市田忠義

いちだただよし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

市田忠義の2008年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月23日第169回国会 参議院 本会議 第3号
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○市田忠義君 日本共産党を代表して、福田総理に質問をいたします。  今、日本の経済は大きな岐路に立っています。  自民、公明の歴代政権はこれまで、大企業のリストラを容認し、労働法制の規制緩和を推し進めて低賃金の非正規雇用を拡大し、大企業、大資産家のもうけをひたすら保障してきま...全文を見る
03月25日第169回国会 参議院 環境委員会 第2号
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○市田忠義君 今日は製紙業界の再生紙の偽装問題についてお聞きをいたします。  私、昨年十月の当委員会で、製紙業界のデータ改ざん問題について質問をして、大気汚染防止法等の違反行為の大本に企業の責任と同時に規制緩和や法令の不備があるということを指摘しました。具体的には、規制緩和で自...全文を見る
○市田忠義君 罰則はなかったんですか。罰則についてはどういうふうに今検討中ですか。
○市田忠義君 製紙業界のデータ改ざん問題を契機に事業者と自治体へのアンケートが実施されました。それを見てみますと、例えば、明らかに高い濃度の異常値の発生については五九・三%があると答えて、原因として、五一・二%が施設稼働状況の変動によると。公害防止従事者、これについては、人数が横...全文を見る
○市田忠義君 異常値が多く発生していながら、事業者の公害防止従事者あるいは自治体の立入検査内容も後退しているというのは、数字から見ても明らかだと思うんです。これでは排出基準超過やデータ改ざんなどの違反行為がなくならないと。  そういう中で今度は、再び製紙業界で再生紙偽装問題が発...全文を見る
○市田忠義君 九〇年代後半どころか、王子製紙の再調査の結果は八〇年代から偽装を始めていたと。大手が軒並み十年以上前から偽装を行っていたという事実が明らかになっています。  そこでお聞きしますが、去年の六月に日本製紙連合会が、古紙配合率一〇〇%はかえって環境に良くないと、一〇〇%...全文を見る
○市田忠義君 尋ねていることにお答えになってないんですけれども、大臣はこういう答弁をされているんですよ。現状に合わせるというニュアンスが、一部そういうこともあったのかなと私も疑念を持っていると、偽装隠しになるような形もあったかもしれませんと。だから、私、大臣の認識をせっかく尋ねた...全文を見る
○市田忠義君 それを確かめたかったんです。  それで、長岡中越パルプの社長はこう言っているんですよ。去年の七月の引下げ提案は実態との差を埋めるものだと、業界全体に暗黙の了解があったとまで述べているわけです。  次に進みたいと思いますが、この日本製紙連合会は、今年の一月二十五日...全文を見る
○市田忠義君 大変積極的な答弁で結構でした。  私、以前の質問で、大気汚染防止法での測定記録義務違反、あるいは虚偽記録に対する罰則がないことを問題にしましたけれども、グリーン購入法も古紙パルプ配合率義務違反に対する罰則はありません。  不当表示、いわゆる商品の品質を実際よりも...全文を見る
○市田忠義君 日本製紙連合会はまたこういうことも言っているんですね。良質な古紙の入手が難しくなる中、技術的な対応ができなかった、あわせて海外への古紙輸出が再生紙偽装の原因だと主張しているわけですね。で、私、調べてみたんですが、現在の古紙の輸出状況ですね、これは古紙回収量全体のわず...全文を見る
○市田忠義君 大臣答弁よりもやっぱり後退ですよ。ちゃんと鴨下さんはこう言っておられますよ。古紙のリサイクルを根底から否定する話だという答弁しておられるんですよ。古紙をリサイクルして資源を大事にするという意味において誤ったメッセージを発するものだと、会議録を読めばそうおっしゃって、...全文を見る
○市田忠義君 国がグリーン購入法に基づいてコピー用紙や印刷用紙などを調達しておられるわけですけれども、中央官庁等への納入量、二〇〇五年度実績でコピー用紙、印刷用紙合わせると七万八百七十五トンであります。国が調達する場合、納入業者の入札が行われて落札業者と契約することになるわけです...全文を見る
○市田忠義君 おっしゃるとおりでありますけれども、納入業者は見本品及び製造業者の品質証明書も提出して承認を得ることになっていると。確かに、外見からだけでは古紙配合率は分からないかもしれないけれども、官庁は契約の仕様書を示して年間七万トン納入させているわけですから十年間も偽装を見抜...全文を見る
○市田忠義君 大臣自身も記者会見で、反省すべきところは反省し、十分に目を光らせていく決意だと、こうおっしゃっているわけで、私はこういう業界ぐるみの偽装を早くから見抜いておれば、業界に対して基準を遵守する改善指導ができたというふうに思うんです。  もう時間が来ましたから終わります...全文を見る
03月27日第169回国会 参議院 環境委員会 第3号
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○市田忠義君 今日は地球温暖化問題に絞ってお聞きします。  昨年の七月にIBMだとかゼネラル・エレクトリックなどアメリカを代表する大企業百六十社の最高経営責任者が個人加盟しているビジネス・ラウンドテーブルが声明を発表しました。温室効果ガスの排出量を地球的規模で削減することにつな...全文を見る
○市田忠義君 ヨーロッパとアメリカとオーストラリア、中国の百五十社が去年の十一月にCOP13で温暖化ガス排出削減に向けた法的拘束力のある枠組みを策定するように各国に求める共同宣言を発表いたしました。  これは環境省にお聞きしますが、この共同宣言にはどのような会社が参加しているか...全文を見る
○市田忠義君 その共同宣言では、温暖化問題に取り組むコストは問題を放置した場合の経済的損失に比べれば小さいと。要するに温暖化対策に取り組む方が中長期的に見ればコストは安く付くと、そういう指摘もあるわけですけれども、また、排出削減目標は科学的な根拠に基づいて設定するように求めてこう...全文を見る
○市田忠義君 こういう世界の産業界の環境問題に対する認識の著しい発展に対して、日本の産業界の認識は果たしてどうかという問題なんです。  私ども日本共産党、今月、ヨーロッパに環境問題についての調査団を派遣をいたしました。ドイツ、イギリス、欧州委員会でも、G8の議長国としての日本の...全文を見る
○市田忠義君 あえて今日はEUの問題を余り出さずにアメリカやオーストラリアで起こっている変化についても触れたわけですけれども、大臣、濃淡があるとおっしゃいました。  おっしゃるように、環境省の今年一月の事業者アンケート調査結果を読ませていただいたんですが、環境税と国内排出量取引...全文を見る
○市田忠義君 セクター別の自主的な削減目標を積み上げた総量削減目標と、COP13のAWGで二〇二〇年までに二五%から四〇%削減すると、そういう日本が先進国として果たさなければならない国別総量削減目標が一致するというのは私、これ至難の業だと思うんですけれども。  こういう方式、要...全文を見る
○市田忠義君 目達計画も六%削減という国別削減目標があるから、削減の上積みというか深掘りといいますか、そういうことが可能になるわけですけれども、単にセクター別の自主的削減目標を積み上げていっても、私は国別総量削減目標に近づけることは困難だというふうに思うんです。  具体的にお聞...全文を見る
○市田忠義君 積み上げたものが国別の総量目標に至らない場合、この差はどうするんですか。
○市田忠義君 国際鉄鋼協会の〇七年の政策提言を読みますと、既存技術の成熟度や効率性からして、最先端施設においても鉄の還元プロセスは熱力学的な極限近くで操業されている、もうこれ以上無理だと、技術革新ということを言っても、そう言っているわけですから。さらに、三村新日鉄社長は、これまで...全文を見る
○市田忠義君 福田首相は、環境問題に関する有識者会議で、排出権取引その他の導入の是非を検討をされています。ただ、先ほど述べた三村新日鉄社長は、国際競争力上不利になる、適切な排除枠の設定は難しいと難色を示しています。それから、岡村日商会頭も、先月の記者会見だったと思いますが、排出権...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
04月08日第169回国会 参議院 環境委員会 第5号
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○市田忠義君 今日は、水俣病救済問題についてお聞きをいたします。  七月の洞爺湖サミットは地球環境問題が大きなテーマになるわけですけれども、議長国としてリーダーシップを発揮するためには、肝心の足下の公害問題、水俣病問題がいまだに解決していないという状況では、幾ら環境先進国日本と...全文を見る
○市田忠義君 認定審査会は、熊本が今年三月、二年七か月ぶりに再開し、新潟県・市、同じく今年三月に五年半ぶりに再開しましたが、鹿児島県は今も審査会は再開されていません。  そういう状況の中で、今数字が報告されましたが、申請者医療事業受給者数、いわゆる認定審査がまだ済んでいない人で...全文を見る
○市田忠義君 水俣病患者、圧倒的に国民健康保険加入者であります。  水俣市の国民健康保険特別会計の決算状況を見てみましたら、〇三年度の単年度収支、これはマイナス二千七百五十万円、前年度繰越しは二億八千三百九十五万円だったものが、〇六年度では単年度収支がマイナス三千百九十六万円、...全文を見る
○市田忠義君 先ほど政府参考人からもお話がありましたが、昨年度、熊本県の四つの市と町、鹿児島の二つの市と町から、大臣、このときはまだ若林環境大臣だったと思いますが、水俣病の被害者救済と地域振興に関する要望書が出されております。  その中身を見ますと、水俣病問題の解決策を考える際...全文を見る
○市田忠義君 大臣は、二月末だったと思いますが、チッソの後藤会長とお会いにたしかなられたと思うんですけれども、報道によりますと、水俣市の犠牲者慰霊式、五月一日に行われますが、それをめどに問題解決に努力するように大臣の側からも要請されたというふうに報じられていますが、後藤会長は加害...全文を見る
○市田忠義君 チッソの後藤会長、昨年の十二月の水俣の市議会への説明の中で、新たな解決策について、解決への展望が持てない、支払能力上の問題がある、株主などの理解が得られないと、こういう主張をしておられます。  そこで、これは数字的なことでお聞きしますが、チッソによる水俣病補償金支...全文を見る
○市田忠義君 今もお話がありましたけれども、チッソによる水俣病補償金支払の実績を見ますと、慰謝料、いわゆる一時金の金額よりも治療費などの方が多いと、しかもチッソ県債方式でチッソは実質的な負担から逃れています。  そこで、もう一度聞きたいんですが、水俣病県債の負債と負債残高は今ど...全文を見る
○市田忠義君 返済済みじゃ六百九十八億円だが、そのうち五百七十億円は補助金と地方財政措置で支援されていると。  九五年の政治解決の際に、一時金の支払がチッソの責任と、治療費等の負担が行政の責任になりました。チッソは一時金分三百十七億円払いましたが、そのうち国が八五%に当たる二百...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、チッソは補償金支払額が約一千三百九十億円になるというふうに言っていますが、行政が責任を持った総合対策医療事業の負担分、この十年間で幾らですか。
○市田忠義君 このいただいた資料で見てみますと、年間約三十億円、これは保健手帳と医療手帳両方ですけれども、これ三割負担ですから、十割なら約百億円ですから、十二年間で一千二百億円。ですから、少なくとも一千二百億円以上を行政の責任で給付しているということになります。  もちろん水俣...全文を見る
○市田忠義君 時間がないので二問一緒に聞きたいと思うんですけど、そのチッソが、加害企業としての責任をまだ果たしていない段階で分社化の話が出ております。昨年十二月の水俣市議会で後藤会長は、分社化は、抜本策によって成り立っている補償の部分、これが本社の部分になるわけですけど、それと事...全文を見る
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、県も四十七万人調査するということを言っているわけですから、やっぱりそういう姿勢じゃなくて、実態調査もしないままで大量切捨てにつながるような救済策を進めるべきではないということを指摘して、終わります。
05月22日第169回国会 参議院 環境委員会 第7号
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○市田忠義君 ここ数年間で人間とペットの関係というのは大きく変わりました。飼い主たちの意識も急速に変化し、高まってきております。まだ不十分ではありますけれども、本当にペットの健康に良い食事を作ろうという動きも出始めましたが、いまだにペットフードの安全・品質面に関する相談が、例えば...全文を見る
○市田忠義君 質問時間が短いので、答弁できるだけ短く。よろしく。  店に並んでいるペットフードの賞味期限を見てみたんですけれども、これもちょっと驚いたんですが、ほとんど一年以上、長いものは二年以上と。あるいは、真夏に常温の室内に出しっ放しにしておいても腐らない、カビ一つ生えない...全文を見る
○市田忠義君 枯れ葉剤の成分となるようなものは禁止すべきだという点ならいかがですか。
○市田忠義君 意見を聴くのはいいんですが、もっと主体性を持って、環境省としてこういう基本的姿勢で臨みたいという答弁しないと、これから聞く質問は全部審議会で検討いたしますと、何のためにここでやり取りしているのか分からなくなるので、確定的なことを言えなくても、こういう基本的な方向で臨...全文を見る
○市田忠義君 是非そういう方向でやっていただきたいと思います。  次に、表示の問題なんですけれども、すべての商品がそうだとは言えませんけれども、こういうことが起こるのは、業界の自主規制でペットフードの表示が原材料の使用量の多い順番に全体の八〇%までを表示すればよいと、そうなって...全文を見る
○市田忠義君 畜産、いわゆる家畜の飼料でも添加物の表示はすべて表示しておるわけで、また、今年の十二月二十日からはペットフード業界も任意表示だった添加物を全商品にすべて表示するということを義務付けることにしています。  改めて聞きますが、ペットフードの表示は使った添加物を含めて原...全文を見る
○市田忠義君 次に、ペットフードの検査と検査体制について聞きます。  先ほど小川委員の質問への答弁でもお答えになりましたが、〇六年度は九三年のペットフードの出荷数量の四二%の七十七・二万トン、それから出荷総額も三八%増の二千四百二十八億円。ペットフードの出荷数量の五三%が輸入品...全文を見る
○市田忠義君 食の安全、安心に対する国民の信頼を大きく揺るがしたあのミートホープ社による食肉偽装事件では、たしか四回の立入検査のうち三回が事前通告したために実態を掌握することができませんでした。  事前に通告すれば問題が隠ぺいされるというのは当然あり得るわけで、立入検査というの...全文を見る
○市田忠義君 やっぱり抜き打ちを基本とすべきだということを重ねて指摘しておきたいと思います。  大臣にお聞きしますが、様々な問題を抱えているペットフードの検査を強化するということは大変大事だと思うんです。その点で、農林水産省、農林水産消費安全技術センターですね、これは農水省の管...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
○市田忠義君 土壌環境施策に関するあり方懇談会報告を読みますと、日本全国で約十一・三万ヘクタールもの土壌汚染の可能性の高い土地があると、そう言われています。  そこで、まず環境省に事実だけ確認したいんですが、現行の土壌汚染対策法の三条、四条での調査の実施件数、指定区域の箇所数、...全文を見る
○市田忠義君 先ほど公明党の加藤委員の質問の中で、汚染地域は九十数万か所とも言われているという話がありました。  汚染地域が多いのに、今お答えがあったように、大変調査の箇所も指定地域も数が少な過ぎると。すなわち、汚染地域が多いのに法の対象となるのが少な過ぎるのは、事業変更の際に...全文を見る
○市田忠義君 発議者にお聞きいたします。  民主党提案の改正案は、現行の附則第三条で適用除外になっていた施行前使用廃止地を、新たに公園、学校、卸売市場など特定公共施設等の用に供しようとする場合、第三条の土壌汚染状況調査の対象とするというものですけれども、この懇談会の報告書を読み...全文を見る
○市田忠義君 もう一問発議者にお聞きしますが、対象範囲の拡大では、地方自治体も条例で上乗せ・横出し設定を設けて、より広い範囲での把握ができるようにしているところがあります。  例えば東京都の環境確保条例を見ますと、廃止件数が二百八十八か所、調査件数百五十四件、指定区域五十一か所...全文を見る
○市田忠義君 そこで、今度は環境大臣に具体的な築地市場の移転問題についてお聞きします。  私事ですが、私は以前、二年前まで明石町という聖路加病院のすぐ近くに住んでおりまして、築地市場までは歩いて一、二分と。今はどういう偶然か豊洲に住んでいまして、移転予定地まで歩いて十五分ぐらい...全文を見る
○市田忠義君 石原知事でさえと言えば失礼ですけれども、十六日の記者会見で、基本的に考え直さなければならないかもしれないと、そう発言せざるを得ないほどの事態であるわけですから、慎重の上にも慎重という前の大臣の答弁以上の前向きな姿勢で臨んでいただきたいと思うんです。  我が党の笠井...全文を見る
○市田忠義君 幾ら委員長が指名したからといっても、大臣の認識を大臣でない人が勝手にしゃべれるはずがないんだよね。それはおかしいですよ。そのことだけ言っておきます。  例えば専門家会議は、予定地の表土をすべて入れ替えて、高濃度の土壌処理、地下水の浄化対策を取るということを提案して...全文を見る
○市田忠義君 鴨下大臣はお医者さんでもあるわけですから、とりわけこういう問題については前向きな態度で臨んでいただきたいと。  私は、もう一回言いますけれども、石原知事でさえ、今まで考えていた覆土、客土では済まないかもしれないと、これも会見でそうおっしゃっているわけですね。こうい...全文を見る
05月27日第169回国会 参議院 環境委員会 第8号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  IPCCの最新の知見によりますと、このまま温暖化が進めば突然の回復不能な結果をもたらす可能性があると、そう警告しています。今後の気温上昇を産業革命前に比べて二度以内に抑えるということは人類にとって至上課題であります。昨日終わった神戸で開か...全文を見る
○市田忠義君 大変ぼかした言い方で、率直に言って日本としての積極的なイニシアチブを発揮するという立場には立っておられないということが少なくとも今の答弁で私ははっきりしたと思うんですけれども。  先ほどのG8の環境大臣会議でも、先進国がまず中期目標を決めるべきだと、長期目標だけ議...全文を見る
○市田忠義君 今答弁されたように、全体の三二・六%、鉄鋼分野からの排出量は我が国全体の排出量の中で大変大きな位置を占めているということが明らかにされました。  この鉄鋼分野について甘利経済産業大臣は、四月十八日の衆議院経済産業委員会で、鉄鋼などは今日の時点でも世界一の効率です、...全文を見る
○市田忠義君 CO2を減らしていく上で鉄鋼も例外ではないということを大臣おっしゃいました。  そこで、次に確認したいんですが、温対法の公表制度による第一回公表に当たって、経済産業大臣が非開示、公表しなくていいと、そう認めた事業所の数と事業者の数、その職種について、経済産業省、述...全文を見る
○市田忠義君 今お述べになったように、排出量報告・公表制度の非開示事業所のほとんどが鉄鋼業であります。  気候ネットワークの独自調査データを見ますと、非開示の製鉄事業所がCO2排出量の二位から八位までを占めている。上位十事業所で日本全体の排出量の一二%程度を占めると推定していま...全文を見る
○市田忠義君 数字だけお答えくださいと言ったんですが、認識までお述べになりましたが、そういう甘い認識だからなかなか私、削減が進まないと思うんですよ。エネルギー消費量一〇%削減目標のところを五・二%の削減にとどまっていると、しかも前年比では二・二%増になっているわけですね。自ら決め...全文を見る
○市田忠義君 産業界の自主的な取組にゆだねてきた結果どうなっているかということを見てみたいと思うんですけれども、以前私、この委員会で、電力分野の石炭使用の割合と量の多さについて問題を指摘したことがありますが、今回は電力以外の産業部門全体における石炭消費量について見てみたいと思うん...全文を見る
○市田忠義君 もう大臣もお認めになりましたが、この数字が明確に示しているように、日本は主要先進国の中で産業部門の石炭依存が突出をしていると、そう言わざるを得ないというのはもう明白だというふうに思います。  それで、主要先進国で日本だけが石炭依存から脱却できずに、エネルギー転換で...全文を見る
○市田忠義君 経済的手法はやがて必要なときが来るという意味の御答弁だったと思いますが、我が国の排出量で約八割を占める産業・公共部門で、今のまま産業界の自主行動計画に依拠していては、私は国内での実質削減による基準年度比六%削減さえ非常に難しいというふうに思います。  最初に紹介し...全文を見る
○市田忠義君 東京都がこの六月の都議会で、大幅なCO2排出削減を実現するために環境確保条例を改正をして、大規模排出事業所に対する総量削減義務と排出量取引制度を新たに導入するということを提案される予定であります。  これに対して東京商工会議所ですが、これを評価する意見をいち早く表...全文を見る
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、大変認識が私は甘いと思うんです。昨年末に世界銀行が公表した温暖化対策を評価した報告書を見ますと、世界のCO2排出の九五%を占める七十か国を調査したところ、日本は六十二位、先進国では最下位だったと、こういう事態にあるわけで、私は逆算方式で今...全文を見る
○市田忠義君 まず、提案者にお伺いいたします。  本法案には、計画の立案の段階での生物多様性の環境アセスの推進が盛り込まれています。政策、計画を対象とする戦略的環境アセスメントというのは既に先進各国で実施をされていますが、日本では昨年四月に導入ガイドラインを策定して、関係省や都...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、次に環境省にお伺いしますが、この戦略的環境アセスメント導入ガイドラインでは、環境影響を受けやすい地域などへの重大な環境影響をあらかじめその立案段階で回避、低減する可能性を検討するために、複数案を対象に比較評価を行うことになっています。その複数案には事業を行わな...全文を見る
○市田忠義君 事業を行わない案も含まれるということであります。  環境省は、国の天然記念物に指定されているジュゴンと藻場の広域的調査を行って、東海岸中部及び西海岸北部で延べ十二頭のジュゴンを確認したとしています。  そこで、これも確認だけなんですけれども、ジュゴンの食跡等が確...全文を見る
○市田忠義君 辺野古は入るということであります。  そこで、大臣にお伺いしたいんですが、今年の一月二十四日にアメリカのカリフォルニア州連邦地裁が、沖縄県米軍普天間基地の辺野古沖移設計画に関連して、ジュゴンへの影響調査を実施していないことは文化財保護法違反だとして影響調査を命じる...全文を見る
○市田忠義君 神戸で行われたG8の環境相会議でもこういう議長総括があります。保護地域の重要性が再確認され、世界的な生物多様性を維持するために重要な保護区の生態系ネットワークを発展させる重要性が強調されたという文言がありますが、新基地の建設地というのは大規模な海の埋立てを伴って、ダ...全文を見る
○市田忠義君 新基地建設計画というのは普天間基地の基地機能を更に拡大した恒久的な最新鋭の基地造りであり、住民への爆音被害あるいは墜落の危険と隣り合わせの生活を強いると、こういう状況でありますから、これは環境大臣の管轄ではありませんが、新基地建設計画は中止すべきだということを求めて...全文を見る
06月03日第169回国会 参議院 環境委員会 第9号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今日は、お忙しい中を参考人の皆さんの貴重な御意見をお聞きさせていただいて、大変ありがとうございます。  まず、江守参考人にお聞きしたいんですが、江守参考人は、気候システムの温暖化には疑う余地がないと、二十世紀半ば以降に観測された世界平均...全文を見る
○市田忠義君 ありがとうございました。  早川参考人にお聞きしたいんですが、洞爺湖サミットを前にして今重要なことは、自らの国別総量の数値目標を明確にすることだと私は思うんですが、今になっても産業界のセクター別アプローチに政府が固執して、この数値目標の設定を先送りしていると。昨日...全文を見る
○市田忠義君 大塚参考人にお伺いしたいんですが、大塚参考人は環境省の有識者検討会の座長として、国内排出量取引制度、四つの方法を提示した中間報告をまとめられました。キャップ・アンド・トレード方式は、総量規制プラス排出枠取引ということで、いかに厳しい排出総量のキャップを事業者に掛け、...全文を見る
○市田忠義君 早川参考人にお聞きしますが、最近、排出量取引について産業界にも容認論が出ていますけれども、一方で、この制度の導入が産業界の国際競争力に悪影響を与えるという立場から激しく抵抗する勢力といいますか、立場の方々もいらっしゃいます。こういう国際的な流れに抵抗する産業界の一部...全文を見る
○市田忠義君 排出量取引制度や環境税の導入について。
○市田忠義君 あと一分しかありませんが、加藤参考人に一言。  名古屋市で地球温暖化対策計画書の届出制度に基づいて燃料等の年度使用量が原油換算、たしか八百キロリットル以上でしたか、の工場、事業所を対象にして届出、やられているわけですが、今後更に事業所の削減効果を上げるために現行の...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
○市田忠義君 今日は、自然エネルギーの導入促進について質問します。  私の出身の京都府では、舞鶴に火力発電二号機が建設中で、二〇一〇年稼働予定であります。これが稼働しますと、京都府の排出分として二十五万トンもCO2が増えるということになります。一方、京都府の家庭部門の削減目標を...全文を見る
○市田忠義君 私は原発に依存しろとは言っていないので、その点で同感と言われると困ります。安全の保証がありませんし、技術的に未確立ですから、我が党としては原発から撤退すべきだという考えだということは述べておきたいと思います。  今、原油、石炭など輸入エネルギーの需要が増えて価格が...全文を見る
○市田忠義君 今言われたように、太陽光発電は三〇%、風力発電三三%というお答えでした。  一九九〇年度と二〇〇五年度の一次エネルギー供給における新エネルギーの実績はいずれも三%であります。二〇一〇年度の対策上位ケースで四%、二〇二〇年度の最大導入ケースで五%、発電電力量で見る新...全文を見る
○市田忠義君 今お答えがありましたように、法施行後バンキング量の比率がどんどん増えて、〇六年度のバンキング量では、今の数字で分かりますように、〇七年度義務量の九三・二%にまで達している。主要先進国の目標と比較して、またバンキング量の比率の高さを見ても、元々義務量自身が低過ぎるとい...全文を見る
○市田忠義君 答弁どおり、積極的に施策の充実のために力を注いでいただきたいと思います。  全国には自分たちの努力で自然エネルギーの導入普及に努力されている人たちが大勢いらっしゃいます。例えば、きょうとグリーンファンドというのがあるんですが、一口三千円の寄附を募るなどして、保育所...全文を見る
○市田忠義君 どういう策がいいか検討していきたいと、前向きに検討したいということですか。いいですね。
○市田忠義君 じゃ、確認しておきます。環境省としては前向きに取り組んでいきたいということだと思います。  最後に、もう時間が余りありませんので大臣にまとめてお聞きしたいんですけれども、前回の委員会でも紹介しましたが、全国知事会エネルギー・環境問題特別委員会地球温暖化対策専門部会...全文を見る
○市田忠義君 ドイツでは、自然エネルギーの普及によって雇用も二十一万四千人の新たな雇用を生み出していますし、年間一億トンの二酸化炭素の削減と年間三・七兆円の売上げがあるという報告があります。また、世界全体では自然エネルギーへの投資額は〇六年で約八兆六千億円、年三割を超える急成長分...全文を見る
06月05日第169回国会 参議院 環境委員会 第10号
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○市田忠義君 今回の法改正に当たって、私は、出身地である京都府、滋賀県あるいは滋賀県野洲市、京都府地球温暖化防止活動推進センターなどの方から直接話を伺ってまいりました。改めて地域の取組の重要性を痛感しました。  そこで、初めに確認したいんですが、今回の法改正で地方自治体の取組の...全文を見る
○市田忠義君 前回の質問でも取り上げましたが、全国知事会の専門部会から環境省あてに出された要望についてお聞きしました。その要望書によりますと、次のようなくだりがあります。温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度は国の事務になっているが、地方自治体として温暖化対策をきめ細かく推進する...全文を見る
○市田忠義君 開示請求があればというのは、大変消極的だと。  そこで、お聞きしますが、温対法に基づく排出算定・報告・公表制度の第一回報告データで明らかになっている、千葉県に所在する特定排出事業者の合計排出量が、直近の千葉県全体の排出量の中でどれだけの割合を占めているか述べてくだ...全文を見る
○市田忠義君 今の数字を聞けば明らかなように、大口排出事業者の排出量が所在地の市や県全体の排出量に占める割合は非常に大きいものがあります。  各県が排出削減に取り組む上で、その自治体に所在する大口排出事業者の排出データというのは非常に重要な意味を持っています。それなのに、先ほど...全文を見る
○市田忠義君 知事会がこぞってそういう要望をしているわけですから、やっぱり事業者の報告データが県に提供されるように、前向きな努力をお願いしたいと思います。  それから、当委員会で別の委員も指摘がありましたが、非開示の問題も私は重要だと思います。  例えば、温対法に基づく報告制...全文を見る
○市田忠義君 電事連の自主行動計画を見てみますと、目標達成の蓋然性として京都メカニズムなどの活用で排出単位を五ないし六%向上させると、そう書かれています。二〇〇八年から二〇一二年度の五か年平均値の使用電力量見通し、これは九千二百十億キロワットアワーですが、この九千二百十億キロワッ...全文を見る
○市田忠義君 〇・二億トンもの差があるということを今答弁でお話しになりました。  この計算では、京都メカニズム分を配慮した排出原単位を活用すると直近の排出原単位で算定した排出量よりも〇・二億トン少なくなると。これは電力分野からの排出量を少なく見せるための一種の私はごまかしだと言...全文を見る
○市田忠義君 具体的には聞いていないということじゃないですか。  しかも、法改正案の内容は環境省のホームページでも公開されていますが、そのことについて特に意見も届いていないという答弁もありました。実際に聞いていないから、地元の意見、自治体の意見を、自治体の力を本当に発揮させよう...全文を見る
○市田忠義君 前回の答弁よりも一歩前向きの答弁をしていただいて有り難いと思っています。あのときは、たしか南川さんは、国際的にも補完的という点でこの数が決して無理ある数字ではないという答弁があって、私はかなり怒りを込めてやり取りしたことを覚えておるわけですが、今の大臣の答弁をそのと...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、議題となっています地球温暖化対策推進法の一部を改正する法律案に対する修正案の趣旨を説明いたします。  修正案は既にお手元に配付されておりますので、詳細な説明は省かせていただきます。  その修正の第一は、法の総則に、工業化が開始した年代...全文を見る
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、地球温暖化対策推進法の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  反対する第一の理由は、今年四月から京都議定書第一約束期間が始まり、日本が六%削減目標を必ず達成しなければならない正念場となっているにもかかわらず、その確実な目標達...全文を見る
06月10日第169回国会 参議院 環境委員会 第11号
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○市田忠義君 今日は石綿救済法の改正案についてお聞きしたいと思います。  まず初めに確認しますが、改正案では、現行法施行前に死亡した患者の遺族が申請できる特別遺族弔慰金と労災の請求時効五年を迎えた場合の特別遺族給付金の請求期限を三年間延長するということになっています。  この...全文を見る
○市田忠義君 ある市民団体の試算によりますと八割以上が放置されたままで、依然として多くの石綿被害者が残されていると。すべての石綿被害者が救済されるように、被害者の掘り起こしや健康診断、アスベストで従業員が労災認定を受けた事業所の公表など、あらゆる手だてを尽くして、被害者が残される...全文を見る
○市田忠義君 本法が施行されておよそ二年になるわけですけれども、肺がん及び中皮腫の認定率はそれぞれどうなっているか、環境省、数字だけお答えください。
○市田忠義君 申請数も非常に少ないんですけれども、特に肺がんの認定率が低いというのが今のお答えでも明白だと思います。  厚生労働省にお聞きします。  これまでの分かる範囲の中皮腫の死亡者数、これは人口動態統計で九五年から二〇〇六年と、労災で認定された石綿による中皮腫、これは九...全文を見る
○市田忠義君 肺がんはどうですか。
○市田忠義君 結局、中皮腫で亡くなられた方で何らかの救済を受けた方は、今のお答えですと四千三百三十一人になります。また、国際的な石綿関連疾患の診断基準にヘルシンキ・クライテリアというのがありますが、この基準で同じ量の石綿を同じ期間吸い込んだ場合、肺がん患者は中皮腫患者の二倍程度の...全文を見る
○市田忠義君 これは被害者遺族の本当の切実な願いであるわけですから、この法律の目的自身が石綿による健康被害者をすき間なく救済すると、その趣旨から医学的な判断が十分に整わなくても救済するように一刻も早く見直すべきだということを指摘しておきたいと思います。  あと、時間がありません...全文を見る
○市田忠義君 もう時間が来たので終わりますが、今度の改正は本当に必要最小限度のものであるわけですから、アスベスト被害の本格化、その対策というのはまさにこれからですから、引き続き救済に関する制度全般についての抜本的、総合的見直しをやるべきだということを指摘して、終わります。
10月03日第170回国会 参議院 本会議 第4号
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○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、麻生首相に質問します。  総理は所信表明の中で、国民の暮らしから不安を取り除くと言われました。しかし、社会保障や雇用、食の安全と農業など、国民の暮らしの不安は自公政権がつくり出したものばかりであり、あなたは閣僚や自民党幹事長として、それ...全文を見る
11月13日第170回国会 参議院 環境委員会 第2号
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○市田忠義君 先ほど加藤委員からもありましたが、金融危機や経済の落ち込みを理由に環境対策を怠っては取り返しが付かなくなると。この点については大臣も同じ認識だということをお述べになりましたので、それを確認した上で次に進みたいと思うんですが。  まず、数字の確認をしておきたいと思う...全文を見る
○市田忠義君 中期目標の設定の問題なんですが、斉藤大臣はこの間記者会見で何度も、科学的根拠に基づいて国別総量目標を出さなければならないと。今日も他の議員の質問に科学的知見、科学的根拠ということをおっしゃいましたが、大臣が言われる科学的根拠というのは、IPCCが示している先進国の二...全文を見る
○市田忠義君 九月二十三日に自民党と公明党が交わされた連立政権合意、ここではこの件に関してどう述べているか。詳しい文言は覚えておられなくても結構ですから、どういう趣旨の合意を交わされたかということだけ、大臣、御説明願えますか。
○市田忠義君 大事な点を抜かしておられるんです。正式に私の方から紹介しますと、こうおっしゃっているんですよ、こうおっしゃっている、こういう文言なんです。科学的知見に立脚し、国民経済への影響も踏まえた中期目標を設定する。この国民経済を踏まえたということを、これへの影響を踏まえて設定...全文を見る
○市田忠義君 国民生活とはなってないんです、国民経済への影響となっているんですね。  せっかく、景気が悪化したりアメリカ発の金融危機で日本経済も大変な状況になっていると、だからといって環境対策を怠っては取り返しが付かないという点についても大臣はそのとおりだとおっしゃったし、中期...全文を見る
○市田忠義君 今言われましたように、二〇〇七年度に増加した最も大きな原因としては、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所の事故による原子力発電所の利用率の低下などで火力発電の電力量が大幅に増加したと。電力排出原単位が悪化した影響が最も大きかったわけであります。  皆さんのお手元に資料を...全文を見る
○市田忠義君 原発に依存しているからこうなったとは必ずしも思わないと、もう少しパーセント上がってもいいんじゃないかと、ちょっと私は驚くべき発言だったと思うんです。  先ほどの寺田さんの答弁は、最大の排出量が増えた要因は原発の稼働がストップしたからだというふうにおっしゃっている。...全文を見る
○市田忠義君 あれだけデータの捏造とか事故が頻発をして、十分な安全性の保障がないということが社会的にも大問題になっているときに、やはり原発に依存するというやり方を引き続きやっておれば、私は極めて重大な結果を招きかねないということだけ指摘しておきたいと思います。  中期目標の検討...全文を見る
○市田忠義君 セクター別アプローチに固執して中期目標の設定を遅らせたり、駆け引きのために利用するんじゃなくて、IPCC報告に基づいて二五から四〇%の削減目標を早急に設定して私は先進国の責任を明確に示すことが途上国の参加を促すという点でも最も説得力を持つということを指摘しておきたい...全文を見る
○市田忠義君 本格的試合には参加しないで、取りあえず練習試合にというのがねらいなんですよ。  それで、例えば経済同友会の、同じ経済界でも桜井同友会代表幹事はどう言っているかというと、今の政府のやり方では駄目だと、自主計画、自主参加では目標達成はあり得ないと。これは七月十九日付け...全文を見る