市田忠義
いちだただよし
比例代表選出
日本共産党
当選回数4回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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01月26日 | 第189回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第1号 議事録を見る | ○市田忠義君 ただいまから国際経済・外交に関する調査会を開会いたします。 本院規則第八十条の八において準用する第八十条により、年長のゆえをもちまして私、市田忠義が会長の選任につきその議事を主宰いたします。 これより会長の選任を行います。 つきましては、選任の方法はいか...全文を見る |
○市田忠義君 ただいまの上野通子さんの動議に御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 | ||
○市田忠義君 御異議ないと認めます。 それでは、会長に柳田稔君を指名いたします。(拍手) ───────────── 〔柳田稔君会長席に着く〕 | ||
03月26日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第2号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は環境大臣の政治資金問題についてお聞きします。 当委員会で、私、去年の十一月に大臣の賀詞交歓会をめぐる問題についてお尋ねをいたしました。今日はそれは繰り返しませんが、今回、国の補助金を受けている企業から政治献金をもらっていると...全文を見る |
○市田忠義君 単なる総合的な仕事というよりも、この鈴与は、一八〇一年、初代鈴木与平氏が清水港で創業した回漕問屋が起源であります。港湾物流、輸送・倉庫、建設、食品、情報、地域開発など、グループ会社が約百四十に上ると。 お聞きしますが、大臣の後援会の会長はどなたですか。 | ||
○市田忠義君 これはちゃんと届けられていますから、鈴与の元副社長で現相談役の村上光広氏が後援会長であります。 大臣は二〇〇九年の総選挙で残念ながら落選されました。それで、二〇一一年一月に繰上げ当選されたわけですけれども、その落選しておられた間、鈴与グループの企業の相談役とか顧...全文を見る | ||
○市田忠義君 もう一つ確認しておきたいんですが、大臣は二〇〇六年に国土交通副大臣、それから二〇〇八年に衆議院国土交通委員長、それから二〇一一年に自民党シャドーキャビネットの国土交通相をお務めになって、二〇一四年九月でしたかね、環境大臣に就任されたと。これは間違いありませんね。 | ||
○市田忠義君 私たちの党の調査によりますと、大臣が二〇〇六年に国土交通副大臣に就任された年から鈴与及び鈴与グループから毎年政治献金を受けられて、二〇一三年までにその金額は鈴与からは一千四百八十万円、グループ全体では四千百六十万円に上っていますが、これは間違いありませんか。 | ||
○市田忠義君 私が今言ったのは、突然聞くと突然のことだから分からないとおっしゃるだろうと思って、昨日わざわざ環境省の事務方の方に、大臣にこれを聞くから、これはホームページでも公表されているし、ここに私持ってきていますけど、静岡県公報にも明記されているんですよ。あなた、鈴与グループ...全文を見る | ||
○市田忠義君 ここにちゃんと書いてあるんですよ。「みなさまと共に明日を創る鈴与グループ」と書いて、鈴与のホームページに、あなたがもらった鈴与グループ関連企業の会社名も全部書いてあるんですよ。これ公表されているんだから、そんなところで大臣がうそをついたら私駄目だと思うんですね。 ...全文を見る | ||
○市田忠義君 たまたま港湾議員連盟の名前を挙げただけで、自民党のシャドーキャビネット時代の国土交通大臣もやっておられるし、国土交通副大臣もやっておられたわけで、港湾関係とは非常に深い関わりがあると。そういうところの企業から、自分の支部の全体の献金の五割を超えていると。これは誰が見...全文を見る | ||
○市田忠義君 要するに、社団法人だというけれども、環境省の予算それから補助金が出ているんです。そういう社団法人なんです。これは後で質問することと関係あるんですよ。国から直接でないから問題ないと予算委員会で大臣がおっしゃったから、これ社団法人というけれども、全部環境省からお金が出て...全文を見る | ||
○市田忠義君 国交省にお伺いしますが、鈴与は二〇一三年三月に国土交通省の広域物資拠点施設整備費補助金を交付されています。この交付金額は幾らですか。 | ||
○市田忠義君 すごい金額ですよね。さっきのリース料の方は少しあれでしたけれども、これは四千二百万円ですね。 さらに、鈴与は、二〇一三年十二月、環境省のCO2排出抑制対策事業補助金、これを交付されていますが、その交付金額、それから業務概要及び採択理由、簡潔にお答えください。 | ||
○市田忠義君 一億を超えるお金が出ているんですよね。CO2排出抑制とはいえ、まさに鈴与の港湾施設整備そのものなんですよ。そこへの補助がこれだけ出ているというのが実態であります。 これは大臣にお聞きしますけれども、政治資金規正法は補助金決定から一年以内の政党、政治家への献金を禁...全文を見る | ||
○市田忠義君 そう言うだろうと思っていたんですよ。 まず、補助金の交付を受けている企業だとは知らなかったと。あれほど密接な関係にある、あなたの企業からもらっている献金の五一%を鈴与と鈴与グループが占めて、じっこんの間柄なんでしょう。県議の時代からお世話になっていると。 知...全文を見る | ||
○市田忠義君 何という情けない大臣かと、私、率直に思いますよ。 知らなかったで済むと思ったら、それは間違い。知らないはずがない、常識なんですよ。しかも、全く知らない企業じゃなくて、あれだけ仲の良い企業じゃないですか。同じ静岡にあって、港湾関係の物流関係全部仕切っていて、あなた...全文を見る | ||
○市田忠義君 法律的に抵触しなかったら何をやってもいいとおっしゃっているのと一緒ですね。 補助事業者を誰にするか、これは誰が決めるか。環境省の職員が委員となった評価委員会で審査して、外部委員って二人だけですよ、あとは環境省の職員です。交付の決定は誰が行うか、環境大臣が行うんで...全文を見る | ||
○市田忠義君 恐らくそういうふうに言われるだろうと思って、反論を準備してきたんです。 望月大臣が大臣に就任されたのは二〇一四年九月なんですよね。それ以前のことは、環境大臣でなかったんだから職務権限と言われても関係がないというお話だと思うんですけれども、大臣になられてから、これ...全文を見る | ||
○市田忠義君 一般にあなたとは関係のない企業だったら別ですよ。深い深い関係のある企業が補助金を受けているのかどうかというのは、大臣になったときに、まず前の大臣から引き継いだときに、ほかは読まなくてもですよ、膨大な引継ぎ資料があるのは分かります。だけど、それぐらいは読むというのが最...全文を見る | ||
○市田忠義君 私も時間が来ていますから終わりますが、補助金をもらっている企業であろうとなかろうと、元々見返りを期待しないで企業が政治家にお金を出すことはない。元々賄賂性を帯びているわけですから、やっぱり企業・団体献金をきっぱり禁止をして、政党助成金も、大体税金で自分の政党の運営や...全文を見る | ||
04月07日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第3号 議事録を見る | ○市田忠義君 今日は、福島の復興に関連して、除染と中間貯蔵施設問題についてお聞きします。 まず除染ですが、福島県内の市町村除染地域における除染実施状況はどうなっているか。住宅除染の全体計画戸数と除染実施戸数、進捗率、どうなっているでしょうか。 |
○市田忠義君 福島市は国が認めたふるさと除染計画に基づいて住宅除染を進めていますが、終了を一年前倒しして、二〇一五年度中には市内全域を完了しようとしている。除染の実施は、二〇一一年六月時点での測定値が年間一ミリシーベルトを超える地点は全て実施するという国の方針の下で、福島市は市全...全文を見る | ||
○市田忠義君 福島市の除染実施計画は一二年五月、二本松市は一二年の十月、郡山市と南相馬市は一三年一月、いわき市は一三年三月に策定されました。その目標は、年間追加被曝線量を法の基本方針に基づいて年間一ミリシーベルト以下、いわゆる時間当たり〇・二三マイクロシーベルト以下にすることを明...全文を見る | ||
○市田忠義君 福島市の担当者は、市民が何年も除染を待っていた、今更個人線量はないでしょう、そう言いたい、〇・二三マイクロシーベルトで除染させてもらう、除染をしなければならない状況があるうちは予算の手当てをしてもらいたいと強く要望をされています。 ところが、環境省は、昨年八月一...全文を見る | ||
○市田忠義君 じゃ、年間一ミリシーベルト以下にするという目標は変わっていませんね。変えませんね、これからも。 | ||
○市田忠義君 政府の計画に、除染だけで達成するものではないと、何かそういう方針明記されているんですか。 | ||
○市田忠義君 長期的にとは書かれているけれども、ちゃんと除染の目標として一ミリシーベルト以下にするというのが政府の方針でしょう。 福島市の復興共同センターが行った渡利地域の放射線量調査。これ、自然減衰と併せて住宅の除染の効果が現れて、線量が約三分の一に低減をしました。しかし、...全文を見る | ||
○市田忠義君 再除染に努め、予算付けしっかり行うということを確認いたしました。 国は、中間貯蔵施設への除去土壌の搬入開始について、直ちに全ての除去土壌等を搬入できる状況ではない、今後一定の時間を要すると見込まれるというふうにしています。関係自治体などに対して仮置場などでの保管...全文を見る | ||
○市田忠義君 保管料についても予算措置するということを確認いたしました。 さらに、福島市では、除染計画に基づいて今年度中に計画されている全ての除染を終えたいと、こういう考えですけれども、隣の伊達市の市の境ですね、この地域では調査にて終了として除染をしないまま終了しているところ...全文を見る | ||
○市田忠義君 じゃ、自治体がもういいと言ったら、そういうところはやらないと、こういうことですか。市の境で、こちらはやる、こちらはやらないという、国の本来の仕事なのに個別に自治体と話し合って、本当、市の境目なんというのはそういう問題がいろいろ市民感情的にも起こるわけだけれども、それ...全文を見る | ||
○市田忠義君 国の責任だということをお忘れになったら駄目だということを指摘しておきたいと思うんです。 時間の関係で次に移りますが、次は除染労働者の労働基準と労働安全問題についてお聞きします。 これは厚労省にお聞きしますが、今年三月五日に公表された福島労働局の除染事業者に対...全文を見る | ||
○市田忠義君 じゃ、違反事例として労働条件関係ではどういう事例が挙げられているのか、これは厚労省ですね、簡潔にお答えください。 | ||
○市田忠義君 福島県の県労連の労働相談センター、ここにお聞きしますと、二〇一四年度中の除染労働者の相談内容、例えば大熊町、ここの除染で山林と農地の草を刈る仕事、線量の高いときは十マイクロシーベルトぐらいあると。賃金は六千円プラス危険手当一万円、そこから朝と夕方の食費一千円と寮費が...全文を見る | ||
○市田忠義君 前の質問のときも同じように答弁されたんですが、いまだに直っていないんですよね。やっぱり、これは発注者は環境省ですから、厚労省の問題ということだけにしないで、やっぱり発注者としての責任を果たしていくということを求めておきたいと思います。 厚労省にまたお聞きしますが...全文を見る | ||
○市田忠義君 いろいろおっしゃいましたけれども、要請を行っても、依然として国が発注した除染特別地域での違反率が五二・一%、半分超えているわけですね。だから、先ほども言いましたように、厚生労働省としてきちんとやってもらうと同時に、環境省がやっぱり発注者としての責任を果たすべきだとい...全文を見る | ||
○市田忠義君 更に質問したかったんですが、前回ちょっと二分ほどオーバーしたので、今日はこれでやめます。 | ||
04月15日 | 第189回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第3号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田です。 石川参考人にお伺いします。 事前にいただいた資料を読ませていただいて、その中に、落ちない飛行機はないという小見出しの文章があります。車も薬も完全に安全なものはないと。ただ、パソコンの場合も故障はするかもしれない、しかし故障してからでは...全文を見る |
○市田忠義君 時間の関係で、終わります。 | ||
05月13日 | 第189回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第5号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、大変貴重な御意見をありがとうございました。 国際テロにどう対処するか、日本がどう貢献するかというのは極めて今日的に重要な問題だと思うんですけれども、私はテロ根絶のために少なくとも次の三つの原則が必要じゃないかというふうに考...全文を見る |
○市田忠義君 時間がなくなりましたので、板橋参考人に。 テロ対策の専門家でいらっしゃるわけですけれども、今日の御発言の中でも、あるいはお書きになったものを拝見していますと、中東諸国において日本は武力行使に関与しない方がよいと思いますと、米国と一線を画すことも必要だということも...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わります。 | ||
06月04日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第5号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田です。 水俣病が公式に確認されて五十九年がたちました。この間、公健法あるいは九五年の政治解決、水俣特措法などによって補償、救済された人たちは五万人近くになっていますが、被害はいまだに終わっていませんし、逆に拡大する状況であります。いまだに必要な健...全文を見る |
○市田忠義君 原則禁止とおっしゃいましたが、金採掘以外の目的で最終用途の確認ができて、相手国の同意があれば輸出が許されるということになっています、例外的とはいえ。しかし、水銀が一旦輸出されてしまえば、その後どこへ流れるか、先ほどのやり取り聞いていても分からない。私はほとんど歯止め...全文を見る | ||
○市田忠義君 今でも多くの人が苦しんでいるわけで、今回の一連の法案は、幾つも私抜け穴が残されているわけで、やっぱり危険な輸出を水俣病を経験した日本がやるべきでないと、諸外国の現状を考えてもやっぱり日本の国の責任で水銀等の輸出は全面禁止すべきだということを改めて指摘しておきたい。ま...全文を見る | ||
○市田忠義君 世界の流れに逆行しているんじゃないかと聞いたんです。アメリカやEUでは石炭火力発電を減らす方向にあるのに、日本の方向性は世界の流れに逆行しているじゃないかと。 よく一般に、石炭火力は安くて効率的だということが言われます。しかし、石炭火力発電所のCO2排出量は天然...全文を見る | ||
○市田忠義君 懸念と言われましたが、私ども重大な懸念を持っていると。 次の問題に移りますが、これは事務方で結構ですが、鉄鋼製造施設の水銀大気排出量と、国内の主要な排出源の中で占める割合がどれぐらいあるか、お答えいただけますか。 | ||
○市田忠義君 二五%ですから四分の一、国内では二番目に水銀の大気排出量が多いと。にもかかわらず、鉄鋼製造施設を規制対象から外している理由は何ですか。 | ||
○市田忠義君 条約では五種類だと。しかし、最初のお話では条約の水準以上のものを日本はやるんだと言っておきながら、条約では規制の対象になっていないと。しかも、人体に余り影響がないと。しかし、全体の四分の一も占めていると。 私、今日ここに持ってきているんですが、去年の九月二十六日...全文を見る | ||
○市田忠義君 その前の第五回小委員会で排出規制の在り方に議論が集中をしました。その小委員会で、日本経団連の高澤委員、日本鉄鋼連盟の中村委員はこうおっしゃっているんですね。過剰規制は新たに設備投資を招き、国内産業の国際競争力をそぐことになると、こう発言しています。私、こういう考え方...全文を見る | ||
○市田忠義君 これは大臣に通告していないんですけれども、もし御存じだったらなんですが、経済界でも、例えばソニーの前の会長をやった盛田昭夫さん、もう亡くなりましたけれども、一九九二年、文芸春秋に「「日本型経営」が危い」という論文を書かれて、これ大変話題になったんです。経営者の中でも...全文を見る | ||
○市田忠義君 かなり有名になったものですから、是非御覧になっていただきたいと思います。 時間の関係で全部を言いませんけれども、要するに、世界の資本主義の中で日本の資本主義が生き延びていくためには、今のようなやり方ではまずいよということを盛田さんが大胆に提起しておられるんです。...全文を見る | ||
○市田忠義君 ちょっとこの問題に時間掛け過ぎて、あといっぱいあるんですが。 事業者の責任問題に次、移りたいと思います。 消費者が水銀の有害性を理解をして、水銀を使用している製品を適切に分別して出すためには、製品それ自体に水銀使用やその廃棄の仕方などが表示をされているという...全文を見る | ||
○市田忠義君 なぜ努力義務にとどめているんですか。単なる努力義務じゃなくて義務化すべきじゃないかと。努めるものとしなければならないというような書き方では、全然、への突っ張りにもならないと言ったら言い過ぎだけど、どうして義務化しないんですか。理由は何ですか。 | ||
○市田忠義君 比較的進んでいるから努力義務でいいんだという答弁ですが、それでは私納得できないですが、時間が来たので、この問題の続きは次回にやって、終わります。 | ||
06月09日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第6号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、三人の参考人の皆さん、大変貴重な御意見をありがとうございました。 既に陳述の中でお述べになった話とダブる質問が多いんですけれども、冒頭十五分という短い時間でしたから意を尽くさなかった点もおありかと思いますので、やや詳しめに...全文を見る |
○市田忠義君 原参考人にもう一問お聞きしたいんですけれども、拡大生産者責任問題ですけれども、製造、販売、輸入事業者が本来拡大生産者責任を果たすべきだと、私もそう思うんです。少なくとも、水銀の有無などの製品への表示、それから水銀の有害性や廃棄の仕方などの説明書をきちんと付けると。 ...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わります。 | ||
06月11日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第7号 議事録を見る | ○市田忠義君 前回に引き続き、事業者の責務についてお聞きしたいと思います。 水銀使用製品の製造、輸入事業者が販売店の協力を得ながらボタン電池や蛍光灯をこれ自主回収していますが、ここ数年の回収量と回収率、どれぐらいになっているか、掌握されているでしょうか。 |
○市田忠義君 約三割の回収状況なんですね、水銀回収した水銀添加ランプの場合。やはり自主的な取組では私は限界があるというふうに思うんです。 京都の市議会からは、水銀の適正な処理を確保するためには製造、販売事業者も協力して回収する仕組みが不可欠という意見書が環境大臣宛てに出されて...全文を見る | ||
○市田忠義君 いや、大臣、お尋ねしていることにお答えになっていないわけで、私が聞いたのは、表示のことを聞いたんじゃなくて、回収についても、やっぱり作った者が一番分かっているわけだから、やっているんだけど、自主的取組で、先ほどの報告だと三一%の回収率にとどまっていると。やっぱり製造...全文を見る | ||
○市田忠義君 全然尋ねていることにお答えになっていないので、もうこれ以上聞いてもあれですから。私が言いたいのは、やっぱり製造、販売、輸入業者が回収するのが一番合理的だし、それは製造者、メーカーとしての責任じゃないかということについて全然全くお答えにならないと。 回収すべき水銀...全文を見る | ||
○市田忠義君 これまで、非鉄製錬スラッジ関係の回収費用、これは回収、再生した水銀を輸出する売却益で賄ってきたわけですが、水銀の輸出や使用が今度規制されるわけですから、水銀の売却益が見込めなくなります。新たに長期間の管理費用が必要となるわけですが、リサイクル業者は費用を事業者に依頼...全文を見る | ||
○市田忠義君 やはりきちんと非鉄製錬事業者の責任で最後まで処理するのが本来の姿だと思うんです。改めて、非鉄製錬事業者の責任が曖昧にならないように指摘しておきたいと思います。 次に、地方自治体の現状と国からの支援の在り方の問題についてお尋ねいたします。 今回の大気汚染防止法...全文を見る | ||
○市田忠義君 これも京都で私は聞いてきた話なんですが、これは参考人質疑でも参考人から紹介がありましたが、京都市では専門知識を有する人員を配置をして、各地域の学校や公園で、日を決めて有害・危険ごみとして蛍光灯や体温計などの水銀使用製品を定期的に回収する移動式拠点回収事業と呼ぶそうで...全文を見る | ||
○市田忠義君 そうすると、環境省としてはこれは全国に広げた方がいいなという認識ですね。 | ||
○市田忠義君 どれぐらいお金掛かっているかは掌握されていますか。 | ||
○市田忠義君 私、現地に担当の係の方にお聞きしてきましたら、この移動式拠点回収事業の費用は一トン当たり約二十万円掛かるというんですね。名古屋市にも同じことを聞いてみましたら、ごみが一トン当たり五万七千円、資源ごみは一トン当たり八万六千円。もし、京都方式で水銀使用製品を適正に回収し...全文を見る | ||
○市田忠義君 七割の自治体がもう既にきちんと分別回収やっていると。これは、参考人質疑の中で、全く分別回収していない三割の自治体の問題だけではなくて、現にやっている七割も本当にきちんとやられているんだろうかよく点検する必要があるんじゃないかという話がありました。そういう辺りはしっか...全文を見る | ||
○市田忠義君 時間が来ましたので、終わります。 | ||
06月16日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第8号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田です。 私は、昨年十月十六日の当委員会で、新日鉄住金広畑製鉄所構内での不適正なアスベスト処理について質問をして、調査結果を報告するように求めました。環境省、報告徴収の結果と今後の対応について簡潔にお述べください。 |
○市田忠義君 これらの対処は一定の前向きな措置だと評価をしたいと思いますが、ただ、それでも十分だとは言えない幾つかの問題点をただしたいと思います。 二〇一四年二月二十八日に姫路市に提出された分別解体工事届出書にはアスベストの記載はありません。工事期間が三月十五日から六月三十日...全文を見る | ||
○市田忠義君 その地下ピットに埋め立てられていた量は今言われたように大変な量で、単なる不適正な保管というような程度のものではないと思うんです。 私が質問したのは去年の十月十六日でした。それ、指摘していなかったら十月三十一日からの適正な処分はなく、そのまま埋め立てられていたかも...全文を見る | ||
○市田忠義君 私も、ここに今日、広畑製鉄所の試験結果報告を持っていますが、今おっしゃったように八二・五%であります。 このアスベストが近くの地下ピットに混入していたとしたなら、当然、成分は八二・五%含有のクロシドライトになるはずです。しかし、私が指摘したのは三三%含有のクロシ...全文を見る | ||
○市田忠義君 大臣への認識を聞いています。もう鎌形さんの話は聞きました。 今のやり取りを聞いていて、大臣はどう認識したのでしょうか。 | ||
○市田忠義君 聞いていることにお答えになっていないです。事業者への厳重な注意をしたのは知っているんですよ。単なる厳重な注意で済ませていいのかということを大臣にお聞きしたんです。 私は、大企業の社会的責任、あるいは広畑製鉄所で働いている労働者、解体作業に従事した労働者の労働環境...全文を見る | ||
○市田忠義君 水俣病問題を受けて一九七四年に製造法を転換した際、そういう電解施設、水銀汚泥、これどのように処分したか、経産省、つかんでおられますか。 | ||
○市田忠義君 電解施設は分解して工場の敷地内に埋め立てて、水銀汚泥も回収してコンクリート固化して敷地内の十一か所に埋め立てました。これは行って調査してきたことでありますが。 廃棄物処理法上、金属等を含む廃棄物の固型化に関する基準が公布されたのはいつでしょうか。これは環境省です...全文を見る | ||
○市田忠義君 公布は西暦で言うと一九七七年ですね。 | ||
○市田忠義君 一九七七年三月に基準が公布をされています。この基準には、水硬性セメントの配合量、固型化の強度、形状、形ですね、及び大きさが規定されております。しかし、この基準が公布される三年前の一九七四年に既にコンクリート固化して埋め立てたとは私は言い難いと思うんです。 水銀条...全文を見る | ||
○市田忠義君 大臣、いつも聞いていることにちょっとかみ合わないんですけど、私が聞いたのは、既にコンクリートで固めて埋め立てたとしても、私はそうしているとは信じ難いんですけど、そうしたとしても、中環審の報告でも、コンクリートで固めても、やがて将来、水銀が出てくる可能性があると。した...全文を見る | ||
○市田忠義君 是非そういう方向できちんと、会社の言い分をうのみにしないで、今後の状況を見て調査、検証を進めていただきたいということを要望しておきたいと思います。 苛性ソーダと塩素を生成する化学工業界、これも同様に、水俣での水銀汚染問題を受けて、一九七三年四月に旧通産省がソーダ...全文を見る | ||
○市田忠義君 このように化学工業界が長期間にわたって水銀を使用した電解法で操業してきたのは、水銀を使った場合の苛性ソーダは品質が良くてコストも低いことから生産量が非常に高かったからであります。 そこで、これは経産省にお聞きしますが、一九八六年に全てがイオン交換膜法に転換されま...全文を見る | ||
○市田忠義君 通達出したのは旧通産省でしょう。それで、そのやり方を転換させておきながら、その水銀を含む汚泥などを適正に処理したかどうかを全体についてはつかんでいないというのは、これは私、無責任だというふうに思うんです。 それで、最後に大臣にお聞きして、時間が来ましたから終わり...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わります。 ───────────── | ||
06月18日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第9号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今回の法改正は、東日本大震災の教訓を踏まえると同時に、今後想定される大規模災害による大量の災害廃棄物の発生に備えて、廃棄物処理施設の計画的な整備を支援していくということになります。災害時においても施設の処理能力を確保すると同時に、防災...全文を見る |
○市田忠義君 さきの東日本大震災では廃棄物処理施設にも大変大きな被害が生まれました。停止した焼却施設が二十五件、最終処分場で停止したのは七件ありました。そのうち、特に福島県では、焼却施設が六件、最終処分場が二件となっています。調べてみましたら、相馬市の最終処分場での津波による浸水...全文を見る | ||
○市田忠義君 ちょっと分かりにくかったんですが、その努めるものとするというのと、努めなければならないと、これどう違うんですか。ちょっと今の答弁じゃ分かりにくかったんですが。 要するに、今度の法案では、財政上の必要な措置を講ずるよう努めるものとすると。どうして必要な措置を講ずる...全文を見る | ||
○市田忠義君 いや、非常に曖昧な規定なんですよ。これは努力義務でもないと、とにかく、決意表明のようなもので、何でこんな曖昧なことにしているのかというのを私指摘しておきたいと思うんです。 ほかの問題もあるので進みますが、最終処分場の地震被害という点でいいますと、東日本大震災と同...全文を見る | ||
○市田忠義君 大変これは重い、重要な指摘だということをお認めになりました。 環境省にお聞きしますが、廃棄物処理法では、一般廃棄物処理施設の設置許可基準、技術上の基準、それから最終処分場の技術上の基準はどう規定されているか、簡潔にお答えください。 | ||
○市田忠義君 先ほど大臣が全国都市清掃会議の最終処分場の計画、設計と活断層についてどういうことを言っているかという紹介がありました。 要するに、最終処分場を造る際には、可能な限り不透水地盤上、すなわち地下水を通しにくい、そういう地盤の上に建設すると同時に、地盤沈下のおそれのあ...全文を見る | ||
○市田忠義君 土砂だと称しながらいっぱい産業廃棄物が混ざっているというのは、現場の住民がいっぱい確認しているわけですね。 市自身が指導票を年に三十六回も交付しながら、六十メートルのボタ山を黙認してきたと、不法投棄の業者はたった四十万円の罰金で済んでいるわけですね。 それで...全文を見る | ||
○市田忠義君 聞いたことに答えてください。 助言的な指導をすべきじゃないかと。するかどうかを聞いておるだけです。 | ||
○市田忠義君 大津市に責任があるのは分かっているんですよ。住民の人は大津市と何度も交渉しているんです。交渉しているんだけど、らちが明かないから、たしか二十四日には環境省に交渉に来るはずですよ、これらの人々は、たしかね。そこでもよく話聞いてほしいと思うんですけれども。 この大津...全文を見る | ||
○市田忠義君 いや、それは違う。 何を言っている。震度七以上に耐え得る施設となるようにやるべきではないかという通告を昨日していますよ。 | ||
○市田忠義君 ということは、震度七以上に耐え得る施設となるようにすべきだということを確認していいですね。──確認されました。 この花折断層の東側には琵琶湖西岸断層帯が分布しています。特に南部では、数キロの間隔で近接する花折断層帯の一部と琵琶湖西岸帯との活動の関連がある可能性が...全文を見る | ||
○市田忠義君 万が一にも重金属処理施設が倒壊などしたら琵琶湖がどうなるのかと。これは、先ほども言ったように、滋賀県だけの問題ではなくて、近畿の水がめがやられるわけですから、やっぱり施設の設置許可基準等の抜本的な強化を求めておきたいと思います。 次に、管理型処分場建設問題でも同...全文を見る | ||
○市田忠義君 根拠は承知していないが業者がそう言っていると、そういうことですね、今の答えは。 | ||
○市田忠義君 七十年ももった例はないんです。 先ほど、全国都市清掃会議発行の廃棄物最終処分場の整備の計画・設計・管理要領について、可能な限り最終処分場は不透水地盤上に建設する、同時に、地盤沈下のおそれのある場所、ここは避けることが望ましいと明記されているという話はありましたが...全文を見る | ||
○市田忠義君 この採石場は北側斜面にD級岩盤破砕帯、断層ですね、確認できて、それが採石場跡地を横断しているんです。この上に産廃を堆積すれば、不同沈下、ふぞろいに沈下する、そういうおそれがあると。それによってシートが破損するおそれが極めて高いと思うんですけれども、この点は環境省はど...全文を見る | ||
○市田忠義君 二百四万トンもの産業廃棄物を持ち込んで三段にも重ねて埋め立てたならば、シートが破損するおそれは私極めて高いと思うんですね。破損すれば、瀬戸内海のカキも、鮮魚やノリ、海産物はもう壊滅的な打撃を受けることが明らかなわけで、これ、採石場跡地を横断している断層は大変な危険性...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わります。 | ||
07月07日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第10号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、阿部参考人、佐々木参考人、大変貴重な御意見ありがとうございました。東松島市の先駆的な経験を聞いて、文字では読んでおりましたけれども、改めて直接市長からお聞きして、すばらしい取組だなと感動しました。 ふだんの発生量の百年分の...全文を見る |
○市田忠義君 もう一問、阿部参考人に伺いたいんですが、今回の法改正で都道府県廃棄物処理計画に非常災害時における災害廃棄物処理を追加することになります。各都道府県は災害廃棄物処理計画を策定することになるわけですけれども、ただ、各都道府県にはこれまで災害廃棄物処理の体制や蓄積がなくて...全文を見る | ||
○市田忠義君 佐々木参考人にお伺いしたいんですが、今の質問とも少し重なるんですけれども、今回の法改正で都道府県廃棄物処理計画に非常災害時における災害廃棄物処理を追加すると。必要な体制を確立する、産業廃棄物の処理施設を整備するということになります。 しかし、幾ら非常災害時の災害...全文を見る | ||
○市田忠義君 もう時間が来ましたので終わりますが、そうすると、大した財政負担の増にはならないという御認識でしょうか。 | ||
○市田忠義君 終わります。 | ||
07月09日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第11号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、非常災害対策として国が政策的に進める施設整備、これに当たって地方自治体や住民への過重な負担を与える問題についてお聞きしたいと思います。 まず、今回の法改正に基づく仮置場、廃棄物処理施設などの体制整備に当たって地方自治体や住...全文を見る |
○市田忠義君 市町村の自主性を尊重するということが確認をされました。 一九九七年一月二十八日に、ごみ処理に係るダイオキシン類の削減対策についてという旧厚生省の水道環境部長通知が出されております。この中で、ごみ焼却施設の新設に関する留意事項の一には何が書かれているか、また、別表...全文を見る | ||
○市田忠義君 要するに、政府は、ごみ処理のダイオキシン対策、広域化対策として、最低でも百トン程度の全連続炉、焼却灰等の溶融固化を政策的に推奨してこられました。 一九九八年十月二十八日、廃棄物処理施設整備国庫補助事業に係るごみ処理施設の性能に関する指針について、これも同じような...全文を見る | ||
○市田忠義君 今お述べになりましたように、政府は、ガス化溶融施設などの速やかな新技術の導入を事実上推奨してこられました。 新ガイドラインを策定したごみ処理に係るダイオキシン削減対策検討会に委員を参画させている財団法人廃棄物研究財団というのがありますが、ここが一九九九年八月三十...全文を見る | ||
○市田忠義君 滋賀県の高島市にある湖西広域連合は、その川崎重工業とごみ処理施設建設工事の請負仮契約書を結びました。このごみ処理施設は二〇〇二年から稼働したわけですけれども、二〇〇七年からは市の直営となりました。 ところが、二〇〇六年には、ガス化炉耐火材が崩落をして、川崎重工は...全文を見る | ||
○市田忠義君 維持管理に問題があったので、別に政府が推奨したことは責任がないという。大臣も同じ考えですか。 | ||
○市田忠義君 このガス化溶融炉は、政府が新しい技術として推奨してきて、国庫補助の対象になっていたごみ処理施設なんですね。たとえ高島市の直営で運営したとしても、安定稼働ができるごみ施設でなければ政府がやっぱり私はお墨付きを与えるべきではなかったと思うんです。 そこで、お聞きした...全文を見る | ||
○市田忠義君 政策的に誘導しておきながら、環境省としては委託、直営の実態をつかんでいないが、高島市の調査によればこうだと、これは私、無責任だと思うんですけれども。 ガス化溶融炉も流動床式ガス化溶融炉も、今お答えになったように、大半はプラントメーカーや系列業者への運転委託管理、...全文を見る | ||
○市田忠義君 政府には全く責任がなかったという私は無責任な答弁だと思うんですけれども。 高島市の場合、百トン以下では国庫補助を受けることができないと、そのためにガス化溶融炉を選択する以外に道はなかったんですね。委託なら費用負担が少なくて済むというものではなくて、やっぱり直営に...全文を見る | ||
○市田忠義君 いや、違うんですよ。 確かに、二〇一〇年三月十九日に環境省所管の補助金等に係る財産処分承認基準の運用、これは今年の四月、見直しされましたが、要するに、政府がダイオキシン対策として政策的に推奨してきた焼却施設の灰溶融固化施設について、補助金による経過年数が五年満た...全文を見る | ||
○市田忠義君 調査するという回答でしたから、是非実態を総点検して自治体の過大な負担を改善していただきたいと。 最後に、一九九七年以降のダイオキシン類削減対策、広域化計画政策などの廃棄物行政で、当時、開発途上で新しいごみ処理技術であったガス化溶融炉を、安定稼働ができると積極的に...全文を見る | ||
○市田忠義君 終わります。 ───────────── | ||
07月27日 | 第189回国会 参議院 本会議 第34号 議事録を見る | ○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、安倍総理に質問します。 政府が平和安全法制の名で提出した一連の法案は、衆議院での論戦を通じて、憲法が禁じている自衛隊の海外での武力行使を進める憲法違反の戦争法案であることが明々白々となりました。圧倒的多数の憲法学者、歴代の元内閣法制局...全文を見る |
08月27日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第13号 議事録を見る | ○市田忠義君 おはようございます。日本共産党の市田です。 今回の改正案には、具体的な施策として、関係府県が干潟についても自然海浜保全地区に指定することができるということが追加をされております。 干潟は私は大変大事だと思って、これは大賛成なんですけれども、改めて提案者にお聞...全文を見る |
○市田忠義君 瀬戸内海の生態系や自然環境を保全していく上では、今発議者が言われましたように、干潟を保全していくということが極めて重要なことは明らかだと思います。 しかし、その干潟や藻場を法成立時からずっと埋め立てられてきて、瀬戸内法によれば、埋立ての免許又は承認に当たっては、...全文を見る | ||
○市田忠義君 法が施行されたのは一九七四年でしたが、一九七四年から現在までに埋め立てた埋立免許面積、これは環境省、どうなっているでしょうか。 | ||
○市田忠義君 それは五十ヘクタール以上ですね、対象となっているのは、その面積は。 | ||
○市田忠義君 これ一万三千二百ヘクタールといいますと、東京ドームに換算すると二千八百個以上に相当する大変広大なものなんです。非常に広大な藻場や干潟、自然海岸、浅場が埋立てやられてしまったわけです。例えば関西空港、それから神戸空港の建設では、大量の埋立てがやられたために海流が変化し...全文を見る | ||
○市田忠義君 砂利の採取は聞いていないんです。埋立てがこれだけ法施行後も、先ほど紹介があったように、東京ドームが三千個分ぐらい埋め立てられているわけですから、原則禁止という方向でやるべきじゃないかという基本的な考え方は環境省にあるのかと聞いているんです。海砂利問題は後で触れます。 | ||
○市田忠義君 配慮規定があることは知っていますし、減少していることは事実なんですけれども、なくなっていないという現状をやっぱりしっかり認識して、もっとやはり規制を強化すべきだということだけ指摘しておきたいと思いますが。 じゃ、埋め立てた後、どうなっているかというのも問題であり...全文を見る | ||
○市田忠義君 極めて無責任なんですよ。 公有水面の埋立ての責任は都道府県に権限がある、それは分かっていますよ。しかし、交付金なんかを国は出しているわけでしょう。埋め立てたその埋立地がどう利用されているか、つかむぐらいは当たり前じゃないですか。なぜ、つかまない。 | ||
○市田忠義君 じゃ、交付金出しているのはつかんでいるんですか。 | ||
○市田忠義君 結局つかんでいないんですよね。 じゃ、環境省は、瀬戸内海の環境をきちんと保全して、水産資源なんかもきちんと確保していくという角度からはつかんでいらっしゃいますか。これ、つかんでいるかつかんでいないだけで結構です、理由なんかは別にいいです。 | ||
○市田忠義君 極めて曖昧ですね、様々な形で調査して。 つかんでおられますか。 | ||
○市田忠義君 国交省も環境省もまともにはつかんでいないということがはっきりしたと思うんですが。 少し前ですけれども、ローカル紙ですけれども、四国新聞、ここが、沿岸自治体が所有する売却可能な土地、どれぐらいあるかちゃんと調べているんです。九百八十ヘクタール。十ヘクタール以上の遊...全文を見る | ||
○市田忠義君 香川県の小豆島に内海港、ここを埋め立てて下水処理場を造る予定があったんですが、これ計画が白紙になりました。その後の利用計画はありません。にもかかわらず埋立てはまだ続いているんですね。 これやっぱり実態調査して、計画が中止されたんだったら今の瀬戸内海の状況も考えて...全文を見る | ||
○市田忠義君 昨日ちゃんと通告をして、突然聞かれたらもちろん分からないだろうから、小豆島の内海港を埋め立てて、しかしそれは計画は白紙になっていると。その後の利用計画はない。にもかかわらず埋立てが続いているわけだから実態調査しなさいと。計画が中止されたんなら、環境省としても今の瀬戸...全文を見る | ||
○市田忠義君 先ほど紹介した兵庫県の埋立地を私見てきましたが、広大な未利用地が残されている隣でしゅんせつ土砂や産廃などを捨てる埋立てがどんどん進んでいるんですよ。こういう造成には、今おっしゃったように、しゅんせつ土砂、しゅんせつ泥と産業廃棄物を混合したものなどが使われています。や...全文を見る | ||
○市田忠義君 必要最小限にとどめると言いながら、埋め立てたところが未利用地がいっぱいあるのに、その隣でまた埋立てやっている。これ、誰考えてもおかしい、何が最小限に抑制かと、そういう認識はありますか。埋め立てたのに使われていないところがいっぱいある、その隣でまた新しい埋立てを産廃な...全文を見る | ||
○市田忠義君 実態の把握をすると約束されました。 時間が来ましたから終わりますが、結局規制を強化できないというのは、瀬戸内海の生物多様性、生態系の保全よりも企業や業界の利益を優先するという立場が根底にあると。やっぱり環境行政をつかさどる規制官庁としての役割を私は環境省は十分に...全文を見る | ||
09月15日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 第15号 議事録を見る | ○市田忠義君 おはようございます。日本共産党の市田です。 琵琶湖の保全を考える場合に、琵琶湖総合開発特別措置法による二十五年間の総括が、私、不可欠だと思います。 いわゆる琵琶総は、典型的な地域開発・地域振興立法、環境保全は脇に置かれた法律だったというふうに私たちは見ていま...全文を見る |
○市田忠義君 今起こっている現象は私も知っているんですよ。問題は、そういう現象がどうして起こったかと。もちろん、琵琶総だけに唯一の原因があるとは言いませんが、やっぱり重要な要素だったという認識がないと、その反省の上に立って新しい法律を作らないと、幾ら言葉で琵琶湖の保全、再生と言っ...全文を見る | ||
○市田忠義君 それは認識は全く我々と違います。やっぱり国家的プロジェクトとして大型開発がやられる中で、特に下流域ですね、阪神地方の大企業に水を供給する、その見返りとして琵琶湖の自然生態系が非常に壊されたというのが私は事実だったと思うんです。 琵琶湖の停滞水域になっている赤野井...全文を見る | ||
○市田忠義君 湖沼法は八四年に制定されたんですが、余り効果的ではなかったという厳しい指摘があります。 湖沼法が琵琶湖の保全に効果を発揮するためには、湖辺や湖沼に流入する河川流域の土地利用の規制、都市系面源汚染源、あるいは農業系の面源汚染源、生活系の汚染源への対応、財政措置の充...全文を見る | ||
○市田忠義君 今おっしゃったのは、湖沼法に基づく湖辺の植物、これを保護するために湖辺環境保護地区を指定することができるという規定があるのは私も知っています。 じゃ、それで指定されたところ、一か所でもありますか、全国で。 | ||
○市田忠義君 そうでしょう、一か所もないんですよ。私、この法律、実は十年前の法改正審議で賛成したんです。しかし、全く法的効果を上げていないと。 琵琶湖の場合、滋賀県のヨシ保全条例に基づいて確かにヨシ群落の保護地区を三か所指定しておられる。これは条例ですよね。国じゃない、県が独...全文を見る | ||
○市田忠義君 時間がないので次に進みますが、やっぱり法的規制、法的根拠がないと、土地利用の規制が琵琶湖を守っていく上でも非常に大事だということだけ指摘しておきたいと思います。 次に、琵琶湖を保全するためには、琵琶湖の水位、これが非常に重要になってきていると思います。 瀬田...全文を見る | ||
○市田忠義君 一九九四年の夏は、琵琶湖で歴史的な大渇水に見舞われました。水位記録が取られるようになってから最低のマイナス一・二三メートルまで低下をいたしました。琵琶湖の水容量は二百七十五億立方メートルとなっているのに、五月中旬からの僅か四か月間ほどの間で十億立方メートルを超える水...全文を見る | ||
○市田忠義君 端的に、見直す考えはあるのかどうか。 | ||
○市田忠義君 国交省だって昨年度から、たしか生物の生息環境なども配慮した弾力的な水位調整の取組やっておられるわけですよね。それは、やっぱりそのことによっていろんな影響が出るだろうということで試行的に今やっておられるわけですけど、今の規則の範囲内ではやっぱりそれは無理があるんじゃな...全文を見る | ||
○市田忠義君 では、これから検討ということで、協議会ができてから。当然やっぱり水位低下というのは物すごい重要な問題なので、その問題、協議の対象に是非入れていただきたいということを指摘して、時間が来たので終わります。 | ||
12月18日 | 第189回国会 参議院 環境委員会 閉会後第1号 議事録を見る | ○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日はCOP21のパリ協定について御質問したいと思います。 〔理事高橋克法君退席、理事上月良祐君着席〕 パリ協定の全体としての評価ですが、京都議定書に続いて、世界の脱炭素化に向けて気候変動対策を更に進める重要な一歩となった...全文を見る |
○市田忠義君 骨抜きと言っているのは私だけではないんです。 例えば、十二月十三日付けの毎日新聞の記事によりますと、アメリカの交渉団のトッド・スターン特使自身が骨抜き合意であることを事実上認めたと報じられています。全体としてのCOP21の積極面と同時に、米中の参加を優先する余り...全文を見る | ||
○市田忠義君 大臣が二分論を超えてとおっしゃったけれども、パリ協定そのものを素直に読めば、先進国の責任と役割、途上国への配慮が明確に規定されているんではないかと、その認識を問うたんです。 なぜそういうことを言うかといいますと、日本代表団幹部、これは報道ですから、私直接聞いたわ...全文を見る | ||
○市田忠義君 国際的な科学者などによる研究グループ、クライメート・アクション・トラッカーがCOP21の開催中に発表した石炭ギャップというレポートがあります。ここでは、まだ建設が始まっていない計画段階のプロジェクトを直ちに中止すれば三十五億トンの排出抑制になる、新規計画、これは石炭...全文を見る | ||
○市田忠義君 私が申し上げたかったのは、やっぱり日本が新規計画を見直せば二度目標に大きく貢献できる、石炭依存を転換すれば削減目標の上積みもできるじゃないかと、こういう国際的な科学者の研究グループがこういうことを発表しているわけで、日本が石炭に依存し過ぎているじゃないかという指摘は...全文を見る | ||
○市田忠義君 午前中の衆議院の議論をちょっと私、院内テレビで見ていたんですが、COP21の結果を踏まえて、政府としての地球温暖化対策計画、これはいつ策定されるんでしょうか。午前中の質疑では、大臣は今年度中を含めて早期にという言い方をされておりましたが、ちょっと何のことか分からない...全文を見る | ||
○市田忠義君 調整で一番困っているのは何なんですか。 | ||
○市田忠義君 政府の削減目標というのは、やっぱり原発、石炭火力に依存して、電力コストを口実に太陽光などの再エネ低く抑えて、しかも、家庭や業務部門には四割の省エネ迫りながら産業部門は一割以下の省エネというものですから、これでは都道府県をリードできないわけで、私は積極的な削減目標を急...全文を見る | ||
○市田忠義君 私、静岡の例を出したのは、静岡県の実行計画を見ますと、浜岡原発も含めた中部電力や東京電力の原子力発電所が稼働していないということを前提にしているんですね。ですから、電力の排出係数を一二年度と同じ一時間当たり〇・五一九キログラム・キロワットですか、大変高い数値を使用し...全文を見る | ||
○市田忠義君 何の答弁にもなっていないです。現実にこういうことが起こっていると調べてきて言っているわけですから。 こういう事実知っていますか、環境省。まず、どうですか、事実は。 | ||
○市田忠義君 時間が来たので終わりますが、それぐらい調べてから答弁しなさいよ。それも調べないで、自然環境の保護と地熱の利用と共存できるようにと幾ら夢のような話をしても、現実に困っているわけで、温泉協会から要請書が出ているでしょう。それはお読みになりましたか。やっぱりそういうのを読...全文を見る |