岡田克也

おかだかつや

小選挙区(三重県第三区)選出
立憲民主党・無所属
当選回数11回

岡田克也の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月27日第145回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  時間も限られておりますので、端的に聞きたいと思いますから、端的にお答えいただきたいと思います。  まずは野田大臣、政府委員制度の廃止の問題でありますが、この問題につきましては、私どもの菅代表が一昨日質問をいたしまして、それなりのお答えは野...全文を見る
○岡田委員 ということは、例えば、質問者、私が説明員を要求しないにもかかわらず、委員長が指名をするとか、あるいは委員会の理事会で多数決で決める、こういうような形で答弁をさせるということは一〇〇%ない、こういうことでよろしいですね。もし、よろしければ、総理も同じ考えかどうか、確認を...全文を見る
○岡田委員 委員会が双方向になるというのは結構なことだと思います。そのとおりだと思います。  もう一度総理に確認しますが、質問者が求めないのに政府職員が答弁をすることはないという点について、そのとおりだという確認をしていただきたいと思います。
○岡田委員 プロジェクトチームで合意したかどうかではなくて、総理としてそういう考え方であるかどうかを確認しているんです。
○岡田委員 この点が非常に大事なポイントであるということは、野田大臣おっしゃるとおりであります。  今かなり明確なお答えはいただいたと思いますが、この点について、もしこれが実現しないということになりますと、野田さんはこの責任者ですよね。閣僚の中での政府委員答弁の責任者であるとい...全文を見る
○岡田委員 そうすると、野田大臣、今の総理の御答弁のとおりだとすると、自由党の主張というのはどこへ行ったのか。憲法論、解釈論を変えないということになりますと、自由党の主張は全面却下された、憲法に関しては全面却下された、こういうふうに考えられますが、そういう理解でよろしいですか。
○岡田委員 今まで例えば小沢党首がテレビ等で何回も述べてきたことは、従来の憲法解釈が非常にあいまいでずるずる拡大していく、そういうことをやめて、きちんとルール化しなきゃいけないんだ、こういうことを言っていますね。  ルール化するということは、それは、小沢党首言うところの、国連決...全文を見る
○岡田委員 今おっしゃったのは個別具体的な話でありまして、従来自由党が言っていたのはそういう話じゃないはずですね。ですから、国連決議がある、ないできちっと分けて、そういう議論がいいかどうかは別ですよ。しかし、国連決議がない場合には憲法九条というものを非常に厳格に運用していく、そし...全文を見る
○岡田委員 政策と憲法を分けられたけれども、憲法をどう考えるかなどというのは一番政策の基本のところじゃないですか。そして、従来、そのことを自由党の中では国連安全保障という概念を用いて盛んに説明してこられたわけでしょう。それが全部憲法論としては却下されて、それで合意するというのは、...全文を見る
○岡田委員 憲法についていろいろな考え方があるというのは、それは民主党もそうですけれども、自由党も自民党も同じだと思います。問題は、今回の自自合意、そして連立政権をつくった理由が、政策が一致したことをもって、その一点で合意したんだというふうにおっしゃるから問題になるわけですよ。政...全文を見る
○岡田委員 民主党の安全保障政策は、今非常に幅広い視点で議論をしておりますので、幅広い視点という意味は、意見が違うということじゃありません。自民党も自由党も議論していないような根本的なところに踏み込んで議論している、そういう意味であります。したがって、それは間もなく私どもとしてお...全文を見る
○岡田委員 一致をしているということですね。  そうすると、国連決議がある場合と国連決議がない場合の、その憲法上禁じられている武力行使及びその一体化したという範囲は一致している、こういうことでありますが、官房長官はそれでいいのですか。  官房長官のきのうのいろいろな記者会見と...全文を見る
○岡田委員 今の御説明で、憲法上の制約と、それから政策的といいますか、これは当然法律が要ると思いますが、法律上あるいは政策的にこうするというのはこれは別だ、こういう論理であります。  そこで、官房長官にお聞きしますが、それじゃ国連決議に基づく多国籍軍の行動というのは、憲法上の問...全文を見る
○岡田委員 官房長官のお考えは、一つの論理としてはわかるわけでありますが、もちろん多国籍軍が性格がはっきりしないというのは、国連決議に基づく多国籍軍という前提での議論だということであります。  私は野田大臣にちょっとお聞きしたいのですが、今官房長官の言われたことは自自合意とちょ...全文を見る
○岡田委員 いろいろ後から理屈をつければ何でも言えるという一つの例だと思いますが、少なくとも自自合意の中にはそんなことは何も書いていないですよ。国連の平和活動への参加については、国連の総会あるいは安全保障理事会の決議があり、かつ要請がある場合には、「武力行使と一体化するものでない...全文を見る
○岡田委員 何でも理屈をつければつけられると思うのですが、野田さん、一つだけ指摘しておきましょう。  朝日新聞の一月十六日、これは大臣になった後のインタビュー記事ですね。ここでこういうふうに野田さんは言っているのですよ。国連の平和活動への後方支援をめぐる自民党との合意について、...全文を見る
○岡田委員 その前提として、憲法上認められるものは基本的にやるんだというのが自由党のお考えだったんじゃないんですか。つまり、憲法に触れるもの以外は基本的に積極的にやっていくというのが自由党の御主張であり、かつ自自合意でも、「武力行使と一体化するものでない限り、積極的に参加・協力す...全文を見る
○岡田委員 野田さんは極論を言われるわけですが、もう一回最初から議論を整理しますと、基本的に、国連決議がある場合とない場合で分けるという考え方がまず憲法上あるが、それは今回の自自合意ではとらなかった。したがって、憲法は自民党の憲法解釈に立った上で、しかし、政策的に、国連決議がある...全文を見る
○岡田委員 自由党の主張をそっくり受け入れられるはずがないというお話ですが、この今のずっと一連の議論を聞いていた多くの方は、自民党の主張がそっくり入っている、そういうふうに考えられるだろうというふうに思います。  さて、では、次に参ります。  ちょっと飛び越して、ガイドライン...全文を見る
○岡田委員 法律上できるかどうかということを聞いているわけであります。アメリカは、それは最後はアメリカの国益もありますから、そういう周辺事態に、日本そのものを守るということは、これはアメリカの安保条約上の義務ですよ。しかし、そういう周辺事態で、日本の平和と安全に重要な影響を及ぼす...全文を見る
○岡田委員 しかし、法律というのはきちんとどうするかということを決めておかなきゃいけないわけですが、先日来総理初め皆さんが御答弁されているように、この周辺事態法というのが安保条約の実効性を確保するための法律である、そういうふうに断言されるのであれば、そういう穴をふさいでおくという...全文を見る
○岡田委員 日本の安全とおっしゃるけれども、六条というのは必ずしも日本そのものの安全ということじゃないですよね。ですから、私は、今言ったような、これはここできょうはやめておきますが、この法律は不備がある。もし安保条約の枠内だとおっしゃるのであれば、その不備は何らかの方法で防いでお...全文を見る
○岡田委員 これも次回以降に持ち越したいと思いますが、今の御答弁は、参議院の本会議で本岡議員の質問に対して総理がお答えになったのと同じだと思いますが、しかし、最小限だからいいんだというのは、これは理屈にならぬだろうと私は思いますよ。今までは、自分を守るための自己保存のための自然権...全文を見る
○岡田委員 そこで、一—三月非常に大事だ、しかし、どうも一—三月はかなり消費中心に厳しいことになりそうだ、こういう話もあるわけですが、私は総理にお聞きしたいのですが、所得税の減税、これはさすがに十二月とは言えずに六月ですか、前倒しということになったようですが、本来は、これは一—三...全文を見る
○岡田委員 私は、今所得税について議論しているのですが、宮澤大臣おっしゃるように、準備に二、三カ月かかる、それはそのとおりであります。そんなことは前からわかっているわけですね。  それなら、どうして総理が総理に御就任になった直後から——大体、所得税の減税の骨格は総裁選挙でみずか...全文を見る
02月01日第145回国会 衆議院 予算委員会 第7号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  きょうは、時間も三十分しかございませんので、基本的な骨組みのところだけ、景気対策、経済対策に関してお聞きをしたいと思っております。今後、一般質疑の時間もございますので、大蔵大臣や経済企画庁長官もいろいろ御答弁したい場面があるかもしれませんが...全文を見る
○岡田委員 非常に多くのことを述べられましたので焦点がちょっとぼけたと思うのですが、もう少し別の聞き方をいたしますと、最終的に総理がおっしゃったことは、構造改革をやっていく、こういうお話だったと思います。  それでは聞きたいと思いますが、今いろいろ産業再生計画とか個別のことはお...全文を見る
○岡田委員 私は、三つと言ったんじゃなくて、一つ二つ、ないしは三つということで、最大限三つの幅の中で、総理がこれだけはやりたいということをお聞きしたわけでございます。  では、もう少し限定して、この国会中に、いろいろな法案がかかってきていると思いますが、そういう中で総理が、景気...全文を見る
○岡田委員 私は、総理の危機感といいますか、そういうものに対して若干の心配をしている一人であります。  経済戦略会議が十二月二十三日に、日本経済再生への戦略ということで中間的な取りまとめをされました。最終的なものは今議論中だと思いますが、この中でも、三つの経済シナリオということ...全文を見る
○岡田委員 私も、この中間取りまとめを読ませていただいて、中身的には同意できない部分もございます。恐らく政府の中でもかなり議論は出ると思いますね。  例えば年金のところなどは、民主党も、厚生年金の二階部分は必要である、そういうふうに考えておりますけれども、恐らく政府の中でもそう...全文を見る
○岡田委員 ちょっと議論を整理しますと、ことし政府は〇・五%成長を言っておられるわけであります。その〇・五%成長を遂げるためには、民間需要にどこかで点火をする、火をつけるということがないと、それは公共事業だけではとてもそういうことにはならないわけであります。  それをいかにして...全文を見る
○岡田委員 より詳しいことは一般質疑で大蔵大臣や企画庁長官とも議論させていただきたいと思いますが、私は、もしこれでうまく民需に点火しなかった場合には、これは大変なことになるだろう、そういう予感がいたします。  先ほど来の議論にもありますように、もう二の手、三の手はない状況で、例...全文を見る
○岡田委員 私は、手続を聞いたのではございません。もちろん恣意的に総理が決めるわけではないというのはそのとおりかもしれませんが、最終的にはこれは総理の判断だと思うんですね。私は、この意味は、「必要であると認める」ということの意味は非常に重い。つまり、これは国益と国益のぶつかり合い...全文を見る
○岡田委員 周辺事態の認識などは、これは実務的に日米間で話し合いをしていけばあるいは済む話かもしれませんが、そういうもの全体をひっくるめて、いざ日本が周辺事態に際して日米協力をするのかしないのか、これは最高の政治判断であって、日米間で実務的に協議して決めるようなことじゃありません...全文を見る
○岡田委員 今の御答弁のように、実際には、そういう国連決議がない状態で米軍が動くということは想定される。そのときに、日本としてはあえてそれに対して協力をするのかしないのか、これは非常に重い判断だと思うんですね。  国際法的に言えば、国連決議がない状態で米軍が動くということについ...全文を見る
○岡田委員 わかりました。  それでは次に、もう時間も余りございませんが、先般来、周辺事態ということで地域の概念が随分いろいろ議論をされてきております。日本周辺とはどこまでをいうのか、こういう話であります。  その話をいろいろしていく中で、従来の、極東ということに対する概念が...全文を見る
○岡田委員 今度の法案で日本周辺ということについていろいろな議論がこれから専門の委員会でも議論されると思いますので、そういう中でこういう問題も含めて議論をしていったらいいんじゃないか、私はそう思っております。  それから、この極東の話だけすると何か偏ってとられるかもしれませんが...全文を見る
02月12日第145回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  きょうは、こういう場でありますので、ぜひ総理を中心に各大臣の方から御答弁をいただきたい、政府委員の御答弁は控えていただきたい、そういうふうにまずお願いをしておきます。  まず、つい最近、アメリカの政府、アメリカ大統領の経済報告というものが...全文を見る
○岡田委員 私はそういうことは別に言っておりません。  ただ、今の日本の現下のこの不況の最大の原因が九兆円の負担増にある、そのことについてどう思うかというふうにお聞きしているわけです。
○岡田委員 私は別にすべてというふうには言っておりませんが、主たる原因は何かという議論をしているわけでございます。  先ほど堺屋長官は、橋本政権の経済政策が失敗であった、失政であった、こういうふうに言われたわけであります。総理と企画庁長官で少し見解が違うようですが、企画庁長官、...全文を見る
○岡田委員 総理はいかがでしょうか。
○岡田委員 堺屋長官に比べると大分慎重な言い回しになるわけでありますが、それはいわば当然のことですね。つまり、橋本政権も自民党政権であり、小渕政権も、自自とはいっても自民党政権でありますから、同じ政党の政権ですから、橋本政権のときに失敗したけれども今度はいいんだなんという、そうい...全文を見る
○岡田委員 そのお話はこの前もお聞きしたわけでありますが、私は、二カ月ぐらいかかるということは承知をしておりますが、ではどうして十月に税法だけ臨時国会に出して、野党にも協力をお求めにならなかったのか。  今、国税と地方税の負担の問題がある、こういうふうにおっしゃいました。それは...全文を見る
○岡田委員 積み上げで言うと、今大蔵大臣御説明いただいたようなことになると思うのですが、そこは、どこまで蛮勇を振るってえいっと、こういうふうに決めるかの政治のリーダーシップの問題である、私はそういうふうに思っております。  いずれにいたしましても、この一—三月、非常に重要であり...全文を見る
○岡田委員 文字どおり淡い期待だろうというふうに思いますが、私は、やはり政治に対する信頼感というものが非常に失われているということが一つの大きな原因だというふうに思っております。これは、具体的に言うと私は二つあると思うんです。  一つは、今年度の予算を見たときに、もちろんこうい...全文を見る
○岡田委員 見直した結果、新しいその三区間ですね、対象となった三区間で、合計すると、現時点でも一兆二千四百億円の工事費がかかる、こういうことですね。  従来の橋本政権のもとで、財政構造改革のもとで、まず既に着工しているものに集中してやろう、それのめどがついたところで新しい話は考...全文を見る
○岡田委員 私も、整備新幹線が全部だめだと言っているわけではございません。しかし、従来の考え方、まず既着工のものをある程度めどをつけて、その上で次の延長を考えていこう、こういう考え方だったんですね。しかし、新規三区間も一緒にやるということは、虫食いになっちゃうわけですよ。そうする...全文を見る
○岡田委員 抜本改革の話は、きょうはいたしませんが、あれも本来は去年の国会に出てくるというのが最初のお約束だったのですよ。それが一年延びて、この国会へもどうも大したものが出てきそうもない。本当に平成十二年度にちゃんとできるのか、そういう疑問の声が非常に大きいということを一言申し上...全文を見る
○岡田委員 今の、大臣はいろいろるる御説明されましたが、私は、大臣も本来この制度に対してかなり疑問をお持ちだったと思います。しかし、それをノーと言うだけの、そういう立場になかった、そういうふうに思うわけであります。  総理にお聞きしますけれども、平成十年八月二十七日に、日本医師...全文を見る
○岡田委員 この制度の変更というのは概算要求に入っていないわけですね。突然出てきた話であります。  今総理は、お年寄りの負担軽減だというふうに言われました。確かにそういう面があるかもしれない。しかし、従来の薬の負担についても、所得の低い方に対する配慮はしてあるのです。今回のこの...全文を見る
○岡田委員 最後のお話は、我々もこの負担増を決めたときに、きちんと抜本改革とあわせて一割なら一割という形で負担をすべきである、そういうふうに、当時は新進党でありましたが、申し上げたところでございます。  しかし私は、今のいろいろな議論を通じて、何といいますか、やはりこの国の政治...全文を見る
○岡田委員 私は、施設整備をするというのは別の次元の問題で、それは当然やっていかなきゃいけないことだと思います。しかし、その施設をつくっても、それを利用するにはまたお金がかかりますね。そのときに、控除制度でやった場合と手当でやった場合で、どちらが公平か、そういう議論だと思います。...全文を見る
○岡田委員 生活保護と同じようになって、例えばミーンズテストとか、そういうものが必要になるというお話をよく聞くのですが、これはそういうふうに考えればそうですけれども、そういうふうに考えなきゃいいのです。別に法律というか、憲法にそんなことが書いてあるわけじゃないですから。  それ...全文を見る
○岡田委員 それは、決断の問題なんですね。  もう少し言っておきますと、例えば、今の水準でいえば基礎年金お一人六万五千円、御夫婦で十三万円ですね。これだけの額が来るということになりますと、私は、例えば介護でありますとか高齢者の医療でありますとか、少なくともお一人六万五千円の月の...全文を見る
○岡田委員 もう時間もありませんので申しませんが、特殊法人の改革についても、私は役所の皆さんにこの特殊法人の改革で一体幾ら予算が節約できるのかと聞いたら、わかりませんというお話ですね。民間であればやはりリストラや合併によって幾らお金が浮くかということがポイントでありますけれども、...全文を見る
02月16日第145回国会 衆議院 予算委員会 第14号
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○岡田委員 まず、日米防衛協力のガイドライン関連法につきまして、簡単に質問をさせていただきます。本来的には、特別委員会も設置が決まりましたので、その場で本格的にさせていただきたいと思いますが、その導入ということで、二点ほど質問をさせていただきます。  まず、邦人救出の件でありま...全文を見る
○岡田委員 外務大臣、それでよろしいんですか。これは予備的な派遣ですから、そういう判断をされて派遣したんですか。外務大臣からの協議もなかったというのが実態なんじゃないでしょうか。
○岡田委員 そういう認識が示された、こういう話でありますが、この百条の八にある要件に該当するということがそのときに確認をされて出したんですか、それとも、そういうことではなくて、予備的にお出しになったんでしょうか、いずれなんでしょうか。
○岡田委員 では、外務省にお聞きしますけれども、今、依頼とか情勢判断とか、いろいろな言葉を使われたのですが、百条の八に規定をする正式な協議というものを外務大臣は防衛庁長官にされたんでしょうか。
○岡田委員 なかなか素直にはお答えいただけないのですが、そういう状態急変があり得るということで依頼をしたということでありますが、これは百条の八に基づく法律的な要件を満たしたということでの協議ではなかったはずであります。ですから、予備的な派遣ということになったはずですね。ということ...全文を見る
○岡田委員 それは非常におかしな話でありまして、百条の八に基づく正式な邦人救出のための自衛隊機の派遣であれば、百条の八に書く要件を満たして、その上で派遣をされるわけでありますが、そうじゃなくて予備的に派遣をしたということでありますから、百条の八に関係ないわけですね。そういう意味で...全文を見る
○岡田委員 今、私の言ったことを裏側からお認めになったと思うのですが、外務大臣が依頼する可能性がある場合にというふうにおっしゃったわけですが、ということは、これは正式な依頼じゃないということですね。  私も、ああいった事態での予備的な、準備行為的な派遣というものをもちろん否定し...全文を見る
○岡田委員 防衛庁長官に聞きますけれども、今度、改正で艦船が入るというときに、例えばそれは、武装した自衛艦は排除されるんですか。
○岡田委員 私は、そこまでいきますと、そしてかつ、百条の八ではなくて、その準備行為ということで、いろいろな要件がないままにそういった自衛艦まで出すということになると、かなり従来とは違う話になるんじゃないか、そういうふうに思っているわけでございます。  そこで、自治大臣、お待ちし...全文を見る
○岡田委員 これ以上の議論は特別委員会で議論したいと思いますが、例えば、騒乱その他の緊急事態になるおそれがある場合とか、それからそういう場合も外務大臣が協議しなきゃいけないとか、そういうことを要件として置いておく、そういうことは私は必要なことじゃないかなと。そういうこともなしで、...全文を見る
○岡田委員 結構です。私もそういうことだと思います。  そこで、しかし、ここにはもう一つの類型というのは書いてないわけですね。例えばということで、今の自己保存のための自然権的権利ということが書いてあるだけで、もちろん、例えばですから、それ以外のものを認めていないわけではございま...全文を見る
○岡田委員 今の御説明は、我が国が侵略を受けたときの防衛出動の場合にはそういう議論はできると思いますが、周辺事態法に基づく自衛隊の出動の場合には我が国を防衛するための武器だという議論は私は通用しないと思うんですが、いかがでしょうか。
○岡田委員 この議論は、時間もありませんので、後でじっくりやりたいと思いますが、今の話はちょっと私は通用しないと思いますね。大事な宝物だから、将来とっておかなきゃいけないからいいんだ、そういう理屈のようにお見受けしますが、私は、もう少し、この平成三年九月二十七日の統一解釈について...全文を見る
○岡田委員 一般に、予見しがたいというのは、歳入欠陥になってしまったとか、あるいは災害が起こったとか、そういう場合が予見しがたいでありまして、単に政府の経済見通しが多少狂って、景気対策として公共事業を追加しなければいけない、そういうものが果たして憲法で言う「予見し難い」に当たるの...全文を見る
○岡田委員 国会の手を煩わせないようにとおっしゃいますけれども、それが問題なんですね。ですから、やはり憲法上、法律と予算は国会が決める、そういう大原則なんですよ、これは。憲法の大原則。それに対する例外をつくっている、そういう認識に立っていただかないと、今の大蔵大臣のお話だと、もう...全文を見る
○岡田委員 予備費の使用については、大臣御承知のように閣議決定がございます。  その中で、これは平成元年の五月三十日の閣議決定でありますが、「国会開会中は、前項の経費及び次に掲げる経費を除き、予備費の使用は行なわない。」というふうに書いてありまして、その「次に掲げる」ものの中の...全文を見る
○岡田委員 自治大臣にお聞きしますけれども、国会中心主義といいますか、国会で政治家が大いに議論して物事を決めていこう、こういう基本的考え方に自由党もお立ちだと思います。国会で議論するというのは、もちろん法律の中身、あるいは政策論もありますが、予算の中身ももちろんそうであります。 ...全文を見る
○岡田委員 だから申し上げているわけで、私は非常にやわらかく言ったのですが、自由党さんがおっしゃってこの公共事業予備費五千億が入った。それは、国会できちんと政治家同士が議論をして物事を決めていこうという自由党さんの主張に反しているのじゃないですか、そういうことを申し上げたかったわ...全文を見る
○岡田委員 今のは論点のすりかえで、私が言っているのは、五千億の白紙委任状を出して、いざ景気対策が必要なときに、その中身について国会で議論することなく政府の中で決めてしまうということが、国会で政治家同士が議論して物事を決めていく、そういう基本的考え方に反しているのじゃないかと申し...全文を見る
○岡田委員 ですから、それは事後でしょう。事前の承認じゃないですよね。予備費については事後承認ですよね。
○岡田委員 経緯の説明としてはお伺いしておきますが、結局今の議論というのは、例えば法律を国会で議論する、重要なことは全部政省令にゆだねる、それと同じ議論なんですね。同じ次元の議論ですよ。確かに、事態はどんどん変わるから、機動的に対応するためには、法律事項はなるべく少なくしておいて...全文を見る
○岡田委員 この辺でやめますけれども、私としては、与党であれ野党であれ、主張は一貫する政治家でありたい、そういうふうに思っております。  さて、次に特殊法人の問題に参ります。  簡単にお聞きしたいと思いますが、大蔵大臣、今度の特殊法人改革で、大蔵省関係の特殊法人の合併がいろい...全文を見る
○岡田委員 私は、単位が三つぐらい違うんじゃないかという気がするんですが、民間で、例えばAという会社とBという会社が合併する。そうすると、そのリストラ効果が二百億とか三百億とか、そういうことがすぐ発表されるわけであります。  特殊法人も、何のために合併するのか。それは、単に理事...全文を見る
○岡田委員 平成九年だったと思いますが、さんざん大騒ぎをして特殊法人の合併とか廃止について議論がされて、その結果が法律になって今回出てきているわけでありますが、お聞きすると、一体何のために合併したのか私にはよくわからないんですね。単に数が減るだけである、あるいは若干役人の数が減る...全文を見る
○岡田委員 これは、実は省庁の再編成も同じなんですけれども、基本的には、順序からいえば、まずその役所がやっている、あるいは特殊法人がやっている仕事について精査をして、民間でやれるもの、あるいは地方に任せるもの、そういうものについて移管をした上で、そのスリムになったものを、それだけ...全文を見る
○岡田委員 特殊法人の整理合理化について、単なる看板のかけかえに終わっているんではないか、業務のスリム化というのがほとんどなされていない状況じゃないか、業務のスリム化がほとんどなされていないまま、単にAとBをくっつけて看板をかえているだけじゃないかという批判に対して、かつて特殊法...全文を見る
○岡田委員 総理、いかがですか。
○岡田委員 国会の議論の話じゃなくて、政府がお出しになっている案がそういうものになっていないというふうに申し上げているわけでございます。いかがでしょうか。
○岡田委員 それでは次に参りますが、総理にちょっとお聞きします。  消費税の問題なんですけれども、総理は消費税の引き下げは、少なくともここ一年はないというふうに断言されますか。
○岡田委員 今のお言葉の中で、今引き下げるつもりはない、こうおっしゃったわけですが、これから一年ないし二年ぐらいというふうに、総理はもう少し長くやられるおつもりかもしれませんが、小渕総理として消費税の引き下げはない、こういうふうに断言できるでしょうか。
○岡田委員 今の時点で考えていないということは、将来、景気が悪くなったりしたらあり得るということですね。
○岡田委員 ちょっと今聞き取れなかったんですが、済みません、もう一度最後の部分だけおっしゃっていただけますか。
○岡田委員 必ず今という言葉がつきますので、ということは、将来あるんだというふうに国民は期待しますね。政党の中にも、引き下げを唱えている政党があります。民主党はそういうことを否定しているわけです。引き下げるべきでない、こういうふうに言い切っているわけですけれども、今の総理のお話は...全文を見る
○岡田委員 何度聞いても今という言葉が入りますから、ということは、将来あるというふうに私は受け取ります。  自治大臣、自治大臣はもともと消費税の凍結といいますか、ゼロ%にして毎年少しずつ上げていくということを言われたこともありますし、さきの参議院選挙では凍結だったと思いますが、...全文を見る
○岡田委員 自治大臣もはっきりは結論はおっしゃらなかったわけでありますが、総理にもう一回聞きます。  これ、今のお答えのままですと、新聞は多分、消費税引き下げに含みのある答弁をした、そういうふうに書くと思うんですね、必ず今ということを入れられましたから。本当にそれでいいんでしょ...全文を見る
○岡田委員 もう一度総理にお聞きしますけれども、消費税の引き下げについて、総理の任期中に、任期中というとひょっとすると五年ぐらいかもしれませんから、ここ一、二年を考えたときに、消費税の引き下げはしない、それは選択肢としてない、こういうふうに断言されますか。
○岡田委員 どういうふうにマスコミが受け取られるか、それはマスコミが決めることですが、私はもう一つ言えることは、もしここで下げるということになりますと、また赤字国債を発行するということですから、それはまた長期金利が上がる可能性があるわけですね、そのニュースだけで。そういうことも含...全文を見る
○岡田委員 しかし、大変これは不安を呼ぶことだと私は思います。六十五歳定年延長に向けてもう少し政府の方で具体的な歩みが見られるのであればいいと思いますけれども、そういう状況が今ない。むしろ定年が前倒しになっているような現在の状況の中で、こういったことに踏み切るということが果たして...全文を見る
○岡田委員 ここは、本当はもう少しきちんと議論した方がいい部分だと思うのですね。  高齢化率が一定であれば、おっしゃるような賦課方式で何の問題もないと思いますけれども、従来ですと、だんだん働く世代がふえてくるという中で、比較的低い保険料で成り立っていた。これからは、少子化が急速...全文を見る
○岡田委員 もちろん、現に受け取っておられる皆さんの年金を減額したりというようなことはできる話ではありませんので、それはそれできちんと配慮していかなきゃいけない話だと思いますし、今日の日本を築いていただいた世代に対する我々の感謝の気持ちというものも当然あるわけです。しかし、いろい...全文を見る
02月17日第145回国会 衆議院 大蔵委員会 第6号
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○岡田議員 私どもは、先ほど古川さんの方からも説明いたしましたが、児童手当の拡充と扶養控除の見直しということを言っておるわけですが、これは少子・高齢化対策の一つの切り札として、もちろん当面の景気対策もありますけれども、より中長期的な視点で提案をさせていただいております。  扶養...全文を見る
○岡田議員 実は、公明党さんが非常に似た提案をされておられます。どちらが先かというようなけちな議論は私はしない方がいいと思いますが、たしか十一月の景気対策のときにそういうことを申し上げたわけであります。もとはといえば旧新進党時代に、ともに勉強しながらそういう方向がいいのではないか...全文を見る
○岡田議員 子供を育てる最低限の費用について、これに課税をするわけにはいかぬ、こういう考え方は税の世界だけを見たときにはあるいはあるのかなという気はします。  しかし、問題は、子供を育てる費用をどういう形で見るのが理念的にも実際的にもいいのか、そういう判断の問題だと思います。そ...全文を見る
○岡田議員 今の大蔵大臣の御答弁ですが、ちょっと私は意見が違います。  大きな政府か小さな政府かということを形式的に見るべきでないというふうに基本的に思います。減税であればそれは小さな政府であり、手当を出せば大きな政府になる、確かに金額で見ればそういうことになるのかもしれません...全文を見る
03月26日第145回国会 衆議院 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第3号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  幾つか質問をさせていただきたいと思いますが、質問の前に、きょうの朝からの答弁を拝見しておりまして、大変わかりにくい答弁が繰り返されているというふうに思います。先ほどの自治体協力のところでは、大変失礼ですけれども、大臣の答弁よりも伊藤危機管理...全文を見る
○岡田委員 質問にお答えいただいてないと思うのですが、海外における武力行使を我が国憲法は禁じているのかどうか、いかがでしょうか。
○岡田委員 委員長、こんな憲法の基本問題をどうして政府委員が答えるのですか。全くおかしな話でしょう。これは総理がお答えになる話でしょう。私は認めませんよ、その答弁を。なぜそんなことを総理は答えられないのですか。
○岡田委員 基本的なことですから、総理に最初からお答えいただきたかったと思いますが。  それでは、ある意味では、憲法九条というのは世界で見ても特異な憲法といいますか、基本的にはみずからの手を縛っている部分があるわけですね。先ほど局長が答弁されたように、個別的自衛権の発動の結果と...全文を見る
○岡田委員 私も今の総理とほぼ同じ考え方であります。やはり過去の戦争に対する反省というところから九条は出てきている、その九条の意味はやはり重い、そういうふうに思います。  もちろん、先ほど言いましたように、だからといって、個別的自衛権、みずからの身を守ることまでを禁じているとは...全文を見る
○岡田委員 要するにこの整理、近くに戦闘行為があるところに武器を持っていくということは、これは否定なされませんよね。今の答弁も、それを追認された、別の言い方で言われたというふうに思います。国外あるいは公海と言った方がいいかもしれませんが。  そこで、私は、だからといって、この周...全文を見る
○岡田委員 PKO法ではかなり慎重に考えたということだと思います。それがいいかどうかはまた別の次元の議論だというふうに思います。  それでは、PKO法では小型武器を認めているということでありますが、この周辺事態法における公海上での自衛隊の活動、ここについては、武器について何か制...全文を見る
○岡田委員 それだけ、九十五条の適用も排除されていないし、そして武器についての種類の制限もないということで、そういう意味でも、かなり踏み込んでいるわけですね。  そこで、PKO法のときには、なぜ武器使用が海外において認められるかということについての統一見解がございます。これもか...全文を見る
○岡田委員 全くわからないわけでありまして、防衛出動のときに九十五条を適用するならまだわかりますよ。実際に防衛出動している、日本に侵略行為があって日本が一生懸命それを守っている、そのときに、その武器を守ることも大事なことかもしれません。しかし、ここは周辺事態ですから、日本が攻めら...全文を見る
○岡田委員 全く理解できない話であります。  ここはぜひ、少なくとも従来の平成三年九月二十七日の武器使用と武力行使についての統一見解の例示の中では読めない話でありますから、そういう意味では統一見解の出し直しが必要だと思います。それを政府に求めたいと思います。
○岡田委員 ここの自然的権利だからいいという論理は、いわば自然権というのは自然法に根拠がある権利で、これは成文法よりもはるかに根源的なものである、そういう考え方に立って、憲法九条の規定があるにもかかわらずそれより根源的な自然権として認める、こういうことだと思うんですね。ところが、...全文を見る
○岡田委員 私は、それは違うと思うのですね。やはり、常に権力というものはいろいろなルールを逸脱することがあり得るという前提に立って、こういう議会主義というのは成り立っているのじゃないですか。法治主義というのはまさしくそういうことである。  ですから、私は、法律までいけばいいんだ...全文を見る
○岡田委員 今の議論を踏まえまして、私としては、新たな統一見解を出すことを政府に求めます。理事会で協議をしていただきたいと思います。
○岡田委員 それでは、次に参ります。邦人救出、自衛隊法の改正の問題でございます。  ここも私は気になるところがいろいろございます。もちろん、日本人がいろいろな紛争に巻き込まれてその救出が必要になっている、いざそのときに、外国頼みで日本自身が救出に行けない、そういうことはあっては...全文を見る
○岡田委員 確かに、輸送艦よりも足の速い護衛艦というのもありますので、そういうものを使わなければいけない場合があるだろうというふうに私も思っております。  しかし、護衛艦といいますと、それなりの装備を持っております。魚雷も発射できたり、ミサイルも持っていたり、機関砲も持っていた...全文を見る
○岡田委員 必要性は私も理解をいたします。  しかし、邦人救出ということですから、ほかに助ける手段がないという状況ですと、かなり紛争が近くに迫っているとか、そういう状況が考えられるわけです。そこに自衛艦、しかも輸送艦じゃなくて護衛艦をどっとつけて救出をする。かなり現地の緊張を高...全文を見る
○岡田委員 この辺は、先ほどのマトリックスでいいますと、かなり今までとは違う、次元の違う、質の違う話でございますので、なおこの委員会の場でしっかり議論をさせていただきたい、そういうふうに思っております。  もう一つ、この自衛隊法の一部改正の中で、従来、事前の準備行為というものが...全文を見る
○岡田委員 大臣最初にお述べになった、こういう準備行為が必要であるということは私も認めた上で申し上げているわけですから、長々と御答弁いただく必要はなかったわけですが、後段の部分についてもう一度申し上げますと、法律上は準備行為というのは書いていないわけですから、外務大臣の協議という...全文を見る
○岡田委員 それじゃ次に、国会承認の問題を少し、時間もございますが触れたいと思います。  まず、先般のこの委員会での議論を聞いておりまして、ちょっと私、総理の答弁の中でよくわからないところがございました。これは自由党の東議員とのやりとりの中で、米軍がこの周辺事態において活動して...全文を見る
○岡田委員 総理が最初に答弁された、国連憲章に基づいてやっている、そういう場合は比較的いいわけですが、そうでない場合も当然出てまいりますしね、これはいつかも予算委員会で申し上げました。  今回のユーゴの件も、これは国連決議はない。ないけれども、NATOとしては、コソボの、そこの...全文を見る
○岡田委員 与党の政策責任者がかなり明確に言っておられるにもかかわらず、政府は、建前論といいますか、もとの議論に固執するというのは、国民から見て非常にわかりにくい話でございます。ぜひ、しっかりとした中身の議論に入っていただきたいというふうに思います。  そこで、一つ確認しておき...全文を見る
○岡田委員 従来の平成三年の見解を変更する趣旨のものではないという御答弁だったのですが、そうすると、この中で、我が国にとって重大な事態である、これは、今回の周辺事態法の目的に、我が国の平和と安全にとって重要な事態であると、まさしくそのものずばりの表現が書かれているわけですね。だか...全文を見る
○岡田委員 ちょっと味もそっけもなかったような感じがいたしますが、いずれにしても、先ほど言いました政府の従来の考え方に基づいても、私は、国会承認を義務づける、もちろんその際に、私どもは必ず事前でなければいけないというつもりはございません。状況によっては、緊急の事態の場合には事後的...全文を見る
04月13日第145回国会 衆議院 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第7号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  官房長官の記者会見の御予定があるようなので、通告した順序を若干変えながら質問したいと思います。  まず、日米安保体制について、もう一度ちょっと議論の整理をしておきたいというふうに思っております。  外務大臣にお伺いをいたします。  一...全文を見る
○岡田委員 大臣、ちょっと先走って答弁されたと思うのですが、日米安保条約の問題はちょっと横に置きまして、アジア太平洋において存在している米軍の存在、プレゼンス、それが世界戦略、アメリカの追求する世界的規模での危機への対処ということに役に立っているんだというアメリカ政府の認識につい...全文を見る
○岡田委員 これは日米安保条約とは少し離れた話だと思うのですが、このナイ・レポートの中に出てくる表現は、アジア太平洋における米軍のプレゼンスそのものについての考え方だと思います。  ただ、そういう表現と並んで、こういう表現もあるのですね。「日米関係は米国の太平洋安保政策と米国の...全文を見る
○岡田委員 今、共有しているという御答弁があったわけですが、少なくともアメリカは、アジア太平洋における米軍の存在というものが、場合によってはアジア太平洋を超える世界的な、例えば中東とかその他の地域も含めた世界戦略にとって重要な意味を持っているという認識をしている、そして、それを支...全文を見る
○岡田委員 今の御説明は、冷戦期における日米安保条約の説明としては私はよかったんだと思うんです。冷戦華やかなりしころはそういう形で、主として日本及び極東の平和のために在日米軍基地に米軍が存在していると。しかし、冷戦期においてすらそれがだんだん、そのためだけではなくて、その軍隊が、...全文を見る
○岡田委員 今、アジア太平洋地域において展開している米軍というのは約十万、その中で日本に四万強、朝鮮半島を除けばほとんど日本ですね。これはいつの時点かということによって変わってまいりますが、大体日本に四万強、韓国に四万弱、そして洋上に一万強、その他はほとんどいない、こういう状況で...全文を見る
○岡田委員 冷戦が終了して、これからも必要であるということを強調するためにやや言い過ぎている部分があるというようなニュアンスの御答弁だったんですけれども、私は、冷戦終了前からもうそういう変化というのは次第に始まっていた、冷戦終結がそれを加速した、そのことについてナイ・レポートある...全文を見る
○岡田委員 大臣、そうお答えになりましたが、しかし、その日本の平和と安全というものは一体何なのかということについて、この国会でも議論が錯綜しているといいますか、我々も議論しながら、ぴしっと明確に伝わってこないわけであります。そういうあいまいさの中で米国に対しても説明をしているとい...全文を見る
○岡田委員 それでは、ちょっと話を戻しますが、日米安保体制とか日米同盟という表現と、それから日米安保条約という表現と、例えば日米共同宣言の中にもその辺を使い分けながら説明している部分が私はあると思うのですが、基本的に、そこの整理を外務大臣としてどのように考えておられますか。
○岡田委員 日米安保共同宣言の中で、日米安保条約を基盤とする日米安全保障の関係が、二十一世紀に向けてアジア太平洋地域の安定、繁栄の基礎である、こういう表現がございます。それから、米国の軍事的プレゼンス維持はアジア太平洋地域の平和と安定の上で不可欠であることで一致した、日米の安全保...全文を見る
○岡田委員 私は、いろいろ配慮した上でそういう二段階論をわざわざ採用しているのかなと思いましたが、大臣があっさり否定をされましたので、それはそれで結構なことだと思います。  そうだとすると、日米安保条約というのが当初の目的である極東及び日本の平和の確保のためにあるということから...全文を見る
○岡田委員 大臣は非常に私の質問を歪曲して極端なケースにしておられるんですが、私はけしからぬとは言っていませんし、もしけしからぬとか許可がなければという話であれば、今の事前協議制度は、まさしくけしからぬからやっているわけですか、違うわけでしょう。
○岡田委員 私は事前協議とは言っていないので、事前協議に類似するようなという表現をしているんですが、どの範囲でそういうものを設定すべきかということはこれはまた別の議論でありまして、大臣おっしゃるような中東のようなケースまで言うのか、あるいはアジア太平洋の範囲で言うのか、そこのとこ...全文を見る
○岡田委員 この議論はさらに深めていきたいと思いますが、最後に一つだけ、事前協議、移動という話をされましたが、日本の基地から空母が移動して、そしてそこから航空機、爆撃機が直接出撃する、これは事前協議の対象にならないというのが従来の政府のお考えのように聞いておりますが、そういう考え...全文を見る
○岡田委員 今中東と言われましたけれども、例えばそれが極東である場合はいかがですか。
○岡田委員 評価されるという言葉は非常に不明確なんですが、もう一度言いますと、日本の基地、例えば横須賀なら横須賀から空母が出て、そしてそこから直接極東のある地域に戦闘機なり爆撃機が飛び立った、こういうケースはいかがですか。
○岡田委員 ちょっとグアムにでも寄り道すればそれでいい、こういうことになっちゃうと思うんですね、今のお話ですと。この辺はもう一度きちんと見直した方がいいだろう、そういうふうに私は思います。  きょうは周辺事態法の審議ですのでこの辺にさせていただきますが、日本がアメリカの庇護下に...全文を見る
○岡田委員 一般論としては、今官房長官の言われたことはわかります。しかし、それは、政府の案というのがかちっと政府・与党の案としてある場合に、それを委員会、国会の場で議論して、そして修正をしていく、これならわかりますが、そのかちっとしたものがまだないのですね。政府案はあっても、もう...全文を見る
○岡田委員 もう一度繰り返しますけれども、いろいろ議論をしていく際に、まず、この委員会の場で、国民の見えるところで議論していって論点が整理をされ、そして、並行して例えば理事会において協議していく、こういうことだと思うのですね。ところが、委員会で議論をする際に、政府の中が一本じゃな...全文を見る
○岡田委員 基本的にそこが違うと思うのですね。与党と野党をごっちゃにして議論されておりますけれども、与野党で議論してその後修正が加わる、それはわかりますよ。しかし、与党の中で違うのです。  本来であれば国会に出せないですよね、閣議決定というのがあるわけですから。たまたまこれはそ...全文を見る
○岡田委員 野田大臣、いかがですか。
○岡田委員 議論をすぐすりかえられるわけですが、私は別に与野党の問題を言っているんじゃないんです。それは当然です。国会で議論して、そしてよりよいものにしていく、これは当然のことだと思います。その前提として、やはり与党の中で一本化して出してくるべきじゃないですかということを私は申し...全文を見る
○岡田委員 小渕内閣の閣僚の一員になったからこの法案に賛成であるということになると、自由党の幹部としての立場というのは無視をする、こういうことですね。違うんですか。そっちはそっちで大事だというんなら、では、どっちなんですか。使い分けは、そんな、できないと思いますよ。
○岡田委員 我々としては、何を相手に議論したらいいのかさっぱりわからないという事態になっているわけですね。政府案なのか、一方で自自の合意というものがいろいろ出てくる。
○岡田委員 それでは、具体的にお聞きしますが、例えば船舶検査ですね、国連安保理の決議が要らないという議論がございます。これについて、外務大臣、いかがお考えですか。
○岡田委員 最後、非常にあいまいな言い方をされたんですが、例えば、条約とか国際的約束とか国際的な慣行に基づき実施する場合にも船舶検査を認めるべきだ、こういう議論がございます。  条約、国際的な約束、国際的慣行、これは例えば具体的にどういうものを想定しておられるのですか。
○岡田委員 幾つかの国が集まって、お互いその国の中で検査できるようにしよう、こういう話でありますが、ほとんど意味のない話だと思うんですね。その国の中だけですから、第三国に対しては検査できないわけですね。これはあくまでも国連決議が必要になる、こういうことだと思うんです。  例えば...全文を見る
○岡田委員 いろいろ今、野田大臣お話しされましたけれども、いろいろ聞いているとか承っているとか、そういう話でありまして、伝聞なんですね、結局。自由党と自民党の間でこういう議論をしている、自由党はこう主張していると承知しているとか、承っているとか。つまり、この場では大臣としての発言...全文を見る
○岡田委員 今お話しされたんですが、しかし、我々何を議論したらいいのかはっきりしないのですね。政府案はありますけれども、政府案と違う議論が今や与党の中で、与党というのは政府を構成する与党の中で進んでいるわけであります。ですから、やはりどこかの段階で、きちんとした、与党としてはこう...全文を見る
○岡田委員 私が申し上げているのは、ですから、その政府案で与党の中の合意があると我々当然思ってこの審議に入っているわけです。それがいまだに、いろいろ違う意見が出てくるから申し上げているわけです。事情が違うんです、我々が想定していたことと。いかがですか。
○岡田委員 私は、この政府案を審議しないと言っているんじゃないのですよ。現実に審議しているわけです。審議しないと言っているんじゃありません。しかし、これだけを審議して、実は与党の間で違う案がもうほぼできつつある、今、野田さんも、九九%できているというふうなことを言われました。それ...全文を見る
○岡田委員 この点は、引き続き理事会でも議論されることだと思いますし、私も問題意識を持っておりますので、もし仮に、この委員会の場にきちんとした与党の間の修正案というもの、あるいは考え方というものが示されないままにそれが採決されるということになれば、それは私は全く国会を無視した話に...全文を見る
○岡田委員 それでは、次に参ります。  日米安保条約との関係を少し議論したいと思いますが、日米安保条約の目的の枠内とかあるいは日米安保条約の枠内という議論がございます。目的の枠内と安保条約の枠内というのは基本的に同じだ、こういう御答弁が政府の方からはあったと思いますが、もう一度...全文を見る
○岡田委員 そうすると、その目的の枠内という表現を法文の中に書かれるというお考えはあるのですか。
○岡田委員 目的の枠内という表現、今の御説明なんですが、結局、目的が同じであるということを示しているだけで、日米安保と周辺事態法の関係については何も言っていないと思いますね。ベクトルが同じ方向を向いていると言っているだけで、それがどういう関係にあるのかということは言っていない、そ...全文を見る
○岡田委員 例えば、日米安保条約の実効性を確保するためにこの法律があるんだということにした場合には、何か問題がありますか。
○岡田委員 実効性を確保するためのものであるというふうに位置づけた場合に、この周辺事態法の中で、後方地域支援については米軍の存在というものを大前提にしておりますが、後方地域捜索救助活動と船舶検査活動については、これも大臣に前に御質問したところでありますが、そういう縛りがかかってお...全文を見る
○岡田委員 ちょっと、議論を混乱させないために少し整理したいと思いますが、私が申し上げているのは、この後方地域捜索救助活動や船舶検査活動について、それぞれ米軍の存在を必要とする、こう言っているわけではありません。それはなくていいのですね。  非常に極端な話をすれば、例えば米軍が...全文を見る
○岡田委員 実際上どうかという議論はそれはあると思いますが、しかし、それがどういう事態になるかということは一〇〇%想定できないわけですから、結局、法律の立て方がどうなっているかという議論をまずきちんとしておく必要があると思うのですね。  そういう中で、私はこれは基本的には根本の...全文を見る
○岡田委員 防衛庁長官に端的にお聞きしますが、この法律が日米安保条約の実効性を確保するための法律であるという考え方はお認めになりますか。
○岡田委員 もしそうだとすると、日本の平和と安全に重要な影響を及ぼすような事態があって、しかしアメリカはアメリカの国益判断に基づいて、これについて関与しませんということを言っているときに、日本だけが判断をして動いていく、この法律に基づいて活動していくということは、それがなぜ日米安...全文を見る
○岡田委員 そごが起こることはあり得ないという御答弁ですが、じゃ、そごが起こる、つまりアメリカが関与しないのに自衛隊が日本の判断で活動していくことは望ましくないという判断をしておられるわけですか。
○岡田委員 ここはこの法律の基本的性格のところでありますので、私は、ちょっと議論を整理して、次回答弁していただきたいと思います。防衛庁長官の言っておられることと外務大臣の言っておられることが少し違うのかもしれませんし、いずれにしろ、この法律が日米安保の実効性を確保するためのもので...全文を見る
○岡田委員 ですから、それは日米安保条約の目的の枠内という表現の中で、目的が共通しているという中で、非常にごまかしておられると思うんですね。我々が言っている日米安保条約の枠内という意味は、日米安保条約の実効性を確保するための法律である、そういう認識で言っているわけで、そのことはど...全文を見る
○岡田委員 従来の趣旨が変更されるものではないという御答弁ですが、しかし現実には、主として輸送の用に供する航空機から武装した護衛艦まで変わるわけですね。そこについて、それだけ実態が変わることについて、もう少し縛りを強くした方がいいというのが私の考えでありますが、官房長官はそうする...全文を見る
○岡田委員 いつもハト派的発言をしておられる官房長官に若干期待をしたんですが、余り成果はありませんでした。  最後に、内閣法制局長官にお聞きして終わりたいと思います。  武器使用の問題で、前回議論しましたときに、自衛隊法九十五条は自然権的権利ではないというふうにおっしゃいまし...全文を見る
○岡田委員 この議論、続きは次回やりたいと思いますが、自衛隊という物的、人的組織、そして向こうが攻撃をしかけてきた、それに対して反撃をする、そういうことですと、私は、そこにぴたっとはまってくるだろう、その定義に入ってくるんじゃないかというふうに思っておりますので、この点について、...全文を見る
04月26日第145回国会 衆議院 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第12号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  総理にお聞きしたいと思います。  今回のこの審議、大変重要な法案でありますから、長時間の審議ということでやってまいりました。先ほど、九十三時間を超える審議時間を確保したというお話がございました。それはそのとおりだろうと思います。  しか...全文を見る
○岡田委員 法案全体については、もちろんこの九十三時間の議論というのは意味があったと思いますけれども、例えば、これから順次質問してまいりますが、船舶検査活動を削除したこと、これは突然出てきた話であります。それから、周辺事態の定義を変えるということ、国会承認についても修正がなされて...全文を見る
○岡田委員 与党同士で議論をするその自主性を重んじたということでありますが、その結果として、何回も言いますが、この国会での審議が非常に形骸化してしまった。これは、私は、議会政治に対する大きな汚点を残したということになる、そのことを先ほどから聞いているわけでありますが、答えがござい...全文を見る
○岡田委員 私は、野党が議会を中心に議論をしていくという姿勢を捨てれば、それはやはり野党としての大変な間違いじゃないか、そういうふうに個人的には思っております。そこはそれぞれの党のお考えがあることですから、これ以上申し上げません。  そこで、委員長にお聞きしたいと思います。 ...全文を見る
○岡田委員 それでは、次に参ります。  船舶検査であります。  今回の三党の案では、船舶検査が削除されたということでございます。この法案における船舶検査というのは、非常に位置づけは大きいものがあると私は思います。第四条の第一項、「基本計画」に定めるその措置ということで四つ書い...全文を見る
○岡田委員 自由党の提案者にお聞きします。  この船舶検査活動を削除した、つまり三党間で合意ができなかった理由の一つとして、国連安保理の決議の位置づけの問題があったというふうに理解をしております。私は、自由党の御主張を必ずしもよく理解できないわけでありますが、この国連安保理決議...全文を見る
○岡田委員 今の御説明を聞きますと、実質的には余り開きはない、ただ、国連安保理決議という用語そのものをこの法案に書くことに対してノーだ、こういうふうに受け取れるわけですが、例えば日米防衛協力のための指針の中にも、ここの部分について、「経済制裁の実効性を確保するための活動」という中...全文を見る
○岡田委員 私は、結局、余り実質的には変わってないと思うんですけれども、自由党さんのかねてからの御主張である国連の集団的安全保障といいますか、そういう考え方、基本的考え方に基づく御主張ではないか、そういうふうに思うわけであります。  そうだといたしますと、自由党の御主張、私の理...全文を見る
○岡田委員 期待というお言葉を使われましたが、この日米ガイドラインを実効性あらしめるための法律を早急に整備しなければいけないというのは、これは我々もそう思っておりますし、政府も同じ考え方だろうと思います。そして、そのうちの重要な部分の三分の一が抜け落ちてしまったということでありま...全文を見る
○岡田委員 ちょっと忘れないうちに防衛庁長官に、私どもが要求しておりました周辺事態における我が国の情報提供と集団的自衛権の関係について、御見解をおまとめいただいていると思いますので、それをお聞きしておきたいと思います。
○岡田委員 それでは自由党にちょっと、たびたびで恐縮ですけれども、お聞きしたいと思います。  先ほど大野提案者の方から、第一条の修正に関する御発言がございました。そして、今回の第一条目的のところに新たにつけ加えた、つまり「そのまま放置すれば我が国に対する直接の武力攻撃に至るおそ...全文を見る
○岡田委員 今までのこの委員会における自由党の御発言やらテレビその他での御発言と、果たして今の答弁が同じものなのかどうかというのは、それは調べてみればいいことですから、ここでは特に申し上げませんが、このためにたくさんの時間を使ってしまった、その結果がこれなのかな、若干そんな感じが...全文を見る
○岡田委員 何のために延々と修正協議をしてきたのかな、そういう感じがいたします。  では次に、国会承認に参りますが、この国会承認の中で、新しく、自衛隊の後方地域支援と後方地域捜索救助活動について国会の承認ということになったわけでありますが、これと基本計画との関係というのは一体ど...全文を見る
○岡田委員 ちょっと私の聞いたのと違うお答えだったと思うのですが、法制局長官にお聞きします。  ここで、先ほどの質問なんですけれども、自衛隊の行動について、国会承認と書いてありますが、その自衛隊の行動というのは、基本計画というものを具体的に背負って行動というものがあるわけであり...全文を見る
○岡田委員 基本的には、基本計画というものは対象になっていない。しかし、自衛隊の行動というのは具体的な基本計画というものを背負っているわけでありますから、私は、国会で承認するときにその基本計画にまで議論が及ぶだろう、こういうふうに思うわけでございます。  そういうことになると、...全文を見る
○岡田委員 民主党は、基本的にこの日米防衛協力が必要であるという見解に立っておりますので、ACSAに対しては賛成であります。
○岡田委員 我々が周辺事態法案の原案に反対しているのは、幾つかの理由があって反対しているわけでありますから、一つだけを取り上げて議論されるのは、私にはよく理解できないことであります。
11月10日第146回国会 衆議院 大蔵委員会 第2号
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○岡田委員 民主党の岡田克也でございます。  大蔵委員会は初めてですので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  さて、ちょっと通告と順序を一、二と入れかえて、金融行政の方からお聞きをしていきたいというふうに思いますが、現在の我が国の銀行を中心とする金融機関の置かれた状況と...全文を見る
○岡田委員 今大臣はプラザ合意以降のことをお話しになったわけでありますけれども、私は、もう少しさかのぼる話ではないか、そういうふうに思います。つまり、今回のバブルにおける例外がない都市銀行のバブルに踊った姿、そういうのを見るときに、やはり護送船団方式の影響というものが非常にきいて...全文を見る
○岡田委員 そこで、バブルで踊って大量の不良債権が発生した、こういうことでありますが、宮澤大臣が総理大臣時代に、つまり九二年の八月に自民党の軽井沢セミナーで、銀行救済ではなくて、迷惑するのは国民である、そのために公的援助をすることにやぶさかではない、こういう御発言がありました。 ...全文を見る
○岡田委員 当時のことを西村元銀行局長がお書きになっているのですが、当時の銀行の経営状況や世論の動向を見ると、その実行にはよほどの政治的決断と指導力を要する難問であった、こういうふうに西村さんが最近書かれた本で書いておられます。  現実に、ほぼ同じ時期に、銀行行政の当面の運営方...全文を見る
○岡田委員 その後も、不良債権の処理を、当面を糊塗するために大蔵省がおつくりになった共同債権買取機構、これも見方によっては債権の飛ばしである、合法的な飛ばしであるという言い方もできるかと思いますし、あるいは、大手行は一行たりともつぶさないということはつい最近まで言われてきたわけで...全文を見る
○岡田委員 それでは、次に参ります。  先般の大手行への資本注入の問題について御質問したいと思いますが、越智大臣にお聞きする前に、ちょっと別の問題で一言お聞きしたいと思います。  平成五年十月四日の予算委員会におきまして、越智大臣は質問に立っておられます。質問の相手は当時の石...全文を見る
○岡田委員 石田さんはそのとき総務庁長官だったと思いますが、私が今聞きましたのは、越智委員の質問の中で政教分離という言葉が出てくるわけですね。施設を利用することが政教分離に触れるのだということになりますと、それは一般に言われている政治が宗教に対して介入することを禁じているだけでは...全文を見る
○岡田委員 しかし、今のお話は先般の総理の答弁とは矛盾しませんか。
○岡田委員 ちょっと今総理のものは持ち合わせておりませんが、例えば法制局長官の答弁等も含めまして、政教分離というのは、先ほども言いましたように、政治が宗教に対して例えば弾圧をしたり介入したりするということを禁じているのであって、その逆ではない、これが従来の政府の解釈だったと思いま...全文を見る
○岡田委員 私は、好ましい好ましくないという個人的な見解を聞いているのじゃなくて、政教分離というその言葉に対する解釈を聞いているわけであります。  今の越智大臣のお話はよくわかりましたので、これはまた次回以降やらせていただきますが、私は、小渕内閣の考え方とは大分違うお考えをお持...全文を見る
○岡田委員 民主党がかつて唱えたこととかなり似ているということは申し上げたいと思っておりましたが、今お聞きしたのは、民主党がどうのというよりも、平成十一年一月二十五日の金融再生委員会の「資本増強に当たっての償却・引当についての考え方」、その中で、先ほど言いましたような破綻懸念先債...全文を見る
○岡田委員 それではもう一度お聞きしますけれども、それでは、地銀とか第二地銀、あるいは信金、信組もあると思いますが、そういった金融機関に対する資本注入について、越智大臣は、嫌がる銀行に無理に資本注入する必要はない、リストラや再編は民間の責任でやるべきことであるというのが私の哲学で...全文を見る
○岡田委員 そうしますと、大手行以外についても、先ほどの金融再生委員会が一月二十五日に出された考え方、資本増強についての考え方は踏襲される、こういうことですね。
○岡田委員 それでは次に、私は、ペイオフが二〇〇一年四月ということで迫っている中で、預金者が銀行、金融機関に預金をする際に、判断をするだけの情報というものがなければ、この銀行が安全かどうか自己責任で判断しろといっても、きちんとした情報が出されていない限りそれはできないわけでござい...全文を見る
○岡田委員 なかなか数字がよくわからないものですから、非常に国民も不安に思っているというふうに思います。  二〇〇一年四月ということを考えると余り時間がないわけでありますが、一年間の定義だと考えればもう数カ月しかないわけですけれども、やはりその間に相当思い切って、検査をするのは...全文を見る
○岡田委員 いろいろ御説明いただいたのですが、金融再生法に基づく債権の分類、これは随分この法律をつくるときに民主党と自民党の中で議論があったところですが、これを二〇〇一年までに変えるというお考えはありませんか。
○岡田委員 ですから、今の再生法ですと、正常債権と要管理債権、危険債権それから破綻債権、こういうことですから、第二分類のほとんどが正常債権に入っちゃっているわけですね。これでは本当の実態がどこまでわかるのかなと、これはこの法律をつくったときから議論があったところでありますけれども...全文を見る
○岡田委員 では、ちょっと質問をかえますが、もし住友信託と長銀が合併をしたとしたときに、一体どのぐらいの公的資本の注入が必要であったというふうに思われるでしょうか。
○岡田委員 ゴーイングコンサーンという単語は、まさしく長銀の責任者が、そういう名のもとにいろいろなプロジェクト会社をつくって、そして債権の飛ばしをしていった、こういうことだと私は思うわけですけれども、今、株価が下がるとか、それから資金が集まらないというお話がございました。しかし、...全文を見る
○岡田委員 あのときに日野長官は、現在調査中である、結論はいつ出るかわからない、そういう言い方でずっと引っ張ったわけですね。しかし、もう調査が始まってから二カ月以上たっていて、普通なら出てきていい状況だったにもかかわらずそれを引っ張って、現実にはもう債務超過だとわかっていたはずだ...全文を見る
○岡田委員 いろいろな仕組みを使って、例えば利息分について追い貸しをして、そして利息を払わせたり、相当いろいろなことをして不良債権をあちこちに隠して、その結果として最後にどうしようもなくなったというのが長銀であり日債銀であった、そういうふうに思うわけであります。  そういう意味...全文を見る
○岡田委員 増税するとかそういう話であれば、これは景気が回復してから本格的な議論が出てくるのかもしれませんが、歳出構造の改革の方は、今からでもやっていかなければいけない問題もたくさんあるのだと思います。  例えば医療制度改革ですね。高齢者医療を中心とする医療制度改革は、本来であ...全文を見る
○岡田委員 最後になりますけれども、先ほど議論をいたしました長銀のリップルウッドに対する譲渡問題ですが、これについては、半年に一回国会に対して報告をするということになっておりますので、でき得ればといいますか、全部決まった後で報告をいただいても議論の余地がありませんので、最終的な契...全文を見る
12月08日第146回国会 衆議院 大蔵委員会 第8号
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○岡田議員 確かに、その基準は難しい部分があることは、私もそう思います。  しかし、これは刑事罰がかかる問題ではありません。行政処分の問題でありますので、そういう意味では、ある程度弾力的なものであっても法律的には許されるのではないか、そういうふうに思っております。  いずれに...全文を見る
○岡田議員 安倍委員もお触れになりましたように、私どもの考え方は、国民生活審議会の中で議論されております消費者契約法の議論を、ある意味では先取りする形で提案をさせていただいております。法律的には十分成り立つものだというふうに考えております。  先ほど来お話をお聞きしておりますと...全文を見る
○岡田議員 我々の取り消し権も、何でもかんでも取り消しできるというものではありません。法律で定めた、やるべきことを契約者がやっていない場合に限って取り消すことができるということでありますから、そこは誤解のないように願いたいと思います。  それから、先ほど来、安倍委員いろいろ御指...全文を見る