蓮舫

れんほう

選挙区(東京都)選出
立憲民主・社民
当選回数3回

蓮舫の2019年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月05日第198回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○蓮舫君 立憲民主党の蓮舫です。  国会でこうして話をするのは極めて緊張する。私自身も、こうして予算委員会に立たせていただくことは物すごい緊張する。その部分では、民間の方がここでお話しになるというのは大変重いというのは、それはよく分かるんですが、根本大臣、この特別監察委員会の二...全文を見る
○蓮舫君 責任の所在、明らかになったんですか。
○蓮舫君 では、整理されていない部分でお伺いします。うそはついたけど隠蔽ではないとはどういう意味ですか。
○蓮舫君 分かりやすく聞いているんです、私。  うそはついたけれども虚偽ではないというのはどういうことですか。
○蓮舫君 いや、大臣名、厚生労働大臣名でうそついた、虚偽をした、でも、それは隠蔽ではないと特別監察委員会の報告書が出た。で、今の根本大臣の説明で国民はよく分かったと思っていただけると思いますか。
○蓮舫君 ちょっと何言っているか全然分かりません。  総理にお伺いします。  この不正統計、大変なことだと思う、改善したいと思っています。総理はよく、丁寧に説明をする、もう何度も聞いているんですが、総理の言う丁寧に説明するとはどういうことですか。
○蓮舫君 隠蔽の疑いを真摯に受け止めて丁寧に説明する。では、なぜ、二〇一六年当時、不正を認識していた当時の室長を国会に呼ばないんですか。何でその当事者は国会に来てもらえないんでしょうか、根本大臣。
○蓮舫君 二〇一六年十月、総務省に全数調査をしているとうその内容を届け出た室長、衆議院の予算委員会でも参議院の予算委員会でも、再三再三、私たちはこの人に出てきていただきたいと要請していたら、政府が反対しているという説明ですよ。
○蓮舫君 いや、特別監察委員会の報告でうそをついた、虚偽を申請した、本当のことは分かっていながら。でも、それは隠蔽ではないと報告書をまとめたから。じゃ、この御本人に話を聞かないと真実の解明なんかできないじゃないですか。で、その部分で何度もお願いをしたら、厚労省が、この担当室長、ま...全文を見る
○蓮舫君 総理、答え簡単なんですよ。  今、総理が内閣として丁寧に説明をすると言っているんですから、国会から要請はあるんです、予算委員からは要請をしているんです。だったら、根本大臣に、この当時の室長を国会で答弁させるように指示してくれませんか。
○蓮舫君 委員長、今総理が大切な答弁をしていただけました。国会から要請があれば、当時の室長は来てくださる。  国会から要請を出すということを後刻理事会で諮ってください。
○蓮舫君 もう一つ、この参考人を出さないだけじゃなくて、もう一つ重要な指標を出していないのは、なぜ共通事業所の実質賃金は公表しないんですか。
○蓮舫君 統計不正をした厚労省がこの統計の課題を整理しているって、もう本当に何を言っているか分からないんですけれども。  賃金の伸び率が実態に近いのは、共通事業所をベースにした参考値です。名目は出しているじゃないですか、何で実質は出さないんですか。
○蓮舫君 大臣ね、名目から物価上昇率を除すれば、それは、それは近似値出るんじゃないですか。だから実質を出してくださいって何度も言っているんです。なぜ出せない、なぜ検討するんですか。
○蓮舫君 大臣、野党のヒアリングで厚労省の職員は、計算をしたらマイナスになると認めていますよ。なぜ国会には出さないんですか。
○蓮舫君 総理、実質賃金を出すと、参考値ベースで、これまで賃金上昇率はプラスとしていたものがマイナスになるから出さない理由を検討しているということではないですよね。
○蓮舫君 厚労省の不正とは別に、統計というのは国家の信頼であり、税を使って政策をつくるときの重要な指標なんです。その指標を出してくださいと言ったら、関係ないことを長くしゃべらないでくださいよ。  たった一つです。厚労大臣に、この予算委員会をやっている間にこのデータ、実質賃金、出...全文を見る
○蓮舫君 引き続き質問させていただきます。蓮舫です。  総理、去年の予算委員会は、総理の腹心の友の加計学園の疑惑、あるいは総理の奥様、安倍昭恵夫人が関与したとされているのではないか、森友学園の疑惑、それを隠すために公文書が改ざんされたのではないか、そして記録はなくなり、記憶のな...全文を見る
○蓮舫君 過去二回、総理は増税を先送りしているんですね。二度あることは三度ありますか。
○蓮舫君 この夏、参議院議員選挙があります。その選挙の直前に、前回の総選挙のときのように増税しないことを国民に問うと、そういう公約で選挙に入ることはないですか。
○蓮舫君 この秋の消費税増税で国民に負担してもらう税収が五兆円強増えるんですね。(資料提示)ところが、そのうち二兆二百八十億円が臨時特別の措置を行うとなる。これ、茂木大臣、御説明いただけますか。
○蓮舫君 この二兆二百八十億は一回こっきりで終わる措置です。それ以外の減税等の措置は恒久的なというのは理解をしています。  六・三兆に対して六・六兆の措置を講じる。つまり、増税以上の措置を講じると。これ、増税は何のために行うんですか。
○蓮舫君 プレミアム商品券、これは何でしょうか。
○蓮舫君 低所得者の負担が半年間で消費税増税分で五千円だから、その部分を、二万円の商品券を買ったら二万五千を積み増すというのは、それは理解できるんです。  ゼロ歳から二歳児に五千円積み増す理由は何ですか。
○蓮舫君 次の資料なんですけれども、内閣府にゼロ歳児から二歳児を五千円にする根拠を伺ったら、左の、いわゆる割合を出してきたんですね。割合で見ると、確かにゼロ歳から二歳の子供の生活用品費、おむつとかそういう生活用品の割合が高いというデータなんですが、同じデータにはもう一つの資料とし...全文を見る
○蓮舫君 とはいえ、やっぱりこれ、割合ではなくて額で見ていかないといけないと思うんです。  少子化担当大臣にお伺いしますが、育児をしてきた経験からしてみると、小さいときよりも大きくなればなるほどそれはお金は掛かるんです。これ見ていただくと、中学三年生はゼロ歳児に比べて学校内外の...全文を見る
○蓮舫君 いや、全くかみ合っていません。私、ゼロ歳児から二歳児の負担は、割合は確かに高い、額も高い。でも、中学三年生と比べたらそこは倍増していて、中学三年生の方は、塾とか学校とかあるいは習い事とか、そして食費がどんどん増えていくんですよ。ここに幼児教育無償化の恩恵はないから、消費...全文を見る
○蓮舫君 少子化担当大臣、それは本当に少子化対策に資すると思いますか。
○蓮舫君 つまり、少子化対策というよりは消費刺激効果、その部分の経済政策、着眼したという答弁だと思うんですが、ただ、そうすると、そもそも給付金や商品券というのは本当に消費刺激効果、下支え効果があるのかどうか。  これ、麻生内閣のときに、定額給付金二兆円、随分景気よく支出をされま...全文を見る
○蓮舫君 第一生命経済研究所の分析では、麻生総理が実施した定額給付金は、二兆円を消費刺激に還元すると二割の四千億にとどまると分析されているんですよ。  今、ちょっと若干その計数が合わないんですけれども、二十六年度補正に計上したプレミアム商品券、これ二千五百億円の税金を使って消費...全文を見る
○蓮舫君 とはいえ、やっぱり消費税増税、一度きりで半年間だけで五千円上乗せをするプレミアム商品券、過去の政策を実施したその分析、効果をもう少し見ると、私はそんなに平準化の効果というのは高くないんだと思っています。そのお金があれば、むしろほかのものに使った方が私はいいと考えています...全文を見る
○蓮舫君 違うんです。  今回、秋に消費税増税したその増税分を財源に幼児教育と保育の無償化を行う。保育園というのは、そもそも年収が高い人は保育料高いんです。年収が低い人は、そこはそれなりの凸凹が付いているんです。これが一律無償化されたら、年収が高い人が得するじゃないですか。
○蓮舫君 待機児童対策になりますかとさっきから伺っているのに、お答えにならない。  いいですか、待機児童になって、家で、自宅で育児をするしかない方、仕事ももしかしたら諦めなければならない方たちは、増税の負担は来る、でも保育園に入っていないからその恩恵は保育の無償化で受けることが...全文を見る
○蓮舫君 保育士処遇改善を安倍内閣がやっていないとは言っていません。この予算案にも入っています。来年の春から月三千円相当の処遇改善を行う二百六億円の予算措置なんですが、これは、プレミアム商品券の事務費だけでも六百億あるその三分の一でしかないんですよ、事務費の三分の一でしかない。 ...全文を見る
○蓮舫君 ここが決定的に考え方の違いなんですね。私は、やっぱり待機児童、全入化を優先するべきで、無償化よりも全入化、それを優先することが今実際に困っておられる小さなお子さんを抱えている親御さんの声に応えることだと、私たちは考えています。  さて、石田大臣、今年の夏に予定されてい...全文を見る
○蓮舫君 ありがとうございました。  選挙区を二議席増やすことで一票の較差が三倍以内に収まります。でも、定数を二人増やしたので、ならば一票の較差とは関係ない比例選出の議員を減らすならまだしも、自民党は比例議員を四人増やした法案をこれ強行採決しました。  六人参議院議員を増やす...全文を見る
○蓮舫君 実際は違ったんですよ。各党各会派が実に丁寧に審議をして六増に収まったわけじゃないんです。  これ、参議院議長の下に選挙制度に関する専門委員会をつくって、実はここで十七回にわたって与野党で独自の案を持ち込んで議論をしてきたのを、それをいきなり自民党が定数六増を去年の通常...全文を見る
○蓮舫君 議論していないんですよ、本当に。  参議院に伺います。  昨年のこの突然の自民党案が強行採決されたことで六人議員が増えることになったんですが、今、参議院議員会館の二階の会議室フロアで工事されています。これ何の工事ですか。
○蓮舫君 国会議員の会館は、定数が減ることは想定していても、増えることは想定していないんです。だから、議員の事務所フロアに新たに議員の部屋なんかないんですよ。だから、わざわざ二階の会議室を潰して、そこに新たに増える議員の事務所を造っている。  今三部屋造っているとおっしゃられま...全文を見る
○蓮舫君 約一億九千万です、総理、三人分で。六人分の部屋を造ると約四億円です。事務所六部屋造るだけで四億円。  議員一人に掛かる新たな人件費、あるいは義務的経費、幾らですか。
○蓮舫君 来年度予算案にも計上されています、一人七千五百三十万円。これ、六人だと幾らでしょう。そして任期六年間に掛かる総額は。
○蓮舫君 定数六人増やすだけで三十一億円の経費が掛かる。財源は国民が納めている税金です。いいですか、真摯な議論なんかしないで、それを全部ひっくり返して、与党がいきなり法案を出してきて六時間で審議を打ち切って、そして六人増にしてしまった結果、三十億、国民に負担を新たにお願いする。 ...全文を見る
○蓮舫君 総理は去年六月の党首討論でも、この公選法の改正は臨時的な措置と認められました。本来、公選法の附則には必ず結論を得ると書かれていたものが、残念ながら臨時的な措置で六増で終わってしまった。もっとテクニカルに言うと、拘束、非拘束、極めて、極めて自民党さんに有利な制度設計も入れ...全文を見る
○蓮舫君 さて、来年度予算案なんですが、二兆円を超えるばらまきが加わったがために当初予算案が、これ憲政史上初だと思いますが、百兆円を超えました。私、その中で最も懸念しているのは、新たに補正予算を組めば更に膨らんでいくんですね。来年に控えた東京オリンピック・パラリンピック大会、この...全文を見る
○蓮舫君 では、オリンピック・パラリンピック担当大臣に伺いますが、政府のオリパラ基本方針で、予算、そのガバナンスはどうすると決めていますか。
○蓮舫君 基本方針にはそのとおりに書かれています。つまり、政府は、関係機関と円滑に協力し、オープンなプロセスで意思決定を行い、明確なガバナンスを成立する。  ならば、政府として、このオリパラ大会に係る総予算、把握されていますね。
○蓮舫君 今おっしゃられたV予算って何ですか。
○蓮舫君 Vをバージョンと言って、みんなからおおと言われるの、やめてくださいよ。  しかも、V予算じゃないんです。V3です。初期予算があって、パートツーがあって、パートスリーがあって、去年がV3なんです。これ、去年の臨時国会でもお示しを……(発言する者あり)ああ、バージョンスリ...全文を見る
○蓮舫君 組織委員会が発表したものに比べて、東京都が追加措置をした。そして、今大臣もお話しになられたように、去年の臨時国会で私が中身を精査してくれと言われたら、八千億円の指摘事項の中、関連経費は二千百九十七億円とおっしゃいました。じゃ、総額は積み上げて幾らなんですか。
○蓮舫君 蓮舫です。  大臣、聞いてください。聞いていただけます。将来の予算聞いていません。今、総額幾らです。だから、冒頭に基本方針の予算のガバナンスを聞いたんです。大臣がお答えになられました。国は明確なガバナンスで予算を抑制して把握をしていると。だから、今、幾らですかと伺って...全文を見る
○蓮舫君 大臣、私が、何で国が全部総額を把握して、どれだけ膨らんで、そこに無駄があるのかないのか、効率的なのか、それとももっと予算を投じた方がいいのかをガバナンスをしてくれというときに総額を抑えてくださいと言うのは、政府保証を付けているからなんです。保証措置の内容を御存じですか。...全文を見る
○蓮舫君 そのとおりです。もう立候補ファイルのときに、組織委員会がショートをした場合には東京都が補填して、東京都がそれを補填し切れなかったときには関係法令で国が、だから国は全体像を把握すると、ガバナンスをするんだというのが基本方針で、政府で、そこから予算というのは全てがスタートし...全文を見る
○蓮舫君 二〇一三年以降、オリンピック・パラリンピック大会は相当経費が膨らんでしまったので、IOCが様々な経験値から導き出した経費削減策を提案して、組織委員会は相当努力をしてコストを抑えている。東京都も八千百億円追加措置したといっても、かなり、かなり細やかにガバナンスを利かせてい...全文を見る
○蓮舫君 会計検査院がオリパラ関連予算は八千百億と指摘をしたんだけれども、櫻田大臣は、それは四分の一の二千百九十七億が関連予算だと言っているんです。  ただ、これちょっと不思議なんですけど、この事務局の関連予算の整理の在り方が、実際の関連経費をあえて低く見積もっていませんか。
○蓮舫君 じゃ、低く見積もっていないということでよろしいですか。
○蓮舫君 ごめんなさい。二百八十六事業があって、関連経費と事務局が精査をしたのは僅か五十三事業。ところが、関連じゃないと精査をしたのは二百八事業あるんですよね。額にしたら、前者、関連経費は千七百二十五億、関連じゃないのは五千四百六十一。関連じゃないのが随分多いんですよ。  この...全文を見る
○蓮舫君 じゃ、その線引きも含めてなんですけれども、東京オリパラで政府が、これ当然だと思います、最も重視しているのはセキュリティーです。テロ対策、サイバーテロ、実際のテロ、とにかく安全なオリンピック大会、パラリンピック大会にしようと最重要課題としています。  テロ対策予算はオリ...全文を見る
○蓮舫君 二つのテロ対策事業がございます。一つは大会関連予算です。それは海上警備体制の強化。もう一つは関連予算ではありません。これは情報収集機能の強化、国際テロ対応等、これ内外ですね。  この含まれる、含まれないの違いは何ですか、大臣。
○蓮舫君 河野大臣の答弁、よく分かります。全てがオリパラ予算とは言っていません。この情報収集事業の中で、国際情報収集ユニット関連予算は、オリパラ基本方針に基づいて政府が要綱を作って決めてきているんです。そうですよね、大臣。櫻田大臣。  いいですか。政府が一年に一回、国会にオリパ...全文を見る
○蓮舫君 では、国交大臣に伺います。  もう一方の、事態対処能力の向上を中心とした海上警備体制の強化、これはどういう事業でしょうか。
○蓮舫君 近年、クルーズ船で訪日する外国人観光客が急増していることから、あるいは世界的なテロの脅威の増大、密輸、密航など、国民の安全を守るための海上警備体制を充実させてきていると、拳銃等の武器も拡充してきていると。つまり、これ、純粋に東京オリパラ大会だけじゃなくて、海の領域を守る...全文を見る
○蓮舫君 大臣、違います。これ、測量船買っちゃったり拳銃とか警備機器も補充をして、東京オリンピック・パラリンピック終わったら捨てるんですか。
○蓮舫君 では、政府のテロ対策、オリパラ大会を見据えたテロ対策推進要綱、御存じですか。
○蓮舫君 これが基軸でこの情報機能の強化は予算が付けられているんです。すなわち、東京オリパラ大会のための要綱を作って付けられた予算なんです。  全然違わないじゃないですか。両方ともオリパラ大会を契機に予算を付けているテロ対策なんです。何でこれを線引きするんですか。
○蓮舫君 じゃ、この海上警備体制は、東京オリパラ大会に限定しているんだったら、終わったら解散ですか。
○蓮舫君 時間がないからこれ以上もう言いませんが、この小型測量船の買換えは、別にオリパラ大会がきっかけじゃないんです。そもそも、海上警備に係る予算は少なくて、その中でやりくりをして回していたところに、要綱があってテロ対策をするから、予算がようやく付いたから、そしてしっかりと東京大...全文を見る
○蓮舫君 総理、よくよく御自身の大臣を観察された方がいいと思います。  仕分ける基準がやっぱり明快ではないと、オリンピック予算はやっぱり水増しになるんですよ。そうなると、後にどういう仕分で、あるいはどういう基準で分けているかどうかを見ないと、後々の決算管理もできないんです。 ...全文を見る
06月10日第198回国会 参議院 決算委員会 第10号
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○蓮舫君 立憲民主党の蓮舫です。  総理、日本は、一生懸命働いて給料をもらって、勤め上げて退職金をもらって、年金をいただいて、それでも六十五歳から三十年生きると二千万円ないと生活が行き詰まる、そんな国なんですか。
○蓮舫君 不正確でも誤解もしていません。  こちら御覧ください。(資料提示)これは報告書です。  年金だけでは老後の資金を賄えない。金融庁の審議会ワーキング・グループから出されたもので、夫六十五歳、妻六十歳以上の無職世帯収入は九割以上を社会保障給付に頼っていますけれども、今、...全文を見る
○蓮舫君 今、麻生大臣は、あたかも赤字だと表現したのは不適切だった、豊かな生活を送るための二十五万円に五万円足りない。これ前回の会見でも言っているんですけど、この認識は変わっていないんですね。
○蓮舫君 この報告書読みました。
○蓮舫君 これだけ国民の間で怒りが蔓延して大問題になっている。読んだら五分で終わる報告書を読んでいない。  このどこに、どこに豊かな暮らしのために五万円足りないって書いてありますか。
○蓮舫君 間違っています、二つの意味で。一つ、勉強するためのグループが話したものじゃなくて、麻生大臣が諮問をした審議会のワーキング・グループですよ。そして、この報告書には、豊かな老後のために二十五万円要るから五万円足りないとは一行も書いていません。その問題認識が甘い。そんないいか...全文を見る
○蓮舫君 いや、不適切で御理解いただいた方が多くいるというのは、麻生さんの周りというのは随分とそんたくされる方しかいないんじゃないんですか。  この報告書で国民が怒っているのは、百年安心がうそだったと、自分で二千万円ためろってどういうことかという憤りですよ。  報告書を簡単に...全文を見る
○蓮舫君 総理が説明がいかに言い訳じみているというものがよく分かりました。  金融庁に伺います。  これは、五月二十二日に公表された報告書案、二つあるんですね。二十二日に報告、六月三日に報告。公的年金の水準が当面低下する、年金の給付水準が今までと同等のものであると期待すること...全文を見る
○蓮舫君 どこが客観的ですか。きれいに年金が下がると書いてあるところ全部削除しているんです。  しかも、審議会の議事録見ると、厚労省は、今後、実収入の社会保障給付は低下する、下がるとはっきり説明しています。委員の中からは、はっきり言って削減、低下するというのが事実、はっきり言う...全文を見る
○蓮舫君 これ使われた資料ですけれども、審議会では、年金給付がこれまでどんどん下がって年齢はどんどん上がっていく、この資料を使って審議している。年金が下がるという前提で審議をしているんじゃないですか。年金を審議したんじゃない。でも、結果として、ためろ、もっと働け、そして二千万円足...全文を見る
○蓮舫君 私が聞いているのは、介護費用、リフォーム代が入っていますかという極めてシンプルな質問です。
○蓮舫君 二千万円に含まれますか。報告書にそう書いていますか。
○蓮舫君 十七ページに明確に書いてあります。これ、二千万円足りないという記述の後に、ここには、例えば老人ホームなどの介護費用、住宅リフォーム費用などを含んでいないことに留意が必要である。そして、わざわざ、ライフステージに応じて発生する費用等の例として、介護が必要だと一千万円最大で...全文を見る
○蓮舫君 それが、人それぞれ見える化をして、足らざる部分の二千万円を何とか貯蓄をしろとして投資を勧めている報告書なんです。  麻生大臣は閣議後の会見で、二千万円という話、単純な試算だ、そうじゃない方もいっぱいいますので、意味が取り違えられるような書き方になっているのは不適切だっ...全文を見る
○蓮舫君 大臣、報告書も添付された資料も見ていないというのは問題ですよ。正確な資料、この審議会に提示されています。  二千万円以上持っている方が、六十五歳世帯主で二人以上、四割。つまり六割は二千万円ないんです。それよりも年金が、あっ、貯金がないという方もどんどん増えている。実際...全文を見る
○蓮舫君 そもそも、いわゆる平均寿命が延びるとか長寿化というのは、昨日今日分かったことじゃないんです。  二〇〇四年度、年金制度改革、これ百年安心と当時の小泉総理が言っていました。今回の金融庁推計による将来の長寿化の姿を比べてみますと、誤差の範囲です、長寿化の年齢。しかも、金融...全文を見る
○蓮舫君 安倍政権になって、年金の原資であるGPIFのお金を株式に投資する割合を五割まで増やして、直近では十五兆赤字が出ています。いいときもあれば悪いときもある、でも、悪いときがあって次にいいときが来るか分からないから安定運用しろというのを私たちはずっと言ってきたけど、安倍さんは...全文を見る
○蓮舫君 そもそも年金不信というのは生んではいけないと思うんですが、これ発端になったのは、第一次安倍内閣のときに長妻さんが明らかにした消えた年金五千万件です。あのとき安倍総理は、この消えた年金問題について何を言われたか覚えていますか。
○蓮舫君 私の内閣で全て解決、最後のお一人まで全てお支払をしていくと何度も言いました。この場で何度も聞きました。最後の一人までお支払いしましたか。
○蓮舫君 あれから十二年たちます。突合された記録は五千万件のうち二千万件のみです。亡くなった方がもう七百十万の記録があります。無年金で亡くなっている方もいます。まだ解明も突合もされていない記録は千九百万件残っています。  申し訳なく思う。これを解明する第三者委員会はもう解散して...全文を見る
○蓮舫君 安倍総理は自分に都合の悪いことは答えないで、出てきた大臣は何言っているか分からない答弁繰り返す、こういうのやめていただきたいと思います。  ところで、年金が百年本当に安心かどうかというのは、五年に一回の財政検証をしっかり審議することが大事だと思います。十年前は二月の二...全文を見る
○蓮舫君 いや、これ驚いたことに、野党合同ヒアリングで数理課長がはっきり言いました、実はデータは全部そろっていますと。つまり、いつでも出せる状況なんですよ。これ、誰が止めているんですか。大臣ですか。
○蓮舫君 データそろっているのに、出さない理由を話すのやめてくださいよ。早く出さないと国会で審議できない。まさか参議院選挙後に出すということはないですよね。総理、出していただけると約束してください。
○蓮舫君 全く誠実に答えていただけないことに本当に憤りを感じるんですが。  これ、今日、ちょっと話は変わりますけど、相当報道されています。イージス・アショア、実地調査をせずに作った報告書に間違いが九か所も発覚し、配備適地とされる秋田での八日の説明会で防衛省の職員が居眠りをして市...全文を見る
○蓮舫君 年金は公助より自助だといって一人一人二千万ためろと言いながら、イージス・アショア関連施設含めて二基六千億とも言われる防衛品の爆買いなんですよね。それの実地調査をしないデータに誤りがあって、市民に説明するところでは職員が居眠り。余りにも緊張感ないんですが。  これは二〇...全文を見る
06月18日第198回国会 参議院 財政金融委員会 第13号
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○蓮舫君 立憲民主党の蓮舫です。  麻生大臣、この日曜日の十六日に、都内で年金への不安を訴えた二千人規模のデモがありました。ニュースでも報道されましたが、御存じですか。
○蓮舫君 世の中、年金に大変敏感になっている、だからこそ、国会でこうやって議論をすることがとても大事になっていると思うんですが。  麻生大臣は、この報告書が発表された翌日、四日、最初は、人生設計を考えるなら手伝ってやる、今のうちからいろいろ考えていかなければいかぬと肯定する発言...全文を見る
○蓮舫君 十日時点でこの報告書をお読みになられていませんでしたが、その後、読まれましたか。
○蓮舫君 読んだ上で、不適切な記述はどこですか。
○蓮舫君 不足五万円というのが誤解や不安を与えた、これ、衆議院の大串さんの質問にもそのとおり答えているんですが。  資料に付けさせていただきました。資料一枚目、これは総務省の統計局の家計調査年報二〇一七年、家計の概要です。これは、不足分五・五万円とここには明示してあります。つま...全文を見る
○蓮舫君 いや、総務省の資料では不足と明確に書いてあって、金融庁のワーキング・グループのところではそれを赤字と書いたのが不適切で、不足なのが不安を生んだというから大臣は受取を拒否をしたと。  二枚目の資料は、これは厚労省です。厚労省の今年二月の社会保障審議会の企業年金・個人年金...全文を見る
○蓮舫君 四枚目の資料を付けさせていただきました。厚労省の資料に基づいて試算をしたのが不適切。でも、一方で金融庁も試算をしていましたね。これは、四月十二日のワーキング・グループで金融庁が仮定と前置きをして試算を示しました。最大三千万円、資産形成額が要る。これは何ですか。
○蓮舫君 この報告書も私たちも、老後の年金が収入の大半、柱であるということは否定はしていないんです。この報告書も否定はしていません。一方で、否定をしたのは、その二千万円という試算が不適切だった。  一方で、金融庁が出しているのは掛け算じゃないんです。これは、六十五歳から三十年生...全文を見る
○蓮舫君 確認しますが、この報告書、ワーキング・グループの、大臣は受け取らないかもしれませんが、公文書じゃないですか。
○蓮舫君 公文書ですね。公文書で、ホームページに今も載っている、誰もが見ることができる。それを受け取らないから、なかったものにすることができるんですか。
○蓮舫君 去年は、改ざんして隠蔽して、今度は、あるものをなかったとして、隠蔽するつもりはないから公文書だけど受け取らないで、政府の方針とは違うと。ちょっと何言っているか全然分からないんですけれども。  厚労省に聞きます。  人生百年時代において、年金受給を、今の六十五歳よりも...全文を見る
○蓮舫君 じゃ、高所得者について基礎年金の給付を停止をする、それで高齢化で増加する国庫への負担を軽減すると決めましたか。
○蓮舫君 どちらも政府スタンスではありません。  六十五歳以上に年金受給年齢を引き上げる、高所得者の基礎年金はなくす。これは、麻生財務大臣が諮問をした財政制度等審議会の大臣に対する財政健全化に関する建議です。こちらでは政府と違うスタンスの中身が書かれているものは受け取っている、...全文を見る
○蓮舫君 政府の方針とは違う、政府スタンスとは違う、国民に誤解を与える、両方一緒なんですよ、二千万円足りない、三千万円足りないとして、なかったことにしたワーキング・グループの報告書と。それと、六十五歳よりも年金給付年齢を上げていく、高所得者の基礎年金はなくしていく、これも誤解を生...全文を見る
○蓮舫君 有識者に諮問をして受け取った報告書というのは、極めて専門性が高いんです。受け取った時点で当時の政府のスタンスとは違ったとしても、今後の政策をつくっていくときの大切な軸になるんです。それを、時々の都合の良い、都合の悪いで、あったものにする、なかったものにするという、これは...全文を見る
○蓮舫君 いや、不安をあおったのは、あるものをなかったとした麻生大臣の姿勢ですよ。そこがあおっているんじゃないですか。記述がどうとかじゃない。本来だったら、受け取って、二千万円が誤解だったら説明をして、それでも不安がなくならないんだったら、国会、予算委員会を開いて審議をして前に進...全文を見る
○蓮舫君 そうすると、この報告書の全体の流れというのは政府のスタンスなんですね。  これで、最後、安心の資産、預金は金利も低いから、そうじゃなくて運用していくことを丁寧に勧めて、それで金融関係の方々への注意喚起も行っている、よくできたその部分では報告書だと思っているんです。 ...全文を見る
○蓮舫君 リスクがあるから、iDeCo等を活用して私的年金、あるいはいろいろな投資をして備えましょうという方向は政府のスタンスなんです。  ところが、二年前なんですけれども、大臣は、二〇一六年六月十七日、北海道小樽市の自民党支部の会合で、金は使わなきゃ意味がないと発言しています...全文を見る
○蓮舫君 消費をどうやって伸ばしていくのか、GDPの六割を占めていますから、それは与野党問わず努力をしなければいけないところだと思うんですけれども、政府の方針としては、まずはこの報告書の軸もそうなんですけれども、節約しろ、ためろ、長く働け、これむしろ消費を冷やすと思っているんです...全文を見る
○蓮舫君 いや、ちょっと途中で論調が変わりました。前段の部分では百年安心というのはかなりの部分が賄える、つまり年金をもらえる側にとっての安心なんですか。
○蓮舫君 二〇〇九年四月二十七日参議院本会議、麻生総理大臣の答弁です。政府として百年安心と公式にうたったことはありませんと明言しています。  つまり、二〇〇四年、平成十六年の年金法改正は、百年程度を見通して、長期的な給付と負担の均衡が維持される仕組みにした、それ、仕組みの説明な...全文を見る
○蓮舫君 そもそも、今の年金制度は持続可能性があると大臣はお考えですか。
○蓮舫君 二〇〇八年三月号の月刊誌、その五月には夕刊紙の連載で麻生大臣は同じ主張を展開しています。政府がどんなに百年安心とうたっても、自戒を込めて言えば、もはや信用する人は誰もいないのだ。今もこのお考え。
○蓮舫君 済みません、平成十六年の改正からこれ四年たっているんです。時差がありますよ、間違えていませんか。つまり、百年安心の改正をして四年たって、自戒を込めて言えば、もはや百年安心を信用する人は誰もいないのだと限定しているんですよ。
○蓮舫君 いや、直近では十四兆溶けていますよ。それは長い目で見なければいけないから、そこは自画自賛するところじゃないんです。  つまり、ここで、月刊誌で麻生さんがおっしゃっているのは、国民皆年金はもはや死語、未納問題の解消は難しい、年金財政は破綻していると指摘しているんです。G...全文を見る
○蓮舫君 私、麻生大臣が当時提言をされた内容を否定はしていないんです。一つの考え方だと思っています。つまり、基礎年金全額税方式を提案しているんです。基礎年金部分を消費税で賄う、そうすると、国民年金保険料は払わなくて済むようになる、厚生年金のサラリーマン負担もなくなる、企業の事業主...全文を見る
○蓮舫君 リーマン・ショックで年金制度改革ができなかった、でも、今はアベノミクスがうまくいっていて、社会保障制度を立て直す消費増税の話も出ているのに、麻生副総理は自分の持論は全く出しておられません。非常に残念です。  年金制度というのはやはり抜本的に議論をしていくものだと思って...全文を見る
○蓮舫君 副総理としていかがですか。
○蓮舫君 都合が悪いとあるものをなかったことにして、都合が悪いと担当が違うと縦割りを主張する。ちょっと余りにも誠実な対応ではないと思うんですけれども、私たちはこの総合合算制度の導入を提案しているけど、今の政権は、それを導入を見送ったのは、財源である〇・四兆を軽減税率の財源に回した...全文を見る
○蓮舫君 いつですか。
○蓮舫君 五年前の財政検証では、経済再生ケースで実質GDP成長率をかなり高めに設定をして、実際には平均でも追い付いていません。賃金上昇率も足下の実績とは離れています。実態を表す数字を置かないと年金財政に大きな影響が出ます。  これ、政務官、選挙の前ですか、選挙の後ですか、出すの...全文を見る
○蓮舫君 麻生財務大臣、財政審も、財政検証の内容は保守的な経済前提を置くことを含めて国民を説得できる試算結果を示すことが必要。大臣からも、厚労省に一日も早くこれを出していただく、百年安心かの点検をしなければいけませんから、それを早急に要請していただけますか。
○蓮舫君 財政審として政府に要請が、財務大臣に答申されています。当然、その役割を担っておられます。
○蓮舫君 いや、去年の財政審の諮問結果で既にこれは出されているんですよ、政府に強く要請すると。
○蓮舫君 違います。平成三十年十一月二十日の財政審が、三十一年度予算の編成に関する建議で財務大臣に出しているんですよ、年金の財政検証の内容は保守的な前提を置けと。それは、受け取った財務大臣としては、政府の中で調整をする仕事をするのが仕事じゃないですか。
○蓮舫君 この二〇〇八年の月刊誌の最後のまとめで麻生大臣は、政治家と官僚の関係で、官僚にも優秀な人がたくさんいる、国民の代表たる政治家は使用者で、官僚は内閣の使用人、使用者が使用人の悪口を言っているようではその組織はうまくいかない、使用人を使いこなせない政治家が悪いと。  今回...全文を見る
○蓮舫君 いかにも押し付けています。そこはもう一度よくお考えになったらいいかと思います。  終わります。
06月21日第198回国会 参議院 本会議 第28号
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○蓮舫君 立憲民主党・民友会・希望の会の蓮舫です。  私は、立憲民主党・民友会・希望の会、国民民主党・新緑風会、日本共産党、沖縄の風各会派共同提出の国務大臣麻生太郎君問責決議案について、提案の趣旨を説明します。  まず、決議の案文を朗読します。   本院は、財務大臣・金融担...全文を見る
10月15日第200回国会 参議院 予算委員会 第1号
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○蓮舫君 立憲民主党の蓮舫です。  まず、総理、そして麻生大臣、お二人に軽い質問から伺いたいと思います。  十月一日から一〇%に消費税が増税されました。お二人がどういうお買物をされているか分からないんですが、懐の痛み、痛税感、この増税が負担になるという、そういう感覚ってお持ち...全文を見る
○蓮舫君 いや、感想を伺っているんです。  お買物をしたとき、八から一〇%になって、ああ、痛いなと思うことってありますか。
○蓮舫君 国民の多くはやっぱり負担を感じています。しかも、軽減税率やポイント還元で、三%、五%、八%、一〇%、複雑になっている。不平等感もある。  しかも、この時期は本当に適切だったんだろうかと。毎月勤労統計の実質賃金指数はずっと下がっている。そして、景気動向指数ですけれども、...全文を見る
○蓮舫君 増税のタイミングを間違えると、まさに消費に直結するので、景気がまた悪循環になる。  そうでなくても、この内閣は六年間、まさにその金融緩和、財政出動あるいは規制緩和をしてきて、これは評価が違うんですけど、アベノミクスは私は失敗をしていると思っている。  そして、この六...全文を見る
○蓮舫君 事業レビューは私たちが始めたものですが、今言ったもので大体どれぐらいの財源効果出ているんですか。
○蓮舫君 百兆円を超える予算編成が当たり前になって、一千億単位で行革と胸を張れると言えるんでしょうか。
○蓮舫君 これまでも、政官業の癒着、補助金を洗い、あるいは国民の税金がたまり金になっている基金を国庫納付させる、いろいろな提案も行って、時々の政府には御協力もいただいてきました。  私は、安倍内閣において最も今行革すべきは、成長戦略に資すると安倍内閣によって始まった官民ファンド...全文を見る
○蓮舫君 まさに成長が滞っている分野への資金供給を国が行う、ただ、これは民の呼び水という役割なんですが、安倍内閣になって、今や産業投資全体の一三%を占めた七千四百八十五億円、これぐらいの規模になっている。(資料提示)  官と民の出資割合、どれぐらいでしょうか。
○蓮舫君 約七割から八割が官が出資、二割から三割が民が出資、官民で五対五になっていない。民間資金の呼び水になっていないのはなぜでしょうか。
○蓮舫君 個別具体的に見ていきますが、まず、魅力が少ない官民ファンドが余りにも乱立したのが私は問題だと思っています。累積赤字が特に目立つ四つのファンドは、昨年末の決算で対前年比六割赤字が増えています。  クールジャパン機構、経産大臣、これ何ですか。
○蓮舫君 どんな企業を対象に投融資していますか。
○蓮舫君 先ほど経営陣を刷新して改革を進めるとおっしゃいましたが、刷新されて機構CEOに就任した方が以前CEOを務めていた事業者が海外で展開するライブホール事業、この事業にクールジャパン機構から五十億円が投資されています。これは、クールジャパンとして日本の内需、経済発展にどうつな...全文を見る
○蓮舫君 違います。このライブホール事業はどうやって日本の内需に資するんですかって聞いています。
○蓮舫君 それが日本の内需にどうつながるんですか。
○蓮舫君 シンガポールにライブハウスをオープンしました。現状どうなっているか把握していますか。
○蓮舫君 二年前にシンガポールでライブハウスはオープンしましたが、確認をしますと、この八月、ライブハウスが入居しているショッピングモールは倒産をしました。ライブハウスも閉鎖、ホームページも閉鎖しています。
○蓮舫君 しかも、ここで日本のアーティストが海外に魅力を発信して、日本のファンが日本の内需にインバウンドで寄与するという説明を受けていたんですけれども、このライブハウスで日本人のアーティストの出演比率は七%です。どうやってクールジャパンで日本に寄与するんですか。
○蓮舫君 いやいや、ライブハウスが閉鎖しているのも知らなくて、九百億分の五十億がここに投資をされていて、どうやって内需に資するんですかと聞いているんです。
○蓮舫君 竹本大臣、全部が全部成功するわけじゃない。産業投資、特会に関する法律第五十条、御存じですか。(発言する者あり)
○蓮舫君 じゃ、全部が全部成功するわけじゃないって、何を根拠に言ったんですか。
○蓮舫君 いや、感覚で答弁しないでください。  だから、聞きます。特会に関する法律第五十条、官民ファンドはどういう要件が課せられていますか。(発言する者あり)
○蓮舫君 そうなんです。政策性と収益性。国有財産を使うから、政策の目的を達して収益も出さなきゃいけない、極めて難しい案件が官民ファンドなんです。  なのに、竹本大臣、クールジャパン戦略担当大臣、失敗することもある、成功することもある。大丈夫ですか。
○蓮舫君 いや、経産担当大臣、結果として赤字出していいんですか。クールジャパン機構。
○蓮舫君 竹本さん、答弁訂正してください。
○蓮舫君 いやいや、赤字を目指す、そんな官民ファンドやらないでくださいよ。当たり前じゃないですか。  ちょっと確認するんですけど、そもそもクールジャパンって何ですか。どんな定義ですか。
○蓮舫君 民主党政権時代にできましたが、衆参がねじれて全ての法案は参議院で自民党に否決をされています。実際に官民ファンドが動き出したのは安倍政権になってからです。余計な一言、言わない方がいいですよ。  さらに、潰れたライブハウスに、これ事業は悪くないんです。でも、これからまだ七...全文を見る
○蓮舫君 済みません、稼働率三割強も自慢しないでください。  次のフリップなんですけれども、クールジャパン機構のこれまでの計画と実績です。  計画では年平均三百八十七億も投融資があるんですが、実績は八十五億。昨年度末までの累積赤字はもう百八十億円になりました。ライブハウス案件...全文を見る
○蓮舫君 クールジャパン機構の官民ファンドをめぐるいびつな構造はまだあるんですね。その一つが、機構に出資した企業、それが機構から投融資を受けるという構造がこちらです。五億円の出資金で株主になると、その額を超える投融資をいただけることができる。最大で出資金額の二十二倍もの投資を受け...全文を見る
○蓮舫君 今言いました海外需要開拓委員会が本当に中立的な投融資案件を選定していますか。
○蓮舫君 では、こちらを御覧いただきたいと思います。  これは、今中立性が担保されていると大臣がおっしゃった海外需要開拓委員会の委員。海外需要開拓委員会というのは、CJ機構が投融資をする先を決めるところです。  ところが、見ていただくと、例えば高須取締役、元会長を務める企業に...全文を見る
○蓮舫君 一見して持ちつ持たれつ、しかも、しかも、この二つの高須さんと槍田さんの案件はもう既にエグジットをしている。機構が投資をするというのは長期間支援をするものに、何で三、四年でエグジットしちゃっているんですか。
○蓮舫君 百歩譲って、投資案件選定に上のお二人はいなかった。でも、元々おられたとか、あるいは今も肩書があるところに投融資が事業規模の半分ぐらいが入れられている。百歩譲って、今成功して収益が出ている、政策性と収益性両方を追いかけることができているんだったら理解をしますが、早々に店じ...全文を見る
○蓮舫君 十億円の出資に対して収益幾らでしたか。
○蓮舫君 じゃ、ついでに二件目も聞きましょう。  マレーシアジャパンモール、十一億出資しています。これも出口。これ、でも、開業から半年過ぎた頃からはもう既に計画の三倍強の赤字だったんです。しかも、元々あった既存店の改修費用を支援しているんです。これ、本当に投資案件として選定正し...全文を見る
○蓮舫君 ありがとうございます。  売上げが伸びなかった、まあそういうこともあるかと思います。ただ、機構の支援基準を読みますと、出資を受けようとする企業が満たすべき基準として、これ先ほどの法律と一緒なんですが、収益性の確保とあるんです。あくまで国有財産の財源による出資ですから、...全文を見る
○蓮舫君 なぜですか。
○蓮舫君 譲渡先の企業に不利益を与える、百歩譲って分かります。じゃ、国民の財産を毀損しているリスク、国民に与える不利益はどう考えるんですか。
○蓮舫君 もう一回言います。機構が努めるべき事項として情報公開と明示をされています。官民ファンドの運営に係るガイドラインでも、投資実績が透明性を持って情報開示されること。なぜ情報開示しないんですか。
○蓮舫君 いやいや、しっかりと対応していませんよ。  じゃ、何でクールジャパン機構が努めるべき事項として情報開示と定めたんですか。(発言する者あり)
○蓮舫君 竹本大臣、クールジャパンは平成二十三年から始まって、二十四年から二十六年、情報発信力の強化としてクールジャパン機構が設立されている。そこから経済成長の実現、戦略を深化、そのときにクールジャパン機構が情報公開というのを大切に思って、これは項目に挙げられたんです。なぜですか...全文を見る
○蓮舫君 済みません、竹本さん、何する大臣なんですか。
○蓮舫君 いや、何言っているんですか。  クールジャパン担当大臣は全てを統括をして省庁の縦割りがないように調整をするのが役割で、クールジャパン機構というのはそもそも内閣府の知的財産戦略推進事務局に設けられて、その中の目玉としてクールジャパン機構設立って書いてあるじゃないですか。...全文を見る
○蓮舫君 いや、全体を把握しているというのであれば、このクールジャパン戦略、国有財産を使って収益性を上げなければいけない、政策性も上げなければいけないから、クールジャパン機構はなぜ情報公開を機構にしっかりと義務付けているのかって聞いているんです。クールジャパン戦略で何でですかって...全文を見る
○蓮舫君 ちょっと何言っているか分からないんですが。  国民に対する説明責任と機構に出資する国や民間事業者等への説明のために、機構は努めるべき事項として情報公開を高々と掲げているんです。それ、理解していますか。
○蓮舫君 財務諸表も全部見ています。年次報告書も全部見ています。全体としては出てくるんです、百八十億の累積赤字。個別の案件出てこないんですよ。  国民の国有財産を使って十億、十一億投資をして、それでもうさっさとエグジットを迎えて、損益幾らですか、今説明をしてくださいと、国民に言...全文を見る
○蓮舫君 財務大臣、これ、よくよく概算要求チェックしていただきたいんですが、こんな低投資で、今や経費を賄うことも、とんとんでやっている機構なんですね。  それが、ところが、来年度予算案は一九年度計画に比べて二・四倍増の四百億円を要求しています。こういうのを認めちゃいけないと思い...全文を見る
○蓮舫君 もう一つ、A―FIVEという官民ファンドがあります。  これは、農林水産業の六次産業化などを支援するため設立。設立から去年二〇一八年までの投資計画は毎年二百八十五億円、実質は平均僅か十四億円です。既に累積赤字は九十二億、人件費などの経費、運用実績で賄えないような状況が...全文を見る
○蓮舫君 今年六月、機構設立当初から機構の専務取締役を務めた人物が退社をしています。なぜですか。
○蓮舫君 この前専務は、支援決定機関に投資案件はこれですと提案する投融資検討会のメンバーで、投資案件への影響が非常に大きい人物です。  この専務が選定とその後の運営に大きく関わった日本産農林水産物の海外におけるブランド構築プロジェクト、これは何でしょうか。投資後の実績どうなって...全文を見る
○蓮舫君 いや、会社名聞いているんじゃないんです。事業を聞いているんです。
○蓮舫君 香港で事業を行う予定だったんですけれども、これは破産をしていますね、この投資をした企業が。  この投資決定に深く関わったA―FIVEの前専務、彼が、元職である信託銀行の後輩が、この投資をした会社の設立から僅か一週間後にその会社の社長に就任をします。そして、その僅か二週...全文を見る
○蓮舫君 六・五億の投資をして、事業は全く日の目を見ないで、投資に関わった専務の動きは全く報じられないで、七百万円だけ回収。これ、適切な投資案件でした。
○蓮舫君 やってみなければならない、分からない事業に六億、七億、簡単に投資決めるのが適切ですかと聞いているんです。
○蓮舫君 こんな覚書が発覚しました。投資を決めたA―FIVEの前専務、投資先の会社社長と破産の一週間前に交わしていました。破産しても社長に損害賠償や損失補填の請求はしない、社長に損失や負担、一切の迷惑が掛からないことにすると約束したものです。これ、何ですか。
○蓮舫君 法的な問題はない。だって、国有財産を預かって投融資を決めた専務が、出資をして破産をするのが分かっている企業の社長に、一週間前に、自分たちの出資金は六・五億が七百万になっても損害賠償しないと約束しているんですよ。  もう一回、ちょっと考え、大臣として言ってください。
○蓮舫君 処分しました、この専務。
○蓮舫君 疑問を覚えるだけだったら、誰だってできますよ。監督官庁として何で処分しなかったんですか。
○蓮舫君 今年六月末に退職をさせて、満額の退職金を払いました。幾ら払いました。
○蓮舫君 そして、迷惑を掛けたので自主返納させた。幾ら自主返納させました。
○蓮舫君 この前専務は、この事業案件以外にも、三億円、A―FIVEが出資をして国産食材を使った飲食店を展開するプロジェクトの責任者。この事業も予定から一年半たってもまだ開店のめどすら立っていないんです。  こんなに国有財産を毀損した人を処分もしないで満額の退職金を払って、そして...全文を見る
○蓮舫君 思うところがあれば実行してくださいよ。  このA―FIVE、事業に失敗しても誰も責任を取らないんです。満額の退職金もらってさっさと辞めていけるんです。事業が失敗しても誰も責任を取らない。ところが、来年からはバラ色の投融資計画になっていますが、どうなっていますか。
○蓮舫君 二〇一八年度の投資実績は十二億円でした。それが、二〇一九年度はその九倍の百十億もの計画を立てる。もうそれが既にできないって今大臣が認めました。  今後八年間で七百億円の投資が実現し、解散する予定の二〇三二年度には八十二億黒字が出る。これ、実現可能性あるんですか。初年度...全文を見る
○蓮舫君 いや、麻生大臣、これ、抜本的な見直しをしている間にも国有財産毀損しますよ。厳しい指導していただけませんか。
○蓮舫君 実は、政府内での風通しが滞っているんじゃないか。A―FIVEの官民ファンドは国内では需要はあるんです、六次産業化。  田中復興大臣に聞きます。復興庁が福島を中心に六次産業化、風評被害、それはとても重んじていると思いますが、このA―FIVEとの連携取れていますか。
○蓮舫君 それは少ないと見ていますか、多いと見ていますか。
○蓮舫君 どこを心配したんですか。
○蓮舫君 継続性について心配しているということは、受けている事業、ファンドはもう活用しないということですか。
○蓮舫君 一方で心配している、一方で成功を信じている、どっちですか。  これ、今年の十月、先日ですね、復興庁が復興の現状と課題を総括でまとめました。十二枚のポンチ絵。その中で、風評被害対策として、原子力災害による風評被害を含む影響への対策タスクフォースをまとめました。三つの観点...全文を見る
○蓮舫君 ありがとうございます。知ってもらう、食べてもらう、来てもらう、これ、福島にとっては本当に大事です。  今、台風災害もあって、風評被害が更に広がらないことを本当に願っているんですけれども、この三つの観点から情報発信をまとめると同時に、もう一つ、大臣から関係省庁へどんな指...全文を見る
○蓮舫君 最初の答弁、全く意味ありませんでした。  内閣府の特命担当大臣というのは立ち位置が非常に不安定なんですね。自分の省庁を持っていないし、各省庁からの出向者で成り立っている。ただ、役割は重要で、縦割りをしっかり風通しを良くして、本当に効率的な、税金が活用されているかという...全文を見る
○蓮舫君 その要求は適正だと今でも思っているんですか。
○蓮舫君 総理、官民ファンドというのはやっぱり極めて難しいということが、むしろ安倍内閣で分かりました。政策性と収益性、二兎を追うというのは、やっぱり専門的人材がリスクが多過ぎて集まらないんですよ。農林大臣、農林水産大臣も言いましたが、投資案件が小さ過ぎたと、需要が低い。あるいは、...全文を見る
○蓮舫君 ありがとうございます。  政府が何もやっていないと言っているわけじゃないんです。厳しくガバナンスをしてこの春に見直したんだけれども、見直したA―FIVEの今年度の計画から既にもうゼロ一桁下回っているわけですから、そろそろ抜け出した方がいいファンドがいるというのは、是非...全文を見る
○蓮舫君 これは適切に投融資案件として選定されましたか。
○蓮舫君 吉本興業は、二〇一四年十月、沖縄エンターテイメント構想を明らかにしました。沖縄でエンタメ人材を育成する教育施設、二〇二〇年の完成を目指す。当初は県内の基地跡地利活用の中で検討されたんですが、これは実現には至っていません。結果として、去年春、那覇市に沖縄ラフ・アンド・ピー...全文を見る
○蓮舫君 既に吉本が沖縄で先行して関連事業を展開、その人材の活用先ともなる構想実現のためにほぼ同じ名前の新会社が立ち上げられ、そこに機構から百億円が投融資、投資された。  では、事業をどこでやるのか。百億円の投資を発表した僅か二か月後の今年の六月です。突然、政府が一つの懇談会を...全文を見る
○蓮舫君 沖縄の基地跡地の利用を有識者の方たちが話し合う。メンバーは何人で、選考理由を教えてください。
○蓮舫君 町づくり、科学振興、産業振興の専門家が五人いる。全員の名前を教えてください。
○蓮舫君 いきなり、五人の人数の中に吉本の代表取締役会長がいきなり入っているんです。  選考理由は何ですか。
○蓮舫君 当時の、前任者、宮腰沖縄担当大臣は、この懇談会の冒頭で、基地跡地利用は沖縄振興にとって極めて重要、その核となる施設の検討、跡地の活用法をこの懇談会で提案をしてほしいと発言しています。つまり、この懇談会のまとめというのは、基地の跡地、何に使うかに非常に大きな影響を与えるん...全文を見る
○蓮舫君 ほかの基地跡地利活用によりエンタメ教育の専門学校を立ち上げようとした吉本ですが、その利活用自体はうまくいかなかった。で、専門学校を自力で那覇市につくった。その翌年春にこの吉本に、国から、国が管轄をするクールジャパン機構から百億円の投融資があって新会社がつくられた。そして...全文を見る
○蓮舫君 そして、これ、懇談会の議事録は何で非公開なんですか。
○蓮舫君 議事録は非公開だけども、議事要旨は公開をすると。  議事要旨を見ると、沖縄をエンタメ、スポーツの世界一の島にするなどのテーマを掲げ、デジタルを融合させるような沖縄ならではの特色あるスマートシティーが必要ではないかの、発言者不明だが発言があります。  これは、クールジ...全文を見る
○蓮舫君 総理官邸のホームページ見ると、四月の二十日、唐突に安倍総理は吉本新喜劇に出演をしているんです。六月六日、総理官邸に吉本の方をお招きをしています。結構でしょう、それは。でも、その四月から六月は、衆参共に、参議院では参議院規則に基づいて予算委員会を開催しろと野党の声として提...全文を見る
○蓮舫君 いや、沖縄には、吉本以外に松竹もあるし、ほかのプロダクションもあるんじゃないですか。あえて総理が行ったところが、いきなり今年、不思議な、不透明な動きがあって、議事録や情報公開が非公開とされているので、それはおかしい、メンバーを替えた方があらぬ疑いを持たれないと、御注進を...全文を見る
○蓮舫君 現段階で成功していますかと伺っています。
○蓮舫君 これまで四千六百二十億円投入しています。未回収額は二千八百億円。日本の液晶技術を守るための会社を官民ファンドで相当支援してきましたが、上場以来一度も最終黒字化していません。二〇一四年の上場の公募価格九百円だったのが、今五十円です。四千億、国から出資し開発した日本の技術が...全文を見る
○蓮舫君 業務内容に言及はできないといっても、四千億投資してきちゃっているんですよ。そして、今年、これは台中連合、もう頼るところがなくて、ジャパンディスプレイは中国資本、台湾資本は断られました、中国資本に頼ろうとしたら、そこの投資が今凍結されているんです。六百億入ってくる予定が入...全文を見る
○蓮舫君 所管担当大臣として、そんな人ごとを言わないでください。入っている国民の国有財産の額がレベルが違うんです。  いいですか。この産業革新投資機構の官民ファンドは、日本の技術を守る、次世代への国富を担う産業を育成、創出することを目的としているんですが、やっていることはゾンビ...全文を見る
○蓮舫君 大丈夫ですか。本当に心配します。  これ、じゃ、一応念のため確認しますが、出資が回収されずに倒れた場合、その未回収額はどなたが負担しますか。
○蓮舫君 産業革新投資機構への出資、これ国が七割です。その負担はどなたのものですか。
○蓮舫君 時間がなくなってまいりましたが、総理、今日、私は自分がずっとこだわってきた行政改革について議論させていただきました。  増税をするんだったら、それに見合う痛み、それに見合う当たり前の行革を行うのは私は政治だと思います。行き過ぎた行革だけでも成長戦略に影響が出てはいけま...全文を見る
○蓮舫君 今日、いささか適任ではないと思われるような大臣も散見されましたので、引き続き、機会があったら予算委員会で質問させていただきます。  ありがとうございました。
11月07日第200回国会 参議院 文教科学委員会 第2号
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○蓮舫君 立憲民主党の蓮舫です。  共通テストの中止を求める、僅か二週間足らずで全国の約四万二千人の高校生が署名を集め、昨日、文科省に提出しました。大臣、これ読まれましたか。
○蓮舫君 四万二千人の声、二枚と十行です。なぜ読まないんですか。
○蓮舫君 これだけのボリューム、そして四万二千人の声を読むいとまがなかった。その程度の認識だというのは、私は今、衝撃です。  これは、共通テストは致命的な欠陥が多過ぎるから始まる記述で、実に具体的に問題点を高校生や先生たちが列挙をしている。  その上で、国語、数学の記述式の共...全文を見る
○蓮舫君 自信があるということですね。
○蓮舫君 とはいえ、大臣は、今日のこの委員会でも課題があることを認めています。この共通テスト記述式、課題があると認めているけど自信は持っている。  文部科学省はこれまで、大きな大学入試の変更があるときには二年前周知をルールという、これを徹底してきた。英語の民間試験を導入するのは...全文を見る
○蓮舫君 学生も保護者も関係者もやはり不安に思っているのは採点なんですね。この採点業務を受託した学力評価研究機構、六十二億円で受託。ベネッセホールディングスの子会社です。今回先送ったんですが、英語試験GTECを提供するのはベネッセと進学基準研究機構。この三つの法人とも新宿の同じビ...全文を見る
○蓮舫君 文科省の受検ニーズ調査では、民間英語試験を導入すれば、四月から十二月までの延べ百二十三万人が試験を受けるという試算です。試験料金、こればらつきあるんですけれども、仮に一万円と見積もっても百二十三億。しかも、高校二年生以下がお試しで練習で受検をしますから、百五十、二百億の...全文を見る
○蓮舫君 採点については独占になります。  採点業務を受託したこのベネッセの子会社、成績情報や正答率を自社データとして管理できるんでしょうか。
○蓮舫君 ベネッセは、全国の高校に模擬試験あるいは教材の営業も行っています。その管理をしている自社データを、その傾向も含めて使えないという契約ですか。
○蓮舫君 高校生は、誰がこの試験の実施を求めているんでしょうか。利権に駆られた文科省とベネッセ、当事者である高校生や高校の先生などの多くは望んでいません。  では、今の答弁だと、この高校生たちの認識は間違いですね。
○蓮舫君 大きな大学入試共通テストの新たな市場は生まれておいて、そこに参画する企業が明確になっていて、でも、一方で置き去りになっているのは高校生です。だから、高校生たちはあなたの身の丈発言にこれだけ怒ったんじゃないですか。その認識、全く違うと思いますが、いかがですか。
○蓮舫君 いや、英語試験はもう五か月前で見送った、そして共通テスト記述式は一年前でも採点の不安は取り除かれていない、本末転倒そのものになっているじゃないですか。  先ほど大臣は、自己採点しづらい問題等を刻々と改善してきているとびっくりしたことをおっしゃったんですが、どうやって改...全文を見る
○蓮舫君 そもそも記述式を導入したのは思考力や判断力を問うから、解答例は無限にあるんですね。その幅を狭めたら、そもそも導入する理由なくなるじゃないですか。
○蓮舫君 採点しなければならないのは最初から分かっていたんですよ。一回目と二回目のプレテストでもこの採点ミス出ていますよね。これどうやってなくすんですか。  アルバイトの人が採点をする、ベネッセさんは衆議院の参考人で二万人いると言っていますけれども、二週間で五十万人を二万人の人...全文を見る
○蓮舫君 二週間で五十万人、その複数の点検で終わるんですか。
○蓮舫君 本番前に仕上げるのではなくて、今仕上げておいていただかなければ受験する学生は不安でしようがないじゃないですか。
○蓮舫君 自己採点の問題、マーク式だと自分の得点が分かります。その得点率を基に学生は第一志望に出願、あるいは自己採点次第では第二希望に切り替えて出願を行ってきた。記述式でもこれができますか。
○蓮舫君 正答の条件を高校生に周知して改善を図る、どうやってですか。
○蓮舫君 過去二回のプレテストで採点の不一致率は三割ですね。かなり高いです。  つまり、自分では高い得点だと自己採点をして高い大学に出願をする、結果駄目だった場合、あるいは自分では低いと自己採点をして低い大学に出願をする、本来高い大学に入れたのに低い大学にする、こういう事例が想...全文を見る
○蓮舫君 済みません、一年前にこの課題がここまであって、高校生が声を出して専門家が指摘をしているのに、その答弁で本当に大丈夫ですか。できますか。
○蓮舫君 三回目のプレテストを行って全ての問題がクリアする、クリアできなかった場合には先送りありますか。
○蓮舫君 余りにも声を上げている高校生たちに寄り添っていない、不透明な答弁が多過ぎます。  あなたは、英語の民間試験導入に関して衆議院の委員会で、この担当になってからかなりの数、高校生のお話を直接聞いてきたと答弁したんですが、記述式に関しても伺ってきましたか。
○蓮舫君 文科大臣として、文部科学省が正式にセットをした記述式や英語民間試験導入の高校生の声を聞く場所というのは何回設けました、何人対象にしましたか。
○蓮舫君 どこで聞いたんですか、じゃ。  あなた、衆議院の委員会で高校生の声をたくさん聞いてきたというのを、友達の息子さん、お嬢さん、受験勉強をされている世代の人たちに聞いて、何人に聞いたんですか、友達のお子さんに。
○蓮舫君 そんなスポーツイベントの途中で共通テストどうって聞いたり友人の子供に聞いただけで、五十万人が受験して、そして来年、今年度受験する五十万、百万人に影響があるものをその程度の認識で進めようとしてきたこと自体が、あなた、大臣の任にふさわしくないんじゃないですか。
○蓮舫君 学生たちが出した署名には目を通さない、読んでいない、実際に文科大臣として正式に学生たちを集めて意見を聞いたことはしていない。英語は見送ったけれども、まだまだ不明確な点の多い記述式はなお進めていくという。  昨日、衆議院の予算委員会で、共通テストですね、大学入学希望者学...全文を見る
○蓮舫君 黒塗りと改ざんをしないでいただきたいとは要望させておいていただきますが、一方で、本当に不明瞭なことが多過ぎるんです。これ、唯一知っておられる方が一人おられます。自民党の教育再生実行本部の初代本部長、あなたもそのときその本部の委員の一人ですけれども、をして、英語の民間試験...全文を見る
○蓮舫君 あなたが英語の民間試験導入を諦めた一日、同じ日に参議院自民党の世耕幹事長が、萩生田さんが大臣就任前の文科事務方の詰めの甘さが原因だと発言していますが、同じ認識ですか。
○蓮舫君 その制度を進めてきたのが自民党の教育再生実行本部であり、それを受けて政府に設置された教育再生実行会議なんですね。そのときのスローガンですよ。グローバル人材育成、結果の平等主義から脱却し、トップを伸ばす戦略的人材育成、教育が投資効果が最も高い。結果行ってきたのは、大学受験...全文を見る
○蓮舫君 英語試験見直し、遅きに失した、その判断ミスを行った萩生田さんが私は新たな制度設計ができるとはとても思えないと改めてお伝えをさせていただきます。  以上です。終わります。    〔委員長退席、理事赤池誠章君着席〕