渡辺喜美
わたなべよしみ
比例代表選出
みんなの党
当選回数1回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月12日 | 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第2号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 最近、ツキディデスのわなという言葉をよく聞きます。御案内のように、古代ギリシャの歴史家ツキディデスが、当時の覇権国であったスパルタ教育でおなじみのスパルタ対新興国アテネの戦い、これをツキディデスのわなと名付けたのはグレアム・アリソン教授であります。 このツキディ...全文を見る |
○渡辺喜美君 中国の統計は、恐らく日本の統計よりもはるかにいいかげんなものだろうと思います。ただ、大きなトレンドは指し示しているだろうと。 この三十年間で日本の名目GDPは一・三倍であります。成長率、平均にならすと〇・九%。アメリカは三・六倍、ドルベースであります。平均成長率...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 私に言わせれば単純な話でありまして、増税やっちゃいけないときに増税をやった、金融引締めをやっちゃいけないときに金融引締めをやった、これに尽きますよ。早い話が、国家経営のイノベーションができない体質になっちまったと、それがこの一・三倍という数字に露骨に表れている。アベ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 税収弾性値を考えればいいだけの話なんですよね。要するに成長できる国家になればきちんと税収も増えると、それだけのことです。 時間がありませんけれども、雨宮さん、ちょっとアドリブ質問になって恐縮ですが、このグラフ見て、大体、金融引締めをやって、タイムラグを持ってピー...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく、イールドカーブを立てるといってマイナス〇・二%をゼロにしたら、それは金融引締めというんですよ。だから、これはもう八十兆円の買取りに戻すということが大事なことであります。 続きは次回やらせていただきます。 | ||
03月14日 | 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第3号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 世の中には、常識には反するが真実だということがよくあります。戦後レジームというのはマッカーサー、GHQの時代につくられたと思いきや、実は非常に多くの戦後レジームが昭和十五年前後につくられております。昭和十五年といえば、麻生大臣がお生まれになったたつ年ですね。時あたか...全文を見る |
○渡辺喜美君 まあ全部やめろとは言いませんけれども、やはり還付申告のなさる人が七百十三万人ぐらいですか、もっとこういう方々が増えていけば、やはり自分がどれぐらい税金を国に納めているか、税金の使われ方がどういう具合になっているかという意識をお持ちになるのではないでしょうか。 今...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 e—Taxの利用件数が三千六百万ですか、一人頭二百七十三円と聞いておりますが、これからAIの能力次第でこうしたことはもっと進められていくべきだろうと思います。 前回の質問の積み残しでありますけれども、国民負担率、毎年二月に発表されますけれども、大体国会の議論を聞...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 まあ第二十七位だから低いではないかというキャンペーンがマスコミあるいは国会でよく我々が耳にすることであります。 お手元に配ってありますかね。このグラフを見ますと、赤い線で書いてあるのが、これが実績なんですね。実は、実績というのはほとんど報道されておりません。大体...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 アベノミクスで国民所得が増える。国民所得というのは、御案内のように法人の所得も含みますけれども、そういう中でも国民負担率が確実に上がっているというのは、やはりこれがマクロ的に、国民が景気回復を実感できていないというマクロ的な証明がここに出てきているということでありま...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 政府経済見通しが当たらないというのは誰でも分かっている話なんですけれども、そういう機械的な見通しに力点を置いて発表する必要があるのかという問題ですよ。予算、決算の見通しとか国民所得の見通しが非常に甘いということを自ら言っているようなものなんです、これは。だから、統計...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく、実績重視で発表をしてください。マスコミブリーフも実績重視でやっていただきたいと思います。 以上、終わります。 | ||
03月19日 | 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第4号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 確定申告が先日終わりました。実は、日本の確定申告期限というのは世界一短い。もっと正確に言いますと、電子申告の期限は世界一短いというのが実態であります。今年、フランスが確定申告制度を導入をいたしましたが、電子申告の場合には日本よりも遅いんですね、期限が。 e—Ta...全文を見る |
○渡辺喜美君 電子政府を目指すのであれば、紙の申告と併存というのはえらいコストが掛かる、この点は御留意をいただきたいと思います。 天皇陛下は、じゃ、確定申告はされるかというと、なさいません。御案内のように、内廷費はこれは非課税であります。印税収入等はおありかとは思いますが、こ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 納税の義務があるときには国民になると、こういう解釈でよろしいんでしょうか。 天皇がお支払いになる税金というのは一体いかなるものがあるのか、また、それは義務として納税されるのか、いかがでしょうか。 | ||
○渡辺喜美君 これは、御案内のとおり歴史的な経緯があるわけですね。先日、戦後レジームというのが戦時体制の下でつくられたという話をいたしましたが、マッカーサー、GHQの時代につくられた戦後レジームの典型的な例の一つであります。 昭和二十一年、まあ見てきたような口を利いて済みませ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 これはもう歴史の話ですから申し上げますと、天皇陛下は三十三億四千万ぐらいですか、財産税としてお支払いになっておられます。当然、最高税率九〇%。当時の天皇家の財産の評価は約三十七億円であります。皇居、赤坂御用地等の土地が七億七千万円、御料林立木等が十六億四千万円、美術...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 非課税にするという場合もあるでしょうし、また、何がしかの軽減措置をとるという場合もあるでしょうし、私は端的に非課税にするのが一番いいと思います。 | ||
○渡辺喜美君 ですから、先ほど法制局に聞いたんですよ、国民に入るのかと。憲法上国民に入るのかと。法制局の答弁は非常に曖昧なものでしたね。早い話が法律によって定めると、税法で定められれば納税の義務を負うと、こういう話でしたね。ですから、私は、これから先の皇室が先細りになるという現状...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 それであれば、相続税を掛けないという選択肢をお取りになってはいかがでしょうか。 | ||
○渡辺喜美君 この議論は引き続きやらさせていただきます。 ありがとうございました。 | ||
03月20日 | 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第5号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 私の地元に那須の御用邸というのがございまして、これは皇室用財産という位置付けになっているかと思います。今上陛下が即位されましたときに、軽井沢に御用邸が移っちゃうんじゃないかという心配が地元民から出ました。というのは、明治天皇の夏の御用邸は日光の田母沢、大正天皇が塩原...全文を見る |
○渡辺喜美君 つまり、この問題は、戦後レジームの根幹に関わる非常に厄介な問題であるということですよ。 当時の交渉過程、これは芦部信喜先生が編さんされた皇室経済法の制定過程に関する本というか、資料も相当含んでおりますけれども、ここで、アメリカ側の交渉者が、本国の了解が得られない...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 内廷費は納税資金に使えますか。内廷費を相続税の納税資金に使うことはできますか。局長でもいいです。 | ||
○渡辺喜美君 内廷費は非課税ですが、昭和天皇の相続のときには内廷費は納税資金としては使っていません。これは、昨日も申し上げたように、相続財産を削って納税をしているはずであります。 | ||
○渡辺喜美君 この問題は引き続きやらせていただきます。 | ||
○渡辺喜美君 先ほどの続きでありますが、私の地元の那須の御用邸に行きますと、昭和天皇陛下のお人柄がしのばれるような大変しもた屋風のお屋敷になっております。木造建築で、築何十年でしょうかね、もう戦前の建物ですよ。 日常の生活は内廷費というところから支出をされるわけでありますが、...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 昨日も申し上げたように、昭和天皇陛下の相続のときには四億円を超える税金をお支払いになっている。内廷費はそんなにありませんね。ですから、これはいろいろな、いざというときの出費のために積まれておかれる、本当につつましい生活をされて節約をされる。でも、その節約をしていると...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 大臣、そういうことですよ。自民党の税調会長も小委員長代理もいらっしゃるので申し上げておきますが、つつましい生活をして節約をされて、残った分を相続税で課税するってせこくないですか。いかがですか。 | ||
○渡辺喜美君 ですから、先ほどから、これは戦後レジームの根幹に関わる話だと申し上げているわけであります。 時間がありませんので、黒田総裁、お待たせいたしました。 お手元に配ってございますグラフ、これは高橋洋一教授の作ったものでありますが、これを見ますと、ゼロ金利解除の後、...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 公式見解としてはそういうところでも構いませんけれど、ちょっと時間がないので、グラフ、中国関連のグラフの説明、聞いている時間がなくなってしまったんですが、このグラフを見ると、相当やばいですよ、これ、私の直感では。日本が不良債権問題に悩んで、それで失われた二十年、三十年...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 金融緩和をやる中央銀行はハト派と呼ばれて、金融引締めをやるところはタカ派と呼ばれますけれども、黒田総裁の日本銀行はどっちですか。 | ||
○渡辺喜美君 私は、黒田日銀はワシ派ではないかと思うんですね。 タカとどう違うのかというと、ワシの方がずうたいがでっかいんですよ。タカというのは、飛ぶときに気流に乗って飛ぶんです、だから羽ばたかないんです。ところが、ワシはずうたいがでかいから羽ばたくんですよ。このイールドカー...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 終わります。 ───────────── | ||
○渡辺喜美君 総理は、今年の夏には佐藤栄作総理を抜いて戦後最長になられるかもしれない。また、秋には桂太郎さんを抜いて歴代一位になるかもしれない。 私、第一次安倍内閣で閣僚をやらせていただいて、第二次以降の安倍内閣は第一次のときとはアプローチの仕方が違うなと思うんですね。第一次...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 残念ながら、この三十年を振り返って、日本経済は一・三倍にしか名目成長膨れ上がっておりません。アメリカ並み、先進国並みの経済成長を遂げておれば、アメリカのように三・六倍。改革・開放を始めた中国は、統計が正しいとすればの話でありますけれども、名目成長五十二倍になっており...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 予算が上がるまでは原稿棒読みでよろしいですよ。でも、予算が上がって、四月一日に新しい元号の発表をされるわけであります。今年は、生前退位でありますからおめでたい改元になるわけです。おめでたいときに消費税の呪いを解くということが大事なことなんです。 呪いを解くのに一...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 これはもう完璧に呪いが解けます。少なくとも凍結、これをやれば呪いは鎮まります。是非これを実行してください。 以上、終わります。 | ||
03月28日 | 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第7号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 自由貿易を国是とする我が国が報復関税を検討せざるを得ないという状況になったんですね。恐らくこんな事態は初めてだろうと思いますよ。お隣の韓国、文在寅政権は相当特異なイデオロギーを持っている政権であります。御案内のように、反日統一思想とでもいうべき革新的イデオロギーに基...全文を見る |
○渡辺喜美君 誠意を持って対応してくれるとおっしゃいましたけれども、革新的イデオロギーを持った政権ですから、そんな甘い考えを持たない方がよろしいと思いますよ。 続いて、物でありますが、例えばフッ化水素をサムソンが半導体の洗浄に使うんだといって申請してきたら、これは拒むことはま...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく膨大な数の審査をやっておる。ところが、こういういまだかつて想定していない事態が発生しているわけですから、これは余り甘く考えない方がいいですよ。この政権は今までの政権とはかなり違います、文在寅政権はね。 一番手っ取り早くできそうなのが金ですよ。麻生大臣も、...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく、足下を見透かされないことが大事なんですよ。アドリブとはいえ、大臣が国会で発言しておられるんですから、このことは非常に重いですよ。これは事務方としても心して掛かっていただきたい。 それから、直接投資、今、事後の届出制になっておりますが、これを事前規制に変...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 現行ルールでは非常に難しい、ハードルがあるということなんですね。 そうすると、先ほども議論があったように、関税法改正というのはかなりハードルが高い。どうですか、大臣、こうした議論を踏まえて、大臣の口から出た話でありますから、もう一度御答弁をお願いします。 | ||
○渡辺喜美君 とにかく、実行可能なんだというメッセージを出していく必要があるんですよ。 日本には、古来、言霊信仰という信仰があるんですね。口から出た言葉には魂が宿る。この魂の宿った言葉が国民の心にすとんと落ちれば非常にハッピーになるという思想ですね。ところが、この言葉に魂がこ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 日本は世界一の借金大国だという宣伝はよくなされるわけであります。 お手元に、IMF、日本からも財務省の出向者が行っておりますが、これは、昨年十月にIMFが発表した国別の各国政府の資産と負債のバランスシート番付表であります。これは一般政府、中央政府プラス地方政府。...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 先ほども申し上げたように、IMFは統合政府、中央銀行を入れたバランスシートも発表しておりまして、そちらの方ではネット債務はゼロになっております。それが世界標準の考え方ですよ。グロスばっかり強調するというのは、もう増税をやりたい意図がありありだと。日本の財政は危機だと...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 国際金融のトリレンマというのがありまして、自由な資本移動、固定相場制、そして自由な金融政策、この三つは全部は成り立たないんですね。このうち二つだけ。 中国の場合には、御案内のように、自由な資本移動は相当規制をしておる、自由な金融政策はない、この間も量的緩和はやら...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく、これは、日本が不良債権が破裂をして金融パニックを起こして、十年間債務削減に苦労したんですね。そうしたらリーマン・ショックが起こっちゃったというわけでありまして、とにかく中国がはじけるともうリーマン・ショックの比じゃないですよ。こういうときに増税をやろうとい...全文を見る | ||
05月09日 | 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第8号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 渡辺喜美であります。 五月十日に米中貿易交渉、決着が付くのか付かないのか、トランプ大統領お得意技の豹変があり得るのかないのか、瀬戸際に迫っております。 決裂した場合、つまり米中がお互いの全輸入品に二五%の追加関税を掛けるという場合に、IMFの試算では、米中貿...全文を見る |
○渡辺喜美君 追加緩和はないんだという誤ったメッセージは絶対に出してはいけない、そう思います。 先ほども議論があったかとは思いますが、金融市場がリスクオフになりますと、どうしても安全資産、円への逃避ということが起きますので、これはもう円高になる。せっかく今までいろんな手を打っ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 例えば、トランプ大統領、FRBは低インフレにもかかわらず絶え間なく利上げを行い、大掛かりな量的引締めをしてきた、もしFRBがワンポイントの利下げや量的緩和をすれば、米国経済はロケットのように浮揚する可能性を秘めている。つまり、仮に米中貿易摩擦が決裂したとしても、アメ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 恐らく相当言葉を選んでお話しになられたのかとは思いますが、国会議員が国債暴落とか経済ホラー小説みたいなことを言うのはそれは構いませんけど、日本銀行総裁のお立場でそんなホラー小説みたいなことを言うと自己実現的予言になりかねませんので、セルフ・フルフィリング・プロフェシ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく、金融政策に限界があるというイメージを払拭することが大事であることを申し上げて、質問を終わります。 | ||
05月14日 | 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第9号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 先ほど来御議論がございますように、景気動向指数、これが悪化をしております。CI、コンポジットインデックス、大体去年の十一月ぐらいから一致指数はマイナスが始まった。三か月後方移動平均、これはもう完璧に去年の十一月からマイナス傾向が続いているというわけであります。 ...全文を見る |
○渡辺喜美君 過去二回、消費税増税が延期をされております。このグラフにも書き込んでございますが、一回目は一四年の十一月、景気が相当下方への局面変化を示しているところですね。二回目は一六年の六月、景気が足踏み状態になっていると。 実は、このCIの景気の基調判断というのは六種類あ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 再三議論がなされておりますように、貿易摩擦、米中交渉最終決裂の場合に、IMFの試算では、中国、マイナス一・五%、米国も返り血を浴びてマイナス〇・六%。日本が返り血を浴びないということは考えられませんね。 過去二回の増税延期の決断は、私は正しかったと思っております...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく、今の段階でまだ正直にお話しできないのかもしれませんけれども、相当日本経済はやばい状況に差しかかっているということだけははっきりしてきております。 過去二回、消費増税延期が行われましたけれども、この増税延期は金融政策に何か影響があったでしょうか。 | ||
○渡辺喜美君 二回目の増税延期が行われた後なんですね、YCCの導入というのは。そこから時速が急激に減速してきてしまっているというわけであります。 この前の決定会合で、二〇二〇年の春頃までしっかり緩和を続けるという意味の御決定をされたようでありますが、もしこの間モメンタムに影響...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 この前、超長期の金利が下がっても余り経済活動に影響は出てこないという御答弁をされておられます。生保とか年金から見るとリターンが減ってしまう、消費者マインドに影響が出るんじゃないか、こういう悪影響のことを言っておられますけれども…… | ||
○渡辺喜美君 要は長期の経済成長を確実にすることが大事なのであって、目先のリターンを優先するというのは角を矯めて牛を殺すということであることを申し上げて、質問を終わります。 | ||
05月16日 | 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第10号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 私の記憶では、平成四年に金融危機というのが初めて表面化をしたと思いますね。夏ぐらいでしたか、株価が一万四千円台に急落をする。あの頃であれば、銀行の持っている株の含み益を吐き出させて間接償却で不良債権処理ができた。自己資本不足に陥ったところにあの頃資本注入をやっていれ...全文を見る |
○渡辺喜美君 今、日本のピーク時の民間債務GDP比、これを超えているのが中国であります。日本のピーク時は、民間債務がGDP比で二百兆円を超えておりました。中国では民間企業の債務が約二十二・一兆ドル、円に直すと二千四百兆円ぐらいですかね。それから、家計の債務も結構ありまして六・六兆...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく、今、中国がGDPを一兆ドル押し上げようとすると、かつては二兆円の債務の拡大が必要だった、今、一兆ドル押し上げるのに三兆ドルの債務拡大が必要になっていると言われています。限界効用が逓減しているということですよ。 ですから、これは甘く見ない方がよろしいです...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 日本も、一九七二年、変動相場制に移行をしていったわけですね。その後の歴史は御案内のとおりであります。 自由な資本移動を認めようとすれば、これはもう変動相場制に移行するしかない。そういうことになると、これは中国の共産党独裁体制が維持できないという大変なジレンマを抱...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 目先の短期的な利益と長期的な利益を一致させながら交渉はやるものと思われます。是非その辺りは念頭に置いて、マクロ政策の運営をやっていただきたいと思います。 以上、終わります。 | ||
05月23日 | 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第11号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 五月二十日にGDP速報値が出されました。プラス〇・五%ということでありますが、その内情は数字のマジックであります。輸出がマイナス二・四%、それ以上に輸入がマイナス四・六%でありますから、マイナスの輸出からマイナスの輸入を引いてみたところ、プラスになっちゃったというわ...全文を見る |
○渡辺喜美君 質問通告はGDP速報値についての質問通告でありますが、大臣のアドリブで何をお話しになられても結構でございます。 | ||
○渡辺喜美君 お手元にCRB指数のグラフを配ってあるかと思うんですね。リーマン・ショックというのは、御案内のように二〇〇八年のたしか九月十五日に起きております。その後、麻生内閣が誕生するわけでありますが、この頃でさえ、リーマン・ショックの一番底でさえ、国際商品先物指数は二〇〇ポイ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 地図情報システムというのはもう別のシステムでおありになるんでしょうが、私の聞いておりますのが、公図と称しているものは相当不正確であると、明治時代に作られたようなものがいまだに残っているんですね。正確なものが半分ぐらいしかないというわけでありますから、これはもう令和の...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 難しいから放っておくと、この問題、相当こじれますよ。もう既に九州と同じぐらいの面積、あと何十年かで北海道と同じになるというわけですね。土地というものは残念ながら魅力ある資産でなくなってしまっているというわけでありますから、これは本腰を入れて令和の大検地は進めていく必...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 金貸しはリスク取って何ぼの世界ですから、リスクを取る金貸し業が行われていないというのがこれで分かるわけであります。 引き続き、この問題は議論させていただきます。ありがとうございました。 | ||
06月18日 | 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第13号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 要求もしておりませんが、厚生省の審議官殿がいらっしゃるんでちょっと確認をさせてください。 今朝の報道で、月に五万円の赤字となり、三十年で二千万円が必要とする試算の根拠は厚生労働省が示した資料だったことが分かった、昨日の野党ヒアリングでは、厚労省がよく使っている資...全文を見る |
○渡辺喜美君 いろいろ理屈は付けられるんですが、要は厚労省が使っている資料だと、それを今回の市場ワーキングチームのレポートに反映をさせたということなんですかね。 | ||
○渡辺喜美君 まず、厚労省も似たような考えなのかもしれませんが、資産額の平均値で、これを基準にしているんですね。平均値というのは、御案内のように、べらぼうな金持ちもいますので、世間の常識よりはかなり高めに出るんですよ。だから、こういう場合に世間の常識に近い数値は中央値なんです。大...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 財金分離が行われてもう随分たつんですけれども、麻生大臣になって、金融庁の大臣室は財務省二階に移動しているんですよ。だから、多分、金融担当秘書官も財務大臣室におられる。ということは、どうも財務省の意向が金融庁のいろんな分野にじわじわと反映されているかもしれないと、そう...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく、社会保障の財源として消費税使うという国は日本しかないですよ。社会保障の財源、言わば目的税化している、そんな国は。まあドイツでたかだか四%ぐらい基礎年金に充当している例はありますけれども、それしかない。日本のパラダイムがいかにおかしなパラダイムになっているか...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 フランスはたかだか〇・三、四%です、今大臣が述べた分野に充当しているのは。だから、日本のこの社会保障制度の充実のために消費税を上げるという考え方は根本的に間違っています。それだけ主張しておきます。 その上で、黒田総裁にもお越しいただいたので、過去三回ぐらいのバズ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 前に私、逆イールド、長短逆転について御質問しましたところ、非常に楽観的な見通しを語っておられました、そのときは。アメリカの二年物国債と十年物国債の逆イールドが発生した。今、それどころではないんですね。御案内のように、FFレート二・二五から二・五の間ですか、で誘導目標...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 FOMCが、今日ですか、十八、十九にかけて行われる。FRBの決定次第ではECBも金融緩和に踏み切るだろうと読む向きが多いですよ。 そうすると、これ、日本銀行が今、イールドカーブコントロール、マイナス〇・二%をゼロにした、八十兆円の買取りを三十兆円まで減らしたとい...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 アメリカの長期金利が相当低下してきているというのは、恐らく米中貿易戦争というのが相当長期化するだろうということを織り込んできている可能性もあります。今月決着が付くのか付かないのか分かりませんけれども、これは相当覚悟して掛かっていかなければならない。それから、十月には...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 取りあえず、財政金融一体政策が今正念場に来ていると思いますね。 これは、もうとにかく日本銀行が追加緩和の手段がないなどと言わせないようにしていただきたい。麻生大臣には、令和が輝ける成長時代になるような、そういう政策を取っていただきたい。 令和というのは万葉集...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 今の藤原氏は誰か。財務省ですよ。ですから、このことを肝に銘じて、財政金融一体政策、やっていただきたいと思います。 以上、終わります。 | ||
11月07日 | 第200回国会 参議院 財政金融委員会 第2号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 渡辺喜美であります。 五年ぶりでみんなの党が復活をいたしました。N国党の政調会長である浜田聡さんにも御参画をいただきまして、三十七分間時間をいただきました。委員長を始め理事の皆様に心から感謝を申し上げます。 今から十一年前、リーマン・ショックというのがありま...全文を見る |
○渡辺喜美君 金融市場の側面から見ますと、金利の世界、つまり債券相場、国債マーケットの世界にお金が流れ込む、そうすると国債の値段が上がって金利が下がるというわけでありますから、これは、先ほども申し上げたように、財政出動をもっとやってほしいと、そういう要請にほかならないわけですよ。...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 黒田総裁が国会まで来て、麻生大臣を隣に、国債が品不足なので我々の政策手段が限られてしまいましたとは口が裂けても言えないでしょうけれども、察するに余りありますよ、正直言ってね。五百兆円近い国債を保有してもなかなか物価目標に届かないというわけでありますからね。国債の半分...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 物価が上がらないということは給料も上がらない、資産を持っている方々の資産も増えないと、特に預貯金で持っている方はですね。まあそういうことになるわけであって、デフレで一番得をするのは借金のない人、それから安定収入のある人ですよ。まあ、そういう時代がずっとかなり続いて、...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 まあ収入が同じなんだったらやってみたって損はないと思いますよ。ストリップ債なんていうのは元本とクーポンとばらして売っているわけですからね、現に。ゼロクーポン債というのは割引債と同じことでありますから、これは是非御検討をいただきたいと思います。 この三ページの上の...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 国債発行というのは、マーケット相手の話なんであって、それはマーケットにしっぺ返し食うようなことをやっちゃいけませんよ。しかし、明らかに悲鳴が起きているんですよ。マイナス金利というのは、もう本当にプレミアムが付いてマイナスになっちゃっているわけですから、それだけ値段が...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 あのね、国交省の資料は、当然これは公開されていますから、私も見ましたよ。四%の根拠、何て書いてあるかというと、国債の実質利回りが参考値として用いられていると。国債の実質利回りというのは、十年物とすれば、名目利回りからGDPデフレーターを割り戻した後の数字ですよ。これ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 あのね、過去の事業との比較ができなくなるって、前提条件が全然違っているんですよ、今。いいですか。日本という国は、千五百万年前にできた、四つのプレートがせめぎ合っている、地震の巣の上にある国なんですよ。五億年前からある大陸と違うんですよ。だから、掛け声だけじゃなくて、...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 まあ、国会で言える話ではないと思いますけどね。いずれにしても、これ、計算してみたらいいですよ。今の実質利回り、GDPデフレーター割り戻し後のその割引率がどれくらいになるか。また聞きますから計算しておいてください。 とにかく、事ほどさように、いいかげんなんですよ。...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 安達誠司さんという方が「消費税一〇%後の日本経済」という本を書いておりまして、この方はエコノミストとして非常に予測が当たる方なんですね。いろんな学者が指摘をしていることでもありますけれども、大体、増税のたびに個人消費の回復、回復の角度がなだらかになっていくわけですね...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 来週も多分チャンスがあると思いますので、この問題は来週もやらさせていただきます。 前から申し上げておりますように、残念ながら消費税というのが呪われた税制になってしまったんですね。平成元年、改元が行われた三か月後ですよ、同時に当時の日本銀行が利上げを始めると。その...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 これは御意見として聞いていただいて、是非採用していただきたいですね。 これ、主計局いるんで聞きますけど、あれでしょう、予算の総則の何条か変えればできるわけでしょう。違いますか。 | ||
○渡辺喜美君 とにかく積極財政、金融緩和でお願いいたします。 終わります。 | ||
11月19日 | 第200回国会 参議院 財政金融委員会 第3号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 国会は年がら年中株主総会をやっているようなところでございますので、半期報告、諦めてしばらくお付き合いをいただきたいと思います。 中国で、余り話題になりませんけど、今起きているポークショックというのがあるんですね。豚肉ショックですよ。中華料理には豚肉が欠かせない。...全文を見る |
○渡辺喜美君 これは日本経済にも大変な影響、累が及ぶ可能性がありますので、お聞きをしているわけであります。 お手元に配ってあります中国の債務残高の推移、二枚目ですかね、こういうグラフ、いつも使っておる図でありますけれども、これが日本の、大体、九四年、九五年、ピーク時ですね、金...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 ユーラシア・グループのイアン・ブレマー氏が政治リスクが経済リスクを呼び起こす時代になったということを言い始めてもう久しいのでありますが、リスクというのは、御案内のように、計測可能な不確実性のことをいうんですね。不確実性が計測できるうちはいいんですよ。ところが、計測不...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 お手元の資料の三枚目に、先ほど来御議論のありますデジタル人民元のペーパーを付けております。この左下ですか、左下の二重構造のイメージというところが分かりやすいポンチ絵になっておりますけれども、人民銀行、PBOCというのは人民銀行ですね、人民銀行が市中の銀行、四大銀行と...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 この問題はまた後日やらせていただきたいと思いますが。 お手元の法人企業の予想インフレ率というグラフがございます。これは、前回申し上げた安達誠司さんが日銀の販売価格DI、これを基に作られた法人企業の予想インフレ率でありますけれども、これを見ると、もう今年の六月ぐら...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 安達さんの説が正しいとすれば、これは実質金利が上昇するという意味なんですね。これ、厄介ですよ。実質金利は下がっているという前提ですからね、今の日銀の政策はね。ところが、実質金利が上昇し始めているということになったら、これ、政策変えないと駄目ですよ。 先ほどから、...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 ロスジェネ世代が統計に出てこないんですね。もう失業して、無業者になって、就職活動もやっていない、そういう人たちが全部表に出てこないとなかなかボトム打たないんですよ。だから、マイナス金利の深掘りはもっとやってください。量もたくさんもっと買ってください。国債不足について...全文を見る | ||
11月21日 | 第200回国会 参議院 財政金融委員会 第4号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 渡辺喜美であります。 今朝、新聞を見まして、自民党サイドから真水で十兆円という話が出てきたようでございます。一晩にして事業規模十兆円から真水で十兆円という大転換であります。問題は、こういうものが将来増税によって賄うんだというメッセージが出てしまうと、国民のお財布...全文を見る |
○渡辺喜美君 報道ベースでは、こうした大型補正をやって来年の一月冒頭解散、あるいは補正予算を掲げて、それを通した上で衆議院を解散するということのようでございますが、副総理、何か聞いておられますか。 | ||
○渡辺喜美君 せっかく金利がマイナスに沈んでいると。この前も申し上げましたように、百円のものが百二円、百三円で売れちゃうわけですよ。償還するときは百円償還すればいいわけでして、二円なり三円なりが国の懐に入る。 だったら、財投資金というのは地方にも恩恵を及ぼしてあげたらいかがで...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 預託制度というのは、今、財投改革を二十年くらい前にやりまして、自動的に年金とか郵貯が資金運用部という懐に流れ込んで、それが特殊法人に出ていくという制度は、今、入口、中間、出口が切り離されているわけですね。ですから、今は財投債というのはイコール国債ですよ。入口の郵貯も...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく国だけがマイナス金利の恩恵で一円なり二円なり三円なりを発行するたびに懐に入れると。それで、その恩恵は地方には及ぼさないということを今宣言しているようなもので、自民党の皆さんは怒らないと駄目ですよ、こういうやり方はね。地方の皆さんも、国だけ何でマイナスの恩恵受...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 だったら、そういう簡単な計算で出るんだったら、この割引率変えたらいかがですか。 | ||
○渡辺喜美君 平成十四、五年当時、たしか私、国土交通部会長というのをやっていた記憶があるんですよ。その頃議論した数字がいまだに使われていると。この十五年間で何が起きたかというと、大震災が起きて、台風、大雨、もう明らかに日本の災害の環境が変わってきているんですね。だから、国土強靱化...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 スマートグリッド投資とかマイクログリッド投資とか、経済産業省の話聞きますとちょっとしょぼいんですよ、中身がね。それで、あえてこういう大風呂敷を申し上げているんです。この台風、大雨の被害で懲りているはずなんですよ。だったら、もうこういう金利環境の下で少し本腰入れてやっ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 とにかく、ちまちましたびほう策でやっていても、残念ながら、日本が輝ける成長国家に戻るというのは難しいんですよ。だから、これはもう大胆な発想の転換、これがもう絶対に必要になります。日本は成長しない国だなどという敗北主義に陥ってはいけないと私は考えております。 アメ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 大臣御指摘のように、統計がいいかげんなので、恐らくマイナスになっている可能性が高いと私も思います。そうなると、なおさら、日本がかつて一九九七年に消費税上げた年に経験したように、これはとんでもないところに火が付いていく可能性があります。 今日の本題の外為法改正であ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 昨日かおとといの日経新聞だったかと思いますけれども、事前の届出の対象となる上場企業のリストが公表されると空売りを仕掛けられるという話が出ておりましたが、確かにそういうおそれはあると思いますが、いかがですか。 | ||
○渡辺喜美君 先ほど来御議論がございますように、これ実務が非常に厄介なんですよ。もう本当にこの実務のやり方間違えると、外人投資家にそっぽを向かれる、もうそれこそ不買運動が起きかねない、そういうリスクがございます。 今月号の「選択」という雑誌、十一月号でありますが、結構面白い記...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 ところが、その免除規定にございますように、先ほど来の議論のとおり、役員に就任しないこと、事業の譲渡、廃止等を提案しないこと、こういう文言がくっついておるわけですよ。これって、アクティビスト、物言う株主排除そのものじゃありませんか。 | ||
○渡辺喜美君 とにかく、買収対策が目的であれば、別に一%に引き下げることに意味はないんですね。国がこの法改正を恣意的に運用すれば、これは気に食わないファンドを締め出す、そういうことにつながりかねない。そうすると、もうそれこそ日本株の不買運動というのが起きますから、その点はもう実務...全文を見る | ||
12月03日 | 第200回国会 参議院 財政金融委員会 第5号 議事録を見る | ○渡辺喜美君 渡辺喜美であります。 消費増税が行われまして二か月が経過をいたしました。既に増税前からいろんな経済指標が下落傾向に転じていたわけでありますが、案の定、増税でもって更にその下落傾向に拍車が掛かると、そういう状況ではないでしょうか。 いつものように順不同で大変恐...全文を見る |
○渡辺喜美君 いつも申し上げますように、消費税というのが残念ながら呪われた税制になってしまったんですね、この三十年間。結局、今回もその呪いは全く解けていないという状況であります。 野党の中で減税研究会という勉強会ができた、大変結構なことが始まったなと思いました。ところが、第一...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 いずれにしても、この財政金融委員会の与野党の大変冷静な、かつ品格のある議論を聞いておって、同じ国会議員として、こういう発言があるのはもう本当に残念なことでございます。 その高橋洋一教授は、実は大蔵省の中では大蔵省中興の祖と呼ばれていた時代があったことを覚えておら...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 これは、財投債の方は、そうするとどれぐらいの期間の、平均するとなるんでしょうか。 | ||
○渡辺喜美君 前回、私が申し上げましたのは、マイナス金利で調達をしたものについてスルーで地方に貸付けをするということがなぜできないんですか、財投でもうける必要はないじゃないかということを申し上げたところ、預託金には〇・〇〇一以上の金利が求められているということを根拠に挙げておられ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 繰り返しになりますけど、同じ条件、同じ金利で貸すのであれば、これ金利変動準備金としてリスクを積む必要は全くないわけですね。 今朝の新聞にも出ているように、経済対策十三兆円規模、全小中学生にまでパソコンを配っちゃおうと、四年間でね。国と地方と財政支出を十三兆円にし...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 いつも申し上げますように、借金というのは反対側の資産と一緒に考えないといけないんですよ。まあ、バランスシートよくお分かりの麻生大臣に釈迦に説法ですがね。財務省が発表している連結バランスシートだって、千五百兆円の借金に対して一千兆円の資産を持っているわけでしょう。で、...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 では、お尋ねします。 割引率が〇・五%、一%、一・五%のとき、四%の現在と比較して採択可能な公共事業はどうなりますか。 | ||
○渡辺喜美君 典型的な逃げの官僚答弁ですね。残念ながら、もうこの委員会で今年中にこの質問できなくなってしまうので、あとは自民党に任せますよ。もう徹底してこれやった方がいいですよ。MMTの理論よりも、こっちの方がはるかに手っ取り早く公共事業の採択基準を緩めることは可能ですからね。 ...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 要は、デフレが延々と続いているということもその背景にある大問題であります。 二枚目おめくりをいただきますと、信用情報データベースの概要という紙が入っています。信用保証協会のCRDから始まって、地銀協会のクリッツと言うんですかね、CRITS、それからRDB、信金業...全文を見る | ||
○渡辺喜美君 これは、JICCのようにお客さんの同意を経た上で再整備をされた方が今後の金融ビジネスのいろんな商品展開にとってはいいと思いますよ。 証券化商品が全然伸びないというのは、三枚目のグラフにあるように、これはもう延々とデフレが続いているということでありまして、このデフ...全文を見る |