安住淳

あずみじゅん

小選挙区(宮城県第五区)選出
立憲民主党・無所属
当選回数9回

安住淳の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月28日第151回国会 衆議院 外務委員会 第6号
議事録を見る
○安住委員 河野大臣、御苦労さまでございます。ざっと見ると、我が野党の席はほとんど埋まっているのに、何かどちらが与党で野党だかわからないという、定足数ぎりぎりの状態というのは私は決して好ましいことだとは思いませんから。いかに最近だらけているかという証明でもあります。  だらけて...全文を見る
○安住委員 実は、なぜドタキャンと言ったか。今、時間がと言いました。私確認しました。一時間前に通告してきたというのですね。通常はこの手の話というのは、前までは外交上は当然御出席なさることを前提にしてやっていて、だから、要するに出席できないから一時間前なんですね。腰が痛いと言って、...全文を見る
○安住委員 やはり集中力というか統治能力を失って、そういう人がポストにいることがいかに国益に反するか、私はそうだと思いますよ。よほど本当に御事情があれば——逆に、行かないで裏でどういう人たちと飯を食っていたかということもみんなわかっている話ですからね、これは。こういうことをやって...全文を見る
○安住委員 つまり、私が申し上げたいのは、今回のことで一九五六年のいわば有効性は認めた、これは確かに大臣おっしゃるとおりでございます。しかし、問題は、この共同宣言を見ると、ちょっとはしょりますが、九項のところでこう書いてあります。ソ連は、歯舞諸島及び色丹島を日本に引き渡すことに同...全文を見る
○安住委員 わかりました。  ということは、四島の返還を求めているという姿勢には変わりないですね。
○安住委員 そこで、五六年の問題について言及をさせていただきます。  先ほど小島委員の質問の中にもありましたが、ロシア側は、プーチン大統領は、技術的な検討を要する、会見の中でそういう言葉を使いました。これは、大臣、帰属に関することについての技術的な問題ですか、それとも返還に関す...全文を見る
○安住委員 もう一度伺いますが、正確に言うと、一致した解読のためにはさらなる両国の専門家の作業が必要であるというふうな日本語訳でいいと思います。そうなると、大臣、私が伺いたいのは、私どもの解釈では、五六年に戻るということは、少なくとも歯舞、色丹の帰属権については解決済みだという認...全文を見る
○安住委員 歯舞、色丹の我が国への帰属の問題についてロシア側は了解しているという認識を持っていらっしゃいますか。
○安住委員 という解釈に立てば、解読のためにさらなる両国の専門家の作業が必要だということは、返還のプロセスについて言及したという解釈を日本側はしているというふうに解釈してよろしいですか。
○安住委員 つまり、残念ながら、大臣の言う話はイエスという話ではないわけですね。ということは、私は、帰属の定義から振り出しに返ってやらざるを得ないところに逆戻りしたという解釈も成り立つような気がするんですよ。それは、五六年の日ソ宣言にいわば戻るわけです。  空白の何十年とは申し...全文を見る
○安住委員 であれば、それでは大臣、時間がないのですけれども、これから解決すべき問題を何点かやはり指摘してもらわないと困ります。  つまり、日ソ平和条約を結ぶ、例えば、これは原点である、出発点であると言うことは、これを正式に言うと、日ソ共同宣言どおりに履行するという話でしょう、...全文を見る
○安住委員 いや、私は、交渉事ですから、プライオリティーがあって、何から話をしていくのかということは問題だと思いますよ。つまり、大臣、少なくともクラスノヤルスクに関して言うと、期限を切ったというのはやはり画期的な話だったんですよ。結果的にはそうはならなかったけれども。  しかし...全文を見る
○安住委員 しかし、我々がそう思っているぐらいですから、ロシアサイドから見たら、だれを相手に話をしていいかわからないという現状があると思うのですね。  河野大臣、私は、プーチンさんの政治的立場というのは、多分旧ソ連邦時代のかなり強い指導者と同じぐらいの政治的求心力を持っていると...全文を見る
○安住委員 大臣、歴史を見ると、やらないといけない時期というのがあって、極めて重要な時期に日本はだらしない政治をやっているということだけ私は御指摘を申し上げて、首藤議員にかわります。
05月18日第151回国会 衆議院 外務委員会 第8号
議事録を見る
○安住委員 民主党の安住でございます。一時間質問をさせていただきます。  大臣が外務委員会においでいただいたおかげで、国民に外務委員会の議論が大変見えるようになったことは、私ども大歓迎をいたします。ただし、政策論はしっかりとやはりやっていただかないといけませんので、きょうは、日...全文を見る
○安住委員 ということは、全く想定しないで外務大臣をお引き受けになったということなんですか。
○安住委員 外交問題に対しては、得手ですか、不得手ですか。
○安住委員 さてそこで、私は、もう三週間も外務大臣やっておられるわけですから、基本的なところは当然踏まえていらっしゃるものだと思います。  中身に入る前に、これは今の話の続きで、一言だけ。松尾事件は個人の問題ですか、それとも、省の中にある、ある種組織的なところから起因した事件で...全文を見る
○安住委員 民主党は、国会の中でこのことはさんざんやってきたんです。民主党は問い合わせてきた。しかし、大臣も御存じのとおり、外務省の今までの対応は何かといったら、聞いていません、わかりません、資料がございません。国会のことを言う前に、国会が議論の場になっていないということを、私は...全文を見る
○安住委員 それでは、政策に入ります。(発言する者あり)前置きは、まあ三分でした。  大臣、日米同盟関係の重要性は、私は全く共通認識であるのかなと思います。これはなぜかというと、少し歴史的な経緯を話すと、五五年体制と違って、やはり本質的な議論をしっかりできるような環境というのが...全文を見る
○安住委員 軍事的な同盟関係を結ぶというのは、価値観を共有しているだけではだめだと私は思うんですよ。やはり、統一行動をとることをしっかりと約束するという意味合いが、この同盟という言葉には使われるわけですね。ですから、過去、鈴木内閣のときに伊東外務大臣の辞任問題にまで発展するわけで...全文を見る
○安住委員 いや、大臣、法律論でしっかりとした議論をしたいので申し上げますと、なぜ、この片務性を安全保障条約が持っているのかということ、外務大臣におなりになるときに、多分この話から外務省は入ったと思うんですね。  つまり、本来であれば、安全保障条約は双務性を持たないといけないわ...全文を見る
○安住委員 日米安全保障条約では、アメリカの日本に対する防衛義務規定を明確に規定しております。しかし一方で、我が国がアメリカに対していわば双務的な義務を負っていませんよね。それはいいですね。
○安住委員 これはなぜですか。なぜこういう条約になりましたか。
○安住委員 これは政治論でも言われていますが、そこから派生する言葉が個別的自衛権ですね。よろしいですね。  つまり、個別的自衛権というのは、憲法上は双務性を認められないからこそ片務条約ができてきたんです。そのために安全保障条約というのは今そうなっているということであります。実は...全文を見る
○安住委員 いやいや、個別的自衛権に派生する根拠として安全保障条約を締結しました。大臣、よくおっしゃられるホスト・ネーション・サポートの問題は、だからこそ派生しているんですよ。地位協定の問題もそうだし、ACSAって御存じですか、物品、役務の問題、これは全部片務的な条約だからこそ我...全文を見る
○安住委員 いやいや、先ほどもお答えになったように、集団的自衛権について検討する余地がある、議論をするのは大いに結構だと言っているんです。しかし、実は、個別的自衛権をしっかり持っている現行憲法でやってきた今までの概念とは全く違うんですよ。白と黒の話なんですよ、集団的自衛権というの...全文を見る
○安住委員 大臣、憲法改正の問題は全然次元が違うんですよ。私どもの意見を言わせてもらうと、私個人も言っている、集団的自衛権は考慮するに値すると思います。しかし、そのためには、やる場合は、我が国は法治国家ですから、やはりしっかりと憲法改正の議論をした上でこれをやらないといけない。つ...全文を見る
○安住委員 全体に憲法論議や安全保障の問題をするという議論を私はしているんではなくて、現行の安全保障条約における我が国の今置かれている状況下で集団的自衛権の話を軽々にするということは、積み上げていく議論を全くほうり投げる話なんですよ。だから、そうであれば政府の今までの解釈を全部変...全文を見る
○安住委員 憲法ですか、それは。今言っているのは憲法ですよね。憲法のお話ですよね。
○安住委員 憲法の改正問題は、先ほどから言っているように、これはまた別の次元の問題だと私は思うんですよ。つまり、今やっていいことと悪いことというのをしっかり踏まえてアメリカと協議しなかったら、大臣、先ほど地位協定の話とかSACOの話と言いましたけれども、いいですか、少なくとも、例...全文を見る
○安住委員 いやいや、私が質問しているのは、大臣、こんな片務性の中で、どうしたって双務性になれなかったから、この片肺状態の中で、我が国としては、やれるだけのことはやってこようということで努力してきたわけですよ。その中で、佐藤内閣の時代に非核三原則の問題とかがあって、それで、事前協...全文を見る
○安住委員 そのとおりなんですよ。大臣、外務省の機構改革も重要なんですけれども、実は、今、日本外交で一番やらないといけないことは、対アメリカ的な政策を追随型からしっかりと物を言う外交にするというのは、あなたのいわば政治姿勢ですよね、これは確認しておきますけれども。
○安住委員 だったら、今まで、原潜の入港があったじゃないかとかいろいろなことが言われてきました。つまり、事前協議そのものが有名無実化している現実に対して、あなたはどういうふうにこれからなさいますか。  私どもは、アメリカと真のパートナーシップをつくるためには、事前協議を積極的に...全文を見る
○安住委員 いやいや、発議をするんじゃなくて、事前協議というのが片務性の条約の中でいかに我が国に与えられた重要な権利かということをちゃんと認識するのであれば、新しい二十一世紀の日米関係を大臣が言うような強い姿勢でやっていく、本当の、真のパートナーシップになっていくというのだったら...全文を見る
○安住委員 大臣、そこまで答弁されるのであれば、それでは、事前協議の対象になる三項目ということを御存じですか、全く有名無実化しているんですけれども。存じ上げていらっしゃいますか。
○安住委員 今までこういう例が多々あるんですよ。例えば、その例に当てはめると、航空母艦が日本の港に入ってきますね、そのときに補給を受けて出港した、何時間後にそこから爆撃機が出撃したと。日本の港において給油を受けたにもかかわらず、何時間後かに、外洋に出て、そこから例えばベトナムに行...全文を見る
○安住委員 つまり、そこで今までの流れと同じことになっちゃうわけですよね。  私は何でこんなことを言っているかというと、この間、アメリカの偵察機が中国機と接触して大きな問題になったでしょう。大臣、ああいう場合、例えば日本から行った、公海上でやったと。しかし、考えようによっては、...全文を見る
○安住委員 今は協議の対象ではないかもしれません。しかし、私が言っているのは、事前協議というものをしっかりと有効的にやはり活用していく時代、そういうふうな関係に変わっていかないといけないんじゃないかということなんです。  なぜこういうことを言うかというと、大臣は京都議定書の問題...全文を見る
○安住委員 ちょっと歯切れが悪くてあれですけれども、この話はまた私が外務委員会にいる間は延々とやりますので、ぜひ、勉強していただいて、お互い議論を深めたいと思います。自民党もぜひ前向きな安全保障政策をどんどん出していただいて、要するに我が国の二十一世紀の安全保障体制をちゃんとした...全文を見る
○安住委員 ちょっと静粛にさせてください。  これは非常に重要な問題の最初の入り口だから、現実にこの認識が違ったら議論なんか今から成り立たないから、私はあえて聞いているんですよ。  大臣、これは東アジアの中で安全保障条約をどう考えるかということで、我々はその再定義をしてきたわ...全文を見る
○安住委員 そこで、新ガイドラインの問題が出てきました。平成九年の九月にガイドラインの問題が公式な場で閣議報告されて、それで周辺事態という概念の中で、日米で具体的に何ができるか、つまり、私が言っている、片務的条約の中でも可能な具体的な肉づけをしながら安全保障政策をやっていきましょ...全文を見る
○安住委員 地理的な概念ではないわけです、全く。しかし、私、ちょっと気になることがあるんで、ちょっとこれを聞いてください。  周辺諸国は台湾を含むと正直に言ったらいいんです。私はこの間、中国の陳健大使に初めてお会いしました。そのときに、私が、日本の周辺諸国には台湾は含まれるんで...全文を見る
○安住委員 私は、大変御正直に申されたなと思って評価したんですよ。しかし、そこで外務大臣になって、地理的概念は含まないという話になると、どちらが本当の政治家田中眞紀子なのかなと思っちゃうわけですよ。
○安住委員 九九年であります。  私は、そのことは問題だと思っていないんです、実は。つまり、はっきりと言うからこそ、外務大臣、田中さんは国民の皆さんからも大変な評価をされているわけですよ。しかし、周辺事態に関して言うと、今まで積み上げてきた議論でいうと、やはりこれはいろいろな政...全文を見る
○安住委員 そこで、我が国でもう一つ問題になっているのが有事法制の問題です。  大臣、有事法制については、私どもの考えというか、私の個人的な考えは後で申し上げますが、有事法制が今日本にないということに関して、どういう感想をお持ちですか。(田中国務大臣「質問を聞いてなくて、ごめん...全文を見る
○安住委員 いやいや、ただ必要だとか、有事法制がいいとかと言っているんじゃなくて、国会の中で議論をさせていただくと、なぜ必要かということが大事だと思うんですよ。これはやはり、私は、安全保障条約をしっかり持って、自衛隊を持ったときから、実は有事を想定して法整備をすべき話だったと思う...全文を見る
○安住委員 そうであれば、どういうふうにこれから緊急事態法制といいますか、整備していくかという基本的な考え方をぜひ教えていただきたいと思うんですね。やはり基本的な人権の侵害にかかわる問題だから、だからこそ有事のときの超法規的な措置をやらせないための歯どめとして実は緊急事態に対して...全文を見る
○安住委員 いやいや、私は今ちょっと気になったんですけれども、抑止力じゃないんじゃないですか。抑止力のために有事法制というか緊急事態法制をつくるというのは、法律的にはちょっとおかしいと私は思うんですよ。
○安住委員 私は、むしろ基本的な人権を守る、平時における基本的な人権をしっかり守る、そのために緊急事態が起きたときに対応するという考え方でこの問題に取り組んでいただきたいということなんですよ、実は。お願いしますが、いかがですか。(発言する者あり)
○安住委員 法律論ばかりでうんざりするかもしれませんけれども、実はこれは非常に重要な話なんですよ、皆さん。つまり、我々がやっていかないといけないのは、立法府ですから、ただそのときに、軽々しく有事法制なんて使ってもらいたくないという思いもあるんです、私。何のためにそういうことをやる...全文を見る
○安住委員 これは、逆に言うと、日本側はアメリカに対して何か物を言わないといけないことになるんじゃないですか、実は。新ガイドラインもできて、防衛協力もかなり進んだ。そうなったら、昔であれば受動的で、私はそれはしようがないと思いますが、九六年以降の日米の安全保障をめぐる話でいうと、...全文を見る
○安住委員 そこで何を議論するかがやはり問題なんですよ。そこで地位協定の問題や、結局またもとに戻っていくんですよ、安全保障というのは本当に深いですから。沖縄にある在日米軍の問題もすべてここに行くわけですよ。だから稲嶺知事が行かれて、沖縄の苦しみは本当に我々も理解するわけですね。 ...全文を見る
○安住委員 そのことをより具体的に言っていただくことを期待します。そのことが沖縄の皆さんが一番やはり知りたがっていることなんですね。  実は、こういう話をしてきて、安保のことでちょっと最後に申し上げますと、大臣、伊藤議員も言いましたけれども、今まで私が言ってきたような基本的なこ...全文を見る
○安住委員 それはそれでいいと思います、私も。  ただ、私の意見を言わせてもらうと……(田中国務大臣「いいと思っているなら」と呼ぶ)いや、大臣、私、後ろのところは支持しているんですよ。一千二百億円の財政出動をして送る理由なんかどこにあるかと。実はこれは私も農林水産委員会でさんざ...全文を見る
○安住委員 これは大臣、難しいというか、確かにすっきり言えないかもしれないけれども、人道的支援とどんな米を納税者の……(発言する者あり)自民党からやじが来ましたけれども、より安いお金で、より安い税金で、より多くの貢献をすべきだという立場で我々は言っているんですよ。ぜひこの意見を、...全文を見る
○安住委員 さて、十分弱しかありませんが、日ロの問題について触れさせていただきます。  イルクーツクでの会談で一定の成果があったということは外務委員会でも実は議論を続けてきました。しかし、一つ私も大変気になっているのは、森さんがおやめになってからテレビでああいう発言をするという...全文を見る
○安住委員 私は、この問題は十分ぐらいでできないので、幾つかだけで、また時間を改めてとってじっくりやらせていただきますけれども、大臣が御就任のときに、田中・ブレジネフ会談、七三年ですか、あのときのやりとり。あのとき一緒に行かれたんですか。あのときは、要するにこういうことですね。未...全文を見る
○安住委員 それで、私はこれまでの日ロ交渉の流れをざっと申し上げますので、もし間違っているとか認識が違うというんだったら教えていただきたいんですけれども、五六年の日ソ共同宣言における条文をどう読むかというのは非常に重要なんですよね。実は、これがすべてに起因するんですよ、大臣。 ...全文を見る
○安住委員 それでは伺いますが、今度のイルクーツク会談は、この日ロ共同宣言をいわば有効であるというふうにプーチン大統領が認めたということが大きな成果ということになりますね。
○安住委員 そこで、問題になるのが、やはり四島の帰属の問題であります。  実は、この帰属の問題をやっていくと、セパレートした議論と帰属を認める話というのは、全く違う話にならざるを得ないんですね。二島先行返還というのは、四島の帰属を認めた後の方法論としては、選択肢としては排除され...全文を見る
○安住委員 確認しますが、帰属の問題をしっかりと確定した上で平和条約を結んで、それで四島の返還の具体的なプロセスに入るというのが田中外交の対ロ戦略ということでよろしいですか。
○安住委員 実は、去年、おととしあたりから、二島先行論というのはないないと言いますが、これだけ新聞とかに書かれている以上、多分、与党内を含めて先行論はあるんだと私は思うんですね。それは、政治家ですからいろいろな考えを持っていていいわけですよ。そのことすら実は委員会ではないないと言...全文を見る
○安住委員 イルクーツク会談の中で、もし森総理が言っているような発言であるとすると、森総理が言っているダブルテーブル、歯舞、色丹と国後、択捉、もし事実であるとすれば、そういう協議の方式というのはちょっと誤解されると思うんですよね。  私も見たんだけれども、森さんは言っているんで...全文を見る
○安住委員 わかりました。我が党も、実は、四島の帰属をまずしっかりと認めて、その上で平和条約を結ぶという、このラインを崩すべきじゃないということを思っているのです。そのことをしっかりと約束していただいて、交渉事ですから後ろでいろいろなことがあるのは当然ですから、そんなことまで情報...全文を見る
○安住委員 ところで、ロシア課長の復帰をさせたという話、大臣、これはどういうことですか。我々はよくわからないものだから、ぜひ聞かせてください。
○安住委員 政策的に四島の帰属をしっかり明確にするために、今までやってきたキーマンだったから復帰をさせたというふうに我々は思っているんですけれども。
○安住委員 ところで、対ロ政策について言うと、実は、私は一つ心配があります。  クラスノヤルスク合意がありました。クラスノヤルスク合意で何が一番重要だったかというと、橋本・エリツィン会談の中で期限を決めたことであります。期限なき交渉がどれだけ日ロ交渉に対して空白の時間をつくった...全文を見る
○安住委員 こちらからアプローチをするということは原則だということではないんですか。大臣、やはりそれは必要だと思いますよ。
○安住委員 あと二分ぐらいで質問を終わらないといけないので。  確かに、省内改革、これも大変だし、外務委員会で私みたいなのにこうやって細かい質問もされて、日米関係も大変だし、日ロ関係も大変だし、委員会も大変だと思います。しかし、さっき大臣は、プライオリティーをしっかりつけるのが...全文を見る
○安住委員 終わります。ありがとうございました。
05月23日第151回国会 衆議院 外務委員会 第9号
議事録を見る
○安住委員 おはようございます。  大臣、連日御苦労さまでございます。きょうも、外務委員会でございますので、どうぞ夕方までよろしくお願いをします。  さて、あしたからいよいよASEMでの日中外相会談が北京で開催をされるということになるわけであります。きょうは、私の持ち時間は三...全文を見る
○安住委員 そこで、今もお話がありましたが、まず、台湾の李登輝前総統の我が国への入国の問題について具体的に質問させていただきます。  安倍副長官、御苦労さまでございます。  実は、参議院の予算委員会でも、五月七日のトウカセンさんとの電話会談での発言の旨がありましたが、その問題...全文を見る
○安住委員 経過は、ここで説明をしなくても皆さん御存じのとおりだと思います。四月の十日に正式な申請が出されて、結果的には十日以上、一言で言えばたなざらしの状態にしておいた。私は、その間の政府の混乱は、まさに拙劣の一語に尽きるんではないかと。もっといろいろな意味で、政治問題化をした...全文を見る
○安住委員 いろいろな議論があってしかるべきだということについては同意はいたしますけれども、それと、政治問題化するのは別ではないでしょうか。つまり、この申請の問題を、我が党は、法治国家として法律に基づいて淡々と対応すべきだということを一貫して言ってまいりました。確かに我が党内にも...全文を見る
○安住委員 問題についてやりとりをするつもりはございません。なぜかというと、これは明らかに外務省側の対応のまずさをただ隠しているだけではないかと私は思います。申請を受理するかしないかの問題と、入国を認めるか認めないかは全く別の問題です。  大臣、そこで、さきの李登輝氏の入国につ...全文を見る
○安住委員 安倍官房副長官が特に何を考えていらっしゃって、どう行動なさったか、私もよく存じ上げております。比較的考えも近かったので。私も、法に基づいて淡々とということは直接森総理にも実は申し上げる機会がありましたので。  しかし、私は、いかなることがあっても、十日間も、申請をし...全文を見る
○安住委員 そこでお伺いしますが、結果的に李登輝さんは入国をなさって、治療をしてお帰りになりました。このことは現在の日中関係にとってプラスかマイナスか、どのような影響が出ているのでしょうか。
○安住委員 もう少し具体的に発言をお願いします。今後の糧にするだけではわかりません。例えば具体的にどういうマイナスがあって、どういうプラスがあって、結果的に、今後のことに今から話が行くものですから、もう少し丁寧な説明をしていただきたいと思います。
○安住委員 そこで、小泉首相のこの問題についての基本的な考え方は、我が党が本会議で質問をしたときに、国益に沿って自主的な判断をしたというふうに答弁をなさいました、李登輝氏の入国については。  安倍官房副長官にちょっと伺いますが、ここで小泉首相が答弁をなさった国益とは具体的に何を...全文を見る
○安住委員 いや、失礼ですけれども、よくわかりません。  私が言っているのは、李登輝さんの入国を認めて、結果的には治療して帰っていただいた、このことは国益にかなっているというふうにおっしゃっているわけですから、どういう国益だったのですかと。このことに関しての国益を具体的に簡単に...全文を見る
○安住委員 私から言わせていただくと、法治国家としての尊厳を守ったということなのかなというふうに、私はそういう点での国益があると実は思っております。  そこで伺いますけれども、五月七日の夕方、田中外務大臣はトウカセン外交部長と、外務大臣に就任して初めての電話での、これは会談とい...全文を見る
○安住委員 ちょっと具体的にお話を伺いますけれども、今私も答弁をちょっとメモしましたが、日中共同声明を踏まえて慎重に対応していきたい、李登輝氏の訪日問題を含め、台湾問題については日中共同声明を踏まえ慎重に対応していきたいという旨の発言をなさったということでよろしいですね。
○安住委員 それでは、大変恐縮ですけれども、基本的なことを伺いますが、大臣がおっしゃっている日中共同声明を踏まえというのは、日中共同声明のどこを踏まえてというふうに思っていらっしゃいますか。
○安住委員 この話は答弁で委員会でもおっしゃっているのですが、これは台湾問題を私は今念頭に置いて質問させていただいているのですね。少なくとも、中国と台湾との関係についての日中共同声明で、どこを踏まえてどういう発言をなさったのか、教えていただきたいと思います。
○安住委員 いや、私が申し上げているのは、一九七二年の日中共同声明の第三項は大臣御存じですか。
○安住委員 そこでは具体的に、先ほど言った利害の違う中国と台湾との関係について、我が国の明確な方針を示しているはずだと思うのですね。そのことを踏まえてというふうにおっしゃったというのであれば、大臣のお言葉でそのことを述べていただきたいと思います。
○安住委員 大臣もそういう認識を持っていらっしゃいますか。
○安住委員 私は、一連のインタビューとかを聞いていて、記事の内容が正確かどうかわかりませんけれども、大変気になっているのは、台湾が中国の一部であるという認識を大臣が持っている旨の新聞等々のペーパーをちょっと見たものですから、実は我が国は、理解をし、十分尊重はしますけれども、台湾が...全文を見る
○安住委員 そこで、具体的にその会談の内容についてお聞かせいただきますけれども、トウカセンさんとのやりとりは、私はこう思っております。これは、公式会談でなくてあいさつである。なおかつ、中国課長はその後記者さんにブリーフをなさっていらっしゃる、会談の内容について。ですから、詳細につ...全文を見る
○安住委員 大臣は当時三十分弱電話で会談をなさって、非公式でしょうから、これは日本語で会談をなさいませんでしたか。
○安住委員 トウカセンさんも、御存じのとおり大変日本語のお上手な方でございます。日本の経験も長い。お話によると、大臣の御自宅の方にも伺ったことがあるというぐらいの方だそうでございますが。本来の日中外相会談であれば、正式な会談であればお互い母国語で話すわけでありますが、お互い日本語...全文を見る
○安住委員 ですから、事務当局が用意したメモではなくて、個人的ないろいろな考えをお述べになったのではないかなというふうに私どもは実は推測をしているのですが、その中でこの李登輝さんの問題というのが出てきているわけです。今後のことでございますが、二度、三度というふうに入国を認めるわけ...全文を見る
○安住委員 細かいことではございません。極めて重要な問題であります。  つまり、もしこの報道どおりであれば、否定も肯定もしないということは、否定をしなければ言ったということを前提にいえば、一外務大臣が我が国の外交方針を、今安倍官房副長官が言った話をひっくり返すという話になります...全文を見る
○安住委員 大臣、きょうの読売新聞にはまた別のことが書いてありました。教科書問題について何らかの対応をする、前向きに対応するという話を、大臣がこの電話会談で具体的措置をとるという旨の発言をしたことが、外務省を取材して、複数の関係者がそういう証言をしている。大臣、このことの事実関係...全文を見る
○安住委員 大臣、事実をきちっと説明なさらないから、こういう揣摩憶測というか、いろいろな問題が逆に流布されるのではないでしょうか。公式会談でないからこそ、逆に言えば事務方が用意した話でなくて大臣が御自身の責任でしゃべられた話だから、きちっと説明をしていただかないといけないのじゃな...全文を見る
○安住委員 私は、普通の会談であってもそうですが、見ている方というか、もしかしたら一般の方は認識にないので、電話会談というと、電話でこうやってやりとりしていると思っていると思うのですよ。そうじゃなくて、電話会談というのは、実は何人かの関係者がいらっしゃって、大臣が例えばピンマイク...全文を見る
○安住委員 日本の外務省はそうかもしれませんが、私は、中国は違うと思っているのですよ。多分録音しているに決まっている。  ですから、大臣、おっしゃっていないのだったら、明確におっしゃっていないとちゃんと言わないと、逆に言うと私どもが、民主党が一番心配しているのは、そのことや教科...全文を見る
○安住委員 外務大臣、もし外務大臣が私の立場で、同じような問題が起きて外務大臣に質問したら、多分相当厳しくやるんじゃないかと私は思うんですけれども、大臣、いかがでございますか。
○安住委員 もし今後、事実関係がいろいろな意味ではっきりした場合、李登輝問題について政府の方針と違うことを本当に言っていたということが明らかになったら、政治責任をおとりになりますか。
○安住委員 安倍官房副長官、一言で結構でございますが、あしたからASEMに行くわけですから、この李登輝さんの問題について、一言で言えば今後もケース・バイ・ケースで対応していくということだと私は思うんです。そのことについて我が党の岡田政調会長も直接副長官にお話をしていると思いますが...全文を見る
○安住委員 先日のテレビの話とちょっと違いますので大変残念でございますが。  大臣、ソラナさん、イワノフさん、クックさん、これは全部外務大臣ですね。電話でなぜトウカセン部長さんとはもうそんなに親しく話をして、やはり私はイワノフさんやクックさんやソラナさんとも電話で就任のあいさつ...全文を見る
○安住委員 ぜひ国益を損するようなことがないようにやっていただくことをお願い申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
06月13日第151回国会 衆議院 外務委員会 第13号
議事録を見る
○安住委員 おはようございます。きょうは一時間にわたって質問させていただきたいと思っております。  大臣、大丈夫ですか。(田中国務大臣「大丈夫です」と呼ぶ)  河野議員からも最初に、冒頭、質疑がありましたが、私も外務委員会の筆頭理事として、大臣に対し資料の提出要求をいたしまし...全文を見る
○安住委員 私どもも、外交が相手のあることだということは、外務委員会のここにいる先生方全員わかっておられます。だからこそ、逐一のやりとりについて出してほしいという要求をしているのではございません。今、新聞等々で大きな問題となっている四点の限られた部分について、特に大臣が何を話され...全文を見る
○安住委員 先方の言っておられることは、おられることであります。つまり、大臣もプレスの皆さんも、この場合は当事者になるわけです。当事者になられている方々からの言うことではなくて、我々外務委員会の各党の理事の先生方がみんなで、それでは第三者として、逆に言えば、大臣がおっしゃってない...全文を見る
○安住委員 御自身がみずから外務委員会の理事会に来られて趣旨弁明をなさるおつもりもございませんか。
○安住委員 私はこの後もこのことについては質問をさせていただきますけれども、やはり私は納得できません。  委員長、ぜひこれは委員会終了後に理事会、正規に行われますけれども、各党と協議をして、国会法も含めて、今の発言については何らかの外務委員会としての対応をぜひとることを要求いた...全文を見る
○安住委員 私は立法府の権威が問われていると思っております。  なぜかというと、報道機関の皆さんも、この資料を持っていらっしゃるわけですよ、多分。うそだか本当だかわからないですけれども。資料を持っているから報道しているわけですね。国民の皆さん、これを読んでいると思うのです。しか...全文を見る
○安住委員 胸に刻んでいただくのはありがたいので、刻んでいただきたいのですが、今後頑張るのではなくて、今とにかく情報公開が問われている時代だからこそ、まして御当人でいらっしゃるから、私こういう質問をさせていただいているのですよ。  質問に入る前に、私ちょっと気になることがあるの...全文を見る
○安住委員 それは、記録そのものをチェックなさって、メモといいますか要録を、それで自分がおっしゃったところとかおっしゃっていないところの削除とか、そういうことをやらせているということですか。
○安住委員 大臣、私が伺っておりますのは、テークノートした記録のチェックをなさっていらっしゃるのですかということです。御自身がやっていらっしゃることだから。
○安住委員 いやいや、そうでなくて、大臣、今、改ざん記録のチェックをなさって、言ったか言わないか、そこの部分を削除させたり、そういう作業をなさっているのですか。だから出せと言っているのじゃなくて、そこを。
○安住委員 やっていらっしゃるということですが、私は、これはちょっと疑問を呈したいと思うのですよ。  なぜかというと、私は歴代外務大臣にもいろいろ聞いたのです、このことを。つまり、なぜテークノートしているか。そしていろいろなレベルの会談を、実は外務省は記録でとったりしているので...全文を見る
○安住委員 おっしゃるとおりなんですよ。何十年かたって、公式文書として残さないといけないからですよ。だから、逆に言いますと、大臣みずからが公式文書を改ざんするおそれがあるのですよ。だから、実はチェックをしてはならない部分がかなりあると私は思うのですよ。つまり、歴代外務大臣は、この...全文を見る
○安住委員 そうではなくて、大臣、発言をきちっと残すためにこそ記録というものはとるべきであって、言った言わないの部分でいうと、そこは付記してしまう方がいいと私は思うのですよ。記録を見ることは構いませんが、記録を見ることは全然構いません、言っていないことを書いてあったら、これはもう...全文を見る
○安住委員 いやいや、私、大臣がそう言ったと申し上げているのではなくて、そういうふうにとられるおそれがあるので、歴代日本の外務大臣は公文書やテークノートされたものについて手をつけてこなかったということを私、申し上げているのです、大臣。理解していただけないですか。(発言する者あり)...全文を見る
○安住委員 それはもうぜひ。それは誤解だと思いますから。  そこで、今の質問についてお答えをいただきたいと思います。
○安住委員 つまり、私が今、報道機関に言われたことをお話をしたことは事実ではないということですか。
○安住委員 大臣、私はこのことで前も質疑をさせていただいたのですね。そのときに大臣は、実は、言えないとおっしゃっているのです。これは事実でないと事実であるかということではなくて、このことについて内容を申し上げることはできない旨の発言を私にしているのですけれども、じゃ、今の発言はそ...全文を見る
○安住委員 逐一のところではございません。外務委員会の理事会がお願いをしているのは、李登輝さんの入国の問題の部分についてでありますから、その逐一というのは当たらないと私は思うんですね。  ですから、その部分について、もう一度伺いますけれども、どういう発言をなさったんでしょうか。
○安住委員 私どもは、これは外交政策上極めて、もし言ったとすればゆゆしき事態だし、否定をなさるんだったら、これは明確に否定をしてもらいたいことなんですが、今のお話だけでは少し私は納得をしかねます。  これは、その場でも私申し上げましたが、最後に一言だけ申し上げますと、やはり日本...全文を見る
○安住委員 六月二日に大臣みずからコメントを報道機関の皆さんに出されております。これは、大臣、実はこういうふうに書いてあるわけですね。ASEMの際の外相会談の報道は、このような発言は私は行っておりません、ダウナー・オーストラリア外務大臣との会談においてもミサイル防衛についての意見...全文を見る
○安住委員 すると、大臣、これは大臣個人の出されたコメントですか。それとも外務省が出されたコメントですか。というのは、私はこのコメントを見てちょっと不思議に思ったんですが、全くクレジットがないんですよ。発がどこなのかよくわからないコメントなんで、そこだけちょっと確認させてください...全文を見る
○安住委員 大臣、外務大臣としてコメントを出されたということは、これは外務省としてコメントを出したというふうに考えてよろしいですか。
○安住委員 報道されている防衛構想についての大臣の所見と、ここでお話しになっておられる話は、極端なことを言うと百八十度違うわけです。  ミサイル防衛構想について報道されている記事を、少し私も赤線を引いて読ませていただきましたけれども、これは非常に疑念を呈していると。私も実は、そ...全文を見る
○安住委員 それでは、理事会の中でこのことについてはまた話をさせていただきたいと思っております。  ところで、外務大臣、報道された内容について大変御不満を持っていらっしゃるということですが、例えば、アーミテージさんの問題なんか、本当にこれ、ディーニ外相のところで、この報道の中で...全文を見る
○安住委員 問題は、それだとこれは新聞が多分間違っているということになるのですが。つまり、大臣みずからが、私のカウンターパートでない、私のカウンターパートはパウエル国務長官だという報道がなされているというのは、そうであると、大臣、これは本当に大臣の名誉の問題になると思うのですよ。...全文を見る
○安住委員 それから、ダウナー・オーストラリア外相との会談で、大臣、大統領のことについて触れている部分が大きなニュースになっているわけです。  私、なぜこういう話をするかというと、大臣がアメリカに行かれるということだから、大変心配をしております。つまり、アメリカ政府に我が国の外...全文を見る
○安住委員 私は、いかなることがあっても、仮にこれが真実でなければ全くそのとおりなので、むしろ真実でないことを明らかにしてほしいと思っているのです。  同時に、たとえアメリカ大統領であれどこの方であれ、他国の元首またはプライムミニスターに対して、個人的な批判を他国の外相にすると...全文を見る
○安住委員 私は、情報開示の問題について少し質問をさせていただきます。  同じような例ではございませんが、実は、外務省というのは本当に秘密が多いところでして、私も大変不愉快な思いを随分しました。だけれども、いたずらに隠すという体質は、外務省とか外交というのは特別な人間がやればい...全文を見る
○安住委員 不存在という答弁です。不存在。しかし、私は、このことは大変奇異でございます。密約の存在は、実はアメリカが既に公文書で、関係者の証言等も含めて、これは裏づけられている事実であります。しかし、外務省にこのことの開示を求めると、不存在という言葉が返ってきました。  大臣、...全文を見る
○安住委員 そうすると、不開示ということになりますね。不開示という言葉も私は変な言葉だと思いますが、つまりその理由が、こういう文書を保有していないというふうな形になるわけですね。  しかし、これで本当に国民の皆さんは納得するでしょうか。相対のアメリカでは、もう既に秘密を守らない...全文を見る
○安住委員 情報公開をできるだけさせないようにしようというのが官僚であって、やはり我々立法府に身を置いている者はできるだけ情報開示を進めていこう、つまり、国民の目線でというのは私はそういう政治だと思っております。ですから、出せるものはやはりどんどん出していくという姿勢を省内に徹底...全文を見る
○安住委員 理解をして、ぜひやっていただきたいと思っております。  さて、リークの問題について話を進めていきたいと思います。  非常にこのリーク問題が出て、確かに、政治的にいろいろな背景や外務省と大臣の対立という問題が一部報道をされております。私もさっき上田委員の質問を聞いて...全文を見る
○安住委員 法的措置の問題は先ほど出ましたので思うのですけれども、この問題について、例えば省内に調査委員会を設けたり、別の何らかのチームをつくってそういう実態解明をなさるとか、何かそういうことを考えていらっしゃるということでございますか。
○安住委員 リークといいますか、やはり文書が流れた場所を徹底的に、これは決まっているでしょうから、流れた文書のところは全部、官房長来ていますから聞きますけれども、流れた文書の場所はわかるわけですよね、何カ所あって。大臣、それは普通であれば、一人ずつやはり事情を聞かないといけないと...全文を見る
○安住委員 配付先は極めて多岐にわたるということで、なかなか実態解明をするのは困難だということでございます。  大臣、こういう認識でよろしゅうございますか。
○安住委員 大臣、これはやはり御自身の問題ですから、そう余り投げやりにならないで、ぜひやっていただきたいと思いますよ。(発言する者あり)私が軽く見られているというふうに今鈴木委員から言われましたが、格が違いますので。  ただし、私あえて申し上げますと、ウォーターゲート事件だって...全文を見る
○安住委員 大臣、その一部の方というのは具体的にどういう方でございますか。
○安住委員 漏れているから、私は国会でこういう発言はふさわしくないと思いますけれども、おむつ発言というのがあって、漏れているのだからおむつが必要だと。つまりこのリークの問題というのは、私は、発言が真実だったかどうかということに関して外務委員会で実態解明をやはりちゃんとした上で、や...全文を見る
○安住委員 機密費の問題についてお伺いをさせていただきます。  一言で言って、この問題の解明は基本的には全く進んでおりません。私ども民主党がこれまでずっとこの国会で要求してきたのは、これは松尾さん個人の問題なのか、それとも省の中に巣くう構造的な問題なのか、少なくとも、そのことに...全文を見る
○安住委員 今のお話を聞くと、河野前大臣の話をただ引き継いでいるだけで、実態解明に対する熱意というのはちょっと私には伝わってこなかったのですけれども。  どうもお話を聞いていると、機密費関係の書類が、物すごく膨大なものがあって、今までの大臣の答弁を聞くと、見るのも大変膨大なのだ...全文を見る
○安住委員 それは大変結構なことでございますが、早く、外務省のこの一連の問題を解決するためには、そして国民の皆さんが本当に納得するような形でこれを名実ともに終わらせないと、実は、日本外交というのは立ち直っていかないと私は思うのですよ。省内には、多分外務省の職員の皆さんの中にだって...全文を見る
○安住委員 大臣、それは今国会中にでも出せるぐらいのスピードでやっていらっしゃるということなんですか。
○安住委員 別に、政党がどうのこうのと、我々の方がよほど熱心にこの話はやっていて、そういう話はちょっと当たらないと私は思いますよ。  つまり、体質のことから言わせてもらうと、きのうだって、キューバの大使館での公金流用の問題というのが起きているわけですよ、大臣。三千万円公金を流用...全文を見る
○安住委員 これですよ。機密の話になったり、職員の不正の問題になるとこれですよ、大臣。これを直さないとどうにもならないですよ。そして、そのことに対して不信を持っている国民の皆さんから見たら、何ぼ外交政策をやろうといったって、こんな連中に外交なんかできないというふうに国民の皆さんは...全文を見る
○安住委員 私は、組織の人間が、同じ省に勤めている人間を徹底的に糾明するなんということはできっこないと思っているのです。そんなことは、口では言うけれども、歴代、いろいろな役所で不祥事や何かを起こしていますけれども、その役所が設けた委員会なんというのは、実にいいかげんと言ったらあれ...全文を見る
○安住委員 委員長、私は、外務委員会の理事会で要求した件について質疑をさせていただきましたけれども、残念ながら、我々が、皆さんも含めて、納得いただける答弁に多分なっていないと私は思います。私自身もちょっと納得しかねると思っておりますので、このことは理事会で再度協議をして、しかるべ...全文を見る
09月18日第152回国会 衆議院 外務委員会 第2号
議事録を見る
○安住委員 民主党の安住でございます。  きょうは私が十分、そして首藤議員、木下議員が三十分ずつ、それぞれこのテロ問題とそれから外務省の不祥事の問題に関して質問をさせていただきます。  まず私の方からは、今回のこの罪なき多くの人々を巻き込んだテロは、先ほどから何人の方からもお...全文を見る
○安住委員 そこで、ここは外務委員会ですから、周辺事態等々の問題について詳しくやるのはまたそれぞれの委員会があるでしょうから、私は外交的に今度の問題を考えたいと思うんです。  その中で私が一番気になったのは、気になったというか、やはり大きな出来事というのは、確かに救援作業も必死...全文を見る
○安住委員 いや大臣、アメリカにもそういう働きかけを私はやはりすべきではないかと思うんですね。これは多国籍軍でやるとなると、このオプションの中で私たちの国がじゃ国際貢献を本当にできるかというと、私は、またあの中東のときに——実は私もあの委員会をずっと担当している記者で、一年近くつ...全文を見る
○安住委員 いや、わかりますよ。そうであるからこそ、私が言っているのは、一三六八をさらに犯人がきちっと特定できた段階でもう一歩進めて、そういう形づくりをするのに日本は外交上努力をすべきでないかと申し上げているんです。いかがでございますか。
○安住委員 私は、もう時間がありませんので最後に申し上げますが、今度のことであえて言うと、やはり四つの問題を解決しないといけないと思っております。  一つは、普遍的なテロの防止をどういうふうに世界的にするかという枠組み、そしてこのシステム。実は、大臣、調べていただくとわかると思...全文を見る
10月11日第153回国会 衆議院 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第3号
議事録を見る
○安住委員 民主党の安住でございます。総理、連日本当に御苦労さまでございます。  九月十一日のこの無差別殺りく、全く罪なき人々を巻き込むという点からいうと、いかなる理由があれ、テロに対して同情することなんか一切必要ありません。これは、国際協調の枠の中で、やはりテロを撲滅するとい...全文を見る
○安住委員 少々法律論的な話に入らせていただきますが、総理、憲法九条と、それから、一九四五年ですか、国連憲章ができました。そのときに想定しているいわば武力行使という概念がありますね。それをもとに実は我が国の国会論戦もずっと言ってきたんですよ。しかし、今回のテロリストたちによるいわ...全文を見る
○安住委員 私が申し上げているのは、武力行使の前提となる考え方というのは、総理、今までは国家対国家ですよね、戦争というのは。これは対称をなしていたんじゃないですか。しかし、今回の形態というのは、これは非対称ということになるんじゃないでしょうか、つまり国家対国家でないわけですから。...全文を見る
○安住委員 ということは、逆に言うと、個別的自衛権を発動するときの要件というのは、やはり相当考慮しないといけないということになると思うのですよ、これまでの概念と違うんですから。  そこで、ちょっと具体的な話を聞きます。田中外務大臣、国連安保理決議一三六八があります。そうですね。...全文を見る
○安住委員 つまり、国連憲章に従って、この決議では、個別的または集団的自衛権の固有の権利というのを一回認識をしたわけですよ。それで、さらに、あらゆる手段を、手順といいますか、とる用意があるということを言いましたね。そうですね。  それでは田中外務大臣、国連憲章五十一条をアメリカ...全文を見る
○安住委員 今、総理、聞いていただいていたとおりで、つまり、私が申し上げているのは、この法律を適用するときの根拠、つまり我が国がどちらにリンクするかというのは非常に重要なことだと思うのです。  アメリカは、国連憲章の五十一条に基づくこの個別的自衛権の発動というのを宣言し、NAT...全文を見る
○安住委員 ということは、これは外務大臣なのか総理かわかりませんけれども、アメリカが行った個別的自衛権に対する、言葉がうまく見つからないですけれども、サポートというか、支援ということではないということでよろしいですね。
○安住委員 つまり、国際協調の一環としてこの法案が立脚しているというところを我々としては確認したいんですよ。そういうことでよろしいですか。
○安住委員 そこで、総理はこれまで一貫して、主体的に日本政府として何ができるかということを決めてきた、その延長の中でこの法案ができたというふうなことを、私が少なくとも、直接は伺っていませんけれども、新聞、テレビ等を通じても、聞いている範囲ではそういうことをおっしゃっていると思うん...全文を見る
○安住委員 私が伺っているのは、この法案、これが渡された法案、えらい長い文章で、読むだけでも大変でございますが、つまり、こういう長い法案の名前の根拠ですね、それをしっかり示してもらわないと次の議論に入っていけないから、私、こういうことを聞いているんです。  そこで総理、実はこの...全文を見る
○安住委員 これは、総理、一般的なテロではないということですね。つまり、この目的、私なりに解釈すると、あの九月十一日にアメリカで起きたテロにかかわったもの、者になるのかグループになるのかわかりません。つまり、これを脅威というふうにこの法律では認定しているということですね。総理、よ...全文を見る
○安住委員 ということは、総理、最初の質問に戻るんですけれども、総理は主体的に、このテロ攻撃によってもたらされる脅威の除去というのを言っている以上は、主体的にテロリストを犯人と認定しているわけですね。そうですよね。そうでなければ——いや、つまり私が聞いているのは、アメリカに頼まれ...全文を見る
○安住委員 いや、私、ウサマ・ビンラーディンが犯人かどうか、状況的にはそうかもしれないなと思っているんですよ。ですけれども、やはり法案をしっかりつくっていくためにはそれ相当の根拠がないと、推定で法律をつくるというのは、法治国家としては私はいかがかなと思うんですね。  ですから、...全文を見る
○安住委員 総理、私が言っているのは、独自の捜査機関で集めた資料があるんですかということです。アメリカからの情報提供を総合的に勘案してという話ではないんですよ。それはどうですかということなんです。
○安住委員 総理、そうであればなおさら、言ってみれば、犯人の特定をしっかりとしないと、ここでうたっている法案の第一の目的を達成することはできないんじゃないですか。  だって、テロリストの攻撃の「脅威の除去に努める」。しかし、そのテロリストが漠としているんですよ、実は。アメリカは...全文を見る
○安住委員 やっていただけますか。この委員会の場で、私はある程度出せるところはしっかり出すということをしっかりとやはり約束していただきたいと思うんです。いかがでございますか。
○安住委員 加藤委員長に要請しますが、今の発言は、私は、やはり委員会で総理が出せるものはしっかり出すという発言に受けとめました。ですから、これは質疑の中でやるというよりも、しかるべき時間をしっかり、あしたでもいいですから、質問の前にしっかりとってもらって、やはり総理からそういう説...全文を見る
○安住委員 ありがとうございます。  次に、もう一つあるんです。  それは、総理、際限なきテロ攻撃への拡大に対してどのような歯どめをかけるのかは、これはちょっと、法律論じゃなくて最初政治論から入ると、やはり総理、無限定といえば無限定というのは極めて正直な答弁だったと私思います...全文を見る
○安住委員 私はなぜ政治論かというと、法律的にはそういう解釈もできないわけではないんです。  ただ、言っておきますけれども、それは総理、この法案の、だから最初の目的が大事なんですよ。だれを捕捉するための武力攻撃を例えばやるのか、何を目的にして……(小泉内閣総理大臣「武力攻撃はや...全文を見る
○安住委員 中谷長官、この歯どめのことについては、この法案ではそれに対する歯どめはしっかりしているというふうに思っていらっしゃいますか。地域が無限定に例えば広がっていくとか、アメリカの個別的自衛権に対して一定の歯どめは本当にこの法律だけでかけられるかどうかということについていかが...全文を見る
○安住委員 ですから、私は、これは意見として言わせていただきますので。  一三六八を中心にした決議に基づいてやるんですよ、今度の協力というのは、多分。しかし私は、ちょっと気になるのは、実はあの法律の中にはほかの国連決議のことも、官房長官、入っているでしょう、これは。過去の決議も...全文を見る
○安住委員 全部の国連決議がかぶるわけではないと。しかし、法制局長官、その答弁だったらその続きを聞かせてください。  では、ここで言うテロリストの、犯人の特定はどうなっているわけですか。つまり、ここで対象とするものは九月十一日のテロリストになるわけですよ。そうでしょう、今の話か...全文を見る
○安住委員 ウサマ・ビンラーディンほかだれがいるんですかということです、具体的にここで言う、対象になるのは。ウサマ・ビンラーディン以外にだれが、どういうグループがいるのか。  つまり、これは後で話をしますけれども、総理、重要なんですよ。だって、空爆にしたって何にしたって何かを目...全文を見る
○安住委員 あなたは日本の国家の法制局長官として、状況だけ言ってそう判断できるなんという話がありますか。  つまり、総理は主体的にこの法案をお決めになったと自分からおっしゃっているのだから、その場合に、では、ウサマ・ビンラーディンほかだれがいるのかということは、またどの集団だと...全文を見る
○安住委員 それでいいわけないんですよ、法律をつくっているのですから。  では、これは一応外務省の所管になるのでしょうかね。いや、あなた、条約局長なんか最初から参考人として呼んでいません。そこにいること自体私はおかしいと思いますよ。  田中外務大臣、それでは、この法律で言うと...全文を見る
○安住委員 それは安保理決議に書いてあって、私もわかった上で、前提として言っているんです。総理、多分これ以上聞いてもなかなか田中大臣もお困りでしょうから。  しかし、何で私これを言うかというと、これは、私たちは、武力行使をしないと総理もおっしゃっているでしょう。しかし、それと同...全文を見る
○安住委員 大臣、事前にやはり読んでおいていただかないと……(田中国務大臣「だって、いっぱいあるんだもの」と呼ぶ)いっぱいあると私に言われたってしようがないですけれども。  それはやはり総理、いや、だからさっきの話に戻りますけれども、先をやらないといけないから。  犯人につい...全文を見る
○安住委員 何か質疑するのもがっかりするような答弁でございましたが。総理、笑わないでくださいよ、これは我々の身分の問題ですからね。総理だって衆議院議員なんですから。  はっきり言わせてもらいますと、法案さえ承認すれば、行政府の方が言ってみれば基本計画も何も策定していくから、国会...全文を見る
○安住委員 いや総理、それは逆ですよ。今の現時点ではわからないわけですよね。そうでしょう。そうしたら質疑できないじゃないですか、具体的なところを。  だから具体的に、だって、仮に総理の言葉を逆にとると、例えばそれが本当に今想定されているような地域以外のところに行くというのも、こ...全文を見る
○安住委員 現時点ではそうだと思います。  しかし、総理、では、逆に言えば、時限法である、根拠法であるということは多分想定し得る答弁なんで、それは最初に私言っちゃいますけれども、PKO法や周辺事態法で国会承認を認めているのはなぜでございますか。
○安住委員 私は、私の考えも多分総理はわかっていらっしゃると思います。  私の根拠は、国権の最高機関がこの我々のハウスであるという憲法四十一条に基づけば、ここからはちょっと法律論から少し離れるかもしれないけれども、あえて言わせていただきますと、さっき総理は最初のところで、自衛隊...全文を見る
○安住委員 だから、それは、総理、私の解釈でいうと、法律を決めるのは、法律を承認するのはもちろんハウスの仕事なんですよ。これは国民の皆さん、なかなかわかりにくいと思うんですけれども、この法案はいわばルール、変な話ですけれども、私は、マニュアルを書いているものだと思いますよ。だって...全文を見る
○安住委員 続いて、私は法律に従ってやりますが、ただ、法律に従ってやるといっても、項目別にやってもなかなかテレビを見ている皆さんもわかりづらいので、自衛隊の活動領域、活動について大別するような形でやりますから、法案を、今までは目的のところからずっと来ましたけれども、種別に分けてち...全文を見る
○安住委員 大臣、では、これは、柳井駐米大使、厳重注意するんですか。
○安住委員 いや、大臣、ちょっと待ってください。  不愉快だと思っているということですか、この意見具申。
○安住委員 実は、これは意外と、私、大臣そこまで答弁するので、もうちょっと、今、一問でやめようと思ったんですけれども、踏み込んで質問させてもらおうかなと思っているんですけれどもね。つまり、これはとりようによっては実はえらい問題を内在しているんですよ。というのは、大臣、私もすごく不...全文を見る
○安住委員 外務大臣。
○安住委員 どうぞ田中大臣、これは私も主体的に決めたということを前提に話しているんですから、もしこういうことがあったら、これは柳井大使に対して、非公式に何か意見を言ってくるんだったらわかるけれども、意見書を出すなんというのは、これはただならないことだと私は思っているんですよ。つま...全文を見る
○安住委員 それでは、その中で問題となるところだけ質問させていただきます。  最大の問題は、法律で使っている用語ではなくて、国民の皆さんにわかるために少し簡単な言葉で言うと、後方支援、つまり武力行使を行う他国に対してサポートできるところはどこかということをまず話をしたいと思うん...全文を見る
○安住委員 次に具体的な質問に入ろうといったら、長官、ちょっとそこまで踏み込んで答えをなさいましたので、じゃ、私も聞きます。  総理、実はこれは意外と大事なんで、細かい法律の話でございますが、ちょっと答弁を、意見を、もしあれば後で聞きますので、聞いておいていただきたいんですけれ...全文を見る
○安住委員 私は理解しません。なかなかちょっと、今のは私の答えというか聞きたいのと違うので、私ちょっと今ざっと思いついたので言いますけれども、これ、総理、今ちょっとざっと書いたんですよ、皆さん。  長官、つまりこういうことでしょう。A地点で戦闘行為が行われている。戦闘行為が起き...全文を見る
○安住委員 いいですか。ちょっとこれは難しいんですよ。難しいというか、私は自分なりには理解しているつもりなんだけれども。  日本が、例えば、これは具体的に言いましょう。戦闘地域というのはアフガニスタンだとしますね。ここに直接やはり武器をやるというのは、距離の離れているというのは...全文を見る
○安住委員 つまり、問題なのは、そこまでいいんですよ。そこまでいいというのは、法律的にはそういう解釈ですねということですよ。その場合、どういうふうに解釈するかというと、日本がB地点まで物品を輸送した。しかし、さっきちょっと長官はこういうふうに言いましたね。これはどうですか。例えば...全文を見る
○安住委員 つまり、そこからは総理、今何で聞いていたかというと、これは政治的な判断を必要とするという議論になっていくんだと思うのです。つまり、総理、ここでまた、法律論ではなくて、国際社会がどう見るかという認識が私は実は非常に必要だと思うのです。  今私が言った連続性からいうと、...全文を見る
○安住委員 私は、だから、理屈はそうかもしれませんがと言っているじゃないですか。国際社会の中で、つまり兵たん部なんですよ、やはり総理、これは。兵たん部で武器を、だから、さっき言ったように、連続性が極めて密接なんですよ。多分ディエゴガルシアとアフガニスタンって、そうでしょう、総理。...全文を見る
○安住委員 私は、総理がそういう発言を多分するだろうなと思って、きのう宅急便屋さんに聞きました、荷物をいつも運搬しているので。総理、それは違うと思いますよ。  いいですか。一般論で言うと、武器弾薬は危険物じゃないですか。危険物の取り扱いを決めている法律もあるんですよ、国内には。...全文を見る
○安住委員 総理、そうは言ったって、一般貨物と自衛隊の武器に関係するものを、一々一々、はいどうぞ、はいどうぞといって、それは余り想定できないんですよ。そうでなくて、法律論で私はだめだと言っているんじゃないですよ。わかってもらえますよね。  つまり、私はそのものを、外交のこととか...全文を見る
○安住委員 だから、やれるということと、やらないということはあるんですよ。法律論でやれても政治的にはやはりここは考えないといけないということはあるんじゃないですかと総理に言っているんですよ。あなたのお話を聞いていて、私が一番ちょっとがっかりしているのは今のお話です、総理。  つ...全文を見る
○安住委員 それじゃ逆に、外務大臣、聞きますが、アメリカを含む他国の軍隊から、仮に、現時点も含めてですが、武器弾薬の輸送をしてほしいという要請は来ておりますか。
○安住委員 今後のことを言ったら、また先のことなんかわからないということになるので聞きませんが、総理、我が党は、このことで申し上げると、非常にやはり、物品の搬送、医療器具を含めて、食糧も、総理がおっしゃるその他大勢のことは、私ら、もうそこはいいでしょうと言っているんですよ。しかし...全文を見る
○安住委員 総理は十五日に韓国に行かれるんですか。決まったんですか。
○安住委員 先に中国に行かれて、江沢民さん初め主要な幹部と会われたわけですね。そして、今回また韓国に行かれるわけですね。  報道によりますと、自衛隊の海外への派遣については慎重にしてほしい旨、江沢民さん、総理におっしゃったんですか。何かそういうことを報道でちょっと聞きましたけれ...全文を見る
○安住委員 報道を見ても、中国の方からの会見もありましたので、私はそれを見ました。つまり、自衛隊の派遣については、歴史的なこともあるので、テロに対する国際協力であっても、やはり周辺諸国の理解を得て慎重にやってほしい旨の発言があったように聞いておりますが。  私は、総理、ここで申...全文を見る
○安住委員 次に、それでは、今、軍事的サポートと言うとちょっと語弊がありますが、その方がわかりやすいので、中谷長官、次に人道的支援ということについて、少し我々の問題点を指摘させていただきたいと思うのですね。  具体的に、長官、基本計画で決めないといけませんが、どんなところで、ど...全文を見る
○安住委員 確認をします。  つまり、被災民を含めた人道支援をやるときには二つの条件があると。それは、国際機関からの要請と、それから当該地域の属する国家、国家ですね、中谷長官、その同意が要るということでよろしゅうございますね。確認です。
○安住委員 この話をするときに、国民の皆さんが、この間小牧基地から飛び立ったC130六機ですか、これはもしかしたら、何か総理が出した対米支援、失礼、テロ対策防止法のあの法案を受けて派遣されたんじゃないかという誤解をしている方も結構いると思うのです。国民の皆さんです、私は誤解してい...全文を見る
○安住委員 大臣、被災民の支援で、PKO協力法の、例えば現行法の枠の中でいっぱいできることがあるのじゃないですかと私は質問しているのです。もう一回答えてください。ちょっと違いますよ、今の答弁。また事務方ですか。
○安住委員 今言った話でいうと、例えば毛布なども大量に送れるんですよ。すると、C130六機で何枚と言いましたか、毛布二百枚、テント三百十五張り。しかし、想定される難民は今だけでも百万人。実は、とても足りないのですね。これは日本だけで全部やれという話ではないのです。  しかし、例...全文を見る
○安住委員 ですから、私は自衛隊ができることが何なのかということも今からちょっと話をするのですが、その前に、こういう現地に行っている方々の話を聞くと、本当に厳しい、厳冬のようですね。我が国は北海道までしかありませんから、本当のあの国の冬の厳しさとかは、我々は多分理解していないのか...全文を見る
○安住委員 そうなると、では自衛隊はどこでどういう活動を具体的にやるのか。自衛隊の皆さんに行ってもらってやらないといけない地域、また、やってもらわないといけない、自衛隊でしかできない理由というのを、やはりこれはないとだめなんですね。ですから、そこは長官、自衛隊がなぜやるのか、自衛...全文を見る
○安住委員 治安が乱れて、自衛隊でないとなかなか難しい地域ということなんですが、多分、中谷長官、そういうところでNGOの皆さんも頑張っておられるんじゃないですか。どう思いますか。
○安住委員 これは総理になるか、官房長官になるかなんですが、また政治的な判断ですが、今の話でいうと、自衛隊の皆さんに被災民支援を本当にやってもらうのであれば、逆に言うと、さっきの武器弾薬の問題も含みますが、やはり武力行使からできるだけ距離を置いた方が現実的ではないかという意見が実...全文を見る
○安住委員 例えばアフガニスタンにしてもパキスタンにしても、私どもの解釈でいうと、非常に日本に対しては親日的な地域であります。我が党も首藤信彦議員を派遣しまして、きのうの朝、実はパキスタンから帰ってまいりまして、その話は鹿野委員からも説明がありましたが、これは法律論でなくて実態論...全文を見る
○安住委員 実は、個人的なことで恐縮ですが、私の地元に大きな松島基地というのがあるんです、航空自衛隊の。それに隣接したところに私も住んでいますから、自衛隊に歴代行っている父兄の方が結構いるんですよ。私、このことがあって、父兄の方の何人かにお会いしたら、やはり息子がそういうことを上...全文を見る
○安住委員 だから総理、そこで私と総理はちょっと違うのですよ、そこから先が。だからこそ国会承認が必要だという話を私どもは言っているのですよ。親御さんを含めて安心してもらうためには、やはり国会が多数で賛成した方が好ましいのじゃないですかと。  さっきから塩川財務大臣は本当に深くう...全文を見る
○安住委員 やはり、意外と本当にかたい答弁で、しっかりしているなと思いました。  それでは、活動の地域、武器使用ということに入ります。  今まで言ったのは、自衛隊ができるエリアというか、分野ですよね。しかし、その活動をするに伴う要件は、つまり活動地域と携帯できる武器という大き...全文を見る
○安住委員 防衛庁長官、要するに、私どもも、やはり周辺事態法に準じた歯どめが必要だと思うのですね。つまり、他国の領域に踏み込んでいくというのは、やはりこれは大変なことですから、その国の同意が必要である。しかし、そこで私は大きな問題があると思うのです。  例えば、仮に他国の指導者...全文を見る
○安住委員 中谷長官、具体的な話をちょっと聞かせてもらいたいんですけれども、これは、一番多分問題になるというか、行くか行かないかというときに大きな問題になるのはパキスタンですよね。どう考えても、それはパキスタンを想定せざるを得ないと思うんです。これは国会ですから多分なかなかそうで...全文を見る
○安住委員 そこまではわかりました。  そこで、福田官房長官、こういうことになるんじゃないでしょうか。現実論で言うと、やはり基本計画策定時における一番大きな政治決断をしないといけないのは、パキスタンがそういう地域であるかどうかということになってくると思うんです、私は。  しか...全文を見る
○安住委員 だから、官房長官、実のある議論をしたいですよね、仮想でなく。(発言する者あり)もうじきできる。できるためには、国会で基本計画の承認をするための質疑をやはりした方が、私は、仮想の、架空の話じゃなくて、実質的な議論が国民の皆さんの前でできると思うんですけれども、いかがです...全文を見る
○安住委員 私は、派遣できる自衛隊の地域が他国の領域になったということは、これは本当に歴史的なことであります。しかし、何も侵略を目的に武力行使に行くわけじゃありませんから、しっかりとした歯どめをかけて、被災民の支援をやるために、あえて言えば、民間の方々が積極的にやっていらっしゃる...全文を見る
○安住委員 もう国会承認のことは申しませんけれども、だからということを私どもは申し上げます。  そこで、武器使用の問題になるわけです。つまり、持っていく武器、そしてそれを使用するための基準ということはあります。まあこれまで本当に、PKO協力法のときも神学論争的なことをずっとやっ...全文を見る
○安住委員 つまり、自己防衛といいますか正当防衛、ちょっと余りこの話は専門用語を使うと国民の皆さんわかりにくいので、緊急避難ということをPKOの場合であれば言っている。  それで、自衛隊法の例えば百条の八では、輸送業務をやっているときに、その輸送を自衛隊員がやっていて、その保護...全文を見る
○安住委員 法制局長官、何か元気がないんですね。もにょもにょとしゃべって、やはり都合が悪いからかどうかわかりませんが。  あなたの今おっしゃっている話でいったら、私の認識では、それは正当防衛と、今までの概念と何も変わらないじゃないですか。緊急避難でしょう。何でこれはあえて自己ま...全文を見る
○安住委員 それはおかしいですよ。膨らましただけだと言ったけれども、膨らますということが大変なことだと言っているんですよ。  いいですか。自衛隊法の百条の八をあなたは引用なさいました。だから、それは認められているんですよ。しかし、それは輸送業務に当たった保護の者なんですよ。そう...全文を見る
○安住委員 この話をやっていると、もう二時間も三時間もなっちゃいますから。あなたの答弁聞いていてもしようがない。後で議事録をしっかり読んで……(発言する者あり)静粛にしてください。議事録をしっかり読んで、また私の方で質問します。  しかし、いいですか。つまり、私は反対しているん...全文を見る
○安住委員 私は、もともと法制局長官は官僚の出身だけれども、それがまるで不磨の大典のようにがんとはびこって、はびこるという言い方、そうですね、立ちはだかって政治論をある種規制してきたやり方というのは間違いだと思いますよ。おかしいですよ、総理。逆に言うと、法制局長官は政治家でもいい...全文を見る
○安住委員 総理、内閣法制局はあなたの統理のもとにあるんですから、あなたがやれることはたくさんありますよ、もし本当に私と同じことを言っているのであればですよ。  私はぜひ、そういう意味では、PKO協力法でPKFというのは今凍結されているんですよ。Fというのは当てはまるかどうかわ...全文を見る
○安住委員 つまり、これは警護出動という概念を新たにふっと持ってきましたけれども、やはり警察のやれる範囲、警察がどこまでやれるか、そしてまたその上に治安出動があるわけですね。それは多衆集合とかいろいろなことが時代に合わなくなってきたんです。だから、例えば治安出動の出動概念を見直す...全文を見る
○安住委員 長時間にわたってありがとうございました。  終わります。
11月27日第153回国会 衆議院 安全保障委員会 第4号
議事録を見る
○安住委員 おはようございます。民主党の安住でございます。  私は、きょうは安全保障委員会まで来まして質問させていただきます。私は、実は党内でPKOの改正作業をやっているチームの責任者なものですから、きょうこうして一時間ほど質問させていただきますが、まず長官、よろしいですか。 ...全文を見る
○安住委員 私は何を言いたいかというと、PKOの重要性というのは、少なくとも二十一世紀の前半、実は、私は、日本外交の多分柱になる話だと思うんですよ。現行の憲法がそのままであることを前提にすればなおさら、専守防衛とは違う概念で国際貢献をするとなれば、国連からもそういう強い要請がある...全文を見る
○安住委員 それは与党の責任放棄ということになるんです。我々は実は案を出しているんです。つまり、何を言いたいか。五原則のことはまず置いておいて、PKFの本体業務の解除ですね。イからヘと言うと速記の方に、後から、何を言っているのかよくわからないかもしれませんが、イロハニホヘのヘです...全文を見る
○安住委員 私は全く納得できないわけですね。全くこういう答弁というのは、何か中谷長官らしくないなと思います。  私は、実態論として、警護業務をなくすと実はニーズにこたえられないんじゃないかと言っているんですよ。では、警護業務を付与する場合、今の武器使用で大丈夫なのか、そういう議...全文を見る
○安住委員 PKOの五原則の見直しや任務の拡大については後半の部分で、福田長官も多分お見えだと思いますから、そのときにまたちょっとやります。  田中外務大臣、けさですか、お戻りになったのは。御苦労さまでございました。パキスタンを訪問なさって、ムシャラフ大統領とも会見をなさって、...全文を見る
○安住委員 我が国とパキスタンの間にはいろいろな問題があって、CTBTの問題等もありますが、大臣の方からそのことについては、ムシャラフ大統領に対しては何をおっしゃったんでしょうか。
○安住委員 公式な会談はそうだったと思いますけれども、行かれた体感で伺いますが、パキスタンの政治情勢というのは、つまりムシャラフ体制というのは今後どうですか、安定感があるというふうにお感じになられましたですか。
○安住委員 アフガニスタン情勢については、大統領を初めパキスタン政府の高官は何か新しいお話はなさっていらっしゃったでしょうか。
○安住委員 いえ、私が申し上げているのは、北部同盟とタリバンとの戦闘状況ですね。ビンラディンがどこにいるのか。かなりマスコミのニュースも統一的な話でないんですよ。ですから、クンドゥズ州の交戦、それからいろいろなところでの戦闘状態について、新しい話や情報というのはありましたですか。
○安住委員 アフガニスタンの問題をめぐる暫定政権の緊急設立に向けた話し合いが、要するにボンで始まるということです。  ブラヒミさんの尽力に対して、G8の外相声明というのが出て、それを支持するという、きのうの夜ですか、私もそれは英文と日本文で見せてもらいました。確かにおっしゃるよ...全文を見る
○安住委員 それは、杉浦副大臣の言っていることは、時系列の状況からいくとそうかもしれませんが、実は、ブラヒミさん初め国連は、違うことで悩んでいると思いますよ。新たな形での、新たな時代のPKOということでどう対応すべきかを悩んでいるんであって、国連のいわゆる派遣条項にこれが適するか...全文を見る
○安住委員 アフガニスタンの復興ということでいうと、今の福田長官の話は了解をいたしました。  アフガニスタンにちょっと限定をして具体的な話をさせてもらいますと、私は、たしかあれはテレビか何かで見たんですけれども、アメリカの国防長官が地雷の除去等について、例えばというクレジットつ...全文を見る
○安住委員 全くそのとおりなんですね。例えば、私は、政治家がそういう発言を、知識なくと言ったら変ですけれども、もしそういう発言をするのであれば、それは大きな責任があると思うんですね。  私もいろいろ聞いたので、これはちょっと議事録に残しておきたいので確認をしますと、例えば、長官...全文を見る
○安住委員 一千万個ですね。  それでは、日本には地雷の除去をするための部隊というのがありますね。これは各師団に一個ずつぐらいあるんですけれども、人員と、大体どれぐらいの規模なのか、そして、その人たちは一日平均すると、対戦車地雷だとどれぐらいの地雷の除去が可能なのか、ざっと説明...全文を見る
○安住委員 これは大変なんですね。ソナーと一緒で、物すごく耳を冷静にそばだてて、二十分ぐらいで集中力が途切れるぐらい集中しないと、地雷というのは見つからないそうですよ。それでも一個見つかるかどうかですよ。  今、アフガニスタンに一千万個ですね。日本の部隊が行って、それも専守防衛...全文を見る
○安住委員 カンボジアでも、基本的にはカンボジアの新政権が主体となって地雷の除去をして、それに対して物的、人的支援をしていくというのが、これは常識なんですよ。  福田長官、確認ですけれども、地雷の除去に対してこの方法、つまり今のやり方というのをしっかりとアフガニスタンでも踏襲す...全文を見る
○安住委員 今の、これは確認ですけれども、PKFの本体業務の中にあるニですね、つまり放棄武器の収集、保管、処分ということに地雷は入るというふうな認識でいいですね。そういうことですね。
○安住委員 わかりました。  ぜひアフガニスタンの復興支援は積極的にやっていただきたいと思います。私は、アメリカがあえてそういうことを言ってくるとは思いませんけれども、別口で何とか地雷の除去をというようなことを言ったときには、やはりそれは大変なことですから、慎重な対応を強く日本...全文を見る
○安住委員 東議員の考え方と私は非常に近いので納得は非常にしますけれども、そこでやはり、専守防衛といいますか、そういう概念の中で国際貢献、今の現行憲法の中でやっていくというのは、すごく大変なことだと思うんです。しかし、現実論で言えば、竹を割ったようにはいきませんから、現行法の中で...全文を見る
○安住委員 そうだと思うんですね。つまり、国ないし組織というふうにだんだん敷衍してきた。私が言っているのは、その紛争当事者が存在し得ないような場合のPKO活動というのが出てきたということです。紛争当事者が全く存在をし得ない、なおかつ紛争当事者の一方だけが生き残っていると言ったら変...全文を見る
○安住委員 どっちの方でお話しなさっているのかよくわかりませんでしたけれども、やはり私は、実態として、実態としてですよ、これからは、国内における内戦状態の中で、一方ないし両方の紛争当事者が、先ほども申し上げましたが、存在し得なくなった場合等々、多種多様な状況があって、その中で、解...全文を見る
○安住委員 私も堅持をすべきだと思いますけれども、ルールですから。だから、中身をどうするかという話ですよ、現実論に合わせて。  そこで、もう時間がありませんが、二問だけ伺います。  法制局長官、先ほど、警護業務を私は少なくとも、全くだめだというんじゃなくて、選挙監視要員やNG...全文を見る
○安住委員 いやいや、多分そうだと思いますけれども、私が言いたかったのは、つまり、自然権的権利で、それでまた「自己の管理の下に入った者」という話ですと、仮に警護業務を認めた場合に、警護業務の場合であると、警護をしている人間が襲われたりなんかしたときに、こちらから出向いていって交戦...全文を見る
○安住委員 終わります。