蓮舫

れんほう

選挙区(東京都)選出
立憲民主・社民
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蓮舫の2015年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月16日第189回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○蓮舫君 民主党の蓮舫です。  総理、今日はまず大きな話から議論をさせていただきたい。総理の御認識をまずお伺いをさせていただきたいんですが、今の日本が直面する避けては通れない大きな政治課題は、総理は何だとお考えでしょうか。
○蓮舫君 人口の減少、まさにそのとおりだと思います。少子高齢化、もうそれ以上に日本は労働生産人口も減る人口減少時代に入りました。このまま出生率が変わらないと、今、年間二十四万人、二〇二〇年、五年後には毎年六十万人、二〇四〇年には百万人の人口が減少します。百万人というと、和歌山県と...全文を見る
○蓮舫君 ありがとうございます。  総理がおっしゃるとおり、この人口減少がどれぐらい深刻なのか、ちょっと数値で確認をさせていただきたいんですが、これは甘利大臣でしょうか。現状の出生率が回復しない場合、長期的人口の推移、将来推計はどうなりますか。
○蓮舫君 ありがとうございます。  こちらを御覧いただきたいんですが、(資料提示)このままの出生率だと、今年生まれた赤ちゃんが三十五歳になるとき、二〇五〇年に国内六割もの地域で今の人口が半分になります。そのうち三分の一は無人になる。つまり、地域が消滅をする。  様々な要因があ...全文を見る
○蓮舫君 人口が減少、つまり人口を増やすしかないんですね。これはもちろん強制はできません。御自身の判断で産むという選択の背中を支えてあげる、これをとにかく政府はやるしかないと私は思います。  甘利大臣、経済財政諮問会議の調査、「選択する未来」委員会が政府に報告しているんですが、...全文を見る
○蓮舫君 午前中、アベノミクスについていろんな議論がありました。私は、国家のために政府の経済政策はうまくいっていただきたいと思います。ただ、今、甘利大臣からも御説明がありましたが、人口の減少というのは、働く人も消費者も減る、税・社会保障負担者も減る。どんなにイノベーションを実現し...全文を見る
○蓮舫君 資料を御覧いただきたいと思うんですが、真ん中のグラフ、今のままの出生率の場合には激しく労働力人口が減ります。今より千七百八十五万人減。ただ、出生率が政府が推計するように回復した場合には、その労働力人口は千五十五万人減るにとどまる。それでも大した数が減るんですが、この青の...全文を見る
○蓮舫君 相当ハードルが高いんです。  冒頭、総理がおっしゃったように、もしカップルが希望する子供の数を得ることができる、あるいは若い人たちが結婚することができるという前提を全てクリアした上で、そしてかなり厳しい条件を課した上で、初めて政府の経済財政諮問会議の推計のかなり安定す...全文を見る
○蓮舫君 そのとおりだと思います。とにかく、今は結婚もできない環境に置かれている若者もおりますから、その方たちにどうやって出会いと結婚、あるいはそのための収入を確保するか。そして、産むときに仕事か子供か選択しないで済むような、そういう社会をどうやってつくっていくか。あるいは、地方...全文を見る
○蓮舫君 石破大臣、再度確認をさせていただきたいんですが、その上で大臣は国会で何度も、従来の取組の延長線上ではないと、次元の異なる大胆な政策なんだと声を大にしておっしゃっておられますけれども、次元が異なる事業の集合体でしょうか。
○蓮舫君 では、次元の異なる大胆な政策、確認なんですが、基本方針を持って地方創生関連の個別事業を精査されました。全体で七千二百二十五億、相当大きな塊です。その基本方針、五原則あると思いますが、どういうものでしょうか。
○蓮舫君 五原則というのは、従来の縦割りを排除する、全国一律の、渡していたものを見直しをする、ばらまきを見直す、表面的なものはやめる、モデル事業のような短期的成果を求める事業は見直しする、これ全部賛成をします。  その結果組まれた地方創生事業なんですが、全て精査をしました。一個...全文を見る
○蓮舫君 確認なんですけれども、優先枠も設けましたよね。これは、新しい日本のための優先課題推進枠、これこそ前年度の事業というよりも緊急性が高いものを優先して予算を組んだと理解しているんですが、この優先枠はどういう理由で組まれましたでしょうか。
○蓮舫君 信じたいと思います。  従来の考え方で延長はしていないというんですが、優先枠千八百九十六億円のうち千四百億、七割も前年度と同じ事業です。どこが優先なのか、改めて私は点検をしました。別にこれは、我々が政権にいるときの点検の手法というよりも、自民党さんが元々無駄撲といって...全文を見る
○蓮舫君 農業従事者の平均年齢が六十七になりました。やっぱりこれは、若返りをしたい、若い人に農業に入っていただきたい、この政策の必要性は否定をいたしません。ただ、その方法がどうなのか。  就農する四十五歳未満の青年に、実際に就農する二年前から就農してから五年まで毎年百五十万円を...全文を見る
○蓮舫君 資料を御覧いただきたいんですが、最大七年間、毎年百五十万円ずつお渡しをする、それで就農を促進するというんですが、今、林大臣が御答弁いただいたように、自民党政権の行革でも我々の仕分のときと同じモラルハザードという指摘、参入のインセンティブにもなっていない、これよりも農業の...全文を見る
○蓮舫君 石破大臣、この事業は行革の指摘を二年続けて受けて、五年でやめるという事業なんです。しかも、効果が余り出ないとまで外部に指摘をされている、しかも目標は大きく下回っている、お金はモラルハザードになる、インセンティブにならないと言われて、あと二年で終わる事業なんです。これは全...全文を見る
○蓮舫君 農業こそ、まさにその地域の特性があって、その地域の特性に応じたどういう農業を産業にしていって、そこに若い方に入ってもらえるか。これは国が決めて金をばらまくから続けてくれというものじゃないんです。地域から上がってきて、それをまとめて国がどうするかという形にするんです。その...全文を見る
○蓮舫君 地域が独自に行う文化を支援するのは大切です。それによって地域コミュニティーが活性化する、それも大事だと思います。  ところが、これ、省内のいわゆる行政事業レビューで廃止と判断されていますが、どうしてでしょうか。
○蓮舫君 省内の点検では、この事業が地域活性化を推進していくかが課題であると、だから一旦もう廃止をして、そして成長戦略、骨太も含めて、もっとより効果的な事業に変えるべきであると、そういうふうに指摘をされているんですね。  新たに、じゃ、来年度はどんな事業に生まれ変わりましたか。
○蓮舫君 もうちょっと分かりやすく教えてください。廃止された事業と新たに始める事業の違いは何ですか。
○蓮舫君 外国人への対応を取り入れて、抜本的に見直したと言います。  御覧いただきたいと思います。廃止された事業の概要文言が、新しいものは全く一緒です。事業費の二分の一の範囲で補助とする補助要件も同じです。廃止する今年度事業ホームページに来年度募集案内を掲載しています。来年度予...全文を見る
○蓮舫君 石破大臣、感想ありますか。
○蓮舫君 石破大臣、良く解釈するとそうなるんです。  二十六億の事業で僅か四千万を付けただけで、残りの事業は前年度で廃止と言われた内容とほぼ一緒なんです。ほぼというか、丸々一緒です。さらに、外国人に地域のいい観光スポットを知ってもらいたいと言うんですけれども、観光庁とは連携を取...全文を見る
○蓮舫君 安倍総理にお伺いをしたいんですけれども、私、地方創生をしていくという目的は賛同します。その大きな目的は、やっぱり人口減少を乗り越えていこう、地方を潰さないようにしよう、日本をこのまま維持可能な国家にしていこうということだと思うんですけれども、残念ながら予算を見ていると、...全文を見る
○蓮舫君 恐らく認識が違うのは、総理はやっぱり緩やかに予算を新しいものに移行していこうという御発想なのかもしれませんが、だから私は先ほど来、人口減少の現実を確認をしたんです。近未来の二〇四〇年に日本の半分でやはり人口が減少して無人になる地域が生まれないように、直ちにすぐ私は予算を...全文を見る
○蓮舫君 いや、素直で率直な御意見だと思います。国の仕事ですよね。  石破大臣、これ地方創生枠に入っています。国の仕事を地方創生に入れちゃ駄目じゃないですか。
○蓮舫君 よく見てください。恐らく役割分担できていません。  そういう意味では、今回の地方創生予算を見ていると、国の仕事がそのまま地方創生に移っていることもあります。あるいは、本来これは優先枠で本当に必要なんだろうか、限られた財源が本当にこんな使われ方していいんだろうか。  ...全文を見る
○蓮舫君 大臣、確かに国と地方の役割、明確な線引きは難しいかもしれません。ただ、ここは、国がやるのは各省庁がしっかりやっていただいて、そこから手を離して、石破大臣の下で地方創生で特化したいいものはそちらに譲ればいいと思っているんですけれども、やっぱり見ているとそこの線引きが非常に...全文を見る
○蓮舫君 地方創生の中で。
○蓮舫君 もったいないと思うんですよ。例えば、この春から、民主党政権で提案をして三党合意で御協力をいただいた子ども・子育て応援プランが始まります。これは、地方で基礎自治体、都道府県が連携して待機児童をなくして、多様な保育を提供する。女性、男性の両立支援を行う。それは同時に、小規模...全文を見る
○蓮舫君 二〇二〇年に指導的地位に就く女性を増やす、三〇%にする、それは結構でしょう。あとは待機児童をなくしていく、それはもう子ども・子育て応援プランで進んでいくと思います。  ただ、その間の足りなくなる保育士をどうするかというのはこれからだと。足りない間どうするかというと、主...全文を見る
○蓮舫君 均等待遇を進めることの方が、私は役員に女性を増やすよりも今の日本で最も急がれるものだと思うんです。  日本では一人親家庭の貧困、子供の貧困が進んでいるという認識を総理はお持ちですか。
○蓮舫君 一人親についてはどうでしょうか。
○蓮舫君 済みません、聞いていませんでした、その質問の答えは。  私が伺っているのは、総理の認識が、やっぱり現実を見てもらいたいということなんです。今、女性の働く人は増えています。でも、同時に増えているのが非正規等低所得なんです。右肩上がりで増えている。あるいは、一人親でいうと...全文を見る
○蓮舫君 総理は、国民は格差を許容していると言います、我慢できると。ただ、増える一人親家庭は私はとても許容していないと思います。  両親がそろっている家よりも一人親の子供の貧困率は五倍に増えます。親の学歴が中卒だと子供の貧困率は本当に高くなります。子供を私立小学校に通わせている...全文を見る
○蓮舫君 確かに、先ほど総理は、学校をプラットホームにして、子供たちに学習支援とか、そこで悩みを分かるようにと言います。  大きな騒ぎになった川崎の中一の少年が殺害された事件ですが、あの子は学校に行っていませんでした。不登校です。しかも、母子家庭で兄弟がいっぱいいる。親は朝から...全文を見る
○蓮舫君 育児、子育てをしている女性の学び直しを支援するというんですが、これは直接人を支援するのではなくて、一年掛けて学習プログラムを作るものなんですね。つまり、即効性、即時性はない、一年後に成果物がようやく出てくる。それは学び直しのために今急ぐことの事業なのかどうなのか、私は疑...全文を見る
○蓮舫君 とてもいい事業だと思います。  先ほど総理がおっしゃいました看護師あるいは介護士になりたい人を支援していく。でも、中卒だとなれないんですよ。だから、中卒の人に高卒程度の能力を取ってもらいたいというのを厚労省は直接支援する。二・三億円しかない、この事業。でも、さっき文科...全文を見る
○蓮舫君 総理の真摯な御答弁、ありがとうございます。ただ、言っていることと今審議をしている二十七年度予算案は乖離があります。やっぱり私は、ここは広く薄く省庁がそれぞれ分配するのではなくて、輝く女性というのであれば、しっかりその女性支援の予算に寄せていく、重点的にしていく、このこと...全文を見る
○蓮舫君 これは三党合意であり、法律にしっかり書き込んであります。つまり、消費税増税以外で政府が〇・三兆、三千億を確保をするとなっています。ちなみに、この〇・三兆は、厚生労働大臣、何に使うんでしょうか、質の確保ということは。
○蓮舫君 非常に大事な予算なんですね。  つまり、子供の命を預かっているけれども、残念ながら給料が余り高くない保育園、幼稚園、認定こども園の職員の給与を上げていこう、あるいは一人が見る子供の数を少なくして手厚く見ていこう、あるいは、これは日本再興戦略の中でも小一の壁を打破すると...全文を見る
○蓮舫君 いや、今審議している二十七年度予算案で〇・三兆が確保できなかった、どんな努力をして確保ができなかったんですか。
○蓮舫君 消費税増税を先送りしたのは政権の判断です。その部分の足りなくなった財源を確保するのは当たり前じゃないですか。私が伺っているのは、消費税によらない残りの〇・三兆はどうやって確保する努力をしたんですか。
○蓮舫君 優先的に確保したくても確保できなかったら、それは先送りというんです。やっぱり今、この少子化に向き合う、子供が少ない、でも、産みたいけど産めないと判断している人を支えるために、三党合意をして、法律で毎年度の予算で確保しようと書き込んだものが、それが確保できていないというの...全文を見る
○蓮舫君 二十四年度補正は、緊急経済対策として早期に必要、財政法で言う緊要性ですよね、二十四年度末までに必要だと。ところが、実際使われたのは九%、残りの九〇%は繰り越している。これは補正の意味がなかったんじゃないですか。
○蓮舫君 基金の支出に注目することはないとおっしゃったんですが、実はそこの支出に注目をしないと、本当に需要のある事業だったのか、需要のある財政支出だったのかと。余れば返せばいいかということではなくて、出すときにやっぱりそれは見なければいけない。一般の会計だったら、それは使われた、...全文を見る
○蓮舫君 いや、そんな人ごとみたいに言わないでくださいよ。  確かに基金の管理するのは所管省庁かもしれませんけれども、その基金が補正で組まれて、年度内、しかもぎりぎりで組まれて、その年度に使われない。しかも、基金というのは繰越しができる事業ですから、それが本当に需要があるかとい...全文を見る
○蓮舫君 やっぱり難しいと思いますよ、二十九条で基金を見ていくというのは。やっぱり、基金が適正に使われているかどうか、改めて、法律に定義付けられていませんから、補助金適正化法の強化なのか、あるいは基金適正化法案を新しく作るのか、私たちも提案したいと思いますが、是非考えていただきた...全文を見る
○蓮舫君 検討します。
○蓮舫君 じゃ、毎年度のPDCAが動いているか。経産省、三つの基金です。平成二十四年度補正で新しくつくられた円高関連の設備投資促進基金、省エネ関連の設備投資の促進基金、認定支援機関による経営改善計画策定補助金の基金、この三つのそれぞれの額と中身を教えてください。
○蓮舫君 簡単で結構です。
○蓮舫君 二千億、千億、四百五億で、相当なボリュームで新規基金をつくりました。  じゃ、二十四年度末の執行率、二十五年度末の執行率を教えてください。
○蓮舫君 三つの基金、それぞれ表にしました。  二千億の基金組んだ、これ緊急経済対策ですよ。二十四年度中に必要だったというものが結局執行率は〇、いわんや二十五年度もほぼ〇。その真ん中、省エネ対策、緊急経済対策の需要は二十四年度末〇、次の、約二。下は〇、二・三。ほとんど需要がない...全文を見る
○蓮舫君 その認識はもう一度どこかで改めていただきたいと思います。  二十四、二十五で需要がなくて、しかも、二十六年度を見てください。これ、去年の予算編成のときに、これまでの基金でじゃぶじゃぶにばらまいて、たまっているものは取り戻すと財務省の方針が示されたらどうなったかと。一番...全文を見る
○蓮舫君 そのとおりです。安定財源は当然なんですけれども、毎年度努力をしなきゃいけない。  ちなみに、安倍内閣になってから組まれた二回の補正予算で、基金で埋蔵金にたまったものを行革として今回、国に国庫納付させました。それも三千億あります。この三千億を少子化対策に充てるならまだし...全文を見る
04月07日第189回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○蓮舫君 まず、平成二十六年度補正予算案審議で違和感を覚えた質疑がありましたので、確認をさせてください。  二〇〇五年の英国の地下鉄テロ、あるいは二〇一三年のボストンのテロ、あるいは今年度、我が国民、邦人二人が大変残念な結果になりましたが、ISILによるテロ。テロに屈してはなら...全文を見る
○蓮舫君 短い答弁で結構です。  テロがあったときには、そういう在外邦人にはどういう情報をお伝えしますか。どういうふうに伝えますか。
○蓮舫君 基本的に、大変緊張が高まる人命に関わる場合には直接電話をすると伺っていますが、一般的には在外邦人にはメールで情報を発信すると伺っています。  今年二月五日の参議院の予算委員会なんですが、資料でお配りをしておりますが、副大臣、恐縮ですが、これ自民党の女性議員のされた質問...全文を見る
○蓮舫君 二〇〇五年、ロンドンのテロ、連絡がなかったときには彼女は議員ではなかった。今回はすぐ大使館の方から連絡が来た。議員です。何かおやりになったんですか。
○蓮舫君 彼女は、ロンドン・テロのときには何の連絡もなかったが今回はすぐに日本大使館から娘の自宅に連絡があり、これ議員の勘違いでしょうか。
○蓮舫君 承知していないものを答弁しないでください。  在外邦人は百二十六万人いる。その中で、実は外務省が把握しているメールアドレスは今年二月末で五十六万五千百七十件しかないんです。半分にも満たないんですね。つまり、安全な情報をちゃんとお伝えするときに情報に格差があってはいけな...全文を見る
○蓮舫君 シリアに住んでいる、結婚されているとか特別の事情の二十人には直接電話をしています。副大臣、もうちょっと、よく情報を知ってから答弁してもらえませんか。
○蓮舫君 外務省の職員、大変な御努力をされていると思いますので、こうした自民党の与党議員の娘に特別な配慮がされたというように疑われるような質問がされないように、同じ自民党ですから、それは今後チェック、注意をされた方がいいと思います。  他方で、半分の在外邦人のメールアドレスを把...全文を見る
○蓮舫君 これまでの予算で半分の在外邦人の連絡先が分からないから、そこは特化してもっと私は予算を組むべきだと思います。効果が出ていませんから、これまで。  ただ、他方で、情報発信には随分と予算の重きを置いているように見えるんですが、ジャパン・ハウスって何ですか。
○蓮舫君 会計検査院の年間予算の二・五倍がジャパン・ハウスに組まれているんですが、資料二ページ目、付けております。日本の正しい姿の発信とは何ですか。
○蓮舫君 間違った情報、今まで在外公館が正しい発信がなぜできなかったんでしょうか。
○蓮舫君 正しい姿の発信でジャパン・ハウスが必要、でも在外公館は今までいろいろ発信をしていると答弁ですが、どうしてその発信が届かないんですか、世界に。
○蓮舫君 正しい姿を発信するのになぜ三か所なんですか。
○蓮舫君 昨年の概算要求時にはこれは六か所でした。それが、いろいろ財務省とやったんでしょう、それで三か所に減らされた。三か所に絞った理由は何ですか。
○蓮舫君 三枚目の資料を御覧いただきたいんですが、ロンドン、ロス、サンパウロ、ジャパン・ハウスをなぜ新設するのか。例えばロンドンには既に在外公館がある、大使館の一部で広報文化センターがある、観光庁のJNTOがあります、文科省の日本スポーツ振興センターがあります、ジェトロがあります...全文を見る
○蓮舫君 入居の調整を行った。国交省、JNTOをジャパン・ハウスに入居という交渉をしましたか。国交省。
○蓮舫君 入居の交渉をしましたか。国交省。
○蓮舫君 つまり、交渉しないで予算案は計上されていると。  文科省、スポーツ情報収集、分析、発信機能の日本スポーツ振興センター・ロンドン事務所、これ、ジャパン・ハウスとの入居の調整しましたか。
○蓮舫君 入居の調整をしていると外務省は言うんですけれども、複数の独法施設を寄せるんだったら、その入居の交渉をして、来年度予算案にはその引っ越し費用であるとか運用費の減を見込めるものになるはずなんですが、それは予算に反映されていますか。外務省。
○蓮舫君 昨年末の財政審でジャパン・ハウスは何と指摘をされましたか。
○蓮舫君 明快だと思います。新たな箱物創設は既に複数存在しているから費用対効果で疑問が多い、この建議を受けて外務省は二十七年予算への反映状況を何と答えましたか。
○蓮舫君 確認しますが、内在化すると答えているんですね。外務省は財政審の建議を受けて、じゃ内在化して複数施設の重複を避けると答弁をして、ところが、今の答弁だったら、六か所を三か所にしただけで、既存施設との内在化、調整はしていないという理解でよろしいでしょうか。
○蓮舫君 調整しないで予算計上して、そしてそれが通ってから調整できるというのは、私ちょっと理解できないんですけれども。  ちなみに、費用対効果の観点で疑問と指摘をされているんですね、財政審等では。それと、その上で、外務省の広報というのは二十五年の秋のレビューでも取り上げられてい...全文を見る
○蓮舫君 五枚目に、資料作らせていただきましたが、外務省の広報がPDCAもないし費用対効果の部分でも検証できないという指摘があって、それで、広報文化外交戦略を策定してその戦略の下で広報を整理しなさい、それが二十七年度予算案に反映をされているんですが、この広報文化外交戦略とは何です...全文を見る
○蓮舫君 選択と集中と、私も事務方から口頭で説明を受けて、じゃ、その戦略の概略を示したまとめの紙をくださいと言ったら、公にできないと聞きました。何でですか。
○蓮舫君 広報がどうやって外交でぶつかるんですか。
○蓮舫君 秘密にするもの、公にするものがあるのも、我々も与党を経験していますからよく分かります。ただ、今の説明では、広報戦略を何でクローズにするのか、よく分かりません。  これ、行革担当大臣、秋のレビューで、広報文化外交戦略を策定して、そして重複がないように、PDCAが回ってい...全文を見る
○蓮舫君 秋のレビューで指摘をしたものが、戦略を作りなさい、外務省は戦略は作ったというけれども公表はできないという。公表ができないけれども、二十七年度予算案にジャパン・ハウスを挙げている。どうやって秋のレビューで指摘されたことが改善されたと判断を行革はしたんですか。
○蓮舫君 既存施設との整理をすると今大臣も答弁されましたが、資料に付けましたけれども、この三枚目の資料、ロンドンだけでも五個、重複系の箱物があるんですけれども、予算はむしろ今年度より来年度の方が増えている箱もあります。そこに屋上屋を重ねてジャパン・ハウス。どこが既存施設の集約なん...全文を見る
○蓮舫君 今の私の質問を聞いていて、整理されたと思いますか。
○蓮舫君 答弁の意味が分かりません。  外務省は、広報外交戦略を作って、そして日本の正しい姿を発信していく、それは私は評価をします。それは正しいことだと思います。ところが、財政審から既存施設との重複を整理しろと言われたら、六か所予定していたんだけど三か所にする、それで許してくだ...全文を見る
○蓮舫君 秋のレビューでその戦略を作れと言ったのは行革なんです。行革がその戦略を作れと言ったものの、その戦略を見て来年度予算案にこの施設が正しいかというのをチェックをするのは有村大臣の仕事ですよ。
○蓮舫君 行革からの注文がこんなに簡単に無視されているんですよ。そこはもっと責任感を持っていただきたいと思います。私、財務省の建議の方が正しいと思いますよ。でも、それも無視をされている。  秋の事業レビュー、続けていただいていること、これは敬意を表します。ただ、去年の行革推進会...全文を見る
○蓮舫君 パフォーマンス色はなくなって有益な取りまとめになったでしょうか。
○蓮舫君 六枚目の資料なんですが、秋のレビューで改善の指摘、廃止された事業五千億、その八割が二十五年度補正予算でそのままの事業でゾンビ復活しています。むしろ、こっちの方が私はパフォーマンスだと思いますよ。  十一月六日の行革推進会議で、当初予算削減したものが補正復活と国会での議...全文を見る
○蓮舫君 行革担当大臣が、復活したゾンビ予算の事業が適切に執行されていると国民に分かりやすくどこで説明をしましたか。
○蓮舫君 大臣の答弁、全部チェックしました。説明していません。  ゾンビ事業がその後、どうして私がこだわるかというと、自らの行革で来年度の本予算から五千億削減したのをその前の補正予算で八割復活させてしまって、ところが年度末ぎりぎりになって予算が通っているものですから、実質は翌年...全文を見る
○蓮舫君 テレビ中継の中で説明した数個の事業だけについて、私は国民への説明は十分ではないと思います。三千八百億の事業が復活しているんですよ。その事業についてちゃんと説明する私は必要があると思いますが。  例えば五ページの資料、これ外務省の事業の資料なんですけれども、行革事務局は...全文を見る
○蓮舫君 これからの話じゃなくてこれまでの話を伺っているんです。なぜ項目でチェックをしないんですか。
○蓮舫君 その結果がジャパン・ハウスですよ。つまり、各府省に任せてしまうと。これは本当に努力をしていると思います、限られた財源の中で何を事業で提案をしていくのか。ただ、少なくとも、秋の事業や各府省が自ら行った省内事業レビューでの指摘が復活しないようにチェックをするのは行革の仕事じ...全文を見る
○蓮舫君 二十七年度予算案と過去のレビューあるいは秋のレビュー等の指摘事項が改善されているかどうか全部見てきたんですが、残念ながら、随分各府省に都合よく判断をされて、かつ地方創生とかあるいは優先枠とか、改善されないまま目玉政策の予算に紛れ込んでいるものも多く見られるんです。  ...全文を見る
○蓮舫君 政務三役がしっかり調整をするのは我々の政権もやっていました。当たり前じゃないですか。大臣だけの交渉でできるわけないじゃないですか。そこは胸を張って言う話じゃないと思いますよ。  三月三十一日の行政改革推進会議。行政事業レビューの呼称を変えるんですか。
○蓮舫君 行政事業レビュー等の呼称の工夫で、国民に浸透していないから、行政事業レビューを行政事業総点検、レビューシートを行政事業点検票に、活用すると明言されていますが、これは、じゃ間違いですね。
○蓮舫君 レビューという呼称は使い続けて初めて定着しますので、変えるのは、私は反対です。そういう部分で、さっきは変えないとおっしゃったので、それはありがとうございます。  この会議で改めて入った項目が一つありました。公開プロセス対象事業の選定で、対象外にする事業を新たに加えたの...全文を見る
○蓮舫君 全ての事業がやっぱり公開プロセスの対象になることが、私は緊張感を持つことになると思うんです。だから、五千の事業を全部を対象にして、ただ、その公開プロセスのいわゆる事業を選定するのが今各府省任せになってしまっているから、そういう部分で例外規定を設けて、技術的にこれは難しい...全文を見る
○蓮舫君 さらに、もっと問題なのが、この推進会議のレビューの改善措置と言いながら、例えば二年前、我々が下野をして自民党が政権にお戻りになられた最初の秋のレビューは廃止判定をなくしました。その結果、取りまとめが本当に灰色になって、省庁の判断の自由度が利くようになって、結果としてそれ...全文を見る
○蓮舫君 懸念をするのは、予算を増やす道具に使われかねないんですよ。公開プロセスというのは限られた日程ですから、我々のときは大体九十六ぐらいの事業を取り扱っていましたが、自民党政権になってこれ八十ぐらいにちっちゃくなっているんですね、それぞれ個別の事業も小さくなっている。その限ら...全文を見る
○蓮舫君 そもそも各府省が行う行政事業レビューは、我々のときには五千全部の事業を外部有識者の点検対象にしていました。自民党になって、それ五百に減らされました。五百は、新たに始める事業、その年度で終わる事業です。それ以外の経年で続いている事業に関しては、五年に一回の見直しで当たるよ...全文を見る
○蓮舫君 行革担当が思っていないことでも、各府省はそれを活用します。それを、むしろ自分たちの予算の獲得するための手段として使われます。  今日質問させていただきましたが、秋のレビューが随分と形骸化しているように思います。これ、やはりもうちょっと行革の方、努力していただかないと、...全文を見る
05月18日第189回国会 参議院 本会議 第18号
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○蓮舫君 民主党・新緑風会の蓮舫です。  私は、会派を代表し、ただいまの安倍総理の訪米報告に対して質問させていただきます。  まずは、総理、訪米お疲れさまでございました。  日本の首相の上下両院合同会議での演説は、戦後七十年という節目で初めて実現するもので、歴史的なものでし...全文を見る
06月02日第189回国会 参議院 文教科学委員会 第11号
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○蓮舫君 民主党の蓮舫です。  二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックまであと五年となりました。成功するために最大限の努力あるいは協力をさせていただきたいと思っておりますが、余りにも情報公開が不徹底で不透明で、不信感だけが募っている現状ではないかと思います。  まず、大臣...全文を見る
○蓮舫君 JSCに伺います。  二年前の秋に東京オリンピックの招致が決定しました。そのときに、メーン会場の新国立競技場は、屋根を付けたデザインで申請をしていましたか。
○蓮舫君 つまり、大臣はラグビーワールドカップ、東京オリンピックは屋根がなくても構わないから先送りすると説明をしたんですが、IOCに東京オリンピックで招致をしたときのファイルは屋根が付いている形で許可をいただいているんです。  さらに、JSCに伺いますけれども、屋根先送り、これ...全文を見る
○蓮舫君 分かりやすく答えてください。  今、二つの契約した建設会社と建築計画の見直しをしています。屋根先送り、椅子は仮設にする、まだ出るんですか。
○蓮舫君 建築計画の変更はあるんですか。
○蓮舫君 つまり、まだ見直しをするところがあるという説明を私は伺っています。  この東京オリンピック、二年前IOCに提出した立候補ファイルでは、会場に関してこういう記述があるんです。「日本の建設プロジェクトは、質の高さと期日の厳守で知られており、競技会場がスケジュールどおりに完...全文を見る
○蓮舫君 期日を守るためなら中身はどんなに変えても構わない、これが国際的信用を得られるかどうかというのは、本当によくお考えになった方がいいと思いますよ。  河野理事長に伺いますが、何が原因でこれ計画を変えているんですか。
○蓮舫君 理事長、違うんじゃないですか。  確かに、IOCから指摘をされて見直しをするところはあるでしょう、現実的に。ただ、今見直しをして、更に見直しを進める箇所を探っているのは、二〇一九年のラグビーワールドカップ、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックに工期が間に合わな...全文を見る
○蓮舫君 去年の七月に千六百二十五億、これを上限に新国立競技場を建て替えるとしました。幾らに膨らむんですか。
○蓮舫君 はい。
○蓮舫君 いや、情報公開してください。  そもそも去年の七月に上限を千六百二十五億円と試算したときには、消費税は五%で計算しているんです。つまり、もう消費税は八%に、あるいは、先送りされましたけれども二〇二〇年度には一〇%になるというのは去年分かっていました。なのに五%で試算を...全文を見る
○蓮舫君 屋根先送りというのが分かったのはいつですか。
○蓮舫君 一月から二月と聞いていますが。
○蓮舫君 三月に確定をして、屋根はもう間に合わないから付けない、あるいは椅子も変える。でも、それから二か月、国民にも都民にも全く情報は公開されないで、そして内部で隠され続けている。こんな状態で、四十二か月の工程でこの秋から二〇一九年の春までに本当に千六百二十五億円で新国立競技場は...全文を見る
○蓮舫君 屋根がない、免震なしの横浜国際アリーナは実際に建築に四十二か月掛かりました。新国立競技場は最も多くの高度技術を要する。建築家からは、去年、自民党の行革推進本部で、最低でも五十か月掛かるという指摘を受けているんです。本当に四十二か月でできるんですね。
○蓮舫君 間に合わなかったらどうします。
○蓮舫君 これも建築家グループ、槇文彦さんが自民党の行革推進本部で指摘をしていますが、去年の秋の段階で建設市況は月一%高騰をずっと続けている。これは、安倍内閣になってから財政出動、公共事業にじゃぶじゃぶお金が流れているから。被災地もこれ大変な影響を受けていますよ。全国でこういう状...全文を見る
○蓮舫君 じゃ、確認します。千六百二十五億は上限ですね。
○蓮舫君 じゃ、オリンピック後に建設するとなった屋根は千六百二十五億の内数ですか。
○蓮舫君 真摯にお答えいただいているんですけれども、中身が全く正直じゃありません。四十二か月でできるんでしょうか。千六百二十五億は、今の建築市況のこれだけの値上がり、高騰、人材不足あるいは資材の高騰で守られるんでしょうか。全てにおいて答えられない、守るようにしていく。情報が余りに...全文を見る
○蓮舫君 いや、しっかりとしたフォローアップをしていないからこういう事態になっていると思うんです。大臣として責任を取った行動は何ですかと伺ったら、今全く答えがありませんでした。私は、むしろ大臣の方が混乱を深めているように思います。  これ、驚きました。五月十八日に舛添都知事と大...全文を見る
○蓮舫君 大臣、二〇一三年十二月二十四日、前の猪瀬さんのお辞めになった日に記者会見をして、大臣、こう言っています。東京都については、都議会と私の方で直接話しまして、一応、五百億は東京都の方でも出すということで、内々には了解をもらって準備を進めております。  これ、内々って何です...全文を見る
○蓮舫君 自民党の都議会議員と話をして内々に承諾を得ると、それは都として五百億出すという確約ですか。
○蓮舫君 いや、その前の答弁で、都議会の自民党の人と話して、内々に承諾を得ている。それは、都議会の議会を無視して、それで五百億の内々の了解になるんですね。
○蓮舫君 都議会を相当冒涜した発言だと思いますよ。  東京都にお伺いしますが、この五百億を都が負担するのは内々に都議会が承諾をしていると今大臣がおっしゃいましたが、都として把握するうわさの根拠って何か具体的にありますか。
○蓮舫君 もう一つ確認させてください。建設費、工期、具体的な協力要請の額、根拠、明細書は国から提案されていますか。
○蓮舫君 いや、今聞いて分かるように、つまり東京都には正式に文科省から何の要求も協力依頼も要請も公的文書がない、額もない、明細書もない。そして、もう大臣は東京都自民党の人と話をして、内々承諾を得ている。談合政治じゃないですか。これ、お金を払うのは大臣じゃないんですよ。東京都民だし...全文を見る
○蓮舫君 私も都議会の了解を得ているとは一言も言っていません。大臣自らが五百億は東京都の方でも出すということで内々には了解をもらって準備を進めていると会見で言っているので、東京都に確認したら、そういう要請は来ていない、大臣に先ほどお伺いしたら、都議会自民党の人とそういう話をしてい...全文を見る
○蓮舫君 ありがとうございます。  正式な額が確定しない。五百八十億とは何ですか。
○蓮舫君 途中報告でも公開すべきだと私は思っています。しかも、五百億が五百八十億にいきなり跳ね上がっているんです。  昨日、舛添都知事はブログでこう書いてあります。  会談から三日後の五月二十一日、文科大臣は官邸に行き、五百八十億を都が支出すべきだという文書を安倍総理に提出し...全文を見る
○蓮舫君 私が質問しているのは、五月十八日に椅子を手動、仮設に変えるとした、このことによって工期も試算も圧縮できるんです。でも、五月二十一日に総理に説明している紙では、その圧縮する前の豪華な自動式のシートの見積りで計算をされている。何で見直ししたものを持っていっていないんですか。
○蓮舫君 大臣、もうちょっと責任感を持った答弁してもらえませんか。  御自身が五月十八日に、屋根先送り、椅子も変える、工期を短くして金を圧縮するという発言をして、まだ見直しをしているというのに、その三日後に総理に説明に行ったときには、その前の豪華な、膨らむ、工期も遅れる、その段...全文を見る
○蓮舫君 政府、JSC、組織委員会、建設会社、内部で調整をしています。ところどころが漏れて不安感をあおっています。でも、JSC会長も大臣も、二〇一九年ラグビーワールドカップには間に合わせる、二〇二〇年のオリンピックには間に合わせる、千六百二十五億、新国立競技場の上限も、これも守る...全文を見る
○蓮舫君 つまり、千六百二十五億がこぼれた場合、負担を負うのは国民ですから、二〇一九年に守られなかった場合に信頼を失墜するのは東京都と日本ですから、それについて責任を持っているのは河野理事長ということでよろしいですね。
○蓮舫君 責任論が全く分からない。  最後に、一点提案させてください。  これ、三十日、先週ですが、建築家の槇文彦氏らが、屋根を支える巨大な二本のアーチ構造が建築費膨張、工期の長さと指摘し、改善案を具体的に提示しています。これだと実は、予算は一千億程度に引き下げられ、工期もラ...全文を見る
○蓮舫君 引き続き、この問題追いかけたいと思います。  ありがとうございました。
06月09日第189回国会 参議院 厚生労働委員会 第17号
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○蓮舫君 百二十五万件の年金情報の漏えい、漏れた年金記録は更に広がるリスクがあると理事長も認めておられます。こうした情報が犯罪につながらないよう、我々も野党ではありますが、知恵を出し合って全面的に政府の取組に協力をしていきたいと思います。  他方、今回の事件がなぜ起こったのか、...全文を見る
○蓮舫君 その報告を受けたときに、このサイバー攻撃は大変なことにつながるという危機感はお持ちでしたか。
○蓮舫君 五月十五日のその話を聞いているんじゃないんです。五月八日に最初に理事長が報告を受けたときに、危機感はお持ちですか。
○蓮舫君 その危機感を持って厚生労働大臣に連絡をしましたか。
○蓮舫君 現在に至るまで、理事長が厚生労働大臣と二人でこの件について話し合ったことはありますか。
○蓮舫君 一日以前はどうですか。
○蓮舫君 それは百二十五万件が確定をしてからのことだと思うんですが、つまりそこに至るまで、危機感を持っていると言いながら、厚生労働大臣に報告もしていないし、二人で話もしていない。  日本年金機構法では、第一条の目的規定、機構は、厚生労働大臣と密接な連携を図りながら、年金制度に対...全文を見る
○蓮舫君 つまり、トップ同士で話をしなくても、事務方レベルで問題はないという判断、その判断が相当私は甘かったと思います。  五月八日から一か月が経過しました。問題は全く解決していないどころか、どこまで広がるかもまだ分かりません。この間、機構は理事会を開きましたか。    〔理...全文を見る
○蓮舫君 二十二日の理事会の議題は何でしょうか。
○蓮舫君 二十二日の理事会、議題は年金保険の適用、徴収業務等の状況、年金給付業務部門の報告、組織改編、給与の改定について。  二十二日というのは、機構で何が起きていたか。八日に不審メールの感染があって、いろいろあって、十八日までに百通を超える不審メールを受信、しかも最初のウイル...全文を見る
○蓮舫君 十九日に警察に捜査の依頼。何で警察に捜査を依頼したんですか。
○蓮舫君 つまり、警察に通報すると判断するに足る材料があった。それだけ犯罪に抵触する、重いという判断を理事長自身がされたんでしょうか。
○蓮舫君 警察に通報した後にも大量のメールが送られてきている。二十二日にはNISCから二回目の不審な通信を検知との通報が、これ機構にもたらされています。そしてその日は、不審な通信が確認されたパソコンのある地域、そのブロックのネットを一斉に遮断をしました。大変な事態がまさに刻々と起...全文を見る
○蓮舫君 その強い危機感を持っていたさなかの二十二日に理事会がありました。なぜ強い危機感を持っているテーマを議題に上げなかったんですか。
○蓮舫君 機構の意思最高決定機関です。ここで決めたことが全ての日本年金機構の隅々まで行き渡って、ここで決めていればここまで情報は漏えいしていなかったと思います。  危機感はありながら、臨時のテーマで上げることはないという、それほどのことではないという判断でしょうか。
○蓮舫君 済みません、よく分かりません。  なぜ理事会に上げなかったのか、納得できる説明を教えてください。  これ通告していますよ。
○蓮舫君 理事会招集権者の理事長がこの程度の認識です。  では、伺います。  組織というのは、それでもちゃんとカバーできるような仕組みになっている。監事はこのことをいつ知りましたか。
○蓮舫君 機構法十二条四項二号、監事は個人情報の管理を含む機構の業務の状況を監査、同条七項、理事会の招集を請求できる、同条八項、あるいは厚労大臣に意見を提出することができる。  監事になぜ早く情報を上げなかったんですか。理事長が、大したことではないと理事会の議題に漏れた年金情報...全文を見る
○蓮舫君 厚労大臣、今の一連の話を聞いて、日本年金機構の組織の体はどのように感じられますか。
○蓮舫君 大臣、間違っています。執行部門の理事会で重要事項を検討して、執行機関として決めて組織隅々まで落として、そして問題の再発防止を防ぐというのが組織の体なんです。そういう部分では、執行部門の理事会だから重要事項を検討しなかったという程度の認識では駄目だと思います。  そして...全文を見る
○蓮舫君 繰り返し国会で答弁をしているのは衆議院の話です。参議院では今日初めてこの問題をしていますので、ちゃんと真摯に向き合っていただけませんか。  その上で、八日、NISCから不審通信検知と情報担当参事官、これ厚労省ですが、受けまして、その通報を年金局のどなたに連絡されたでし...全文を見る
○蓮舫君 係長は、この重要な情報を連絡を受けて、機構に連絡する際に上司に報告をされましたか。
○蓮舫君 最初の通知を機構に知らせるときも、その後十一日には、機構は対応状況を年金局にこれ報告をしています。十五日、ウイルスの解析結果も厚労省に報告しています。十九日、警察へ捜査依頼を行った経緯を報告しています。二十五日、新たに不審メール感染パソコンの可能性を発見したことと追加攻...全文を見る
○蓮舫君 どの課のどの肩書でしょうか。
○蓮舫君 五回にわたって機構から大変な報告、しかも毎回報告内容は重くなっています。係長はいつ上司に報告をしましたか。
○蓮舫君 確認をしますが、係長の役割は、機構で大変な事態が起きていることの連絡を受けて、それの単なる連絡役なんですか。上司や部局には報告を上げないでいいと認識なんでしょうか、審議官。
○蓮舫君 連絡役であるその方が自分で情報を全部抱えて上司に報告をしない間に、事態は刻一刻と重くなりました。そして、最終的にそれを初めて審議官が知ったのが二十五日、その間には、警察に重要な事項と理事長が判断をして捜査の依頼をしている。捜査依頼のことも二十五日に審議官は知りましたか。
○蓮舫君 そのとき、どう受け止められましたか。
○蓮舫君 正しいです。普通でないことが起きているんです。  普通でないことが起きて、すぐさま局内で対策会議は開きましたか。
○蓮舫君 会議も開いていない、普通でないことが起きている。大臣に上げるべきではないと誰が判断しましたか。
○蓮舫君 普通でないことが起きているけれども、対策会議は開かないでいい、大臣に上げないでいい、それまでずっと係長が一人で抱えてきたことも、連絡係だということも問題がない。そのときの行動が、百二十五万件、あるいはこれから更に広がる漏れた年金記録情報につながるという想像は難しかったと...全文を見る
○蓮舫君 そして、警察から、個人情報が持ち出された、通信ログも含めての提供をいただいたのが二十八日です。機構はこれをすぐさま年金局に上げています。  この情報、二十八日の、捜査の結果で情報が漏れているというニュース、審議官、いつ聞きましたか。
○蓮舫君 そして何を行いましたか。
○蓮舫君 機構も機構なら厚労省も厚労省なんです。二十日間、事態がどんどんどんどん悪化をして、ウイルスに感染したのが情報を外に持ち出していることをどこも感知をすることができなかった。  大臣、官房長官も大臣も、機構への関与は強化していくと力強く発言をしておりますが、強化するのは自...全文を見る
○蓮舫君 厚労省のセキュリティーポリシーが動いていなかった。それは是非正していただきたいと思います。併せて見直していただきたいのはサイバーセキュリティーポリシー、これ、機構は厚労省のポリシーに準じているんですね。  大臣は、本件に対し機構への対策を問われて、当然のことながら、八...全文を見る
○蓮舫君 NISCから情報が来て、機構に情報が行って、そして指示を出したものが機構が出した指示と同じなんですね、サイバーセキュリティーポリシーが一緒ですから。だから、PCを特定をする、抜線をする、それとウイルスの解析をする、で、ワクチンをつくっていく。  実は、ここで最も足りな...全文を見る
○蓮舫君 そのログ解析の報告はいつ来ましたか。
○蓮舫君 衆議院の厚生労働委員会でこのことを問われて、ログ解析はしていないと認めていますよ。機構と厚労省の提出していただいた、今日資料でお配りをしておりますけれども、時系列の報告でも、ログ解析については一点も触れていません。我々の会議において、機構の担当者もログ解析については何も...全文を見る
○蓮舫君 情報に真面目にお答えをいただきたいんですね。ログ解析の結果、このウイルスは中の情報を抜き取るタイプではなかったというのはその一週間後に判明をしておりますが、この時点のログ解析で何かが盗まれていますか。何か不審な情報で取られましたか。
○蓮舫君 いや、捜査に関わる個別のことではなくて、その一回目のログ解析で何が、何の種類がざくっと取られているのか、教えてください。
○蓮舫君 抜き取られたものは把握をしているんですか、機構では。
○蓮舫君 では、ログ解析で何が分かったんですか。
○蓮舫君 済みません、ログ解析はウイルスの内容の特定ではありません。不審な通信が、何が行われて何が抜き取られたのかというのが分かるんです。理事長、大丈夫ですか。
○蓮舫君 ログ解析は何のために行ったんですか。
○蓮舫君 どういう情報が抜き取られたかということも把握はされていますか。把握している、していないで結構です。
○蓮舫君 では、一回目の五月八日の攻撃を受けて感染をしたPCを抜線をして、ウイルスの特定は別に行う、そしてログ解析も行った。相手は特定されたんですか。
○蓮舫君 その後、いつ確認できましたか。
○蓮舫君 理事長、整理します。  何が盗み取られたかというのは、これは具体的に言うのは難しいでしょう。でも、このときに、盗み取られたものがあるのであれば、対策をしていれば、そうしたら二回目のアタックはなかったんですよ。  そして、今、理事長はすごく大事なことを言いました。一回...全文を見る
○蓮舫君 済みません、意味が分かりません。もうちょっと説明してください。
○蓮舫君 それから先は、じゃ、捜査のことになるんでしょう。  私がこだわって言ったのは、実は、最初のことだからいろんな部分で慎重に対応しているのはよく分かります。だけれども、一回目のアタックのときに、そのウイルスは中の情報を持ち出すものじゃなかったけれども、実はここは住所録が持...全文を見る
○蓮舫君 大臣、改めてなんですけれども、この機構のサイバー攻撃の対応、理事長の認識、六月一日に少なくとも発表して一週間以上たっています。それでもまだこの認識なんですが、適切でしょうか、この方は。
○蓮舫君 理事長を指名したのは大臣ですよね。罷免権も含めて大臣には人事権がありますけれども、その意味ではいかがでしょうか。
○蓮舫君 次に、先週、私たちの党内の会議で機構の理事が明言をしたんですが、衆議院委員会の質問で、我々の玉木雄一郎代議士の事前レクに対して、これ機構も明言をしているんですが、八日に添付ファイルを開け、最初にPCを感染させた職員、結果としてここから情報が漏れて二次被害につながっていく...全文を見る
○蓮舫君 我々のオープンな、メディアもいる中で御機構の理事が明言をしていたんですが、それが捜査上で言えないということに変わってきました。サイバーテロ、外部、内部、共にどういう人が関与をしているのかは、これちょっとしっかり調査をしてもらいたいと要請するにとどめます。  今回の日本...全文を見る
○蓮舫君 つまり、ホームページのところで送信フォームが一斉に攻撃をされてホームページの提供するサービスが不能になるというか、低下をさせるという、一般的にDoS攻撃に遭った、IPアドレスを見付けて一個一個潰して対応したけれども間に合わなかった、それでホームページを一旦閉じてメンテナ...全文を見る
○蓮舫君 なぜ会員のメールアドレスが漏れたんでしょうか。
○蓮舫君 いや、村瀬さん、もうちょっとちゃんと連絡を受けた方がいいと思います。  会員情報というのは、一般のホームページに入ったときに非会員は入れないことになっている。だから、会員というのは、その会員の専用の掲示板の中で個人情報も含めていろんな情報のやり取りをしているんです。 ...全文を見る
○蓮舫君 有料会員のメルアドが検索ツールで簡単に検索をされて、それがぶわっと漏れて、そこに連合会を名のった不審メール、添付ファイルが付いているメールが届いた。これでも連合会は情報管理は問題ないという認識でしょうか。
○蓮舫君 連合会の基金数、会員基金は千四百ですが、会員数になると七百三十万人おられます。この方たちの情報が漏れたかどうかというのは調べましたか。
○蓮舫君 それは不審メールをもらった方からの報告だけであって、連合会が調べましたか。
○蓮舫君 漏れたという事実はどうやって確認したんですか。
○蓮舫君 つまり自己申告なんですよ。こんなメールが来たという人には対応する、漏れたかどうか分からないのは放置をしている。それは企業年金を扱う連合会のトップとして、その意識でよろしいんでしょうか。  いいですか。機構の場合も、不審メールが来た、添付ファイルを開けた、ウイルスに感染...全文を見る
○蓮舫君 私がこの件を、中からの情報をいただいて問い合わせたのが先週の金曜日の六月五日でした。そのとき、連合会の担当者、元社保庁にいた方ですけれども、その方の説明では、既に対応しているから大丈夫だということでした。  ところが、その日の夜、急に連合会のホームページは閉鎖をしまし...全文を見る
○蓮舫君 サイバーセキュリティ会議は二十五日にありましたし、六月一日に機構が会見をして、本当に反応するんだったら、二日には出さなきゃいけないと思いますよ。その部分、ちょっと無理な答弁だなと思いますけれども、しっかり管理はしてください。  ただ、大臣、どうでしょうか。今、厚労省の...全文を見る
○蓮舫君 機構に確認をします。  この週末、日本年金機構のホームページが閉ざされました。理由を聞くと、脆弱性。脆弱性とは何でしょうか。
○蓮舫君 外部から攻撃を受けている脆弱性というのは、連合会が四月に受けたいわゆるDoS攻撃、フォームにいろいろな情報がアトランダムに攻撃をされる、あるいは検索ツール、アットマークを入れることによって個人情報を持ち去ることができる、これではないですか。
○蓮舫君 いや、連合会が受けた攻撃と同種のものではないですか。
○蓮舫君 分かりました。  次なんですけれども、厚労大臣、結果として大臣に情報が上がるのは二十八、二十九。百二十五万件と取りあえず情報が分かったのが週末を挟んで日曜日の深夜。そして一日の夕方の会見につながりますけれども、私、やっぱりどこかの段階で情報が係長がしっかり共有をしてい...全文を見る
○蓮舫君 それと、厚労大臣、今回の漏れた年金情報対応、この予算措置はどうされるんでしょうか。
○蓮舫君 いや、どこに責任があるかって、厚労省と機構じゃないですか。国民にはないですよ、責任が。機構理事長の考えをお聞かせください。
○蓮舫君 予算措置ですよ。予算措置について聞いているんですよ。
○蓮舫君 被害は確かにまだ拡大をしておりますけど、既に様々な経費が発生しています。想定で、対策費は機構は幾らぐらいだと積算されていますか。
○蓮舫君 一万五千人への郵送費、機械的に算出したら百二十万円と伺いました。これ、一通八十円の計算です。切手代ですよね。そうすると、百二十五万件、対象者はこれ小さくなるとは思いますけれども、単純計算すると、百二十五万なら一億掛かります。切手代だけで一億です。さらには、発注しているの...全文を見る
○蓮舫君 機構の平成二十五年度予算、決算を見ると、二千九百五十七億円のオーダーです。機構運営の交付金、千六百八億、年金等事業運営費交付金は千三百四十二億。機構の予算、それは、国家財源が税金で五四%、年金保険料で四五%、その他の自己収入は僅か三億しかないんですね。つまり、ほぼ税と保...全文を見る
○蓮舫君 理事長百十一万、副理事長九十万、理事八十二万、監事七十一万の月額給与です。それに年二回の賞与。少なくとも漏れた年金情報のある程度の一定の解決のめどが立つぐらいまでは給与減額、自主返納すべきではないですか。
○蓮舫君 自主返納されるんですか。
○蓮舫君 検討結果は、責任がどこにあったのか、再発防止です。今、私が伺っているのは理事長の意思です。  日本年金機構の財源は税と保険料、国民に何にも責任がない漏れた年金情報の処理に対して、税か保険料を使うしかないじゃないですか。それに対して、それに至るまでの間、せめて自分たちの...全文を見る
○蓮舫君 最後に、厚生労働大臣、政務三役、歳費の返上はされますか。
○蓮舫君 ありがとうございました。
06月11日第189回国会 参議院 内閣委員会 第13号
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○蓮舫君 民主党の蓮舫です。  まず、菅官房長官に、通告はしていないんですが、今朝の毎日新聞の一面で自民党参議院議員の政治と金が大きく報道されています。JA全中出身の自民党の参議院議員関連四団体が六年間で三百九十四回、一月平均五・五回の政治資金パーティー、五・五億の収入を得てい...全文を見る
○蓮舫君 形式的にパーティーの形を繕った実態は政治献金で、脱法的と取られかねないんですね。今、どうしても漏れた年金とかあるいは安保法案の違憲とか、いろんな部分で政治に対する国民の目が厳しくなっているときに、また政治と金の問題ですかと。特に安倍内閣は、もう既に経産大臣、農水大臣が金...全文を見る
○蓮舫君 今回の漏れた年金記録問題、官房長官は、機構全体のセキュリティーに対する認識の甘さ、職員のモラルが問われる問題が生じており、日本年金機構という組織として様々な点について抜本的見直しをする必要があると機構を厳しく批判されていますが、機構だけの問題でしょうか。
○蓮舫君 確かに、機構のサイバー攻撃に対する問題認識の低さ、あるいは職員の規律のなさ、組織としての問題は、これは大いにあります。ただ、官房長官は機構を批判して、あたかも自分たちの政府、厚労省には問題がないかのように聞こえかねないんですね。  最初の攻撃、感染から厚労省の審議官ま...全文を見る
○蓮舫君 では、厚労大臣にはどんな責任がありますか。
○蓮舫君 官房長官がこの情報を最初に聞いたのが、随分遅きにして二十九日でした。そのときに、厚労大臣にはどんな指示を出しましたか。
○蓮舫君 全容解明と二次被害を防ぐ、それは本当に正しいと思います。その厚労大臣との情報共有、指示というのは、官房長官としての指示ですか。
○蓮舫君 他方で、官房長官はサイバーセキュリティ戦略本部長。政府代表として、全ての省庁、行政機関のサイバーテロ、何かあったときの責任者です。このような事態が発生して、事前及び事後も含めてこれから検証もされるとは思いますが、サイバーセキュリティー対策責任者としてその役割は十分に果た...全文を見る
○蓮舫君 いや、官房長官、具体的にどうすれば防げたのかは簡単なんです。八日にNISCが厚労省を通じて機構に不審な通信のやり取りが行われている、すなわちウイルスに感染して情報が漏れている可能性があるのがその瞬間に大臣に上がっていれば、長官に上がっていれば、それはサイバーセキュリティ...全文を見る
○蓮舫君 その対応が駄目だったということが後から後から明らかになりました。うそをついていたということも明らかになっています。  八日に感染、十八日までには百通を超える不審メールが受信されています。十九日には警察に捜査依頼、翌二十日にも大量の不審メールが来ています。二十二日にNI...全文を見る
○蓮舫君 国家公安委員長に伺います。  警察に捜査が依頼されたのが十九日、警察から機構に情報漏えいの報告がなされたのが二十八日、大臣がこの情報を知ったのはいつですか。
○蓮舫君 そういう警察に捜査依頼があったことも、しかも国民の年金情報を扱っている機構の情報漏えいの可能性です。そして、二十八日にもう既に警察は機構に漏れたと報告をしているのに、大臣には二十九日に上がってきた。適切な報告でしょうか、その日時が、時間的に。
○蓮舫君 年金情報が大量に漏れ、犯罪につながるリスクは非常に大きいです。  しかも、山谷大臣はサイバーセキュリティ戦略本部の副本部長でもありますね。早い段階で山谷大臣にこの捜査情報が入っていたら、二十五日に開かれたサイバーセキュリティ戦略本部、そのときに副本部長からきっちり報告...全文を見る
○蓮舫君 いや、そのときに知っていれば、十九日の捜査、そのときに知っていたら、二十五日のセキュリティ戦略本部のときに副本部長としてしっかり報告をして、菅官房長官にもお伝えをして、政府として横の連携を取って、日本年金機構の今回の大量漏えいを未然にもう少し防ぐことができたんではないで...全文を見る
○蓮舫君 では、二十九日に聞いたことが適切な報告、その前に聞いていたら被害はもっと未然に防げたとは思わなかったということですね。
○蓮舫君 いや、警察も情報を上げていない、厚労省も情報を上げていない、大きな仕事をしましたけれどもNISCも情報を上げていない。そして、誰も知らない中で、サイバーセキュリティ戦略本部が、まさに足下で百二十五万件以上もの情報が漏れている、その日そのときに戦略会議を行っている。これ、...全文を見る
○蓮舫君 失礼しました。年金は漏れていません。年金情報が漏れています。ただ、二次被害でいうと、そこから年金そのものが被害に遭う可能性は否定はできませんので、その部分は危機感は共有をさせてください。  現行法では、NISCは異常な通信を検知した後、対象省庁に通報はするんですね。た...全文を見る
○蓮舫君 つまり、五月二十九日に全てのインターネットは遮断していなかったということです。二つあって、一つは遮断をして、一つは六月四日までメール専用の回線を生かしていた。  このメール専用の回線は、生かしていても大丈夫だったんですか。
○蓮舫君 メール専用の回線はセキュリティーが掛かっている。でも、今回狙われたメールの攻撃ウイルスは、何でこのメール専用回線じゃなかったんですか。何でセキュリティーが守られていない統合ネットワークの方でメールをやっていたんですか。メールはこちらの回線に特化していればよかったんじゃな...全文を見る
○蓮舫君 ちょっと待って。  済みません、ウイルスに感染をして狙われたのはどちらの回線ですか。
○蓮舫君 つまり、統合ネットワークとメール専用の回線は二つだと言いながら、実はつながっていた。そうすると、統合ネットワークの回線を遮断しても、こちらのメールの回線を生かしていたら、それは引き続き情報が漏えいするリスクが残っていたんじゃないですか。
○蓮舫君 では、六月四日までつなぎっ放しにしていたメール回線は、そこから来た添付ファイルで感染をしたりウイルスに汚染はされていないと断言できますか。
○蓮舫君 ないということでよろしいですね。
○蓮舫君 官房長官、お聞きになって分かるように、理事長も大変だと思います、いきなりこれだけ大きな事態に遭遇をしていますから。年金という国民にとって最も大切な機微な情報ですから。ただ、やはり機構のやり方を見ていると、全てが後手後手に回っていて、その間の国民の情報が最も軽んじて扱われ...全文を見る
○蓮舫君 一万五千人に漏れた年金情報がありますという郵送を既に送っています。それだけで百二十万円。百二十五万件全員が員数だとは思いませんが、仮に百二十五万人とした場合に、郵送費八十円を掛けると、それだけで一億掛かります。郵便代だけです。電話相談、コールセンターの経費が今発生してい...全文を見る
○蓮舫君 いや、検討も何も、機構の収入を見ますと、二十五年度決算は二千九百五十七億円なんです。財源構成を見ると、機構運営費交付金千六百八億、年金等事業運営費交付金千三百四十二億。つまり、国庫財源の税が五四%、国民が納めた年金保険料財源が四五%、自己収入は僅か三億しかないんですよ。...全文を見る
○蓮舫君 税だとも保険料だとも答えづらいのは分かります。私たちも政府にいたときに、そういう機微な質問が来たときに何て答えようかというのはやはり悩ましいですよ。だけど、二次被害を防ぐための対策は取らなければいけない。  だから、私、実はこの間の厚生労働委員会で理事長に御提案を申し...全文を見る
○蓮舫君 いや、他方で、厚労大臣ははっきりしていましたよ。政務三役の歳費は返上するんですかと言ったら、政府として、監督責任からそれなりのけじめは付けると言いました。  官房長官、政府全体として、やっぱりこの漏れた年金記録、いずれは税金か保険料で対策をせざるを得なくなるわけですか...全文を見る
○蓮舫君 消えた年金、この問題のときに官房長官は総務大臣でした。あのときはやはり政府を挙げて大変な事態だったと。我々も様々な追及はしましたけれども、改善案も様々提言をしてきました。  その中で、菅官房長官は平成十九年六月に年金記録確認第三者委員会を設置しました。これ、本来は厚労...全文を見る
○蓮舫君 信用できないという判断、私は当時正しかったと思います。その後、続けたのも正しかったと思います。  ところが、このあっせん委員会は今年の六月に解散をする。この消えた年金問題は、五千万件のうちまだ二千万件が宙に浮いたままです。この状態で、今の日本年金機構のこのていたらくの...全文を見る
○蓮舫君 いや、法律ができたから急に体質が、組織が目まぐるしく変わるというものではないんですね。社保庁から日本年金機構、これ第一次安倍内閣で決められました。でも、その移行をつかさどったのは私たちの民主党政権です。大変でしたよ。モラルがない、情報を勝手に盗み見する、情報を外に持ち出...全文を見る
○蓮舫君 現時点で、終了したことは正しい決断だったと思いますか。
○蓮舫君 いや、廃止したばかりじゃなくて、これ去年の三月ですから、既に一年たっているんですね。  物すごくいい仕事をしてきたんですよ、監視委員会は。我々の政権で設置したんですけど、我々にも厳しい。いわゆる運用三号問題も明らかにしてくださいました、あるいは時効特例給付の問題、失踪...全文を見る
○蓮舫君 いや、外部に委員会を設けろと言ったものを厚労省内部に設けちゃ駄目じゃないですか。  他方で、総務省も、行政評価プログラムで年金業務の実施状況を常時監視の対象にすると言いましたが、行政評価プログラムは毎年毎年テーマを決めて監視をするんですね。じゃ、この監視委員会を廃止し...全文を見る
○蓮舫君 つまり、何もしていないんですよ。  官房長官、外部にやっぱり監視する委員会を設けろ、総務省は言われたけれども、厚労省内部に設けるからいい。じゃ、行政評価プログラムでちゃんと見ていく。二十六年度、二十七年度は、常時情報を収集はするけれども監視対象にはなっていません、二十...全文を見る
○蓮舫君 改めて官房長官の御認識を伺いたいんですが、現時点で様々な二次被害の対策措置も講じておられるとは思いますが、国民がこの漏れた年金情報に対して、もう不信を持っていない、安心だと感じているとお考えですか。
○蓮舫君 我々もその認識です。参議院の厚生労働委員会あるいはこういう内閣委員会ではきっちり集中審議もやっていこうと。  ただ、残念ながら、衆議院の厚生労働委員会ではこの漏れた年金情報対策の集中審議をしようというのを残念ながら自民党の委員長が拒否をして、そして、それよりも最優先だ...全文を見る
○蓮舫君 今日行われるのも職権で立てられました。定例日ではありません。つまり、あしたの採決ありきと思えるような行動を衆議院の与党・自民党さんが行っているのは、私はすごく残念に思います。このことは、もう一度言っておきますが、今優先すべきことは、私は派遣労働法ではないと思います。 ...全文を見る
○蓮舫君 いや、聞いていないことに一生懸命答えられて、私の質問を忘れられるのはちょっと残念なんですが、申し上げます。  大切なことだから職権で開いたというのは分かりますが、やり方があるんです。そこは与野党が合意をしていないから、片肺で進んでいるんですよ。だから、こういう丁寧な問...全文を見る
○蓮舫君 自民党の幹部の方、公明党の幹部の方たちが、この四日の審査会を受けて人選ミスと話をしていますが、これは人選ミスでしょうか。
○蓮舫君 官房長官は、全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいると述べられましたが、昨日の安保特では三人と言いました。これはたくさんですか。
○蓮舫君 では、なぜその方を憲法審査会にお招きしなかったんですか。
○蓮舫君 最初に自民党が参考人をお願いした、日本を代表する憲法学者の京都大学名誉教授の佐藤先生ですが、六日の講演で、憲法という土台がどう変わるか分からないところで政治、司法が立派な建物を築くことはできないと発言した。つまり、合憲だと思っておられませんよね。また、招致をされた長谷部...全文を見る
○蓮舫君 官房長官が御存じの方で、賛成の憲法学者は何人ぐらいおられますか。
○蓮舫君 既に二百人を超える憲法学者が安保関連法案に反対する声明に名を連ねております。国会の審査会で専門家の御意見として審議している法案が違憲という指摘、これはやっぱり謙虚に受け止めて、政府として、この四日の参考人三人の憲法学者の意見を場を設けて私は拝聴すべきだと思いますが、いか...全文を見る
○蓮舫君 最高裁の判決が最大の判断だというのは、これは共有をします。ただ、それは法律ができた後に訴えがあって初めて判断をされるもので、今憲法学者が国会の審査会の場で言ったのは、法案の段階で違憲だと警告を鳴らしていますから、この声に私は政府は謙虚であるべきと思っているんですが、いか...全文を見る
○蓮舫君 ドイツで総理大臣が、安保法案が合憲との根拠に基づいて砂川判決を挙げました。今回の法案で可能にする集団的自衛権行使容認に関して、最高裁判決に沿ったものと会見をされました。砂川裁判の最高裁判決は、日本の個別的自衛権を認めたもので、集団的自衛権ではないというのが一般的な学説で...全文を見る
○蓮舫君 一言言いますが、四十七年の政府見解は、この政府見解を作られた元法制局長官は、この見解の中には集団的自衛権は含まれていないと国会で発言をしています。そのことも謙虚に受け止められた方がいいと思うんですが。  この砂川判決について、昨年、公明党の山口代表は、自衛隊が合憲、違...全文を見る
○蓮舫君 なかなかかみ合わなくて非常に残念なんですが、ただ、最高裁判決を尊重するという考え方に共有して同じ立場に立って言いますと、安保法案を無理やり最高裁判決、過去のものに合憲と合わせるのではなくて、その前にやるべきこととしては、違憲状態と断じられた参議院の一票の格差、選挙制度改...全文を見る
○蓮舫君 議長があっせんを放棄をいたしました。私は、議長の権威を高めるのであれば、議長は最後まであっせんをする努力をするべきだと思います。改めてやじに答えましたけれども、この部分の最高裁の考え方のダブルスタンダードは、政府として私はおかしいと思っています。  昨日、日弁連の安保...全文を見る
○蓮舫君 二〇一三年十二月、政府は新国立競技場の解体と本体工事で千六百二十五億と試算をしました。あれから二年近くがたちます。今年の三月に国立競技場を保有するJSCにプロポーザル契約をしたゼネコン二社から新たな見積り、つまり、安倍内閣になってから財政出動は公共事業に物すごく大量にし...全文を見る
○蓮舫君 その総工費が膨れているから恐らく公表できない。三千億に行っているという情報もあります。その中で、総工費が膨れる、工期が遅れるから、屋根は先送り、椅子は自動式から手動にして仮設にする、まだ見直しもしている。どこまで本来の約束と違う新国立競技場を造ろうとしているのか心配でな...全文を見る
○蓮舫君 下村大臣は東京都が負担するための根拠法を準備すると会見で言いました。これは本当ですか。
○蓮舫君 今の地方財政法では、国立の施設に地方自治体が経費負担をすることは原則禁止なんです。恐らく下村大臣はこのことを言っているんだろうと思いますけれども、これをやるのであれば、憲法九十五条で言うと住民投票を行わなきゃいけない。そこまでの覚悟を持っておやりになるんでしょうか。
○蓮舫君 いずれにせよで丸投げしないでください。だから、縦割りで、ばらばらで、情報が。五百八十億の根拠、いわゆる積算も示されていない、法的根拠もない。そして今、下村大臣と舛添都知事は相当けんかしていますよ。恥ずかしいぐらいじゃないですか。  だから、この部分でいうと、負担をする...全文を見る
○蓮舫君 官房長官の調整機能を投げ捨てたようなその答弁は、やっぱり納得できません。  下村大臣は政治と金の問題でも国民に不信を買っているんです。この方が本当に、私は、新国立競技場のここまで予算が膨れ上がって、工期が延びて、そして組織委員会からクレームを付けられて、その調整ができ...全文を見る
07月14日第189回国会 参議院 内閣委員会、文教科学委員会連合審査会 第2号
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○蓮舫君 民主党の蓮舫でございます。  まず、遠藤大臣、現時点で国民が東京オリンピック・パラリンピックに最大の関心事を持っているのは、一言で何だと思いますか。
○蓮舫君 その関心事の感覚がずれています。確かに二〇二〇年成功させるのは大前提です、私たちもそう思っています。ただ、今の国民の関心事は、二千五百二十億に膨れた国立競技場の建設費です。  資料一、先送りした屋根工事費を除きまして、千三百六十五億円の予定が二千五百二十億になった。千...全文を見る
○蓮舫君 オリンピック・パラリンピック担当大臣として、国民が不安に思っている予算膨張について触れなくてもいいと判断したんですね。
○蓮舫君 世論の八割が反対です。これ、見直すべきではないですか。
○蓮舫君 下村大臣あるいは総理も、ザハ・デザインは民主党政権で決まったと口をそろえます。確かにそうです。民主党政権で決めました。千三百億でした。これが上限です。その決定の一か月後、私たちは下野をしました。実際に見直すことなく、予算を試算、膨らませてきたのは自民党政権です。  デ...全文を見る
○蓮舫君 現時点の物価で先送りした屋根等を建設すると二千七百八十億になります。限りなく三千億に近づいていく。しかも、この額は目標であって上限ではありません。物価上昇を現政権は政策目標に掲げています。この額、まだ膨れるおそれが高い。遠藤大臣、適切な額でしょうか。
○蓮舫君 そうすると、遠藤大臣、ここまで予算が膨れ上がってきたのは、下村大臣の責任ですか。
○蓮舫君 オリンピック・パラリンピック担当大臣として中身を承知していないのは、自分は適切な仕事をしていると思いますか。
○蓮舫君 いや、国民の税金を使って新国立競技場を造っていくときに、誰が総プロデューサーで、誰が責任を担って、一元的な指示を誰が出していくか、オリンピック・パラリンピック担当大臣としてそれは分からないということですか。
○蓮舫君 確認します。どなたが責任を持ってこの新国立競技場の事業は国民の税金で進めるんですか。
○蓮舫君 ここの責任の所在をはっきり言えない、誰が責任かも、進めることができない。このまま浮遊して新国立競技場を進めていくのは、私、非常に危険だと思います。  そもそも、東京招致が決定した後、基本設計に入って、二〇一四年五月、概算額を千六百二十五億と公表しました。この予算、JS...全文を見る
○蓮舫君 今回、大幅に予算が膨らんだその理由は、消費税が増えた。基本設計時、二〇一四年春から八%になるって決まっていました。何で分かっていたのに試算に八%と入れなかったんですか。
○蓮舫君 さらに、特殊性で七百六十五億円膨れたというんですが、新競技場の屋根を支えるこのキールアーチは、長さが二本合わせるとスカイツリーを超えます。大量に必要とされる鉄骨等はいきなり分かった特殊性ではありません。  二枚目の資料に特殊性について書いていただいたんですが、全く読め...全文を見る
○蓮舫君 先週の参議院の文教科学委員会で、鬼澤理事は認識していたと答弁しました。なぜ今違うんですか、理事長。
○蓮舫君 ありがとうございます。  認識していたけれども、なぜあえて招致決定前の七月の単価で試算をしたんですか。
○蓮舫君 三枚目の資料です。単価に使った一昨年の建設市況、建設費指数を仮に鉄筋コンクリート造りの体育館の仕様で見ると、二〇〇五年基準で二〇一四年五月には実に七%上昇している。物価上昇を掲げる政権でより精緻な計算を出すなら、文科省の示した十二月ではなくて、その五か月後の直近の単価で...全文を見る
○蓮舫君 実は、JSCは十一月に、延べ床面積を小さくして見直しをして、三千億に膨らむと言われていたものを千八百五十二億に縮小したんです。ところが、その直後に、十二月、自民党の無駄撲滅の指摘で、概算は千六百二十五億にと提言され、それが実は政府上限になりました。政府上限を忠実に守ると...全文を見る
○蓮舫君 いや、実は、先ほど理事長答えているんです。この上限額を試算で出したのは、千六百二十五億という文部科学省の上限がベースにあった、つまりそのベースに合わせたんじゃないですか。
○蓮舫君 下村大臣、この理事長の答弁ですけれども、この試算、信用できますか。消費税増税分外す、工事できる分は全部先送りをする、あえて招致前の、物価が上がる前の単価で試算をしている。この時点で正式な試算をしていれば、どんどんどんどん膨れ上がるのに、大臣が止める政治決定もできた。でも...全文を見る
○蓮舫君 粉飾は言い過ぎかもしれません。失礼しました。ただ、水膨れをしていると私は思っています。  その部分で、基本設計時からの変更点多くあるんですが、資料四、これ、ちょっと御説明ください。キールアーチのつり耐荷重増を設計に反映済みとある。何ですか。
○蓮舫君 分かりやすく言うと、新国立競技場そのものがどうなるか未定です。予算も未定です。オリンピックの開会式の演出も未定です。演出家も未定です。なのに、アーチで、演出で物をつり下げられるように強度を増したんですね。幾らですか。
○蓮舫君 本当に精査をしましたか。つまり、オリンピックの演出もまだ全く決まっていないのに、物をつり下げる可能性があるから三億掛けて強度を増している。一事が万事、こうやって予算って水膨れしているんじゃないですか。  しかも、この建設費の外ではありますが、オリンピックを契機に、JS...全文を見る
○蓮舫君 これが適切な手順というのが新国立競技場を進める責任者のコメントです。よく覚えておきます。  文科大臣、財源についてなんですけれども、現段階で決まっている財源、幾らですか。
○蓮舫君 大臣、六月二十九日に、今の答弁にもありましたが、命名権で二百億を確保する、内訳を教えてください。
○蓮舫君 二百億の命名権等の内訳を教えてください。
○蓮舫君 二百億、内訳はありませんでした。東京都とはまだ合意をしていません。totoは、今超党派の議員が頑張っておりますけれども、安保の影響もあって、法律は提案もされていません。つまり、一枚目の資料の一番右、財源見通し、現段階で二千二百億近く財源が全く未定であります。  既に確...全文を見る
○蓮舫君 遠藤大臣、JSCの新競技場の収支見込みというのも提案しているんですけど、それは信頼できるものですか。
○蓮舫君 資料五です。是非よく見てください、信頼に足るものかどうか。  発表して概算するたびごとに、収支見込みは一・一億減、二・九億減、現段階ではもう収支見込み三千八百万円。しかも、これは改築後五十年間に必要な大規模改修費を支出に入れていないんです。大規模改修費一千億を支出に入...全文を見る
○蓮舫君 マイナス二十億に、これ赤字になるんですけれども、よろしいんですか。
○蓮舫君 では、文科大臣、改修費一千億を超えて、どこから捻出するんですか。
○蓮舫君 いや、一千億は、五十年レガシーとして使ったら掛かるという試算なんです。誰が払うんですか。
○蓮舫君 更にこの収支見通しが悪化するんではないかと危惧しておりますけれども。  JSC、屋根を先送りしました。この屋根を大会後に造ると工期は一年掛かりますが、競技場が一年使えないということでよろしいですか。
○蓮舫君 一年間休業する。でも、年間の人件費や管理業務等支出はあります。一年間休業して、収支はどれぐらいになりますか。
○蓮舫君 そうすると、収支見込み、改修費を入れなくても十億の赤字、改修費を入れると三十億の赤字。これ、国民納得すると、理事長、本気で思っておられますか。
○蓮舫君 資料六、独法JSCの中期計画では、実際の収支が計画よりも悪化した場合、差額は自主財源により賄うこととあります。じゃ、併せて提出してください。三十億の赤字にならないために、初年度の赤字を補填する自主財源、三十億はどこから捻出しますか。
○蓮舫君 幾らですか、それは。
○蓮舫君 一年間で十九・三億出るんですか。それは全部この赤字の補填に使いますか。
○蓮舫君 三十億の赤字を補填する、じゃ、ほかの十億はどこですか。
○蓮舫君 済みません、屋根一年間工事をしているときには文化イベントも開けません。何でそれが歳入になるんですか。
○蓮舫君 そもそも独法というのは、利益や内部留保ができる仕組みになっていないんです。ただ、法律を改正してきて、自分で頑張った部分の自己収入は基金にためてもいいとなっているんですけれども、JSCさんは、どんなに頑張っても、この自己収入を上げても、それを自由に使えるというような中期計...全文を見る
○蓮舫君 つまり、今のJSCの収支見通しがやっぱりリスクだと大臣もお考えになられて、民間に委託して黒字にする努力をしようと言うんです。  でも、このコンセッション方式というのは、PFIなんですが、これは、既にある施設の管理運用を民間に委託するほかにも、設計、建設時から管理運営ま...全文を見る
○蓮舫君 その話、また後ほど伺いますが、ちょっと数字を、これ文科省として精査をして公表してもらいたいものがあります。  先ほど森本議員からも話がありましたが、二〇二〇アジェンダ、財政面でコスト削減をしていこう、これ去年の十一月にIOCが方針をまとめました。それを受けて、元々東京...全文を見る
○蓮舫君 削減効果は。
○蓮舫君 七枚目の資料を御覧ください。  現在、自転車とサッカーの地方予選会場を見直ししているんですが、既に決定した九か所の施設整備費、立候補時は六百三十八億で整備するとしていました。これ、新設の会場と、既成をちょっといじるものもあります。ところが、今、資材の高騰を受けて膨れて...全文を見る
○蓮舫君 新国立競技場と同じで、ほかの競技の予選会場、本会場の設備も資材、人件費の高騰で相当膨れているんです。  これ、例えばセーリング見てください、数字が分かりやすいので。これは江東区から江の島に移りました。本来、江東区で新設にしようとしていたのが、お金がないから江の島にしよ...全文を見る
○蓮舫君 大臣がこうして詳細を把握していないということが実は私、非常に不安なんです。遠藤大臣も答弁に、今ちょっと資料の調整困られましたけれども、つまり、誰がかじを取っているのかが、こういう質問をしても全く答えが返ってこないんです。だから、みんながそれぞれの問題、課題をそれぞれ頑張...全文を見る
○蓮舫君 済みません、公表するという決定はどなたがされます。どの大臣ですか。
○蓮舫君 ありがとうございます。  ここまでいろいろ聞いてきましたけれども、新国立競技場、予算は、財源がほとんどありません。さらに、膨張可能性がある整備費です。キールアーチ等、技術面への不安もあります。国民の不信もあります。  これ、大臣、本当に見直さないで進めますか、このま...全文を見る
○蓮舫君 国民の負担をできるだけ少なくという気持ちは分かりますけれども、最終的にはこれ国民の負担であり、つまり税金なのか、あるいはtotoを買った人なのか、これぐらいしかないんですよ。だから、国民の負担は、いずれにしても押し付けられるんです。税金なのか、totoなのかという形態は...全文を見る
○蓮舫君 特殊性でもう多額の予算増になっているキールアーチ等の問題点、建設リスクも含めて、世界的建築家の槇文彦さんが五月二十九日に提言を出されています。これ、大臣、どういうふうに検討されましたか。
○蓮舫君 JSCにお伺いします。  設計者から意見を聴取して文科大臣に報告したと言いますが、この設計者は基本設計、実施設計を請け負った設計者ですか。
○蓮舫君 その設計JVは、自分たちの設計を否定する槇案を検討して、槇案が最適だと答える可能性はあったんでしょうか。
○蓮舫君 非常に身内なところだけで全て物事を決めて、私は槇先生の御提案は極めて現実的だと思います。国民負担も低く抑えられるし、工期も短くすることができるし、そして今いろいろと皆さんが懸念に思っていることにしっかり応えることができる。  大臣もゼネコン関係者に伺ったと言いますが、...全文を見る
○蓮舫君 身内だけ聞いてと、訂正してくださいと言いましたけれども、大臣も今答弁で言いましたが、私個人で第三者のゼネコン関係者に聞きましたと。大臣として聞かなきゃ駄目なんですよ。  じゃ、私個人で聞いて、第三者に、誰に、いつ、何を聞いて、どのようにヒアリングをして無理だと判断する...全文を見る
○蓮舫君 二〇一九年ラグビーワールドカップに合わせることで無理が生じてきていませんか。私自身も猛烈なラグビーファンです。子供もやらせています。でも、W杯のために新競技場の工費や工期がオリンピック時よりも大きく変わって、大幅に遅れて工費が膨張する。そして、皆さんの答弁が、ラグビーに...全文を見る
○蓮舫君 今の大臣のお話は、超党派の議員の御努力であったり、東京都の話であったり、関係のスポーツの組織委員会の決定であって、国家の議決ではないんです。  そもそもワールドカップラグビーは、国立競技場の改築がなされる、その決定がなされる前から、旧競技場以外の会場も提案しながらこれ...全文を見る
○蓮舫君 そうなんです。ただ、二〇〇九年の四月七日の閣議で、ラグビーワールドカップ、これはほかの会場もありますから、十一会場、それを日本に招致をするというのは口頭了解しているんです。でも、新国立競技場でやるということは政府として決定していない。ただ、財政面では、JSCが上限三十六...全文を見る
○蓮舫君 その出口の二〇一九を本来の二〇二〇年に戻せば余裕が少し出る。槇案ももっと第三者的に議論をする。いろんな部分で、私はまだ今だったら見直しができると思っているんです。  三千億近くの予算に、先送り屋根の政府案が本当にいいのか。それとも、一千億の予算、かつ東京オリンピックに...全文を見る
○蓮舫君 やらない理由はよく分かります。でも、踏みとどまる決断をしてもらいたいんですよ。改めて、私は、やっぱりこのまま進めるのは本当に、正直、次の世代に負の遺産しか残さないと思う。レガシーは負ではいけないんです。でも、判断は、決断はしないということが今日よく分かりましたので、引き...全文を見る
○蓮舫君 そのとおりだと思います。それともう一つ、クリーンであることだと思います。  二か月前、FIFA副会長ら組織幹部の複数名が収賄、脅迫、マネーロンダリング等の容疑で逮捕、その最中に再任された会長は僅か四日で辞任を決めました。世界中のサッカーファンだけではなくて、スポーツフ...全文を見る
○蓮舫君 政治資金パーティーの収入割合は、二十五年度収入の実に八割を占めます。チケットは、二十万円以上購入した人は記載、公表されます。山形で二回パーティーを大臣は開いておられますが、その収入の六割が公表対象、大口の購入者です。個人はいなくて全て会社なんですが、建設、土建、開発、工...全文を見る
○蓮舫君 今後もこうした政治資金パーティーは開かれますか。
○蓮舫君 長年の政治活動で、恐らく、いいときもそうじゃないときにもずっと支えてくださった方だと思います。肩書で私は別に斜めから見ようとは思いませんけれども、ただ、大臣がオリンピック・パラリンピック担当ということは、これから新たな会場の整備ですとか建設とかいろんな部分でゼネコンが絡...全文を見る
○蓮舫君 是非、個人献金も対象にしてもらいたいと思います。  その上で、下村大臣、最後にお伺いをいたしますが、ギリシャの財政破綻、今相当な話題になっています。これ、実は東京も人ごとじゃない、日本も人ごとじゃないと思うんですが、ギリシャは、ユーロ導入を目指して財政赤字削減、相当な...全文を見る
○蓮舫君 終わります。
08月10日第189回国会 参議院 予算委員会 第19号
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○蓮舫君 民主党の蓮舫です。  総理、通告をさせていただいていないんですが、先ほど岡田委員の質問に対する答弁について、幾つか確認をさせてください。  昨日は長崎に原爆が投下されてから七十年目。総理にお戻りになられてからこの三年間、広島、長崎平和祈念式にずっと参加をされてこられ...全文を見る
○蓮舫君 ちょっとよく理解できないんですが、では、こういう角度から確認をさせてください。  総理の公式行事における挨拶の原稿というのは非常に重いものです。総理秘書官あるいは関係省庁の担当者、二重三重にチェックをして、毎年度の整合性とか、あるいは新しい成果とか取組を盛り込んで、そ...全文を見る
○蓮舫君 つまり、総理が非核三原則を堅持という言葉を削除をした、そして、いろいろ誤解を招きかねなくて、長崎では入れたと。誤解を招いたことについておわびするべきではないですか。
○蓮舫君 ということは、御自身の判断で広島の原稿から削除をしたのはやっぱり間違いだった、そういうふうに認めていいですね。
○蓮舫君 一方で、長崎の市長が昨日挨拶の中で、日本国憲法の平和の理念が揺らいでいるのではという不安と懸念が広がっていると、安保法案の慎重審議、それを求めました。被爆者代表の谷口さんは、戦争につながる安保法案は被爆者を始め平和を願う人々の思いを根底から覆そうとするもの、許せないと挨...全文を見る
○蓮舫君 その安倍総理の言葉が心に響かない、寄り添おうとしない姿勢が、私は国民の皆様方の安倍総理への不信につながっているんだと思います。  総理だけじゃないんです。財務大臣、直前の通告になりましたが、まず確認したいんですが、戦争に行きたくないじゃんと発言し、デモ活動をすることは...全文を見る
○蓮舫君 戦争に行きたくないじゃんとデモ活動をすることは利己的なものだとお考えですか。
○蓮舫君 そのとおりです。  安保法案では、戦争法案ではない、違法だから戦争ではないと政府・自民党は説明をしている中、戦争に行くことを否定せず、学生らの内心の自由さえも踏みにじるような国会議員が麻生派の一人です。これ、注意されましたか。
○蓮舫君 八月六日、麻生派の会合です。安保法案の大切さを語られた後、自分の気持ちを言いたいなら法案が通ってからにしてくれ、法案が通ってからにしてもらっても十分間に合うから、法案が通るか通らないかが一番だ、その点を腹に収めてその上で対応してもらうことをお願いする。法案が通るまで本音...全文を見る
○蓮舫君 総理、この自分の発言を撤回しないとしている武藤代議士、あるいは麻生さんの法案が通ってから物を言ってくれという話、これ、両方とも注意されますか。
○蓮舫君 自分に都合の悪いことは全部党に任せている、自分からは注意をしないという姿勢だということがよく分かりました。  次に、新国立競技場です。  総理の見直しの決断、これ率直に評価をいたします。白紙撤回の理由は何ですか。
○蓮舫君 つまり、国民の声に背中を押されたと理解していいですか。
○蓮舫君 安保法案の説明不十分と考える国民が八割、反対が六割、今国会の成立に反対が七割。安保法案も国民の批判が新国立競技場と同じく高く、さらに、歴代法制局長官、憲法学者、元政府関係者、自民党前国会議員から違反という批判の声が上がっています。この声には応えて見直ししますか。
○蓮舫君 総理が聞く国民の声、聞かない国民の声、その違いが私には全く分かりませんでした。  白紙撤回の決断は評価しますが、この国立競技場が見直さなければならなくなった最大の問題、これ端的に言って何だったと思いますか。
○蓮舫君 総理、私と考えが違います。これまで何度も国会で見直しを求めて私たちが提案してきたら、現行案で建設として一切耳を貸さなかったじゃないですか。  求めても全く情報を公開してこなかったこと、これも大きいんです。国会で行政監視しようにも、国民が知ろうとしても、JSC、文科省か...全文を見る
○蓮舫君 私たちの政権時に、千三百億でザハ案で決めることは確かに決定しました。翌日解散、一か月後に政権交代、それから二年八か月。この間に、あの千三百億がどうなっているのか、デザインの上に、どれだけ資材が高くなっているのか、人件費が高くなっているのか、工期がどうなっているのか、どこ...全文を見る
○蓮舫君 ゼネコンが示した額は三千億。同じ時期にJSCと設計JVが試算した同じ工事の工事費概算額は幾らですか。
○蓮舫君 ゼネコンが三千億、JSCが二千百億。九百億の乖離は何ですか。同じ建物の概算額です。九百億は何が違ったんですか。
○蓮舫君 重立った条件の扱いの違いは何ですか。
○蓮舫君 九百億の乖離は埋められるものでしたでしょうか。
○蓮舫君 埋められるものだったんでしょうかと伺いました。(発言する者あり)
○蓮舫君 二月十三日、ゼネコン提示の三千億と同時に、JSCが設計者と試算した二千百億の乖離を埋めることは困難とJSC自らが文科省に報告しているじゃないですか。最初から埋められないと報告している。  これ、文科省にお伺いします。文科省はこの乖離が埋められないと説明を受けて、どんな...全文を見る
○蓮舫君 工期短縮の調整、コスト縮減を指示したんじゃないですか。
○蓮舫君 二月十三日に、三千と二千百の乖離は埋められません、それを何とか埋めろという指示を出して、三月二十五日にその結果が報告されました。文科省、どんな報告ですか。
○蓮舫君 つまり、見直しをしたら、屋根先送りにする、それでもお金はこれ以上圧縮はできませんという報告なんです。  大臣、大臣はこのことをいつ知りましたか。
○蓮舫君 ゼネコンが三千億の概算、JSCが甘い概算で二千百億、乖離が埋められていないとの最初の報告は二月十三日、その後見直しをして、屋根を先送り、でもやっぱりこの額は埋められないとの報告が三月二十五日、最初の報告から二か月後、次の報告から二週間後、何で大臣にすぐ報告を上げなかった...全文を見る
○蓮舫君 つまり、文科省とJSCが内々にこれは大変なことになるから、埋められない、これ報告できない、二か月がここでもう既に浪費されてしまったんです。  大臣は、この新国立競技場、国民的にも関心の高い情報をすぐ自分に上げろという指示を省内、JSCに出していなかったんですか。
○蓮舫君 済みません、相談が来ればという受動的体制だったんですか。それで二か月無駄に使われてしまったんですよ。つまり、相談来るまでに指示は出していなかったということですね。
○蓮舫君 この程度の認識能力だから、全ての責任がどこにあるか分からないまま二年八か月漂ってきたんじゃないですか。大臣の管理能力、これだけでも問われるんですが、経緯報告書を見ると、下村大臣が見直しや圧縮を指示したという言及が実は一言もないんですね。つまり、相談が来るまで何もしない大...全文を見る
○蓮舫君 いや、この三日間で何か明らかになったことがあったんですか。総理、この三日間で何か大きな変化があったんですか。
○蓮舫君 いや、答えていないんですよ。  十四日に国会で見直しをしたら間に合わないと言っていて、その三日後に突然の白紙撤回。この三日にあったのは、安保法案の衆議院での強行採決ですよ。それ以外には何もないでしょう。だって、一か月前から検討を見直しているんだったら、通常はこの検討中...全文を見る
○蓮舫君 つまり、知らされていないから、契約するしかなかったんですよ、進めてきてしまったんですよ。  総理、この六十億はどなたがお支払いになるんでしょう。
○蓮舫君 最終的に結果オーケーだからいいでしょうという説明では納得できないんです。見えないところでの検討が最大の問題だったんです。検討しているんだったら、国会でも、検討している、契約は全部止める、見直すかもしれないから待ってほしいと言えばいいだけの話を、何も知らせないでどんどん進...全文を見る
○蓮舫君 ずっと六十一か月掛かるからできないと言われてきた。国会で六十一か月掛かるから絶対に見直さないと言っていたものが、僅か一か月の極秘の数人だけの検討で、いきなり四か月圧縮できた、五十七か月でできるようになった。  更に懸念されるのは、先ほど総理も言いました、その見直しがで...全文を見る
○蓮舫君 いや、この感覚の鈍感さにあきれるんです。  いいですか。六十一か月掛かるのが、ようやく見直して五十七か月でできるようになった。でも、IOCから言われていることが本当なら、更にそれを二か月削らなきゃいけないんです。それが実現可能かどうかというのを誰よりも確認しなければい...全文を見る
○蓮舫君 文科大臣も部下から相談が来るまで動かなかった、遠藤大臣も、報道があるけどまだ自分のところに言ってこないから動かない、大丈夫ですか、この体制で。  さらに、本当に二か月削って、総理も二〇二〇年春ぎりぎりだと言って決断したものをまた二か月削るのは現実的に可能なんでしょうか...全文を見る
○蓮舫君 努力している割には報道ベースから、自分から情報を取りに行こうとされていない、非常に残念です。  ところで、文科大臣、担当の局長が、定例の人事だとおっしゃいますが、定年まで一年以上残して辞められた。慰留されましたか。
○蓮舫君 慰留はされましたか。
○蓮舫君 定例の人事の割には、定年まで一年以上残しているんです。しかも、担当の局長です。辞めたいと言われたら、君が辞めるんじゃない、僕の責任だと言うのが本当は大臣の責任じゃないですか。  総理、やはり私は一度ここはけじめを付けられた方がいいと思います。トカゲの尻尾切りで局長を辞...全文を見る
○蓮舫君 下村大臣を辞めさせるおつもりはないということですね。
○蓮舫君 これまでJSCは、工費膨張の原因、物価高騰が二割、キールアーチなどの特殊性が七割という説明をしてきましたが、JSC、端的にお伺いします、デザインがこれだけお金が膨らんだ重立った理由ですか。
○蓮舫君 ザハ事務所が自分の公式サイトで、建設費の高騰はデザインのせいではないと声明を出しました。これを見ると、建設費高騰はデザインのせいではなく、入札制限が多く、競争なき建設会社の指名、プロジェクトチームと建設会社の協力がなかったことが原因で、建設会社とともに働くことが許されな...全文を見る
○蓮舫君 競争のない状況を考慮し、仕様書の規模縮小で建設費を下げるという提言、低価格な代替案があった、低価格なスタジアムをデザインしてほしいという要求がなかったと言っています。本当でしょうか。
○蓮舫君 先ほど総理は、国際的な信用の問題があって、見直すのは慎重に行ってきたと言います。それは正しいと思います。  ザハ氏から総理に書簡が出されています。総理、読まれましたか。
○蓮舫君 八月七日も再び声明を出しています。総理の返信を待っております。国際的信頼の問題ですから、やはりここは誠意を尽くして、ザハ事務所にしっかりと返信を出して誤解を解いていただきたいと、これは要請をしておきます。  次に、これからの話です。  ザハ案がなかったことにして一か...全文を見る
○蓮舫君 つまり、競技場そのものだけを見直して、ほかは見直さない。  隣接する都営霞ケ丘アパートは、元々、ザハ案のデザインの競技場を建てると敷地になるので立ち退いてくださいと言われて退去が求められていました。でも、このザハ案がなくなりましたから、この計画も中止にするべきではない...全文を見る
○蓮舫君 一体的に見直すんだったら、本体が見直されているんだったら、それに附属したものも見直すのが当たり前じゃないですか。東京五輪の前に建設、五輪のたびに立ち退きで転居した方も入居されています。七割近くがもう六十五歳以上です。競技場予定地を白紙にしたら立ち退く必要性もなくなります...全文を見る
○蓮舫君 聞いたけど聞かないということが分かりました。  次のフリップなんですが、今まで旧計画で使ってしまったお金が六十一億、これはもう既に報道されています。我々の会議で明らかになりました。白紙に戻す検討中に六十億の契約もしてしまった。  実は、ほかにも白紙に戻したのに今なお...全文を見る
○蓮舫君 いや、ちょっとよく考えてください。  資料の五ページに付けました。新競技場は、そのサイズ全体の土地利用がもう白紙になったんです。旧計画を前提にした工事も、白紙にできるものは見直して、これ以上契約関連支出を増やすべきではないと提言をさせていただきます。  総理と文科大...全文を見る
○蓮舫君 最も費用が高いのがJSC本部棟工事、JSCが入居する新たな事務所ビルの工費です。こちらです。地下二階、地上十六階、高さが国会よりも高い七十メートル、延べ面積は三万二千平方メートル、オフィスのほかに全千二百五十席の劇場、全二百二十室のホテルから成る大型複合インテリジェント...全文を見る
○蓮舫君 文科大臣、見直しますか。
○蓮舫君 いや、移転せざるを得ないという旧計画は白紙になったんです。そして今、この歴史ある日本青年館は、中身は壊しているんですけれども、外観そのものがまだ同じ場所に残っているんです。わざわざ巨額費用を掛けて引っ越さないで、この場所に建築すればいいじゃないですか。  新築ビルの工...全文を見る
○蓮舫君 その四十七億はどなたが払われるんですか。
○蓮舫君 特定目的勘定の財源は何ですか。
○蓮舫君 オリンピックの競技場は、所有者であるJSCの大甘な計画と情報非開示と正直に伝えることのなかった姿勢によって全部がこじれました。最後に総理が白紙という決断までしました。にもかかわらず、誰も責任を取らないで、四十七億円の税金で自分たちの新しいオフィスは造るんですか。それを国...全文を見る
○蓮舫君 確認します。この新しいオフィスビル、建築始まりましたか。
○蓮舫君 建築そのものが始まっていますか。
○蓮舫君 正直に答えてくださいよ。書類申請はしているけれども、まだ工事は全く着工していないじゃないですか。  これ、総理、まだ間に合います。四十七億も税金を出して、今なお日本青年館の場所はまだあるんです。あえて工事を、このJSCのために税金やtotoで捻出するんではなくて、この...全文を見る
○蓮舫君 やめるということですか。(発言する者あり)
○蓮舫君 何かもう、どこかで聞いたような会話がさっきから繰り返されている。見直すんですか、見直さない、コストを下げていきます、そうやって失敗してきたのが新国立競技場じゃないですか。こんな焼け太りを認めちゃ駄目ですよ。  是非、ここは総理、御決断された方がいいと思いますよ。いかが...全文を見る
○蓮舫君 その検討という言葉を今までずっと聞かされて、ようやく白紙撤回。コストを安くしていくと言いますけど、もう既に百六十五億契約しちゃっているじゃないですか。白紙撤回の見直しを極秘で行っている間に契約しちゃっているじゃないですか。  JSCの責任も検討していくと言いましたが、...全文を見る
○蓮舫君 ザハ案を見直す、膨れてしまった新競技場を見直すというのは評価をするんですが、その後は全く評価できないんです。  もう支払ってしまった六十一億、戻ってくるかもしれないけど検討見直しの間に契約して払ってしまった六十億、さらに旧計画で進んでいて止まっていない契約額、全部合わ...全文を見る
○蓮舫君 よくそういうふうに、毀損されると思わないと。だって、旧計画がなくなったのに、その旧計画に沿った工事がずっと進んで、JSCに至っては、引っ越しする必要もないのに引っ越しさせる、日本青年館に便乗して高価なビルに入れてしまう、財源は税金。余りにも考え方が私は軽いんじゃないかと...全文を見る
○蓮舫君 ただ、遠藤大臣は、予算要求権やJSCの所管でもない内閣の国務大臣なんです。私も内閣府特命をやったから分かりますが、そうすると、責任が所管省庁と分散をしてしまうんですね。でも、それでもあえてリーダーシップを遠藤大臣にということは、文科省や文科大臣ではリーダーシップが発揮で...全文を見る
○蓮舫君 総理、私、分からないことがあるんです。  去年、女性活躍と掲げた割には、二人の女性閣僚、一人は公職選挙法違反の疑い、一人は政治と金の問題、国会で指摘をされて、総理は相当早い段階でお二人を替えました。  ところが、今回、今年の初めから下村大臣には政治と金の問題が言われ...全文を見る
○蓮舫君 やっぱり分かりません。女性閣僚二人をお辞めにならせた理由と、今の大臣と補佐官を守る理由の区別が私にはやっぱり分かりません。  ただ、オリンピック成功させるためには、私たちも協力をしたいと思いますので、これからも徹底的な情報開示をしてもらいたい、情報を共有することによっ...全文を見る
○蓮舫君 漏れた年金情報は、情報が漏れてしまった人には何の瑕疵もありません。  これは既に発生した経費、全部で幾らですか。
○蓮舫君 総理、漏れた年金情報、国民に全く瑕疵がないのに、もう十億、これ年金保険料か税金で補填をするんですよ。新国立競技場もそうですけれども、国民に何にも問題ないのに、こうやって税金が使われていく。脱デフレで物価が上がる、円安が続いて輸入品が上がって生活必需品が上がる、賃金は上が...全文を見る
○蓮舫君 実質賃金は上がっていません。物価よりも賃金は上がっていません。生活は苦しいんです。なのに税金がこういう使われ方をされるのは、私は全く納得できないということを改めて申し上げ、質問を終わります。  ありがとうございました。
08月21日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第11号
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○蓮舫君 民主党の蓮舫です。  この安保法案に反対をしてデモをしている大学生を利己主義と批判をした武藤貴也代議士が自民党を離党されました。なぜでしょうか。
○蓮舫君 なぜ離党するか、理由は問いましたか。
○蓮舫君 週刊誌報道は事実か確認をされましたか。
○蓮舫君 週刊誌の報道の内容は事実か確認をされましたか。
○蓮舫君 事実か確認をされましたか。
○蓮舫君 自民党総裁の立場として確認はしましたか。
○蓮舫君 幹事長に責任があって、総裁には責任がないということですね。
○蓮舫君 未公開株で、国会議員枠というのは一般的にあるんでしょうか。
○蓮舫君 消費者庁担当大臣にお伺いします。  消費者トラブルとして、そのもうけ話、大丈夫ですか、詐欺的投資勧誘に注意と、政府広報オンラインで特集をしています。(資料提示)  何のトラブルが多発されているんでしょうか。
○蓮舫君 まさに、消費者庁も、あるいは政府広報のホームページでも、金融庁のホームページでも、警察庁でも、政府を挙げての注意喚起は未公開株の詐欺。これ、金融庁のところでは、発行会社との強いコネにより入手、値上がり確実、あなただけに特別に譲渡しますなどと称して未公開株の購入を勧められ...全文を見る
○蓮舫君 実に、学生を利己的と批判した武藤議員の方が利己的だったと改めて思うんですが、偽のもうけ勧誘は詐欺、インサイダー取引だと金商法違反、自身の貸付金未記載は国会議員資産公開法違反の疑い。  自民党は、議員が法律違反の疑いがあるなら、離党届を迅速に処理するのではなくて、自身の...全文を見る
○蓮舫君 提案します。今からでも、離党届を一時預かる形にして、法律違反の疑いのある御党の議員だった人に、ちゃんと調査をして、そして、これが問題がないのか、あった場合には議員辞職勧告を自民党総裁として、内閣総理大臣として私はするべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○蓮舫君 ならば、幹事長に指示しますか。
○蓮舫君 つまり、党から切り離して終わりという形なんですね。  もう一人、国会議員として憲法尊重擁護義務があり、首相補佐官として総理の側近としてお支えになっている礒崎補佐官、法的安定性は関係ないと、解釈が変わっても問題がないと、政府の姿勢を真っ向から否定した問題で、この委員会が...全文を見る
○蓮舫君 礒崎補佐官は、自民党が野党の時代に大変激しく民主党の閣僚らを批判する質問をされていました。平成二十三年七月、これは菅総理でしたが、組閣人事が不適当なので引責を迫り、総理が任命者として責任を感じると答弁をされると、「責任は感じるだけじゃなくて取ってほしいと思います。」と。...全文を見る
○蓮舫君 よく分かりました、面倒や問題になりそうな議員は中身を確認せずすぐ離党させ、自分の仲間のお友達は守るという姿勢が。私は、これは矛盾していると思います。  では、安保法制について伺います。ここからは中谷大臣、お願いいたします。  今回の安保法制は、過去の政府答弁を百八十...全文を見る
○蓮舫君 これまで自衛隊は、隊が保有している武器とか弾薬とかあるいは航空機とか、それが狙われる、襲撃される、奪取されることがないように自らの武器を使って守ることができていました。武器とかは日本の防衛力である重要な物的手段だから、それが奪われたら我が国のやはり危機になりますから、そ...全文を見る
○蓮舫君 昨年七月一日の閣議決定では、自衛隊が守る新たな武器は、米軍となっていました。それが法案では、その他の外国の軍隊の武器も守ると広まっているんですね。米軍その他の国の軍隊の武器も、我が国防衛に資すると防衛大臣が判断をすれば、自衛隊が他国の軍の武器を守れる。  これ、法案で...全文を見る
○蓮舫君 法案にある我が国の防衛に資する活動、現に戦闘行為が行われていない現場であれば、大臣が必要と判断すれば地球上どこでも他国の軍隊の武器を守ることができるようになるんですね。
○蓮舫君 自衛官が警護、守る外国軍の武器とは何ですか。
○蓮舫君 つまり、この法案では、我が国の防衛に資すると防衛大臣が判断をすれば、自衛隊、自衛官です、法案の主語は自衛官です、自衛官は世界のどこでも、陸海空どこでも外国軍の武器を我が国の防衛のために守ることができます。  武器とは化学兵器とかミサイルも入りますか。
○蓮舫君 今、航空機と言われました。ステルス戦闘機とか、全ての戦闘機も自衛官が守れるんですね。
○蓮舫君 船舶ともありました。米軍の空母あるいは原子力空母、これも自衛官が守れるんですね。
○蓮舫君 法案で、自衛官が防護、守る武器等は、米軍の空母から戦闘機あるいはミサイル、全てを守ることができる法案なんです。  さらに、こうした武器を警護する、防護するために自衛官が武器を使えると規定しています。使える武器とは何ですか。
○蓮舫君 大臣、この条文に、武力行使が起きたときに中止を規定すると言いました、規定されていますか。
○蓮舫君 米軍艦船と自衛隊イージス艦が共同行動をしている場合に、部隊同士で防護する、その際の武器使用は、自衛艦はミサイル迎撃を含めると政府委員が答弁していますけれども、そのとおりですか。
○蓮舫君 今大臣が答弁した、武力行為にならない範囲の警護ですと。これを聞くと、ああ、何となく大丈夫なんだなと思いますけれども、実はこの法案はほとんど縛りがありません。空母や米軍艦船を守る自衛艦は、仮に守っている艦船を狙って発射された対艦ミサイル、それが飛来してきたら迎撃することが...全文を見る
○蓮舫君 済みません、戦闘行為じゃないミサイルはどうやって飛んでくるんですか。
○蓮舫君 米軍の空母を自衛艦が警護をしているときに近傍で武力衝突が発生しました。そこから突発的に米軍艦船に着弾、米軍が防護、応戦、それを契機に武力衝突が始まり、自衛隊が防護している米軍の武器そのものが戦闘行為で使用される可能性は全く想定されないんですか。
○蓮舫君 確認します。  現場で、これが戦闘行為のミサイルかそうじゃないミサイルか、迎撃していいかよくないか、判断するのは防衛大臣ですか。
○蓮舫君 大臣、話聞いてくれますか。自衛隊法の八十九条の二項はこの条文で準用されますか。
○蓮舫君 大臣、答弁が全く違います。この九十五条に新たに設ける項目は、この八十九条の二項が準用されますかと聞いているんです。
○蓮舫君 そうすると、現場でミサイルが飛んできたときには、司令官の判断は仰ぎません、大臣が判断をしません、自衛官が判断するんですね。(発言する者あり)
○蓮舫君 九十五条の二、一項も二項も主語は自衛官です。八十九条の二が準用されるんですか。
○蓮舫君 自衛隊の自衛官に下令をするのは確かに防衛大臣ですが、現場でこの飛んできたミサイルを迎撃するかどうか、守っている武器を守るために自分の武器を使うかどうかの判断は自衛官ではないですか。
○蓮舫君 大臣、立法府ですから、法案の審議させてください。条文に書いてありますか。  じゃ、確認します。PKOや邦人保護はこの八十九条の二項が準用されますか。
○蓮舫君 じゃ、なぜこの九十五条には、抜けたんですか。
○蓮舫君 確認します。九十五条の一にも準用すると書いてありますか、法文に。いや、総理じゃない、大臣に。
○蓮舫君 総理、条文に全く書かれていない答弁をするのはやめてください。条文の話をしています。  中谷大臣、私がなぜこれにこだわっているかといったら、これは、自国の武器と同様にと総理も言いますけれども、自国の武器同様に地球上どこでも、米軍、それ以外の外国の軍隊のあらゆる例外規定の...全文を見る
○蓮舫君 今、中谷大臣が答弁した項目は、条文には一文字も書いてありません。私は法案の不備だと思っています。  自衛隊法改正案、これ、米軍等に武力攻撃に至らない侵害が発生し、日本に武器等防護の要請をされることが前提です。では、武力攻撃が発生していない重要影響事態でも、武力攻撃がな...全文を見る
○蓮舫君 重要影響事態でも自衛隊は外国の軍の武器を防護できる。現在の周辺事態法が重要影響事態法案になりました。地域の限定が取れました。これによって、現行より活動範囲が広がりました。広がった現場が武力行使と一体化にならないために、重要影響事態法案では自衛隊の活動する後方支援活動の現...全文を見る
○蓮舫君 ありがとうございます。  実際に戦闘行為が行われている現場では後方支援はしないという法案なんですが、自衛隊の活動が円滑、安全に実施できなかった場合には活動区域を変更する、活動自体を中断する、あるいは、現場の責任者は、活動実施場所や近傍で実際に戦闘行為が行われた場合、予...全文を見る
○蓮舫君 この重要影響事態時なんですが、現に戦闘行為が発生していない現場なので、自衛官は、自衛隊法改正によって他国軍隊の武器をこの事態のときには防護ができます。  自衛隊法改正案では、重要影響事態法に規定しているこうした実施区域指定、変更、中断、現場で、近傍で戦闘が起きた、起き...全文を見る
○蓮舫君 自衛隊法改正案の中にこうした危険回避措置が条文でありますかと聞きました。
○蓮舫君 重要影響事態で行く人たちには危険回避措置が条文である。自衛隊法改正案では危険回避措置がない。なぜですか。
○蓮舫君 まさに、自分の危険を顧みない行動を取って我が国を守ってくださる自衛官、自衛隊を私は尊敬をしています。それはもう大変すばらしい行動だと思っています。  ただ、今おっしゃったのは、重要影響事態法案の危機回避条文です。自衛隊法第九十五条の改正案には、何でこの危機回避条文がな...全文を見る
○蓮舫君 平時だけに限られていますか。
○蓮舫君 武力行使にならない範囲の活動現場というのは、法案でどこで担保されていますか。
○蓮舫君 大臣が下令をしたときには現に戦闘現場ではなかった、ところが、自衛官が活動をして米軍の武器を守っているときに突発的にミサイルが飛んできて、それを迎撃する、あるいは米軍が攻撃をする。武力行使が始まるリスクが全くないというのはどこで担保されていますか。
○蓮舫君 先ほど総理が答弁の中で、安全保障環境は日々変わっていると言いました。なのに、大臣はどうして自分が下令をするときに、ここは武力攻撃、戦闘行為が行われない地域だと指定をしたら、自衛官が活動している期間を通じて突発的にそれが武力行使の場所、戦闘攻撃の場所にならないと言い切れる...全文を見る
○蓮舫君 今言われたことも全部条文には担保されていません。書いていないんです。運用の話の審議をしているわけではないんです。  日本が襲われるかもしれない、まだ武力行使は発生していないけれども、襲われるかもしれないから重要影響事態法案で自衛官はそこに行く。でも、そのときに危ない目...全文を見る
○蓮舫君 大臣、先ほど自分の答弁修正したじゃないですか。平時ではないと修正したのに、何でまた今、平時だと言うんですか。
○蓮舫君 重要影響事態というのは、そのまま放置したら我が国の安全、我が国の平和が覆される事態ですよ。これ、平時ですか。
○蓮舫君 一例以外に何があるんですか。
○蓮舫君 防衛大臣が武器原則の五原則とか野呂田六とか、あるいは大森四原則とか、混同しているから整理した方がいいんじゃないですかと御注進申し上げて理事が立ったのに、総理は、そんなことどうでもいいじゃん。ちょっと説明して。それはいいじゃん、どういうことでしょうか。(発言する者あり)
○蓮舫君 総理もちょっと混同されているんだと思いますけれども、先ほど大森六原則と言いましたけれども、大森四要素です。これは武力行使と一体化しないために決めた基本原則で、野呂田六類型は重要影響事態法案の話です。(発言する者あり)
○蓮舫君 武力行使の一体化にならないように定めた基本原則の大森四要素、そして重要影響事態法案でしっかりと守らなければいけない野呂田六類型、これ、まあいいじゃんというレベルのものではありません。自衛官は現場で、本当にリスキーな立場で我が国を守るために活動しているわけですから、総理も...全文を見る
○蓮舫君 いや、九十五条の一に書いていないというのは、それは、非戦闘地域であり、我が国における武器の防護だからです。今回それを地球上どこまでも広げたから、歯止めを付けてくださいという議論をしていたんです。  そして、今私がお伺いをしたのは、策源地攻撃は法律上可能ですか。
○蓮舫君 そもそも想定していないことを条文に書き込んで担保をしましたか。
○蓮舫君 そもそもこれまでの法律ではできないとされていた集団的自衛権を使えるようにした。だからこそ、これまでの法律との整合性あるいは歯止めが何よりも求められるのに、条文に書いてないということを私は申し上げているんです。全部法律上はあり得ると総理が、中谷大臣が答弁をして、考えてない...全文を見る
○蓮舫君 つまり、大臣が替われば、総理が替われば、考え方を変えれば、今の総理は特に憲法の解釈も変えていますから、装備を持つとしたら、この法律上は敵基地攻撃ができるようになっちゃう。だから、法律というのは権力を縛るために真剣な審議を立法府でしなきゃいけないんですよ。  私は、改め...全文を見る
○蓮舫君 さっさとこの欠陥と違憲法案はなかったことにして、次の国会で現実的な安全保障の議論をさせていただきたいと改めて要望させていただきます。  終わります。委員長、ありがとうございました。
09月04日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第16号
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○蓮舫君 民主党の蓮舫です。  総選挙、与党が圧勝、安保法制は与党勝利により来年夏までに終了。昨年、総選挙の四日後の十二月十八日、訪米した統幕長が米軍高官と会談。発言内容資料が二日、仁比委員から大臣に手渡しされました。  存否は分かりましたか。
○蓮舫君 あったかなかったかというのに何で二日も係るんですか。
○蓮舫君 これは統幕長の発言がメモにされました。統幕長に会いましたか。
○蓮舫君 自分の発言だと認められましたか。
○蓮舫君 答えてください。統幕長と大臣がお会いをしたときに、統幕長は自身の発言だと認めましたか。
○蓮舫君 統幕長と大臣がお会いしたときに、これは統幕長、君の発言かと大臣は確認をしましたか。
○蓮舫君 統幕長の発言かどうか確認しましたか。
○蓮舫君 統幕長の発言を聞いて、問題があると大臣は認識しましたか。
○蓮舫君 実に多くの問題発言があるんですが、E2D、グローバルホークを日本は導入することを決めた、統幕長。それを受けて米軍高官は、このような決定を耳にすることができ、うれしく思う。  十二月十八日時点で、E2D、グローバルホークは予算認められていましたか。
○蓮舫君 予算は認められていましたか。
○蓮舫君 いいですか。これら戦闘機は、その統幕長が発言をしたとされる、翌年一月十四日の政府提出平成二十七年度予算案に初めて計上、この予算案が成立したのは年度を超えた四月九日。国会に提出すらされず、予算審議も経ていないで、予算も通っていないのに、米軍高官に対して、導入を決定、うれし...全文を見る
○蓮舫君 いや、選定は予算じゃありません。予算が認められていないのに、米軍高官に統幕長が行って、導入決定、明言しているじゃないですか。国会軽視、財政民主主義の否定じゃないですか。
○蓮舫君 これは早く存否認めてください。あったのかなかったのか。本物なのかそうじゃないのか。それが本物だった場合に、国会軽視、文民統制、大臣さえもこけにされている問題なんですよ。いつまでに出しますか。
○蓮舫君 委員長、様々な御配慮ありがとうございました。  でも、これは、いついつまでに出してくれというのは、委員長が月曜日までにと言うものではなくて、大臣が命令をするものじゃないですか。そういうときに大臣が部下に命令をして、来週の月曜日までに、国会審議に支障が出ないようにすぐ出...全文を見る
○蓮舫君 資料の一枚目、これは福山哲郎委員が、安倍総理の発言が、公明党の北側先生の三原則、自衛隊員の安全確保が、全ての安保法案に盛り込んだという議事録でございます。  中谷大臣に確認をしますが、自衛隊法改正案、新設される九十五条の二、自衛隊員の安全確保措置は盛り込みましたか。
○蓮舫君 自衛隊法改正で新設される九十五条の二、米軍等の武器等防護、それともう一つ、今回出された周辺事態法の改正案、重要影響事態法案。これは、同じ重要影響事態法案で自衛隊員は後方支援と、それと武器等防護ができる。ところが、後方支援においては、防衛大臣が活動地域を指定もできるし、あ...全文を見る
○蓮舫君 前回の私の質問のときに、資料の四枚目を見ていただきたいのですが、大臣は二つ問題ある答弁をしています。一つは、条文にはございません、認めているんです、危険回避措置がないことを。条文にはございませんが、このような重要影響事態に際して重要影響事態法の中に規定をしていることでご...全文を見る
○蓮舫君 大臣、分かっていますか。  今言っているのは、重要影響事態法案に係る危険回避措置です。もう一本一緒に出してきた自衛隊法改正案で新設される九十五条の二が何でこの法律に係るんですか。
○蓮舫君 私が伺っているのは、大臣が答弁しているんです、重要影響事態法案の危険回避措置が九十五条の二に係るって答弁している。間違いじゃないですか。
○蓮舫君 重要影響事態法案は、米軍等の後方支援及び捜索救助活動を対象に規定。この規定は、別法の米軍等の武器等防護を行う自衛隊改正案に適用されるんですか。
○蓮舫君 自衛隊法で派遣をされた武器等防護の職務を担った自衛隊員が、何でほかの法律の重要影響事態法で後方支援担っている自衛隊の法律に適用されるんですか。根拠はどこにありますか。別の法律じゃないですか。
○蓮舫君 重要影響事態法案に自衛隊の武器等防護を任ずる条文はありますか。
○蓮舫君 野呂田六類型の二番目は掛からないとこれまで答弁していますが、そこの整合性はどうでしょうか。
○蓮舫君 大臣の答弁は二転三転して、そしてもう全く整合性が取れていないということをちょっと御自身で一度整理をされた方がいいと思うんですが、九十五条の二は平時の規定ですか。
○蓮舫君 平時かと聞いているんです。
○蓮舫君 中身が違う。
○蓮舫君 平時ですかと聞いているんです、九十五条の二は。
○蓮舫君 意味は聞いていません。平時ですか。
○蓮舫君 資料の六を見てください。  大臣は、九十五条は平時の規定と、今と同じ答弁をしました。さらに、私の質問の同じ答弁では、九十五条は平時の規定、かつ重要影響事態等とは状況が違っている別物だと答弁しました。さらに、同じ答弁で、平時で重要影響事態は含むと答弁しました。  この...全文を見る
○蓮舫君 さらに、大臣は答弁で、自衛官が防護している武器等が攻撃をされた場合、その攻撃が国若しくは国に準じる組織ではない場合、自衛官の武器使用は武力行使にはならないと答弁していますが、これはそのとおりですか。
○蓮舫君 最初は分かりやすいのに何か途中からどんどん分からなくなる答弁というのも珍しいんですが、つまり、国又は国に準ずる組織からの攻撃は、今大臣がおっしゃったように、武力攻撃や戦闘行為の一環になるおそれがあるので、自衛官が武器等防護のためでも武器は使用できないと、こういう整理でよ...全文を見る
○蓮舫君 資料八枚目にお配りをしておりますが、これは理事会に提出された航空幕僚監部の内部資料です。法案審議が始まった五月に作られています。  安保法案についての説明で、米軍等の部隊の武器等防護の説明では、自衛隊の防護対象であるアセット、装備品に対して第三国の軍艦及び軍用機が攻撃...全文を見る
○蓮舫君 航空幕僚監部防衛課が作った資料は、極めて少ない例外的なものだったというんですか。
○蓮舫君 典型例としてこれは議論されたんじゃないですか。そこで大臣がそうやっていろいろな説明するんだったら、全部書けばいいじゃないですか。戦闘行為に当たらない第三国の攻撃、あるいはテロリスト、不審船からの攻撃。何でわざわざ使えない事態を例として文字化しているんですか。
○蓮舫君 私がこれこだわっているのは、第三国の軍艦及び軍用機が自衛隊が守っている米軍の武器を狙って攻撃したときに、その攻撃に対して武器を使用したら戦闘行為になる、外形上は米軍との集団的自衛権の行使に見える可能性がある、武力行使の一体化につながるおそれがある、違憲になるんですよ。だ...全文を見る
○蓮舫君 いや、明らかにおかしいと思いますよ。しかも、これ、戦闘行為なのか、第三国からなのか、テロリストなのか、不審船なのか、飛んできたミサイルしか見えない現場の自衛官はどうやって判断するんですか。
○蓮舫君 九枚目の資料なんですが、大臣はやはり私の質問の答弁の中で、不測の事態等に応じて確認できない場合は政府が判断すると答弁しています。そして、同じ答弁の後段の中で、指揮官等が判断をする、これはどっちが正しいですか。
○蓮舫君 九十五条の二に、政府が判断するという規定は条文のどこに書かれていますか。
○蓮舫君 政府が判断するという規定は、条文のどこに書かれていますか。
○蓮舫君 飛んできたミサイルが攻撃国からのミサイルなのか、テロリストからのミサイルなのか判断をするのは大臣だと条文のどこに書かれていますか。
○蓮舫君 今最後に大臣が答弁したのは、警護と現場の判断とは全く関係がありません。  条文に書いていなくて、ほとんどこれは裁量で大臣や政府が決めることになります。こんなことで、自衛官の危険回避措置も載っていないような自衛隊法の九十五条の二の新設は、私は極めて憲法と抵触する可能性が...全文を見る
09月15日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会公聴会 第1号
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○蓮舫君 民主党の蓮舫です。  公述人の皆様、今日はありがとうございました。改めて、参議院の審議を通じて、公述人の皆様方の意見を聞いて私が思ったのは、安保法制は必要です、ただ、それはあくまでも憲法の枠の中なんだと。そういう意味で、今回の法案には私たちはやっぱり改めて反対だという...全文を見る
○蓮舫君 限定的な集団的自衛権、武力行使の海外派兵例はホルムズ海峡だけだったと、ここしか考えていないんだと安倍総理はこれまでずうっと説明をしてまいりましたが、実は昨日の参議院のこの委員会で、安倍総理自ら、ホルムズ海峡での機雷掃海は発生を想定していないと全否定をしました。立法事実は...全文を見る
○蓮舫君 納得性の次に正当性を伺いたいんですが、ホルムズ海峡での機雷掃海は発生を想定していない、これ立法事実が崩れました。  もう一つは、去年の七月一日の閣議決定の後に、安倍総理自らがパネルを使って、米艦に乗っている日本人のお母さんと赤ちゃん、この人たちを守れなくてどうするんで...全文を見る
○蓮舫君 もう一つ不思議なことがあるんですが、我が国と密接な関係の国が攻撃をされて新三要件を満たしたときに、被攻撃国からの要請があって、我が国は我が国が攻撃されていないのに武力行使を使えるようにする。ところが、総理はいささかも専守防衛は変わっていないと言うんです。  これは変わ...全文を見る
○蓮舫君 さらに、不思議なのは、自民党の与党幹部の方たち、稲田政調会長、谷垣幹事長あるいは高村副総裁そろって、憲法学者、小林先生も含めて、違憲だと言うと、憲法学者が法律を違憲だと決めるものではない、最高裁だと言います。ところが、ある新聞、メディアにおいて最高裁の山口元長官が違憲だ...全文を見る
○蓮舫君 二点、政府が言う今回の法案の根拠というものについてもう一度確認をさせていただきたいんですが、政府はその根拠は一九五九年の砂川判決にあると。つまり、砂川判決というのは、私は米軍の駐留が問われたものと大学で学びましたけれども、政府はそうじゃなくて、これは集団的自衛権の行使が...全文を見る
○蓮舫君 どのように間違っていますか。できれば、分かりやすく教えてください。
○蓮舫君 よく分かりました。  そして、もう一点、昭和四十七年の政府見解。私、何度も何度も音読して読んだのですけれども、どう考えても政府の答弁が分からないんです。この四十七年政府見解に限定的な集団的自衛権がそもそも含まれていたと。含まれていると読めるんでしょうか。
○蓮舫君 いや、それが、更に不思議なんですが、内閣の法の番人の内閣法制局長官である横畠さんは、これは当然、当時から当てはめとして限定的な集団的自衛権は含まれていると、何度も何度も国会で答弁、しまいにはフグの毒の事例も使っているんですけれども。  改めて、そう考えると、先ほど濱田...全文を見る
○蓮舫君 非常に分かりやすいです。  濱田公述人は最高裁の判事もお務めになられたと思うんですけれども、一点だけ教えてください。この四十七年政府見解、外国の武力攻撃、これを読み替えているんですね、政府は。この読替えは法的な論理として認めることは、これは困難と解していいでしょうか。
○蓮舫君 奥田公述人に伺います。  先ほど、二日寝ていない、政治家はすごいなとおっしゃいましたけれども、大丈夫です、私もこう見えて、質問の前は一週間ぐらい眠れないときもあります。  政府は、国民が法案を誤解をしているから、だから理解が広がらない、だから、世論調査を取ったら八割...全文を見る
○蓮舫君 今日の奥田公述人の公述はすごく胸に響きました。  ちょっと確認をしたいんですが、これは、もうやっぱりこの法案と活動のために一生懸命勉強した奥田さんならではの公述なのか、それとも一般的に危機感を持っている主権者たる学生としての意見なのか、どちらでしょうか。
○蓮舫君 安倍総理に言いたいことは何かありますか。
○蓮舫君 今日は、この法案に対して危機感という言葉を使ったのは濱田公述人と奥田公述人だけでした。  濱田公述人、この若い方たちが町で声を上げ始めたこと、このことについて一言いただけますでしょうか。    〔理事佐藤正久君退席、委員長着席〕
○蓮舫君 以上です。ありがとうございました。