岡田克也

おかだかつや

小選挙区(三重県第三区)選出
立憲民主党・無所属
当選回数11回

岡田克也の2006年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月07日第164回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  まず、質問を始める前に、総理も御存じのことだと思いますが、秋篠宮妃紀子様が御懐妊されたというNHKニュースの速報が流れたそうでございます。国民の皆さんとともに、心からお喜びを申し上げたいと思います。(拍手)  さて、皇室典範の改正の問題に...全文を見る
○岡田委員 先ほどのニュースがこの改正問題に微妙な影響を与えるのではないかというふうにも思いますが、まずこの中で、特に議論が分かれているといいますか、いろいろな議論がある点、一つは男系天皇。今までは男系という天皇制度が歴史の中で運用されてきた。女系を認めることについて、一部から強...全文を見る
○岡田委員 もう一点、世論調査を見ますと、皇位継承に当たって、長子優先と、それから兄弟姉妹がある場合には男子優先、長男優先という考え方、二つあり得ると思いますが、この報告書は、男女を問わず長子優先ということになっております。ここなども、地元でいろいろ聞いてみますと、国民の中には、...全文を見る
○岡田委員 きょう、私、総理のお考えをお聞きしたいということで、今の総理の御答弁に対して議論はいたしません。  ただ、この国会で皇室典範改正案を成立させるということを総理はお考えなんでしょうか。私にはちょっとそれは急ぎ過ぎではないかという気がしてならないわけですが、いかがでしょ...全文を見る
○岡田委員 一部には、五年、十年かけて議論すればいいとか、あるいは五十年ぐらい先でいいとか、いろいろな議論があるようであります。私はそういう考え方にはくみしません。ただ、この国会中にと言われると非常に違和感を感じるわけであります。  天皇制度というのは国の根幹であります。そして...全文を見る
○岡田委員 私は、委員会の審議の合間に何回か議論して結論を出すような問題ではないというふうに思っております。したがって、ここは、もちろん、総理おっしゃるようにいつまでも延ばしていい問題だとは思いません。速やかに結論を得るべき問題である、そして、もちろん政争の具にすべき問題では断じ...全文を見る
○岡田委員 私は、堀江氏と会ったときに、少なくとも民主党から出せる考え方の持ち主ではないというふうに判断をいたしました。そこはいろいろな考え方があっていいんだと思いますが、ただ、一つの企業のオーナーであり、経営者です。その堀江氏に対して応援をした。これは個人で応援したんじゃありま...全文を見る
○岡田委員 総理御自身が、先ほど、堀江さんが出馬すれば政治に関心のない層まで関心を持ってくれるでしょう、こう言われています。つまり、やはり、当時国民的人気のあった堀江氏を広告塔として利用しよう、こういうことだったんじゃないんですか。
○岡田委員 私が申し上げているのは、ライブドアあるいは堀江氏を広告塔として利用したことで、一方では、自民党があれだけ、あるいは大臣があれだけ持ち上げる堀江氏であり、ライブドアだから、そういう思いで株を買った人がたくさんいたんじゃないんですか、株の値段が上がったんじゃないですか。そ...全文を見る
○岡田委員 私が堀江氏と会ったときに、堀江氏がこういうふうに言いました。これは別れ際ですが、選挙に勝つのは難しいよと私は言ったんです。堀江氏はそのときに、いや、自分は最終的にきちんと帳じりを合わせるんだ、ニッポン放送、フジテレビの事件だって結局は損はしていない、そういうふうに言い...全文を見る
○岡田委員 総理、少なくともあの選挙で、自民党と堀江氏はお互いがお互いを利用し合ったわけですよ。人気者である堀江氏を出すことで、確かに総理の言うように、政治に関心のない若者たちが投票に行ったかもしれない。私は数十万票は入ったと思いますよ、少なくとも。  そして、同時に、ライブド...全文を見る
○岡田委員 株の基本は確かに自己責任ですよ。だけれども、やはりいろいろな情報を見て株主になるんですよ。その情報、いわば誤ったメッセージを送った張本人である小泉自民党総裁が、あれは自己責任だと。それは開き直りじゃないですか。本当にそのことを言い切るんですか。幾ばくかの責任はあるんじ...全文を見る
○岡田委員 言葉の問題ですけれども、あおったというふうに私は言っているわけじゃありません。しかし、自民党が応援したことが、それが信用を増したということですよ。一つの判断材料になったということですよ。そういう株主はたくさんいると思いますよ。  それから、今総理は、自民党幹部が応援...全文を見る
○岡田委員 総理、これは総理御自身のお考えがそういうことであればそれは一つのお考え、テレビを見ている国民の皆さんが判断することだと思います。  私も代表をしておりましたときに、不祥事が時々起きました。そのときには、しかし、代表として国民の皆さんに心から謝罪をするというのは当然の...全文を見る
○岡田委員 では、もう一点確認したいと思いますが、基礎的財政収支の黒字化が二〇一一年に達成できたとして、そこで財政健全化の努力というのは一段落するんでしょうか、それとも、次なる目標を持ってさらに進めなければならないとお考えなんでしょうか。内閣の中では、谷垣大臣や与謝野大臣は、基礎...全文を見る
○岡田委員 その際に、次なる目標としてどういうものをお考えでしょうか。確かに、基礎的財政収支の黒字化は二〇一一年度、この内閣府の試算でも、そのときの国債発行額は三十六兆五千億ですから、今よりふえるわけですね。もちろん、GDP全体が大きくなっていますから割合という意味では小さくなる...全文を見る
○岡田委員 当然、六月の段階では、そういった二〇一一年を超えた次なる目標も明示されて、そしてその具体的な姿を描かれるのだろうと思います。  そこで、さっき総理は、基礎的財政収支も、増税も含めて達成しないと難しいだろう、そういうふうに考えていると言われました。一方でそういう思いも...全文を見る
○岡田委員 今、行政減量・効率化有識者会議がスタートして、私はその議論に一定の期待を抱いているものでありますが、その第一回の会議の様子を見て、私はここで一つ非常に欠けているのは分権の話だろうと思うんですね。  つまり、地方分権に伴って国家公務員の数がかなり減らせるはずであります...全文を見る
○岡田委員 今までの分権の論議というのは私は全く中身がないというふうに思っております、ほとんどが補助率を下げただけ。それでは国の役割というのはほとんど変わらないわけですから、まず、ぜひ本質的な議論をやっていただきたいし、これは六月までに間に合うように議論していただきたいと要望して...全文を見る
○岡田委員 今、選択肢と工程表ということを言われました。それはそれで結構なんです。ただ、私が申し上げているのは、それは単なるケース分けじゃなくて、例えば公共事業費の伸びをこうすればこうなるとかそういうことではなくて、やはり具体的に中身を伴って、そして歳出削減の努力がきちんと反映さ...全文を見る
○岡田委員 この歳出構造改革の最後にちょっと一言御提案だけしておきたいと思いますが、私は分権の三位一体の議論を見ていまして、ここまで霞が関も落ちたか、そういう考えをぬぐえなかったわけであります。まさしく省あって国なし、場合によっては局あって省なし、今回の防衛施設庁の話などもその一...全文を見る
○岡田委員 今私が申し上げているのは、仕組みとしてそういう仕組みにする。まあ現実には、今ある局長さんたちがほとんどそのまま選ばれることになるんだろうと思いますが、しかし、そういう仕組みをすることで意識が変わるということを御提案申し上げているわけです。  時間があと五分になりまし...全文を見る
○岡田委員 総理、私は今、靖国神社の話を言っていないんですよ。私が言ったのは、アジア外交が危機的状況にあると私は認識していると。別に理由を言っていませんよ。  もし総理、そうなら、例えばASEANの国々の首脳は何と言っていますか。私も代表時代に随分意見交換しましたよ。やはり日中...全文を見る
02月14日第164回国会 衆議院 予算委員会 第11号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  きょうは、戦争観とかアジア外交を中心に、三人の、外務大臣、官房長官、そして直接の所掌ではないかもしれませんが、財務大臣にお話を聞き、議論をしたいというふうに考えております。  私は、これからリーダーになる可能性が高いとされる三人の皆様に、...全文を見る
○岡田委員 今、麻生大臣は外務大臣としてと言われましたが、もちろん外務大臣であります。しかし同時に、政治家としてのお立場もあると思います。それが、もし、今のお話は一致していないということですか、基本的に。
○岡田委員 それでは、もう一度聞きますが、私の質問に対してお答えいただいていないんですが、六十年前の戦争は自存自衛の戦争であってやむを得なかったという見方に対して、どう考えておられますか。
○岡田委員 私の質問に答えていただいていないんですが、自存自衛のための戦争であってやむを得なかったという考え方に対して、外務大臣、外務大臣の立場でも結構ですよ、どうお考えなんですかと私は聞いているわけです。ちゃんと答えていただきたいと思います。
○岡田委員 反省はもちろん必要なことだと思いますが、自存自衛のための戦争であったという見方に対して否定されないんですね。
○岡田委員 私は非常に今驚いているわけですが、自存自衛のための戦争であってやむを得なかったということに対して、明確に否定はされないということですね。  もちろん私も、戦争に至るに至っていろいろなことがありました。そのときの英知を尽くして当時の日本国政府も国民も対応したんだと思い...全文を見る
○岡田委員 私の質問に対して答えていただいていないわけですよ。自存自衛のための戦争であってやむを得なかったという見方に対して、これを否定するのか、あるいは一部であっても肯定するのか、そのことを問うているわけです。
○岡田委員 今の答えも政府としてはということで、麻生大臣としてのお考えは避けられたというふうに私は受けとめましたが、官房長官、いかがですか。同じ質問をします。あの戦争、六十年前の戦争は自存自衛のための戦争であってやむを得なかったという考え方に対して、どう考えておられますか。
○岡田委員 今、麻生大臣もそして安倍官房長官も、はっきりとこれは歴史家の判断にまつべきだと言われました。この点については、後ほどまたぜひ議論したいと思います。私は、そうではないという考え方を持っております。  それでは次に、東京裁判についてどういうふうにお考えなのか、今度は外務...全文を見る
○岡田委員 官房長官はいかがですか。
○岡田委員 私もいつか国会の場で述べたことがあると思いますが、東京裁判そのものに対して、一〇〇%これをこれでいいという気持ちは私も持っておりません。やはり勝者が敗者を裁いた戦争だという側面もあるし、あるいは、そのときになかった罪がつくられて裁かれたという部分もありますから、これを...全文を見る
○岡田委員 そうすると、官房長官は、東京裁判を受諾したという考え方に対して疑念があるということですか。
○岡田委員 東京裁判を受諾しているということでよろしいですね。
○岡田委員 東京裁判で有罪判決を受けたいわゆるA級戦犯について、私は小泉総理と議論をしたことがあります。そのときに小泉総理は、A級戦犯は戦争犯罪人であるというふうに言われたわけですが、外務大臣、同じ認識ですか。
○岡田委員 これは国内法において有罪判決を受けたというわけではないというのは、それはそのとおりであります。しかし、東京裁判というのはそういう国内法を超越するものとして、超法規的という言い方がいいかどうかわかりませんが、それに上位する概念として東京裁判というものがあって、そこで有罪...全文を見る
○岡田委員 今、麻生大臣は重光氏のことを言われましたが、こういう議論は時々出てきます、官房長官もそういうことをかつて言われたことがあると思うんですが。ただ、重光氏の場合には、有罪判決を一たん受けながら、赦免された。そしてその後、国内で御活躍されたということであります。しかし、その...全文を見る
○岡田委員 今のお話ですが、確かに赦免、減刑あるいは仮出獄ということは認められておりました。しかし、赦免というのは、そのもとになった東京裁判の判決そのものを無効にするものなんですか。そういうふうに聞こえますよ、今のお話は。いかがなんですか。
○岡田委員 日本においてというより、日本の国内法において裁かれたわけではないという意味ではそうだと思います。しかし、いろいろ、こういう議論があるわけですね。その後重光氏は活躍された、だからあの東京裁判そのものがやはりおかしかったんだ、こういう論理立てをする方がいらっしゃいます。私...全文を見る
○岡田委員 日本の国内法上、有罪判決を受けていない、そのことは事実です。しかし、日本国として受諾をしている以上、そこに法律があるかないかということではなくて、日本国政府として、あるいは日本国として、そのことに拘束されるのは当然じゃありませんか。
○岡田委員 今の官房長官の御答弁からは、十一条を受け入れるために苦渋の選択をせざるを得なかった、そういう思いが伝わってくるんですが、私は、それはそうじゃないと思うんですよ。それはやはり、国民の立場に立って戦争についての責任を明確にする。もちろん、不十分な、百点満点とは言えない裁判...全文を見る
○岡田委員 私の質問に答えていただいていないんですが、これは官房長官それから外務大臣にもお聞きしたいと思いますが、もし東京裁判以外、先ほど来から国内法では裁いていないという話がありますが、そうだとすると、六十年前の戦争の責任は一体だれが負うべきだというふうにお考えなんでしょうか。...全文を見る
○岡田委員 官房長官も。
○岡田委員 今の外務大臣の御説明、答弁ですけれども、確かに国民全体に責任があるという議論はあると思います。当時は独裁国家でも何でもなかったわけで、少なくとも男性には投票権もあった、民主国家の時代もあった、大正デモクラシーの時代もあったわけですから、国民全体、責任を分かち合わなきゃ...全文を見る
○岡田委員 現実には現在存命中の方はほとんどいらっしゃらないわけですから、戦後六十年たっておりますから、責任ある立場にいた方で現在存命中の方、ほとんどいないと言っていいと思いますが、しかし、だれがという問題と、どこで、なぜという、そこもあるわけですね。  ですから、私はあの六十...全文を見る
○岡田委員 私は政治家の端くれとして、数々の疑問があるわけですね。  例えば、先日、石橋湛山の本を読んでおりましたら、石橋湛山の中に、青島は断じて領有すべからずという論文があるわけですね。小日本主義、どんどん拡大していく第二次世界大戦で、青島を領有してきたドイツが引いた後に、日...全文を見る
○岡田委員 外務大臣、官房長官に共通すると思いますが、やむを得ないから受け入れたんだ、受け入れざるを得ないから受け入れたんだ、そういう思いが伝わってくるわけですね。そこは私、全くわからないと言っているわけじゃないんです。  しかし、やはりそれは、自分自身でなぜ誤ったのかというこ...全文を見る
○岡田委員 国民レベルでの交流というのは、韓国、中国も含めてアジアと日本の関係、もちろん日本もアジアの一国でありますが、相互依存も進み、いろいろな意味で交流が進んでいるということは、それはそのとおりであります。問題は、政治がそれを後押しする形になるのではなくて、本来政治がそういっ...全文を見る
○岡田委員 私は、日本再生のかぎは平和で豊かなアジアだと思っております。そして、そのために、日本の外交力のかなりの部分を、もちろん日米同盟という前提を置いた上でと私は申し上げておりますが、アジア外交ということに全力を傾けなきゃいけない。しかし、現実はそういうことになっていないんじ...全文を見る
○岡田委員 麻生大臣、質問に答えてもらっていないんです。  私は、靖国神社に参拝することの可否をお聞きしたわけではないし、理由をお聞きしたわけじゃないんです。そのことは、私はそれぞれのそのときのリーダーが判断することだと。しかし、私は行くべきでないという考え方ですが、最終的には...全文を見る
○岡田委員 私が聞いているのは靖国参拝についての可否の問題ではなくて、どうやってアジア外交を展開していくのか、そのビジョンを、構想を、基本的考え方を述べてくれ、こういうふうに言っているわけです。  外務大臣にそれがないというふうに私は受けとめましたが、官房長官はいかがでしょうか...全文を見る
○岡田委員 はい。  今の外務大臣そして官房長官のお答えをお聞きして、答えはないんだなというふうに受けとめました。  中国がだめならインドがあるさぐらいの答弁をいただきましたが、それでは私はだめだと思います。もちろん、中国は政治体制も違いますからそう簡単ではありません。しかし...全文を見る
02月21日第164回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  きょうは、財政再建と経済運営の問題を中心に質疑をしたいと考えております。  この問題は、経済財政諮問会議の議事録などを拝見しておりますと、かなり活発なる議論が各委員間、閣僚間で行われていることが想像されるわけであります。多くの論点について...全文を見る
○岡田委員 大体多くの学識経験者といいますか学者の皆さんも二%を切るぐらいという考え方が多いんじゃないかと思うんです。  そこで竹中大臣にお聞きしたいと思いますが、資料の三をごらんいただきますと、竹中大臣が前々回の経済財政諮問会議において出された一枚紙、論点という紙があります。...全文を見る
○岡田委員 私は、足元の短期の話をしているのではないと思うんですね、まず前提として。二〇一一年度あるいは一二年度までの、これを中期と言うかどうかですが、プライマリー黒字に至るまでのその道筋の期間の話をしていると思います。  竹中大臣のペーパーも、二〇一〇年代初頭のプライマリーバ...全文を見る
○岡田委員 一・五、一・六と言っておられた竹中さんが二と。一・五、一・六というのは、去年の、竹中さんが責任者をしておられたときの内閣府の試算です。それが二と言われる。〇・五上がるというのはかなりのものでありますから、そのことをきちんと説明する説明責任があるというふうに思いますが、...全文を見る
○岡田委員 私の質問に答えていただいていないわけですが、先ほども、不可能ではないという言い方をされたんですね。そういう可能か不可能かという次元で財政の再建の前提の議論をしていいんだろうか。やはりそこは、基礎的財政収支を二〇一〇年代初頭に実現するというその前提の議論としては、きちん...全文を見る
○岡田委員 この予算委員会の冒頭の総括質疑のときに、自民党の中川政調会長が上げ潮路線というようなことを言われて、構造改革によって高い成長を目指すと。私、その限りにおいては方向として間違いじゃないというふうに思います。  ただ、そのことと、税収もふえるから財政の改革が、その改革と...全文を見る
○岡田委員 国民の負担をなるべく小さくする、そのこと自身は私は当然だと思いますが、それは、現実ではなくて仮想の世界で小さくして、後で結局大きな負担になってくる、そういうことがあってはならないというふうに思っております。余り高目の実質成長率を言うということはそういったことにつながる...全文を見る
○岡田委員 この資料一の基本ケースのところを見ますと、名目成長率と名目長期金利の項目、「マクロ経済の姿」の中であります。これによりますと、二〇〇八年度までは名目成長率の方が名目長期金利よりも高い、これは実績も含めての話でありますが。二〇〇八年度にこれは交差をしまして、二〇〇九年度...全文を見る
○岡田委員 私は理由を聞いたわけで、今直接お答えにならなかったと思いますが、ちょっと先を急ぎます。  私、この名目金利と名目成長率の話というのは、長期的シナリオとして非常に重要な議論だというふうに思うわけであります。竹中大臣にお聞きしたいと思いますが、二年前、竹中大臣は覚えてお...全文を見る
○岡田委員 私は、日本の過去の長いレンジをとって議論するというのは、これはアプローチとして正しくないというふうに思うわけです。  まず、今の金利市場と、三十年、四十年前の金利市場と全く違うというふうに思います。当時は低金利政策というのを確かに政府としてとってきた、貯蓄過剰を背景...全文を見る
○岡田委員 同じ質問を日銀総裁に、福井総裁にお願いしたいと思いますが、この長期金利と名目成長率の関係について日本銀行としてはどういうふうにお考えか、お聞かせをいただきたいと思います。
○岡田委員 今の福井総裁のお話を前提にしながら、竹中大臣はこういうふうにおっしゃっているんですね。名目成長率を高く、国債金利を低く保つための施策が重要であるというふうにこの論点の中でも言われていますし、経済財政諮問会議の中でもそのことを強調されていたと思います。  これは、具体...全文を見る
○岡田委員 これは確認しますが、竹中さんがおっしゃった国債金利を低く保つための施策というのは今言ったような話であって、政策的に人為的に金利を低く誘導していく、こういうことではないということですね。
○岡田委員 人為的にコントロールすることはできないという御答弁をいただきましたので、私は、長期で見たときに、これも財政の健全化の議論をするための長期金利と名目成長率の議論であれば、やはりそこは両論あるということであれば、基本的には、関係は一定であると見るか、つまり同じであると見る...全文を見る
○岡田委員 ちょっと議論が先に行ってしまったように思いますが、次に、名目成長と財政再建について話を進めたいと思います。  名目成長率を高めることが財政再建にとってプラスであるのかマイナスであるのか、こういう議論があるかと思います。そういう中で、竹中大臣のお話は、名目成長率四%は...全文を見る
○岡田委員 デフレの克服は、もちろん当面する非常に大きな政策テーマだと思います。ただ、議論されているのはもう少しレンジの長い話で、そのデフレの克服が成った上でどの程度の名目成長、逆に言うと物価の上昇ということを考えていくのか、そういう議論を今しているんだと思うんですね。  そこ...全文を見る
○岡田委員 今までの議論で私は三点ほど確認できたんじゃないかと思うんですね。  一つは、実質成長率あるいは潜在実質成長率を高めることは重要だ。しかし、その場合の目標数値を財政再建の前提の数値として使うのは正しくないということが第一点。  それから第二点は、名目成長率と名目金利...全文を見る
○岡田委員 私は、プライマリー黒字、GDP比二%ということになりますと、約五百兆の二%ですから十兆円ですね。そして、プライマリー黒字化のために約十五兆円程度、財務省は最近二十兆という数字を出したようですが、十五兆円程度の要調整額が出てくる。それにさらに十兆円ですから、合計すれば二...全文を見る
○岡田委員 私は、重要なのは、国民に選択肢を示すということも議論のためには重要ですが、しかし、政治の意思をしっかり示すことだと思うんです。これだけ歳出の効率化、削減をやっていく、それも具体的に示す、それがどれだけ説得力があるかで、国民はその次のステップとしての増税の話、負担増の話...全文を見る
03月02日第164回国会 衆議院 予算委員会 第20号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  今の件も後でまた少し議論したいと思いますが、多分総理と議論する機会も余りないと思いますので、きょうは総括的に議論したいと思っています。  まず、公平を期すために、少し総理の実績についても申し上げておきたいと思いますが、私は、小泉政権五年間...全文を見る
○岡田委員 私は無駄な高速道路の話をしているんであって、料金値下げの話とかコストが下がったとか、そんなことを聞いているわけではありません。  今総理がおっしゃったことで、まず第一点、確認しますよ。整備計画以外の一万一千五百二十キロの計画、これは、では、もうつくらないわけですね。...全文を見る
○岡田委員 その上で、この九千三百四十二キロ、総理は凍結したものもあるとおっしゃいました。わずか三十五キロでしょう。九千三百四十二分の三十五ですよ。ほとんどやっていないに等しいです。ほとんどやっていないに等しい。  総理は、九千三百四十二キロの、まあ、三十五キロを除いてもいいで...全文を見る
○岡田委員 総理、高速道路というのは地元負担がないんですよ。少なくとも旧道路公団のやる部分については、これは地元負担がないんです。だから、知事も、あるいは地元も、ぜひつくってくれと言う。私の地元でもそうですよ。土地を高い値段で買ってくれるんですから、地域住民は早くやってくれ、早く...全文を見る
○岡田委員 総理、もう一回言っておきますけれども、九千三百四十二キロの中でわずか百キロですよ。百キロなんですよ。それで胸を張って言えることじゃないと思いますよ。何のために道路公団民営化、あれだけ二大改革の一つとして議論を始めたんですよ。その結果がわずか百キロだということ。総理自身...全文を見る
○岡田委員 私が国営会社と言ったのは、現時点で一〇〇%国の会社という意味で国営会社だというふうに申し上げたんです。例えばNTTやあるいはJR、それは、将来は株式を公開するという絵がかけていましたよ、スタート時から。しかし、この持ち株会社については、例えば十年後であれば、郵貯、簡保...全文を見る
○岡田委員 今、郵政民営化委員会の話をされましたが、しかし、届け出すればできるわけですね、基本的には。私が聞いていることは、どういうタイミングで、例えば十年後に一〇〇%は少なくともないですね、持ち株会社が。十年後に一〇〇%国が株を持ち続けるということはない、少なくともそのことはお...全文を見る
○岡田委員 今総理が全く答弁されなかったこと一つをもっても、この郵政民営化について総理が責任を持ってやっていくという形になっていない、あるいは中身を御存じないということを今このことで示されたじゃありませんか。  そして、さっきの道路公団、郵政民営化、いずれも先ほど来民営化という...全文を見る
○岡田委員 総理、総理は非常に恥ずかしいことをおっしゃっているんですよ。つまり、民営化したからやったんじゃないんですよ。公団のままでもやったんですよ。今の非常電話はどうですか、二百五十万、それが四十万になったと総理は誇られるけれども、今まで二百五十万の非常電話を放置してきた政府こ...全文を見る
○岡田委員 総理、知事会がまとめてきたとおっしゃいましたね。確かにまとめたんですよ。総理が知事会に、あるいは地方六団体にお願いしましたから、けんけんがくがくしてまとめた。そのまとめたものとでき上がった姿は似ても似つかないじゃないですか。六団体がまとめてきたもの、知事会がまとめてき...全文を見る
○岡田委員 私の質問に答えていただきたいんです。確かに、地方は生活保護は裁量の余地がない。それだけではなくて、将来、どんどん全体の規模も膨れ上がっていく。そういう中で、これは絶対に堪忍してくれということだと思いますよ。  私が聞いたのは、最終的に決着した、厚生労働省も政府も合意...全文を見る
○岡田委員 私は、今児童手当に限って話をしているんです。  三分の二が三分の一になりました。それでは、地方の裁量で児童手当の額は変えられるんですか。児童手当の所得制限がありますが、その所得制限の額も変えられるんですか。何も変えられないじゃないですか。ただ単に国の決めた制度の中で...全文を見る
○岡田委員 私は何度も聞いているんです、地方の裁量の余地がどこがふえましたかと。経緯のいろいろなことを私はお聞きしているつもりはありません。  結局、ここに象徴されるように、総理、総理の地方分権というのは、最初は、地方にできることは地方に任せる。いいですよ、それは。そのことはよ...全文を見る
○岡田委員 結局、これは片山さんも言っておられましたが、各省庁が自分の権限を温存したい、逆に言うと、うまみのある補助金は守り切って、そして、単にお金の負担が減る、つまり、みずからの権限には影響のない補助金を渡したというのが現実ですよ。そのことは、総理、率直に認めていただきたいと思...全文を見る
○岡田委員 総理、総理はたびたび議論をすりかえられるんですが、きょうは最後の議論かもしれませんから、きちんとした議論をしたいと思うんです。  私は、格差がある、ないの議論を今しているんじゃないんです。これはまた後からやりますよ。格差が拡大しているかどうかの議論をしているんですよ...全文を見る
○岡田委員 総理、私は、小泉構造改革がこの格差拡大をつくり出したすべての原因だとは言っていないんですよ。  私が申し上げていることは、総理、先ほど言いましたよね、平成十三年以降で三百万人の方がリストラで職を離れている、そして、給与、人件費総額が平成十年から二十兆円減っている。こ...全文を見る
○岡田委員 ワンフレーズは総理です。私は、ちゃんと先ほど、統計データから所得格差の拡大は確認されないと総理は言っていると言いました。  そして、私、今総理の話を聞いていて、やはり時代認識といいますか状況認識が非常に甘いと思うんですね。つまり、今どういう事態になっているか、グロー...全文を見る
○岡田委員 私は、どうしても立ち向かえない人に対して総理が何もしていないということを言っているんじゃないんですよ。チャンスがある、チャンスをつくる、それだけでいいんですか。チャンスがあってもそれを結果論として生かし切れない人はたくさんいますよ。それで本当にいいんですか。本当に同じ...全文を見る
10月06日第165回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○岡田委員 民主党の岡田克也です。  ちょっと雰囲気を変えまして、私は午前、午後に分かれておりますので、午前は、内政問題を中心に政策論を総理と議論したいと思っております。  総理が所信表明演説で述べられたこと、あるいはその後国会答弁で述べられたこと、あるいは総裁選挙の最中にお...全文を見る
○岡田委員 私はやはり、年金というものがきちんとしている、つまり、すべての高齢者がきちんと一定の額の年金を受け取っているという前提で、その上で医療とか介護の、例えば自己負担とか保険料とか、そういうものを組み立てていく、そういう意味で一体的だ。総理も最初におっしゃったんですけれども...全文を見る
○岡田委員 給付が全く受けられない、つまり、一円ももらえない状態を破綻というのは、私は間違っていると思いますよ。だって、一円ももらえないなんてことはあり得ないですよ。  ということは、破綻しないということを総理は言っているわけですけれども、しかし、一円もらって、それで意味があり...全文を見る
○岡田委員 総理は、日本記者クラブでの討論会で述べられているんですよ。議事録もあります。「厳しいと制度が破綻するのかということです。破綻というのは、つまり年金が一銭も払えませんよということですね。それは全くの誤りです。」当然ですよ、そんなことは。「例えば出生率一・一。皆さん、おそ...全文を見る
○岡田委員 しかし、法律上五〇%ということはちゃんと書いてあるんじゃないですか。ですから、五〇%が維持できなくなるということは、今政府が約束している制度を変えざるを得ないということでしょう。
○岡田委員 所信表明演説の中でも、年金について総理は、「公的年金制度は、国が責任を有しており、破綻したり、払い損になったりすることはありません。」こう書いておられますね。  ということは、総理の定義によれば、公的年金制度は国が責任を有しており、一円ももらえないということはありま...全文を見る
○岡田委員 厚生年金が直ちに破綻すると言っている人は、私は聞いたことがないんですよ。ですから、聞いたこともないような話を前提に、まるで我々が言っているような前提で言われるのは、私は全く筋違いだと思いますよ。国民年金は、それは非常に厳しいですよ。三人のうち一人は保険料を払っていない...全文を見る
○岡田委員 つまり、今の制度が維持できなくなる、例えば、出生率が総理のおっしゃるように想定よりも低くなって維持できなくなれば、その時点で法改正、制度改正が必要になりますね。そうすると、保険料率、最高一八・三を上げるか、あるいは所得代替率五〇%を下げるか、どちらかが必要になります。...全文を見る
○岡田委員 自分が払った以下になることはないというお話ですが、それは、ですから使用者側が払った保険料をどうカウントするかの問題ですから、本来それは給料だ、本来もらうべき給料だと考えれば、明らかに違うわけですね。  それは、今年金を受け取っておられる世代の方は幸せですよ、そういう...全文を見る
○岡田委員 ちょっと先ほど言い間違えましたので訂正しておきますが、使用者と本人の合計を下回る、支払った額の保険料の合計を下回るということですので、訂正しておきます。  さて、今の総理のお話ですが、捕捉の話ですね。自営業者の方はちゃんと捕捉できるかどうかという問題があると言われま...全文を見る
○岡田委員 我々は納税者番号制の早期導入ということを言っているわけです。納税者番号制を導入したからどこまで捕捉できるかという問題があることは私も認めます。しかし、今より大きく改善することは間違いない。どうしてそれができないのか。これは小泉さんと議論していても、いつも小泉総理も認め...全文を見る
○岡田委員 年金の方の問題、この辺で終わりたいと思いますが、柳澤さん、柳澤大臣は大臣になられて健忘症になられましたか。大臣、すばらしいことを言っておられるんですよ、与野党の年金の合同協議会で。私、感激しましたものですから、ちゃんと自分のメモにも書いてあるんです。「民主党さんの多く...全文を見る
○岡田委員 小泉総理は、最低限のセーフティーネットがあれば格差の拡大は悪いことじゃない、積極的に是認しているわけですよ。これは一つの考え方ではあります。最低限の網だけ張っておいて、あとはもう自由にやらせたらいい、国はそこに何もしない方がいいんだと。  安倍総理は、そういうお考え...全文を見る
○岡田委員 今、総理も少し言われましたけれども、努力した人が報われる社会というのは、だれも異論を述べることのできない正しい命題だと思います。  ただ、では、政治がそういう社会を実現するためにどこまで力が果たせるかというと、一定の限界があることも事実で、そういう中で、総理が今おっ...全文を見る
○岡田委員 私も、競争は非常に重要だという前提でお話をしております。そして、今総理が言われたことを、では具現化するとしたら、やはり税制ですよね。そういう意味で、これから税制の議論を政府の内外で詰められるんだと思いますが、所得税の最高税率の問題や相続税、あるいは証券関係税制、そうい...全文を見る
○岡田委員 そこで、財政再建の具体的目標。基本方針の中でも二つの目標があると思うんですね。一つは、二〇一一年、プライマリー黒字の達成、もう一つは、二〇一〇年代半ばと書いてありましたが、債務残高の対GDP比の安定的引き下げ、この二つは、どちらがより重要な目標なんでしょうか。  基...全文を見る
○岡田委員 この二〇一一年のプライマリー黒字化というのは、そういう意味で一里塚、そして、二〇一〇年代半ばに確実に債務残高のGDP比を減らしていく。ここまで来るとかなり、それから何年かかるかという問題はありますけれども、現在のこの財政の非常に悲観的な状況から、何とか方向性が見えたと...全文を見る
○岡田委員 今言った以外の別のファクターとして、例えば再チャレンジ支援策、これは総理が言われて、いわば基本方針の枠外、かなりの部分は枠外だと思うんです、まだ具体化していないわけですから。それから、やはり少子化対策をどうしていくか。それから、一部に言われている、減価償却見直しによる...全文を見る
○岡田委員 総理、ちょっと認識が甘過ぎますよ。まず、三十兆以下に抑えるって、それは大幅な増収があるんですから当たり前ですよ、そんなことは。  そして、成長戦略でありますが、この基本方針では、名目で三%という数字を置いていますね。特に実質二・二。この二・二なり三・〇を超えることを...全文を見る
○岡田委員 高い成長、特に実質成長を目指していくという方向は私はいいと思います。  だけれども、財政の計算をする中で、それを前提に置いてしまったらだめだというのが今までのいろいろな議論の結果だったんじゃないですか。そういう中で実質二・二、名目三・〇という数字が決まってきたのであ...全文を見る
○岡田委員 ピークから半分になったと。私は半分とは言いませんが、しかし半分近くになったということはそれなりに評価できることですが、ピークが高過ぎたんですね。ですから、先ほど言いました対GDP比三・九%、二〇〇四年の数字ですが、これは、ほかの国と比べると依然として非常に高い。例えば...全文を見る
○岡田委員 分担管理はいいんですけれども、小泉総理の時期を見ても、公共事業全体の数字は減ったものの、その内訳は余り変わらなかったなというのが私の実感なんですよ。それを本気でやっていこうとしたら、やはり仕組みが要りますよ。今までの延長じゃできないですよ。官邸主導だとおっしゃるなら、...全文を見る
○岡田委員 私は総理にぜひお考えをお聞きしたいんですよ。というのは、こんな議論はもうずっと何年もやっているんですよ。税がいいのか、手当がいいのか。私は当然、税の方が問題が多いと思いますよ。つまり、所得の少ない人には恩典がないですから。やはり手当制度がいいと思いますし、与党の中でも...全文を見る
○岡田委員 税といっても所得控除と税額控除がありますが、総理、どっちがいいと思いますか。
○岡田委員 所得の少ない子育て世帯に対する支援という意味では、私は、所得控除よりは税額控除の方がいいというふうに思います。そういうことも含めて、同じお金を使うのであれば実効性のある、必要なところにきちんと行く、そういう制度として組み立ててもらいたいというふうに思っております。 ...全文を見る
○岡田委員 総理、ちょっと歯切れよくないんですよね、小泉さんとやっていたときと比べちゃうせいかもしれませんが。  そして、やはり最初が大事なんですよね、ロケットスタート。財政再建をやろうとしたら、やはりできるときに思い切ってやるということでないと、五年間で少しずつやっていけばい...全文を見る
○岡田委員 残された三十分、歴史認識の問題を中心に、外交など聞いていきたいと思いますが、本題に入る前に、総理、一つ確認をしておきたいんです。  先ほど我が党の菅代表代行も話題にされたぶら下がり取材の問題ですが、小泉総理のときからこのやり方が導入をされました。テレビを見ていると、...全文を見る
○岡田委員 つまり、事前にどういった質問が出るかということをわかって答弁しているのと、準備して答弁するのと、その場で答弁するのでは大分違うんですね。多くの国民は、あのテレビを見ていて、その場で全部答えているというふうに私は受け取っていたのではないかと思うんですね。それはやはり大い...全文を見る
○岡田委員 今、私の質問に総理はお答えにならなかったんですが、日本において犯罪人かどうか。日本法において犯罪人かと日本において犯罪人かは違います。つまり、日本法において犯罪人かどうかというのは、日本法において裁けなければそれは犯罪人にはならないわけです。これは罪刑法定主義といいま...全文を見る
○岡田委員 占領下において極東国際軍事裁判を日本は受け入れたわけです。そして、あとは執行に関して、独立後もサンフランシスコ条約十一条でその結果をさらに引きずった。つまり、占領下においていわゆる東京裁判の結果を受け入れているわけですから、それは国内法に優先するわけですよ。だから、国...全文を見る
○岡田委員 例えば、今総理言われたように、A級戦犯十人が昭和三十一年仮出所を認められ、そしてその後赦免をされたということです。しかし、それは刑の減軽が行われただけであって、刑そのものが消えたわけじゃありませんよね。つまり、服役した期間だけの刑期に減軽をするということを正式に決めて...全文を見る
○岡田委員 そうすると、総理、六十一年前の戦争について、責任を負うべき、責めを負うべき人はだれなんですか。
○岡田委員 私もかつてから申し上げておりますように、東京裁判そのものを全面的に肯定するものではありません。中には事実認定の誤りとか、かなり粗っぽいやり方もなされたと思います。B級、C級に至っては、さらにその程度はひどかったというふうに思います。  しかし、日本としてそれを、少な...全文を見る
○岡田委員 総理のお話を聞いていると、本当にだれが責任を負うべきなのかということを日本国政府として全く判断していないということになりますよ。  私は、例えば、東条英機さんのお孫さんがテレビでこう言っておられるのを聞きました。東条英機も時代の流れに流されて、抗しがたい流れの中であ...全文を見る
○岡田委員 今総理は謙虚という言葉を使われましたが、だれに対して謙虚であるということですか。
○岡田委員 小泉総理はA級戦犯は戦争犯罪人であると言われたわけですが、安倍総理はそれとは全く違う考え方をお持ちであるということはよくわかりました。戦争犯罪人であるということは言われないわけでしょう。  では、もう一度聞きますけれども、A級戦犯は戦争犯罪人であると小泉総理は言われ...全文を見る
○岡田委員 何度も言いますが、私は国内法の問題を言っているんじゃないんです。我が国、日本として彼らをどう評価するかということを聞いているわけです。
○岡田委員 総理、全然わかっていただけないんですけれども、国内法の問題ではなくて、東京裁判というのは国内法の上位概念としてあるんですよ。条約とか東京裁判、サンフランシスコ条約とか東京裁判というのは国内法に優位するわけですから、そこで決まっているわけですから、日本国政府も拘束すると...全文を見る
○岡田委員 総理は別の場所で、異議を申し立てないということは損害賠償などをしないということだということも言われていますが、私は、基本的な認識がそこは違うと思います。そして、刑も減軽されたのであって、無効になったんじゃないですよ。将来にわたって効力をなくすということであって、刑その...全文を見る
○岡田委員 しかし、それが間違いであったということです。  国連決議があったということは、これは湾岸戦争のときの国連決議ですから、私は理由にならないと思いますが、百歩譲ってそれを認めたとしても、それは単に手続を踏んでいましたということにすぎないのであって、そこにおける判断が正し...全文を見る
○岡田委員 こたえなければああいった形で、イラク自身が何か武力行使を他国にしたわけじゃないんですよ。にもかかわらず、いわば先制攻撃的に攻撃していいんですか、こたえないというだけで。(発言する者あり)フセインがいいかどうかの問題じゃありません。これで五万人以上のイラク人が亡くなって...全文を見る