市田忠義

いちだただよし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

市田忠義の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
09月07日第143回国会 参議院 本会議 第7号
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○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、労働基準法の一部を改正する法律案に対し、総理に質問いたします。  言うまでもなく、八時間労働制は既に八十年も前にILO一号条約で明記された国際的基準であり、労働基準法の中心をなす大原則でもあります。ところが、衆議院で修正され、本院に送ら...全文を見る
09月10日第143回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第3号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  労働基準法についての参議院での本格的な審議はきょう始まったばかりであります。参議院での各党の質問の中でも五十年ぶりの大がかりなものだと、こういう発言もございました。私も参議院本会議の質問の中で、最後の締めくくりのところで次のように述べまし...全文を見る
○市田忠義君 次に、労働基準法の第一条、「労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上...全文を見る
○市田忠義君 次に、午前中の議論の中で小宮山委員からもお話がありましたが、今の日本の労働時間というのがいかにひどい長時間労働かと、グラフも示して質問がございました。過労死という言葉に象徴されるように、過酷な長時間過密労働、八時間労働の原則もなきに等しいようなサービス残業の横行であ...全文を見る
○市田忠義君 次に、具体的にお聞きしたいと思いますが、講談社について中央労働基準監督署は一九九四年、平成六年ですが、十月六日是正勧告を出しているはずですが、間違いありませんか。
○市田忠義君 その中で監督署は、講談社において一カ月の時間外労働に関する労使協定は上限を六十五時間としているのに同年八月には月間二百八十四時間の時間外労働を行わせていたと、こういう事実を認定しているはずですが、間違いありませんか。
○市田忠義君 否定をされませんでしたので、月間二百八十四時間、週休二日制とすれば、計算すれば一日平均十時間を超える、そういう本当に信じがたいようなむちゃくちゃな長時間労働であります。  そこで、中央労働基準監督署は是正勧告とあわせて具体的な改善指導、改善措置を指導されたはずです...全文を見る
○市田忠義君 これは公にされているパンフレットの中にも示されているわけで、どういう指導票を発行されたかというと、「編集業務従事者について、恒常的な長時間労働が認められるので、業務の見直し、増員等につき検討することにより、その削減を図ること。」。その次に、「また、裁量労働、フレック...全文を見る
○市田忠義君 一九九五年の九月に講談社は、全職場一律ではありませんが、書籍の編集部ではフレックスタイム制が入れられて、雑誌編集部門では裁量労働制が入れられたと。  そこでお聞きしたいんですが、みなし労働時間はどれだけに設定されたか、また実労働時間はどう変化したか、つかんでおられ...全文を見る
○市田忠義君 裁量労働制を導入して、みなし労働時間は八時間、実労働時間はつかめていない。本当にひどい話だと私は思うんです。  実態はどうか。月に百時間、百数時間の時間外労働があるのに、一日のみなし労働時間が八時間ということで労働基準監督署に届けている。これは雑誌に載った論文の中...全文を見る
○市田忠義君 私が聞いたのは、新しい裁量労働制の導入要件について簡潔にわかりやすく説明してほしいと言ったんです。全然さっぱりわからないです、今の話では。
○市田忠義君 私の頭が悪いからとおっしゃりたそうですが、じゃ一番ポイントの対象業務について聞きます、新しい裁量労働制の。  例えば、現行の裁量労働制度では十一業務が対象になっています。九三年の法改正のときに伊藤基準局長、当時はたしか賃金時間部長だったと思いますが、そのときに、「...全文を見る
○市田忠義君 労働大臣、これわかりますかと聞いているんですが、これ伊藤さんに聞いているんじゃないんですよね。伊藤局長が衆議院の労働委員会で、私が今読み上げたような言い方をされているんです。これ、だれが聞いてもわかりませんよ。日本語にもなっていません、本当に。もう一回読みましょうか...全文を見る
○市田忠義君 要するに、無限定で本人も説明しょうがないということを言っているのと私一緒だと思う。  じゃ、具体的に聞きます。法律では余り限定的に細かく書くわけにいかないので労働大臣の指針で具体的なものは示すと、こういうことですね。
○市田忠義君 聞いていることに答えてください。指針で示すのかと聞いているんです。
○市田忠義君 委員長、聞いていることにだけ答えるように指示していただきたい。  私は、労働大臣の指針をつくるんですかと。具体的な業務の範囲については法律では極めて抽象的で一般的だと、あなたは衆議院の労働委員会でそういう答弁をされているんですよ。さっぱりわからないと各委員から出て...全文を見る
○市田忠義君 ホワイトカラー全体に広がるかどうかの一番のポイントは、どういう業務に裁量労働制がこれまで十一業種だったのが広がるのか、それをみんな心配しているわけですね。具体的にどうかと聞けば、法律では細かく規定できないと。前の労働大臣の伊吹さんは、細かく法律で規定したらかえって問...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、質問を変えましょう。  指針の法的拘束力、指針、ガイドラインですけれども、この指針に反したら罰則を受けますか。ガイドラインですから罰則を受けないですね。いかがですか。
○市田忠義君 指針に違反したからといって罰則規定があるわけじゃないというのは確認されました。これに反したからといって罰則を受けるわけじゃないと。  私、今度の法案で、これは裁量労働制と違う別の話ですが、時間外労働の上限時間についての基準を労働大臣が定めると。この基準は指針とほぼ...全文を見る
○市田忠義君 指導を繰り返しても従わなかったらどうするのかと聞いているんです。罰則の担保があっても守らせていない例はいっぱいあるでしょう。しかも罰則規定がないのに、頼むから従ってくれ従ってくれと何ぼ言っても従わないと。これは罰則規定がなかったらほとんど効果はありませんよ。そのこと...全文を見る
○市田忠義君 あなた、聞いていることに答えないとだめだと思うんですよ。守られているやつばかりか守られていないのが多いかと聞いていないんですよ。指導しても従わなかったらどうするんですかと聞いているんです。指導しても従わなかったら、罰則規定がなかったらそれ以上仕方がないでしょう。指導...全文を見る
○市田忠義君 届け出というのは、必要な書類がそろっている、記入漏れがない、形式要件を満たす届け出が役所に届いた、それで届け出の行為完了ですね。すなわち、行政機関に対して一定の事項を通知する。許可じゃないんですから、届け出というのは。そうですね。許可なんですか。届け出なんでしょう。...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、届け出の際に指針やその他にそれが合致しているかどうかを労働基準監督官は調べた上でなかったら受け付けないんですね。あなたはこういう答弁をしているんですよ、「届け出ることを発効要件にいたしておりますので、届け出の段階で、もし指針に沿っていない、あるいはもとに返って...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、受け付けないで保留するんですか、内容を調べて。伊藤労働基準局長、どうなんですか。行政手続法三十七条、どう書いてあるんですか。重大ですよ、そんなのは、あなたの言っていることは。内容、中身にまで踏み込んで、書類の形式が整っているのに、あなた、受け取りを保留すること...全文を見る
○市田忠義君 届け出で効力を発すると言いながら、中身にまで踏み込んで、中身が問題なら受理しないこともあると。これは重大な発言です。  私、もう時間ですからやめますが、私のこの間のやりとりの中でも、対象も事実上無制限に広がる、八時間労働制を根本から掘り崩す、極めて重大な、新しい裁...全文を見る
09月18日第143回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第5号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  参考人の皆さん、きょうはお忙しい中を貴重な御意見を述べていただきましてありがとうございます。  早速ですが、まず坂本参考人にお伺いをいたします。  坂本参考人は、先ほど新しい裁量労働制の問題について、ほとんどすべてのホワイトカラーに拡...全文を見る
○市田忠義君 坂本参考人にもう一問質問いたします。  来年四月一日から女性保護規定が撤廃をされます。世界でも例を見ないような長時間過密労働に女性も追いやられると。過労死を選ぶかそれとも仕事をやめるか、そういう状況になるかと思うんですが、そういう中で労働時間の男女共通規制がどうし...全文を見る
○市田忠義君 松岡参考人にお伺いいたします。  先ほど参考人がお述べになった御意見、ほとんど全面的に私賛成で同感であります。  それで、参考人がおっしゃった中で、新しい裁量労働制について、労働時間を時計ではかることをやめる、要するに労働時間管理はもうやらない、これは憲法二十七...全文を見る
○市田忠義君 前半は、今の新しい裁量労働制が法律としても欠陥があるんじゃないかと。
○市田忠義君 最後にすべての参考人の方に簡潔にお答えいただきたいんですが、きのう付の朝日新聞の社説で、今回の労基法の改正が八時間労働の概念を突き崩す契機となりかねない、したがって徹底的な審議を求めるという、そういう社説を掲げました。また、きょう皆さん方の意見陳述を聞いていましても...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
09月22日第143回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第6号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  九月十八日に行われました当委員会での参考人質疑、またこの間の当委員会での審議を通じて、法案のさまざまな問題点が改めて浮き彫りになりました。  参考人質疑では、どの参考人も慎重審議を主張されました。また、法案の中身については、来年四月一日...全文を見る
○市田忠義君 今言われたように、附則第百三十四条、同じように何々となるようにしなければならないという規定、「使用者は、第三十九条第一項から第三項までの規定による有給休暇を取得した労働者に対して、賃金の減額その他不利益な取扱いをしないようにしなければならない。」、同じ規定ですが、今...全文を見る
○市田忠義君 もう少し端的にお答えいただきたいんですが、その判決の全体はよくわかっていますよ、言われなくても。私法上の効果があるのかと聞いているんですよ。何々となるようにしなければならない、こういう規定の仕方は最高裁の判決でそれは単なる努力義務だ、こういう判決が下っているでしょう...全文を見る
○市田忠義君 では、今度の三十六条で新たに規定された、労働大臣が時間外労働の基準を定める、労使協定がその基準に適合したものとなるようにしなければならない、これは罰則規定はありませんが、私法上の拘束力は持つんですか。  あなたは前の答弁で、罰則規定はないけれども努力義務を超えた遵...全文を見る
○市田忠義君 例えば十八日の参考人質疑の中で、中央大学法学部の角田教授が参考人として立たれました。そのときに、一般的に法令の遵守義務とはどういうものかと。国民一般が法律を守らなければならない、そういう遵守義務がありますよ。  あなたは前のこの委員会で、努力義務と遵守義務は違うん...全文を見る
○市田忠義君 全く納得できないですよ、そんな答弁は。最終裁判所である最高裁判所は、そういう規定の仕方は私法的な拘束力を持たない、そういうふうに判決を下しているのに、それとは異なった解釈でこの法案は大丈夫だ、そんなことを国民が納得できますか。大体、法律に上限を明確に書いて、それ以上...全文を見る
○市田忠義君 法律で一つ一つ全部細かいことまで決めろなんて言ってないですよ。余りにも包括的で抽象的で、大臣が聞いても回りくどい言い方でさっぱりわからない、伊藤局長自身が自分で何を言っているかわからないような答弁。私、労働大臣が法律ではそんなことを定められないからそれは労使委員会だ...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、ネガティブなものを示すわけですね。それは間違いないですね。そうすると、ネガティブなもの以外は全部オーケーなんですね。要するに、これは適用してはならぬということを指針で書くわけですから、それ以外は全部裁量労働制を導入していいんですね。絶対これはだめだよというのは...全文を見る
○市田忠義君 そう言うだろうと思って別の答弁も調べてきたんです。あなたが答弁した一週間後に当時の伊吹労働大臣が何と言っているか。こう言っているんですよ。「具体的にどこまでなんだということは、やはり一つ一つの仕事に当たらないとこれはわからないわけで、逆に」「下手なことを書きますと、...全文を見る
○市田忠義君 大臣の言っておられることと全然違いますが、要するに、そうすると今のを聞いていますと、指針でもあいまいなものしか書けないということなんですよね。余り厳密に書くとあれだから大まかなものを示す。そうですよ、ずっと一貫しているんですよ。指針で例えば具体的にこうだということを...全文を見る
○市田忠義君 一つでも欠ければ本則に戻りますか。全体が欠けた場合ですか。三十二条に戻る場合にいろんな要件がありますよね、裁量労働制を導入する場合の。どれが欠けたときに本則に戻るんですか。あなたは、大丈夫だ、本則に戻るから、そんな違法なことをやっていたらと、歯どめの問題でおっしゃっ...全文を見る
○市田忠義君 もう一度確認しますが、一つでも欠けたら本則に戻るんですね、要件の一つでも欠ければ。今の答弁はそういうことですね。確認しておきますが。
○市田忠義君 では、次に質問を進めます。  先ほど来私がいろいろ指摘してきたように、業務の限定というのはなかなかしがたいと、指針でも、労使委員会でも、法律ではもちろんのこと。そういうときに、監督官では私は判断のしょうがないと思うんですね。労働基準監督署が、監督官が、決議されてい...全文を見る
○市田忠義君 気持ちはいいですよ。聞いたことだけ話したらいい。
○市田忠義君 委員長、聞いていることだけに答えさせてください。
○市田忠義君 最後のその一言だけ聞きたかったんですよ。あなたのいろんなわかりにくい説明を私は設問していないんです。  二つ目。じゃ、平成八年、一番新しい資料だと思いますが、臨検監督をやった実施件数は、定期のやつと申告のやつとで分けて、それと合計とをおっしゃってください。要するに...全文を見る
○市田忠義君 そうしますと、四百数十万の中の十九万件ですから、パーセントにすると全事業所の中の四%強ですね。計算したらそうなりますよね。  その次に聞きます。じゃ、その臨検監督をやられた中で労働基準法の違反の数と率はどれぐらいあったか。
○市田忠義君 そうしますと、全事業所の中で臨検監督をやった数が大体四%強で、その調べた中で五十数%の違反の率だったと、こういうことになりますよね。それで、違反の率の一番トップが安全衛生に関することで、その次が労働時間の問題ですね。あとはかなり下に落ちるということを今数字でおっしゃ...全文を見る
○市田忠義君 実際に残業をさせているのに三六協定を結ばずに届け出もしていないと、たったそれだけですか。七二%でしょう。数字、間違っていませんか。実際に時間外労働をさせているのに三六協定を結んでいないと、あなたたちの出している資料でそうなっていますよ。あなたは前のここの委員会の質問...全文を見る
○市田忠義君 何とか数字のごまかしをやって少ないように見せようとされていますが、先ほど労働基準局長が答えられた中で、労働安全を除いて労働時間に関する違反率が極めて高いと。これはもう数字で明白になります。しかも、年々これが高まっている。六年連続してふえ続けているでしょう。あなたたち...全文を見る
○市田忠義君 もう時間がありませんから、できるだけ答弁は短くお願いしたいんですが、裁量労働制の導入されるところは非常にわずかだから十分やれるんだと、この話はまた後で時間があれば詰めて聞きたいと思います。  それで、裁量労働制にかかわることで別の話をしたいと思います。もうあとわず...全文を見る
○市田忠義君 それでは、裁量労働制が適用されている個々の労働者については、時間管理の責任を使用者は負いますか。
○市田忠義君 では、裁量労働制の場合も時間管理は行うんですね。実労働時間とみなし労働時間の差というのはだから出てくるわけですから、実際には何時間働いたか、ちゃんと時間管理を使用者は裁量労働制を導入した場合もそういう責任はあるんですね。そういうことですか。
○市田忠義君 賃金台帳にはどう書くんですか、みなし労働時間を書くんですね。どうなんですか、裁量労働制は。
○市田忠義君 あなたは前の委員会の質問で、こういう問題を指摘されてこういうふうに答えておられるんですね。裁量労働制を導入する場合にはタイムカードの導入を義務づけると。いや、そう言っていますよ。そういう形で時間管理をやるんだ、そうでないと導入はだめなんだと。タイムカードで時間管理を...全文を見る
○市田忠義君 もう時間が参りましたから終わりますが、大体、時間管理が義務づけられている労働者にさえタイムカードの義務づけなんかやっていないのに、時間管理をしなくてもよいようなところにタイムカードを義務づけると。余りにもいいかげんな話ですよ。最初からずっと展開してきたように、あいま...全文を見る
09月24日第143回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第7号
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○市田忠義君 有期雇用期間の延長問題についてお聞きしたいと思います。  現行法は、一定の事業の完了に必要な期間を定めるもののほかは雇用契約の上限が一年以内、それ以外は期間の定めのない契約しか結べないとなっていますが、間違いありませんか。
○市田忠義君 期間の定めのない契約は、一たん契約すると合理的な理由と社会的な相当性がない限り解雇できない、こうなっています。  これまでの判例を見ますと、期間の定めのない契約の労働者を解雇するには、整理解雇の場合でも四つの要件を満たしていなければならない。一年以内の期間の定めの...全文を見る
○市田忠義君 すなわち、期間の定めのない契約、これは自由に解雇できない、社会的な相当性と合理的な理由がなければ解雇できない。また、一年以内の期間の定めのある契約であっても、先ほどのような条件の場合には解雇の合理的理由と社会的相当性が求められる。これが最高裁の判決でも明確にされてい...全文を見る
○市田忠義君 私、たった二十分しか時間がないのでできるだけ短くお答えください。  今の理由を聞いていますと、何もわざわざ三年にしなくても期間の定めなき雇用でいいじゃないか、現行法でどうして不都合なのかという理由説明には全くなっていない。結局、解雇の規制から免れて三年たったら自由...全文を見る
○市田忠義君 よくわかりました。当然だと思うんです。例えば、三年で任期が決まっていても途中で一年を超えれば、本人が退職を希望すれば当然自由に退職できるという規定としてこれが設けられている。  そこで、労働省にお聞きしたいんですが、今度の三年有期雇用制について、私立大学の教員と同...全文を見る
○市田忠義君 私の質問に端的に答えてください。  私立大学の教員の場合には一年を超えれば自由に退職することができる。そういう規定がないのはなぜか。私立大学の教員とどこが違うのか。  結局、今度の規定でいけば、三年たてば使用者と本人が合意して契約を結んだんだからと、そういう理由...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、法律案で言う三年有期雇用制の対象労働者、その対象労働者以外を有期雇用契約で雇った場合、これはどうなりますか。
○市田忠義君 届け出されていないのにどうして監督署が、こういう制度を導入している企業がどこかわからない、届け出もされていないのにどうして監督できるんですか。
○市田忠義君 あなたは、前の衆議院労働委員会の同じような他の委員からの質問に対して、定期監督でキャッチすると。定期監督なんて、私が前回の委員会で質問したときに明らかになったように、四百数十万も労基法適用の事業所があって一年間で実際に定期監督をやったのは四%ぐらいじゃないかと、そう...全文を見る
○市田忠義君 届け出の問題です。質問にだけ答えてくださいよ。
○市田忠義君 じゃ、確認したいんですが、郵送でも届け出は有効なんですね。郵送でもね。いいですね、うなずいておられますから。
○市田忠義君 じゃ、お聞きしますが、郵送で発信されたときにも届け出は完了しているわけですから、そこで効力を発するわけですね。  あなたは、裁量労働制の対象の枠が広がらないように窓口で十分にチェックするんだと。郵送で届けられたものを、例えば私の九月十日の質問に対して、届け出があっ...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、形式的な要件が整っていて届けられた、窓口ではこれは無理ですから、その後に臨検に入ったと。それが法律や指針に定められたものと異なっていたということがわかったと。届けられた日付とその間に時間があると、この問はどうなるんですか。それはもう無効、届けられていないとみな...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、もう一回確認しますが、臨検監督に入って、それが労基法で今度定められる裁量労働制の対象業務や指針の対象業務から外れているということがわかれば、届け出の時点にさかのぼってそれは無効になるんですね。無効なんですね。この届け出というのはそういう意味なんですね。そう確認...全文を見る
○市田忠義君 まだまだ質問したい問題が山ほどありますが、時間が来ましたので、終わります。
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、労働基準法の一部を改正する法律案に対する修正案を提出し、説明をいたします。  その内容は、お手元に配付されております案文のとおりですが、その内容と提案理由を説明いたします。  第一の修正は、時間外、休日・深夜労働について新たに上限規制...全文を見る
○市田忠義君 私の部屋には、ここに持ってきましたように、数百通に及ぶファクスが届いています。そこには涙なしには読むことができない労働者の切々たる思いがつづられています。私は、それらの思いを体いっぱいに受けとめながら、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました労働基準法の一部を...全文を見る
10月08日第143回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第9号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  きょうは、雇用失業問題、特に雇用の維持の問題及び失業者の生活保障対策について御質問したいと思います。  他の委員からもこもごも指摘がありましたが、先日総務庁が発表した八月の労働力調査によりますと、完全失業者も失業率も過去最高、完全失業者...全文を見る
○市田忠義君 そうしますと、完全失業者二百九十七万人に百二十六万を加えますと四百二十三万人。実際の職安の窓口に来て求職活動をやっておられる方というのは六百万人から七百万人とも言われております。  これも総務庁の発表された指標によりますと、非労働力人口のうち就業希望者というのは九...全文を見る
○市田忠義君 失業者の生活保障というのは労働省としても最も重要な課題の一つだと思うんですが、今のような深刻な事態のもとでどういう措置を講じておられるのか、政府としての雇用失業対策としては具体的にどんな対策を用意しておられるのか、簡潔に、これ大臣にお述べいただけますか。
○市田忠義君 政府の雇用対策が本当に役立っているのかどうかということについて具体的にお聞きしたいと思うんです。例えば緊急雇用安定地域の指定、これ七月十日に五地域ですね、北海道の函館、旭川、釧路、青森県の八戸、福岡県の久留米市。いずれも深刻な地域ばかりですが、こういう地域で例えば政...全文を見る
○市田忠義君 労働省にお聞きした資料によりますと、おっしゃるように雇用調整助成金は申請から支給まで一、二カ月かかりますからまだ実績がないのはそのとおりですが、申請受理件数でいいますと、今の地域で七月は二十二件、八月が三十二件です。それから特定求職者雇用開発助成金については、これは...全文を見る
○市田忠義君 八月の失業給付の受給者は全体で百十万七千人になっているわけですが、今お話がありましたように、個別延長給付を受けている人は三万四千人、これは大変少ないというふうに思うんです。しかも、総務庁の統計によりますと、失業期間が一年以上という人が過去最高の五十一万人にも上ってお...全文を見る
○市田忠義君 労働大臣にお聞きしたいんですが、今の話によりますと一基本受給率が四%。今受給者が百十万七千人ですね、ことしの八月で。私計算してみますと、四%といいますと、受給者が大体百四十万人から百五十万人ぐらいになった状況だと思うんです。今の失業者のふえ方からすると目前とも言えま...全文を見る
○市田忠義君 全国延長給付についての消極的答弁とも言える回答で極めて残念でありますが、先ほど来それぞれの委員からも指摘があったように三百万人近い完全失業者、潜在失業者も含めれば四百万、五百万あるいは六百万と言われる。しかも、一年以上働く意思があっても仕事につけない人が五十一万も超...全文を見る
○市田忠義君 そうじゃなくて、二十三条の中に幾つか要件ありますが、景気の変動等により離職を余儀なくされた者で労働省令で定める者、この適用を受けて個別延長給付を受けている人の数というのは、そういうのは統計上はつかんでおられないわけですか。
○市田忠義君 わかりました。  今言った景気の変動等により離職を余儀なくされた者で労働省令で定める者、これに該当する者で個別延長給付の適用を受けている方というのは大変少ないんですね。  私の出身地の京都では、西陣や友禅、丹後などの労働事情は大変今厳しくなっています。京都友禅一...全文を見る
○市田忠義君 そういう圧力はかけないということで確認しておきたいと思います。  次に、雇用の維持についてお聞きをいたします。特に雇調金の適用拡大についてであります。  建設省にお聞きしたいと思うんですけれども、建設業における全建築物、それから民間建築主の居住用建築物の着工床面...全文を見る
○市田忠義君 今お述べになりましたように、建設業の困難というのは大変際立っているというふうに思うんです。建設関係の就業者数、これも先日の労働力調査ではたしかマイナス四十一万人で十カ月連続マイナスであります。私はこういうところにこそ雇調金の適用が必要だと思うんです。  例えば全国...全文を見る
○市田忠義君 ただ申請を待つんじゃなくて、積極的に労働省としてのイニシアチブの発揮を特に要望しておきたいと思います。  同じような問題がこれまた私の出身地の京都でも起こっております。  先ほど西陣や友禅が大変だということを言いました。西陣や友禅は雇用調整給付金の対象業種である...全文を見る
○市田忠義君 やや官僚的な答弁で、今の実態は本当に深刻なので、そういう思いにこたえて、もっと前向きな検討をしていただきたいのですが、大臣いかがですか。
○市田忠義君 最後にお聞きしたいんですが、政府は消費を喚起するために六兆円を超える大幅減税ということをいろいろ言われていますが、これは、特別減税が打ち切られるもとで、結局のところ、大金持ちというか高い所得の人には減税になっても庶民には増税になるということは予算委員会などでも我が党...全文を見る
○市田忠義君 今おっしゃったように、失業者には何の恩恵もないというのはもう明白だと思うんです。  雇用保険法第十二条には、「租税その他の公課は、失業等給付として支給を受けた金銭を標準として課することができない。」、そう定めている。その理由は言うまでもないことですが、失業給付とい...全文を見る
○市田忠義君 時間が来ましたから、終わります。
10月15日第143回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。  今、多くの国民は怒り心頭に発しています。銀行支援のために公的資金を六十兆円もつぎ込むと。国民の暮らしや営業にはほとんど何の手だても講じずに、銀行にだけはなぜ湯水のように国民の税金が注ぎ込まれるのか。だれが考えても納得できないのは当然で...全文を見る
○市田忠義君 私はここに「例解立法技術」という本を持ってまいりました。これは歴代の法制局長官、林修三氏、吉國一郎氏、角田礼次郎氏、そうそうたる方々の共著によるものですが、この著書によれば、今説明された法律は、本法律に規定されている助成措置の乱発が戦後財政に悪影響を及ぼすのを防止す...全文を見る
○市田忠義君 新たな四十三兆円についても、きょうの金融特の質疑の中で宮澤大蔵大臣は、何がしかは返ってくるかもしれない、しかし多くは返ってこない可能性が強いということにも言及されました。返ってこない可能性もある、そういうことをおっしゃいました。  総理の認識はいかがですか。
○市田忠義君 全部が返ってくるわけではないということをお認めになったわけです。  総理、どうですか。今の大蔵大臣の答弁どおりでいいですね。確認したい。
○市田忠義君 株の専門家であるメリルリンチの証券調査部の小関シニアアナリストはこう述べておられます。資本注入に踏み切る前に、国民に注入枠のかなりの部分がロスになる可能性があることを明示する必要がある、半額程度が損失になると予想され、単純な投資とは異なるからだと。この方の説によれば...全文を見る
○市田忠義君 大変率直な御答弁で、ありがとうございました。  私のもとにも同様の話が届いてきております。ある都銀では、企業者の手持ちの運転資金、これで貸し付けた金を返済させて、運転資金名目で信用保証協会の保証つき融資を受けさせる。こういう手の込んだやり方をやって事実上の資金回収...全文を見る
○市田忠義君 一言。  今、政府がやるべきことは、銀行を支援、救済することではなくて、消費税の減税など国民を救済することだ、そのことを強く求めて、私の質問を終わります。
12月02日第144回国会 参議院 本会議 第3号
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○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、小渕総理に質問をいたします。  小渕内閣が発足して四カ月がたちました。七月の参議院選挙は、消費税減税など国民の暮らしを応援する景気対策か、それとも銀行応援のために国民の血税を投入するのかを重大な対立軸として戦われました。この選挙で銀行応...全文を見る
12月10日第144回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第2号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  政府は、雇用活性化総合プランとして総額二千九百五十五億円の補正予算を組まれました。労働省の資料によりますと、総量としての雇用の場の拡大、労働者の就職支援対策、労働力需給のミスマッチの解消、失業中のセーフティーネットの確保に分けられています...全文を見る
○市田忠義君 今言われたように、現在は三百四十八万人で、二〇一〇年には四百八十万人、百三十二万人の新しい雇用が見込まれると。御答弁のとおりだと思うんです。  ところが、例えば二〇〇〇年から介護保険の実施がされるわけですけれども、介護労働力の不足というのは二十五万人とも言われてい...全文を見る
○市田忠義君 介護福祉士の育成のための学校というのは何校で何人、ホームヘルパーは何校で何人と、分けて御説明いただけますか。
○市田忠義君 驚くべき数字です。介護福祉士というのは確かに兵庫に一校あるだけですね。それで定員が三十人。ホームヘルパーは三十校で千八百三十人。  では、そういう定員に対して応募の状況はどうですか。
○市田忠義君 甘利労働大臣にお聞きしたいと思うんですけれども、介護福祉労働についての需要が非常に高い。しかも将来ふえていくと政府も予想しておられる。しかもそうした職業につくために職業訓練を受けたいと希望をする人も大変多い。先ほどの定員に対してどれぐらいの応募状況かという数字からも...全文を見る
○市田忠義君 積極的な対応を希望しておきたいと思います。  ちょっと別の角度の問題を質問したいと思うんですけれども、労働行政のあり方の問題で一つお聞きしたいんですが、雇用保険の基本手当の支給制限期間の問題についてです。  雇用保険法の三十三条にかかわる問題ですが、正当な理由の...全文を見る
○市田忠義君 では、本人がいじめに遭ってやめたということを申告すれば、それで認定されますか。
○市田忠義君 そうすると、離職票にどう書かれているかというだけではなくて、窓口でも相当そういう事情も聞いて、実際にそれが正当な理由によるものかどうかということを厳密な検討をするということになるわけですね。
○市田忠義君 例えば十月十六日付の朝日新聞、「人間失格だ、やめろ」、こういう大きなショッキングな記事が出ているわけですが、余り時間がありませんので簡潔にしますが、これは一部上場運輸会社の元課長、四十九歳。   「おまえは会社にぶら下がっているだけだ」  「おまえは人間失格だ」...全文を見る
○市田忠義君 本当はあといっぱい聞きたいことがあったんですが、時間がなくなったのでもう一問だけ、今と関連して聞いておきたいんです。  そうしますと、それこそ雇用保険の給付制限がやられるかどうかという、失業者にとっては三カ月も今の状況で雇用保険が受けられないかどうかという、いわば...全文を見る
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、本当に深刻な雇用失業情勢のもとで、こういうところにこそやっぱり行政の光を当てるべきだと。本当に公務員の皆さんが必死で働いている姿をきょうも見てまいりましたけれども、ぜひ適切な人員増のために積極的な対応を大臣に先頭に立ってしていただきたいと...全文を見る