稲田朋美

いなだともみ

小選挙区(福井県第一区)選出
自由民主党
当選回数6回

稲田朋美の2012年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月09日第180回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○稲田委員 自由民主党の稲田朋美です。  午後の質疑に関連をいたしまして、二、三質問いたしたいと思います。  まず、最低保障年金七万円ですけれども、例の年金の試算は紆余曲折の上お出しになるそうですけれども、お出しにならない理由をあれこれ答弁される総理初め閣僚の姿が、私は民主党...全文を見る
○稲田委員 そうなんですよ。基礎年金六・六万円を上に丸めて七万円にしただけの、そういう数字なんです。  毎月その七万円の年金を六十五歳以上の高齢者全員に配ったら、毎年一体何兆円かかるんですか、小宮山大臣。
○稲田委員 二〇〇九年のマニフェストでは、全ての人に七万円配ると書いてあるんですよ。そして、どれだけかかるか。約二十五兆円なんです。そんなの、月額七万円を年額八十四万円にして、六十五歳以上の人口三千万人を掛けるとすぐ出てくる、そういう数字なんです。二十五兆円なんですよ。  では...全文を見る
○稲田委員 所得制限することぐらい、私はわかっていますよ。でも、単純に掛ければ二十五兆円なんです。  そして、所得制限するにしても、民主党がおっしゃる、多くの人に最低保障年金七万円を配ろうとすれば、大増税が必要になるんですよ。二十五兆円と、今の基礎年金の国庫負担金は十兆円ですか...全文を見る
○稲田委員 そうなんです。フルに六万六千円をもらおうと思えば、四十年間、真面目に保険料を払ってきて初めてもらえるんです。ところが、民主党のマニフェストでは、最低保障年金七万円、全ての人にただで配ると書いてあるんですよ。そんなうまい話はないんです。  そして、それを大増税しないで...全文を見る
○稲田委員 マニフェストによれば、全ての人がただで最低保障年金七万円をもらえると、みんな誤解しているんですよ。ですから、そういう絵そらごとを言うので、私は、無理なことを無理だと言わないことがこの問題の根本だと思います。
○稲田委員 そんなことないんですよ。マニフェストを読めば、無年金をなくして、掛金を払っていない人も、全ての人に最低保障年金七万円を保障すると書いてあるんですよ、二〇〇九年のマニフェストに。ですから、それを、そういう無理なことを私は撤回されるべきだということを言っているんです。 ...全文を見る
○稲田委員 二〇〇九年のマニフェストの十八ページには、全ての人が七万円以上の年金を受け取れる最低保障年金を創設すると書いてあるんです。それで、いつから七万円もらえますかという問い合わせが殺到したと聞いております。  ですから、国民は、最低保障年金、全ての人が掛金を何も掛けていな...全文を見る
○稲田委員 ですから、全ての人が七万円以上年金を受け取れるようにするということで、私は、最低保障年金七万円を受け取れるというふうに誤解をして投票した人がいる、いつまでそういうごまかしをされるのかということを申し上げているわけです。  次の質問に移ります。  総理……(発言する...全文を見る
○稲田委員 もう一問、赤澤議員の質問に関連をいたしまして総理に質問いたします。  首都直下型の地震、それから東海地震に備えまして、私は東海道新幹線の代替機能としての北陸新幹線の延伸の重要性が増したと思いますが、その点についての総理の御見解をお伺いいたします。
○稲田委員 総理、北陸新幹線の延伸の重要性についての認識をお伺いいたします。
○稲田委員 総理、不断の改革は必要ですけれども、変えるべきものと変えてはいけないものがあると思います。  我が国の象徴である天皇陛下、そして皇位の承継の原則は、変えてはいけないものの代表だと思います。二千年以上に及ぶ男系維持の原則、今の天皇陛下から、お父さん、お父さん、お父さん...全文を見る
○稲田委員 皇室典範ができる前から男系維持の伝統、圧倒的に美しい、世界に例を見ない伝統は続いてきているわけですから、軽々しくこの皇室典範の改正の議論はしていただきたくない、このように思います。  さて、現在、永田町、そしてマスコミの中で話題になっております「野田総理訪中をめぐっ...全文を見る
○稲田委員 ここが私は全く理解ができません。  民主党の衆議院議員の公設第一秘書を、公設第一秘書の身分のままで農水省の顧問に任命をされるということは、前代未聞のことだと思います。  私は、五年間の農水省の顧問の就任状況を調べました。そうしますと、全て農水省OB、もしくは外務省...全文を見る
○稲田委員 この田中顧問は、農水省顧問という肩書で、農水省の経費で中国に三回、国内に二回出張をして、中国側と交渉して、このモデル事業を立ち上げました。  ところが、七月に農水省顧問をやめています。どうしてやめたんですか。
○稲田委員 質問に端的にお答えをいただきたいと思うんですが、私の質問は、どうして顧問をやめられたのですかという質問なんです。それに対するお答えは、民間の協議会を立ち上げてやめたとおっしゃるわけです。そして、今の御答弁を大臣がおかしなことだと思われないことに非常に違和感を覚えるんで...全文を見る
○稲田委員 今、震災が起きて頓挫したとおっしゃいましたけれども、この民間の協議会を立ち上げたのは、震災の後の七月のことなんです。ですから、この農水省の顧問という地位を利用して対中ビジネスを立ち上げて、そこに自作自演の天下りをし、それに加担をしたのが農水大臣、そして農水省ということ...全文を見る
○稲田委員 大臣、どう言いわけされようと、異例の、前代未聞の、一衆議院議員の公設第一秘書を農水省顧問に任命して、そして、民間の協議会ができたら、その顧問が代表理事におさまっている、これは私は、絶対理解のできない、農水省の私物化のような問題だと思います。  また、先ほど大臣は検疫...全文を見る
○稲田委員 思うわけでございますじゃなくて、特別な、通関できるようにしますといって協議会が案内を出して、そして会員を募集されているわけであります。  質問通告をいたしておりますので、次の質問をいたしますが……(鹿野国務大臣「委員長、ちょっと一言だけ。非常に大事なことですから」と...全文を見る
○稲田委員 質問通告をいたしておりますのでお聞きをいたしますが、この協議会に何社会員が集まって、幾ら会費が集まったのか。また、基金はどれぐらい集まって、そのうち中国に幾ら支払い、未払いに陥っているものがあるのか。また、中国側との関係で今後どれだけの経費がかかるのか。また、この展示...全文を見る
○稲田委員 大臣、質問にお答えになっていないんです。  私、昨日、質問通告をいたしております。一体、ここに何人会員の企業が集まって、幾ら会費が集まって、基金が集まって、そして、そのうち中国側に幾ら支払い、それがどんなお金で、未払いに陥っているのは幾らあって、将来の条件は何ですか...全文を見る
○稲田委員 民間の企業と都合が悪くなったらおっしゃるのはおかしいんじゃないですか。  しかも、これは、協議会が立ち上がるまでは、農林水産省がみずから中農集団から代表を呼んで説明会を開き、そして参加の企業を募集して、後日、ファクスで参加する企業を募っているのは、農水省がやられたん...全文を見る
○稲田委員 はい。  昨日、事務方はある程度答えたんですよ。でも、きちんとしたことをきょう答えるとおっしゃいましたが、大臣がお答えにならないのであれば、しかも、それを、この点についてだけ民民の、民間のことだということでお答えにならないのであればそれでいいですけれども、それについ...全文を見る
○稲田委員 総理、お伺いをいたします。  今質問をしただけでも、本当に問題があって、どうしてこんな方を農水省顧問にし、しかも協議会が立ち上がったのか非常に疑問ですが、総理は昨年の中国訪問で、タイトな日程の中で急遽、わざわざこの展示館に行かれて、しかも、日中首脳会談に筒井副大臣を...全文を見る
○稲田委員 筒井副大臣の記者会見では、首脳会談でこのことを総理が持ち出されて、この展示会の事業のキックオフになったと答えられているんですよ。私は、総理の今のお答えを聞きながら、余りにも危機感がない。日本国の代表である総理大臣は、視察をしたことの影響をきちんと考えて行動していただき...全文を見る
○稲田委員 いや、国家公務員として採用していると。同じように、私物化の例だと思います。  委員長、この問題はまだまだ闇が深いんです。農林水産物の輸出の名をかりて、サプリメント業界のつながりなど、疑惑は深まっております。  このモデル事業の中心人物である田中公男氏の当委員会への...全文を見る
○稲田委員 慎重にしていただきたいのは、鹿野大臣、あなたの方です。公設秘書を農水顧問にし、そしてそれが協議会の代表におさまる。自作自演の天下りのようなことに農水省を使わないでいただきたい。また、総理も、軽々しく展示館を視察するというような、御自分が行かれたことの影響を考えていただ...全文を見る
○稲田委員 こういう国家の威信にかかわる領土問題については、民主党も自民党もないんですよ。自民党がどう言っているからとか、そういうことではなくて、民主党政権になってから不法占拠という言葉を使えなくなっている。  法的根拠なくという言葉は、不法占拠と同じじゃないんですか。総理、お...全文を見る
○稲田委員 法的根拠がないということを不法占拠と言うんですよ。しかし、不法占拠ということを口が裂けても言えないあなた方の政権が領土を守る覚悟はないと私は思います。政治の役割は国民の生命、身体、財産、領土、そして名誉を守ることですから、不法占拠とすら言えない総理、外務大臣にこの国は...全文を見る
02月22日第180回国会 衆議院 法務委員会 第1号
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○稲田委員 自由民主党の稲田朋美です。  小川法務大臣、大臣御就任おめでとうございます。副大臣の時代には何度か質問したことがございますけれども、大臣に就任されて、きょうは初めての質問でございます。法曹出身者として大臣に期待するところも、見解はいろいろと違いますけれども、実は大き...全文を見る
○稲田委員 ただ、階委員の論点は、この強制起訴手続の判断の重要な基礎になった証拠の任意性が否定されるような場合には、その強制起訴手続による公訴の中でも、それを、公訴を途中で断念するとか、そういうことも含めた検討という趣旨で言われたことは、その資料を出されて質問されているわけですか...全文を見る
○稲田委員 では大臣、お伺いをいたしますが、今の強制起訴手続の中で見直す点があるとすれば、どういう点だとお考えですか。
○稲田委員 ということは、現時点ではこの強制起訴手続について見直しを検討すべき点はないというふうに認識ですか。
○稲田委員 いや、私の質問は、大臣の御認識として、現在の強制起訴手続について見直すべき点があるとお考えなのか、それとも現時点では全くないとお考えなのか。将来の仮定のことを聞いているんじゃないんです。現時点でいかがですかという質問をいたしております。
○稲田委員 だとすれば、現時点で見直す必要がないと思っておられるのであれば、今の階委員の強制起訴手続を見直すべきだという観点からの質問に関連して、将来検討する必要があれば検討するというようなことをおっしゃること自体が、私は法務大臣として不適切だと思いますが、いかがでしょうか。
○稲田委員 ですから、そんな当たり前のことを、小沢さんの強制起訴の手続の裁判資料やそういう資料を出されて、見直すべきだと、個別具体的な事案についての問題意識で質問をされているときに、御自分は強制起訴手続について見直す必要はないと思っていらっしゃるのであればそれをおっしゃるべきで、...全文を見る
○稲田委員 そういう仮定的な前提における答弁をこういう個別具体的な事案について質問をされている委員に対してお答えをなさること自体が、私は法務大臣としての御自覚に欠けているのではないかというふうに思います。  この点については理事会協議ということですので、理事会で協議をいただきた...全文を見る
○稲田委員 それは法務大臣の意見として国民は理解をするんですよ。法務大臣の個人の見解というものと法務大臣としての見解というのが私は分かれるはずがないと思っております。  法務大臣としては、外国人は人権擁護委員にはなれないと思っていらっしゃるんですか。
○稲田委員 いや、法律のたてつけを聞いているんじゃなくて、法務大臣としてどう思われるかと聞いているんです。
○稲田委員 それは法律の説明をなさっただけで、法務大臣として、立派な方であれば外国人にも人権委員になっていただいたらいい、そういう御意見ですか。これはちょっと、別に秘書官が言うような問題じゃないですよ、法務大臣に聞いているわけですから。
○稲田委員 先ほどの強制起訴手続の見直しの問題も今の御答弁も、私は通底すると思うんです。法務大臣の言動、法務大臣個人の言動だとしても、それは個人としての政治家小川さんというだけじゃなくて、法務大臣として国民全体が理解をするんです。  そうしますと、今の問題についても、法務大臣は...全文を見る
○稲田委員 やはり、私は大臣に、大臣であるという自覚を持って当委員会でも発言をいただきたいし、また、ふだんの行動もそういう自覚を持っていただかないと、大臣の発言そして行動は全て法務大臣の行動及び発言だという理解をされると思いますから、その点はよろしくお願いをしたいと思います。 ...全文を見る
○稲田委員 クイズをするつもりはないんですが、きょうは竹島の日なんです。  それで、大臣にお伺いをいたしますけれども、竹島の領有関係についての大臣の御見解をお願いいたします。
○稲田委員 今韓国が事実上支配をして、昨年は、閣僚が上陸をしたり、国会議員が上陸をしたり、そしてコンサートを開いたり、ファッションショーを開いたり、そしてさまざまな建造物を建てたりいたしております。我が国固有の領土に対して次々とそういう措置をとってきているわけですが、これは不法占...全文を見る
○稲田委員 いや、私の質問は、今韓国が次々と、事実上支配をし、建造物を建てたり行事を行ったりしているその事実について、それは我が国固有の領土を韓国が不法占拠していると言ってよろしいかと質問いたしております。
○稲田委員 なぜこのことを聞いたかといいますと、民主党政権になってから、不法占拠という言葉を外務大臣も法務大臣も全くおっしゃらなくなったんです。  ですから、法務大臣の立場として、韓国が不法占拠しているということを明確にお答えいただきたいんですが、もう一度御答弁をいただけますか...全文を見る
○稲田委員 ですから、そういうごちゃごちゃおっしゃると、ややこしくなっちゃうんです。  先ほど不法という言葉をお使いになったので、私は、法務大臣はきちんと明確に、どうしてそんなところで秘書官が指示するんですか。私は法務大臣の見解を聞いているんですよ。政治主導なんだから。しかも、...全文を見る
○稲田委員 きょうは竹島の日なんです。ですから、この点を明確にしていただきたくて。  不法占拠しているということを言えないんですか。それをちょっと言ってください。
○稲田委員 私が言っているのは、大臣、同じ意味なんですよ。同じ意味なんだったら、自民党政権下では不法占拠という言葉を使っていた。外務省のホームページでも不法占拠という言葉を使っております。民主党政権になってから、どの閣僚も不法占拠という明確な、単純明快な言葉をお使いにならないので...全文を見る
○稲田委員 ここは重要なんです。重要なんです。先ほどちらっと不法という言葉をおっしゃったので、明確に、はっきりと言うことが重要なんです。今大臣おっしゃったように、法的根拠に基づかない、国際法上違法だと。そのことを不法占拠というんです。しかし、明確に日本の閣僚が韓国が不法占拠してい...全文を見る
○稲田委員 そうやってごちゃごちゃおっしゃることが問題なんです。領土問題で、摩擦を起こさない領土問題なんてないんですよ。領土問題は摩擦が起きるんですよ。  ですから、なぜ私がこういうことを言うかといいますと、島根県の知事が県議会で、民主党政権になってから閣僚が不法占拠と言えない...全文を見る
○稲田委員 大臣、私の質問、何回も言うのは恐縮ですけれども、私は島根県の知事と同じ認識なんです。端的に不法占拠しているとおっしゃることが国益に合致すると思うので、質問をいたしております。  なぜなら、民主党政権になってから、不法占拠と言えば余計な摩擦を起こすから言わないんだ、そ...全文を見る
○稲田委員 大臣、私は意味が同じだということはわかっているんです。意味が同じだけれども、民主党政権になってから、不法占拠という言葉を使えば相手方に余計な摩擦を起こすから言わないとずっと閣僚がおっしゃっているんです。しかし、それは間違っていて、むしろ島根県知事のように明快に発信する...全文を見る
○稲田委員 では、なぜ不法占拠という言葉は使えないか、理由を言ってください。
○稲田委員 先ほど、最初は不法という言葉をおっしゃったんです。ですから、私は明快に不法占拠しているとおっしゃっても変わらないと思いますので、大臣、明快に御答弁をお願いいたします。
○稲田委員 不法占拠と発信することが重大だということは先ほど説明したとおりなんです。ですから私は、不法占拠と今おっしゃってくださいと。もし言えないのであれば、言えない理由をおっしゃってください。
○稲田委員 不法占拠と言えないこと自体が、先ほど言ったように、領土問題は摩擦が起きるのは当たり前なんです。総理は日韓首脳会談で竹島の問題を持ち出せないんですよ、こんな重大な問題を。それがまさしく、民主党の弱腰外交というか、相手方におもんぱかるという名の誤った発信をしていると私は思...全文を見る
○稲田委員 ですから、不法占拠と言えない理由を言ってください。
○稲田委員 それはまさしく、私は、不必要な、おもねる姿勢だと思います。それは、民主党政権になって一貫をした、外務大臣も法務大臣もそうですけれども、不法占拠という言葉を使うと相手方に対して不必要な摩擦を生じるという、まさしく誤った配慮に基づくものだと私は思います。外務省のホームペー...全文を見る
○稲田委員 法案について質問をいたします。  先ほど大口委員からの質問にも大臣がお答えになりまして、また柳田法務大臣も、民主党マニフェストに記載された公務員給与二割削減には、裁判官の報酬と検察官の俸給の引き下げも含まれるというふうに答弁をなさいました。  今回の裁判官の報酬と...全文を見る
○稲田委員 では、マニフェストにお約束をされた二割削減はいつ達成するんですか。
○稲田委員 衆議院の任期中ということは、来年の八月までに二割削減を達成するという趣旨でよろしいですか。
○稲田委員 裁判官の報酬を含めて二割削減という御答弁ですけれども、裁判官の報酬は憲法で、在任中減額できないということになっております。民主党のマニフェストの約束は憲法違反になりませんか。
○稲田委員 人事院勧告で数%の減額を公務員全体で行うとか、先ほど御答弁にもありましたように、未曽有の大災害、復興、そして社会的要請によって引き下げるというのであれば、司法の独立を侵すおそれは少ないとも思うんですけれども、マニフェストに従って二割、裁判官で俸給を引き下げるということ...全文を見る
○稲田委員 今の大臣の御答弁だと、他の公務員と一緒に二割下げるのであればそれは裁判官の独立を侵さないという御答弁にお伺いをいたしましたが、では、マニフェストで三割と書けば三割でも大丈夫なんですか。
○稲田委員 私はやはり、マニフェストでお約束された二割を裁判官の報酬に当てはめて減額するということは、これは司法権の独立を害するおそれがあるのではないかなと思います。先ほどの大臣の御答弁では、ほかの公務員と横並びで裁判官の報酬を二割削減することについては憲法上問題がない、そういう...全文を見る
○稲田委員 ということは、裁判官の報酬をマニフェストに従って二割削減することが憲法違反になることもあり得る、そういう御答弁でよろしいですね。
○稲田委員 この点は、では三割ならなるのか、四割ならなるのかという問題に私は発展していくと思うんです。ですから、マニフェストで約束をしたからそれを機械的に裁判官に当てはめるということは憲法上大変問題があるということを申し上げておきたいと思います。  昨日、日弁連の法曹養成とそれ...全文を見る
○稲田委員 一昨年の給費制の貸与制移行を一年間延期をする際に、附帯決議で「法曹の養成に関する制度の在り方全体について速やかに検討を加え、その結果に基づいて順次必要な措置を講ずること。」という決議を行いました。  しかし、この必要な措置を行わずに貸与制移行に関する措置だけ行うとい...全文を見る
○稲田委員 報道によりますと、司法試験合格者は、三千人の目標に対して約二千人にとどまっている。それなのに、平成二十三年に司法修習を終了した修習生のうち、就職先が未定の修習生が平成二十三年九月時点で三五%もいる。実際に修習終了時に弁護士登録できなかった人が二一・九%、四百人もいる。...全文を見る
○稲田委員 終わります。
03月16日第180回国会 衆議院 法務委員会 第3号
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○稲田委員 自由民主党の稲田朋美です。  きょうは朝から大臣のさまざまな答弁を聞いておりまして、私は、やはりもう大臣は法務大臣をおやめいただくしかない、このように確信をいたしました。さまざまな点について、幾つか問題な点、余りにも多過ぎて、きょうじゅうに聞けるかどうか不安ですけれ...全文を見る
○稲田委員 しかし、階委員は検察が引き返す勇気を発揮すべきだという質問をされて、大臣は「そうした事例を踏まえて、」「検討すべき点があれば、これは当然検討すべきものと思っております。」というふうにお答えになっておりまして、この小沢さんの強制起訴に関する事例を踏まえて検討するとお答え...全文を見る
○稲田委員 しかし、その直前の階さんの質問が、検察の取り調べがおかしかったということを裁判所も認定して、供述調書も却下されているわけだから、検察審査会が起訴したことについて検察が引き返す勇気を発揮しなければならないという趣旨の質問をされて、もちろん大臣は、今までの、強制起訴が何件...全文を見る
○稲田委員 一般論としても、検察審査会が強制起訴を決めた事例というのは、まさしく検察は起訴しないと決めた、ですから、引き返すも引き返さないも、全く進んでいないんです。それを、国民目線でもってやはり起訴しなきゃいけないということで強制起訴するのがこの強制起訴の制度なんです。この強制...全文を見る
○稲田委員 階委員の質問は、「検察審査会が起訴したことについては検察は引き返す勇気は発揮できないんだというのであれば、それは制度の不備だ」ということで質問されているんです、大臣への直前の質問が。ということは、まさしく、検察審査会の強制起訴手続について検察が引き返す勇気を持つ制度に...全文を見る
○稲田委員 ですから、強制起訴制度というのは、検察官が不起訴にしたものを国民目線で起訴すべきだということで強制起訴制度を導入しているわけであります。したがって、検察は進まないことを決めているにもかかわらず、階委員の質問は、強制起訴手続において検察が引き返す勇気を発揮すべき場合を制...全文を見る
○稲田委員 ですから、一般論としても、強制起訴手続において、検察が起訴しないと決めたことについて途中で検察が関与してその手続をとめられるようにしなければ不備だという質問に対して、検討すべき点があれば検討するというようなお答えは、法務大臣として、この検察審査会制度、そして強制起訴を...全文を見る
○稲田委員 そのようにお考えになる大臣の感覚自体が法務大臣として不適切だと私は思います。  また、先ほど、河井委員からの尖閣問題についての強制起訴手続について、大臣はまるで人ごとのような答弁をなさいましたけれども、この強制起訴手続について、送達を含め、どのような決意で臨まれるか...全文を見る
○稲田委員 それはおかしいと思うんです。そもそもこの尖閣の、不起訴処分にしたことも、結局は検察が、日中関係という本来検察が考慮してはならないようなことを考慮して、そして処分保留のまま釈放して、中国に船長は帰ってしまったわけです。そして、それが国民目線からして不当だということで強制...全文を見る
○稲田委員 先ほどの小沢さんの強制起訴に関しては、強制起訴したものを検察が引き返す勇気を持ってそれをとめるようにしなければ制度の不備だという質問について、検討すべきところがあれば検討すると、まさしく全く制度の趣旨を理解されない、まるで検察が強制起訴手続に関与すべきだというようなお...全文を見る
○稲田委員 中国側は、この船長の強制起訴に対して、中国の外務省の報道官は十五日の会見で、両国関係に与えた損害は見たとおりだ、日本側が両国関係を守るという大局に立ち、そのためにより多くのことをするよう希望する、このように述べております。これに対して大臣の見解をお伺いいたします。
○稲田委員 そんなことは当然のことなんです。  そうじゃなくて、この尖閣問題について、私は、釈放したことも間違っていて、これは検察が判断したというより、むしろ当時の政府が判断し、超法規的に釈放したんだと思いますけれども、手続上は検察が釈放したことになり、それについて強制起訴手続...全文を見る
○稲田委員 先ほどの御答弁では、中国がその起訴状を受け取らない理由としてこのような場合が考えられる、そして今は、まるで他人事のような、一体あなたはどこの法務大臣なんですかというふうにお伺いをしたくなるような答弁であります。  また、河井委員の質問で、広島刑務所の脱走について、刑...全文を見る
○稲田委員 三月十日の読売新聞によれば、岡田副総理が、二〇一三年度の国家公務員新規採用数の上限について、二〇〇九年度比で七割以上の削減を指示したというふうに報道されておりますが、七割以上の削減を指示したということは、それはないんですか。
○稲田委員 ということは、この七割削減という新聞報道は、これは間違いですね。
○稲田委員 では、大臣にお伺いをいたしますが、新規採用の削減幅を七割とすることについては大臣は反対なんですか。
○稲田委員 質問に答えていただきたいんですが、私は、新聞報道でされております、新規採用を七割削減するという、これはもうめちゃくちゃな、本当にでたらめな政策だと思いますが、七割も削減することについては大臣は反対ですかという質問です。
○稲田委員 私は、業務の量が変わらないのに新規採用を一気に七割も減らすと、マンパワーは不足して、人員が高齢化して、業務に支障が生じかねないと思いますけれども、大臣も同じ認識ですか。
○稲田委員 大臣は、七割削減というのは新聞報道で書かれているけれども、七割という数字は出ていないとおっしゃっているんですけれども、私はこの報道を見て、七割も削減する、しかも新規採用を七割も削減するというのは、めちゃくちゃな、でたらめな政策だと思っておりますし、そんなことをしたら、...全文を見る
○稲田委員 私は、報道で七割と書いてあるので、でも大臣が、それは七割は出ていないとおっしゃったので、新規採用を七割削減することは、これは間違っていると思うんです。でたらめな、むちゃくちゃな政策だと思うんです、新規の公務員の採用を七割も削減するのは。ですから、七割も削減することにつ...全文を見る
○稲田委員 ということは、政府が七割と言えば、それは賛成をするという趣旨ですか。
○稲田委員 法務大臣として全く主体性がないんですね。私は、七割削減するということは間違っていると思います。ですから、大臣も反対をされるのかと思えば、そう決まれば七割でも合意をすると。  では、お伺いをいたしますが、法務大臣として、法務省として、新規採用を七割も削減して、回ってい...全文を見る
○稲田委員 少なくとも法務省について、大臣所管の法務省について、新規採用を七割減らすということには同意できますか。
○稲田委員 そういう態度では、私は日本の治安は守れないと思いますよ。今の広島の刑務所でも、その体制に問題があった。少年院からも少年が脱走している。そんな状況の中で新規採用を七割削減するということが政府の方針になれば、全く治安は守られませんから、私は、法務大臣としては、治安というこ...全文を見る
○稲田委員 曖昧な答弁ですけれども。  岡田副総理は公務員も身を切る行政改革をしなきゃいけないとおっしゃっているようですが、新規採用を大幅に削減しても、私は公務員は身を切っていないと思うんです。切られるのは、公務員を目指している不特定多数の前途有為の若者なんですよ。今公務員の人...全文を見る
○稲田委員 新規採用を七割削減した場合、例えば検察官は新規採用が約二十人になるんです。  それで、裁判官の採用も同様に減らすんですか、裁判所。
○稲田委員 司法修習生を大幅に増員しながら、今裁判所の見解もありましたけれども、裁判官、検察官への採用を減らしたりすると、残りはみんな弁護士にならざるを得ないということになります。昨年ですら、修習が終わった時点で二割も弁護士登録できない修習生がいたのに、その状況がさらに悪化すると...全文を見る
○稲田委員 何度も言いますけれども、新規採用を七割も削減するというのは、全く身を切る改革にもならないし、そして、できもしないというか、やってはいけない悪政だと私は思っております。法曹界でいえば、法曹界、検察官、裁判官を目指している前途有為な若者に絶望を与えることになるし、そして、...全文を見る
○稲田委員 ところが、大臣は、その国会議員にとって本当に神聖な、しかも参議院の第一委員室で、携帯の競馬サイトをごらんになっていたわけです。それについてきょうも反省と謝罪を求められましたけれども、これからはいたしませんということで、御自分が参議院の第一委員会室で競馬サイトを見ていた...全文を見る
○稲田委員 しかし、明確に反省も謝罪もなさらないわけですよね。  世耕議員から、馬主をやめるべきではないかという質問にお答えになって、大臣は、大臣の政治的地位によって馬の成績に影響が出るのなら考えますけれども、私の政治的地位とは全く無関係に、私の期待に関しても、走らないときは走...全文を見る
○稲田委員 趣味、趣味とおっしゃいますけれども、馬の成績によって大臣の収入は上下をして、あるときは、歳費と通算をして一千万にまで収入が落ち込んでいる年もあると。まさしく御自分の歳費を馬につぎ込んでいるわけですから、趣味とは言えないんじゃないですか。
○稲田委員 そういう感覚自体が、私は、大臣の法務大臣としての資質に問題があると思うんです。  そして、先ほどの大臣の御答弁を聞きますと、馬の成績に影響が出るかどうかを基準に考えているんだと。本来、事業だろうが趣味だろうが、大臣としての職責に影響が出るかどうかを基準に考えると思う...全文を見る
○稲田委員 しかし、先ほどの大臣の予算委員会での御答弁は、馬の成績に影響があるんだったら考えますとしかとれないんですよ。そういう答弁を予算委員会でなさること自体が、私は大臣としての資質を疑わざるを得ないと思います。  さて、先ほど柴山委員が質問をされていた大臣の弁護士活動の問題...全文を見る
○稲田委員 大臣、先ほどの答弁と全く違うじゃないですか。  先ほどの答弁では、この着手金は決めなくて、事務量とか自分の手間とか、いろいろなことを考えて、後から決めることにしたんだとおっしゃっていたのに、今は訴額でこの金額を決めたと言って、全然違うことを回答されているじゃないです...全文を見る
○稲田委員 今大臣の答弁の中でも矛盾があるんですよ。  最初に弁護士報酬規定どおり決めようというのであれば、訴額からすぐに決まるんです。ところが、大臣はそれを決めなくて、結局、私の質問にお答えになっていないのは、この一審の着手金四千八百万というのは、いつ決めて、そして、その内金...全文を見る
○稲田委員 第一審が終了した段階で四千八百万と決めたと。  では、その千五百万はどのように支払ってもらったんですか。
○稲田委員 そうしますと、四千八百万が決まったのは一審が終わったとき、そしてその内金一千万は着手のとき、そして五百万は訴訟、一審の係属のときですね。  では、その残りの三千三百万はいつ払ってもらう約束だったんですか。
○稲田委員 質問に答えていないんです。  一審が終わってから四千八百万を決めたんでしょう。先ほどそう答えたじゃないですか。(小川国務大臣「確定したのがね」と呼ぶ)はい、四千八百万決めたんじゃないですか。その四千八百万のうちの払ってもらっていない三千三百万の一審の着手金はいつ払っ...全文を見る
○稲田委員 支払い期がとっくに過ぎているって、この三千三百万を、一審の着手金の残金をいつ支払ってもらったんですかという質問について、大臣はお答えになれないんですよ。いつ支払ってもらうかについて決まっていなかったんじゃないんですか。
○稲田委員 今の大臣のお答えは全くおかしくて、とても信用できないですよ。だって、一審の判決が出て、そしてその着手金を決めて、その三千三百万は支払われない、支払ってもらえなかった。支払ってもらえなかったにもかかわらず、一審の着手金を払わない人に対して、なぜ控訴の代理人になるんですか...全文を見る
○稲田委員 要するに、三千三百万の一審の着手金の残りは支払ってももらえなかったし、支払うめども立たない人なんですよ。その人に対して、控訴審の着手金として四千万の支払いを約束させたというんですけれども、それは私、とても信じられないんですが、この四千万の着手金の支払いはいつ合意して、...全文を見る
○稲田委員 全くおかしいですよ。  大臣、弁護士会の弁護士職務基本規程では、弁護士が依頼者との間で金銭の貸し借りをすることを禁止しているんです。この貸し借りというのは、純粋な消費貸借だけでなくて、実質的に貸し借りに当たるような行為を禁止いたしております。  三千三百万もの着手...全文を見る
○稲田委員 大臣は、三千三百万の着手金を払ってもらえないのに控訴審を受任して、そしてそこでまた四千万という絶対に払われないような法外な金額を約束して、それをわざわざ、原告が勝訴判決でもって債権の差し押さえ、強制執行してきて、その債権の強制執行の命令書が債務者、大臣の依頼者ですね、...全文を見る
○稲田委員 大臣、完全勝訴をした原告側の弁護士報酬は八百万なんです。大臣が完全に敗訴して、しかも家賃を支払わないで明け渡し裁判を起こされて、いわば見込みのない裁判で、まず一審で四千八百万ですね、そして三千三百万は払ってもらっていないんですよ。そして、一審で完全に負けて、控訴審に行...全文を見る
03月23日第180回国会 衆議院 法務委員会 第4号
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○稲田委員 先週に引き続き、小川大臣の所信に対する質疑を続けさせていただきます。  まず冒頭、小川大臣が代表者を務めておられた民主党東京第九区総支部の平成十九年分の収支報告書には、お手元に資料をお配りいたしておりますけれども、政治団体「いのち」生き生き練馬クラブに対して合計三百...全文を見る
○稲田委員 まず、大臣は、この支出のときには自分は代表者でなかったというふうにおっしゃっておりますけれども、それは全く言いわけにはなりません。なぜなら、途中で代表者がかわり、また会計責任者が交代したとしても、きちんと引き継ぎをしなければなりませんし、そしてその収支報告書を作成した...全文を見る
○稲田委員 今、選管の方に領収書がなかったというふうにおっしゃっておりますけれども、もらったとされている方の鮫島さんは、取材に答えて、自分は受け取っていない、そして、正確に記載しているし、ずっとオープンにしているからそれは何かの間違いだというふうに回答をされているわけです、相手方...全文を見る
○稲田委員 ということは、確認されていないということじゃないですか。その当時の会計者に聞いたというだけで、領収書もない。そして、大臣のおっしゃっていることと全く反対のことをおっしゃって、もし大臣の方の収支報告書が虚偽でなければ、もらった人の方が不記載、どちらかが政治資金規正法違反...全文を見る
○稲田委員 それは私は法務大臣として全くおかしいと思いますし、政治資金規正法違反、虚偽記載というのは決して軽い罪じゃないんですよね。虚偽記載の場合は、五年以下の禁錮、百万円以下の罰金、そういう厳しい処罰を伴う政治資金規正法違反なんですけれども、それに対しての確認が余りにもおろそか...全文を見る
○稲田委員 それは、領収書も見ていないし、会計者の話を聞いただけで、相手方についても確認をしていないし、相手方の方はきちんと明確に具体的に反論されているにもかかわらず、その点についても確認をされていない。私は、それは落ち度があると思います。  そして、それだけじゃないんですよね...全文を見る
○稲田委員 質問にお答えになっていないと思うんですね。  大臣が、代表者がかわったけれども、会計責任者はかわっていないですね。それならなおさらのこと、きちんと確認をできる立場にいらっしゃいますし、大臣が代表者でなかったときの支出だからということは全く弁解にもならないと私は思いま...全文を見る
○稲田委員 会計責任者がそう言ったから間違いはないと判断しているという御答弁なんですけれども、今指摘いたしましたように、ここに書かれている全ての項目の寄附金について、大臣の収支報告書が虚偽であるか、もしくは、もらった相手が不記載もしくは虚偽記載、どちらかだという状況になっているん...全文を見る
○稲田委員 では大臣、お伺いをいたしますが、この藤井とものり後援会、そして中田兵衛後援会、かとうぎ桜子を育てる会が、大臣からの寄附を記載していない、もしくは違った記載をしているということを御存じだったんですか。
○稲田委員 いや、私の質問は、大臣の記載されている内容と、そしてもらった相手方の記載がそごがあるということを大臣は御存じだったんですかと聞いているんです。
○稲田委員 だから不誠実な答弁じゃないですか。今初めて聞いたにもかかわらず、どうして先ほど、会計責任者から説明を受けて、そして領収書もつけて、報告したからそれを信じましたなんて、そんないいかげんな答弁されるんですか。そんなこと、この三者については確認されていないんでしょう。
○稲田委員 ということは、今私が御指摘した点についての虚偽記載疑惑については、きちんと個別的には確認をしていないということですから、私は、この「いのち」生き生き練馬クラブも含めてきちんと確認をされて、御答弁をされるべきだと思いますが、いかがですか。
○稲田委員 一事が万事ですけれども、大臣、余りにもいいかげん過ぎるんですよ。だって、今指摘して知ったことについてすら、これは間違っていないという、報告を信じていますみたいなことをおっしゃっていますけれども、今指摘したことについては確認もされていないんです。そして、「いのち」生き生...全文を見る
○稲田委員 ですから、大臣、大臣は私がきょう指摘して初めてこの三つの分についてそごがあることを知ったんでしょう。にもかかわらず、どうして大臣は、これらについてはきちんと会計責任者に確認したといううそをつかれるんですか。確認していないでしょうが。
○稲田委員 水かけ論になるから恐縮ですけれども、先ほど、「いのち」生き生き練馬クラブについては収支報告書をとって確認をされたんでしょう。でも、藤井とものり、中田兵衛、かとうぎ桜子さんの虚偽記載ないし不記載については、今私が指摘して初めて大臣は知ったとおっしゃるんだったら、これにつ...全文を見る
○稲田委員 何度も言いますけれども、この三つについては、きょう初めてそごがあることを大臣はお知りになったんですから、そのそごがあることを知らない前に会計責任者に確認するなんということはあり得ないんですよ。ですから、きょう、このそごがあることを私が御指摘をいたしましたから、きちんと...全文を見る
○稲田委員 確認をされたけれども、この三つについてそごがあることは報告も受けていらっしゃらないじゃないですか。知らなかったじゃなくて、今、私が指摘をして初めてお知りになったわけですから、その確認というのはまさしくいいかげんなものであることも明らかになりましたし、明らかになった以上...全文を見る
○稲田委員 もちろん、今委員長がおっしゃったことは私の第一の質問です。  第二の質問は、きょう指摘したことについては大臣は御存じなかったんですから、会計責任者に問い合わせしたというけれども、問い合わせをしようがないんです、そごがあったことすら知らないんですから。その点は、会計責...全文を見る
○稲田委員 そういう態度が私は、大臣、とても傲慢だと思いますよ。  なぜなら、この「いのち」生き生き練馬クラブについても、多額の金額が不記載で、しかも相手方は明確に否定をされているわけです。先ほど言ったみたいに、どちらかが政治資金規正法違反になる、そのような事案において、会計責...全文を見る
○稲田委員 今の御答弁を聞いただけでも、大臣には、政治資金規正法の重大さもわかっていないし、政治家としても謙虚さに全く欠けていると言わざるを得ません。それだけでも、私は、大臣の法務大臣としての資質を疑わざるを得ません。  ですから、私は、ここは、きょう明らかになった事実も含めて...全文を見る
○稲田委員 今の大臣の答弁は、選管が政治活動費を寄附と変えたんだと。それは項目をどう表示するかの指導であって、本当に寄附したかどうか、そこまで選管は関係ないんですよね。今疑惑になっているのは、ここに書かれているものが本当に寄附したのかどうか、虚偽の記載じゃないかどうかということを...全文を見る
○稲田委員 それは大変傲慢な答弁ですよ。  なぜなら、この三つについては、私どもが調査して、相手方が不記載もしくは違う記載をしているんですから、ここはきちんと具体的に、もう一度会計責任者なり御自分の手元にある領収書のコピーなりを確かめて、そして御答弁をなさるべきじゃありませんか...全文を見る
○稲田委員 どうしてそんな傲慢な答弁をいつまでも貫くんですか。だって、この三つについての領収書があるかないか、選管にじゃなくて自分の事務所に、そしてこの会計責任者が一緒なんだったら、どう保管しているか、もう一度具体的に調べて、そして、この生き生き練馬クラブの代表者は全く違うことを...全文を見る
○稲田委員 もう何度も繰り返しになりますが、きょう大臣が初めてお知りになった、大臣の収支報告書と、そして、もらった、大臣が寄附をしたと言っている相手方の収支報告書との間にそごがあって、不記載もしくは違った記載をしております。どちらかが政治資金規正法違反なんです。  そのことをき...全文を見る
○稲田委員 今の御答弁だけで、私は、やはり大臣は、全く御自分の職責というか政治家としての責務を果たすつもりもないのかなと思います。  この対応については、理事会協議でお願いいたします。(発言する者あり)  きょうの答弁に関して、私は全く不十分だし、今の大臣の答弁は答弁になって...全文を見る
○稲田委員 では、次の質問に行きます。  先週の質疑、そしてきょうの柴山委員に対する大臣のお答えを聞いておりまして、大臣は、全く事の重大さに気づいておられないというのか、御自分のなさった行動のおかしさを理解できていない。私は、今の答弁もそうですけれども、その感覚自体が、法務行政...全文を見る
○稲田委員 破産管財人の異議が破産法に違反しているというのはどういう意味ですか。
○稲田委員 現実的に、まだ破産管財人は大臣に訴訟を起こしていない。時の法務大臣に訴訟を起こすんですから、それは慎重になっているかもわかりません。しかし、管財人は事実として、大臣の報酬債権は認めないという意味で、事実上、債権調査期日で異議を言っているんですから、それは私は重大な意味...全文を見る
○稲田委員 大臣、私の質問に端的にお答えになってください。破産法の講義または管財人の戦略についてこの場でお話しになっていただく必要は全くありませんから、私の質問にだけお答えになってくださいよ。私の質問なんですから。  先ほど大臣は、虚偽ではないんだ、そして、ちゃんと仕事をしたん...全文を見る
○稲田委員 報酬規定どおり報酬が請求できたら、弁護士みんな左うちわですよ。そんなことはやらないんです。事件の難易だとか、それから勝敗だとか、そして、一審で完全に負けて控訴に行って、新たな主張もないのに四千万の着手金を請求する、そんな弁護士、私は日本じゅう探しても大臣以外見当たりま...全文を見る
○稲田委員 大臣、私の質問を聞いて答えてくださいよ。私が利益相反と言ったのは、蓮村不動産の話をしているんじゃないですよ、大臣の弁護士報酬を、強制執行する相手が、大臣が現在進行中で事件を請け負っている依頼者に対して強制執行しているじゃないですか、そして、大臣の強制執行によって、依頼...全文を見る
○稲田委員 大臣、弁護士職務基本規程を読み直してくださいよ。自分の事件継続中の依頼者に対して強制執行することは利益相反なんです。そして、その中身がその依頼者である債務者に対する債権なんですから、利益相反行為じゃないですか。
○稲田委員 だから、大臣、利益相反行為ですよ。典型的な、弁護士職務基本規程二十八条二号、四号に違反する利益相反行為ですよ。違うんですか。
○稲田委員 どうして違うんですか。
○稲田委員 だったら、二十八条の二号には、受任している他の事件の依頼者または継続的な法律事務の提供をしている者を相手方とする事件、まさしく、この公正証書で巻いているあなたの報酬債権というのは、依頼者に対する債権じゃないですか。そして、あなたの報酬債権が満足を受ければ、依頼者の取り...全文を見る
○稲田委員 今の委員長の整理だったらいいんですよ。二十八条の二号に当たらないというんじゃなくて、当たるけれども、利益相反だけれども、同意を得ているからいいというんだったら、それは私は納得しますよ。同意を得ているんでしょう、債務者がそれでいいとおっしゃっているんですから。それでよろ...全文を見る
○稲田委員 結論は同じなんです。言い方が、利益相反だけれども、同意を得ている場合はこの限りでないと書いてあるので、私はそういう質問をしたんですが、大臣は、同意を得ているんだからそもそも当たらない、そういう趣旨で御答弁をされたということですね。  蓮村不動産の七千万の債権による差...全文を見る
○稲田委員 ですから、今、大臣とそのファーイーストは同意があって利益相反じゃないと。大臣と蓮村不動産との間も、蓮村不動産がいいと言っているから、本来どちらかの取り分が減るわけですから利益相反なんだけれども、相手がいいと言っているからいいんだとおっしゃっているわけです。  まだあ...全文を見る
○稲田委員 もう一回確認しますけれども、大臣の報酬債権で強制執行をしていくことは、本来なら、大臣と係属中の依頼者であるファーイーストとの間は利益相反行為に当たる。そして、大臣とそれから大臣が代理人をしている蓮村不動産も、競合して差し押さえして、どちらかが取ればどちらかの取り分は減...全文を見る
○稲田委員 結果としては同じですね。ということは、結局みんなぐるなんですよ。蓮村不動産もファーイースト社も大臣も、その三者共通の利益があるんです。三者共通の利益があるから、本来なら利益相反に当たる行為を、みんなが同意しちゃっているんです。大臣の七千三百万、蓮村不動産の七千万、二つ...全文を見る
○稲田委員 私の質問は、三者共通の利益は何ですかと。本来なら、こっちの取り分がふえればこっちの取り分は減るという利害対立している関係なのに、ファーイーストと蓮村不動産と大臣は、それぞれが、いいんだと。それぞれの取り分がふえれば、取り分が減る、そういう利害対立になってもいいんだ、で...全文を見る
○稲田委員 本来ならこの登場人物四者がそれぞれに利害が対立する場面なのに、今の大臣の説明は、まさしく原告対あと残りの三者という利益の分け方、そして、その共通の利益は、裁判に勝訴して、勝訴判決でもって強制執行してきた原告の取り分を減らして自分たち三者のところにどれだけ多く残すか、こ...全文を見る
○稲田委員 いや、その感覚が、大臣、もう事件屋みたいになっていますよ。事件屋の感覚じゃないですか。  本来なら、四者それぞれが利害対立をして、それぞれが自分の主張をしていって、それぞれが対立しながら強制執行していく、債務名義を得て、していくというのであるにもかかわらず、大臣は、...全文を見る
○稲田委員 今大臣が認められたように、相手方を起点として、自分たち三者でできるだけたくさんお金を残そうということが共通の利益だということなんですよ。
○稲田委員 だからぐるなんですよ。ぐるで、相手方を起点にして、相手方の取り分をできるだけ減らして、自分たち側にたくさん残そうと、そういうことでこの強制執行に入っていったんです。だから大臣の報酬は高ければ高いほどいいんですよ。本来、報酬は高ければ高いほど依頼者の不利益なんですけれど...全文を見る
○稲田委員 私の質問に答えていただきたいのは、今の構図からいきますと、債権者原告対大臣、蓮村不動産、ファーイースト、この二つのグループに分かれて、そして自分たちの取り分をたくさんとろうとするためには大臣の報酬は高ければ高いほどいいので、だから、報酬規定どおりの債権なんて、この事案...全文を見る
○稲田委員 もう何度聞いても同じなので、これ以上お伺いしませんけれども、今の構図でわかるように、大臣の報酬は高ければ高いほど、利益は、ファーイースト社にとっても、蓮村不動産にとっても、大臣にとっても、原告の取り分を減らすという利益があるんです。しかし、こういうことを強制執行妨害と...全文を見る
○稲田委員 あと、同じく報告によれば、ファーイースト社は、一審に敗訴をした平成二十二年二月以降、まだ大臣が代理人としてさまざまな相談にも乗っておられて、一緒になって公正証書を巻いて、強制執行手続も入っておられるころですね、そのころ、使途不明金の出金を多数しているということを破産管...全文を見る
○稲田委員 でも、先ほど来の大臣のさまざまな御答弁を聞いておりますと、大臣とファーイースト社、そして大臣と蓮村不動産は非常に密接な関係で、大臣は、裁判を起こされて、明け渡しの一審判決が出て、そして差し押さえをされた、だから、従業員にお金が払えないとか、熱海のいろいろな会社に対して...全文を見る
○稲田委員 七千万の債権も、五日後に返すという約束でしょう。本来、五日後に返すなんて、これだけ業務内容も悪くて、大臣の報酬すら未払いになって、従業員にもお金も払えない、そして七千万借りて五日後に返すと。五日後に返す当てなんか本当にあったんですか。
○稲田委員 もう質問時間が終わりましたからやめますけれども、もう全てが、まさしく事件屋そのものなんですよ。  そして、この七千万のお金は公証人役場で現金で払うと。スーツケースに入れて現金で持っていったのかどうかわかりませんけれども、法外な弁護士報酬、そして七千万、返す当てのない...全文を見る
06月12日第180回国会 衆議院 予算委員会 第25号
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○稲田委員 自由民主党の稲田朋美です。  六月六日、寛仁親王殿下が御薨去されました。謹んで心より哀悼の意を表します。  総理、大飯原発の再稼働について、総理は国民の生活を守るために必要であるとおっしゃいました。福井県では、国策を担って、原子力政策を担って今までやってきましたが...全文を見る
○稲田委員 これは福井県だけでなくて原発立地県全ての問題だと思います。そして、単に経済と雇用の問題だけでなくて、現地で原子力の安全性を担ってきた多くの企業があって、その技術が今、維持できなくなる、そんな危機にも陥っております。これは政府の責任として支援いただくことをお願いして、次...全文を見る
○稲田委員 大変わかりにくい御答弁なんですけれども、これからの判断だということは、現時点では、大臣は国益に合致するとは判断できないと明確に述べておられるわけですから、私は閣内不一致のような状況になっているのではないかというふうに思います。  総理、このような状況のもとで、国論も...全文を見る
○稲田委員 私は、今の野田政権でTPPに踏み込む、TPPというのは非常にいろいろな角度から、単に農業だけの問題ではなくて、さまざまな論点があります。そんな中で一番懸念をいたしておりますのは、野田政権で一体何を守るのかというその判断基準が、国益というだけで具体性が全くないんです。我...全文を見る
○稲田委員 全く不誠実な答弁だと思いますね。  小川大臣についても、予算委員会また法務委員会で、小川大臣の法外な弁護士着手金八千万、そしてその八千万を公正証書に巻いて、勝った原告からの強制執行を妨害するような行為をされていて、破産管財人も問題にしているということをちょうど追及し...全文を見る
○稲田委員 それはおかしな話ですよね。小川法務大臣は、退任時に、そんな自分が発動もしなかった指揮権発動のことについて潔くなく、もう本当に長々と説明されているんですよ。総理からとめられた、残念だ、本来ならこういう検察内部の捜査が甘いとか処分が甘いということは検察庁法十四条の指揮権発...全文を見る
○稲田委員 水かけ論になるからこれ以上質問をいたしませんけれども、でも、今の総理のお話を伺いますと、まず、退任のときに、指揮権発動について、自分がしなかったこと云々をお話しになることも極めて不適切ですし、しかも、今の総理の話を前提にいたしますと、総理が言ってもいないこと、とめても...全文を見る
○稲田委員 私は、当事者がいなくて、この問題をここで事実解明できると思いますかと総理の御意見を伺ったわけであります。
○稲田委員 委員長がそうおっしゃるのなら、質問を変えます。  今まで、この問題、衆参の予算委員会で質問をし、そして総理に対して、ぜひ政府で事実関係の調査をしてくださいとお願いしたんです。そうしたら、総理の御答弁は、この国会の質疑を通じて、当事者が質疑に答えて事実を明らかにしてい...全文を見る
○稲田委員 それでは、郡司農水新大臣にお伺いをいたしますが、この件について鹿野前大臣から引き継ぎを受けられていますか。また、どのような内容で引き継ぎを受けられていますか。
○稲田委員 大変無責任なことですね。総理も総理なら、前農水大臣も前農水大臣ですよ。  総理、この問題が発覚して国会で追及されるから、その追及逃れにこのお二人を交代し、この委員会にもいない。こんなことで、総理がおっしゃっていた国会での事実解明ができるとはとても思えないんです。きち...全文を見る
○稲田委員 国家公安委員長、報道によりますと、この中国大使館一等書記官は、人民解放軍総参謀部第二部に所属していたという報道がございますが、人民解放軍総参謀部第二部とは何をする部署ですか。
○稲田委員 玄葉外務大臣、この中国大使館一等書記官は、日本で違法な外国人登録証を使って銀行口座をつくり商業活動をしていたということなんですが、外交官が商業活動を接受国ですることは許されているんですか。
○稲田委員 総理、今の国家公安委員長の答弁、そして玄葉外務大臣の答弁を総合いたしますと、中国大使館一等書記官の李春光は、ウィーン条約に違反をして外交官にあるまじき行為をし、そしてまた、日本の国内法に違反をして書類送検をされ、かつて人民解放軍の諜報部に所属していた人物なんです。 ...全文を見る
○稲田委員 総理、この方は、この李春光は中国のスパイだというふうに認識していいんじゃないんですか。総理の見解をお伺いいたします。
○稲田委員 新農水大臣は、農水省の機密書類がこの協議会に流れていたことを認めているんです。私は今のような、総理のような甘い答弁、そんな甘い考えだと、日本はスパイ天国になってしまうんじゃないかと思います。  外務大臣、この件について中国に必要な抗議をしたと先ほど答弁されております...全文を見る
○稲田委員 だから謝罪は求めていないということなんですよね。しかも、先ほどの答弁でも、必要な抗議をしていますとか、不明確なんです。  やはり、外交、そして外務大臣は自分の国の立場をきちんと明確に相手国に伝えないと、私は国益を害すると思います。領土もそうです。歴史認識もそうなんで...全文を見る
○稲田委員 ですから、そのような不明確なというか、弱腰の外交では全く通じないんですよ。領土問題というのは、摩擦なくして解決しないんです。そして、自国の立場を明確に発信しなければならない。  尖閣は、もちろん国が所有することも大事ですけれども、実効支配もしなければならない。そして...全文を見る
○稲田委員 そもそも、農水省の機密文書の情報漏えいについて、情報漏えいした疑いのある鹿野大臣のもとで調査チームを結成して調査を開始したこと自体が問題ですし、初めは四日に調査結果を出すと言っていたのに、いまだに調査結果が出ていないというのは、もうこれは農水省の恥の上塗りをやっている...全文を見る
○稲田委員 ですから、内部の調査では私はだめだということを申し上げているんです。  このスパイ疑惑以外に、一連の不正輸出は、もう一種の詐欺のような様相を呈しております。  農水大臣、質問通告をいたしておりますので簡単にお答えいただきたいんですが、今、中国に日本からどれぐらいお...全文を見る
○稲田委員 この薫蒸処理というのは、中国から、日本のお米にはカツオブシムシがついているので特別の殺虫処理をやらされているんです。その費用は、お米の値段の二〇%とも三〇%とも言われているんです。  ところが、この協議会を通せば、この面倒な、費用のかかる薫蒸処理が要らないと言って多...全文を見る
○稲田委員 ですから、ここに筒井さん、鹿野さんを呼ばなきゃいけないんですよ。筒井さんは、そらで委員会で数字をおっしゃっていたんですよ。その方を呼ばないで事実解明できないんです。知っていらっしゃるんです、筒井さんは。何人集まって、幾らあって、中国にどれだけ払わなきゃいけないか、みん...全文を見る
○稲田委員 どうして、大臣、そんなうそをおっしゃるんですか。  大臣は、新潟日報のインタビューを起こしたものがありますけれども、皆様方が農水省をよりどころとしていろいろな思いを寄せていたということがあるとすれば、そのところの検証をしっかりして、きちんとお返しするようにしたいとお...全文を見る
○稲田委員 これは記事にもなっていますし、インタビューメモがあるんですね。そこで、郡司大臣が、きちんとお返しできるようにしたいとおっしゃって……
○稲田委員 六月六日ですね。
○稲田委員 新潟日報です。
○稲田委員 もう記事になっているわけですから、それがうそであれば、新聞の訂正をなさるべきだと思います。  また、農水大臣、国会質疑の中で筒井副大臣は、中国に支払う金額は年間二億円だと。しかも五年契約。単純に計算すると、十億円になるんですね。中国側は、日本政府、農水省と契約したと...全文を見る
○稲田委員 筒井さんはよく御存じなんです。  しかも、この後、平沢委員が質問しますけれども、鹿野大臣は保証までしているんです。十億円とも言われる多額の金額、そして債務不履行になって、これは日本政府の信用の失墜の問題だということを認識いただきたいし、もっと言うと、野田総理はこの展...全文を見る
06月15日第180回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○稲田委員 自由民主党の稲田朋美です。  大臣、法務大臣就任おめでとうございます。大臣は、昨年の九月からは法務副大臣でいらっしゃいましたし、その前は、法務委員長そして法務委員会の筆頭理事を歴任されておられます。その意味で、政権交代以降、この法務委員会にとても関係が深かった大臣で...全文を見る
○稲田委員 そういたしましたら、政権交代後の七人の大臣のお名前と、そして、なぜおやめになったか、大臣の記憶と認識で結構でございますので、教えていただけますでしょうか。
○稲田委員 大臣、御記憶にあるだけ、お名前を教えていただけますでしょうか。
○稲田委員 私もなかなか七人、思い出せなかったんです、私もずっとこの委員会におりますけれども。そして、それぞれの大臣、仙谷大臣には質問しませんでしたが、全てほかの大臣には質問いたしましたけれども、お名前を思い出すのが大変だったんです。  なぜおやめになったか。まず、千葉景子大臣...全文を見る
○稲田委員 千葉景子大臣は、平成二十二年の参議院選で、大臣でいらっしゃいましたけれども、落選をされまして、その後、民間のままでまだ大臣になられたんですけれども、国会議員資格を失った民間人閣僚ということで批判もあり、民間閣僚となられてから四十九日間在任をされて、次の内閣改造ではおか...全文を見る
○稲田委員 この法務委員会、そして予算委員会でもそうですけれども、大問題になったことと今大臣が指摘されましたが、それはどういうことだったんでしょうか。
○稲田委員 その具体的な内容は覚えていらっしゃらないですか。
○稲田委員 柳田大臣は、法務大臣とはよいですね、二つだけ覚えておけばいいんですから、個別の事案についてはお答えを差し控えます、これがいいんです、わからなかったらこれを言う、あとは、法と証拠に基づいて適切にやっております、この二つなんです、何回使ったことかなどと発言をされて、これが...全文を見る
○稲田委員 仙谷大臣は、中国漁船問題や、また、自衛隊は暴力装置などという暴言を理由に、自民党、みんなの党とともに参議院で提出した問責決議案が可決をされて、その後、法的拘束力のない問責決議でやめる必要はないと言って辞任は否定されたんですが、その次の内閣改造で平岡大臣にかわられました...全文を見る
○稲田委員 江田大臣にも私もこの委員会で質問いたしましたけれども、国会の参議院の議長という、本当に行政をチェックする立場の長でありながら、今度は前代未聞の行政府の大臣に、まさしく天下りのような人事で入られたわけです。それも大変不適切だということで私は指摘をさせていただきましたけれ...全文を見る
○稲田委員 前科を有する人物を大臣秘書官に起用されていた問題ですとか、あと、少年法との関係で、被害者のお母さんに対して、加害者の人に死の恐怖を味わわせるということで本当に幸せかなどという暴言を吐かれたことなど、さまざまな問題でここでも追及し切れないぐらい追及をしておりましたが、途...全文を見る
○稲田委員 小川大臣も、競馬サイトを第一委員会室で見ておられたり、それから、八千八百万という法外な弁護士費用を公正証書に巻いて、正当に勝った原告からの強制執行に入っていくような、まさしく強制執行妨害罪に該当するのではないかというような行為等、さまざまな問題でやはりこの委員会で追及...全文を見る
○稲田委員 可視化のことをまず一番最初に挙げられたんですけれども、この可視化の徹底ということになりますと、取り調べが充実をして、そして真実発見、また、治安維持にどうなのかという疑問もあります。  そういう意味で、例えば全面可視化ということをやるのであれば、司法取引やおとり捜査な...全文を見る
○稲田委員 おとり捜査についてはいかがですか。
○稲田委員 大臣、それと検察に対する信頼ということに関連してなんですけれども、小川法務大臣が、きょう午前中も質疑がありましたが、退任記者会見で、小沢氏の事件で、検察官の虚偽報告書作成問題で検察庁法十四条の指揮発動を考えたが、総理にとめられたんだと発言をされました。  私もこの問...全文を見る
○稲田委員 ただ、大臣は、要するに当時の政務三役で意見交換をしていたということをおっしゃっているわけですから、食事を挟みながらというそういう気楽なものではなくて、三役の中で、この虚偽報告書作成問題について小川法務大臣と三名でお話しになったんじゃないんですか。
○稲田委員 そうしますと、過去の指揮権の発動の例等について意見交換したということは、この問題について指揮権発動という言葉を大臣は出されて三役会でお話しになったんじゃないんですか。
○稲田委員 では、過去の指揮権発動の例を出されて何を検討したんですか。
○稲田委員 では、大臣、今のお話を聞いて、小川大臣が過去の指揮権発動の例を出して、この虚偽報告書作成問題についてどういう話、また意見交換をされたんですか。
○稲田委員 過去の一回だけあった指揮権発動の例を出して、ああいうことになったら困るわなというのはどういう意味ですか。
○稲田委員 ちょっと意味がよくわからないんですけれども、政務三役会で話題になった過去の指揮権発動について、大臣自体はどう捉えて、この検察庁法十四条の指揮権発動の趣旨についてどのようにお考えですか。
○稲田委員 過去の例は、政治家を捜査しようとしたのを同じ政治家である法務大臣がとめようとした、その検察の司法権としての作用、政治の介入という意味において大変問題になった例だと思います。  ただ、今回小川法務大臣がおっしゃっているのは、検察内部の捜査が甘い、処分が甘いということで...全文を見る
○稲田委員 私は、この指揮権発動、今回の場合、検察内部の捜査が甘いというだけであればこの大臣の発言も理解はできるんですが、と同時に、これが小沢氏の事件に関連する捜査にかかわる問題であるので、やはり私は、ここは軽々に指揮権発動というようなことを持ち出すべきではないと思います。  ...全文を見る
○稲田委員 ただ、大臣、就任時の記者会見の中で、指揮権を発動するというようなそんな話ではなかったけれども、まず検察当局からいろいろな報告を聞こうじゃないかということで、刑事局を通じていろいろな情報を収集したんだということをおっしゃっていますが、どういう事実を収集されたんですか。
○稲田委員 では、大臣は、この件に関して、指揮権発動というようなことを考えておられますか。
○稲田委員 今回問題になった、まだ不起訴と決まったわけじゃないですけれども、検察の起訴、不起訴というのは、立法、司法、行政、三権分立の中の何に当たるんでしょうか。
○稲田委員 私も、前法務大臣である小川法務大臣が、まさしく検察の中の司法権行使の一部であるところの起訴、不起訴について軽々にこういう発言を、しかも、退任時に、自分がやらなかった指揮権について云々されるということは、大変極めて不適切だと思います。  大臣は、司法のあり方を検証・提...全文を見る
○稲田委員 この会は、平成二十二年の四月二十八日に、今大臣がおっしゃった初会合が開かれました。その前日の二十七日には、陸山会事件で不起訴処分となった小沢一郎氏に対し、東京第五検察審査会が審査員十一人の全員一致で起訴相当を議決しました。そして、この議連は強制起訴制度の見直しを提言し...全文を見る
○稲田委員 事務方にお伺いいたします。  現在の検察審査会の強制起訴制度について、その趣旨と簡単な概要について説明してください。
○稲田委員 先ほど大臣は一回しか出ていないとおっしゃったんですけれども、その初会合が、まさしく小沢氏を強制起訴にする起訴相当議決をした次の日に開催をされて、そして、その中で検察審査会制度の見直しを求めていくことで一致したんじゃないんですか。
○稲田委員 しかし、その当日、滝会長の言葉として、司法制度改革は権力が独走する仕組みを変えるものだったのに、そうではない実態が出ていると発言したとありますが、これは具体的にどういう意味ですか。
○稲田委員 そういう中立的な勉強会ではなくて、これは、事務局長は辻先生なんですね。そして、その事務局長は、国民感情で司法制度が大きく揺さぶられている、国民の感情で不起訴になった人物を被告席に簡単に着けていいのかと言って、この審査会制度見直しを訴えたんです。これが小沢さんの起訴相当...全文を見る
○稲田委員 検察審査会の議決に基づく強制起訴制度について、導入時に必ずしも議論が尽くされていなかったというのは何を指して、そして、導入時の議論について、審査員を選ぶ手続など一つ一つの手続が透明性を持つか、国民の常識をどう反映させるかという細かい議論はしていないという指摘をされてお...全文を見る
○稲田委員 ただ、大臣、先ほどの勉強会、司法のあり方を検証・提言する議員連盟の会長で、小沢さんの起訴相当議決の翌日にこの見直しを提言するその会の会長であって、そして、大臣に就任されてすぐにこの強制起訴制度の見直しをおっしゃるということは、非常に公平性を欠くのではないか、そういう疑...全文を見る
○稲田委員 これも本当に、このときにまず、処分保留のまま釈放するときに、検察が会議を開いて、そこに指揮権も発動されたんじゃないかという疑いを強く持っております。  そして、なぜ起訴猶予にしたかわからないという今の大臣の御答弁ですけれども、私も、なぜ起訴猶予にしたかわからないんで...全文を見る
○稲田委員 大臣、何で中国からこの送達を、条約があるにもかかわらず、拒否されたんですか。
○稲田委員 大臣、余りいいかげんな御答弁をなさらない方がいいですよ。知らないなら知らないとおっしゃれば済むわけですよ。  具体的な理由を言ってないって、具体的な理由を言っているんですよ、中国独自の見解でと。今、刑事局長はそれをえんきょくに言っただけで、理由を言っているんですよ。...全文を見る
○稲田委員 だから、独自の見解は何ですか。具体的に言っているでしょう、中国は。独自の見解は何ですか。
○稲田委員 だから、条約があるにもかかわらず、中国政府はどういう理由で断ってきたんですか。具体的になぜ述べないんですか。
○稲田委員 言いにくいんだったら言いますけれども、中国は、尖閣は中国の領土だから日本の司法権には属さないと言ったんですよ。そう言ったんですよ。そうでしょう、刑事局長。
○稲田委員 はっきり答えてください。  自分の領土だから日本の司法権には服さないといって拒否してきたんですね。尖閣は日本固有の領土です。日本固有の領土を中国は、自分の領土だから日本の司法権には属さないといって、そして条約があるにもかかわらず送達を拒否したんです。  法務大臣と...全文を見る
○稲田委員 そんなことだからだめなんですよ、民主党政権は。法務省の手続として送達をして、それを拒否されて、そしてその理由が中国の領土なんだと言われているわけですから、日本固有の領土だから条約を適用して送達すべきであるという抗議をなさるべきなんです。いかがですか。
○稲田委員 全てがそうなんですよ。中国大使を更迭しないのもそう、民主党政権になってから不法占拠と言えないのもそう。自国の立場を明確に主張することが国益なんです。それができないから、趣旨を伝えているからとかそういう曖昧なことを言ってお茶を濁して摩擦を起こさないようにする、それが日本...全文を見る
○稲田委員 それはおかしいでしょう。言うたら、国家の領有問題、そして国家の名誉がかかっているんですよ。中国は、自分の領土だから司法権に服さないなどと言われて、そして拒否をされている。それに対して明確な抗議もしなければ、送達、いろいろなチャンネルでやってきたというけれども、何をやっ...全文を見る
○稲田委員 具体的な言葉で言ってください。誰が何と言ったんですか。拒否されて、誰が誰に対して何と言ったんですか。
○稲田委員 誰かわからない担当者が、我が国固有の領土である旨なんてね、そんなんじゃだめなんですよ。やはり責任のある大臣が、我が国固有の領土であるから、そこで起きた事件については我が国の司法権に属するんだ、だから、送達拒否するのはおかしいということをきちんと抗議しないと、立場を明ら...全文を見る
○稲田委員 不明確な答弁ですね。どうするかを今政府で検討しているって、何を検討しているのか。そして、政府としてもこれから言っていかなきゃいけないというのであれば、我が国固有の領土であるので、我が国の司法権に服するべきで、拒否するのはおかしいというその抗議をされるのか。この二点につ...全文を見る
○稲田委員 法務大臣なんだから、それぐらいのことはおっしゃらないと。  そして、では、自分では言わないで外務大臣に抗議してもらうという、そういう趣旨ですか、今のは。
○稲田委員 そんな小さい問題じゃないんです。我が国固有の領土であり、我が国の司法権に服するこの中国人船長の起訴状の送達を拒否した。その理由が、中国の領土であるからという理由は、絶対に日本国として受け入れることはできませんと抗議をしなきゃだめなんですよ。条約に限界があるとか云々の話...全文を見る
○稲田委員 今の刑事局長の答弁を聞かれて、大臣として、この問題をどうすべきだと考えておられますか。
○稲田委員 私たちは、この問題はずっと事件が起きたときから当委員会で取り上げておりまして、当国会ではありませんが、この尖閣衝突に係るビデオの公開を委員会で要求をいたしております。  これを改めて要求をいたしたいと思います。
○稲田委員 それでは、大臣、戦後補償裁判についてお伺いをいたしますが、戦後補償裁判の訴訟方針は一体誰が決めるんですか。
○稲田委員 大臣、大丈夫ですか。これは質問通告をきのういたしております、かなり詳細に。  そして、この戦後補償裁判、戦争中の個人の被害の裁判、国が訴えられている、被告になっている国の代理人は、法務省の中の訟務検事が担当いたしております。この訴訟方針は誰が決めるんですかという質問...全文を見る
○稲田委員 これは本当に日本の国の名誉がかかった裁判ですから、この訴訟方針は法務大臣が決めるんですよ。その自覚をまず持っていただきたいんです。  そして、たくさんの戦後補償裁判が係属をしているわけですけれども、全く事実関係の認否をせず、当事者尋問、証人尋問においても反対尋問をや...全文を見る
○稲田委員 そうやって認否もしない、事実関係も争わないと、原告が主張した事実を真実だというふうに認められてしまうわけですよ。そういうことをずっとやって、事実関係として強制連行があったとか、いわゆる従軍慰安婦の問題とか、事実関係は全部原告が主張したとおりの事実認定をされて、最後に法...全文を見る
○稲田委員 日本の国が勝訴してきたというか、原告が敗訴してきたという意味では今大臣がおっしゃったとおりなんですけれども、その争わないことによって、原告ら、強制連行されたという韓国の人たちやら中国の人たちやら、いわゆる従軍慰安婦の人たちが訴えた事実関係自体が全て判決の理由の中に書き...全文を見る
○稲田委員 大臣、余りにも危機感がなさ過ぎますよ。しかも、報道によりますとって。この問題は非常に重大な問題で、これで、韓国にある、訴えられているのは日本の企業ですよ、日本の企業が訴えられて、韓国の最高裁が個人の請求権を認めると言ったんです。そうしたら、次々と韓国で裁判を起こして勝...全文を見る
○稲田委員 平和条約や日韓基本条約等で、戦争中の被害は、国と国との間ではもう決着済みなんですね。そして、その決着済みのものを韓国の最高裁はひっくり返して、日本の判決に対して非常に批判的なことを言っております。日本の判決では、原告の請求を認めなかった日本の司法裁判所は、日本による植...全文を見る
○稲田委員 こういう問題は、法務大臣、やはり毅然として日本の立場を主張しないといけないし、日本の今の最高裁の立場は、日本だけの立場じゃなくて、アメリカでもそういう判決が出ていますし、国際法上の常識なんです。  大臣、では、平和条約で解決しているもの、なぜ個人の請求を認めないんで...全文を見る
○稲田委員 私の質問は、平和条約や二国間の条約で戦争の被害について決着済みのものをもう一回個人が請求することは、私はよくないと思っています。なぜよくないんですかと、大臣に、大臣の見解を聞いているんですよ。
○稲田委員 だから、どうしてのめないんですか。
○稲田委員 これは大変、日本の名誉もかかっているし、主権もかかっているし、平和条約で、二国間で、戦争について決着を国と国とで合意した、その後になってから個人の損害賠償を認めていくこと自体が、国際法上の正義に反する不正義なんですよ。これは堂々とおっしゃるべきだし、そういうことをきち...全文を見る
○稲田委員 私は、日本の法務大臣であれば、そういう認識を持ってというか、そういう見識を持っていただかないと、世界じゅうで活動している日本の企業も守れませんよということを申し上げたいんです。  それと、この韓国の裁判所に訴えた原告たちは、日本で日本の裁判所に訴えた人と同一人物が、...全文を見る
○稲田委員 私の質問は、今の事態を受けて、やはり戦後補償裁判、事実関係から争うべきだというふうに訴訟方針を転換すべきではありませんかという質問です。紙を見る必要はありませんよ。法務大臣の見識に基づいて答弁してください。
○稲田委員 大臣はこの本質をわかっておられないと思います。事は日本の名誉、そして日本の企業、日本の国の国益を非常に侵害する問題であって、事実関係を争わなければ、韓国の最高裁はどんどんと日本側の企業、日本の国が敗訴する判決をこれから出すんです。そして、その基礎になるのが、日本の裁判...全文を見る
07月25日第180回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○稲田委員 おはようございます。自由民主党の稲田朋美です。  ただいまの河井委員の質問に関連をいたしまして、尖閣の問題ですけれども、中国側の外相は中国の独自の立場を主張したというんですけれども、独自の立場とは何ですか。
○稲田委員 中国は自国の領土であるということを主張しているんです。ですから、私は、今、国有化の問題がありますけれども、誰が所有しているか以上に、誰が実効支配しているか。そして、今、政府の立場である、政府が借り上げて誰も上陸できないようにするという方針は間違っていて、きちんと誰の目...全文を見る
○稲田委員 私は、玄葉大臣の意思を聞きたいんですよ。勇気を持って、あの尖閣を実効支配しているということを世界に向けて発信する。我が国固有の領土であって、何の疑いもなくて、中国が領有権を主張しているのは言いがかりだという立場であるのであれば、自国の領土としてきちんと実効支配をなさる...全文を見る
○稲田委員 一昨年の中国人船長の逮捕、そして釈放、不起訴処分の問題がありますけれども、あの中国人船長に対しては、検察審査会の起訴相当の決議によって強制起訴されたと思いますが、どうなったんですか。
○稲田委員 起訴状はなぜ送達されなかったんですか。
○稲田委員 外務大臣、事務方に聞かないと答えられないというのは情けないですよ。これは尖閣の象徴的な事件ですよね。そして、あの中国人船長を強制起訴して、どうなったかということを大臣がきちんと答えられない。答えられないということは、抗議もしていないということですね。
○稲田委員 何度もそういったやりとりというのは、具体的に何ですか。
○稲田委員 私の質問は、なぜ送達されなくて、そして、その送達されていないことについて大臣は抗議しているんですかという質問です。
○稲田委員 ですから、このように尖閣の象徴的な事件について、そして強制起訴をした事件について、外務大臣がきちんと把握もされず、きちんとした抗議もされていないということ自体が、私は非常に問題だと思います。  私から申し上げますが、中国は、あの尖閣は中国の領土であるから日本の司法権...全文を見る
○稲田委員 幾ら我が国が日本固有の領土であって領土問題はないと言ったところで、中国は、尖閣は自国の領土であって日本の司法権に服することはできないと言って、起訴状も送達をしていないんですよ。そんなときに、外務大臣がきちんと外相会談で抗議をしないと。そして、平穏かつ安定的な占有、そん...全文を見る
○稲田委員 大臣は、そもそも主権国家とは何であるというふうに認識していますか。
○稲田委員 私は、主権国家とは何かと聞かれて自分の意見を述べられない外務大臣が、自国の立場を外国に対して発信できるんですかと疑問を持ちます。  私が考える主権国家というのは、自分の国のことは自分で決めるんです。そして、自分の国は自分で守る。自国の名誉も、誰も守ってくれないんです...全文を見る
○稲田委員 自分の国は自分で決めるという主権国家の立場からすると、私は、外国人地方参政権、もちろん国政参政権でも、与えるべきではないと思っています。  集団的自衛権、今持っているけれども行使できない。百万円持っているけれども使えないといったら、持っていないのと同じなんです。集団...全文を見る
○稲田委員 もう少し、私、外務大臣として自分の意見を言っていただきたいと思います。それが政治主導じゃないんですか。  新潟の総領事館の移転問題についてお伺いをいたします。  現在、新潟の中国総領事館は、総床面積千四百平方メートル、八階建てのビルを賃借しています。ところが、その...全文を見る
○稲田委員 大臣にお伺いをいたします。  現在、床面積千四百平方メートル、それを、敷地を十倍以上の一万五千平方メートル、約五千坪、市議会では、違う土地ですけれども、反対をしている五千坪の土地ですね。私は中国の総領事館としては余りにも広過ぎると思いますが、大臣の見解を伺います。
○稲田委員 相入れなくなくても、私は相当な範囲を同意すべきだと思っています。そもそもウィーン条約四条で、総領事館の移転、新設には接受国の同意が必要なんですから、その敷地として相当な範囲だけ同意をすればいいんじゃないんですか。
○稲田委員 私が冒頭、主権国家のことを質問いたしましたのは、主権国家の政治家は自国の利益のために行動するんですよ。  今回のように、一旦市議会が反対をして、また五千坪の土地の購入という場合に、ウィーン条約では、新潟市から新潟市の移転にはこの条文は関係ないなんて書いてなくて、移転...全文を見る
○稲田委員 私は、そういう大臣の姿勢に疑問を感じます。条約の解釈、自国の利益に合致するように解釈をして適用するのが主権国家の外務大臣のなさるべきことだからだと私は思っております。  ただ、中国で日本大使館を移転する場合には、実質的には許可が必要なんじゃないんですか。
○稲田委員 では、なぜ七月に竣工した中国の日本大使館の移転について許可がおりなかったんですか。
○稲田委員 そうやって中国の利益に合致するように解釈していること自体がおかしいんですよ。  そして、ことしの一月に移転許可が出ました。一月十九日に口上書を出して、二十一日に移転許可が出たんです。一月十九日にどんな口上書を出して、その口上書を出したことと移転許可との間に因果関係が...全文を見る
○稲田委員 どうして言い切れるんですか。
○稲田委員 建築上のどんな問題があって移転できなかったのか、そしてまた、口上書に何を書いてあったんですか。
○稲田委員 大臣、しっかりしてくださいよ、自国の利益を守るために。  そして、今、この新潟の五千坪の土地を、購入の契約をしたということで、新潟市民初め大変な不安を持っているわけですね。ですから、ウィーン条約の四条の三、ここには、移転については同意が必要だと書いてあるわけですから...全文を見る
○稲田委員 菅総理の時代にメドベージェフ大統領が国後訪問した際、前原外務大臣は、当時の駐ロ大使を召還したんです。メドベージェフ氏は二度目の国後島訪問をしたんですよ。なぜ大使を召還しないんですか。
○稲田委員 大臣はよく自民党政権下ではどうだったかということをおっしゃるんですけれども、そんなこと関係ないんですよ。私、自民党政権下でやってきたことも問題の先送りだというふうに思います。そうじゃなくて、大臣が今どうするかということを聞きたいんです。  そして、外交というのは、や...全文を見る
○稲田委員 私が聞きたかったのは、ロシア側が、プーチンさんもメドベージェフさんも、第二次世界大戦の結果で議論する余地がないなどと言われて、外務大臣がなぜ怒らないんですか。  ソ連は、八月六日、九日の原爆投下の後に日ソ中立条約を一方的に破棄して満州国に侵略してきて、我が国同胞を戦...全文を見る
○稲田委員 発信なんです、外交は。どう見えるかなんです、外国から。そして、メドベージェフが二度目の国後島訪問をしているのに、のこのこと日本の外務大臣がロシアを訪問する。しかも、秋田犬を持っていくんじゃなくて、それは秋田県の要望なんだとおっしゃいましたけれども、結局、同じフライトで...全文を見る
○稲田委員 私は、どう見えるかということを言っているんですよ。同じフライトで行って、のこのこと大臣がロシアに行って、そして犬も行く。そうしたら、まるで、領土問題に抗議もしないで、犬を貢ぎ物にしているように映って、秋田県の皆さん方にも失礼なんですよ。そのことを申し上げて、私の質問を...全文を見る
08月02日第180回国会 衆議院 農林水産委員会 第12号
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○稲田委員 自由民主党の稲田朋美です。  昨日、小里委員から、対中不正輸出貿易事業について、かなり詳細な質疑がございました。それに対して、大臣は、一度ゆっくりと落ちついて、おさらいをして考えてみたいというような御答弁をなさったわけですが、一夜明けて、この事業についてどのような方...全文を見る
○稲田委員 私は、昨日の小里委員の質疑を聞きながら、これは本当に大変なことだなと。農水省の名誉がかかっているんですよ。こういった事業に農水省が深く関与をして、いわばこの協議会を通じて北京の展示場で展示販売をすれば検疫で優遇をされて、普通だったら要る薫蒸処理も要らない、そして展示販...全文を見る
○稲田委員 ということは、大臣は現時点で、この事業をやめるのか推進するのか、決めていないということですか。
○稲田委員 国民から見たら、スパイ疑惑のかかっている中国大使館の一等書記官の証明書でもって、農水省が支援をして、輸出をして、廃棄処分にされたということだけでも、即刻この事業はやめるべきだというのが国民的な意見だと思います。それをいまだに、やるかもわからない、まだ検討しているという...全文を見る
○稲田委員 私が聞いている当事者という意味は、私も会員になった方ですとか基金を拠出した方にお話を伺いますと、皆さん、農水省がやっている事業だからということでお金を払っているんですよ。そういう意味での、この事業が頓挫した場合の責任は農水省が果たすんですかという質問です。
○稲田委員 農水大臣がそのような認識だと、まだまだ被害者がふえる可能性がありますよ。私は全くおかしいと思います。  昨日の小里委員の質疑の中で、ことしの三月以降、農水省は異常とも思える熱心さで積極的に推進したという事実が明らかになったんですが、その中で、三月二十八日に、筒井副大...全文を見る
○稲田委員 危機管理的な立場で本省にいなきゃいけないと言われる事務次官が、筒井副大臣に呼ばれて会館事務所には行くんじゃないですか。会館事務所に行けて、この国会の当委員会に出席できないというのは、私は、今の答弁、矛盾しているし、全く理由にならないと思います。  針原局長にお伺いを...全文を見る
○稲田委員 だから、私は、事務次官に来てくださいとお願いしたんですよ。別に、農水省を代表する立場の見解を述べよと言ったんじゃなくて、この会議に町田事務次官と筒井副大臣と松本さんの三名しかいなくて、筒井副大臣は当委員会に出席をされておりませんので、当日出席した人として事務次官の出席...全文を見る
○稲田委員 そんな不自然なことがあるわけないじゃないですか。副大臣と事務次官の会議の中に、副長官の代理でもない松本氏個人の出席が許されるというのはどうしてですか。なぜそんなことが許されるんですか。
○稲田委員 答弁が全く意味不明なんですが、官邸の立場を話すために松本氏はその場にいたのではないんですか。松本さんからはどういう発言があったんですか。
○稲田委員 針原局長、いいかげんなことを言わないでください。あなたはいなかったんだから、そんなことがわかるわけないじゃないですか。私は、その場にいた事務次官じゃないと、針原さんでは答えられないので出席してくださいという要請をしているのに、拒否されて、全て聞いておりますという答弁が...全文を見る
○稲田委員 この書類の中に「本年度分予算からの調査費支出」という項があって、「調査費の支出は大臣の指示であれば実行するのか。また、調査費支出については暫定予算からの支出も可能。」であるというふうに記載をしてありますが、この部分について、事務次官からどういう指示を受けて、どういう回...全文を見る
○稲田委員 この調査指示書ですか、私は異常だと思います。この調査指示書を見ただけでも、この事業がいかにおかしい、いかがわしいものかということが明らかになると思うんです。  官房長、お見えですけれども、事務次官から指示をされて、積極的に取り組むよう、四月十日付の書面を幹部職員に回...全文を見る
○稲田委員 この書面の中では、対中輸出が農林水産行政の中で非常に重要な位置を占めている、そして官民一体になって推進していくんだと。また、この中に第二便のことが書かれておりまして、その第二便も二千品目程度が集められて近々中国へ送られる状況となっておりますということですが、このもとに...全文を見る
○稲田委員 これも、きょうになって書面が来ましたけれども、二ページ以降、真っ黒の黒塗りなんです。そして、これがまた李春光の手書きの署名のある、責任を持って受け入れるので、早く送りますようお願いしますと。こんないいかげんな書面でもって第二便を用意していたんですか、官房長。
○稲田委員 質問に答えていないんです、官房長。  昨年の十二月に宮原審議官が北京に行かれて、そして質検総局に、七項目の詳細な、展示販売だったら検疫は要らないのかとか、お米の薫蒸処理は要らないのかとか、いろいろなことを質問されております。それに対して、展示販売でも特別扱いはできな...全文を見る
○稲田委員 しかし、北京の検疫当局からは、特別扱いしませんよという公電が返ってきているわけです。  今となっては、李春光の証明書で輸出をした薫蒸処理なしのお米は廃棄処分にされて、李春光さんは、外登法違反ということで逮捕しようと思ったら、中国に逃げ帰ってしまっているわけです。そし...全文を見る
○稲田委員 それでは、官房長にお伺いしますが、いまだに、この協議会を通じての、展示館を通しての対中輸出貿易、これを推進することもあり得べしというのが農水省の立場ですか。
○稲田委員 大臣はかわったばかりじゃないですか。  ずっとこの問題をやってきて、官民一体で農水省も挙げて推進しろという書面を四月十日付で出して、第二便も用意しているけれども、第二便は結局出ませんよね。李春光さんの証明書で送ったものも全部廃棄されているわけですから。この期に及んで...全文を見る
○稲田委員 一体、農水省の矜持はどこに行ったんですか。日本の農業を守るという農水省の矜持はどこに行ったんですか。このようないいかげんな事業は殿、御乱心と言ってとめなきゃいけないけれども、ここまで来てもまだ、やめると言えないというのは本当に情けないと思いますよ。  この協議会がい...全文を見る
○稲田委員 定款で定められた期間内に定時総会も開かない、そして、収支報告書もないし、事業報告書もないし、来年度の事業の計画もないし、予算もない。全くもって、こんないいかげんな協議会を通じて、しかも、展示場を通せば普通の輸出ではなくて検疫が優遇されるというようなふれ込みで会員を募集...全文を見る
○稲田委員 情けないですね。こんな事業は本当に不道徳だし、しかも、優遇されるからと言って会員を集めた。会員の人たちは、今、大変不安な思いでいると私は思います。また、中国に対しても、検疫というのは主権ですから、裏口でその主権を侵害するような、こんな事業を日本国の政府がやるべきじゃな...全文を見る
○稲田委員 そんな一般論を聞いているんじゃなくて、この事業のことについて聞いているんです。  では、七月二十日付の基本合意書、そして中国に対して一体どれだけの債務が今この協議会に残っているのか、お伺いをいたします。
○稲田委員 今の計算根拠がわからなかったんですけれども、賃料と内装費と宣伝費、二年度、三年度、四年度、五年度の賃料を合わせたものから今支払い済みのものを引いたら、あとどれだけ債務残高が残っているんですか。
○稲田委員 今の針原局長の御答弁で、この基本合意書とそれに附属している書類でもって、五年間の契約ですから、現時点で九億ぐらいの債務残高があると。それが支払えなかった場合はどうするんですか、大臣。
○稲田委員 中国側は日本の農水省と契約をしたと思っている。そして、会員も、農水省がやっている事業だからといって、お金を協議会に振り込んでいる。そして、書面での債務残高が九億あって、これを協議会が支払えない場合には、農水省の責任として中国に支払わなきゃいけなくなるんじゃないんですか...全文を見る
○稲田委員 これは日本の政府の信用問題にかかわるんですよ。九億もの債務を支払わないような国ということになるわけですから、私はこれは農水省の責任になると思いますよ。また、会員も、お金を払って会員になっている人、基金を拠出している人、みんな、農水省の事業だから信用して支払っているんで...全文を見る
○稲田委員 全く大臣に危機感がありませんね。  まず、これは、検疫で優遇できる、薫蒸処理が要らないという虚偽の事実を申し向けて会員からお金を集めた詐欺的な行為なんです。そして、この詐欺的な行為に農水省がどっぷりつかって、農水省の信用でもって集めたんですから、農水省が詐欺したのと...全文を見る
○稲田委員 第三者評価の問題じゃないんです。事実の問題なんです。そして、それが法的にどういう評価、例えば刑事的な詐欺罪にまではならないとしても、全体として、虚偽の事実を申し向けて会員からお金を集めて、それを農水省が積極的に推進してきたことの責任はあると私は思います。一刻も早くこの...全文を見る
08月03日第180回国会 衆議院 法務委員会 第11号
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○稲田委員 おはようございます。自由民主党の稲田朋美です。よろしくお願いいたします。  ただいまの北村委員の質問に関連をいたしまして、警察庁にお伺いをいたします。  大津市の中学生の自殺に関連をして、十月十一日に中学生の自殺があり、そしてそのお父さんが、十月十八日、十月二十日...全文を見る
○稲田委員 審議官、私の質問にお答えください。  私の質問は、この事件、被害者は亡くなっているんです、自殺されているんです。そしてお父さんが、学校内のいじめ、犯罪が強く疑われるような事実について警察に被害届を出しに来て、被害届を受理しないという選択があるんですかという質問です。
○稲田委員 では、どうして被害届を受理しなかったのか、また、それから九カ月もたって、ことしの七月十一日に至って初めて受理したのはなぜなのか、お伺いいたします。
○稲田委員 ただいまの答弁では、被害届を受理する義務が警察にはあったけれども、受理しなかった理由を今調べている、そして、七月に受理した理由は、新たな事実が判明したということですが、どのような新たな事実が判明したんでしょうか。
○稲田委員 おかしいですよ。被害届は受理してもらえない。そして、警察に調べてもらおうと思えば、お父さんが裁判を起こして、そして大騒ぎになって報道されて初めて警察が動いてくれる。これは反対じゃないんですか。報道されなくても、訴訟が起こされなくても、被害届が出たら、それがあるかないか...全文を見る
○稲田委員 調査中と、もう明らかじゃないですか。今回の事件、学校現場の教育で解決できる範囲を超えていて、被害者が自殺をして、お父さんは警察にその被害の状況を訴えてきているんです。その時点で犯罪の疑いがあるわけです。そこで捜査を開始しなかったことに誤りがあるということを認めていただ...全文を見る
○稲田委員 もうこれは問題になってから随分たっております。三回の被害届を受理しなかった状況、そして、七月十一日になぜ受理したのか、この間のことぐらいすぐに調査できるはずです、事実関係ですから。  いつまでに調査するんですか、そして、それをどのような形で報告されるんですか。
○稲田委員 素朴な正義感の問題なんです。皆さんも人の親だったら、自分の息子がこんな目に遭ったらそんな冷静なことを言っていられないと思いますし、被害届を受理されなかったらどんな気持ちになるんですか。  まず、犯罪の疑いがあるこのような事案で、被害届を受理しなかったことが間違ってい...全文を見る
○稲田委員 簡単な事実関係の調査なんです。先ほど早急にとおっしゃったんですね。早急にということは、一週間以内ということでよろしいですか。
○稲田委員 国会が順調であれば、来週の火曜日の午前中に当委員会でまた質疑が予定をされております。月曜日までに書面で、今申し上げた点について調査報告を出していただけるのかどうか、もう一度答弁を求めます。
○稲田委員 では、その月曜日の報告書を待って、火曜日に、また一般質疑の中で質問をしていきたいと思います。  大臣、先ほどの答弁の中で人権擁護委員が動いているというような話もありましたけれども、今回のような、自殺を伴うような重大な事件、これは、私は、暴行、そして傷害、恐喝といった...全文を見る
○稲田委員 いや、信じているかどうかじゃなくて、法務大臣として、こういった重大な結果を生じるような問題について、事件について、たとえ学校内で起きたとしても、それを教育現場のものだからといって治外法権にするのではなくて、犯罪事実、犯罪の成立という意味から私は捜査すべきだと思いますが...全文を見る
○稲田委員 一般論としてお伺いをいたしますが、今回のように重大な、暴行だとか恐喝だとか、また自殺に追いやられるぐらいの精神的な損害を受けて、そしてその結果、因果関係が立証されるような場合、因果関係が立証されて本人が自殺するような場合は、傷害致死が成立する場合もあるんじゃないんです...全文を見る
○稲田委員 私の質問は、いじめが傷害に該当して、その結果、自殺をして亡くなったというような場合には、因果関係が立証されれば傷害致死が成立するような場合もあり得るのではありませんかという質問です。
○稲田委員 また一般論としてお伺いをいたしますが、自殺しても構わない、死んでも構わないんだということで執拗な傷害を繰り返し、暴行を繰り返し、そして死に至らしめた場合、未必の故意による殺人が成立する場合もあるんじゃないですか。
○稲田委員 警察にお伺いをいたします。  こういう、生徒が亡くなったような場合、今の法務大臣の答弁でも、場合によっては、因果関係が立証されれば傷害致死に該当するような重大な事件であるにもかかわらず、私は、その疑いを、被害届を出された場合には、被害届を受理してすぐさま捜査を開始す...全文を見る
○稲田委員 にもかかわらず捜査を開始しなかったことは、明らかに今現時点でも私は警察の対応に問題があったと思いますが、その点も含めて調査結果をきちんと出していただけるよう、お願いを申し上げます。  さて、大臣、外国人地方参政権についての大臣の見解をお伺いいたします。
○稲田委員 長々と答弁をいただく必要はないんです。私が聞きたいのは、外国人地方参政権、現在与えていないことは私でも知っております。外国人地方参政権を与えるべしというのが民主党のインデックスの政策の中に入っておりましたので、法務大臣として、外国人に地方参政権を与えることについての見...全文を見る
○稲田委員 ということは、反対であるとお伺いしていいですか。
○稲田委員 個人的には反対だということですか。
○稲田委員 小川大臣もそうだったんですけれども、個人的にはとか法務大臣としてはというのは、私はこれはあり得ないと思うんですよ。  そして、今の総理、財務大臣だったときに私は質問いたしまして、外国人地方参政権付与に反対であると明確に答弁をされました。総理大臣になられてから予算委員...全文を見る
○稲田委員 法務行政をつかさどる法務大臣として、私は、憲法上の疑義について、法務大臣の立場を明確に述べられるべきだと思います。憲法上、どのような疑義がありますか。
○稲田委員 いやいや、法務大臣なんですから、憲法十五条と憲法九十三条二項の解釈について述べてください。
○稲田委員 ちょっと情けないですね、法務大臣。  今のお答えは答えになっていないんです。憲法十五条の問題としてこれは議論をされているんです。もう一度答弁してください。
○稲田委員 憲法十五条で、公務員選定、罷免は国民固有の権利であると書いてあります。この趣旨は何ですか。
○稲田委員 法務大臣、だから、何で公務員選定、罷免が国民固有の権利なんですかという本質的な問題なんですよ。この外国人地方参政権を議論する場合に、なぜ憲法十五条で公務員選定、罷免権が国民固有の権利であるのかというところは大変重要で、だから憲法上疑義があるということになるんです。もう...全文を見る
○稲田委員 ちょっと秘書官、渡す必要ないですですよ、こんなことを答えられなかったら法務大臣と言えないんですから。  しかも、外国人地方参政権を与えるかどうか、憲法十五条の解釈を、どういう趣旨と捉えるか。そして、九十三条の二項の「住民」を国籍を要件とするかどうか。最高裁の判決もあ...全文を見る
○稲田委員 答えていないんですよ、大臣。私、本当に情けないです。  憲法十五条というのは、公務員選定、罷免は国民固有の権利であると書いてあります。これは、国民主権をあらわしたものだと一般的に解釈をされております。日本は主権国家ですから、自分の国のことはやはり自分で決めるんです。...全文を見る
○稲田委員 では、そのことをもう一度明確に答弁ください。
○稲田委員 いや、私が言ったことに対してそうだと思いますとおっしゃるのであれば、遠い将来であろうが近い将来であろうが、外国人に地方参政権を与えるべきではないという解釈になると思いますが、いかがですか。
○稲田委員 本当に通告無視ですよ。今まで何回も議論になっていますし、法務大臣なんですから、憲法解釈について、また最高裁についての質問があることは十分予想されるわけですから、きちんと見解を発信をいただきたいと私は思います。  何ですか、秘書、何を渡すんですか。何を答えさせるんです...全文を見る
○稲田委員 ずっと、ただいまの法務大臣の答弁を前提にいたしますと、近い将来であれ遠い将来であれ、地方参政権を外国人に与えるということは憲法上できないという結論になると思いますが、それでよろしいか。
○稲田委員 わかりました。では、法務大臣としては、地方参政権は将来にわたっても与えることはできないという意見だというふうに受けとめました。  次に、民法七七二の問題についてお伺いをいたします。  民法は、一夫一婦制の婚姻秩序維持のために、法律婚、すなわち婚姻届を出した夫婦を法...全文を見る
○稲田委員 大臣、私は、質問通告もしておりますし、本当に基本的なことを大臣に答弁していただきたいんです、事務方じゃなくて。  そして、私の質問は、民法七七二、法律婚を正式な婚姻として認めてそれを保護するという立場から、婚姻が継続中に妻が懐胎した子は夫の子と強く推定するというこの...全文を見る
○稲田委員 七七二は、婚姻継続中に妻が懐胎した場合には夫の子であるということを強く推定するんです。  これはまさしく、父子関係というのは、DNAで決める血縁だけではなくて、そういう問題も基礎にはありますけれども、そうではなくて、父子だということでずっと家庭生活を築いていく、そし...全文を見る
○稲田委員 私が聞きたいのは、その趣旨に法務大臣として賛同するかどうなのかなんです、いろいろな考え方があるから。私は、政治主導というんだったら、そういうことをこそ法務大臣はお答えになるべきだと思っているんです。  民法七七二は、父子関係について早期に確定をして子の身分関係を安定...全文を見る
○稲田委員 私の質問は、父子関係を確定するときに安易にDNAを持ち込むべきではないと。七七二というのは、父子関係というのは血縁関係だけではなくて、法律的に父と子であるということで平穏に家庭を営んでいれば、それを誰も尊重すべきだという法制度なんですから、生物学的なDNA鑑定というも...全文を見る
○稲田委員 ということは、今の大臣の御答弁は、婚姻関係、法律的な法律婚は継続していても、夫婦関係が破綻をしておれば父の推定を外すということも認めるべきだ、そういう御趣旨でしょうか。
○稲田委員 最高裁は、推定を外すのに、外観的に夫婦関係が存在しない場合と。客観的に見て、例えば刑務所に入っているとか、海外に行っているとか、外形的に見て夫婦関係が存在しないという要件を課しておりますけれども、大臣、単に破綻している、家庭内別居も含め破綻して夫婦関係がない、そういう...全文を見る
○稲田委員 夫の嫡出推定を外すための認知調停、親子関係不存在は、婚姻が継続している場合にもできますか。
○稲田委員 そうしますと、今、よく離婚後三百日以内に生まれた子供の前夫の嫡出推定を外す方法について議論がされておりますけれども、これは、婚姻中に嫡出推定を外すような場合にも適用をして、そして、婚姻中も、嫡出を推定してほかの男性の子供というふうに認定する場合もあるということですか。
○稲田委員 私は、そこはやはり大臣が見解をおっしゃるべきだと思いますよ。これは、離婚後三百日以内の問題に限られず、婚姻中でも全く同じ問題が生じるわけです。そういった場合にも、この推定を外すのに、最高裁は、外観的に夫婦関係が存在しない場合、そして下級裁ではもう少し緩やかに解釈してい...全文を見る
○稲田委員 では、大臣、今の民法七七二、三百日以内の問題も含めて、どこが問題で、どのように改正すべきだと思われていますか。
○稲田委員 外国人地方参政権もそうなんです。今のこの民法七七二の問題も、法制度としての家族制度をどうするか、また、法律婚、一夫一婦制における法律婚を法としてどう守っていくかという非常に根本的な問題なんです。この問題について、私は質問通告もいたしておりますし、大臣に法務大臣としての...全文を見る