井上義久

いのうえよしひさ

比例代表(東北)選出
公明党
当選回数9回

井上義久の2007年の発言一覧

開催日 会議名 発言
04月10日第166回国会 衆議院 農林水産委員会 第9号
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○井上(義)委員 公明党の井上義久でございます。  私は、まず初めに、我が国の水産業の構造改革、特に持続可能な水産資源をどう回復するかという観点から何点か御質問したいと思います。  ことしの二月に、社団法人の日本経済調査協議会が、我が国水産業の再生のためにということで「魚食を...全文を見る
○井上(義)委員 水産資源を国民共有の財産ということについては、これまでの歴史的な経緯もありますし、漁業者の皆さんのさまざまな思いもあるかと思いますけれども、諸外国あるいは国連海洋法等の基本的な考え方、この辺はやはりしっかりと議論をして、国民的なコンセンサスをつくっていかなければ...全文を見る
○井上(義)委員 今、大体御説明いただきましたけれども、要するに、漁獲努力量は当然削減をする。しかも、いつまでにどのレベルまで回復させるかということになると、それが大前提になる。当然、漁業者に対する、経営が非常に厳しくなるということですから、減船とか休漁とかあるいは離職者、やはり...全文を見る
○井上(義)委員 それから、ごく最近の新聞報道によりますと、大型、中型のまき網漁業によるサバ類の漁獲が、いわゆるTAC、漁獲可能量で定められた漁獲量から六万六千トンも過剰に漁獲をされて、水産庁が採捕の停止と改善計画の策定を求めたというふうに報道されています。このような状況が続きま...全文を見る
○井上(義)委員 私は、これまでの経緯はよく理解していますけれども、漁業者の理解を得る、そのためにはやはり政府がきちっとした包括的な施策を示す、それがやがては漁業者にとっても大きなプラスになるわけだし、これは持続可能でなければ自分たちの首を絞めることになるわけですから、その意味で...全文を見る
○井上(義)委員 それで、いわゆるV字回復したEU諸国等、諸外国では、徹底した科学的な資源管理と、それからいわゆるITQ、個別譲渡可能漁獲割り当て、この制度の導入によって水産業の回復に成功した事例が非常に多いわけです。  我が国でも、TAC法など必要な法改正をして、いわゆるオリ...全文を見る
○井上(義)委員 資源の有効利用という観点から、私は、極めて有効な制度だと思います。ただ、今お話があったように、問題点もあることもよく理解しています。特に、管理監督という体制が果たして今の水産庁でできるかという問題点等もあることは我々も理解しているわけですけれども、この導入に向け...全文を見る
○井上(義)委員 以上で終わります。ありがとうございました。
04月11日第166回国会 衆議院 農林水産委員会 第10号
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○井上(義)委員 公明党の井上義久でございます。  昨日に引き続きまして、我が国水産業の構造改革についてお伺いしたいと思います。  水産業の世界的な動向を見ますと、漁業、養殖業等の水産品への需要というのは非常に伸びています。中国、東南アジアあるいは欧米諸国などでは、健康志向も...全文を見る
○井上(義)委員 そこで、この漁船漁業ですけれども、漁船漁業は、底びき、あるいはまき網、あるいはカツオ・マグロ漁業等、我が国の漁業生産の七割を担っているわけです。  そういう意味で、水産物の安定供給の確保に重要な位置を占めておるわけですけれども、遠洋沖合漁業の一経営体当たりの生...全文を見る
○井上(義)委員 今、副大臣からお話がございましたように、今回、漁船漁業の構造改革予算として五十億円を確保したということは、私は大変高く評価しております。ただ、我が国の漁船漁業の実態、先ほど申し上げましたけれども、これを考えますと、まだまだ基本的には十分とは言えないというふうに思...全文を見る
○井上(義)委員 今回のこの五十億円の予算、私はこれが一つのスタートだと思います。ぜひ構造改革のための優先順位というものを明確にして、水産予算全体の弾力的な運用ということを、来年度以降の予算編成の中でもしっかり考えていかなければいけないということを改めて申し上げておきます。  ...全文を見る
○井上(義)委員 基本計画ができてスタートしたということで、それはそれで大事なことだと思います。極めて待ったなしの状況がありますので、早急に関係者のコンセンサスを図りながら、これに具体的に着手をするということは私は大事だと思いますので、その線に沿って政策運営をぜひよろしくお願いし...全文を見る
○井上(義)委員 捕鯨の問題について、ちょっとお聞きしたいと思います。  捕鯨に係る国際交渉につきましては、IWCを主舞台にして、捕鯨国と反捕鯨国の大変困難な交渉が続いているわけです。本年二月にIWC正常化会合が行われました。この結果を踏まえて、ことしのIWC総会に政府はどのよ...全文を見る
○井上(義)委員 これは現実的な課題として、調査捕鯨の継続をどう担保していくかという問題があると思います。  去る二月に、調査捕鯨の母船になっています日新丸、これが九八年に次いで二度目の火災を起こしまして、不幸にして亡くなった方が出ました。御冥福を心からお祈り申し上げたいと思い...全文を見る
○井上(義)委員 これは、大臣、最後にちょっとこの件について確認しますけれども、要するに、今修理しています、それで、北太平洋の調査捕鯨が始まりますから、そこは大丈夫でも、次の南氷洋は危ないんじゃないかという声が関係者の中にあります。  これができないということになると、調査捕鯨...全文を見る
○井上(義)委員 以上で終わります。ありがとうございました。
05月09日第166回国会 衆議院 農林水産委員会 第13号
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○井上(義)委員 公明党の井上義久でございます。  きょうは、農政改革と国際農業交渉につきまして何点か質問させていただきたいと思っています。  大臣御承知のように、我が国農業を取り巻く現状は、農業者の減少と高齢化、あるいは生産構造の弱体化、集落機能の低下、国際競争の激化等々、...全文を見る
○井上(義)委員 今大臣から、今般の農業改革の目的等についてお話をいただきました。  農は国の基という言葉もございますけれども、私は、農業の衰微は国の脆弱化につながっていくのではないかという大変強い危機感を持っておる一人でございます。その意味で、我が国農業の構造改革は待ったなし...全文を見る
○井上(義)委員 大臣、今、それぞれの施策について、農業関係者を中心に理解が大分進んできているという御答弁をいただきました。  大臣にお願いしておきたいんですけれども、この四月から本格スタートしたばかりで、取り組みの過程でさまざまな課題、例えば貸しはがしというような課題も浮かび...全文を見る
○井上(義)委員 今後、そういった意見、我々もいろいろな意見交換をしながら当局によくお話ししていきたいと思いますので、しっかりした対応をぜひお願いしたいというふうに思います。  今回の三つの施策の中心であるいわゆる品目横断的経営安定対策、このポイントは、一つは、支援対象をこれま...全文を見る
○井上(義)委員 小規模農家の切り捨てではないか、結果として耕作放棄地がふえるんじゃないか、こういう批判、懸念について今局長から答弁あったとおりなんですけれども、やはり、集落営農をどこまで確立していくことができるか、どこまで参加を拡大していくことができるかどうか、この辺がかぎだと...全文を見る
○井上(義)委員 国際農業交渉について二点お伺いしたいと思います。  一点は、昨年十二月の日豪首脳会談の合意に基づいて経済連携協定、EPAがこの四月から開始をされました。  日豪間貿易では、我が国の農産物輸入に占める麦、牛肉、乳製品等の重要品目の割合が非常に高い。EPA交渉の...全文を見る
○井上(義)委員 最後に、大臣に、WTO農業交渉につきまして、ちょっとお伺いしたいと思います。  WTO農業交渉は、ことしに入ってから交渉が再開をされ、二国間あるいは多国間で活発な協議が行われております。先月の十二日にはG6閣僚会議がインドで開催をされ、また、四月三十日には農業...全文を見る
○井上(義)委員 農業は国の基ということを私は申し上げました。食料自給率四〇%というのは、裏返しますと、食料の海外依存率が六〇%ということなんですね。基本的な、人間が生きていくための、日本人が生きていくための食料を海外に六割依存している。しかも、農業は国土保全等の多面的機能をあわ...全文を見る
05月10日第166回国会 衆議院 農林水産委員会 第14号
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○井上(義)委員 公明党の井上義久でございます。  初めに、この種苗法に関連をして、農林水産業分野の知財戦略について、最初にお伺いしたいというふうに思います。  私は、日本の農林水産業については、これは食料の安全保障、あるいは国土保全などの多面的な機能ということを考えますと、...全文を見る
○井上(義)委員 今お話がありましたように、農林水産分野における知的財産は非常に幅広いわけですけれども、その最も重要な一つが植物の新品種だというふうに思います。  昭和五十三年に種苗法が制定をされて、植物新品種の保護を通じて育成を促進する、そういう意味では、日本の農林水産業の発...全文を見る
○井上(義)委員 今回、改正に当たって実施されたアンケート調査によりますと、権利侵害を受けたというふうに回答した人が全体の三分の一あって、そのうちの四割は何の対抗措置もとらず、民事、刑事の法的な措置をとった例はほとんどないということでございます。  この理由としては、育成者には...全文を見る
○井上(義)委員 先ほどの答弁にもありましたけれども、平成十年にようやく知的財産として認められたということでもあるように、農林水産分野では、この知的財産の活用を余り意識してこなかったということはあると思います。そういうこともあって、知的財産に詳しい農業関係者は極めて少ないというふ...全文を見る
○井上(義)委員 それから、品種登録表示の努力義務化ということについて、一点だけ、ちょっとお伺いしておきます。  農業者等が登録品種であることを知らずに、親切心から外国人に種苗を譲渡するケース、例えば、山形県が育成したサクランボ、紅秀峰というのがありますけれども、農家が登録品種...全文を見る
○井上(義)委員 最後に、大臣にお伺いしますけれども、今回の種苗法の改正によって、育成者権の侵害の抑止効果、これは高まるだろうと思いますし、また、民事的な救済も円滑化されるんじゃないかというふうに期待しています。  しかし、新品種の保護、活用というものを一層促進していくためには...全文を見る
○井上(義)委員 ぜひしっかり、攻めの農業の最大の武器として取り組んでいただきたいというふうに思います。  以上で終わります。
10月24日第168回国会 衆議院 農林水産委員会 第2号
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○井上(義)委員 公明党の井上義久でございます。  若林大臣、農水大臣御就任、大変おめでとうございます。また、大変御苦労さまでございます。  初めてでございますので、大臣に、我が国農政の基本戦略ということについて、まず最初に確認をしておきたいと思います。  農は国の基という...全文を見る
○井上(義)委員 そこで、具体的な問題に入りたいと思いますけれども、一つは米価の問題でございます。  ここ近年、米価の下落傾向に歯どめがかかっておりません。とりわけ十九年度産米の価格が非常に下がっておりまして、稲作農家の経営を直撃しております。本年は、農業者、農業団体が主体的に...全文を見る
○井上(義)委員 幾つかお聞きしたいこともあるので、大臣、できるだけ簡潔に御答弁いただければ大変ありがたいと思います。  先ほどの質問にも出ていましたけれども、具体的な対策として関係者から、政府の買い入れ、在庫の積み増しによる需給引き締めという声が上がっています。食糧法上の問題...全文を見る
○井上(義)委員 食糧法の限界ということはよくこちらも理解した上で申し上げているわけでございまして、ぜひ前向きに検討していただきたい、こう思います。  それから次に、米価下落に対する所得確保対策の強化ということですけれども、今年度から導入されました品目横断対策、これは米の担い手...全文を見る
○井上(義)委員 そういうことはよくわかっているわけですよ。だから、国の強い姿勢を示して、やはり担い手に大丈夫だという安心感を与える必要があるんですよ。そういうことを含めて、いざとなったらやりますよ、こういうメッセージをぜひ発していただきたい、そういう観点から、もう一回、大臣、こ...全文を見る
○井上(義)委員 次に、産地づくり交付金の件なんですけれども、米の消費が年々減少していく。稲作農家としては、米以外の作物への作付転換、いわゆる生産調整の拡大が余儀なくされているわけでございます。国はこうした生産調整の取り組みを支援するために産地づくり交付金を手当てしているわけです...全文を見る
○井上(義)委員 制度の解説はしてもらわなくて結構なのです、総額が足りなくなったらどうするんですかということを申し上げているので。  確かに、三年度、通算で使えるようになった、今回、米の調整のための新対策ということで繰り入れができるということはわかっているんですけれども、本当に...全文を見る
○井上(義)委員 それから、やはり米消費の拡大ということが非常に重要だと思います。輸出が始まりましたけれども、極めて量も少ないですし、この輸出拡大で米消費の拡大の多くは望めないわけでございます。積極的な米消費拡大の施策を展開すべきだと思います。  それともう一点は、やはり水田が...全文を見る
○井上(義)委員 時間が大分迫ってきましたので、品目横断的経営安定対策、これについて種々お伺いをしようと思っていたんですけれども、時間がないので絞ってお尋ねしたいと思います。  この品目横断的経営安定対策、将来にわたって担い手を確保して農業を維持していくという意味で、私は、非常...全文を見る
○井上(義)委員 これで終わりますけれども、品目横断、これを実施していく場合の、例えば事務的な手続の問題ですとか、さまざまな課題があります。そういったことについてはまた別の機会にきちっとお話をしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。どうもあり...全文を見る
12月19日第168回国会 衆議院 農林水産委員会 第6号
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○井上(義)委員 公明党の井上義久でございます。  発議者の皆様には、政策を法案の形でお出しになったということにつきましては心から敬意を表したい、このように思っております。  今回、質疑ということで改めて法案を見させていただきました。「目的」ということで、「食料の国内生産の確...全文を見る
○井上(義)委員 ということは、生産費が販売価格を下回る、ここがきちっと埋められれば、何もこの所得補償という形ではなくても、いわゆるこの日本の農業をもう一回再活性化するツールの一つになり得る、こういう認識でよろしいんでしょうか。
○井上(義)委員 つくらないことにお金を払う、そういうことではないんです。つくる意欲のある人に生産費を補てんしますよ、こういう考えだというふうにお伺いいたしました。  これは、今政府が進めております品目横断、考え方は全く同じでございまして、要するに、つくらない人にお金を出すとい...全文を見る
○井上(義)委員 これは、担い手を育てるという政策目的とその施策をどう組み合わせるかということなんだろうと思うんですよ。  政府の考え方も、この品目横断については、なるほど、これは一定の政策目的に応じて構造改革をしようということですから、一定の基準を設けて、そこに皆さんできるだ...全文を見る
○井上(義)委員 そこは認識が全く違っているんですね。  先ほど言いましたように、産地づくり交付金という形で米ビジョンをつくっていただく。そこは地域の皆さんが全部参加をするという形で、その中で、なおかつ中核の農家を育てていこうというのが政府の考え方ですし、あわせて、多様な農業者...全文を見る
○井上(義)委員 今の平野さんのおっしゃったこと、過去実績とか、そこはやはり十分改善の余地があるんだと我々も思いますよ。そうしませんと、これから生産調整を拡大しようというときに、今度新しく生産調整をやっていただこうというところは、それだけ薄まってしまうということになりますから、そ...全文を見る
○井上(義)委員 それで、その議論の中で、やはり生産調整ということが非常に話題になりました。  この法律によりますと、先ほどから何回も出ていますけれども、「生産数量の目標に従って主要農産物を生産する販売農業者」、ですから販売農業者ですよね。自分の米ですから、自分で売っていらっし...全文を見る
○井上(義)委員 ということは、要するに、生産調整をきちっと守るか守らないかという違いなんですか。ということですか。要するに、生産調整はする、生産調整を守るか守らないかということでインセンティブが違いますよということなんですか。  要するに、今の政策も、生産調整に参加するからそ...全文を見る
○井上(義)委員 要するに、自由につくっていいですよという意味での生産調整の廃止ということじゃないということですね。要するに、ある意味で今まで以上にきちっと守ってくださいよということでなければ政策の対象になりませんよと。今までも同じだと思うんですけれども、それがより厳密になったと...全文を見る
○井上(義)委員 言いかえれば、生産調整にきちっと参加をした人ということですね。言葉は同じですよね。(平野参議院議員「はい」と呼ぶ)そういうことですね。はい、わかりました。では、そのように申し上げたいと思います。  それから、その数量の決め方なんですけれども、国、都道府県及び市...全文を見る
○井上(義)委員 ということは、今ある地域協議会みたいなものをそのまま使って、そこで決めて、それで個々の農家に数量を割り振るということですね。それに違反をしたら政策の対象になりませんよと。それはどこでどういうふうに判断するんですか。
○井上(義)委員 これは行政がやるんですかね。かなりの権限がなきゃできませんよね、あなた違っていますよと。これはどういう仕組みでやるんですか。
○井上(義)委員 それから、先ほどの例えば私が例として申し上げた農家の方。当然、今も生産調整に参加されていますから、そういう地域の協議会にも参加をし、政策の対象にもなっている、ただ、手がないのでそこは休耕したままになっているという方が、例えば所得補償されるということになりますと、...全文を見る
○井上(義)委員 そこら辺は若干私と認識が違って、私も地域をいろいろ回りましたけれども、やはりその地域にリーダーがいて、その人が本当に、中山間地でも、中山間地の直接支払い、農地、水、環境、それから品目横断、これを組み合わせますと、中山間地で十分やっていけるところはいっぱいあるわけ...全文を見る