市田忠義
いちだただよし
比例代表選出
日本共産党
当選回数4回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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01月28日 | 第177回国会 参議院 本会議 第3号 議事録を見る | ○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、菅首相に質問をいたします。 今、日本経済の最大の問題は、経済の閉塞状況の下で独り大企業の手元にだけ空前の資金が滞留していることであります。ため込み利益、内部留保は今や二百四十四兆円の巨額に達し、現金、預金や有価証券など、使い道のない手...全文を見る |
03月24日 | 第177回国会 参議院 環境委員会 第2号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今回の東日本大震災によって亡くなられた方々とその御家族に深い哀悼の気持ちを申し上げると同時に、被災された皆さんに心からのお見舞いを申し上げます。 また、大変極めて困難な状況の下で、行政関係者、専門家と技術者、医師、看護師、福祉施設...全文を見る |
○市田忠義君 阪神・淡路大震災のときの避難所では、トイレを控えようとして、やっと手にすることができた僅かな食料、飲料水、これさえ口にしなかった避難者もたくさんおられました。高齢者や障害者がトイレに行けないために脱水症状を起こすと、こういう悲惨な状況もありました。 現に、今回の...全文を見る | ||
○市田忠義君 平常時は一般廃棄物は市町村が責任を持つことになっているわけですけれども、今回の災害の規模と深刻さを考慮すれば、通常の役割分担を超えて適切なごみ処理が進むように環境省が責任を私は持つべきだと。 具体的には、各自治体で必要な処理体制を取れるように環境省が援助すると、...全文を見る | ||
○市田忠義君 次に、福島の第一原発事故についてお聞きします。 福島原発は、爆発や火災が続発をして高濃度の放射性物質が広範囲に飛散、拡散するおそれがある大変深刻な状況にあります。しかし、必ずしも国民や避難住民には正確な情報が提供されているとは言えないと思います。 今、原子炉...全文を見る | ||
○市田忠義君 ちょっと答弁が長いので、数値だけ言ってもらったらよかったんです。 専門家もかなり高い数値だと、今後観測地点をもっと増やして、どこまで汚染が広がっているか細かく見極める必要があるという指摘があります。 そこで、日本にはSPEEDIという、緊急時迅速放射性影響予...全文を見る | ||
○市田忠義君 今後は、だからもっと積極的に条件を整えて活用していこうということでいいんですね。 | ||
○市田忠義君 専門家集団の英知を結集する必要性は先ほども強調しましたけれども、環境省は二十日から現地オフサイトセンターへ職員を派遣しておられます。 さらに、放射性物質の飛散対策などで国立環境研究所などの専門家を現地に派遣すべきだと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか...全文を見る | ||
○市田忠義君 職員の方ももちろん大きな力を発揮されると思うんですけれども、オフサイトセンターには、これは専門家じゃなくて職員ですか、さっきの派遣しておられるのは。 | ||
○市田忠義君 国環研なんかは、例えば今日のある新聞なんかを見ますと、土壌汚染問題について国環研の大原、これは大気環境工学が専門のようですけれども、今後は原発から飛んでくる放射性物質だけではなくて、地面から放出される放射線も浴びることになると、対応を急ぐべきだと、こういうコメントを...全文を見る | ||
○市田忠義君 環境省は、環境放射線等モニタリング調査というのを行って、国内や海外で原子力災害や事故が発生したとき、また海外で核実験が行われたときなどの国内の影響を速やかに把握すると、そのために全国十か所に酸性雨測定と併設した放射線自動測定器、これが設置されて、二〇〇七年の新潟県の...全文を見る | ||
○市田忠義君 今回の福島原発では、国内への影響を速やかに把握できなかったんです。それは、今おっしゃったように、現在設置されている測定器は全部日本海側ですよね。太平洋側、とりわけ福島原発付近には測定器は一基も設置されていないんです。 しかし、太平洋側には福島原発だけではなくて東...全文を見る | ||
○市田忠義君 もう文科省が各都道府県に測定箇所を持っているのは、それは知っているんですよ。環境省として日本海側だけになっているのはやっぱり不十分じゃないか、どうして太平洋側にも原発いっぱいあるのにそういうのを置かないのかと、こういう大きな事故が起こったのを機会に日本海側だけではな...全文を見る | ||
○市田忠義君 是非御検討を前向きにしていただきたいと思います。 三月二十二日、福島第一原発近くの海水から、最大で安全基準の百二十六倍に当たる濃度の放射性物質の沃素131が検出されました。その他セシウム134が基準の二十四・八倍、セシウム137が十六・五倍でそれぞれ検出されまし...全文を見る | ||
○市田忠義君 これも先ほどと同じように、環境省にはモニタリングの体制がないと、文科省が調査しますということになっていると私は聞いています。文科省がやっている話は聞いているんですけれども、やっぱりこういう問題も、文科省任せあるいは東電の調査だけに任せるのじゃなくて、やっぱり環境省の...全文を見る | ||
○市田忠義君 これは副大臣にお聞きしたいと思うんですけれども、日本学術会議が十八日に会議を開いて声明を発表しました。それを読みますと、こういうくだりがあります。 未曽有の災害に直面して国民が覚える不安感は、直面するリスク、危険に関する正確な情報が必ずしも的確に伝達されていない...全文を見る | ||
○市田忠義君 副大臣も多忙だとは思いますが、学術会議の声明は大変示唆に富んだ、今言ったこと以外にも様々な提起がされていますので、是非お読みいただきたいということを申し上げておきたいと思います。 時間が参りましたので終わりにしたいと思いますが、私は、原発問題については、我が党と...全文を見る | ||
03月25日 | 第177回国会 参議院 環境委員会 第3号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、大気汚染、水俣病、石綿被害等の公害問題の被害者救済についてお聞きをします。 まず、東日本大震災に関連して聞きます。 今回の東日本大震災で、環境省は、被害を受けた公健法、水俣病被害者救済法、石綿健康被害救済法等の認定患者...全文を見る |
○市田忠義君 私が調べただけでも、石綿健康被害救済法の医療給付の認定患者、青森県で十五名、岩手八人、宮城八十三人、福島三十五人であります。石綿健康管理手帳の所持者は福島で三十二名。また、これは原告ですが、水俣病関係でも宮城県で三名の方が被害を受けておられます。これらの方はふだんの...全文を見る | ||
○市田忠義君 今言われましたように、私も調べてみましたが、現在、地方自治体独自の医療費助成受けている大気汚染被害者は、東京都で約八万五千人、川崎市で約一万四千人、大阪の吹田で約三百人、これだけで十万人近くになります。これに公健法の認定患者を加えますと、時間の多少のずれはありますが...全文を見る | ||
○市田忠義君 今述べたような事態を放置していいのかという副大臣の認識を聞いているんですよ。今の答弁は、大気汚染等多岐にわたる要因でと、まるで大気汚染関係ないかのような、そんな姿勢では駄目なんですよ。これだけ苦しんでいる人がいるという事実を私示したわけだから。 副大臣、これにつ...全文を見る | ||
○市田忠義君 もうちょっと心のこもった答弁が欲しいですよね。こういう実態を聞いてどう思うかと、もうちょっと思いを私述べてもらいたいと思うんです。 一九八八年以前に発症した人でも全員が救済されたわけではありません。認定を受けることが結婚などに不利益になると思って申請しなかった等...全文を見る | ||
○市田忠義君 副大臣に聞きたかったのはなぜかというと、こういう理由なんですよ。民主党が野党時代、二〇〇六年に、早期に幅広く被害者を救済するための制度を導入する必要があると、こうして国や自治体、原因事業者からの拠出金で医療費などを支給する環境健康被害者等救済基本法を議員立法で提出さ...全文を見る | ||
○市田忠義君 もう既存の制度では駄目だからということで民主党の皆さん、議員立法を提案されているんですよ。そのときの記者会見でどうおっしゃっているかというと、大気汚染などの環境汚染による健康被害は深刻で、被害を受けた人たちを早期に幅広く救済するための制度を導入する必要があると。現状...全文を見る | ||
○市田忠義君 そんな悠長なことでは私駄目だと思うんですよ。被害者は今も苦しんでいる、一刻も早く分析して評価して、結果に基づいて対策を検討すべきだということを指摘しておきたいと思います。 大気汚染公害裁判でも、自動車ガスと健康被害との因果関係、健康被害を予見できたにもかかわらず...全文を見る | ||
○市田忠義君 既存の制度、既存の制度と、それでは駄目だから私は問題点を指摘しているんです。 公害は終わったと政府や財界が大気汚染被害者の救済を打ち切って二十二年たちました。しかし、被害者はなくなるどころか増え続けていると。新規認定を打ち切られた被害者は、医療費も生活費も補償さ...全文を見る | ||
○市田忠義君 今回の事件は単純なデータ偽装事件ではないんです。虚偽報告は倉敷水島公害訴訟の提訴前から行われて、更に和解成立後も続いて、先ほども言ったように三十一年もの長きにわたり行われていたと。単にJX日鉱日石エネルギーが言うような不備であったとかで済まされる問題ではないと。原告...全文を見る | ||
○市田忠義君 これ、問題はこれだけではないんです。 子会社の和歌山石油精製、これ四十年以上にわたって法に定められたばいじん濃度を測定していなかったということが発覚しました。それから、JX日鉱日石エネルギーと同じ水島コンビナートのJFEケミカル株式会社西日本製造所倉敷工場、これ...全文を見る | ||
○市田忠義君 今言われたように、去年大気汚染防止法改正されて、罰則規定が設けられました。しかし、この施行は四月一日なんですよ、今年の。すなわち、不正の報告が今相次いでいるというのは、罰則逃れのための駆け込み発表、そう疑いたくなると、これはもう誰が考えてもそうだと思うんですね。まさ...全文を見る | ||
04月14日 | 第177回国会 参議院 環境委員会 第4号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田です。 東日本大震災の被害による電気供給力を補うためとして、東京電力が火力発電施設を増設する場合に環境影響評価手続が免除されるということになりました。これまで原発の事故などで原子力発電所が停止した際に代替として再稼働させてきた火力発電施設というの...全文を見る |
○市田忠義君 協力すると言うけれども、経産省がやるんですね、指導はね。それはまあいいです、そうでしょう。 | ||
○市田忠義君 今言われたように、そのとおりだと思うんですけれども、罰則等の担保措置もないし、環境省がやっぱり関与できるところはほとんど、一切ないと言ってもいいと。幾ら私、緊急事態だといっても、こういうことが許されていいのかと。 それで、大臣にお聞きしますが、やむを得ず適用除外...全文を見る | ||
○市田忠義君 環境省と経済産業省の申合せ事項の中で三年程度以内に供用を開始する施設まで対象というふうにされていますが、私は、そんな先までの計画はやっぱり許されないと思うんです。幾らこういう非常時だからといって、火力発電を一気に増やすというのはやっぱり良くないと。対象とする年限はや...全文を見る | ||
○市田忠義君 我が党も必要な電力量の確保をしなければならない、これはもう当然だというふうに思っています。 しかし、例えば周波数変換所の増強で二千五百万キロワット程度は融通可能という指摘もありますし、三年先に稼働する施設まで対象とするなら、太陽光や小水力、バイオマスなどを増やす...全文を見る | ||
○市田忠義君 海洋生物や海洋環境への影響についてはやっていないんですね。 | ||
○市田忠義君 いろいろ言われたけれども、結局、文科省は放射性物質による海洋生物や海洋環境への影響についてのモニタリングはやっていないということだと思います。 じゃ、水産庁、水産庁は海洋生物や海洋環境への影響についてのモニタリング、これはやっているんでしょうか。これも、やってい...全文を見る | ||
○市田忠義君 何の調査をやっているんですか。 | ||
○市田忠義君 プランクトンはやっていますか。 | ||
○市田忠義君 結局、文科省もやっていないし、水産庁でもプランクトンや海藻、底生生物への影響についてのモニタリングはやっていないと。海洋生物、生態系への影響把握については、国としてもどこも責任持っていないと。 今は原子力発電事故の危機回避に私は力集中すべきことはもう当然だし、な...全文を見る | ||
○市田忠義君 国としてどこも責任持っていないと、この点についてどうですか。事実上の縦割りみたいな感じになっていて、文科省ではこれしかやっていない、水産庁もこれしかやっていないと。国として一体誰が責任持つのかと。 これは大臣、まさに政治主導であるわけで、いかがですか、そういう省...全文を見る | ||
○市田忠義君 政府が現在行っているような対応でいいますと、先ほどの国内外の研究者、研究機関からの指摘にこたえられるようなものには到底なっていないということはもう明々白々だというふうに思います。 今、研究者や国民の間からも、当事者が発表するデータだけではなくて、第三者からの信頼...全文を見る | ||
○市田忠義君 もうこれだけの重大事態に当たっても、これまでお聞きした対応では、放射性物質による海洋生物や海洋環境、人への影響、生態系など、どの省庁もどの組織も責任を持っていないということが明らかになりましたが、もしお分かりでしたら、諸外国の放射能汚染防止について所管している組織、...全文を見る | ||
○市田忠義君 私、調べてみましたら、諸外国の放射能汚染防止について所管している組織、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンでは環境省若しくは環境保護庁など、環境を所管しているところが担当していると。 これは大臣にお聞きしたいんですけれども、やっぱり今回の原発の重大...全文を見る | ||
○市田忠義君 昨年の通常国会あるいは臨時国会での参議院、衆議院環境委員会での環境影響評価法参考人質疑で、これは電事連の代表として来られたわけですけれども、東京電力の方が来られたわけですが、電気事業法に基づき、念には念を入れて環境影響評価を実施しておりますと繰り返し強調されておりま...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わります。 | ||
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、環境影響評価法の一部を改正する法律案に対する修正案の趣旨を説明いたします。 修正の第一は、法の目的に、住民等の参加を規定することで、環境影響評価の全ての過程において住民、専門家等の参加と、その意思の反映の徹底を明確にしました。また、事...全文を見る | ||
05月24日 | 第177回国会 参議院 環境委員会 第6号 議事録を見る | ○市田忠義君 今日は、福島原発事故による放射性物質に汚染された災害廃棄物対策についてお聞きします。 五月一日、枝野官房長官は記者会見で、郡山市などの学校の校庭から除去した放射性物質を含んだ表土について、東京電力福島第一原発事故で汚染された廃棄物とみなした上で処分の在り方を検討...全文を見る |
○市田忠義君 聞いていることに答えていないんですけれども。それは後の質問なんです。ちゃんと聞いていることに答えてほしいんですよ。 じゃ、端的に聞きますよ。放射性物質に汚染された福島の災害廃棄物の汚染原因者は誰ですか。汚染原因者。 | ||
○市田忠義君 それが聞きたかったんです。 五月十七日の災害廃棄物安全評価検討会では、環境省が行った仮置場のモニタリング結果、災害廃棄物周辺の空間線量率はバックグラウンド地点と同程度であり、周辺への特段の影響や周辺住民への健康影響はないということで、一部の自治体について処理を再...全文を見る | ||
○市田忠義君 一時間当たりを聞いているんです。 | ||
○市田忠義君 その通告のときにも、分かりやすいように時間当たりで全部統一してくれと言っておいたんです。 じゃ、放射性固体廃棄物埋設処分で、放射線障害防止の観点からの管理を規制除外する際の判断の基準とすべき線量、それから国際原子力機関、IAEAの規制除外、規制免除のクリアランス...全文を見る | ||
○市田忠義君 今述べられたように、人体への影響もほとんどなくて、放射性物質として扱う必要のないものを放射線防護の規制から除外、免除するという立場から、国際的にも国内的にもいずれも時間当たりほとんど〇・〇〇一マイクロシーベルトを基準にしていると。 この基準の是非は別として、これ...全文を見る | ||
○市田忠義君 今述べられたように、各種のクリアランスレベルから比べると大変高い数字が出ているという認識をお示しになりました。 さきの安全評価検討会では、放射線量が比較的高い瓦れきは国が設置する仮設焼却炉で処分し、線量が低い瓦れきは通常の焼却炉で処分できるようにすると、こうされ...全文を見る | ||
○市田忠義君 そうすると、比較的線量が低い部分についても、一般の焼却炉ではなくて特別の安全対策を取ってやると、こういうことを、方向性を検討しているということでいいですね。 | ||
○市田忠義君 地域で分けるのは駄目だと思うんですよ。地域が違ってもいろいろ放射線量の値が高いところだってあるわけですから。まあ、それはいいです。 南川事務次官が二日、福島の副知事に面会された際に、他県と放射線量のレベルが同じであれば処分しても問題はないと、こう述べたと報じられ...全文を見る | ||
○市田忠義君 私が言いたかったのは、この天然由来の他県のものと福島原発事故由来のものとを放射線量のレベルが同じだったら同じ扱いでよいとするという考え方は、責任の所在を曖昧にするものだということを言いたかったんです。 角度を変えて聞きましょう。原子力損害賠償紛争審査会が先月二十...全文を見る | ||
○市田忠義君 いや、それが確認されたらいいんです。東電の責任をきちんと曖昧にしないということをはっきりしてもらったらいいんです。 じゃ、別の問題。福島第一原発のプラントメーカー、どこの企業ですか。 | ||
○市田忠義君 もう日本の原発建設のプラントメーカーというのは、東芝、日立、三菱、この三社で寡占状態にあるということはもう公にされていることでありますが、この原発建設にかかわるメーカーなどの原子力関係の年間売上高を調べてみましたら、この十年間、毎年一兆二千億円台から一兆七千億円台で...全文を見る | ||
○市田忠義君 今後の検討対象では全然話にならないわけで、やっぱりこういう原子炉メーカーの責任についても厳しく問うていくという立場に立っていただきたいと。 時間が来ましたから、最後に、福島原発事故で放射性物質に汚染された災害廃棄物は原子炉等規制法や廃棄物処理法には規定がありませ...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わりますが、放射能物質に汚染された災害廃棄物をどの法律に基づいて処理するかというのは全くないわけですね、総合法体系は。これはたしか予算委員会か何かで川口委員も指摘されておりましたけれども、やっぱりこういう問題の不備について、やっぱりこういうことを想定していなかった...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わります。 | ||
05月26日 | 第177回国会 参議院 環境委員会 第7号 議事録を見る | ○市田忠義君 今回の法改正では、貯蔵タンク、ガソリンスタンドなどが〇五年の消防法改正で厳しく規制されているという理由から、水濁法の規制対象外となっています。 漏えいの原因が特定されている二百五十二件の事例のうち、ガソリンスタンドなどの貯油施設などからの地下水汚染の事例は何件あ...全文を見る |
○市田忠義君 五十件近くのガソリンスタンドからの漏えいが特定されています。特に、古くから使用されていたガソリンスタンドの廃止後の汚染が多く発見されています。 配付資料一を御覧いただきたいんですが、これは新日本石油が傘下のガソリンスタンド敷地内の土壌・地下水汚染状況を自主調査を...全文を見る | ||
○市田忠義君 都道府県アンケートをこれはやっているぐらいで把握していないと、今御答弁があったとおりだと思うんですが、新日本石油ではガソリンスタンド廃止後の跡地を自主調査をして、ベンゼン等の有害物質を検出して浄化対策をやっていますが、既存のガソリンスタンドの大多数が〇五年の消防法改...全文を見る | ||
○市田忠義君 いや、全然、それ答弁になっていないんですよ。 その規制の対象から外されたというのは知っているんですよ。消防法できちんとやられている。それでもいろんな事態が生じているじゃないかと、何らかの法規制や石油元売責任などを図る必要はないのかと、そういう検討は一切するつもり...全文を見る | ||
○市田忠義君 じゃ、もう十分だということですか。 | ||
○市田忠義君 審議会でもガソリンスタンドを除外する問題についてはいろいろ議論になったわけでしょう。一切これはもう、関係者全部除外してもいいという意見だったんですか。 | ||
○市田忠義君 それは分かっているんですよ。一切のそういう議論はなかったのかと聞いたんです。もういいです。 次に、水質汚濁防止法と土壌汚染対策法との連携の問題についてお聞きします。 配付資料二を御覧いただきたいんですが、この資料は、大阪ガスが二〇〇一年から二〇〇四年にかけて...全文を見る | ||
○市田忠義君 ガス供給業のガス液分離施設あるいはガス冷却洗浄施設、これは水濁法の特定施設になっているが、これ実態を把握しているんですか。 | ||
○市田忠義君 問題は、廃止後の事業所、施設には水濁法では手が出せないと、これは間違いないですね。 | ||
○市田忠義君 今おっしゃるとおりですけれども、土地の形状変更の場合に初めて土対法の適用となって調査、浄化対策等の措置がとられることになると。 問題は、特定有害物質使用施設の廃止後、土地の形状変更をするまではどんなに有害物質が地下浸透していても放置されたままになっていると。水濁...全文を見る | ||
○市田忠義君 配付資料二にある彦根工場について取り上げたいと思うんですが、昨年末に大阪ガスの彦根工場の跡地の土壌、地下水から不適合のシアン化合物が検出をされました。この用地は、一九一三年から一九六三年まで石炭を原料とした都市ガスを製造していました。それが二〇〇九年からの自主調査で...全文を見る | ||
○市田忠義君 かなりではまずいんですよ。未然防止小委員会でもこの問題はたしか議論になったはずですし、今回の改正までには至らなかった、法改正までには至らなかったんですけれども、たしか引き続き検討課題となっていたはずですね。これは、引き続き検討されるということでいいですか。 | ||
○市田忠義君 引き続き検討するということをおっしゃいましたので、そこを確認しておきたいと思います。 次に、法改正の実効性を高める問題についてお聞きしたいと思います。 まず、今回の法改正は、新設に伴う特定施設の届出だけではなくて既設の、一万四千事業所の特定施設等に基準遵守や...全文を見る | ||
○市田忠義君 小規模事業者も適用対象となることは私必要だと思うんですけれども、やっぱり二十人以下の小規模事業者が四百万事業所のうち八七%を占めているわけで、小規模な事業所の実行可能性を高めるためにも、小規模事業者の負担に是非とも配慮をする必要があるということは是非これは御検討いた...全文を見る | ||
○市田忠義君 それは前向きでいいことだと思うんです。問題は、今回の法改正で水濁法の届出義務が課せられることになったこの届出を審査する地方自治体の体制ですね。これは十分なんでしょうか。どういうふうに見ておられますか。 | ||
○市田忠義君 実態つかんでおられますか、どれぐらい人数が要るか。その辺はどうですか。 | ||
○市田忠義君 大変甘い実態把握だと思うんです。 例えば、川崎市では、有害物質を使用する事業所数、これは百十八か所、これを含めた総特定事業場が六百二十七か所あります。年間の届出審査件数は二百八十四件、立入検査四百十七件を水質関係職員何名で行っているか。これ十四名で行っているんで...全文を見る | ||
○市田忠義君 極めて一般的な答弁で、もっと積極的にやっぱり立場を示さないと、こういう法律の改正だけやっても、その実効性を担保させようと思えばやっぱり体制も必要であるわけで、今いろんな公務員減らしもやられている中で貴重な仕事をやっていると。今度の東日本大震災の中でも誰が頑張っておる...全文を見る | ||
06月07日 | 第177回国会 参議院 環境委員会 第8号 議事録を見る | ○市田忠義君 まず、法案提出者にお聞きをいたします。 今度の法改正については我が党は賛成ですし、改定の趣旨その他は先ほどの説明で分かっておりますので、一点だけ法案提出者に確認したい。簡潔にお答えいただければ幸いです。 今、現場の教職員は異常な多忙化の中に置かれています。た...全文を見る |
○市田忠義君 次に、学校教育における環境教育、中でも原子力・エネルギー教育についてお聞きをいたします。 文部科学省の原子力・エネルギーに関する教育の取組の中に、原子力教育支援事業委託費でやっている事業があります。この事業の中に、原子力・エネルギー施設の見学、原子力ポスターコン...全文を見る | ||
○市田忠義君 環境・エネルギー教育としてのダム見学会あるいはガス科学館見学などはこの事業の対象に入るかどうか、お答えください。 | ||
○市田忠義君 ところが、違うんですよ。ある県の環境・エネルギー教育支援事業の実施要項というのを私、見てみました。物品の購入や施設見学会の実施については全て原子力教育につながる内容である必要がある、そのため原子力教育を行わない学校の備品整備、原子力関連施設を含まない施設見学会等は対...全文を見る | ||
○市田忠義君 いわゆるエネ特というのは、電源開発促進税を原資として、目的は電源開発、事実上原発に特化されています。エネ特の中の電源立地対策は原発の建設をスムーズに進めるためのもので、その中の原子力教育ということになれば、どうしても原発推進とならざるを得ません。 私も調べて驚き...全文を見る | ||
○市田忠義君 四月二十八日に文部科学大臣から各都道府県知事あてに、原子力・エネルギーに関する教育支援事業交付金についての通知が送られました。そこには、特に風評被害等を考慮した放射線の正しい理解に関する取組について本交付金の活用を検討いただくようお願いしますと、こう書かれています。...全文を見る | ||
○市田忠義君 今、原子力・エネルギー教育でなすべきことは、やっぱり福島原発の事故の科学的で客観的な事実を子供たちに提供することだと思うんです。子供たちは、福島原発事故を目の当たりにして様々なことを今知りたがっています。 子供には基本的な事実、例えば福島第一原発事故と被害の状況...全文を見る | ||
○市田忠義君 時間がないので端的にお答えいただきたいんですが、安全神話を前提にした原子力教育、これは見直すということでいいですね。 | ||
○市田忠義君 個人的な見解をこういう委員会で言うんじゃなくて、文科省として、そういう姿勢で是非やってもらいたいと。 最後に、環境大臣にお聞きします。 今回の福島原発事故が明らかにしたものは一体何なんだろうかと。私は、それは、一たび大量の放射性物質が外部に放出されれば、もは...全文を見る | ||
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、やっぱり原発からの撤退、原発ゼロを、期限を決めた原発ゼロに向けたプログラムを政府がきちんと明らかにする決断をすべきだということを指摘して、終わります。 | ||
07月28日 | 第177回国会 参議院 環境委員会 第10号 議事録を見る | ○市田忠義君 今日は、福島原発事故による放射性物質に汚染された災害廃棄物対策についてお聞きをいたします。 まず、最新の福島県内の沿岸市町村の災害廃棄物の処理の進捗状況ですが、瓦れき推計量、仮置場設置数、搬入済量、瓦れき推計量に対する搬入済量の割合、パーセントはどうなっています...全文を見る |
○市田忠義君 じゃ、仮置場の確保の問題ですが、仮置場を増設する必要がありますが、瓦れきとともに放射性物質を持ち込まれては困ると周辺住民の批判が大変強く、新たな設置が困難になっています。環境省は、八月末までには住民が生活している地域の廃棄物は仮置場に搬入を終わらせると、そう言ってい...全文を見る | ||
○市田忠義君 結構です。いいです。質問時間が短いので、めどが立っているかどうかと聞いたら、めどが立っているとか立っていない、六%、それでいいんです。 次、聞きます。 焼却施設の問題ですが、地方自治体の焼却施設だけで果たして処理できるのかと。焼却施設の処理量という量の問題だ...全文を見る | ||
○市田忠義君 年間処理量は災害廃棄物推計量の二割に満たないという状況であります。域内処理では五年掛かる処理量となっています。 それでは、最終処分場の確保はどうかと。これは大臣にお聞きしたいんですが、環境省の南川秀樹次官が、六月、福島県内での処理を要請した際に、県内での最終処分...全文を見る | ||
○市田忠義君 私も先日、福島県当局から事情をお聞きしましたが、福島県は、福島原発事故による汚染された災害廃棄物の処分を押し付けられることに反発しているだけであって、安全な焼却、そして焼却灰や飛灰などの保管を全く否定しているわけではないんです。問題は、内閣提出の法律案が、汚染原因者...全文を見る | ||
○市田忠義君 問題はそこだと思うんですよ。最終処分の方法はまだ検討課題になっているんですよね。やっぱり放射性物質で汚染された廃棄物をどこでどのように処分するのかと。具体的な最終処分方法を示さないまま、収集、運搬、処分を国自らが行うということになれば、結局は福島県内の最終処分場に処...全文を見る | ||
○市田忠義君 くどいようなんですが、一般廃棄物の処理責任が自治体にあるということは私も百も承知なんです。問題は、福島県内の放射性物質に汚染された災害廃棄物は現行廃棄物処理法の延長線上では処理できない異質な事態だということをやっぱり深く認識することが私は大事だと思うんです。 福...全文を見る | ||
○市田忠義君 菅総理も、十九日の予算委員会だったと思いますが、自治体が一時的に負担することで処理が進んでいないなら本来の姿ではない、自治体に仮払いさせない形も含めて相談したいと、当初から国が全額負担できないか検討するという考えを表明しておられるわけですから、やっぱり環境大臣はそう...全文を見る | ||
○市田忠義君 国が責任を持って、財政的な負担も国が責任を持つ方向で前向きに検討していただきたいと。 福島県の復興ビジョンを私読みまして、大変感動しました。「原子力への依存から脱却し、再生可能エネルギーの飛躍的な推進を図る」と、基本理念の中に明確にこのことがうたわれて、「安全・...全文を見る | ||
○市田忠義君 是非そうしていただきたいと思うんです。 法律案では、放射性物質で汚染されたおそれのある災害廃棄物の処理を国が代行できることになっていますが、どうしても廃棄物処分のイメージがあって、県民要望としても再生可能エネルギーなどの施設と併せて整備する必要があると、この声に...全文を見る | ||
○市田忠義君 さらに、原発事故による放射性物質に汚染されたのは何も災害廃棄物だけではありません。下水汚泥、道路、住居などの側溝汚泥もあります。学校校庭や住宅地などの土壌など、様々なところで福島原発による放射能汚染の影響が出ています。 私、福島市の下水道管理センターの状況を調査...全文を見る | ||
○市田忠義君 文字どおり、言葉どおり早い段階でと。検討中、検討中を繰り返されるとやっぱり現地大変困るわけですから、是非そういう方向でやっていただきたいというふうに思います。 最後に、他の委員からも質問がありましたけれども、放射性物質に汚染された災害廃棄物だけではなくて、下水汚...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わります。 | ||
08月25日 | 第177回国会 参議院 環境委員会 第11号 議事録を見る | ○市田忠義君 質問時間が短いので、できるだけ答弁は短く簡潔によろしくお願いします。 今度の法案で重要なことは、汚染された廃棄物が国の責任でどこまで処理されるのかという問題だと思います。この法案は、環境大臣が汚染廃棄物がある現在の警戒区域及び計画的避難区域内の地域を汚染廃棄物対...全文を見る |
○市田忠義君 今言われたように、大づかみに言いますと、推計総量二百二十八万トンのうち四三・五%の汚染廃棄物はこの法案で処理されると。逆に言えば、五六・五%の汚染されたおそれのある災害廃棄物は一般の廃棄物として廃棄物処理法で処理されることになります。 もちろん、この法案でも、地...全文を見る | ||
○市田忠義君 八千ベクレル以下は一般の廃棄物とみなして埋立処分可能だと。これ自体、私は問題だと思いますが。 今度は法案提案者にお聞きしたいと思うんですけれども、指定基準だとか処理基準、これは法成立後に環境省が決めることではありますが、現時点では八千ベクレル以上の地域や廃棄物が...全文を見る | ||
○市田忠義君 八月十日の第五回災害廃棄物安全評価検討会で環境省は、八千ベクレル以上で十万ベクレル以下の焼却灰などの廃棄物について、作業者の被曝対策や跡地利用の制限、公共用水域や地下水への汚染の防止さえあれば、一般の廃棄物処分場への埋立処分が可能という提案をしておられます。しかし、...全文を見る | ||
○市田忠義君 いいです。分かりました。 ただ、どれだけの汚染濃度の廃棄物をどのように処分するのかという具体的な最終処分方法は示されていません。それを示さずに、東日本大震災や原発事故での大量の放射能に汚染された廃棄物を口実にして、処理基準を緩和しながら、原子力災害を受けた地方自...全文を見る | ||
○市田忠義君 今言われたとおりですけれども、国から除染処理方針が示されない状況の下で、自治体独自の除染活動は既に南相馬市や伊達市だけではなくて、局地的に放射線量が高いいわゆるホットスポットがあるとされる福島市の例えば渡利地区でも一斉除染が始まっています。 私も現地を見てきまし...全文を見る | ||
○市田忠義君 今の言葉どおり、地元住民、自治体の意向を大いに尊重して、その合意の下に進めるということを是非やっていただきたいということを強調しておきたいと思います。 環境汚染の著しい地域を国が、環境汚染のおそれが著しい地域は都道府県が除染するということになれば、やっぱり国が除...全文を見る | ||
○市田忠義君 特定避難勧奨地点の設定の実態がどうなっておるかなんです、問題は。原子力災害現地対策本部が指定基準に基づいて戸別、すなわち一戸ごとに指定をしているということについて、同じ敷地内の隣接世帯でも指定される世帯と指定されない世帯が出てくると。このことについて地元住民の皆さん...全文を見る | ||
○市田忠義君 時間が来ました。最後、一問だけにします。 先週、計画的避難地域に指定されている南相馬市の除染活動を見てきました。市では、市の補正予算に除染費用九億六千万円を組み込んで、三十三マイクロシーベルトを観測した場所など放射線量の高い場所から順次除染するなど、避難者の帰宅...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わります。 | ||
○市田忠義君 共産党の市田です。 まず、法案提出者にお聞きをいたします。 石綿健康被害救済法は、すき間なく救済するとした政府の約束の下、五年が経過しましたが、依然として多くの被害者が補償、救済がないまま放置されて、病に苦しみ、亡くなっていると。今回、石綿救済法の一部見直し...全文を見る | ||
○市田忠義君 丁寧な前向きの答弁ありがとうございました。 環境省と厚労省にちょっとお聞きしますが、石綿救済法施行後、同法に基づく特別遺族弔慰金の申請件数及び特別遺族給付金の請求件数はいかがでしょうか。 | ||
○市田忠義君 アスベストの健康被害というのは、被害者自身に石綿を吸った自覚がなくて、発症までの潜伏期間が三十年ないし四十年と非常に長いために本人もアスベストが原因だと気付かないということや、事務処理に時間が掛かるということから、申請請求がどうしても遅れてしまう。その上、日本では一...全文を見る | ||
○市田忠義君 聞いていることに答えないと駄目。 厚労省として、三月二十六日までに労災の時効を延長しなかったと。今度の議員立法で延長されるんですよ。それまで、もう切れることは分かっているのに厚労省としてやってこなかった。これは怠慢じゃないかということを私聞いたんですよ。もう時間...全文を見る | ||
○市田忠義君 消極的な答弁で、極めて残念であります。こういう機会に抜本的な見直しに足を踏み出すということをやっぱり環境省として考えるべきだということを指摘しておきたいと思います。 次に、アスベストの健康被害のピークを迎えるのはこれからだということを先ほど言いましたが、労働者、...全文を見る | ||
○市田忠義君 分母を考えると、例えば建設業の就業者だけでも五百万人を超えていることを考えるとまだまだ少ないけれども、それでも二万人以上の人が交付を受けていると。 じゃ、一方、労働者以外の一人親方、いわゆる個人請負者だとか自営業者、家族従事者、そして周辺住民、これはどうなってい...全文を見る | ||
○市田忠義君 今お答えのように、アスベスト工場の周辺だけではなくて、石綿健康リスク調査の対象地域に住んだ経験がないという人々にも被害者がおられて、アスベストによる被害というのはもう計り知れないと、その広がりはということを今の数字は示しているというふうに思います。 環境省にお聞...全文を見る | ||
○市田忠義君 五年間でたった四千五百二十六人。これは話にならないと思うんですね。その上、石綿救済法の認定を受けている被害者の圧倒的多数は石綿健康リスク調査の対象地域外、アスベスト工場の周辺に住んだ経験もない人たちが圧倒的だと。 環境大臣にここでお聞きしたいんですけれども、アス...全文を見る | ||
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、やっぱり政府がアスベストの使用を全面的に禁止したのは二〇〇六年なんですね。人体への有害性を一九六四年に発表された世界保健機構や、あるいはILOの専門家会議が発がん性を指摘したのは七二年であります。また、ILOは八六年にアスベストの中で最も...全文を見る | ||
08月26日 | 第177回国会 参議院 環境委員会 第12号 議事録を見る | ○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっています原発事故放射性物質汚染対処法に対して反対の討論を行います。 反対の第一の理由は、本法案が除染処理の対象地域を限定し、年間線量二十ミリシーベルト以上という汚染レベルの高いものに限って国が直接処理するというものに...全文を見る |
09月16日 | 第178回国会 参議院 本会議 第3号 議事録を見る | ○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、野田総理に質問をいたします。 台風十二号により犠牲となられた方々、そして被災された皆様に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。政府が二次被害の防止に全力を挙げ、被災者の生活再建、自治体への財政支援を強化することを求めます。 東...全文を見る |
09月29日 | 第178回国会 参議院 予算委員会 第3号 議事録を見る | ○市田忠義君 東日本大震災から半年余りがたちました。真の復旧復興というのは、あの大震災から生き長らえた全ての人々がこれからも安心してその地に住み続けることができるようにすることであります。そのためには、住まい、仕事、収入の道を確保すると同時に、役場や学校があり、お医者さんが身近に...全文を見る |
○市田忠義君 東北地方は、この間の国の医療政策の下で、元々医療の過疎化が大変激しいところでした。中でも、今回の東日本大震災の被災地である沿岸部、人口十万人当たりの医師数で見ますと、全国平均が百三十一・五人に対して八十人未満というところもあるほどであります。ただでさえ深刻なこの地域...全文を見る | ||
○市田忠義君 尋ねていることに答えてほしいんですけれども、被災した全ての医療機関を国が責任を持って応援するという立場が必要じゃないかと、この点についてはどういう認識かということを聞いています。 | ||
○市田忠義君 じゃ、お聞きしますが、被災した東北三県の医療機関数を種類別に厚労省述べてください。 | ||
○市田忠義君 それはまだ聞いていません。後で聞きます。 | ||
○市田忠義君 今言われましたように、実に病院で約八割、医科の診療所で三一%、歯科診療所で三五%、こういう膨大な医療機関が被害を受けました。沿岸部だけだともっと比率は高いです。 こういう事態を目の当たりにして、日本全国から、あるいは世界から多くの医療関係者が現地に駆け付けて何と...全文を見る | ||
○市田忠義君 被災者が困らないように対処すると確認しておきたいと思います。 じゃ、次に、医療機関の現状がどうなっているかと。まず、病院について聞きます。 先ほどお話のあった全壊した十の病院、一部損壊ないし半壊した二百九十の病院のうち、被災前の機能を取り戻した病院はどれぐら...全文を見る | ||
○市田忠義君 もう全壊した病院を中心にして、依然として医療機能が損なわれたままだということだと思います。厚労大臣も徐々に回復しつつあるというふうに言われましたが、医療機関の災害復旧には医療施設等災害復旧費補助金と、こういう制度があります。この申請件数、すなわち事前協議件数と額です...全文を見る | ||
○市田忠義君 全壊が一件もないのは、準備が遅れているからだけですか。 | ||
○市田忠義君 どうして災害復旧の補助金を使わないんですか。 | ||
○市田忠義君 よく質問を聞いて答えてくださいよ。 災害復旧のための補助金という制度があるのに、全壊については一件も申請がないと。再生基金の方を使うからだとおっしゃいました。準備に時間が掛かると。なぜ災害復旧の補助金を使わないのかと聞いているんです。通告してあるから簡単に答えら...全文を見る | ||
○市田忠義君 そういうでたらめを言ったら駄目ですよ。あのね、例外的に災害復旧のために使ってよいと。地域医療再生交付金というのを三県に十五億円ずつ出したでしょう。宮城、これもう配っていますよね。これ全壊一か所もありませんか。時間が掛かる、地域の医療再生計画が立ってからでないと申請で...全文を見る | ||
○市田忠義君 そういうごまかしをしたら駄目ですよ。じゃ、大臣、後ろを向かないで、こっち見てくださいよ。 じゃ、手続がきちんと行われれば、全壊でも、この災害復旧助成金の対象に全壊の場合もなりますね。今手続が遅れているだけで、ちゃんと出れば、手続がされれば出しますね。 | ||
○市田忠義君 必要な要件とは何ですか。 | ||
○市田忠義君 その場で復旧することが原則だとおっしゃいました。 国土交通省に伺います。橋が洪水で流された場合、全壊した場合、これは当然、災害復旧の対象になりますね。 | ||
○市田忠義君 同じ場所に付け替えていつも洪水で流される場合、若干場所が変わってもお金は出ますね。 | ||
○市田忠義君 なかなか名答弁だと思います。 もう一つ確認しておきます。 木の橋が壊れたと。原形復旧が原則だけれども、もう一度造り直すときに木の橋を造るばかはいませんよね。そういう場合、コンクリートの橋に変えると。これも災害復旧の対象として助成金は出ますね。 | ||
○市田忠義君 橋が流れた場合は原形復旧といってもこうやって緩やかなんですよ。ところが、医療機関の場合はいろいろ線引きするんです。先ほど総理は、後押しの仕方はいろいろあるけど原則として全部壊れた医療機関については復旧に国が責任を持つといいながら、全壊した病院は事実上災害復旧の対象に...全文を見る | ||
○市田忠義君 仮設病院ですね、これ認めて国が助成すべきじゃないですか。厚労大臣、どうですか。 | ||
○市田忠義君 復興計画ってこれから立てるんでしょう。七百二十億を再生基金に積み増す予定というのは、これ補正予算成立してからでしょう。それから復興計画立てたら待っていられないんですよ。たちまち、この高田病院なんかは、病床が欲しいと、ベッドが欲しいと。入院機能も手術の機能もないから、...全文を見る | ||
○市田忠義君 じゃ、幾らあるんですか、今。 | ||
○市田忠義君 百二十億円、全部自由に使えるんですか。復興計画立てなくても、今必要だというところ使えますか。あの白いシャツの人、使えない顔しているじゃないですか。 | ||
○市田忠義君 もう全然スピード感がないです。一度東北三県の医療機関見に行きなさいよ。そんなこと言っておられる場合じゃないです。次から次へと、せっかく生き長らえた人々は医療機関がそういう状態のために命をなくしていくという事態が今続いているんですよ。そういう認識では全く駄目だというこ...全文を見る | ||
○市田忠義君 あのね、聞いていることに小宮山大臣答えてくださいよ。なぜ政策医療以外の一般の病院や診療所、産科、歯医者さんなどを外すんですかと。除外している理由を教えてほしいんですよ。それを教えてください。 | ||
○市田忠義君 どのように使えるか……(発言する者あり)ちょっと待って、聞こえないから、待って。 どのように使えるか検討していきたいというのはなかなかいい答弁だと思います。災害復旧補助金で、これまでは政府の政策にのっとった政策医療以外は民間は補助がなかったんですよ。しかし、必要...全文を見る | ||
○市田忠義君 住民の身近にあった診療所で、これ、いわゆるかかりつけのお医者さんというのは一番必要なんですよ。それが政策医療に入っていないから公的助成の対象にしないと。こういうのを血も涙もないというんですよ。何が生活第一かと。もう一回答弁してください。 | ||
○市田忠義君 じゃ、地元の人が困らないように災害復旧助成金で必要なものはきちんと対処するということを確認しておきたいと思います。 先日、気仙沼市のある外科診療所の話が新聞で報じられていました。政府は東北の医療を見捨てるつもりか、このお医者さん大変怒っておられました。津波で全壊...全文を見る | ||
○市田忠義君 今のは事実ですね。(発言する者あり) | ||
○市田忠義君 実情に応じてというけど、実情を無視して線引きをしていることで今地元で大問題になっておるんですよ。だから、被害を受けた病院や診療所は民間であろうが公立であろうがちゃんと災害復旧で手当てすべきじゃないかということを言っているんです。 再生基金を積み増すと言われたけど...全文を見る | ||
○市田忠義君 いや、出してくれるならいいです。 | ||
○市田忠義君 いい答弁です。確認しておきます。遡って出すと。既に建てた建物で、自己資金で建てたところで一定の額が出ているところでも出す。 いいです、いいです、もういいです。 最後に、もう時間が一分ですから、被害を受けた公的な病院への助成は、全壊を事実上外すと。そして、民間...全文を見る | ||
○市田忠義君 結局、政策医療、要するに国が必要と考える医療機関しか助成しないと。さっきはそう言わなかったじゃないですか。そんなことを今になって、今になって……(発言する者あり)ちょっと静かに。後ろの白いカッターシャツの人から言われてそんな答弁変更するようでは駄目です、あなた。(発...全文を見る | ||
○市田忠義君 指名されたから発言します。いいですよ、いいですよ。 予算委員会の公式の答弁で、厚生労働大臣が、事前に通告して予告しておいた質問に対して、政策医療以外も助成するということをきちんと上限なしということで言われたわけですから、それをこの委員会の確認、委員会というかこの...全文を見る | ||
10月27日 | 第179回国会 参議院 環境委員会 第2号 議事録を見る | ○市田忠義君 今日は災害廃棄物処理問題について絞ってお聞きします。 八月の末に災害廃棄物処理特別措置法が成立をいたしました。この法律は、市町村が行う災害廃棄物の処理や一般廃棄物処理施設の復旧事業に対して国が財政的な支援を行うこと、同時に国による処理の代行を行うことになっていま...全文を見る |
○市田忠義君 さらに確認をしておきたいんですが、災害廃棄物の処理に係る契約の内容に関する統一的指針というのがあります。契約においては総合評価方式に基づいて競争性のある契約方式で契約を行うこと、契約の公平性、透明性を確保すること、そして可能な限り地元雇用を考慮することなどが求められ...全文を見る | ||
○市田忠義君 間違いないということじゃないですか。今私が聞いたことと同じことなんでしょう。何か違うことがあるんですか。 | ||
○市田忠義君 何か僕の言い方が不正確みたいな、全く同じことをあなたはおっしゃっているじゃないですか。 じゃ、これまで国による処理の代行を要請した自治体は、岩手県、宮城県、福島県でどれぐらいありますか。 | ||
○市田忠義君 簡潔に答えてください。要請幾つ上がっていますかと聞いたんだから、なかったらないということでいいんです。 総合評価方式ということですが、災害廃棄物処理の場合、当然、収集、運搬、破砕や焼却などの中間処理、そして最終処分、これらが適正かつ安全にできるかどうかが審査基準...全文を見る | ||
○市田忠義君 そういうことを言っちゃ駄目ですよ。例えば、石巻ブロックの災害廃棄物処理業務技術提案審査集計表、これによりますとどうなっているかというと、処理業務が二十ポイントで、地域経済十二ポイントなんですよ。技術評価四十ポイントの中でも処理業務二十ポイント、非常に高いんです。それ...全文を見る | ||
○市田忠義君 ちゃんと質問通告していますよ。宮城県の石巻や仙台などの廃棄物の処理について聞くからということを昨日言っていますよ、あなた。そういうことを言っちゃ駄目です。ちゃんと内容まで聞いているわけですから。 じゃ、こちらから言いましょう。九社参加している中で廃棄物の処理、処...全文を見る | ||
○市田忠義君 肝心なのは、最終処分場を保有している会社がこのJVに参加しているかどうかということなんですよ。再委託を予定している石巻ブロックの業者には最終処分ができるところがあるんですか、あれば挙げてください。 | ||
○市田忠義君 県が県がと言っていたら駄目だから、国が責任を持とうということでこの法律、議員立法でできたんでしょう。だから、県がきちんとやるものと思いますと言うけど、私がちゃんと調べたら、再委託を予定している石巻ブロック内の業者には最終処分ができるところがないんですよ。石巻地区の業...全文を見る | ||
○市田忠義君 これは受入先が決まらないために、当面、雲雀野埠頭というところのコンテナパックに詰め込んで保管をすると。放射性物質で廃棄物が汚染をされて受入先が困難になっているというのが業務契約の締結以前から十分に想定できたにもかかわらず、県外処理を前提にした計画自体に私は大きな問題...全文を見る | ||
○市田忠義君 大事なことをほとんど把握していないんですね。 鹿島JVが自前で最終処分できる体制がないんですよ。それがないようでは、適正かつ安全な廃棄物処理を任せることはできないというのはこれ明らかだというふうに思うんです。 処理業務計画では、焼却施設整備に二百九十五億円を...全文を見る | ||
○市田忠義君 詳細どころか何も承知していないじゃないですか。一般的にはつかんでいるけれども細かなことは分からないというのを詳細なことは分からないと言うのであって、基礎的なこういうことを聞くと昨日言っていたわけですから。細かい事項まではもちろん言っていませんよ。石巻とわざわざ地域も...全文を見る | ||
○市田忠義君 当然遵守しなければならないと、そう大臣が言われました。 実は、この処理地の背後、後ろには石巻市民が暮らしているんですよ。大気汚染や水質汚染などを引き起こしてはならないのは当然ですけれども、一日一千五百トンを処理するという規模は、これ事前に想定できない様々な支障が...全文を見る | ||
○市田忠義君 是非直接調べていただきたいと思うんです。急ぐことは必要ですけれども、やはりそのことによって環境とかそういう問題を軽視しては絶対にならないということを申し上げておきたいと思うんです。 やっぱり廃棄物処理のノウハウも知らないような建設業者に処理を任せておれば、迅速か...全文を見る | ||
○市田忠義君 これ、十・二ポイントで、約二千四百五十人なんです、大成JVは。ということは、別に私、大成JVの肩を持つつもりは全くないんですが、地域経済への配慮という点では大成JVの方が評価は高いんです。しかも、鹿島JVの計画では、地元企業の活用として挙げているブロック内の六十九社...全文を見る | ||
○市田忠義君 分かりやすく言うと、さっき私の質問が分かりにくいとおっしゃいましたが、大きく分けますと、石巻市は一次仮置場まで、県は二次仮置場からとなって、石巻市の六百億円の大部分は地元業者への処理委託費となっている。県委託分の五百五十一億円の大部分は鹿島JVの業務計画に基づいた再...全文を見る | ||
○市田忠義君 一般論としてということでお認めになりましたけれども、やっぱり石巻市から直接に地元業者が仕事を受注するのと鹿島JVから地元業者が下請として仕事をもらうのとでは、これ大きく違いが出てくるのは明らかだと思うんです。 さらに、石巻ブロックでの災害廃棄物処理では、一次仮置...全文を見る | ||
○市田忠義君 私、先ほど私自身も何もゼネコンに発注すること一般を否定しているわけではないと。ただ、例えば焼却施設のプラントメーカーがそのジョイントベンチャーに参加しているかどうかというのがやっぱり一つの鍵だと思うんですね。あるいは、最終処分場を保有している会社がジョイントベンチャ...全文を見る | ||
○市田忠義君 一部報道で知っただけですか。 | ||
○市田忠義君 そういうでたらめを言ったらあなた駄目ですよ。環境省が文書を出しているんですよ。災害廃棄物処理業務に係る談合情報の経緯についてという文書をあなた方は出しているんですよ。知りませんか。 知らぬだったら言いましょう。 新聞情報で知っただけだなんて、そんなでたらめ言...全文を見る | ||
○市田忠義君 最初からそう言えばいいんですよ。こんな大事なことを、九州電力やその他のやらせメールも問題になっているときなんだから、新聞情報で初めて知ったなんて言うべきじゃありません。 やっぱり公平性、透明性に欠けていると県民や多くの国民が思うのは当たり前で、こういうゼネコン中...全文を見る | ||
12月01日 | 第179回国会 参議院 環境委員会 第4号 議事録を見る | ○市田忠義君 今日は、普天間基地の返還・移設問題で今重要な問題になっています辺野古への新基地建設問題についてお聞きします。 一昨日、沖縄防衛局長が沖縄県民を侮辱、愚弄する暴言で更迭をされました。私は、これは一個人の問題ではなくて、県民の頭越しに力ずくで新基地建設を推し進めよう...全文を見る |
○市田忠義君 評価書の年内提出というんですが、準備書に対する知事意見で五百件の指摘を受けています。しかも、知事意見の後にも重大な問題が次々と起こっていると。その一つがオスプレイの配備であります。 防衛省に聞きますが、辺野古へのオスプレイ配備について正式に関係自治体に伝えたのは...全文を見る | ||
○市田忠義君 オスプレイの配備は、単に機種が変わったという問題ではありません。騒音だとか深刻な事故の多発など住民の生命、安全、環境と直結する重大な内容変更であります。それがアセスの最終段階になって初めて明らかになったと。 防衛省に聞きますが、オスプレイの配備に関する環境影響評...全文を見る | ||
○市田忠義君 じゃ、どこで誰が責任持ってやるんですか。 | ||
○市田忠義君 前の防衛大臣がオスプレイが配備されることをわざわざ沖縄に行って説明しているじゃないですか。防衛省、どうなんですか。 | ||
○市田忠義君 本当にあなた冷たい官僚答弁ですよね、言い方も。 オスプレイでどれだけの人が死んでいるか御存じでしょう、防衛省、実験段階から。一番危険な航空機だということが何回も問題になっているわけでしょう。実験段階でも何回事故を起こしたか知っているでしょう。それが環境影響評価書...全文を見る | ||
○市田忠義君 アセス法と条例とは一体のものだということを県知事も言っているんですよ。この法律の対象になっていないから、そういう言い方で本当に、沖縄県民だけじゃなくて日本国民全体の命とか自然環境にかかわる重要問題について、しかもオスプレイがまだ配備されるかどうかも分からないと、何と...全文を見る | ||
○市田忠義君 じゃ、環境大臣にお聞きします。 死亡を含む重大事故が多発している危険なオスプレイの配備、これは国民の生命、安全に直接かかわる問題であります。アメリカが簡単な調査でまとめて一方的に示された資料でよしとするのか、環境影響評価法で求められている公平性、透明性がこれで担...全文を見る | ||
○市田忠義君 アメリカが西海岸にオスプレイを配備するに当たって、九年にわたる環境影響評価を行いました。 〔理事北川イッセイ君退席、委員長着席〕 アセス手続が開始された直後に配備候補地周辺の七か所で意見聴取会を実施したと。候補地三か所の間でオスプレイ十個隊を分散配置する...全文を見る | ||
○市田忠義君 さきの国会で行われた法改正で、不十分とはいえ環境大臣意見が重みを持つことになったわけですから、やっぱりどんな問題についても的確な意見を述べることができるように環境省としてきちんと調査研究していくべきだということだけ指摘しておきたいと思います。 お手元に資料をお配...全文を見る | ||
○市田忠義君 そのとおりなんです。これほどの意見修正が付いたものは過去には一度もなかったと。 先ほども、機種の変更は対象外だとか軽微な変更とか、いろいろこう言われますけれども、やっぱり準備書に対する意見はこれまでも五千通出ているんです。また、法と条例は一体のものだというのは県...全文を見る | ||
○市田忠義君 細野大臣も閣僚の一員で内閣全体に責任を負っておられるわけで、環境行政だけではないわけですから、「正心誠意」話し合って沖縄県民の理解を得るということを総理も何度もおっしゃっていながら、ああいう沖縄防衛局長の発言がありましたし、オスプレイ問題についても、今の防衛省の答弁...全文を見る | ||
12月22日 | 第179回国会 参議院 環境委員会 閉会後第1号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 COP17が地球温暖化防止のための法的拘束力のある唯一の国際条約である京都議定書の第二約束期間を設定したこと、また、それ以降の新しい国際協定を二〇一五年までに採択すると、こういう点で合意したことは国際的な取組にとって一歩前進だと我が党...全文を見る |
○市田忠義君 今いろいろ言われましたけれども、京都議定書の第二約束期間には参加しないということは、この枠組条約で合意された先進国と途上国の間の共通だが差異ある責任の原則に基づく役割を放棄するものだと私は思います。 細野大臣は、COP17の合意は歴史的に非常に大きな第一歩だと、...全文を見る | ||
○市田忠義君 共通だが差異ある責任、これについては正しかったと。間違ったという認識ですか、そうではないですね。 | ||
○市田忠義君 日本政府は第二約束期間に参加しないで自主的な削減に努力する、こういう姿勢だろうと思うんですけれども、私は自主的な削減だけで果たしてカンクン合意で示された産業革命以前からの世界の気温上昇を二度未満に抑えるということは果たしてできるんだろうかと。 そこで聞きたいんで...全文を見る | ||
○市田忠義君 最大でも六十億トンでしょう、最大で、そうでしょう。もし対策が進まない場合は十億トンにとどまるということも言われています。自主的な取組では二度以内の目標を実現できないというのは、この数字からも私は明らかだと思うんですよ。第二約束期間でも削減義務をやっぱり課して積極的に...全文を見る | ||
○市田忠義君 使えるものなら使いたいと、そんな虫のいい話は国際的に私は通用しないと思うんですよ。マスメディアでも報道がありましたけれども、EUや途上国から、削減義務を負わなければCDMの利用は認められないという意見が出されたということもいろいろ報じられていました。 日本政府が...全文を見る | ||
○市田忠義君 利用を控えるということになっているんですね。 一三年からの運用開始を目指している二国間オフセット・クレジット制度、ここでも原子力の活用は認めないということですか。これはどうですか。 | ||
○市田忠義君 CDMでは原発の活用は控えると書いてあると。二国間オフセット・クレジット制度での原発の活用はこれから検討だということは、これを活用することはあり得るということですね。 | ||
○市田忠義君 原子力の活用は排除しないということですね。 | ||
○市田忠義君 京都議定書の第二約束期間に参加すれば、削減目標の設定ということもありますけれども、京都メカニズムの規定で原子力の活用は控えるということになっていると先ほど御答弁がありました。しかし、第二約束期間に不参加であれば二国間で原子力を活用することは必ずしも排除されていない、...全文を見る | ||
○市田忠義君 一切ないですか。 | ||
○市田忠義君 じゃ、大臣、排除はされていないだけではなくて、二国間オフセット・クレジットで原発の活用を大いにやるという姿勢には立っていないということを確認していいんですね。今の答弁はそういうことですね。 | ||
○市田忠義君 日本経団連が、日本政府が京都議定書延長論にくみしなかったということを大変高く評価しています。また、電気事業連合会など九団体も京都議定書の延長に反対をして、二国間オフセット・メカニズム、この事業に産業界が積極的に関与していくことを提言をしていると。私、原発輸出に固執す...全文を見る | ||
○市田忠義君 ちょっと曖昧だったと思うんですけれども、二五%を掲げたことは積極的だったが現実を直視すると難しい問題があると。で、どうするんですか、結局。言われていることがよく分からないんですが。積極的だけれども現実を直視したらなかなか難しいということは、二五%をもう取り下げると、...全文を見る | ||
○市田忠義君 多分大臣もお読みになっていると思うんですけれども、専門の科学者も参加しているCASA、地球環境と大気汚染を考える全国市民会議が、福島原発が起こった後の六月に、二〇三〇年には全ての原子炉を廃炉するという前提で二〇二〇年二五%削減が可能かどうかということを検討した試算結...全文を見る | ||
○市田忠義君 この問題は引き続き別の機会に議論したいと思いますが。 ちょっと別の問題で、原発からは撤退して再生可能エネルギーの導入を飛躍的に発展させる問題について、時間限られていますから、一、二聞きたいと思うんですけれども。 先日、私、鉄の町と言われる岩手県釜石市で、再生...全文を見る | ||
○市田忠義君 もう時間が来たので終わりますが、支援のための対策も取ったと言われましたが、見てみましたら、環境省の蓄電池導入促進事業、僅か二期分で二十億六千五百万円にすぎないんですよ。余りにも脆弱だと。 大臣、最後一言、余りにもこれは蓄電池が必要だと言いながら脆弱過ぎないかと、...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わります。 |