伊藤信太郎

いとうしんたろう

小選挙区(宮城県第四区)選出
自由民主党
当選回数7回

伊藤信太郎の2002年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月01日第154回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
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○伊藤(信)分科員 自由民主党の伊藤信太郎です。  二十一世紀に入りまして、知のパラダイムというのが大きく変化してきたということは、大臣も常日ごろお考えだと思うんですね。その中で、高等教育、とりわけ大学のパラダイムが今のままでいいのか。日本はよく文系、理系なんという言い方をする...全文を見る
○伊藤(信)分科員 大臣がおっしゃられたように、そういう学際性を持った、あるいは文理融合のアプローチが文部科学省の方でもなされるということで私も大変うれしく思うわけです。  大学のレーゾンデートルといいますか、存在理由は幾つかあると思いますけれども、近年、日本においては、やはり...全文を見る
○伊藤(信)分科員 ありがとうございました。  理系の研究成果がなかなか実際の商品あるいは起業に結びつかないもう一つの理由として、どうも今まで、大学の研究成果というものをそういった目的で使うことが旧来の考えでは余り望ましくない、またそれに対する予算措置であるとか組織にはなってい...全文を見る
○伊藤(信)分科員 ありがとうございました。  大学の構造変化のもう一つのものとして、遠隔教育ということがあると思うのですね。ですから、もちろんキャンパスを持った大学というものもこれからあると思いますが、キャンパスを持たない大学といいますか、どちらかというと教育のポータルサイト...全文を見る
○伊藤(信)分科員 ありがとうございました。  今度はちょっと初等中等教育に関してお伺いいたします。  今度、新学習指導要領というものが出まして、学校が五日制、別の言い方をすると週休二日と言われているのですが、私は週休二日ということに対して反対はないのですね。ゆとりというのは...全文を見る
○伊藤(信)分科員 もう一つの問題として、やはり都市部の生徒といいますか、それと非都市、農村、漁村あるいは森林地帯の意識の乖離、あるいは学校教育環境の差異というものがある意味では問題になっていると思うのです。ですから、このゆとり教育の中で、都市部の生徒と非都市の学校に行かれている...全文を見る
○伊藤(信)分科員 ありがとうございました。  私も教員だったのですけれども、大部分の人は学校を出て教員にならないわけですね。経験よりまさる教師というか教育は私はないと思うんです。そういう意味で、教員としての社会体験しか持たない方が教員にならない人を教えているということにはある...全文を見る
○伊藤(信)分科員 それで、社会体験という意味では、逆に、その道にたけた人の話というのは非常に説得力があるわけですね。ただ、その道にたけた人というのは、なかなか自分の仕事が忙しくて教室に行けないという場合がある。ここで、逆の発想で、そういう人たちが、例えば社長だったら社長室から、...全文を見る
○伊藤(信)分科員 今、スーパーサイエンスハイスクールの構想があるわけですけれども、私は、スーパーサイエンスハイスクールだからといって、理科だけを教える、あるいは理系だけを教えるということは非常に問題だと思うのですね。  ユダヤ人の中で科学者がすごく多いのです。これは幾つかの理...全文を見る
○伊藤(信)分科員 これから日本が世界の中で尊敬され、また十分な国際貢献をしていくためには、やはり異文化コミュニケーションということが非常に重要だと思うんですね。  異文化コミュニケーションというと、英語ができればいいのかとか、あるいは中国語ができればいいとか、そういう短絡的な...全文を見る
○伊藤(信)分科員 言葉をかえれば、感性を大事にした教育というものをやはり二十一世紀の中では重要視しなければならないことだと思います。  質問に対して丁寧な御回答、どうもありがとうございました。これで質問を終わります。
03月01日第154回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
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○伊藤(信)分科員 自由民主党の伊藤信太郎です。きょうは、質の高い議論ができる環境のようなので、哲学的な話からしたいと思うわけです。  地方自治の確立、また地方分権ということが言われて久しいわけですけれども、なかなか必ずしも実態が伴わないということはあると思うんですね。その大き...全文を見る
○伊藤(信)分科員 そこで、税体系全体を考えるときの基本的な価値観といいますか考え方なんですけれども、一つには国税、地方税という分け方もありますが、もう一つには直間といいますか、直接税、間接税、あるいは目的税とあると思うんですね。  そこで、住民税というくくりで考えた場合、もと...全文を見る
○伊藤(信)分科員 もし大臣がそういうお考えだとすると、住民税の方はそれぞれの地域に住んでいる方に対する公共サービスに対する対価という考え方でまとめられるんだろうと思います。  そういたしますと、私も海外に住んでいた経験があるわけですけれども、それぞれの住んでいる場所によって、...全文を見る
○伊藤(信)分科員 はい。  大臣の御説明は大変わかりやすくて結構だと思いますけれども、そういう新しいといいますか、本来の考え方を、やはり地方自治を確立するために広報、啓蒙していくということも総務省の立場で必要だと私は思うので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  続いて、...全文を見る
○伊藤(信)分科員 それでは、またもう一つ、違ったアジェンダについてお伺いしたい。  ことしはワールドカップが日韓共同で開かれるということで、日本側の開催地はその準備に追われているわけですけれども、その多くの自治体から、ワールドカップ開催に伴う非常にエキストラな、また予想しない...全文を見る
○伊藤(信)分科員 少しまたドメインを変えた話をしたいと思うんです。  総務大臣が考えるところのITというものはどういう概念なのか、そこをまず哲学的な討論としてお伺いしたい。
○伊藤(信)分科員 大臣のお考えと私の考えとは大変近いと思うのですけれども、私も、パソコンを使えることとか、あるいは光ファイバーやADSLをたくさんすること、それだけがITだとは思わないのですね。最終的に情報を受ける、そしてそれを理解したり感じたりするのは人間ですから、そこを含め...全文を見る
○伊藤(信)分科員 ありがとうございます。  今佐田副大臣がおっしゃられたように、やはり文字コードがユニコードであるということは、私は非常に問題だと思うのです。ですから、それがもし商業ベースで開発できないのなら、やはり国策として、情報セキュリティーあるいはその文化を守るという意...全文を見る
○伊藤(信)分科員 空中波で流している場合、なかなか真のインタラクティブ性というのは難しいわけですね。つまり、各家庭からアップリンクするわけにいかないものですから、本当のインタラクティブ性をするには、やはり有線でやるか、あるいはもっと低い位置に中継がないとできないと思うのですね。...全文を見る
○伊藤(信)分科員 ありがとうございます。  そしてまた、ちょっとインターネット絡みの別の質問なんですけれども、迷惑メールということは今非常に社会問題となっているんですが、インターネットは、御存じのようにボーダーレスですから、例えば外国にサーバーがあって、そこから発信された場合...全文を見る
○伊藤(信)分科員 次に、電波の割り当ての問題ですけれども、ボーダーレスになったのは資本の方もそうでございまして、電波の割り当てを求めてきた私企業、これの資本を見た場合に、外国資本が過半であるという場合、情報セキュリティーあるいは国策として何らかの規制なり歯どめがかけられないか、...全文を見る
○伊藤(信)分科員 私も、電波をオークションにかけるようなことが将来ともないことを希望いたします。  さて、次にNHKの関連で御質問をさせていただきたいと思いますけれども、先ほども放送と通信の融合ということが出たわけですけれども、NHKというのは非常に豊かなコンテンツを蓄積して...全文を見る
○伊藤(信)分科員 質問時間が終わりましたので、最後の質問を短く。  これはもう議論沸騰の件でございますけれども、郵政事業への民間参入に関する問題ですけれども、この問題を解決するに当たって、いわゆる市場原理を導入するということとユニバーサルサービスを確保するということの、ある意...全文を見る
○伊藤(信)分科員 ありがとうございました。  これで質問を終わります。
03月04日第154回国会 衆議院 予算委員会第七分科会 第2号
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○伊藤(信)分科員 大臣にお伺いしたいと思います。  バブル経済が崩壊してからここ十数年、日本の経済はいろいろな困難に遭遇してきたわけですけれども、とりわけここ一年の経済状況というのは、その中でも厳しいものがあると思うわけでありますが、その厳しさというものを経済的にどのように、...全文を見る
○伊藤(信)分科員 そこで、ここ一年ぐらいになりますと、二つの言葉がマスメディアあるいはいろいろな政府答弁の中でもよく出てくるわけですね。  その一つ目は、デフレという言葉だと思います。それから二つ目は、余り政府答弁の中ではこのワードを避けているようですけれども、不況といいます...全文を見る
○伊藤(信)分科員 デフレというものが不況の主たる要因であるという御認識が大臣の方におありになるということでございますけれども、そういたしますと、このデフレというものを何としても克服しないと、現下の厳しい経済状況を克服できないという論理的な帰結になるわけですけれども、政府の発表し...全文を見る
○伊藤(信)分科員 大臣がおっしゃられるように、産業クラスターの考え、あるいは地域経済の活性化、そして日本の経済産業の大部分を支えております中小企業へのセーフティーネット、これはそれぞれ大事だと思います。  私が思うのは、構造改革をするときに一番大事なのは、やはり意識の改革ある...全文を見る
○伊藤(信)分科員 副大臣から、幾つかの質問、予想される質問にまとめてお答えいただいたので少し先の方に進みたいと思うわけですけれども、ベンチャーの育たない理由の、金融面については今お話しいただいたので、今度は能力の問題という点についてお伺いしたいと思うんです。  経営者の能力を...全文を見る
○伊藤(信)分科員 ぜひ、ダイナミックな役所である経済産業省が、日本の産業の活性化のためにリーダーシップを発揮して、日本の産業力がこれから充実するように進めていただきたい。  その中で、前段に述べましたように、もう一つの縦割りである一次産業、二次産業、三次産業というその区分けも...全文を見る
○伊藤(信)分科員 ありがとうございました。これで質疑は終わります。
03月20日第154回国会 衆議院 総務委員会 第7号
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○伊藤(信)委員 自由民主党の伊藤信太郎です。  二十一世紀に入って、地球の仕組みであるとか国のあり方とか、あるいは社会の構造とか、いろいろなものが変わってきたと思います。その中で、公共放送のあり方というものもやはり変容せざるを得ないんではないかなと私は考えているわけです。 ...全文を見る
○伊藤(信)委員 NHKがいろいろな努力をされていることはわかったんですけれども、私が思いますには、世の中にいろいろな物理的な現象がある。それをどう認識するかということ自体に常に主観性というものが内在している。そしてまた、世の中のあまねくいろいろな現象のどこをとらえるか、その議題...全文を見る
○伊藤(信)委員 御努力をなされていることに対して、深く敬意を表したいと思います。  しかしながら、私の質問の本質的な部分、つまり、例えば、民主主義というものが国を治めるすぐれた体制であるということ自体が一つの私は党派性だというふうにもとられると思うのですね。ですから、この放送...全文を見る
○伊藤(信)委員 というのは、会長に対する質問で申し上げたように、もし表現の自由ということをまずうたうなら、この表現の自由には、既に、感性であるとか価値観の自由も含まれていると思うわけです。  それで、私たちは、戦後の日本社会に育っておりますから、民主主義というものが絶対的な価...全文を見る
○伊藤(信)委員 これは少し哲学論争になって、委員会では結論が出ないので、私としては思索的な矛盾があるというふうに考えますが、次の質問に移りたいと思います。  NHKは今、放送と通信の融合ということを言われておりますけれども、このことに関する技術的研究というのはどのように行って...全文を見る
○伊藤(信)委員 いろいろな技術の研究をなさっているということですけれども、その中で、技研が進めておりますPRS、つまりプログラム・リクエスト・サービスであるとか、あるいはこれは通信の方からのあれですが、SSM、つまりソース・スペシフィック・マルチキャストによる通信アーキテクチャ...全文を見る
○伊藤(信)委員 時間が来ましたので、最後の質問をしたいと思います。  地上波デジタル化には膨大な費用がかかると言われていますが、このことが近い将来のNHK受信料増額に結びつく危険性があるかどうか。もしそうだとすれば、そのことが視聴者といいますか、国民の理解を得られるかどうかに...全文を見る
○伊藤(信)委員 一言では答えづらい、多岐にわたっての複雑な質問に対してお答えいただきまして、ありがとうございました。  これで私の質問を終わります。
03月28日第154回国会 衆議院 憲法調査会国際社会における日本のあり方に関する調査小委員会 第2号
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○伊藤(信)小委員 自由民主党の伊藤信太郎でございます。  これは憲法調査会ですので、まず憲法との関係でお伺いしたいと思うんですけれども、過去において、日本以外の国ですけれども、FTAを進める過程の中で、憲法を改正あるいは修正したというような例がございますでしょうか。あればお聞...全文を見る
○伊藤(信)小委員 さてそこで、日本国憲法の前文には、国民に対する福利というものが享受されなければならないと書いてあるわけですけれども、その国民の福利をどうとらえるかということは、これはやはり価値観の問題だろうと思うんですね。  お話をお伺いしておりますと、経済効率なり経済合理...全文を見る
○伊藤(信)小委員 もう一つの切り口である環境の問題からお伺いしたいと思うんです。  二酸化炭素の排出権なんという問題が今議論にあるわけですけれども、自由貿易協定と排出権、これは、僕は非常に関係があると思うんですけれども、FTA論議をする中にそういうアジェンダが入る可能性、ある...全文を見る
○伊藤(信)小委員 また少し農業といいますか、水産業の問題に戻りますけれども、排他的経済水域あるいは漁業権の問題とFTAの絡みでどのような議論が行われましたでしょうか。
○伊藤(信)小委員 水産の話はやはり環境の問題と経済合理性の問題が非常にぶつかったところだと思うんですね。ですから、FTAの議論を発展的に進めるためには、世界資源を枯渇しない、かつその環境を守る、その中でFTAがどのような役割を果たすか、そういう建設的な議論を私はすべきだと思いま...全文を見る
○伊藤(信)小委員 それでは最後に、憲法との絡みをもう一度したいと思うわけですけれども、憲法は国民主権をうたっておりまして、その権力の正統性というものは、民主的な手続で選ばれた議員によってなされているわけですね。この主権の制限というものがFTAの進行の中で行われるとすれば、第三者...全文を見る
○伊藤(信)小委員 ありがとうございました。
○伊藤(信)小委員 自由民主党の伊藤信太郎です。  何か続いて発言するので恐縮ですけれども、私が提起した憲法との問題について、本日、参考人よりは、必ずしも私にとっては満足のある回答が得られなかったわけですけれども、私が言わんとしたところは、要するに福利という概念は価値観に基づい...全文を見る
04月08日第154回国会 衆議院 決算行政監視委員会第二分科会 第1号
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○伊藤(信)分科員 おはようございます。自由民主党の伊藤信太郎でございます。  外務省も日本の行政機関の一つでありますから、当然、行政目的というものは日本国民の福利にかなうものでなければならないと思うわけですね。外務省は特に外務をやっているわけですから、常に国益とは何かというこ...全文を見る
○伊藤(信)分科員 全体としての定義というものはあるけれども、それぞれの案件によってその具体的な国益というものは違うアプリケーションが考えられるだろうという大臣の御説明だったと思うんですけれども、近年、いろいろな外交交渉の中で、国内の国益というのが必ずしも一枚板ではない、いろいろ...全文を見る
○伊藤(信)分科員 そこで、外務省の立場が今、大臣の御答弁で明らかになったわけですけれども、それでは、外務省あるいは外務大臣が考えている究極の目的といいますか、オブジェクティブというのはどこにあるのか。  外交青書などを見ると、普遍的価値ということが書かれたりしているわけですけ...全文を見る
○伊藤(信)分科員 そこのその普遍的価値というところが非常に問題なのは、やはり近年、東西冷戦がある意味で終結してから、どうもアメリカ的価値といいますか、あるいはもう少し大きなくくりで言いますと西洋的な史観、西洋的な価値というものがあたかも普遍的な価値というようにとらえられている、...全文を見る
○伊藤(信)分科員 それで、外務省は多くのODA予算というものを使っているわけですけれども、このODA予算というものが、どういう政治的な意思決定過程で、どのような価値観で、歳出といいますか配分がなされているのか、この件についてお伺いいたしたいと思います。
○伊藤(信)分科員 私は、ODAの問題はいろいろとあると思いますけれども、二つ、私の問題意識としてはあると思います。  一つは、人道援助ということを主目的として行われたODA、それは、結果として日本の産業に対する非常な打撃となる、日本の産業の空洞化という結果をもたらすという事例...全文を見る
○伊藤(信)分科員 大臣に大変丁寧にお答えをいただいたので、質問の三分の一ぐらいで残り時間五分になったので、少しまとめてお伺いします。  各論に入りますが、日本はアフガン復興に対して五億ドルの拠出をするということを決めたわけですけれども、この五億ドルという額が決まった過程、その...全文を見る
○伊藤(信)分科員 時間が足りなくなりましたので、最後の一問にしたいと思います。  北方四島の返還問題というのは、日本の外交にとって非常に重要な命題でありますけれども、この北方四島の返還ということから得られる日本の国益というものを具体的にどのようにお考えか、外務大臣の所見をお伺...全文を見る
○伊藤(信)分科員 これで質問を終わります。  ありがとうございました。
○伊藤(信)分科員 いろいろな議論がなされているようでありますけれども、私は、文部科学省が所管する基本的な問題について、その根源的な部分から議論を深めたいと思います。  もともと、教育ということが文部科学省の所管する範疇の中で一番中心的なことにあるわけですけれども、教育というこ...全文を見る
○伊藤(信)分科員 私どもは幾つになってもだれかの子供なわけですから、そういう意味で、大臣のおっしゃったことは、生涯教育も含めて子供たちということだろうと思うわけですけれども。  教育の歴史というものをひもとくと、もともと、現代に言われているような学校制度というのが始まったのは...全文を見る
○伊藤(信)分科員 大学のミッションのもう一つに、教育のほかに研究ということがもちろんうたわれているわけでございますけれども、研究というのはどのような定義でお考えか、御所見をお伺いしたいと思います。
○伊藤(信)分科員 私、文部省が科学技術庁と合併したといいますか融合したということには、時代的な意味があると思うんですね、今の話にも関連すると思いますけれども。  そこで、科学技術庁ということ自体が科学と技術という二つのタームがインテグレートしているわけですけれども、この科学と...全文を見る
○伊藤(信)分科員 それでは、融合がなったところの文部科学省において、国立大学あるいは国立の研究所における研究というものを、今おっしゃられた科学と技術のどのようなバランスの中で進めようとなさっているのか、お考えをお聞かせください。これも質問通告しておりませんが。
○伊藤(信)分科員 具体的な学問のディシプリンにもお触れいただいて、ありがとうございます。  そこで、文部科学省の所管するものでもう一つ重要なものに、文化というものがあると思います。大臣もかつて長官を務められたと思います。きょうは文化に特に造詣の深い政務官もお見えでございますけ...全文を見る
○伊藤(信)分科員 私は、文化という言葉が、戦後の日本において非常に矮小にとらえられてきた、あるいは非常に捨象した小さな概念でとらえられてきたと思いますね。  文化という言葉と英語のカルチャーという言葉が同じかどうかわかりませんけれども、もしそうだとすれば、このカルチャーという...全文を見る
○伊藤(信)分科員 それでは、少し個別の議論に移りたいと思います。  今度、国立大学の独立行政法人化というものを進められているところでありますけれども、現代の日本において、国立大学のレーゾンデートルといいますか、存在理由というのをどこに最重点を置いて考えていられるか、大臣の所見...全文を見る
○伊藤(信)分科員 大分質問時間が残り少なくなってきましたので、短くお答えいただきたいと思います。  今の関連で申し上げますと、パリで五月革命が起きたときに、実存主義者であるサルトルでさえも、大学の民主化というものは唱えたわけですけれども、エコール・ノルマル・シューペリウールの...全文を見る
○伊藤(信)分科員 最後に、短く一問だけ。  今度は私立大学のことでございますけれども、私立大学に対する助成というものを、いろいろこれから傾斜配分をしていくという必要性があると思いますけれども、その場合、どういうクライテリアでやっていくのか。果たして研究業績を中心に傾斜配分をし...全文を見る
○伊藤(信)分科員 ありがとうございました。これで質疑を終わります。
05月29日第154回国会 衆議院 文部科学委員会 第12号
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○伊藤(信)委員 国民主権の理念ということから考えると、教育行政というものも、国家と個人の関係で言えば、国家にとって都合のいい国民を教育するということではなくて、国民一人一人が自分の価値観に基づいた幸せな生活を送るための国家システムを効率的にあるいは多義的に運用できる、そういう人...全文を見る
○伊藤(信)委員 史観といいますか、歴史の見方というのは学者の数だけあるわけですね。それからまた、因果関係についても、これは分析者といいますか、歴史家によっていろいろな見方があると思うのですね。  私は、歴史教育というのは国家の主権にとって非常に重要な部分だと思うんですけれども...全文を見る
○伊藤(信)委員 私は、教育というものは、国民のあるいはその国の価値のあり方というものを規定する非常に基盤的な行政手段だと思うわけです。  今多元的な価値であるとか、文化の多様性ということが、世界でまた日本で言われているわけですけれども、その割には、文部科学白書を読んだり、ある...全文を見る
○伊藤(信)委員 私は、大臣の話をお伺いしていると、もう既に基礎とか基本の考え方というものは普遍的にあってそれを伸ばしていくというようにとるのですけれども、基礎とか普遍的なものということ自体が私は相対的なものだと思うのですね。  ですから、価値というのは物質に内在しているのでは...全文を見る
07月09日第154回国会 衆議院 本会議 第46号
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○伊藤信太郎君 自由民主党の伊藤信太郎です。  私は、自由民主党、公明党及び保守党を代表して、ただいま議題となっております郵政公社関連四法案に対し、賛成の討論を行うものであります。(拍手)  もとより、郵政事業は、憲法に保障された国民の生活、権利の確保に必要不可欠な、公共性の...全文を見る
07月22日第154回国会 衆議院 決算行政監視委員会第二分科会 第3号
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○伊藤(信)分科員 自由民主党の伊藤信太郎です。  私、文部科学省というのは、数ある行政官庁の中でも形而上学的な意味性というものを非常に重要に重んじる、そういう役所ではないかなと思うわけですね。文化とか教育とかを考えたときに、それを束ねる価値体系というのはどういうことを基軸にし...全文を見る
○伊藤(信)分科員 非常に哲学的思考に富む御回答をいただいてありがたいと思うんですけれども、一方に、情報という言葉もあるわけですね。現代は高度情報化社会なんということを言われて、文部科学省の方でもそれに応じたいろいろの行政手段をしているわけでございますけれども、私は、感性という言...全文を見る
○伊藤(信)分科員 情報ということと感性ということがどう関係しているのかなと私も常に考えているんですけれども、例えばここに幾つかの肖像画がこの委員会室にありますけれども、これをどうとらえるかということと、ああ、この方、何代目の何とかということ、これは別のものかなと。あるいは、個人...全文を見る
○伊藤(信)分科員 そういうことで、情報を受け取るときの感性ということがこれから非常に重要になってくると思うんですね。感性については大臣から当初、御回答なりお考えをお聞かせ願ったわけでございますけれども、感性というのは必ずしもセンシティビティーとかセンシビリティーとかそういうもの...全文を見る
○伊藤(信)分科員 日本は、戦後一貫して経済建設というものをしてきて、十年ぐらい前までは割合順調にいってきたわけですけれども、今、東西冷戦の終結とともに、いろいろな意味で世界の状況というものは変わって、日本をこれからどういう形で伸ばしていこうかということを考えた場合、やはり文化と...全文を見る
○伊藤(信)分科員 世界に発信するという意味では、やはり発信しやすいメディアというものもあると思うんですね。絵画とかあるいはいろいろな伝統文化というのはもちろん海外に出展したり、あるいは、海外からも来ていただいて日本に置いてあるものを見ていただくということもできると思います。 ...全文を見る
○伊藤(信)分科員 私は、文化というのは、つくられたものを保存するだけではなくて、やはりつくり続ける力を育てるということが大事だと思うんですね、文部科学省的に言っても。そして、映画人養成の場合は、これは必ずしも、ピュアリー・アカデミックといいますか、大学や大学院だけで教えられると...全文を見る
○伊藤(信)分科員 時間が来ましたので最後の質問になると思いますけれども、やはり文化芸術というのは、つくる人間と、アプリシエートといいますか、それを感じ、すばらしいと思う人間が並行して育つことによって育っていくものだと思うのですね。そういう意味において、感性というのは割合小さいこ...全文を見る
○伊藤(信)分科員 どうもありがとうございました。これで質問を終わります。
11月13日第155回国会 衆議院 特殊法人等改革に関する特別委員会 第5号
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○伊藤(信)委員 自由民主党の伊藤信太郎です。  今度の委員会は特殊法人等改革に関する委員会ということなんですけれども、ここ三日間の議論を聞いておりますと、どうも、むだを省くとか天下りをやめさせようとか、あるいは債務についてどうするかというような議論が中心になっているような気が...全文を見る
○伊藤(信)委員 現代の教育の命題というのは幾つかあると思うんですけれども、一つには、多様なニーズにこたえるという部分があると思うんですね。私も大学教授ですけれども、やはり同じ教室の中にも理解度やニーズの違う学生がいて、そういう学生に対してどういうふうにある程度カスタマーサティス...全文を見る
○伊藤(信)委員 放送大学がやってきた事業というのは大変国民の福利にとって重要な役目でありまして、また、今までに蓄積されたコンテンツやノウハウというものは重要だと思うんです。ですから、これがやはり今後の新しい情報化社会の中で十分に生かされるように、今度の特殊法人改革がさらに有効に...全文を見る
○伊藤(信)委員 今、政務官の方から映画という話も出たわけですけれども、映画といえば、独立行政法人国立美術館の中にフィルムセンターというのがあるわけですね。ここで映画の保存とかあるいは一般に対する上映活動なども行っているわけですけれども、それと同時に、これは外務省の方でありますけ...全文を見る
○伊藤(信)委員 映画に限らず、今、知財立国ということが言われているんですけれども、どうも知財立国の議論が、どちらかというと工業所有権というかパテントの方に偏っていて、アートとかコンテンツの方が若干軸足からのいているような感じがしますので、少し特殊法人の議論から広がりますけれども...全文を見る
○伊藤(信)委員 今、大臣は、金銭ではかることができない、別の言い方をすると、市場化原理ではうまくファンクションしないものという意味だろうと思うんですね。  ところが、一方で、中期目標などを立てて業務評価するときに、定量的なといいますか、ある意味では金銭に換算した評価もするとい...全文を見る
○伊藤(信)委員 そこで一つ問題になるのは、それぞれの業務の専門性ということと、それから国民全体が納得できる一般性というもののバランスをどれだけとっていくかというところだと思うんですね。  例えば、文化芸術に戻りますと、ある国立美術館がある絵を購入してそれを公開した、そのことに...全文を見る
○伊藤(信)委員 今回の特殊法人改革というものがさらにアバンギャルドな改革になることを期待して、私の質問を終わりたいと思います。