市田忠義

いちだただよし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

市田忠義の2013年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月01日第183回国会 参議院 本会議 第3号
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○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、安倍総理に質問いたします。  私は、まず、アルジェリアでテロによって犠牲となられた方々、御遺族、関係者の皆さんに心から哀悼の意を表するとともに、テロ集団の蛮行を厳しく糾弾するものであります。同時に、国際社会がテロ根絶のために、その背景に...全文を見る
03月21日第183回国会 参議院 環境委員会 第2号
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○市田忠義君 東日本大震災と福島原発事故から二年がたちましたが、私は、被災地に支援が必要な人と地域がある限り支え続けると、この大原則を政治が今貫くことが不可欠だと思います。  三月九日に、我が党は、志位委員長を団長とする福島原発視察団を派遣をして視察を行いました。汚染水が日々増...全文を見る
○市田忠義君 原発災害から国民の命と健康を守る課題として、今日は東電の福島第一原発事故に伴う放射線被曝の健康管理問題について絞ってお聞きしたいと思います。  先日、私が被災地を調査した際に、地元のお母さんたちから、放射能汚染について何も知らずに過ごしてしまい、母親としてすごく後...全文を見る
○市田忠義君 私は、役割分担の下で支援していくという認識では駄目だというふうに思うんです。例えば、国は、九十億円で、その経費で実現可能であった十八歳以下の医療費の福島県の無料化問題、これは他府県との公平性の問題もあるというので実際には実施しないで、福島県単独で実施された。もちろん...全文を見る
○市田忠義君 出ていなかったから承知しないと、そのことだけは明言して、議論の誘導とかそういうことはなかったということを明言されるわけですけれども、私、この問題と性格を異にするけれども、当時原子力委員会の秘密会が問題となって、会議の透明性、公開性の確保、この重要性が叫ばれていたとき...全文を見る
○市田忠義君 不信と不安が募る中で、県がこの会議運営についての調査委員会を設けて調査結果を発表していますが、結論付けているのは、公平性、透明性を欠いていると、県民に不信感を与えたと、今後の在り方については検討が必要だと。  議事進行表まで配られて、問題になりそうな話題については...全文を見る
○市田忠義君 都合が悪くなるとオブザーバーだったとか、そういう言い逃れは、あなた無責任ですよ。  進行表に基づいた第三回の準備会では甲状腺検査の対象年齢について、委員会の提言としては十八歳以下とすると。また、第五回の準備会では住民の外部被曝検診の対象基準について、今回は議論しな...全文を見る
○市田忠義君 この福島県の県民健康管理調査は国と東電が拠出した基金を活用しておりますが、県民の健康を守るためには、私、国がその責任と役割を果たしているかどうかが問われているというふうに思うんです。  まず、健康管理調査の基本調査と甲状腺調査の進捗状況ですが、基本調査の問診票の回...全文を見る
○市田忠義君 回答率が非常に私低いと思うんです。原子力規制委員会でも、調査結果が速やかに住民に通知されていないなど欠陥があると、改善を求めているということを指摘しておきたいと思います。  甲状腺調査では三十六万人に実施する予定で、現在、これは二〇一三年一月二十五日までですけれど...全文を見る
○市田忠義君 いいです、非常に細かい話ですから。  二〇一一年度、三万八千百十四人の中に三人が甲状腺がんと診断をされて、七人が細胞検査で甲状腺がんの可能性があるとされています。子供の甲状腺がんの発症率というのは通常百万人に一人というのが通説で、今回の検査結果は大きく上回っていま...全文を見る
○市田忠義君 国はやっていないですね。相談を受けているだけですね。やっているのは、福島県が主体となって実施しているので、福島県と福島県立医大が要請していると。間違いないですね。
○市田忠義君 確かに全国で百か所程度と、あるいは専門家が少ないというのは事実だと思うんです。  ですから、国が福島県任せにするんじゃなくて、厚生労働省とも連携をして、福島県内、そして全国の検診体制を整備する責任と役割を私は果たすべきだと思うんですが、これは大臣の政治的な決断なり...全文を見る
○市田忠義君 大臣も言われたように、部長がさっき必要に応じて国もということじゃなくて、やっぱりこの問題について、もっと国がイニシアチブを発揮して、もちろん県と相談しながらやればいいわけですけれども、全国に被害者は広がっているわけですし、これだけの大規模な健康調査をやろうと思えば、...全文を見る
○市田忠義君 繰り返しになりますけれども、原子力規制委員会の田中委員長は記者会見で次のようにおっしゃっています。住民の健康に関する調査について、被曝の影響や心理的影響の調査対象が膨大な人数に上り、隣接県にも及んでいることを指摘した上で、国がやらないと動けないと、国がシステマチック...全文を見る
○市田忠義君 時間が来たから終わりますが、原発事故は、冒頭に言いましたように東電と国に責任があるわけで、やっぱり環境省が健康管理に責任を持って責任と役割を果たしていく取組が私は不可欠だと思います。福島県民の健康を守って、健康管理を放射線被曝の原因究明と今後の放射線被曝防止対策に生...全文を見る
05月09日第183回国会 参議院 環境委員会 第3号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今日は、福島原発事故による除染事業に従事する労働者の労働条件あるいは安全衛生の状況はどうなっているかということを中心にお聞きしたいと思います。  まず、福島労働局は今年の一月十八日、除染等業務を実施している事業者に対する監督指導の状況に...全文を見る
○市田忠義君 この間、福島労働局は、環境省発注の除染業務等では下請を含めて全ての労働者について労賃に加えて特殊勤務手当、いわゆる危険手当ですね、これを支払うことが発注条件となっているということから、調査結果を基に環境省に情報提供を行ってきました。十一月二十六日に一業者通知、一月九...全文を見る
○市田忠義君 数百人規模になる可能性のある不払人数も把握されていません。あるいは手当抜取り業者名も公表していないと。こういうことで私は厳しく対応しているとは言えないと思うんです。  例えば、ある一次下請の幹部はこう言っているんですね。元請ゼネコンが言ってきたのは一作業員当たり二...全文を見る
○市田忠義君 それは事業者から報告を受けたのですか。それとも環境省が賃金台帳を直接調べるとか、具体的に環境省のイニシアチブでどういう調査を直接やられましたか。
○市田忠義君 それだけでいいです。  要するに、事業者の報告をうのみにしているということが明らかになったと思うんです。それだけでいいんです。  私は、除染作業に従事した作業員から雇入れ通知書や給与支払明細書などを直接見せてもらって確認しました。お配りしている提出資料、これは、...全文を見る
○市田忠義君 労働条件通知書が労働者にほとんど渡されていないというのが実態であります。私は、入口でのチェックが必要だと思います。  提出資料のナンバー十、ナンバー十五、これに示されているように、会社からもらっていることにしてくれと言われたと、そういう証言がありました。それから、...全文を見る
○市田忠義君 国の直轄地域の労賃は国の設計単価で二〇一二年度一万一千七百円、二〇一三年度一万五千円、これに特殊勤務手当、危険手当、一万円がプラスされたものであります。しかし、実際は、除染労働者一一〇番によりますと、一万円から一万二千円という人が九人、一万二千一円から一万五千三百十...全文を見る
○市田忠義君 国直轄地域で、元請じゃないです、下請の事業所がどれぐらい労働条件通知書を出しているかを環境省はつかんでいますかという設問なんです。つかんでいるかいないだけでいいです。
○市田忠義君 元請人にその通知書の提出を徹底しているということを言うんですよ。しかし、全く実態をつかんでいないと。  環境省、昨年六月、除染特別地域内における除染等工事に係る設計労務単価についての通知を出して、十月には除染関連業務の特殊勤務手当の適正な支給についてという通知を出...全文を見る
○市田忠義君 私は、特殊勤務手当の法令上の根拠を明確にすべきだと思うんです。既に人事院規則九—一二九が二〇一一年六月に制定されて、警戒区域内での屋外業務の特殊勤務手当が一万円支給されることが明確にこれは人事院規則で規定されています。  そこで、これ環境省、事務方で結構です。環境...全文を見る
○市田忠義君 国家公務員は人事院規則に基づいて法令上危険手当支給されている、一般の除染労働者が未払になっていると。これ本当に論外で、こういう実態は私、直ちに是正する必要があると。  そもそも、特殊勤務手当というのは、先ほども言いましたように、税金で支払われていると。下請を含めて...全文を見る
○市田忠義君 問題は、特殊勤務手当の不払だけではありません。環境省作成の除染等工事監督支援業務共通仕様書によりますと、「受注者は、雇用保険法、労働者災害補償保険法、健康保険法及び中小企業退職金共済法の規定により、雇用形態に応じ、雇用者等を被保険者とするこれらの保険に加入しなければ...全文を見る
○市田忠義君 それだけでいいです。  しかし、雇用保険への加入実態はどうか。除染労働者一一〇番での聞き取りによると、加入率三六%にとどまっていると。厚労省、直ちに、これは厚労省ですね、お呼びしていると思いますが、直ちに改善すべきだと思いますが、いかがですか。
○市田忠義君 実態を見て、加入していなければ直ちに指導していると、結論的にそういう話だったと思うんですが、実態はどうなっているかということなんですけれども、除染労働者一一〇番によると、半数以下でほとんど加入していない。雇用保険は少なくとも短期雇用特例被保険者に該当しているわけで、...全文を見る
○市田忠義君 国直轄地域以外のいわゆる市町村除染地域の賃金の状況というのは更に劣悪であります。私も田村市の担当者から直接状況を聞きました。市町村除染地域といっても、ホットスポットがたくさんあるわけで、むしろ国直轄地域より線量の高い場所も実際には存在します。それなのに、国直轄地域に...全文を見る
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、環境大臣、線量の多いところはと、こうおっしゃったので、機械的な地域による線引きをやめて、実情に応じてきちんと危険手当を出すように改善していただきたいということを申し上げて、終わります。
05月16日第183回国会 参議院 環境委員会 第5号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  今日は温対法の改正案に対する質疑ですが、まず幾つか事実確認をしておきたいと思います。  昨年末のCOP18で京都議定書の第二約束期間の延長に関する合意が採択をされました。その改正は、京都議定書の第三条に二〇一三年から二〇年の八年間に九〇...全文を見る
○市田忠義君 こちらが読み上げるので、間違いないか、あるかだけで結構です。  次に、もう一つ確認したいんですが、現行の地球温暖化対策推進法では、第八条で京都議定書第三条の規定に基づく約束を履行するために必要な目標の達成に関する計画、いわゆる京都議定書目標達成計画を定めるというこ...全文を見る
○市田忠義君 法第八条の京都議定書目標達成計画が終了するのは、京都議定書第三条の第二約束期間に参加しないからであります。  もう一つ確認したいんですが、カンクン合意に基づく地球温暖化対策ということが言われていますが、そもそもカンクン合意に基づく自主削減は現在何か国中何か国が提出...全文を見る
○市田忠義君 国連環境計画の最新報告では、世界の平均気温の上昇を二度以内に抑えるためには、CO2換算で全世界の温室効果ガスの排出量を年何億トンに抑えなければならないとしているか、また、各国の自主削減を考慮しても、世界の排出量の総計はどのくらい多くなると報告しているか、お答えくださ...全文を見る
○市田忠義君 もう一つの質問。その各国の自主削減を考慮しても、世界の排出量の総計はどのぐらい多くなると報告しているか。
○市田忠義君 もう他の委員からも指摘がありましたけれども、アメリカの海洋大気局が十日、ハワイのマウナロア観測所で測定したCO2の平均濃度が四〇〇ppmを超える最高値を記録したと発表されました。気候変動に関する政府間パネルは、気温上昇を二度以内に抑えるには四五〇ppmまでに抑制する...全文を見る
○市田忠義君 そこで大臣にお聞きしますが、今の事実確認で明らかなように、現行の京都議定書目標達成計画を終了せざるを得なくなったのは、日本政府が京都議定書を中国や米国が参加しない枠組みは不公平だとして京都議定書第二約束期間から離脱したこと、新たな地球温暖化対策計画が二度以内に抑える...全文を見る
○市田忠義君 そこはかなり認識が違うわけですが。  やっぱり条約上の共通だが差異ある責任という原則を踏まえずに、公平かつ現実性のない枠組みだからと、そういうことで離脱したというのは、私、先進国の歴史的責任が問われる問題だというふうに思います。日本がEUなどとともに第二約束期間に...全文を見る
○市田忠義君 推進本部の方針では、エネルギー起源対策について、日本経団連の低炭素社会実行計画に基づく事業者による自主的な取組ということが明記されています。  そこで環境省にお聞きしたいんですが、その事業者である電気事業連合会の低炭素社会実行計画には、目標設定の根拠として原子力に...全文を見る
○市田忠義君 今言われたように、原子力発電の活用、再稼働を前提にしていることは明らかであります。  今回の温対法の改正では、衆議院段階での、国の責務の条文が修正をされました。その中で、我が国に蓄積された知識、技術、経験等を生かして国際協力を推進すると規定しています。  そこで...全文を見る
○市田忠義君 今、アメリカの民間団体の発表した国別エネルギー効率比較ですね。これは、日本は十二の大国中、英国、ドイツ、イタリアに次いで四位と。必ずしも今や世界最高の水準とは言えないと。  今日、提案者に来てもらっていますが、この条文で修正された知識、技術、経験等を生かした国際協...全文を見る
○市田忠義君 改めて確認しておきたいんですが、二国間オフセット・クレジットも含まれるわけですね。
○市田忠義君 提案者は、もうそれだけしかお聞きしませんから、御退席願って結構です。  環境省にお聞きしますけれども、京都議定書のクリーン開発メカニズムの規定でクレジット対象に原子力発電は入っていますか。
○市田忠義君 控えること、要するに対象になっていないと。  じゃ、二国間オフセット・クレジット制度では原子力発電は対象から完全に排除されていますか、環境省。
○市田忠義君 要するに、原子力発電は京都議定書のCDMには対象にはならないと、二国間オフセット・クレジットでは今後検討ということは、対象に含まれることもあり得るという答弁だと思うんですけれども、法案修正で加えられた国際協力には原発の輸出も含まれることは私は明らかだと思うんです。し...全文を見る
○市田忠義君 それは印象でしょう。
○市田忠義君 私も同行したわけではありませんから、新聞報道ですけれども、最高水準の技術だとか安全性などを売り込んでいるけれども、福島原発のやっぱり事故の現実を私直視すべきだと思うんです。日本だけではなくて大気や海洋の汚染など、世界的にも被害が及んでいるわけです。  日本の原発の...全文を見る
○市田忠義君 参議院選挙の公約にも原発の再稼働を堂々と掲げるということをおっしゃっているわけですし、政府の経済財政諮問会議の佐々木東芝社長など四人の民間議員が取りまとめた提言を読みますと、「経済財政政策から見たエネルギー戦略について」という表題で、現状では不可能に近いと、国際公約...全文を見る
○市田忠義君 私は別に二手、三手先を読んでいるんじゃなくて、そもそも福島原発事故以降に作成された自民党の二〇一二年のマニフェスト、その中に、原子力発電所の再稼働の可否については順次判断し、全ての原発について三年以内の結論を目指しますと。これは、福島原発事故が今なお収束しておらずに...全文を見る
○市田忠義君 規制委員会が安全と認めたものとおっしゃるけれども、現状で最高の安全基準なんて策定しようがないというのは、今の福島原発事故の現状が私は示していると。だから、国会でも、世界最高の安全基準という言葉を規制基準というふうに言い換えられるように変わっているということも指摘して...全文を見る
○市田忠義君 要するに、国の対策が遅れているからが原因じゃなくて、自治体の自主的な判断で遅れているという答弁のように聞こえたんですが、そういう認識ですか。
○市田忠義君 ということは、言葉を換えると、国の方針が遅れているということが自治体のこういう計画の作成が遅れている要因になっていると、その一つの要因ではあるということは明白だということは確認しておきたいというふうに思うんです。  環境省、三月末に気候変動による水質等への影響解明...全文を見る
○市田忠義君 その琵琶湖がある滋賀県では、二〇一二年の三月に低炭素社会づくり推進計画を策定しましたが、その中で、琵琶湖の水温が下がらなかったことから琵琶湖の全循環の大幅な遅れと湖底の溶存酸素濃度の低下が見られ、湖底に生息する生物への影響が懸念される現象が生じたとしています。  ...全文を見る
○市田忠義君 滋賀県のお隣の京都府も、地球温暖化対策推進計画を二〇一一年七月に策定をしましたが、この中では、大震災に伴う原子力発電所の事故はいまだ解決に至っておらず、削減目標を達成していく道程はより厳しいものにならざるを得ない、京都府は、京都議定書誕生の地として先導的な取組を更に...全文を見る
○市田忠義君 私が言うとおりならと、私はうそをついているわけじゃないので、ちゃんと調査して言っておりますので。  率直に言いますと、再生可能エネルギー特別措置法が制定されたときに、日本鉄鋼連盟が、二〇一二年の七月に、電力を多く消費する産業への直接的な負担軽減を審議してほしいとい...全文を見る
○市田忠義君 感想で結構です。
○市田忠義君 環境省も試算しておられて、風力の潜在発電能力が、国内の陸上で計二億八千万キロワット、洋上で十六億キロワットと見積もられています。やっぱり送電網や蓄電池の整備を急速に進める必要があるということを指摘しておきたいと思います。  財団法人自然エネルギー財団のアンケート調...全文を見る
○市田忠義君 所管が経産省だからとかエネルギー何とか庁だからというのももちろんありますが、やっぱり環境問題と密接不可分の問題であるわけですから、これはほかの省が考えることということにしないで、前向きに積極的にやっぱり自然エネルギー、再生可能エネルギーの普及のための障害になっている...全文を見る
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっています地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  人類共通の課題として緊急に取り組むべき地球温暖化対策では、先進国日本が法的拘束力のある京都議定書第二約束期間に復帰し、京都議...全文を見る
05月23日第183回国会 参議院 環境委員会 第7号
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○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。  種の保存法、外来生物法は共に生物多様性保全を進める上で大変重要な法律だと思います。今日は、種の保存法にかかわる問題に絞って質問をしたいと思います。  午前中来、同僚委員からも出ていますが、種の保存法の制定から二十年以上が経過をしまし...全文を見る
○市田忠義君 大幅に引き上げるという方向性については同じ認識でいいですか。
○市田忠義君 環境省内ではどれぐらいを考えておられますか。
○市田忠義君 三百種という数字をどう評価するかということだと思うんですけれども、現在、鳥獣保護法など他の法令でカバーしている種の数と同程度にこれすぎないと思うんですね。私は、数合わせじゃなくて、国際約束を達成するための実効ある目標、これについて、環境省内だけの検討ではなくて、第三...全文を見る
○市田忠義君 じゃ、第三者機関等で科学的知見に基づいた検討を進めるということと、政府全体の共通認識、目標として法定計画に位置付けると、そういう方向性は考えているというふうに理解していいですか。
○市田忠義君 きちんと位置付けるとは、法定計画としてでいいですか。
○市田忠義君 指定種を大幅に増やすということは、私、当然だと思うんですけれども、同時に、今既に指定されている種について確実に保全していくというのは大前提の問題だというふうに思います。  環境省にお聞きしますが、対象種の生息・生育地の保全状況について、我が国の絶滅のおそれのある野...全文を見る
○市田忠義君 昨日、一番最後のところを読んでくれと言っておいたんですよ。いいところを言われたんですけど、点検結果を見ると、対象種の個体数の積極的な維持、回復の取組や生息・生育地の維持、改善等の対策の実施等については十分とは言えないというのがこの報告書の結論だと思うんです。指定され...全文を見る
○市田忠義君 今名前が挙げられた種が法で指定されている数少ない種であると同時に、いわゆる固有種、やんばるにしかこの地球上で存在しないという種であります。  ブロッコリーの森とあの辺は呼ばれている亜熱帯林の森が広がるこの地域は、今言われたほかにも、ケナガネズミ、これは哺乳類ですけ...全文を見る
○市田忠義君 今大臣も言われたように、やんばるは沖縄琉球の中でも生物多様性の保全上中核を成す地域で、多数の種が指定されていますが、生息地、生育地の保全は極めて不十分であります。  やんばる地域の生態系の保全を図る法的な私は保護担保措置として国立公園化を急ぐべきだと考えるんですが...全文を見る
○市田忠義君 国立公園化を進めるという点で、大臣、前向きの答弁をされました。  そこで、お聞きしたいんですけれども、やんばるの森林面積の三分の一は、世界で唯一、以前にパナマにあったんですけれども、今や世界で唯一の米軍のジャングル戦闘訓練センター、これは沖縄県内の米軍基地の三三%...全文を見る
○市田忠義君 それは何か指定できないということが、理由があるんですか。
○市田忠義君 なじまないというのは、米軍基地は日本の権利が及ばないところだから、それを国立公園として指定することはできないと、そういう意味ですね。
○市田忠義君 元々その豊かな森林地域にヘリパッドを造るということ自身が異常なわけで、それは、米軍基地を国立公園にすることができないというのも理由だなんて、それが主たる理由でしょう。  やんばる地域というのは、生物多様性の観点から見て世界的にも非常に重要な地域なんです。ところが、...全文を見る
○市田忠義君 今言われたように、世界自然遺産に登録して、国立公園化しようと考えているような地域でこういう大規模な建設事業をしているのは沖縄県以外ではないというのは明らかだというふうに思うんです。  それで、沖縄県知事もこう言っておられるんですね。本来であれば、ヘリコプター着陸帯...全文を見る
○市田忠義君 これだけ多様な学会が反対の意思を表示しているような事業はほかにあるかという点、いかがですか。
○市田忠義君 そういうことは聞いていない。
○市田忠義君 あなた、尋ねてもいないことを、これだけ多くの学会が反対している、そういう事業はほかにあるかと聞いたら、あるかないかを答えたらいいんですよ。SACO合意の話なんて、あなた以上に知っていますよ。失礼なことを言うな。  どうなんですか。これだけ多様な学会が反対した事業は...全文を見る
○市田忠義君 そういうことに関心を示さない環境省というのは大問題だということを言っておきたいと思います。  大臣、じゃ、これだけ多くの学会が反対の意思を表明しているということで、どういう感想を持たれますか。
○市田忠義君 日本の学会だけじゃなくて、アメリカ鳥類保護協会も移設計画の再検討を求める要請書を出しています。それから、国際自然保護連合の世界自然保護会議、これ異例だと思うんですけど、二〇〇〇年と二〇〇四年の二度にわたってやんばるの森にのみ生息するノグチゲラ、ヤンバルクイナとその生...全文を見る
○市田忠義君 沖縄防衛局が保全措置として、希少植物を別の場所に植え替えました。二〇〇七年に移植した十一株のうち生存しているのは三株のみです。絶滅危惧ⅠB類のヤナギバモクセイ、これは六株移植して生存は一株。準絶滅危惧種のキヌラン属の一種は一株移植して生存はゼロです。  環境省にお...全文を見る
○市田忠義君 元々、希少種の移植は難しいということが指摘されていました。六割も枯れているわけですね。また、ゼロになった種類もあると。これで成功とは私は到底言えないと思うんですけれども、大規模な建設事業でやんばるの重要な生態系が破壊されるのは私は明らかだと思うんです。  大臣、今...全文を見る
○市田忠義君 日本植物分類学会の意見書というのがあるんですけれども、それによりますと、絶滅のおそれのある植物の多くは、自然林の林内や渓流沿いの岩の上ですね、などに生育しているため、進入道路などの建設だけでも土砂の流失で自生地を消失させるおそれがあると、供用開始後の軍事演習でやんば...全文を見る
○市田忠義君 今の大臣の答弁は、環境省自身がやんばる一帯の実態調査、影響調査やるという姿勢なのか。これはアセスの対象外なので沖縄防衛局が自主アセスをやっているんだと、それに依存しているという立場ですか。それとも、それはそれなんだけど、これだけ大事なところで、国立公園化しようという...全文を見る
○市田忠義君 やはり実態調査、影響調査を行った上で確実に保全できるように、防衛省、沖縄防衛局に要請するのが私は環境省の最低限の責任だということを指摘し、最後に、米海兵隊の環境レビューを読んでみますと、沖縄防衛局のものよりも希少動物の選定種も少なくて問題点は多いんですが、それでもヤ...全文を見る
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、オスプレイについては、本国であるハワイ、アメリカのハワイのウポル空港の訓練計画、中止されたんです。騒音への懸念が地元で大問題になったためにやらないと。それから、カラウパパ空港、これは国立公園局や先住民団体と協議を行って、もしここでオスプレ...全文を見る
05月30日第183回国会 参議院 環境委員会 第9号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  フロン法施行から十年以上が経過いたしました。まず最初に、現状と今後の見通しについて改めて確認しておきたいと思いますが、HFCの直近の排出量、CO2換算ですが、これと、我が国の温室効果ガス総排出量に占める割合はどれぐらいになっていますか。
○市田忠義君 それは、フロン類の基準年とされている一九九五年、そして前年と比較してどうなっていますか。
○市田忠義君 前年比一一・八%だから、すごい伸び方だと思うんです。  じゃ、一九九五年以降一番排出量が減ったとき、たしか二〇〇五年だったと思いますが、そのときと比較した場合、現在はどういう状況になっていますか。
○市田忠義君 今言われましたように、約二倍というわけですから異常な伸び方ですし、二〇〇五年からは増加の一途をたどっています。  そこで聞きますが、冷媒からの排出量は基準年比でどれぐらい増えているんでしょう。
○市田忠義君 これだけ増えた主な理由は何ですか。
○市田忠義君 もう今後追加的な対策を実施しない場合、二〇二〇年のHFC等の代替フロン等三ガスの排出量の見込みと、我が国の温室効果ガス総排出量に占める割合の見込みはどれぐらいになるでしょうか。
○市田忠義君 先ほどの説明で、どうしてこれだけ増えたかということに対して、オゾン層破壊物質であるHCFCの代替としてHFCへの転換が進んだと、それに伴ってCO2排出量が増加したという御説明だったと思うんですが、しかし、HCFCは地球温暖化係数が一八一〇で、代替物質の新冷媒として転...全文を見る
○市田忠義君 政府は、オゾン層保護対策としてフロン系物質の大量生産、大量消費と、こういう根本問題に手を付けることなくそのまま続けてきたと。そして、フロン製造業界がその場しのぎで代替物質としてHFCに転換していくという安易な道を許してきたと。その後もフロン製造メーカーに対して何ら規...全文を見る
○市田忠義君 計画的削減のために取り組むべき措置というのは、いわゆる判断基準、判断の基準、これはたしか政令で定められるわけですね。これにやっぱり大きく委ねられていると思うんです。  二〇一一年分の経団連の自主行動計画の評価・検証というのを読んでみますと、フロン製造業界団体である...全文を見る
○市田忠義君 私が言いたかったのは、HFCをやっぱり生産段階で、単なる判断基準に基づいて自主的にということじゃなくて、一定の強制力が働かなかったら生産量は減らないんじゃないかということを言いたかったわけです。  やっぱりこれまで産業界の自主的取組に任せてきたことが今の排出量急増...全文を見る
○市田忠義君 前回のこの法律の改正ではフロンの回収率を三割から六割に引き上げるとしていたけれども、現在も、午前中の議論でも明らかなように回収率は三割のままであります。  削減見込みを幾ら言っても、これまでの実績を見ればとても信用できないと思うんです。全体としての排出削減は重要だ...全文を見る
○市田忠義君 私は企業性悪説に立っているわけじゃありません。資本主義社会である以上、やっぱり利潤第一主義にこれは陥らざるを得ない。競争社会ですから、よそよりも少しでも安いものを大量に使ってもうけようと思うのは、これは資本の論理からいって当たり前だと思うんです。だから、一定のルール...全文を見る
○市田忠義君 日本のクリーニング業界でここ数年、削減対象に追加されたガスであるHFC365mfc、通称ソルカンドライというそうですけれども、これを使った洗浄機を導入する動きが加速していると言われています。いろんな宣伝物を見てみますと、地球環境に優しい溶剤と、こういううたい文句で大...全文を見る
○市田忠義君 もし大臣に認識があればお聞きしたいんですけれども、クリーニングの溶剤の問題はいろんな課題があるかもしれないんですけれども、温暖化係数が高いということについて一切触れずに、地球環境に優しいと言って宣伝することに私問題があるんじゃないかと思うんです。  対象ガスに追加...全文を見る
○市田忠義君 時間になりましたので終わりますが、フロンは、他の委員も言われたように、人体に無害、燃えない、気化しやすいという特性から、夢の物質ということで大量に使われてきましたが、オゾン層破壊、そして地球温暖化という人類の生存を脅かす深刻な事態を招きつつあります。  長期的にフ...全文を見る
06月11日第183回国会 参議院 環境委員会 第10号
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○市田忠義君 共産党の市田です。  今日は、まず、水俣病問題についてお聞きします。  私は、昨年の水俣特措法による七月末の申請打切り、これを前にして、当環境委員会で三月、四月、七月、三回にわたって質問をしました。その中で、被害の全容解明のための健康調査もしないで申請を打ち切れ...全文を見る
○市田忠義君 不知火海沿岸に居住歴のある人というのは、熊本県の調査によりますと四十七万人であります。有機水銀の汚染を受けた者は二十万人以上いるだろうと推定する専門家もいます。申請者数が六万五千人を上回ったということは、まだまだ多くの被害者が潜在しているということを示しているわけで...全文を見る
○市田忠義君 全然答えになっていないですよ。  例えば、食品衛生法という法律がありますが、この食品衛生法上は、食中毒患者が発生した場合、保健所が患者からの申請を待たずに患者を把握してしかるべき措置を講ずるということが求められています。被害の全容解明のための調査なくして私は水俣病...全文を見る
○市田忠義君 いや、現に対象地域外からいっぱい被害者が生まれているんですよ。公的な健康調査もしないで、民間の医療機関の検診だから信頼できないかのような発言を私は許されないと。やっぱり行商ルート上の住民の公的な健康調査を実施して、本当に線引きを是正することこそが国の責任だと。  ...全文を見る
○市田忠義君 多食したという資料が見付かったわけですから、改めて被害実態について、私は、本来、不知火海沿岸に居住した居住歴がある四十七万人全部健康調査すべきだと思いますが、少なくともこういう資料が明らかになったという下では、この行商ルートによる被害実態について究明する責任が、元々...全文を見る
○市田忠義君 極めて後ろ向きな答弁で、残念だと。  こればっかりやっておれませんので次に進みますが、国の直轄除染事業での手抜き除染について次に聞きます。  私、飯舘村に行って直接除染状況を聞いてまいりました。飯舘では、わらや木の葉、枝などをほろもないトラックで運搬していた。無...全文を見る
○市田忠義君 しかし、実際に作業に使ったくま手、この道具は、検査をしないでそのまま八人乗りのワンボックスカーにむき出しで載せて毎日行き来していたと、そういう話も聞きました。宅地で高圧洗浄を掛けたものを側溝に流して土のうでせき止めて吸い上げていると。どう見ても一割ぐらいしか回収でき...全文を見る
○市田忠義君 改訂ガイドラインでは、必要に応じて排水の処理を行います。必要に応じて。そして、沈殿物を回収し、上澄みの水を放流しますというだけにすぎません。これは現行のできる限り回収しますという回収処理方法を明確にして放射能汚染を食い止める必要があるということを指摘しておきたいと思...全文を見る
○市田忠義君 特別教育を修了すると、受講したことを証明するという除染等業務に係る特別な教育修了証が作業員に渡されます。  一月十八日に除染等業務を実施している事業者に対する監督指導の状況等についてというのを発表されていますが、そこでは労働安全衛生法違反百二十三件中十四件が特別教...全文を見る
○市田忠義君 最後の部分だけ言ってもらったらよかったんですよ。修了証を交付しているのをつかんでいるかというのは、つかんでいないと、法令上つかむ義務はないのでつかんでいないというのは事実ですね。  この修了証を鹿島JVの事務所長から交付された五十歳代の男性はこう言っているんです。...全文を見る
○市田忠義君 環境省は、今回の手抜き除染問題で元請三社の鹿島、大成建設、前田建設工業に文書注意処分を出しましたが、私はそれで終わりにしてはならないというふうに思うんです。  このゼネコン任せという構図は、この本格事業を前に内閣府が実施した除染モデル実証事業で日本原子力研究開発機...全文を見る
○市田忠義君 私は、地元企業発注、雇用を拡大すること、住民、自治体の監視体制の確立が必要ではないかということを言ったんです。  時間が来ましたから終わりますが、例えば協同組合をつくって除染を進めている二本松市は、事業を小分けにして発注をして地元企業も参入できるようにしています。...全文を見る
06月13日第183回国会 参議院 環境委員会 第11号
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○市田忠義君 放射性物質法の問題で、いわゆる適用除外規定を削除されたと、これは当然だと思います。今日はもう時間がありませんので、東日本大震災の被災地の実態や教訓が今回の大気汚染防止法の改正にどう生かされているかと、この問題に絞って幾つかお聞きしたいと思います。  環境省は、東日...全文を見る
○市田忠義君 私、石巻市と仙台市に行って話を聞いてきました。石巻市は、市内の瓦れき仮置場二十一か所で昨年八月以降三回、アスベスト大気濃度の調査を仮置場の敷地境界で実施をしています。昨年八月から九月の調査では、長浜で最大四十二本、魚町西公園で最大二十六本と、大気汚染防止法が定める基...全文を見る
○市田忠義君 石巻市の瓦れき仮置場の敷地境界で非常に高い値を示しているんです。これは被災直後、自衛隊が津波によって発生した道路をふさいでいる混合瓦れき廃棄物を除去したときに分別をしないで、仮置場に搬入されたものを分別する中で発生したものであります。  やっぱり災害の教訓としては...全文を見る
○市田忠義君 私が挙げた二つの事案は、復旧を急ぐ余りに有害なアスベストを飛散させたもので、やっぱり復旧復興工事であっても、住民の健康を守るという立場から教訓にすべき問題だというふうに思います。  また、昨年の一月に仙台市が発注した協同組合仙台軽印刷センターの解体工事では、アスベ...全文を見る
○市田忠義君 今回の法改正による立入検査も大変私は大きな意味を持つと思います。しかし、大規模な石綿除去工事などの現場では最初の工区しか点検しないと。そのために、最初だけ点検用の工区造って、他の工区は安上がりの養生シートで済ませたり、あるいは立入検査に一度しか来ないということを見越...全文を見る
○市田忠義君 立入検査は最低限抜き打ちで行うと、それから必要に応じて複数回行うと。誰もが適切に検査できるように立入検査マニュアルやアスベスト診断マニュアルを、これはもう至急整備すると、これは前向きの今答弁がありましたが、アスベストの疑いのある建材等が見付かったら、せめてその結果が...全文を見る
○市田忠義君 本改正で立入検査対象が拡大されると、これはいいことだと思うんですけど、実務を担当する地方自治体等は負担が大変重くなります。せっかく立入検査対象を拡大しても、人的、財政的に厳しい地方自治体等はそれを保障するものがなくて、十分な検査、監視ができないと。  午前中の議論...全文を見る
○市田忠義君 立入検査だけでは全ての解体現場を検査、監視するというのは、なかなか私難しいと思うんです。違反事例の多くは周辺住民とかNGOの皆さんが発見しているという場合が非常に多いと。  その力を活用する必要があると思うんですが、仙台市でも現状は掲示板の表示だけで、これでは中で...全文を見る
○市田忠義君 現在でも条例や要綱で説明会を義務付けている自治体があるのはもう局長よく御存じだと思うんですけれども、やっぱり自治体職員にも限りがあるわけですから、情報を積極的に公開をして住民やNGOをもっと活用すべきだということを是非検討願いたいと思います。  仙台市には市有施設...全文を見る
○市田忠義君 施設によって状況、条件が違うということもあるということでしたが、今回の被災状況を見ても、囲い込み、封じ込めの処理にはやっぱり限界があるということを理解して対応すべきじゃないかと思います。  石巻市に調査に行ったときに、こういう話を聞きました。石巻市が環境省に除去業...全文を見る
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、指導監督する行政の側が、どこかいいところはないかと言われて、経験がないからと、これは結局、最終的には労基署に実績のあるところを幾つか紹介してもらったということなんですが、一二年の六—七月に石巻労働基準監督署が行った調査によると、石綿の有無...全文を見る
10月18日第185回国会 参議院 本会議 第3号
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○市田忠義君 日本共産党を代表して、安倍総理に質問をいたします。  私は、まず、この度の伊豆大島を始め、一連の台風などにより犠牲となられた皆さんに哀悼の意を表するとともに、被災者の救援、被害の復旧、生活の再建に政府が全力を挙げることを求めます。  消費税増税問題についてお尋ね...全文を見る
11月05日第185回国会 参議院 環境委員会 第2号
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○市田忠義君 今日は汚染水問題についてお聞きをいたします。  原子力規制委員会は、昨年十一月に福島第一原発を特定施設に指定をして、同年十二月、東電から実施計画が提出をされました。それに基づいて、その実施計画案を評価する第一回評価検討会が十二月二十一日に行われました。そこに提出さ...全文を見る
○市田忠義君 この当時示されていた滞留水、処理水の貯蔵タンクからの漏えい、建屋内への地下水の流入と汚染水の海洋への流出などの、いわゆる当時想定されていたリスクが今現実に毎日起こっているわけです。  この第一回検討会で東電側が、滞留水がもう二十三万トン以上もたまっているので、適切...全文を見る
○市田忠義君 さらにちょっと確認したいんですが、今年の一月二十四日の第二回検討会に提出された東電のリスク評価についてでは、海洋への更なる放射性物質放出として、汚染水処理設備、貯蔵タンク、汚染水が滞留している建屋などを挙げていると。リスク分析の結果に基づく対策としては、漏えい検知器...全文を見る
○市田忠義君 今挙げた対策は、信頼性向上対策と銘打って示されたわけですが、今現実に起きている汚染水の漏えい事故というのは、監視が全く不十分な中でタンクの接合部から漏えいが起きていると。信頼性向上どころか、信頼性を低下させている。  第二回検討会当時に示された原子力規制委員会が持...全文を見る
○市田忠義君 当然、規制庁としては汚染水のリスクは承知をしていたと。その対策の優先度を明確にすることと、ALPSの漏えい防止と性能確認の試験を東電に求めておられたと。  そこで、私、規制委員長にお聞きしたいんですけれども、規制委員会、規制庁、昨年の十二月、今年一月当時から、東電...全文を見る
○市田忠義君 その福島第一原発で、今年の三月、配電盤のトラブル、いわゆるネズミ一匹で大規模な停電が起こって、使用済核燃料プールの冷却装置が長時間停止をいたしました。次いで、四月には地下貯水槽から汚染水が漏出したと。七月にはタービン建屋につながる地下トンネル付近から汚染水が混じった...全文を見る
○市田忠義君 検討のワーキンググループを設置したとおっしゃいました。原因究明と対策は個別に全部行われたんですか。
○市田忠義君 東電は、八月十九日にセシウムを除去した処理水をためるタンク周辺で百ミリシーベルトを超える非常に高い放射線量を検出したと公表をしました。後日、汚染水が近くの排水溝を通じて外洋へ流出した可能性、これも明らかにいたしました。漏れた総量は三百トン、数千テラベクレルと推計され...全文を見る
○市田忠義君 規制委員長の判断は、やむを得なかったと、規制委員会の方に責任はないということですね。認識が甘かったということではないと、レベル3に引き上げざるを得なかったという点で、規制委員会としては全くミスはなかったという判断ですね、今の御発言は。
○市田忠義君 昨年の九月以降、東電から高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について、たしか報告は一週間に一度、規制庁にも上がっていたはずです。深刻な状況は把握されていたはずであります。そして、四月七日、東電に対して、規制委員長の名で、漏えい汚染水のモニタリングを行...全文を見る
○市田忠義君 規制委員長、今起こっている事態は非常事態だという認識ですか、それともそういう認識ではありませんか。今起こっている事態についての認識です。これは国が前面に出てどんどん対応しなければならない非常事態だという認識、これはそういう認識ですね。
○市田忠義君 今起こっているのは、私、非常事態だと思うんですけれども、規制委員会は八月十四日に東電の実施計画をこれは十分なものだと認めるとして認可をされました。そして、留意事項の中で、地下水流入対策の実施、汚染水の処理、貯蔵などにおいては依然としてリスクが存在しているとして、地下...全文を見る
○市田忠義君 確かに、留意事項で汚染水対策を強調しておられるというのは私も読んで知っております。確かにタンクの増設、地盤改良等を挙げておられますけれども、いずれもALPSなどによる処理や地下水バイパスによる海洋への放出を前提としたものばかりであります。このように実施計画のチェック...全文を見る
○市田忠義君 私に何か誤解があると言われましたが、全く私誤解していませんよ。放射能汚染水を海に流出させないためにあらゆる手だて講じるというのが、私は規制委員会と政府の責任だと思うんですよ。  原子力災害対策本部は、九月三日の日に汚染水対策に関する基本方針を決定された。どう言われ...全文を見る
○市田忠義君 まだ一分ありますよ。ストップウオッチを置いていますから。  体制問題について一つ大臣に聞きたいと思うんですけれども、汚染水対策として必要な、廃炉に不可欠な汚染水対策に今人的、物的支援を集中するということが大事だと思うんですけれども、その際、専門家からこういう意見が...全文を見る
○市田忠義君 終わります。
11月14日第185回国会 参議院 環境委員会 第4号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  独立行政法人原子力安全基盤機構、いわゆる原安機構というのは、いずれも財団法人である原子力発電技術機構、発電設備技術検査協会、原子力安全技術センター、この三団体の一部業務と原子力安全・保安院の検査の一部、これを移管して二〇〇三年に設立されて...全文を見る
○市田忠義君 原安機構の常勤役員は、今年十月一日現在、三百八十八人であります。  その出身構成なんですが、出向役職員を含めて、経済産業省などの国家公務員、電力会社、プラントメーカー関連、ゼネコン、それぞれの人数と構成比はどうなっていますか。
○市田忠義君 合計百四十一人で三六・三四%ですから、天下りと天上がりで三六%を占めていると。  じゃ、常勤役員の中で経済産業省出身の役員は何人中何人になっていますか。
○市田忠義君 原安機構が行った検査業務で、二〇〇五年の東海第二発電所の定期検査、二〇〇八年の燃料体検査、二〇〇九年の日立造船舞鶴工場における溶接検査、二〇一〇年の大飯原発三号機の定期検査などにおいて不適合業務がありました。この不適合業務は、事業者からの申請書に依存した結果、非破壊...全文を見る
○市田忠義君 今年の五月の参議院で、二〇一〇年度決算の議決が行われました。内閣に警告を行ったわけです。これは全会一致の警告決議ですが、原安機構の検査業務について、この警告ではどのように指摘しているでしょうか。
○市田忠義君 抜本的な見直しを行って検査の主体性及び独立性を確立するということを強く、全会一致で内閣に警告をしたわけです。  原子力規制委員会の発足の趣旨は、専門的な知見に基づき、中立公正な立場から、独立して原子力安全規制に関する業務を担う機関ということになっています。また、昨...全文を見る
○市田忠義君 この原安機構は、ずさんな検査業務だけではないんですね。二〇一一年十二月の調達計画や発注業務で会計検査院から不当事項、不適切ということが指摘されています。また、二〇一二年十月二十六日に、実施された拡散シミュレーション結果の処理の一部に不備が判明したと。また、九州電力が...全文を見る
○市田忠義君 原安機構は昨年十二月に、拡散シミュレーション不備に関する総点検結果及び再発防止対策についてまとめて、根本原因を含む原因を分析し、再発防止対策を検討し取り組むことになりました。  先ほど紹介した参議院の警告決議については、中長期的な視点から専門人材を確保、養成するな...全文を見る
○市田忠義君 一九七六年の財団法人設立以来、言わば体質化した、染み付いた業者依存体質というのはそう簡単に払拭できないし、独立、中立公正な立場に直ちに改められると世間は誰も見ていないと思うんです。それどころか、本来、独立、中立公正な立場にあるべき規制委員会、規制庁が、現場経験がある...全文を見る
○市田忠義君 原子力規制委員会は、今年の八月十四日、東電の福島第一原発の実施計画について認可をした際に、今非常事態となっている汚染水対策についての留意事項を示しました。  原安機構は実施計画の審査業務を支援したと、その成果を強調しておりますが、汚染水対策で原安機構の職員がこれま...全文を見る
○市田忠義君 監視・評価検討委員会汚染水ワーキンググループに原安機構から廃棄物処分グループ長が参加をします。廃棄物処分は使用済核燃料廃棄物の地層処分を担当するもので、汚染水対策を専門とする人材ではありません。原安機構には、汚染水対策を専門とするメンバーは基本的にはいないと。原安機...全文を見る
○市田忠義君 再稼働審査体制、当面百人体制として、そのうち二十人を中途採用の電力会社技術者と規制庁内の異動で補充すると言われております。  原安機構には電力会社出身者が十三名、プラントメーカー出身者が九十一名、合計百四名在職しています。再稼働審査を迅速に進めるとして百三十人体制...全文を見る
○市田忠義君 機構の統合は非常事態に陥っている汚染水対策には何ら役立たないと、再稼働審査を加速させるためのものだと言ってもいいと思うんです。私はやっぱり再稼働審査停止して、今こそ汚染水対策にこそ人的、物的資源を集中すべきだと。  最後に、時間が参りましたから、結局、この原安機構...全文を見る
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、ただいま提案されている独立行政法人原子力安全基盤機構の解散に関する法律案に対する反対討論を行います。  反対の第一の理由は、原安機構が、原子力規制委員会、規制庁と一体となって、原発再稼働のための新しい安全神話となっている新規制基準の策定...全文を見る
11月28日第185回国会 参議院 環境委員会 第5号
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○市田忠義君 日本共産党の市田です。  COP19と我が国の温暖化対策について今日はお聞きします。  まず、大臣の基本認識なんですけれども、国連のIPCCは今年の九月に第五次評価、第一作業部会の新たな報告書を出しました。この報告書では、このままでは今世紀末までに気温上昇は最大...全文を見る
○市田忠義君 国連の環境計画、UNEPが十一月五日に排出ギャップ報告書二〇一三というのを公表しました。これによりますと、全ての国の目標を合計しても、二度目標の達成に必要な削減量、いわゆる四百四十億トン以下にするという、これには八十億トンから百二十億トン足りない、すなわち四百四十億...全文を見る
○市田忠義君 ギャップを埋める必要があるという提起については同感だという御意見でしょうか。
○市田忠義君 日本もしかるべき責任果たすべきだというお考え、これは間違いありませんか。
○市田忠義君 UNEPの事務局長が現状の削減ペースは大変不十分だと、ギャップを埋めるための技術も普及策も既にあることは分かっている、足りないのは政治の決断だと、政治的な意思が足りないことが一番の問題だと指摘しているのは、私もそのとおりだと思います。  そこで、安倍政権が今月の十...全文を見る
○市田忠義君 私は、五月の環境委員会で石原大臣に温暖化対策問題でただした際に、大臣はこう言われたんですね。幾らゼロベースで見直す、要するに民主党政権時代の二五%ですね、これを幾らゼロベースで見直すとはいえ、いいものはいいわけで、そういうものをどれだけ組み入れ、現実的で、そして野心...全文を見る
○市田忠義君 日本政府の新たな削減目標の提案に対して、COP19では、例えばEUからは、大きく弱まった目標に失望した、先進国はリーダーシップを見せなければならないと、こういう声明を発表しましたし、イギリスのエドワード気候変動大臣は、深く失望した、日本政府に対して決定を見直すように...全文を見る
○市田忠義君 いろいろ言われましたが、こういう批判があったことは事実なんですよ。なぜこういう批判があったと受け止めているかということについてはお答えになっていないと、別の意見もあったとおっしゃっただけです。  日本政府の方針に対してEUは、従来よりレベルが下がれば国際交渉全体に...全文を見る
○市田忠義君 日本が貢献したというならあれだけの批判が出るはずがないわけですし、これは新聞報道ですが、日本政府の代表団の幹部が、日本の削減目標は相当の失望感を与えたのは事実だと語っていると、こういう報道もありました。日本政府の新たな削減目標の提案が、どうしてこれほど途上国や島嶼国...全文を見る
○市田忠義君 原発ゼロは後で述べます。ギャップが増えるじゃないかという事実についてどうかと聞いているんです。  我が党は、直ちに政府が原発ゼロを決断しても、省エネや再エネへ思い切って爆発的な普及に力を注げば、初期コストは若干掛かるだろうけれども、普及すればコストも安い。原発ほど...全文を見る
○市田忠義君 世界銀行は、COP19で異常気象による経済損失が過去十年間に毎年約二十兆円に上っていると、気候変動の深刻化で今後も損失規模は拡大すると、そういう警告する報告書を発表しましたし、COP19では損失と損害が大きな課題になりましたが、支援策として一兆六千億円を表明しても、...全文を見る
○市田忠義君 中環審だって、こういう、大臣ね、二〇三〇年にゼロにした場合、二〇二〇年にゼロにした場合だってこういうことが可能だということをちゃんと報告しているわけですよ。  先ほど言ったように、我が党は、政府が即時原発ゼロの決断をすべきだと、その場合でも二〇二〇年に二五%削減可...全文を見る
○市田忠義君 それは全然私たちと見解が違いますが、根本の原因は、やっぱり日本政府は原発頼みのエネルギー政策をずっと推進して、再生可能エネルギーの普及や低エネルギー社会への取組に本腰を入れてこなかったと。やっぱり、福島原発事故の教訓に基づいて、こういう姿勢を今こそ転換すべきだという...全文を見る
○市田忠義君 いろいろ言われましたが、政府の新たな削減目標の大本にこういう経済産業界の意向が深く反映していることが私は明らかだというふうに思うんです。  それで、これも環境省にお聞きしましょう、事実確認だけですが。中環審と産構審の合同部会の議論で、温暖化対策法の地球温暖化対策計...全文を見る
○市田忠義君 今私が紹介したのは事実だということをお認めになりました。  そこで、最後に大臣に一問聞きたいんですけれども、さらに、総合資源エネルギー調査会基本政策分科会での今年十一月の第九回会合で、電事連は、基本計画策定に当たっては、バランスの取れたエネルギーミックスを実現する...全文を見る
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、温暖化対策の中にそれを盛り込むべきではないと、これは環境大臣の権限でできるんだから、それぐらいやらなかったら環境大臣じゃないということを指摘して、終わります。