井出庸生

いでようせい

小選挙区(長野県第三区)選出
自由民主党
当選回数4回

井出庸生の2016年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月13日第190回国会 衆議院 法務委員会 第1号
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○井出委員 維新の党、信州長野の井出庸生です。本年もどうぞよろしくお願いをいたします。  きょうは、私も、先ほどの公明党の吉田先生と同じ問題意識で、人事院勧告のフレックスタイムのことで、特に育児に関するようなところの言及もあったもので、男性の裁判官、男性の検察官、この育児休暇の...全文を見る
○井出委員 今、男性、女性問わずにという、少し希望が出てきたかなと思ったんですけれども。  運用の方はどうですか。しっかり、男性、女性、とれているんでしょうか。
○井出委員 今、女性はほとんど全ての方が、男性も七十人中の五人というお話があったかと思うんですが、報酬はなしというお話があったかと思いますけれども、職務の、休む前と休む後の、復帰といいますか、ざっくばらんに申し上げますと、私はもともとマスコミの世界におりまして、特に女性の記者です...全文を見る
○井出委員 先ほど逢坂先生から裁判官は大変抱えている事件数が多くて忙しいという話もあったんですが、少し前の漫画になるんですが、「家栽の人」、昨年、作者の毛利甚八さんがお亡くなりになられた漫画がありまして、家庭裁判所の判事さんを描いた漫画で、実在するモデルがいるというような話もちょ...全文を見る
○井出委員 人事局長にお伺いしたいんですが、現場にいらっしゃったときに、自分の同僚ですとか、部下ということはないでしょうけれども、自分より年の若い人たちが御結婚されたり出産されたりというところを現場でも実体験としてあるかと思うんです。  今、男性についても進めていくというような...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  次に、検察官のことについて伺いたいと思います。  検察官についても、過去の法務委員会の答弁とかを見ますと、検察官が休日に出勤することも珍しいことではなく、残業についても常態化している現状にあるが、刑事司法のかなめとしての自負を持って日々の...全文を見る
○井出委員 そうしましたら、林刑事局長にお伺いしたいんですが、実務経験に照らして、やはり男性が育児休暇をとる、または部下に勧めるということは難しいでしょうか。
○井出委員 少しずつふえてきているという話ですが、政府の方では、二〇二〇年にたしか男性一二%でしたか、そういう取得率の目標を掲げていて、平均を見ると何か二%前後だというような話を新聞記事とかいろいろなところで目にするんですが、私もだんだん広がってきていることは大変結構だと思います...全文を見る
○井出委員 きょうは裁判官と検察官について話を伺いまして、基本的には検察官の育児休業の推進というものは法務省でやっていかれると思う。裁判所の方は、そこもやはり最高裁ということになるんですか。ちょっとそこだけ。
○井出委員 裁判所も検察官も司法修習が一緒であり、また全国転勤、その辺の苦労は同じかと思います。それぞれ独立した組織であると思いますが、ぜひ、ワーク・ライフ・バランス、その辺の意識のところはそれぞれで切磋琢磨して取り組んでいっていただきたいなと思います。  きょう、この質問をさ...全文を見る
01月13日第190回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○井出委員 維新の党、信州長野の井出庸生です。本年もよろしくお願いをいたします。  先ほど自民党の石田先生が復興のことに少し触れられておりましたが、私も、ここまでの補正予算の審議また本会議を通じて少しこのことを伺いたいと思いましたので、質問をいたします。  まず、総理に伺いま...全文を見る
○井出委員 もう一つ、事実関係を総理に伺います。  政府の復興推進会議、これは議長は安倍総理ですが、「政府の復興推進会議は、一六年三月十一日で震災五年を迎えるのを機に「東日本大震災からの復興の基本方針」を改定し、仮設住宅の解消を目標の一つに掲げる。」この部分は、総理、いかがでし...全文を見る
○井出委員 今、期限を切ってやることは難しいというお話がありました。  復興大臣に申し上げたいのですが、きのう質問を通告する段階で、きょうは総理にお伺いをしたいと。それは、復興大臣に答弁されると、私の頭の中も、また皆さんの頭の中も、震災以外の話題が頭に出てきますので、きょうは総...全文を見る
○井出委員 先ほどの自民党の先生と復興大臣のやりとりの中で、自分は現場主義だというお話がありましたが、ぜひ、これまでの大臣にかかわるさまざまな報道、またお金の問題、そういうものが国民の頭から払拭されるように、しっかりと現場で汗をかいていただきたい。そのことをお願いしたいと思います...全文を見る
○井出委員 もう一つ読売新聞の記事を紹介させていただきたいんですが、これは一月の十一日の記事でございます。  震災から五年、仮設住居一万四千戸超という見出しなんですが、読売新聞が岩手、宮城、福島、被災三県四十六市町村に調査をした。  仮設住宅の中でも県設仮設住宅、民間の仮設住...全文を見る
○井出委員 今、一年ごとにハードを整備してきているということで、恐らく平成二十八年度の当初予算も、ここ数年と同じぐらいの規模の補修の予算というものが予算案でこれから出てくるのかな、そういうふうに想像はしているんですが、私が申し上げたいのは、仮設住宅というものはすぐにつくらなければ...全文を見る
○井出委員 きょうこういう質問をしておりますのは、実は、総理の年頭の所感ですとか年頭の記者会見、また昨年十月の第三次安倍内閣発足の記者会見を聞いていたときに、平成二十四年末に総理に就任されたころと比べて、国会で質問すればきちっと答えていただいているんですが、復興に対する御自身の発...全文を見る
○井出委員 昨年の十二月にも、たしか岩手の方に行かれているかと思います。総理がたびたび被災地に入られておることはわかっておるんですが、総理は就任されたときはまず最初に福島に行った、そのことをいろいろな場所でお話をされていて、私はそのことに対する熱意というものを非常に感じたんです。...全文を見る
○井出委員 終わります。どうもありがとうございました。
02月08日第190回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○井出委員 維新の党、信州長野の井出庸生です。  きょうは、高木復興大臣に、復興大臣の職責に対する高木大臣御本人の思い、率直に言えば、どれだけの思いを持って復興大臣というお仕事に取り組んでいただけるかを伺って、問うてまいりたいと思います。  先日、二月の一日なんですが、とある...全文を見る
○井出委員 パーティーに御出席された方からの情報によりますと、大臣というのは本当に厳しい、私を見ればよくわかるというふうに思います、そうおっしゃられたときに、会場は、どういう種類の笑いなのかわかりませんが、笑いが起こったと聞いております。  今、国会の運営のことですとか、御自身...全文を見る
○井出委員 同じその御挨拶の中で、今申し上げました御発言の後に、そこに続けて、だけれども、どんなに厳しい道でも、政治家たるもの、一度大臣になっていかないと上には行けません、そんなようなことも御発言をされておりますが、高木大臣にとって、復興大臣、大臣の職というものは何かのステップな...全文を見る
○井出委員 先日、予算委員会で私が安倍総理大臣と復興の仮設住宅のことをお話しさせていただいたときに、前の委員の先生方とのお話の中で、高木大臣が、現場主義である、現場で汗をかく、そういうようなことをおっしゃっておりまして、そういう思いが今おっしゃるようにふだんからあるのであれば、こ...全文を見る
○井出委員 今、回数ではないというお話がありまして、委員長席にいらっしゃる竹下先生も就任直後から精力的に被災地に入られておりますし、その前に復興大臣をされた根本先生も、高木大臣と回数でいえば同程度の回数入られているのかなと思います。  大臣がこれまで二十回入られたということで、...全文を見る
○井出委員 一つ、今お話の中で言及されなかった問題について伺いますが、大臣は、十二月の九日に福島第一原発を視察されていると思います。そのとき、どのようなものを見て、どうお感じになって、その視察についてどのような御発言をされたか、伺います。
○井出委員 今、しっかりと汚染水対策も進めていかねばならないというお話でしたが、十二月の十一日、その九日の福島第一原発から戻られた記者会見で、大臣はこのように視察について述べられております。視察では、凍土壁の建設現場や、サブドレーン設備、海側遮水壁等の汚染水対策の現場を視察し、作...全文を見る
○井出委員 十二月三十一日の毎日新聞朝刊によりますと、福島第一原発事故で汚染水がふえている、海側の地下水が放出をできていない、そういう記事が出ております。  概要を御紹介しますと、東京電力福島第一原発で、一連の放射性汚染水対策が効果を発揮せず、逆に全体の汚染水量をふやす事態に陥...全文を見る
○井出委員 十二月にそういう報道があって、一月の下旬にもありまして、二月に入ってからも、二月の三日、読売新聞が同じような内容で、汚染水対策が一進一退であるということを報道しております。  最近の報道は承知しているとありますが、汚染水が、大臣が視察に行かれたときは物すごく穏やかで...全文を見る
○井出委員 年末に記事が出てからは、今二月ですので、ある程度時間がたっていると思います。  大臣は、私が行くといろいろ大変だと今おっしゃいました。先ほど柚木委員との質疑も私聞いておりましたし、また、お葬式のお金の問題、あちらの問題などは法律違反にかかわることですから看過できない...全文を見る
○井出委員 先日の一月十三日、私が質問をさせていただいたときの予算委員会なんですが、私は、安倍総理大臣に質問する機会をいただきましたので、仮設住宅の問題を総理大臣とやりたい、そのことは事前にも申し上げましたし、その十三日の委員会でも重ねて申し上げたと思います。  そのとき、高木...全文を見る
○井出委員 冒頭のある国会議員の方のパーティーの御発言もそうなんですけれども、大変厳しいというお話、それを聞いている方、また私も新聞でも読みましたし、参加された方からも情報をいただいておりますが、繰り返しになりますが、大臣は今いろいろな問題で説明を求められている。私、十三日も申し...全文を見る
○井出委員 今そのように言っていただきましたが、パーティーのときに、最後に、明後日から予算委員会も始まります、私もどうなるかわかりませんけれども、耐えて耐えて耐え抜いて頑張り抜きますと。  これを聞いていても、私は、その耐えて耐えて耐え抜いてが、復興のため、被災地に入って、先日...全文を見る
○井出委員 このパーティーの発言なんですけれども、私は、その発言の全てを見させていただいて、非常に、大臣という職に対する、大臣というお立場に対するこだわりは伝わってきました。しかし、復興に対する思いというものは、残念ながら、きょうここでお伺いをするまで感じることはできませんでした...全文を見る
○井出委員 終わります。どうもありがとうございました。
02月25日第190回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号
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○井出分科員 維新の党、信州長野の井出庸生です。よろしくお願いをいたします。  私は、親子、親とか子という、私みたいにたまたま元気に育ててもらうと余り意識することはないんですが、児童相談所ですとか里親の皆さんの話、また児童養護施設などに通っておりますと、親とは何ぞや、子とは何ぞ...全文を見る
○井出分科員 ありがとうございます。  冒頭の野口英世の話、そういう心の部分などはまさに法律では書きようのない親子のありようだと思います。  その後、今、法律の親子について御説明をいただきましたが、円満なというか、親子、お父さん、お母さん、子供がいい関係で、その子供が自立をす...全文を見る
○井出分科員 今の答弁のお話しぶりから聞いていても大変難しい問題であるということは私も承知をしておりますが、ただ、そうはいっても、実親のもとを離れざるを得ないお子さんを里親に出す、施設に出す、その他の方法がある。今、里親に行くのは一割前後だ、それを今度、何年か後に三割までに持って...全文を見る
○井出分科員 そういう、大変残念ながら実親と離れざるを得ないお子さんの処遇を考えるときに、一つ、親権の考え方。  親権というものは、もともとは親子の、どちらかというと最初は主従関係といいますか、子は親権に属するというような考え方で、日本では、民法そのものではないと思いますけれど...全文を見る
○井出分科員 親と子の法律的な定めと、それを法律では決して書くことができないつながりというものをよく議論して、この里親制度というものはこれから考えていかなければいけないなと思います。  次に、今度は子供の子の方を考えたいんですが、民法では、未成年は二十歳未満だと。きょうは林さん...全文を見る
○井出分科員 今、それぞれの法律についてお話を伺いましたが、選挙権年齢もそうなんですが、民法の成年年齢がどうなるかというところは、今の二法に限らず、これはいろいろな大きな影響があると思います。  大臣に伺いたいんですが、民法の成年年齢が今二十歳である、それを十八歳にしようという...全文を見る
○井出分科員 またこれから法務委員会で本格的な議論に臨むに当たり、きょうはいい人間関係ができたと思いますので、またよろしくお願いいたします。  どうもありがとうございました。
03月01日第190回国会 衆議院 本会議 第13号
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○井出庸生君 民主・維新・無所属クラブ、信州長野の井出庸生です。  会派を代表して、ただいま議題となりました政府提案の平成二十八年度予算三案を撤回のうえ編成替えを求めるの動議に関して、その趣旨を説明いたします。(拍手)  実質賃金の低下、消費の低迷など、日本経済は厳しい状況に...全文を見る
03月09日第190回国会 衆議院 法務委員会 第3号
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○井出委員 維新の党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いをいたします。  きょう、私もまず大臣の所信、法務行政に係るところから入ろうと思ったんですが、予算委員会の大臣の答弁を聞いておりまして、先ほど逢坂先生からも御質問ありましたが、特定秘密のことが今回話題になっており...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  今、そういうことでお話を伺いましたが、この法律、特定秘密保護法ができるときに、会計検査院から、法案作成担当部局と、この法律ができたときの懸念についてやりとりがあったと。それは、聞くところによりますと、三回ほど検査院側と内閣官房の方で文書をや...全文を見る
○井出委員 今、報道等を踏まえてというお話がありましたが、逐条解説と通知、通達というものは、私の素人ながらの思いですと、やはり省庁に与える効力といいますか影響力は違うのではないかなと。逐条解説と、逐条解説をもって通知ということは、それは同等に成り立つのかどうかというところを教えて...全文を見る
○井出委員 重ねて田中審議官に伺いますが、たしか、報道があったのは十二月の八日だったと承知をしております。その後、二十五日までの間にどのような経過で通知をするに至ったのか、もう少し具体的に教えてください。
○井出委員 大臣に伺いたいのですが、岩城法務大臣は特定秘密の御担当も兼務ということになっておるかと思いますし、たしか、法務大臣になられたときに、総理から特定秘密も担当するようにと御指示があったというようなことは、会見で一文述べられているのは会見録を見させていただいておりますが、な...全文を見る
○井出委員 田中審議官に伺いますが、今、岩城大臣からそのようなお話がありましたが、特定秘密の担当大臣というものは、法律が国会で成立してから、松島元法務大臣、上川前法務大臣、そして岩城大臣ですね。審議中は森担当大臣がいらっしゃったと思いますが、この法律が成立してから、なぜ法務大臣が...全文を見る
○井出委員 重ねて伺いますが、この特定秘密の事務を担当する大臣というものは、法務大臣に任ぜられているんでしょうか。それとも、岩城さん個人が特定秘密の担当大臣として任命を受けているのか。そこの御見解があれば教えてください。
○井出委員 恐らく、これまでの問題意識を整理しますと、総理大臣が、岩城大臣御本人の個人の資質として、法務大臣だから特定秘密もやってくれということではなくて、特定秘密は岩城大臣にお願いしますということでの任命だと思うんです。  もう一度田中さんに伺いたいんですが、特定秘密は、きょ...全文を見る
○井出委員 いつか総理と議論することがあったら総理にも直接言いたいと思っているんですが、実際、予算委員会で、この会計検査院の問題でかなり議論、やりとりがあったかと思います。  また、最初にこの特定秘密の担当大臣になった松島さんは、任命された後の最初の会見で、特定秘密の担当でもあ...全文を見る
○井出委員 実は昔、内閣委員会で菅官房長官とこの問題をやったことがありまして、上川大臣がなられた直後だと思うのですが、そのときも官房長官は、八回答弁に立たれたうち六回、総理の御判断というお話をされて議論が深まらなかったんですが、この問題は、いずれどこかの場で総理と直接やらせていた...全文を見る
○井出委員 昨年の十二月十七日に内閣府の独立公文書管理監から、特定秘密を一年間かけてチェックをした、その報告をしますということで報告書が出ておりますが、これにも大臣は責任者としておかかわりがあるのかないのか、教えてください。
○井出委員 田中さんにちょっと御確認をしたいんですが、公文書管理監の監督責任といいますか、トップは今大臣がおっしゃったように河野さんであって、私の認識ですと、独立公文書管理監がさまざまな省庁に特定秘密についての照会をかける、調査を進める、その応対の、省庁が応対すると思うんですが、...全文を見る
○井出委員 もう一度伺いますが、法律の適正な運用、そういうところで岩城大臣をトップにされていると思うんですけれども、独立公文書管理監ですとか、あと、国会にあります情報監視審査会、そういったチェック機関に対する特定秘密保護法の制度全般の説明ですとか統計的なデータですとか、そういう部...全文を見る
○井出委員 確かに、国会報告は、当時ですから上川大臣だったやに記憶をしております。  独立公文書管理監の佐藤さんに伺いますが、公文書管理監の全ての調査というものは、基本的には各省庁が責任を持って応対する。制度全般ですとか数字の積み重ねですとか、そういう部分で岩城大臣筆頭に内閣官...全文を見る
○井出委員 そうしますと、余り公式というか正式には岩城大臣を筆頭とする内閣官房の特定秘密担当部署とは、この調査は公式的には各省庁とやりますということなのかなと思うんですが、岩城大臣は、十二月十七日に独立公文書管理監が出された報告の中身というのは把握をされていますか。
○井出委員 その内容について佐藤独立公文書管理監に伺いたいのですが、私がいただいた文書を読ませていただきますと、平成二十六年の十二月十日から二十七年の十一月三十日まで調査をして、その分について十二月十七日に報告をした。指定をした十の行政機関について、特定秘密の指定が適正に行われて...全文を見る
○井出委員 調査の概要を見ますと、特定秘密の指定の管理簿ですか、これは全部ではありませんが、一〇〇%ではありませんが、情報公開をすれば開示をされると聞いております。また、特定秘密の指定書をごらんになった、物によってはその特定秘密もごらんになったということがこの報告書に書かれている...全文を見る
○井出委員 この報告書を見ますと、特定秘密の指定件数は三百八十二件である、特定秘密を記録する文書等の確認件数は百六十五件であるというところがあって、公文書監としては百六十五件を、実際の特定秘密の書類、特定秘密と判この書いてあるものを確認したいんだけれども、百六十五分の九十一まで進...全文を見る
○井出委員 簡単に言いますと、恐らく、特定秘密というものは三百八十二件あって、一枚一枚の書類というものは星の数ほどある。今のお話ですと、その特定秘密三百八十二の項目のうち、九十一件の項目についてチェックをして、その九十一件の中で実際確かめた特定秘密とそれぞれ印鑑が押してあるものが...全文を見る
○井出委員 実際に、その九十一件、整理すると、三百八十二件のうち九十一件まで調べて、それについては適正だということですか。
○井出委員 その検証、監察、三百八十二件を調べられて、まず適正だとお話しになって、その一方で、九十一件についてはもう少し突っ込んだ調べをしているという認識なのかなと思うんですが、その九十一件というものは、先ほどの御答弁でも、まだ調査の途中ですというお話だったんですけれども、調査の...全文を見る
○井出委員 そうすると、この報告書は、特定秘密の指定行為、手続と言えばわかりやすいのかと思うんですけれども、そこについては適正。だけれども、まだ作業の途中である、実際、その特定秘密の文書がきちっとなっているかというところは途中であって、ですから、私の感覚ですと、その二つの、九十一...全文を見る
○井出委員 例えが余り思い浮かばないので、政治と金の問題で例えますが、恐らく、収支報告書は適正であった、だけれども、その事務所の通帳とか帳簿まではチェックがまだ終わっていません、そういう監査なんじゃないですか。違いますかね。
○井出委員 三百八十二件の指定の手続の部分は全部適正であったと。ただ、その中に、外務省と海上保安庁、外務省二件、海上保安庁一件、記述が整合していないから修正することが望ましい、修正すれば中身は別に問題ありません、説明には納得していますというような話だと思うんですけれども、この三件...全文を見る
○井出委員 三件については修正が必要だったわけですよね。その修正は説明で納得したわけですよね。ただ、その三件というものは表記に修正の必要があるということは、私は、それは少なくとも特定秘密まで、三点についてはきちっと最終までチェックするべきじゃないかなと。  特定秘密の最終までそ...全文を見る
○井出委員 細部の説明まではしかねるけれども、佐藤さんのお立場からすれば自信を持って適正と言える、そんな話なのかなと思うんです。  少し一般論で伺いたいんですけれども、皆さんがやっている特定秘密のチェックというのは、私は、その指定に係るまさに手続の部分の適正と、あと、今言った検...全文を見る
○井出委員 田中審議官に伺いたいんですが、いろいろな情報業務ですので、情報をとったり、ハードとかソフトとかいろいろ含めてお金もかかるかと思うんですけれども、そのチェックというものは、恐らく今のお話ですと独立公文書監はされないと思うんですよね。それは何かチェックするようなところはあ...全文を見る
○井出委員 余り答えになっていないなというのが感想でありますが。  実は、昨年二月四日に私が特定秘密のことを安倍総理に質問したときに総理がおっしゃったんですけれども、特定秘密保護法という新しい法律ができたことによって、新しい仕組みをつくったという意味においては、まさに、秘密につ...全文を見る
○井出委員 きょう、資料を一枚配付しておりまして、私の汚い字でその資料の出典を書いている面が表なんですが、これは「トップシークレット・アメリカ」という本の一部をコピーしたものなんです。  端的に言いますと、アメリカでは九・一一のテロの後に膨大なトップシークレットを扱うようになっ...全文を見る
○井出委員 特定秘密の指定の三要件の別表該当性というものは、一定の基準にはなると思います。それから非公知性、公になっていない。これはなかなか、秘密指定にかかわらない者からすると、検証しづらいところがあるんですが。  一番の問題は、やはり特段の秘匿性なんですよ。特段の秘匿性という...全文を見る
○井出委員 特定秘密保護法が本当にその法律の趣旨のとおりされているのかということについては、私は、今のチェック体制ではなかなか、全省庁横断的に調査をしても、きちっと答えるところと答えないところも、そこも省庁の判断だと思います。  そういう意味では、特定秘密保護法が二十六年の十二...全文を見る
○井出委員 これはこの法務委員会だけで議論していてもなかなか広がらないと思いますし、私もいろいろなところで問題提起はしていきたいと思うんですが、大臣は特定秘密の御担当でありますので、ぜひ、今お話しいただいたような問題意識を持っていただきたいと思います。  ちょっと聞き漏らしがあ...全文を見る
○井出委員 特定秘密の指定というものは、たしか、指定は五年だ、それで延長していく、そういう法律上の決まりになっていたかと思うんですけれども、法律の議論のときに、特定秘密の五年という指定期間、また文書の保存期間、端的に言いますと、例えば五年で指定した、五年で指定したものの中に三年、...全文を見る
○井出委員 この法律は、三十年たてば特定秘密の指定は解く、延長しても六十年までだ、六十年でも、よっぽどのものがあれば指定を解かないというようなつくりだったと思うんですけれども、私は、先ほど申し上げた情報の正しい管理、安倍総理がどういう思いでおっしゃったのか、いま一つまだ腑に落ちて...全文を見る
○井出委員 では、特定秘密の方は終わりますので、佐藤さんと、田中さんも特定秘密のみですかね。では、結構です。ありがとうございます。
○井出委員 次に、難民の関係について伺いたいんです。  岩城大臣、二月二日の記者会見で、記者から、大臣が難民について、「「偽装・濫用防止策」という言葉を使いましたが、今までは「濫用・誤用に基づく申請」という表現だったと思います。法務省として、偽装難民がいるという認識があるのでし...全文を見る
○井出委員 難民の定義というものは恐らく難民条約で決められていると思うんですが、空港で配られているようなリーフレットを見ますと、難民というものは、人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であること、また、政治的な意見を持っている、こうしたことを理由に出身国で迫害を受ける恐...全文を見る
○井出委員 今、慎重な言葉遣い、理解すると局長は言ってくださったんですけれども、今の答弁を踏まえて、改めて大臣からも、私も偽装難民という言葉の使いようというものは非常に慎重にされた方がいいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○井出委員 偽装難民の関係で局長にちょっとお尋ねをしたいんですが、先ほど私申し上げたんですが、空港に来て、港に来て、いきなりぱっと難民ですと申請するという人はほとんどいないと聞いているんですね。日本が島国ということもあるのかもしれないんですが、ちょっと手元にある資料でそういう数字...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  難民の問題だけじゃなくて、日本に外国人が入ってこれる方法、いろいろな滞在の資格ですとか、これからやる技能実習もそうなんですけれども、取り締まる側からすれば、抜け道に利用されているというところもあるかもしれないんですが、来る人間からすれば、何...全文を見る
○井出委員 今、暗数を時々というところをまず少し伺いたいんですが、本当に治安が、身の回りで事件が多いのか少ないのかというのは、突き詰めると、国勢調査にでも何か項目をプラスして、あなたは何かの犯罪に巻き込まれたことがありますかみたいなことをやらない限りは恐らく出てこないと思うんです...全文を見る
○井出委員 二十年と二十四年にやっているものについては、また別の機会に、ちょっと詳しく、個別に教えていただければなと思うんです。  犯罪白書の特集なんですけれども、犯罪白書にその特集が出て、大きく記事が報道されて、それに対して国民の関心というか意識が高まって、では、それの対策を...全文を見る
○井出委員 先国会の刑訴法なんかもそうだったんですけれども、やはり実際、捜査権限を広げるほど、例えば治安が悪化しているのか、量的な問題、質的な問題もありますが、犯罪白書というものは、私は、基本的には、数字は捜査機関の活動実績というものなのかなと思っているんですよ、一般的な治安の概...全文を見る
03月16日第190回国会 衆議院 法務委員会 第4号
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○井出委員 維新の党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いいたします。  早速、定員法の関係から伺っていきたいんですが、私は主に政府の定員の合理化計画、政府の方で総人件費を減らさなければいけない、そこに対して最高裁の方でも協力をされている。  過去を振り返ってみますと...全文を見る
○井出委員 技能労務職員というのは、例えば、電話交換であったり庁舎の清掃、警備、あと運転手さんなんかも含まれているとありますけれども、そのほかにも技能労務職員がやっている仕事があるのか、また、この十年で九百人近い減員になっておりますが、具体的にどの業務の技能労務職員が削減になって...全文を見る
○井出委員 きょう、資料を一枚配付させていただいております。これは衆議院の調査局法務調査室の方で最高裁の資料をもとに作成していただいている資料なんですが、見ていただきたいのは上から三つ目、裁判官以外の職員の年齢階層・男女別在職状況。この二十歳から二十九歳のところ、男性が一千七十二...全文を見る
○井出委員 一つ伺いたいのが警備の関係なんですが、警備員は、女性の方もいらっしゃると思いますけれども、恐らく、一般的、常識的に考えれば男性の方が多いんじゃないか。そこがこの十年ぐらいの間に外注とかに変わってきているんじゃないかなと思うんですが、その辺は私の認識でよろしいかどうか、...全文を見る
○井出委員 裁判所の警備、裁判所というところは、いろいろな方がいい意味においても悪い意味においてもいらっしゃいますし、時折ニュースでトラブルがあるようなことも聞きますから、警備の必要性というものは大変あると思うんです。  この十年間、技能労務職員を減らしてきて、外注等を、今、会...全文を見る
○井出委員 大きな事件、大きな裁判があれば、当然それに応じた特別な体制を組まなきゃいけないと思うんですが、日常の各地方裁判所の警備の体制が、この十年、職員を減らして外注をしていく。そのことによって、例えば人数が一律一割減ったとか、そういう体制の変化があったのかないのかをもう一度教...全文を見る
○井出委員 今、最後に業務の合理化、効率化というお話がありましたが、そうすると、例えば今お話あった二十一年—二十七年で守衛さんが二百九十三から百九十八に九十五人減っている。ただ、その九十五人分を必ずしも外注で人数を埋めているという状況でもない、そういうことでよろしいですか。
○井出委員 二十一—二十七年の九十五人、職員が減っているという数は、全国の地裁、またその支部ですとかそういうところの場所の数等を勘案すれば、一地裁当たりそんなに大きい数ではないのかなと思うんですが、外注で補充している人数というのは、今わかりますか。
○井出委員 外注で必要に応じて補充をしていただいていると思うんですが、先ほどの合理化、効率化というところをとれば、減らした職員の数以上にふやしたりとか、お話から推測すれば、やはり外注で補充している人数の方が、減らした職員より少ないのかなと思います。  今、二十一—二十七年の数字...全文を見る
○井出委員 適切の二文字で片づけられると、その具体のところがわからないのですが。  候補者を選任するときはかなりの人数の方がいらっしゃって、事件によっては傍聴人が多数来ることもありますから、そうしたことへの対応というものは、各地裁、備えはされているのかと思います。  ただ、実...全文を見る
○井出委員 政府の総人件費の削減計画に最高裁、裁判所が協力するというのは、過去の答弁なんかを見ますと、裁判所も国家機関の一員であるから協力する必要があるという答弁も過去にありましたが、ただ、実際は、減員を続けてきている中で裁判員裁判が始まるとか大きな制度の変更もありまして、確かに...全文を見る
○井出委員 毎年の法律改正でありますので、ぜひコストの方もどこかで一度しっかりと数字で検証をしていただければ、そのように思います。  あと、済みません、残った時間で、ちょっと前回質問させていただいた犯罪白書のことで伺いたいのです。  本当はちょっと次回、一生懸命と思っていたん...全文を見る
○井出委員 今おっしゃったように、国際犯罪被害実態調査、これまで七十八カ国、三十万人を超える人々が参加をしてきたということも書いてあるんですが、今おっしゃっていただいたように、国際的にその調査がことし行われないからといって、やはり日本の国内ではしっかりとそういう調査をとっていただ...全文を見る
03月23日第190回国会 衆議院 法務委員会 第6号
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○井出委員 おはようございます。維新の党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いいたします。  このところずっと問題提起されております再犯の防止ということについて、これまでも考えてきたんですが、きょうは、犯罪を犯した人の社会復帰ということ、また、それにつながると思って私が...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  今、禁錮などの刑だった場合は刑を終えて十年、罰金以下の罪については五年というものがありますが、その十年、五年の節目に、過去の犯罪が、十年なり五年なり法で定められた時間を経過したので、刑の言い渡しの効力、前科というものがなくなりますよというよ...全文を見る
○井出委員 十年ないし五年の期間を過ぎて、その方が、職場ですとか地域社会、また、御家族の冠婚葬祭、御結婚ですとか、そういったときに、私は昔、過ち、犯罪を犯しました、でも、十年、五年、そういう刑法で定められた期間、一生懸命生きてまいりました、そういうことを例えば正直に伝えたとして、...全文を見る
○井出委員 今、恩赦の話も少しありまして、これから伺っていきたいと思うんですが、現実の社会を想像したときに、犯罪を犯して、刑を終えて十年たっていても五年たっていても、何かのきっかけで、職場ですとか、その人が一緒に生活している人が、その方の過去の犯罪について知ることもあると思います...全文を見る
○井出委員 十年、五年たった後に、過去の犯歴によって社会生活上の不利益を受けるということはない、刑の効力が失われるので不利益はないという法律上の効果があるというようなお話だったと思うんです。  そうすると、就職などで、その問題で犯歴のある方と雇用主とが対立をした場合、過去の犯歴...全文を見る
○井出委員 今のお話を推測しますと、刑を終えて五年、十年の間は、やはり前科ということで法律上も残るということだと思いますし、それが過ぎると、恐らく、その過去の犯罪というものが、本人のプライバシーに位置づけが変わってきて、それを殊さら公にすることはないというようなお話なのかなと思い...全文を見る
○井出委員 大臣にお尋ねしたいんですが、今、犯罪を犯して、禁錮などでしたら十年、罰金以下でしたら五年がたてば判決の言い渡しの効力はなくなる、それによって社会上の不利益を受けることはないという法律上の効果があるというお話で、今、保護局長のお話を聞いていますと、やはり、五年ないし十年...全文を見る
○井出委員 今、社会復帰を支援というお話もありました。  これから、もう一つ伺いたかった恩赦について伺っていきたいんです。  先ほど片岡保護局長からもお話がありましたが、恩赦というものは、もともと何か、日本でも、記録をさかのぼると日本書紀にそんなようなものが書いてあると。どこ...全文を見る
○井出委員 恩赦というもののもともとの一つの目的の中に、片岡さんも私も申し上げました、裁判の誤りを正すような目的もあった、しかし、再審請求ですとか刑事司法制度の発達によって、恩赦をしなくても裁判の誤りというものを正す道が見つかってきた、そういうお話。  ですから、そこの部分は、...全文を見る
○井出委員 余り明確にというか、行政がやる意図をお聞きしたかったんですけれども、運用の実態面の方をお話しいただいたのかなと思うんですが、恩赦には、王権、日本だったら天皇陛下、皇族の慶弔にまつわるときにされる政令恩赦と、もう一つ、犯罪を犯した個人が願い出て、審査をされてやる個別の恩...全文を見る
○井出委員 海外の事例を少し見ますと、アメリカでも合衆国憲法に恩赦の規定があって、ただ、日本は今、政令恩赦はずっとないやに聞いておりますけれども、個別の、本人が願い出て審査する恩赦は、常時、毎年数十件あるというように聞いておりますが、アメリカでは、恩赦が全くないような年もある。イ...全文を見る
○井出委員 個別の恩赦は、昔の文献を見ますと、恩赦状ですか、何か書面を保護観察所長さんから受け取ったりするような場面もあると聞いているんですけれども、政令恩赦というものは、本人が恩赦を受けたということはわかるものなんですか。
○井出委員 政令恩赦は、何かの法律違反の罪種に照らして、未成年の飲酒であるとか喫煙であるとか、そういうものについて罪を免ずるみたいなケースがあったということは聞いたことがあるんですけれども、それだと、本人の自覚、僕は、私は恩赦を受けたんだというところまでは至らないのかなと。言葉は...全文を見る
○井出委員 個別の恩赦について、手続の関係で伺いたいのですか、まず、刑を終えて、しかるべきタイミングで、犯罪を犯した人に、恩赦という制度があるということがきちっと周知をされるのかが一点。  それともう一つは、恩赦を本人が出願したときに、出願先は、保護観察所であったり検察庁であっ...全文を見る
○井出委員 過去の文献を見ますと、先日、同意人事のあった中央更生保護審査会のことを指していると思うんですけれども、恩赦の出願が多いような時期、確かに、ちょっと古いデータで恐縮なんですが、恩赦は、二〇〇〇年前後、一九九七年から二〇〇二年ぐらいまでの間は、八十件、九十件で推移をしてい...全文を見る
○井出委員 私も、恩赦の復権というものを知ってから、職業の資格などに係る権利を回復するものですから、そんなに重い罪だと、余り恩赦というのはないのかなと思っていたんですよ。軽い罪が対象で、割合すぐに出るのかなと思っていたんです。  それがどうも、昔、保護司の方が手記を書きためた、...全文を見る
○井出委員 恩赦の制度は、恩赦の出願があって、関係者に聞き取りをしたり、実際にその手記を見ますと、保護観察所の方が被害者のところに行って、恩赦にしてもいいかと。これは、恩赦を受けた方のケースしか載っていないので、拒否されたことはわからないんですけれども、中には、被害者の分も二人分...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  きょう、林刑事局長にも来ていただいているので、ちょっと伺いたいんですが、今は私、個別恩赦を、積極的に、少しいい面を捉えて話をさせていただいたんですが、恩赦というものは、一度出た判決、司法権の出した判断を行政の方で変えるということになって、そ...全文を見る
○井出委員 かつては、王権に基づく、王族の何か慶弔があったときということで恩赦を一斉にされて、それは皇族の何か節目があったという、そこで平等性を担保しているんだというような話、公平性があるのかもしれないんですけれども、私からすると、政令恩赦、特に王権の、昔の概念の恩赦というものは...全文を見る
○井出委員 なかなか難しいという話がありまして、個別個別でやっていくのかなとも思いますけれども、ただ、恩赦が、出願したものが滞っているとか、そういうことはないようにしていただきたい。  大臣に申し上げたいんですが、今、再犯の防止に力を入れていくと。一方で、犯罪の件数は減っていま...全文を見る
○井出委員 終わります。きょうはありがとうございました。
03月30日第190回国会 衆議院 法務委員会 第7号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生でございます。ちょっとバージョンが変わりましたが、よろしくお願いいたします。  きょう、まずはけさの朝刊から、新聞の件で一点伺いたいことがあります。  最高裁にお尋ねしたいんですが、けさの毎日新聞朝刊一面、「「最高裁隔離法廷は差別」 ハン...全文を見る
○井出委員 これは言うまでもなく、裁判は原則公開の場でやらなければいけない。公開の場でやらなくていい特別法廷というものは、極めて例外的に、本来であれば、最高裁全十五人の裁判官で構成をする裁判官会議がその特別法廷を認めるかどうかを決めるという制度になっております。  ハンセン病の...全文を見る
○井出委員 調査結果を待ちますが、それまでに質疑の機会もありますので、また取り上げさせていただきたいと思います。  そうしましたら、法案の方の質疑をさせていただきます。  総合法律支援法ですが、もともとこの法律は、第一条の「目的」に、「裁判その他の法による紛争の解決のための制...全文を見る
○井出委員 先ほど逢坂委員も指摘をされましたし、私の問題意識としては、ある一定の事件またお金がない人だけを対象にするということが、果たして本当に広く国民の、端的に言いますと、この案件は扱えますけれどもこの案件は扱えないというような、法テラスは無料ですけれども、これは対象外なので個...全文を見る
○井出委員 次に、弁護士への相談にかかるコストのことについて伺います。  三十分五千円だとかよく言われましたが、最近はどうも変わってきているようです。  平成二十六年八月七日の読売新聞によりますと、当時、札幌弁護士会が全国で初めて相談を無料化した、今まで一回五千円のところを無...全文を見る
○井出委員 法テラスが始まったことによって、札幌弁護士会がそういうことをした。弁護士への相談というものは有料であるべきだ、そういう意見もまだ強いんですが、弁護士の数もふえまして、かつてのように三十分五千円では行かない。相談料金が下がっていく傾向の一つの要因に法テラスがあるんだとい...全文を見る
○井出委員 もともと、お金のない方に対して無料でやることになった。それが、法テラスをきっかけに札幌弁護士会の動きがあり、それから弁護士の増加で価格競争というところも一つあると思うんです。  弁護士の自治とおっしゃいましたが、それは確かに訴訟の中身ですとか弁護士さんの活動というと...全文を見る
○井出委員 法テラスは、もともと、お金のない人、また、今回、震災とか特殊な事案ですとか、恐らく政府の方で、それは税金を投入してきちっと体制を整える必要性があるところを国の方でやろうということで始まっていると思うんです。  今、弁護士会の無料相談ですとか、各弁護士さんがそういう料...全文を見る
○井出委員 法テラスの理念というものは、刑事、民事問わず、全国あまねくということで大変結構だと思うんですが、やはり、制度を始めることによって、コストの面は影響が実際出てきているんだと思いますし、またその人員、事務所の体制、そういったものは日常的にきちっとよくチェックをしていただい...全文を見る
○井出委員 さっきの福祉施設の話もそうなんですけれども、大変重要なところだと思います。  それで、厚生労働省にきょうは来ていただいておりますが、児童相談所は、別に、法律的には親の同意がなくても子供を隔離して保護することができる。この相模原の事例は、親がそれを認めなかった、あとま...全文を見る
○井出委員 去年の九月二十四日の朝日新聞なんですが、児童虐待について「司法も防止の手助けを」という記事を書いておりまして、その中に、福岡市と和歌山県では児童相談所に常勤の弁護士を配置していると。  そこは、置けるところと置けないところ、私の地元の児童相談所なんかはちょっと今の人...全文を見る
○井出委員 きょう、文部科学省の方も来ていただいたので、来ていただいたらちょっとお聞きした方がいいかなと思うんですけれども、学校ですね。  最近、モンスターペアレンツ関係の本を一冊読む機会があって、本は端的に「モンスターマザー」というタイトルで、実際にあった、これも子供が自殺を...全文を見る
○井出委員 先ほど、福岡と和歌山県では児童相談所に常勤の弁護士を配置しているという記事には、捜査機関の方の話も出ておりまして、高松地検ですね。  林さんに伺いたいんですが、高松の地検は、「昨年十二月」、だから平成二十六年の十二月からですが、児童虐待で親が送検をされたら、児童相談...全文を見る
○井出委員 実際に事件が起こった後に、捜査機関側でもそういう取り組みがあって、再被害ですとか再発防止に向けて関係者と話し合いをしている。  ですから、その前の学校や児童相談所も、今回の法律を機に、ふだんからもう少し弁護士さんに入っていただいて、事件にならないようにするのが一番い...全文を見る
○井出委員 今、立証上の問題はないというお話は、七年たって、現状、逃走するおそれがないから在宅でというのは、逃走するおそれ、証拠隠滅のおそれがなければ在宅というのは正しい判断かなと思うんですが、自殺をしようとしてけがをして、そのけがの回復を七年間待っていたというんだったら大変いい...全文を見る
○井出委員 時間を超過して済みませんでした。終わります。
04月01日第190回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。  きょうは四月一日でありますが、法務委員会はエープリルフールはなしということで、きょうもお互い頑張ってまいりたいと思います。  済みません、中村さんに、ちょっと先ほどの関連で、藤原委員との質疑ですね、政党が判決についてどうこうとい...全文を見る
○井出委員 今、刑事裁判の例を出されたんですけれども、それが高裁、最高裁と続いていくのに、一審の判決がどうだこうだと政党が申し上げるのは議論があるということなのかなと思うんですが、ただ、刑事裁判一つとっても、今、裁判員裁判が始まって、裁判員の意見が二審でひっくり返って、その是非が...全文を見る
○井出委員 余りこれを議論すると、私の個人的な考えからすれば、何か要らぬルールをつくることになりかねないのでもうやめますが、これまでと同様の運用をしていただければというところを受けとめさせていただきたいと思います。  特定秘密の関係で、三十日に衆参の情報監視審査会が年次の活動報...全文を見る
○井出委員 きょうはまた独立公文書管理監の佐藤さんにも来ていただきましたが、佐藤さんは、この報告書、衆でも参でも構いませんが、読まれたのかどうか、また、読まれたのであれば、その受けとめを教えてください。
○井出委員 以前、独立公文書管理監の特定秘密のチェックに対していろいろ質問をさせていただきました。そしてまた、国会の情報監視審査会の方からようやく報告書が出てきて、私は、独立公文書管理監の出された特定秘密の報告書、チェックの内容と、国会の、衆参の出された報告書と、これで一つ、議論...全文を見る
○井出委員 コメントしていただいて結構だと思いますよ、政府と国会との議論ですので。コメントしていただいて結構だと思うんですが、私が端的に伺いたいのは、独立公文書管理監の調査の中で、聞き取りの中で、回答できない、持ち帰る、答弁を控える、そういうようなことがどのような状況で行われてい...全文を見る
○井出委員 衆議院の報告書の質疑の部分というのは、当然、公表できる部分、政府の中でこれまで公表していない、それが特定秘密であろうとなかろうと、公にしていないもの、政府が公表を望まないものについては恐らく配慮がされている、そういう注釈も書いてあるので、これがやりとりの全てではないと...全文を見る
○井出委員 衆議院の審査会の報告書、それに関する報道の論評とかも見ておりまして、特に、審査会の中でどのようなことが行われているのか、そういうことが報告書の中に出たということを評価している記事もございました。  しかし、私がいろいろな記事を見ていて、率直というか、この報告書の中身...全文を見る
○井出委員 一回目の報告では、恐らく、私が懸念しているような特定秘密、そもそも役所の方に、提出をしてくれ、一類型でできるだけ複数のものを出してくれ、そういうことで文書の提出を求めているので、そこに変なものが入っているということはおおよそ考えられないなと思うんです。  ただ、佐藤...全文を見る
○井出委員 私が懸念をしているのは、衆議院と参議院の審査会の報告書が出ました。しかし、特定秘密の中までこの一年でチェックをするというケースはほとんど衆参はなかった。その点においては、独立公文書管理監の調査、特定秘密まで行き着くというところは、私は、この一年間に関しては、国会のチェ...全文を見る
○井出委員 誠実に行ってきたつもりと、そんなにつもりのところに力を入れて言わなくても大丈夫ですので、引き続きよろしくお願いをしたいと思います。  それと、きょうは会計検査院の桜田次長さんにも来ていただいているんですが、会計検査院が衆議院の報告書を読んでいただいているかどうかわか...全文を見る
○井出委員 せっかく来ていただいたのに、呼んじゃって大変申しわけないなと思っておりますが。  大臣にちょっとお尋ねしたいんですけれども、私、先日も申し上げたんですが、秘密というものはいろいろなところから得ますし、秘密に金がかかるというようなことも当然現実としてはあるので、先ほど...全文を見る
○井出委員 役割が異なるというお話がありましたが、私は、恐らく将来的には、政府の対外情報機関の活動そのものが、きちっとやっているかチェックすべきだという議論も出てくると思います。特に与党の国会議員ですね。与党の国会議員は政府にも入っておりますから、政府に一度入っている方、政府に入...全文を見る
○井出委員 何か関係者のプライバシーの話がそこで出る、それは捜査以外のことに使用されたくない、それは確かにおっしゃるとおりかなと思うんです。  ただしかし、今、別に電話で詳細な取り調べをするとは到底思っていませんけれども、電話一つとっても、こっちが望まなくても、何か、安全のため...全文を見る
○井出委員 ぜひ、それをめぐって、何かトラブルですとか、被疑者に不利益になるようなことだけはないようにしていただいて、議論はまたの機会で続けたいと思います。  どうもありがとうございました。
04月06日第190回国会 衆議院 法務委員会 第9号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いいたします。  まず、この外国人技能実習制度の私の率直な感想を申し上げるので、大臣からも感想をいただきたいんです。  これは海外への技術移転、国際貢献であると。しかし、この長年の利用によって、多くの外国人を日本に...全文を見る
○井出委員 局長と厚生労働省の審議官にもちょっと、どちらでも構いませんので伺いたいのですが、外国人技能実習生が、今申し上げましたように、かなりの人数が入ってきて、日本のそれぞれの産業の一分野、一業種、仕事の支えになっている、その実態というものはお認めになるかどうか、伺いたいと思い...全文を見る
○井出委員 済みません、厚労省の堀江審議官にも伺いますが、今、十九万人という井上入管局長からのお話がありましたが、前向きに質問しますと、技能実習生が日本において国際的な貢献、日本の産業において欠かせない、大活躍をしている、そういう実態を厚労省としてもきちっと認識、お認めいただける...全文を見る
○井出委員 なかなか手がたいな、そんな感想をお話ししたいんですが。  ただ、現実として十九万人いらっしゃって、当然、労働基準法、労働関係法制の適用のもとに皆さん働いて、実習をされているんですが、この法律の一つ大きな論点に、外国人技能実習生は一つの実習先に入ったら移動の自由がない...全文を見る
○井出委員 法務省は後ほど伺いますので、もう一つ厚生労働省に伺います。  基本的人権、これは国際的にも言われておりますが、基本的人権の一つに自由権というものがありまして、日本も、国際人権法、自由権規約、こういったものに参加をしていると思いますが、この自由権の中に、経済的な自由権...全文を見る
○井出委員 国家が自国に外国人を入れるときに自由に決定をできる、そういうことで入管法で制限を設けている。その目的は何ですか。何のために制限を設けるのか、思いつくもので結構ですので。
○井出委員 その国民生活への影響、調整というものを、何か例示をしていただきたいと思います。何のためにそういうものが必要になってくるのか。
○井出委員 それは、そういう在留資格もあるかと思うんですけれども、この技能実習制度においては、外国人の特殊な技能を導入する在留資格ではありませんよね。技能実習制度において、移転の自由を認めない。それが、適正な入国管理であるとか、国民生活の影響調整と。  もう少しわかりやすく聞き...全文を見る
○井出委員 今それぞれの在留資格に沿った制限の理由をお話しいただいたんですが、もう少し新聞ですとか世間一般的に言われているような、外国人が入ってきて自由に移動することによって、地域の住民への影響ですとか治安への影響ですとか、そういうことについては何か見解はありますか。
○井出委員 私よりも大分先進的な、寛容なお考えであるなと思いました。  そこで、今までいろいろ、なぜ外国人の在留資格の制限、特に、きょうは技能実習ですのでその件を伺ってきたのですが、外国人の技能実習生は、労働基準法、そういう労働関係法制が適用になるかと思うんですけれども、労働基...全文を見る
○井出委員 ですから、憲法や国際的な自由権規約というものは国家と人との関係だ、そして労働基準法は人と雇用主との関係だ、そういう整理かなと思います。  そうすると、憲法二十二条の「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」、これは雇用主と雇用される...全文を見る
○井出委員 今御紹介いただいた職業安定法ですか、何人もというのは外国人もきちっと入る、そういうことですか。
○井出委員 今、公共の福祉というところを、法律の許される範囲、ほかの法律との定めの中でということで、そういう読みかえといいますか、そういう御趣旨だという御説明があったんですけれども、私、公共の福祉というのは、社会の安全だとか安定だとか、そんなようなイメージで捉えてきておりまして、...全文を見る
○井出委員 移動の自由は日常認められている、しかし、寮に暮らしていたり、日本人は車を持っていますけれども技能実習の方は自転車しかもらえなかったりとか、そういう問題もあります。  きょう、厚生労働省の宮川局長から、公共の福祉というところは法律の定めにのっとってというようなお考えを...全文を見る
○井出委員 済みません、ちょっと不十分なのでもう一度お話ししたいんですが、その技能実習生本人の責めによらない事由が、倒産や不正行為、実習生の責任じゃない、実習生以外の要因ですね、その場合は在留が認められる。責めによるのは、何かの責任が、逃げちゃったり何か悪いことをしたりということ...全文を見る
○井出委員 「倒産等により技能実習が継続できなくなった場合の取扱い」、この入国管理局が出している指針なんですが、明確に書いてあるのは、技能実習生本人の責めによらない事由によって継続困難となったときは、本人が希望していれば、引き続きほかの団体がきちっと受け入れれば在留が認められるん...全文を見る
○井出委員 だから、責めによる場合はだめだ、そういうことだと思うんですが。  その本人の責めによる、責めによらないというのは、これは一体どうやって実態が決まるのか、教えてください。
○井出委員 その事実関係の調査というのは、どこがどのぐらいの期間をかけてやるのか、そこに当然、実態として労働ですから、厚生労働省も絡むのかどうか、そこを教えてください。
○井出委員 継続困難な事由が発生して調査をされる、技能実習生が失踪したりすると話は聞けないのかもしれないですけれども、きちっと話は聞ける。  本人の責めによるものかよらないのか、そこに争いが生じた場合というのはどういう処理をされるんですか。
○井出委員 その行政調査に不服があった場合、当然、行政のやることですから不服申し立てというものができるかと思いますし、最終的には裁判ということもあるかと思うんですが、その二つの権利というものはきちっと実習生に担保をされているのか。
○井出委員 済みません、ちょっと私の理解が悪いのかもしれませんが。  では、例えば技能実習生が飛び出していってしまう、二、三日いなくなる、もしくは仕事が嫌だという話になって、そこの実施者と対立があって、技能実習生は、実施者が悪いんだ、これは実施者に責めがあります、私はほかのとこ...全文を見る
○井出委員 日本人であれば、そういう仕事上のトラブルとか雇用主との争いがあっても、時間をかけて解決をする、行政の判断や司法判断を仰いで、何か名誉を回復したり、逆に転職をしたりということはあるかと思うんです。  大臣、今のやりとりを、ここまで来るのにかなり時間かかったんですけれど...全文を見る
○井出委員 実習実施者やまた入管の方が大臣のように大変寛大な方であれば、私もそれでどうぞお願いしますと言いたいところなんですけれども、恐らくそうではないと思うんですね。もし、大臣のような方が現場に全ていらっしゃったら、この制度はこんなに国際的に批判を浴びないと思いますので、これは...全文を見る
○井出委員 質問が下手くそで申しわけないのでもう一度伺うんですけれども、例えば研究という在留資格は、本邦の公私の機関との契約に基づいて研究を行う業務に従事する活動なんですよ。ですから、研究機関との契約で来られるわけなんですけれども、ここも何か、研究機関の都合でほかの研究機関にさっ...全文を見る
○井出委員 技能実習は、実習で日本にいらっしゃって技能を学ぶんですけれども、やることは労働ですよね。海外の方の在留資格、特に就労資格、いろいろな活動ができる、そういうところも、実際やることは労働だ。もっと大きく言うと、日本は日本人が広く労働している。  日本人は、トラブルがあっ...全文を見る
○井出委員 そうなんです。研究の方は、研究を継続していれば、その範囲で在留が認められる。ですから、技能実習生も、やはり実習を継続していれば在留が認められる、そういう方向にこの指針を書き直した方がいいと思うんですよね。  一つのところで計画的、効率的にと何回か御答弁をいただいてい...全文を見る
○井出委員 短期間に効率的にとおっしゃいますが、一カ所目の計画がベストと誰が言えるのか。それから、この制度自体も、今度、三年を五年に、短期間に効率的を長期間に効率的にしていくわけですよね。これはどう考えても、一カ所にいなきゃいけないという、ここが一番の問題だと思いますよ。これがあ...全文を見る
○井出委員 入国面の今の制度ですとか改善は、この法改正で図っていくと思うんですよ。より受け入れ先のイメージしやすい、より合意した、事前の契約といったらあれですけれども、事前の意思疎通というものはしっかりできると思うんですけれども、そうはいっても、三年が五年に延びる、職種は広がる。...全文を見る
○井出委員 二号でも三号でも四号でもいいんですけれども、少なくとも、この三年という期間だって、私は十分、一カ所しか認められないというのは、研修というのは何か、苦行とか修行みたいな意味合いがこの法律にはあるんですか。
○井出委員 冒頭述べた感想とだんだん私も考えが違ってきて、おかしいなと思っているんですけれども。  三年間の研修を、一年半で何かあって帰されるのと、二カ所目に移れて三年間やって帰っていくんだったら、どう考えても、三年間やって帰った方が活躍するし、アンケートにも答えてくれると思い...全文を見る
○井出委員 この法案は、そもそも、この制度を続けるかどうか、外国人労働者を含めた広い議論が一つありますし、この制度をやるとしても、その職種の問題とかいろいろありますし、その中で、どんどん現行の政府案に沿った議論をしたとしても、この移動の自由というところだけは大きな議論で、私、個人...全文を見る
04月19日第190回国会 衆議院 法務委員会 第12号
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○井出委員 おはようございます。民進党、信州長野の井出庸生です。きょうもよろしくお願いをいたします。  きょうも、前回に続きまして、この技能実習法案の一番ポイントだと私は思っているんですが、実習生の移籍、移動の自由について、もう少し多角的な論点から話を伺ってまいりたいと思います...全文を見る
○井出委員 基本的には、原則、移動は認めないと。今おっしゃった任意、自由にというのは、前回も自由気ままにというようなことをおっしゃったんですけれども、私もそんなことは到底申し上げるつもりはないんですよ。何か実習先との間に問題があって、どうしても続けたい、そういうものは何とかならな...全文を見る
○井出委員 移動の自由が認められている件数というものは、そんなに多くはないんですけれども、一定数ある、そういうことは前回伺いました。  ただ、この技能実習制度というものは、一年ないし三年、これから五年になりますが、そういうことを見越して、外国の方が、必要な資金も含めて、借金され...全文を見る
○井出委員 この制度というのは、もともとは一年だったわけですよね。それが三年になり、今度五年になります。どこを次の段階、応用段階というかといえば、私は、一カ所一年だったら結構耐えられるんじゃないかと思うんですよ。私の応用段階というのは、やはり一号から二号の現行制度の中でもやはり移...全文を見る
○井出委員 ちょっと先日も議論をしました、技術とか研究は、そういったものを続けているのであれば移動の自由が認められると。でも、それだって、基本的には、移動したらまた届け出も出さなければいけないですし、ほかのそういう技術とか研究並みに、研修という在留資格をそれと同じような制度設計に...全文を見る
○井出委員 非専門的仕事なんだけれども技能を学ぶために一カ所にいなければいけない、専門的な技術や研究は移動してもいいと。それは何だか、日本語を聞いているだけでもおかしな制度だなと思うんですが、今、外国人受け入れの基本的な考え方というお話が出ましたので、その基本的なところを少し伺い...全文を見る
○井出委員 そうなんですね。この本を見ていても、日本は、全体の労働力に占める低学歴者の割合、そういうものは例えば八・四%とあるんですが、今私が、アメリカは五四%だ、スイスは七一・九%だと、若い人の中で単純労働をするような低学歴の人の割合、その中に外国人が占める割合というものはやは...全文を見る
○井出委員 答えを一生懸命理解しようとしていたら、何を質問したのかもわからなくなってしまったんですが、要は、外国人技能実習制度がなくても、では、日本人で全部の労働をやっていけるんですか。  あくまでもこれは国際貢献だと言ってやってまいりましたけれども、例えば、今、十九万人います...全文を見る
○井出委員 今度のこの法律が動き出したら、外国人技能実習生の数はふえるのかどうか、減るのかどうか、そういう見込みみたいなものは何か考えられているんですか。  これからの日本の、外国人の労働と言うと国際貢献だという話になっちゃうんですけれども、外国人の方が労働にかかわっていくとい...全文を見る
○井出委員 根本的なところなので大臣に伺いたいんですが、外国人の方が、技能実習で十九万人、それから、恐らく、ほかの資格で働いている方も含めると七十万人という数字も最近あったかと思うんですけれども、それだけの方がおります。  技能実習の十九万人だけとっても、今、ふえる要因はあると...全文を見る
○井出委員 これもちょっと宮川さんに伺いたいんですけれども、さっき井上局長が、高度な専門的な技術を持っている人は積極的に受け入れるんだ、その一方で、非専門的な単純作業的な人たちの受け入れについては慎重でなければいけないと。それはそのとおりだと思うんですけれども、私が思うのは、そん...全文を見る
○井出委員 中国では、最初、八〇年代、九〇年代にこの制度が始まったときに、当時は、恐らく中国は、外国に行ける人も限られていた。一部のエリートが日本に来てやっていた。それが、中国の日本への派遣というものは、もう国を挙げて、省を挙げてやりますから、国や省がそういう会社みたいなものを設...全文を見る
○井出委員 多分、今度は井上さんに伺いたいんですけれども、実習生に移動の自由がない、それは実習という性格上のものだという話。私は、憲法ですとか、技能実習を完遂する、実習しやすい環境をつくるこの法律の目的の観点からも、移動はあってしかるべきじゃないかという議論をさせていただきました...全文を見る
○井出委員 別途議論をしていくということはこれまでずっと言われてきたんですけれども、私の申し上げたいのは、やはり研修という制度でもいいと思いますよ。だけれども、研修というものを、ほかの技術や研究の在留資格と同じようにきちっと、なぜほかのものに移動の自由があって、研究や技術の在留資...全文を見る
○井出委員 こうやって外国の人を一時的に受け入れて、日本は実習ですけれども、労働してもらって帰す、同じ資格では入れないというような制度はほかの国にもたくさんあると思います。ですから、制度の根本をいじってくれという話ではないんですね。技能実習の制度をずっとやってきていますから、それ...全文を見る
○井出委員 大分終盤に近づいてきたので、入管法の方も少し絡めて伺いたいんです。  では、運用を変えていただく、私がお願いしたような、どうしてもやむなき事情があって、それでも継続したい、そういうものに対して少し前向きにやっていくよというようなことが仮に実現するかもしれない。  ...全文を見る
○井出委員 今回の外国人技能実習と入管法の改正、例えば、きょうはちょっと議論はできませんが、介護の分野は在留資格も広がる、技能実習も、この法案が通れば技能実習としても介護を受け入れたいと。全体的に制度を拡充していく、それと制度の適正化の部分で、事前に送り出し国ときちっと取り決めを...全文を見る
○井出委員 この法律は、本当はやはり総理入りでやった方がいいんじゃないかなと。去年、刑事訴訟法のときも、議論している途中から総理入りがよかったなと思ったんですけれども、そういう法律の議論をさせていただけることは私にとって大変幸せなことだと思っております。  大臣、最後に感想を一...全文を見る
○井出委員 過去の議事録と比べると幾らかなのかなと思うんですが、もう少し担保も欲しい。ここは非常に大事なところだとわかっていただいてはいると思うんですが、引き続き議論をしたいと思います。  あと、最後に、熊本の地震の件で、熊本にも実習生の方がいらっしゃるのではないかと思います。...全文を見る
04月21日第190回国会 衆議院 農林水産委員会 第4号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いをいたします。  きょうは、農産物のブランド化、最近話題になっております地理的表示ですとかさまざまなものがありますが、農産物のブランド化というものは、一方で品質の評価、また相対的に言えばランキングということにもなる...全文を見る
○井出委員 済みません、私の質問が余りよくなかったみたいなので、もう少しかみ砕いて質問をします。  極めて大変なブランド品を擁する産地でも、中にはブランド品の水準に至らないような水準の、例えばお肉でいいますと、そのブランドの品質を満たすものもあれば、恐らくそうでないものもありま...全文を見る
○井出委員 では、この地理的表示保護制度の大枠に沿って、同じ観点からもう少し質問をします。  地理的表示保護制度は、まず、生産者は、登録をされた団体への加入をすることによってその地理的表示を使用することができる。ただ、その一方で、販路の問題ですとか価格の問題ですとか、いろいろな...全文を見る
○井出委員 今お話しいただいたこと、私もそのとおりだなと思うんですが、済みません、審議官に一点確認したかったんですが、団体に入っていない個人の方でも、品質の水準を満たしていればこの表示を使ってよいのか悪いのか。もう一度、済みません。
○井出委員 今、そういうお話がありまして、ただ、大枠の話としては、先ほど大臣がおっしゃったように、やはり地域性、地域の自然、そういうものと品質というものが大きなかかわりがあるというのは、それは極めて自然な農産物の一つの重要な評価だと思います。  もう一つ農産物の重要な評価だと私...全文を見る
○井出委員 今大臣からお話をいただきまして、農産物のブランド化で、地域とそれから生産者の顔、その二つが極めて大事であるということを大臣からの答弁からもお話をいただきました。  そこで、お米の品質の評価というものについて少しお考えを伺いたいんです。  言うまでもなく、米には等級...全文を見る
○井出委員 この穀物検定協会のホームページにも断り書きというような形で書いてあるんですが、例えば、お米の袋に特A評価を表示するときは、商品そのものの評価ではないと。これは不当景品類及び不当表示防止法などとの関係で、少し慎重を期すようにということでそういう告知をしているのかと思うん...全文を見る
○井出委員 大事なところなので再度伺いますが、個人が特A相当の評価を受けていれば、相当の二文字を取って特A評価を受けていますと書くことは、農水省としても協会としてもきちっと認めてもらえるということでいいんですか、承知をしているというところなんですけれども。
○井出委員 今、そういうようなお話をいただきました。  この日本穀物検定協会の食味ランキングなんですが、まず、先ほど長野県の例を申し上げましたが、東信、南信、北信、長野県にはもう少し、例えば中信でありますとか、東信だけを見ましても、私の選挙区でもありますが、東信の中にさらに細か...全文を見る
○井出委員 米の評価ですね、この食味ランキングもそうですし、その前提となっている一等、二等、それも地域性が非常に密接でありまして、自分が農業をやっている地域はずっと米が二等だと言われてきた、それが悔しくて頑張っているんだ、そういうような農家の方もいらっしゃいます。  ですから、...全文を見る
04月22日第190回国会 衆議院 法務委員会 第13号
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○井出委員 民進党、信州長野県の井出庸生と申します。  五人の参考人の皆様、きょうは本当にお忙しいところお時間をつくっていただきまして、まず感謝を申し上げます。  早速ですが、まず、Jプロネットの村尾さんに伺っていきたいんです。  村尾さんは監理団体として実習生業務にかかわ...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  お話ですと、実際、多くの実習先が組合に参加されて、想像するに自動車関係の会社が多いのかなと思いますし、また、自動車会社が現地の法人を持たれていて、実習生が帰国したときに、現地法人があればそこで働く。それは一つ、この制度を、ほかの委員からも、...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  今、現法に行かれる方は、工場の場所とかもありますし、賃金の問題とかで微々たるものだという話がありましたが、それでも、自動車の大手で、現地法人がある、海外で働き先があれば、そこに行って活躍する方というのも実際いて、そういう方のお話も聞けるわけ...全文を見る
○井出委員 プロネットのホームページを見させていただいて、ちょっと質問したいことがあるんですが、受け入れ先に対して費用の概算というものをお示しになっているかと思うんですけれども、例えばJITCOへの会員費、これは任意だとも書いてありましたけれども、その中で一つ監理費というものがあ...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。少しイメージが湧きました。  あと、それと、お話の中で、最初は自動車関係の受け入れから始まったと思うんですけれども、建設関係の受け入れを始められたいきさつとか理由を教えていただきたいのが一点と、あと、お話の中で、中国人の質がちょっと低下して、今...全文を見る
○井出委員 詳しく御説明いただきましてありがとうございます。  次に、根本参考人に介護のことを少し伺いたいんですが、実は先日、EPAの介護士候補を受け入れているところにみんなで視察に行ってきまして、若い女性二人、大変前向きにやっているところを見てきたんです。  そこは、大変実...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  しっかりと技能実習制度の趣旨を理解して、技能実習生を育てられるような体力のあるところがやっていくべきだというお話だったかと思います。きょういただいた御意見をよく踏まえて、また今後の議論をしていきたいと思います。  きょうは皆さんに質問がで...全文を見る
04月27日第190回国会 衆議院 法務委員会 第14号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いいたします。  法案の質問に入る前に、一点、最高裁にきょう来ていただいておりまして、先日報道されましたハンセン病施設の特別法廷、裁判の公開原則というところに大きな疑義があったことに対して、最高裁の方で結論を出して談...全文を見る
○井出委員 今、個別の指定については、数少ない資料も調べていただいたと。ただ、全体としてこうしたことを続けてきたことに対しては、今、きちっと思いを答弁していただいたのかなと思います。  裁判の公開というものは極めて大事なものであります。今、裁判員制度をずっとやっておりますし、被...全文を見る
○井出委員 法案の方に入っていきますが、きょうはまず、外国人技能実習に介護を追加する、しない、そのところから少し伺っていきたいんです。  先日、視察に行きまして、EPAで来られている若い方お二人、これから日本で活躍してほしいな、そういう方がいらっしゃいました。その一方で、入国管...全文を見る
○井出委員 この法律は、省令ですとか、法務省、厚労省の指針といった、法律外のところでいろいろな実態が決まっておりますが、非常に重要なところですので、ぜひ、運用、省令、そういうところも議論をさせていっていただきたいと思います。  先日、四月二十二日に参考人の質疑をしまして、私も非...全文を見る
○井出委員 少し具体的に伺いたいんです。  例えば、根本さんが挙げられている、適切な実習実施機関の対象範囲を設定する、これは、その後、根本さんは質疑の中で、施設についてこのようにおっしゃっているんです。  施設が介護の人材不足でない、そういう建前は、建前というのも変な言葉なん...全文を見る
○井出委員 そうしたことが、これからこの法律ができて、では、介護をやりますといったときに、何か新たなガイドラインがつくられて、根本先生がおっしゃったようなことがきちっと明示的に、監理団体や受け入れ先や、そういうところにきちっと徹底されていくのかどうか、そこを改めて伺います。
○井出委員 冒頭申し上げましたが、この法律は、省令ですとかガイドラインによるところが非常に大きくて、この法律を成立させる、結論を出す、その上に当たっては、やはり運用も、きちっとやりますじゃなくて、こうしますというものを議論の中で少し具体的に出していっていただきたい。  介護の、...全文を見る
○井出委員 けさ、牛丼屋に寄りましたら、早朝ということもあって、外国人の方が二人、店員をやっておりまして、やはり日本語のできる方が、ちょっと年は若かったけれども責任者のようなことで、私の注文の不備を直してくれました。日本語は非常に大事ですので、これからももう少し議論を深めさせてい...全文を見る
○井出委員 大臣にも伺いたいんですが、現在の、技能実習生が転籍できるかどうかの指針というのは、技能実習生本人の責めによらない事由で実習の継続が困難である、そのとき本人が継続を希望している、そういうときは、いろいろ、新たな実習先を探すことが望まれますと。この望まれますというのもちょ...全文を見る
○井出委員 今、検討していただくというお話がありました。  現状は、実習実施機関の倒産や不正行為、またパワハラですとか重大な人権侵害と今例示があって、井上さんに確認をしたいんですけれども、出入国管理及び難民認定法第七条一項第二号の省令にいろいろ細かいことが書いてあって、このとお...全文を見る
○井出委員 そうしますと、省令違反、不正行為があったときは、当然、受け入れ機関はここにあるペナルティーを科される。現行においても、省令違反があれば、転籍については、実習実施機関や監理団体が協力して新しいところを探すことが望まれますというところにすうっと流れていく、今、そういうお話...全文を見る
○井出委員 本音を申し上げますと、今言っていただいた八十七条の二号ですとか五十一条の文言も、私は、全体的に、やむを得ない事情でほかの移籍先を探す人たちにとっては心もとない文言ではあるかなと思うんです。最初に申し上げましたガイドライン、指針を含めてもう少し議論をさせていただきたいと...全文を見る
○井出委員 一番のトラブルのもとである残業については、これからは明示をしていただけることになりますか。
○井出委員 もう一つ待遇の関係で、日本人と同等以上の報酬であるということが言われております。ただ、日本人も、会社によって、業種によって、地域によって最低賃金も違いますので、日本人と同等以上の報酬というものは、極めて難しい、具体的に何かを保障するものではないなというのが正直な感想で...全文を見る
○井出委員 そうすると、ほかに行きたいというような欲求を解消していくということになかなかならないと思いますし、日本人と同等というのは、最初は本当にすうっと聞いていたんですけれども、いや、これは答えはないだろうというのが私の今の実感であります。ただ、ここは非常に重要な問題だと思いま...全文を見る
05月10日第190回国会 衆議院 法務委員会 第15号
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○井出委員 民進党、信州長野県の井出庸生です。きょうは、三人の先生方、ありがとうございます。  早速伺ってまいりたいんですが、まず、報酬の件で鳥井さんにお尋ねしたいんです。  現在、省令で日本人と同等以上ということがありまして、果たしてその日本人と同等とは何なのか。日本人だっ...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  次に、榑松さんにお尋ねしたいんですが、先ほど入管法改正のところで、これは、取り締まりを強化する、有無を言わせず実習生を帰すためのそういう意図だというようなお話もあったんですが、一つ、この制度で言われているところで、実習生の移動、一カ所目、実...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  鳥井さんにも同じ趣旨の質問をしたいんですが、やむを得ず転籍をしていくということの方が、よし、では三年間日本に行って、技能を学んでこようなのか、上林さんがおっしゃったようにお金を稼いでこようという方が大半だと思うんですけれども、であれば、やは...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  次に、上林さんに伺いたいのですが、きょう、送り出し機関のヒアリングを聞かせていただきまして、これは大変な優良事例ということで御説明があったわけです。例えば、私の地元などでも農業でかなり実習生が来ておるんですが、きょうのお話の中で、やはり送り...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  もう一つ上林さんに伺いたいんですが、鳥井さんは先ほど、この制度は早く廃止をして労働者として制度をやっていくべきだというようなお話もありました。  私、先日、ベトナムとおつき合いのある介護施設の方のお話を聞いたんですけれども、EPAの話が出...全文を見る
○井出委員 重要な問題で貴重な御意見をいただきまして、きょうは本当にありがとうございました。
05月11日第190回国会 衆議院 法務委員会 第16号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。きょうもよろしくお願いをいたします。  最近、インターネットでは、何か、すばらしい対応であるとかそういうものを神対応と。私は余り使わない言葉なんですが。ぜひきょうは神答弁をよろしくお願いしたいとまず申し上げて、質問に入ってまいります。...全文を見る
○井出委員 監理団体は一年に一回、実習機関は三年に一回と。特に実習機関の三年に一回というところは、この法律の制定を機に制度を適正に運用していく、特に待遇の問題ですとか労働関係の違反がないかとか、そういうところをやっていく上では、三年に一回というのはやはりどうしても不十分ではないか...全文を見る
○井出委員 その三年に一回というところが、これまでの議論で、実習先と何かトラブルがあって、やむにやまれぬ事情があったときは、例えば、外国人実習生を受け入れたら御近所からうるさいと苦情が来た、そういうときは転籍を認めたというようなお話もありました。そういうことにこれからも対応してい...全文を見る
○井出委員 たしか四月二十六日の法務、厚労の連合審査で、井上さんの御答弁だったと思うんですが、これまで、JITCOですけれども、基本的にはパトロール的なことはやってこなかった、そういう答弁があったやに記憶をしているんです。これから、制度のより適正化ということを踏まえれば、これまで...全文を見る
○井出委員 基本的にパトロールを行っていないというのは、二十六日の連合審査で我が党の岡本委員が質問されたときに答弁をされております。今、パトロールはやっていくけれども、八十八条一項の規定で自分たちでやらなきゃいけないということだと思いますが、そこをやってみて、法律を審議しながら、...全文を見る
○井出委員 井上さん、ぜひ人権擁護局からも現役出向を検討していただきたいと思います。  次に、体制の面を今いろいろ質問させていただきました。パトロールをやっていくというところは今お話をいただいたと思いますので、待遇の話をもう一度改めてさせていただきたいのです。  日本人と同等...全文を見る
○井出委員 ぜひ、今お話があったことを、実効性を高めていただきたい。特に、説明責任は当然やっていただいて、実際その説明どおりになっているか、結果を見ていく。そこは、先ほど申し上げましたパトロールも含めて、実地検査、予告なしのものも含めて、きちっと御検討をいただきたいと思います。 ...全文を見る
○井出委員 そうした数字を頭に入れつつ、説明を聞いて計画を認定する、今、そういうお話をしていただきました。  そうしますれば、やはり、それがきちっと実行されているか、実地検査というものにはこれまで以上に重きを置かなければ、どんなに説明責任だけ課しても、せっかくそこで高度な説明責...全文を見る
○井出委員 お認めになった計画がきちっと実行されているか、そういうところを本当に丁寧にチェックしていただかなければ、法律の文面だけ変えても大丈夫なのかなと。そういうところは今まだ大変心配をしております。  待遇については日本人と同等以上、その定義は極めて難しい、計画段階で何とか...全文を見る
○井出委員 二十六日に塩崎大臣は、二〇%じゃ低過ぎるぞと思っていたので、何か最初答弁しなかったんですよね、数字を。それで、どうしてだ、役人は二〇%と答えたのに何であんたは言わないんだと聞かれて、いや、私は低過ぎると思っているんですというお話がありましたので、二〇%を相当上回らない...全文を見る
○井出委員 今既に実施をされているEPAですとか、これから新たに在留資格で加わる介護の方は、ある程度勉強というものがきちっと想定されておりますし、この間、視察に行った際会った、介護施設で働いていた外国人の方は、週に一日、日本語を勉強する時間をいただいているというような話もありまし...全文を見る
○井出委員 恐らく、日本語の学習に力を入れてくれるような受け入れ機関というのは、この間視察に行ったような、ああいう経営の割合しっかりとした、国際貢献で受け入れようとおっしゃっていましたので、そういうしっかりした経営とお気持ちがなきゃだめだと思いますし、忙しくて猫の手もかりたいんだ...全文を見る
○井出委員 今、訪問系はしない、そういう一つの線引きをしていただいたのは大変いいと思うんですが、夜勤ですね。確かに、能力に応じて、できてくる人、できてこない人もいるのかもしれないんですが、この中間まとめでは、そもそも、指導体制がしっかりしていないと実習生を受け入れることはよくない...全文を見る
○井出委員 ソフトランディングしていくというのは、外国人実習生を受け入れようとしている施設にとっては当然の気持ちだと思います。それはなぜかといえば、下手にたくさん、自分たちの指導能力以上の外国人を受け入れて事故でもあったら、その施設にとってはとんでもないことですので、ソフトランデ...全文を見る
○井出委員 そのガイドラインがどういうことになるのか、それは、私たちも、法律の議論だけじゃなくて、引き続き見続けなければいけないのかな、そういうふうに思います。  先ほど、受け入れの施設が、まず、開所から三年たっている、三年を安定的に運営してきている施設から外国人実習生の受け入...全文を見る
○井出委員 今お話をいただいているようなことがきちっと実践されて、それからまた、ここにも書いてあるんですが、小規模な受け入れ機関、常勤職員数三十人以下、そのときは常勤職員総数の一〇%までとすると。そういうようなことを、ここに書いてあることをきちっと守っていただければ、実習制度が始...全文を見る
○井出委員 この中間まとめが、固有要件という今おっしゃった単語を使って表現をしているのは、やはり人数の話ですね。小規模な受け入れ機関は常勤職員総数の一〇%までとする、常勤職員の範囲ですとか、さっきの夜勤も、一年目はやらない、二年目以降の実習生に限定するというところを書かれているん...全文を見る
○井出委員 しっかり守っていくことになると思いますと今言っていただいたので、そこもまた引き続きチェックをさせていただきたいと思います。  次に、大事な転籍の話を私は一つすっ飛ばしておりまして、転籍についても伺いたいのです。  先ほど申し上げましたが、井上局長が前の話で、近所の...全文を見る
○井出委員 今、やむを得ない事情についていろいろ例示をいただきまして、相性を例示されて、継続が期待できないときはやむを得ない事情と認めるという例示があったと思うんですけれども、やはり実習ですので、継続ということを一つ考えていただいたというのは、これまで議論してきた中で大変ありがた...全文を見る
○井出委員 これまでの議論で井上さんがおっしゃっていたような自由気ままな移動ですとか、今おっしゃったような自己都合、そういうものまで認めてしまえば、やはり少し制度の根幹が変容を来すんじゃないか、そういう思いは私も理解をしています。  ただ、やむを得ない事情というものを今例示して...全文を見る
○井出委員 恣意的な運用が行われることがないようにというのを、この分野は個別のケースで大変難しいんですけれども、入国審査官ですとかそういった方に何か例示を示すようなことというのは現実的に可能なんですか。こういう場合は明らかに正当な理由に当たるからこれを適用しちゃいかぬとか、そうい...全文を見る
○井出委員 今も典型や事例集があってやっているということです。そこは私が不勉強ですので、これはまた改めて勉強させていただいた上で伺っていきたいと思います。  それからもう一つ、今回の法律で、罰則の部分ですね、うそをついて入ってきた人、それから営利の目的でそういった者の手続にかか...全文を見る
○井出委員 故意があるかどうか、ほかの刑事犯罪とかでもここは非常に難しいところだと思うんですが、例えば難民の申請ですね。条約難民の定義というものが厳格に定められていて、日本でも、難民として認められないけれども人道的な見地から在留が認められるということはあって、それは、故意ともなか...全文を見る
○井出委員 大きな声で言っていただいて、ありがとうございます。  私もそこの概念がうまく整理できていないんですが、結局、難民に関して言えば、適正か不適正かという白黒の世界ではなくて、そこに、人道的に在留が認められるというものがありますので、そこの見きわめというものは、白黒がはっ...全文を見る
○井出委員 報酬についていえば、完全に計画段階の、説明責任を果たされたものがきちっと履行されているかは、始まってからの確認以外はないと思います。  これは全ての問題にリンクしてくるんですけれども、私が再三取り上げてきております転籍の問題も、そこのところの状況というものをふだんか...全文を見る
○井出委員 実は、私の地元でも実習生をめぐる問題が過去にありまして、そこの真相というものは両者いろいろな言い分があるんですが、ただ、トラブルがあった、だからしっかりやらなきゃいけないということで、今、地域を挙げて少しそういう取り組みをしたり、また、先ほどちょっと申し上げました、労...全文を見る
○井出委員 中長期的な議論は、今お話しされた答弁、繰り返しの答弁だったんですが、私は、建設とか、私の地元の農業もそうなんですが、天気によっても左右されますし、物事が大変不規則ですし、中には、私の地元なんかは、海外の農業大学校と連携をしていこうというような取り組みも今あるやに聞いて...全文を見る
○井出委員 終わります。  長時間、時間をいただきまして、きょうはありがとうございました。
05月12日第190回国会 衆議院 情報監視審査会 第5号
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○井出委員 民進党の井出庸生です。  きょうは、三人の皆さん、ありがとうございます。このお話をもっと早く聞いておけばという思いを今率直に思っておりますが、三人の先生に、皆さんに伺いたいことが一つあります。  それは、私たちは一年間この調査をしてきまして、報告書にも書かせていた...全文を見る
05月13日第190回国会 衆議院 法務委員会 第17号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。きょうもお時間をいただきました。  私の質問が単調であるという御指摘をインターネットでいただきまして、きょうは頑張ってまいりたいと思っております。(発言する者あり)そうですか。でも、頑張ってまいりたいと、よろしくお願いいたします。 ...全文を見る
○井出委員 念押しになりますが、計画に示されている基本給を仮に下回るような実態がある場合は即それは改善指導、そしてまた、その指導が実らない場合は計画の取り消し、その計画が、そもそも実習先のそうした不正な行為によって計画が認められないというのであれば、私がお願いしている、やむを得な...全文を見る
○井出委員 報酬がきちっと支払われているかどうかというものは、説明責任とそれが果たされているかの実地検査、私はパトロールという表現を使いましたが、それが重要であることは前回も申し上げました。ここを受け入れ機関に対して三年に一回というところは、非常に今も不満であります。  それと...全文を見る
○井出委員 証拠隠滅のおそれがあるですとか、それは、かなり悪質性が高いということが事前にわかっていなければいけないわけですね。そういう意味においても、ふだんの情報収集ですとか、また実地検査の回数が果たして本当に三年に一回でいいのか、そこのところは改めて疑問を呈させていただいて、私...全文を見る
○井出委員 転籍について、前回、井上局長とのやりとりの中で、やむを得ない事情をどう認めるか。それは、結局は、技能実習制度の目的が適切に達せられるか否かの観点から総合的な判断になるというふうに最終的には言わざるを得ないと。例えば、倒産、経営悪化、人権侵害や不正行為、法令違反、これは...全文を見る
○井出委員 一つ、明確化をしていただくという御答弁だったと。  それと、もう一つ、今回の法律で、もともと政府の方で言われていたのは、二号から三号、四年目、五年目のときは転籍できるようになりますという話がありました。  それに加えて、私の方で、一号、二号のときも、やむを得ない事...全文を見る
○井出委員 今、少しその違いをお話しいただきまして、両方とも、ですから、実習生は当然、実習の継続を希望していることは、一号から二号だろうと二号から三号だろうと前提だと思います。  ただ、一号から二号のときは、実習生にとって非常に不遇、自分の責任がない、そういう不遇な状況の中でも...全文を見る
○井出委員 そこの、三年の実習を終えて応用段階に入る、その応用段階の定義づけという問題なのかなと思いますが、一号から二号について、やむを得ない事情、二号から三号について、まず一定の研修を全うして次のステップ、応用段階に入ると。  今回の法律の成立によって、転籍の認め方について、...全文を見る
○井出委員 それと、この転籍の問題は、前にも申し上げたんですが、やはり移動先があるかないかの問題なんですね。  前回、私、そのことを伺ったときに、井上局長も、受け入れ先との関係、「最終的には民民の関係で受け入れ先がなければだめなことになりますが、それをどうやって探していくかとい...全文を見る
○井出委員 ここまで、報酬と転籍、特に私がこだわってきた細かいところを確認させていただきました。  その上で、一度大臣にここで伺っておきたいんですが、前回も申し上げましたが、報酬の実態、転籍が必要ないろいろな事情を発見していく上で、実地検査、パトロールとも表現をしましたけれども...全文を見る
○井出委員 いつも、十分に御理解をしましたと。きょうは十二分に理解をしていただいて、連携協力、そういう言葉も加えていただいたんですが、三年に一度というところ、そこだけ何とか、それを最低ラインとしているようでは、もうここは、私もさんざん申し上げましたが、ほかの委員も言ってきている分...全文を見る
○井出委員 局長から、情報提供で優先順位をつけてやっていくと。そこは実地検査の方針としては大変結構かと思うんですが、三年に一回程度ですね、私は三年に一回とずっと言ってきたんですけれども、三年に一回程度というのが恐らく正確な政府の御主張だと思うんです。その三年に一回程度というものは...全文を見る
○井出委員 だめだという声も上がっておりますが。  必ず一巡する、必ずの一巡が、今までのように、あらかじめいついつ行きます、そういうものであれば、一巡行ったとしても、それはちょっと実効性はどうなのか。むしろ、きょうお願いしているような抜き打ち、そういうものをふやしていただくとい...全文を見る
○井出委員 私も、そんなに公表できないようなものはないんじゃないかなと思っているのでそういうことを伺っているんですが、ぜひまとまったものをきちっと公表して、それが二国間、それから送り出し、受け入れ機関との間の信頼関係、そこにつながっていっていただくようにしていただきたいですし、別...全文を見る
○井出委員 朝三暮四と言ってくれる外国の方に介護していただきたいなと私も思うんですが、それは何かそちらでお調べいただいたということで。  それで、では、実際に、日本語能力試験またはそれに準ずるものを入国の際に義務づけて行うということでいいんですか。
○井出委員 そうしますと、やはり、母国といいますか、来る前の、向こうの国での日本語の勉強というのが大事かなと今思いました。  それから、二年目にはN3に到達をしていくということが、この間も紹介しました中間まとめで言われているんですが、実習二年目、二号について、到達の水準として、...全文を見る
○井出委員 確認をして、でも、実際に、その試験のN3、N4というものを用いて、ここまで、中間まとめでもずっと議論をされてきているわけですから、やはりその試験を国内できちっと受けていただくというのが一番この中間まとめに応えることであると思います。ただ、それにとどまらないと思いますよ...全文を見る
○井出委員 日本語の能力が重要でありますので、多少この表現ぶりが似てくるところは、私も一定の理解はいたします。  ただ、そうであるとするならば、やはりこの日本語の部分ですね。さっき、必ず試験を受けるべきだということも申し上げましたが、ここが一層の重要度を持ってくると逆から見れば...全文を見る
○井出委員 所管ではないというのは確かにそのとおりなので、ちょっと局長にも伺っておかなければいけないと思うんです。ただ、二国間取り決めは所管じゃないんですよね、恐らく。介護の日本語のレベルについては所轄なんでしょうけれども。  まず、どちらに聞くのが適切かわかりませんけれども、...全文を見る
○井出委員 要望もできないというようでは、ちょっとどうかなと。日本が二国間取り決めの中で要望するのは自由だと思いますので。向こうの教育体制とかそういうものでそれがかなえられるかどうかというのは交渉だと思いますけれども。  ちょっと答弁をしていただく相手を間違ったんですかね、私が...全文を見る
○井出委員 二国間がふさわしいのか、それ以外の、民間同士でとかというのもあるのかもしれないんですけれども。  これは、どなたに責任あるお立場で答弁いただければいいんですか。二国間取り決めで、介護、日本語。そうすると、やはり大臣ですかね。
○井出委員 実際、介護の実習生受け入れを検討している施設に話を聞きますと、むしろ、施設からすれば、監理団体とかを通じて送り出し機関と民間の関係で、うちの監理団体はどこそこの国と提携して、必ず向こうの日本語学校で勉強して試験を受けてから来ますというのが、アピールといいますか、一つの...全文を見る
○井出委員 現状ですと、N4についてはおっしゃるとおりなんですよ。でも、望ましい水準はやはりN3。だけれども、それはなかなか難しいから、N4から始まって、二年目にはN3にしてくれと。ですから、簡単に言っちゃえば、できるだけN3に近い、N3・5ぐらいで入ってきていただくのが私は一番...全文を見る
○井出委員 厚労省に、介護の件で、この間夜勤の話をして、その体制の話をちょっと確認しておきたいんです。  この中間まとめを見ますと、小規模な事業所は、常勤職員の一割、十人に一人というような数字が、それは指導体制の確立ということでそういう数字が示されているんですが、常勤職員の十人...全文を見る
○井出委員 この中間まとめは、施設に対して、外国人の技能実習生の人数の割合については明確に示されている。ですから、これを守っていただければ、法律が始まって、急に何か日本じゅうの介護施設がどこももう半分ぐらい外国人だ、そういうことにはならないと思うんです。  ただ、これをよく読む...全文を見る
○井出委員 そこは恐らく、施設、事業者側の方が、何かあったときはいけないということで、その危機感は強いと思いますが、それをちょっと頭に置きながら、少し厚労省のスタンスが弱いと思いますので、そこを何か不慮の事故とかのないようにサポートをやっていっていただきたい、そういうふうに思いま...全文を見る
○井出委員 内容というか、仕組み、制度の問題なんですけれども、恐らく、研修、技能実習というものは、OJT、実務の部分、仕事の部分と学びの部分があって、特定の職業の能力がある人たちに認められている在留資格と、留学で認められている在留資格と、いろいろあると思うんですけれども、留学で例...全文を見る
○井出委員 あくまで技能移転、国際貢献だということは、多分最後に一言言っていただいてもよかったのかもしれないんですけれども。  ただ、参考人の先生の中にも、だんだん労働的な性格が強まってきていますと明確におっしゃる方もおります。大臣に伺いたいのは、中長期的な議論、制度と別に、外...全文を見る
○井出委員 なかなか、最後もう一歩という思いもありますが、時間でありますので、今回は、特に今審議におきましては官僚の皆さんに大変お世話になりましたので、敬意を表して、終わりたいと思います。  どうもありがとうございました。
05月18日第190回国会 衆議院 法務委員会 第18号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いをいたします。  今、鈴木委員からも質問がありました取り調べの可視化、参議院の方で刑事訴訟法の議論も大詰めだと伺っております。そういう中で、私、参議院でこの法律が成立をすれば、いよいよこの法律を世の中に送り出すとい...全文を見る
○井出委員 今、逮捕または勾留されている被疑者が取り調べの録音、録画の義務対象である、そういうお話があって、もう一度その文言の面で伺いたいんですが、起訴後の勾留と、逮捕または勾留の勾留というものは、勾留の目的も違うのかもしれませんが、身分が拘束をされている、そういう意味では全く同...全文を見る
○井出委員 在宅の取り調べの録音、録画についても後ほど伺っていきますが、今御答弁された、起訴勾留のときに、法律上は被告人に取り調べの受忍義務というものはない、ですから、その拒否ができるのかと思うんです。  在宅の被疑者の取り調べ、こういったものと形が近いとおっしゃいましたが、形...全文を見る
○井出委員 法律をつくる、制度をつくる上で線引きが必要である、そういうことでこういう法律のつくり方をしたというお話だったんですが、そうは申しましても、起訴勾留中に、次の大きい事件の立件に至る初動の捜査というものは大事だと思いますし、私は、そもそも起訴勾留中じゃなくても、ある被疑者...全文を見る
○井出委員 裁判の立証の上で非常に重要な局面であることも予想されるので、運用でそこも記録することもあり得るというようなお話です。  恐らく、任意同行の段階、裁判員裁判対象事件であれば、ほとんどは検察ではなくて警察の方が取り調べをされると思います。それから、最初に申し上げました起...全文を見る
○井出委員 同趣旨というお話、大変結構だと思います。いい答弁をしていただいたなと思います。  そこで、もう一歩突っ込んで林さんに伺いたいのは、やはり重大な事件であれば、任意同行の段階でも記録していくということは十分あり得ると。そのときに、任意同行から逮捕状執行までの間に何かしら...全文を見る
○井出委員 今、弁護側のお話にもちょっと触れていただきましたが、いずれ公判でそういう録音、録画してあるものが重要な証拠ともなってきているというところは、共通の認識かと思います。  ですから、私は、冒頭、テレビのニュースに例えて、朝、任意同行で、夕方ぐらいに逮捕状請求というような...全文を見る
○井出委員 相手方に録音の意図があると正直に申し出たり、隠しどりしようと思っていたんだけれども、録音機器はありませんかと言われて出したりするケースもあると思いますが、任意の捜査では、私の理解ですと、憲法の三十五条などを見れば、相手のものは押収したりはできないと思うんですね。  ...全文を見る
○井出委員 相手に録音されると、プライバシーですとか捜査以外のところに使われるという懸念があるので録音はされたくない、ただ、それをもってして、例えば、相手が弁護士を立てているのであれば、どうしても録音したい、そうしたら、では捜査とか公判以外には使うなよ、そういう約束も代理人とだっ...全文を見る
○井出委員 例えば、隠しどりをされて、それをいろいろなところで使われる。中には、プライバシーですとか捜査の秘密にかかわる、今御指摘あったような本当にまずいケースになるという可能性、それは否定できないと思うんです。  例えば、録音、録画をしたいと向こうが言ってきたときに、わかった...全文を見る
○井出委員 では、自分が何か犯罪の疑いをかけられたときがあったとして、例えば現行犯ですとか現行犯に近い状況ですとか、目の前にそういう確たる事実があるですとか、そういうときは捜査に従うのかなと思うんですけれども、いや、俺も十分言いたいことがある、任意でちょっと呼び出されて行くけれど...全文を見る
○井出委員 大臣にも少し伺いたいのですが、この法律が始まりますと、少なくとも、法律の義務として裁判員裁判対象事件の被疑者の逮捕状執行からは法律上記録をしなければいけない、記録を提出しなければいけないということになります。  ただ、その一方で、今、林刑事局長や露木さんとのやりとり...全文を見る
○井出委員 いずれにいたしましても、犯罪の事実があって、人を取り調べをする。捜査機関の仕事としては、やはり、罪を犯した人をきちっと、法にのっとった捜査をして、裁判でそれに見合った処分が出るところまで持っていくことが一番大切なところだと思いますので、今おっしゃったようなお考えでやっ...全文を見る
○井出委員 外務省の方に伺いたいのですが、その二件というものは、特定秘密というのは、何とかに関する情報というような柱がまずあって、その中に、今おっしゃったような行政文書が幾つかある。平成二十六年はたしか三百八十何件の特定秘密に十八万何がしの行政文書があって、平成二十七年も入れれば...全文を見る
○井出委員 いま一つあれなんですけれども。  そうしますと、ユニットができて、十二月八日から動き出した。ユニットができることを見込んで何か特定秘密の指定を行ったんだけれども、そこに指定するような情報がなかったのか。なかなか考えにくいんですけれども、情報が、行政文書が、幾つか特定...全文を見る
○井出委員 そうすると、では、結果的に、特定秘密の何とかに関する情報という項目の中に、特定秘密の行政文書に入れるものはないのかもしれないけれども、あらかじめそういう項目立てはする、そういう特定秘密指定のあり方というものが、今回、外務省、それと警察庁。そういう仕切りで指定をしてみた...全文を見る
○井出委員 きょう、政府内でいろいろなチェックをしていただく独立公文書管理監の佐藤さんにもまた来ていただいているんですが、佐藤さんの方でこの件を把握されて、何かかかわりがあったのかないのか、そこを御説明いただきたいと思います。
○井出委員 内閣官房の田中さんに来ていただいているので伺いたいんですが、私の頭の中は、五百件近い特定秘密、二十七万件近い行政文書、だから、特定秘密五百件の中にも相当の文書が詰まっていて、ゼロというものはちょっとびっくりしているんですけれども、そういうことがこれからもまずあり得るの...全文を見る
○井出委員 今の最後のところなんですけれども、今、平成二十七年で四百七、八十件あって、そのうちの三件が警察と外務省で指定解除なのかなという理解なんですけれども、では、そこも、ほかの件については、一応内閣官房の方で横断的に何か確認をとられたということなんですか。
○井出委員 よく、衛星画像ですとか、何か海外とのやりとりをする暗号ですとか、防衛省は今まで持っていた、防衛秘密という名称だったか、ちょっと確かではありませんけれども、それがそっくりそのまま特定秘密に移行するというような状況でこの法律がスタートしましたので、逐条解説にあるというお話...全文を見る
○井出委員 情報ですから、想定しない情報が来て特定秘密だということもあるでしょうし、想定されるのであれば、その準備を、項目立てをしておくという、そこを、どっちがよくてどっちがだめだということは私自身も今申し上げるような状況ではないんですが、少なくとも、こうしたことがまたこれからも...全文を見る
○井出委員 自治体の災害協定の話ですとか、矯正施設の本来の目的とは違うと思うんですけれども、でも、地域の刑務所に対するイメージというものも変わりますし、ぜひ、進めていただけるところ、また、それで耐震化も進むのであれば、なおのことよしだと思いますので。  私も、先日御案内いただき...全文を見る
05月20日第190回国会 衆議院 法務委員会 第19号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いいたします。  まず、法案に入る前に、前回の質疑で足らざるところを少し伺いたいと思います。特定秘密の件でございます。  前回の法務委員会、この場所におきまして、警察庁と外務省の平成二十七年度の特定秘密の指定三件に...全文を見る
○井出委員 両省とも自分たちで、外務省さんは、わかっていて、内閣官房と取り扱いを検討していたと。警察庁は、みずから慎重に検討し判断しているさなかに、独立公文書管理監から質問をいただいたと。  警察庁に伺いますが、この二十七年の人的情報源、人的情報源候補ですか、その説明を聞いてい...全文を見る
○井出委員 そうしますと、いずれも、二十七年の末には外務省も警察庁もゼロになり得るということがわかっていて、ただ、特定秘密というものは重要なものでありますから、慎重な検討をされていたということかと思います。  独立公文書管理監の佐藤さんに伺いたいのですが、たしか四月の二十五日付...全文を見る
○井出委員 今のお話であると、昨年末で公表されていた独立公文書管理監の検証結果にはこの件は当然なかったかと思いますし、そういうことだったのかなと思うんです。  警察庁と外務省にそれぞれ伺いますが、年末に把握をされて、慎重な検討をされて、その中で公文書管理監からも質問が出てきた、...全文を見る
○井出委員 外務省に再度伺うんですが、二十八年の一月から三月まで作業されていたというのは、私の思いですと、運用基準に定められた年に一度の点検ということでよろしいかどうかという点が一点。  それともう一点、前例がないということはわかるんですが、三月までにその作業が確定していたとい...全文を見る
○井出委員 済みません、ちょっとくどくて恐縮なんですが、国会報告に向けて一月から三月まで作業をされたと。それは、運用基準に定められている、各省庁で年に一回点検をしなければいけない、それとは違うんですか。
○井出委員 警察庁にも同じ趣旨で伺いたいんですが、二十七年の人的情報源、人的情報源候補について、その有無、あったかどうか慎重に検討、判断をしていて、二十七年末には把握をして、年を越えてからそういう検討をされてきたと。それは、外務省と同じように、今、国会報告に向けた作業というものが...全文を見る
○井出委員 警察庁に伺いますが、運用基準に定められた年に一回の点検というものを、平成二十七年度分についていつやったか、教えてください。
○井出委員 年一回の点検をやったかやらないかはわかりますか。
○井出委員 外務省さんの方は、国会報告に向けた作業であるのか、年に一回の点検であるのか、そこが今の時点では確認がとれていないということかと思うんですけれども、年に一度、運用基準で定められている点検というものをやったかやらないか、いつやったかというところは、きょう答弁できますか。
○井出委員 特定秘密の指定の解除というものは確かに前例がないものでありますし、ただ、きょう質疑をさせていただいて、独立公文書管理監から質問されるまで知らなかった、そういう状況ではないのかなというところはわかりまして、そこはよしとしたいと思います。  ただしかし、運用基準に定めら...全文を見る
○井出委員 指定の理由を点検する、年月日を書面に書く、そういう制度がきちっとあるのであれば、今回の件の、速やかな指定解除の、それが一助になったかと思います。それでも、前例のないことですので、こういう結果になったかもしれません。  また、今、報告を受ける仕組みはないとおっしゃいま...全文を見る
○井出委員 ちょっと、要否の検討という話なので、大臣にも一言いただきたいんですが、前回と今回のやりとり、特に今回のところで、運用基準に定められた年に一度の各省庁の点検が、きょうの段階では、されているかもしれないけれども確認ができていない、また、田中さんの方でもそういう報告の仕組み...全文を見る
○井出委員 しっかりやっていただくようにお願いをしたいと思います。  それと、田中さんに中身の件で伺いたいのですが、今回、国際テロ対策のユニットができて、それに関する情報が外務省さんは二件ですね、ちょっとどういう情報かまでは定かではないんですが。警察庁さんの方は、二十七年の、要...全文を見る
○井出委員 こういうことを申し上げるのは大変僣越なんですが、いずれにせよという話では私はないと思いますよ。  特定秘密というものは、法律の三条できちっと定めがあって、行政機関の長が、自分たちの所掌事務に係る、その中で別表に該当して、公になっていなくて、その情報が国の安全保障に著...全文を見る
○井出委員 はい。  この問題は、私の率直な思いとしては、やはり二十七年の国会報告にきちっと載せていただきたかった。前例がないということで慎重な検討をされたということは、そこは了としたいと思うんです。前回、善悪の評価は非常に難しいと申し上げて、ですからきょう、もう少し伺ったんで...全文を見る
○井出委員 決してこの嫁という字が私は嫌だというわけではないんですが、私の家庭におきまして、ちょっと怖くて使いにくいなという程度のことなんですけれども。  もう一つ、今度は婿という字がございます。婿は、おんなへんに、右半分はショと読むらしいんですけれども、何か、辞書で調べますと...全文を見る
○井出委員 もう少し私の思いをお伝えしたいんですが、夫婦別姓というものが、男性と女性の平等という意味の大切さもありますが、私は、家族を守っていくという意味でも必要であると。  例えば、日本の戸籍は家族単位で、海外のように個人の戸籍でもありません。戸籍の筆頭、配偶者というところの...全文を見る
○井出委員 わかりました。  ですから、これは、こういう私のような人間でもわかるような議論から、今の法律の何条がこうなっているとか、そういうところじゃなくて、こういうところからでも議論を始めていっていただきたいな、そういうふうに思います。  再婚禁止期間の部分についてちょっと...全文を見る
○井出委員 百日という規定も含めて、再婚禁止期間を設けること自体を違憲とした裁判官もそのとき二人いらっしゃったと。今、百日を設けることは適切だというお話がありまして、それは、現時点では解決の方法として百日が妥当であると。  引き続きの検討というものはやはり前向きにやっていった方...全文を見る
○井出委員 もう時間なので終わりたいと思いますが、きょう、刑訴法ももう一度戻ってきて議論をする。昨年の刑訴法、それから、今国会の技能実習、そしてきょう、この再婚の部分の議論があって、選択的夫婦別姓の議論もお願いをしていきたいですし、大変大きな議論が法務委員会で続いていくのかなと。...全文を見る
○井出委員 ただいま議題となりました附帯決議案につきまして、提出者を代表いたしまして、案文を朗読し、趣旨の説明といたします。     本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律案に対する附帯決議(案)   国及び地方公共団体は、本法の施行に当たり...全文を見る
10月12日第192回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。  安倍内閣の基本姿勢ということで、きょう、私の方からは、オリンピックの問題と、ここ三年ほど取り組んでまいりました特定秘密についてお伺いをします。  けさの議論でもオリンピックのことが出ておりましたので、まずオリンピックのことから伺...全文を見る
○井出委員 会計検査院が、何か内閣ですとか大臣から命令を受けて検査をするものではございません。それはおっしゃるとおりなんですが、もう一度確認をしたいのは、会計検査院の果たす役割というものの大きさ、重要性というものの御認識はあるかというところを質問したので、そこだけもう一度お願いい...全文を見る
○井出委員 総理はいかがでしょうか。国立競技場の計画を白紙撤回されて、そのことは国民の声も当然あったと思いますし、総理自身、説明責任、透明性、税金に対する意識ということで、あのような御決断をされたと思うんですが。  オリンピックに限らないんですが、当然オリンピックも会計検査院の...全文を見る
○井出委員 今、重要であるというお話をお二方から伺いました。  会計検査院にきょう来ていただいておりますが、これまでのオリンピックは、先ほど申し上げましたように省庁ごとに検査をしてきている。過去の東京オリンピック、長野、札幌もそうですが。しかし、会計検査院の方も、平成十年代に入...全文を見る
○井出委員 今、御指摘の趣旨を踏まえと。私のような若い一議員がお願いをしたところでなかなか難しいのかなと思うんですが、この会計検査というものは、委員会でも検査をやるようにと要請することができて、衆参の決算委員会等でNHKに対して最近そういう要請があったというふうに聞いております。...全文を見る
○井出委員 私が伺ったのは、その五件については、平成二十七年中とか二十七年度と期限が決まっていたからゼロ、ゼロだから解除ということになったわけですね。私がそのほかにもあるのかというところをお聞きしたのは、特定秘密の中には、いつまでと、平成二十八年の三月までに入ってきた情報とか、お...全文を見る
○井出委員 今、確認をされた、私が質問したような文書がゼロの状態のものはない、そして指定解除をするべきものもない、その三つをおっしゃられたかと思うんですが、どうやってその確認をされているのか、それについて伺います。
○井出委員 ことしの五月二十日に私が法務委員会で、警察庁、外務省の空指定が明らかになったときにも同じように、ほかにもないのか、そういう趣旨のことを伺ったときに、政府の答弁としては、今大臣からお話のあった趣旨の答弁が確かにありました。現時点では承知をしていない、それは、ないという意...全文を見る
○井出委員 独立公文書管理監の調査というものは、特定秘密を全て一から四百四十三までチェックするようなものではない。恐らく、独立公文書管理監は、ほかに今現状として記録した文書がない、そのことに特化して、ないと断言できるのかといえば、それは、あるともないともわからないとしか言えないん...全文を見る
○井出委員 現存しないものが今あるかないかというところを、ないと言い切れますか。
○井出委員 今の独立公文書管理監のお話は、御自分たちで調査をされて指定を解除したものについての説明だったと思うんですが、私がなぜこのことを聞くのかと申しますと、特定秘密というものは今四百四十三件あるんですね。この数字というのは平成二十七年末のものなので、このうち五件は既に解除され...全文を見る
○井出委員 ちょっと質問と答えがかみ合っていないんですが。特定秘密が、何年までに情報として入ってきたもの、そういう指定のされ方であって、結果としてゼロだった、点検もした、そして解除したのがその五件なんですよ。そういうものはほかにもないとおっしゃっているんですね。  私は、特定秘...全文を見る
○井出委員 指定を解除すべき、ゼロ件と確定したものはない、それを明言されて、ただ、私はその根拠はわかりませんよ。  それから、結局、情報の指定のお尻が区切られていなくて、ゼロの状態で放置されているものがどのぐらいあるのかというのが私の問題意識です。  先ほど、四月に独立公文書...全文を見る
○井出委員 これまで、独立公文書管理監がいろいろ調べて、この指定の仕方は違うんじゃないか、別表の該当性が違う、まあいろいろな別表があるんですけれども、それをちょっと直したらいいと。そういうものはすぐ直して、修正されて、議事の中でも触れているんですよ。  今回は空指定ですよ。特定...全文を見る
○井出委員 特定秘密保護法は、秘密を各省庁横断的に管理していくということで、各省庁にとってもこれは新たな負担になっていると思います、試行錯誤をされていると思います。  空指定の問題ですね。あらかじめ情報が入るだろうと思って特定秘密を指定する、でもなかなか情報が入らない、ゼロだっ...全文を見る
○井出委員 総理、今のやりとりを聞いていただいていて、伺います。  総理は、特定秘密保護法について、昨年二月四日、私がここで議論させていただいたときに、新しい仕組みができた、これによって秘密はまさに正しく管理されるようになる、その新しいルール、仕組みというものができたというお話...全文を見る
○井出委員 総理はお忙しいでしょうから、なかなかこれを兼任というわけにはいきませんが。  きょうの結論として、今ゼロの、記録がないものというものがあるかないかというところは私は結論としてはっきりしなかったと思いますし、担当であろうと兼任であろうと、ふさわしいというのはおっしゃる...全文を見る
10月19日第192回国会 衆議院 内閣委員会 第2号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。  石原大臣、きょうはよろしくお願いします。金田大臣、引き続きになりますが、よろしくお願いをいたします。  きょうは資料をお配りしておりまして、まずその資料の二枚目以降、特定秘密の件について取り上げたいと思います。  少し御説明を...全文を見る
○井出委員 内閣保全監視委員会は、今お話があったように、政府が国会報告をつくる前にその報告案の承認をするということで二回、それから法律が施行されたので一回、あと独立公文書管理監から少し指摘があったので一回という大臣のお話なんです。  この間の集中審議のときに、金田大臣は、この内...全文を見る
○井出委員 沿えるかどうか検討ということなんですが、ぜひ早期の実現をお願いしたい。  これは事務方の参考人にも強くお願いをしたいと思います。いかがですか。
○井出委員 くれぐれもしっかりとお願いをしたいと思います。  次に、配付した資料の一番後ろですか、資料三というものがあるかと思うんです。一番最後のページですね。  これは、特定秘密を国会の場でチェックする衆議院の情報監視審査会、私はその委員でもあるんですが、その情報監視審査会...全文を見る
○井出委員 情報監視審査会の議論というものは基本的に非公開でやるんですが、情報監視審査会は、年に一度報告書を出して、公開できる部分を公開する。それから、政府におかれましても、国会報告ですとか、やはり公開できるものは説明責任を果たしていく。  私がこうして監視審査会以外の委員会で...全文を見る
○井出委員 済みません、政府参考人、岡田さんに伺えばいいんでしょうか。きょうは、答弁を控えて検討していく以上のものは御用意されていないんですか。
○井出委員 この意見というものは、報告書として情報監視審査会が公開でお願いをしているものです。おっしゃるように、対応をどうするか、対応した、しない、そこ自体も秘密会の中の一部と捉えて公にできない部分があるのかもしれないんですが、公開でお願いしているものについてはやはり公開の場、特...全文を見る
○井出委員 去年一年間の活動を踏まえて、ことしの三月に報告書を出しました。審査会のスケジュールですので、詳しくは申し上げませんが、ことしであれば、当然ことしの活動があるわけですよ。去年の求めた意見についてはその答えを、公開で意見を求めたものについては公開で答えをいただいて、それで...全文を見る
○井出委員 もう少しお約束をいただきたいところですが、特定秘密の質問はここまでにしたいと思います。事務方の御苦労もあると思いますので、きょうは一旦終わりたいと思います。  関係の皆さん、ありがとうございました。  済みません、石原大臣、大変お忙しいところをお待たせしまして、申...全文を見る
○井出委員 ロンドンは確かに経済成長が続いたといいますか、開催年と開催の翌年の経済が上向いたままの状況で推移したと聞いているんですが、ロンドンを含めた七つの過去の最近の大会を見ますと、ロンドン以外の六つは、開催年とその後で、経済の実質成長率というものはかなり落ち込んでおります。 ...全文を見る
○井出委員 あと四年ですよね。  確かに、今おっしゃるように、渋滞の解消ですとかそういうものは必要ですし、かつての東京オリンピックがそうだったと思うんですね。鉄道も道路もいっぱいいっぱいだと、首都高をつくって、東海道新幹線をつくった。  ただ一方で、私の地元でもありますけれど...全文を見る
○井出委員 オリンピックに間に合うようにという、それで必要なもの、必要性は高いでしょうから重要なんだと思いますけれども、東京都、それからほかの自治体ですね、施設関係で今いろいろお手をお挙げになっているような自治体もあるやに聞いているんですけれども、それぞれの地域にはやはりそれぞれ...全文を見る
○井出委員 今、都道のことを例に挙げて御説明をいただきましたが、東京都と組織委員会のやり方、計画というものを国は今見守ってバックアップをしていく、連携をしていくというところが現状だと思うんですけれども、そうはいっても、もうそろそろ、やはり役割分担、費用負担、計画というものを具体化...全文を見る
○井出委員 たしか予算委員会だったんですけれども、丸川大臣がどなたかの質問に対して、国が頭ごなしはいかぬ、小池知事のことを、選挙のときは立場は違ったけれども尊敬している、それで、息をのんで見守るんだというお話をされていたんです。  それはそれで一つ大事なことだと思うんですが、た...全文を見る
○井出委員 では、終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
10月19日第192回国会 衆議院 法務委員会 第2号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。  今国会も法務委員会になりました。鈴木委員長を初め各理事、委員の皆様、よろしくお願いいたします。また、大臣それから政務官、御新任ということで、政務官はもう通告しなくても大丈夫そうですので、またよろしくお願いを申し上げたいと思います。...全文を見る
○井出委員 今の御答弁で、特定秘密の大半に記録された行政文書はある、ただ、行政文書がないものもまだ若干あって、そこを精査していると。  この若干というものがどのくらいなのか、精査をしているということなのでわかりかねるのですが、この問題を本当にわかりやすくお話ししますと、例えば、...全文を見る
○井出委員 今のお話を少し具体例に即して伺います。  お配りしている資料をめくっていただいて、ここに九十三ページと出てくるところがございます。そこにチェックをしてある防の二百六十五という情報は、ことしの八月に、情報がないということで指定解除になっているものなんですが、ざっくばら...全文を見る
○井出委員 二十七年はあらかじめ指定をしたけれども、一年間やって入ってこなかった。二十八年は、今のお話ですと、入ってきてから指定をされるということになると思うんですけれども、二十七年と二十八年で運用を変えて、何か不都合はございますか。
○井出委員 この防の二百五十三は、平成二十七年四月一日、年度の初めに指定をされているんですね。だから、二十七、二十八と毎年こういうものが想定はされていると思うんですけれども、二十七年の方はこの情報が入ってくる確率が高くて、二十八年は現時点でその確率は認められないんだという違いは説...全文を見る
○井出委員 その二十七年にそうした状況があったことを踏まえてという最初のお話は、二十七年度の情報は結果として空だったということを踏まえてということだと思うんですね。ですから、そこは、その運用をより慎重にしていただいたと思うんですけれども、私は基本的には情報が入ってきてからの運用で...全文を見る
○井出委員 情報監視審査会で基本的に非公開の議論ですので、今の御答弁はもっともだなと思うんですが。  情報監視審査会というところは、私はその委員をやっておりますが、毎年報告書を我々も出します。そのときに公開するべきものは公開をする。もう既に一冊、昨年分については報告書を出すんで...全文を見る
○井出委員 まさに若干時間がかかるということで、その若干の時間も個人差があると思いますので、私は早期に調査を尽くしてほしいと思うんですが。  今回、大半は情報があって、若干情報がない状態になっているというお話を大臣はされたんですが、その確認というものは、大臣が担当で、内調の方の...全文を見る
○井出委員 内調の方で確認をされて、独立公文書管理監からもというお話があったんですが、独立公文書管理監は、大半の特定秘密には情報がある、ただ若干情報が存在しないものもあるというきょうの話について、今どのように認識されているか。
○井出委員 独立公文書管理監は、その若干についても指定を解除する必要はないと御判断されているんですか。
○井出委員 今、そういう判断、解除すべきと判断すべきものはないとおっしゃって、その一方で、その前の答弁で、突き詰めて確認はされていないとおっしゃっています。これはどちらが正しいんですか。
○井出委員 どちらの観点でも正しいというのであれば、きょうの御答弁をぜひ集中審議のときにいただきたかったですね。自分たちの調査した部分に対する見解と、あと、突き詰めた確認をしていないと。突き詰めた確認をしていないというところは前回の集中審議では答弁がなかった。きょう、ようやく。私...全文を見る
○井出委員 独立公文書管理監には大変精緻にやっていただいている部分もありますので、きょうのお話を踏まえてまたやっていただければと思います。  それと、情報が入っていない問題なんですが、これは、もともとは警察庁、外務省、それから少し時期はおくれて防衛省の二件というものが出てきて、...全文を見る
○井出委員 そのときに、十月の法律改正の観点からのチェックというものはなぜなされなかったのか、教えてください。
○井出委員 十一月から十二月に点検をされて、そのときは情報があるという認識で、その後、独立公文書管理監から指摘を受けたと。点検をされているのであれば、しっかりやっていただければいいかなと思いますし、防衛省は特定秘密が多いですから、別にそれを、殊さらこの一件で、何か天地がひっくり返...全文を見る
○井出委員 点検の方は、二十七年度把握をされて、これからもやって把握をしていただく、そういう御答弁を今いただきました。  参考人にちょっとお尋ねをしたいんですが、特定秘密保護法というのは、各省庁の秘密の中でも特にその要件を満たすものを指定していく。そういう意味におきまして、各省...全文を見る
○井出委員 時間もなくなってまいりましたので、少し大臣の方にまとめ的な意味合いで伺いたいんです。  きょうやっている議論というのは、特定秘密の管理の問題なんですね。本来であれば、国会情報監視審査会、国会で特定秘密について何か議論をするときは、特定秘密の中身、その情報が本当に特定...全文を見る
○井出委員 隣の部屋での第二ラウンドはあるんですが、法務委員会の特定秘密の質問はきょうは午前までとさせていただいて、午後、旧姓使用について伺います。  ありがとうございました。
○井出委員 再び信州長野の井出庸生です。  午後は気分を変えまして、一新しまして、午前中に少しほかの先生方と議論のあった選択的夫婦別姓、特に旧姓使用のことについて伺いたいと思います。  まず大臣に少しお考えを伺いたいんですが、選択的夫婦別姓は、法制審の答申はありながらもさまざ...全文を見る
○井出委員 慎重対応は私もおっしゃるとおりかなと思うんですが、それを法制化しようという声、私などもそうですけれども、その一方で現状として旧姓使用を認めようというあり方、その根底には、結婚された方がどちらの氏を名乗るかということのやはり選択の自由を与えようという、その趣旨については...全文を見る
○井出委員 もありますということで、私も、別にきょうの十五分で法制化してくれ、しなさいというわけではないので、議論を進めていきたいと思うんです。  きょうのお配りした資料の一番最後のところにつけさせていただいているんですが、旧姓の使用をめぐった裁判がありまして、学校の先生、女性...全文を見る
○井出委員 認められる範囲が、恐らく職場での呼称ですとか座席表ですとか出勤簿とか、多分国家公務員と似たようなつくりかなと思いますが、だんだん広がってきている。  旧姓を使っている裁判官についてお尋ねするんですけれども、その裁判官が判決文を起草したりするときは、旧姓使用は認められ...全文を見る
○井出委員 少し大臣にも考えていただきたいんですが、旧姓使用をしている裁判官が、判決文、その裁判官の仕事の結晶、象徴、そこで旧姓が使えない。今、理由はおっしゃっていただいたとおりなんですが、果たしてこれで旧姓使用を認めていると裁判所は言えるのか。  また、国家公務員も法務省もそ...全文を見る
○井出委員 旧姓使用を公務員に認めているということで、私も広がっているなという認識でいたんですけれども、例えば、今の裁判官の話というのは、テレビのキャスターは、取材とかそういう社内のことは旧姓を使用して、ではテレビでしゃべるときだけ本人確認をきちっとしなきゃいけないから戸籍名で出...全文を見る
○井出委員 今、要請をしているというところの声が少し小さかったようなんですが、要請をしているという答弁をいただきました。ただ、その実態はどうかというと、これは結構大変なんですよ。やはり職務上認められないというところもありますし。  私の地元は十七市町村あって、人口十五万人の市も...全文を見る
10月21日第192回国会 衆議院 法務委員会 第3号
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○井出委員 ただいま議題となりました附帯決議案につきまして、提出者を代表いたしまして、案文を朗読し、趣旨の説明といたします。     外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律案に対する附帯決議(案)   政府及び外国人技能実習機構は、本法の施行に当たり、次...全文を見る
○井出委員 ただいま議題となりました附帯決議案につきまして、提出者を代表いたしまして、案文を朗読し、趣旨の説明といたします。     出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)   政府は、本法の施行に当たり、次の事項について格段の配慮をすべきである...全文を見る
○井出委員 信州長野の井出庸生です。  大臣、今の山尾委員の質疑なんですが、司法試験を受けたことのない私でも極めて明確な質疑だったと思います。  内閣の一員、閣僚として、政府がこれまで答弁したことについてどうお考えになるのか。そしてまた、司法試験の中立性ということもあるかと思...全文を見る
○井出委員 山尾委員がここまで四十分近くにわたってしてきた議論というのは、大臣として司法試験について所見を述べることは今おっしゃられた、でも法務大臣、政府の一員としては少なくとも政府見解に答える義務はあると思いますし、そういうやりとりをずっとやってきて、山尾委員は、だったらその司...全文を見る
○井出委員 所管ではないとはいえ、内閣の一員で、閣議にもお出になっていると思いますし。政府の理屈を言えば、昭和四十七年の政府見解から今の見解で来ているんだ、そういうことであります。だから、大臣が言いたくても言えない胸のうちもわからぬでもないんですけれども、でも、我々はそこも十分理...全文を見る
○井出委員 山尾委員のきょうの法務委員会の質問、それからさきの予算委員会の最後の一分間、あれがなければ、現時点で疑義は生じていないと言われても、それはそうだなと私も思いますが、十分な疑義を提示されたと思いますし、山尾委員の質疑を司法試験の委員の方が見ているかどうかわかりませんが、...全文を見る
○井出委員 これまで受験者等からそういう申し出はなかったと。きょうの十一時以降からの質問で、その受験者等の等に山尾委員と私が入るかどうかわかりませんが、十分その申し出に近い疑義を提示させていただいております。  これは、私が司法試験を受けたことのない人間のレベルに落とし込んで心...全文を見る
○井出委員 大臣が、旧大蔵省ですか、いらっしゃって、お若いときに司法試験を志すお気持ちが一瞬たりとも、もしかしたら司法試験にするか官僚になるかというような思いも、何と言ったって公のためにですから、あると思うんですけれども。  きょうの議論で、山尾委員の指摘というものは、大臣のお...全文を見る
○井出委員 大変残念というか申しわけないんですが、やはり大臣の答弁が山尾委員の質問に正面からお答えをいただいていないと私は思わざるを得ないので、重ねてのお願いをしているんですが。  では、政府の政策と司法試験と、これからどうしていくんですか。政府の政策、大きな変更があった、解釈...全文を見る
○井出委員 今、当時の正解が事後の事情の変更によって変わることはないとおっしゃったんですが、事後の事情の変更というものがあったとお認めになったということでよろしいんでしょうか。
○井出委員 当時の正解を大事にするというのは、確かに司法試験に限らず検討されるべきことだと思うんですが、きょう問われているのは、まず、金田大臣が今おっしゃった事後の事情の変更なんですけれども、この問題について、事後の事情の変更、つまり政府が政府見解を変えた、そのことをお認めになっ...全文を見る
○井出委員 山尾委員の方からは、理事会での協議ということも最後にお話がありましたし、これ以上答弁はというお話でございますが、私からは、司法試験の今後のあり方、司法試験……(発言する者あり)質問の問題の出し方ですか。  でも、やはり受験生に対してどう応えていくかという大きい、平和...全文を見る
○井出委員 私も最近までは大臣と同じ考えで、広がっていくことが望ましいと思っていたんですが、旧姓の使用というのは、前にも申し上げましたとおり御本人の選択によるものですから、広がっていって使用者がふえればいいかというと、そうでもないと思うんですね、希望しない人がいると思いますので。...全文を見る
○井出委員 次回は、これにかかわるさまざまな判決文を検討しながら、私も慎重に議論を続けたいと思います。  ありがとうございました。
10月28日第192回国会 衆議院 内閣委員会 第5号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。  本日は、松本国家公安委員会委員長と金田大臣に伺ってまいります。  松本国家公安委員長とは、特定秘密の情報監視審査会でともに委員だったということもあり、ぜひそのときの志を引き続き新たな任務でも全うしていただきますよう、お願いを申し...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  もう少し具体的に議論をさせていただきたいんですが、例えば地下鉄サリン事件、これはテロだと明言をしている方も多いですし、そういう報道等もこれまでも幾つかありますが、地下鉄サリン事件というのは政府としてはテロに該当する、そういう認識を持たれてい...全文を見る
○井出委員 もう一つ伺いますが、その地下鉄サリン事件の前に、長野県松本市でありました松本サリン事件、これについてはどのような、これはテロという認識なのかどうか、伺いたいと思います。
○井出委員 地下鉄サリン事件と松本サリン事件、その後の捜査、刑事裁判によって、犯行の主体は同一でありましたし、サリンを使うという共通性もありました。ただ、被害者の数ですとか、そういったものは全く違いますし、私の記憶ですと、松本サリン事件が起こった当時は、それがテロという話は、地下...全文を見る
○井出委員 もう少し、テロとそうでないものとわかりやすく議論をしたいと思うのです。  最近、お祭りのある公園の真ん中で爆発物を爆発させて、本人は死亡した、周りの方をけがさせたという事例もあり、また、相模原の、多くの障害のある方が殺された事件、この二つは大変な社会に対する不安、恐...全文を見る
○井出委員 そうしますと、この警察庁組織令の「広く恐怖又は不安を抱かせることによりその目的を達成することを意図して行われる政治上その他の主義主張に基づく暴力主義的破壊活動」、これはやはり、全文をきちっと捉えて、その一部、例えば、社会に不安を与えるだけとか、暴力的破壊活動だけとか、...全文を見る
○井出委員 それともう一つ、事務方でも結構ですが、国民の生命、身体、財産を守るということは、これは犯罪、テロ、それから外交安全保障においても大きな論点ですが、テロにおいて、国民の身体、生命、財産、特に財産の部分というのはテロに該当するのか、財産を侵す行為というのがテロに該当するか...全文を見る
○井出委員 金田大臣がいらしたので伺いますが、特定秘密保護法においてもテロの定義というものがるるございました。  特定秘密保護法においては、テロというものは、「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で」、ここまでは...全文を見る
○井出委員 もう一つ、事例を伺いたいのですが、インターネットの世界ですね。  最近、サイバーテロという言葉があるんですが、これは警察庁の事務方に伺ったらいいんですかね、サイバーテロという言葉は、この法令上のテロ、政府としてのテロという概念に認定されるものなのか、それとも、一斉に...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  サイバーテロについては、法令上のことではないが、実務上、テロの一つとして位置づけているということなんですが、二〇二〇年に東京オリンピックがありまして、テロ対策というものをやっていかなければいけない。恐らく、その先頭に立たれるのは警察であるか...全文を見る
○井出委員 総合的ということで、余り私の期待した答えはいただけなかったのかと思うんです。  もう一つ確認をさせていただきたいんですが、テロが起こらなければ一番いい、起こってしまったときはそれは最小限、いろいろなことを想定して動くのはそのとおりなんですけれども、テロというものを日...全文を見る
○井出委員 一概に困難というお話の中でも、例示として、人が亡くなったりした場合は刑法、爆発物、行為に応じて刑罰の具体の例を挙げていただいたかと思うんです。  金田大臣に伺いたいんですが、先ほどのテロとの闘いという言葉、これは大臣が就任以来、よくテロとの闘いは重要であるということ...全文を見る
○井出委員 このテロとの闘いという言葉は、やはり、アメリカで大きなテロがあって、そこからよく使われるようになった言葉だと思いますし、アメリカの状況を見れば、テロとの闘いという言葉に理解をするところも、私も十分にあります。  今、金田大臣初め安倍総理大臣もそうですが、テロとの闘い...全文を見る
○井出委員 余りはっきりとおっしゃっていただけなかったと思うんですが、ちょっと事務方にも確認をしたいんです。  私の問題提起、テロは犯罪として、まあ原則ですよ、いろいろなことはあると思いますので、そこは私も理解はしますが、その犯人を拘束して、裁判にかけて刑罰をというところは政府...全文を見る
○井出委員 テロと向き合っていくときに、殺人とか、人の体、命にかかわるものであれば刑法、爆発物であれば爆発物取り締まり、そういうきちっと対応する法律もある一方で、金田大臣や国家公安委員長もおっしゃっているような予防的な意味も含めると、いろいろな法整備も必要である、そういうところも...全文を見る
○井出委員 ぜひ、その慎重な議論の中に、想定される行為と対応する法律の議論をしっかりやっていただきたいですし、各国との連携という意味においては、大臣が御担当されている特定秘密保護法で海外からテロに関する情報をもらえるようになっております。果たしてその連携ということがこの共謀罪にお...全文を見る
11月02日第192回国会 衆議院 内閣委員会 第6号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日はよろしくお願いをいたします。  私も、引き続き、人事院勧告について伺ってまいりたいと思います。私も、結論を申し上げますと、人事院勧告というものの見直し、それと労働基本権の付与というものが必要ではないか、そういう視点で伺ってまいり...全文を見る
○井出委員 意見交換、協議の場がある、労働団体との会見というものがあるということを伺っているんですが、事務方に伺いたいんですが、この労働団体と当局の会見というものが、一体毎年どのような頻度、中身で行われているか、わかる範囲で教えていただければと思います。
○井出委員 人事院に来ていただいたので、人事院にも伺いたいのですが、この会見というものが、実際、人事院勧告にきちっとその労働団体の意見というものが参考になるだけの、会見というものの重要性ですね、その辺について人事院さんの見解をいただきたいと思います。
○井出委員 今お話あったとおり、私は平成二十年の資料しか持っていないんですが、平成二十年も、人事院本院においては九十五回、地方事務局、地方事務所において百五十九回の二百五十四回、会見をやっている。  どの程度参考にされているかわからないんですが、これはまた政府の方に伺いたいので...全文を見る
○井出委員 大臣に御提案をしたいんですが、今、交渉することは法律で定められているんですね。おっしゃられたように、協定の締結権がないんです。協定の締結権を法律事項にすれば、まとまったときはそっちを優先すれば政府側も公務員側も大変いいのではないかと思うのですが、その件についてはいかが...全文を見る
○井出委員 公務員の労働基本権が制約されて、代償措置の人勧ができた、それは昭和二十三年。昭和二十二年に国家公務員法ができたときは基本権が公務員にも付与をされていた、たった一年なんですが。  このいきさつを少し調べましたら、日本国憲法ができた、それに基づいて公務員は全体の奉仕者に...全文を見る
○井出委員 今ざっと御説明した戦後の議論なんですけれども、昭和二十二年の国家公務員法が成立するときは、その前にアメリカのフーバー草案と呼ばれるものが提示をされている。これは人事院の平成二十年度の年次報告書に書かれてあるので、人事院は当然御存じだと思うんです。  にもかかわらず、...全文を見る
○井出委員 私の前段の発言で六回の交渉と申し上げたのは、今御答弁いただいた、合意に至らなかった方と六回ということで、ちょっとその趣旨を訂正したいと思うのです。  これは今係争中、おっしゃるように裁判になっておりますが、十二月に高裁判決が出るように聞いております。東京地裁の判決を...全文を見る
○井出委員 人事院にも伺いたいのですが、これは戦後の混乱期ということももしかしたらおっしゃられるかもしれませんが、実際、人事院みずから勧告を留保する、そういう年があった、それからまた、今申し上げたように、その前段はずっと勧告の未実施、ベース勧告水準を値切る実施が行われた。  だ...全文を見る
○井出委員 近年はそうなんでしょうけれども。  私のいる民進党もそうですし、日本維新の会さんもそうですし、自由民主党におかれても、二〇一二年の政策、J―ファイルとおっしゃいましたかね、その中で、国、地方の公務員総人件費を二兆円削減するというような話を明記されておりまして、財政が...全文を見る
○井出委員 何か私の質問に耳を塞がれていたかのような答弁で、大変不満なのですが、大臣は、私の申し上げたことをわかっていただけると思うんですよ。  人勧だって、そういう非常事態には万能ではないということは、これは歴史が示しておりますし、今、これだけ借金があって、各政党が人件費の削...全文を見る
○井出委員 この後、質問される方もやるかと思いますが、財政的な問題と向き合うときに、国家公務員、地方公務員の給与、人件費を二兆円下げる、その一方で、人事院勧告は尊重する、その両方を公約に明記されているのは、私はそれは極めて実現の難しい話だなと思います。  それから、この人勧は、...全文を見る
11月02日第192回国会 衆議院 法務委員会 第7号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いをいたします。  きょうも、前回に引き続きまして、結婚をした方の旧姓使用について伺っていきたいと思います。  初めに、総務省に、公務員部長高原さんに来ていただいているんですが、お配りしている資料をごらんください。...全文を見る
○井出委員 総務省では、平成十三年だったでしょうか、国家公務員の旧姓使用を認める通知を出し、その際に、各都道府県に、国家公務員の通知をしたことをお伝えして、都道府県でも順次取り組みをというようなお知らせをしていると。では、市町村はどうなのかというと、都道府県からそういった連絡をし...全文を見る
○井出委員 大臣にもちょっとコメントをいただきたいんですが、前回、前々回の質疑の中で私が申し上げているのは、人数の多い少ないにかかわらず、やはり使いたい人が使いやすい環境を整えていくということがこの旧姓使用においては大事かと思います。  私が調べたところ、特に、下の方の、村です...全文を見る
○井出委員 そうしましたら、次に教育関係、文部科学省に来ていただいておりますので伺いたいのですが、先日、東京地裁の方で、私立学校の先生が旧姓使用を認めたい、学校は、それはちょっとまかりならぬと。裁判をした結果、先生側の敗訴ということになりました。  その判決を受けて、この一覧、...全文を見る
○井出委員 市町村の教育委員会の中には、私でいえば長野県ですから、長野県庁の規定に沿ってそういうことをやっています、そういう回答をされているところもあるんですが、総務省が各自治体にそういう通知をしてくれているということはさっき答弁をいただきました。文部科学省の方は独自に教育委員会...全文を見る
○井出委員 政府の方針は女性の活躍ということで、これからマイナンバーでも女性の旧姓を併記することが認められる検討がされているという話もございます。ですから、教育現場においても旧姓使用が広がっていくことが望ましいということが一定のお考えであると思うのです。はっきりは言っていただきま...全文を見る
○井出委員 所管ではございませんが、大臣にも一言、プッシュをしていただく意味でコメントをいただきたいんです。  学校の先生が結婚をされて、名字を変えたくないという方のケースを今お話ししましたが、変えたいという方もいらっしゃると思います。ただ、そのときに、これは逆の意味から捉えて...全文を見る
○井出委員 大事なことであるということはおっしゃっていただきましたが、もう少しプッシュしていただきたかったんですが。  文部科学省は、今、確認をして適切に対応していただくということをおっしゃっていただきました。  どのように確認をするのかというところ、問題はいろいろあると思い...全文を見る
○井出委員 東京地裁の判決で、先ほども申し上げたんですが、この学校は就業規則で旧姓の使用を認めていない、ただ、その就業規則を見ると、就業規則には「教職員は、氏名、住所又は家族等の変更、異動があった場合は、速やかに届け出なければならない旨規定している。」と。  これは、別にこの学...全文を見る
○井出委員 学校のことは文部科学省、公務員のことは総務省、それからまた民間のことはほかの省庁に聞かなきゃいけないのかもしれませんし、ただ、それを法制化するかどうかというところは法務大臣に伺わなければいけないので、大変質問がしにくいところではあるんですが。  この旧姓使用、夫婦別...全文を見る
○井出委員 適切に講じていくことがまずは重要、そういうお話だったんですが。  十二月十六日の最高裁の判決では、婚姻前の氏を使用することは、法律ができた当時、昭和二十二年の民法改正時と比べて、女性の社会進出の推進、仕事と家庭の両立によって社会生活を継続する女性がふえている、また、...全文を見る
○井出委員 そうなんです。このお配りしている資料は、調査をすると、今政務官がおっしゃるとおり、ここに書いてあるとおりの答えが返ってきているんです。  まめでない私がなぜこんなに調査をしたのかというと、判決以外にもう一つ理由がありまして、個別には申し上げられないんですが、実はこの...全文を見る
○井出委員 意識改革の部分は私も同じ思いなのでありますが、総務省にもきょう来ていただいているので、今私が申し上げました、言っても無駄じゃないかとか、受け取る側、役場がどう捉えているかというところは正確なところは聞いていないんですけれども、そういう環境をどう払拭していくかというのは...全文を見る
11月10日第192回国会 参議院 法務委員会、厚生労働委員会連合審査会 第1号
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○衆議院議員(井出庸生君) お答えを申し上げます。  今委員から御指摘のありましたとおりでございまして、技能実習生の待遇については、技能実習計画に記載すべき技能実習生が費用を負担するものについては、食費及び居住費に限られないものであるということがまず前提の考え方でございます。 ...全文を見る
○衆議院議員(井出庸生君) 今、石橋委員から御指摘ありました九条の関係ですが、御指摘の労働時間ですとか休日、休暇、週休二日の話もございましたが、実習生保護の観点から申し上げましても、日本人が従事する場合と異なるような差別的な扱いはされてはいけないと、それが今回の法律、また修正の趣...全文を見る
11月16日第192回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○井出委員 再犯の防止等の推進に関する法律案の起草案につきまして、提案者を代表して、その趣旨及び内容について御説明を申し上げます。  まず、本起草案の趣旨について御説明いたします。  我が国では、犯罪件数は減少傾向にあるものの、犯罪をした者等の円滑な社会復帰の促進等はいまだ十...全文を見る
○井出委員 お答えをいたします。  今委員の御指摘のとおり、この事業は本法案の対象に含まれると考えております。  この法案は、基本理念の一つとして、犯罪をした者が、その特性に応じて、矯正施設に収容されている間のみならず社会に復帰した後も途切れることなく支援を受けられるとするこ...全文を見る
11月18日第192回国会 衆議院 法務委員会 第9号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いを申し上げます。  民法、債権法部分の大改正の実質的な質疑、審議のスタートということで、私も、法改正の必要性というところからまず伺っていきたいと思います。  平成二十一年の十一月からでしょうか、法制審議会でこれに...全文を見る
○井出委員 新設されたものと削除されたものがある、総じてそんなにふえたわけではないというようなお話もあったんですが、例えば、日弁連の方で、民法改正に合わせて一つの本を出されているんです。日弁連さんなので、「消費者からみた民法改正」ということで、二十四のテーマを厳選されたというよう...全文を見る
○井出委員 今、具体性を持った記載ぶりというお話がありました。  大臣、先ほど逢坂委員への答弁の中で、これまで民法改正がなされなかったところについて、現行民法がシンプルで抽象的であって柔軟にいろいろなことに対応が可能であったというようなお話もあったんですが、現行の民法の持ってい...全文を見る
○井出委員 私も、民法がわかりやすくなる、今回の法改正の大きな目的、それから、法制審でも、わかりやすくしていこうというところは最初からそんなに異論はなかったかと思うんです。  民法、特に債権法の部分ですね、当事者間の契約ですとか合意をするときに、裁判法規ですから、争いがあったと...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  私も民法は大変不勉強なので、余り何か学説的な議論をしてもこっちがぼろが出ちゃうので、話を進めてまいりたいと思います。  私、民事裁判の件数というものをちょっと調べてみたんです。これは恐らく裁判所の方で出されていると思うんですけれども、裁判...全文を見る
○井出委員 最高裁の方も入られていましたし、弁護士の方も入られていたので、当然そのあたりの視点は持っていただいていたと思うんです。  ここ五、六年、ずっと事件の数が減ってきている。それはなぜかというと、別に、それは決して現行の民法のままでいいという話では直接的にはないと私も思っ...全文を見る
○井出委員 ですから、民法改正の必要性というものを少し具体的に考えていかなければいけないなということで今のようなお話をさせていただいたんです。  例えば、先ほど小川さんのおっしゃった少子高齢化、高齢化というようなことも社会経済情勢の変化に挙げられておりましたが、少子高齢化を情勢...全文を見る
○井出委員 大臣にも少し伺いたいのですが、例えば民法によらず憲法もそうなんですが、憲法で法務省関係でいえば、犯罪をした加害者の方については令状をきちっと示さなければいけないとかいろいろな定めがあって、犯罪の被害に遭われた方についてはほとんど記載がない。そのことについてはかなり長い...全文を見る
○井出委員 この議論に少し関連して、法制審の議論の中で、中井さんという方の御発言の中にあったのですが、民法は俳句か散文かというようなお話がありました。民法が俳句か散文かというのは、文字どおり、俳句はその抽象性を詠み込んで、そこから伝わってくるメッセージを、民法でいえば人と人とのル...全文を見る
○井出委員 百点満点だと言っていただいても十分よかったんですが、大変控え目に御答弁をいただいたのかなと思います。  かなり難しい議論であったということは容易に想像できるんですが、では、実際、民法改正になって、先ほども少し議論がありましたが、一体これからどういう社会になっていくの...全文を見る
○井出委員 ちょっと私の理解不足もあると思うので、もう一度お尋ねをしたいんです。  中間利息の控除にかかる利率が変動制となった場合、その適用利率によって損害賠償額に差が生じることになる。従来の損害賠償、一律の利率のときの方が、同じような損害賠償事例のケースがあったときの被害者、...全文を見る
○井出委員 三%にまず下げて、経済の実情を反映する。そこは、五を三にする、五がいいのか三がいいのかというところの論争はありますけれども、一定の公平な物差しなのかなと思います。緩やかな変動制というところは、もう少し議論があるかなと思うんです。ですから、要は、その二つの案件というのは...全文を見る
○井出委員 この話をお話しさせていただいたのは、今おっしゃった私的自治、その私的自治が一番重要なんですけれども、そっちがうまくいけば、いろいろな取引や合意、契約というものは問題ないと思うんですが、そうはいっても、やはり民法が変わるということは、その法律の趣旨、理念が社会に与える影...全文を見る
○井出委員 今、変わる影響が大きいということでお話をいただいたんですが、今回、法改正の大きな目的であるわかりやすさというところで、わかりやすさというのは誰にわかりやすいのかといえば、国民だと思うんですね。それは人に限らず、法人とかいろいろなものも人として、あらゆる人ということで入...全文を見る
○井出委員 パブリックコメントを二回やっていただいて、そういう意味では、いろいろな声を聞く機会というものをとっていただいたのかなと思います。大方の人が賛成するところで落ちついた、そういう話をいただきますと、私も余り反対する理由もないのかななんということを思ったりもする、思ったりす...全文を見る
○井出委員 まさに、尊重はしていいんですが、ここの議論も尊重していただきたいと思いますが、もう一度お願いいたします。
○井出委員 そうしましたら、また次回は参考人をお招きして、いろいろ御意見をいただきまして各論を深めてまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。  きょうは終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
11月22日第192回国会 衆議院 法務委員会 第10号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生でございます。  きょうは、三人の先生方、急なお願いにもかかわらずお越しをいただきまして、大変ありがとうございます。私は終わらない閉店セールでスーツを買っている口ですので、きょうは優しくいろいろ教えていただければな、そんなふうに思います。 ...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  これまでの民法がシンプルで条文も抽象的であった。それが、前回、法務委員会の中で私が質問したときに、条文の量は減ったところもあるのでそんなにはふえないんだけれども、具体化はしたというようなことを民事局長がおっしゃっていたんですが、要は、抽象的...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  次に、岡先生に伺いたいのですが、先ほど加藤先生の二十分のお話の中で少しお話があったんですが、これは二〇一三年ごろになるのですか、法律時報の八十五巻三号から少し引いてきたんですが、民法改正、全国弁護士千九百人の声ということで、弁護士の声を民法...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  次に、加藤先生に伺いたいんですが、加藤先生には、私の方からちょっときょうは個別にお願いをした経緯もございまして、特に、三人の先生方の中で、法案に対する慎重な意見を述べていただきました。  民法改正について本当に長い間かかわられてこられたと...全文を見る
○井出委員 国際的なお仕事もされたというところを伺いたかったんですが、ざっくばらんにいろいろとお話をいただきまして、ありがとうございます。  先生の御本の中から一点伺いたいのですが、今回、約款というものが全然民法にないじゃないかということで定型約款を設ける。先生の御著書「迫りつ...全文を見る
○井出委員 どうもありがとうございます。  最後、保証の関係を黒木さんに伺いたいのですが。  民進党は、個人の保証について、これまでも厳しくすべきだという法律を出してまいりまして、保証人が法人である場合や保証人が主たる債務者である法人の代表者である場合、それ以外は原則として認...全文を見る
○井出委員 三人の先生方、貴重な御意見ありがとうございました。  どうもありがとうございました。
12月01日第192回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○衆議院議員(井出庸生君) お答えを申し上げます。  この法律の目的というところでございますが、この法律は、一条のところにその目的を具体に規定をしております。先生御指摘のように、この法案の一条では、冒頭に、再犯の防止等が重要であることに鑑みと書いてございます。そしてまた、末尾に...全文を見る
○衆議院議員(井出庸生君) お答えを申し上げます。  今、先生から、再犯の防止が目的なのか、国民の被害の防止と安全、安心が目的なのかという御質問をいただきました。  国民の被害の防止と安全、安心ということは、その再犯も含めてもっと広い意味で犯罪を未然に防いでいくとか、そういっ...全文を見る
○衆議院議員(井出庸生君) 民進党の取組ということで御答弁をさせていただきます。  民進党は、民進党結党以前の旧民主党時代から人権政策推進議員連盟を置き、そうしたことに対する活動を日常的に続けてまいりました。また、私もそうなんですが、旧維新の党、高木先生のところの皆さんと御一緒...全文を見る
12月02日第192回国会 衆議院 法務委員会 第12号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いをいたします。  たくさん通告をさせていただきましたが、大事なものから入っていきたいと思います。  まず、今回の新たな債権法の改正、民法改正の中で、「取引上の社会通念に照らして」、こういう言葉が随所に出てくるので...全文を見る
○井出委員 今お話があったように、私も確認をしたところ、九カ所この言葉が使われております。  今御説明あったところは、では、例えば四百十五条の債務不履行による損害賠償のところでいいますと、四百十五条の一で、その前段、「債務者がその債務の本旨に従った履行をしないとき又は債務の履行...全文を見る
○井出委員 今そういうようなお話を伺いまして、九カ所全部やっておりますとさらなる会期の延長をしなければいけなくなってくると思いますので、重立ったところから聞いてまいりたいと思うのですが、まず、今お話をした四百十五条、債務不履行による損害賠償の部分でございます。  これはもともと...全文を見る
○井出委員 実質、運用は変わらないというお話をいただきまして、もう少し、念には念をで確認をしたいんですが。  お配りをしている資料、出典は「図解による民法のしくみ」、神田さんという方が書かれている本。その真ん中の表といいますかエクセルといいますか、そこの部分を見ていただきたいん...全文を見る
○井出委員 その責任を、あると書くのか、ないとは言えないと書くのかで、非常にここの部分はわかりにくいんですが、これまでの判例とまた運用は変わらない、そのことは確認をさせていただきました。  次に問題として取り上げたいのが、五百四十八条の二、定型約款のところでございます。  定...全文を見る
○井出委員 わかったようなわからないような、恐らく私が法学部でないことにも一つ、理解が進まない理由があるのかもしれませんが。  「その定型取引の態様」というのは、例えば携帯電話会社が携帯電話を販売するときに、基本的に、どなたであっても何かいろいろ書いたものを用意すると。その後の...全文を見る
○井出委員 今、その態様、実情のところの御説明をいただきました。  あと、「取引上の社会通念」、常識の部分なんですが、そもそも定型約款の項目そのものは今回新設をされますので、さまざまなケースや判例があるのかもしれませんが、その常識というものは一体どういうふうに解釈をしていくのか...全文を見る
○井出委員 この指摘は前に参考人質疑の際に私も申し上げたんですが、これまで約款の議論というものが全くなされていなかったかといえば、決してそうではない。そういう中で、作成者不利、何かあったときに、作成する側、情報をきちっと持っている側、そういう者が不利になるという原則が確立されてき...全文を見る
○井出委員 今、約款の作成者不利の原則のところを申し上げたときに、そのことは少しこの部分の議論には当たらないのではないかと御指摘をいただいたんですが、一番の問題意識は、定型約款を明記すること、それが弁護士会は消費者にとって一歩前進だと評価をしている、また、新聞とか各種報道を見てい...全文を見る
○井出委員 民法はやはり一般法ですので、私は、新聞やテレビ、新聞にもそういうふうに正確に書いていただくべきかなと。よくよく読んでみると、定型約款を明確化したことは、確かに局長がおっしゃるように消費者にとっても一つのメリットかもしれませんが、それは消費者側にとっても、法律が明確にさ...全文を見る
○井出委員 定型約款の変更の要件が厳しい、私、今そこをすっ飛ばしてしまったのは大変申しわけなかったんですが、定型約款の変更の要件というものを五百四十八条の四に掲げておりまして、以下の条件をみなせば、「個別に相手方と合意をすることなく契約内容を変更することができる。」と。  一つ...全文を見る
○井出委員 いずれ裁判になったときに、この文言に沿って事業者と契約者の争いを仲裁していくということになるかと思うんですが、この文言を見たその印象としては、今まで約款の規定自体も、それから約款の変更もなかった、だから、トラブって、裁判にならなくても争っているときに、いや、ここに変更...全文を見る
○井出委員 一定の御主張をいただいたんですが、私の脳みそのキャパを超えておりまして、また答弁をちょっと精査させていただきたいと思います。  ただ、この定型約款のところは、加藤先生以外にも、きょうの加賀山先生、また河上さんという方も問題ありとお話をされているので、もう少し、また再...全文を見る
○井出委員 数字を聞くと、配偶者にこだわらずに、第三者保証そのものが二一%だから、そこをもう少し何か努力できないのかなというような気に今なってきたんですが。  法務省にあわせて伺いたいのですが、これまで、中小企業団体から、配偶者をきちっとそこに書いたままにしてくれ、そういう要望...全文を見る
○井出委員 今、御説明があったのはいずれも同じ方なのかなと思うんですが。やはり一度、役所と私でごちゃごちゃやっているよりは、当事者の方にお話を直接伺ってみるというのも、一つ議論を深める手だてなのかなと思います。  もう一点、中小企業庁に伺いたいのです。  中小企業庁が発表され...全文を見る
○井出委員 運用をしていただけるというのであれば、私みたいなど素人でもわかるように明記をしていただきたかったなという思いがあります。  時間になりましたので、次回は、古い裁判の、内縁の妻というものをちょっと例にしてこの問題をさらに考えたいと思います。  どうもきょうはありがと...全文を見る
12月06日第192回国会 衆議院 法務委員会 第13号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いをいたします。  本日は、前回伺ったところの続きから入っていきたいと思いますが、前回の質問の中で、条文の中に「取引上の社会通念に照らして」という言葉が多用されているというところを紹介いたしました。  その中で、小...全文を見る
○井出委員 お配りした資料の下の方に、丸と四角の関係を少し整理したんですが、契約その他の債務の発生原因と、取引上の社会通念が、それぞれ別個の独立したものとして、今、両方ともというお考えなのか。それとも、図の右側に移っていただいて、例えば、取引上の社会通念の中に契約その他の債務の発...全文を見る
○井出委員 今、「契約その他の債務の発生原因」、この丸の部分と、「取引上の社会通念」、四角の部分がそれぞれ別々で、それで両方だ、そういうお話だったかと思うんです。  法制審議会のこの部分に関する議論を見ますと、第九十回、平成二十六年六月十日に、この部分を少し議論されております。...全文を見る
○井出委員 再度お尋ねをしますが、どちらか一方のみをもって判断するということは、ではあり得ないと。
○井出委員 どちらも考慮要素にするということは、この条文が本当に出番となる、裁判になればこの条文が出番になると思うんですが、非常に重要なところを今お話しいただいているのかなと思います。  この文面に関しましては、九十回の法制審議会で山野目幹事という方がお話をされているんですが、...全文を見る
○井出委員 今お話をいただいたところは、あくまで「契約その他の債務の発生原因」が、どんと大きい丸があって、その中に「取引上の社会通念」というものが含まれている、丸の中に四角が入っているというようなお話だったと思います。  丸の「契約その他の債務の発生原因」というのは契約の個別の...全文を見る
○井出委員 並列をするとなると、ちょっとまた話がもとに戻るというか。  並列はするけれどもその両方を考えなきゃいけない、どちらか一方だけ考えるようではいけない、そういうことですか。
○井出委員 どちらも。  要は、ここが問題になったときに、例えば、債務者がどちらか一方だけから免責されるんだという主張をする、そういうことは少し、両方を見ての主張をされるということがこの条文の趣旨である、片っ方だけをもって主張してはいかぬ、そういうことでいいですか。
○井出委員 どちらも考慮するということで私としては半分ぐらい納得したんですが、加藤先生はまだきっと御納得いただけないのかなと思うんです。もうちょっと研究をしてみたいと思います。  その裏に行っていただいて、今度は定型約款のところの関係する条文なんですが、ここはもう少し複雑でして...全文を見る
○井出委員 事業者が行った特殊な取り扱いが直ちにその一般的な常識には入らないと。  ただ、この三番の、「取引上の社会通念」を「その種の取引において一般的に共有されている常識」と。「その種の取引」というものを定型取引と読めば、前回も議論しましたし、ちょっとこの後も聞きますけれども...全文を見る
○井出委員 もう少し別のものというところ、もうちょっと具体的にまた今度聞きたいと思います。今は答えられないですよね。何かありますか。もうちょっと何か例があれば教えてください。
○井出委員 ちょっと、私も、もう少し具体的な答えが引き出せるように再度研究をしてまいりたいと思います。  ここでもう一度おもて面との関係で確認をしたいんですが、今お話しいただいたところですと、一の「定型取引の態様」も、二の「定型取引の実情」も、三の「取引上の社会通念」も、全て想...全文を見る
○井出委員 今、四百十五条とそれから五百四十八条の二については、そういう書かれているものどれか一つに限ったような考慮はしない、そのいずれもきちっと考慮をした上で、免責の事由ですとか、定型約款の個別の条項が信義則に反しているかどうかの考慮をしていく、そういうことで一定の結論をいただ...全文を見る
○井出委員 確かに、電気料金とかクレジットのポイントと言われると、値上げされたりポイントが減るとかと言われると、ええっと私なんかも思うんですが、ただ、いたし方ないな、俺一人騒いだところでどうにもならないなというのもまた事実なのかなというふうに思うんです。  定型約款は、消費者の...全文を見る
○井出委員 消費者、顧客については、今まさにおっしゃるとおりだと思うんですね。  ちょっと先ほど申し上げましたが、電気料金、クレジットのポイント、携帯電話を買う、その定型約款でいろいろな決まり事を示されて、ええっと思っても、基本的に消費者はそこで立ちどまれないですよね。  そ...全文を見る
○井出委員 この定型約款そのものも民法に書かれるのは初めてですし、変更が書かれることはもう言わずもがな、初めてなんですが、定型約款の変更は、約款の中のメーンの、中心的な部分、給付、提供するもの自体が変わるですとか、昔あった、例えば携帯電話で、それまでmovaだったのがFOMAに一...全文を見る
○井出委員 ちょっと難しい言葉を端に置いておいて、大臣に伺いたいんですが、この定型約款の規定は、現状、多くの人が約款を余り読まずに、知らずに物を買っていて、いつの間にか変わっていく変わっていく、そういうものを肯定するためにこの規定を置くのか、それとも、この民法改正についてよく新聞...全文を見る
○井出委員 同じ趣旨なんですが、今のお話を聞いた上で大臣にお尋ねしたいんです。  定型約款の規定ができると約款をめぐるトラブル、そういうものがなくなることも期待されるというようなところを報道しているような新聞もあるんです。副大臣がおっしゃったところも非常に重要な部分だと思うんで...全文を見る
○井出委員 もう少しこちらもみなしと推定のところを勉強した上で、もう一回この問題については問題提起をしたいと思います。  次に、保証の関係で、きょうは公証人についてちょっと教えていただきたいのですが、前回、五百人近い公証人がいて、行政書士、民間の方は四人だ、あとは法務省、裁判所...全文を見る
○井出委員 余り質問に正面からお答えいただいていないので、もう一つ聞きますが、その公募とか試験というのは、裁判官や法務省職員がなるときに何か倍率とかはあるんですか。
○井出委員 公証役場にどなたが指定公証人としていらっしゃるかというのは、法務省の方でもお名前は公表しているんですね。  恐らく、公証役場によって希望の差があるというのは、仕事のあるなしですとか、何かそういう条件みたいなものに応じて差が出てくるんじゃないかなと思うんですが、指定公...全文を見る
○井出委員 私も四百九十七人全部調べたわけじゃないんですけれども、札幌地検の検事正、岡山地検の検事正、最高検の公判部長とか、最高検の公判部長というのは恐らく、どこかへ行ったら検事正なんですよね、相当な。これはだから、公募とか面接とか口述試験以外に、やはり具体的な、実質的な、実質審...全文を見る
○井出委員 少し私も言い過ぎてしまってというところもあるんですが、検事正の方も、私の知る方も大変正義感もございますし、そういう意味では、借金の保証人になるならないに当たって、その正義感というものが非常に大事かなと思うところではあります。  だけれども、では、公証人の仕事は何なの...全文を見る
○井出委員 今、民間から登用の少し環境整備をして広げていくというような御趣旨のお話をいただいたと思うんですが、ちょっと大事なところなので、大臣に御提案を申し上げたいんです。  私の認識が正しければ、この公募制度というのは、裁判官、検察官、弁護士、法曹経験者については公募が年に三...全文を見る
○井出委員 採用ですから、そんなにたくさんいきなり採用できないというのはわかるんですけれども、法曹経験者は三回、民間の人は、それ以外の方は一回だったら、せめて二回ずつぐらいにしたらいかがでしょうか。
○井出委員 私、今の答弁が正しかったなと思って、最初の答弁で、法曹資格者も民間も、両方とも検察官・公証人特別任用等審査会が入るというような御趣旨を言われていたんじゃないかなと思うんですけれども、私の最初の認識は、民間の方だけその検察官・公証人特別任用等審査会を経るんじゃないかなと...全文を見る
○井出委員 もう少し議論をしたかったところなんですが、時間でございまして、済みません、国交省の審議官にはちょっと、無礼をおわび申し上げまして、質問を終わりたいと思います。  どうもありがとうございました。
12月06日第192回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○衆議院議員(井出庸生君) お答えをいたします。  今、小川先生おっしゃるとおり、更生保護法上の保護観察、更生緊急保護において民間の協力が重要であることはおっしゃるとおりでございます。また、その再犯防止におきましても、保護司や協力雇用主を中心とした民間の協力者による活動が不可欠...全文を見る
○衆議院議員(井出庸生君) お答えを申し上げます。  今、先ほど法務省、政府の方から答弁ございましたが、基本的には法務省の認識のとおりでありまして、また、今先生からそのお話がありましたが、この法律は、やはり刑を終えて、その犯罪、一度関わってしまったその犯罪を二度と繰り返したくな...全文を見る
12月07日第192回国会 衆議院 法務委員会 第14号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生と申します。  本日は、三名の先生方、大変急なお願い、お忙しいところ、お時間をいただきまして、心から感謝を申し上げます。  早速質問に入らせていただきます。  まず、中田参考人にお伺いをしたいんですが、先ほどの議論でも改正の頻度というも...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  もう一点、きょう、少し保証の関係で三名の先生方にお話を聞きたいんです。  まず中田先生に伺いたいのですが、法制審の議論に参加をされていたときの御記憶でお願いをしたいのですが、今回、配偶者は保証の公正証書は要らないよというような議論をすると...全文を見る
○井出委員 具体に配偶者というものの御議論は別としても、そういういろいろな古い観念といいますか、危惧があって、それに対してはきちっと対応された、議論がなされたというお話だったと思います。ありがとうございました。  次に、新里先生に伺いたいのですが、公証人の部分なんですが、ドイツ...全文を見る
○井出委員 私も、公証人されている方で大変すばらしい方を幾人も存じ上げているので、制度論としてこのことを議論していきたいと思うんです。  新里先生は、第三者保証の禁止について、また公証人の制度などについても、もし取り入れるのであれば見直しが必要だという、教示義務のところですね、...全文を見る
○井出委員 ありがとうございました。  次に岩田先生にもお話を伺いたいのですが、先生のきょうの冒頭のお話ですと、例えば公正証書のところが不十分であるとか、定型約款についてもさらに実務を積み重ねて修正が必要だと。全体としてこの改正を評価しつつ、ただ、具体的にも暴利行為が落ちている...全文を見る
○井出委員 ありがとうございます。  もう一点、各論を教えていただきたいんですが、定型約款のところです。みなしの合意、また変更のところについて、緩和されたというようなお話を冒頭されていたかと思うんですが、例えば変更の規定は落としてほしい、これは、勝手に変更されてしまうんじゃない...全文を見る
○井出委員 時間になりましたので、終わります。  きょうは本当にありがとうございました。
12月09日第192回国会 衆議院 法務委員会 第15号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いをいたします。  きょうは、山尾委員それから枝野委員と、まず、保証のところを、特に配偶者の点についてはお二人から熱心な質疑がありました。  私の方からは、まず、第三者保証、個人保証に当たって、公正証書を介す、その...全文を見る
○井出委員 前回の質疑の中で、法曹有資格者の公証人は公募を年に三回、面接、そして、それに準ずる有識者という人は年に一回の公募があって試験があるというふうなお話だったかと思います。  この法曹有資格者公証人というのは、私は、そもそも司法試験を通っているか通っていないかというところ...全文を見る
○井出委員 そうすると、司法試験を通って修習をされている井野政務官は恐らく面接でなれる可能性がある、私は恐らく試験だと。私は多分、試験に受からないと思うんですが。  それで、一点、実態として、法務局長が百二人、公証人になられている。法務局長というのは、これはみんな面接でなられて...全文を見る
○井出委員 公証人法の第十二条によりますと、公証人になれる資格として、一つ「日本国民ニシテ成年者タルコト」、もう一つが「一定ノ試験ニ合格シタル後六月以上公証人見習トシテ実地修習ヲ為シタルコト」、その後、十三条に「裁判官、検察官又ハ弁護士タルノ資格ヲ有スル者ハ試験及実地修習ヲ経スシ...全文を見る
○井出委員 第十二条で、日本国民で、成年で、一定の試験と六カ月以上の見習い、それから十三条が、裁判官、検察官、弁護士は、試験とか実習は要らないよと。それで、第十三条ノ二が今お話あったところなんですが、そうすると、法務局長は第十三条ノ二だと。前回議論をさせていただいた、年一回の公募...全文を見る
○井出委員 何か、なるほどと言わざるを得ないんですが。この第十二条というのは事実上の司法試験なんだ、そういうお話が今ございました。  もう一つ、今、実態として、弁護士さんが何人か公証人になられているんですが、純粋に、長年弁護士を専従でやってきた方が、例えば検事正と地裁の所長は公...全文を見る
○井出委員 公証人の民間の登用というものを前回議論いたしましたが、ある過去の報道を見ていたら、過去に政府の規制改革委員会が、公証人が判事と検事出身者で占められていることについて、弁護士や民間人にも開放するよう求めたと。それに対する法務省の回答として、これは公募をする以前の話なんで...全文を見る
○井出委員 その報道は、いついつの政府の規制改革委員会というところまでは言及をしておらないので、この問題をさらにはきょうはやめておきますが、政務官、少し弁護士さんの法曹資格が公証人において軽んじられているのではないかということは、指摘をしておきたいと思います。  公証人について...全文を見る
○井出委員 次に、日本の公証人は大変すばらしいという論文を日本公証人連合会理事長が書かれている部分から、少しお話を伺っていきたいんです。  先回話になったドイツでは、公証人が一万人近くいるんですね。日本では五百人に満たない。この連合会の方によりますと、ドイツの公証人は、不動産関...全文を見る
○井出委員 この二〇〇五年の公証人連合会の理事長だった方は、この委員会でも問題になった商工ローンの問題にしても、それはその後法律で禁止されたからもう大丈夫なんだ、日本の公証人、公正証書というものは大変すばらしいということを強調されているんです。  今までは、法律上義務づけられて...全文を見る
○井出委員 公証人のそういう連合会のお立場の方にここにも来ていただきたいぐらいなんですが、法制審では少なくともいろいろ聞かれているんですか。
○井出委員 公証人の中にも大変すばらしい方はたくさんいる。ただ、しかしながら、これは、公証人、天下りで検索していただくとすぐ出てくるんですが、とある法律事務所の弁護士さんが、自分が検事をやっていたときの検事正は、検事正の仕事をほっぽり出して公証人役場探しばかりをやっていて、横浜の...全文を見る
○井出委員 私がいろいろ調べた資料の中に、公証人の定員は何か六百八十八人だったというような記載もあるんですね、それはちょっと過去の雑誌ですので、今変わっているのかもしれないんですが。  ちょっと今のところをもう少しわかりやすく伺いたいんですけれども、定員を埋める必要はないのか。...全文を見る
○井出委員 ちょっと大臣にも伺いたいのですが。  公証人の調査の権限が、前段議論をさせていただいていたんですが、法律上、調査の権限はある。たしか二十六条と規則の十三条だったと思いますが。その一方で、裁判で、明らかに具体的な疑いが生じた場合、そういうときは調査をしろ、そういう調査...全文を見る
○井出委員 大事な、このテーマのまとめのところですので、大臣からも伺いたいんですが。  公証人の調査権限の問題、それから、公証人にどういう人がなっているのか。その二つは、やはり公証人法をきちっと見直さないことには始まらないんじゃないかと思います。そういう問題意識を持っていただき...全文を見る
○井出委員 そうした努力をしっかりやっていただきたいと思います。  公証人の話はきょうはこれで終わりにしまして、保証の、これは前回、以前の答弁のちょっと確認的な意味で金融庁に伺いたいのです。  十二月の二日に、私が、経営者保証に関するガイドライン研究会が平成二十五年十二月に出...全文を見る
○井出委員 以前のその議論の中で、委員の先生はどなただったかちょっと忘れてしまいましたが、小川民事局長からは、結婚している状況の保証というものは離婚しても引き継ぐというようなお話が、根保証とかちょっと別のものはあるかと思うんですが、引き継ぐというお話があって、そこからの問題意識な...全文を見る
○井出委員 一定のスタンスを御説明いただきました。  婚姻や離婚、夫婦の情義、情愛には、なかなかそれをガイドラインや法律で表現するのは難しいところもあるな、難しいんだろうな、無理なんだろうなという思いも今私は持っているんですが、もう一点、ちょっと別のテーマを質問しなければいけな...全文を見る
○井出委員 確かに、日弁連、弁護士会の方が、契約だけで見ないで社会常識も入れろ、そういう判例もあるだろうということは御主張されているんですけれども、ただ、その弁護士会のお立場の方も、契約の諸事情に重きを置きつつ社会常識を見ると。やはりイコールじゃなくて、どちらかというと、人と人と...全文を見る
○井出委員 逢坂委員との前回のやりとりの中で、定型約款自体も裁判で最終的に決まるというようなお話もあったので、もう少しここは議論を続けていきたいと思います。  ちなみに、私、皆さんがお持ちの新旧対照の本もこの間買いましたので、さらに頑張ってまいりたいと思います。  どうもあり...全文を見る
12月13日第192回国会 衆議院 法務委員会 第16号
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○井出委員 民進党、信州長野の井出庸生です。本日もよろしくお願いを申し上げます。  十二月の中旬であることも忘れるかのように、民法、民法とやってまいりましたが、引き続き、これまで深めさせていただいてきた論点について伺いたいと思います。  何回か取り上げてきております取引上の社...全文を見る
○井出委員 答弁の後半の方は、何か、私が主張していた部分に沿った答弁が出てきたんですが、ちょっとまた最後の一文がううんという感じだったのですが、従前より丁寧に答弁をいただいているかと思います。  そこで、取引上の社会通念と契約その他の債務の発生原因との関係は、四百十五条だけじゃ...全文を見る
○井出委員 今、その定型取引の態様、実情、以前にも取り上げたんですが、カード契約の定型取引、一般的な特質と、それから個別の契約の実情ということで。  なぜ法制審で弁護士の方が社会的な通念を入れろという御主張をされたのか。弁護士の方は、参考人質疑でも、消費者の視点に立ってこの問題...全文を見る
○井出委員 今、岡参考人の御発言、そのとおりというお話がありましたが、その発言については私も結構だと思いますので、今、一定の御答弁をいただいたのかなと思います。  この取引上の社会通念というものが債務不履行の損害賠償と定型約款以外にもありまして、そこのところもきょう一応確認をし...全文を見る
○井出委員 確かに、昭和十三、十四、昭和三十六年ですとか、そういう判例によりますと、「主たる目的の達成に必須的でない附随的義務の履行を怠つたに過ぎないような場合には、」「当該契約を解除することができない」というような判例がある、それを条文化されたということで、今、一定の説明をいた...全文を見る
○井出委員 次に、四百八十三条、特定物の現状による引き渡し。  現行法は、「債権の目的が特定物の引渡しであるときは、弁済をする者は、その引渡しをすべき時の現状でその物を引き渡さなければならない。」。  これに対して、新法ですと、「債権の目的が特定物の引渡しである場合において、...全文を見る
○井出委員 もう少し一つ一つ聞いていきたいところなんですが、時間の関係もありますので。  「取引上の社会通念」という言葉が九カ所入って、その前段に「契約その他の債務の発生原因」というものが入ったり入らなかったり、またもしくは、例えば九十五条では「取引上の社会通念」の前に「法律行...全文を見る
○井出委員 ちょっと最後の部分が……。  これまでの民法は過失責任なんだけれども、実態は社会通念とか取引の形態に応じて、一〇〇%過失責任かというと、時に無過失責任ととられるような事例とか判例があったから、両方がごちゃごちゃになっているというようなことではないんですか。それをちょ...全文を見る
○井出委員 今回の改正をもって無過失責任に変わることはないと。  この過失責任、無過失責任については、たしか商法だったと思うんですが、商法の中にも過失推定責任の原則がある。物品の運送に係る運送人の責任について、商法は、運送品の受け取り、引き渡し、保管及び運送に関し注意を怠らなか...全文を見る
○井出委員 もう少し私自身の研究が必要なのかなと思うのですが。  次に、また定型約款のところ、前回最後に取り上げたんですが、みなしと推定です。五百四十八条の二、定型約款に「合意をしたものとみなす。」。ここが推定じゃだめなのかというところで教えていただきたいんです。  人が大き...全文を見る
○井出委員 この約款の拘束力、みなしか推定かで、みなしの方が約款の拘束力は強いということだと思いますが、約款の拘束に関する判例、リーディングケースと言われているものが大正四年の火災保険に関するものでありまして、火災保険については、保険加入者は、反証のない限り約款の内容による意思で...全文を見る
○井出委員 今、定型約款はみなし規定で不当条項の規定もある。それは恐らく、定型約款という大きい枠組みがあって、それにまず合意したとみなして、その中に何かおかしなものがあったら、それは排除、取り除きますよ。では、定型約款のそもそもが推定だったら、恐らく丸がもっと小さくなるんじゃない...全文を見る
○井出委員 定型約款を、最初、推定という言葉にして、小さい枠組みにして、その後いろいろ追加したり落としたりするのか、それとも、定型約款をより大きな枠組みにして、不当条項、それから定型約款の定義というものをきちっとしているから、そこで消費者といいますか契約者側の主張も通ると解される...全文を見る
○井出委員 配偶者を例外規定に入れた理由の一つに、経営と家計の一体性を何回か挙げられているわけですね。だから、経営と家計が一体じゃなかったら例外には当たらない、そういうことを聞いているんですけれども、やはり例外に当たるんですか。済みません、ちょっと聞き方が悪かった。もう一回お願い...全文を見る
○井出委員 一緒に仕事をして利益が上がる、それが共有の財産であるということであればわかるんですが、例えば、配偶者がその相方の仕事に現に従事をしているんですが、午前中とか夜は別の仕事をしているとかということもあるかと思いますし、あと、配偶者は例外で、では、例えば子供、将来、あと二十...全文を見る
○井出委員 御夫婦で働かれて利益が上がって、御主人が亡くなられたりしたら相続、それはお子さんも一緒だと思うんですけれども。
○井出委員 この配偶者のところ、「共同して事業を行う者又は主たる債務者が行う事業に現に従事している主たる債務者の配偶者」。  これは前からも少し指摘された委員もいるかもしれませんが、基本法に「配偶者」という言葉を特出しする、それよりはむしろ、事業に現に従事している人ですとか共同...全文を見る
○井出委員 相当難しいというお話が今ありましたが、第三者保証の禁止、その原則を民法できちっと打ち出すのが難しいから、公証人を入れて公証人のいろいろな手続を考えるというところで、今、配偶者の議論があると思うんです。  例えば、第三者保証の禁止にしても、土屋先生が前におっしゃられた...全文を見る
○井出委員 適正化、リニューアルということだと思うんですが、やはり抜本的な問題、しっかり議論する必要があるということを申し上げて、終わりたいと思います。きょうは、大臣に聞けなくて済みませんでした。  どうもありがとうございました。