市田忠義

いちだただよし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

市田忠義の2005年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月26日第162回国会 参議院 本会議 第3号
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○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、小泉総理に質問します。  今年は戦後六十年、被爆六十年の重要な節目の年であります。戦後の原点とは何だったでしょうか。  六十年前、世界は数千万人の人々の尊い命を奪った日本とドイツ、イタリアが起こした侵略戦争を厳しく断罪いたしました。こ...全文を見る
03月15日第162回国会 参議院 環境委員会 第2号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  先ほどもお話がありましたように、今年の二月十六日に京都議定書が発効いたしました。アメリカはアメリカ経済にマイナスの影響を与えるなどを理由に離脱をいたしましたが、国連加盟国百九十一か国のうち百四十か国がこの議定書の批准をしたと。実に四分の三...全文を見る
○市田忠義君 問題は、実際の現実がどうなっておるかということだと思うんです。政府が自ら決めて国際公約した、一九九〇年に比べて六%削減すると。この目標に対して、二〇〇三年の到達は、削減どころか逆に今八%増えてしまった。これは、枠組条約事務局によると一二・一%増加したという評価もあり...全文を見る
○市田忠義君 今の数字に明らかなように、日本とは全く異なった現状で、日本の現状の異常さが私は浮かび上がっているというふうに思うんです。  政府が、京都議定書が発効したことで、地球温暖化対策推進法に基づいて目標達成計画を策定することを義務付けられたわけですけれども、この達成計画に...全文を見る
○市田忠義君 ドイツは二〇〇〇年十一月九日に政府と産業界の間で協定を調印、締結しています。その内容を見ますと、二〇一二年までに一九九〇年比で温室効果ガス排出量を三五%削減すると、CO2だけに限りますと二六%削減すると、そういう全体目標を掲げると同時に、各業界団体もそれを達成するた...全文を見る
○市田忠義君 EUでも増えている国はあると。私は増えている国に学べということを全く言っていないわけで……
○市田忠義君 いやいや、増えている国の例も出されたので。やはり、私が聞いたのは、ドイツなんかで減らしていると、産業界と政府とが協定を結んでいると、それを参考にすべきじゃないかと。まあ、それを参考にするとおっしゃったので、その方向で努力をしていただきたいと思います。  それから、...全文を見る
○市田忠義君 総量についての中長期的な目標をきちんと明確にするということがなぜ大事かということなんですけども、例えばアメリカなんかではGDP比で何%削減するかというのを下げればそれでいいじゃないかと、こういう考え方があります。そうなると、GDPが増えれば総量は増えるわけですから、...全文を見る
○市田忠義君 私は今のはけしからぬ答弁だと思うんですよ。どういうポジションで臨むかも全く決めていないと。環境大臣の諮問機関である中環審だってちゃんとした中長期目標を決めるべきだと書いてあるじゃないですか。大臣もさっき中長期目標は決めると言っているのに、あなたはどういうポジションで...全文を見る
○市田忠義君 私は、やっぱり環境省が、もちろん政府部内でもいろんな議論あると思うんですよ。経済界の動向もあるし経済産業省の考え方もあるでしょう。しかし、そのCOP3の議長国だった日本がイニシアチブを発揮すると同時に、環境省がイニシアチブを環境問題で発揮しなかったら一体だれが発揮す...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
03月18日第162回国会 参議院 環境委員会 第3号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今、全国で産業廃棄物処理場というのが様々な問題を起こしています。許可を受けたところでも、その許可条件を超えて違法な操業をやって周辺住民といろんなトラブルを起こしています。  福岡県筑紫野市で産興、産業の産と興、興すと書きますが、産興とい...全文を見る
○市田忠義君 簡潔にお願いいたします。容疑事実だけ。
○市田忠義君 質問時間が余りないので、答えはもう端的によろしく。  この間、この企業たびたび福岡県から行政指導を受けています。これ、もう事実か事実でないかという答えだけで結構です。一九九七年九月二十四日、許可された安定五品目以外の廃棄物の埋立て及び焼却予定の廃棄物を飛散、流出等...全文を見る
○市田忠義君 一九九九年二月二十四日、許可された安定五品目以外の廃棄物の埋立てにより、厳重注意、改善指導が行われた、これは事実ですか。
○市田忠義君 同じく、同じ年の四月七日、第一期処分場の規模を無許可で変更したことにより厳重注意、改善指導が行われた、これは事実ですか。
○市田忠義君 二〇〇〇年十月十七日、再発防止、焼却廃棄物の保管方法、焼却炉排ガスのダイオキシン測定、焼却灰処理等について勧告を受けたのは事実ですか。
○市田忠義君 これ、ずっと聞いていったらもう一時間ぐらい掛かるぐらい物すごいんです。もう一、二だけ確認します。  二〇〇三年一月三十一日、許可を受けた埋立て容量を超えて埋め立てて、その廃棄物の撤去を命じた改善命令が出された。同じ日、安定五品目以外の廃棄物を除去する改善命令及び当...全文を見る
○市田忠義君 この改善命令は、実は期日どおり履行されませんでした。中間処理業にかかわる許可が更新された後、福岡県が更新を認めた、その後二〇〇四年二月二十日、産業廃棄物である古畳及び石こうを処理施設以外の場所で処理したことにより厳重注意を受けたと、これは事実ですか。
○市田忠義君 これはほんの一例、氷山の一角であります。立入調査、注意などを挙げるともう数え切れないぐらい、さらにここは硫化水素で三人が死亡したことで業務上過失致死傷罪で刑事罰も受けている。度重なる行政指導の繰り返しが示しているのは、この業者が行政指導など物ともしない、いかに悪質な...全文を見る
○市田忠義君 福岡県に権限があることは私も知っています。  環境省は二〇〇一年五月の法改正の際に都道府県に対して通知を出しています。都道府県等においては、違反行為に対して口頭の注意や指導票の交付といった行政指導を継続し、法的効果を伴う行政処分を講じない場合も見受けられるところで...全文を見る
○市田忠義君 中間処理業は許可しているんですよ。それで、じゃ、別の質問します。  二〇〇四年九月三十日、福岡地裁飯塚支部が産興の関連する藤宏産業が運営する産業廃棄物最終処分場の操業差止めを命ずる仮処分の決定を下しました。こういう仮処分決定が下されたという事実は御存じですか。
○市田忠義君 その仮処分決定に何と書いてあるか。  所定の許可基準に基づく福岡県知事の設置許可がなされたほか、改善命令が出された後に確認調査を経ているなど、行政上の規制が都度都度において守られているとは言えるものの、本来、そのような事態にならないよう十分注意して本件処分業を操業...全文を見る
○市田忠義君 あなた、聞いていることに答えていないんですよ。福岡県がこんなひどいことをしていることを異常と思わないかと私は聞いたんですよ。環境省が何もしていないと、何も、言う先からやっているとあなた答えたけれども、福岡県ひど過ぎると思わないかと。住民がこうやって飲み水の問題、汚染...全文を見る
○市田忠義君 もう私は福岡県の環境行政の在り方には重大な問題があると思っています。  例えばほかにも、これは住民団体の調査で当該処分場の排水や浸出水が流れ込む川の下流の川底が黒ずんでいると。平成十年ごろより、この川に生息する全身が真っ黒になったサワガニ、カワニナが多数見られるよ...全文を見る
○市田忠義君 この問題は、実は環境委員会でも、衆議院でも参議院でも何度も取り上げられて、福岡地裁の仮処分決定は一般のマスコミでも大きく報じられて、環境省よく知っているはずだと思うんです。  もちろん、業者が悪いと、それをあいまいにしている、厳重注意だけ繰り返して許可の取消しを行...全文を見る
○市田忠義君 何をやってきて、今後どうするんですか。
○市田忠義君 住民の訴えに調査もしない、不知不知と繰り返していると、このことについてはもう本当にけしからぬ言葉ですよ、知らない、知らないと。あなた、怒り感じないの、そういうことについて、環境を、そういうことを扱う人間として。事は命にかかわることがかかわっているのに、こんないい加減...全文を見る
○市田忠義君 現地調査に入ってどうだったんですか。
○市田忠義君 実態を把握したって、その実態がどうだったかと聞いているんですよ。把握わざわざしに行った、僕はこれは異例のことだと思うんですよ。環境省がわざわざ現地まで行ってやるというのはよほどひどいことが起こっているからだ、それは物すごい評価しているんです。  で、実態がどうだっ...全文を見る
○市田忠義君 自民党の方まで共産党の質問に応援してくれるというのは、これは別に党派の問題じゃないと思うんですよ。人間の命にかかわることだから、みんなこれ言っているんですよ。別にあなたをいじめようなんて全く思っていないし、一生懸命やっているんでしょうけれども、実態ぐらい言ったらどう...全文を見る
○市田忠義君 今のやり取り聞いていて、大臣、いかがですか。やっぱり大臣として強力な指導をやる必要があると思うんですが、いかがですか。
○市田忠義君 私が言う前に早急にと言っていただきましたが。  ちょっとくどいようなんですが、福岡県、この業者に対して中間処理業の許可の更新を行ったんですが、その条件読んでみますと、焼却については一日二十四トン、中間処理については一日八時間で二百トンということになっているんです。...全文を見る
○市田忠義君 そこははっきりしないですね。  私、こうしたことの抜け穴に自社物、要するに業としてやるんじゃなくて自社、自分の会社のものならこれ規制がないという理由で、事実上違法な処分が行われていると。これは環境省の中環審自身がたしか去年、おととしの十一月だったと思います、自社処...全文を見る
○市田忠義君 この意見具申については、どういう努力と改善を図ってきましたか。
○市田忠義君 もう時間がないので終わりますが、その業務に関し不正又は不誠実な行為をするおそれがあると認めるに足りる相当な理由がある場合、これは欠格条項、そういう業を営んではならない、取り消さなければならないと。  先ほど挙げた産興というのは、幾ら厳重注意しても行政処分を受けても...全文を見る
04月12日第162回国会 参議院 環境委員会 第7号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  私は実は小学校から高校まで滋賀県の琵琶湖の近くで育ちました。今日は琵琶湖問題に絞って幾つかのことをお聞きしたいと思います。  今回の湖沼法の改正案で、これまでの点源対策から面源対策に広げられたこと、それから湖辺の環境保護対策を打ち出した...全文を見る
○市田忠義君 湖沼の水質保全対策という場合、琵琶湖に関して言いますと、これまで国と県が一九七二年から進めてきた琵琶湖総合開発事業、この総括、教訓をはっきりさせることを抜きにして私はあり得ないというふうに思っています。  いわゆる琵琶総というのは、道路建設、下水道建設、農地改良等...全文を見る
○市田忠義君 琵琶総がもたらした重大な問題点についての認識が、環境大臣、いかに弱いかということがよく分かりました。それを論争する今日時間ありませんから、また別の機会にしたいと思いますが。  琵琶湖研究所の中村正久さんという所長がこういうことを言っておられます。琵琶湖集水域ではこ...全文を見る
○市田忠義君 琵琶総についてまた言われましたので、やっぱりどうしても一言言っておきたいんですが、当時のやっぱり新全国総合開発計画の一環として阪神の大企業群に水を供給すると。そのために近畿淀川水系の一千万の住民の環境や命や水がどうなるかと。それを犠牲にして行われたわけで、やっぱりそ...全文を見る
○市田忠義君 先ほど林委員も質問されて、同じになるんですが、別に示し合わしたわけじゃないんですけれども、同じ滋賀県出身ということでたまたま一致したわけですけれども、汚濁負荷を削減するというなら、今滋賀県が進めている環境こだわり農業推進条例、これ制定して化学合成農薬及び化学肥料、こ...全文を見る
○市田忠義君 もう時間がなくなりましたので終わりますが、滋賀県が琵琶湖総合保全整備計画という、マザーレイク二十一計画というのを出しています。これの元になっているのが、一九九九年三月の六省庁が共同で実施した琵琶湖の総合的な保全のための計画調査であります。その調査報告書を見てみますと...全文を見る
04月19日第162回国会 参議院 環境委員会 第9号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今回の法改正の中心点の一つである環境大臣から地方環境事務所長に委任する権限に深くかかわる問題で、私が、ちょうど一か月前ですが、三月十八日の当委員会で取り上げた福岡県筑紫野市の産廃処分場の問題について、小池大臣、次のように答弁されました。環...全文を見る
○市田忠義君 最近、この処分場とかかわって新しい事件が発生しているはずですが、掌握しておられますか。
○市田忠義君 昨日、古畳二千二百枚投棄、七人書類送検と。元社長の相談役と同社の元統括工場長など不法投棄の疑いで書類送検された。目的は肥料にするためだったというふうに言っているそうですが、県警は肥料にならないと、同社が処分料を取って集めたものだということであります。  それで、あ...全文を見る
○市田忠義君 さきの委員会で同処分場をめぐる問題について私は、もちろん産廃業者、県の責任あるけれども、環境省の責任についても私、指摘しました。この間、何度も国会でこの問題は取り上げられながら事態がここまで来るまで放置してきた責任は大きいと私は言わざるを得ないと思います。  今度...全文を見る
○市田忠義君 この問題で、同事務所では重大事案と認識してきたというふうに聞いています。しかし、地方段階で判断をして立入調査、報告徴収などを行う権限がなかったと。  本省に報告して指示を仰いできたわけですが、どういう指示をしましたですか。
○市田忠義君 立入調査、報告徴収を行いましたか。
○市田忠義君 結局、法律に基づく立入調査はやっていないということですね。  先ほど、あなたは林委員の質問に対して、相手が拒んだような場合には法に基づく立入調査をやるけれども、そうでない場合は余り変わらないと、あるいは、生活に大きな影響を及ぼす場合というのが要件になるということを...全文を見る
○市田忠義君 そうすると、普通の現地調査と法に基づく立入調査とは何も変わらないということですね。
○市田忠義君 先ほどの林委員の質問にも、法に基づく立入調査というのは一件もないという説明がありました。もう私、それを聞いて本当に驚きました。  不法投棄事案の改善を図るための地方環境対策調査官事務所の役割、位置付けについて見てみますと、産廃行政についての国の権限が強化された二〇...全文を見る
○市田忠義君 時間がありませんから、最後に環境大臣に決意を伺いたいんですが、筑紫野市の産廃問題に権限を持つ自治体が業者に対して毅然とした態度で対応をしてこなかったと。福岡県のだらしない態度については私、具体的事実を挙げて述べました。だからこそ、国の果たすべき役割が重要だと思うんで...全文を見る
04月26日第162回国会 参議院 環境委員会 第11号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  もう参考人の皆さんには本日、お忙しい中を大変ありがとうございます。  廃棄物処理法の改正、今年で三年連続になりますけれども、今回の改正は緊急性の高い課題に限定した内容にとどまっています。私は、不法投棄、不適正処理の抜本的な対策を取るため...全文を見る
○市田忠義君 先ほどもお話がありましたが、拡大生産者責任、この徹底を図る。すなわち、生産者が生産から廃棄までの責任と負担を負う、そうすることによってごみの排出削減、あるいはリサイクル、適正処理を容易にする。そういう重要な制度だと私は考えています。EUの幾つかの国では既に制度化され...全文を見る
○市田忠義君 酒井参考人にお尋ねしたいと思うんですけれども、以前、先生がお書きになった論文の中で、循環型社会に向けた法制度設計の現状と課題として、拡大生産者責任概念の取り込み方や費用負担原則が個別リサイクル法で異なっているという問題を指摘されておりますが、酒井参考人からも拡大生産...全文を見る
○市田忠義君 大橋参考人の提案の中に排出抑制のための誘導的制度についての御意見がありました。  廃棄されたごみをただリサイクルするだけでは限界があります。先ほどの拡大生産者責任も同じだと思うんですけれども、いかに生産設計段階からごみを出さないかが重要であって、ごみの排出削減努力...全文を見る
○市田忠義君 この間の委員会で私は、対策改善を求めてきた問題に福岡県の筑紫野市の産廃処分場、これは二十万人の飲み水であるダムのわずか一・二キロ上流に位置して、周辺の住民の皆さんに大変不安な思いをさせている問題を取り上げてきましたが、これは別に筑紫野に限らず全国の処分場で起こってい...全文を見る
○市田忠義君 ありがとうございました。  終わります。
05月10日第162回国会 参議院 環境委員会 第12号
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○市田忠義君 今回の法改正の発端の一つとなった岐阜市の大規模不法投棄事件について、法改正との関係で幾つかの問題に絞ってお聞きしたいと思います。  岐阜の椿洞の不法投棄の実行者である株式会社善商、この会社は一九八八年七月に中間処理を始めました。その約半年後にコンクリートがらの保管...全文を見る
○市田忠義君 もう一つの問題として、岐阜の事態がこれほど深刻になった背景に、関係機関、関係部局の連携の悪さの問題があります。再びこういう事態を繰り返さないために、地元の県、市の関係部局、関係機関の連携、これが大事なことは言うまでもありませんが、政府部内でも、とりわけ不法投棄場所と...全文を見る
○市田忠義君 お聞きしたのは、警察関係との協力はもちろんですが、それだけじゃなくて、林野関係などとの連携ですね。こういう不十分な点はすぐに強化すべきだということを指摘しておきたいと思います。  時間がありませんから次に移りますが、岐阜市は今度の問題で県警の強制捜査が始まるまでに...全文を見る
○市田忠義君 驚くべきことだと思うんですが、なぜ行政処分が一度も行われなかったかと、私はそこが問題だと思います。  そこで聞きたいんですが、一九九九年四月一日から二〇〇四年三月三十一日までの五年間、岐阜県と岐阜市が善商に委託した産廃の委託件数とその量について、県、市ごとに数字だ...全文を見る
○市田忠義君 岐阜市が二〇〇三年にこの業者をごみ減量に積極的に取り組んでいる業者だということでG・R事業所、ごみ減量・リサイクル推進事業所と、そう認定して、優良業者であるお墨付きを与えていたと、この事実は御存じですか。
○市田忠義君 結局、県や市は善商を公共工事の廃棄物の重宝な受入先としていたと。そのために行政処分が行えなかったと見られても私は仕方がないと思うんです。  岐阜市は善商に対して事件発覚までの間に今言われたように四十九回もの行政指導を行ってきた。しかし、行政処分は一度も行わなかった...全文を見る
○市田忠義君 ところが、岐阜市は、善商の処理能力が焼却一日に四・八トンであったにもかかわらず、膨大な廃棄物が積み上げられていても単なる過剰保管にすぎないと、そういう認識だった。先ほど読み上げられたように、検証委員会が指摘しているように、国が一九九九年に出した保管基準ですね、この趣...全文を見る
○市田忠義君 岐阜市に直接の責任があるとしても、今お認めになったように、監督官庁である環境省に重大な責任があるということを今答弁されて、私、確認しておきたいと思います。  併せて聞きたいのは、二〇〇一年五月十五日、環境省は行政処分の指針を出しています。岐阜市に対してこの指針の趣...全文を見る
○市田忠義君 これ、つもりだとか残念ということで済まさないで、今度の教訓を生かしてきちんとした対応をしていただきたいと思います。  もう一つ、椿洞の問題では体制の脆弱性ということが問題になって、産廃行政の権限移管が今度の法改正の柱にもなっているわけですが、私は、岐阜市の問題を教...全文を見る
○市田忠義君 全然具体的に答えていないです。体制強化のために人を増やす必要があるんじゃないかと、どう考えるかと聞いたことについて全く答えていない。大臣に、大臣の答弁について聞いているんですから。
○市田忠義君 何回聞いてもまともにあなた答えないですね。一定の目安ぐらい国が提起すべきじゃないですか。自治体の状況様々だし、いろいろ状況違うけれども、少なくともこれだけ大きな問題が全国的にも起こっているわけですから、岐阜市は例外的な問題でないわけで、一定の体制の目安を示すと、そう...全文を見る
○市田忠義君 最初からそうお答えになったらよかったと思うんです。  同時に、私は、体制の目安を示すだけでは、あとはもう各自治体の状況任せと、あとは知らないよということではこれはまずいわけで、先日、当委員会での参考人陳述の際に、この間の不法投棄問題の状況を見ても、処分場が置かれて...全文を見る
○市田忠義君 昨年十一月に環境省が実施したヒアリングで多くの自治体に共通するコメントとして挙げられているのは、許可業者への監視、指導等は市レベルでやった方がきめ細かく適切にやれると。距離が近い分、住民の声には逐次対応せざるを得ず、事務としての負担は大きいが、その結果、不適正処理事...全文を見る
05月19日第162回国会 参議院 環境委員会 第15号
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○市田忠義君 先月二十八日に閣議決定されました京都議定書目標達成計画、この問題について絞って伺いたいと思います。  まず、事実の確認なんですが、日本の国内のCO2排出量全体の中で家庭部門はおおよそ何割を占めますか。
○市田忠義君 温暖化防止対策のためには総合的な対策が必要だというふうに私も考えますし、家庭での排出削減、非常に大事だと、二割という比率は低いけれども大事だと思います。  同時に、排出量の八割を産業・公共分野が占めていると。やっぱりこの削減がある意味では決定的な課題だというふうに...全文を見る
○市田忠義君 そこでお聞きしたいんですが、今度の目標達成計画の中で、日本経団連の自主行動計画、これはどのように位置付けられているでしょうか。
○市田忠義君 中心的役割を担うということを明確にしながら自主性にゆだねると。この自主行動計画を自主性にゆだねるというのは、これまでの推進大綱と位置付けはどう違うんでしょうか。
○市田忠義君 それをやらせるための必要な措置、具体的にはどんな措置を考えているんでしょうか。
○市田忠義君 排出量の圧倒的な部分を占めて最も大事だと言いながら自主性にゆだねると、そして具体的な必要な措置は自主計画なんだから特にないと。これで京都議定書の六%削減やれるんですか。
○市田忠義君 今、効果を上げているというふうにおっしゃいました。私、企業が一切の努力をしていないとは思いませんが、努力というよりもむしろ自然減、生産量、生産指数が減ったから若干横ばいとか、そういうことになっていると。  なかなか自主性にゆだねているだけでは環境を守れないと、だか...全文を見る
○市田忠義君 中環審の中間取りまとめでも、一層の説明責任と目標達成の見通しの確実性のために自主行動計画について政府との間での協定を結ぶことと、こういうことが明記されています。私、結局、協定を政府と結ぶ必要はないという主張に、これは経済界と呼んでもいいと思いますが、そういう主張に押...全文を見る
○市田忠義君 簡潔に。
○市田忠義君 国内排出量取引制度ですけれども、「総合的に検討していくべき課題」と、大変便利な言葉で、要するに先送りと。  衆議院の、私、会議録を読んでおりましたら、経済活動に対する政府の介入が過度にならないかと。これは経済産業省の答弁などで、国が各主体に排出量の割当てをするから...全文を見る
○市田忠義君 ノーベル賞受賞者八人を含む二千五百人のアメリカの経済学者が、そういう温暖化対策、環境対策を企業がやったからといってアメリカ経済にマイナスの影響を与えることはないと、こういう声明を発表しています。  少し古い話になりますが、ソニーの以前の会長である盛田昭夫氏が文芸春...全文を見る
○市田忠義君 ヨーロッパのある国では、企業の社会的責任を担当する省があって、特別の大臣まで置かれているという国もありますし、地域経済にどれだけ貢献しているか、雇用を守るためにその企業がどれだけの努力をしているか、環境を守るためにどういう努力をしているかという格付をやって、今大臣お...全文を見る
○市田忠義君 報告は義務付けるそうですけれども、公表は事業所ごとにはやらないんですか。
○市田忠義君 開示請求すれば、事業所ごとにも公表するわけですね。開示請求をすれば当然。
○市田忠義君 じゃ、PRTR法で開示請求というのは大体どれぐらい行われているか分かりますか。──いや、分からなかったらいいです。こっちが言いましょう。  四万一千七十九事業所に対して、年間四百二十七件なんですよね。非常に少ない。だから、わざわざ開示請求要求しなくても、やっぱり削...全文を見る
○市田忠義君 終わります。時間ですから。
06月07日第162回国会 参議院 環境委員会 第16号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今日は、大変お忙しい中を、参考人の皆さんに貴重な御意見を聞かせていただきました。  まず、四人の皆さんにお伺いしたいんですが、第二約束期間以降の将来枠組みについて、先ほど、ある参考人から、総量削減、法的拘束力、遵守制度、いわゆる京都議定...全文を見る
○市田忠義君 早川参考人はCASAの専務理事をやっておられるわけですけれども、そのCASAが京都議定書発効に際して出された声明の中に、原子力発電の新増設や自主行動計画に頼っていては削減はおぼつかないと、日本経団連の環境自主行動計画の社会協定化など抜本的な施策を早急に検討すべきとい...全文を見る
○市田忠義君 先ほど浅野参考人が目先の利益だけにこだわっていたら取り返しが付かないことになるではないかと、長期的には国益を損なうということにもなりかねないということを認識すべきだということをおっしゃいました。そういう観点から考えて、協定化問題については浅野参考人は基本的にどのよう...全文を見る
○市田忠義君 浅岡参考人と早川参考人にお伺いしたいんですが、浅岡参考人が属しておられる気候ネットワークが京都議定書目標達成計画の閣議決定に当たってのコメントの中で、排出量の大半を占める事業者からの排出削減はまずもって重要であると、事業者の要請のままに企業秘密として非開示することが...全文を見る
○市田忠義君 時間が迫ってきましたので、最後になるかと思いますが、浅岡参考人にお聞きしたいんですが、先ほど挙げた気候ネットワークのコメントの中で、家庭・業務部門の削減には電気製品、自動車などを供給する企業の役割が大きいと、確実な省エネ・省資源型消費行動につながる抜本的な政策強化が...全文を見る
○市田忠義君 あと二分ありますので、これが最後になると思います。  早川参考人に伺いたいと思いますが、先ほどの議論の中で長期目標を持つことが当面の対策にとっても非常に大事だという趣旨の御発言があって、その理由についての若干の説明もありましたけれども、長期目標を持つことの意味と、...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
06月09日第162回国会 参議院 環境委員会 第17号
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○市田忠義君 京都議定書の六%削減約束、これを確実に達成するためには、家庭はもちろん、排出量の八割を占める産業・公共部門、この削減が最も重要であると考えますが、同時に、再生可能エネルギーやバイオマスの促進も私は大変大事な課題だと思います。  自然エネルギーというのは、百億年と言...全文を見る
○市田忠義君 新エネルギー導入の目標が極めて低い。中でも自然エネルギーは非常に低いわけですが、例えばEUなどでは再生可能エネルギーから得た電気の利用促進に関するEU指令、これは二〇〇一年ですけれども、そこでは二〇一〇年には一四%から二二%に拡大をしています。  これは大臣にお聞...全文を見る
○市田忠義君 ドイツは一二・五%、イギリスが一〇・四%、それに比べても余りにも低い私は目標値だと思うんです。  具体的にお聞きしますが、新エネルギー利用特措法、いわゆるRPS法ですけれども、二〇一〇年の利用目標量及び目標比率はどれぐらいに定めていますか。  これは経産省。
○市田忠義君 非常に低い目標比率であります。  新エネ特措法では、電力会社は義務量以上には新エネルギー電力を購入する必要はないと、供給希望者が多い場合には入札で安い新エネルギーだけを買えばいいということになるわけですから、国内全体の新エネルギーの導入を目標ぎりぎりに抑えると、新...全文を見る
○市田忠義君 その目標量、目標量比率が低いから各電力会社の買取り義務量も低くなるわけで、そのことが自然エネルギーの拡大を抑えて、市民団体や個人の参入をも排除する結果になっていると。  具体的にお聞きしますが、RPS法が施行された二〇〇三年、そして二〇〇四年の買取り枠の電力量、応...全文を見る
○市田忠義君 今話があったように、結局、自治体や第三セクターを含む多くの事業者が風力発電計画、新規風車の建設を見送らざるを得ないという実態が生まれています。  さらに、お聞きしたいんですが、今年一月十八日、北海道、東北、九州電力の三社が風力発電に対する解列ルールの説明会というの...全文を見る
○市田忠義君 今説明があったように、解列枠というのは結局、風力発電を一方的に、かつ完全に系統から切り離すと。海外ではこういう例はほとんど皆無と。資本力の弱い、結局、市民風車だとか中小企業は採算が取れないために参入できないと。  確かに、日本の場合、ヨーロッパと違って風の吹き方が...全文を見る
○市田忠義君 大臣にお聞きしたいんですけれども、その周波数変動対策オプション、この一つとして提案されたもの、このまま電力会社が採用するということに任せておけば、幾ら自然エネルギーを大いに活用しよう、促進しようといってもそれは絵にかいたもちになってしまうわけで、六%削減のために自然...全文を見る
○市田忠義君 私は、通常の連系可能量を拡大をして市民の参加がしやすいようにすることが自然エネルギーを促進するということにつながるというように思います。  次に、EU指令など、ヨーロッパでは優先接続という考え方がありますが、余り時間がないので、簡潔にかつ分かりやすく、ちょっと説明...全文を見る
○市田忠義君 大臣にお聞きしたいんですけれども、私は、風力発電だとか太陽光発電のような変動型の自然エネルギー、この普及のためには、優先接続という考え方あるいは固定価格買取り制度、要するに、価格競争に任せていれば自然エネルギーを利用した発電事業に取り組もうとしても採算の見通しがなけ...全文を見る
○市田忠義君 日本の風車設置容量のうち、市民風車の容量の割合はどれぐらいでしょう。
○市田忠義君 私は調べてみましたら、例えばデンマークやドイツの場合は、自然エネルギーの導入に成功している国ですけれども、風車の八〇%以上が協同組合、個人所有の風車です。日本の場合どうかというと、電力会社、株式会社が九〇%近くを占めている、そしていわゆる市民参加型、市民というのはも...全文を見る
○市田忠義君 次に、バイオマス由来燃料の利用についてお伺いしたいんですけれども、バイオディーゼル燃料の適切な評価の問題について、現時点でどこまで検討が進んでいるか、簡単にお答えください。
○市田忠義君 小林さんは別の用事がおありだそうですから、退席して結構です。  私、京都の京都市廃食用油、食用油ですね、燃料化施設を見てきたんですけれども、一般家庭やレストランから出される使用済てんぷら油、これを回収をしてディーゼル車に使えるバイオディーゼル燃料に精製をすると。生...全文を見る
○市田忠義君 バイオディーゼル燃料分への非課税などの優遇課税ですね、これについてはどういうふうにお考えでしょうか。私はこれはもう是非必要だと思っていますが、いかがですか。
○市田忠義君 時間になりましたので、最後に大臣に一言だけ聞いて終わりますが、ドイツは二〇〇四年一月からバイオマス起源の燃料はすべて非課税にしています。日本も何らかの優遇税制がなされるべきだと思うし、フランスのように軽油へのバイオディーゼル燃料混合を義務付けることだとか二酸化炭素排...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりであります。  これより、その趣旨について御説明申し上げます。  修正案の第一は、国が地表及び...全文を見る
10月18日第163回国会 参議院 環境委員会 第2号
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○市田忠義君 アスベスト問題に関連して質問をいたします。  尼崎市に武澤眞治さんという方がおられます。この方は四十八歳なんですが、昨年八月、胸に激しい痛みを感じて県立塚口病院で検査をしました。しかし、そのときは結論が出ないで、今年五月、兵庫医大を紹介されて、診断の結果、悪性胸膜...全文を見る
○市田忠義君 質問時間がちょっと短いので、できるだけ答弁、端的に、簡潔に、御協力よろしくお願いします。  この武澤さんの場合、八月の下旬にお母さんがクボタを訪ねて、息子の命があるうちに認知してくれと、もう間に合わないと、そういう話をしたらクボタ側は、前みたいに出せない、出したら...全文を見る
○市田忠義君 クボタの誠意のなさを大臣としてどう考えるかと聞いたんですが、お答えにはならなかったわけですけれども。  尼崎の被害というのは大変深刻で、奈良県立医大の車谷教授の調査によると、クボタ周辺住民の中皮腫による死亡率は、全国平均と比べますと、同工場の半径五百メートル以内で...全文を見る
○市田忠義君 クボタは八月十七日に尼崎の市長に対して、当社は過去に石綿を使用し、従業員の多くに石綿疾病を発症させた企業として地域住民の方々に対する社会的責任を果たす、こういう文書を出しているんです。しかし、問題は、周辺住民に健康被害を与えているという加害企業としての責任が示されて...全文を見る
○市田忠義君 今、昭和四十七年以降ということを云々されましたけれども、実は昨年九月に東京地裁でアスベスト問題についての判決がありました。これは関西保温工業という会社のアスベストについての安全配慮義務違反についての不法行為責任を認めたという、そういう判決であります。私、その判決を読...全文を見る
○市田忠義君 時間来たので終わります。