市田忠義

いちだただよし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

市田忠義の2010年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月03日第174回国会 参議院 本会議 第6号
議事録を見る
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、鳩山総理に質問します。  まず、小沢民主党幹事長の政治資金疑惑についてであります。  総理は施政方針演説ではこの問題に一切触れられませんでしたが、この問題が政治に突き付けているものは一体何だとお考えですか。  問われているのは、国民...全文を見る
03月16日第174回国会 参議院 環境委員会 第2号
議事録を見る
○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今日は、今大事な、重要な局面を迎えている水俣病問題に絞ってお聞きします。  二〇〇四年の水俣病関西訴訟最高裁判決からおよそ六年がたちました。水俣病問題の解決のかなめとなる加害企業チッソと被害の拡大防止を怠った国と熊本県の責任を断罪したこ...全文を見る
○市田忠義君 環境省にお聞きしますが、〇四年最高裁判決以降の公健法認定申請者、損害賠償請求訴訟の原告、新保健手帳の交付者、申請者医療事業の受給者、現在それぞれ何人でしょうか。
○市田忠義君 今答弁がありましたように、認定申請者などは過去最高の六千人を大きく超えて、新保健手帳は二万六千、合わせれば優に三万人を超えて、いまだに消えない水俣病被害の深刻さを私は示していると。しかも、これは氷山の一角であって、潜在的な患者は十万人を超えるだろうと、これは水俣の協...全文を見る
○市田忠義君 私も今の答弁のとおりだと思うんですが、損害賠償請求訴訟の原告は、先ほど答弁がありましたように、一月末時点では二千二百七人であります。その後、二月四日に新潟で三十一人、二月二十三日に東京で二十三人、三月九日に大阪で二十三人の人が新たに提訴をされましたが、大阪地裁、東京...全文を見る
○市田忠義君 いや、それは不誠実ですよ。昨日通告もしてあるし、原告の人々が記者会見、司法記者クラブでも記者会見をやっているし、一般紙にも載っているじゃないですか。しかも、私の質問、これ今四時前でしょう、昨日の五時ごろ通告していたら、電話一本掛けたら、訴訟やった人に、訴訟している人...全文を見る
○市田忠義君 大臣の発言について、大臣の発言について聞いているんです。
○市田忠義君 やむにやまれぬ気持ちで裁判に訴えたというのは当然だということでいいですね。
○市田忠義君 いや、聞いたのは、やむにやまれぬ気持ちで裁判に訴えたというのはけしからぬという考えではないということを確認していいですね。
○市田忠義君 原告の人たちは、やっと自分の病気に向き合うことができて闘っていこうという立場に立たれました。  私は、和解協議が進んでも訴訟はこれからも増え続けると思うんです。原告の人たちの気持ちは極めて明瞭です。国、県、チッソに謝罪してほしいと。特措法は、水俣病被害者は条件を満...全文を見る
○市田忠義君 一方、加害企業であるチッソはどうかと。  私、これチッソの会長の年頭所感が載った社内報を持ってまいりました。ちょっと読んで驚いたんですけれども。冒頭何と書いてあるかと。私はこの新年の一歩を例年と異なる幾分高揚した気分で踏み出しましたと。なぜかと。それは会社にとって...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、熊本の市役所なんかに置いているようなこういうものは撤去させるべきですよ。こんなものが世間に流布されているというのはもう重大だと。私は本当に被害者の御苦労や御心痛を考えると、被害者救済を第一に考えるのが当たり前であって、被害者がいなくなってもこういうことは言える...全文を見る
○市田忠義君 やっぱり被害者がいる限りチッソには加害者責任を果たさせると、そういう強い立場で環境大臣として臨んでいただきたいということを強調しておきたいと思います。  次に、昨年の九月に民間のお医者さんや水俣病の被害者七団体でつくる不知火海沿岸住民健康調査実行委員会が、熊本、鹿...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、その数字が思っていたより物すごく多いので、被害者の数が、それで本当なのかと思ったという意味であって、普通、日本語で信憑性があるかどうかといったら、うそと違うかという意味ですよ。そういう意味じゃなくて、検診の結果、これほどたくさんの被害者あるいは被害の疑いのある...全文を見る
○市田忠義君 さっきの答弁からも後退ですね。無作為でないからやっぱり信憑性疑わしいんじゃないかと、そういうニュアンスでしたが。  大臣に伺いますが、国が新たな発生はないとした一九六九年以降の出生者あるいは不知火海沿岸への転入者など若い世代、また公健法に基づく指定地域、医療費が無...全文を見る
○市田忠義君 午前中、地域を広げるということで、例えば上天草の樋島とか高戸とか、鹿児島県出水市の下水流ですか、この三地域を挙げられましたよね。しかし、これは一九九五年の政治決着のときに事実上対象地域として考えるということで、別に新たに今度の和解交渉で広げたということじゃなくて、も...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、その対象地域外であっても、一九六九年以降のお生まれであっても、今述べたような症状の方は対象になると。  もう一人、天草市の倉岳町に住んでいる蛭子本さん、この方は、自分自身が水俣病とは思わずに病院に行ったが、どこの医者に行っても原因不明と言われ、去年九月、検診...全文を見る
○市田忠義君 私は、その姿勢、政権交代に懸けた国民の期待を私、裏切るものだと思うんですよ。まずは救済と、健康調査はその後だと、こういうふうにおっしゃいました。  これ、前の政権、どう言っていたかといいますと、これ率直に言います。前の熊本の潮谷知事が、最高裁判決の直後に知事として...全文を見る
○市田忠義君 御理解いただきたいと言われても理解できないですよ。一刻も早くとおっしゃって、一体いつまでに健康調査をやるのか。調査のやり方を含めて地元と相談しながらとばっかり言っていると。そういうことではやっぱり私、駄目だと思うんです。  もう時間が来ましたから終わりますが、漏れ...全文を見る
03月19日第174回国会 参議院 環境委員会 第3号
議事録を見る
○市田忠義君 日本共産党の市田です。  二〇〇六年の二月にいわゆるアスベスト救済法が成立してちょうど四年がたちました。今、対象疾病の見直しなど、中央環境審議会の小委員会で検討されています。今日は、そのアスベスト健康被害の救済についてお聞きします。  そもそも、アスベスト被害、...全文を見る
○市田忠義君 戦後も旧労働省が、戦争が終わって十年ぐらいたってからですが、一九五六年、一九五七年に石綿肺の診断基準に関する調査を始めました。  大阪の石綿工場の調査結果では、石綿肺確実所見というのが三百五人中五十四人、一六・四%、疑所見、疑いある所見三十六人、一〇・九%。勤続年...全文を見る
○市田忠義君 今確認しましたように、国は戦前も、そして戦後も、しかも戦争終わって十年ぐらいたってから既にアスベストによる健康被害を把握をしていました。先ほどの保険院の調査研究、旧労働省の調査。当時、甚大なアスベスト被害が発生して、政府に対して速やかに健康被害を防止する対策を取るこ...全文を見る
○市田忠義君 大阪の泉南のアスベスト被害を受けた沢井さんという方、この方は一九四七年から一九八三年の三十六年間、泉南にあった三好石綿で働いておられました。混綿といって石綿を綿花と混ぜる作業、これは石綿を直接素手で扱うわけですから一番石綿まみれになる作業ですけれども、この仕事をして...全文を見る
○市田忠義君 先ほど紹介した例は事業所に責任があるのは事実ですけれども、やはり行政が適切な対応をしてこなかった、国が今まで対策を怠った責任というのは私は明確だと思うんです。  じゃ、現在、適切な対応をしているかと。具体的に聞きます。  二〇〇六年度、二〇〇七年度、二〇〇八年度...全文を見る
○市田忠義君 これはわずか六地域の調査なんです。〇九年度調査は従来の六地域に北九州市を加えておりますけれども、受診者が余りにも少ないと。  厚労省にお聞きしますが、これまでの石綿暴露作業による労災認定事業場は幾つの都道府県で何件か、また、その主な業種は。
○市田忠義君 今お話があったように、全国至るところで起きており、中には卸売業、小売業、飲食店あるいは宿泊業などもあり、もうほとんどあらゆる業種に及んでいると言ってもいいと思います。  大臣にお聞きしたいんですけれども、私は、大阪の阪南・泉南地域、河内長野市、兵庫の尼崎、奈良の王...全文を見る
○市田忠義君 例えば、石綿鉱山があった熊本県宇城市松橋地区というところがあるんですけれども、ここは、住民検診の胸部エックス線で胸膜肥厚等石綿関連の疑いがある場合は、精密検査に掛かる費用は全額市が負担しています。宇城市で現にそういうことをやっているわけですから、そういうところからも...全文を見る
○市田忠義君 もうちょっと前向きに検討するとかいう答弁が欲しかったんですが、それはいいです。  胸膜プラークも、少なければそれほど問題にならないと聞きましたが、多いと肺にかさぶたができて、引っ張られて胸が痛いと。ぜんそくになるとそれはもう耐え難くて、ただじっと治るまで待つだけと...全文を見る
○市田忠義君 もう極めて官僚答弁に近いですよね。  これ、あなた方が出された民主党政策集インデックス二〇〇九ですよ。ここに今のことについて何と書いてあるかと。もう忘れたら駄目だと思うんですよ。半年前にこれを出して選挙で勝たれたわけでしょう。ここにこう書いておられるんですよ。家族...全文を見る
○市田忠義君 官僚答弁は変わっていないですね。  厚労省に聞きます。  石綿による疾患で亡くなった遺族の方から特別遺族弔慰金、特別葬祭料の請求に際して、石綿による病気で亡くなったことを証明する診断書を病院に書いてもらうときに、その基になる資料のカルテやレントゲンの保存期間が今...全文を見る
○市田忠義君 ということは、医師法の期限よりももっと緩やかに長期に保存させる方向で検討するということですか。  環境省はどうですか。どっちでもいいですけれども。
○市田忠義君 初めて政治家的答弁をいただいて、ありがとうございます。  よく環境省のイニシアチブを発揮してもらって、厚労省とも詰めた話をしていただきたいと。そうしないと、やっぱり掘り起こしが進まないし、救済も進まないと。改めるべきだということを申し上げておきたいと思います。 ...全文を見る
○市田忠義君 今御答弁にありましたように、是非対象の疾病を拡大するという方向で御検討いただきたいというふうに思います。  これは副大臣で結構ですが、私、大阪の河内長野市に行ったときに、ある女性の方にお話を聞きました。お父さんが麻袋再生会社に運送業で出入りしておられたんですが、石...全文を見る
○市田忠義君 大臣も同じ認識でしょうか。いいでしょうか。
○市田忠義君 田島副大臣は、まだ野党だったときに、二〇〇六年一月二十七日の衆議院の環境委員会の質問で、こうおっしゃっています。労災補償に含まれている就学等援護費や通院費、遺族年金が救済法にはなく、葬祭料にも大きな差がある、是正すべきだと、こう追及しておられます。この立場は今も同じ...全文を見る
○市田忠義君 変わりないと、認識は。その立場は、与党になったから変わるということはないと。いいですね。
○市田忠義君 つもりというようなあいまいなことじゃなくて、野党のときはそういう鋭い、私は見事な追及だと思うんですよ。  ここまでおっしゃっているんですよ、あなた。  何の責任もない、罪もない、そんな被害者、本当に救済しようという思いがあるならば、せめて、せめて実費の交通費、通...全文を見る
○市田忠義君 私は、本当に何の責任もない、罪もない、そういう被害者を本当に救済しようというならば、救済法の抜本的な見直しが必要だということを指摘しておきたいと思います。  それから、田島さんの名前ばっかり挙げて申し訳ないんですが、積極的にこの問題で質問されておられますから、よく...全文を見る
○市田忠義君 これは大臣に最後にお聞きしますけれども、先ほど紹介したこの民主党政策集インデックス二〇〇九ですね。ここにこう書いてあります。  石綿被害者救済法による救済レベルを、労災保険給付と同等レベルに引上げ、石綿肺などアスベスト関連疾患を救済制度の対象疾患に追加すると、こう...全文を見る
○市田忠義君 だとすれば、救済ではなくて労災並みの補償に引き上げるのは当然だと、これは民主党のインデックスからいって当然の帰結になると思うんですが、救済じゃなくて労災並みの補償に引き上げるということをここでお約束いただけますね。
○市田忠義君 気持ちとか思いというのは幾らでも言えるんですよ。鳩山総理も思いという言葉が好きで、答弁に、よく思い、思いというのが出てくる。  私は、思いは確かに大事なんだけど、そういう思いでじゃなくて、インデックスでここまで、かなり詳細ですよ、明確にここまでお書きになっているん...全文を見る
○市田忠義君 念のために言っておきますけれども、我が党はマニフェスト絶対主義ではありません。間違ったマニフェストを掲げておられた場合は、それを実践されたら困るわけですから。  ただ、今挙げたところは国民のほとんどが望んでいることだし、万人が政治的立場の違いを超えて、本当に死ぬ思...全文を見る
04月08日第174回国会 参議院 環境委員会 第5号
議事録を見る
○市田忠義君 日本共産党の市田です。今日は、四人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  今回の法改正では、環境保全措置等の結果の報告、公表の手続を新たに設けるということにされています。私は、環境保全措置が不十分な場合は、事業者に対して本来求められる保全措置を実施させること、...全文を見る
○市田忠義君 原科参考人はSEAの総合研究会の第一回検討会からずっと一貫して研究、検討に携わってこられましたけれども、先ほどもおっしゃいましたが、発電所をSEAの対象から外すのはおかしいと一貫して主張してこられました。私も当然発電所を例外にしてはならないと、上位計画や総合計画、政...全文を見る
○市田忠義君 大塚参考人にお伺いしますが、今回の法改正で方法書前の手続が新たに設けられました。大塚参考人、先ほどの陳述でも、お書きになった環境法という著書の第九章で、アメリカのNEPA、国家環境戦略法では、代替案の提示は評価書の核心中の核心だと、極めて重要な事柄だというふうに述べ...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、今のゼロオプション問題について、堀参考人がもし御意見ありましたらお聞かせ願いたいのと、もう一点、先ほどの諫早問題で、これはたしか農水省の所管事業で、当時は環境大臣が意見を述べる機会がなかったと思うんですけれども、今度の法改正で公有水面埋立事業にも環境大臣が意見...全文を見る
○市田忠義君 もう時間がありませんので、一問、原科参考人にお聞きしたいんですが、私は昨年の自然公園法改正審議の際に、辺野古での事前調査でジュゴンやサンゴが被害を受けている問題を指摘したんですけれども、参考人もスコーピング段階でアセスの方法が決まっていないのに先行して調査を行うこと...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
04月13日第174回国会 参議院 環境委員会 第6号
議事録を見る
○市田忠義君 共産党の市田です。  今日は、今回の法改正案の目玉と言われている戦略的アセスメントの問題を中心に質問します。先日の参考人質疑でも課題が明らかになりました戦略的アセス、これは本来どういう内容であるべきなのか、現行法の下でのアセスの実態を踏まえながら幾つかただしていき...全文を見る
○市田忠義君 次に、アセス手続の中で環境大臣が提出した意見の中で、希少種について言及している事業の数、また希少種リストには掲載されてはいないが学術的に貴重とされている等の理由で種名に言及している事業の数、それぞれ数字だけお答えください。
○市田忠義君 この中には、ごく近い将来に絶滅の危険性が高いとされているカンムリワシが周辺に生息、生育している事業、あるいは大臣が十ないし二十の種名を挙げてその保護、保全に言及している事業が幾つかあります。  生物多様性の損失の一番大きな原因は、何といっても開発による生息地の破壊...全文を見る
○市田忠義君 また、同じ環境庁長官意見で、新たに希少な動植物が確認された場合の対応について、「専門家の意見を聴取し、現地調査を実施した上で、これらの種の生息、生育環境に対する影響が最小限となるよう、適切な保全対策を講じること。」と述べています。この意見以降にカラスバト、カンムリウ...全文を見る
○市田忠義君 今言われましたように、カンムリウミスズメはその生態がなぞに包まれていて、地球上でも五千羽ほどしかいない、なぞの海鳥と言われる世界でも最も絶滅に近い海鳥の一つで、国際的な保護対象種であります。  そこで、大臣にお伺いしますが、事業者が当時の環境庁長官意見で述べている...全文を見る
○市田忠義君 適切な保全、適切な調査がやられているという認識ですか。
○市田忠義君 じゃ、問題があればきちんと是正、指導していくということでいいですね。
○市田忠義君 この周辺は、これまで名前が挙がった希少種以外にも、カンブリア紀の生き残りのカサシャミセンや絶滅の危機とされる八種類の貝類、それからナメクジウオなど、いわゆる絶滅危惧種の宝庫とされています。  二〇〇〇年だったと思いますが、生物学の研究者組織である日本生態学会は、生...全文を見る
○市田忠義君 もう回数の多さもそうなんですけれども、この学会の幹部自身が、全然、同じ生物学の研究といっても分野が違うわけで、この三つの学会が合同で取り組むというのは異例なことだと自らおっしゃっているぐらいの問題であります。  一方、事業者の対応はどうかと。今年一月の記者会見で、...全文を見る
○市田忠義君 是非議論していただきたいと思うんですが、これ、原発推進あるいは反対とか、そういう政治的立場抜きに、生物学の研究を真摯にやっておられる学会の方がそろって、こんなところに原子力発電所を造るのはまずいじゃないかという声をやっぱり上げておられるわけですから、それに対して中国...全文を見る
○市田忠義君 今言われたとおりなんですが、この会議について山口県の三月議会である議員から、地元住民、県民の切実な疑問に対して丁寧に答える内容とは全くほど遠い内容であったと怒りの声が出ています。また、山口県の副知事も、経産省の説明は、知事意見に対して、特に安全確保、環境分野等につい...全文を見る
○市田忠義君 上関原発問題でお聞きするという通告はしておいたわけですから、こういう細かなことまでは言っていないけれども、やっぱり是非私が今述べたような問題は環境省内部で議論をしていただいて、大臣としてのイニシアチブを積極的に発揮していただきたいということを述べておきたいと思います...全文を見る
○市田忠義君 昭和六十二年というと、今から二十三年前のものであります。更新されないままになっていると。温排水による生態系への影響については、関係学会から非常に強い懸念が出されています。例えば、鹿児島県の川内原発では、温排水の拡散範囲について放水口からおおむね二キロメートルとしてき...全文を見る
○市田忠義君 それは前向きに検討するということで受け取っていいでしょうか。
○市田忠義君 大臣の発言を言葉どおりやっていただくことを期待したいというふうに思います。後ろ向きになった場合には厳しく指摘させてもらいます。  さきの三学会による要請の際、中国電力側は、瀬戸内海全体の影響は国レベルで考慮すべき問題だというふうに言っています。これは事業者の開き直...全文を見る
○市田忠義君 海洋保護区に指定すべきだという点はいかがですか。
○市田忠義君 国際的にも定義が明確でないというのは、私も知っております。  ただ、二〇〇六年に開催された生物多様性条約の第八回締約国会議ですね、ここでは、二〇一二年までに海洋沿岸の少なくとも一〇%が実効的に保全されるべきだと、こういう目標が出されています。にもかかわらず、日本で...全文を見る
○市田忠義君 根拠を挙げて言っているので、ただ行け行けどんどんで行けと、そんなつもりは全くありません。  これは大臣に最後に伺っておきたいと思うんですけれども、発電所のアセスメントについて、先日の参考人質疑で電事連の方が参考人で参加をされました。その際に、現行アセスに加えて電気...全文を見る
○市田忠義君 参考人質疑のときにいなかったからって、それはちょっと無責任ですよ。環境省の方も来ておられたわけで、やっぱり文章にもうなっているわけですから。それと、せいては事をし損じるとおっしゃったけれども、善は急げという言葉もあるんですよ。日本語にはいろいろあるわけで、拙速はまず...全文を見る
04月20日第174回国会 参議院 環境委員会 第8号
議事録を見る
○市田忠義君 今日は、住民意見のアセスへの反映と科学性、客観性を持った審査の必要性について質問します。  愛知県の豊川水系豊川の河口から約七十キロメートル上流に計画されている設楽ダム、ここは国土交通省直轄で初めて法に基づくアセスを実施したダムであります。当時の会見で同ダム工事事...全文を見る
○市田忠義君 それから四十年近くたったわけですが、現在の建設目的と、事業費は幾らですか。
○市田忠義君 設楽ダムの有効貯留容量と流水の正常な機能の維持のための容量は幾らですか。
○市田忠義君 流水の正常な機能の維持というと分かりにくいんですけれども、要するに渇水時にダムから水を放流して豊川の河川流量を増加させると。ただ、渇水への対応は既に十分でき上がっていて、ダムをわざわざ造って水をためる必要は全くないと。日常的に活用されていない量が有効貯留量の六五%も...全文を見る
○市田忠義君 設楽ダムも見直しの対象だということが確認されました。じゃ環境の側面から見てどうかと。  設楽ダムのアセスの内容についてお聞きします。同ダムの予定地は、モリアオガエル、ムカシトンボ等、重要だと言われる動植物だけで百八十一種確認されています。中でも、二〇〇七年四月十九...全文を見る
○市田忠義君 ネコギギは、伊勢湾あるいは三河湾に注ぐ河川にすむナマズ目の魚で、環境省レッドリストで絶滅危惧ⅠB類、絶滅のおそれがあるとされている種であります。  国交省に聞きますが、アセス評価書に記述されている豊川上流でネコギギの生息が確認された箇所数、それから事業実施による改...全文を見る
○市田忠義君 環境省作成の日本の重要湿地五百においてネコギギ生息地の項目を担当された方のお話によりますと、生息密度の情報が示されていないために、消失が予測されるふちの割合だけでは影響が分からない、それ以上の影響が出る懸念もあると指摘されています。生息域の割合だけでも約三六%が事業...全文を見る
○市田忠義君 時間がないので、尋ねたことだけに答えていただいて。  二百匹放流して二匹しか発見されなかったと。それ以降も同様の放流実験しているけれども、同じような定着確認、ほとんどできていません。  ネコギギに詳しい研究者は、川魚の移植による定着の成功例というのはほとんどない...全文を見る
○市田忠義君 今回の法改正で、環境大臣意見を検討する際に学識経験者の知見を参考にすると、そういうふうになっていますが、それならば、ネコギギの問題も国交省任せにしないで透明性を持った第三者機関で保全対策の検討をやるべきだと思いますが、大臣の認識はいかがでしょう。
○市田忠義君 第三者機関の設置も含めて検討するということで、是非やっていただきたいということを述べておきたいと思います。  今回の法改正で住民が意見を述べる機会が増えることになるわけですが、事業者がその意見を真摯に受け止めて検討することが私は不可欠だと思うんです。その点で設楽ダ...全文を見る
○市田忠義君 ホームページでの閲覧は可能でしたか。
○市田忠義君 現地に伺いますと、閲覧のやり方が広く住民の意見を求めて英知を集約するという点で極めて困難だったと言われています。また、住民意見の提出期間がちょうど年末年始の期間に重なったために、帰省や行事に追われて落ち着いて意見を出す状況ではなかったと。  こういう問題は法改正に...全文を見る
○市田忠義君 さらに、環境破壊とは、我々の母なる川、日本一のアユ釣りメッカ、豊川上流にアユが育つことはできないと判断したからこういう意見書を出したんだということを述べておられます。この意見書は豊川水系の七漁協の代表理事組合長の連名によるものであります。そういう意味では大変重いと。...全文を見る
○市田忠義君 恐るべき事態で、一九九〇年には六千枚以上の販売があった遊漁券が二〇〇四年には七十一枚、漁業者が三百五十五名から九十三名に減少していると。漁協の幹部は、これらは周辺のダムの影響だと指摘しておられます。漁協の幹部の一人にお聞きしましたら、日本一のアユの味がすると評判のい...全文を見る
○市田忠義君 ちょっと人ごとのような話で、環境省にはそういう権限がないとおっしゃいましたけれども、やっぱり住民意見だとか漁業関係者の意見を事業者がしっかり耳傾けてもっともな意見は取り入れると、当然だという点ではいかがですか。
○市田忠義君 実際にはそうなっていないんですよ。例えば、評価書で取り入れられたのは知事意見であって、それ以外の住民意見や漁業関係者の意見はもうほとんど反映されていないというのが実態であります。  今紹介しただけでも大変重い意見なのに、二〇〇七年、さらに愛知県漁業協同組合連合会が...全文を見る
○市田忠義君 その提言の第一項目に、ダム建設が三河湾に及ぼす影響を調査すべきだと、こういう提言であります。ダム建設に絡んで日本海洋学会が川と海との関係に着目した調査の必要性を指摘したのはこれが初めてであります。それだけダム建設による三河湾への影響を憂慮しているということの証明だと...全文を見る
○市田忠義君 時間がないので締めくくりにしますけれども、豊川と三河湾の汚染の関係については、設楽ダムのアセス以前から関係学会の方々から指摘されていた重要な問題だったんです。それを環境大臣意見では踏まえていなかったという問題があると。六条潟というのは奇跡の干潟と言われています。三河...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、今議題となっています環境影響評価法の一部を改正する法律案に対する修正案の趣旨を説明いたします。修正案は既にお手元に配付されておりますので、詳細な説明は省かせていただきます。  その修正の第一は、法の目的に、住民等の参加を規定することで、...全文を見る
04月27日第174回国会 参議院 環境委員会 第9号
議事録を見る
○市田忠義君 私は、二〇〇七年の十月二十三日の当委員会で、製紙会社で起きた大気汚染などの排出基準違反あるいはデータ改ざん問題について質問をしました。日本製紙連合会の会長が、ああいうデータ改ざんなんかはどこでもやっているんだと平然と開き直っている実態を示しながら、企業の自主的努力に...全文を見る
○市田忠義君 大臣にお伺いしますが、この企業は改ざんのやり方が大変悪質なんです。親会社が分析会社に基準値を超えた測定データを基準値に適合した別の日のものに置き換えさせたり、偽装してデータなしとさせたり、再測定させて最初のデータは削除をさせたりしていると。環境への排出量などを把握し...全文を見る
○市田忠義君 身内が身内を検査するということになれば、これは甘くなって、ごまかすことは容易で不正も起きやすいと思うんです。  これらを監視する地方自治体の対応にも私は問題が多いというふうに思います。一月二十二日に県や市は立入検査を行いました。にもかかわらず、その後の社内調査で、...全文を見る
○市田忠義君 これ、やっぱり見抜けなかったのは、本来事業者にある元データが子会社にしかなくてチェックができなかったということに大きな要因がありました。だから、証明書などだけではなくて、元データを添付するか、子会社にも立入検査ができるようにする必要があるというふうに思います。  ...全文を見る
○市田忠義君 私、ちょっと認識が甘いと思うんです。やっぱり要は、データの信頼性、信憑性を確保するために公平中立な公的機関でクロスチェックをして、不正をなくすことが大事だと思うんです。  大臣にちょっとこういう事例を紹介して認識を聞きたいと思うんですけれども、二月五日にこういうこ...全文を見る
○市田忠義君 本当に私も言語道断だと思います。こんなことでは、環境保全に対する意識が希薄な企業に自治体が環境保全とコンプライアンスを遵守させるということなどは到底できないと。  私、もう一つ、神戸製鋼所の加古川製鉄所とそれを管轄をしている兵庫県、それと加古川市に出向いて話を聞い...全文を見る
○市田忠義君 神戸製鋼所の報告書を私読みましたら、ここの加古川製鉄所は、測定器のペンを浮かせてチャート記録を中断、チャート記録の書換えなどをやったと。それだけではありません。記録紙の張り替え、校正モード切替え、再測定値採用、コンピューターの書換え、果てはプログラム改造。ありとあら...全文を見る
○市田忠義君 巧妙な手口でなかなか見抜けなかったということですが、大臣にお伺いしますが、この認識で結構です。  管理職も了解して三十年近くこういうことが行われてきたということを考えますと、本当に悪質極まりない会社ぐるみの不正だということが浮き彫りになってきていると思うんですが、...全文を見る
○市田忠義君 分厚い神戸製鋼所からの報告書もありますから、是非、どんな手口でやってきたかというのはよく読んでおいていただきたいと思います。  この事件が起きて、兵庫県、加古川市と神戸製鋼所は、従来の公害防止協定を全面的に見直して、環境保全協定を策定しました。具体的には、排出基準...全文を見る
○市田忠義君 まあ一定の抑止力になるというお話でした。  同時に、こういう問題もあります。これは別の委員からも質問がありましたが、地方自治体は行財政改革の中で人員も予算も削られて、経験豊富な公害防止担当者も退職して、公害防止管理体制というのは今は弱体化しています。これは環境省自...全文を見る
○市田忠義君 これが地方主権だとすれば、国の責任の放棄だと私は率直に指摘しておきたいと思います。  時間が来ましたので、あと一問だけ。  先ほど紹介した三菱化学の四日市事業所、これは、有害物質が事業所の外へ出るのは食い止めろと口酸っぱく言いながら実際にはそういう体制になってい...全文を見る
○市田忠義君 終わります。     ─────────────
05月11日第174回国会 参議院 環境委員会 第10号
議事録を見る
○市田忠義君 今回の法改正では、建設工事に伴って生じる廃棄物の処理責任が元請業者にあることを法に明記しました。問題は、これが現場でどう貫かれるかであります。  私、京都、兵庫、横浜の下請業者の皆さんから直接お話を伺いました。今、平米当たりの単価がかつての三分の一以下に引き下げら...全文を見る
○市田忠義君 建設業界独特の下請構造と商習慣については根本的に正していく必要がありますが、国交省と連携をして啓発活動という程度では私は十分な改善は期待できないと。そこで、発注者が必要経費を支払わない場合にはペナルティーを科すなどして、下請のどの段階に行っても廃棄物の処理費用が確実...全文を見る
○市田忠義君 現場は何とか仕事を取りたいと。そのためには食べるものも節約して、買いたたかれても我慢しているという実態があります。くれぐれも下請にしわ寄せが行かないように万全な対策を求めておきたいと思います。  次に、法改正で新たに盛り込まれた廃棄物処理施設の定期検査に関連してお...全文を見る
○市田忠義君 許可容量の二倍近い量を埋め立てて、硫化水素は何と致死量の二十倍以上もの数値であります。  実は、ここは安定型処分場なんです。しかし、お配りしている資料でもお分かりのように、役員、従業員はこう言っています。アスベスト、バッテリー、医療廃棄物、実験動物など何でも埋めた...全文を見る
○市田忠義君 全体を調査したわけではないのに約二百五十本ものドラム缶が出てきたと、これは驚くべきことであります。  ここまで深刻な事態になったことについて、滋賀県の行政対応検証委員会、これは県の行政責任を厳しく指摘しています。RD社に対して問題の少ない事業者だと、認識が非常に甘...全文を見る
○市田忠義君 私、質問時間十九分しかないので、できるだけ短く。しかも、聞いたことは、これだけ重大なことを国として重大問題と受け止めて総合的な調査をやっておればこれだけのひどい状態を防げたんじゃないかということを聞いたわけで、そこに答えてもらったらいいわけで、全然ポイントが外れてい...全文を見る
○市田忠義君 これまでの対応を見ますと、国の責任は私は非常に重いと思うんです。さらに、産廃特措法の適用をめぐっても、国の責任は重いと。  私、ここに環境省と滋賀県のやり取り、これ、県からもらいました。この文章をちょっと読んでみました。この記録によりますと、二〇〇七年四月二日、県...全文を見る
○市田忠義君 産廃特措法は別に有害廃棄物を全量撤去してはならないとは定めていないわけで、先ほどのやり取りを読む限り、これ環境省の意見はやっぱり誘導に近いと取られても、これ仕方がないと思う。  質問を進めますが、現在、特措法の適用を前提にした滋賀県と周辺自治会との話合いが行われて...全文を見る
○市田忠義君 現状は全容解明とはほど遠いんです。  〇七年の調査において、ダイオキシン濃度は処分場内の浸透水で環境基準の二千倍です。地下水から三十二倍検出されました。また、処分場近くの地下水から環境基準の二百八十倍の水銀が検出されると、これは驚くべき数値です。  ここまで問題...全文を見る
○市田忠義君 前向きの検討を是非お願いしたいと思います。  住民の皆さんは、これだけ有害な廃棄物を大量に埋め立てているのに、今後の調査で基準以上のものが見付からなかったと結論付けられてほとんど撤去してもらえないのではないかと、こういう心配をされています。これまでの調査結果や、ア...全文を見る
○市田忠義君 田島副大臣も滋賀県御出身ですから、是非前向きに、大いに住民の声にこたえてやっていただきたい。  時間が来ました。最後で、これはもう答えは要りません。  粘土層を壊して産業廃棄物を埋めたと、こういう供述もあります。二〇〇八年三月にまとめられた県のRD最終処分場問題...全文を見る
06月01日第174回国会 参議院 環境委員会 第13号
議事録を見る
○市田忠義君 今日は、地球温暖化対策基本法案の内容が二五%削減の実効性を果たして伴っているかどうかと、その問題についてお聞きします。  今度の法案に、二〇二〇年までに九〇年比で二五%削減、二〇五〇年までに九〇年比で八〇%削減と、そう明記されました。これは新政権自らに重い責任を課...全文を見る
○市田忠義君 国際的合意を勝ち取るために努力をしたいとおっしゃいましたが、今度の法案を見ますと、二五%中期削減目標の設定が、すべての主要国が公平かつ実効性が確保された国際的な枠組みの構築や意欲的な目標の合意、これを前提条件としているわけですが、なぜこのような前提条件を置かなければ...全文を見る
○市田忠義君 そもそも、すべての主要国が公平かつ実効性が確保された国際的な枠組みと、この表現は日本経団連などがCOP15に向けて政府に高い数値目標を示さないように求めた主張と文言まで全く同じです。日本経団連の当時の主張を紹介しますと、すべての主要排出国が参加する公平で実効ある国際...全文を見る
○市田忠義君 条件がない方がいいと大臣が言われたのは大変重い意味を持っているということを確認しておきたいと思います。てこの原理とおっしゃいましたが、私はこの条件が足かせになるというふうに思っています。それは後で論じていきたいと思います。  環境省にお伺いしますが、昨年末のCOP...全文を見る
○市田忠義君 今答弁があったように、提出されたアメリカやカナダなどの削減目標の水準というのは、コペンハーゲン合意で言及されている気温上昇を二度以内に抑えるという目標から見て極めて不十分なものであるということはもう明らかだと思います。条約事務局も三月末に報告書をまとめて、削減努力は...全文を見る
○市田忠義君 国際合意を勝ち取る上では、足かせになることはもう明白だと思うんです。  法案の閣議決定のときに、電事連、鉄鋼連盟、自動車工業会などの九業界連名のコメントが明らかにされました。それによりますと、この前提条件を逆手にとって、前提条件が満たされたか否かの判断を含め国際的...全文を見る
○市田忠義君 長期目標を実現するためにもやはりこの中期目標が非常に重い意味を持ってくるわけで、EUでは九〇年比二〇%から三〇%削減を先ほど答弁があったように条約事務局に提出していますが、これは、二〇%削減を基本にして、他の先進国が合意するなら三〇%削減をするというものであります。...全文を見る
○市田忠義君 これは、背中を押すどころか、単なるアドバルーンにすぎないということになってしまうというふうに思います。  法案に書かれている前提条件には公平は明記されているんですが、枠組み条約の共通だが差異ある責任の基本原則が明記されていません。すべての主要国といっても先進国も途...全文を見る
○市田忠義君 そうすると、共通だが差異ある責任は基本原則、基本的な考え方じゃないというのが政府の立場ですか。重大ですよ、あなたの発言。大したことでないから書かなかったと。けしからぬ答弁ですよ、あなたの。
○市田忠義君 だったら書いたらいいじゃないですか。どうして書かなかったという理由は全然。書くまでもなく大前提だから書かないと。なぜ書かないんですか。公平性の原則だけ書いて、共通だが差異ある原則と、これはなぜ書かないんですか。今の説明では、なぜ書かないかというのは全然ですよ。  ...全文を見る
○市田忠義君 国内法だけど外交的なことがいっぱい書いてある法案じゃないですか。そういう言い訳で逃れたら駄目ですよ。書かなかった理由はあるんですよ。それを正直に言えないだけの話ですよ。これからの議論で明らかにしていきますけど、今日は時間があとちょっとしかありませんが。  コペンハ...全文を見る
○市田忠義君 だったら、共通だが差異ある原則というのを明確に書くべきなんですよ。  話題変えます。  そもそも、主要国の意欲的な目標というのであれば、先進国の中でも最大の排出量を占めながら法的拘束力のある削減義務を負うことを拒否し続けて低い目標にとどまっているアメリカ、これ最...全文を見る
○市田忠義君 前提条件を満たすかどうかの判断基準について伺いたいと思うんですが、本会議で鳩山総理は、どのような場合に前提条件が満たされるかをあらかじめ今申し上げることは控えたいと、そう答弁されました。しかし、満たすかどうかの判断基準というのは中期目標の施行にとって極めて重大だと思...全文を見る
○市田忠義君 そういうあいまいな判断基準で二五%の中期目標が設定できるのか、いつまでも設定できないということになるのではないかと。  じゃ聞きますが、この前提条件をクリアしなければ二五%の中期削減目標が施行しない仕組みになっているけれども、クリアしない場合はこの法案の基本施策、...全文を見る
○市田忠義君 法案にそう書かれていることは私も知っています。  前提条件が満たされない場合について、鳩山首相は国会答弁で、私としても二五%の目標を目指して頑張りたいと、そう発言されましたし、小沢環境大臣も、環境を守っていく立場からは二五%の旗は降ろさずに頑張っていくと、そう表明...全文を見る
○市田忠義君 その国際環境をリードするためにもはっきりさせるべきだというのが私の言っていることなんです。  今、二〇一三年以降の国際的な枠組みづくりで最も重要なのは、国内外共に法的拘束力のある中期目標の合意となっていると思うんです。法的に設定されない目標では国際交渉をリードでき...全文を見る
○市田忠義君 何か私の質問が現実的でないかのような、あなたの言っている方が現実的でないんですよ。国際的合意できないですよ、そういうことでは。最も現実的なことを我が党は主張しているということを言っておきたい。二五%削減の責任を果たすためには前提条件をやめるべきだと。  次に、別の...全文を見る
○市田忠義君 決してイデオロギー的に言っているんではないんです。そういうのは大臣の勝手な判断で、そういう言い方はやめてもらいたいと思います。結局、原単位方式を認めれば、総量の削減というのは、原単位さえエネルギー効率高めれば総量は関係ないということになれば、総排出量はこれ減らないわ...全文を見る
○市田忠義君 原単位方式、事務所でいくとこれは大体三分の一を占めています。産構審の地球環境小委員会に提出された日本経団連の二〇〇八年度自主行動計画の評価・検証、各業種の状況、これは資料をお配りしておきましたが、この資料でもお分かりのように、総量規制方式十八業種で排出量四七・九%、...全文を見る
○市田忠義君 経済産業省にお聞きしますが、じゃ、原単位方式のみを取っている業種、これ電力業界はそうですが、この電力業界の間接排出量と直接排出量ではそれぞれ何億トンになっているか、お分かりでしたらお答えください。
○市田忠義君 時間が来ましたので残りの質問は後にしますが、一問だけ大臣に、国内排出量取引制度では、日本最大の排出部門であるエネルギー転換部門については、直接排出されるCO2に対して総量削減目標を課す必要が我が党はあると考えています。そのことが家庭や業務などでのCO2排出を削減し、...全文を見る
○市田忠義君 まだまだ詰めたいことがありますが、時間が来ましたので後にいたします。
○市田忠義君 今の件について理事会で協議することを求めます。
06月15日第174回国会 参議院 本会議 第28号
議事録を見る
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、菅総理に質問いたします。  口蹄疫の拡大は、南九州はもちろん、日本の畜産業、国民の食料にも大きな影響を与える重要問題であります。国が全面的に責任を持って徹底的な防疫措置を講ずることを求めます。  同時に、被害を受けた畜産農家を何として...全文を見る
10月21日第176回国会 参議院 環境委員会 第2号
議事録を見る
○市田忠義君 今日は、現在行われているCOP10についてお聞きします。  できるだけ端的、簡潔に御答弁、大臣の認識をお聞きするだけですから。  まず、条約事務局の報告書によりますと、二〇一〇年までの世界目標はすべてが達成できず失敗だったと、こう結論付けています。こういう事態に...全文を見る
○市田忠義君 簡潔に質問したので簡潔によろしくお願いします。  国連環境計画研究グループの自然資産の損失を経済的に分析した報告を読みますと、過去十年間で毎年二兆ドルから最大四兆五千億ドルですから、日本円で三百七十兆円の自然資産が失われていると、こう結論付けられています。  こ...全文を見る
○市田忠義君 遺伝資源へのアクセスと利益配分、ABSについて、作業部会の原案では、生物多様性の保全と持続可能な利用を目的に遺伝資源の利用から生じる利益を公平分配すると、こう規定しています。また、遺伝資源を取得する際、提供国の法制度に従い事前同意を取り利用料などの契約を結ぶと、こう...全文を見る
○市田忠義君 もう少し議長国として積極的な姿勢が私は必要だと思うんですが。  ワシントン条約ですね、たしか三十年前に定められたと思うんですけれども、個体の部分若しくは派生物を取引の対象というふうにしていますし、国内法である種の保存法でも、希少野生動植物の個体や器官だけではなくて...全文を見る
○市田忠義君 日本経団連、さらにCOP10を前にして、国民負担の増大、産業の縮小につながると、そういうことを言い募って、途上国側の法的拘束力のある議定書を牽制していると。先ほど、経団連と話したときにイノベーションの話は出なかったとおっしゃいましたけれども、文書では、イノベーション...全文を見る
○市田忠義君 私は、大企業なんかがやっぱり企業である限り利潤を追求するのは当然のことだというふうに思っています。しかし、そこには一定のルールがあってしかるべきだと。短期的な目先の利益を優先したら取り返しが付かなくなるじゃないかというのがやっぱり環境問題の基本だし、生物多様性を考え...全文を見る
○市田忠義君 日経新聞の十八日付けの社説でも、もうお読みになっていると思いますが、自国産業の利益優先から条約に加盟していない米国には、大国にふさわしい責任を果たすことを強く求めると、こういう社説まで載っているわけですから、やっぱり是非そういう働きかけをやっていただきたい。  今...全文を見る
○市田忠義君 さきに挙げた国連環境計画の報告書を見ますと、地球上の自然資産の消失を避けるために、世界のGDPの〇・一%に当たる四百五十億ドルを自然保護地域の保全に投資し、生態系の回復を目指すと、この重要性を強調している。よくこの指摘を受け止めて考えていただきたいと。  ところで...全文を見る
○市田忠義君 ちょっと抽象的な答えで極めて不満ですが。  東京大学の研究チームが領海と排他的経済水域に占める海洋保護区の割合を調査されました。国立公園などの海域公園地区、鳥獣保護区の特別保護地区、禁漁区、これ全部合わせても一%に満たないというふうに言っているんです。日本はCOP...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、もう時間がありませんが、具体的な問題について聞きます。  絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律、種の保存法と言われていますが、九三年に施行されましたが、国内希少野生動植物種の指定や生息地等保護区の指定が極めて少ないのが実態であります。  その...全文を見る
○市田忠義君 大臣所信で大臣が、大量生産、大量消費、大量廃棄を基本とする社会からの脱却が必要と。私これ全く同感であるわけで、この言葉どおり、やっぱり企業の目先の利益優先じゃなくて、こういう立場で頑張っていただきたいと。  終わります。
11月11日第176回国会 参議院 環境委員会 第4号
議事録を見る
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。  質問時間も短いので、答弁も問われることだけできるだけ簡潔にお答えいただければ有り難いと思っています。大臣と指定した以外はどなたでも結構です。  まず、私は、身近な自然環境、希少な生き物を守りたいと、そういう思いで地道に活動されている...全文を見る
○市田忠義君 具体的には協議会をつくって取り組むということになると思うんですが、自然再生法もよく似た仕組みになっています。  二〇〇八年四月に総務省は自然再生の推進に関する政策評価を実施して、主務省に対して勧告を行いました。その中で、地域住民や団体が主体的に取り組めていないと問...全文を見る
○市田忠義君 もう千葉県の松戸市で里山の保全に取り組んでいる方からお話を伺いました。自治体から呼びかけて協議会的なものを立ち上げても数回の取組で中断してしまうところが少なくない、しかし、ここでは継続した取組につながり、里山保全に取り組む団体が年を追うごとに増えているそうであります...全文を見る
○市田忠義君 千葉の松戸のような例はどういうふうに評価されますか。上から機械的に枠をはめるんじゃなくて、できるだけ自主性尊重すると。これでうまくいっているという経験なんかはどのように認識されるでしょう。
○市田忠義君 住民、団体が主役になる取組を進める上でも私も自治体のイニシアティブが大変大事だと、そう思っています。しかし、本法案の上位に位置する生物多様性基本法に基づく生物多様性地域戦略を策定している自治体は今年九月末で八道県四市だけであります。こういう状況でまた新たな仕組みを作...全文を見る
○市田忠義君 本法案は保全を目的とした事業を進める仕組みですが、自然再生法に基づく事業でも様々な問題が起こっています。法案のイメージ図を見ますと、一つの地域連携保全活動計画の中で複数の事業が計画されることも想定されている。法に基づく計画には特例措置が認められているために、生物多様...全文を見る
○市田忠義君 さきに挙げた自然再生法の推進に関する政策評価では、各法定協議会の実施計画に対する主務大臣の助言実績はない、実施計画を検討する専門会議の開催が計画実施の後になっているなどの問題点指摘しています。こういうことが繰り返されることがあっては私はならないと思うんです。  ま...全文を見る
○市田忠義君 これは大臣にこの件の最後にお聞きしたいんですけれども、事業実施後のモニタリングや科学的な検証についても、さきの政策評価で十分でないと、そういう問題点を指摘しているわけです。モニタリングは非常にお金が掛かることですから、民間に頼りっぱなしではなかなか私進まないというふ...全文を見る
○市田忠義君 民間任せ、自治体任せにしないで、全部国が責任持てとは言わないけれども、肝心なところは国も関与して一定の予算措置、今すぐ返事できなくても、その方向で検討するぐらいは言えませんか、大臣。
○市田忠義君 これ以上繰り返しませんが、モニタリングというのは非常にお金が掛かるわけですから、結局民間任せ、自治体任せにしたらうまく進まないという点はよく御検討いただきたいと。  別の質問に移ります。  今回提案されている法案のように、保全を進めるための仕組みづくり、これは当...全文を見る
○市田忠義君 長々とお話しになりましたけれども、私が言いたかったのは、開発一般に共産党は反対じゃないんです。環境に大きな影響を与えるような開発については環境省としては厳しい態度で臨むのかどうかということを聞いたんです。厳しい態度で臨むなら臨むとお答えになればよかった。  今のは...全文を見る
○市田忠義君 こんなときだけ地方分権と言ったら駄目ですよ。環境を破壊するような開発については、環境省としてはやっぱり厳格な態度で臨むというのは当たり前な話なんですよ。  具体的な話に移ります、もう時間がありませんから。  COP10の開催地となった愛知県でも生物多様性の保全を...全文を見る
○市田忠義君 六百六十ヘクタールですから、東京ドーム百四十一個分です。皇居の約六倍です。今、実際にはもっと減ったと、当初はこうだったけどとおっしゃったけど、量的な面だけじゃないと思うんですね。質的な環境の面で、例えば斜面林や水田や水路はどうなっているのかということも非常に私は大事...全文を見る
○市田忠義君 ミゾゴイの希少性について述べてください。
○市田忠義君 こういう巨大な面積の開発計画、しかもCOP10で日本政府はSATOYAMAイニシアティブを発信したわけですけれども、多くの絶滅危惧種の存在が確認されている、そういう里地里山を開発する計画です。COP10では、二〇二〇年までに生物多様性の損失を止めるための効果的な緊急...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、これは愛知県とトヨタ任せでいくと、環境省は関知しないと、こういうことですか。
○市田忠義君 その報告を求めて、環境省として重大な問題があるという場合に助言もするつもりも一切ないと、こういうことですか。もう愛知に任せている、愛知がちゃんと環境保護やっているんだから、それはもう地元に任せるんだと、それが地域主権だというのが考え方ですか。
○市田忠義君 そんなことは分かっていますよ。重大な環境破壊のおそれがあると判断したときに、環境省は愛知県だけに任せて指くわえて見ていると、そういうことですか。制度がこうなっているんだと、まさに官僚答弁じゃないですか、それは。いかがですか。  官僚がそういう答弁するんだったら、ほ...全文を見る
○市田忠義君 地元の話合いの様子、つかんでおられますか。
○市田忠義君 COP10が行われた愛知県で、しかも東京ドームの百四十一倍もあるようなきれいな森を開発して自動車のテストコースを造ると。しかも質問通告はしてあるわけだから、環境省だったら、これが今現地でどういう問題になっているか、どういう話合いが行われているかの概要ぐらいはつかんで...全文を見る
○市田忠義君 時間がないからこれ以上言いませんが、鳥類の研究家はいろんな異論を唱えていますよ。日本野鳥の会もこの市の説明会でもいろんな意見を述べているということぐらいは環境省は御存じの、私、はずだというふうに思うんです。  時間がないからもう締めくくりにしますけれども、この事業...全文を見る
○市田忠義君 もう一度言いましょうか。生物多様性総合評価報告書において、今後の課題として、生物多様性に関する観測の充実、データの充実、公開性、利用の容易さの向上などに努めると列挙されているんです。これまでの延長線上ではない情報の蓄積と、いつでもだれでも活用できるような仕組みづくり...全文を見る
○市田忠義君 ようやく唯一前向きの答弁がありましたが。  最後に大臣に聞いて終わります。  COP10の会場では様々な団体が取組の展示をしていて、その中にトヨタ自動車テストコースを含む流域の地図がありました。伊勢・三河湾流域だけで六十三か所もの環境課題がある場所が印してありま...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
11月19日第176回国会 参議院 予算委員会 第7号
議事録を見る
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。  今月十日、東京では全国的規模の、そして十二日には札幌市でTPP参加反対の北海道民総決起集会が開かれました。日本各地で同様の集会が相次いで開かれています。いずれも農林水産団体だけではなくて、経済団体、地方議会、消費者、市民など、多くの分...全文を見る
○市田忠義君 農業団体だけじゃないんです。市民も経済団体も消費者も立ち上がっていると。それをどう受け止めているかと聞いたんです。私は、国民の血の出るような叫びは総理分かっておられないと思うんです。  農水省に聞きます。TPPへの参加で北海道経済にどういう影響が出るか、北海道の行...全文を見る
○市田忠義君 農業生産額は実に半分以下であります。農家戸数は七割以上減ると。衝撃的な数字であります。  では、日本全体の農水産物等への影響はどうなっていますか。
○市田忠義君 それ以外にもいろんな数字を今日お答えくださいと昨日言っておいたでしょう。
○市田忠義君 もうわざわざ、丁寧にこれ答えなさいと昨日言っているんですよ。食料自給率はどうなるか、農業の多面的機能の損失額は幾らか、国内総生産額は幾らか……(発言する者あり)
○市田忠義君 就業機会の減少数は幾らかと、わざわざこれ答えなさいと丁寧に昨日言ったんですよ。これ本当に、片道方式だから時間ないから困るんですよ。
○市田忠義君 まあそういう数字を余り言いたくなかったんでしょう。TPPに参加することになれば例外なく関税撤廃が求められて、アメリカ、オーストラリアからの農産物の大量輸入で日本の農業は壊滅し、国内総生産は崩壊すると。自給率は一三%ということになれば、国民の胃袋のほとんどが外国にゆだ...全文を見る
○市田忠義君 もう何も手を打たなければと。手を打つのは当たり前であります。いろいろ国内対策やると言われた。  じゃ、聞きましょう。壊滅的打撃を受けるという試算があった北海道農業の規模は一体どういうレベルか。一戸当たりの農地面積、酪農経営飼養、動物を飼い養うことですね、飼養頭数の...全文を見る
○市田忠義君 今説明があったように、北海道農業は既にEUレベルを超えて、肉用牛ではアメリカをも超えていると。貿易の完全自由化、市場開放と農業を両立させる対策を取るんだと菅総理言われた、それは不可能なんです。世界的に見ても大規模化している北海道でさえ壊滅的な打撃を受けると。  総...全文を見る
○市田忠義君 今お話があったように、日本は一一・七%、アメリカに次いで世界で二番目に低いと。日本は、鎖国どころか十分過ぎるほど国が開かれている。そして、この関税率の低さが今日の日本農業の疲弊、困難の主要な原因だったんです。TPPへの参加はそれに追い打ちを掛けて、言わばがけっ縁に立...全文を見る
○市田忠義君 実に九割の人が食料自給率を高めるべきだと。  じゃ、同じ調査で、外国産の方が安い場合は輸入食料の方がいいと、そう答えた人はどれぐらいいますか。
○市田忠義君 安ければ外国産の方がいいと考えている人はわずか五・四%なんです。これ、政府が行った世論調査でこういう答えが出ていると。こういう冷厳な数字を私はしっかり見詰めるべきだと。要するに、圧倒的な国民が望んでいることは、これ以上輸入に頼ることではなくて、安全で安心な食料は日本...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、この九か国のうち我が国が既にFTA、EPAを結んでいる国はどこでしょうか。
○市田忠義君 バスに乗り遅れるなとか、世界の趨勢だと。これ、交渉に参加している国合わせても九か国なんですよ。結局、二国間のFTAが進まないアメリカ、オーストラリアという農林水産物輸出大国に門戸を開いてやろうと、これがねらいなんです。日本にとってのTPP参加は、事実上、日米FTAの...全文を見る
○市田忠義君 結局、日本全体で見るとGDPはほとんど増えないんですよ。はっきりしていることは、これまでも巨大な利益を上げてきた一部の輸出大企業の利益のために、農業も漁業も林業もそれにつながる地域社会もめちゃくちゃにすると。私は、これを守るルールをこそ今政治は考えるべきだと思うんで...全文を見る
○市田忠義君 今言われたとおりで、農林水産業というのは本当に単なる数字だけでは測れないこれだけの多面的機能を持っていると。農業だけでおよそ八兆円、そして林業でおよそ七十兆円、漁業で今言われたように十一兆円です。農業でいうと、今言われたこの八兆円のうち、冒頭紹介されたように関税撤廃...全文を見る
○市田忠義君 両立が困難だということも菅総理先ほど言われました。どうして後継者が育たないかといったら、農業だけで食べていけないからなんですよ。輸入自由化をやって価格も流通も市場任せにしてきたから、農業所得が減って、後継ぎが減っているんです。何か平均年齢が六十五歳とか、そんなところ...全文を見る
○市田忠義君 圧倒的多数で食料主権につながる考え方が採択されているんですよ。反対したのはアメリカ、棄権はオーストラリアだけと。結局、自国の農産物輸出拡大のためならこういう世界の流れに真っ向から反対して恥じない、ほかの国がどうなってもいいと、こういうアメリカなどが進めている潮流に追...全文を見る