蓮舫

れんほう

選挙区(東京都)選出
立憲民主・社民
当選回数3回

蓮舫の2009年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月19日第171回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○蓮舫君 民主党・新緑風会・国民新・日本の蓮舫です。  まず、総理にお伺いをいたしますが、今の日本の社会情勢の中で国民が政治に最も求めている政治課題は何だとお考えでしょうか。
○蓮舫君 まさに景気と雇用というのは、私、両輪だと思っているんですね。どっちかだけというのは難しいと思います。できないと思っています。  二日前にトヨタが生産を半減するというニュースがありました。これは会社の方にも確認をしたんですが、本当のように伺いました。あの国際的な金融危機...全文を見る
○蓮舫君 雇用の創出という部分では全く同じ認識です。どうにかして与野党の枠を超えて国会で迅速な雇用対策あるいは景気成長策というのは講じなければいけないと私どもも思っております。  ただ、国民の雇用を最優先で守るとしている総理が去年の十二月に政令を閣議決定して、国家公務員の天下り...全文を見る
○蓮舫君 いやいや、総理にお願いしております。
○蓮舫君 いや、総理、これ法律よく読んでください。全く逆の解釈です。  改正国家公務員法の附則の五条は、監視委員会が承認されませんでしたからしばらく総理がここを読み替えるということになっているんですけれども、職員と元職員、つまり天下りとわたりを認めていいとは書いてないんです。認...全文を見る
○蓮舫君 ちょっと一言、済みません。
○蓮舫君 いや、私が伺っているのは選択肢はたった二つなんですよ。これからセンターが動くまでの三年間、時の内閣総理大臣、内閣が官僚の天下りあるいは元職員の天下りを繰り返すわたりを認めるか認めないかなんです。これまで改正国家公務員法の議論をしていたときには国民の天下りに対する批判が相...全文を見る
○蓮舫君 違います。
○蓮舫君 いや、総理、違う。
○蓮舫君 法律で、附則の五条で天下りあるいは元職員のわたり、それをあっせんしなければいけないとは書いてないんですよ。あっせんするかどうかを政令で決めなさいと書いてある。そこを、あっせんしないと決めないで、あっせんすると閣議で決定をした。いいですか。この改正国家公務員法は、衆議院で...全文を見る
○蓮舫君 是非、よく読んでいただきたいというのは私が言いたいと思います。全く逆です。  私は、自民党の中でも今行革推進本部もこの政令の廃止を総理に申し入れている、議員立法で政令を撤回する動きもあると聞いているんですが、総理、官僚だけ恵まれた再就職を役所があっせんするという方向は...全文を見る
○蓮舫君 質問になかなかお答えいただけないんですけれども、つまり、この政令が閣議決定されたことで、これから三年間は官僚は天下り、あるいは元官僚は再就職、再々就職も認められてしまう。総理、今国民は仕事がなくなったらハローワークに行きますよ。こういう状態で仕事なんか全然ないんですよ。...全文を見る
○蓮舫君 これだけは申し上げますけれども、政令で法律の条文を勝手に読み替える、あるいは政令でこれまで認められていなかったようなわたりまで堂々と認めてしまうというのは、私は、これは国会軽視だと思うことを、非常に問題意識を強く持っていることを言わせていただきたいと思います。  次に...全文を見る
○蓮舫君 三歳から五歳までの第二子、二番目以降の兄弟に毎月三千円を一年間だけ配る。この対象児童数と予算総額を教えていただけますか。
○蓮舫君 六百五十一億円、大変な額です。これだけのお金を掛けて、百七十万人だけの二番目以降の兄弟、三歳から五歳の枠の百七十万人だけに一年間だけ支給するのはどういう目的でしょうか。
○蓮舫君 子育ての負担とは何でしょうか。
○蓮舫君 経済負担を少しでも緩和しよう。一人っ子でも家庭によっては経済負担、子育ての経済負担って相当重いんですね。でも、二人目以降、しかも三歳から五歳だけを切り取っていると、百七十万人を対象。同じく三歳から五歳までの一人っ子、一人目の子供も、同じぐらい、百六十万人規模でいるんです...全文を見る
○蓮舫君 ちょっと確認しますけれども、定額給付金は景気対策と生活対策、両方の意味合いを兼ね備えているとさっきから総理から御説明いただいていますが、この子育て応援特別手当は景気対策ですか、生活支援ですか。
○蓮舫君 生活支援対策が目的。生活支援が本当に必要なのは、今、母子家庭、父子家庭、交通遺児、親のいないお子さん、施設に入っているお子さん、第一子、第二子にかかわらず、本当に生活に困っているお子さんにお配りするんだったら分かるんですが、豊かな方もそうじゃない方にも一律三千円を支給す...全文を見る
○蓮舫君 私は見直しを求めたいと思います。  小渕大臣が御自身のホームページで、一月一日、私の今の使命であると確信している、少子化担当大臣として確信していると書いてあること、これ私共鳴しましたよ。何て書かれましたか。
○蓮舫君 全く同じ認識です。去年、東京で受け入れてくれる病院がなくて、搬送先がなくて回されて、赤ちゃんは生まれたけどお母さんが亡くなった。周産期医療がこれだけもろい、脆弱になっているということが明らかになって社会問題になった。  これ、舛添大臣にも確認をしますが、小泉さんのとき...全文を見る
○蓮舫君 全く同じ認識です。認識が違うのはお金の使い方です。  民主党は周産期医療再建のための報告書をまとめました。もちろん、現場で働く医師、医療スタッフを増やして、あるいは働く環境を改善するもう一つの大きな柱と同時にやらなきゃいけないのは、NICUの増床、周産期情報システムの...全文を見る
○蓮舫君 生まれてくる命を守れなくて、そんな当たり前のことが守れないのに月三千円をばらまく政策が本当に優先順位が高いと思っているのかと、そこを伺っているんです。舛添大臣はここはお金を付けたいと思っている、小渕大臣も本音ではそう思っていると思いますよ。でも、それが認められないのは一...全文を見る
○蓮舫君 総理には是非御理解をいただきたいんですが、規模は違うかもしれませんけれども、少子化対策にとって六百億規模というのは相当大きな予算なんですよ。これを月三千円でばらまくんであれば、そのまとまった塊を安心したお産に回したいというのが私たちの考えで、なかなかそれは認めてもらえな...全文を見る
○蓮舫君 いや、総理、今話しているのは、私たちはこの参議院のこの補正予算案の審議に当たって、この二兆円の定額給付金のそれを削除してほかのものに使おうじゃないですかという提案をさせていただいて、今日提出者も来ておりますよ。なぜ、今提出したことについて、これまで乗ってこなかったから、...全文を見る
○蓮舫君 いや、総理、ごめんなさい、それ切り分けましょう。党首討論、党首会談はまた一つあるでしょう。  今はここで、国会で参議院の予算委員会で予算の審議をさせていただいているんですよ。補正予算は、政府が提出してきたものに対してその規模の半分を定額給付金に使われたいとしているから...全文を見る
○蓮舫君 総理が定額給付金は効果があると思っている。でも、国民の七割から八割は効果がない、必要ないと思っている。これは国民の理解力が足りないからだとお考えですか。
○蓮舫君 それだけ定額給付金の是非が国民の中でも大きな話題になっているということは是非酌んでいただきたいと思いますが、時間になりましたので、残余の質問はあしたに回させていただきたいと思います。  ありがとうございました。
01月20日第171回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○蓮舫君 おはようございます。民主党・新緑風会・国民新・日本の蓮舫です。  昨日に引き続き、今日は短く質問をさせていただきますが、まず定額給付金、中川大臣にお伺いしたいんですが、財政審の西室会長が公然と反対の旨を表明していることについて、改めてどうお考えでしょうか。
○蓮舫君 実は、財政審の総会が開かれた十六日に、財政審のメンバーである東大の教授が御自身のブログでこう書いてあります。  これ総会で、定額給付金を撤回して、本来のルールどおりに国債償還に回すべきだという意見で集約してもよいような議論が総会でされたと。これを実現させる手順は簡単で...全文を見る
○蓮舫君 いや、会長も委員も公然と反対しているのであれば、中川大臣として正式にいま一度財政審に定額給付金の是非を諮問するおつもりはありませんか。
○蓮舫君 諮問するおつもりがないということなので、委員長、是非この委員会で西室会長の意見をお伺いしたいと思います。参考人を求めます。
○蓮舫君 中川大臣、済みません、昨日峰崎さんがお約束をさせていただきましたが、この財政審の議事録はいつまでに出していただけますでしょうか。
○蓮舫君 十五日の総会の。
○蓮舫君 議事要旨を早く出していただけるように、委員長、お取扱いをお願いします。
○蓮舫君 補正予算が成立した後では意味がないので、是非その前にというのを強くお願いをさせていただきたいと思います。  それと、総理、定額給付金、私は受け取りたい方がいることも否定はしません。ただ、多くの国民がこの効果について疑念を持っているのはなぜかというと、総理が他方で消費税...全文を見る
○蓮舫君 確認ですが、総理は、景気が好転することを前提に二〇一一年に消費税を上げるということを法案の附則に明記したいという考えはお持ちなんですね。
○蓮舫君 いや、法律には書くんですか。
○蓮舫君 景気が好転する前提は、何をもって判断するんですか。
○蓮舫君 大変失礼なんですが、二年後、消費税を上げたいとしているときの総理が麻生総理であるという保証はないんですね。じゃ、二年後のときの内閣が何をもって景気が好転したかといって消費税の増税に踏み切れるのかを聞いているんです。それは経済成長率という数字ですか。
○蓮舫君 総理、じゃ、GDP三%に達したらとか、数値を書き込むんですか。
○蓮舫君 いや、動いている景気だからこそ、二〇一一年に消費税を上げるというのを法律の附則に書き込んじゃうことが私は非現実的ではないですかと言っているんです。
○蓮舫君 済みません、じゃ総理に確認します。増税の準備はしておかなければいけないという答弁がありました。この増税をする方針は国民に私は選挙で信を問うに値すると思うんですが、選挙をすることなく総理がその方針は決められるんでしょうか。
○蓮舫君 委員長、消費税の問題というのはこれ経済情勢の見通しと大きくかかわりますので、是非景気、経済と雇用の集中審議、あわせて、行革が前提とおっしゃっておられますので、天下りと行革の集中審議も求めたいと思います。
○蓮舫君 終わります。
03月26日第171回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○蓮舫君 おはようございます。民主党・新緑風会・国民新・日本の蓮舫です。  まずは、雇用保険についてお伺いします。  衆議院で与野党が修正を行った雇用保険法改正案が今参議院で審議をしています。私たちは〇・四%の単年度保険料率引下げの見直しを求めたんですが、与党は修正を認めてく...全文を見る
○蓮舫君 この雇用保険料率の引下げは、去年十月三十日に生活対策の目玉として麻生総理が発表しています。  官房長官、当時、総理は家計緊急支援対策として何と説明されていましたか。
○蓮舫君 資料一で配付をさせていただきましたが、麻生総理は、生活対策として、雇用保険料率引下げは、賃金を引上げをしたいと言っていた。でも、それから五か月で雇用を取り巻く環境は随分大きく変わった。  去年十月三十日と最新の失業者数、その差、有効求人倍率をそれぞれ厚生労働省に伺いま...全文を見る
○蓮舫君 この五か月間で失業者が二十七万人増えている。  あわせて、厚生労働省にお伺いしますが、厚労省は、去年の十月から今年の三月までの半年間で、非正社員、雇い止め等を含めて離職者数を去年十一月の時点でどれぐらいと見通しをしていて、最新ではどれぐらいの見通しに変わりましたか。
○蓮舫君 厚労省の見通しをはるかに上回って雇用環境は悪化をしています。今守るべきものは賃上げよりも雇用そのものだと私たちは認識をしています。  保険料を下げても、解雇されたらやっぱりこれは意味がない。しかも単年度措置ですから、給与から引き下げるシステムは事業主負担になるから、こ...全文を見る
○蓮舫君 雇用を維持するには、与野党を問わず政治が最大限の努力をしなければいけないと思っています。ただ、失業者がやっぱり想定を超えてはるかに増えた場合、保険料率を引き下げることで失業等給付の財源は、これは大丈夫なんでしょうか。
○蓮舫君 給付財源は五年間大丈夫だという御答弁なんですが、与謝野大臣、今年度予算案には三千五百億の予備費に加えて経済緊急予備費を一兆円計上していますが、これはなぜでしょうか。
○蓮舫君 資料二に付けさせていただきましたが、限定列挙された項目の中になぜ雇用保険の国庫負担が含まれているんでしょうか。
○蓮舫君 厚生労働省は、〇・四%雇用保険料を引き下げて六千四百億円の歳入減となっても今後五年間は失業給付は大丈夫だと説明している。でも、緊急予備費で一兆円を計上して、失業が大量に出た場合に税金で対応するんだという説明は矛盾していると思いますが、それならば、〇・四%引き下げないで、...全文を見る
○蓮舫君 予見し難いことが起こり得るんであれば、〇・四%の、もう今雇用の維持の方が大事なときに、賃上げを守るという五か月前の政策ではなくて、今を見てそこは修正をするべきだと私は思いますが、いかがでしょうか。
○蓮舫君 去年総理が生活対策を発表したときと今では雇用環境が大幅に違うということをまず指摘をさせていただいているんですね。でも、麻生総理が約束した生活対策の目玉は、この雇用環境の悪化に合わせて柔軟な見直しを行わないというところに私は疑念を感じているんです。どうしても、生活対策の目...全文を見る
○蓮舫君 約八十億の不正受給、そのうち未回収額と不納欠損額、もう回収をあきらめた額はそれぞれ幾らですか。
○蓮舫君 もう十一億円の回収をあきらめてしまっている。  次に、雇用保険二事業の不正受給は最新の一年で幾らで、直近の五年で幾らございますか。
○蓮舫君 未回収額は幾らでしょうか。
○蓮舫君 資料三に表を付けさせていただきましたが、失業給付の財源は労使折半、二事業は事業主負担、不正受給の未回収額がこの五年間で二十七億円に上っております。そのうちもう十二億は回収をあきらめちゃっている。これ、だれが補てんするんですか。
○蓮舫君 つまり、回収不能なのはだれも補てんしないんですね。
○蓮舫君 国からこの助成金の委託事業を行っている独立行政法人雇用・能力開発機構がございます。まず、ここの理事長の天下り状態を教えてください、理事、役員の。
○蓮舫君 資料七に役員の一覧を付けさせていただいておりますが、三名ではなくて四名じゃないですか。
○蓮舫君 監事も含めて旧労働省が四人、この機構の前身のある事業団から横滑りしたのが一人いて、かなり天下りの団体なんですが、この機構が委託を受けた助成金事業で五年間の不正受給、それと回収額を教えてください。
○蓮舫君 この雇用・能力開発機構が委託を受け助成金を支給し発生した不正受給額は、この直近五年間の二事業全体の不正受給額の七割を占めるんです。この未回収分はだれが補てんするんでしょうか。
○蓮舫君 平成十五年に佐世保重工業の助成金不正受給を受けて厚労省は大幅な調査を行っています。どういう調査でどういう概要で、そのときに機構に厚労省はどんな指導を行いましたか。
○蓮舫君 平成十五年の事件を受けてそれだけ厳しい指導をしながら、その後、雇用・能力開発機構の助成金は今なお不正受給が、コンスタントにという言い方はおかしいんですけど出続けているんですよ。これ、なぜ改善されないのか、分析等は行っていますか。
○蓮舫君 もちろん、こういう不正な受給というのは受け取る側が大変大きな問題があると思うんですが、それに関しての刑事告発等の手続は行っているんですか。
○蓮舫君 不正を働いた者に対しては刑事告発なりなんなり厳しい態度で臨んでいる。では、不正を許してしまったというか、不正を見抜けなかった機構の職員に対しての何らかの処分はこれまで行われたことがありますか。
○蓮舫君 舛添大臣にお伺いしたいんですが、不正受給によって生じた未回収額が今二十七億円ある、そのうちもう十二億円は回収もあきらめてしまったものがある。悪質なものに対しては、不正受給を行った者には刑事告発を行っているけれども、それを許してしまった側の職員はだれ一人として処分をされて...全文を見る
○蓮舫君 引き続き大臣にお伺いしますが、この雇用・能力開発機構は今後独法整理合理化計画でほかの、またこれも天下り団体なんですが、そこと一緒になる方針なんですね。  私は、こういう独法を整理するだけじゃなくて、整理合理化するときには中身をもう一回全部精査しなきゃいけないと思うんで...全文を見る
○蓮舫君 この件は、引き続き共にチェックをしていければと思っております。  次に、年金問題に移ります。消された年金、改ざんされた年金問題です。  去年九月十八日に社保庁が発表した六万九千件というのはどういう数字か、改めて御説明をいただけますか。
○蓮舫君 資料四に詳細な説明は付けさせていただきましたが、舛添大臣は何度も何度も公の場所で、この六万九千件は改ざんされている可能性が極めて高い、極めてグレーだと、ほとんど改ざんされているというような発言をしておりますが、その認識は間違いないですね。
○蓮舫君 全く同じ認識です。ほとんど私も、この六万九千件は改ざんされている可能性が極めて高いと思っております。  去年十月十六日から、この六万九千件の中の年金受給者、既に年金をもらっている二万件に訪問調査を始めましたが、これはなぜでしょうか。
○蓮舫君 もう既に年金を受給している方だから、早く記録が間違っていたら直してあげなければいけない。だから、より早い対応が求められるから戸別調査を行った。  調査を始めて五か月になりました。結果、どうなりましたか。
○蓮舫君 済みません、端的に教えてください。二万件の戸別訪問調査をして記録が訂正された人は何件ですか。
○蓮舫君 何件ですかと聞いているんです。
○蓮舫君 二万件の戸別調査を行って五か月が経過した。この戸別調査を行った理由は、より早い対応が求められる。その結果、記録が訂正されたのは四十五件。これは早い対応でしょうか。
○蓮舫君 二万件のうちの四十五件はどうひいき目に見ても、どんなに頑張っていると思わせていただいても遅いです。改ざんされた結果、年金額が満額もらえていない方たち、日一日と年齢を重ねていって、病気で倒れる、いつ亡くなるか分からない方たち、早く直してあげなきゃいけないじゃないですか。 ...全文を見る
○蓮舫君 百五十九件の具体性のある内容とは何でしょうか。
○蓮舫君 消された年金というのは、職員が関与をして給料額を下げる、勤めていた期間を短くする、さかのぼって記録を改ざんする、極めて人為的な記録改ざんなんですね。その具体的な職員の名前が百五十九人も出てきた。調査はどうしました。
○蓮舫君 去年の十一月に分かった六十九件の調査を始める通知が、四か月後の先週出ているんですよ。そして、その出した通知には新たに分かった九十件は省いているんですよ。これ、何でですか。
○蓮舫君 去年明らかになった十一月の六十九件の調査を開始しなさいという通知を三月十九日、こんなに遅くに出して、そこには新たに分かった九十件は入れていないというのはなぜですか。
○蓮舫君 去年九月九日に年金問題関係閣僚会議に提出した、都内の社会保険事務所職員が会社社長に、標準報酬月額を低く改ざんさせた事案、延滞分を相殺させた事案について、何と報告をされていますか。
○蓮舫君 社保庁が調査をして、この一件は職員が改ざんを行ったと認めた。  その報告では、ほかの事案に関与しているかどうかもう一回調査を行って、厳正にこの職員に対処をするとある。あれから六か月がたちました。どんな対処をしましたか。
○蓮舫君 これも調査中なんですね。  じゃ、もう一個伺います。去年十一月二十八日に、舛添厚生労働大臣の下にできた調査チームが、社保庁職員が改ざんに関与したかどうかを調査をしました。この中でアンケートがあります。それは、社保事務所と社保事務局の職員で、本人が不適切処理に関与した、...全文を見る
○蓮舫君 注意を要しても、三百八人の方が、自分が不適切な処理を行った、あるいは他者が行っていることを知っていたと答えている。この方たちに調査は始めましたか。
○蓮舫君 いろいろ長くお話しになっていますけれども、分からないから調査ができない、じゃ大臣に相談しましたか。マスキング外してください、三百八件、自分たちは積極的に職員の調査を行って信頼を回復するために努力をする、そういうお願いを大臣に一度でもしたことがありますか。
○蓮舫君 積極的な姿勢が残念ながら今感じてきません。去年九月、去年十一月、今年三月、具体的に改ざんに関与したと答えた職員の名前があって、そのやり取りがあって、その事実が分かっているのに調査は全く進んでいない。  社保庁長官にお伺いします。これは社保庁長官の御意思に沿った結果でし...全文を見る
○蓮舫君 いつまでやるんですか。
○蓮舫君 出口を決めないから、三年を過ぎて保存の書類がなくなった、廃棄してしまった、みんな辞めてしまった、どこにいるか分からない、調査が不能だという結果になっているんですよ。いつまでやるんですか。
○蓮舫君 舛添大臣は、牢屋に入れるまでという大変勇ましい発言もしました。その大臣の意思を受けて社会保険庁長官が職員の調査を行っていると私は信じていました。消えた年金、消された年金が発覚して二年がたちました。この二年間、口頭注意も含めて注意、処分を受けた社保庁職員は一人でもいますか...全文を見る
○蓮舫君 人ごとのような答弁しないでください。社会保険庁の中で起きているんですよ。  じゃ、伺います。今は職員の関与はないんですね。
○蓮舫君 六万九千件の改ざんされた可能性がある案件の中で、平成十九年、二十年、去年、おととしに、こんな新しい年にでも発覚した事案はありますか。
○蓮舫君 資料五に付けておりますが、平成十九年に七百一件、平成二十年に二百三十九件、まだ発覚し続けているんですね、改ざんされた可能性があるもの。これはどうしてでしょうか。
○蓮舫君 消された年金問題は昔の話ではなくて、これからも起きる可能性がある、まだある可能性がある。消えた年金問題、消された年金問題、なかなか解決されない。あるいは、大臣が言った、二万件年金受給者改ざんされた可能性がある人、その方の記録訂正急ぐと言っても、五か月たってまだ四十五件し...全文を見る
○蓮舫君 いや、今日の委員会のやり取り見ただけでも心配は募りますよ。改めてここは考え方が違うということは強調させていただきたいと思います。  次に、財政規律について与謝野大臣に教えていただきたいんですが、この平成二十一年度予算案も、これは〇六年、小泉内閣時代の骨太の方針は堅持さ...全文を見る
○蓮舫君 見果てぬ夢までは分かるんですが、心の恋人という表現はちょっとよく分からないんですが、目標なんですか。
○蓮舫君 いや、今、与謝野大臣、本当に正直な御答弁だと思います。  内閣府も、経済財政の中長期方針と十年展望という比較試算を出しています。これ、世界経済がどういうふうになるか、日本で消費税がどういう形になるのか、様々な前提条件を組み合わせて今後の日本の経済の姿を試算しているんで...全文を見る
○蓮舫君 じゃ、一番早くて、最短で何年に黒字化していますか。そのときの前提条件も教えてください。
○蓮舫君 世界経済が急速に回復して日本経済が急速に良くなって、消費税を五%から七%までアップしてようやく二〇一四年に黒字化される。まさに与謝野大臣が見果てぬ夢と言ったのがよく分かるんですが、そうであれば、これから先の日本の財政規律を考えたときに、達成不可能な骨太方針の目標は転換し...全文を見る
○蓮舫君 二〇〇六の骨太の方針は確実に黒字化するが目標なんです。それが今、象徴とおっしゃいましたが、ぼろぼろの旗でも象徴のために掲げているんだというのは大きく違うと思うんですよ。思い切って小泉路線を転換すると言えませんか。
○蓮舫君 確かに、総選挙で選ばれた小泉元総理が作った方針を選挙を経ていない内閣が閣議決定だけで変えるというのは私は難しいと思います。今、ある時期というのは恐らく次の総選挙の争点も含めておっしゃっているのかなと思うんですけれども、せめて、せめてその総選挙が行われるまで、新しい第一次...全文を見る
○蓮舫君 是非、方向ではなくて結果を出していただきたいと思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
03月27日第171回国会 参議院 厚生労働委員会 第5号
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○蓮舫君 私は、ただいま可決されました雇用保険法等の一部を改正する法律案に対し、民主党・新緑風会・国民新・日本、自由民主党、公明党、日本共産党及び社会民主党・護憲連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。     雇用保険法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案...全文を見る
04月23日第171回国会 参議院 厚生労働委員会 第10号
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○蓮舫君 二年前に五千万件の消えた年金記録問題が発覚して以降、もちろん、こちらの参議院の厚生労働委員会、国会では、与野党を超えて何とかこの問題を解決しようという取組は行ってきたところでございます。私ども民主党としましても、週に一回会議を開いて、もう既に百回を超える会議を開いてこの...全文を見る
○蓮舫君 今御指摘あったように、この法律案によって必要となる経費は、厚生年金特例法に基づいて記録訂正が行われた後に事業主から保険料の納付が行われなかった場合に国が負担する額でございます。  本法案では現状より多くのあっせんが行われることを目的としておりますが、四月十四日現在、第...全文を見る
○蓮舫君 失礼いたしました。  具体的な不合理に当たる事案という問いでよろしいでしょうか。  私どもの本法案でもすべての申立て事項をあっせんしていこうというものではなくて、当然、第三者委員会が審査をして調査をしている結果、これはあっせんには当たらないとする事案も当然出てくると...全文を見る
○蓮舫君 今、西島委員の御懸念の部分、私どももこの法案を作る段階で同じような議論をさしていただきました。  ただ、やはり相当御高齢で受給者の方で記録がなくて無年金で御相談を受けた事例とか様々なケースを私どもは勘案さしていただいたときに、もうどう調査をしても書類がない、物証を示す...全文を見る
○蓮舫君 これもう西島委員の方が御案内だと思いますけれども、地方の第三者委員会のあっせんと訂正不要と御判断をした表がございまして、それを見ていきますと、例えば東京では厚生年金にあっせんされた件数六百三十八件、訂正が不要と判断された件数が千百五十七件、じゃ、これ大阪で見てみるとどう...全文を見る
○蓮舫君 西島委員御指摘のとおり、確かに政省令で定めた方が迅速な対応措置を講じることはできるというのも私どもも認識はしておりますけれども、やはりこの消えた年金、消された年金問題、特に第三者委員会の立場の重さを見ますと、これまでのあっせん率が相当低いということを考えたときに、国家の...全文を見る
○蓮舫君 未納三兄弟が大きく報道されたのは二〇〇四年の私の選挙のときでもありました。ちなみに、先ほど我が党の当時の代表が年金未納だったというようなお話、御指摘ありましたけれども、あれは行政側の手続ミスで未納ではなかったということは言わせていただきたい。  衛藤議員の場合はどのよ...全文を見る
○蓮舫君 衛藤委員がまさか御自身の主張だけをされて、ほかの関係者の証言を黙らせて、様々な証書を押さえるとはとても思えないんではございますが、今回、私どもの法案の中には、同時に、一応、確かなことというのは確かに条文には書いてはございませんが、同時に併せて、関係書類、これまで例示で出...全文を見る
○蓮舫君 衛藤委員の御指摘、もっともなところも多うございます。それで、今事業主に着眼した御指摘をいただいたんですが、他方で私どもこの法案を作成してお出しさせていただいた理由には、この厚年特例法を与野党で修正協議を経て作ったときには想定していなかった社会保険庁職員の改ざんへの関与と...全文を見る
○蓮舫君 厚生年金法では、給与から年金保険料が天引きされた実態がある、けれどもその保険料を事業主が社会保険庁に届け出た事実がない場合、この場合を、納付がどうなったのか不明な場合には規定をされていない部分を厚生年金特例法において補う形でそこで記録を訂正するという判断が行われたら、厚...全文を見る
○蓮舫君 記録がこれまで訂正された事案一件当たりの保険料額ですが、平成二十一年一月、国会に報告されました厚生年金特例法の施行状況報告によりますと、厚生年金特例法あっせん事案三千五百七件について保険料額は三億七百五十九万円でございます。これを一件当たりで計算しますと保険料額は約十万...全文を見る
○蓮舫君 望ましいあっせん率というと、これ国民の立場に立ちますと、やはり自分が納得できないものはほぼすべて認めてもらいたいという思いはおありでしょうけれども、やはりここは第三者的な立場に入って、この方の思い違いではないか、あるいはもしかしたら良からぬ思い、不適正な申請ではないか、...全文を見る
○蓮舫君 財源が大体どれぐらい掛かるのかという質問レクをいただいておりましたので、五〇%という形で置かしていただいて今お話はさせていただいておりますけれども、この五〇%は、確定だという部分で今お話をさせていただいておりません。高まるのか低くなるのか、実際に法改正をお認めをいただい...全文を見る
○蓮舫君 失礼しました。  その御指摘でございましたら、所要額はもっと増える可能性はあると考えております。
○蓮舫君 何度も繰り返し御答弁させていただきますけれども、実際に法改正をお認めをいただきまして、新たな判断基準、法律に基づいた判断基準によって第三者委員会が動いてくる、あるいは、これまで非あっせんとされた方でももう一度第三者委員会に申告をされるという方もおられると思います。この分...全文を見る
○蓮舫君 具体的な事例は、今私ども、詳細な質問レクをいただいておらなかったものですから持ってはおりません。  ただ、今、坂本委員、その前段で御指摘になられた部分なんですけれども、一応確からしいで国民の利益を第一義的に考えると、これは、あっせんは当初は私どもも進むとは思っておりま...全文を見る
○蓮舫君 今回の私どもの提出させていただいた改正案では、御相談で第三者委員会に相談された方たちの案件を明らかに不合理かどうかだけで判断するものではなくて、併せて官公署に向かってしっかりと様々な雇用保険の資料であるとか公的資料を集めるよう義務付けも課しておりますので、そこは第三者委...全文を見る
○蓮舫君 脱退手当金に関しても、これまで我が党の部門会議では、多くの、いただいていないのに脱退手当金を受け取ったことになって、その先の年金がもらえない、社会保険庁に御相談をしてももうこれは何の対応もしてくれないという相談者の方、何人かお越しになられて、社会保険庁とも厚生労働省とも...全文を見る
○蓮舫君 申し立てた方の証言を一〇〇%信じるための法改正を私どもは提案しているんではなくて、これまでのいわゆる内部規定によって判断基準に一応確かであるという文言が入っているがために、第三者委員会の中で調査、協議をした結果、一応確かに当たる物証がなかったから、我々の心証としては、こ...全文を見る
○蓮舫君 山本委員、これは私ども、どうして法律事項にしたかといいますと、今現段階で基本方針、判断基準の中で関連書類はなるべく集めることと例示も規定をされているんですけれども、実際に非あっせんとされた方々で御相談された方たちとお話をすると、第三者委員会が関連書類を集めているんではな...全文を見る
○蓮舫君 三八%という数字、これ先ほど総務省からも御説明ありましたが、これはもう厚生年金、国民年金合わせたすべてのあっせん相談があった中であっせんされた割合でございます。  先ほど財源についてお話をさせていただいたのは、あくまで国庫負担という考え方に立っておりますから、本法律案...全文を見る
○蓮舫君 できるだけ正しいと思われる被害を求めておられて、正しく納付されたと思われる方たちをあっせんさせていただきたいと考えています。
○蓮舫君 決して国民に疑念を持たれてはいけないという御指摘は、全くそのとおりだと思います。  ただ、私どもは安易に、国の責任があるものに対してはその事業主には還付の、納付勧奨を行わないで税金ですぐ支払っていいとは考えておりません。その際には、一体どういう社会保険事務所の関与があ...全文を見る
○蓮舫君 当然、これは被害が救済される方が増えることを私どもは目指しているわけでございますので、五〇%厚生年金の方の記録が回復されて保険料分が、あっせん分が上がった場合に十五億ですが、これが六〇、七〇になってくると、やはりもう少し財源というのは広がってくると考えております。  ...全文を見る
○蓮舫君 御指摘の申立人は、私どもの会議にも来てくださって、様々なお話をしていただきました。  確かに、保険料を控除した物証はお持ちではないんですけれども、写真も持っているし、五十年前の入院の記憶ですとか、あるいは当時の勤務状況ですとか、大変明確で、しかも同僚の証言もある。しか...全文を見る
○蓮舫君 全く同じ考えでございます。
05月26日第171回国会 参議院 予算委員会 第25号
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○蓮舫君 民主党・新緑風会・国民新・日本の蓮舫です。  まず冒頭に、今回の北朝鮮の核実験ですけれども、四月の弾道ミサイルに続いて暴挙であって、決して許すことはできない。民主党としては、この場を借りて強く北朝鮮に抗議をいたします。  この一連の北朝鮮の行動ですけれども、明白に我...全文を見る
○蓮舫君 ありがとうございました。是非しっかりとした対応をお願いしたいと思います。  次に、年金について伺います。  まず、民主党が要請していた年金制度における世代間の給付と負担の関係についての試算結果が出ましたけれども、これで何が明らかになりましたか。
○蓮舫君 一言で言うと、世代間格差がより広がっていることが明らかになったんですね。  一九四〇年に生まれて来年七十歳の方と、一九八五年生まれ、来年二十五歳の方、国民年金の給付と負担の関係は前回試算とどう変わりましたか。
○蓮舫君 来年七十歳の方は〇・二プラス、ところが来年二十五歳の方はマイナス〇・二。つまり、七十歳の方と比べて、今、納付率が低い若い世帯は納めた保険料ともらえる年金の倍率がこれ低くなっているということでよろしいんでしょうか。
○蓮舫君 しかもこの国民年金の試算前提は、納付率は八〇%ですよね。実際の納付率六一%にすると、格差はもっと広がりませんか。
○蓮舫君 もちろん政治がちゃんと対応して日本の国力を上げていきたいとは思っているんですけれども、仮に経済の情勢がもっと悪くなったり出生率が悪くなると、この若い方の給付と負担の格差はもっと広がるということでよろしいですね。
○蓮舫君 いや、私は制度の問題だと思いますよ。経済の情勢いかんによって若い方の給付と負担の倍率がどんどん狭まってくると、これ納付率にやはり影響が出てくると思うんです。いかがでしょうか。
○蓮舫君 いや、定量的に八〇%と数値目標を掲げているじゃないですか。年金への信頼性がないから、これが六一%へどっと低くなっているじゃないですか。これを上げていかなければいけないときに、今回の試算で、若い人はどんなに払っても今の七十歳、御高齢者の方と比べたらもらえる割合が低くなって...全文を見る
○蓮舫君 国民年金の二分の一法案は、財源は二〇〇四年改正では税制改革をして安定的な財源を講じるとしていたものが、二年間だけの埋蔵金を使う極めて不安定な法改正で、これは私は相当大きな問題があると思っております。  それと、今回の試算でもう一つ明らかになったのは、働き方によってもら...全文を見る
○蓮舫君 つまり、厚労省が言うモデル世帯、だんなさんが四十年間同じ会社にずっと勤めて奥さんはずっと専業主婦だと辛うじて公約の五〇・一%の水準は保っているんですが、共働き世帯になるとこれが三九・九まで下がる。男子単身の場合だと三六・七まで下がる。  これは、ちょっとお伺いしますが...全文を見る
○蓮舫君 平成九年を拠点に共働き世帯と片働き世帯は逆になりまして、今そのまま圧倒的なトレンドは共働き世帯、その差は百六十万世帯の差があります。  こういうトレンドがあるのに、モデル世帯に片働き世帯だけを置いておいて、その方たちだけは給付水準の五割を維持するというのは、こういう喧...全文を見る
○蓮舫君 給付水準維持というんですけれども、試算の前提がやっぱり相当甘いと思います。給料は毎年二・五%ずつ上がっていく、運用利回りは毎年四・一%ある。この前提が壊れたら、政府の公約の五割というのはあっという間に崩れるもろいものだというのは指摘をさせていただいております。  今回...全文を見る
○蓮舫君 厚労大臣、引き続き一点だけ聞かせてください。  今政府の中で厚労省の分割という案がにわかに出てきているんですけれども、私は、分割ありきの議論を政府内でする前に、年金制度を始めとする社会保障制度をどうやって再構築するかという議論を国会で始める方が先だと思いますが、いかが...全文を見る
○蓮舫君 ちょっと分からないんですけれども、分割よりも制度設計の方が舛添大臣は優先だとお考えなんですね。
○蓮舫君 目指す方向は、私は分割ありきは反対だと思っております。  年金の予算について伺います。  この補正で年金対策費は幾ら計上して、何をされますか。
○蓮舫君 何のために。何のための、目的。
○蓮舫君 何のためにと聞いているんです。
○蓮舫君 消えた年金問題の解明と消された年金記録の解明、大切な予算ですよ。五百二十億、賛成しますけれども、ちょっと確認をさせてください。この予算案は、予算額は、今回緊急に補正予算に入れたのは、本予算のときには想定できない急に発生した事項だったんですか。
○蓮舫君 いや、困難じゃないですよ。ねんきん特別便は受給者、特に御高齢の方は去年の春から送っていて、それの対応をするのは去年の春から分かっていたことです。それを今回の本予算に入れるのは困難で補正に入れたと。本予算に入れるのを忘れただけじゃないですか。
○蓮舫君 資料四に予算要望を入れていますけれども、その作業をする土地建物賃料とオンラインシステム業務庁費合わせて五十九億円を計上しておりますが、具体的に、どの土地、どの建物を借りて、どのような作業をして、どんな効果を生むためにこのお金を積算しましたか。
○蓮舫君 どの建物を借りるってもう決まっていて、その場所代が幾らって決まっていて、そこで外注する外注費はこれぐらいだって決まっていて、こういう作業がこれだけ進むという見積りはあるんですか。
○蓮舫君 私がいただいたのは今長官が言ったのと同じでしょうけれども、予算成立後に調達手続に入るので、現時点で仕様書、契約書はありません。分からないじゃないですか。どうやって積算したんですか。
○蓮舫君 与謝野大臣、社会保険庁と仕事をしていると、仕事があるから予算を付けているんではなくて、予算が通ったら仕事を考えようという考え方なんです。  大臣は所信の中で、今回の補正予算十五兆円は厳選された優先順位の高いものを抽出したと。これ、厳選された基準に合っていますか。
○蓮舫君 とてもその厳選の認識が違うなと今伺っていたんですけれども。  次に、四・三兆円掛けて四十六の基金をつくるんですが、この基金というのは私は、これは一体いつだれがどのようにどういうふうに使って、効果が見えないなという問題があると考えております。  例えば、舛添大臣にお伺...全文を見る
○蓮舫君 保育所の整備は大賛成です。ただ、この基金の交付が決まったのは三月の中下旬ですから、基金事業はまだほとんど動いていないと思いますが、現状どうですか。
○蓮舫君 基金にどれぐらいの需要があるかも分からない、待機児童の解消にどれぐらいつながるのかも分からないのに、新たに千五百億円を基金がつくられた二か月後にまた積むというのは、これは何の目的でしょうか。
○蓮舫君 一つ一つ言われたことは大切だと思うんですけれども、何か積み上げただけのような印象が否めないんです。千億の基金にまた千五百億積み足して、三年後どうなるか分からない、効果もまだ分からない。これ、少子化対策に資するという、どういう試算をして千五百億円というお金を出したんでしょ...全文を見る
○蓮舫君 国としてやはり定量的というか、明確な数値目標、大きな目標があることによって初めて地域と一体となって力強い少子化対策支援ができるのに、今回のこの基金のこのお金の積まれ方というのは私は極めて、積み上げ方式で効果がそれほど出るのかどうなのか、残念ながら疑念を持っています。 ...全文を見る
○蓮舫君 認定こども園と私立幼稚園のテレビをデジタル化、幾らですか。
○蓮舫君 十一億掛けてテレビをデジタル化することが緊急に行う幼児教育の向上でしょうか。
○蓮舫君 幼稚園でデジタルテレビを見せて子供の教育力が上がるんだったら、家で見せます。幼稚園に求められているものはもっと違うものじゃないですか。大臣、どうでしょうか。
○蓮舫君 そんなにテレビに教育力の向上を期待している文科省というのは本当にいいのか、私、今心配になっています。  次に、基金の中のもう一つの事業なんですが、母子家庭等対策で託児サービスの提供という事業がありますが、これは何でしょうか。
○蓮舫君 職業訓練を受けている間、母子家庭のお子さんを預かってくれるサービス、非常に望まれると思います。これに十億近くの予算を付けて基金で組んでいる。ところが、この基金とは別事業として、託児サービスを付加した委託訓練の実施という補正案による事業があります。これは何ですか。
○蓮舫君 今御説明のあった事業と基金でおやりになる託児サービスの事業は実は全く同じ内容です。今、後者の方なんですけれども、基金とは別の事業、どこに委託していますか。
○蓮舫君 独法の雇用・能力開発機構は、去年十二月二十四日の決定でどうなると決まりましたか。
○蓮舫君 廃止する機構に、基金の中にわざわざある事業を抜き取って六億円掛けて委託をすると。  この機構の剰余金、幾らありますか。
○蓮舫君 独法の雇用・能力開発機構は、私のしごと館でさんざん雇用保険の事業主負担分の浪費を行って無駄を重ねて、廃止が決まって百六十億の内部留保金、剰余金があるにもかかわらず、今回わざわざ基金に組み込んだ中から一部、六億だけを切り取るというのは、これは国民の理解が得られると思います...全文を見る
○蓮舫君 いや、廃止する独法を何も迂回しなくても、基金で都道府県を基にしてそして民間に直接お金が流れるようにした方が経費が安くなるんじゃないですか。
○蓮舫君 済みません、通告していないんですが、与謝野大臣、こういう一つを見ても、廃止をする独法にあえて事業を付けて、基金である事業と同じようなものを付けて、そしてやっていくことが理解が得られると言うんですけれども、私はなかなか理解できませんが、説得していただけませんか、私のことを...全文を見る
○蓮舫君 じゃ、若干、独法の例をもう一つ御紹介します。  国立青少年教育施設に武道場を整備するとありますが、これは何ですか。
○蓮舫君 長く言われましたけれども、一言で言うと、武道場を造るとお客さんが増えると言っているんですよ。  じゃ、既に整備をした八か所の施設で、武道場を造る前と造った後では稼働率が飛躍的に伸びたんですか。
○蓮舫君 武道場で稼働率三三%のところもある。一〇〇%いっているところ一か所もないんですよ。なのに、この独法が持っている施設の残りの武道場が設置されていないところには、今回補正、手挙げたら全部認められるから全部出しちゃえと。  この独法には、理事長と理事四人のうち二人が文科省の...全文を見る
○蓮舫君 この独法、箱物整備だけで今回の補正で七十二億円付いています。そのうち武道場は約十二億、資料の十一に付けていますけれども、文科省にお願いをして、この武道場の予算要望、財務省に出した紙を下さいと言ったら、この二行が出てきました。武道場整備のため、六千七十一万掛ける十九施設、...全文を見る
○蓮舫君 どんなやり取りがあったんでしょうか。
○蓮舫君 やっぱり理解できないんですね。  このほかにも、今回私、予算書を全部読みましたよ。全部読みました。十五兆、こんなので本当に十五兆使っちゃっていいんだろうか、こんなので国民一人十二万円の負担をお願いしてしまっていいんだろうかというものが本当に後から後から出てくるんです。...全文を見る
○蓮舫君 十億台の予算を付けて、小学校で要るところありますかと言って予算をあげて、電気炊飯器を買わせて、学校の給食でそれぞれ御飯を炊いて、炊きたての御飯を食べてくださいという予算ですね。十億で何台分の電気炊飯器ですか。
○蓮舫君 三十人のクラスだと何台要りますか。
○蓮舫君 三十人学級が、じゃ三クラスあって、一年生から六年生まであると、三十六台。その三十六台の電気炊飯器をタイマーで給食の時間に合わせて御飯を炊くと。これ、電気代はだれが払うんですか。
○蓮舫君 衛生管理とか、あるいは今小学校の給食というのは五五%が外注しています。外部のセンターにお願いをしている。そうすると、その外部に頼んでいるところが手を挙げて、炊飯器をもらって御飯を炊くとなると、また人を雇い入れなければいけない。  電源に、人、衛生管理、これはだれが担当...全文を見る
○蓮舫君 大臣にお伺いしたいと思うんですけれども、炊きたての御飯を食べてほしい、子供たちに。あるいは、その産地、その自分が育っているところでできたお米を食べて、自分たちの食べ物がどこから来ているんだと、トレーサビリティーに関心を持つということを私はこれは否定しません。とてもいいこ...全文を見る
○蓮舫君 どうしてもここの考え方がなかなか理解できない。単年度で十億で炊飯器ですよ。これ、思い付き以外何でもないじゃないですか。  実際の負担とか、学校設置者が負わなければいけないのは学校で考えてくださいという予算ですよ。本当に食育を考えているのであれば、だって、ほかにも農村を...全文を見る
○蓮舫君 ありがとうございました。
06月02日第171回国会 参議院 厚生労働委員会 第12号
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○蓮舫君 民主党・新緑風会の蓮舫でございます。  まず、年金の法案の質疑に入る前に、若干確認をさせていただきたいことがございます。  五月の二十六日に厚生労働省の職員が逮捕されました。これ一体どういう事件だったのか、概要の御説明をいただけますでしょうか。
○蓮舫君 虚偽公文書偽造などの容疑で逮捕。逮捕された容疑者は、障害保健福祉部企画課の係長だったときに、凜の会という、障害者団体の実体がないにもかかわらず証明書の発行を認めるうその決裁文書を作成、証明書を偽造したのではないかと報道されているんですね。  郵便事業会社にお伺いをいた...全文を見る
○蓮舫君 低料金郵便制度を使うためには障害者団体であるという公的な証明書がこれ大変重要な要件になってくるんですけれども、凜の会が厚生労働省発行の証明書を添えて、団体として、郵便事業会社の前身ですけれども、承認されたのは何年ですか。
○蓮舫君 平成十六年度、二〇〇四年は、この逮捕された職員がこの証明書作成を担当している年です。  厚労省にお伺いします。二〇〇四年度、平成十六年度に厚労省として公式に発行した証明書は何件ですか。
○蓮舫君 つまり、その凜の会は、厚労省が公式に証明書を発行したゼロ件の年に証明書の発行を受けて、郵便事業会社に低料金第三種郵便の承認を受けていると。郵便事業会社から今回厚労省にそのときに提出された証明書の事実確認が行っていますが、その事実確認をした結果、どうだったでしょうか。
○蓮舫君 つまり、偽物だったということですか。
○蓮舫君 その偽物だと思われる証明書には厚労省の公印、公的な判こ、印が押してあったと聞いていますけれども、これは本当でしょうか。
○蓮舫君 公印はだれでも勝手に自由に使えるんでしょうか。
○蓮舫君 児童家庭局長にお伺いします。当時の企画課長として決裁されましたか。
○蓮舫君 これも報道なんですけれども、国会議員から相談、依頼を受けたという元部長の証言がマスコミで報道されておりますが、元部長から、あるいは国会議員から、当時企画課長だった児童家庭局長は何らかの相談がありましたか。
○蓮舫君 〇四年に厚生労働省は、障害者団体の公的な証明書の発行はゼロ件だった。でも、その年に凜の会は、厚労省が発行したとされる証明書をもって低料金郵便制度の承認を受けている。その証明書を作った職員が公文書偽造で逮捕された。その職員の直属の上司だった当時企画課長だった児童家庭局長は...全文を見る
○蓮舫君 この答弁のありようについては、是非、委員長、理事会で協議をお願いしたいと思います。
○蓮舫君 最後に、郵便事業会社に一つ確認をさせていただきたいんですが、今回の事件によって、障害者団体にとって、今後、この低料金郵便制度が持続するのかどうなのか非常に不安に思っておられるんですが、この件はどうでしょうか。
○蓮舫君 ありがとうございました。郵便事業会社さん、どうぞ御退席ください。  それでは、年金法案の審議に入らせていただきたいと思います。  今回政府が提案されている国民年金法の改正案、私どもは大きく二つの意味で問題があると考えております。  一つは、平成十六年度改正では、基...全文を見る
○蓮舫君 済みません。児童家庭局長さん、どうぞお帰りください。ありがとうございました。  今年金局長から御説明をいただきましたけれども、この経済前提は内閣府の試算によるもので、経済中位ケースを想定するとなっています。この経済中位ケースというのは資料三にお付けをさせていただいてお...全文を見る
○蓮舫君 今年度の実質成長率が〇・〇%で、来年度が回復をしてプラス一・五%という試算で今回の年金財政検証の経済前提が置かれています。  併せて内閣府に伺います。二〇〇九年度一月から三月期の実質GDPの成長率はどれぐらいで、年率に換算するとどれぐらいでしたか。
○蓮舫君 つまり、内閣府の試算で今年度〇・〇と言っておりますけれども、実質はもう年率に計算するとマイナス一五・二%、相当乖離が出ている。  この前提となったシナリオでは、来年度に世界経済が順調に回復をして、二年後の二〇一一年から一五年までに日本で消費税を五%更に上げ、かつ十四・...全文を見る
○蓮舫君 いや、見通しとして、この中位ケースで今後経済は回復しているとまだ見ておられるんですか。
○蓮舫君 百年間にわたる年金財政の見通しを検証する前提というのは、私は相当堅めに見るべきだと考えています。  世界経済危機とか金融危機、あるいは新型インフルエンザの問題など、今、世界経済、特に日本もかつてない状況に置かれていると思っております。もちろん、こうした危機を克服するた...全文を見る
○蓮舫君 この十年間の対物価実質運用利回りは平均値で実は二・九%なんです。この数値は、長期経済前提の経済低位ケース対物価実質、ほぼ同じなんですね。この十年間の運用利回り平均値を置くだけで代替率はもう五割を割り込むと。しかも、今より経済状態が良かった五年前の財政検証では、名目で運用...全文を見る
○蓮舫君 いや、厚労省の想定より〇・二%運用利回りが下がるだけで所得代替率は五割を切るんです。所得代替率を五割を切ると公約違反になるから、ここは絶対切ることができないから、だからあえて、五年前に現実的な低い運用利回りにしたものを高く置くことによって政府公約の五割を維持する逆の計算...全文を見る
○蓮舫君 運用実績をお伺いします。  厚生年金、国民年金の積立金の運用状況をお知らせください。
○蓮舫君 平成二十年度の第三・四半期だけでおよそ九兆の運用損が出ている。  財務省にお伺いします。  国家公務員共済年金は、国民年金、厚生年金と違って財務省が運用しているんですが、二十年度の運用状況はどうなっていますか。
○蓮舫君 二十年。
○蓮舫君 平成二十年度の第三・四半期までの運用損、額でいうと幾らですか。
○蓮舫君 資料四に財務省のデータ付けておりますけれども、昨年一年間だけを見ても国民年金、厚生年金の資産運用あるいは国家公務員共済年金の資産も大きく落ち込んでいる。  運用利回りを〇・五%高めに設定すると、給付水準を実は二%押し上げる効果があると。だから、この利回りというのはやっ...全文を見る
○蓮舫君 いや、今回の財政検証で唯一現実的だなと私たちが思うのは出生率だけです。それ以外は非常に甘い。  例えば、〇四年の検証では、二〇二五年に働く三十歳から三十四歳の女性の割合はどれぐらいと言っていましたか。
○蓮舫君 六五%。  では、今回の検証で二〇三〇年に働く三十から三十四歳の女性の割合はどれぐらいでしょうか。
○蓮舫君 二〇二五年、前回は六五%だったものが今回計算したら二〇三〇年には約七九%、飛躍的に女性の労働力市場への参入が進むんですね。  どうやって改善されるんでしょうか。
○蓮舫君 女性のM字型カーブを解消するのは、当然私たちも協力をしたいと思っております。女性が社会にもっともっと参画しやすいための環境改善を政策として講じるのは当然だと思っております。  今回の労働力率の前提となった労働力需給の推計というものがあるんですが、ここでは三つのパターン...全文を見る
○蓮舫君 今からほぼ二十年後に三十から三十四歳の働く女性の労働市場への参加が進まない場合、労働力率は約六六%です。一定程度進むと労働力率は六八%、二%しか伸びないんですね。ところが、今回試算の前提に置いた相当程度進むケースだとそれが一気に七九%になるんです。これは政策効果が反映さ...全文を見る
○蓮舫君 保育所幼稚園在所児童比率、二倍の伸びになるというんですね、今から二十年後に。どうやって今から二倍になるんですか。箱物を造りまくるんでしょうか。
○蓮舫君 これは、過去十年間の平均値を単純延長して、単純延長しただけでは問題だから少し定率的に補完をして六四・四%だという計算なんですけれども、この数値を実現するためには、二十年間の間に子供の数がどれだけ増えて、幼稚園、保育所に入る子供がどれぐらいおられて、それに対してどういう整...全文を見る
○蓮舫君 極めて楽観的だと思います。  しかも、ほかには、男性の家事分担割合が上昇する。大変うらやましいと思いますが、どうやって上昇するんでしょうか。
○蓮舫君 〇六年に男性の家事分担割合は一二・二%、それが二〇三〇年に三七・二%に上昇する。どんな政策ですか。どんな政策でこうやって具体的に男性の意識が変わって働き方が変わるんでしょうか、この二十年間で。
○蓮舫君 お話をお伺いすると、スウェーデンでは男性の家事分担割合が三九%だから、それを目標にするという極めていいかげんな楽観的な数値目標を今回の三十から三十四歳の女性の労働力が、労働市場への参画が進むという前提に置いているんです。  さらに、このケースでは男女間の賃金格差が二〇...全文を見る
○蓮舫君 あるべき姿を前提に置くというのを否定はしませんが、あるべき姿までどうやって到達するかという政策も一緒に出していただかないと、それは極めて楽観的な数字だと私たちは思います。  賃金上昇率も、やはりこれは相当驚くほど高い数値が前提となっています。財政検証の前提では二・五%...全文を見る
○蓮舫君 いや、ただ、この過去十年間を見ましても、労働に回らないで資本、いわゆる内部留保に回っているのがトレンドですけれども、このトレンドが飛躍的に変わるというのは何でなんでしょうか。
○蓮舫君 いや、厚生年金財政において賃金上昇率は収入そのものに直結するから、こここそ相当リアルな数字を置かなければ楽観的だという批判は免れないと思うんです。  資料五を御覧いただきたいんですが、民主党として厚労省に試算をお願いしました。実質経済成長率、物価上昇率、名目賃金上昇率...全文を見る
○蓮舫君 私どもは何も不安をあおろうとしているわけではなくて、より現実的に、十年、二十年間の平均値、実質こういう経済前提だった数字だったらどうだろうかといったときに、やはり今の制度というのは百年安心なんだろうか、この制度設計はそろそろ見直すときに来ているんではないんだろうかという...全文を見る
○蓮舫君 是非始めたいと思うんですけれども、この法案を進めちゃうとまた始めるきっかけが遅くなるのかなと思っているんです。  この財政検証を私たちは無意味だとは申し上げておりません。ただ、その前提条件が余りにも恣意的に置かれているんでないかという思いが払拭できないんですね。  ...全文を見る
○蓮舫君 六一・五%。これ、昨年の国民年金納付率は六三・九%でした。まだ単純に期間で比較はできませんけれども、下がってきている。  資料六に平成二十一年財政検証の諸前提という厚労省からいただいた資料をお付けしましたが、ここにはどこにも国民年金納付率は記載されていないんですね。あ...全文を見る
○蓮舫君 最新の国民年金納付率は六一・五%です。なぜ八〇%という理想的な数字を、しかもここに書かないで、何々等の「等」の中に含むんでしょうか。これ、私どもの部門会議のときに現場の若い担当職員にお伺いすると、この財政検証の諸前提という紙、報告するリポートにスペースの関係で書き込むの...全文を見る
○蓮舫君 スペースに記載した、しなかったという問題だけにとどまらないで、国民保険料納付が困難な方、免除制度や学生納付特例制度あるいは納付猶予制度を受けている方を母数に入れて、これ国民年金の納付率を再計算すると、平成十九年の国民年金納付率は六三・九%ではなくて実は四七・三%まで下が...全文を見る
○蓮舫君 国民年金保険料の完納者も半数に足りていない、これ資料七に付けています。それで、金額ベースを資料八に付けていますが、平成十九年度、納付されるべき国民年金総額は幾らで、それに対して未納額は幾らでしたか。
○蓮舫君 大臣、国民年金、もう本当に見直さないといけないぐらいになっているというのがお分かりいただけたと思います。一・七兆納めていただかねばいけないのに、未納額がおよそ半分ですよ。しかも、その大半に当たる未納額九千億の中の八千億は、もう時効で消滅して取り立てることができなくなって...全文を見る
○蓮舫君 さらに、年金の問題深刻だなと、国民一人一人の立場から不安だなと思わせるのが、今回の財政検証でマクロ経済スライド、五年前の検証時よりも十年間延びている。結果、二十七年掛かることが明らかになりました。まず、基礎年金へのスライド調整はどういう姿になったでしょうか。
○蓮舫君 報酬比例部分のスライド調整はどうですか。
○蓮舫君 報酬比例部分、基礎年金部分、共に二〇一二年からマクロ経済スライド調整が始まるんですけれども、報酬部分は八年間、二〇一九年に終わる予定、ただ、基礎年金部分は二〇三八年まで二十七年間ずっと続くことになる。二十七年間給付水準を物価や賃金の伸びよりも自動的に抑える仕組みが働き続...全文を見る
○蓮舫君 ただ、デフレ傾向が続く限りこのマクロ経済スライド調整というのは働かなくなるというか、ずれていくんですよね、先にもっと。どんなに厚労省が賃金を上げるとか物価を上げるとかいろいろ努力をすると言われても、一二年度からスライド調整が始まるとはこれはまた限っていないわけで、また将...全文を見る
○蓮舫君 来年七十歳の方は、納めた保険料に比べいただける年金額が前回六・三倍だったのが六・五倍でプラス〇・二お得になっている。でも、来年二十五歳の方は厚生年金では二・三が二・三になっていますから全く変わらず。国民年金で見ると、来年七十歳の方は四・三が四・五倍でプラス〇・二お得。来...全文を見る
○蓮舫君 小さなところで評価しないで結構です。  世帯類型別の所得代替率でいうと、夫のみ就労の場合、いわゆるモデル世帯、二〇五〇年の所得代替率は五〇・一%、四十年間共働きだと三九・九%、男子単身の場合だと三六・七%、女子単身だと四五・〇%、モデル世帯だけが辛うじて所得代替率五割...全文を見る
○蓮舫君 四十年間だんなさんが正社員サラリーマン、四十年間奥様が専業主婦で、それでお子様が二人、これがモデル世帯で、二〇〇四年の法改正のときには、年金保険料を上げて御負担をお願いしますけれども、このモデル世帯の方たちは所得代替率、給料の半分は維持しますから御安心くださいという喧伝...全文を見る
○蓮舫君 私がお伺いしているのは、政府がこれまでお約束をして主張されてきたモデル世帯、所得代替率五割が保障される方たちは、全世帯のうち何%、どれぐらいおられるんですか。
○蓮舫君 予算委員会の審議で渡邉局長は、年金受給者の中で約六割の世帯が、夫が現役時代に主に正社員であった世帯のうち妻が厚生年金に加入していないと答えているんですけれども、これがモデル世帯の受給者の中の数ですか。
○蓮舫君 妻が厚生年金に本格的に加入していなかったものと考えられる、この六割の方は、じゃ奥様は四十年間専業主婦なんですか。
○蓮舫君 そうすると、この中からモデル世帯が何割いるというのは分からないんですね。
○蓮舫君 そうすると、政府がお約束をした二〇〇四年の年金改正で、それ以降ずっと喧伝されてきた、御安心ください、モデル世帯の御家庭の方は所得代替率五割は維持しますという方は一体どこにおられて、何人ぐらいおられて、どの方たちにお約束したんですか。
○蓮舫君 今朝、部門会議でいただいた資料なんですけれども、モデル世帯一体どこにおられて、どういう方に約束をしているのか。いろんな計算を出してくださいって資料をいただいたんですが、二〇五〇年度における世帯一人当り所得別の年金月額及び所得代替率という数字をいただきました。二十一年財政...全文を見る
○蓮舫君 いや、納得できません。二〇〇四年の改正のときには保険料を上げる負担を国民にお願いをした。国庫負担は三分の一から二分の一、これは税制改革で行っていくという約束をした。その代わりモデル世帯の方には、所得代替率は五〇%は維持しますと大々的に言ってきたんです。今お話を伺っている...全文を見る
○蓮舫君 せっかくお越しいただいているので大村副大臣にも、通告はしていないんですけれども、政治家として、二〇〇四年の年金改正のとき、どなたに対してモデル世帯は五割維持が可能だと説明されましたか。
○蓮舫君 いや、全く筋違いな話をされています。  意味のあることは五〇・一%とおっしゃいました。五〇・一%の所得代替率を維持するために財政検証の数値が甘いんじゃないかと、一時間半にわたって私は今質問をしてきたんです。しかも、最後に質問をしているのは、その五〇・一%の恩恵を受ける...全文を見る
○蓮舫君 一つフォローしておきますけれども、私たちの案では、最低保障年金はすべての方に入れるとは考えていません。基本的には所得比例ですから、豊かな方は豊かに掛けていただいて、それに見合うだけをいただいて、その方にまでも税で再分配を課せようとは思っていません。こういう議論って実はも...全文を見る
○蓮舫君 そうすると、今回、税制改正が行われて安定財源は確保されましたか。
○蓮舫君 改正法二〇〇四年には、今局長が御答弁したような条文がありましたか。
○蓮舫君 法律にない臨時財源で手当てをしようとしているんです。そしてそこに、税制の抜本改革を行うことなしに二・五兆円もの埋蔵金に頼ると。この二・五兆円の埋蔵金は安定財源ではないですよね。
○蓮舫君 後付けで法的根拠を作ったんですね。  財務省に聞きます。  財政投融資特別会計、今回、一般会計に特例的に繰入れを活用するんですが、この特会のお金の財源、目的は何でしょうか。
○蓮舫君 金利変動の損失に対応するための特別会計。非常に分かりやすい。  今回のように、一般会計にこの特会から繰り入れて、法律にあった税制改革で安定財源を確保できなかった年金国庫負担分に使うことは、特別会計で想定されていますか。
○蓮舫君 特別会計法で一般会計に繰り入れることは想定していない、今回は臨時特例法で繰り入れる。  過去に一回でもありましたか、こういう特例的な措置。つまり、特別会計法を超えて特例的に一般会計に繰り入れてほかの補てんというものに使われたということが。
○蓮舫君 過去にない形で法律を作って、特別会計からいわゆる埋蔵金を活用して安定財源ではないものを二年間措置する。三年目以降はどうされるんでしょうか。
○蓮舫君 大臣、ちょっと考え方聞かせてください。二年間は埋蔵金、三年目以降税制改正できなかったらまた埋蔵金、こういうことでしょうか。
○蓮舫君 そうはいいましても、五年前にも税制改正は行うと言われて、この五年間、政府・与党の中で税制改正はどうするんだという議論が後ろ向きになってきて、そしてこの事態になって埋蔵金に活用するしかないという前例がある中で、二年間でまた税制改正を行うと言われてもなかなか信頼できないんで...全文を見る
○蓮舫君 済みません。どういう意味でしょうか。経済情勢が悪かったら引き上げないということですか。
○蓮舫君 ところが、その後、平成二十一年の四月十日、この春です、政府・与党会議で経済危機対策が発表されました。資料十です。ここでは、「財政の持続可能性を確保する観点から、累次の経済対策として実施される措置を踏まえ、「中期プログラム」について、必要な改訂を早急に行うこととする。」と...全文を見る
○蓮舫君 ちょっと分からないんですけれども、必要な改訂を早急に行う、これは具体的に何ですか。
○蓮舫君 よく分からないんですが。麻生総理が力強く言いましたよね、中福祉中負担、二〇一一年に消費税を上げる、それで中期プログラムに沿っていくんだと。でも、春になったら、経済対策はどうなるか分からない。今後、景気対策の効果が出るか分からない。つまり、後退したという受け止め方でいいん...全文を見る
○蓮舫君 つまり、税制抜本改革は先送りされる可能性もあるという理解でよろしいですか。
○蓮舫君 舛添大臣、政府がやろうとしていることがどうもいま一つ分からないといいますか、今の宮澤副大臣の答弁も私は分かりません。  去年の十二月の中期プログラム、その方針は賛否はありますけれども、政府の姿勢として私は評価をしています。財源を示して、そして改革の道筋、工程をお示しを...全文を見る
○蓮舫君 国民のコンセンサスを得るいい機会がもう間近に迫っていると思います。解散・総選挙で是非政府・与党、特に自民党も社会保障の改革の具体的な案をお示しをしていただいて、そして私たちの一元化という案を御提案してまいりますので、是非そこでは戦わせていただきたいと思っています。  ...全文を見る
06月16日第171回国会 参議院 厚生労働委員会 第16号
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○蓮舫君 民主党・新緑風会・国民新・日本の蓮舫でございます。  私は、今回のこの基礎年金へ国庫負担を三分の一から二分の一に引き上げる法案の審議を進めれば進めるほど、この法案を本当に通していいんだろうか、優先順位で言えばこの法案を通す前に制度設計そのものの見直しを与野党共に始めな...全文を見る
○蓮舫君 国民に信頼される日本年金機構、社会保険庁が日本年金機構に変わることでどうやって信頼されるんでしょうか。
○蓮舫君 組織として看板が変われば中身が劇的に良く変わるとはとても思えないんですね。例えば、消えた年金問題を一つ取りましても、これ、舛添厚生労働大臣も、あるいは歴代の総理、今の麻生総理大臣も含めて、ほぼ社会保険庁の組織の関与を断定しています。  じゃ、だれが、どういうふうな消え...全文を見る
○蓮舫君 私が国会でこの消えた年金問題を取り上げたのが二〇〇七年の五月二十二日でした。あれから二年がたちました。五千万件の記録が今御本人の元の記録に統合されたのは千十万件のみです。まだほとんどが解決されていない。  この時点までで、消えた年金問題に関しては税金、経費は幾ら使われ...全文を見る
○蓮舫君 一千億もの税金を使って、国民は全く悪くない、国民は自分の記録が消えているというのはつゆとも疑ってはいなかった。それの記録を戻すのに税金を使っていくという方針もなかなか私分からないんですけれども、他方で、日がたつにつれて職員の関与というのも随分明らかになってまいりました。...全文を見る
○蓮舫君 この十七件の事案については去年の一月に調査を始めて、四月に中間報告をされて、去年秋の九月に調査結果を関係閣僚会議に御報告をされたと。  その去年の九月からもう九か月たっているんですけれども、去年の九月に職員の関与が明らかになった相馬社長の案件一件、これはこの職員がほか...全文を見る
○蓮舫君 複数の改ざんを行っていた。じゃ、この職員は何か所の事業所でトータルで何件の改ざんを行ったんですか。
○蓮舫君 麹町と杉並と府中、三か所の社保事務所で徴収業務をしていて標準報酬月額を不適正に引き下げる関与を行っていたんじゃないか。何件ぐらいあるんですか。つまり、九か月も調査している。まだ結果が出ない。一人の人が三つの事業所で携わった案件は、じゃ何件あって、だから調査が進まないとい...全文を見る
○蓮舫君 一けた台の確認作業をするのにどうして九か月掛かるんですか。  職員の関与の調査をお願いしたのが七月、関与が記憶にないというのは全部外されているんですけれども、一件だけ、これも民主党の部門会議に社長が勇気を持って顔を出して名前を出して証言をしてくれて、社会保険庁の事務所...全文を見る
○蓮舫君 いつ終えますか、調査は。
○蓮舫君 次に、去年十月から改ざんされた可能性が極めて高い年金受給者二万件の方の戸別訪問を始めておられますが、最新の実施件数、あるいは改ざんはどのぐらいの割合、どれぐらいの件数で行われていましたか。
○蓮舫君 戸別訪問をしてもまだ三千人の方には当たれていないと。  当たれた中で見て、本人の記憶、事実と年金記録が違う割合が五五%、極めて高い改ざん率だと思います。しかも、百八十五件がこれは具体性のある内容の回答をされた方、社保事務所職員の関与について。具体性とは何ですか。
○蓮舫君 その社会保険事務所職員はすべて現職ですか。
○蓮舫君 退職した後だと処分はできないんですね。だから、これも調査を急いでほしいというのを私たちは随分前から御提案と御相談をさしていただいております。この調査、どうなっていますか。
○蓮舫君 去年の十一月に分かった六十九件の職員の関与を調査を始める通知が四か月後の三月十九日に出されているんですね。通知を出したときには既に新たに職員関与、具体性のある、名前も出ているものは九十件増えていたんですよ。でも、この九十件は外して、あえて去年の十一月段階の六十九件で調査...全文を見る
○蓮舫君 調査の通知から三か月が経過しました。結果まとまりましたか。
○蓮舫君 二万件の戸別訪問をすればするほど具体性のある証言、つまり職員の関与という数が増えていっているんですね。せめて、これ中間報告で、職員が改ざんに関与していた事例の傾向だけでもお示しいただけないでしょうか。
○蓮舫君 改ざんの種別といいますか、いわゆるその傾向が幾つか明らかになれば、解決マニュアルというものを組むことができますし、社保事務所の職権で訂正をすることも私はもうちょっと早く進めることができると思っているんですね。  その調査の内容が明らかになれば調査がしづらくなるという極...全文を見る
○蓮舫君 疑いたくないんですけれども、時間が掛かれば掛かるほど、関係した職員が関係する書類を隠したり、捨てたり、改ざんしたりするんじゃないかと。今までもあったじゃないですか。だから、これは急いでくださいとお願いをしているんですよ。  しかも、この調査、二万件の戸別訪問と調査等は...全文を見る
○蓮舫君 二億円掛けて戸別訪問をして、そして調査も行って、その調査結果は、今調査中でいつ出るか分からないし、いつ報告できるかも分かりません。国民は納得できません、この説明では。  じゃ、もっと聞きます。この二万件のうち記録が戻った方は何人いますか。
○蓮舫君 二万件の戸別訪問調査をして、二億円を掛けて、記録が戻った人が百七十七人。これが本当に迅速な行動なのかどうなのか、費用対効果に私は大きな疑義があります。  元々、この二万件を抽出した三条件、この三条件自体も私は、これは意図的に条件を外していると思います。総務省の第三者委...全文を見る
○蓮舫君 優先的に救ってさしあげなければいけない年金受給者の方から迅速な処理をするために戸別訪問を始めた。大臣はそのときに私の質問に対してそういう説明をした上で、あえてこの改ざんの可能性が高い六万九千件のうちの四万九千件を外した理由を伺ったら、今年の四月からねんきん定期便が行くか...全文を見る
○蓮舫君 時間が掛かり過ぎているのは、こういう救済措置だけじゃなくて調査も相当時間が掛かっている。  今日、午前中の財金との連合審査会の中で梅村委員からも質問がありましたけれども、これ大阪と奈良の事案ですよね。国民年金保険料は二年の時効をさかのぼって保険料を納付することはできな...全文を見る
○蓮舫君 いつまでにやられますか。
○蓮舫君 この二千三百件の調査では関係する職員への事情聴取も行われていると聞いていますが、何人ぐらいの職員が関係していたんでしょうか。
○蓮舫君 この処理に関与していた職員が明らかになった場合には、当然処分はされますね。
○蓮舫君 あと六か月間で社会保険庁はなくなるんです。日本年金機構になります。  確認ですが、平成二十二年一月に設立される日本年金機構では、社会保険庁時代に懲戒処分等をされた方は採用されないんでしょうか。
○蓮舫君 懲戒処分を受けた方を含め社会保険庁の職員すべてが日本年金機構に採用されるわけではないんですが、資料の三に付けておりますが、国家公務員なので分限免職回避の努力を行わなければならないと。じゃ、社保庁の職員から日本年金機構に行けない職員は、ほかにどういったところで受皿となるん...全文を見る
○蓮舫君 健保協会には何人、厚労省には何人配置されますか。
○蓮舫君 厚労省に千二百人前後採用されると聞いていますが、そうですか。
○蓮舫君 社会保険庁の職員は一万三千人、約一万三千人います。健保協会に四十五人、厚労省に千二百人前後が採用されて、日本年金機構には正規で九千八百八十人、これ准職員で千四百人。合わせると、一万二千五百二十五人。今、退職勧奨とか分限免職って言いましたけれども、ほとんどの職員が公的な機...全文を見る
○蓮舫君 この七百九十二人は、健保協会、日本年金機構では採用されません。厚労省は採用しますか。
○蓮舫君 つまり、採用する方向なんですよね、厚労省で。  じゃ、資料四を見ていただきたいんですけれども、日本年金機構に行きたいという候補一万千百十八人を書類などで、面接などで審査をして、不採用と決めた二十八人がいるんですが、この二十八人も厚労省へ就職、採用されることは否定されま...全文を見る
○蓮舫君 採用される可能性はあるんですね。
○蓮舫君 つまり、社会保険庁時代に処分を受けた者、あるいは審査をして日本年金機構で不採用と決まった者が厚生労働省に堂々と採用されるというのはどういう了見なんでしょうか。
○蓮舫君 いや、分限免職回避は分かるんですが、まじめに働いてきた職員が非公務員型の年金機構に行く、あるいは不祥事を起こした職員は国家公務員として厚労省に採用される。個人データののぞき見ですとか国民年金保険料の不適正な処理、法令違反をした職員が行政府、国家公務員として残るということ...全文を見る
○蓮舫君 いかんともし難くても、私は、国民の理解をこれ得られないのであれば、いかんともし難い部分のルールを変えなければいけないと思っています。  私たちは、これは日本年金機構はもう一回白紙に戻そうと思っています。日本年金機構で民営化しちゃったら、日本郵政と同じような、また信じら...全文を見る
○蓮舫君 一人三百二十七人の名簿を四日を掛けて審査、一人一日八十余人の審査を行っている。丁寧な審査ができているのかなという数です。  しかも、去年七月二十九日の閣議決定で、職員採用についての基本的考えは、採用審査会の構成員はすべて民間とありますが、そのとおりでしょうか。そうか、...全文を見る
○蓮舫君 では、この書類審査を行った三十四人はすべて民間人ですか。
○蓮舫君 確認をします。職員採用審査会は民間で、でも実際に審査を行った人は民間と社保庁職員と厚生労働省職員、それぞれ何人いますか。
○蓮舫君 表面上は日本年金機構に移る社会保険庁の職員の審査を民間人がやっていると言いながら、実質的に審査を行っている現場では社保庁の職員が八人、厚生労働省の職員が四人、身内が身内を審査している。大臣、こういうことをやるんですよ。社会保険庁はこういうことをやって、自分たちは民間人に...全文を見る
○蓮舫君 先ほど冒頭に聞いた相馬社長の件の一件、当時の徴収第一係長は日本年金機構に行きますか。
○蓮舫君 二万件の調査で改ざんに関与したと具体的な名前が出てきた百八十五件の中の職員は日本年金機構に行かれますか。
○蓮舫君 国民年金保険料を時効をさかのぼって不正に納付した二千三百件、職員がこれ積極的にこういうことをやっていたことが明らかになった場合、この職員も日本年金機構には行けませんね。
○蓮舫君 だからこそ、日本年金機構に行く前に、あと六か月の間にこの三つの調査は早く終わらせて、関係した職員を早く抽出して、そして日本年金機構にこの方たちは行けないというふうに決めた方がいいんじゃないですか。一度採用したら、処分が出たから、じゃ首にするといった方が私は問題があると思...全文を見る
○蓮舫君 最後に委員長にお願いをしたいと思いますが、今日取り上げた三つの調査なんですが、余りにも調査が遅々として進んでいない、調査結果も明確にされていない、本当に調査が行われているのか分からない。是非、委員会に提出をしていただきたいと、お諮りをお願いします。
○蓮舫君 終わります。ありがとうございました。
06月18日第171回国会 参議院 厚生労働委員会 第17号
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○蓮舫君 民主党・新緑風会の蓮舫でございます。おはようございます。  通告をしていないんですけれども、今朝の毎日新聞の報道を見て驚きました。年金は、受給開始年齢から五年以上を過ぎると、申請がない場合には時効が来てもらえなくなる。  〇七年のその件数と金額を教えてください。
○蓮舫君 納めた保険料に対して、時効が過ぎて消滅してしまった年金が三百六十五億ある。申請主義だからこうなんですよ。民間の保険会社だったら、納めた保険料は、それが受給を開始されたときにはちゃんとお知らせをしてさしあげて、そしてお渡しをするというのが当然のことだと私は思うんですが、こ...全文を見る
○蓮舫君 社会保険庁が時効で消滅しないように、防止するために通知を出したのは何年前ですか。いつですか。
○蓮舫君 つまり、この四十二年間、年金が時効で消滅させないようにするための策は取っていなかったんですか。
○蓮舫君 いや、いろいろな取組をしてきた結果が、〇七年度は過去最高の時効消滅になって、二万千八百二十八件、三百六十五億の年金が時効になっている。  大臣、これ徹底していただけませんか。四十二年前の通知で、ターンアラウンドいろいろやっているから申請してこない方が悪いんだという姿勢...全文を見る
○蓮舫君 次に、消えた年金についてお伺いをしますが、〇七年の参議院議員選挙で、資料の二と三に付けさせていただきましたが、自民党は五千万件の消えた年金記録をゼロ件にするというマニフェストを出されました。今後一年間ですべての統合を完了させます。  このマニフェストを立てて戦った選挙...全文を見る
○蓮舫君 五千万件をゼロ件にするといって二年たって、統合されたものは千十万件。この千十万件は、じゃ問題は解決しましたか。記録が本人のものにお戻しをしてさしあげて、未払分の年金額はすべてお渡しをされましたか。
○蓮舫君 つまり、千十万件の記録が元の持ち主のところにお戻りをしたけれども、その方に未払分がお支払いされたかどうかは把握されていないんですね。
○蓮舫君 いや、別の話じゃないですよ。大変大きな社会問題になったじゃないですか。五千万件の消えた年金記録、選挙の大争点でした。総理も公約を掲げて、五千万件からゼロ件にする。二年たったら五千万件のうちの千十万件、でもその中で本当に問題が解決された件数も把握されていない。別問題で片付...全文を見る
○蓮舫君 資料四にお付けをしております、これはねんきん特別便に入れられている舛添大臣の署名入りの、必ず御確認、御回答をお願いしますという案内です。一番下の矢印の右と左、つまり左側、消えた年金記録があるという方は年金証書をお持ちになって社保事務所、年金相談センターに行ってくださいと...全文を見る
○蓮舫君 本来、この百七十万件は、漏れや間違いがある、消えた年金記録の持ち主かもしれない方たちですよ。社会保険事務所に行っていただきたいんだけれども、間違ってセンターに、それは同封されている封筒があったらそこに入れますよ。こんな不案内な届けを出して、センターに百七十万件も訂正あり...全文を見る
○蓮舫君 いや、滞留していた期間は平均どれぐらいですか。
○蓮舫君 つまり、一日も早く記録が本当に漏れているか調査をして、漏れていた場合には早く案内をしてさしあげて未払分をお支払いしなければいけない方たちに対して、間違ってその方たちがセンターに送ってしまったがために、本来、社会保険事務所に行けばその時点から調査をしてもらえるのに、センタ...全文を見る
○蓮舫君 いや、ちょっと待ってください。ある程度こういうふうにセンターに間違って送られてきてしまうものがあると念頭にあったんですか。それはどういうことですか。
○蓮舫君 そうであれば、必ず確認、御回答をお願いしますという同封した案内は、もっとそこは丁寧に書くべきではないですか。こんな小さな書き方で、しかも同封されている返信用封筒も入っていたら、それは間違いますよ。  これは、ねんきん特別便をお送りするときに、私たちは部門会議で何度も様...全文を見る
○蓮舫君 是非、これは迅速な対応を取っていただきたいと思います。  次に、社会保険庁は今年十二月末で解体をされて、来年から日本年金機構になりますが、社会保険庁が解体されるまでが一応消えた年金記録の作業は一区切りをするということなんですが、資料五に付けさせていただいています。その...全文を見る
○蓮舫君 説明が長くて何言っているか全然分からないんですけれども、つまり、この資料五の年金記録の確認作業を完了することを目指す、年金記録問題の一区切り、社会保険庁としてやるべきことは、本人がねんきん特別便で訂正ありと言ってきた人だけに、今年の三月まで、訂正ありと送ってきた人だけに...全文を見る
○蓮舫君 今、記録が見付かって社会保険業務センターに再裁定を申し出るときに、社保事務所からセンターに進達するまでの期間は平均どれぐらいですか。
○蓮舫君 一・五か月たって、社保事務所からようやくセンターに再裁定をしてもらうように進達をする。じゃ、センターで再裁定が終わるまでに平均どれぐらい掛かっていますか。
○蓮舫君 六か月というのはお支払いするまでではなくて、センターで再裁定処理が終わるまでではないですか。
○蓮舫君 時効特例部分も入れてですか。
○蓮舫君 つまり、早くて平均で七・五か月、時効特例部分も入れると一年以上。被害を受けた方たちにとっては、問題が解決するのは、自分が納めた保険料で満額もらえていない、あるいは、無年金だったけれども実は消えた年金記録で受給者であるということが判明した方にとっては、年金未払分が自分の手...全文を見る
○蓮舫君 終わります。
06月25日第171回国会 参議院 厚生労働委員会 第19号
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○蓮舫君 民主党・新緑風会の蓮舫でございます。  法案の審議に入る前に一言言わせていただきたい。  今日は、この参議院の厚生労働委員会で児童扶養手当改正案、生活保護の母子加算復活法案、審議をさせていただきます。これは、父子家庭のお子さんの育ちを国が責任を持ってお支えをする、あ...全文を見る
○蓮舫君 今局長が言われた理由、原因、それ以外にも、両親とも非正規、不安定雇用で働かざるを得ないですとか、こうした雇用情勢の悪化で両親が共に失業されるですとか、あるいは一人親世帯が増えているという理由も私は大きいと思うんですね。  今回の児童扶養手当法案では、父子家庭にも母子家...全文を見る
○蓮舫君 厚労省に伺います。  どうして父子家庭は児童扶養手当の対象になっていないんでしょうか。端的にお答えください。
○蓮舫君 もういいです。  児童扶養手当の目的は、児童の福祉の増進を図るんです。今、母子家庭に特有だから児童扶養手当は母子家庭にしかお支払いをしない、父子家庭にはお支払いしないと言うんですが、じゃ父子家庭のお子さんは福祉の増進はどうやって担保されているんですか。
○蓮舫君 いや、認識が違います。  平成十八年に行われた全国母子世帯等調査結果を見ると、父子家庭の父の年間収入は、構成割合を見ると三百万円以下の父子家庭の年収は三七・二%。児童扶養手当の一部支給における所得制限は三百六十五万円なんで、父子家庭の中で約四割が対象となっているんです...全文を見る
○蓮舫君 他方で男女共同参画社会を進めておきながら、この児童扶養手当だけは母子特有の問題だというのは、私はこれは考え方を改めていただきたいと思います。  発議者にお伺いをいたしますが、今回の法案を作るに当たって、お父さん方、父子家庭のお父さん方の意見はどういうものがありましたか...全文を見る
○蓮舫君 父親でも母親でも祖父母でも、一人で子供を育てる負担というのは私はやはり相当重いと思います。その部分で、今回の発議者の趣旨には賛同します。  法案の内容について若干確認をしますが、父子家庭の父等について児童扶養手当の対象、支給対象に入れなくて、附則で給付を行うとしたのは...全文を見る
○蓮舫君 その意味で、父子家庭の父に対し給付を行うということは、児童扶養手当法の目的を逸脱はしませんか。
○蓮舫君 平成二十年の四月から、この児童扶養手当は一部支給停止措置が盛り込まれました。支給開始から五年を過ぎて就業意欲が見られない場合は手当が半分になる。  民主党は、第百六十八国会で、この一部支給停止規定を削除する改正案を提案していました。ところが、今回の法案には、父子家庭の...全文を見る
○蓮舫君 今回の法案が成立すると、予算規模はどれぐらいで、財源はどこに求めると考えておられますか。
○蓮舫君 百十四億財源規模があるという答弁でした。アニメの殿堂は百十七億です。  改めて舛添大臣、今日、与党が出席しておりませんけれども、与党の皆さんにこそ是非この問題を私は審議していただきたいと思うんですが、アニメの殿堂にお金を使うのであれば、本当に生活に困って、そのしわ寄せ...全文を見る
○蓮舫君 時間になりましたが、確かに就労構造が変わって、それに対応するセーフティーネットになっていないのがすべての抜本的問題なんですが、ただ当面、この法案は今すぐ行わないと育っていく子供さんの育ちを支えることができないというのが私どもの主張ですので、是非お支えをいただきたいなと。...全文を見る
○蓮舫君 民主党・新緑風会の蓮舫です。  今から生活保護の母子加算を復活させる法案の審議をさせていただきますが、午前中に引き続き、自民党、公明党の委員が出席をされていない、審議に参加しない。本当にこの国で育っていく子供たちのことをどのように考えているのか、非常に残念です。  ...全文を見る
○蓮舫君 そもそも、厚労省はなぜ母子加算を廃止したんですか。
○蓮舫君 〇四年十二月の生活保護制度の在り方に関する専門委員会の報告書で、母子加算は給付の見直しを提言されたと厚労省は説明しているんですが、委員会のメンバーであった静岡大学の布川教授にお伺いをしますと、廃止という提言はしていない、検討を続けるべきだという結論だと。  委員の考え...全文を見る
○蓮舫君 専門委員会の委員が検討を続けるべきだという結論を出したものを厚労省が廃止すると政策判断をして決定したんです。  専門委員会では、一般の母子世帯と生活保護を受けている母子世帯の消費水準の比較の検討をされた。この検討で使われたデータは何ですか。
○蓮舫君 平成十一年のデータですよね。今から十年前のデータを使って五年前に専門委員会の報告を受けて、今年、母子加算を廃止。この十年間の経済の変化とか雇用状況の悪化、母子世帯のみならず一人親をめぐる環境が大きく変わっているにもかかわらず、平成十一年の調査結果が比較の基礎となっている...全文を見る
○蓮舫君 母子世帯は七十五万世帯います。今回、生活保護の母子加算を廃止したサンプル数は、三十二とか五十七世帯。  実は、第十七回の専門委員会において、岩田委員長から、この集計数が少ないため不安定な数字が出ている、安定した集計数、母子世帯を本当に代表するような形で出ていない、危惧...全文を見る
○蓮舫君 いや、この調査に関して、結果に関して、山井衆議院議員の質問主意書への答弁で資料の数値については何て答えていますか。
○蓮舫君 有意なものであるか確認できないということは、厚労省としてこの調査が有意かどうか分からない。この調査をもって、一般母子世帯と生活保護の母子加算を受けている母子世帯の消費支出が違いがあると言い切れないんじゃないですか。
○蓮舫君 現時点で確認できなくても、これは、じゃ総務省にお伺いしますが、調査の有意性、統計の有意性って何をもって担保されますか。
○蓮舫君 いや、統計の有意性を確保する標準誤差率の計算を行っていない、当時の資料がないから調査が有意なものか確認できない。これ、有意じゃなかったら、生活保護の母子世帯、母子加算を廃止されて今苦しんでいる母子家庭の人たちは仕方がないということですか。
○蓮舫君 いや、これ調査結果を見ると、不思議な数字もあるんですね。母子世帯で母と子供一人の世帯よりも子供二人の世帯の方が消費支出額が小さいんですよ。一般的に子供の数が多ければ食費とか学費あるいは被服費など支出は高まるんですが、これ逆のデータ結果が出ている。  これ、どんな分析を...全文を見る
○蓮舫君 民間会社にも集計結果が残っていない、厚労省にも集計結果が残っていない。でも、分析を行った、分析の結果を見て明らかにおかしいなと思うものがあるけれども、この分析結果は正しいから、だから母子加算を廃止してもいいんだと厚労省は言うんですが、何をもってその主張が正しいと担保され...全文を見る
○蓮舫君 いや、報告書をまとめた専門委員会の委員が廃止を提言していないんです。その上で、厚労省は、そのときの調査分析結果、成果物も何もありません、民間会社にもありません、でも母子加算の廃止はこれは適切だったとお考えなんですか。
○蓮舫君 発議者に伺いますが、この厚労省の姿勢といいますか、資料も何にもない、でも分析は正しかった、専門家委員会も廃止だと言っていた。なぜか結果ありきで、途中経過はどうでもいいというような答弁に私には聞こえるんですが、いかがでしょうか。
○蓮舫君 大臣、やり取り聞いていて、どうお考えか。  つまり、私たちは疑いたくはないんですけれども、二千二百億の社会保障費削減という大目標、これをクリアしなければいけないから、何かを削らなければいけない。そのときに、専門家委員会が廃止と提言はしていないけれども見直すという、そこ...全文を見る
○蓮舫君 いや、支援の手を引いているんです。生活保護の母子加算というのは都市部で月二万三千円、これが廃止されるということがどれだけ大きなことか。進学をあきらめる、修学旅行をあきらめる、おなかいっぱい食べられない、自分のやりたいことを我慢する。最も痛いのは子供だし、その子供の姿を見...全文を見る
○蓮舫君 厚労省に確認をしますが、生活保護制度の目的というのは最低生活の保障と自立の援助でよろしいでしょうか。
○蓮舫君 廃止した母子加算は、最低生活保障の枠内ですか、それとも上乗せですか。
○蓮舫君 枠内ですね、最低生活保障の。  そうであれば、今回、疑いのある調査なんですけれども、一般母子世帯の支出の方が生活保護の母子加算を受けている母子世帯よりも少ない。であれば、一般母子世帯の生活保障をどうするかというのを考えなければいけないのに、最低保障の枠内である母子加算...全文を見る
○蓮舫君 大臣、確認しますが、大臣もこの方向性は正しいということでよろしいですか。
○蓮舫君 舛添大臣が決めていなくても、今廃止されたときの所管担当大臣は舛添大臣です。  で、問題が出ているんです。今日、傍聴席にも母子家庭の方もたくさん来ておられますけれども、私たちの部門会議でも実に多くの母子世帯の方たちのお母さんに話を聞きました、この母子加算がなくなって生活...全文を見る
○蓮舫君 舛添大臣にもう一回お伺いいたしますが、下半期で九十億、見直しませんか。
○蓮舫君 いや、母子加算の廃止だけではなくて、社会保障費二千二百億円の削減が、それがすべての原因なんですよ。でも、それを進めてきたのは自民党なんですよ。政府じゃないですか。政府が進めてきたもののしわ寄せが本当につらい方たちのところに今集まっているからそれを正そうというときに、母子...全文を見る
○蓮舫君 終わります。  ありがとうございました。
06月30日第171回国会 参議院 厚生労働委員会 第20号
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○蓮舫君 二点御質問させていただきたいんですが、一点目は、まずイスタンブール宣言以降なんですが、ドイツとかアメリカとかいわゆる先進諸国において、海外から渡航してきて臓器移植を行いたいという者に対しての対応はどのようになってきたのか、それを教えていただけますか、まず。
○蓮舫君 ドイツでは、もう海外の移植渡航者に対して移植は提供できない、自給自足という流れになってきていると私は認識をしているんですが、今回、審議をさせていただくいわゆるA案を見ますと、もちろん臓器移植に対して子供さんの脳死認定というのは慎重に行わなければいけないとは思うんですけれ...全文を見る