくとも命じるべきだと思うんですね。  活断層がある可能性について、四国電力のこれまでの調査と今回の地震本部の見解、地震本部だけではありません、地震本部以外にも様々な学者からも指摘をされています。これは、活断層があるんじゃないかと、こういう指摘がされて...全文を見る
○山添拓君 いやいや、いずれにしましてもというか、今はまだその判断をするに至る前提となる観測記録や結果がないわけですよね。だったら、調査をするように命じればいいじゃないですか。
○山添拓君 では、その議論の経過ですね、例えば、二〇一八年の二月や四月に、先ほど委員長がおっしゃった、検討したという技術情報検討会、その議論の状況について開示をしていただけますか。
○山添拓君 開示をすることは可能だという答弁をいただきました。  これは、新規制基準の下で評価の対象とするべき地震かそうでないかということを検討する重大な議論ですので、その議論の経過については是非とも開示をいただきたい。この調査会が終わりましたらそれを改めて求めたいと思いますの...全文を見る
○山添拓君 いやいや、意図しない挙動が、定期点検中であれ、起こっていること自体が、そしてその原因や理由が判明できない状況にあること自体がやはり深刻だと思うんですね。それについての認識としては、これは運転とは関係ないと言われても、多くの方はなかなか納得し難いところではないかと思いま...全文を見る
○山添拓君 そもそも伊方原発というのは、テロ対策施設、特重施設の建設も遅れております。  規制委員会は五年の猶予を設けましたが、その猶予期限が来年三月二十二日に迫っています。規制委員会は更なる猶予は認めないと決定しておりますけれども、それは今も変わりありませんね、委員長。
○山添拓君 ですから、もう当面、これ、運転はできない状況です。  四国電力も、そのことを考慮に入れた上でということなのでしょうが、広島高裁の決定に対して異議申立てができない事態に追い込まれています。こうした看過し難い課題を複数抱えたまま再稼働ありきで進むのは、これは政治の責任で...全文を見る
○山添拓君 これ、記事にありますように、十五年ほど冷却すれば運び出せる通常のウラン燃料とは異なって、MOX燃料は放射線が強く、発熱量が大きいと。ウラン燃料と同レベルまで貯蔵プールで冷却するには百年以上必要とされるけれども、プールの耐用年数は五十年から六十年なのだと。冷却し続けるこ...全文を見る
○山添拓君 今おっしゃった乾式貯蔵容器、使用済MOX燃料用のものって今できていますか。
○山添拓君 ですから、ないんですよ。  この使用済MOX燃料については、現時点では少なくとも行き場がない、そのまま留め置くしかないという状況で、これがずっと続いていくということが少なくとも当面予定をされていると。私は、こういう状況のままで稼働を続けていくというのは、やっぱりこれ...全文を見る
02月26日第201回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第3号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  参考人の皆さん、今日は大変ありがとうございました。  初めに、三人の皆さんにそれぞれ同じ質問で伺いたいと思います。  地球的規模での気候変動が極めて深刻です。二〇一五年のパリ協定では、世界の平均気温の上昇を産業革命の前と比較して二度よ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  続けて、飯田参考人に伺いたいと思います。  福島原発事故で明らかになりましたように、原発が一たび事故を起こすと、その被害は空間的、時間的、そして社会的に制御できなくなるという、ほかの事故や災害とは違った異質の危険をもたらします。そのことが...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございました。今後の参考にさせていただきたいと思います。
03月05日第201回国会 参議院 予算委員会 第7号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  厚労大臣に伺います。  新型コロナの影響で、スーパーや牛丼店など小売、外食業で営業時間の短縮やメニューを制限する動きが広がっています。臨時休校で子を持つ従業員が通常どおり出勤できず、シフトが埋まらないためです。パートなど働く側にとっては...全文を見る
○山添拓君 会社が特別休暇を取らせない、その余裕がない、だから時短というケースも多いわけです。  総理は、できることは全てやると、こうおっしゃいましたので、大臣、今答弁もありましたけれども、検討ぐらいはしていただけるということでよろしいでしょうか。
○山添拓君 百貨店やあるいは飲食店のように、感染リスクを軽減するために、あるいはお客の減少によって営業時間を短縮する企業もあります。これもやはり、丸一日の休業ではなく時短勤務です。雇用調整助成金は、この場合には使えるんでしょうか。
○山添拓君 時短も雇用調整の一つですので、これも個別にできるように検討いただくべきじゃないかと思いますが。
○山添拓君 是非、働く現場の実態を踏まえて対応することを求めたいと思います。  それでは次に、検事長の定年延長問題について伺います。  安倍総理は、従来検察官には適用されないとしてきた勤務延長の規定を検察官にも適用されると解釈することとしたと述べています。この説明自体疑わしい...全文を見る
○山添拓君 解釈変更の検討を開始したのはいつですか。
○山添拓君 その旨の記録がありますか。
○山添拓君 報告を受けたことの記録はありますか。
○山添拓君 要するにないんですよね。過去に答弁された、国会答弁もされた法解釈の変更をいつから検討したかも定かでないと。そして、首相に近いとされる人物を検事総長に据える人事につなげようとしています。これ、疑念を持たれるのは当然だと言わなければなりません。  現在、国家公務員の定年...全文を見る
○山添拓君 資料をお配りしています。  一枚目、勤務延長制度の検察官への適用について。こういう応接録をわざわざ作ったのは、法務省が従来と異なる説明を突如してきたからと、こういうわけですね。
○山添拓君 要するに、審査中の法案にも影響するような解釈変更だったために長官にも文書を上げて、担当者はこの経過は記録しておかなければと思って応接録を作ったと伺いました。  法制局としても異例の対応だったということですね、確認ですが。
○山添拓君 そこで、改めて長官に伺いますが、法務省が当初示していた法案には、検察官にも勤務延長を適用できるようにするという改正案の規定はあったんでしょうか。
○山添拓君 お答えにならないわけですが、ないからこそ解釈の変更を試みたわけです。  お配りしている資料の五枚目、法務省一月十六日作成とされるメモです。その三枚目、マーカーをしておりますが、「本来であれば、国公法に定年制度が導入された時点で、検察庁法に必要な読替規定を置くことが望...全文を見る
○山添拓君 いや、ここには読替規定が望ましいと書いてあるんですよ。  ちょうど法改正のタイミングじゃないですか。なぜ解釈変更にしたんですか。
○山添拓君 懲戒や服務と違って勤務延長は適用がないという解釈を取られてきたんですよ。だから、それをあえて変えるのはなぜなのかと伺っているんです。  なぜ法律を変えることをお考えにならなかったのか。何か急ぐ理由があったんですか。
○山添拓君 ですから、昨年来検討してきた結果であれば、それを改正案に盛り込めばよかったわけですよ。これ、異例のタイミングで無理な解釈変更を強行した。これは、この時期に行わなければ黒川氏の定年退官に間に合わなくなるからにほかなりません。  検察官にも勤務延長が適用されればどうなる...全文を見る
○山添拓君 委員の皆さんは資料の三ページの一番上を御覧ください。  第二項は、任命権者は、十分な理由があるときは、人事院の承認を得て、一年を超えない範囲内で期限を延長することができるとしています。  検事総長や検事長の任免権は内閣にあり、天皇が認証します。内閣が人事院の認証を...全文を見る
○山添拓君 人事院に伺います。  人事院は、準司法官である検察官、内閣が任免する認証官の人事まで左右できると、こういうことになるわけですか。
○山添拓君 検察官、認証官についてもそうだということですね。
○山添拓君 法務大臣に伺いますけれども、そもそも人事院は検察官の人事には関与しないんですよ。国家公務員の給料は、人事院勧告に基づき一般職の給与法で定められますが、検察官は検察官俸給法ですね。勤務延長の再延長については、そこだけは人事院の承認を受けるということですか。
○山添拓君 驚きの答弁だと思います。  再延長は特例です。人事院の審査が必要とされます。伺いますが、どのような審査を人事院は行うんですか。
○山添拓君 資料の八ページを御覧ください。  勤務延長の期限の延長承認申請書とあります。人事院事務総局はどのような項目を記載すべきとしておりますか。
○山添拓君 確認しますけど、人事院は検察官の再延長についても同じように求めるということですか。
○山添拓君 法務大臣に伺います。  これを人事記録の写しとともに人事院に提出することとされています。準司法官である検察官について、こんな扱いをするんですか。
○山添拓君 済みません。これで本当に準司法官としての独立が保てるんですか。
○山添拓君 黒川氏の勤務延長の理由、今、国会ではほとんど答弁なさいませんけれども、その詳細についても人事院に報告を上げるということになるわけですね。
○山添拓君 これは到底理解できません。検察官が人事院の下に服するということをおっしゃっています。  こういうおかしな事態が起きるのは、無理に解釈をねじ曲げたからにほかなりません。元々検察官に一般の国家公務員と異なる定年が定められたその趣旨は、法務大臣、何ですか。
○山添拓君 国家公務員法にも定年が後ほど定められましたけれども、その上で、検察官について異なる定年が定められているその趣旨は何ですか。
○山添拓君 検察官の職務と責任の特殊性とは何ですか。
○山添拓君 要するに、そこに特殊性があるわけですね。その特殊性を今法務大臣は否定をし、人事院の下に勤務延長の、とりわけ再延長の可否を委ねると、こういう御答弁されたんですけれども、それで本当によろしいんですか。
○山添拓君 これは驚くべき答弁だと思います。  法務省がこの件に関して作成したという文書は、一月十六日付けのメモ、そして法制局や人事院への照会文書、二点だけです。しかもそこには、解釈変更であることもその必要性も一言も記されていません。これでは意思決定過程など分からないんですね。...全文を見る
03月10日第201回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。よろしくお願いをいたします。  新型コロナウイルスによる国内への影響を考えるに当たって、既に昨年の十月からの消費増税によって国内経済に深刻な消費不況が起こっていたということがだんだんいろんな面で明らかになってきていると思います。昨日、内閣府が...全文を見る
○山添拓君 私は、昨年の消費増税によって消費が落ち込んでいる、GDPが落ち込んでいる、消費不況が深刻化している、こういう事態がやはり予想できなかったわけではないだろうということを申し上げたいと思っておりました。消費増税による影響を緩和するためのいろんな対策を政府も打っていると言い...全文を見る
○山添拓君 野村参考人に伺います。  今、熊野公述人の話にもありましたけれども、この間政府が打ち出してきた対策の中では、例えば雇用調整助成金にしても、あるいは新たな休業補償、所得補償の助成金にしても、いずれも事業主に対する助成だと思うんですね。事業者が休業手当を支払った場合にそ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  既に、観光バスの会社で雇い止めされたという報道がありました。解雇やあるいは契約を更新せず雇い止めをするということが、これから年度末になるということもあり、起こり得ると思います。ところが、この予算委員会でもそうした観点からの審議がありましたが...全文を見る
○山添拓君 非正規で働く人にとっては、例えば、そもそもシフトが入れられないために、労働日でないから休業ではないと、したがって休業手当や特別休暇の対象とならないと、こういうケースもあるだろうと思います。  非正規で働いていて今回の事態に直面し、いろいろな要求を持っている方の声とし...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  残された時間で熊野公述人に伺いたいのですが、昨日、中国、韓国からの入国規制を強化をいたしました。経済への影響は、出口が見えないだけに深刻なものです。私は、同時に、これまでの政府のインバウンド政策そのものも問われるべきときに来ているように思う...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございました。
03月13日第201回国会 参議院 本会議 第8号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、新型インフルエンザ特措法改定案に反対の討論を行います。  討論に先立ち、森法務大臣の検察官を侮辱する暴言に断固抗議するものであります。  森大臣は、本院予算委員会で、検察官の勤務延長を可能とする法解釈の変更について問われ、東日本大震災のとき、検...全文を見る
03月16日第201回国会 参議院 予算委員会 第11号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  森法務大臣の検察官を侮辱する暴言と検事長の定年延長について伺います。  大臣は、法務省が確認した事実と異なる発言をしたと言い、答弁を撤回し、謝罪されました。しかし、午前中の蓮舫委員の質問に対しても、御自身の個人的な見解、すなわち、東日本...全文を見る
○山添拓君 パネルを御覧ください。(資料提示)  いわき支部について。これは、要するに原発事故の影響なんですね。避難指示や屋内退避指示、その拡大。その一方で、放射線に関する知識や情報の不足、それによる住民の不安の高まり。津波による被害ももちろん甚大で、極度の混乱状態、事件関係者...全文を見る
○山添拓君 大臣は今、個人的見解は変わらないとおっしゃった。つまり、東日本大震災の際、検察官は逃げた、こういう見解は変わらないということですか。
○山添拓君 いやいや、いまだに個人的な見解、評価については変えられていないのか。そのこと自体については、この委員会でもいまだに、誤っていたとか認識を改めることにした、こういう答弁されていないんですよね。事実に基づいて、事実を確認してから答弁すべきだったと、午前中もそうお話しになっ...全文を見る
○山添拓君 要するに、森大臣だけが誤った事実認識のまま検察行政を担い続けようとしているわけです、否定されないわけですから。そして、これは総理の任命責任が問われる問題だと、このことを指摘したいと思います。  森大臣は、検察官にも勤務延長を適用する必要性として社会情勢の変化を挙げま...全文を見る
○山添拓君 大臣、今の答弁は刑事司法の基本に反すると私は思うんです。特定の個人にその業務を担当させなければ公務遂行上支障があるとおっしゃいました。特定の検察官にという趣旨だろうと思います。しかし、この人にしか任せられないという検察実務を想定すること自体が私はおかしいと思うんです。...全文を見る
○山添拓君 全然答えになっていないと思うんですね。  定年の引上げと勤務延長、これは似て非なる別物です。しかし、別物であるにもかかわらず、その制度を意図的に混同させて無理な説明をしようとする。だからこそ、無理に無理を重ねるような答弁がこの間続いているわけです。  先週の金曜日...全文を見る
○山添拓君 これは、法務省で法案を作成した方も、あるいは法制局の方も、法案提出直前のこれだけの変更に大変な苦労をされたと思うんです。無理な解釈変更のためにこんないびつな条文案となったんですね。  しかも、その際、驚くべき変更が加えられました。パネルを御覧いただきますが、六十三歳...全文を見る
○山添拓君 いやいや、答弁になっていないです。法案の中に、内閣の定めるところにより、検事長を引き続き任命していく、引き続きその職務を行わせることができる、再延長も再々延長もできる、こういうふうになっているわけです。  内閣の判断で、総理の責任の下で、検事長に、特定の検事長にその...全文を見る
○山添拓君 これから検討だとおっしゃって、つまり何にも決まっていないと。  内閣の定め次第によっては、どういう人を引き続き検事長をさせるか、こういう判断できるということに法律上なっているわけですね、法案上なっている。  森友、加計、桜を見る会、カジノ汚職や大臣の選挙違反、安倍...全文を見る
○山添拓君 だったらやめた方がいいと、今、声もありました。  今はそういう仕組みに一応なっていないわけですよ。検察が上げてきた人事を閣議決定で決める、こういう仕組みにはなっていますが、この法案は露骨に、内閣の定めるところにより、内閣の定めるところにより、検事長を引き続きその仕事...全文を見る
○山添拓君 この検察庁法の改定案は、検察まで私物化するものです。撤回すべきであります。  森大臣は、検察官も国家公務員だから問題ないのだ、同じような規定で構わないんだ、こう繰り返し答弁をされてきました。それ自体が私はにわかに信じ難い思いです。今、法律家団体や有志の弁護士が、違法...全文を見る
○山添拓君 だったら、何でわざわざ書いていたのかよく分かりませんけれども。法務省が出してきた文書に戦前の裁判所構成法が書かれているんですね、趣旨は同じなんだと。  しかし、当時は、裁判官も検察官も弁護士も、行政機関である司法省の監督下にありました。裁判官や検察官の人事、予算、あ...全文を見る
○山添拓君 総理、そうであれば、今、これから法案を出して国会で審議しようとし、通過させようとしている検事長の、検察上層部の人事に内閣が口を出せる、内閣の判断で特定の検察官、特定の検事長を引き続きその職務を担わせることができるような、そういう仕組みはやっぱり考え直した方がいいんじゃ...全文を見る
○山添拓君 総理、答弁されないですか。
○山添拓君 もう時間ですから結構ですが、全くその認識は誤っていると私は思います。  検察、刑事司法への国民の信頼は既に損ねています。多くの国民から疑念が持たれ、検察官の中からも、これでは国民から疑念を持たれる、きちんと説明すべきだ、こういう声が上げられるような事態になっています...全文を見る
○山添拓君 検察庁法の改定案も撤回をすべきだと、このことを強く述べて、質問を終わります。
03月18日第201回国会 参議院 法務委員会 第2号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  先週末の朝日新聞の世論調査では、安倍政権が法解釈を変えて検察官の定年延長を決めたことに問題だと答えたのが五五%、問題ではないは二四%。共同通信では、納得できない六〇・五%、納得できるは二六・六%でした。  二月十九日、全国の検事長らが集...全文を見る
○山添拓君 余りお答えいただいていないんですけれども、批判が強いのはなぜかと私は伺いました。  これはやはり、検察の独立性や司法の独立そのものを脅かす人事だと。にもかかわらず、大臣の説明が二転三転をし、もはや説明になっていないからこういう世論になっている、そうとしか言えないと思...全文を見る
○山添拓君 お答えいただいていません。  当時、そういう国会答弁があった、あるいは想定問答集が作られていた、このことを確認されていますか。
○山添拓君 ということは、この十二月頃から一月にかけて解釈の変更を進めていくその検討を行っていくに当たって、何の資料も準備していない、当時の国会会議録に当たったり、当時の想定問答集調べたり、そういう作業は全くしていないということですか。
○山添拓君 これは驚くべきことだと思うんですよ。大臣自身も国会で答弁した際には、法解釈、国会答弁御存じなかったわけですけれども、そのことについて、解釈変更すると、これ自体後付けの理屈だと思いますが、その当時何も確認していなかったんだと、前提にしたとおっしゃいましたけれども、資料す...全文を見る
○山添拓君 資料の一ページに戻りますが、社会情勢の変化としてここで挙げられていますのは、大きく言えば、交通事情の進歩とインターネットの普及、これが、多様化、複雑化だと言っているんですね。  大臣、三月九日の予算委員会で小西委員に東日本大震災を持ち出して答弁した際には、災害のとき...全文を見る
○山添拓君 社会情勢の変化の一つとして、災害のときの話を持ち出されているんですよ。それが今度は書かれなかった。つまり、関係ないことを持ち出してまで解釈変更の理由を述べなければならない、それはそれぐらい根拠が薄弱だということですよ。  更にこの文書を読みますと、社会経済情勢の変化...全文を見る
○山添拓君 余り説明になっていないと思うんですよ。インターネットの普及だとかサイバー犯罪だということであれば、定年を超えた人に引き続きやってもらうよりは若い人にやってもらった方がいいんじゃないですか。
○山添拓君 今の刑事局長の答弁は、今回、黒川氏の定年延長をした理由にはならないですね。黒川氏は事件を担当しているわけじゃないんですよ。指揮監督のためだと言っているわけですから、全然理屈が合わないと思うんですよね。  加えて、この解釈変更は口頭の決裁、口頭了解で行われたと言ってい...全文を見る
○山添拓君 よく分かりませんけど、そうしましたら、口頭の決裁だと言った大臣の答弁は撤回されるんですか。今のお話は、文書はあるとおっしゃっているように聞こえました。
○山添拓君 お話は分かりました。  しかし、既に開示されている文書の中には、解釈を変更するということが明示された文書は一つもないんですよ。国会では答弁されていますけれども。  解釈変更に係る文書を委員会に出していただくよう求めたいと思います。
○山添拓君 更に大問題なのが、十三日に閣議決定をされました検察庁法の改定案であります。  この改定案は、検察官に勤務延長を適用するという規定は元々なかったんですね。元々なかったわけですが、それだけではないんです。それだけではなく、国家公務員のいわゆる役職定年制の規定、特例、役職...全文を見る
○山添拓君 たくさん御答弁いただいたんですが、要するに最後のところなんですね、六十三歳以降も検事長を続けさせなければ公務の遂行に支障を生ずる場合があると、こうおっしゃったわけです。  しかし、従来法務省はどう考えていたのかと。一月に変更する前の条文案の概要を説明した文書が、これ...全文を見る
○山添拓君 時間が来ましたのでこれで終わりにしなければなりませんが、今おっしゃったのは、十二月以降これ変えたということなんですよ。十二月以降検討を始めたということは、これはどう考えても、十一月に今の稲田検事総長が辞めないということが明らかになった、十二月の高検検事長の人事でも歯車...全文を見る
03月24日第201回国会 参議院 法務委員会 第3号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  初めに、検察庁法改定案について伺います。  前回の質疑で、法務省は昨年十月末の時点では検事長の定年延長は必要ないと考えていたと、このことを指摘いたしました。ところが、今年一月に一転をし、検事長は六十三歳以降、検事総長は六十五歳以降も続け...全文を見る
○山添拓君 今、最後におっしゃられた、検察官についても公務の運営に支障を生ずる場合があると、そのために六十三歳以降も検事長をやらせる旨の規定を入れたのだということでした。  資料の一ページを御覧ください。  しかし、その必要はないというのが昨年十月末時点での法務省の考え方でし...全文を見る
○山添拓君 ですから、そうした検討は去年の十月でもう終わっているんですよ。その上で、公務に支障が生じることはないんだという結論が記されていたわけです。  大臣今おっしゃいましたけれども、去年の十月から、十二月から検討して解釈変更することにしたんだと。  資料の二枚目、今年の一...全文を見る
○山添拓君 つまり、解釈を変えたから役降りの特例を入れたのだと、こういうことですよね。もう一度、念のため伺います。
○山添拓君 思いを致したからというお言葉ありましたけれども、要するに解釈変更をしたから法案も変えたということなんですよね。その解釈変更の理由として大臣が述べられたのは社会情勢の変化でしたが、これ法務省によれば交通事情とネット化、犯罪の複雑化ですけれども、それが特定の人を特定の職務...全文を見る
○山添拓君 これら指摘をされた事項については、いずれも今後設置をされる検討会などで適切に検討課題としていっていただきたいと思います。  ワーキンググループに報告をされた調査研究では、性犯罪被害者の心理や行動に関する分析結果として、性犯罪被害者が示す反応や行動には様々なものがあり...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  いろいろ留保を付けて説明をされたんですが、しかし、大臣も聞いていただいてお分かりになりましたように、心理学的、精神医学的な知見としては、必ずしも強い抵抗を示すわけではない、あるいは全く抵抗していない者もいたとされているのに、実際の事件では、...全文を見る
○山添拓君 是非そうしていただきたい。  ワーキンググループでの調査のうち、裁判例の調査、不起訴事件の調査は、現在まだ取りまとめ中ということで明らかにされておりません。無罪判決で何が無罪の理由とされたのか、不起訴事件で何が嫌疑不十分の理由とされたのか、暴行、脅迫、心神喪失や抗拒...全文を見る
○山添拓君 昨年十二月十八日、ジャーナリストの伊藤詩織さんが当時TBSワシントン支局長の山口敬之氏にレイプされたとして、損害賠償請求の判決が出されました。  詩織さんは、お酒に弱いわけではないのに、被告と飲食したすし屋で記憶をなくしました。すし屋を出て乗り込んだタクシーでは、詩...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  この事件は、当初、準強姦事件として捜査され、裁判所が逮捕状を発付していたにもかかわらず、直前に逮捕が中止され、不起訴となり、検察審査会でも不起訴相当の議決がされました。これもうやっとの思いで民事裁判に訴え出て、こうした判決を得た、異例の経過...全文を見る
○山添拓君 性的な自由、大臣の答弁ではそのような言い方になりました。  この同意のない性行為がいかなる権利を侵害するのか、このことを私たちきちんと考えなくちゃいけないと思うんです。  父親が娘に性暴力を行っていた事件が昨年三月に無罪とされた名古屋地裁岡崎支部の判決は、意に反す...全文を見る
○山添拓君 多くのフラワーデモなどで立ち上がっている、声を上げている皆さんが本当に期待をできるような、そういう検討、議論を進めていただきたいと思います。  駐日スウェーデン大使のペールエリック・ヘーグベリ氏は、二〇一八年七月にスウェーデンで改正をした刑法についてこのように語って...全文を見る
03月25日第201回国会 参議院 予算委員会 第14号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  三月二十九日、羽田新ルートの運用開始が予定されています。どのような計画ですか。
○山添拓君 騒音、落下物、事故の危険など、様々な不安や懸念が表明されてきました。  この新ルートの実機テストが行われました。その概要も御説明ください。
○山添拓君 離陸、着陸、それぞれ騒音の最大値はどうでしたか。
○山添拓君 これ、すごい騒音なんですけれども、昨日の発表によりますと、取りまとめが発表されましたが、二割で想定を上回ったとされています。これは事実でしょうか。
○山添拓君 大臣、二割も想定を上回ったのはなぜなんでしょうか。
○山添拓君 何かデータ、サンプルを取るために飛行するというのはちょっとおかしいのではないかと思いますが、実機飛行確認の期間中、寄せられた電話の件数とその内容について御説明ください。
○山添拓君 これ、私も見させていただきましたが、便数が多い日ほど電話の件数も多かったですし、しかも、説明会で聞いていたのとは違うと、こういう声が強いのも特徴でありました。  落下物についての懸念も絶えません。最近十年間の発生件数について御説明ください。
○山添拓君 十年間で二十三件。  一方で、この間、部品欠落の報告制度というものが行われています。これはどのような制度ですか。
○山添拓君 ですから、十年で二十個、二十件どころか毎日二個ぐらいおっこちているということなんですけれども、これ、しかも、二年前より去年の方が増えていますけれども、大臣、これどういうことですか。
○山添拓君 そうしますと、これから周知をすればするほどもっと件数は増えてくるということですか。
○山添拓君 数が増えるの問題がないというのは驚きの答弁ですよ。大臣、国交省は落下物ゼロにすると言っていたんですよ。いかがですか。
○山添拓君 いや、分析は大事ですけれども、しかし、増えることに問題がないという答弁はそれこそ問題だと思うんです。  資料の一枚目にありますように、これまで羽田空港の離発着機は海から入って海に出ると、海上ルートを通っておりましたので、ですから落下物があったとしても分からないと、こ...全文を見る
○山添拓君 こういう中で増便をする、そして都心上空を通る。そうなりますと、都心で落下物が発生する可能性というのは、これ、うんと高まるということになるんじゃないでしょうか。
○山添拓君 ですから、その落下物ゼロを目指す対策を取る中で、部品欠落の報告件数、個数については少なくとも増えてきたと、これは大問題だと指摘しているわけです。  着陸方法の危険性も指摘されております。  着陸時の標準的な降下角度は日本でも世界でも三度です。ところが、昨年八月、新...全文を見る
○山添拓君 騒音軽減のためだとおっしゃるんですね。  十万人のパイロットが加盟する国際定期航空操縦士協会連合会、IFALPA、約二百九十の航空会社が加盟する国際航空運送協会、IATAが一月に国交省を訪問しました。懸念が示されたんではありませんか。
○山添拓君 今、大臣の答弁の中に、世界でもやっているものだというお話がありました。  国交省に伺いますが、日本の空港で三度以上で降下しているところはありますか。
○山添拓君 その二つぐらいなんですよ。そして、便数が全然違います。しかも、降下の条件も羽田とは違うんですね。  航空評論家の杉江弘氏は、僅か〇・四五度と思うかもしれないが、コックピットの実感としては、降下時はジェットコースターで谷底に落ちていくような感覚、恐怖しかないと、降下角...全文を見る
○山添拓君 大臣、安全安全と強調されるんですが、では伺いますけれども、実機飛行確認で三・五度の進入方式を断った航空会社がありましたね。
○山添拓君 その変更した理由は、急角度を理由の一つとして、社内の手続が整っていなかった、こういうことではなかったですか。
○山添拓君 要するに、この進入角度も含めてなんですよ。  大体、三・五度に引き上げたことで騒音低減効果はあるのかと。これ何デシベル下がるんですか。
○山添拓君 一デシベルですよ。これ、人には判別できない差だと専門家が指摘しております。  実機飛行確認で三度で着陸させた日が一度だけだったんですが、私が数えますと、十五か所のうち十一か所で三・五度の方が騒音が大きい日もありました。これ、軽減していないじゃありませんか。
○山添拓君 昨日御説明いただいた、報道でも発表されている、国交省が発表している資料とは違うんじゃないですか。さっきの数の方が正しい。
○山添拓君 その上で、私の質問にお答えいただいていないんですが、三・五度のときの方が騒音が多い日もあったと。そうですね。
○山添拓君 いや、大臣、そこまでして三・四五度にこだわるのはなぜなんですか。
○山添拓君 私の手元に、しんぶん赤旗が入手しました国内のある航空会社の内部資料があります。  A滑走路への最終進入地点通過後、三・四五度が公示されています。この最終進入地点が横田空域内に位置していることにこの角度は起因しているのだ、横田空域内のトラフィックと垂直間隔を確保する必...全文を見る
○山添拓君 更に書いています。  平行するC滑走路への進入、こちらは横田空域には抵触していないんですね。ところが、A滑走路への経路と二キロも離れていないことから、経路近傍の地元住民への騒音軽減の公平性の観点から同様に三・四五度と書いてあります。  事実ですか。
○山添拓君 コメントを控えるとおっしゃっています。  この資料お渡ししますので、確認いただいて、事実かどうかお示しいただきたい。大臣、いかがですか。
○山添拓君 米軍のためにも、世界的にも異例な危険な着陸方法を取ろうとしている。  羽田のこの新ルートは機能強化のためとされました。これによって発着回数は何回増えるんですか。
○山添拓君 一・一万回、一日三十回、発着でいえば十五便ということです。  今、新型コロナの影響で航空需要は激減しています。羽田空港の減便、欠航の状況について御説明ください。
○山添拓君 今日羽田空港に到着する国際線は、調べましたら百九便中七十二便が欠航です。  大臣、こうした状況は当面続くんじゃありませんか。
○山添拓君 元々そんなこと言っていなかったんですよ。国際線増便のための新ルートと言ってきたわけです。少なくとも今は、便数の上では、これ必要ないですね。
○山添拓君 いやいや、騒音は想定を超えていたわけですね。部品の欠落は増える一方ですよ。米軍のために危険を冒す新ルートです。しかも、増便という必要性も今の段階では少なくともないわけですよ。中止、撤回すべきじゃありませんか。
○山添拓君 それは全然違うと思うんですよ。  私、今日はもう時間がありませんので質問ができませんけれども……
○山添拓君 資料の四枚目にお配りしておりますように、この間政府がインバウンドと言って訪日客を増やしてきた……
○山添拓君 ところが、空港の検疫体制などはそれに全然追い付かない状況になっているわけです。こうしたところを対策取ることなく、とにかく四千万、六千万、数字ありきで進めてきた、この政策自体も見直すべきだということを主張し、質問を終わります。  ありがとうございました。
03月27日第201回国会 参議院 本会議 第9号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二〇年度一般会計予算外二案に反対の討論を行います。  新型コロナウイルスの感染が深刻、重大化しています。政府が新型インフル特措法に基づく対策本部を設置しました。感染状況を正確に把握し、専門家会議の見解を踏まえ、適切な情報提供に努めるよう求めま...全文を見る
03月27日第201回国会 参議院 予算委員会 第16号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二〇年度一般会計予算外二案に反対の討論を行います。  新型コロナウイルスの感染が深刻化、重大化しています。医師が必要と判断した場合にはPCR検査を速やかに実施できるようにすること、医療機関におけるマスクや消毒液など必要な医材の供給、重症患者の...全文を見る
04月02日第201回国会 参議院 法務委員会 第4号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  大津地裁は、三月三十一日、湖東記念病院事件の再審、裁判のやり直しの判決で、被告人だった西山美香さんに無罪を言い渡しました。看護助手だった西山さんが患者の人工呼吸器のチューブを外し殺したとして逮捕され、殺人罪で懲役十二年の刑を受けた事件です...全文を見る
○山添拓君 この事件については、昨年の臨時国会でも私、取り上げました。  自然死を疑わせる証拠があったにもかかわらず警察が検察に証拠を送っていなかったこと、ADHDと軽度の知的障害、いわゆる供述弱者に対する取調べでの供述のコントロール、そして自白偏重など問題点を指摘いたしました...全文を見る
○山添拓君 それは当然行っていただきたいと思いますし、私は同時に、再審手続の詳細な定めがない法制度上の問題点についても改めて指摘をさせていただきたいと思います。  それでは次に、黒川検事長の勤務延長について伺います。  検察官には適用されない国家公務員法の勤務延長を、解釈変更...全文を見る
○山添拓君 社会経済情勢の変化についての資料というのは提出されなかったんですけれども、それもありませんでしたか。
○山添拓君 あえて資料を参照することはなかったと。具体的な資料はないんですよね。結局、大臣は、法務省が検討すらしていなかった社会経済情勢の変化なるものを解釈変更の理由として強弁してきたということであります。  では、なぜ解釈変更するのかと。  大臣は、三月二十四日の当委員会で...全文を見る
○山添拓君 これ、別の視点だとおっしゃるんですね。しかし、別の視点であれば、元々の国家公務員法の規定の趣旨と違う観点を持ち出したということですから、国家公務員法上の勤務延長を適用する理屈にはなっていかないかと思うんですね。  業務の性質上、当該業務を特定の職員に継続させることが...全文を見る
○山添拓君 重大事件なら歴史上幾らでもあったと思うんですよ。  前回指摘をしましたように、検察官には勤務延長は必要ないというのが昨年十月末時点での法務省の検討結果でした。それが、昨年十二月になって突然、業務の継続的遂行のためには検察官にも勤務延長が必要だと認識したという説明です...全文を見る
○山添拓君 ちょっと、それが理由になると思って答弁されているというのが私は不思議でなりません。法改正を待たずにわざわざ解釈変更を先行させた結果、黒川氏の勤務延長が実現した、これもう動かし難い事実だと思います。  大臣、そもそも検察実務において、業務の性質上、当該業務を特定の職員...全文を見る
○山添拓君 全然お答えになってないんですよ。  検察官は法と証拠に基づいて独立公平に事件を取り扱う、これ基本じゃありませんか。
○山添拓君 同じ法と証拠の下では同様の終局処分が行われるべきだと思うんですね。もちろん経験や能力の違いはあるでしょう。しかし、それによって差が生じるのは、いかなる証拠をどのように集めるかという点になるかと私は思います。  例えば、先ほどの湖東病院事件も、現場の捜査官が自白に誘導...全文を見る
○山添拓君 全然伺ったことにお答えいただいていない。答弁書をお読みいただいただけで、答えていないんですよ。  私が思いますのは、司法の独立や準司法官としての検察官、行政との緊張関係、余りに認識が甘いと指摘をしなければならないと思います。この問題については引き続き質疑をさせていた...全文を見る
04月03日第201回国会 参議院 本会議 第11号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、新型コロナウイルス感染症対策について、安倍総理に質問します。  医療崩壊を起こさせないことは、文字どおり喫緊の課題です。  専門家会議は、おととい、都市部を中心に感染者が急増していると指摘しました。昨日だけで九十七人の感染が確認された東京では、...全文を見る
04月07日第201回国会 参議院 法務委員会 第5号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  法案について伺います。  外国法事務弁護士とは、外国で弁護士資格を得て、日本で外国法に関する法律事務を行う者のことをいいます。法務大臣の承認と日弁連の名簿への登録が必要とされております。  大臣に伺いますが、外国で法曹資格があるにもか...全文を見る
○山添拓君 弁護士法一条には、基本的人権の擁護と社会正義の実現を弁護士は使命とすると、こういう規定もありますが、日本の法律とその実務を知らない者が日本で弁護士活動を行うというのは権利の擁護と正義に反するおそれがあると、こういうところに趣旨があるのだろうと思います。  前回の法改...全文を見る
○山添拓君 これ、誰かということは公にされていますよ。確認してください。  そして、委員長、これは速記止めてください。
○山添拓君 二〇一三年十月二十九日第三回貿易・投資等ワーキング・グループ議事概要に出ております。確認してください。  速記止めてください。
○山添拓君 委員長、速記を止めてください。これ確認してもらわないと。
○山添拓君 それで、具体的には御説明いただけないのですか。
○山添拓君 今の乘越弁護士というのはベーカー・マッケンジー法律事務所ですが、外資系の大手の事務所ですね。  規制改革ホットラインへの提案というのは、職務経験要件を廃止せよというものでありました。法務省はこれに対して対応不可だと回答していたんですね。ところが、翌年の実施計画では、...全文を見る
○山添拓君 私は、この職務経験要件というのは、単に職務をすればよいということではなく、やっぱり弁護士としての職務だと思うんですね。いろんな知識に基づいて法的なアドバイスをするとか調査をするとかそういうことだけにとどまらず、そこには依頼者との関係やあるいは交渉技術やそうしたことも含...全文を見る
○山添拓君 私は、この懸念に対して答えを出すことなく今回の法案は結論付けられていると指摘しなければならないと思います。  次に、いわゆるB法人の問題です。  これは従来から二つの懸念が指摘されており、先ほども議論がありました。外国法事務弁護士が共同経営者や従業員である日本の弁...全文を見る
○山添拓君 今の禁止規定だけでは懸念が拭えないから一四年の改正では見送られたはずです。ところが検討会は、これ僅か六ページの報告書なんですね、こうした懸念は杞憂にすぎないと、こう言わんばかりです。この点でも、私はまともな検討がされたとは言い難いのではないかと指摘をさせていただきたい...全文を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、外弁法改定案に反対の討論を行います。  本法案のうち、国際仲裁、国際調停の代理範囲を拡大する規定の整備については、国際私法事件の解決手段として国際仲裁が主流となりつつあることから、必要性が認められ、反対するものではありません。  反対理由の第一...全文を見る
04月13日第201回国会 参議院 行政監視委員会国と地方の行政の役割分担に関する小委員会 第1号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  新型コロナの緊急経済対策について伺います。  政府が、緊急事態宣言の下で外出自粛の協力を要請しながら補償はしないという姿勢を続けていることに憤りが広がっております。自粛と補償はセットでという声を受けて、資料をお配りしておりますが、辛うじ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  内閣府の昨年の調査によると、フリーランスが推計最大三百四十一万人とされております。これは、本業がフリーランスという方が二百二十八万人、副業が百十二万人ということでもありました。  念のために伺いますけれども、この持続化給付金の対象というの...全文を見る
○山添拓君 この間、全国の自治体が独自の支援策に乗り出しております。  資料の二ページを御覧ください。例えば、御殿場市は、バー、スナック、キャバレー、ナイトクラブなどに四月十六日から三十日まで休業を求め、一店舗百万円を上限に売上げを補償する仕組みを創設をしております。  この...全文を見る
○山添拓君 私が申し上げたのは、名指しで法に基づいて自粛を求めている業種があるわけです。夜の繁華街クラスターを潰すためだと、こういうふうに言っているわけですね。そこについては、少なくともこれ自己責任はおかしいと思うんですよ。名指しでやっているわけですから、その部分については政府に...全文を見る
○山添拓君 休業要請を行う千葉県、神奈川県、福岡県など、どこでも首長は交付金を財源にしたいと表明しています。これ、休業を求めるなら補償がセットで必要だからですよ。なぜ今の段階でできるというふうに明言されないんですか。
○山添拓君 早急に詰めるとともに、これ、自治体が安心していろんな施策を進めていくことができるように、直ちに取り組んでいただきたいと思います。これ、国が足を引っ張るなどはもってのほかだということを指摘させていただきたいと思います。  自粛と補償がセットだと繰り返すのは、これ、憲法...全文を見る
04月16日第201回国会 参議院 法務委員会 第7号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  私からも、新型コロナに関わって、拘置所、刑務所での面会制限について伺います。  法務省は、緊急事態宣言の対象となった七都府県の拘置所や刑務所で被告人や受刑者が面会できる相手を原則として弁護人に限定をすると、その措置をとっていると報じられ...全文を見る
○山添拓君 外出自粛が要請されておりますので、面会したくても控えざるを得ないという方が多いと思います。それでも面会を希望するというのはよほどのケースですので、弁護人以外は一律面会禁止という運用にならないように留意していただきたいと思います。  最高裁は二〇一六年六月に新型インフ...全文を見る
○山添拓君 BCPの中では、被害状況の想定として、最大四割が欠勤するということも書かれております。ただ、これは、職員が感染をするとかあるいは家族の看護が必要だとか、こういうことを想定しているもので、感染拡大防止という観点は必ずしも反映されていないんだと、私、読ませていただいて思い...全文を見る
○山添拓君 是非それは丁寧な対応をお願いしたいと思います。  外出自粛要請で自宅で過ごす時間が長くなる中で、子供に対する暴力、虐待の増加が懸念されております。ユニセフなどの共同声明は、学校休校が世界の十五億人の子供たちに影響を与えているとし、移動の制限や収入の減少、社会から隔絶...全文を見る
○山添拓君 ちょっと伺いたいんですけれども、政府の緊急経済対策では、配偶者間のDVについては相談体制の拡充に予算を計上していると、先ほどお話もありました。児童虐待については、新たに予算化する予定があるんでしょうか。
○山添拓君 次の質問にももうお答えいただいたんですけれども、予算を新たに付けるということではなく従来の枠組みでというお話なんですね。従来の延長でよいのかどうかについては改めて検討いただくべきだと思います。  私が質問しようとしておりましたのは、これ新たな虐待事案を見逃さないこと...全文を見る
○山添拓君 先ほど村田局長御自身が、判事については子をめぐる事件を理由にして増やしてきたという説明されたんですね。調査官については十年以上定員増を求めないと。これはやはり現場の実態にそぐわないと思いますし、少子化の下で、離婚事件や子の監護をめぐる事件、これ、調査官が関わる事件が、...全文を見る
○山添拓君 本法案は、裁判所職員について抜本的な増員を行わず、定員シフトで地方から大規模庁への定員振替を続け、地方の人員不足に拍車を掛ける結果となっております。全体としても十七名の減員で、これは過去最大です。政府の総人件費抑制方針に裁判所が追随し続けている結果だと言わなければなり...全文を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、裁判所職員定員法改正案に反対の討論を行います。  日本国憲法は、裁判官の職権の独立を明文で規定し、その実効性を担保するために、裁判官の身分保障と司法の独立、自主性を認めています。裁判が他の権力に干渉されず、公正、厳格に行われてこそ基本的人権を尊重...全文を見る
04月30日第201回国会 参議院 本会議 第15号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二〇年度補正予算案に賛成の討論を行います。  初めに、新型コロナウイルスで亡くなられた方への哀悼とともに、闘病中の方へお見舞いを申し上げます。  感染爆発と医療崩壊を食い止め、命と健康、生活となりわいを守り抜くことが最優先の政治の責任です。...全文を見る
04月30日第201回国会 参議院 予算委員会 第18号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二〇年度補正予算案に賛成の討論を行います。  感染爆発と医療崩壊を食い止め、命と健康、生活となりわいを守り抜くことが最優先の政治の責任です。一律一人十万円の現金給付は、いち早く分かりやすい給付をという世論の力が実現させたものです。持続化給付金...全文を見る
05月13日第201回国会 参議院 決算委員会 第4号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  総務大臣に伺います。  一律一人十万円の特別定額給付金は、いち早く分かりやすい支給をという世論の力が実現させたもので、収入の変化や家族構成による区別はありません。新型コロナの緊急事態宣言の下で、日本に住む全ての人が暮らしに影響を受ける中...全文を見る
○山添拓君 ですから、住民基本台帳に載っているということが重要だというよりも、的確、迅速に届けていく、その手段としてひとまず住基を使うということだろうと思います。  ちなみに、いわゆる無戸籍者、離婚後に新しいパートナーとの間に子供が生まれた場合などには多いわけですが、こうした戸...全文を見る
○山添拓君 つまり、住基に記録があるかどうかというのは絶対の給付条件ではないということです。  ホームレス状態にある方についても住基に記録がないケースが多いです。こうした場合には、市区町村の窓口で住民登録すれば受給できるというのが総務省の見解です。ところが、その住民登録ができな...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  今回、かなり厚労省がいろんな取組を進めていただいているということは私も現場の皆さんからも伺っています。ただ、自治体によっては、無料低額宿泊所を案内しているところもあります。相部屋で大人数で三密が回避できないわけです。厚労省は原則個室でと、こ...全文を見る
○山添拓君 東京の状況についても確認をいただいて、ありがとうございます。  これ、住居を確保できないのは本人の責任ではないんですよね。生活保護の申請者であれ、チャレンジネットであれ、誰がどこに滞在しているかというのは自治体としては把握をされています。二重払いや過誤払というのは自...全文を見る
○山添拓君 なかなかそこが固いわけですけれども、しかし、住民登録ができないケースが出てきていると。今ホテルでも構わないというような話もあって、まあ宿泊先の同意があればそうしたケースもあるかもしれませんけれども、なかなかそうはいかない状況があると。そうした場合には柔軟な対応も可能な...全文を見る
○山添拓君 難民認定申請中の方でも一定の場合は認められるわけですが、しかし、それはごく一部ですね。  今、日本には約一万四百人の難民申請者がおられますが、一時庇護や仮滞在が許可されているのは三百名に満たない数です。多くの場合は三か月以下の短期の在留資格を繰り返し更新をし、それが...全文を見る
○山添拓君 それは何のためですか。
○山添拓君 二〇〇九年、平成二十一年の改正法の附則六十条で、行政上の便宜を受けられることとなるようにするという観点からこういう仕組みをつくったんだと、こういうことでよろしいですね。
○山添拓君 行政上の便宜を考慮して伝えているわけです。今回のような事態にこそ行政上の便宜が図られるように、十万円の給付も受けられるようにするべきだと考えます。  総務省のホームページにありますQアンドAでは、住民基本台帳に記録されている外国人は給付対象者となりますと、こう書かれ...全文を見る
○山添拓君 仮放免中の方は不法に滞在しているわけじゃないですよ。仮放免中は滞在することを認められるわけですから、少なくともですね、それによって何かとがめられるという話じゃないわけですよ。  しかも、今回の十万円の給付というのは、例えば受刑者であっても認められるんですよね、届くよ...全文を見る
○山添拓君 大臣、今、仮放免は入管施設内での感染拡大を防止するために積極的に行われているんですよ。病気の治療のためというだけではなく、感染拡大防止という観点で行われている、その趣旨を踏まえて十万円の給付を実現していくようにしていただきたい。住基に載っているかどうかということで硬直...全文を見る
05月14日第201回国会 参議院 議院運営委員会 第20号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  政府は、三十九県について宣言解除を予定しております。しかし、感染拡大の第二波が確認されれば、再指定や、東京などで六月以降再延長が必要となる場合もあり得るかと思います。その際、感染の広がりをどのように把握するのか。  先ほど大臣は、より厳...全文を見る
○山添拓君 解除をする三十九県について現時点で迅速にできる体制を確認されたのかというのはいかがですか。
○山添拓君 大臣そうおっしゃるんですけれども、相談件数が横ばいであるにもかかわらず一日当たりの検査数が伸びていないと、これ現実だと思います。一部解除をされた地域を含めて、検査体制の拡充がいよいよ重要だということを指摘させていただきたいと思います。  次に、政府は、新規感染者数が...全文を見る
○山添拓君 持続化のための支援というのはまさに今急場をしのいで持続をしていくというものですので、新しい生活様式を求めるというのであれば、これはそれぞれの努力だけではどうにもならないということが多々あると思うんです。ですから、それは、国民に新しい生活様式を求めるのであれば、政治は新...全文を見る
○山添拓君 今回解除の対象とならない八つの都道府県では、徹底した行動変容の要請が続くことになるんだと思われます。しかし、五月六日の宣言の延長後、新たな事態に見合った新たな経済的支援は示されていない状況です。今おっしゃった学生、家賃あるいは雇調金、それらに加えて、やっぱり一回限りで...全文を見る
05月18日第201回国会 参議院 決算委員会 第5号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  初めに、文科省に伺います。  PCR検査の少なさが指摘される中で、厚労省が十五日、一日二万二千件の検査能力に達したと発表しました。現にどのぐらい検査が行われることになるのかというのが重要であろうと思います。  一方で、文科省はこの間、...全文を見る
○山添拓君 五月十一日に調査をし始めたということ、まあ山中教授から指摘をされてということでもあるんですが、私の事務所からは四月二十三日に問合せをしておりまして、これ、ある意味、検査の体制というのは長く必要になってくるものでもあるかと思いますので、作業に従事できる人の確保も含めて是...全文を見る
○山添拓君 それは、大学に対して、とりわけOECDの中でも最低水準だとされている高等教育予算の貧弱さですね、その国の責任をこれまで果たしてきていないという背景を全く踏まえないものだと思うんですよ。  ただ、こうしたいろんな声に押される形で政府は、授業料を減免した大学に助成をする...全文を見る
○山添拓君 事実上、国としても支援をするという方向に転ずるということだと思うんです。ただ、対象者に基準を設けて、一定の基準を設けようと、こういう報道もされています。大学に独自の取組をやるべきだと、こういうふうに求めながら、国が対象を絞り込んでその範囲なら支援すると、こういうやり方...全文を見る
○山添拓君 最終的な詰めの段階で示されたのがこれなんですよ。ところが、例えば要件の一ですね、家庭から自立してアルバイト収入で学費を賄っていることと。その内容は、原則として自宅外、多額の仕送りを受けていない、生活費、学費に占めるアルバイト収入の割合が高い、あるいは家庭の収入減少によ...全文を見る
○山添拓君 やっぱり、各大学にということであれば、もっとシンプルな要件にして、これ大体仕送りを受けていないことなんて証明のしようがないという問題もありますので、よりシンプルな仕組みにするべきだということを訴えたいと思います。  アルバイトをしている学生の実態はどうなっているのか...全文を見る
○山添拓君 その際、学生のアルバイトのようにシフトが入るか入らないかによって全然違うと、こういうケースも対象になるような仕組みにしていただけますか。
○山添拓君 六割の休業手当というのは、これ受け取ることができても少な過ぎると。少なくとも収入の八割を補償するように急いで制度設計をし、なるべく広くカバーできる制度にするべきだという点も指摘したいと思います。  残りの時間で、羽田空港の新ルートについて私からも伺います。  航空...全文を見る
○山添拓君 それは極めて不誠実だと思うんですよ。それ、ずっとじゃないですか。私たちは新ルートそのものに反対ですが、増便のためならやむを得ない、こう考えてきた人たちにとっても、それでは何のために我慢するのか分からないということになります。  大体、データ集積のためと言いながら、こ...全文を見る
○山添拓君 今、新型コロナで外出自粛が要請されていますので、多くの方が自宅にいるわけですね。その中を、減便している中で飛行機が飛んでいくと。これ耐え難いという声が起こっています。  先ほど、大臣、需要喚起がこれから必要なのだと、こうおっしゃいましたけれども、今緊急事態宣言が一部...全文を見る
○山添拓君 千葉は三百メートル上空なんて飛ぶところないですよ。  大体、その確認書は昨年の十二月二十五日付けですね。コロナの前ですよ。だったら今から、(発言する者あり)関係ないなんておっしゃるけれども、関係ないんですか。コロナの影響を受けて、何にも関係なしで進めていくとおっしゃ...全文を見る
05月20日第201回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第4号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  感染症と環境の観点から質問をいたします。  この半世紀の間に、HIV、エボラ出血熱、SARS、MERS、そして新型コロナウイルスなど、数十の新たな感染症が生まれたと言われています。こうした状況を招いた背景として、京都大学の山極学長は開発...全文を見る
○山添拓君 やはりこの人間社会の変化がその自然界に対しても影響を与えて、またそれが人間社会に返ってきていると、こういう点、やっぱりあると思うんですね。  環境省は二〇〇七年に、「地球温暖化と感染症」と題するパンフレットを発行しています。温暖化、気候変動による感染症のリスクについ...全文を見る
○山添拓君 かなり駆け足で御紹介いただきまして、ただ、まだいろんな知見が、新しい知見が全て得られているわけではないという点でもあると思うんです。  二〇〇七年のその懇談会で座長を務めた国立感染研の倉根氏が、各種感染症に対する温暖化影響評価のための方法論が十分確立されているとは言...全文を見る
○山添拓君 今御説明いただいたのは太陽光、風力の関係でありますけれども、一方で、原子力は十・一円からと、十・一円からという表記ですけれども、それで安いとされてきたわけです。  ところが、この十・一円というのは、私、この調査会で何度か指摘をしてきたんですが、原発をこれから新設して...全文を見る
○山添拓君 時間が来ましたので終わりますけれども、比べてはいけないものを比べている、こういう表はやはり改めるべきだということを指摘して、質問を終わります。
05月21日第201回国会 参議院 議院運営委員会 第23号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  PCR検査体制について伺います。  専門家会議の提言は、新規感染者数の動向を適切に把握できるようにするとともに、次なる感染者数の拡大にもきちんと備えられるようにしておくため、検査システムを確立させておくことが求められるとしています。解除...全文を見る
○山添拓君 いろいろおっしゃるんですけれども、体制がまだ整っていないというのが、例えば昨日の諮問委員会の尾身茂会長のこの予算委員会での指摘でもあったと思います。  追加的な支援、これは行うんですか。
○山添拓君 十五日の経済財政諮問会議では、経済界からも検査体制の強化が提言をされ、広く必要な全ての人が受けられるようにすべきだ、こういう声が上がったといいます。宣言解除の地域が広がる下で、こういう観点からも検査体制の強化は喫緊の課題だということを強調したいと思います。  日本病...全文を見る
○山添拓君 三団体の指摘というのは、診療報酬上の様々な配慮はあったものの、経営環境の悪化は深刻だと、こういう指摘だと思うんですね。  それから、今大臣がおっしゃった融資だとか二百万の持続化給付金、これでは全然話にならないと、こういう状況だと思うんです、平均一億円の赤字ですから。...全文を見る
○山添拓君 今年度の当初予算というのは、コロナ対策費、一円もなかったわけです。辺野古の新基地建設やカジノの推進、不要不急の予算も計上されております。すぐには執行できないゴー・ツー・キャンペーンのような補正予算もあります。アベノマスクのその費用も余るだろうと思うんです。  一度決...全文を見る
05月25日第201回国会 参議院 決算委員会 第6号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  初めに、東京電力福島第一原発の事故費用問題について述べます。  二〇一六年の閣議決定では、原発事故に関連して確保すべき資金は二十一・五兆円でした。しかし、除染費用四兆円を賄うこととしている東電の株価は現在四百円弱です。必要とされる千五百...全文を見る
○山添拓君 それでは、東京高検黒川弘務前検事長の処分に関して伺います。  安倍首相は、金曜日の国会で、検事総長が事案の内容等諸般の事情を考慮して処分したと答弁しております。ところが、今日、法務省は懲戒相当と判断していたとの報道がありました。処分に先立って、法務省と内閣で、懲戒と...全文を見る
○山添拓君 内閣においては懲戒とするかどうかについて全く議論していないということですか。
○山添拓君 官房長官、会見では、検事総長において決定して、その後、法務省から首相や私に報告があったと、こういうふうに述べられているそうですが、そのとおりですか。
○山添拓君 一方、森法務大臣は、会見の中で、金曜日ですが、法務省内、任命権者の内閣と様々協議を行った、最終的には任命権者である内閣において決定されたと述べています。矛盾するんじゃありませんか。法務大臣。
○山添拓君 違います。  記者会見では、内閣で決定したものを、私が、森法務大臣が検事総長にこういった処分が相当であるのではないかということを申し上げ、監督者である検事総長から訓告処分にするという知らせを受けたと、こういう答弁になっています。  違うんじゃないですか。
○山添拓君 任命権者である内閣と様々協議をしたと、こういうことですね。訓告とするのか、懲戒とするのか含めて協議したと。そうでしょう。
○山添拓君 つまり、処分の内容についても協議をしたんだと、こういう答弁になるかと思うんですね。  これはもっともだと思うんですよ。なぜなら、例えば人事院の懲戒処分指針では賭博は戒告か減給です。常習なら停職の懲戒が標準とされております。東京高検の非違行為等防止対策地域委員会の冊子...全文を見る
○山添拓君 今の答弁は事実関係として食い違っていると思いますけれども、しかし、そうであるとすれば、内閣としては法務省のそういった報告を受けて、この事案は訓告でよいと、懲戒処分は不要だと、こう判断したということですね。
○山添拓君 つまり、それはどうぞと、それでよろしいということなんですね。  法務大臣、伺いますけれども、法務省職員の訓告等に関する訓令では、訓告というのはどういう場合に行うものだとされていますか。
○山添拓君 将来における服務の厳正、適正ですよ。もう辞職をするという意思表示をしている黒川さんに対して、将来厳正にということですか。これ、直ちに辞職する人には何の意味も成さない処分ですよ。人事院の指針も、東京高検の指針も、そして今述べられた法務省の訓令も、いずれも訓告でよしとされ...全文を見る
○山添拓君 異議がないとの判断はなぜ行われたんですか。
○山添拓君 内閣として異議がないと判断したと、訓告でよろしいと判断した、その理由は何ですか。
○山添拓君 これは任命権者としての責任を全く果たしていないと思うんです。  内閣が訓告でよしとした検討結果について、経過について説明を求めたいと思います。委員長、お取り計らいください。
○山添拓君 私は、黒川氏の勤務延長は、違法な閣議決定によるものですから、無効だと考えます。したがって、懲戒処分をすればよいというものではないと思いますが、少なくとも事実関係の調査は必須だと思うんですね。  賭博といえば、政府が進めているのはカジノですよ。法務省は従来、賭博の違法...全文を見る
○山添拓君 これ以上調査はしないということですか。懲戒処分の是非という点でも、法務省の事務次官が賭けマージャンに、これ日常的にやっていたということについても、調査の必要はないという考えですか。
○山添拓君 日常的に賭博に親しんでいる方がですね、民間賭博の違法性阻却に異を唱えるということは期待できないと思うんですよ。この調査をかたくなに拒む、その政府の姿勢そのものが賭博の違法性についての政府の認識の甘さを示す、こう言わざるを得ないと私は思います。  黒川氏は関係ないよと...全文を見る
○山添拓君 公正さということがありました。国家公務員は労働基本権が制約されております。その代償措置として、人事院が独立した立場で、公正中立な立場で規則の制定も行うと、こういう趣旨であろうと思います。  準司法官である検察官は、その地位と職務の特殊性に照らして、それ以上の独立性が...全文を見る
○山添拓君 大臣、諸外国ってどこですか。(発言する者あり)
○山添拓君 ドイツの刑事司法の制度は日本と同じなんですか。
○山添拓君 比較にならないものを比較して、都合のいいときだけ諸外国の例を持ち出す。弁護人の立会い権だとか刑事司法の人質司法の問題だとか、こういう問題で諸外国の例を出して批判をすると、それは我が国とは制度が違うと言って突っぱねてきた。都合のいいときだけ諸外国を持ち出す、そういうこと...全文を見る
05月26日第201回国会 参議院 法務委員会 第8号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  東京高検黒川元検事長への処分について伺います。  法務省は、二十一日に訓告の措置をとることを発表しています。調査は報道機関の公表内容の確認と黒川検事長本人からの事情聴取とされています。例えば、週刊誌の記事にはなかったレートが点ピンだった...全文を見る
○山添拓君 影響が大きいからこそ公正な処分となるように適切な調査が行われるべきなんだと思います。  三人の記者への確認されていないと今答弁もありました。記者が所属する新聞社の調査、発表も踏まえてということがありましたけれども、例えば、産経新聞が二十二日付けの朝刊で報じたのが、緊...全文を見る
○山添拓君 資料の四ページを御覧ください。  訓告は二十一日に行われたわけですが、それがその際、これがその際の文書です。ここには、先ほど川合委員の質問にも答弁ありましたけれども、五月一日頃及び同月十三日頃の二回にわたり、報道関係者ら三名とともに金銭を賭けてマージャンを行ったもの...全文を見る
○山添拓君 いや、訓告書に書かれていないのはなぜかと伺っているんです。
○山添拓君 つまり、訓告の対象事実でないと、過去のいろんな、過去の賭けマージャンをしていた事実については、あるかもしれないと思ったけれども事実認定はしなかったと、ですから訓告の対象としなかったんだと。  三年前から月一、二回などというのは、私は、これ、二十一日の時点では判明して...全文を見る
○山添拓君 いろいろな意見とは何ですか。
○山添拓君 いや、内閣との間での協議を、様々協議を行ったと、その過程でいろいろな意見も出ましたとあるんですよ。懲戒にすべきかどうかということも内閣との協議の中で出たわけですね。
○山添拓君 では、大臣、内閣との様々な協議の中では、懲戒に付すべきかどうかという意見についていろいろな意見は出なかったということなんですか。
○山添拓君 懲戒処分を行うことができるのは内閣であって、法務省ではありませんね。
○山添拓君 だからこそ、大臣は、最終的には任命権者である内閣において決定がなされたと、懲戒には付さない、こういう決定をなされたと述べているんだと思うんです。  昨日、大臣は、黒川検事長の調査結果等について協議をするのは当然、事務的に調査の経過について途中経過も報告し、協議をして...全文を見る
○山添拓君 では、ここで言われたことは間違いだということになるんですか。  大臣は、様々なことを総合考慮した上で、内閣で決定したものを検事総長に伝えたと、検事総長から訓告処分にすることを知らせを受けたと、こう述べられていますけれども、そして私はそのとおりだと思いますけれども、そ...全文を見る
○山添拓君 大臣いろいろおっしゃるけれども、二十二日の会見が間違いだとはおっしゃらない、このとおりだからだと思うんです。  法務省の資料にもちゃんと書いてあるんですね。資料の三ページを御覧ください。下から二行目ですけれども、これらを総合的に考慮し、先例も踏まえると、黒川検事長に...全文を見る
○山添拓君 では、ここで、懲戒処分に付すべきとまでは認められないと、これは法務省の判断だということですか。
○山添拓君 懲戒処分に付すべきではないと法務省で判断した、その理由は何ですか。
○山添拓君 いや、懲戒処分に付すべきかどうかというのは任命権者しか判断できないんですよ。そんなことないという与党側からの声が上がっております。これは法律に反する行為を認めるような発言です。  大臣、もう一度伺いますけれども、任命権者である内閣において、懲戒に付すべきかどうか、そ...全文を見る
○山添拓君 森大臣は今日午前中の記者会見で、処分が決まるまでの過程において、内閣に調査の経過報告、先例の説明、処分を考える上で参考となる事情の報告などを行ったと述べておられます。これは事実ですね。
○山添拓君 そうして、内閣に調査の経過報告や先例の説明、様々な事情の報告などを行ったけれども、内閣としては、これ処分の前の話ですから、懲戒までは至らない、こういうことを言ってきたと、そういうことですね。
○山添拓君 懲戒処分が必要かどうかについて内閣の意見が伝えられたのかと聞いています。
○山添拓君 ということは、内閣において、黒川検事長について懲戒処分をするべきかしないべきか、この検討は一切されていないということになるわけです。これ、任命権者としての責任を放棄するものと言わなければならないと思います。  委員長にお諮りしますが、先ほど大臣がおっしゃった調査の経...全文を見る
○山添拓君 安倍首相は、今年一月に黒川氏の勤務延長を認めた閣議決定について、法務省が人事案を持ってきたと述べています。もちろん形式的には法務大臣が閣議請議したものでありましょう。しかし、実際には官邸の意向を受けたものではないかが問題とされてきました。過去に一度もない勤務延長だから...全文を見る
○山添拓君 黒川氏の人事案を閣議にかけた際に、こういう人事は過去に例のないものだと、過去国会ではできないと答弁していたものを解釈変えなくちゃいけないんだと、それでも黒川氏でなくちゃいけない、こういう異例の人事だということを説明されたのかと伺っています。
○山添拓君 いや、過去は、検察庁法では勤務延長はできないという答弁はあるわけです。そのことを説明されなかったということですか。法解釈を変える必要がある、それは検察の独立性に関わるのだと、こういうことを閣議請議する際におっしゃらなかったんですか。
○山添拓君 法解釈を変えてまでやらなくちゃいけない人事だという自覚はそのときおありだったのかと、そのことを閣議に諮ったのかと聞いています。個別の人事じゃないです。制度の問題です。
○山添拓君 解釈変更しているからこういう人事も可能です、そうして閣議にかけたわけですか。
○山添拓君 検察の独立性に関わって、これだけ大問題になるような法解釈の変更なんです。そのことを閣議に諮らずに黒川氏の人事をかけたとしたら、それ自体が、私は、問題意識のかけらも持たなかったのだとすれば、法務大臣としての資質を問われる問題だと思います。  森大臣は、六十三歳以降検事...全文を見る
○山添拓君 従来、解釈変更の必要性など議論されていなかったんですよ。  時間が来ましたので終わりますけれども、今の大臣の説明は、たまたま時間ができて解釈変更をしたら、たまたまその直後に適用事例が出てきたと。これ、にわかに信じられないお話であります。  短い期間で既に違法な勤務...全文を見る
05月27日第201回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第5号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  関西電力高浜、大飯、美浜の三原発の火山灰対策について伺います。  想定を超える火山灰が降りますと、非常用発電機の吸気フィルターが目詰まりを起こすなど、深刻な事態が生じます。施設の設計上重要な問題かと思います。  規制委員会は、二〇一八...全文を見る
○山添拓君 まだその妥当性が確認されていないということであります。関電の想定より実際にはもっと多かったのではないかと、こういうことも含めて懸念をされている。  資料二枚目を御覧ください。  対策を求めるに当たって、更田委員長らが、委員会に先立つ非公開の会議で意思決定していたこ...全文を見る
○山添拓君 ただし、噴出量が大幅に大きくなる、そのために設置変更許可の前提条件に有意な変更を生ずる可能性がある、こう考えていたのは事実ですね。
○山添拓君 ですから、変化し得るだろうと、そういう判断に、認識に立たれていたわけですが、その後、既に一年半にわたって基準に適合しない原発が稼働を続けているということになるわけです。  公表されている音声によれば、委員長は、①の方がすっきりするが、法務上難しいのは私にも分かる、こ...全文を見る
○山添拓君 単なる法律の適用問題だけではなくて、更に続けて、差止め訴訟なんかだと基準に不適合という論理を生みやすいんだろうな、こういうふうにも述べられて、これを避けるために②案を選んでおられます。これは事業者の立場をおもんぱかったものと捉えられても仕方ない発言だと思うんですね。 ...全文を見る
○山添拓君 ところが、音声データでは、複数回、差止めと言っています。文脈からしても、これは住民からの民事の差止めを言っているのは明らかだと思うんです。そうであれば、規制行政としてはあるまじきことだと指摘しなければなりません。  現在、関電も設置変更許可が必要だとしてその申請をし...全文を見る
○山添拓君 規制委員会の火山に対する安全性評価を定めた火山ガイドでは、活火山でなくても将来活動可能性があるような火山は対策するように求めているんじゃないですか。
○山添拓君 ですから、活火山かどうかということは、安全設計上は区別がないわけです。  ところが、活火山でないということで、大山は活火山じゃないから関電は止めなくてよい、これは矛盾しているんじゃないでしょうか。
○山添拓君 一定の猶予を与えるということでありました。  関電は、層厚の想定が変わっても追加対策は不要だと、こう判断をして、今も稼働を続けているわけです。新たな知見、火山灰の規模が、火山の噴火規模がより大きく、層厚がより厚くなるという新たな知見によって、安全基準を満たしていない...全文を見る
○山添拓君 では、この関西電力に対して、いつまでにその対策を終えるように求めていますか。
○山添拓君 つまり、それは期限を切って対策を求めるということではないと。今、設置変更許可の申請が来ていますから、その審査を行い、再評価を場合によっては求めて、そして審査の結果を踏まえて対策は取られるかもしれないけれども、少なくともその間は稼働を続けてよいと、こういうことになってい...全文を見る
○山添拓君 いたずらにということではないとお話ありましたけれども、新たな知見が得られてから既に一年半が経過しているわけです。これは、どうせすぐには噴火しないだろう、そういう、私は、これは新たな安全神話に陥っていると指摘したいと思うんです。大津波は想定しないと決め込んでいたあの福島...全文を見る
○山添拓君 より安全になるかのような発言は、私はちょっと信じ難いような気がいたします。  よく、原発の安全性について、五重の防護ということが言われると思います。その最終段階は、燃料棒の被覆管やあるいはペレット、こういうもので囲まれているから安全だというわけですが、再処理施設の場...全文を見る
○山添拓君 今、後半におっしゃった高レベル廃棄物というのは、これは人が近づけば二十秒で死ぬと言われて、十万年たたないと安全な状態にならない極めて危険なものです。  伺いますけど、最終処分先は決まっていませんね。
○山添拓君 六ケ所で中間貯蔵を続けるということになるわけです。  この六ケ所に影響し得る火山に十和田カルデラがあります。資料の四ページです。約三万五千年前の大不動火砕流は、下線を引いておりますが、敷地に到達した可能性が高いと。  資料の五ページ、一万五千五百年前の八戸火砕流は...全文を見る
○山添拓君 資料の六ページにお示ししています。実に八十年なんですね。  今委員長、ちらっとおっしゃいましたけれども、政府としてはその運用期間を定めているわけではないということですね。
○山添拓君 政府としての運用期間の定めはないということですね。
○山添拓君 原発は、四十年だとか二十年延長だとかそういう話がありましたけれども、再処理施設は、いつまで残すかということについて定めもないわけです。  日本原燃は、現在は巨大噴火が可能なマグマだまりが存在する可能性が小さく、マグマの移動、上昇を示す兆候はない、だから現時点では差し...全文を見る
○山添拓君 今委員長がおっしゃったのは、現在差し迫った兆候が見られない、そうした科学的な根拠はないと、そういう指摘だと思うんです。  現在差し迫った危険がないということはそうかもしれない。しかし、だからといって、百年近く先までその可能性はないんだと、こう判断できるのでしょうか。...全文を見る
○山添拓君 つまり、この先四十年、六十年、あるいは八十年、再処理施設の場合の八十年、こういう期間については、今差し迫っていなければ運用期間中起こることはないのだと、こういう知見があるということなんですね。  今差し迫った状況でないと確認されれば百年間起こることはない、これが得ら...全文を見る
○山添拓君 そのような科学的な知見がどこかにあるわけですか。火山学の知見から今差し迫っていないと言えれば、将来、施設の運用期間にわたってそのような噴火が起こることはない、こういうことが示されているんですか。そのような火山学の知見は現在示されていないんじゃありませんか。
○山添拓君 ちょっと私の聞いたことと違うことをお答えになっていますが。  では、別の角度で伺います。  火山による影響評価というのは、検討対象の火山の過去最大の噴火規模を前提として行うべきだとされています。ところが、巨大噴火については知見がないので、差し迫っているというふうに...全文を見る
○山添拓君 保守性を加えたといいつつも、しかし、巨大噴火の後の既往最大を考慮するだけで構わない、巨大噴火の可能性については無視してよいと。そうなりますと、この立地評価というのは、つまり立地できるかどうか、その評価はもうほとんど機能しない、このガイドで立地不適だとなるようなケースは...全文を見る
○山添拓君 つまり、決められていないということなんですよ。  何か起こった場合に備えてモニタリングをしているという、今はそれは兆候が見られないので許可を与えるとしても、モニタリングをして何か兆候が出てきたら対策を取るということに火山ガイド上も日本原燃の申請上もなっているはずなん...全文を見る
05月28日第201回国会 参議院 法務委員会 第9号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  賭けマージャンで辞職した東京高検黒川前検事長について、週刊誌で新たな疑惑が報じられています。同じ記者三名と十年以上前から、多いときには週三回も通っていたなどとするものです。  先週、法務省は週刊誌報道の真偽を確認するために調査を行いまし...全文を見る
○山添拓君 処分の対象とされていない事実なんですよ。訓告措置の後は、がんとして動こうとしないということですか。  財務省は、佐川元理財局長について退官後にも追加で懲戒の処分、懲戒相当という扱いですが、いたしました。人事院の指針や東京高検の指針ではこれは懲戒相当だと、ずうっと指摘...全文を見る
○山添拓君 過去に例がありません。  刑事局長はおとといの質疑で野球賭博や賭けマージャンの事案を紹介しておりましたが、それらは法務省職員の例であって検察官ではありませんでした。  これは、事は内閣が任命する検事長の問題です。十分な調査を踏まえて慎重に判断するべきです。急いで処...全文を見る
○山添拓君 検察庁法改定案について伺います。  資料をお配りしておりますが、この法案の最大の問題点は、六十三歳以降も検事長などが役職にとどまれる特例、六十五歳の定年後も勤務を続けられる特例、それらを認めるかどうか内閣が判断するという点であります。  大臣は、二十五日の決算委員...全文を見る
○山添拓君 内閣がこの人がいい、この人が駄目だということを判断してきたということですか、これまでも。
○山添拓君 閣議請議の前の段階です。  では、閣議請議する際には、どういう人をどのように閣議請議してきたのですか。
○山添拓君 法務省や検察庁が適任だとする提案する人事を閣議請議してきたということではないのですか。
○山添拓君 そういうことだと思うんですよ。法務・検察の人事案を追認する、形式的には内閣が任命しますが、実質的には検察の独立性を担保してきたと。これ、ぎりぎりの在り方だと思います。法案はそれを壊そうというものです。法務・検察の提案を承認するのではなく、内閣の定めでふるいに掛ける、官...全文を見る
○山添拓君 相当違うものを、諸外国もあるからとおっしゃったんですよ、大臣。  大臣が挙げたフランスは、検察官しか起訴ができない日本とは異なって、被害者も予審開始請求で訴追ができます。大臣が挙げたドイツは、起訴するかどうか裁量のある日本とは異なって、十分な証拠がある場合には検察官...全文を見る
○山添拓君 私は大臣の認識に根本的な疑問を抱かざるを得ません。日本国憲法が定める、求める三権分立、司法権の独立とそれに密接に関わる検察官の独立性について一体どう御認識なのか。準司法官だと口では言っても、要は国家公務員だ、だから国公法と同じ規定で問題ないのだ、諸外国にも似たようなも...全文を見る
○山添拓君 大臣、質問も聞いていただきたい。今の答弁ペーパーは、私の質問に全然即したものじゃないですよ。  民主的統制というのであれば、検察官が暴走する、あるいは非違行為がある、こうしたときに対処することが必要だろうと。独立性だといって独善的になってはいけない。そのときに機能す...全文を見る
○山添拓君 つまり、お答えはいただけないということなんですよ。懲戒という仕組みは、安倍内閣の下で機能していないわけですよ。  今度の特例は、非違行為のあった、問題行為のあった検察官を辞めさせるというものではありません。それは大臣のおっしゃるとおりです。むしろ、内閣が気に入った検...全文を見る
○山添拓君 外国の制度は参考にすべきものじゃなかったわけですよね。  大臣、伺いますけれども、現場の検察官からこういう特例がないと困るという声を聞かれたのですか。
○山添拓君 刑事局長、いかがですか。
○山添拓君 では、その検察における情勢はこの私に開示いただいた資料二ページ、法解釈変更するに当たって検討した資料の中のどれですか。検察の実情。
○山添拓君 資料はないんですよね。資料二ページにあるように、法律をにらんでいたら思い付いたという説明なんですよ。これは、要するに政府側が必要とした特例だということであります。現場からはないだろうと。  検察官は誕生日の前日に例外なく退官します。あらかじめ退官が分かっているから、...全文を見る
○山添拓君 何も決まっていない。  法務・検察の信頼を失墜させたのは何ですか。もちろん黒川さんは問題でしょう。しかし同時に、違法な人事と不透明な処分いずれについても説明責任を果たさない森大臣を含む政府の姿勢こそが信用を失わせています。これ、現場の検察官や役人の皆さん、いい迷惑だ...全文を見る
06月02日第201回国会 参議院 法務委員会 第10号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  今日は、参考人の皆さん、大変ありがとうございます。  初めに、柳原参考人に伺います。  被害者の御遺族や現場で取材をされて、危険で悪質な事故を起こしても、被疑者や被告人の言い逃れによって適切な罪が適用されないとか、あるいは証拠不十分で...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。客観的証拠はやはり大事だと思います。  今井参考人に伺います。  本法案の直接の契機となったと思われる東名の高速での事故について伺います。  一審の横浜地裁は、四度の妨害行為を実行行為とし、それに続く直前停止行為を密接関連行為として、現行法...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  松原参考人に伺います。  先ほど意見陳述の中でも、因果関係による限定というのが機能しているのかどうか、解釈上の限定の保証がないということについての懸念を示されておりました。その上で二つの裁判例をお示しいただきましたけれども、これ、なぜこう...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。今後の質疑にも参考にさせていただきたいと思います。  今井参考人、松原参考人に伺いたいのですが、通行を妨害する意図について、法務省の説明では、これは積極的に妨害を意図することだとされています。現行法の二条四号と変わらないという説明です。しかし、...全文を見る
○山添拓君 これも今井参考人、松原参考人に伺います。  現行法の二条一号はアルコールや薬物で正常な運転が困難な状態で運転する行為です。四号は危険な速度で運転する行為。五号は赤信号を殊更無視して危険な速度で運転する行為。行為それ自体が危険性を伴う、まさに危険運転と呼べるものかと思...全文を見る
○山添拓君 大変参考になりました。ありがとうございました。  終わります。
06月04日第201回国会 参議院 法務委員会 第11号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  法案について伺います。  危険運転致死傷罪は、二〇〇一年に刑法の一部改正で追加され、量刑の引上げ、類型の追加を経て、二〇一三年に新法として整備されるに至りました。危険な運転による死傷事故の全てを対象とするものではありませんが、悪質な交通...全文を見る
○山添拓君 既にほかの委員の先生方からもお話ありますように、厳罰化だけでは必ずしも抑止効果に結び付いていないということが数字としては示されております。  二〇一八年一月、警察庁は各県警に通達を発して、あおり運転等悪質、危険な運転を抑止するために厳正な捜査の徹底を求めました。この...全文を見る
○山添拓君 これも既に質疑の中で出ておりますが、参考人質疑でも犯罪心理学、社会心理学的な研究成果を取り入れた施策の必要性も指摘されておりました。原因、背景を広く把握、分析して、今後の防止対策に是非つなげていただきたいと思います。  改正案の二つの行為類型には、他の車の通行を妨害...全文を見る
○山添拓君 それらはきちんと徹底されるように示していただく必要があるんだと思います。  追加する五号、六号は、行為としては停止や徐行です。それ自体が危険なのではありません。後続車の速度を利用することによって危険を生じる、あるいは危険を増大させるという行為類型で、他人の行為を利用...全文を見る
○山添拓君 その因果関係の認定自体が、判断自体が少し緩いのではないかという指摘があったことも、この際共有するべきだと思います。  五号、六号の犯罪はいずれについても立証上の課題があります。既に今日も議論が出ておりますが、今井参考人からは、科学的な捜査の仕組みを考える必要があると...全文を見る
○山添拓君 重大悪質な事故で適切妥当な刑罰が科されるとともに、冤罪あるいは不当な重罪となることのないよう、客観証拠に依拠した捜査、公判を行うべきだということを指摘させていただきたいと思います。  法定刑についても伺います。  危険運転致死傷罪は十五年以下の懲役で、傷害罪と同様...全文を見る
○山添拓君 かなり御丁寧に説明をいただきました。重罪であることには変わりありません。  松原参考人からは、判例が採用する危険の現実化という因果関係の判断手法、白地手形だという批判がありました。当該構成要件の予定した危険は何なのかという点から出発すべきだという指摘を受け止め、罪刑...全文を見る
○山添拓君 大臣、今ここにお示ししました大臣の発言ですけれども、一週間を経て変遷しているということ、お感じになりますか。
○山添拓君 これは変更されていないと、答弁は変わっていないとおっしゃるんですけれども、二十二日の会見でのお話は、内閣で決定したものを私が検事総長に伝えたと、こう明確におっしゃっているんですね。だから、自らの答弁、説明が変遷したこと自体もお認めになろうとしない。  大臣は当初から...全文を見る
○山添拓君 質問にはお答えいただいていないんですけれども、資料の三ページを御覧ください。三ページと四ページですね。黒川氏の退官願とこれを認める旨の閣議請議です。  黒川氏は、四ページにありますが、一身上の都合により退官いたしたいと記しております。退官願を受けて、大臣は慰留された...全文を見る
○山添拓君 慰留はされなかったということですね。
○山添拓君 だって、大臣の判断で、法務省の判断で訓告にされたんでしょう。訓告というのは、訓告に関する訓令にありますように、将来における服務の厳正又は職務遂行の適正を確保するため、指導する措置として行うものですよ。  引き続き職務に就いてもらうつもりだ、その前提でされたものじゃな...全文を見る
○山添拓君 そうであれば、少なくとも常習性が疑われるような事実については徹底して調査するべきじゃありませんか。なぜ、それもされないのか。  黒川さんが辞職をされ、東京高検検事長の座は空席となりました。後任の林氏が任命されるまでの間、その職務は誰が担ったのですか。
○山添拓君 それは検察庁法十三条一項に基づく措置ですか。(発言する者あり)
○山添拓君 要するに、職務代行の規定はあるわけですね。検察庁法十三条にもあります、役職者に事故あるとき。  元検事総長らの意見書でも、こういう制度があることを挙げて、定年延長によって対応することは毫も想定されていない、これからも同様であろうと指摘をされておりました。  黒川氏...全文を見る
○山添拓君 特段の支障は生じないんですね。余人をもって代え難いなどということはなかったということが図らずも露呈したわけです。  同時に、業務の継続的遂行のために勤務延長が必要だという法解釈の変更等、検察庁法改正案の立法事実も失われたと言うべきであります。このことを厳しく指摘をし...全文を見る
06月12日第201回国会 参議院 予算委員会 第22号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  医療機関への支援について伺います。  全日本病院協会などの調査では、コロナ患者を受け入れた病院で四月の赤字が七八%、コロナなしでも六二%に上ります。入院、外来、訪問診療や健康診断で軒並み大幅な減収になっています。四月分の診療報酬は六月の...全文を見る
○山添拓君 経営状況の悪化ということで、加藤大臣は昨日、二次補正案は四月の数字がベースで編成したものだと、こう答弁されているんですが、四月の数字というのはどのようなものだと認識されていますか。
○山添拓君 これ、二次補正には、コロナ患者向けの病床確保には補助が追加をされました。  コロナを受け入れていない医療機関の減収分を穴埋めするような支援策というのはあるんでしょうか。
○山添拓君 概算前払というのは後で精算があります。(資料提示)そして、このメニューというのは新たな負担増に対する実費の補助のみなんですね。  総理、先ほど、地域医療体制を継続できるように支援を行うのだと、こう述べておられますが、しかし、今の状態が続くようであれば廃業も検討せざる...全文を見る
○山添拓君 予備費があるというんなら、今必要なところに支援すべきだと思うんですね。  全国保険医団体連合会の調査では、七割以上の医療機関が国や自治体に支援を求め、損失補償に次いで多いのが人件費の補助です。  医療機関は休業要請の対象ではありません。したがって、休業の場合に支払...全文を見る
○山添拓君 慰労金というのは、一般病院だと五万円です。  日本医労連の調査では、夏のボーナスを半分にする、二割賃下げ、あるいは定期昇給見送りなど、既に影響が出ています。政府として感謝と敬意を表するというのであれば、せめて賃金やボーナスについては支援するべきじゃないでしょうか。
○山添拓君 人件費に対してきちんと手当てすべきだと思うんです。PCR検査が抑制をされて、コロナ対応であるか否かを問わずに病院が危険な場所となってしまったと、受診抑制はその結果でもあるということを認識するべきだと思います。  医療機関は元々厳しい経営状況に置かれております。資料、...全文を見る
○山添拓君 これまでは診療報酬を削減してきたからだと、こういう認識なんですね。
○山添拓君 二〇〇〇年代を通じて消費税補填分を除いた実質改定率はマイナス一〇・五%です。給付費で三・六兆円も減らされた計算になります。  既に医療崩壊を起こし、医療現場に混乱と疲弊をもたらしてきました。そこへコロナが直撃しているわけです。こうした中、融資でしのげというわけですね...全文を見る
○山添拓君 もう既に億単位で融資を受けているところがあるんですよね。億単位で支援が受けられるメニューはありますか、今度。
○山添拓君 融資について、減免、まあ減額したり免除をしたり、そうした仕組みはあるんでしょうか。
○山添拓君 全体として足りないという声が既に上がっているわけです。  総理、十兆円の予備費のうち二兆円は医療のための、医療のために必要だとしています。二次補正の医療費分では足りないのだと、もう既にそう認識されているわけですね。
○山添拓君 予見できないものではなくて、もう現実です。経営難による医療崩壊が懸念される下で、第二波への備えなどできるはずがありません。ですから、直ちに医療機関への支援は強化していただきたい、このことを申し上げて、次のテーマに参ります。  文化芸術への支援について伺います。  ...全文を見る
○山添拓君 規模は小さくても、文化全体の土壌となり、また才能を育てる場でもあります。総理は創造、発信を支える場だと、こうおっしゃいましたけれども、文化の創造や発信そのものの場所だと思います。  文科大臣に伺います。文化庁の二次補正案でミニシアターやライブハウスも支援するのですね...全文を見る
○山添拓君 経産省とのすみ分けという話がありましたが、要するに、箱物なら経産省、あるいは事業者なら経産省と、こういう話なんですね。  しかし、単なる箱だとか事業者ということではないと思うんです。どういう作品を上映し、どういうバンドでどのようなライブを組むのか、このキュレーション...全文を見る
○山添拓君 それでは、経産大臣に伺いますが、持続化補助金では新たにどのような支援を行うのですか。
○山添拓君 今、追加で支援が行われると説明があったのは感染拡大防止策の実費の支援です。これは文化庁の支援とは必ずしも重なるものではないと思いますので、両方で支援を受けても経産省としては特段不都合はないんじゃありませんか。
○山添拓君 すり合わせをしないで、それぞれ使えるものはなるべく使えるように広げていただきたいと思うんですよ。  文化庁は文化振興として支援をするべきです。とりわけ、継続し、再開し、そして向上できるような支援、大臣、これ約束していただきたいと思うんです。
○山添拓君 隙間だけじゃなくて、もっと前面に立ってやっていただきたいと思いますが。  文化庁は、文化芸術復興創造基金を創設しました。しかし、民間拠出だけです。芸術団体からも文化芸術振興議員連盟からも官民共同の基金が求められてきました。なぜ国費を支出できないんでしょうか。
○山添拓君 民間だけ募ったところ、最新で百三十三万円しか集まっていないということなんですね。これ、どうやって配るんですか。
○山添拓君 国の役割を果たすことが大事だと思います。  文化芸術への国の支援は元々乏しいものがあります。国家予算額に占める文化予算の割合、日本とフランス、韓国を例に御説明ください。
○山添拓君 フランスの九分の一、韓国の十分の一であります。日頃から支援の厚い国というのは緊急時には予算を前倒しして活動を支えているんですね。  総理に伺いますけれども、最前線で活躍する歌手や俳優、映画監督の多くがミニシアター、ライブハウス、小劇場の出身です。自らの原点が今失われ...全文を見る
○山添拓君 多様性を育む重要な社会的なインフラだと、そういう位置付けをし直していくということが今求められていると思います。  医療、雇用と営業、現に必要とされる支援が十分行われていないという中で、十兆円もの予備費を白紙委任することはできません。総理は予期できない事態に備えると言...全文を見る
○山添拓君 予備費の執行であれば、野党の指摘を踏まえることがなかなか難しいと思うんですね。国会審議が開かれないわけですから。  そうした中で、新たな予算案を作っていくと、この考えはおありじゃないんでしょうか。
○山添拓君 十万円の現金給付や家賃支援や学生支援、どれも政府・与党が当初は行おうとしなかったものであります。補正予算組むと時間が掛かるという話もされるんですけれども、時間の問題ではなく、国民世論と野党の論戦で実現に踏み出したものであります。国会で審議してこそ、現場の必要に応じた予...全文を見る
○山添拓君 疑念が持たれているのは、事業丸投げで国民の税金を分け合っていると、だからにほかならないと思うんですね。スピードさえあればあとは何でもいいというわけじゃないと思うんです。  今クローズアップされておりますのが、発注側である前田泰宏中小企業庁長官と受注側であるサービスデ...全文を見る
○山添拓君 何年頃の話ですか。
○山添拓君 お二人の関係は、二〇〇九年、家電エコポイントの時点で既に始まっていたのではないか。平川氏は当時電通社員で、政府エコポイント事業のプロジェクトマネジャーでした。  前田さん、当時の役職は何ですか。
○山添拓君 エコポイントの申請サイト管理システムを担当されていましたね。
○山添拓君 エコポイント関係の担当をされていなかったということなんですか。
○山添拓君 平川さんと面識がありましたか、当時。
○山添拓君 当時、この事業を電通などの企業連合が事務局を受託した、この事実は御存じですか。
○山添拓君 電通側の中心にいたのが平川氏です。  エコポイント事業の申請サイト管理システムは電通からアメリカのセールスフォース・ドットコムに外注されました。前田さんが紹介されたんじゃありませんか。
○山添拓君 二〇〇九年九月十五日、セールスフォースが都内で開いたイベントで、前田さん講演されたんじゃありませんか。
○山添拓君 その講演でエコポイントのシステムはセールスフォースのサービスだと紹介されたんじゃありませんか。
○山添拓君 インターネットに今も記事が出ていますので御確認いただければよいかと思いますけれども。ですから、当時平川さんと面識がないというのはちょっとにわかに信じ難いと思うんですね。  その後もお二人は幾つもの事業で一緒に仕事をされてきました。  二〇一六年にサービスデザイン推...全文を見る
○山添拓君 平川氏は当時、電通の社員でもありました。電通への再委託は当然御存じでしたね。
○山添拓君 大臣官房審議官にありながら電通への再委託、知らないような事業が行われていたと、こういうことなんでしょうか。  今回の持続化給付金、担当は中小企業庁で……(発言する者あり)
○山添拓君 長官が前田さんです。平川さんと前田さんというのは、そして、電通と経産省というのは、十年以上に及ぶ、ずぶずぶの関係です。前田さんが責任者の部局から平川氏が役員を務めるサービスデザイン推進協議会へ合計一千五百億円以上のお金が流れました。大臣、これ異常な関係だと、癒着だと言...全文を見る
○山添拓君 総理に伺いますけれども、国民の目から見れば、こうして長年にわたって経産省と電通、前田さんと平川さん、この関係というのはやっぱり異常だと思うんです。遡ってその調査を行うべきではありませんか。今回のことだけじゃなくてですね。
○山添拓君 経産大臣に伺いますけど、持続化給付金について中間検査をすると言いますけれども、それだけではなく、遡ってこの関係を明らかにするべきじゃありませんか。
○山添拓君 改めてやらないのかと伺っています。
○山添拓君 これは遡ってやるべきです。  平川氏と前田さん、電通と経産省というだけではありません。背景に政府・自民党と電通との癒着もうかがわれます。  政治資金収支報告書によれば、電通から安倍首相が支部長を務める自民党山口県第四選挙区支部に、二〇一一年、一三年、一四年に合計三...全文を見る
○山添拓君 なぜかよく分からないお金をもらっているということなんですけれども。  安倍首相の妻の昭恵氏は……(発言する者あり)いや、だって、なぜもらっているのかというのは、なぜかとおっしゃったでしょう。  安倍首相の妻の昭恵氏はかつて電通の社員でした。総理は電通の幹部と会食や...全文を見る
○山添拓君 まあ幹部の方とというのを伺ったんですけどね。  電通は、自民党の政治資金団体、国民政治協会に毎年献金しています。二〇一二年から一八年まで七年間で三千六百万円。これは総理、御存じですか。
○山添拓君 二〇一三年度から一九年度にかけて、政府が電通に支払った政府広報費、これは幾らでしょうか。
○山添拓君 何かもっと出していただいているんですけど、なぜか余りお示しになりたがらないと。  その上、今数々の委託事業です。コロナ禍に苦しむ中小業者、個人事業主の命の綱とも言える給付事業です。その予算を一部の大企業が分け合うなど、決して許されないものです。これ、国会で徹底解明を...全文を見る
○山添拓君 処分のことは私伺っていないんです。  パネルを御覧ください。  二〇一八年、我が党の辰巳孝太郎参議院議員が暴露した文書です。森友文書改ざん事件をめぐり、五月二十三日の後、調査報告書をいつ出すかは、刑事処分がいつになるかに依存している、官邸も早くということで、法務省...全文を見る
○山添拓君 刑事処分が五月二十五日夜という話はなくなりそうで、翌週になりそう。事実、不起訴処分は翌週の五月三十一日でありました。  官邸は黒川氏に巻きを入れたのですね、総理。
○山添拓君 これ、今初めて示した文書じゃないですよ。麻生さん、何度も御覧になったでしょう。
○山添拓君 都合の悪いものはすぐお忘れになる。  法務官僚として検察の捜査にまで介入したという疑いは重大なものです。官邸の守護神と言われ、だから定年を延長し、続投させ、検事総長に据えようとしたと言われております。  安倍内閣の下で、黒川氏に限らず、勤務延長は濫用的に運用されて...全文を見る
○山添拓君 前任の横畠氏は、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更を認めた人物です。この方も勤務延長で長官に就任したんじゃありませんか。
○山添拓君 あの安保法制当時の自衛隊統合幕僚長河野克俊氏も、三回も勤務延長を繰り返しています。  安倍内閣は、こうして政権にとって都合の良い人物を長くとどめる、そのために勤務延長を活用してきたんじゃありませんか。総理。
○山添拓君 総理が検察官も行政官だと強調されるのは、検察官についてもこうした恣意的な人事を可能にしたいという宣言にほかならないものです。
○山添拓君 しかし、それは、準司法官だという検察官の特殊性を踏まえず、三権分立を脅かすものです。  閣議決定、検察庁法案、撤回すべきだということを申し上げて、質問を終わります。
○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二〇年度第二次補正予算案に反対の討論を行います。  新型コロナウイルス感染症の暮らしと経済への影響が長期化する中、本補正予算案には一定の前進というべき支援策の強化が盛り込まれました。雇用調整助成金の上限額の引上げ、事業者への家賃支援、学費負担...全文を見る
07月16日第201回国会 参議院 予算委員会 閉会後第1号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  九州地方を始め、豪雨災害が甚大な被害をもたらしています。  先日、熊本県人吉市、球磨村、八代市坂本町を訪れました。雨が続き、コロナ対策でボランティアを県内に限定するなど、困難が重なっております。昨日現地に伺いますと、泥出しした土砂は市が...全文を見る
○山添拓君 コロナで苦しいところへとどめのようだと、これ何度も伺いました。補助率のかさ上げなども含めて検討して、再建への希望を是非示していただきたいと思います。  パネルを御覧ください。こちらは人吉温泉の純和風旅館で、創業八十六年で国の登録有形文化財でもある人吉旅館ですが、一階...全文を見る
○山添拓君 届けるはずだったコロナ対策としての支援が届かないわけですね。ですから、これはコロナ対策として支援を検討し直すべきだと思うんです。いかがでしょうか。
○山添拓君 これは早急にお願いしたいと思います。  各地で鉄道の被害も甚大です。JRの肥薩線はSLなど観光列車も走る人気の路線ですが、鉄橋二本が流失するなど、復旧のめどが立っておりません。百十年の歴史を持つ球磨川下りで、町全体が復興しないとやっていけないと、自分たちだけが再建し...全文を見る
○山添拓君 復旧に向けて政府としても取り組むという答弁だと受け止めましたが、三年前に九州北部豪雨で被災をした日田彦山線は、五十六億円とされる復旧費用をJRが負担できないと、こういって、今日にもバス転換が決められようとしております。  ゴー・ツー・キャンペーンというのは一・七兆円...全文を見る
○山添拓君 今おっしゃった数字は検査を行っている全体ですか。そして、ホストクラブやキャバレーや様々な行っている対象の範囲、件数は幾らなのかと、こういうこと判明していますか。
○山添拓君 はっきりお答えにならないんですけれども、全体の数字というのは新宿区は公表していないんですね。東京都からも公表を受けません。私は、内閣官房や厚労省に、一体新宿の接待を伴う飲食店等何件やっているのかということを何度も伺いましたが、いずれも分からないというお答えだったんです...全文を見る
○山添拓君 現に感染拡大が深刻化している地域で、やっぱり桁違いの検査を行っていくことが必要だという指摘だと思います。  もう一点お示ししますが、東京では、現在確保されている一千床に対して入院が七百二十一人、ホテルでの宿泊療養が百九人、自宅療養は二百六十六人に上る状況です。  ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございました。  隔離を実効あるものとするための支援ということも御指摘いただいたと思います。  尾崎参考人は十一日の会見で、自治体に対策を任せるのではなく、国が統一的な考え方で対応すべきだと。先ほどもありましたが、地域を限定して二週間程度の休業要請を補償...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  西村大臣に伺いますが、今御指摘があったように、検査の大幅な拡充あるいは補償付きの休業要請、こうした点が今求められていることで、やはりゴー・ツーではないんじゃないでしょうか。
○山添拓君 要するに、これは集団検査の結果ということではなくて、濃厚接触者ぐらいの範囲でしかまだやっていないと。本来の感染状況がどこまでなのかという検査は、その実情、全体像すらまだ把握できていないということだと思うんですね。  最後に大臣に伺うんですけれども、感染が拡大する中で...全文を見る
○山添拓君 専門家の意見を聞くということなんですけれども、国交大臣はあした、実施を前提に感染防止対策を説明するとおっしゃっているんですね。これは結論ありきです。決めたことだから変えられないというのは、余りに無謀で危ういと言わなければなりません。  少なくとも二十二日からの全面実...全文を見る
09月03日第201回国会 参議院 予算委員会 閉会後第2号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  今日が安倍内閣で最後の予算委員会になるのではないかと思われますが、野党は安倍首相が出席する集中審議を求めてきました。それは総理にたださなければならない点がたくさんあるからです。ところが、結局三か月近くにわたって出席をされない。辞任表明の前...全文を見る
○山添拓君 今お話の中にもありましたけれども、遅くて不十分な支援、あるいはアベノマスクやゴー・ツー・キャンペーンなど、批判は当然だと思うんですね。正面からそれを受け止めない限り、新政権も厳しい批判を、評価を受けるであろうということを指摘させていただきたいと思います。  四月から...全文を見る
○山添拓君 先ほども議論になっていましたが、ここはやはりお願いベースではなく、きちんと具体的に方法を示して雇用の維持を求めるべきだと思います。  厚労省は、雇調金の上限引上げや助成率のかさ上げといった特例措置を十二月末まで延長すると発表しました。ところが、それ以降は雇用情勢が大...全文を見る
○山添拓君 いや、持続化給付金は、規模が大きな企業になればなるほど、それは割合的には十分損失を補填するものにはなっていかないと思うんですね。大企業で十分蓄えがあるところはいいかもしれませんが、しかし、そうではないところも多いだろうと。そうしたところが、しかも利用客も減っていると、...全文を見る
○山添拓君 個別の件についても是非適切に対応いただきたいと思います。  今年度卒業予定の高校生、大学生の就職難が既に深刻な問題となっています。  ある大学のキャリアアップセンターのお話では、七月から八月にかけて雰囲気が変わってきた、募集人数がゼロになったとか、内定を受けていた...全文を見る
○山添拓君 マイナポイントで就職難は解決しないと思うんですね。中長期的な視点の問題でもないと思うんです。リーマン・ショックのときにも就職難大問題になりましたが、当時は個人消費への影響が比較的小さく、余力のある事業者もあったと。今回はより深刻だと思うんです。  そこで、一点提案を...全文を見る
○山添拓君 余りお答えいただいていないんですが、実は、このテーマについて質問通告をしましたら、内閣の側、内閣府の側も厚労省の側もこれは答えられる部署はないんだと、総理大臣か官房長官ぐらいじゃないかというお話だったんですね。で、いらっしゃらないわけですから、これはまさに政治の空白だ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  機器を購入しようと思っても納入が数か月先になるという声は私も伺っておりますし、そうした体制づくりも大事だと思います。  厚労大臣に伺いますが、五月から六月にかけても新規感染者数が減少しましたが、その間に軽症や無症状の陽性者が感染リンクをつ...全文を見る
○山添拓君 新規感染者数が減少している間に検査を広げるべきだと、こういうことでよろしいですね。
○山添拓君 ニューヨーク州でも感染者が減った時期に検査数を増やして抑制をしてきました。無症状者を含めて幅広く検査を行って次の感染拡大を抑制する、その対策を急いで立てるべきだと思います。  検査の費用は感染症法によって国と自治体の折半とされて、自治体負担分は臨時交付金で措置するこ...全文を見る
○山添拓君 はい。  ありがとうございます。  保健所、医療機関の強化も含めて是非議論をしていきたいと思いますので、臨時国会を開いて本会議や予算委員会で徹底審議が必要であると、このことを述べて質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。
11月17日第203回国会 参議院 法務委員会 第2号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  日本学術会議への人事介入が大問題となっています。憲法二十三条、学問の自由に基づき独立性が保障されるべき存在にもかかわらず、任命拒否の理由を説明できないのは致命的だと言わなければなりません。共同通信の世論調査で、総理の説明が不十分だとする人...全文を見る
○山添拓君 今おっしゃった事柄の性質上というのは、これは司法の独立を担保するためにという、そういう趣旨ですね。
○山添拓君 司法の独立とは関係ないということですか。
○山添拓君 これは最高裁がお答えを差し控えてしまうと困るんですけれども。  大臣に伺いますけれども、内閣の一員でもあるかと思います。この記事にあるような事態があったかどうかということを御存じでしょうか。
○山添拓君 では、一般論としてで結構ですけれども、最高裁判事の任命に当たっては司法の独立を踏まえるべきだと、ですから、任命権が内閣にあるからといって自由に介入できるわけではないと、この点は大臣もそのような認識でしょうか。
○山添拓君 裁判所というのは、とりわけ最高裁は行政の行為に対する違憲審査権も持っていますので、行政府をそんたくするような最高裁の構成になってはならないと思うんですね。少なくとも、司法の独立というのは、その意味で独立性が求められ、内閣が人事権を背景に、任命権を背景にその人事に介入し...全文を見る
○山添拓君 これは極めて残念に思います。そういう答弁で本当によいのかということが問われると私は思います。  裁判所法四十一条は、最高裁判事というのは識見の高い、法律の素養のある四十歳以上の者と、任命資格を明記しております。ですから、法律上もまた憲法上も、内閣が恣意的に任命権を行...全文を見る
○山添拓君 聞いているということですから、当時違ったから分からないということではなくて、あれだけの世論を受けて法案の撤回に追い込まれたわけですから、改めて検討し直し、解釈変更を撤回していただきたいと思うんです。  安倍政権も菅政権も、国家公務員であれば意のままに人事介入できると...全文を見る
○山添拓君 感染拡大の第三波にもかかわらず、今、GoToを中止できずに支援策を改めようとしない、こういう下では、雇用と営業への影響はますます深刻化してしまいます。若年女性など既に困難にある人をこれ以上追い込んではならない、自助では済まされない事態だということを是非御認識いただきた...全文を見る
○山添拓君 予算額などについて、どのように拡充する予定かということも御紹介いただけますか。
○山添拓君 資料の四ページに、二千六百万円を要求されているということで、御自身ではお話しになりませんでしたが大幅な増額を要求しているのだと。  仁藤さんは、アウトリーチを強化することによって出会う少女たちがどんどん増えていると。にもかかわらず、その行き先が圧倒的に不足していると...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございました。  韓国では、二十四歳までを対象にする青少年福祉支援法に基づいて、青少年シェルターなどの予算が付けられています。これは歌舞伎町のような繁華街のビルの一角に駆け込める場所が幾つも整備されているというわけですね。日本でも公的に支えることが大事だと...全文を見る
○山添拓君 一定の機能という答弁でしたが、現在そうして有効に機能しているのであれば、民法や国民投票法と合わせるために位置付けを変えるというのは、これは立法事実としての論拠に乏しいと指摘せざるを得ません。  私は、先月、長岡市の新潟少年学院を訪れたのですが、五年ほど前から特殊詐欺...全文を見る
○山添拓君 しかし、大臣の今の答弁でも、今の虞犯の仕組み、十八歳、十九歳においても一定の機能を有しているという話でありました。  私は先日、東京の狛江市にあります女子少年院の愛光女子学園を訪れました。女子が特に虞犯が多いわけですね。  虞犯といっても、実際はいろいろだというこ...全文を見る
○山添拓君 今、犯情という言葉がありました。  最高裁に伺いますが、少年事件の少年調査票において、調査官は少年の置かれた環境や境遇についてどのように記載をしているのでしょうか。
○山添拓君 今御紹介いただいた内容は、要するに少年の要保護性、生育環境に基づく要保護性という観点だと思います。その考慮はこれまでも重要視されてきておりますし、今後も変わることはない問題だと。現在、虐待や貧困や、あるいは家庭環境によって居場所がない、こういう少年が、そういう状況に置...全文を見る
11月19日第203回国会 参議院 法務委員会 第3号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  まず、長沖参考人に伺います。  本法案は、第三者の卵子、精子により出生した子の親子関係を規定するもので、生殖補助医療そのものの規制の在り方、いわゆる行為規制や出自を知る権利などについては今後二年の検討課題とされております。しかし、本来、...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  理念が定まってこそその必要なシステムが定まり、それによってこそ健全な生殖補助医療の実施と制御ができるというお話でありました。  法務省に伺いますが、法制審の親子法制部会は二〇〇三年の七月、精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療により出生...全文を見る
○山添拓君 行為規制が前提とされてきたということでありました。  法務省に確認ですけれども、親子関係が問題となった近時の最高裁判例でも、医療法制と親子法制はこれ両面からの検討が必要だとされてきたのではなかったでしょうか。
○山添拓君 現在、法制審議会の親子法制部会が開かれておりますが、例えば、そこでは、母子関係について、行為規制の立法の見通しが立たない現状を前提に親子法制を規律することについては慎重な検討を要するとされています。どのような生殖補助医療がいかなる要件の下に認められるかが定まらないのに...全文を見る
○山添拓君 家族観や生命倫理に深く影響する問題であるので、政府が定めるのが適切かどうかという議論があったと、こういうことですね。
○山添拓君 国会が作る法律にするべきだとされたわけですが、ところが、その後は主として与党内の議論のみで、国会での議論というのは部分的なものです。ましてや国民的な議論とその合意があるとも言い難い状況ではないかと考えます。  法案の附則第三条三項には、法案成立後に行う検討の結果、親...全文を見る
○山添拓君 今、とりわけ代理懐胎のことを最初に答弁されましたが、これは医療の範囲にとどまらず、倫理的、法的、社会的に重大な問題を含むものだと思います。二十年掛かって議論が進まないものを僅か二年と期限を切って結論を急がせるということになるなら、これは乱暴だと指摘しなければなりません...全文を見る
○山添拓君 今の御発言は重く受け止めなければならないと思います。  私も当事者の方からお話を伺いましたが、成人後突然その事実を知って、アイデンティティーが崩れて自分自身を肯定できない状態に陥ったと、これはもう想像を絶する事態だと思うんです。  発議者に伺いますが、出自を知る権...全文を見る
○山添拓君 その検討は不可避だと思いますが、重要な論点だと言いながら認めない可能性もはらんでいるということだと思うんです。  二〇〇三年の厚生審議会の報告書では、確かに、そのドナーの提供、ドナーが減ることについて指摘をしているわけですが、しかし、減るんだとしても子の福祉の観点か...全文を見る
○山添拓君 時間ですのでもう終わらなければなりませんけれども、今、学会の会告の話がありましたが、二十年前の厚生審議会の検討も、会告に反する医師が現れて生殖補助医療が行われたと、そういう例が出発点だったわけですね。ですから、会告があるから大丈夫ということにはならないと思います。 ...全文を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律案に反対の討論を行います。  反対理由の第一は、いかなる生殖補助医療をどのように規制するか、いわゆる行為規制の在り方が全て今後二年の検討に先送りされていることです...全文を見る
11月26日第203回国会 参議院 文教科学委員会 第4号
議事録を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  菅総理は、IOC、バッハ会長との会談で、人類がウイルスに打ちかったあかしとして二〇二一年の東京オリンピック・パラリンピックを開催すると述べ、橋本大臣も開催は決定だと答弁されております。しかし、例えばANNの十一月の世論調査では、七月開催で...全文を見る
○山添拓君 専門家の意見は当然だと思いますし、例えばJOCの理事の山口香さんは、次の決断がされるときにはスポーツ界も議論に加わるべきだと述べています。独断ではなく、意見聴取、検討を経た上での判断を是非お約束いただきたいと思っています。  今後、どの程度費用が膨らむのか見えないこ...全文を見る
○山添拓君 いや、国は新たに費用負担をしないのかどうかという点について伺います。
○山添拓君 国も関わってというだけではなくて、立候補ファイルの段階では、組織委員会が資金不足になれば都が補填するとしていました。しかし、東京都は、コロナ禍で財政調整基金を切り崩して、この先税収の大幅な減収も見込まれています。一方で、IOCは最大八百五十億だと先手を打っているわけで...全文を見る
○山添拓君 国民負担や都民負担が増える可能性が高い問題ですが、その金額も負担割合も、今こうして一年延期のための法案審議をする中で大枠すら示されておりません。これ、重大な問題だと思うんです。  資料をお示ししております。次の問題に行きます。  政府の調整会議では、外国人観客の受...全文を見る
○山添拓君 ビジネストラックは不特定多数の人とは接触しないという前提があるのだと思いますが、厚労省に確認しますけど、これ潜伏期間の問題で、ウイルスの特性上、十四日間の待機中に感染が確認される場合もあり得ると、こういうことですね。
○山添拓君 この点はもう御承知のとおりなんですけれども、大臣に伺いますけど、やはり外国人観客について、二週間隔離、公共交通機関不使用を条件としない扱いというのは、少なくとも現時点では現実的ではありませんし、適切とも言えないのではないかと思いますが、いかがですか。
○山添拓君 これはウイルスの特性の問題ですので、感染状況がどういう状況になっても対応を検討しなくちゃいけないことだと思います。  東京都医師会の尾崎会長は、全世界から観客を呼んでできるかといったら限りなく難しいと、もしやるとすれば無観客が現実的には妥当との見方を示しています。こ...全文を見る
○山添拓君 先ほどこの点は石川委員からも質疑がありましたけれども、資料の三ページに新聞記事も紹介しております。コロナ前の検討の結果としての現在の体制です。この先更に発熱外来などを設置することになれば、人手は更に必要になると思います。記事にもありますが、都内の大学病院の責任者は、組...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  時間ですので、終わります。  調達コードもILOとの協力覚書も、掲げたからには実効あるものにするべきだと思います。組織委員会は個別の問題を含めて適切に対処すべきことを求めて、質疑を終わりたいと思います。  ありがとうございました。
○山添拓君 日本共産党を代表して、平成三十二年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  本法案は、全大臣を構成員とする推進本部や専任の担当大臣を置く政府の推進体制を二〇二一年度末まで一年間延長することを中心...全文を見る