山添拓

やまぞえたく

選挙区(東京都)選出
日本共産党
当選回数1回

山添拓の2021年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月07日第203回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第2号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  一都三県に限らず、各地で感染者数、重症者数が増加し、九都府県で病床使用率はステージ四、爆発的感染拡大の目安に達しているとされます。政府の無為無策と逆行により深刻な事態を招いた責任は重大であります。従来の姿勢を根本的に転換するべきだと考えま...全文を見る
○山添拓君 先々のこともそうですけれども、緊急の対応も求められると思います。  東京墨田区の西塚至保健所長に伺いますと、昨年四月に検査能力が追い付かなくなった際に、その際に検査体制を思い切って拡充して、十人だった保健所の感染症係は現在八十人に増やして、そして追跡調査の担当班も増...全文を見る
○山添拓君 今、緊急事態宣言を発出しようというときにその支援策が示されていないわけですから、全然機動的じゃないですよ。基本的対処方針で示されているのは協力金の支援だけです。  緊急事態宣言で自粛を要請する、それは営業の自由の制約となるわけですから、補償は不可欠です。求められてい...全文を見る
○山添拓君 様々な団体、労働組合、弁護士などが支援活動に当たってきました。そこには実態が集まり、課題も浮き彫りになっています。関係者から総理や大臣も直接話を聞いていただいて、対策の具体化につなげていただきたいと思います。  昨年の四月と違って、既に暮らしと経済、大きな打撃を受け...全文を見る
01月28日第204回国会 参議院 本会議 第4号
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○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二〇年度第三次補正予算案に反対の討論を行います。  初めに、新型コロナ感染症で亡くなられた全ての方へ哀悼の意を表し、闘病中の方へお見舞いを申し上げます。  爆発的な感染拡大を抑制し、医療崩壊を一刻も早く食い止め、暮らしと経済を守るために、政...全文を見る
01月28日第204回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  コロナ禍での、特に女性の自殺者急増が午前中も話題になりました。  橋本大臣に伺いますが、国連は、昨年三月の段階で、各国のコロナ対策が女性を取り残したものとならないようにと警鐘を鳴らしていました。結果として政府の対策にジェンダーの視点が不...全文を見る
○山添拓君 その研究会が発足したのはいつですか。
○山添拓君 貧困やケア労働で女性が多い、あるいは暴力の問題、いずれも国連が昨年春から既に指摘をしてきた問題であり、やはり出遅れは否めないと思うんですね。  橋本大臣、改めて伺いますが、DVや性暴力の相談件数やその内容、どのように変化をしていますか。
○山添拓君 深刻な実態があるかと思うんですが、そういう中で男女共同参画の視点からの委託調査が行われているかと思います。  昨年の緊急事態宣言前後に感じた不安やストレスについて、男女でどのような特徴があったでしょうか。
○山添拓君 テレワークについてはどういう結果になっていますか。
○山添拓君 特に女性が気の休まる時間も場所もなく追い込まれているということだと思います。  生活苦と経済的不安の最大の要因が雇用であります。パートやアルバイトの女性、推計九十万人が休業手当を受け取っていないという調査が注目をされ、この委員会でも議論されてきました。総理は、これな...全文を見る
○山添拓君 この先ほどの野村総研の調査では、休業支援金知らないと答えた人も多かったわけですけれども、知っている人でも九割近くが申請していなかったと。これはなぜだとお考えですか。
○山添拓君 自分が申請の対象になるのか分からないと、あるいは申請方法が分からないという声も多くあるかと思います。ですから、これまでのやってきたことの延長ではなかなか届いていかないと思うんですね。  西村大臣は、SNSだとかネット広告で、若者に対して外出自粛をと、こういろいろ呼び...全文を見る
○山添拓君 一人親家庭が一層深刻です。労働政策研究・研修機構の十二月の調査、どんな実態が示されていますか。
○山添拓君 その調査では、一人親以外の世帯も含めて、貯蓄ゼロ、食料を買えなかったと、こういう世帯が広がっていることが示されています。  低所得の子育て世帯に改めて給付金が必要ではないかと思いますが、これは総理、いかがですか。
○山添拓君 もう食べるものが買えないという人たちに、借金してくれと言うんですか。
○山添拓君 総理にもう一度伺いますが、女性に集中的に深刻な影響が及んでいます。これ、総理はなぜだと認識されていますか。
○山添拓君 もう一度総理に伺いたい。  非正規で低賃金が多い、そうした問題はコロナの前からです。コロナの前からのジェンダー不平等の社会が、それが拍車を掛けている。今女性が直面している課題というのはそういう問題なんだと、総理はそういう認識をお持ちでしょうか。
○山添拓君 ところが、その基本計画は、指導的地位の女性割合三〇%の目標を先送りにし、選択的夫婦別氏制度の文言まで削除しました。ジェンダー平等に逆行しているじゃありませんか。
○山添拓君 総理が政治家として責任があると述べていたものまでなくしたわけです。コロナ危機の先に、ジェンダー平等を実現するべきです。そのために、あらゆるコロナ対策の立案、実施、ジェンダーの視点から見直すべきだということを述べて、質問を終わります。
○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二〇年度第三次補正予算案に反対の討論を行います。  爆発的な感染拡大を抑制し、医療崩壊を一刻も早く食い止め、暮らしと経済を守るために、政治はあらゆる力を注ぐべきです。  ところが、三次補正案は、緊急事態宣言前のものでコロナ収束を前提としてお...全文を見る
02月02日第204回国会 参議院 内閣委員会 第1号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  お二人の参考人の御出席、御意見ありがとうございます。  米村参考人にまず伺います。  まん延防止等重点措置についてですが、法案では、発動の要件についても、また措置の内容についても政令で定めるということになっています。政府はその理由につ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  もう一点伺います。  入院拒否や積極的疫学調査の拒否について、政府案の刑事罰が行政罰に修正をされ、特措法の休業命令違反と同じく過料とされました。しかし、これらの行為について取締りの対象とし、罰則という威嚇の下で抑止効果を狙うと。その点にお...全文を見る
○山添拓君 やはり、患者に対して罰則を設けることが差別や偏見を助長し得る、あるいは事業者に対して罰則で威嚇をするということが分断を持ち込む、そういう懸念を私たち持っています。これはやはり罰則ではない在り方が必要だと思います。  脇田参考人に伺います。  一月十五日の厚生科学審...全文を見る
○山添拓君 保健所の逼迫が更に深刻になり、感染経路の追跡を困難にするということになれば、これはもうむしろ実効性を損なうような事態だと思いますので、それは改めてこの参議院での審議でも深めなければならないところだと思います。  無症状や軽症で感染を拡大させるのがコロナの特徴で、今日...全文を見る
○山添拓君 最後に、米村参考人に伺います。  医療機関がコロナ患者の受入れ勧告を拒否した場合に病院名を公表するという規定について、米村参考人はその効果は未知数だと述べられている資料を拝見しました。  コロナ患者を受け入れているか否かを問わず、病院や診療所というのは、役割分担を...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。今後の審議の参考にしたいと思います。
02月10日第204回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第1号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  参考人の皆さん、本日はありがとうございました。  西澤参考人にまず伺いますが、日本のLNG火力発電について、エネルギーの利用効率が必ずしも良いとは言えないのではないかと。旧型の場合には四〇%ぐらいの利用率だということも指摘されたことあっ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  清水参考人に伺います。  経産省が、二〇一九年の十二月に、国内外四十八の機関投資家を対象にしてESG投資に関する調査を行ったようですが、そこでは、投資判断で考慮すべき環境問題として、約二割の投資家が廃棄物、資源循環を中長期で考慮すべきだと...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  次に、縄田参考人に伺いますが、中国の輸出抑制政策への対策の一つとして、参考人が従来、従前書かれている論文などの中には、代替材料の開発、使用量を減らす技術開発を通じて、レアアースの需要自体、その伸びを抑制していくことも挙げられておりました。 ...全文を見る
○山添拓君 次に、縄田参考人、清水参考人に伺いたいのですが、レアアースやレアメタルを始めとして、日本はその資源の多くを中国からの輸入で賄ってきましたが、そこで、中国のみに依存しない供給源をという話にもなっております。しかし、仮に新たな資源国が見付かって輸入先を変更したとしても、そ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  最後に、清水参考人の本日の資料の二十八ページを拝見いたしますと、その中に、国内の製造業が取り組むべき変化というタイトルの中で、強制力を伴って直ちに対応すべきものと、対応まで猶予はあるけれども課題となるものと書かれております。プロットされてい...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございました。終わります。
02月17日第204回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第2号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  二月十三日、福島県沖でマグニチュード七・三の地震が発生し、宮城県、福島両県で震度六強を観測しました。深夜の大地震に衝撃が走りましたし、被害も広範囲に及んでいます。先ほど岸議員からも指摘がありましたが、同時に多くの人が原発は大丈夫かと不安を...全文を見る
○山添拓君 全て正常だったんですか。
○山添拓君 述べられた部分は異常だったということなんですね。  委員長に伺いますけれども、規制委員会は官邸に対して原発は全て正常だと報告されていたんでしょうか。
○山添拓君 その時点で異常の報告がないということと全て正常だということは意味が全然違うと思うんです。  二〇〇七年の新潟県中越沖地震では、震度六強の揺れで、柏崎刈羽原発の使用済燃料プールから大量の水があふれ、近くにいた作業員に掛かり、海にまで流れ出たりしました。規模や揺れ方によ...全文を見る
○山添拓君 今、説明された七百六十五名の中にはこの十年に亡くなられた方も含まれているかと思うんです。その相続人については把握されていますか。
○山添拓君 先ほど御説明のあったとおり、裁判では、区域外の被災者にも賠償が認められたり、中間指針を超える精神損害が認められたり、もちろん事業者に対する損害が認められたりということがありますが、そうした人については、あるいはそうした損害については未請求分としては認識されていないとい...全文を見る
○山添拓君 それは発想が逆だと思うんですね。時効は延長する、だからどんどん請求してほしいと。請求できるものは速やかに行使しろ、それは、この事故の被害の大きさや、被災者の置かれた実態や、その被害を額に表して請求しなければならないという困難さや、そうした状況をいろいろ無視するものだと...全文を見る
○山添拓君 では、なぜ一律に断らないと限定しているのですか。時効を理由に請求を認めない、そういう主張はしないんだと、こういうことなんですか。
○山添拓君 東京電力は、二〇一三年十二月、三つの誓いを掲げました。最後の一人まで賠償貫徹、迅速かつきめ細かな賠償の徹底、和解仲介案の尊重と、これを約束しました。  しかし、実際には、中間指針の賠償基準に固執し、迅速でもきめ細かな賠償でもない状況が生まれています。ADRの集団申立...全文を見る
○山添拓君 実質的には時効を援用し請求をお断りすることはないと、こう重ねて言っているんですけれども、しかし、それが果たしてそうなるかどうかの懸念があるので、自治体も含めて様々なところから意見が寄せられていると思うんです。  総合特別事業計画は経産大臣と総理大臣が認定をするもので...全文を見る
○山添拓君 三つの誓いとおっしゃるんですけど、先ほど申し上げたように、三つの誓いの二つまでは既にそれに反する事態が広がっているわけです。ですから、これはきちんと指導していただきたいと重ねてお伝えしたいと思いますし、それができないのであれば、やはり消滅時効の特例法、その再延長の法改...全文を見る
○山添拓君 新規制基準そのものは、福島原発事故の原因究明もないままに再稼働を急ぐために決定されたものでありました。そのため、重大事故への対策は部分的にとどまっています。例えば、炉心溶融の際に核燃料を回収するコアキャッチャーが不要とされると。不徹底なものだと思うんです。  しかし...全文を見る
○山添拓君 審査の中断だけではなく、不許可についても議論になっていましたけれども、不許可にした事例ってありますか。
○山添拓君 ないんですよね。与党の議員の質問では、長過ぎるから急げと、こういう質問なんですけれども、急げばよいというものでもないと思うんです。  この間、関西電力や四国電力、九州電力では審査が先行しておりますけれども、伊方原発三号機は差止めが命じられ、大飯原発三、四号機は先ほど...全文を見る
○山添拓君 同じだと思うんですけれども。否定できずにいるわけですね。  例えば、北海道大学名誉教授の小野有五氏は、大間原発に現れているのは、典型的かつ教科書的な活断層露頭と考えられるものが幾つも見られると、これらは活断層研究の専門家からもこれまでそのように評価されていると述べて...全文を見る
○山添拓君 いや、自由に疑問を投げかける状態を何年も続けるのかということが問われていると思うんですね。  確かに、先ほども委員長は、疑問があったら声を出し、腑に落ちるまで確認と、こう述べておられましたけれども、どれだけ説明を受けても腑に落ちない場合もあると思うんですよ。何かこう...全文を見る
○山添拓君 規制する側が手取り足取り指導して、納得できるまで審査を続けています。どういうふうに言ったらその疑問に答えられるのかということを被規制者側から規制委員会に求めて、こういう書き方をしてくださいと、それは私は工夫を求めていると思うんですけれども、そういう審査の会合の議事録も...全文を見る
○山添拓君 活断層の有無というのはあるかないかの問題ですから、あると、その可能性が極めて高いのであれば、それはその判断を示すべきだと指摘したいと思います。  個別のバックフィット命令においても、その実効性が問われる事態が起こっています。  昨年五月のこの調査会で、大山火山の噴...全文を見る
○山添拓君 ちょっと時間が来ているんですけれども……
○山添拓君 規制委員会では、設置変更許可の際に期限を設定すると、だから議論をする中で期限を決めようということになっていますが、しかし、対策を先延ばしにしたい事業者が審査自体を長引かせると、期限はいつまでも決まらないことになってしまうと思うんです。それはそうはさせないということが必...全文を見る
○山添拓君 バックフィットを絵に描いた餅とさせないように、少なくとも対応までの期限を早期に明確にするよう求めて、質問を終わります。
02月24日第204回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第3号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  参考人の皆さん、今日はありがとうございます。  山冨参考人に初めに伺います。  今お話もありました人材育成に関わって私も伺いたいと思うのですが、参考人が日本学術会議の特任連携会員として参加をされておりました総合工学委員会の持続可能なグ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  次に、所参考人、岡部参考人に伺います。  今日議論にもなっておりますリチウムイオンバッテリーですけれども、そこで使用されるリチウムというのは、産出国として代表的なところでチリがあり、そのリチウム鉱床のあるアタカマ塩湖では、地下水のくみ上げ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございました。  時間が参りましたので、これで終わります。
03月05日第204回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  総務省接待問題について伺います。  谷脇審議官らがNTTとの会食を認め、東北新社以外に公務員倫理法違反の接待を受けたことはないという自らの答弁を一転させました。  総務省の調査は結果として不十分で、国民と国会を欺くことになった。総理は...全文を見る
○山添拓君 その調査では甘かったということの反省を伺っているんですよね。それに対する認識については全く示されようとしない。  総務大臣に伺いますが、国家公務員倫理法上、利害関係者との飲食は、企業側の負担が多ければ、会費を払っていたとしても違法な供応接待に当たり得る、それは間違い...全文を見る
○山添拓君 いや、総務大臣も自分のところで調査していますから、それはお答えいただきたい。
○山添拓君 認定ができないかのような言い方をされましたが。  谷脇審議官は、先方の提示額を負担したから倫理法には抵触しない、だから報告しなかったと、こうこの国会でも述べています。東北新社の関係も含めて、そうした場合も含めた違法な接待の実態を明らかにするためには、これ調査を改めて...全文を見る
○山添拓君 ここまでに明らかになっていない分も含めて改めて調査し直すという意味ですか。
○山添拓君 谷脇審議官に伺います。  やはり、これまで国会で答弁してきたことが事実に反するものだったわけですね。
○山添拓君 何か人ごとのようにお答えになっているんですけどね。  谷脇参考人、三回のほかにもNTTとの会食はある可能性を認めておられます。NTTの社長と会食を重ねるようになったきっかけは何だったんですか。
○山添拓君 総務大臣に伺います。  総務省はNTTグループに対して、NTT法や電波法や電気通信事業法などに基づいてどんな権限を有しているんですか。
○山添拓君 役員の選任なども含めて認可をする立場にあるわけです。  谷脇審議官は、二〇一八年は総合通信基盤局長、昨年は郵政・通信担当の審議官です。NTTグループの案件に関する決裁にも関わっていましたか。
○山添拓君 そういう中で高額な接待を受けていたという疑惑であります。  委員長にお願いします。  会食の参加者が関わった五年分の決裁文書の提出を求めたいと思います。
○山添拓君 総理に伺います。  資料もお配りしておりますが、これ、全容解明はまだですけれども、度重なる接待が明らかになりました。こういう接待は何を目的にして事業者の側が行ってきたものだとお考えですか。
○山添拓君 いや、お答えいただいていないですが。何を目的にしてこんな接待が行われてきたのか、それをお答えいただきたい。
○山添拓君 つまり、全容は解明されていないということですね。総務大臣にもお分かりにならないですね。
○山添拓君 今日、東北新社の関係者も参考人として呼んでいただきたいとお願いしたんですが、事実関係は二月二十四日の総務省の報告書で全て明らかになっている、だから呼ぶ必要はないというのが与党側の主張でした。  分かっていないということなんですね。
○山添拓君 接待の目的について、動機について、あるいはなぜこういう接待が可能になったのか、それらは解明されていないということなんですね。
○山添拓君 それを真に受けているんですか。あれは暑気払いだったと、それでよしということでしょうか。
○山添拓君 これだけの回数重ねている目的が単なる意見交換、あるいは暑気払い、それは到底通らないと思うんです。  谷脇さんに伺いますが、午前中、二〇一八年九月の接待で、その一月前に菅官房長官が述べた携帯料金四割値下げが話題になるのは自然だとお話しでした。  これ、どんな話をされ...全文を見る
○山添拓君 谷脇さんは、総務官僚として携帯の規制緩和を進めてきた方です。十月には総務省内で研究会も立ち上がっています。  そういう状況で高額な接待を受けるということについて、何ともお思いにならなかったんでしょうか。
○山添拓君 高額な接待を受けながら、そういう状況にあるということについての問題意識はなかったのかと伺っています。
○山添拓君 つまり、ほとんど問題意識がないまま、こういう接待に応じてこられたということかと思います。  今日お招きしている参考人、総務省の四人の参考人それぞれ伺いますが、東北新社の接待ではどんな意見交換をされていたんですか。順番にお願いします。
○山添拓君 いろいろおっしゃいますけど、ただの飲み会ではありませんので、当然、放送や通信行政に関わることが話題に上ったはずであります。どんな情報が共有されたのかと。  衛星放送の審査基準というのは、資料でお配りしておりますが、絶対審査と比較審査があります。絶対審査は法に基づいて...全文を見る
○山添拓君 つまり、審査のたびに基準が変わるわけですけれども、総務省に伺います。この基準はどの部局が何に基づいて作っているんでしょうか。
○山添拓君 衛星放送の未来像に関するワーキンググループの報告書も根拠となる一つであります。  放送法の審査は、法律で明記された絶対審査に加えて、その時々の政策によって決まる比較審査が鍵となる、これは独特のものだと思います。ですから、事業者としては何も個別の認定で特別扱いしてもら...全文を見る
○山添拓君 否定されませんでした。  ワーキンググループの一八年の報告書では、BS右旋、右巻きですね、ここで空きが生じた場合、どうするということになっていましたか。
○山添拓君 4K、8Kは左旋を基本とし、2Kは右旋を基本とする、そういうことですね。
○山添拓君 つまり、既存の事業者がBS右旋で4K化するということは想定されておりませんでした。  二〇年に再開されたワーキンググループでは、東北新社を有力企業とする衛星放送協会がBS右旋の空き帯域の活用について意見を述べています。どのような意見でしたか。(発言する者あり)
○山添拓君 そうした要望を受けて、昨年十二月の報告書では、BS右旋に空きができた場合、どうすることになったんでしょうか。
○山添拓君 つまり、次の審査基準はこの報告書に基づいて作られますから、東北新社のもくろみどおりの報告書案へと変わっていくわけです。  このワーキングが休止していた期間に接待が集中しています。同じ頃、BS事業からの撤退を発表した企業があります。いつ、どこですか。
○山添拓君 新たに空きが出ることになりました。  それだけではありません。総務省はNHKに対して衛星放送の見直しを求めていたのではありませんか。
○山添拓君 そして、NHKが十二月九日、これに応えて、現在の四波を三波に整理、削減するという表明をしています。  谷脇参考人、湯本参考人、こうしてBSの右旋にスロットの空きが出るということを当時御存じでしたね。
○山添拓君 公表前に御存じだったこともあるでしょうから、東北新社とこれらの情報を共有した可能性を否定できないと思うんですね。  NHKに対して衛星放送の見直しを求めるのは今に始まったことではありません。二〇〇六年にはどんな検討がされていたでしょうか。
○山添拓君 当時の総務大臣と総務副大臣はどなたですか。
○山添拓君 その直後の二〇〇六年九月二十六日、総理は総務大臣に就任し、菅正剛氏を大臣秘書官に据えました。翌二〇〇七年一月には、菅総務大臣の下でNHK受信料支払の義務化と受信料引下げを提唱しています。  総理がNHK改革と呼ぶ中身は、受信料の義務化と引下げを中心に、衛星放送のチャ...全文を見る
○山添拓君 しかし、当時の政府・与党合意にはその旨が記載されています。ですから、菅正剛氏も間近でそのことを知っていたはずであります。  NHKは、アナログ時代、一旦チャンネル数を減らしましたが、デジタル化後、再び総務省が削減を求めました。そして、NHKがチャンネル削減を正式に表...全文を見る
○山添拓君 興味がないとおっしゃった。しかし、NHK改革という大臣の政策に反対する者は左遷する、それで緊張感をもたらしたと総理は言います。しかし、それが逆に、総理の方針に沿うなら、方針に沿うような改革方向なら何でもやるという空気をつくってきたんじゃないでしょうか。  意見交換や...全文を見る
○山添拓君 この処分する側とされる側が筒抜けだったという、これは大問題ですよね。
○山添拓君 そのとき、辞職した事務次官の後任人事の一環で昇任したのが谷脇審議官であります。公務に対する信頼を取り戻すための人事だったのではなかったんですか。
○山添拓君 谷脇さんです。
○山添拓君 当時の大臣もおっしゃっていることなんですけどね。そういう自覚もなく審議官になられたのだと。  当時の日本郵政の鈴木副社長は、菅総務大臣時代の情報通信政策局長、その後、審議官、事務次官を務めた人物でもあります。  総理、NHK改革、携帯料金値下げ、あるいはデジタル化...全文を見る
○山添拓君 今の御答弁は、やるべきことをやるためであれば役所の中に腐敗が蔓延しても構わないと言っているような、そういうふうに聞こえますよ。いかがですか。
○山添拓君 まるで人ごとだと思うんですよ。自らの責任、全く自覚をされていない。人事を盾に官僚を支配し、官民の癒着で行政をゆがめる。既得権益打破どころか、自らの下に既得権益を再編統合し、集約させてきた。その菅政治のもたらした闇だと思います。徹底解明を求めます。  質問を終わります...全文を見る
03月08日第204回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  総務省接待問題について伺います。  今朝、総務省が発表した中間報告で、NTT等による倫理規程違反の疑いが強い接待が少なくとも四件明らかになりました。NTT法により、政府はNTTの株式の三分の一以上を保有することとされています。これは国民...全文を見る
○山添拓君 ちょっとおっしゃった答弁がかみ合っていないと思うんですけれども、返金は当然求めていただくべきだと思うんですね。  今、株主総会のことをおっしゃいました。株主総会の招集を求めることができます。情報開示や説明を求めるということもできます。こうしたことは少なくとも行われま...全文を見る
○山添拓君 既に違法の部分が明らかになっておりますので、それでは甘いと思うんですね。  二〇一八年八月、当時の菅官房長官が携帯料金四割値下げに言及し、二〇二〇年九月二十九日、NTTはドコモの完全子会社化を表明しました。  谷脇参考人に伺います。確認された三回の接待はちょうどこ...全文を見る
○山添拓君 携帯電話の競争促進が必要だという自説を述べたと先日、国会で答弁をされています。料金値下げについては、では話題となったんですか。
○山添拓君 その携帯料金の値下げをどう進めるかということが最大の関心事だったはずであります。ですから、ドコモについて全く話題にならなかったとは考えにくいと思うんですね。  谷脇参考人は、NTT以外の通信事業者とも会食を行ってきたと答弁されております。パネルを御覧ください。(資料...全文を見る
○山添拓君 ないということなんですよ。ですから、NTTだけ特別扱いで高額接待に応じていたということになります。少なくとも、明らかになっているのは、NTTによる高額接待があったという事実です。政府が出資するNTTが、ドコモを完全子会社化し市場環境を変えようとするときに、一部の利害関...全文を見る
○山添拓君 総務大臣、そういう検証はされていませんね。
○山添拓君 いや、検証がされたのかどうかと、NTTがドコモの完全子会社化を表明する前に、そうした議論が公の場でされたかどうかということを伺っています。
○山添拓君 今お話しになったように、事後に検討会は行われました。  NTTがドコモの子会社化を発表した当日の電気通信市場検証会議で、総務省の職員が、そんなことは初耳だと、報道で知ったとコメントをしています。発表前には検証などされていないわけです。谷脇参考人はこの会議の担当者でし...全文を見る
○山添拓君 いや、ですから、行政をゆがめた可能性、あるいは競争環境をゆがめた可能性、それについては今の時点で否定する材料をお持ちでないでしょう。
○山添拓君 確認できていないということは、否定することもできないということですよ。だから検証するわけでしょう。これから調査しないと分からないということではありませんか。  谷脇参考人は、事業者との会食で意見交換をするのはさも当然であるかのように述べています。もちろん、携帯料金の...全文を見る
○山添拓君 それは全然説明になっていませんよ。  従来の政策を大きく転換するときに、いや、目的は多くの人の願いかもしれない。しかし、大きく転換をするときに十分な検証や議論なく、あるのは夜の会食による意見交換だと言います。行政の在り方として、これはゆがんでいるんじゃないかというこ...全文を見る
○山添拓君 いや、それ全然お答えになっていないと思います。  総理が掲げたことだから、規制改革だからと結論ありきで進める、特定の事業者とは密室協議を行う、これでは行政のプロセスが検証できません。学術会議の任命拒否やコロナ対応の迷走ぶり、どこでも共通した菅政治のプロセス軽視が表れ...全文を見る
03月15日第204回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  東北新社の衛星放送事業の認定が取り消される見通しであります。事業認定、子会社への承継認可、その前後を通して総務省幹部への接待が行われ、総理の御長男である菅正剛氏も度々出席しておりました。行政がゆがめられた可能性はいよいよ濃厚だと言わなけれ...全文を見る
○山添拓君 創業者である植村氏は、二代にわたって菅総理に政治献金をしてきたと、そういう経過もあります。  その菅正剛氏を接待の場に同席させた意味ですが、先ほど中島参考人は顔つなぎの趣旨だとおっしゃいました。しかし、パネルでもお示ししますが、顔がつながっているはずの相手ともかなり...全文を見る
○山添拓君 誰でもよかったはずではないはずです。中島参考人でお答えいただけないということであれば、分かる方に御出席いただく必要があると思うんです。  午前中の質疑では、二〇一七年八月、外資規制に違反する状態で認定を受けたことに気付いた際、総務省に相談をしたのは木田氏であったと、...全文を見る
○山添拓君 ですから、二〇一七年八月に総務省に相談されたと、その当時ですね、社内でも共有されて、今挙げた方々も認識されていたのかという意味です。
○山添拓君 分からない点については改めて御報告いただきたいと思います。  木田氏を始めとして、外資規制違反について認識していた方がこれだけの接待に及んでいたということは重大であります。接待の目的、会話、内容などは、接待をされた御本人に聞かなければ分かりません。  参考人として...全文を見る
○山添拓君 こうして総務省と東北新社の間で、外資規制違反を隠す事業承継、そういう言わば秘密が共有されたのではないかと思います。  その後、接待はますます常態化していきます。この接待は、審議官や局長、課長など担当部署を総なめにしています。単なる暑気払いなんかではありません。総務省...全文を見る
○山添拓君 しかし、このような内容になることを望んではいたわけでしょう。
○山添拓君 では、それは改めて聞かなければなりません。東北新社を有力企業とする衛星放送協会が意見を述べる中でこのように変わったのであります。  ネットフリックスなどの動画配信サービスが広がる中で、衛星放送は順調とは言えません。しかも、視聴者の多いBSというのはチャンネルに限りが...全文を見る
○山添拓君 お答えいただいておりませんが、否定をされなかったと。ますます、いや、笑っておられますけれども、否定できないわけでしょう。最初は否定されたんですよ、行政をゆがめたことはないと。今それは変わっているじゃありませんか。二重三重にゆがみが生じているわけです。その認識は、ですか...全文を見る
○山添拓君 趣旨を聞いているんですよ。何らかの依頼を受けたかどうかを問われず、問わず禁止をしているのは、公務員のあるいは大臣たちの職務の公正性に対する信頼を損なうからだと、そういうことではありませんか。
○山添拓君 要するに、利害関係者や関係業者から利益を得ること自体が国民の疑念を招き、職務の公正性に対する信頼を失わせるということなわけですよ。  武田大臣は疑念を招く会食はないと答弁されていますが、これ要するに、会食自体はあったと受け止めるのが自然です。大臣がそのように強弁すれ...全文を見る
○山添拓君 先ほど御指摘をしましたように、接待の中で何か依頼したとか、それによって実際にこうしてもらったということは関係ないんですよ。疑念を抱かれかねないような接待かどうかということが問題なんです。  なぜ会食は重ねられたのか。携帯料金値下げを看板に掲げる菅総理とNTTグループ...全文を見る
○山添拓君 NTT法にはドコモに関する規定は一つもないんです。監督官庁にも確認を求めるのは当然だと思いますが、これを受けた総務省には応接記録があるはずです。提出を求めたいと思います。
○山添拓君 総理は、九月二日、総裁選の出馬会見で携帯料金に言及し、事業者間で競争が働く仕組みを徹底したい、こう述べています。  ドコモの完全子会社化についての情報を知った上での発言だったのではありませんか。
○山添拓君 当時、通信行政担当の審議官だったのが谷脇氏ですから、総理に伝えられたことは十分に考えられると思うんですね。しかも、NTTがドコモの完全子会社化を発表したのは総裁選の直後のことです。携帯料金値下げというのは、過去にも総裁選のたびに取り沙汰されてきました。これ無関係と考え...全文を見る
○山添拓君 いや、飛躍だとおっしゃるんですけど、与党の皆さんからもそう言われましたよ、この前も。だけど、これだけこのタイミングで接待が繰り返されていることについて納得いく説明をどなたもしていないじゃありませんか。だから、こうではないかと指摘しているわけですよ。  NTTが強いの...全文を見る
○山添拓君 それは答えになっていないですよ。  私は携帯料金の値下げそのものを否定しているわけではないんですよ。しかし、その競争環境を整えるためには検証が必要であり、議論が必要なはずです。  では、伺いますけれども、なぜNTTがドコモを完全子会社化し、そうして携帯料金値下げに...全文を見る
○山添拓君 それは完全子会社化の発表の後のことですよ。事前の検証なく行われたということについて私は問題を指摘しているんですね。  もちろん、携帯料金の値下げは国民的なニーズだと思います。しかし、それを看板政策にする裏で、政治家や役人への接待を重ねるNTTに利益が集中しかねないよ...全文を見る
○山添拓君 伺っていないことにばかり御説明をされる。答弁になかなか立たれない。  菅政権の看板政策だからこそ、法の趣旨もあるいは従来の方針も十分な検証なく変えてしまったのではないのかと、そこに事業者や特殊会社との緊張感のない癒着が影響したのではないのかと。  徹底解明が引き続...全文を見る
03月16日第204回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  初めに、NTTによる接待問題について伺います。  上川大臣も総務副大臣時代にNTTの接待を受けたと報じられております。いつ、どなたと、そして何を話をされたのか、また費用負担はどうだったのか、御答弁いただけますか。
○山添拓君 個別のことにはお答えにならないということなんですけれども、個別の会食などが大臣規範にのっとっているかどうかというのはその事実関係に照らして判断されるべきものだと思うんです。御自身で反しないものだと判断できるものではないと思うんです。  刑法の贈収賄罪は、職務に関して...全文を見る
○山添拓君 いや、それはお答えいただいていなくて、一般論として、大臣規範に言うのは、関係業者との会食の存在自体が疑惑を招き得るのだと、だから禁止しようということになっている、それはそのとおりではないですか。
○山添拓君 今の御答弁で納得いく方はほとんどいらっしゃらないと思うんですよ。全容解明の意思があるのかどうかが問われていると思います。現職閣僚であればなおさらのことだと思うんです。個々の事案について是非明らかにしていただきたいと、今日はその指摘にとどめたいと思います。  東京出入...全文を見る
○山添拓君 一か月たってまだ把握ができていないということ自体が深刻だと思うんです。  私が紹介しました二人目の例の方は、昨年十二月に二度検査を受けて手術が必要だと言われていたそうです。ところが一月末に、申請していた仮放免が不許可となりました。この方は内臓の病気があるのに仮放免で...全文を見る
○山添拓君 ビデオで録画していたという証言がありますので、是非御確認いただきたいと思います。  十五日に最初の陽性者が確認された後、十七日にかけてPCR検査が行われ、三十九名の陽性が確認されました。この最初の時点で濃厚接触者だと判定された方もいたはずです。ところが、二人から四人...全文を見る
○山添拓君 保健所の指導とおっしゃるんですけれども、保健所は雑居のままでよいと推奨したわけではないですよね、今うなずいておられますけれども。ほかの雑居部屋に移すなということであって、個室に移すことは可能であり必要でもあったと思うんです。  施設の現状を踏まえというお話がありまし...全文を見る
○山添拓君 今私が指摘したのは、陰性だった人もです。つまり、濃厚接触者の可能性がありますので、陰性だと一旦検査でなっても感染させる可能性がある方がいる可能性がありますし、実際いたわけです。そうした人について個室に移すことができなかったのは、これは個室が少ない施設の都合の問題だと思...全文を見る
○山添拓君 退去強制だから収容が原則でいいのかということが根本的には大きな問題としてあります。この点については改めて議論をさせていただきたいと思っていますが、外国人に対する、こうして、その非正規滞在だということで収容して構わない、私の受け止めでは刑務所以下の扱いをする、そういう言...全文を見る
○山添拓君 では、答弁に立たれたので次長に伺いますけれども、UNHCR、国連難民高等弁務官事務所の難民認定基準ハンドブックがあります。駐日事務所もこれを翻訳しております。そこには、申請者が難民とは認定されなかったときは、司法機関に不服を申し立てることができる合理的な期間を与えられ...全文を見る
○山添拓君 合理的な期間が必要だという点についてはいかがですか。
○山添拓君 そもそも難民認定がほとんどされない下で、司法の場で争う機会の保障は最低限必要であります。  今国会に提出されている入管難民法改定案は、三回以上の難民申請者は、もう裁判どころか、行政の手続中でも強制送還を可能とするものとなっていますが、もってのほかだと思います。難民認...全文を見る
○山添拓君 接種を受けられるということで、是非、広く受けられる体制を取っていただきたいと思うのですが、それはつまり、コロナというのは、もちろん国籍を問わず、もとより正規滞在なのか非正規滞在なのかを問わず、リスクがあるわけです。この国に暮らしている人である以上、感染拡大防止のための...全文を見る
○山添拓君 ちょっとはっきりしないんですけれども、要するに非正規滞在、仮放免中の方などの場合には、通常はそうした支援は受けられない状態ではないですか。
○山添拓君 その理由については御説明いただけますか。
○山添拓君 就労できないことが前提となっているからです。  様々な相談支援活動の現場でも、こうした外国人に対して支援の手だてがないということが極めて高いハードルになっています。もう、支援している方に伺うと、現金を渡すぐらいしかやれることがないと。しかし、幾らか渡したところで、こ...全文を見る
○山添拓君 大臣、所信の挨拶で、外国人との共生社会の実現のために孤立させることなく地域のコミュニティーを構成する一員として受け入れていくと述べられました。いかがですか。
○山添拓君 是非、十分対策を取っていただきたいと思います。  終わります。
03月18日第204回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  規制委員長と東電の参考人については退席いただいて構いません。
○山添拓君 武田大臣に伺います。  昨年十一月、NTT澤田社長と会食で同席していたことを認められました。どのぐらいの時間同席され、何を話されたんでしょうか。
○山添拓君 あのNTTによるドコモの完全子会社化を進めるTOB、株式公開買い付けの終盤の時期に当たりますけれども、進捗状況は挨拶程度の中でも話題になったんじゃないですか。
○山添拓君 白議員も紹介されていましたが、大臣は、昨年十二月のダイヤモンド・オンラインのインタビューで、自身が料金値下げに取り組む中では、携帯事業者の人にむしろ会うべきではないと思いましたと述べています。会っていたんじゃありませんか。
○山添拓君 いや、そのほかの人についても、携帯料金引下げに関することでは一切会っていませんと述べているんですよ。しかし、実は十一月に会われていたんですね。
○山添拓君 いや、だけど、相手と会っちゃいかぬのですよと、そう言われているんですよ。情も芽生えるし、そこのところはフェアにやっていますと言っているんですよ。フェアじゃないじゃないですか。
○山添拓君 いや、だから、たまたま居合わせたということなんでしょうけれども、御説明によればですね。しかし、会っていませんとおっしゃっているんですよ、ここではね。  携帯値下げを看板政策にする政権の総務大臣が、値下げと一体のTOBのさなか、渦中のNTT社長、NTTドコモ取締役と同...全文を見る
○山添拓君 あの澤田社長も、先日、この委員会で、疑念あるいは疑いと言われるような印象を与えたと述べられました。やはり既に疑念だらけだと思うんですね。  総務省に伺いますが、NTTの役員や職員はNTT法十九条で収賄が罰せられます。間違いないですね。
○山添拓君 御説明いただいたとおりです。  ですから、その意味では、公務員と同様に、NTTの職員、役員も含めて職務の公正性が求められる存在です。そのNTTが公務員を接待する、これは半ば官官接待だと思うんですけれども、大臣、その認識はいかがですか。
○山添拓君 半ばそうではないかということを言っているんですよ。
○山添拓君 いや、ちょっとそれは、単なる上場企業ではないですよ、政府が三分の一以上出資するということが法律で規定されている特殊会社ですから。その認識はちょっとおかしいんじゃないでしょうか。
○山添拓君 ですから、民間企業だということは私も分かっていますよ。しかし、NTT法の中で収賄が禁止をされる、これはやっぱり、職務の公正性を大事にしなければならない企業だということだと思うんです。そこが公務員に対して、国家公務員に対して接待をすると、これはやっぱり普通の民間企業とは...全文を見る
○山添拓君 問題認識を共有されているかということを確認したかったのですが。  検証委員会の吉野座長は、接待する側には何かしら思惑があると述べています。私もそう思います。完全子会社化というのは、NTTがドコモに対して一〇〇%出資するということです。  総務省に伺いますが、NTT...全文を見る
○山添拓君 私、まだそこまでは質問をしていないんですけど。出資比率の引下げを求めるような公にした文書があるかということを伺っているんです。
○山添拓君 そのいずれも出資比率の引下げを求めていたんですね。
○山添拓君 三か年計画は閣議決定です。しかし、これを改める閣議決定はありませんね。
○山添拓君 ですから、ないんですよ。完全子会社化というのはそれまでの出資比率引下げからすれば政策転換です。なぜ何の議論もないんですか、大臣。
○山添拓君 大臣、閣議決定した方針を会食や密室の協議で覆してしまうんですか。
○山添拓君 経営者の判断だけでよいものではないわけです。元は国民の財産のNTTだからです。  政策を変えるなら、十分検証し、国民に説明すべきです。行政をゆがめた疑いはますます強まっているということを申し上げて、質問を終わります。  ありがとうございました。
03月22日第204回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  三月十七日、同性婚を認めないのは婚姻の自由を保障する憲法に違反するとして、同性カップル三組が訴えた訴訟で札幌地裁が判決を下しました。同性同士の結婚を認めず、その法的効果を受けられないのは、憲法十四条が保障する法の下の平等に反し、違憲だとし...全文を見る
○山添拓君 違憲とされたことは重く受け止めるべきだと思います。  民法や戸籍法は異性同士の間での婚姻しか認めておりません。同性同士の婚姻は認められていません。この点で、異性愛者と同性愛者とは区別されています。判決は、今大臣もお話あったように、その区別には合理的根拠がない、憲法違...全文を見る
○山添拓君 いや、そのことを国としても政府の法解釈の一部として求めてきたからこそ、このような主張整理になっているんだと思うんですね。  判決は、異性愛者と同性愛者の違いというのは、意思によって選択したり変更したりできない性的指向の差異でしかないのだと繰り返し強調しています。にも...全文を見る
○山添拓君 様々意見が出されているわけですが、少なくとも誰かによる一方的な権利ではなく、子の利益のために、子の意見や希望も踏まえつつ、父母の合意の下に本来行われるべきものだということは多くの共通の認識なのではないかと思います。  私は先日、全国婦人相談員連絡協議会の皆さんから要...全文を見る
○山添拓君 これは、やはり実態を把握できるような調査などを行うことが必要ではないかと思います。  最高裁に伺いますが、離婚しても父母の関係が良好で養育費や面会交流について大きく問題にならないケースも多いかと思います。しかし、DVや虐待や、そこまで至らなくとも高葛藤と呼ばれる父母...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  資料の三ページ以下にお配りしておりますが、家族法研究会の委員で東京家裁部総括判事の細矢郁氏の二〇二〇年の論文があります。この間、調停実務で面会交流の原則実施論が独り歩きし、同居親に対する十分な配慮を欠いた調停運営が行われたことがあったとし、...全文を見る
○山添拓君 私、調査官の方からもお話を伺いました。原則実施という流れが一時期あったわけですが、監護親からも子供からも意見があって、現場では模索が続いているということでありました。合意形成できるのが望ましいわけですが、審判で決めなければならない場合もあります。父母の双方から愛情を感...全文を見る
○山添拓君 やはり、これは専門的な知見や経験を要するものだと私は考えます。  ところで、最近、自治体の判断によって学校や保育園を面会交流の場として活用する動きがあります。  資料の最後のページになりますが、これはある市がホームページで紹介をしている市立小中学校における面会交流...全文を見る
○山添拓君 ですから、私が伺いましたのは、ここの資料にもありますように、子供に悪影響を及ぼす場合は認めないという運用を例えばしている市があります。しかし、その子供に悪影響を及ぼすかどうかというのを、今おっしゃったような、教職員の一人一人ができるような体制、あるいはそのための、こう...全文を見る
○山添拓君 政府からのガイドラインはないということでありました。  仮に協議離婚や調停の時点で面会交流の合意ができたとしても、その後の父母間、親子間の関係の変化によって調停どおり行えない場合も生じ得ると思います。特に、高葛藤の父母間では見極めは難しく、また流動的でもあります。本...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  面会交流は合意に至るのも大変ですが、その後の公的な支援がない。財政的な支援はいろいろありますけれども、現実に行っているのは民間の団体が非常に多いと、そのことが当事者双方にとって大きな負担ともなっています。  実施に支障が生じた場合の適時適...全文を見る
○山添拓君 時間が参りましたので終わりますが、家族法研究会の報告書では、親権の法的位置付けそのものの見直しも提案されています。同時に、その議論のいかんにかかわらず、個々の面会交流の実施の可否、頻度や内容、それは直ちに定まるものではありません。子の利益の優先を実効あるものとするため...全文を見る
○山添拓君 終わります。
03月26日第204回国会 参議院 本会議 第11号
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○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二一年度一般会計予算外二案に反対の討論を行います。  冒頭、相次ぐ法案の誤りに厳重に抗議します。  今日までに確認されたのは、十三府省庁、二十四の法案、条約に上ります。前代未聞の国会軽視であり、予算案、法案審議の前提を欠く事態です。提出済み...全文を見る
03月26日第204回国会 参議院 予算委員会 第17号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  厚労大臣に伺います。  新型コロナの変異株が各地で確認されております。感染力が強く、子供の感染拡大も指摘されています。市中感染に至っているという認識でしょうか。
○山添拓君 まさに市中感染の状況だと思うんですが。  国立感染研は、二月の段階ではリンクはある程度追えているとしていました。ところが、三月の分析になりますと、地域によっては国内での感染が持続していると評価を変えています。少なくとも今リンクを追えているとは言えない状況になっている...全文を見る
○山添拓君 いつからそういう状態になったんですか。
○山添拓君 だから、もう初めから追えていなかったとおっしゃっているのと等しいんですが。  総理に伺います。  変異株が国内で初めて確認されたのは昨年十二月二十五日です。既に感染力の強さが指摘されておりました。結果として水際対策が失敗したということをどう認識しておられますか。
○山添拓君 総理の認識も伺いたいと思うんです。  変異株の市中感染を結果として許してしまったと、このことについてどう御認識ですか。
○山添拓君 それは不十分だったと思うんですね。  変異株の検査を陽性者の四〇%程度に引き上げる、そのめどが立ったと今日答弁もありました。どうやって進めるんでしょうか。
○山添拓君 東京ではPCR検査の九三%が民間検査機関で行われています。変異株検査をどう広げるかが課題だと考えます。  墨田区では、区内の民間検査会社と協力して、四月以降、高齢者施設でのモニタリング検査や、区が濃厚接触者に行う検査に併せて変異株のスクリーニングを実施すると伺ってい...全文を見る
○山添拓君 今指摘もあったように、試薬と、そして人件費の負担が特に大きいと聞きます。いつまで続ける検査か分からないと、また、財政支援がはっきりせずということであればなかなか踏み出せないと、こういう声もあります。  感染を追えていない以上は、中小の検査会社でも広く実施することがで...全文を見る
○山添拓君 水際対策が不十分な下で東京オリンピックを行ってよいのかという懸念があります。  総理は、一月二十一日の衆院本会議で、ワクチンを前提としなくても安全、安心な大会を開催できるよう準備すると述べました。これはどこで決めたものですか。
○山添拓君 丸川大臣、関係者ってどなたですか。
○山添拓君 調整会議では、ワクチンを前提しなくても安全、安心などとは述べていません。  丸川大臣、オリンピックやパラリンピックの延期や中止について検討している部署はあるんですか。
○山添拓君 政府の中にはないということだと思うんですが、では、三月三日と二十日、今お話あった五者協議、その内容について御説明ください。
○山添拓君 今いろいろお話しになったんですけれども、その五者会議、五者協議の議事録ってあるんでしょうか。
○山添拓君 ということは、政府のものはあるんですね。
○山添拓君 政府も当事者として出席しています。政府側の議事メモなどはあるはずです。  委員長、提出を求めたいと思います。
○山添拓君 様々な検討経過が極めて不透明だから伺っているんですね。  感染対策に当たって公にされておりますのは、資料もお配りしておりますが、昨年十二月二日、調整会議の中間整理が最後となっています。  大臣、その際に今後の検討課題とされたのは何でしたか。
○山添拓君 ほとんど決まっていなかったわけですが、これは国内の感染第三波あるいは変異株の前の段階でのものです。  丸川大臣は、国内外で様々なスポーツ大会が開催されており、知見が積み重なっていると述べています。参照している国際大会のリストや、あるいはその知見の整理というものは政府...全文を見る
○山添拓君 そうした知見を整理したものはないというのが政府の回答なんですね。  東京都はバブル方式で大丈夫だと言っております。しかし、その成功例は、国内では体操の世界選手権ぐらいであります。選手は完全隔離で、PCR検査は毎日行い、移動制限、行動制限、かなり掛かりました。その参加...全文を見る
○山添拓君 体操は三十人の参加だったんですね。オリパラとは全然規模が違います。  懸念されているのが医療提供体制です。トータル一万人とされます。しかし、東京都は二〇一九年、コロナ前の計画でも医療関係者一万人としていたのではありませんか。
○山添拓君 熱中症などの対応でそもそも一万人と言っていたんですよ。いかなる精査を行ったんですか。
○山添拓君 別な点を伺います。  組織委員会は大会指定病院を指定します。これはどんな役割を担う病院ですか。
○山添拓君 けがをしたり救急の場合ということで、コロナ対策とは別なんですね。  資料御覧ください。東京都の立候補ファイルでは、東京会場十病院、うち三つが都立病院です。  しかし、例えば広尾病院は、今、コロナ専門で新規の外来を止めています。妊婦にも転院を求めています。七月には突...全文を見る
○山添拓君 外国語による診療の提供が可能だとかも含めて結構要件は厳しいので、そんなにたくさん候補があるわけじゃないんです。  コロナ対策でも先頭に立っている病院が並んでおります。厚労大臣、これでいいんでしょうか。
○山添拓君 今、どなたもまともにお答えにならない。  医療提供体制の逼迫を理由に緊急事態宣言が発せられておりました。変異株を含むリバウンドで感染拡大が懸念されています。総理、五輪は開催ありきではない検討が必要ではないでしょうか。
○山添拓君 あくまで開催ありきですよ。多くの点が決まらないまま、しかも検討状況はオープンにされない。ジェンダー感覚を著しく欠く責任者も続出しました。このまま突き進むのは余りにも無謀だということを指摘させていただきたいと思います。  続いて、文科省でも浮上した接待疑惑について伺い...全文を見る
○山添拓君 日にちはともかく、その頃会食した事実はあるんですか。
○山添拓君 副大臣は、しんぶん赤旗の取材に、割り勘とか言ったりして、私が半分は出して、いつも交代交代で昔からやっている仲ですからと答えています。このときは割り勘でしょうか。
○山添拓君 本日付けのしんぶん赤旗では、清水氏が、上野の料亭韻松亭、亀岡氏、宮崎県副知事との懇談、八万四千円を交際費等として経費申請し、学園が支出したことが記録に基づいて確認されています。支払ってもらったんじゃありませんか。
○山添拓君 幾ら払ったんですか。
○山添拓君 確認していただきたいと思います。  文科省に伺います。  私立高校産業教育施設整備費補助金について御説明ください。
○山添拓君 二〇一九年度の予算額、申請件数、執行状況を御説明ください。
○山添拓君 どこが申請したんですか。
○山添拓君 豊栄学園への補助金は、いつ誰が申請し、いつ決定されたんでしょうか。交付額と併せて御説明ください。
○山添拓君 ちょうど副大臣や副知事との会食の直後に申請されたということになります。  副大臣は、会食の当時、この補助金の制度について御存じでしたか。
○山添拓君 文科副大臣の当時ですけれども、制度については全く御存じなかったということですか。
○山添拓君 詳しくは知らなかったけれども、知っていた部分もあったというお答えになろうかと思います。  県が申請する補助金です。会食には学園と県が同席していました。ここで申請するよう指南したのではないかと疑われても仕方がないんじゃありませんか。
○山添拓君 それはにわかに信じ難いことなんですね。  私立の高校には私学助成金が交付されます。二〇一八年四月には、この学校、教育課程特例校に指定されてもおりました。しかも補助金申請の直前です。大臣規範に抵触する供応接待であった、その可能性は否定できないんじゃありませんか。
○山添拓君 旧知の仲であればどんな立場にあるときでも何の疑いも持たれない、そういうお考えだということなんですか。
○山添拓君 支払を自分で負担したということをお話しになりました。その内容について、証拠に基づいてこの場で説明するように、委員会に対して報告するように復興大臣に求めたいと思います。いかがですか。
○山添拓君 学園側には記録があるようですので、それは是非確認をしていただきたいと思うんです。  県を含めた贈収賄の可能性すら否定できない問題です。総理、これは解明が必要ではありませんか。
○山添拓君 利益誘導の有無、また藤原次官の倫理規程違反の有無を含めて究明すべきだということを指摘させていただきたいと思います。  最後に、河井克行元法務大臣の選挙買収問題について伺います。  昨日、議員辞職願を提出されました。それまでの無罪主張を一転させて、買収罪という事実は...全文を見る
○山添拓君 他山の石ではなく自民党の山だと思うんですが。  総理は昨年六月の記者会見で、党として対応すると述べております。自民党が提供した一億五千万円が使われたとの証言があります。買収原資について、党として明らかになさいますね。
○山添拓君 ちょっとよく分からないんですが、なぜ押収されたままになっているんですか、その記録は。
○山添拓君 関係書類というのは、押収した証拠も含めて、裁判で証拠提出されているなら、河井氏の側で写しを入手しているはずです。証拠になっていないのであれば、公判中であっても還付請求ができます。  速やかに書類を確認するべきではありませんか。
○山添拓君 党として対応するとおっしゃっているわけですから、公判中でも可能なんですよ、証拠を求めることは。その上で、その証拠を分析する、これ、今でも可能なんですよ。  河井氏に対して求めると、それはお約束いただけないでしょうか。
○山添拓君 自民党総裁として明らかにするべきだと申し上げているわけです。  一億五千万円のうち一億二千万円は政党助成金ではないかと、資金提供した自民党にも重大な疑惑が生じております。四月の再選挙までに買収原資を明らかにするべきです。そうでなければ、公正な選挙への国民の信頼は回復...全文を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二一年度一般会計予算外二案に反対の討論を行います。  まず、今国会に政府が提出している二十四もの法案、条約で誤りが確認されていることに厳重に抗議します。前代未聞の国会軽視であり、これでは予算案や法案の審議の前提を欠きます。提出済みの全ての法案...全文を見る
03月30日第204回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  東京外郭環状道路、外環道の工事で、昨年十月、調布市の住宅街で陥没事故が起き、その後三か所の空洞が確認されました。私も調布市民で、現地を訪れてお話も伺ってきました。不安と怒りが大変広がっております。都内の十六キロ、四十メートルより深い大深度...全文を見る
○山添拓君 四十メートルより深いところにも及んでいるということでしょうか。
○山添拓君 三月十九日、東京外環トンネル施工等検討委員会の有識者委員会が報告書を発表しています。そこでは、陥没や空洞の原因を特殊な地盤条件の下での特別な作業だとしています。この特殊な地盤条件と言っているのは、れきが多いと、その上は砂の層になっていると、しかも表層部分が薄いと、こう...全文を見る
○山添拓君 適切に把握できていたという説明になるわけですが、しかし、地上は住宅街なんですね。そのため、事前のボーリング調査というのは不十分なものでありました。地下深くまで打ち込むようなものは少なかったわけです。そこで、工事を進めてみると、シールドマシン、掘削機が何度も止まってしま...全文を見る
○山添拓君 取り込みを過剰に行う、土砂の取り込み過剰、これはまた起こり得るということですよね。
○山添拓君 いや、そうではないんですよ、取り込み過剰は起こり得ると、だからそれをきちんとモニタリングしようというのが有識者委員会の指摘なわけです。  シェービングクリームのような液体を注入する気泡シールド工法という工事手法ですが、それ自体の見直しが迫られているにもかかわらず、そ...全文を見る
○山添拓君 これはNEXCOが勝手に進めるべきことではありません。被害に遭っている住民の意思を尊重すべきだということは重ねて指摘をさせていただきたいと思います。  資料の二ページを御覧ください。  元々、大深度地下の工事は地上への影響は生じないと説明されてきました。二〇一五年...全文を見る
○山添拓君 いや、特殊な作業を行っていないところでも、騒音も振動も確認されているんですよ。地上への影響は起きているんですよね。  そして、今のような御説明というのは、適切な工事ができない、施工不良ですよね。施工不良を起こすような、そういう事業者に大深度地下の使用を認可した国交省...全文を見る
○山添拓君 何の責任もないかのような言いぶりなんですけれども、大臣に伺います。  これ、大深度地下法は所管外かと思いますけれども、現に陥没や空洞ができ、家屋は傾いて、地盤の補修まで必要になっております。これは財産権侵害じゃありませんか。
○山添拓君 所有権侵害なんですよ。にもかかわらず、事前に地上権者の同意も得ず補償も行わない。それゆえ、地盤の状況を調査するための事前ボーリングの数も限られて、トラブルが発生した場合の地上での対応も十分にできないと。  大深度地下法の前提が崩れたものであり、見直すべきだということ...全文を見る
04月06日第204回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  裁判所職員定員法改定案について伺います。  裁判官以外の裁判所の職員を十七名減員するものです。昨年に続いて過去最大の減員人数となります。  政府は二〇一四年七月二十五日、総人件費抑制の基本方針を閣議決定し、一九年六月には、二〇年度から...全文を見る
○山添拓君 その検討経過についての記録、文書はありますか。
○山添拓君 ここには、たった一言ですよ、参考までに送るとあるだけなんですよね。その参考までに送られた協力要請にやすやすと従うというのは、これは三権分立との関係でも問題があると言わなければなりません。  最高裁内部での検討経過について、国会に明らかにしていただきたいと思うんです。...全文を見る
○山添拓君 最高裁に伺いますが、この協力要請がある限りどこまでも人員削減を進めるおつもりなんでしょうか。
○山添拓君 定員合理化に協力しない場合もあると答弁されたのは重要だと思います。  一九年度まで毎年約七十人だった減員数は、昨年度は五十七人、今年度は五十六人と減ってきています。これは全体人数が減り続けている結果でもあります。地方庁から大規模庁への人員シフトによって、地方はもう限...全文を見る
○山添拓君 密を避けることのできる広い部屋が限られているために、労働審判なども含めて出席者の多い事件で期日がなかなか入らないと、こういう状況があるということは私も伺っております。  ただ、未済件数の増加、あるいは未済の割合の増加というのはコロナ前からの傾向でもあるわけです。これ...全文を見る
○山添拓君 客観的に把握するべきではないかという指摘についてはいかがですか。
○山添拓君 適切なとしかおっしゃらないんですけど、この間、例えば河野大臣は、国家公務員がかなりサービス残業を強いられてきたということを認めて、在庁時間は超勤命令があったものとみなして時間を付ける、手当も支払うべきだと述べています。  最高裁も同様にするべきではないですか。
○山添拓君 裁判所の職員には一般職の職員に関する給与法が準用されます。その二十五条では手当の不払は罰則の対象とされています。ですから、少なくともまず勤務実態を正確に把握する、客観的に勤務時間を把握できるようにする、これ民間ではもう当たり前に求められていることですので、そうするべき...全文を見る
○山添拓君 IT化を進めるとしても、導入期には一定の業務量の増加が見込まれるということもありますので、定員削減を先行させるべきではありません。  最後に、家裁調査官について伺います。  今年度もプラス・マイナス・ゼロです。ワーク・ライフ・バランス推進のための加配職員も調査官に...全文を見る
○山添拓君 そうした専門的な技法あるいは経験も求められる仕事です。  家事審判事件、家事調停事件、新受件数は一貫して増加をしております。やはり現状維持ではなく増員に踏み出すべきだと考えますが、いかがでしょうか。
○山添拓君 大事な役割だということをお認めになりながら、そして繁忙だという可能性についても言及されながら増員をしないということでは、やはり心もとないと思うんです。調査官の社会的要請強まっていることを踏まえて増員を求めて、質疑を終わります。  ありがとうございました。
○山添拓君 日本共産党を代表し、裁判所職員定員法改正案に反対の討論を行います。  裁判官の公正中立な判断を保障することは基本的人権の擁護に不可欠であり、司法権の行政権や立法権からの独立は憲法の基本的な要請です。  ところが、本法案は、政府の定員合理化計画に最高裁が十分な検討や...全文を見る
04月08日第204回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  性暴力の被害当事者などでつくる団体、Springが昨年十一月、性被害の実態調査アンケートの結果を発表しました。インターネットで実施をされ、三週間で六千件近い回答が寄せられました。性被害の内容や加害者との関係、被害当時の状態や加害者の言動な...全文を見る
○山添拓君 受理件数が増えたかどうかというのは、今の段階では分かりませんか。
○山添拓君 強制性交についても、一昨年に比べると認知件数としては減っているという話でありました。  Springの調査では、被害に遭った際、すぐに被害だと認識できたかという問いに対して、いいえと答えた人が五二%でした。被害と認識するまでの年数は平均七年だったとも言われています。...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  同意は自由意思の結果として自発的に与えられなければならないという指摘は重いものだと思います。  ところが、現在の刑法では、暴行、脅迫が成立要件となる、あるいは抗拒不能が成立要件となる。ですから、同意がない場合であっても、暴行や脅迫が認めら...全文を見る
○山添拓君 検討会で確かに配られたんですが、配られただけなんですよね。学術会議から説明を受けるということもされていないようです。学術会議の活動が見えないと批判された自民党の幹部の方おられましたが、見ようとしない側の問題だということも、この際、指摘をしておきたいと思うんです。  ...全文を見る
○山添拓君 いや、そうなんですけれども、自由意思に基づく同意を期待できる年齢とは言えないのではないかというのが私の指摘です。  二〇一八年には、東京都足立区の区立中学校で行われた性教育の授業で、性交、避妊、人工中絶、そういう言葉を使ったことが不適切だと、これは自民党の都議が議会...全文を見る
○山添拓君 それは同意の有無にかかわらず禁止という趣旨でしょうか。
○山添拓君 例えば、東京都の青少年健全育成条例は、何人も青少年と淫らな性交又は性交類似行為を行ってはならないと定めていますが、こうした規定、全国にありますが、同様の趣旨だと思います。淫行だとか淫らなという文言の曖昧さ、これは問題だと思いますが、少なくとも、若年者について同意の有無...全文を見る
○山添拓君 検討会の取りまとめは、是非同意年齢の引上げの方向でまとめていただきたいと思います。そして、その続く法制審でも、被害者や支援者の声、あるいは心理学者など専門家の知見が反映されるように求めて、質疑を終わりたいと思います。  ありがとうございました。
04月13日第204回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  法案審議に入る前に、今日閣議決定が予定されております検察庁法改正案について伺います。  昨年、黒川元検事長を定年後も続投させるために、従来の解釈を百八十度変えて、国家公務員法の勤務延長の規定を検察官にも適用できることとされました。この解...全文を見る
○山添拓君 そうしますと、勤務延長を可能だとした解釈変更は、これは事実上撤回することになると、そういう理解でよろしいでしょうか。
○山添拓君 いや、そうではなく、そのなされた解釈変更について、法案の中では勤務延長できなくなるというものを今作られているようですから、これを改めていくということですね。
○山添拓君 いや、それを聞いているんじゃないですよ。その解釈変更をしたと説明されているものを改めるんですねということを伺っています。
○山添拓君 なかなか正直にお認めになろうとしないんですけれども。  要するに、解釈変更で適用できるとしたものを今度はできないように法律上明文化していくと、それは間違いないですよね。
○山添拓君 大臣、なぜそのように変えることにされたんでしょうか。
○山添拓君 黒川氏が退職をされ、解釈変更を維持する必要性もなくなったということであろうと思います。  「#検察庁法改正案に抗議します」というツイッターデモがありました。検察、検事総長OBなどの反対の意見表明もありました。そうした中で法案を撤回し、今回、解釈変更も事実上撤回するこ...全文を見る
○山添拓君 新たな法案の策定に至った検討経過については改めて御説明をいただきたいと思います。司法の独立を脅かすような政治を断じて行うことのないよう、重ねて求めておきたいと思います。  それでは、法案について伺います。  所有者不明土地の解消、発生予防が趣旨とされます。資料をお...全文を見る
○山添拓君 利用価値が低いと思われる土地で多く見られるということも言えます。相続しても積極的に取得したり登記をしたりするインセンティブが働きにくい、そういう土地であります。こうした土地を含めて相続登記を義務化しようというのが今回の不動産登記法の改正案です。  民法八百九十六条に...全文を見る
○山添拓君 いや、なら、なぜそのまま法律にするのかということが問われるわけですが。  相続後、遺産分割前の中間的な登記ですね、こういう登記をしたくない相続人にとっては、では、どうしたらよいということですか。
○山添拓君 つまり、相続と遺産分割と権利関係は二度変わるわけですが、二度の変化を二度とも正確に登記に反映させることまでは求めていないと、こういう理解でよろしいですか。
○山添拓君 お答えいただいていないんですけれども、相続登記の、申告登記ですね、新たに設ける申告登記、これを活用しようと。それを使ってもらえば取りあえず最初の義務はクリアできますよと、こういう説明をされてきているわけですが、それを強調されればされるほど、民事局長は衆議院では申告登記...全文を見る
○山添拓君 それは条文上どのように読めるんですか。
○山添拓君 「所有権の登記名義人について相続の開始があったときは、」というのがその前提ですので、最初の被相続人、そして相続人、その次の二次相続人と、最初の相続が開始されたときに次の相続人の登記義務が発生するという条文かと思うんですね。  二次相続人については義務になるのでしょう...全文を見る
○山添拓君 罰則付きで義務にしようとするものですので、ちょっと趣旨からしてというだけでは弱いのではないかと思うんです。  そもそも、これ義務違反というのは誰がどうやって判断するのかと。不動産登記には表示に関する登記と権利に関する登記とがあります。表示に関する登記は、不動産登記法...全文を見る
○山添拓君 現行法にも過料を科す規定がありますが、ほとんどその実績はありません。事実上、義務違反を見極めるのは極めて難しいと思うんですね。  加えて、違反が判明するということは、今民事局長もお話あったように、登記を申請してくるわけですよね、何らかの申請をされてくるわけです。逆に...全文を見る
○山添拓君 相続登記は相続人全員で行う必要がありますが、より簡易な相続人登記、申告登記を導入して、これによって相続登記の義務は履行されたものとみなされると、そういう条文になっています。この登記は申出によるとなっていますが、職権登記だということも条文上書かれています。  先ほどか...全文を見る
○山添拓君 申告登記、活用を期待するということですから、申告が負担とならない運用を検討すべきだと思います。  ところで、この申告登記をした相続人が亡くなった場合、この場合には二次相続人は申告登記できるんですか。
○山添拓君 この相続申告登記は、法定相続人の一人であることを登記に記して公示する制度です。相続人が全部で何人いるのか、また登記された人の持分はどのぐらいか、それはこの申告登記だけでは分からないことになろうかと思います。  したがって、申告登記のみによっては所有者不明の状態が解消...全文を見る
○山添拓君 遺産分割の問題など、引き続き議論すべき点がありますので、次の機会に質疑をさせていただきたいと思います。  ありがとうございました。     ─────────────
04月14日第204回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第4号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  今日既に議論がされておりますけれども、政府は昨日、福島第一原発における汚染水、ALPS処理水の海洋放出を決めました。政府や東電は、二〇一五年、関係者の理解なしに汚染水のいかなる処分も行わない、文書でこう回答しておりました。  東京電力に...全文を見る
○山添拓君 いや、これからとおっしゃったと、つまり理解は得られていないということをお認めになったわけですけれども、それは約束をほごにするということですよ。  全漁連、全国漁業協同組合連合会の岸会長は抗議声明を発表し、到底容認できるものではない、福島県のみならず全国の漁業者の思い...全文を見る
○山添拓君 今いろいろおっしゃったんですけれども、政府の基本方針を受けてのこの声なんですよね。世論調査で七割を超える方が反対を表明しています。農協、漁協、森林組合、昨年政府が行ったヒアリングでも反対と明言されていたはずです。中国や韓国、ロシアの外務省も重大な懸念を表明しました。国...全文を見る
○山添拓君 健康リスクについては国際的に定説がないと、だからこそばらばらの基準になっているんではないかと伺っているんですが。
○山添拓君 自らお示しになっているWHOの基準との関係でも今は答弁されませんでした。WHO等の七分の一だからいいと書かれているわけですけれども、そういうものでは全くないということを指摘させていただきたいと思うんです。  資料の四ページを御覧ください。経産省の昨日のプレス発表です...全文を見る
○山添拓君 七割、タンクに貯蔵されている七割が、トリチウム以外で規制基準以上だと、そのことが正確に説明されたのは二〇一八年ですよね。トリチウム以外は除去できているといって誤解させてきたのは政府と東電の側だと言わなければなりません。タンクに残留しているトリチウム以外の核種の総量、こ...全文を見る
○山添拓君 二〇一三年の運転開始から八年以上、言わば試験運転のままの状態が続いているということです。ですから、処理水だといって、ならば安全かのような話がありますけれども、処理をする条件すら整っていないのが現状です。  そういう中で、資料の五ページ、六ページを御覧ください。  ...全文を見る
○山添拓君 電通に発注されていたと。  この広報予算というのは、昨年度は四・七億円でしたが、九・七億円に今年度増額を、倍増されております。海洋放出を前提として、更にこうした広報をしていくということなんでしょうか。  土地や水や生産物や、その汚染状況を調べて、事業の再建や復興に...全文を見る
○山添拓君 これ、正しい内容でもないと思うんですね。  先ほど更田委員長が、福島原発の水とほかの原発の水とは違うのだと、炉心損傷を経ている、検出限界以下だとしても、他の核種についても含んでいるので違うということをこの場でもお話しになった。ところが、ここでは、世界でも既に海に流し...全文を見る
○山添拓君 原子炉等規制法六十四条の三第二項、実施計画を変更していくと、そういう認可に、申請、認可になっていくかと思いますが、ここでは、特定核燃料物質の防護のための措置を実施するための計画、こういう計画を変えていくことになるのだろうと思います。  しかし、この核物質防護という点...全文を見る
○山添拓君 いや、特段に監視を強めるというだけではなく、そもそもその前提を欠くのではないかと、欠く状況にあるのではないかと。  先ほど更田委員長は、福島第一と柏崎刈羽は切り離されることのないようにとおっしゃっていました。関係するわけですよ、同じ原子力事業者として。そういうところ...全文を見る
○山添拓君 私は、東京電力がやること自体は当然求められることではあろうと思います。しかし、そのときに、では、海洋放出という様々な影響をもたらすことをそのまま進めさせるのかということです。  更田委員長はこれまで、海洋放出が最も現実的手段だと述べてきました。しかし、今後は、東電の...全文を見る
○山添拓君 中立的な立場は当然求められると思います。  資料もお配りしております。二ページ、三ページにありますが、原子力市民委員会の声明は、現実的に実行可能な代替案も提言しています。トリチウムは半減期が約十二年です。ですから、保管を続けること自体に意味があります。堅牢な大型タン...全文を見る
○山添拓君 もう検討しないということなんですか。
○山添拓君 重要なことは汚染水そのものの発生を止めることだと、海洋放出には反対だという意見が自民党の議員からも出されております。海洋放出の方針は撤回するよう改めて求めます。  柏崎刈羽原発をめぐっては、規制委員会が東電に対して是正措置命令を行い、事実上の運転禁止命令を発しました...全文を見る
○山添拓君 しかし、今回指摘があったように、重大な検知装置の故障が見逃され、あるいは代替施設が機能しないという状況があったわけです。それを規制庁の検査では見抜けていなかったと。このことについては、つまり、なぜ規制庁の検査ではこうした機能喪失を把握できなかったのか、東京電力からその...全文を見る
○山添拓君 時間ですので終わりますけれども、思い込みという発言がありました。適切に対処することができない事業者と、これを見抜くことのできなかった規制行政であることが浮き彫りになっていると思います。ですから、どちらも資格が問われていると思うんですね。  この下で海洋放出や再稼働を...全文を見る
04月15日第204回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  参考人の皆さん、本日は大変ありがとうございます。  初めに、吉原参考人に伺います。  三年前に国交省の所有者不明土地特措法案の参考人質疑でもおいでをいただきまして、その際、私も国土交通委員でしたので、その節は大変お世話になりました。当...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  國吉参考人に伺います。  土地家屋調査士の皆さんは、国交省の地籍、管轄する地籍調査ですね、あるいは法務省の所管する法務局備付け地図の作成などにも携わっておられると伺っています。これ、近隣の方への聞き込みだとかあるいは地歴の調査だとか、本当...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  それでは、今川参考人と阿部参考人に伺います。  この法案では、相続登記を義務化すると同時に、より簡易な仕組みとして相続申告登記が新設をされます。申告登記では、必ずしも相続人の全員が判明するとは限りませんし、持分が明らかになるわけでもありま...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  それでは、残りの時間で今川参考人、阿部参考人、吉原参考人それぞれに、もし御意見あれば一言ずついただきたいと思っているんですが、今のお話からも遺産分割が大事だということかと思います。この法案では、同時に、民法改正によって遺産分割における具体的...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございました。今後の参考にさせていただきます。
04月20日第204回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  まず、不動産登記法改正案について伺います。  新設される簡易な相続申告登記について、司法書士会会長の今川参考人は、申告登記だけをしてそのまま放置しておくことが増えるのが懸念だと述べていました。本来の目的は、遺産分割協議を経た確定的な権利...全文を見る
○山添拓君 既に若干その位置付けについての認識の相違はあるようですので、この運用に当たってはやはり注意が必要なのではないかと思います。  全国青年司法書士協議会の阿部参考人からは、申告登記の後の氏名や住所の変更についての懸念も指摘されておりました。  申告登記については、氏名...全文を見る
○山添拓君 しかし、これは二次相続も含めて実務では頻繁に起きることだと思うんですね。これを無理なく運用していくことが必要だと思いますけど、何か追加でありますか。
○山添拓君 申告登記についても職権で住所変更などを反映させることを検討しているという答弁でありました。  その氏名、住所の変更登記なんですけど、こちらも今度の法案で二年以内に義務化をします。しかし、そもそも所有権の取得や譲渡などのその権利変動があった場合ですら登記は義務ではあり...全文を見る
○山添拓君 その変更登記について職権で行うことも定めておりますが、自然人についてはその申出があるときに限るとされています。これ、申出があれば職権で変更登記が行われて、この場合は登録免許税は恐らく一筆当たり千円かと思いますが、これを免除するということも予定しているのでしょうか。
○山添拓君 次に、民法改正案について伺います。  改正案の九百四条の三は、相続開始から十年を経過したときは特別受益や寄与分、相続人が受けた贈与や被相続人に生前療養や看護をしたなどの貢献について遺産分割で主張できないこととしています。  この趣旨についての確認なのですが、これは...全文を見る
○山添拓君 極めて難解で、ちょっと聞いただけではすぐに分かりませんが、遺産分割を求める相続人がいる場合にはそちらが優先をされると、共有物分割という仕組みも使えるようになっていく、十年経過後はそういう扱いになっていくかと思うんです。  ただ、共有物分割の場合には、民法二百五十条で...全文を見る
○山添拓君 長期間たてば資料や証拠が散逸するという傾向は確かにあると思うんです。しかし、証拠がなければ審判で認定できないというのは今でも同じです。遺産分割調停で主張自体できなくなるとまでする必要はないのではないかと私は思うんです。  吉原祥子参考人は、十年が経過した後でも、相続...全文を見る
○山添拓君 調停でも可能だという趣旨でありました。  遺産分割は基本的に私的自治の問題ですので、相続人の意思を尊重すべき問題です。相続人に争いがある場合はもちろんですが、争いが少なくても手続が進まないケースがあることが参考人質疑でも指摘されました。合意形成を容易にする支援の充実...全文を見る
○山添拓君 今年純増になっているんですけれども、八人ですよ。全国に地方法務局五十か所ありますから、一局当たり〇・一六人ですね。業務量の増加にとても見合わないです。これは必ず拡充をしていただきたいとお伝えしたいと思います。  それでは、残った時間で名古屋入管で三十三歳のスリランカ...全文を見る
○山添拓君 DV被害から逃れようと警察に助けを求めたと、この事実は把握していますか。
○山添拓君 把握していたということだと思うんですけれども、これ、DV被害者ですね。ですから、まず何よりも保護されるべき存在だったと思うんです。しかも、昨年春以降はコロナ対策で収容というのは大幅に減らしていたはずです。なぜ収容したんですか。
○山添拓君 時間ですので終わりにしますが、これ、わざわざ警察に助けを求めに来ていたんですね。かつては音信不通になっていた時期があったんですが、そのときとは状況が違ったわけです。当時、スリランカ行きの定期便はありませんでした。帰国できる見通しもないのに在留資格がないから収容だと、そ...全文を見る
04月21日第204回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第5号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  本日はありがとうございます。  松下参考人と明日香参考人に伺いたいと思います。  明日香参考人から、雇用を増やすためのグリーンリカバリー、ニューディールとかなり強調してお話あって、それは今の日本のカーボンニュートラルの政策とはかなり違...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  次は、お三方にそれぞれ伺いたいと思います。  有馬参考人は、国連のSDGsの十七の目標も紹介されて、プライオリティーは各国違うということをお話しされました。確かに、SDGs、持続可能な開発目標は、地球の限界を超えないということと同時に貧困...全文を見る
○山添拓君 気候変動対策と貧困や格差の是正というのは世界的にセットで進めるべき課題ではないかと。その際には、先ほど松下参考人のお話にもあったんですけれども、やはり経済社会の変革ということが求められているのではないかと。今までのような利潤追求を何よりも優先する在り方から変える、社会...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございました。終わります。
04月23日第204回国会 参議院 本会議 第18号
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○山添拓君 日本共産党を代表し、少年法等改正案について質問します。  法案に先立ち、新型コロナ対策に関し、総理に質問します。  総理は今月一日、まん延防止等重点措置を初めて適用することとした際、集中的に対策を講じることで緊急事態宣言に至ることを防ぐと述べました。ところが、蔓延...全文を見る
04月27日第204回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  今日は、法務局の乙号事務に関して質問をいたします。不動産や法人の証明書発行、登記簿や地図の閲覧などを行う業務のことです。  登記の申請手続は甲号事務と呼ばれます。これに対して、証明書の関係は乙号事務とされています。利害関係者しか閲覧でき...全文を見る
○山添拓君 なぜかということには明確にお答えいただけなかったんですが、まあ予定価格が安過ぎて落札しなかったからと、こういうことですよね。
○山添拓君 五十二のうち、前回の落札価格と比べると五十局で増額になりました。で、全体では二十八億円余り増額になったんですね。四年間の落札、入札ですので年間七億円の増額ということになるわけです。乙号事務というのは法務局の中で行われます。システムも設備も法務局が提供します。したがって...全文を見る
○山添拓君 いや、最低賃金を上回っていればいいんだというような答弁なんですが、実施要項の中には、落札者の決定について考慮すべき事項として積算の妥当性、その中身として、当該単価で適切な人材が確保されるか否か、賃金額が適正か否か、あるいは労働者が当該金額で了承しているか否かなどについ...全文を見る
○山添拓君 いや、お示ししましたような、こういう最賃水準の時給になっているということ、これ把握されていますかという質問です。
○山添拓君 把握していただきたいと思います。  元々は、民事法務協会が受託し、正規職員だったんですね。しかし、市場化テストの経過で千四百人が職を失いました。  労働組合が行った職場アンケートに五百人以上が実態を寄せています。非正規雇用が九七%、雇用期間は三か月と六か月で合計五...全文を見る
○山添拓君 最賃を上回っていればそれでよいというような話に聞こえるわけですが、これ、ほとんどが女性の職場なんですね。これでは続けていけないという悲鳴も上がっています。これ、改めるべきだと思うんです。  民間競争入札の根拠とされた市場化テスト法では、サービスの質の維持向上と経費の...全文を見る
○山添拓君 その委ねているだけでは立ち行かなくなるのではないかという指摘をしているんですね。  総務省に伺います。  市場化テスト法では、競争入札を継続するかどうか、四年ごとに監理委員会が評価を行っています。二〇一九年にも市場化テストを継続することが適当であるとの判断を行って...全文を見る
○山添拓君 いや、監理委員会が、継続することが適当という判断をしているんですね、評価としてしているわけです。だったら、継続することは適当でないと、こういう判断も監理委員会としてし得るんじゃありませんか。
○山添拓君 では、大臣に伺います。  乙号事務は登記実務において欠かせない業務です。入札が不調になって先行きが定まらないということはあってはならないと思います。市場化テスト法の下で、これ以上経費の削減ありきと、そういう競争入札を続けていけば、賃金はせいぜい最賃水準です。非正規雇...全文を見る
○山添拓君 時間ですので終わりますけれども。  全国あまねく提供されるべき公共サービスだと思うんですね。登録手数料は全国同じなのに窓口業務の賃金は格差があってよいというのも変な話なんですよ。元々、これは政府が公務員の削減を進めていく中で行われたものです。政府による雇用破壊、これ...全文を見る
04月28日第204回国会 参議院 憲法審査会 第1号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  新型コロナが世界的に猛威を振るい、国内で三度目の緊急事態宣言が出される中、憲法施行から七十四年を迎えようとしています。憲法前文は、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」とうたいま...全文を見る
05月06日第204回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  参考人の皆さん、今日はありがとうございます。  初めに、橋爪参考人に伺います。  今日も議論になっておりますが、法制審では、その答申では、少年法の適用年齢の引下げについては明確な結論が出されたわけではなく、国民意識や社会通念等を踏まえ...全文を見る
○山添拓君 そのような法理論の在り方というのも政策判断ですので、判断いかんによっては別の判断もあり得ると、こういうことでしょうか。
○山添拓君 続いて、橋爪参考人と川村参考人に伺います。逆送事件における起訴後の推知報道解禁についてです。  被害者については制限なく報道されるのに、少年だからといって報じられないのはバランスを欠くと、こういう観点で語られることがあるかと思います。しかし、それは被害者のプライバシ...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  川村参考人に続いて伺います。  法案は、十八歳、十九歳、虞犯の対象から外すものとなっています。与党PT合意では、罪を犯すおそれのある十八歳、十九歳の者の更生、保護のため、行政による保護、支援の一層の推進を図るべきであるとされていました。し...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  大山参考人に伺います。  今日は、大変当事者的な立場で困難がある中で御発言いただいたことに感謝を申し上げたいと思います。  三度目の逮捕で少年院送致となって、内省の時間、それが立ち直りの契機となったというお話でした。  家裁調査官、裁...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  最後に川村参考人に伺いたいのですが、そうした少年院の、少年院送致ですね、これは一応の期間が定められていますが、進級できなければ延びることがあると、大山参考人からもありました。これは教育的な措置を中心に据えている保護処分の大きな特徴かと思いま...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  今後の審議の参考にしたいと思います。
05月10日第204回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  緊急事態宣言が五月末まで延長されます。短期集中で封じ込めと言っていましたが、封じ込めることができていません。専門家の意見を尊重せず、科学的な根拠に基づく対策となっていない、そのことに多くの国民が不安や懸念を抱いています。  日本感染症学...全文を見る
○山添拓君 見極めに時間が必要なことは宣言出す段階から分かっていたと思うんですけどね。変異株を封じ込められるチャンスはごく初期に限られるということも指摘されております。インド株なども懸念されています。  これは総理にお答えいただきたいのですが、ワクチンの迅速接種と同時に、検査、...全文を見る
○山添拓君 そうして国内でも世界でも変異株が猛威を振るっている中です。懸念されるインド株も少なくとも十九か国で確認されているといいます。  アメリカのワシントン・ポスト紙は、コラムで日本政府に五輪の中止を促しました。大会開催を前進させている主な要因は金だと言い、五輪の中止で損切...全文を見る
○山添拓君 総理、こうした海外からの批判についてどう認識していますか。
○山添拓君 IOCのバッハ会長の来日も延期となりました。一人来られるのも難しい中で、選手と関係者だけで少なくとも三万人、関係者など、報道関係者など最大九万人の来日など到底無理だと言わなければなりません。水際対策が成功していないことへの反省もなく、五輪だけはうまくいくと、これは幻想...全文を見る
○山添拓君 では、こういう認識を示されていることについてはどうお考えですか。
○山添拓君 官房参与ということで非常勤の国家公務員として総理に進言をしている、そういう方の認識だから問題にしております。  バブル方式で選手や大会関係者を泡のように包み込む、入国後は毎日検査し、公共交通機関の利用は認めない、選手村と練習会場、競技会場のみを行き来する、外部との接...全文を見る
○山添拓君 ですから、それはバブルで包まれた中は安全、安心と、しかしその外はどうなってもよいと、そういうようにすら聞こえる、だからこそ問題にしているわけです。  組織委員会が日本看護協会に対して五百名の看護師派遣を求めていたことが大問題になりました。バブル方式を機能させるために...全文を見る
○山添拓君 いや、現場の悲痛な叫びに対して全然向き合っていただいていないと思うんですね。  潜在看護師、休んでいる方がいる、そういう方は事情があって休んでいるわけですよね。子育てや介護、条件がなくて戻れない。戻って働けと、そういう簡単な話ではないということも、私たち、現場の方か...全文を見る
○山添拓君 つまり、五百人の派遣要請、それ自体集まる保証はありませんけれども、それだけでも足りないと。しかも、これは観客を入れない前提での想定です。観客をもし入れるということになれば、更に多くの医療従事者を五輪に派遣させるということになります。総理は地域医療に影響をもたらさないよ...全文を見る
○山添拓君 もうそうした対応はとてもできないということで、ホストタウンを辞退した、そういう自治体が二十を超えて存在しています。  四月六日にホストタウン関係省庁連絡会議を開かれましたが、その場でも感染症対策は見直しの作業中としています。ですから、この先、対策もまだ決まっていない...全文を見る
○山添拓君 だって、一般の人と選手たちは交わらないと言っているわけですから、ホストタウンの交流といってもオンラインの交流になるわけですよね。そうした交流をすることで本当におもてなしとなるのかということも既に懸念をされております。  パネルをお示しします。  四月以降、東京大会...全文を見る
○山添拓君 九十六時間前、二回の検査、いずれの大会でも行われていないんじゃありませんか。
○山添拓君 つまり、本番と同じようにテストできたものは一度もないんですよ。そして、この先、国外選手を招くテスト大会は予定されておりません。今おっしゃった第三版は六月頃にできるといいますが、ぶっつけ本番です。テストがテストになっていないわけです。  総理、宇都宮健児さんが呼びかけ...全文を見る
○山添拓君 同じ答弁ばっかりです。  五輪は中止を決断し、目の前のコロナ対策に集中するべきです。中止の検討すらせず、IOC任せで主体的に判断しようとしないのは余りにも無責任だと、このことを指摘して、質問を終わります。
05月11日第204回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  法案について伺います。  そもそも立法事実が定かでない法案です。今、川合委員からもありましたけれども、少年事件は減少傾向にあります。少年人口そのものが減っていますが、人口比でも大幅に減少しています。少年法の施行後、最も少年事件が多かった...全文を見る
○山添拓君 今大臣から国民の理解というお話がありました。そのとおりだと思うのですが、少年犯罪が起きると殊更にクローズアップされ、社会的に印象付けられるということも背景にあるかと思います。正確な事実認識が共有されていないということでは、この法案に対する国民の理解という点でも大変問題...全文を見る
○山添拓君 そして、今の点は十八歳、十九歳にも変わらず言えることだということです。  八田次郎元小田原少年院長は、虐待された体験というのは人との信頼関係を築く上で支障を生じ、関係ができても長続きしない、無力感が強く、自己肯定感や自尊感情を持ちにくいと述べています。これはもう育ち...全文を見る
○山添拓君 つまり、十八歳、十九歳で非行から脱していないのは多くの問題を抱えているということを示していることになります。すなわち、要保護性の問題が多く残されているということでもあります。  刑事局に伺いますが、法制審ではこうした点についての分析や評価、何か行われたのでしょうか。
○山添拓君 今の話は成長途上にあって可塑性があるという話であって、十八歳、十九歳が置かれた現状、なぜ十八、十九、非行から脱していないのか、そこに要保護性の問題が極めて強い、そういう年代だということについては、その様々な実態などを踏まえて議論がされたという形跡はないと思うんですけれ...全文を見る
○山添拓君 先ほど紹介した八田氏は、十八歳、十九歳が精神的、肉体的に、また社会的、経済的にどういう存在であるかと、そういった議論を抜きにして、高度情報化社会で子供の考えも変わってきたことについて、そうした議論もなく、法改正が誠実ではないという批判もされております。  この下で、...全文を見る
○山添拓君 いや、国民意識や社会通念等を踏まえたものとすることが求められると、そこで法務省での検討に立法プロセスの一部として委ねられていたはずですが、国民意識や社会通念等についての御説明は今ありませんでした。  資料をお配りしています。七月三十日付け、昨年ですね、少年法のあり方...全文を見る
○山添拓君 参照としたと。しかし、結論はそのとおりということになっているわけですね。  私、この与党PT合意の内容を全て、全くけしからぬということで否定するつもりはないんですけれども、しかし、元はといえば、少年法制に関わる専門家が三年半掛けて議論してなお結論に至らなかった問題で...全文を見る
○山添拓君 大臣が最後に述べられたように、重い処分を追求しようとするものではない、厳罰化を意図するものではないと言いながら、刑罰でないものを刑罰化していくわけです。それはすなわち厳罰化になります。健全育成の理念とは相入れないものだという点を指摘せざるを得ないと思います。  少年...全文を見る
○山添拓君 一言で言うのは難しいというお話があったんですけれども、当初は、原則逆送規定が設けられた下でも、二十条二項ただし書に基づいて刑事手続に行くのか保護処分に行くのか、どちらが適しているかを比較するような調査が行われていました。  少年による殺人や殺人未遂というのは、その半...全文を見る
○山添拓君 いや、変わりはないと言いますけれども、実際に運用を変えてきたわけです。二十条二項ただし書の事件とそれ以外の事件とで調査の在り方を変えてきた。原則逆送事件については、保護処分の許容性、保護処分をしてもよいかという判断を、調査をするようにここでは言っているわけですね。しか...全文を見る
○山添拓君 続きについては次回の審議に譲りたいと思います。  ありがとうございました。
05月12日第204回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第6号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  政府は、二〇三〇年度の温室効果ガス削減目標を二〇一三年度比四六%削減とすると表明しました。従来の二六%減の目標からは上積みですが、気候危機打開に求められる水準からは大きく立ち遅れています。  この目標は、IPCC、国連気候変動に関する政...全文を見る
○山添拓君 今答弁されなかったんですが、IPCCは、二〇三〇年目標としては二〇一〇年比で四五%削減です。日本の四六%削減というのは、二〇一〇年比にしますと四二%ですので若干足りないわけですね。一・五度目標と必ずしも整合しているわけではないと思います。しかも、この数字は積み上げたも...全文を見る
○山添拓君 非効率は減らしていくと、高効率は有効活用ということなんですけれども、それは三〇年二六%減の目標の下での政策ですから、今度野心的な目標を掲げたということですので、目標だけ野心的では意味がないので、やはり野心的な対策を練っていかなければならないと思いますし、そのためには、...全文を見る
○山添拓君 いや、せっかくこの調査会で意見も伺いましたので、その下で、原子力は太陽光や洋上風力に比べてコスト面で劣るということが国際的にも指摘されていると、それ自体は経産省としても把握されていると思うんですけど、いかがですか。
○山添拓君 様々な分析がありますので、既に、早く進めていただきたいと思うんですけれども。日本で原発を稼働する場合は再稼働になります。旧型のものを、既設原発を運転する、その場合のコスト試算もしていただきたいと思います。より高くなると思います。  石炭火力を止め、原発ゼロを実現した...全文を見る
○山添拓君 時間ですので終わりますけれども、いろいろ考えなくちゃいけないことがあるというのは確かです。その際、原発ゼロを前提とするシミュレーションも是非行っていただきたいと。  原発がなければ全国で電気が足りなくなるなどということはありません。検討もせずに原発なしには不可能だと...全文を見る
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  調査テーマである「資源の安定供給等」に関して意見を述べます。  気候変動対策は、地球上における人類の生存が懸かった問題であり、資源エネルギー政策を検討する前提というべきです。地球の平均気温が産業革命前と比べて一・二度上昇し、集中豪雨や熱...全文を見る
05月13日第204回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  あの名古屋入管でのスリランカ人女性の死亡事案について、徹底解明が必要であることは言うまでもありません。そして、それなしに入管法の法案審議が前提を欠くということは私からも指摘をさせていただきたいと思います。  その上で、少年法について今日...全文を見る
○山添拓君 では確認ですけれども、家裁調査官は、ここの研究に書かれているように、保護処分を必要とする特段の事情が必要なのだと、そういう特定の解釈に基づいて調査する必要はないということですね。
○山添拓君 資料をお配りしておりますが、家庭裁判所から検察に事件を送致する逆送の規定は、現行法では二十条の一項と二項にあります。今度の法案は十八歳、十九歳について、これに加えて六十二条一項と二項で同様の規定を置き、拡大しようというものです。  法務省に伺います。四つの規定にそれ...全文を見る
○山添拓君 要保護性に関する調査ですので、同じかと思います。要保護性というのは、再犯危険性、矯正可能性、保護相当性、この三つの要素だと整理されております。少年法の九条で調査についての条文がありますが、専門的知識、特に少年鑑別所の鑑別の結果を活用して行うように努めなければならないと...全文を見る
○山添拓君 つまり、原則として逆送とするんだということで、わざわざ規定をするわけですね。ですから、最高裁が調査の中身は変わらないのだと幾ら答弁をされていても、原則逆送事件をわざわざ規定し拡大していくということになれば、その調査の使われ方が変わるわけです。したがって、その性質は変容...全文を見る
○山添拓君 私が申し上げているのは、家裁がしっかり調査をすると、それはこれまでもこれからも大事なことだと思うのですが、その家裁のしっかりした調査を前提とするのであれば、その上で刑事処分が必要な事案なのか、それともやはり要保護性が高く保護処分に付すべきなのか、その判断は家裁が行うわ...全文を見る
○山添拓君 ですから、今刑事局長がお答えになったように、保護処分を選択する以上は保護処分のルールでやるべきなんですよ。ところが、そこに犯情という刑事手続の概念を持ち込むことになる、それは矛盾していませんかと伺っています。
○山添拓君 いや、そうではないんですよ。責任主義、成人ゆえに行為責任の原則と、それは原則逆送事件の拡大によって対応しているはずのことです。従来どおり保護処分の対象事件としたものについてまで刑事処分の考え方を持ち込む、これは決定的な矛盾ですよ。  処遇の選択に当たって犯情が優先さ...全文を見る
○山添拓君 しかし、その際、犯情が上限になりますね。まず犯情があって、その中で要保護性ということになるわけです。ですから、要保護性に関する調査もどれだけやっても犯情という上限が掛かることになる、違いますか。
○山添拓君 ですから、調査をどれだけやっても犯情が先立ちますから、その範囲内でしか要保護性に関する調査は生かされないということになりかねないと。  新たに原則逆送の対象となる十八歳、十九歳の例えば強盗事件について見ますと、二〇一五年から一八年の統計では、少年院送致が五六%、保護...全文を見る
○山添拓君 刑事局長自身が必ずしもそうはならないと答弁されたわけですから、想定されているはずですよ。そうでないと答弁できないことですよ。いかがですか。
○山添拓君 では、逆に伺いますけれども、殺人未遂罪のように犯情としては比較的重いものの、少年が真摯に反省して被害者も許している、受入れ環境も整っている、こうした場合に裁判所は短期の処遇勧告をすることもあり得ますか。
○山添拓君 刑事局長はそうおっしゃるんですけれども、おとといの質疑では、具体的な判断基準は裁判所による運用の集積の中で徐々に形成されていくということも述べられました。それは結局、個々の少年の問題性に応じた個別具体的な柔軟な対応ということではなく、量刑相場の形成と、そういう発想につ...全文を見る
○山添拓君 大臣の答弁はそのとおりだと思うのですが、今度の法案は、そうした教育的措置である保護処分に犯情という異質の概念を持ち込んで、その性格をゆがめるものだと言わなければなりません。  矯正局に伺いますが、教育的な措置であることから、少年院での処遇というのは柔軟に行われていま...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  少年院を出ても、家庭に問題があって帰れない少年もいます。出院後の保護観察期間を確保してスムーズに社会復帰できるように柔軟に運用するなどされておりますが、犯情の軽重を考慮するということになりますと、こうした期間というのは犯情に照らせば余計な期...全文を見る
○山添拓君 私が伺ったのは、今は収容が継続されるような件数も結構あるというのが矯正局からの答弁でした。  刑事局長、改めて伺いますけれども、そうした社会復帰のために一定の期間収容を継続する、そういう期間を犯情の軽重を考慮するという考え方からすれば余計な期間ということになって認め...全文を見る
○山添拓君 全然お答えいただけないんですけれども。  少年院における処遇、保護処分一般についてそうかと思いますが、教育的処遇ですよね。そして、法案の下でも保護処分を残すわけです、少年院送致も残すわけですから。その保護処分に付した以上は保護処分のルールの中で教育的措置として行うべ...全文を見る
○山添拓君 時間が来ましたので終わりますけれども、個々の特性に応じてと大臣がおっしゃったのは大事だと思うんです。大山参考人のお話を皆さんもお聞きになったと思うんです。立ち直りの場として、内省を求められる場として、法務教官との人間同士の触れ合いを通した成長発達の場として重要な機能を...全文を見る
05月18日第204回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  まず、名古屋入管でスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった事件について伺います。  資料もお配りしておりますが、十六日、葬儀が行われ、私も参列してまいりました。挨拶の中で妹のワヨミさんは、こんなことになって誰が責任を取るのか...全文を見る
○山添拓君 最終報告はもちろん必要なことですけれども、まず何よりも入管で亡くなられたわけですよね。持病もない三十三歳が収容から僅か半年で亡くなりました。通常は考えられないことです。命を預かることになる施設内での出来事ですから、まずそういうことになって申し訳ないという謝罪が前提なん...全文を見る
○山添拓君 謝罪の言葉はありませんでした。  ウィシュマさんが二月五日、今大臣も指摘をされて、言及をされた外部の病院を受診した際のことについて入管庁に伺いたいと思いますが、外部の病院のカルテには、薬を内服できないのであれば点滴、入院と指示がありました。中間報告には指示なしと正反...全文を見る
○山添拓君 それは私の質問には答えていただいていません。  その後、ウィシュマさんは発熱、嘔吐あるいは吐き気、体の痛み、症状があって、十分食べられない状況も続いたわけです。ところが、点滴も打たなかった。  STARTの皆さんは、面会で、改善すべきことがあると、その都度入管の職...全文を見る
○山添拓君 記録はあるのですね。
○山添拓君 記録については委員会に提出を求めたいと思います。
○山添拓君 今お話がありましたけれども、カルテの中には、その途中であれ、内服できないのであれば点滴、入院と、そのような記載はあるわけですね。しかし、それをあえて中間報告の中では、そのような指示はなかったのだと正反対に記載をし、点滴や入院についての指示があったことすら、あるいはその...全文を見る
○山添拓君 確認ですが、児童福祉法は十八歳未満が対象です。十八歳、十九歳の場合には、保護が必要なケースでは、現状では少年法しかないということでしょうか。
○山添拓君 一九四八年に、戦後、少年法が改正された当時の通達では、要保護児童と虞犯少年とを区別することは困難だと書かれていました。その上で、少年法の保護処分と児童福祉法の措置とを比較対照し、個々具体的にいずれの処分が適当かを判断して決めるとされておりました。  しかし、今申し上...全文を見る
○山添拓君 より保護の必要性が強いからであろうと思われます。  かつては犯罪予防としての虞犯が積極的に使われていたようですが、現在では、家庭内暴力など事件として立件するのがふさわしくない場合にその次善策として用いる、あるいは、明らかに強制性交であるけれども、被害届が出されず、し...全文を見る
○山添拓君 十八歳以降も継続して保護を必要とする少年がいるということは事実であります。  二〇一九年に虞犯で少年院に入所した十八歳、十九歳は、男子で十四人、女子で四人、決して多くはありません。しかし、必要としている少年がいることも事実です。  前回、与党の議員の方が内閣府に質...全文を見る
05月20日第204回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  政府と与党は、入管法改定案の今国会成立を断念しました。議員会館前での連日のシット・インやツイッターデモなど、世論と運動の広がりが政府を追い詰めた結果であり、当然と考えます。  大臣は先ほど、これは政党間協議で審議しないこととなったものだ...全文を見る
○山添拓君 法案に対して国民の理解が得られなかったと、そういう認識はお持ちではないのですか。
○山添拓君 課題の解決の方向が間違った法案だから批判が広がったわけです。  その最大の理由は、言うまでもなく、名古屋入管でのウィシュマ・サンダマリさんの死亡事件です。大臣は今日も施設内の映像記録の公開を一貫して否定しております。  伺いますが、二〇一四年、茨城県牛久の東日本入...全文を見る
○山添拓君 つまり、映像記録は一定の手続を踏んで開示がされて、それは開示された以上はどのように使われるかということについてはいろいろな使われ方あり得るわけです。そして現にネット上で公開されています。  今度、名古屋入管の映像について開示しない理由を、入管の説明によれば、どこにカ...全文を見る
○山添拓君 つまり、入管側の主張を立証するためであれば出すけれども、遺族の側の、あるいは真実を知りたい、入管行政がいかなるものかということを公にするという立場では開示をされないということを今おっしゃったわけです。  大臣、妹のワヨミさんは、大臣と面会された後、明らかに都合の悪い...全文を見る
○山添拓君 肝腎なことはお答えいただけない。  ウィシュマさんは、今年一月四日、仮放免の許可を求めていました。二月十五日に不許可とされました。二十二日には再度申請され、その申請書には体調が悪く、外の病院で点滴を受けたいなどと記されていました。  資料で、二〇一八年二月二十八日...全文を見る
○山添拓君 いや、お聞きしたことに答えていただきたいんですね。この八項目に該当する事情があったのかということです。
○山添拓君 八項目に該当するような事実は中間報告には記されていませんね。
○山添拓君 許可できない事由、場合には該当していないと思われるんですよ。それでも仮放免をしなかった。  そして、資料の十ページ、先ほど次長もおっしゃったように、コロナの下で仮放免許可は柔軟に運用することとされていました。仮放免が不適当である事情のない者については速やかに許可する...全文を見る
○山添拓君 今お伝えしましたように、お示ししましたように、それでは理由にならないんですね。お配りしておりますように、仮放免についてはルールがあります、ルールを定めています。しかし、その定めた自らのルールに従わないというのが今の入管行政です。  今度の法案、入管法改定案についても...全文を見る
○山添拓君 立法事実は成年年齢の引下げですから、被害者の権利保護を出発点としたものではないという意味では当然かと思います。  それでは伺いますが、少年事件における被害者の手続参加の機会というのは、これまでどのように保障してきたのですか。
○山添拓君 順次拡充されてきたということであります。  ただ、特に審判の傍聴については、これは少年を萎縮させかねない。少年の更生と再犯防止という法の目的に照らして重大な問題も指摘されてきました。被害者の願いに応え、同時に少年の立ち直りを支える運用が求められていますが、少なくとも...全文を見る
○山添拓君 そうした様々な工夫については、家裁調査官が十分な社会調査を通して少年の心情や境遇についての理解を深めて、そして被害者や遺族が知りたいときに十分説明することが求められています。その運用には改善の余地もあろうかと思います。しかし、今度の法案はそうした点に応えるものではあり...全文を見る
○山添拓君 調査が変わることのないようにしなければならないと思いますが、大臣に伺います。  被害者や御遺族の中にもいろいろな御意見があって、適用年齢の引下げを進めるべきだという声もあれば、立ち直りの支援が大事だという意見もあります。川村参考人は、犯罪被害者の権利保障と少年の権利...全文を見る
○山添拓君 時間が来ましたので終わりにしますけれども、今度の法案については少なくとも被害者保護からスタートしたものではありません。その意味で、立法事実が乏しく、少年法制にゆがみをもたらすこの法案には断固反対であるということを申し上げて、質問を終わります。  ありがとうございまし...全文を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、少年法改正案に反対の討論を行います。  本法案は、十八歳、十九歳の少年について、形式的には少年法の適用対象としながら、新たに特定少年と規定して刑罰化を図り、実質的には少年法の適用を外し、少年の健全な育成という法の理念に反する事態をもたらそうとする...全文を見る
05月21日第204回国会 参議院 本会議 第24号
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○山添拓君 日本共産党を代表し、少年法等改正案に反対の討論を行います。  冒頭、名古屋入管でスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった事件について述べます。  発熱や嘔吐など体調不良で十分食べることができず、外部の病院では点滴や入院の必要性も指摘されていました。...全文を見る
05月24日第204回国会 参議院 決算委員会 第7号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  五月十七日、建設アスベスト訴訟の最高裁判決で国と建材メーカーの責任が断罪され、一人親方についても救済の対象とされました。最初の提訴から十三年、七割の原告が亡くなっています。原告の生存率という言葉が原告団の中で使われていますが、それ自体異例...全文を見る
○山添拓君 最高裁を待つまでもなく救済をと求められていたということについては、改めて認識いただきたいと思うんですね。  今大臣お話ありました与党PTでの検討を踏まえて、原告団、弁護団と国が基本合意を締結しました。原告とは順次和解し、未提訴の被害者にも補償するものだと聞いておりま...全文を見る
○山添拓君 経産省のことは経産省にというふうにおっしゃらずに、連携をして、当然ですけれども、やはりその縦割り行政のために被害者が救済されないというのは、これこそまさに弊害だと思うんですね。ですから、政治がイニシアチブを発揮して、救済のために、これも被害者の側が長年求めてきた建材メ...全文を見る
○山添拓君 最新の知見に基づいて見直しているということですけれども、しかし、実態としてはそうなっていないんではないかということが指摘されてきています。  肺がんの認定、確かに中皮腫より少ないですよね。それについてはどのように受け止めておられるんですか。
○山添拓君 周知を徹底し、さらに申請を促し、救済の対象となる方を増やしていくということは大事だと思いますし、新たに救済制度をつくった際の広報活動というのも当然大事だと思います。命あるうちに解決をという声に正面から応えて、労災認定そのものの在り方についても見直すよう求めておきたいと...全文を見る
○山添拓君 裁判上の必要性あるいは裁判所の反応を見ながらということだったんですけれども、では、国会に対しては出す必要ないと判断されていると、こういうことですか。
○山添拓君 国会の調査権は国政調査権です。  では、国会が総意で、委員会が求めるなどして映像の記録を開示するよう求めた場合には、これは応じていただけるということですね。
○山添拓君 求めていただけるということですから、この委員会からも開示の要求をしていただきたいと思います。
○山添拓君 入管施設での死亡事件は、二〇〇七年以降、十七人に上ります。  二〇一九年六月、長崎県大村入管でナイジェリア人男性がハンストの末に餓死した事件は衝撃的なものでありました。  資料の二ページを御覧ください。二〇一九年の十月、法務省が公表した調査報告書の抜粋です。次のよ...全文を見る
○山添拓君 健康状態の適切な把握が求められていたという点では、拒食事案についても今度の名古屋入管の事件も同じなわけですけれども、しかし、収集した知見や共有したそうした情報、それらが十分生かされていなかったということになるかと思います。得られた知見があるということですから、後ほどこ...全文を見る
○山添拓君 つまり、収容と仮放免を繰り返して、合計すると更に長くなっている収容者の数については、今答弁のあった二百人以上の、更に多くになるということですが、その長期収容の実態については把握もされていない、数字もないということですね。
○山添拓君 網羅的にはないけれども、部分的にはあるということなんですか。これ、調査するべきじゃないでしょうか。これ、長期収容の実態が把握できていないということですよ。
○山添拓君 それを把握するのは最低限必要だと思うんです。  昨年九月二十八日、国連人権理事会の作業部会が日本政府に宛てた意見書は、収容するか否かについて裁判所による効果的な救済の仕組みがないことが国際人権規約違反、恣意的拘禁の禁止に反すると批判しました。大臣は、今年三月三十日の...全文を見る
○山添拓君 その姿勢では丁寧な説明にはなっておりませんし、説明して理解されるものではないと思うんです。司法判断なく収容する、その現行法の問題点を批判されているにもかかわらず、その問題点すら大臣は認識されていないという、それは国際水準から懸け離れていますよ。だからこそ批判を浴びてい...全文を見る
○山添拓君 ですから、強制送還もされたわけですが、約五万人ですね、十万のうち半数は在留特別許可による合法化です。犯罪対策だといって始めたわけですが、在留特別許可を認めたことによって犯罪が増えたわけでもありません。不法滞在を犯罪と結び付けるのは、これは印象操作と言わなければなりませ...全文を見る
○山添拓君 結局は、個々の判断とおっしゃるんですけれども、法務大臣の裁量なんですよね。入管は在留特別許可のガイドラインを設けていますが、これは基準ではないという説明をされています。ですから、情勢次第であったり政治判断次第、あるいは大臣の気分次第と言っても過言ではないと思うんです。...全文を見る
○山添拓君 時間が来ましたので終わりますけれども、質問したことには全然お答えいただけませんでした。  今国会成立を断念した入管法改正案ですが、入管難民行政、抜本的な改善が求められていることは変わりありません。野党は本院に法案提出しています。その方向で是非検討いただきたいというこ...全文を見る
05月26日第204回国会 参議院 憲法審査会 第3号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  まず、自民党の発議者に伺います。  自民党の下村博文政調会長は、五月三日、自民党改憲四項目の一つである緊急事態条項に触れて、感染症拡大をその対象に加えるべきだと述べました。また、その際、今回のコロナをピンチをチャンスとして捉えるべきだと...全文を見る
○山添拓君 やや配慮に欠けるどころの話じゃないですよ。  そして、それは、政策責任者である下村氏と憲法審査会の現場で審議に臨んでおられる発議者の皆さんとでは、異なる認識で進めてきたということになるんでしょうか。  これ、やや配慮に欠けるどころではなくて、こういう発言は不謹慎だ...全文を見る
○山添拓君 コロナ対応が今うまくいっていないのは、憲法に緊急事態条項がないからではありません。やはりワクチンの大規模接種や大規模検査や、あるいは十分な補償や医療への支援や、あるいは東京オリンピックの中止、これ、やるべきことをやっていないということが最大の問題であります。  続け...全文を見る
○山添拓君 今、反省すべきだとおっしゃいましたけれども、反省するべきは改憲ありきで議論を進めるというその姿勢だと思います。  例えば、朝日新聞の世論調査では、今指摘のあった緊急事態条項、これ、今の憲法を変えずに対応する、あるいは変える必要はない、合計六〇%です。読売新聞では、憲...全文を見る
○山添拓君 閣議決定による解釈変更は、国会審議の前なんですよね。それを先にやったということで、安保法制の違憲訴訟では、元内閣法制局長官の宮崎礼壹氏が証言しています。集団的自衛権の容認部分は、憲法九条との関係で両立しないものであって、それは一見明白に違憲という域に達していると述べて...全文を見る
○山添拓君 この国民投票法改正案が憲法改正議論の最初の一歩だというのが菅首相のメッセージですが、同じ認識ですか。
○山添拓君 つまり、最初の一歩であり、この法案は改憲論議を進めるための呼び水であると、そういうことをお認めになるわけですか。元々、行政府の長である首相が国会に対して改憲論議をあおること自体、憲法尊重擁護義務に反するやり方であったと思います。  安倍首相は退任時に、国民的な世論が...全文を見る
○山添拓君 この総理の発言を引いて私は最初の一歩ということを述べたんですけれども、そうではないということを発議者今述べられました。総理の考えと自民党の現場で審議に臨んでいる方の考えが違う下で行われているということになるのかと、これも指摘しなければならないと思います。  国民投票...全文を見る
○山添拓君 つまり、本院が附帯決議で求めた内容について投票の質に関わるものだという整理をされましたが、その点についての議論は検討は後回しにし、これ避けて通れない議論のはずですが、後回しにした欠陥法案として出してきたということになります。  修正案の提出者に伺います。  衆議院...全文を見る
○山添拓君 確認ですけれども、国民投票の公平公正の確保という点では、附則で明記されている公選法並びの二項目やCM規制、運動資金の規制、ネット規制以外にも、二〇〇七年の制定時や一四年の改定時に附帯決議で求められていた公務員の国民投票運動の在り方や最低投票率についてもここでいう検討の...全文を見る
○山添拓君 こうして必要な議論がまだまだ積み残された状態のままだということを示した状態でこの法案は参議院に送られてきました。  改めて発議者に伺いますが、こうした検討が不可欠な課題を置き去りにして、今国会でどうしても成立を急ぐ理由は何ですか。
○山添拓君 急ぐ理由については答弁がありませんでした。理由はありません。欠陥があるのなら出し直すのが筋であります。このまま押し通すのは断固反対だということを申し上げて、質問を終わります。
06月02日第204回国会 参議院 憲法審査会 第4号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  国民投票法改正案について意見を述べます。  本法案は、改憲のための手続法であり、改憲しようとするのでなければ改定する必要はありません。菅首相が改憲論議を進める最初の一歩と述べ、発議者も当審査会で改憲議論の大前提として審議してきたと認めた...全文を見る
06月08日第204回国会 参議院 内閣委員会 第25号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  法案について伺います。  どこが対象で何が罰則の対象となるのか明確ではない、恣意的な運用が幾らでも可能な危険な法案だと考えます。  法案の必要性を基礎付ける事実、立法事実として政府が挙げますのは、先ほど来お話ありますように、長崎県対馬...全文を見る
○山添拓君 重ねて伺いますが、対馬市や千歳市から直接何か政府に働きかけがあったというわけではないわけですか。
○山添拓君 ないわけですね、対馬は長崎県ですから。  この二つについて、安全保障上の懸念がある事態は生じたんでしょうか。
○山添拓君 あるんだかないんだかよく分かりませんけれども、そういう事態は少なくとも確認できていないという答弁であろうかと思います。  対馬は韓国資本によるホテル買収がきっかけでした。千歳では中国資本による土地購入ですけれども、これはむしろカジノ目当ての購入ではないかと指摘をされ...全文を見る
○山添拓君 要するに、そういう不安があるからだとおっしゃるわけでしょう。
○山添拓君 いや、不安やリスクとおっしゃるんですけど、今多くの国民が抱えている不安やリスクといえばコロナ禍で東京オリンピックやることですよ。その方がよっぽど不安だと思うんですね。現実的で具体的な不安やリスクに対しては向き合わず、抽象的で漠然とした不安を理由に危険な法案を通すと。こ...全文を見る
○山添拓君 私はそこに法案の最大の狙いがあると思うんです。調査や情報収集の強化という点です。  重要施設の機能阻害行為を防止するためだと言いますが、機能阻害行為やそのおそれがあるかどうかというのは、恒常的にかつ幅広く情報収集していなければつかむことはできません。調査や情報収集は...全文を見る
○山添拓君 法案の三条を挙げられましたけれども、それは公明党が意見して入れたんだとさっきおっしゃっていたじゃないですか。政府の原案にはなかったものだと指摘をされておりました。  それから、有識者会議での議論ですが、これは吉川議員から指摘があったように三回しか行われていませんが、...全文を見る
○山添拓君 ですから、その議事概要の中にはプライバシー権なんということは出てこないわけですよ。  この下で法案はいかに広範な調査や情報収集を可能とするものになっているかという点について質問していきたいと思います。  法案の四条二項は、注視区域内にある土地等の利用の状況について...全文を見る
○山添拓君 その基本方針は、改定するに当たって法改正は不要で、閣議決定のみで変えることができます。つまり、内閣の一存で調査の基本的事項を自由に変えることができる。国会や国民に諮ることなく、閣議決定のみです。  その調査はいかなる範囲で行われるのか。資料をお配りしておりますが、法...全文を見る
○山添拓君 いや、土地や建物を利用する人というのは、権原がある人、賃借人や、あるいは共同で利用する人、会社の役員だけではないはずですね。日常的にそこに勤めている人やお客さんとして利用する人、利用しているという意味ではそうした人も入るんじゃないんですか。
○山添拓君 調査の対象については、条文上そのように限定はされていないですね。(発言する者あり)
○山添拓君 今の説明は、勧告や命令の対象ですよ。勧告や命令の対象は利用者に限ると法律上なっていますけれども、調査の対象はそんな限定ないじゃないですか。(発言する者あり)
○山添拓君 六条の調査の対象には限定がないということでありました。  調査する内容、対象事項についてはいかがでしょうか。例えばその利用者なり、あるいはそこを使っている人ですね、その職業や収入、資産状況、親族関係や交友関係、活動歴や、あるいはSNSなどネット上での発信、こうしたも...全文を見る
○山添拓君 そのような限定は法律上はどこにも書かれていません。関係するかどうかを判断するのは調査する側でしょうから、調査をした上で関係するかどうかという判断をされていくことになるんでしょう。  この六条の調査は内閣総理大臣が行うことにされています。実際には内閣府に新設する部局が...全文を見る
○山添拓君 排除はされないということでした。  そこで、公安や情報保全隊が情報提供の依頼を受けて新たに調査した情報を総理に提供する、これも妨げられないですね。
○山添拓君 そうじゃありません。条文上のことを聞いているんですよ。  公安や情報保全隊など様々な機関が情報提供の依頼を受けました。しかし、その段階ではその情報を持ち合わせていないと。そこで、新たに調査をしたと。調査し、あるいは情報収集した内容を総理に提供する。これは可能ですよね...全文を見る
○山添拓君 ちょっと質問したことを受け止めていただいておりませんけれども、排除されないということではあろうかと思います。つまり、総理大臣が必要だと判断すれば、自治体であれ自衛隊であれ、必要な情報を提供しなければならないと。元々情報を持っていればそのまま提供するでしょうし、保有して...全文を見る
○山添拓君 想定とおっしゃるんですけれども、それについても条文にあるわけではありませんから、誰を対象にするかということも法律上の限定はないに等しいということになります。  情報収集する内容はどうでしょうか。法案には、氏名又は名称、住所その他政令で定めるものとあります。その他政令...全文を見る
○山添拓君 要するに、これだけでは足りないと。ですから、情報収集の内容についても条文上の限定はないということになります。  さらに、法案は八条で、利用者その他の関係者に対して、利用に関する報告又は資料の提出を求めることができるとし、違反すれば罰則まで科しています。  所有者や...全文を見る
○山添拓君 所有者や賃借人本人がその情報提供など、報告や資料提出を拒んだ場合には、それら以外で利用状況を知り得る者、機能阻害行為が行われているかどうか知り得る者がその他関係者として対象になってくると思います。その可能性は否定できないですね。
○山添拓君 それは想定だけで限定がないと。もう何度も同じことを言わなければなりませんが、条文上そうなっております。知り得る者であれば、その他関係者だということで対象になってくると。それは実効性を確保するために罰則を科すというわけですから、これは刑罰で脅して密告を奨励するということ...全文を見る
○山添拓君 要するにまあ何でもありですよね。  機能阻害行為がある、あるいはそのおそれがある、そう認めたときには更なる報告、資料提供や意見の開陳など、何でも協力を求めていくことができるということになります。  大臣は、この間の審議で、調査の対象は所有者や賃借人に限定される、あ...全文を見る
○山添拓君 必要最小限かどうかを判断するのは調査する側、集める側ですから、それは何の歯止めにもならないですよ。  安全保障情勢が変われば、状況が変わったのだといって、当時は想定していなかったけれども今は想定する、こういうふうに説明を変えられることになると思うんですね、だって条文...全文を見る
○山添拓君 本会議では、土地等の所有状況を逐次把握するとおっしゃっています。常時監視していく、周期的に、そういう可能性は否定できないですよね。
○山添拓君 お答えいただいていないんですけれども、周期的に調査あるいは恒常的に調査をしていないと利用状況については把握できないのではありませんか。機能阻害行為あるいはその明らかなおそれというのは、一度調査したら終わりとはならないんじゃありませんか。
○山添拓君 調査をし続けることになるわけですね。  私がこうして懸念を示すのは──あっ、何かありますか。
○山添拓君 いや、そうではなく、機能阻害行為やそのおそれというのはいつ生じるか分からないという説明なんでしょう、不安やリスク、懸念というのは。今日は大丈夫だったから明日も大丈夫とはならないと、だから不安だといって調査されるんじゃないんですか。一度調査したら終わりなんですか。
○山添拓君 その調査の対象について、主体も客体も、あるいは調査対象の内容も方法についても法律上の限定がないということを指摘してまいりました。  私が懸念を示すのには理由があります。権力による長期的な情報収集、プライバシー侵害には実例があるからであります。  資料の二ページから...全文を見る
○山添拓君 判決で理解が得られなかったとおっしゃるんですけれども、上告されなかったわけですから違法な監視行為だと認めたことになるかと思うんです。  情報保全隊のいかなる監視行為が判決では違法とされたものだと認識していますか。
○山添拓君 もう判決で明らかになっていますから。何が違法と認定されたのか、判決でです、それはお答えいただけると思うんですよ。
○山添拓君 その具体的な内容については、例えば、資料の二ページを御覧いただきたいと思うのですが、シンガーソングライターであった原告がイラク派兵反対の路上ライブを行いました。それが駐屯地の近くで自衛隊員の家族が利用する店でもあったので、隊員や家族に悪影響が生じ得るから、そういう理由...全文を見る
○山添拓君 同様の情報収集活動は今はやめたんですか。
○山添拓君 いえ、何か改めたことはないんですか。判決で違法とされたプライバシー侵害、これ違法とされたのは一名だけですけれども、ほかのあらゆる活動について相当な批判が広がったわけですよね。それを受けて改めた点はないのかと。
○山添拓君 今御指摘のあった、平成二十九年、保全隊の運営の基本方針は、資料の五ページから七ページにお示しをいたしました。どんな資料かと思いましたので提出をいただいたものです。ほとんど黒塗りなんですが、表紙を除くとこれは僅か二枚です。僅かに読める部分にあるのが、今政務官答弁された、...全文を見る
○山添拓君 この監視対象は、イラク派兵の反対運動だけではありませんでした。例えば、保健生協による医療費負担増凍結を求める運動、労働組合や市民団体による国民春闘や年金改悪反対、消費税増税反対、小林多喜二の展示会など、監視対象は四十一都道府県で二百八十九の団体、個人に及びました。共産...全文を見る
○山添拓君 いまだにその文書の存在についても、判決ではもう情報保全隊以外に作るところはないだろうということで認定されていますが、お認めになりません。  では、一般論で構いません。情報保全隊は何を端緒に団体や個人の情報収集を行うのですか。
○山添拓君 要するに、手のうちを明かすことになると答弁されましたが、これ、情報保全隊が必要と認めた場合には、その者については何の歯止めもなく調査対象に、情報収集の対象になっていくということであります。  もう一点、別の角度から伺います。岐阜県警大垣署による市民監視事件について警...全文を見る
○山添拓君 大垣警察によるこうした行動についても通常の警察業務だということであります。  大臣に伺いますが、情報保全隊であれ警察であれ、こうして日常的に市民を監視し情報を収集しています。公安や内調も同様だと思います。それ自体がプライバシー侵害であり大問題ですが、今度の法案は、総...全文を見る
○山添拓君 プライバシー権についての大臣の認識を伺いました。
○山添拓君 しかし、その大事なプライバシー権についての認識は決して内実を伴ったものとは言えないと思うんです。  この法案は重大なプライバシー侵害を招きかねないものですが、誰が、誰を対象に、いかなる範囲の情報について、いつ、どのように調査、情報収集を行うのか、条文上何の限定もあり...全文を見る
06月09日第204回国会 参議院 憲法審査会 第5号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  六月二日の参考人質疑で、現行憲法は国民が憲法議論に参加していない、評価もしていないのではないかという質問が出されました。これに対して、四人の参考人はいずれも、国民は現行憲法を受け入れているとの意見でありました。上田参考人、結果として国民が...全文を見る
○山添拓君 失礼しました。それは通告では一問目で問うていた質問でありまして、二問目の方を答えていただきたいと思います。
○山添拓君 憲法違反の憲法解釈の変更をされたのは安倍内閣ですね。とりわけ集団的自衛権の行使容認を強行したのは政府の側であります。  今、船田議員がお話しになった前半ですね、国民は現行憲法を七十五年にわたって受け入れてきた、それ、動かし難い事実だと思うんです。船田議員は、五月二十...全文を見る
○山添拓君 それは多くの国民の求めていること、あるいは受け止めとは相入れないものだと言わなければなりません。憲法は国民のものであります。国民が求めていない、望んでいない改憲のための議論を進める必要はどこにもありません。  しかも、この間、安倍前首相も菅首相も、行政府の長でありな...全文を見る
○山添拓君 今、井上議員に答弁をいただきましたけれども、答弁されたCM規制やインターネット規制などについては、井上議員としてもこれは法改正が必要な項目だとお考えでしょうか。
○山添拓君 議論を踏まえて、法改正も含めて検討が必要だと、こういうことでしょうか。
○山添拓君 つまり、そのぐらい検討し、判断し、決めていくべきことについて、まだ議論が十分されていないということをお認めになったということでありますが、先ほど中谷議員が、個人的には法改正が必要ではないかという答弁をされておりましたけれども、単に今後の検討に委ねればよいというものでは...全文を見る
○山添拓君 今のお話の中でも、インターネットを含む有料広告の規制などについては少なくとも議論が必要だという認識が示されておりました。  また、最低投票率制度について、それ課題があって採用しないと決着が付いたと、そうおっしゃるんですけれども、しかし、その後の各国での様々な動きを見...全文を見る
○山添拓君 それでもなお、与党が推薦された参考人から、この法案審議は熟議になっていないという批判が出されております。急ぐ必要はありませんし、また急いではならないものだと指摘しなければなりません。  本法案は、投票環境の向上を目的に、公選法並びの改定を加えようとするものであります...全文を見る
○山添拓君 投票所は一割以上も減って、閉鎖時刻の繰上げも少なくありません。共通投票所を設置することが各地の投票所の集約を更に加速するという事態も既に指摘をされております。  投票所の減少や投票時間の短縮、これは端的に言って投票機会の減少であります。ですから、これが選管の判断の下...全文を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、改憲手続法改定案及び日本維新の会提出の修正案にいずれも反対の討論を行います。  第一に、本法案は、安倍前首相が二〇二〇年改憲を主張して国会に改憲論議をあおり、憲法審査会を開く呼び水として提出されたものだからです。  安倍氏が、二〇一七年五月三日...全文を見る
06月14日第204回国会 参議院 内閣委員会 第27号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  参考人の皆さん、今日はありがとうございます。  吉原参考人に伺います。  意見陳述の中で、法案に関わって分かりやすい説明が必須だという御意見があり、十分な説明、情報開示が必要だとお話がありました。私もそのとおりだと思います。その十分な...全文を見る
○山添拓君 その意味でも、馬奈木参考人からありましたように、一度法案を出し直すという決断をするべきではないかと思います。  半田参考人と馬奈木参考人に伺います。  法案で予定されております調査について、政府は内閣府に新設する部局が担当すると答弁しています。しかし一方で、自衛隊...全文を見る
○山添拓君 馬奈木参考人に伺います。  空港近くの高さ制限に違反する場合であれば航空法、電波妨害であれば電波法、あるいは離島の低潮線の損壊であれば低潮線保全法など、政府がこの間例示しております機能阻害行為には既存の法律でも対応できることが含まれています、そういう中身ばかりだと思...全文を見る
○山添拓君 ありがとうございます。  次も馬奈木参考人に伺いますけれども、法案に立法事実がないことが衆議院以来語られてきました。しかし、それをどれだけ具体的に私たちが委員会で指摘をしても、政府やあるいは法案に賛成する会派の議員の皆さんからは、不安がある以上は何の対応もしなくてよ...全文を見る
○山添拓君 最後に、お三方にそれぞれ端的にお答えいただければと思うのですが、馬奈木参考人から、この法案には、その他、あるいは等という文言が多過ぎるとの指摘がありました。私もそう思います。区域の指定、処罰対象、調査の主体、客体、対象、方法、際限なく広がることが法律上は想定されており...全文を見る
○山添拓君 順に、吉原参考人から。
○山添拓君 ありがとうございました。
06月16日第204回国会 参議院 本会議 第32号
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○山添拓君 日本共産党を代表し、土地利用規制法案に反対の討論を行います。  本法案は、憲法が保障するプライバシー権や財産権など基本的人権を脅かし、罪刑法定主義にも反するなど、重大な懸念を幾つも抱えています。  審議すればするほど問題点が浮き彫りになる中、与党は昨日夕刻以降、突...全文を見る
07月30日第204回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第3号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  東京を始め感染が爆発的に拡大し、政府分科会の尾身会長は、一年半のコロナ対応で最も厳しい状況と述べています。ところが、先ほど来お話ありますように、今日も菅総理は出席されていません。宣言の効果がないとか五輪で警戒が緩んでいるのではないかと記者...全文を見る
○山添拓君 国会で総理が出てくるようにと求めたにもかかわらずそのことが伝わっていないのだとすれば、それ自体大問題だと思うんですね。経験したことのない爆発的感染拡大で新たに国民に協力を求めるというのに総理が出てこないと、それ自体が国民に対して誤ったメッセージとなるということを指摘し...全文を見る
○山添拓君 高揚感だけの話じゃないと思います。選手や関係者で二百二十人の感染が確認されています。バブル方式も破綻が明らかになっています。そして、国内は爆発的な感染拡大です。安全、安心とは程遠い状況にあります。オリンピックの開催でコロナを軽く見てしまう楽観バイアスが強まり、緊急事態...全文を見る
○山添拓君 重症者と重症者に準ずる患者合計しますと東京都は約三百五十人と、既に第三波と同じぐらいの水準になっています。重症患者という氷山の下に予備軍の中等症が大勢いると指摘されております。高齢者が減った、重症者が増えていないと言えば言うほど、国民に対しては根拠のない楽観論が振りま...全文を見る
08月25日第204回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第6号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  東京が制御不能と言われる感染状況の中でパラリンピックが開会されました。ブルーインパルスで人が集まる、開会式をやって人が集まる、テレビのニュースも短縮バージョンになる。緊急事態宣言の緊張感をわざわざ弱めていると言わなければなりません。  ...全文を見る
○山添拓君 いや、それがもう難しい状態になっているわけですよね。搬送困難事例が生まれているわけですよ。パラ選手であっても搬送は困難だと、受け入れられないという対応になることは十分あり得ると思うんです。パラ関係の陽性者、既に百六十八人です。基礎疾患があって重症化リスクの高い選手もお...全文を見る
○山添拓君 自宅療養を原則とする方針は正式に撤回するべきだということも申し上げたいと思います。  東京では八月以降、検査の陽性率が二〇%を超えています。千葉や神奈川、三〇%です。これ、検査が追い付いていないことは明らかです。保健所が逼迫し、同居の家族なのに検査してもらえない、保...全文を見る
○山添拓君 オリパラでは、七月一日以降、合計で七十五万件検査をしました。一日平均一万四千五百件です。これは東京都全体の一日当たりの平均とほぼ同じだけをやっています。オリパラで検査できて都民に対して検査できないということは、これはあり得ないと思います。検査、大規模に拡大して感染の実...全文を見る
12月20日第207回国会 参議院 本会議 第4号
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○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二一年度補正予算案に反対の討論を行います。  コロナ禍が暮らしとなりわいに広く深刻な影響を及ぼす中、オミクロン株の国内での感染確認が相次ぎ、第六波の懸念が現実となりかねない事態です。  ところが、本案は、緊急に求められる個人や事業者への給付...全文を見る
○山添拓君(続) 希望を託せる政治へと転換する決意を述べ、反対討論といたします。(拍手)
12月20日第207回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○山添拓君 日本共産党の山添拓です。  国交省建設工事受注動態統計のデータ改ざんについて伺います。  資料をお配りしています。これは国交省が金曜日に提出した資料です。調査票の書換えを指南する内容でもあります。  大臣、御説明ください。
○山添拓君 平成二十五年以降、この文書を毎年出していたということですか。
○山添拓君 この書換えの指示の結果として二重計上も生じていたわけですね。
○山添拓君 この資料を見ますと国土交通省がふだん作成する資料の書式なんですけれども、どの部署が作ったものなんですか。
○山添拓君 この資料、タイトルを見ますと米印から始まっていまして、「万が一、複数月で提出されてしまった場合について」というタイトルになっています。  資料はこれだけではないと思うんですけれども、ほかにもありますね、一式。
○山添拓君 ところが、金曜日から求めているんですが、ずっと提出されません。全体提出いただきたいと思います。  委員長、お取り計らいください。
○山添拓君 内閣官房に設置されていた統計改革推進室が今年十一月十二日に廃止されました。総理、なぜですか。
○山添拓君 いろいろおっしゃったんですけど、推進室は今回のデータ改ざんは把握していたんですか。
○山添拓君 資料二ページを御覧ください。  二〇一九年に体制が強化された分析的審査とは何ですか。
○山添拓君 その審査担当者は国交省にも配置されていましたか。
○山添拓君 それでも確認できていなかったというのはなぜなんでしょうか。
○山添拓君 これは総理に伺います。  明確な改ざんが放置されてきた、是正されずに来たというのは深刻だと思うんです。改革推進だとかいろいろ看板は掛けるけれども、しかし、政府全体に蔓延している腐敗というのは簡単には取り除けないということだと思うんです。  政治の姿勢そのものが問わ...全文を見る
○山添拓君 政治の姿勢が問われているんだという認識をお持ちかということを私は伺ったんです。
○山添拓君 そうであれば、第三者委員会を待つまでもなく、必要な資料、求めている文書の提出ぐらいは直ちに行っていただきたいと思います。  総理は、総裁選以来、非正規、女性、子育て世帯、学生を始め、コロナでお困りの方に給付金を届けると述べていました。非正規、女性を対象とする給付金は...全文を見る
○山添拓君 少なくとも、公約どおり女性への給付金ということではないわけですね。  非正規で仕事が減って、しかし、いろいろな給付金の対象とならずに生活困窮で食料支援を求めている、そういう女性の方、本当にいっぱいいらっしゃいますよ。いろいろ重層的にやると言うけれども、届いていないと...全文を見る
○山添拓君 非正規を含む数で今金額をお示ししました。  非正規雇用、正規雇用、それぞれの給与の格差というのは、厚労大臣、どれぐらいなんでしょうか。
○山添拓君 つまり、非正規同士でも女性は男性より低いんですよね。  総理は十月、衆議院の代表質問で、男女の賃金格差は管理職比率や勤続年数の差異など複合的な要因があると述べていました。  では、同じ役職同士、同じ勤続年数同士なら格差はないのでしょうか。厚労大臣、いかがですか。
○山添拓君 何かさっきから八〇を超えているとすごく高いような言い方されているんですけど、それ、二割以上低い、二割ぐらい低いということですから。これ複合的な要因という説明されてきたんですが、どの要素でも女性の方が低いということなんですよね。  野田大臣に伺います。  第五次男女...全文を見る
○山添拓君 それは大事な分析だと思うんですが、職種別の分析だけで全体がつかめるわけではないと思います。  総理に伺います。  家事や育児は女性がやることだという性別役割分担、それを前提とした男性の長時間労働という従来からの構造的な問題、それに加えて、派遣労働の対象拡大など、コ...全文を見る
○山添拓君 労働法制を改悪し非正規化を進めてきた、それが一層深刻にしてきていると。この認識はいかがでしょうか。
○山添拓君 勝手に生じているわけじゃありませんので、男女の賃金格差というのを深めてきた、格差を広げてきたその実態に目を向けるべきだと思います。  女性活躍推進法では賃金格差の公表は義務ではなく、把握すら必須ではありません。  現在、男女の賃金格差を把握する対象に選んでいる企業...全文を見る
○山添拓君 二万数千社のうちの七社ですよ。ほとんどないに等しいわけですね。  把握しなければ是正することもできないんじゃないでしょうか。
○山添拓君 格差を明らかにしたら誤解を招くと、だから把握もしなくていいという御説明になりかねないわけですが、諸外国では、男女の賃金格差是正のために賃金の透明化が行われています。野田大臣、例を御紹介ください。
○山添拓君 EU、欧州委員会は、今年三月、賃金の透明性を強化するための指令案を発表しました。その内容も御紹介ください。
○山添拓君 この指令案には、労使紛争になった場合、差別がないと示す責任を雇用主に負わせる、立証責任の転換ということも含まれています。男女の格差一四%のEUで、その解消のために透明化が必要だとしています。  総理に伺います。  日本は正社員同士で二五%もの格差があります。透明化...全文を見る
○山添拓君 取り組んでいくべきなんですけれども、先ほどお聞きいただいたように、二万社の中で七社ぐらいしかそういう把握項目に入れていませんので、男女の賃金格差是正のために、企業に格差の把握と公表を義務付け、是正の計画策定を求めると、そういう仕組みが、より強化していくということが必要...全文を見る
○山添拓君 しっかり考えていきたいではなく、具体的に対策を取っていただきたいのですが。  コロナ禍で、低賃金の非正規雇用で働く多くの女性が仕事を失い、ステイホームが強いられる下でDV被害が急増し、女性の自殺の増加率は男性の五倍にも達しました。  男女の賃金格差はジェンダー不平...全文を見る
○山添拓君 日本共産党を代表し、二〇二一年度補正予算案に反対の討論を行います。  コロナ禍が長期化し、オミクロン株による感染第六波の懸念が現実となりかねない中、暮らしと営業、雇用を支える政治が切実に求められます。ところが、本案は、緊急に求められる個人や事業者への給付金が不十分で...全文を見る