岡田克也

おかだかつや

小選挙区(三重県第三区)選出
立憲民主党・無所属
当選回数11回

岡田克也の2019年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月12日第198回国会 衆議院 予算委員会 第5号
議事録を見る
○岡田委員 立憲民主党・無所属フォーラムの岡田克也です。  きょうは総理と北方領土問題を中心にしっかりと議論したいと考えておりますが、その前に一つ。  先般の自民党大会で、総理は、あの悪夢のような民主党政権が誕生したというふうに言われました。もちろん、民主党政権時代の反省は我...全文を見る
○岡田委員 驚きました。もちろん私たちは政権運営について反省があるというふうに今申し上げました。しかし、その前の自民党政権時代の反省はないのかということを私は申し上げているわけです。その重荷を背負って私たちは運営した部分もある。  あなたが本当に自民党政権時代の反省をしたと言う...全文を見る
○岡田委員 私が聞いていないことに延々と時間を使わないでもらいたい。  私は、民主党政権時代の最大の苦しみ、そして申しわけなかったと思うことは、原発事故ですよ。あの福島の原発事故。もっとうまく対応できなかったか、私たち、反省はありますよ。だけれども、同時に、その前の自民党政権に...全文を見る
○岡田委員 批判するなと言っているんじゃなくて、全否定したようなレッテル張りはやめろと言っているんです。  では、原発事故について……(発言する者あり)
○岡田委員 原発事故について、全会一致で設けた国会事故調、ここの報告書は何と言っていますか。総理、原発事故の根源的な原因は何だと国会事故調の報告書は結論づけていますか。述べてください。
○岡田委員 総理の見解を述べろと言っているのではないんです。国会事故調の報告書にどう書いてあるかということを聞いているわけです。  私は驚きました。そんなことも総理は知らないんですか。  国会事故調の報告書にはこう書いてありますよ。原発事故の根源的な原因ですよ、私が聞いたのは...全文を見る
○岡田委員 私が聞いてもいないことを長々と答弁されるわけですけれども、あの原発の事故のときに本当に残念だったことは、津波が来て、そして水につかった、予備電源が失われた、そして、電源を失われたことによって水素爆発やあるいはメルトダウンが生じてしまった。もちろん、我々の対応にも問題は...全文を見る
○岡田委員 民主主義というのは、お互いに相手を全否定しては成り立たないんです。だから、私は議論をこれからもします。だけれども、総理の党大会における言い方は、ほぼ全否定に近いような言い方。それでは、私は、議論は深まらないし、民主主義がどんどんおかしくなってしまう、そのことをまず申し...全文を見る
○岡田委員 今、外務大臣は領土問題の解決と言われたんだけれども、外務大臣は国会答弁の中で、領土問題の解決と言われたときもありますが、領土の画定という言葉を使われたこともありますね。まず、そのことは事実として認めてください。寺田委員に対する外務委員会の答弁です。
○岡田委員 自分の答弁ぐらい覚えておいていただきたいと思いますが。  いずれにしても、領土問題の解決と今お答えですが、私は領土問題の画定も同じ意味だと思っています。  この中の戦争状態の終結と、賠償、補償問題の解決は、既に日ソ共同宣言においてなされている。日ソ共同宣言は、単な...全文を見る
○岡田委員 総理から明確に述べていただきました領土問題の解決、私は領土問題の解決というのはもう少し幅広い概念かなと思いますが、国境を画定するということですね。総理は今明確にそう述べられましたので、それを前提に議論を進めていきたいというふうに思います。  そうすると、領土問題が、...全文を見る
○岡田委員 それでは、次に行きたいと思いますが、ちょっと今までの経緯を振り返りたいというふうに思います。  冷戦時代は、ロシアは、ソ連ですけれども、領土問題は存在しないと。それに対して日本側は、いや、領土問題は存在するし、それは四島の問題であるということで、ずっと交渉を続けてき...全文を見る
○岡田委員 私は、日本側の立場を聞いているんじゃないんです。日ロ両国政府で合意してきた文書です。つまり、ロシア側も今までの諸文書には拘束されるわけです。  その拘束される諸文書を今回落としてしまった。そして、五六年の共同宣言だけにしてしまった。これは交渉する上で大きなビハインド...全文を見る
○岡田委員 総理はたびたび、一九五六年共同宣言について現在も有効であるということを、書かれた、一九五六年共同宣言を挙げられた理由として言われていますが、非常に気になるんですね。  つまり、一九五六年共同宣言以外の諸合意は、これは現在は有効ではないんですか、それとも、それは現在も...全文を見る
○岡田委員 この五六年共同宣言の引渡しについて、歯舞、色丹について書いてある、平和条約を締結して引き渡す。しかし同時に、この共同宣言では、国後、択捉は全く言及されていない。そういう共同宣言だけをここで基礎とするということは、国後、択捉の交渉にとって私は大きなマイナスではないかとい...全文を見る
○岡田委員 総理がどう考えているか、あるいは日本側がどう考えているかの問題ではなくて、ロシアも含めてどう考えているか、プーチン大統領はどう考えているかという問題なんですね。  だから、今までの諸文書というのは合意されているわけですから、これはロシアも当然、プーチン大統領も含めて...全文を見る
○岡田委員 私は、日本の交渉ポジションが非常に弱くなってしまっているんじゃないかということを申し上げているわけです。  では、ちょっと話題をかえますけれども、総理はプーチン大統領との間で、たしか二十五回、首脳会談を重ねてこられました。その間、二人だけで、通訳だけを入れて話された...全文を見る
○岡田委員 そうすると、その通訳者のメモは残っているわけですが、そのメモは公文書になっていますか。
○岡田委員 公文書として保存されているということですね。後で検証ができるということですね。
○岡田委員 私も、すぐ公開しろとかそういうことを言っているわけではなくて、それは、事の性格上、かなり先に公開されるということになるんだと思います。文書が残してあることを聞いて、安心はいたしました。  ただ、こういう二人で長く話すというのは、もちろんお互いの信頼関係をつくる上で非...全文を見る
○岡田委員 私が思うに、プーチン大統領から見ると、今、北方領土問題を解決しなければならないインセンティブというのは余りないんじゃないか。そもそも、その気はほとんどないんじゃないか。そうでなければ、国後、択捉にあれだけの軍隊を展開し、二〇一六年に地対艦ミサイルも配備しましたよね。最...全文を見る
○岡田委員 二島返還論というのは、二島プラスアルファとか言われますが、私は全く違った二つの考え方があるというふうに思うんですね。  つまり、四島についての国境線を引かないで、二島はまず日本のものであるということを確定する。国後、択捉については引き続き交渉する。こういう二島プラス...全文を見る
○岡田委員 答弁できないことは一定程度わからないわけではないんですけれども、でも、その答えでは、私は納得しませんし、国民も納得しないと思いますよ。(発言する者あり)だから聞かないと言っているじゃない。  歯舞、色丹、面積でいうと七%ですよね。九三%は国後、択捉だ。そこで国境線を...全文を見る
○岡田委員 柔軟性というのは、無理に総理自身が領土問題を解決して、そして平和条約を結ぶ、そういうことを総理は何度もおっしゃっているんだけれども、必ずしも、状況を見て、領土交渉、次の世代にこれを先送りするということも私は重要な判断だというふうに申し上げているわけです。
○岡田委員 総理が御努力されて、飛行機による墓参り、墓参が可能になったということは、私は評価しています。  ただ、もし国境線を歯舞、色丹だけで引いてしまうということになれば、国後、択捉は戻ってこない。もちろん、一定の自由度は確保されるかもしれませんが、ロシア領に明確になってしま...全文を見る
○岡田委員 多分、私と総理の間で一つ違うのは、やはりプーチン大統領に対する見方だというふうに思うんですね。  総理は何度も何度も会談を重ねられて、見きわめておられるわけですから、そちらの方が確かなのかもしれませんが、私はやはり、ソ連からロシアになる中で、ゴルバチョフ大統領やエリ...全文を見る
○岡田委員 共同経済活動についても、新しい法的な枠組みというのは私は議論が全然進んでいないと。ロシアはロシアの法律と言い、日本はそれを認めるわけにいかないという中で、新しい仕組みづくりは私は停滞しているというふうに思っています。  そして、主権の問題と経済活動は全然別です。もし...全文を見る
03月08日第198回国会 衆議院 外務委員会 第2号
議事録を見る
○岡田委員 立憲民主党・無所属フォーラムの岡田克也です。  きょうは、北朝鮮の問題を中心に議論したいというふうに考えております。かなり丁寧に事前通告してありますので、生産的な議論ができればというふうに思っています。  まず、第二回の米朝首脳会談がまとまらないまま終わりました。...全文を見る
○岡田委員 まとまらずに残念であったということがまずあって、その上で、しかし、そういう状況の中で、トランプ大統領の決断については全面的に支持しますというふうに言わないと、その前段の部分が、どこに遠慮しているのかわからないんですが、ないわけですね。これだと、日本政府として会談をどう...全文を見る
○岡田委員 わかりやすく言うと、安易な妥協をトランプ大統領がしなくて本当によかったということだと思うんですね。  これはやはり、しかし、首脳会談がまず設定されて、もちろん実務者あるいは外相間でいろいろな議論をされたと思いますけれども、そういう積み上げの上に首脳会談がなされたのか...全文を見る
○岡田委員 最初に大臣が言われた、実務者と金正恩委員長との間がうまくつながっていなかった可能性があるということですが、同じことは米国側についても言えるんだと私は思うんですね。果たしてトランプ大統領がCVIDということについてどう考えているのかということに私は少し心配をしているわけ...全文を見る
○岡田委員 トランプ大統領が本当に完璧なCVIDを追求しているかどうかということ、私は疑問を持っているわけですが、もう一つ、この首脳会談後の記者会見の中でトランプ大統領は、記者が、全面的な制裁解除の条件として今もCVIDを求めているのかというふうに問うたのに対して、交渉の中身にな...全文を見る
○岡田委員 問題は、トランプ大統領がきちっと認識しているかどうか、それから、金正恩委員長との会談で正確に言っているかということですね。そこが非常に不安が残るということです。  そもそも、CVIDというときに、私は、きちんとCVIDを追求するということであれば、まず、あらゆる核関...全文を見る
○岡田委員 ここの基本がしっかりしていないと、例えば、あらゆる射程のミサイルとかあらゆる大量破壊兵器といったところで、全体像が明らかにならなければ、それはあらゆるかどうかもわからないわけですから、やはり全体のリスト化、そしてその検証という、ここのハードルを越えられるかどうかという...全文を見る
○岡田委員 ロードマップ作成に当たって、経済制裁以外に、例えば戦争の終結宣言とか事務所を設置するとか、あるいは外交関係を正常化するとか、いろいろなメニューが、経済制裁以外のメニューがあるというふうに考えるわけですけれども、最終的には、この経済制裁の解除というのは、非核化が全てなさ...全文を見る
○岡田委員 私は、前回の首脳会談を見ていて、部分部分のディールになってしまうんじゃないかということを非常に恐れるわけですね。  一部の制裁解除と一部の核の廃棄ということで、例えば寧辺を廃棄するからここまで制裁解除をする、そういう流れの中で議論が行われていたのではないかというふう...全文を見る
○岡田委員 実務者あるいは外相間ではそういう話だと思いますが、果たしてトランプ大統領がそういう考え方で首脳会議に挑んだのかどうか、その後のいろいろな発言を見ているとかなり疑問もありますので、そういったことについては、しっかりと日米間でそういうことのないように、たがをはめていくとい...全文を見る
○岡田委員 米朝首脳会談は非常に注目を集めましたが、実は日本も当事者中の当事者、核、ミサイルの脅威に最もさらされている国であり、かつ拉致問題もあるということです。  六者協議をやっているときはもう少し日本は主体的にかかわっていたと思いますが、今は米朝首脳会談というものがあるもの...全文を見る
○岡田委員 そのためにも、やはり現在の日韓関係、もちろんいろいろな理由はあるし、日本の言い分はあるわけですけれども、しかし、日本の安全保障にかかわる北朝鮮の核、ミサイルの問題あるいは拉致の問題を解決していくために、いろいろなものを乗り越えて、やはり日韓関係、その信頼関係を築いてい...全文を見る
○岡田委員 もうこれで終わりますけれども、北朝鮮の問題にやはり日本が主体的にかかわっていく状況をつくっていかないと、かつてのKEDOのときのように、決まるのは米朝間で決まって、請求書だけが回ってくるということにもなりかねないし、トランプ大統領の発言を見ていると、相当大きな請求書が...全文を見る
04月12日第198回国会 衆議院 外務委員会 第7号
議事録を見る
○岡田委員 岡田克也です。  まず、北方領土問題について幾つか質問したいと思います。  まず、二月十二日の私と総理との予算委員会の質疑の中で、プーチン大統領と総理との二人だけの会談の記録について、総理は、メモ、これは通訳者のメモという意味ですが、メモが残っている以上、公文書に...全文を見る
○岡田委員 当然、それは外務省の文書、公文書として保存されているというふうに理解をするわけですけれども、大臣はそれを全てお読みになっていますか。
○岡田委員 わかりました。  次に、同じその予算委員会での総理と私のやりとりの中で、国境線を画定したことをもって平和条約を締結するという考え方にのっとっているというふうに総理は答弁されました。  大臣も、この総理の答弁、総理が答弁された以上、こういう考え方であるというふうに理...全文を見る
○岡田委員 総理は国境線という言葉を使われたんですけれども、国境線を画定するということは、国境線を画定しないままでの平和条約の締結はないというふうに考えてよろしいですね。
○岡田委員 ですから、例えば二島先行返還論などということがありました。二島先行返還論も、国境線を引いた上で先行返還、あとは後の交渉に委ねる、こういう考え方もあるんですが、国境線を引かないままで、例えば一部を先行的に返還する、残りはまだ今後の交渉に委ねるということになると、それは国...全文を見る
○岡田委員 ただ、総理の国会答弁は重いので、大臣も今確認をされたわけですけれども、国境線を画定して平和条約を締結するということは、国境線が画定しないままの、将来の交渉にそれを委ねたような形での平和条約というのはないということしか論理的にはあり得ないんじゃないですか。
○岡田委員 一般論として大臣の言われることはわかるんですけれども、総理が国会で明確に述べられているわけですね。そのことについて、つまり、国境線を画定されたことをもって平和条約を締結するという考え方にのっとっている、こういうふうに、これは交渉の方針かもしれませんが、しかし、そのこと...全文を見る
○岡田委員 ということは、総理の答弁を否定されるんですか。
○岡田委員 これは総理にもう一回確認するしかないかもしれませんが、私も総理の答弁を聞いて、ちょっと、おっというふうに思ったんです。  大臣も、領土を画定してという言葉を一回、寺田さんの質問のときに答えられていて、それまでは領土問題を解決してという言い方だったのが、領土を画定して...全文を見る
○岡田委員 それなら、そう言わなきゃいいんですよ、総理が。  では、総理がそういう交渉の方針を言ったことは間違っていたということですか。
○岡田委員 大臣の慎重な姿勢はわかりますけれども、なかなか、委員会で大臣と議論する気がだんだんなくなってくるんですよね。まだ総理と議論した方がましだ、そういうことになってしまいますので、この点はなお、しかし総理の答弁は答弁としてありますから、そのことを、私は方針の一端が示されたと...全文を見る
○岡田委員 日本政府の主張というのは、従来、例えば、ヤルタ協定については、当時の首脳間で戦後の処理方針を述べたものにすぎない、そもそも我が国は協定に参加しておらず、拘束されることはない、サンフランシスコ平和条約については、日本固有の領土である北方四島は放棄した千島列島には含まれて...全文を見る
○岡田委員 ラブロフ外相はほかにも、例えば、これは大臣にちょっとお聞きしたいと思いますが、二月十六日の日ロ外相会談で、時期についていかなる制限も設けないというふうに発言したと伝えられていますが、これは事実ですね。交渉の時期。
○岡田委員 二月十六日の日ロ外相会談。
○岡田委員 事前に通告していなかったので、私は会見でそう述べられたというふうに理解しているんですが、これ以上ちょっと申し上げるつもりはないですが。  あと、一月二十二日の日ロ首脳会談でも、プーチン大統領は、解決には時間と両国民の支持が必要だという趣旨の発言をされていて、その後、...全文を見る
○岡田委員 私だけじゃなくて、多くの人はそういうふうに考えていると思いますが。  もちろん、一対一で首脳会談、二十数回やっているわけですから、何らかの進展があると思いたいというふうに考えていますが、ただ、余りにもロシア側の発信が、私が外務大臣をしていたときとほとんど変わらない、...全文を見る
○岡田委員 そうはいっても、これだけの違いがあるということは、総理の発言を聞いていると、何か進展があるような期待感を持ってしまうんですけれども、現実は本当にそうなのか。  大臣、お願いしておきたいのは、今度、日ロ外相会談、2プラス2をやられると思います。そのとき、終わった後の記...全文を見る
○岡田委員 そうはいっても、国民はやはり外相なり総理の発言があれば期待をいたしますし、特に申し上げたいのは、今度G20があって、その前後にも日ロ首脳会談があると思うんですね。そこで、記者会見で総理が、これだけの成果があったというようなことを言う、しかし、それが本当なのかどうかは実...全文を見る
○岡田委員 次に、気候変動の問題について触れたいと思います。  先ほども、事務方の答弁で、G20大阪サミットにおいても気候変動、地球温暖化の問題がテーマの一つとして述べられました。私は非常に重要なテーマとすべきだというふうに考えているんですが、大臣のお考えはいかがですか。
○岡田委員 四月二日に、パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略策定に向けた懇談会、総理有識者懇談会と呼ばせていただきますが、その提言が安倍総理に提出をされました。一方で、河野大臣に提出された外務省の有識者会合の提言もございます。  安倍総理は、この総理の有識者懇談会の提言を踏...全文を見る
○岡田委員 私は、総理の有識者懇談会の報告書を読ませていただいて、どうもしっくりこないんですね。外務省の提言の方がいいというふうに考えています。  特に、総理の有識者懇談会の最大の欠点は、気候変動問題の長期的解決としての非連続的イノベーションが必要だということを強調しておられる...全文を見る
○岡田委員 非連続的イノベーションが必要だというのはそのとおりですけれども、しかし、それは非常に不確定で、先ほどのCO2の固定技術にしても、あるいは水素社会、その水素も、化石燃料でつくった水素であっては意味がないわけですから、そうじゃない形での水素をつくって、そして水素社会をつく...全文を見る
○岡田委員 この地球温暖化税も、既に導入されて、段階を経て、一応の想定のところまでは行っているわけですから、これから更にそれを上げていくかどうかという議論は、私は政府の中でもちゃんとやるべきだというふうに思うんですね。  そして、その税収をどう使うか。ヨーロッパなんかでは、そう...全文を見る
○岡田委員 石炭火力について、その外務省の有識者会合での提言では、「パリ協定の二度C目標と整合しない。日本は石炭火力発電所の廃止を覚悟し、その基本姿勢を世界に公表していく。」というふうに述べられています。  総理の有識者懇談会では、「石炭火力発電等への依存度を可能な限り引き下げ...全文を見る
○岡田委員 私は、この総理の懇談会の委員の皆さんの認識がちょっと違っているんじゃないかなというふうに思えてならないんですね。  今、国際的な、再生可能エネルギー、例えば太陽光とかあるいは風力のコストのトレンドを見ると、相当急激に下がっていて、日本は必ずしもそうじゃないのが残念な...全文を見る
○岡田委員 主力電源化という言葉はいいんですが、本当に現状が正しく理解されているのかというのは私は甚だ疑問で、ぜひそこは、政府の中での議論でも、総理も含めて、しっかりと共通の認識を持っていただけるようにしてもらいたいなというふうに考えております。  G20大阪サミットで温暖化問...全文を見る
○岡田委員 もう一つ、私、日本政府というか、経済界も含めて誤解があると思うのは、日本の省エネ、エネルギー効率というのは、少なくとも産業界においては極めて高いという認識があると思うんですね。  確かに、第一次オイルショックのときは、官民挙げて省エネに取り組んで、かなり国際的にも高...全文を見る
○岡田委員 終わります。
10月23日第200回国会 衆議院 外務委員会 第2号
議事録を見る
○岡田委員 岡田克也です。  きょうは、茂木大臣に三つの問題について基本的なことを質疑したいと思っております。一つは北方領土問題、二つ目は北朝鮮問題、三つ目が日米貿易協定ということであります。  まず、北方領土問題について、二〇一六年十二月の長門会談で共同経済活動を行うという...全文を見る
○岡田委員 現在の検討状況を、その一端でもいいからお話しいただきたいというふうに思います。  大臣も今おっしゃったように、この共同経済活動、これを進めることによって相互の信頼関係を増し、やがては領土問題の決着につなげる、そういう新しいアプローチとしてこれをスタートしたはずですが...全文を見る
○岡田委員 今の大臣の答弁で、ちょっと私が理解できなかったのは、この共同経済活動とそれから領土交渉の関係ですが、これが密接に関係するというふうにお答えになったように聞こえたんですが、私は、共同経済活動は共同経済活動として行っていく、その中で信頼感を増して領土交渉に本格的に入ってい...全文を見る
○岡田委員 これは、三年たっていまだに何も出てこないというのは、そもそも非常に難しい問題をいとも簡単にできるような錯覚に陥って合意したというふうにしか私には思えないんですね。  共同経済活動を行っていくということになれば、例えば法律関係、民法にしても刑法にしても、どちらの法律を...全文を見る
○岡田委員 そこまでは従来から言われていることで、具体的にどういうふうにして、無法状態というわけにいかないわけですから、どっちかの法律を適用するしかないと思うんですね。しかし、双方が相手方の法律を適用するわけにはいかないと。  これはどうやって、例えば、これで商業活動、共同経済...全文を見る
○岡田委員 大臣もお認めになったように、それぞれ相手国の法律の適用を認めるわけにいかないわけですから、というと一体どうなるのかというのは全く想像つかないんですね。もう少し具体的に説明していただけませんか。
○岡田委員 今の御説明だと、例えば北方領土は日本の領土である、これは日本国の立場ですね。であるにもかかわらず、日本の刑法や商法、民法が適用されないということを、そういう場合もあり得るということですか。
○岡田委員 法的立場を害さないというのは、最初に日ロ双方の立場を害さない法的枠組みということで定義づけられて、二〇一六年十二月の長門会談で決まって、そこから三年間交渉してきて、同じことを繰り返しておられるわけですね。だから、全く事態は進んでいないのではないか。それぞれのプロジェク...全文を見る
○岡田委員 いや、領土問題を解決したら、つまり国境が明確に引かれれば、経済活動は、その引かれた国境に基づいて、どの国の法律が適用されるか明らかになるわけですから、それはできるわけですよ。  これは、どこかの国で、同じような国境問題を抱えた問題で、今回と同じような事例というのはあ...全文を見る
○岡田委員 それでは、その共同経済活動的なものを領土交渉に先立って打ち出した、どの国とどの国の領土交渉でそういうことがあったか、お教えください。
○岡田委員 では、それは後ほど、事務方でも結構ですから説明をお願いしたい、説明に来ていただきたいというふうに思います。この委員会にも提出していただきたいと思います。  それではもう一つ。ラブロフ外相と外相会談を九月二十五日に行われて、その中で平和条約交渉を含む今後の協議の進め方...全文を見る
○岡田委員 ラブロフ外相が、四島は第二次世界大戦の結果、ロシアのものになった、そういう認識である限りは、これは交渉のやりようがないと思うんですね。その認識を変えられる、そういう見通しが具体的にあるのか。もし変えられないとしたら、平和条約交渉を含む今後の協議の進め方について協議を行...全文を見る
○岡田委員 私が申し上げているのは、完全に一致しているわけではありませんじゃなくて、完全に平行線じゃないか、そういう中でどういうふうにして交渉していくのかということを問うているわけです。  今、大臣は、一九五六年の日ソ共同宣言を基礎とするという日ロ首脳間での確認、共通認識を言わ...全文を見る
○岡田委員 私は詭弁だと思いますね。  百歩譲って我が国の基本方針はそうなんだということを言ったとしても、私が聞いているのは、我が国の基本方針を聞いているんじゃないんです。日ロ間での交渉の対象はどうなのかということを聞いているわけです。交渉の対象として、日ソ共同宣言を基礎とする...全文を見る
○岡田委員 平和条約を締結するときには、もう国境線が引かれているわけですね。というか、国境線を引くことをもって平和条約であるということは、私と安倍総理との間の予算委員会の質疑でも、安倍総理みずからが明らかに言われました。  ですから、平和条約を結びます、その後、歯舞、色丹を引き...全文を見る
○岡田委員 補償の問題というのは基本的に日ソ共同宣言の中でもう書いてあるわけですから、基本的にはそこで解決しているというふうに私は思っているんですね。  したがって、やはり国境の画定ということが残された課題である。日ソ共同宣言では歯舞、色丹についての引渡しのみ書いてあって、それ...全文を見る
○岡田委員 一九五六年、日ソ共同宣言で、四島の帰属の問題だというのは、日本政府はそう思っていたかもしれませんが、ロシア、当時のソ連政府は全くそんなことは考えてもいなかったわけですから、それは日本の考え方としておっしゃっているだけで、別に共通認識には立っていないわけですね。  い...全文を見る
○岡田委員 中身がないから、交渉の回数で何とか言い逃れをしているというふうに私には見えて仕方ありません。  では、次の北朝鮮問題について簡単に聞きたいと思いますが、十月五日の米朝実務者協議は、北朝鮮側に言わせると決裂ということになりました。米国側の認識は若干異なるようです。 ...全文を見る
○岡田委員 日米間で緊密な情報交換をしているという御説明ですが、その中で、短距離ミサイルあるいは日本に到達可能なミサイルの扱いというのはどうなっているんでしょうか。  トランプ大統領はたびたび、それは交渉の対象ではないということを明言しておられます。しかし、日本にとってはそうい...全文を見る
○岡田委員 安保理決議違反であることは、これは間違いのない事実ですが、私が聞いているのは、米朝交渉の対象に短距離ミサイルがなっているのか。今は、トランプ大統領は、それはなっていないと何回も明言されているわけです。では、そのことについて、日本政府として、それでは困る、きちんと対象に...全文を見る
○岡田委員 進めてもらいたいという希望はわかりますが、現実に交渉の対象になっていないとすると、米朝協議、私は簡単なことでは合意しないと思いますが、合意されたときに短距離ミサイルがそこから抜け落ちているということになれば、それは極めて日本にとって国益を害することになるわけです。 ...全文を見る
○岡田委員 何を言っているかさっぱりわからないんですが、私の能力では。ここは本当に日本外交は試されているというふうに思います。  しかし、そうは言ってもしばらくは、北朝鮮の問題は米朝間での首脳会談が行われていて、これはトランプ大統領にとっても極めて重要なテーマですから、なかなか...全文を見る
○岡田委員 国家安全保障局と外務省の関係というのは、一般論としてもこれはなかなか微妙だと思うんですが、特に北朝鮮に関して言うと、より難しい問題が私はあると思うんです。  かつての小泉総理時代の田中審議官、そしてミスターXとの交渉、批判する方もいる。安倍さんなんかは非常に批判して...全文を見る
○岡田委員 私は、北朝鮮の問題は、殊さらそういった三者の関係がきちんと連携がとれていないと、さっきの北方領土問題じゃないけれども、間違った方向に行ってしまう、そういうリスクも非常にあるんじゃないかというふうに思っております。秘密交渉という色彩が強いだけに、そういうリスクが常にある...全文を見る
○岡田委員 しかし、そこでどういう交渉が行われたかというのは、将来の日本と北朝鮮の関係を規定しますよ。向こうに記録があってこっちが何もないというんじゃ、言われっ放しになるじゃないですか。だから、きちんと記録は残しておく責任が日本政府としてあると思いますよ。安全保障局の話だから外務...全文を見る
○岡田委員 将来の外交にもかかわる話、そもそも国家安全保障局、あるいは局長がやっているとしても、外交の一部ですから、そんな、突然、役所が違うからコメントできないなどということを言うんじゃなくて、これは政府としてきちっと記録を残すということを、場合によっては総理とも御相談の上で確認...全文を見る
○岡田委員 次に、日米貿易協定について、少し入り口だけやりたいと思いますが、鉄鋼製品、アルミ製品への通商拡大法二百三十二条の適用について、この日米貿易協定交渉の中でどのような議論がなされたんでしょうか。交渉当事者ですから、大臣は。簡単に御説明いただきたいと思います。
○岡田委員 通商拡大法二百三十二条、同盟国である日本からの輸入が米国の国家安全保障を損なうおそれがある、そういう論理は全く認められないということは主張されたわけですね。
○岡田委員 そうだとすると、どうして鉄鋼製品二五%、アルミ製品一〇%という追加関税を残してしまったんですか。日米貿易協定交渉の中で、こういう問題を解決した上で協定を締結すべきだったんじゃないんですか。
○岡田委員 私が聞いているのは、通商拡大法二百三十二条に日本からの輸入というのを適用するのは、これはおかしいという日本の主張、先ほど、大臣、お認めになりました。そうであれば、そこをしっかり解決した上で協定を結ぶべきだったんじゃないんですか、貿易協定を。  今や、この日米貿易協定...全文を見る
○岡田委員 実害が少ないからいいという話じゃなくて、基本的考え方としてどうなのかということを私は問うているわけですね。  ですから、この貿易協定と通商拡大法の二百三十二条が併存しているという状況を認めたということは、将来的に自動車あるいは自動車部品についても通商拡大法二百三十二...全文を見る
○岡田委員 その追加関税を課すことのないということの理由が問題なんですね。  ですから、アメリカ側は、米国の国家安全保障を損なうおそれがあるという論理を持ち出して、通商拡大法二百三十二条の適用を鉄鋼製品、アルミ製品について認めた。鉄鋼製品、アルミ製品の輸入が国の安全保障を侵すお...全文を見る
○岡田委員 今私が議論しているのは、今回の日米貿易協定案の中におっしゃるような表現があることについて議論しているのではなくて、日米貿易協定と鉄鋼製品、アルミ製品が併存しているということをもって、いわばアメリカの論理を受け入れてしまっている。そうすると、同じような鉄やアルミ製品が国...全文を見る
○岡田委員 まあ、車について回避をしたということで、総理みずからも国会答弁の中で、そのことはトランプ大統領との間で確認をしましたということを繰り返しておられますが、これは予算委員会で玉木委員が求めた議事録ですね、日本側がどういう主張をして、アメリカ側がどういうふうに答えたか、これ...全文を見る
○岡田委員 その上で、では、数量規制については、これは首脳間ではなくて、ライトハイザー・茂木間で確認をしたというふうに伺っております。  茂木大臣はどういうふうに発言されたんですか。
○岡田委員 数量規制といってもいろいろな態様があると思いますが、ガット十一条との関係はどういう議論になったんですか。
○岡田委員 アメリカがWTOに違反するような数量制限、自主規制は行わないと言ったとしても、もうアメリカは既に、数量規制、いろいろやっていますよね。メキシコ、カナダ間でもやっているし。ですから、それはアメリカ側としてはガット十一条に反するものじゃないという前提に立っているんじゃない...全文を見る
○岡田委員 ですから、口頭でその確認をとったということですが、協定の中には書いていないわけですね。やるとはもちろん書いていないんだけれども、やらないとも書いていない。そういう状況で、これから第二弾の交渉がスタートするというときに、そういった主張がなされることは絶対にないということ...全文を見る
○岡田委員 そうはいっても、自動車の関税についての協議はしなきゃいけないですよね、撤廃に向けての。そういう中で、その逆としての追加関税とかあるいは数量制限ということは、絶対にアメリカ側は持ち出さないということをお約束いただけますか。
○岡田委員 それから、先ほどの記録の話なんですが、安倍総理は、十月十一日の衆議院予算委員会でこういうふうに言っておられるんですね。自分の発言は紹介していいが、相手の発言は言わない、こういうルールがありますと。これは、一般的なルールとしてはわからないわけではありません。しかし、今回...全文を見る
○岡田委員 もう終わりますが、これは安倍総理御自身が認めているんですよ。自分の発言は紹介していいが、相手の発言は言わない、こういうルールがあると。だから、発言していいというルールがあるということをお認めなんですから。しかも、これ、この協定の議論をする上で本当に大事な部分なので、少...全文を見る
11月08日第200回国会 衆議院 外務委員会 第5号
議事録を見る
○岡田委員 岡田克也です。  まず、茂木大臣にお聞きしたいと思いますが、前回の私の二十三日のやりとりで、トランプ大統領と安倍総理との通商拡大法に基づく追加関税がないということのやりとり、それから、ライトハイザー代表と茂木大臣との間の数量規制はないということのやりとり、これをぜひ...全文を見る
○岡田委員 理事会で話し合われても、その決着がついていない。これは基本的には政府の判断することですからね。この協議、この審議に当たっての一番コアの部分の一つですよね、追加関税が本当に課されることはないのか、あるいは数量規制は大丈夫なのか。多くの国民が心配しているところです。それを...全文を見る
○岡田委員 これは微妙な問題ですから、どういうやりとりをしているかによって解釈が変わってくる可能性がある。  普通なら、これは共同の文書を出すか、今、単なるやりとりじゃなくて、あるいは、共同の記者会見のときにトランプ大統領の口からもきちっと述べてもらうというのが普通だと思うんで...全文を見る
○岡田委員 それが確認できないから申し上げているわけですね。  二十三日の外務委員会で、私と茂木大臣との間でこういうやりとりがありました。茂木大臣はこういうふうに答弁されたんですね。WTOに整合的でない、そういった数量規制、輸出自主規制等の措置を課すことはない、こういったことを...全文を見る
○岡田委員 協定に盛り込まれているか盛り込まれていないかは、それは関係のない話です。そういった既存の協定でも、WTOに整合的でないときにはそれに対して訴えることができる権利は留保されているわけでしょう、韓国やメキシコやカナダには。だから、そこは関係ないんです。  アメリカ側がど...全文を見る
○岡田委員 ライトハイザーは、数量規制、輸出自主規制はWTOに整合的でないというふうに認めたんですか。
○岡田委員 だから、明確に確認しているといっても、一般的に茂木大臣は確認していないんですよ。この前のこの委員会での茂木大臣の答弁は、何度も繰り返しますが、WTOに整合的でない、そういった数量規制、輸出自主規制等の措置を課すことはない、これを確認していますというふうに言っているわけ...全文を見る
○岡田委員 全く説明になっていないと思うんですね。  私は、だからこそ、茂木大臣がライトハイザーに対してどういう言い方をしたのか、総理がトランプ大統領に対してどういう言い方をしたのかということをきちんと示さないと、これはとても、大丈夫ですということにはならないということを申し上...全文を見る
○岡田委員 何度も丁寧に説明しているって、何も説明していないじゃないですか、さっきから。だから、きちっと示していただきたいというふうに思います。  そもそも、この委員会、前回の委員会でもいろいろな資料を我々は求めました。(発言する者あり)
○岡田委員 例えば、後藤委員から、本当にアメリカは自動車及び自動車部品の関税を撤廃するということを納得しているのか、納得した上でいつ下げるかということになっているのか、それとも関税を撤廃するということそのものはまだ合意されていないのか、これは一番大事なところですよね。そこのところ...全文を見る
○岡田委員 そもそも日本語訳が、関税の撤廃から、関税の撤廃に向けて交渉するというふうに途中で変わっているじゃないですか。そして、時期が明示されていないということは、百年先でもいいということになったら、こんなのは関税を撤廃しないのと同じですよね。だから、そこのところ、本当にアメリカ...全文を見る
○岡田委員 いや、肝心かなめの大事な資料がいつも出てこない中で審議をしろということが、私は無理だというふうに思いますよ。ですから、そういう資料が出てきたことをもって私は審議したいと考えておりますので、そのことを委員長に求めたいと思います。