猪口邦子
いのぐちくにこ
選挙区(千葉県)選出
自由民主党・国民の声
当選回数2回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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05月12日 | 第159回国会 衆議院 憲法調査会公聴会 第1号 議事録を見る | ○猪口公述人 会長、本日、衆議院憲法調査会第一回中央公聴会にて公述するという重要な役割を賜り、感謝と厳粛な思いを抱いて参りました。 私の専門は国際政治学でありまして、長年大学で研究と教育に従事してまいりましたけれども、二〇〇二年四月から二年間にわたりまして軍縮会議日本政府代表...全文を見る |
○猪口公述人 保岡先生、御質問どうもありがとうございました。 大変重要な御指摘を賜りまして、この機会に人間の安全保障の考え方の重要性についてお伝えいたしたいと思います。 理論的には、安全保障といいますときに、今までは国家安全保障を当然のごとく指していました。しかし、国家安...全文を見る | ||
○猪口公述人 先生のお尋ねは、予防的な目的で、特に人道的な観点を含めて実力行使が適切かどうかという御質問かと思いますが、もし勘違いしておりましたら申しわけございません。 人間の安全保障を回復するために実力行使が必要であるかどうか、さまざまな場合に分けて考えなければなりませんけ...全文を見る | ||
○猪口公述人 イラクにおきます自衛隊の活動につきましては、まさに国際社会からも高い評価を受けていると理解しておりますし、そのように世界に認識してもらうような発信をしっかりと日本政府として行っていくことが重要であると思います。 日本が展開しているところにおきましては、オランダ政...全文を見る | ||
○猪口公述人 日本の軍縮政策につきましては、やはり唯一の被爆国としての観点から、さまざまな特徴的な主張を世界に対して発信してきていると思います。 最も重要なこととして、国連総会の第一委員会に提出しておりまして、国連総会全体で採択されております核廃絶決議案というのがございます。...全文を見る | ||
○猪口公述人 御質問ありがとうございます。 軍備の登録制度におきましては、日本はやはり主導的な立場をとっております。これは、そもそも日本の提案によって国連においてようやく推進されるようになった分野の一つでございますので、小型武器と並んで軍備の登録制度は伝統的に熱心に推進してき...全文を見る | ||
○猪口公述人 イラクの事例は、戦後復興の事態というものがいかに難しいかということをまさに示していると思います。そして、非常に状況が厳しい中において、今日、特に重要であると思いますことは、やはり、日本に対する好意的なイメージが広くイラクの市民に共有されるよう、目に見える人道支援の実...全文を見る | ||
○猪口公述人 なかなか難しい御質問なんですけれども、国連にはたくさんの期待がある一方で、冷戦期においては、戦争と平和、安全保障の面でなかなか役割が果たし切れなかった面があると思います。冷戦が終わりまして、今日、国連も安全保障の面でどういう役割を果たせるかを模索しているところですの...全文を見る | ||
○猪口公述人 国連憲章の第七章において国連軍の規定がございますけれども、そこにおきましては、国連の指揮のもとに部隊が展開されることが明示されております。ただし、その場合においては、四十三条におきまして、特別協定を結ぶということであります。ただ、それを受けますと、軍事参謀委員会等を...全文を見る | ||
○猪口公述人 国連憲章が予定していました集団安全保障、コレクティブセキュリティーという考え方というのは、世界が全会一致で、ある侵略に対して共同で対応するというようなイメージであったかと思います。それは、そもそも連盟において考えられ、思想的には国連憲章もそれを引き継いだと考えており...全文を見る | ||
○猪口公述人 先生のおっしゃるとおり、その部分の貢献は大変重要であると思いますし、日本が比較的効率よくやることを世界に示してきた分野でもあるかと思いますので、積極的に行うべきであると思います。 憲法の中に改めてそれを明記する必要があるかどうかということにつきましては、憲法では...全文を見る | ||
○猪口公述人 公述の中で申し上げましたとおり、修正する場合においては、簡潔で必要最小限の範囲にとどめるべきであると感じております。 申し上げましたような理由から、すなわち、生命のリスクを負いながらさまざまな任務に当たっている自衛隊ということを考えましたとき、その存在の有意性と...全文を見る | ||
○猪口公述人 その評価はどういうふうな形で実現しているのだろうかということでございますが、大変重要な御質問をいただきましてありがとうございました。 一言で申し上げますと、軍縮、不拡散という分野におきまして、日本が言えば聞いてくれる、通るというような形で評価を得ているのではない...全文を見る | ||
○猪口公述人 研究者としてはいろいろございますが、軍縮大使としては、軍縮大使の権能の範囲が軍縮政策そのものに限定されていますので、憲法議論をすることは自分のマンデートを超えることになりますので、それは差し控えなければならなかったということであると思います。 しかし、一般的な日...全文を見る | ||
○猪口公述人 アメリカは、多国間主義について賛成する立場を表明してきていると理解しております。 小型武器の会議におきましては、アメリカは当初、どの国もそうなのですけれども、やはり小型武器は政治権力とも直接に結びつく場面も多くの国でありますので、後ろ向きの国が多かったのですが、...全文を見る | ||
○猪口公述人 沖縄の皆様方の大変大きな、そしてとうとい苦労につきまして、今先生のお話を伺いながら、改めて深い思いをいたしております。 以前の議論にもありましたが、沖縄におけます人間の安全保障が日本の国家安全保障と両立することが根本的に重要な課題であると理解しております。そのよ...全文を見る | ||
○猪口公述人 ありがとうございます。 外交及びさまざまな社会開発、経済協力等の対応については、もう先生方御了解されていますので、それが重要なことは言うまでもないということであります。 ただ、私の公述の中でも申し上げましたけれども、紛争直後の社会というものは、私は小型武器軍...全文を見る | ||
○猪口公述人 先生のおっしゃいますとおり、平和的生存権は最も根本的で重要な人権でもあると思います。日本国民はもとより、すべての世界の市民、そして紛争地域から回復しようとする人々に対しても、平和的生存権はひとしくあるわけでありますから、その部分において、先ほどからの人間の安全保障の...全文を見る |