伊吹文明

いぶきぶんめい

小選挙区(京都府第一区)選出
自由民主党・無所属の会
当選回数12回

伊吹文明の1989年の発言一覧

開催日 会議名 発言
05月23日第114回国会 衆議院 社会労働委員会 第4号
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○伊吹委員長代理 田中慶秋君。
05月25日第114回国会 衆議院 社会労働委員会 第5号
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○伊吹委員 ただいま議題となりました原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正案について、自由民主党を代表いたしまして、その趣旨を御説明申し上げます。  修正の要旨は、原案において「平成元年四月一日」から施行されることとなっている医療特別手当、...全文を見る
○伊吹委員 ただいま議題となりました戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案に対する修正案について、自由民主党を代表いたしまして、その趣旨を御説明申し上げます。  修正の要旨は、原案において「平成元年四月一日」となっている施行期日を「公布の日」に改め、平成元年四月一日...全文を見る
10月16日第116回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○伊吹委員 自民党の伊吹文明でございます。一時間、お時間をいただきまして、総理、関係大臣に現下の諸問題についてお承りをいたしたいと思います。  参議院選挙では、自民党についてまことに苦しい結果が出ました。私たちはその原因をいろいろ反省をしながら既に再生への道を歩いているわけであ...全文を見る
○伊吹委員 皇位は——皇位と申しますより天皇の地位というものは、憲法に規定をされておる憲法上の地位でございます。そして、昭和天皇が崩御されまして皇位が継承されるときは、皇室典範の定めるところによってこれを行うと記されております。旧明治憲法下においては践祚の儀ですね。これは、剣璽渡...全文を見る
○伊吹委員 御答弁は、検討しているから今まだ未定だということだと理解をいたしますが、践祚という行為は既に完了をいたしております。となりますと、あとは大嘗祭ということと即位の礼ということになるのではないかと思いますが、大嘗祭と即位の礼は密接不可分のものであるのか、それともこれを分離...全文を見る
○伊吹委員 いろいろ、この問題は新憲法下で初めて生ずる問題ですから、なお委員会でよく詰めていただかねばならぬ問題が残っております。例えば大嘗祭をどこでやるかという問題ですね、仮にやるとすれば、これは明治憲法下の皇室典範では、即位の礼と大嘗祭は京都でやるということが明記をされており...全文を見る
○伊吹委員 最初に私が申しましたように、天皇の地位というのは憲法第一条に規定をされておる憲法上の地位でありますから、その地位を継承され、その地位につかれたということを公にあらわされる諸儀式というものは、少なくとも皇室の公事であると私は理解しております。したがって、この公事について...全文を見る
○伊吹委員 それでは、次の問題に移らせていただきます。  この委員会でも種々議論が出ておりましたが、現在国民の間に資産格差という問題が非常に大きな問題になってきております。日本は欧米諸国に追いつけ追い越せということで一生懸命やってまいりました。そして、フローの面ではすばらしい国...全文を見る
○伊吹委員 現状の説明はそのとおりでしょうね。  それで、なぜしかしそのようなことが起こるのかというもう一歩突っ込んだ議論をしてみたいと思いますが、物の値段というのはやはり需給で決まるというのが自由経済の原則であります。今買い方、つまりお金を持っている人、これをどうとらえるかと...全文を見る
○伊吹委員 今国土庁長官が御答弁いただきましたように、私はやはり国全体としてのマネーフローという観点から見た場合に、外国貿易でも日本は随分稼いでおります。金はあり余るほどある。そして国民も実はやってほしいことが多々ある。これは総理よく御存じのように、私は大きくいって、外交問題、安...全文を見る
○伊吹委員 総理の御決意をぜひ私は実現をしていただきたい。国民はそれを待ち望んでおると思います。  具体的に少し申し上げたいのですが、民間には金があり余っておる。国民はやってほしいことはたくさんある。しかし民間には残念ながら一時ほどの設備投資でそれを受けるだけの活力がなくなって...全文を見る
○伊吹委員 それでは、その夢の問題、抽象的な問題から少し具体的な問題に移りたいと思いますが、財政運営の問題について幾つかの質問をさせていただきたいと思います。  我が党の三塚政調会長が本会議で申し上げた、予算関連法案、特に今般議論になっております大きな歳入の改廃の法案が参議院先...全文を見る
○伊吹委員 行政府の大臣としては当然そういう答弁になると私は思うんです。今の国会法、財政法それから憲法の各法律の相互の関係を考えると、当然のことでありますが、参議院を構成しておる政党も、衆議院を構成しておる政党であるわけですから、多分今の法律の立法の際の考え方は、そのような状態を...全文を見る
○伊吹委員 もう一つ、これもいずれ参議院で議論されるでしょうが、野党案の中で、物品税というものを一兆五千億財源として見ておられます。そして、この物品税の税率が一〇%、八%、五%という野党の提示もあったけれども、何か最近の新聞を見ておると、自動車労連や電機労連との関係もあるらしくて...全文を見る
○伊吹委員 私は、今の景気の現状から見ると、来年度の予算は大蔵大臣はどういう形で組まれるか今いろいろ検討しておられると思うのですが、少なくとも景気刺激的な予算は私は組むべき景況ではないと考えております。しかしながら、今の例えば自然増収と物品税とこの二つをとっても、果たして財源にな...全文を見る
○伊吹委員 今私が二、三の例を挙げましたように、予算関連法案、特に大きな予算関連法案の参議院先議という問題については、政府の予算編成権、そしてその予算編成権によって編成された予算をどの程度国会が修正できるかという問題をも含めて、それを扱う者の節度というものが一方に要求をされるし、...全文を見る
○伊吹委員 さて、今度は自民党が言っております消費税の見直しについても触れなければ不公平だと思います。  私は、本会議で三塚政調会長が申しましたように、あの売上税の大混乱があって議長裁定というものが出ました。そしてあの議長裁定にかかわったすべての政党は、その議長裁定にのっとって...全文を見る
○伊吹委員 私は、今一番大切なことは、お互いに、与党と野党が相手の案の揚げ足をとるということじゃなくて、審議をし合うことによって、野党からも我々は教えてもらわねばならない、しかし同時に、野党の人たちも我々の案を真摯に審議をしてもらわねばならない。  例えば「良薬は口に苦し」とい...全文を見る
○伊吹委員 この委員会の冒頭質問で、社会党の山口委員が、浅沼委員長や保利衆議院議長の言葉を引用されまして、政治家というのは選挙のときに口当たりのいいこと、あるいは有権者に受け入れられやすいことを言って票をとるがというお言葉がありました。政治家一人一人として、もちろん私もそうですが...全文を見る
○伊吹委員 ともかく、野党の諸君からのやじも飛んでおりますが、自民党としては見直しをするということは発言をしたわけです。官僚の議論あるいはいろいろな団体の意見を聞けば、良薬の部分の裏に隠されている苦い部分が必ず指摘されます。苦いからやれないよということは言えませんよ、これは、言っ...全文を見る
○伊吹委員 終わります。
11月16日第116回国会 衆議院 社会労働委員会 第3号
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○伊吹委員 ただいま、国民の大変な関心事でございます年金各法案及び野党三党の共同提案に係る法案の趣旨説明がございました。きょうは、一般質疑とあわせて年金の問題について、自由民主党を代表して厚生大臣に御意見を伺いたいと思います。  まず、一般論として申し上げれば、参議院選挙で自民...全文を見る
○伊吹委員 今大臣がお話しになったように、ただいま趣旨説明の行われました年金法案は、イデオロギーの問題よりも国民生活安定のために各党が知恵を出し合ってお互いの妥協点を絞り出して、しかしながら国民に口当たりのいいことだけをやっては年金というものは成り立たないのだということを十分認識...全文を見る
○伊吹委員 それではまず、この年金法案をぜひとも早期に成立させねばならないという観点から幾つかのお尋ねをいたしたいと思います。  今大臣がおっしゃいましたように年金受給者は約二千五百万人と言われております。この二千五百万人の方々の給付をふやすということはもちろんでありますが、将...全文を見る
○伊吹委員 各種年金にわたって約二千五百万人の方の生活が消費税導入によってどうなったかということでございます。おのおのの各種年金の平均給付月額はどれくらいですか。
○伊吹委員 約二千五百万人の人が今政府委員が御答弁になった年金で毎月の暮らしを立てております。例えば厚生年金を例にとって、年金受給者のうちで所得税の納付をしておられない方、つまり税制改革に伴い所得税減税の恩恵を受けられなかった方はどれぐらいおられますか。
○伊吹委員 そうしますと、消費税が導入されて、もちろん税制改革の結果かえって値段の下がったものもたくさんあることは事実でありますが、大部分のものの価格は平均三%上がっておると考えるべきだと思いますが、今政府委員がおっしゃったようなことだとすると、年間収入百五十万、二百万、三百万、...全文を見る
○伊吹委員 そうすると、税制改革の結果、負担増になっている年金受給者の家庭の比率はどれぐらいですか。
○伊吹委員 私どもの方で調べている数字では、厚生年金の受給者で大体八割五分ぐらいじゃないかと思うのですが、それらの人たちは生活が実質的に目減りをしている、つまり減税の恩恵が少ないが消費税の負担効果の方が高いということですね。消費税が逆進性があると言われるのは、まさにこういうところ...全文を見る
○伊吹委員 去る予算委員会の質疑で、社会党の山口書記長、委員でありますが、保利衆議院議長と浅沼稲次郎委員長の言葉を引かれて、政治家はとかく選挙のときは国民に受け入れやすいことだけを言って票をとるが、その後の責任のとり方について大変問題があるという趣旨の御指摘をされました。私はその...全文を見る
○伊吹委員 今大臣からお答えがありましたように、私は、この国鉄の問題は国鉄の労使に責任のない要因と、それから今有識者のまとめとしておっしゃったように、まさに労使双方の話し合いの中で私が先ほど申し上げた厳密な保険の数理計算を破って、ツケを後世に、解決を後世に残しながら、その場その場...全文を見る
○伊吹委員 つまり、四回の修正によって厳密な数理計算ではなくて人気取りをするために二兆円というものが後世に回されたということですね。つまり、それを今我々はしりぬぐいをさせられておるということだと思うのですね。五年後、十年後、十五年後に、この委員会で今決定に携わる我々が同じことをし...全文を見る
○伊吹委員 今労働省がお答えになったのは、厚生年金を受給できるような比較的大きな企業においての数字ですか。
○伊吹委員 労働省はこれを厚生大臣とよく話をしていただいて、厚生大臣にも労働大臣と十分のお話をしていただきたいと思いますが、退職年齢をおくらせるということは同時に年金の問題と非常に厳密にリンクをしておりますから、年金の支給年齢だけをずらすということがあってはならぬと思います。 ...全文を見る
○伊吹委員 これは厚生大臣というよりも、年金担当の国務大臣としての戸井田大臣にお願いをしておきたいのですが、このあたりはやはり内閣で十分お話をしていただいて、そして遺漏のないように将来的にお取り計らいをいただきたいと思いますが、いかがですか。
○伊吹委員 政府の原案では、平成十年から厚生年金の支給年齢を六十一歳とするということでありますから、六十一歳になるのが平成十年より万が一にでも後におくれたということになると、現在六十歳であるのが平成十年からは六十一歳になるわけですから、将来的には一年分の給付の額とその給付の額の運...全文を見る
○伊吹委員 今、政府委員の言われた金額は、いずれ私たちの子供が税金で負担せねばいかぬということですね。そう理解していいですか。
○伊吹委員 もう一つ、これもあってはならぬことでありますが、保険料率は、今回の六%の給付改善のために一二〇四%から一四・六%にまず引き上げるというふうに設定をされております。仮に、かつてそういうことがあったわけでありますが、これを〇・一%この引き上げ幅を抑えるということになって、...全文を見る
○伊吹委員 今の数字で、もうこれ以上何も論ずることはないわけでありますが、退職年齢の繰り下げと保険料の引き上げというのは、国民にとって嫌なことであります。私もできればそうしたくない。しかし一方、給付の改善というのは国民にとっては非常に望ましいことであって、だれも喜んでくれる。そし...全文を見る
○伊吹委員 次に、保険というものは、年金というものは世代間の助け合いですから、今六%の給付を引き上げてもらうのは、現に年金を受給している方々ですね。ところが、その保険料を負担し、退職年齢を後へずらされるのは、これから年金を受ける団塊の世代といいますか、そういう人たちだと思うのです...全文を見る
○伊吹委員 それでは、今度厚生年金の保険料が二・二%引き上げられるということに伴って、現在働いている人たちの家計の状態はどうなるか、これが国民的合意が形成できるかどうかというところのポイントだと思うのです。なるほど大臣がおっしゃったように、自分たちはいずれ将来また年金によって生活...全文を見る
○伊吹委員 それでは年金局長、今の保険料の負担については大蔵省は入れていないと言っている。これも困るんだな。政府に質問しているのだから余り省庁ごとのセクショナリズムを発揮せずに、だれかがぽんと答えてくれれば一回で済むのですから。今の保険料の負担増を含めて三百万、五百万、六百万の家...全文を見る
○伊吹委員 それで、私はいずれ後でこのことも聞きたいと思うのですが、日本の年金を受けている人たちには厚生年金、これはつまり比較的大きな企業の年金を受けている人たちと、国民年金、厚生年金に入れない、それでも一生懸命まじめに人生を生きている人たちが受けている年金とがあると思うのです。...全文を見る
○伊吹委員 厚生大臣、私、要望しておきますが、税制改革のときも非常にPRがだめなんですね、我々にも責任があると思いますが。だから、今言ったようなツケ回しをしてその場逃れをすればどういうことが将来起こるのかとか、厚生年金と国民年金は別ですから、厚生年金というのは比較的大きな企業のサ...全文を見る
○伊吹委員 相当な日数がかかるというのはいいんだけれども、十一月終わりぐらいまでにめどが立てれば、いつごろにあなたはこれだけの差額が受けられますよということを通知できて、いつごろに実際の二千五百万人という実質生活が目減りをしながら待っている人にお金がいくのですか。
○伊吹委員 衆議院の社会労働委員会というのは、野党の皆さんも、何というのか、大変まじめに議論をしていただき、そして物のわかっておられる皆さんばかりですから、私は順調に審議が進 むのじゃないかと期待をしておりますけれども、しかし、参議院の自主性というものもあるわけだからそう簡単に...全文を見る
○伊吹委員 それで、これは年金額によってばらばらだからかえって誤解を招くといけないのだけれども、厚生年金と国民年金について、この差額ですね、六%相当分は一カ月当たり大体平均すればどれぐらいになるのですか。
○伊吹委員 今の厚生年金の場合は御家庭ごとの計算で一万円ということですね。——モデル計算で、それはいい。ただし国民年金の場合はそれは一人当たりだから御夫婦だと倍になるのですか。
○伊吹委員 そうすると、四月から始まったとして十二月まで、四、五、六、七、八、九、十、十一、十二月、九カ月分のその金額が大体国民の方々のお手元に行く、こういうことですね。
○伊吹委員 これは私が一番最初に申し上げたことなんだけれども、税制改革の結果、やはり一番しわの寄っている人たちですから、我々も野党の皆さんとともに政治家として一生懸命頑張りますから、どうか政府の方も徹夜してでもやってください。厚生大臣いかがです。
○伊吹委員 次に、私は今厚生年金の議論をしたわけですが、年金の中にもいろいろな不公平があると思う。そして、その年金を受けている人たちの強者か弱者かという社会的な立場も十分考えなければいかぬ問題をたくさん含んでおるのですね。例えばお亡くなりになった山口年金局長が昭和六十年の改革で大...全文を見る
○伊吹委員 一つの具体的な例を挙げますと、今回この法案の中で国民年金基金というものがつくられたということは私は制度としてはよかったと思う。これが動くかどうか、実際的にはこれが大問題だ。なぜかというと、厚生年金の中の一階部分の基礎年金ですね、これはいわゆる国民年金と言ってもいい、こ...全文を見る
○伊吹委員 具体的な数字はわからないけれどもかなりの金額になるということは、国民年金に入っている人たちの立場からいうとまことに腹立たしいことなんです。つまり、自分たちは自営業者としての所得税をまじめに納めている。しかし一方で、厚生年金に入っている人は将来のために備えていけばその分...全文を見る
○伊吹委員 これは国会でスマートに答弁をしたということで済む問題ではないと私は思う。各都道府県に置いてある保険課ですか、こういうところを通じてよほど指導してもらって、そして同時に、余り許認可のときに難しいことを言わぬこと、これはぜひよろしくお願いをしておきたい。これは自由主義とい...全文を見る
○伊吹委員 イギリスのロブソン教授という方の著書の中に、これからやらねばならないのは福祉国家という概念から福祉社会という概念に進んでいかねばならない。つまり政府がすべて主導的な立場に立ちながら福祉をやっていきますと、とかく今言ったような不公平が気がついていない中で出てくる。だから...全文を見る
○伊吹委員 これも先ほどの国民年金基金と同じで、書いてあることはなかなかいいことだと思うのです。けれども実際の行政指導、運用、この辺に余りくちばしを入れ過ぎずに、といって野方図なことをされずに、これは難しい。ひとつうまくやってください。  それから、結論的に言えば、先ほど大臣が...全文を見る
○伊吹委員 私のところに国鉄の共済年金受給者の方がよく来られます。そのお話を承って、私は本当にお気の毒だと思う。指導者というものが場当たり的なことをやれば、多くの人たちは必ずつらい目に遭います。幸い社会労働委員会の野党の先生方も、イデオロギーよりも国民福祉というか、今の年金受給者...全文を見る
11月27日第116回国会 衆議院 社会労働委員会公聴会 第1号
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○伊吹委員長代理 橋本公述人、まことにありがとうございました。     ─────────────
○伊吹委員長代理 それでは、これよりただいま公述をいただきました公述人の皆様に対する質疑を行います。  質疑の申し出がありますので、順次これを許します。畑英次郎君。
○伊吹委員長代理 次に、金子みつ君。