市田忠義

いちだただよし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

市田忠義の2006年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月25日第164回国会 参議院 本会議 第3号
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○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、小泉総理に質問をいたします。  小泉内閣が発足して四年九か月、自民党政治の危機と行き詰まりは、外交でも内政でもかつてない深刻な段階を迎えています。  まず、外交の問題であります。靖国問題に絞ってお聞きします。  小泉総理の下で、日本...全文を見る
03月07日第164回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。  今、国民の大きな批判を浴びている防衛施設庁の官製談合についてまずお聞きします。  岩国基地の拡張工事、一九九六年から二〇〇五年までの間に既に契約された請負額、予定価格、その総額はそれぞれ幾らか、端的に金額だけお答えください。
○市田忠義君 請負金額は予定価格の九七・八%、岩国の工事は初めから談合でやられていたという指摘がありましたが、今の落札率を見ても談合の跡が歴然としている。  公正取引委員会がこう言っています。談合が指摘されて是正されると、平均一八・六%安くなると。この基準からすると、工事を請け...全文を見る
○市田忠義君 私は、すべての契約を見せていただきました。ここにありますが、もちろん物品や業務などもありますが、ほとんどが埋立てなどの工事であります。談合が摘発されても、不当に手にした、今言われた二百数十億円、これはぬれ手でアワで懐に入れたままと。納税者である多くの国民は、自分たち...全文を見る
○市田忠義君 もう、このお金は結局、防衛施設庁の高級職員の天下り先を確保するために使われた。国の防衛どころか高級官僚の退職後の生活防衛のために国民の税金が使われた、そういう性格の問題であります。  今、米軍再編について関係する自治体では、どうしてこういう人たちと話し合わなければ...全文を見る
○市田忠義君 ところで、米軍の岩国基地というのはどういう規模の航空基地かと。  外務省にお聞きしますが、アメリカの国防総省の基地構成報告二〇〇五年版、米軍が海外に展開する航空基地の中で米軍岩国基地は面積でどういう位置にあるか、それだけ端的にお答えください。
○市田忠義君 これは、私、アメリカの国防総省の報告によって作った資料ですが、提供水域も含めると岩国が六千五百六十七エーカー、嘉手納空軍基地が四千九百三十、世界最大規模の航空基地であります。そして、軍人数でいうと、あるいは常駐する戦闘攻撃機の機数ですね、これはここにありますが、これ...全文を見る
○市田忠義君 世界にないんですよ。改めて調べてくださいよ。我々、自主的に調べました。客観的な資料で調べました。世界一なんですよ。  そして、岩国に移駐してくる五十七機の空母艦載機、そのうちFA18という戦闘攻撃機が四十九機です。既に配備されているFA戦闘機と合わせますと、合計、...全文を見る
○市田忠義君 そのとおりであります。二〇〇〇年からの五年間を見ますと、クラスAの事故は何と四十八件で、年平均十件であります。しかも、今のは世界でありますが、在日米軍関係のFA18の事故も頻発しているんです。  いろんな資料で調べてみました。一九八九年以降の十五年間に、確認できる...全文を見る
○市田忠義君 そこだけ読み上げてくれたらいいんです。別の、ほかのことは要りません。
○市田忠義君 委員長、いいです、いいです。
○市田忠義君 あのね、往復方式になったんですから、聞いていることだけに答えればいいんですよ。聞いていないことまで長々やられたら私、質問できないんですから、それならもう聞かないで、私から言ってイエスかノーかだけしか聞きませんよ。そういう姿勢、あなた駄目ですよ。ちゃんとここだけ答えて...全文を見る
○市田忠義君 そういう説明を聞きますと、岩国ではほとんど飛ばないんじゃないかと、多くの国民の皆さんはそういう錯覚に陥られると思うんです。  そこで、私、大事な問題が、一体離発着訓練とは何かということだと思うんです。政府は、広島に対する、広島県への説明で、空母艦載機離発着訓練とは...全文を見る
○市田忠義君 極めて無責任なんですね。それでよく、騒音被害はないなどと私よく言えたものだと思うんです。  どれぐらいやっているか。NLP直前の一か月間の厚木基地周辺の朝六時から夜十時までの騒音発生状況、NLPがやられる前ですよ、いわゆる練習ですね、事前訓練。その時期の厚木基地周...全文を見る
○市田忠義君 これ、すごいことなんですよね。今、このおよそ一か月間のことを言われましたけれども、一日にしますと、例えば九十デシベル以上が六十四・九回。これは〇四年六月八日から七月六日の間です。そして、百デシベル以上が一日四十一・二回。これ、およそ一か月間の合計の騒音回数は、これ、...全文を見る
○市田忠義君 ちょっと、あなた要らない、あなた要らない。委員長。
○市田忠義君 委員長、いいです、いいです、いいです、いいです、いいです、いいです。委員長。
○市田忠義君 そこまででいいです、そこまでで。そこまででいいです。委員長。
○市田忠義君 あのね、先ほどの私、事前訓練の厚木の話を聞いたのは、事前訓練というのは米軍の運用にかかわることだから承知してないと言ったから、そんなことはないと。事前にこれだけの騒音が起こっているじゃないか。それが岩国でそのままイコールで起こるなんてだれが言いましたか。そういうごま...全文を見る
○市田忠義君 要するに、米軍の運用にかかわる問題だから、政府として一概に低空飛行訓練、やるかやらないか、増えるかどうかは言えないと。  アメリカ本国では、低空飛行訓練、どこを飛ぶかって全部明らかにしているんですよ。ヨーロッパでも明らかにしているんですよ。日本国内だけ、これは米軍...全文を見る
○市田忠義君 そうすると、やはり岩国は基地機能の強化をやらないと言っていたけれども、今度は基地機能の強化だということを事実上今お認めになりました。これは重大だと思うんですよ。基地機能の強化やらないと言いながらやると。約束違反じゃないですか。いかがですか。いや、総理、どうですか。い...全文を見る
○市田忠義君 先ほど飛行経路を、今の騒音をどうなるかという調査する上で十年前の飛行経路でやったと。新しい飛行経路について米軍ともう取決めやったんですか。そんな騒音予想図が、だれが信用できるんですか。ええ加減なことを言ったら駄目ですよ。
○市田忠義君 まだ交渉中で、どこを飛ぶかも分からないんです。しかも、米軍というのは飛行経路どおり飛ばないんですよ。天候が悪かったら別のところを飛んだり、傍若無人な飛び方しているというのは日本国民全部知っていますよ。そういうええ加減な、十年前の米軍と相談したそういう飛行経路で今度も...全文を見る
03月16日第164回国会 参議院 環境委員会 第4号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今日は水俣問題についてお聞きします。昨年十月から開始された新保健手帳の審査終了件数、該当者件数、そして公健法認定申請取下げ者の人数はどうなっているか、端的に数字だけお答えください。
○市田忠義君 圧倒的多数がこれまで認定の申請や裁判の原告などになってこなかった新保健手帳のみの申請者であります。今話がありましたが、審査終了件数千八百十八人の八六%が水俣病被害者ということになっています。  次にお聞きしますが、いわゆる関西訴訟の最高裁判決、おととしの十月、これ...全文を見る
○市田忠義君 九割以上の人々が新規の申請者であります。  水俣協立病院の高岡というお医者さんは、検診を受けた九割以上の方々は私たちの基準で水俣病、三割から五割の受診者は最高裁基準はおろか環境省の七七年、一九七七年の判断基準を満たしていると。いまだに救済を要する多くの被害者、患者...全文を見る
○市田忠義君 今明らかにされましたように、これまでの公害指定地域や認定患者の発生地域をはるかに超えた言わば不知火海沿岸全域に広がっているということが今の数字でも非常によく分かります。  そこで、更に聞きますが、水俣病認定申請者の年齢別の内訳、余り細かく言われると時間がないので、...全文を見る
○市田忠義君 大変若い人にも広がっている。原告の息子さんとか娘さんまで広がっている。私がいただいた資料によると、例えば三十歳から三十九歳までの若い人が熊本で八十一名、鹿児島で五十一名と。しかも先ほどお話があったように、初めて今度申請したという人が九〇%。しかも地域的に広がっている...全文を見る
○市田忠義君 何という環境大臣の判断なんですか。それが判断ですか、もう一度お答えください。どうしてこれだけ、この間、わずかの期間に圧倒的な人数、初申請者が圧倒的だと。この機会に自分の健康を調べておきたいと、そんな答弁ありますか。どうですか。
○市田忠義君 私はこういう環境大臣を持った日本は不幸だというふうに思います。  大変な被差別意識、実際には水俣病ではないかと思いながらも、金欲しさに言っているだとか、あるいは家族にそういう人がいたら結婚にも差し支えると、いろんな思いで悶々としていたのが、最高裁の判決でああいうこ...全文を見る
○市田忠義君 大臣にお聞きしますが、どうして審査会が事実上崩壊した状態になっていると認識されていますか、端的にお答えください。
○市田忠義君 全く聞いていることにお答えになっていません。どうして事実上審査会が崩壊状態になっているのかという原因を私は聞いたんです。そうしたら、なってもらうように説得しておりますと、国でと。全然あなたはお答えになっていないんですよ。  認定審査委員を務めるあるお医者さん、こう...全文を見る
○市田忠義君 熊本県で一千二十五人、鹿児島で七百三十一人。今おっしゃったように、合計、半年、一年、合わせると千七百五十七人です。  さらに、この状態が二年間経過すれば、既に熊本地裁の判決で明らかなように、行政の不作為が問われて違法状態になると。この状態は、熊本県の不作為、その責...全文を見る
○市田忠義君 何にも大事なポイントにはあなた、すべての質問にお答えになっていないんですよ。どうして県の審査会の委員のなり手がないのかということについてはいまだに何にもおっしゃってない。誠心誠意働き掛けてやってもらうんだと、今度は自民党の方で国の審査会を作ることになっていますという...全文を見る
○市田忠義君 全然積極的でないですよね。健康管理事業というのはやろうというふうにされているんですけれども、これは単なる健康調査なんです。疫学的な調査、検査をやらなかったら、水俣病被害者、患者がいるかどうかというのは分からない。ただ、お年寄りの単なる健康診断やっているだけではだめな...全文を見る
○市田忠義君 水俣病公式確認五十周年をやっぱりどういう形で迎えるのかということが今鋭く問われているというふうに私は思います。  被害を受けている地元の熊本、鹿児島両県は、少なくとも、新たな水俣病被害者が熊本県で二万人、鹿児島県では一万四千人いる可能性を示しています。すべての水俣...全文を見る
○市田忠義君 時間がないのでもう一言だけで終わりますが、やっぱり私は水俣病問題の最大の問題は、水俣病被害の全貌を調査してこなかったと、被害を調査することなしに対策はあり得ないということ、真の水俣病解決に必要なことは、水俣病の被害の実相が明らかにされること、それに基づき被害者が全員...全文を見る
03月22日第164回国会 参議院 環境委員会 第5号
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○市田忠義君 今日は産業廃棄物の再生利用の問題についてお尋ねします。  実は、ここに持ってまいりました、これは、三重県が県のリサイクル製品に認定しているフェロシルトという製品であります。大阪に本社がある石原産業という会社がチタン鉱石から塗料とか顔料などに使用される酸化チタンを製...全文を見る
○市田忠義君 地域も大変広大ですし、量もかなりのものなんですが、この中で六価クロムと弗素のどちらかが土壌環境基準を超えている箇所数について、箇所数だけお答えください。
○市田忠義君 どうしてそのリサイクル商品からこんな発がん性の有害物質が検出されるのかと。  もう一つ見ていただきたいのは、こちらはアイアンクレーというやつであります。これが産業廃棄物であります。どちらも同じ石原産業の三重県の四日市工場で、違うパイプを通すだけで全く違うものとして...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、最初に出したリサイクル製品、こちらですね、これは幾らで販売していましたか。
○市田忠義君 お配りした資料を見ていただきたいんですけれども、石原産業四日市工場のフェロシルトの製造とアイアンクレーの排出記録の三か月分を抽出したものであります。  環境省にお聞きしますが、Aの表とBの表を見比べていただいて、Bの表の四日間、印を付けておきましたが、ここだけアイ...全文を見る
○市田忠義君 実は、Bの表の四日間というのは三重県の立入検査の日を含んだ数日間なんです。Cの表は、昨年環境省が工場視察を行った直後であります。すなわち、二〇〇三年三月から二〇〇五年四月の製造中止までの間は、いわゆるリサイクル商品と偽っていたフェロシルト、これに四日市工場全体の廃液...全文を見る
○市田忠義君 経済産業省は重大な問題ととらえてそういう指導も行われたわけですが、私は、石原産業に重大な責任がある、これはもう論をまたないと思うんですけれども。  環境省にお聞きしたいと思うんですけれども、三重県の責任について環境省はどうお考えか。大臣はどういうふうに認識しておら...全文を見る
○市田忠義君 三重県にも問題があったと考えるかと聞いたわけですが、今、事実上問題があったというふうに言われたと受け止めたいと思います。  三重県の検討委員会では、立入調査による実地確認、品質管理のための定期的なチェック、リサイクル製品の安全確保のための提言を行っているわけですが...全文を見る
○市田忠義君 分かりました。  要するに、それぞれの自治体に任せるという御答弁ですが、私、企業性善説の立場では駄目だということが今度の件で非常にはっきりしたというふうに思うんですね。どうしても公のチェックが必要で、この再生利用を推進している国がその安全性の確保に万全を期すために...全文を見る
○市田忠義君 環境省はその後の同じ年の四月十三日に石原産業四日市工場を視察していますが、どういう角度で調査されましたですか。簡潔にお答えください。
○市田忠義君 昨年二月に要望を受けた際に酸化チタンの廃棄物を原材料としているということは環境省も認識しておられたわけですから、四月十三日に工場視察した際にどうして廃棄物と見抜けなかったのかと。原材料に有害性のあるものを含んでいるんだから、廃棄物でないかどうかの視点が求められていた...全文を見る
○市田忠義君 それは後のことなんですよ。その当時は放射性物質が含まれているかどうかという調査しかやってないんですよ。その問題について責任回避したら駄目だと思うんですよ。私は、環境省はこの間廃棄物該当性の判断について「行政処分の指針について」という文書を繰り返し判断基準示しているけ...全文を見る
○市田忠義君 大臣も同じ認識ですか。企業と自治体任せで、環境省としては物を言うつもりは全くないと。国の判断ミスや事態の掌握が遅れて、調査に行ったけれども産業廃棄物かどうかということについてきちんとした判断も下さず、遅れているわけですから。私、先ほどから言っているように、石原産業が...全文を見る
○市田忠義君 環境省には何の責任もないと、恐るべき答弁がされたということを確認しておきたいと思います。  最後に、もう一問だけ聞いて終わります。  今回の事件は、全くの産業廃棄物をリサイクル商品だと偽って堂々と流出さして、しかも三重県がそれを認定することによってお墨付きを与え...全文を見る
○市田忠義君 質問にお答えにならなかったわけですけれども、現状では有害物質を含んだ廃棄物の資源化は原則禁止しないと、幾らでも網の目をくぐって悪いことがやられるよということを言っているわけで、リサイクルの推進には我々も賛成なんですよ。賛成なんだけれども、放射性物質や有害な重金属を含...全文を見る
○市田忠義君 私は、環境省として事件を重く受け止めて、石原産業と関係の県だけの責任だというふうに見ないで、やっぱり環境に責任を持つ省として、再びこういうことが起こらないように、廃棄物の定義の在り方、徹底、安全性が確保されたリサイクル制度のための指針作りなど真剣に取り組むことが不可...全文を見る
03月30日第164回国会 参議院 環境委員会 第7号
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○市田忠義君 国立環境研究所というのは日本の環境政策の科学的基盤を支えている中核的機関であります。その役割、使命はますます重要になってきているというふうに思います。  そこで今日は、限られた十分という時間ですので端的に、今回の法改正のメリット、有意性として強調されている幾つかの...全文を見る
○市田忠義君 今お話がありましたように、〇四年度で見ますと、非常勤の職員が全体の四割近くを占めている。また、任期付研究員も年々増えています。非常勤や任期付の研究者の人たちは大変苦労しながら研究されているわけですが、不安定雇用がずっと続くんじゃないか、研究者も使い捨ての時代のようだ...全文を見る
○市田忠義君 任期の更新などは、研究者にとって当面の問題としては悪いことではないと思うんです。しかし、常勤者とは根本的に違うわけです。やっぱり身分が安定してこそ長期的かつ公益的な視点で地道な研究も安心して取り組めるというのが研究者の皆さんの実際の声であります。  もう一つ、地道...全文を見る
○市田忠義君 私たちは元々、研究所が国立から独立行政法人に移行するときも反対をいたしました。そのときの懸念が、この間、実際に明らかになってきているというふうに思います。  これも実際に研究者の声を私聞いてきましたが、この五年間を振り返れば、事務作業だけが以前より増えて多忙になっ...全文を見る
○市田忠義君 もう時間がなくなりましたので終わりますが、私は、小さな政府という掛け声の下に一律に非公務員化との結論だけを押し付けて、そもそも効率で測れないものを測ろうとする、これは、この五年間の矛盾を更に拡大して深くするものにほかならないというふうに思います。成果に追われ、今デー...全文を見る
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人国立環境研究所法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  反対する第一の理由は、国立環境研究所職員の非公務員化が、小さくて効率的な政府づくりのための行政機能のスリム化、効率化を理由にした国民の健康や安全に対する...全文を見る
04月25日第164回国会 参議院 環境委員会 第8号
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○市田忠義君 今大きな問題になってます環境省の随意契約問題に絞って幾つかお聞きしたいと思います。  一般的に言って、随意契約が不適切に行われた場合、談合と同じような弊害をもたらしますし、税金の無駄遣いにもつながります。会計法上は、中央省庁が契約を結ぶ際には、業者との癒着をなくし...全文を見る
○市田忠義君 伝えられているところによりますと、六月中に見直しということを言われているそうですけれども、私は遅いと思うんですね。これ、急いでやるということと、それから地方環境事務所だとか自然公園事務所も含めた環境省全体の契約について、一般的な研究の依頼調査なのか、あるいは先ほどお...全文を見る
○市田忠義君 めどは環境省としてはいつごろまでですか。
○市田忠義君 じゃ、別の話に移しますが、過去五年間で環境省の元幹部が再就職している公益法人のうち、随意契約金額が多い順番に、一位から五位まで法人名と合計金額を述べてください。
○市田忠義君 随意契約金額が一番多いのは今お話がありましたように自然環境研究センターですが、ここの副理事長さんは元環境省自然保護局長が務めておられます。このセンターの〇四年度の受託事業収入の全事業収入に占める割合と環境省からの随意契約収入の割合がどうなっているか、数字だけお答えく...全文を見る
○市田忠義君 今お話がありましたように、自然環境研究センターの〇四年度の受託事業収入というのは十五億六千万で、約、これは全事業収入の九二・五%、そのうち環境省の随意契約は三〇・七%を占めている、そういう公益法人であります。  そこでお聞きしますが、この公益法人の常勤の専務理事を...全文を見る
○市田忠義君 この方は、東京環境工科学園の理事長をしておられます。昨日、学園に電話して直接お聞きしたら、そういう人がいらっしゃると。ところが、いただいた資料には、ほかの人は全部兼職している場合仕事の名前が書いてあるのに、山瀬一裕氏だけは全く書いてありません。これはいただいた資料で...全文を見る
○市田忠義君 先ほど兼務しているかと言ったときには、個人にかかわることだから言えないと。今は、非常勤で無給だという説明がありました。  今お話がありましたように、この研究センターは〇三年度、民間に十一名、〇四年度は民間に二十四名、官公庁には十六名なんですけれども、非常に民間への...全文を見る
○市田忠義君 この学園の学科概要というのを読んでみますと、渋谷の本校では、環境省OBや自然環境研究センターからの講師を迎え、社会が要求する知識や技術を基本から応用まで徹底的に指導していると。大変私は不透明、不明朗な状況があるというふうに思うんです。もちろん、同学園は学校法人ですか...全文を見る
○市田忠義君 私はその学園がふまじめかまじめかなんて言っていないし、ニコルさんが講師をしていることもよくよく知っております。  受託事業収入が全事業収入の九二・五%を占めているこのセンターが、同センターの専務理事が理事長をしている学園に人材を派遣するなどして年間四千四百五十三万...全文を見る
○市田忠義君 四月十四日の日に、私この問題を質問しようと思ってレクをやりました。それで、この自然環境研究センターが民間企業に出資していないかどうかということをレクで言いましたら、調べて後で文書で回答いたしますと。ここに文書を持ってまいりました。その文書によりますと、遠いから見えな...全文を見る
○市田忠義君 よくワープロのミスだなんて、あなたは白々しくね。質問をするためにわざわざレクやって、その場で言い間違えるということはありますよ、調べた上で文書で部屋にお知らせしますと来た文書がこれですよ。これ、ワープロの打ち間違いなんですか。すぐにそれなら気付いて連絡すべきじゃない...全文を見る
○市田忠義君 改めて調べてくださいよ。ミスだったらミスで、やっぱり最初からそういうふうに、お互いに真剣に質問しているわけですから。ただ電話のやり取りだけじゃなくて、あなた方から、調べた上でちゃんと資料を送りますと言って、送った資料で私たち質問を準備しているわけですから。しかも、も...全文を見る
○市田忠義君 先ほど六月をめどに内閣全体として見直しするということを言われましたけれども、私はその際に、公益法人の設立許可及び指導監督基準と運用指針、これに反した実態がないのかどうか、今のやつは実務上のワープロのミスだとおっしゃいましたけれども、そういう問題にもメスを入れて、すべ...全文を見る
○市田忠義君 例えば日大の大学院の有川教授は、随意契約が多く占められているというのは常識的には考えられない、随意契約が不適切に行われれば談合と同じ弊害をもたらす大きな問題だという指摘をされていますし、千葉大の新藤教授は、随意契約で一定のお金が行くという関係をつくることで役所側は天...全文を見る
04月27日第164回国会 参議院 環境委員会 第9号
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○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。  最近ますます深刻になっている鳥獣による農林水産業被害を防止するということは大変重要になっています。そのためには、個体数の適切な維持と同時に、被害の防除のための施策を講ずる、さらに、より根本的には鳥獣が山の中の豊かな自然環境の下で野生動...全文を見る
○市田忠義君 哲学、理念から今度ちょっと具体的な問題に入りますけれども、午前中他の委員からも指摘がありましたが、二〇〇二年の法改正の際の附帯決議で、とらばさみ及びくくりわなについては錯誤捕獲のおそれや殺傷の危険性が高いと、したがって法定猟具から除外することについて検討するというこ...全文を見る
○市田忠義君 もう果たしてそれで安全だろうかというふうに思うんですけれども。例えば、仕掛けたわなを少なくとも一日一巡してチェックしなければならないわけですけれども、そうすると、おのずと設置可能なわなの個数にも限度があるはずだと思うんですけれども、例えば、有害駆除の場合も規則に明記...全文を見る
○市田忠義君 とらばさみなどの危険なわなが現在ホームセンターや通信販売でだれでも簡単に入手できるようになっているわけですけれども、何らかの販売規制を行う必要があると思うんですが、その点についてはいかがでしょう。
○市田忠義君 ハンターが高齢化して減少しているという下で、結局わな猟で農民自身が自ら自衛せよと、結局そういう考えなんですね。もちろんそれだけではないと思うけれども、そういう考えですか、環境省は。
○市田忠義君 鳥獣による被害から農作物を守るためには、自ら自衛してでも対処しなければならないと、そう考えている農民の方が多いことは我々も承知しています。  ただ、本来の仕事である農業をやりながら、それだけでも大変なのに、鳥獣の追い払いだとか捕獲などのためにわなを仕掛ける、毎日見...全文を見る
○市田忠義君 農水省の有害鳥獣対策関係予算、いただいた資料によりますと、例えば林野庁の森林環境保全整備事業、これ〇五年は、もちろん内数ですけれども、五百四億七千九百万円、〇六年三百九十七億六千五百万円、減っているわけですね。それから、強い林業・木材産業づくり交付金、先ほどお話しに...全文を見る
○市田忠義君 予算は十分なんだけれども制度を知らないから使っていないという、そういう認識ですか。ですから啓蒙をやるということですか。
○市田忠義君 なぜこういう国や地方自治体からの補助がなかったと答えているかというアンケートの背景にあるものを、単に制度を知らないからそうなっているのか、実際に別の理由があるのか、それはやっぱりきちんと調べて、金額は十分なんだと、それを使わないだけだと、申請がないからだと。それは何...全文を見る
○市田忠義君 必ず分析していただいて、その背景に何があるか、どういうことが必要かということを是非やっていただきたいというふうに思います。  次に、野生鳥獣による農作物被害に対する補償についてお聞きしたいと思います。  これも農水省の資料によりますと、二〇〇四年の被害額は二百五...全文を見る
○市田忠義君 時間がないので、もう一問聞きたかったんですが、是非そういう、市町村が助成したり国が共済掛金の一部を負担しているわけですから、国の支援策を更に改善するなり農業者の負担の軽減のための努力を一層図るように検討していただきたい。  最後に、大臣に一問お聞きしたいんですけれ...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
05月08日第164回国会 参議院 環境委員会 第10号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今日は、四人の参考人の皆さん、大変貴重な御意見ありがとうございました。  近年、鳥獣による農業、林業の被害というのが大変増えています。農水省の調査でも農作物被害だけで二百億円を超えると言われていますし、さらに農作物の被害だけではなくて民...全文を見る
○市田忠義君 時間が来ましたので、終わります。
05月09日第164回国会 参議院 環境委員会 第11号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  昨日、参考人質疑が行われましたが、四人の参考人の意見陳述を聞いていまして、皆さん方に共通していたのは、鳥獣による被害防止や保護のためには専門的な知見を有する人材の育成、活用が大変重要になっているという点にあったと思います。  今年二月に...全文を見る
○市田忠義君 その後の調査はありますか。
○市田忠義君 人材育成が必要だと言いながら逆に減っているわけですね。どうして、これが人材育成なんですか。
○市田忠義君 昨日の参考人質疑でも島根の中山間地域研究センターの活動をお聞きしました。あるいは兵庫県の森林・野生動物管理センター、非常に積極的な活動をやっておられますが、都道府県の間で大変なアンバランスがあって、全体として余りにも人材確保が少ない状況にあるのは事実だと思うんです。...全文を見る
○市田忠義君 大半が、圧倒的部分がハンターということになっているわけです。鳥獣保護員というのは鳥獣保護区、休猟区、猟区、店舗等の立入検査権を職務権限として持っているわけで、専門的な知識を持った者の採用、人材育成がますます私は重要だと思います。  昨日もお聞きしてなるほどと思った...全文を見る
○市田忠義君 先ほど紹介した京都と兵庫の農業団体が主催して開いたシンポジウムなんですが、そこで、私は京都の出身なんですが、京都の宮津地方森林組合の組合長をやっている岡田一郎さんという方がおられますが、パネラーの一人としてこういう発言をされています。獣害から村を守るというのは一言で...全文を見る
○市田忠義君 これは大変喜ばれていて、かつこの事業は地球温暖化防止にもつながると期待されているんですけれども、たしか実施期間が二〇〇六年度までだったと思うんですが、これ延長をしてほしいという要望もかなり強いんですが、その方向での検討を是非お願いしたいと思うんですが、いかがでしょう...全文を見る
○市田忠義君 前向きに検討すると理解していいんでしょうか。
○市田忠義君 後ろ向きの検討にならないように、是非実際にこういうことに携わっておられる方の意見をよく聞いていただいて、是非期間の延長を御検討いただきたいというふうに思います。  もう一つお聞きしたいんですけれども、先ほど紹介したシンポジウムで、一年間にシカを七百頭捕獲する夜久野...全文を見る
○市田忠義君 私も、当面の緊急対策というのは否定すべきではないと、実際の被害から守るために様々な策が必要だということは認識しております。  二〇〇二年七月の衆議院環境委員会での附帯決議で、野生鳥獣の生息地である森林や里山などの維持・保全を進めるということが挙げられているわけです...全文を見る
05月18日第164回国会 参議院 環境委員会 第13号
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○市田忠義君 CDMの制度というのは、途上国が持続可能な開発を達成し、先進国の持続可能な開発に貢献することを支援する、並びに先進国の約束の遵守、すなわち六%削減の国際的な約束の遵守を達成することを支援することを目的とすると、こうなっています。  そこでお聞きしたいんですが、政府...全文を見る
○市田忠義君 わずか五件で物すごい数を占めるわけですけれども、そのフロン破壊事業のうち三菱商事と新日鉄が中国で行う事業、これ二〇一二年末までに何万トンの排出権取引量が発生するでしょうか。
○市田忠義君 今おっしゃったように、五千五百万トンを上回る世界最大のCDM事業であります。  ちょっと分かればお答え願いたいんですが、この約五千五百万トンの排出権、これは新日鉄がその一部を購入して、三菱商事がCO2削減を必要とする企業に販売する、そういう計画になっています。この...全文を見る
○市田忠義君 一トン当たり例えば六ドルとすると約三百三十億円、今例えば七ドルだと、もう更に莫大な利益になるわけですけれども。  次にお聞きしますが、HFC23、これはオゾン層は破壊しないが温暖化係数が高い代替フロンですけれども、このHFC23の破壊費用、一トン当たり何ドルぐらい...全文を見る
○市田忠義君 HFC23破壊の削減コストというのは非常に安い、低いんですよね。それに比べて排出権取引相場というのは、先ほど定かではないけれども一トン当たり七ドル云々ということも言われている。すなわち、クレジットを売って莫大な収益を得ることになると。  そこで、私はお聞きしたいん...全文を見る
○市田忠義君 今言われましたように、先進国では一九九六年に凍結、二〇三〇年までに全廃と。途上国は二〇一六年までに凍結し、二〇四〇年に全廃すると。すなわち、先進国では生産できないけれども途上国では生産できる。このことが途上国へのHCFC22生産の移転となっているわけですけれども、H...全文を見る
○市田忠義君 そうすると、純然たる新規への事業はCDMというのは認められないと、既存のやつは可能だと、そういうことですか。
○市田忠義君 もう一度お聞きします。端的にお答え願いたいんですが、莫大な利益を得る新規プラント建設に伴うHFC23の破壊に日本はCDM事業を適用するのかしないのか、これはいかがですか。
○市田忠義君 これは、CDM理事会は今継続審議中の問題であります。ただ、昨年十二月の締約国会議では、先進国に対して、途上国におけるHFC23破壊事業はCDM以外の財源から資金支援を行うべきだと、そのことを奨励するということが言われています。  それはどうしてかというと、新規のH...全文を見る
○市田忠義君 NGOは、昨年十二月の締約国会議でも、例えば炭素固定や新規HCFC22施設でのHFC23破壊事業をCDM事業として認めることには基本的に反対だという態度を示しています。  ですから、新規のHCFC22の生産プラントでのHFC23破壊事業をCDMから除外するとか、取...全文を見る
○市田忠義君 途上国でHCFC22の生産、消費を増加させるということは、途上国での全廃を遅らせ、これは凍結一六年で全廃四〇年ということですから、途上国での全廃を遅らせて国内規制導入を阻害する可能性があるんじゃないかと思うんですが、その辺はいかがでしょう。
○市田忠義君 途上国のフロンメーカーがHFC23の回収・破壊設備を導入しなくなる、又はノンフロン代替への転換の私は阻害要因にもなりかねないと思うんです。途上国の持続可能な発展に寄与するといいながら、莫大な追加的利益を得るフロン破壊事業が進められると、逆に途上国での持続可能な再生可...全文を見る
○市田忠義君 先ほど岡崎委員からも指摘がありましたけれども、ドイツ政府やドイツ技術協力庁は、NGOのゴールドスタンダードのお墨付きをもらったクレジットを市場価格よりも高値で購入しているわけですね。ですから、やっぱり途上国の持続可能性に貢献するクレジットを選択して取得すべきだという...全文を見る
○市田忠義君 私が今日一番言いたかったのは、この日本の一・六%枠のクレジット取得のために途上国の持続的な発展を阻害するようなことがあってはならないと。莫大な利益を上げるために環境汚染物質を大量に生産する、そんなことのためにCDMを活用してはならないと。京都メカニズムの活用というの...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
05月23日第164回国会 参議院 環境委員会 第14号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今日は、三人の参考人の皆さん、貴重な御意見ありがとうございました。  まず、田中参考人にお伺いいたします。  事前にいただいた資料で、二〇〇五年北東アジア経済会議での報告で、排出権を獲得する立場から、やはり質のいいプロジェクトを求めて...全文を見る
○市田忠義君 明日香参考人にお伺いしますが、政府が承認したCDMのプロジェクト、これは早川参考人もおっしゃいましたが、種類がフロン破壊やメタン回収処理などに大変偏っているということと、地域的にもラテンアメリカ、アジア太平洋に偏っているわけですが、途上国の持続可能な発展に貢献して地...全文を見る
○市田忠義君 早川参考人にお伺いしますが、今日のお話の中で、安易に京都メカニズムに頼ることは将来世代に大きなツケを残すことになるということをおっしゃいました。もう少し詳しく、具体的にはどういうことかと。それからもう一点、環境的にも経済的にも持続可能な開発に役立つようなプロジェクト...全文を見る
○市田忠義君 先日のこの委員会で私、CDMによるフロン破壊事業の問題を取り上げました。その際に、政府が承認している四十数件のプロジェクトの中で、たった五件のプロジェクトの五年間の排出権量は一億五千万トンで、全体の五六・三%を占めていると、フロン破壊事業だけで。しかも、約十億円程度...全文を見る
○市田忠義君 時間がありませんが、もう一問だけ、明日香参考人に。  日本経済新聞の紙上で、途上国やアメリカの不参加や国際競争力への影響を理由に日本が目標達成の手綱を緩めたり、将来の枠組みにおける自らの削減義務の軽減を主張したりしない、そういう行動が大事だということをおっしゃって...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
05月30日第164回国会 参議院 環境委員会 第15号
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○市田忠義君 前回の質疑で補足性の原則が規定されている京都メカニズム問題についてお聞きしましたが、今日は削減目標達成の中核とも言うべき国内対策のうち、電力事業のCO2削減対策についてお聞きしたいと思います。  まず数字の確認ですが、一九九八年度以降の電力事業におけるCO2排出量...全文を見る
○市田忠義君 二・八五億トンから三・六四億トンに増加していると。  次に、また数字の確認ですが、じゃ、九八年度以降の電力事業におけるCO2排出原単位の変化はどうなっているでしょうか。
○市田忠義君 今御説明がありましたように、電力は、二〇%削減の目標を掲げながら、九八年度の〇・三五六キログラムをピークにどんどん高くなって、二〇〇四年度が〇・四二一キログラムと。これは達成計画の中でも十分な対策が必要だということを言われている点であります。  じゃ、一九九〇年度...全文を見る
○市田忠義君 これも九〇年の二千七百万トンから七千数百万トンに増えていると。この増加分のCO2排出量は約九千百五十万トンと言われております。今の数字から明確なように、電力事業のCO2削減対策は極めて不十分だというのはもうこの数字からも明らかだというふうに思います。  そこでお聞...全文を見る
○市田忠義君 ここは排出量取引の活用はあったけれども、具体的な削減量は盛り込まれていなかったと。だから、環境省は恐らく経産省に、政府のCO2削減目標との整合性が取れないということを主張されたはずだと思うんです。  こういうシグマパワー山口の事業計画のように電気を電力会社を通さず...全文を見る
○市田忠義君 含まれないということを今明言されました。  こういう、このPPS、特定規模電気事業による石炭火力発電所というのは、ほかにも福島県いわき市に出力四十万キロワットの小名浜火力発電所が控えています。今環境アセスの方法書の手続中ですが、こういうPPSでの発電所計画は、いわ...全文を見る
○市田忠義君 これも特段示されていないということが明らかになりました。ところが、地方自治体の条例では、このPPSに対して具体的な削減対策を求めておるところが幾つかあります。  ちょっとお聞きしたいんですが、東京都や大阪府の条例では、このPPSについてCO2排出係数を改善する取組...全文を見る
○市田忠義君 自治体ではそういう形で条例でPPSについてもきちんとした削減対策を組んでいると。  そこで、私、大臣にお聞きしたいんですけれども、先ほど小林さんに確認したように、達成計画でも具体的な削減策が示されずに、電力業界の自主行動計画の枠にも入っていない。幸いシグマパワー山...全文を見る
○市田忠義君 排出係数のことは後でお聞きしようと思っていたのに先に答えられて、後の質問がやりにくいんですけれども。  言いたかったのは、一般電気事業者以外の事業者に対してもきちんとした削減対策を求めるべきではないかと、自主性に任せるだけではなくてですね。局長はどうですか。
○市田忠義君 排出係数の話はさっき出ましたので、そこへ飛びたいと思いますが、たしか今年の四月から、各電力事業者が発電時に排出するCO2量を公表するという制度が始まりました。  それで、たしか、これまでは電力会社と契約している場合は〇・三九一、PPSの場合は〇・五五八という一律の...全文を見る
○市田忠義君 この〇・五五キログラムという排出係数は、電力事業の排出原単位の〇・四二一キログラムの一・三二倍に当たるわけですけれども、排出量の少ない係数に一本化するんじゃなくて排出量の多い係数に一本化するということは、排出係数の高いPPSの石炭火力を事実上容認することにつながるん...全文を見る
○市田忠義君 〇四年度の政府の事業や事務に伴い排出された温室効果ガス、これは前年度比で四・五%増えたわけですけれども、その主な原因は何ですか。
○市田忠義君 今二つ目に理由を挙げられた入札制度ですね。結局、電力事業の規制緩和で新規参入が非常に増えると。そういう中で、当然価格の安い方が落札するわけですから、入札制度の中で、価格は安いがCO2排出量が多いという石炭火力発電、この利用量が増えたということが政府の事業や事務に排出...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
06月01日第164回国会 参議院 環境委員会 第16号
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○市田忠義君 フロン類の排出に対してどのように取り組むかということは、オゾン層保護という点からも地球温暖化防止の面からも、両方の面で非常に重要な課題だと思います。  最初に、幾つか実態について数字上の確認をしたいんですが、質問時間もそう長くありませんので、お聞きした数字だけ端的...全文を見る
○市田忠義君 オゾン層破壊物質からの転換で今後急激な増加が見込まれるHFC等三ガスですけれども、その中でHFCの出荷量の推移について、二〇〇二年の出荷推計量が基準年の一九九五年と比較した場合、CO2換算でどうなっているでしょうか。
○市田忠義君 一番新しいデータで二・九倍というお話でした。  次に、HFC等三ガスについて、現状対策と、追加対策を講じた場合、二〇一〇年の排出量の見通しですけれども、直近の二〇〇四年と比較した場合、CO2換算でどれぐらいになるでしょうか。
○市田忠義君 排出予測で二〇〇四年比二一七・九%になるかと思うんですけれども、産業界の自主動計画に基づく二〇〇四年度排出分について、総括フォローアップでも、有効な対策が取られない限り、近い将来における排出増は避けられない状況となっているというふうに述べていますが、この排出対策とし...全文を見る
○市田忠義君 今回の法改正では回収を強化するということになっていますが、その対象となるHFC等がどこにどれだけ存在するかは把握されているんでしょうか。
○市田忠義君 実態は把握できていないというお答えでした。  フロン回収推進方策検討会の報告書を読みますと、回収を確実に行うためには可能な限り所有者から届出を出させるような方策を検討することが望ましいと、こう述べられています。  機器設置の際、若しくは建物解体前に届け出る制度を...全文を見る
○市田忠義君 自主行動計画についてのフォローアップを見ますと、HFC等製造分野、半導体製造分野では、ここ数年の間、削減が十分でないと、そういう報告が続いて、改善の方向が見られない。  結局、私は、自主的な取組に任せるんじゃなくて、ヨーロッパなどでやられているように、拘束力を持つ...全文を見る
○市田忠義君 どうして産業界の自主的な取組に任せていては駄目かと。例えばこういうことを言われているんですね。二〇〇四年分のフォローアップを見ますと、HFC等製造分野からは、早めに目標を達成すれば更に厳しい削減を求められる、正直者がばかを見ると、こういう発言が公然と行われているわけ...全文を見る
○市田忠義君 今お話がありましたように、東京都の場合、都が指導、助言を行う、そして取組結果が社会的に評価されることによってより高い水準の削減を達成する仕組みへと制度強化を行って、しかも事業所ごとの温室効果ガス排出量と削減目標について評価をした上で公表をしていると。これは、当初の制...全文を見る
○市田忠義君 少し大きな話になりますけれども、地球が生まれて四十六億年、生命体が生まれて三十五億年。当時は海の中。これは温度が高過ぎ、あるいは紫外線の直撃を受けると。陸上で生命体が生存することができるようになったのは四億年ぐらい前だと思うんです。言わば三十億年ぐらい掛かって生命維...全文を見る
06月06日第164回国会 参議院 環境委員会 第17号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今回の法改正の目玉の一つと言われている事業者が市町村に資金を拠出する仕組みの創設、この問題に絞ってお聞きします。  法案の説明によりますと、市町村が質の高い分別収集を実施した場合、再商品化の質の向上等により事業者による処理コストが低減さ...全文を見る
○市田忠義君 所沢市に聞きましたら、容器包装プラスチック一トン当たりの自治体の収集、選別保管の処理コストは十一万三千円、これに対して特定事業者の委託単価は七万三千円ということでした。  今度の法改定は、分別基準を見直し、厳格化、細分化することでこの委託単価を低減すると、そういう...全文を見る
○市田忠義君 分別基準を見直し、厳格化、細分化した場合、事業者の発生抑制や再商品化費用負担、市町村の排出抑制や分別収集、選別保管費用負担、これはそれぞれ増えるのか減るのか、簡潔にお答えください。
○市田忠義君 再商品化の単価が仮に五%から一〇%減少すると仮定すると、三十億から六十億円というふうに言われているわけですけれども、しかし、自治体の収集選別費用というのが環境省の発表でも推計で三千億と、言わばその一%にすぎないわけで、法改正の趣旨からいうと、事業者の再商品化費用負担...全文を見る
○市田忠義君 汚れのひどいプラスチックを除いて分別収集を行うということになるわけですね。  それじゃ、もう一つ、分別基準の厳格化、これは具体的にどういうことですか、簡潔に。
○市田忠義君 それは、いわゆる例えばDランクなんかは引き取らないということも含まれるわけですね、厳格化ということは。
○市田忠義君 大臣にお聞きしますけれども、分別基準でいわゆるポリプロピレン、ポリエチレン、PP、PEですね、それから白色トレーその他の素材を分別して収集する、また容リ協会がDランクと評価している一二%分、これについて引取りを拒否する、そうすると再商品化の質が向上され処理コストが安...全文を見る
○市田忠義君 問題は、確かに事業者の再商品化費用が少なくなって市町村に配分する拠出金が幾らか出てくる、しかし素材別に分別収集して選別保管する費用、それから引取りを拒否された場合のDランクの一二%、まだこれは確定していないということですが、そういうことも検討するというお話でしたが、...全文を見る
○市田忠義君 市町村が全部やっていたのを事業者もちょっと負担するようになったんだという、簡単に言えばそういう説明だと思うんですけれども、今後、全体としてプラスチック容器包装の分別収集、選別保管量が増大するという中で、自治体の費用負担はこれまで以上に私、増えると思うんですね。それに...全文を見る
○市田忠義君 所沢市に聞きましても、現状では容器包装プラスチック一トン当たりの収集経費が六万円、選別保管経費が五万三千、合計十一万三千円の処理コストが掛かっている、収集量の処理コストは七億七千五百十三万円、これ以上に質を高めるとなると、現在七人の選別体制を増員するなど、人件費、施...全文を見る
○市田忠義君 全然自治体の実態を私はつかんでおられないというふうに思うんですね。  例えば所沢市、どう言っているかというと、資源化すれば貧乏になると、自治体は。しかし、自治体の責務としてやらざるを得ない。今回の見直しに期待はあったけれども、自治体負担については事業者に押し切られ...全文を見る
○市田忠義君 具体的に言いますと、こういうことを日本経団連は見直しに当たって提案しています。一つは、プラスチック製容器包装廃棄物の扱いを見直し、汚れなどが付着していないもののみを分別収集し、再商品化を行うこと。二番目、分別基準適合物について、異物混入などの基準を法令で規定し、それ...全文を見る
○市田忠義君 時間が来ましたから終わりますが、次回また質問したいと思います。     ─────────────
06月07日第164回国会 参議院 環境委員会 第18号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今日はお三人の参考人の皆さん、お忙しい中をありがとうございます。  今度の法改正で、市町村が質の高い分別収集を実施した場合、再商品化の質の向上等により処理コストが低減されると、そういうことから分別基準適合物の質的向上ということを政府は言...全文を見る
○市田忠義君 鈴木参考人にもう一問お聞きしたいんですけれども、先ほどのお話で、容リ法で現場はどう変わったかということで三つ挙げられましたが、一つはごみが減ったという実感がない、第二に自治体の財政負担が大きくなっている、第三に消費者のリサイクル意識が後退していると。その中で、今まで...全文を見る
○市田忠義君 同じ質問で申し訳ありませんが、今度の法改正で、市町村の費用負担が結局増大することになるんじゃないかという問題について、倉阪参考人や大井参考人はどのように見ておられるか。済みませんが、簡潔によろしくお願いします。
○市田忠義君 最後の方になるとどうしても質問がダブってやりにくくて、お答えになる方も、申し訳ないんですけれども、同じ質問でも少し角度を変えて答えていただくと有り難いなと。  拡大生産者責任について、倉阪参考人は先ほどかなり詳しくお話しになりましたけど、改めてお三方に。  どう...全文を見る
○市田忠義君 御協力いただいて二分残りましたが、終わります。
06月08日第164回国会 参議院 環境委員会 第19号
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○市田忠義君 中央環境審議会の廃棄物・リサイクル部会の中間取りまとめですが、その中で市町村及び特定事業者の費用負担の対応についてどのように記述されているか、簡潔にお述べください。
○市田忠義君 西宮市の場合ですが、ペットボトルの収集量五百二十五トンのうち、八八・七%の回収率で四百六十五トンを指定法人に引き渡しています。ペットボトル収集経費は七千二百十九万五千円、選別保管管理費が一千三百五十八万九千円、合計八千五百七十八万四千円。そのうち特定事業者の負担額が...全文を見る
○市田忠義君 これだけではないにしても、これも大きな要因だというふうに確認していいかと思うんですが。  じゃ、お聞きしますが、日本経団連、昨年十月に「実効ある容器包装リサイクル制度の構築に向けて」という見解を発表しました。その中で、中環審の中間取りまとめの費用負担の見直しについ...全文を見る
○市田忠義君 結局、事業者に分別収集費用の全部あるいは一部を負担させるべきとの意見は妥当性を欠くと、反対だという表明を日本経団連は行いました。  また、この表明の中で、「地方自治体が行う分別収集費用の一部を事業者が負担すれば、地方自治体が、効率的な分別収集・選別保管を行おうとす...全文を見る
○市田忠義君 今度の改定による事業者が市町村に資金を拠出するという制度は、市町村ごとの分別基準適合物の質やこれによる再商品化費用の低減額に着目して行うということになっている。これは間違いありませんよね。  結局、分別排出、分別収集の徹底ということになるわけで、汚れなどの付着して...全文を見る
○市田忠義君 やはり、市町村と消費者に責任と負担を転嫁したことに私はなると思うんです。  自治体の分別収集、選別保管の困難さ、これは昨日、三人の参考人の方が意見陳述をされましたが、とりわけその中でも、現場の人が生々しく分別収集や選別保管の困難さを述べられました。そういう困難さを...全文を見る
○市田忠義君 昨日、自民党、公明党が推薦された参考人の人も、民主党が推薦された参考人の人も、私どもが推薦した参考人、お三人とも、ニュアンスの違いこそあれ、今度の法改定で拡大生産者責任という考え方は盛り込まれなかったと、三人ともそうおっしゃっていましたよ。  私はお聞きしたいんで...全文を見る
○市田忠義君 それはあなたの勝手な解釈ですよ。排出の抑制と発生の抑制は違いますよ。そんなことは専門家であるあなたは御存じのはずですよ。  全国知事会、何と言っているか、昨年十二月。拡大生産者責任の考え方を徹底し、容器包装廃棄物の排出抑制、再使用が更に促進されるよう、市町村が負担...全文を見る
○市田忠義君 それだけで結構です。
○市田忠義君 私、経団連の要請をうのみにしてなんて一言も今日の質問で言っていないんですよ、先におっしゃったけれども。全国知事会がどう言っているかという話、全員加盟制の日弁連もこう言っているじゃないかと、どうして拡大生産者責任を盛り込まなかったのかと聞いたんです。どうして盛り込まな...全文を見る
○市田忠義君 もう全然認識違いますが、時間がないので、別の問題に移ります。  次は、ごみの有料化問題について幾つか聞きます。  各市町村への資金の拠出は、市町村ごとの分別基準適合物の質や、これによる再商品化費用の低減額に着目して行うと。こういう場合、消費者の分別排出を推進する...全文を見る
○市田忠義君 要件としないという確認しておきたいと思います。  じゃ、改正案の事業者の自主的取組を促進するための措置では、取組が著しく不十分な場合は勧告、公表、命令、罰則を設けています。その際、レジ袋の有料化を義務付けることはあるのかないのか。これも、レジ袋の有料化の義務付けを...全文を見る
○市田忠義君 義務付けるものではないと言いながら、事業者の判断の基準となるべき事項にはレジ袋の有料化の促進を規定しようとしておられる。消費者の十分な意向を聞かないまま、一方的に消費者への有料化の押し付けはやめるべきだと思いますが、いかがですか、その点は。
○市田忠義君 我々もレジ袋は減らした方がいいと、そう考えているんです、それはね。ただ、レジ袋の製造業者や小売業者の発生・排出抑制の取組を担保しないままで消費者にだけ負担を転嫁するのは問題だということを指摘しているわけです。  昨年五月に改正された廃棄物処理法に基づく基本方針に沿...全文を見る
○市田忠義君 自治体が判断することだけれども、国としてはそれを進めた方がいいという考えだということを今お述べになりました。  循環型社会形成推進交付金制度、こういう制度があります。市町村が地域計画を作成し、環境省はこの地域計画が廃棄物処理法の基本方針に沿ったものになっているかど...全文を見る
○市田忠義君 まあ、事実上の義務付けに等しいという話だと思うんですよ。  泉佐野市にちょっと聞いてきました。今年四月一日から可燃ごみ処理費用の有料化をこの泉佐野市は実施をしました。市当局はどう言っているか。老朽化が進む焼却場の整備のための交付金を国から受けるためにもごみ有料化が...全文を見る
○市田忠義君 昨日、名古屋市の方が参考人で来られましたが、二千数百回住民への説明会やっているわけですね。私は、住民への有料化の押し付けではごみ問題は解決しないと思うんです。有料化をしないで処分するごみの量を減らした名古屋市のように、やはり住民と自治体が協力して取り組むことが大事だ...全文を見る
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律の一部を改正する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりであります。  これより、その趣旨について御説明申し上げます。  内閣提...全文を見る
06月13日第164回国会 参議院 環境委員会 第20号
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○市田忠義君 環境省から提出されました随意契約の暫定的取りまとめについてお聞きします。  まず、随意契約金額の大きい五つの公益法人について、それぞれ、全体の件数のうち、何件が一般競争入札及び企画競争に移行できて、何件が随意契約によらざるを得ないか、お答えください。
○市田忠義君 随意契約によらざるを得ないのはわずか一一%ということを今おっしゃいました。この事実は、これでは十分と言えないまでも、思い切って見直せば一般競争入札に移行できるということを示しているわけで、今までできてこなかったのはどうしてですか。
○市田忠義君 説明になっていないと思うんですね。見直せばこれだけ随意契約によらざるを得ないものは少なくて済むと。ハードルを高くしたとおっしゃるけれども、どうしてこれまでできてこなかったのかと、大変疑問に思います。  それで、提出された環境省の契約一覧の中に、社団法人自然環境共生...全文を見る
○市田忠義君 この協会と随意契約をした〇四年度、〇五年度の件数と金額を教えてください。
○市田忠義君 これは、随意契約金額というのは協会の事業収入の実に九四・七%を占めています。  この協会に環境省のOBは何人いて、職員は何人いますか。
○市田忠義君 この協会、〇四年度、二千三百九十四万円の自然再生事業基本調査業務を受託していますが、時間の関係で、業務内容をごく簡潔に御説明いただけますか。
○市田忠義君 私が驚いたのは、その調査報告書はこれです。全体で四百十三ページありますが、そのうち二百七十七ページが自然再生技術の実施事例に関する調査研究、しかも百三十四の実施事例のうちホームページからの引用が多いというのが特徴です。例えば、釧路湿原の自然再生技術事例では釧路湿原自...全文を見る
○市田忠義君 私もう一つ驚いたのは、最後のページになるんですけれども、この調査報告書のまとめ、今後の課題のページ、これ一ページなんですね、たったこれだけ。  それで、大臣にお聞きしたいんですけれども、その結論部分に何と書いてあるかというと、できるだけ早くこれらの手法を分かりやす...全文を見る
○市田忠義君 念のためにちょっと紹介しておきますと、協会の受託事業費の二千六百五万円のうち、人件費が二千二百七十九万円、八七・五%を占めておると。そういう点からも、しっかり見直して私は一般競争入札をすべきだと。  次に、この協会と環境省が共同編集したこういう本があります。これは...全文を見る
○市田忠義君 この本の始めのところに、当時の小野寺環境省自然環境局長がなかなかすばらしいことを書いていらっしゃいます。「自然再生釧路方式が意味するもの」、そういうあいさつ文なんですが、その中で、「自然再生の取り組みは、ものを造る従来の公共事業とは異なり、人為による悪影響を取り除く...全文を見る
○市田忠義君 それでは、釧路湿原はラムサール条約の指定地域ですが、ラムサール条約の湿地再生の原則とガイドラインの原則十一、ここで事業の選択、設計、展開の際についてどう明記されているか、その部分を読み上げてください。
○市田忠義君 ラムサール条約のガイドラインの原則でも自然再生法でも、あるいはこの本のあいさつ文の中で前の局長さんも同じ立場のことを述べられています。ところが、この本の中に、いろんなことが書いてあるんですけれども、NPO法人のトラストサルン釧路の活動や事務局の杉沢さんのことが紹介さ...全文を見る
○市田忠義君 この方は湿原内に十五か所、百八十六ヘクタールを取得して、環境省とも協働関係にあるということがこの本の中にも明記されている、そういう方であります。  この本の中で杉沢さんが、社会経済活動によって損なわれた生態系を取り戻す、そういう自然再生は、自然が自らの力で生成、展...全文を見る
○市田忠義君 これは今年の五月一日付けの朝日新聞の一面ですけれども、釧路川、直線化五億円、曲げ戻し十億円という記事なんですけれども、この記事の中にも先ほど紹介した杉沢事務局長が、多数決などの議決はなく、いつの間にか了承されていたのが実態、我々民間は軽視されていると、今の自然を考慮...全文を見る
10月04日第165回国会 参議院 本会議 第5号
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○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、安倍総理に質問をいたします。  まず、総理の歴史認識についてであります。  昨日、我が党の志位和夫委員長が歴史認識をただしたのに対して、総理は、歴史の分析について政治家が語ることについては謙虚であるべきだと言って、まともに答えませんで...全文を見る
10月13日第165回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。  今、雇用を取り巻く状況というのは、かつて経験したことのないような異常な深刻な事態であります。これが格差社会の根本問題の一つにもなっているわけですが、まじめに努力して働いても働いても貧困から抜け出せない、そういう人が大量に増えている、社...全文を見る
○市田忠義君 国税庁に確認しますが、年収三百万円以下という極めて低い賃金の労働者がこの五年間でどれだけ増えましたか。
○市田忠義君 この五年間で百八十五万人増えたと。全労働者の四割近くなったわけですが、改めて総理、どうしてこういう低所得層が急激に五年間で増えたのか、お答えください。
○市田忠義君 働き方の価値観の違いと。希望してワーキングプアになりたい人がどこにいるかと。私は、現実を見ない暴論だと思うんです。  不安定雇用の若者がどういう働き方を望んでいるか。内閣府、二〇〇六年の国民生活白書、どう述べていますか。
○市田忠義君 もう数字が明確だと思うんですね。  非正規労働者というのは今千六百万人、そのうちの八割が年収百五十万以下なんですよ。しかも、不安定な働き方を強いられている人のほとんどは、今も話があったように、正社員で働きたいという希望を持っている。ところが、その希望がなかなかかな...全文を見る
○市田忠義君 私は現実をもっと直視していただきたいと。NHKのワーキングプアをごらんになったんだったら、どういうあれを見て感想を持ったかというのを自分の言葉で語っていただきたかったというふうに思うんですけれども。  あれは派遣や請負で働く人々に共通する姿であって、例外じゃないん...全文を見る
○市田忠義君 こういう事態を異常と思わないかと聞いたのに、どう認識されているんですか。異常と思うんですか。いかがですか。
○市田忠義君 私が今紹介したのは極端な例じゃないんです。氷山の一角なんですよ。だから社会問題化しているんですよ。そういう認識では、私は、今の実態、改善できないと思うんです。  こういう働かせ方を可能にしているのが派遣や請負そして偽装請負です。我が党は、この間、偽装請負問題でこの...全文を見る
○市田忠義君 何という企業ですか。
○市田忠義君 コラボレートが派遣していた受入先の企業はどこですか。
○市田忠義君 聞いていることがお分かりになっていないんじゃないですか。それは、コラボレートというのは労働者を派遣した会社なんです。受け入れた企業はどこですかと聞いているんです。
○市田忠義君 そういう姿勢だから問題がなくならないんですよ。どうして企業名公表できないのか。問題があるから調査に入ったんでしょう。駄目ですよ。
○市田忠義君 何という情けない姿勢かというのが浮き彫りになったと思うんです。  コラボレートというのは、クリスタルという人材派遣グループの中核的な企業ですが、このコラボレートは、実際は労働者派遣であるのに請負を装っていた。労働者派遣と請負では、労働者を実際に働かせているメーカー...全文を見る
○市田忠義君 全く質問を聞いておられないんですかね。ユーザー、それを受け入れた企業にとってはどう違うのかと聞いているんですよ。ちゃんと昨日も質問予告しておきましたよ。
○市田忠義君 まだ分かっておられないと思うんですけれども、派遣の場合には労働安全衛生にかかわる使用者責任がメーカー側には発生するんです、一応ね、ひどい働かせ方をさせられているけれども。そして、一年以上派遣が継続した派遣労働者に対しては、メーカー側は、直接雇用いたしますという申入れ...全文を見る
○市田忠義君 ということは、金貸し業までやっていたということが明らかになりました。  クリスタルグループというのは違法のデパート、そう言ってもいい名うての問題企業だ。ですから今度の行政処分にもなったわけですが、ただね、ここで問題なのは、そのコラボレートを使って偽装請負の一番の恩...全文を見る
○市田忠義君 厚生労働省に聞きます。  コラボレートから労働者の供給を受けていた企業はどこか、またどれぐらい受けていましたか。
○市田忠義君 余りにも無責任だと思うんですね。私は、クリスタルグループが一体どれだけのメーカーに何人労働者を供給していたかを示す資料を入手しました。それによると、全国で千九十一の事業所におよそ四万三千人の労働者を供給している。決して例外的なことじゃなくて、日本の製造業全体を深くむ...全文を見る
○市田忠義君 偽装請負と認定されたということは、要するに実態は派遣だったという認定を受けたということなんですよね。だから、製造業者に一年以上派遣した場合には、受け入れたユーザーは、いわゆるメーカーの側に新しい責任が生じますね。どういう義務が生じますか。
○市田忠義君 製造業者に一年以上派遣した場合にはメーカー側にどういう義務が生じるかと聞いたんです。
○市田忠義君 そういう義務が生じるんですよ。だから、偽装請負だったということは派遣だったわけですから、そういうことが分かったら、一年以上過ぎた場合には、正社員として働く意思がありますかという申し入れる義務が生じるんですよ。  私、総理は再チャレンジと度々言われます。働いている人...全文を見る
○市田忠義君 企業側、受け入れたメーカー側、企業側にも厳正な指導をやるということを総理言われました。確認しておきたいと思います。  次に、こういう事態が日本じゅうに広がったのは企業の要求だけじゃないんです。政府の後押しがあった。特に、二〇〇三年の労働者派遣法の改定で、それまで禁...全文を見る
○市田忠義君 二〇〇三年に労働者派遣法の改悪があって、製造業にも派遣労働者を雇い入れていいと。で、二〇〇四年から施行されたんです。そこから急激に増えている。実に十三倍ですよ、今の数でいきますと。この大本を正さない限り、幾ら総理が再チャレンジを叫んでも、今進んでいる異常な事態は決し...全文を見る
○市田忠義君 政府自身が懸念していたとおりの結果が出たわけであります。製造業への解禁で偽装請負は減るどころか一層蔓延することになったと。やってみて心配していたとおりの誤りがはっきりしたんだから、元に戻すべきじゃありませんか。
○市田忠義君 製造業にも派遣を認めたと、その結果どういう事態が起こっているか。  去年、東京労働局の調査で、派遣会社の法令違反と業務請負会社の法令違反はどれだけありましたか。
○市田忠義君 いわゆる法令違反が減るどころか、ほとんどの会社が法令違反だったということを今の答弁で認められたわけです。非人間的な働かせ方が横行しているのは自然現象ではない。その土台に労働法制の規制緩和があったということは事実が証明している。政府は全く政治の責任を感じていないし、こ...全文を見る
10月26日第165回国会 参議院 環境委員会 第2号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今日は、水俣病の被害者補償救済問題に絞ってお聞きいたします。  まず、最高裁の判決後、現在までで新たな認定申請者は何人になったか。そのうち申請者医療事業受給者は何人で、新保健手帳対象者数は何人になったか、数字を環境省お答えください。
○市田忠義君 最高裁の判決後、一万人近い新たな水俣病被害者が出ているということになります。  じゃ、最高裁判決後、国などを相手に損害賠償訴訟を起こした原告は何人になっていますか。
○市田忠義君 私、今年の五月一日に水俣病公式確認から五十年を迎えたということで水俣病犠牲者慰霊式が行われまして、参加をしてきました。献花もしてきたわけですが、そのときに宮本水俣市長とも懇談しました。その後、鹿児島県の出水市に出掛けて水俣病の患者さんとも懇談したんですが、その席上、...全文を見る
○市田忠義君 委員のなり手になる人が少ないというかないというのは、どういう理由でしょうか。簡潔に。
○市田忠義君 全く聞いていることに、どういう理由で委員のなり手がないのかと聞いたのに、まあ答えにくいんでしょう、いいです、時間がないから。  四千四百四十七人の被害者が認定を求めて申請しているのに、実に一年半以上も放置していると。これは申請者が法律に基づいて審査を受けるという権...全文を見る
○市田忠義君 前の大臣と違って非常に誠実に国の責任をお認めになったというのは、私、大事なことだと思うんです。四千四百四十七人の認定申請者をこのまま二年以上放置すれば、これまでの最高裁の判例からいっても、行政の不作為の違法行為という断罪を受けることになるわけです。  それで、水俣...全文を見る
○市田忠義君 広辞苑で圧力という言葉を引かれた方がいいと思うんですけれども。  実際に委員に委嘱された方が強烈な圧力を受けたとおっしゃっているんですよ。柳田邦男氏もおっしゃっているし、前の文部科学大臣の有馬さんも座長をやっておられましたけど、何のためにこの懇談会をやっているか意...全文を見る
○市田忠義君 これ十月十六日付け毎日新聞、柳田さんが、環境省から威圧もと、こういう見出しの新聞も出てるんですよ、直近にね。だから、もっと素直にお認めになった方が私はいいと思うんですね。  話を変えますが、環境省は最高裁判決でも認定基準の見直しを要請していないと、そこをお聞きした...全文を見る
○市田忠義君 そうなんです。争点になっていないんです。  さきに挙げた前の水俣市長の吉井さんはこうおっしゃっているんですよ。環境省は、認定基準には専門家による医学的根拠がある、それに最高裁も否定していない、一貫して主張しているけれども、その根拠とする中央公害対策審議会の答申から...全文を見る
○市田忠義君 最高裁は、その認定基準が是か非かを争った判決じゃないわけですから、損害賠償訴訟でしょう。公健法による処分取消しに関する訴訟だったら公健法による認定基準が是か非かという判断下すのは当たり前だけど、先ほど、もうそれは争われていない、争点ではないというふうに担当者もおっし...全文を見る
○市田忠義君 それでは認定審査会の委員のなり手は永久に生まれないですよ。説得は進んで間もなくいけそうだと楽観的なお話をされましたけれども。  私、最後に、先ほど紹介した元水俣市長、これは自民党なども含めて保守の推薦で市長になった方ですよ。その方がどうおっしゃっているか。環境省が...全文を見る
12月05日第165回国会 参議院 環境委員会 第3号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  この十一月に気候変動枠組条約第十二回締約国会議及び京都議定書第二回締約国会合が開催をされました。京都議定書第九条に基づく議定書見直しの議論の中で、第二回目の見直しを二〇〇八年に実施することが決定されました。途上国を含めた形で京都議定書全体...全文を見る
○市田忠義君 昨年の四月に産業界の自主的取組を中核とした京都議定書目標達成計画が閣議決定されました。しかし、〇五年度の排出量というのは九〇年比で八・一%も増加、このまま産業界の自主的な取組任せで六%削減目標が達成できるのか、私は厳しく問われているというふうに思います。  そこで...全文を見る
○市田忠義君 絶対額でも半減ですよね。投資比率でも〇一年が七・二%で〇五年が三・五%ですから、半分に減っています。  経済産業省にもう一つお聞きしますが、目的別設備投資の構成比で省エネ・新エネ、環境保全投資、この構成比は〇一年が何%で〇五年が何%か、環境保全、省エネ・新エネ、そ...全文を見る
○市田忠義君 今お話があったように、横ばいないしは後退と。公害防止設備投資の投資額でも投資比率でも半減と。一方、省エネ・新エネや環境保全投資が低位で横ばいをしていると。  大臣に改めて認識伺いたいんですけれども、これでは産業界がCO2の削減など環境保全に寄与しているとは言えない...全文を見る
○市田忠義君 大臣の前向きな答弁、是非その方向で努力をしていただきたい。確かに技術開発とかそういう努力はしていると思いますけれども、この投資額を見れば減ったり横ばいとか、そういう状況、投資額は半減ということになっているわけですから、よくこういう数字に現われている問題を直視して対策...全文を見る
○市田忠義君 是非早急に企業からの情報を把握して、データベースで公表できるように要請しておきたいと思います。  そして、既に公表されている環境報告書、環境会計ですね、これ掌握して、産業界の環境保全対策の強化に役立てるべきだと思うんですが、その点は大臣はいかがでしょう。
○市田忠義君 私は、石炭火力の増加などでCO2の排出原単位の悪化、総排出量の増加が進んでいる電力業界、ここの環境会計を基に環境保全コスト、環境保全効果などの状況を調べてみました。例えば関西電力、地球環境保全の投資額が〇四年が八・三億円、〇五年は五・八億円、地域環境保全の投資額が百...全文を見る
○市田忠義君 電力業界に更に削減努力をさせるべきだということをお認めになりました。  そこで、CO2排出削減の目標値を持っている企業、CO2の削減にかかわる限界削減費用ですね、CO2を一トン削減するのに必要な費用、これを把握している企業は一体どれぐらいあるのか、環境省、簡潔にお...全文を見る
○市田忠義君 それだけで結構です。  十分な調査がなく、把握されていないということがはっきりしました。  京都大学の経済研究所が環境省の委託調査で行った〇五年度地球温暖化対策の経済的側面に関する調査研究報告書、それがこれですけれども、ここでは、目標値を持っている企業は回答社の...全文を見る
○市田忠義君 あなた、協定化について聞いたんですよ。自主的な行動計画だけに依存しているわけじゃないと、そうおっしゃるなら、どうして協定化しないのかと。  今年五月に公表された環境自主行動計画のフォローアップ、こういう中央環境審議会地球環境部会長取りまとめという文書を読みますと、...全文を見る
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、極めて楽観的な見方じゃないかということだけ指摘して、終わります。