笠井亮

かさいあきら

比例代表(東京都)選出
日本共産党
当選回数6(参1)回

笠井亮の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月08日第141回国会 参議院 大蔵委員会 閉会後第1号
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○笠井亮君 けさほど、大蔵大臣と銀行局長から金融安定化の緊急対策についての説明を受けましたので、これに関連して質問をしたいと思います。  けさ、政府から正式の説明を初めて聞いたばかりでありますが、私はそれを伺いながら、やはり政府の考えている金融システム安定化対策というのは、三十...全文を見る
○笠井亮君 いろいろ言われましたけれども、三十兆円ということで大丈夫なんだということの説明にはなっていないと思うんですね。  私はもっと積めと言っているんじゃないんですよ。要するに、つかみ金みたいな話で十兆円、十兆円、さらに十兆円、一部は根拠めいたことを言われましたけれども、そ...全文を見る
○笠井亮君 秩序を維持してシステムを守るために幾らお金を積んで公的資金を投入してもだめだということで言っているのでありまして、それと並んでこれもやりますということじゃないと思うんですよ。  今、それもやりますと一般的な決意として銀行局長は言われましたけれども、けさの説明を伺いま...全文を見る
○笠井亮君 捜査の問題は捜査の問題ですが、大蔵省みずからの内部の問題ですからきちっと調べて、それはもうしかるべく報告もいただきたいと改めて申し上げたいと思います。  最後に伺いたいんですけれども、今回の対策の対象として、破綻した金融機関の受け皿機関にとどまらず一般金融機関の資本...全文を見る
○笠井亮君 そうしますと、どこに投入したら信用秩序維持のためになって、どこに投入したら救済のためになるのかというのは非常に難しい問題じゃないかと思うんです。  今回、厳正にということで審査のための委員会もつくると、基準もうたわれておりますけれども、これを拝見しますと、いわば極め...全文を見る
○笠井亮君 公平性を持ったと、厳正にということでありますけれども、実際見ますと七人ということで、三人の民間人も内閣が任命ということでありますから、結局そういう点では基準も含めて裁量ということの範囲が相当色濃く出るのではないかというふうに見ざるを得ない問題があると思うんです。これは...全文を見る
○笠井亮君 時間ですので最後に一言申し上げて終わりますが、それだけが対象になっている、公然となっていると私は言っているんじゃないんですよ。  今、この仕組みは結局そういう方向になるような仕組みになっているということを申し上げたいわけで、債務超過に陥っている銀行だけじゃなくて、経...全文を見る
○笠井亮君 日本共産党の笠井亮でございます。総理に伺いたいと思います。  まず一つの問題は、政府がこれまで金融機関の破綻処理は原則として金融システム内の負担により対応すべきものであり、信用組合以外の金融機関については全体として不良債権額に対して十分な償却財源があること等から政府...全文を見る
○笠井亮君 あのときと違って、その後の状況があって現時点において必要な措置ということなんですけれども、今おっしゃったことで公約との関係でいいますと、当時も不良債権額に対して十分な償却の財源があるということから政府保証等はやらないと言っていたわけでありまして、その後の状況を見まして...全文を見る
○笠井亮君 総理がおっしゃったということじゃなくて別の関係者ということで申し上げたんですが、しかしそのような言葉を使ったことはないとおっしゃるということは国民に責任があるとは思っていらっしゃらないということで理解をしたいと思うんです。国民に責任があるとは当然言えない性格の問題だと...全文を見る
○笠井亮君 金融システム安定化とか、あるいは信頼を回復する、こういうことをやるためのやるべきことが違うということを私は申し上げているわけでありまして、これまでいろいろな問題があったということの一般的な反省じゃなくて、例えば新井将敬議員の問題、それから、先ほども大蔵大臣に伺ったんで...全文を見る
○笠井亮君 預金者保護の部分というのは異論がないんじゃないかとおっしゃったんですが、そこも違うんです。預金者保護は大事だというのは間違いないんですけれども、それについて、先ほど銀行局長が言われたみたいに、七兆円という形で国債発行というので備えをやるというふうなことでやること自体は...全文を見る
○笠井亮君 さっきは大変だと言っているけれども。
○笠井亮君 今のであれなんですけれども、結局、最終的に返ってくるかもしれないけれども、そうならないかもしれないという話もありましたね。だから国債発行だとか政府保証の仕組みをつくるということに今なっているんじゃないかと思うんですけれども、そうすると結局最終的には、返ってこないときに...全文を見る
01月22日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第1号
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○委員以外の議員(笠井亮君) 日本共産党を代表しまして、ただいま議題となりました私外二名提出の非営利法人特例法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  本法案は、個人の自発的参加に基づく自主的な非営利団体の活動の健全な発達を促進するために、これらの団体の法律上の地位を明...全文を見る
01月27日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第2号
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○委員以外の議員(笠井亮君) お答えいたします。  営利を目的としない限りどのような活動であっても法人格を認める趣旨なのか、与える趣旨なのかという御質問でありますけれども、私どもの法案の中身はそのとおりのものになっております。活動分野のいかんにかかわらず、営利を目的としない団体...全文を見る
○委員以外の議員(笠井亮君) 登記主義をとっている理由についてでございますが、非営利法人の自主性を最大限に尊重して確保するということが最大の理由でございます。  既存の公益法人制度では、許認可の権限を持つ官庁が、法人設立を準備する段階からいわば事細かに指導をして、定款の内容まで...全文を見る
○委員以外の議員(笠井亮君) お答えいたします。  実は、この問題は参議院段階で私どもが提案いたしますときに一番苦労した問題の一つでございまして、私たちが衆議院段階で提出をいたしました非営利団体への法人格の付与等に関する法律案におきましては、法律を非営利法人制度の基本法として制...全文を見る
○委員以外の議員(笠井亮君) この法律は、特例法ということで臨時的な性格を持つものでありますけれども、非営利団体一般の法人制度を創設するというものでありまして、非営利かつ公益についての法人制度を規定しました民塗二十四条に対する特別法ではないというふうに考えております。  「当分...全文を見る
○委員以外の議員(笠井亮君) 竹村委員から、「当分の間」ということでやることが必要とされる基準、判断ということにつきましてあわせて御質問がありました。私、落としましたので補足をさせていただきたいと思います。  私ども、こういう形で「当分の間」という措置でやっていくということが必...全文を見る
01月30日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第2号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮でございます。  平成十年分の所得税減税法案の審議をするということで開かれているわけでありますが、この問題を審議する上でも、私はまず前提となる問題について伺いたいと思っております。  先ほど総理大臣・大蔵大臣は、大蔵金融行政、行政全般の不信を呼ぶ...全文を見る
○笠井亮君 あのとき「調査した結果ない」とはっきり言われたわけですから、それが本当にでたらめだったということは明確になっているという問題だと思うんですよ。  今回の金融証券検査官室長らにかかわる贈収賄事件の被疑事実を見ますと、宮川室長の場合、あさひ銀行からの接待等の供与を受けた...全文を見る
○笠井亮君 私、国会への答弁というのは本当に重いと思うんですよ。そこを本当に自覚していただかなきゃいけないと。先ほど気づかなかったことで結果としてそこがわからなかったというような趣旨を言われましたけれども、それならばなぜあの一月十九日のときに調査した結果ありませんということを断言...全文を見る
○笠井亮君 私は、この問題を取り上げさせていただきましたのは、現に一月十九日の答弁で国会が欺かれたということがありまして、そういう事態の中でそういう答弁をされた官房長に指示をされて調べると言われても、また本当に事実がそれでわかるのか、また中途半端なことをやって結論を出されて、そし...全文を見る
○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の平成十年分所得税の特別減税のための臨時措置法案に対する我が党修正案の提案の理由を御説明いたします。  今日、日本経済は長い不況のトンネルの中にあり、そこからの出口がまだ見えてこない深刻な状況にあります。景気の回復に水をかけ、これ...全文を見る
○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、平成十年分所得税の特別減税法案に反対、修正案に賛成の討論を行います。  本法案は、今年度予算で政府が行った消費税の引き上げ、特別減税の打ち切り等による九兆円の国民負担増に対してわずか二兆円、しかも単年度限りの所得減税を内容としています。こ...全文を見る
02月02日第142回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○笠井亮君 今の吉岡委員の質問との関連で私が特に重大だと思いますのは、今日のいわゆる金融不安ということをつくり出す発端とされた山一証券、それから拓銀の問題、この破綻に密接にかかわる点が幾つかございます。  一つは、一九九一年の山一証券の簿外処理、飛ばしの問題が事もあろうに当時の...全文を見る
○笠井亮君 私、通告していますよ。これじゃできません。
○笠井亮君 吉岡議員の質問との関連で特に私が重大だと思いますのは、今日のいわゆる金融不安をつくり出した、そういう発端とされた山一証券それから拓銀の破綻に密接にかかわる二つの問題を私も取り上げたいと思うんです。  一つは、一九九一年の山一証券の簿外処理、いわゆる飛ばし問題が事もあ...全文を見る
○笠井亮君 あれこれ解説を聞いたわけじゃないんです。私は当時から当時の証券局長がそういう事実を知っていたということを言っているわけでありまして、長野局長は昨年の十一月十七日に初めて知った、先ほどの答弁ではこれは事実だとまで重ねて強調したわけですけれども、そういうようになりますと、...全文を見る
○笠井亮君 局長、何回そういうふうに言われても、弁解されても、要するに裏表の関係なんですよ。要するに、知っていたということをあなたが認めているようなものです、当時から。そういう答弁では私は納得できないと思うわけであります。しかも、捜査は捜査だということを言われますけれども、大蔵は...全文を見る
○笠井亮君 もう一つ、破綻した拓銀についても、接待によって検査結果に手心が加えられて、乱脈経営、不良債権の実態が隠された疑いが濃厚であります。しかも、谷内課長補佐が九五年三月の検査で拓銀側から不良債権の償却費用を損金扱いにする工作を依頼されて応じていたことが明らかになっております...全文を見る
○笠井亮君 今捜査中だということでこれもごまかすことはできない。怠慢だと思うんですよ、私は。こんな重大な問題を直ちに大蔵省として調査しないのは問題だと思うんです。このことを言っておきたい。  伺いたいんですが、その当時ありました不良債権償却証明制度のもとで金融証券検査官がどのよ...全文を見る
○笠井亮君 拓銀の一九九〇年度から九六年度の債権償却特別勘定、この年度別の金額はそれぞれ幾らで、うち無税償却の金額は幾らになっていますか。
○笠井亮君 私はきちっとこの問題を聞くということを言ってあるわけで、資料がないというのは大変な問題、そんなこともやらないというのは重大な問題だと思うんです。検査官は、銀行の健全性確保のための検査だけじゃなくて税法上もさじかげん一つで無税償却を認める、こういう二重の権限を持っていた...全文を見る
○笠井亮君 大蔵省自身の問題でありますから。捜査は捜査です。大蔵省としても内部できちっと調査をする。そして、事実がどうであったのかということを徹底してやるべきじゃありませんか。
○笠井亮君 どういう邪魔になるんですか。
○笠井亮君 これが捜査の対象になっているかどうかわからないわけでありまして、なっているんですね、それじゃ。それはわからないわけでしょう。大蔵省自身が内部でこの問題はどうなっているのかきっちりと調べるべきだ。私はこれは当然だと思うんです。納得できません、それじゃ。  それから、先...全文を見る
○笠井亮君 それでは確認しますけれども、拓銀とそれ以外の今問題になっている三和、第一勧銀、あさひ含めて、都銀十行について九〇年度から九六年度までの債権償却特別勘定の年度末の金額、それからそのうち無税償却をした金額と債権リスト、これは大蔵省として出せますね。
○笠井亮君 それじゃ徹底解明できません。  守秘義務、プライバシーの問題ということで言えば、住専問題のときに、委員長、これは国会法百四条による資料提出というものがやられました。それで、そのときにもプライバシー保護の観点から取り扱いを配慮するということも、先方もぜひよろしくと言わ...全文を見る
○笠井亮君 終わります。
02月03日第142回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮でございます。  大蔵省の金融証券検査官などが金融機関から接待を受けて悪質きわまる粉飾検査をやってきたことが明らかになり、大蔵大臣などが辞任に追い込まれました。今、国民の間には、この大蔵省がつくった三十兆円投入計画など絶対に認められない、この声が大...全文を見る
○笠井亮君 本来抜き打ちでやるべき検査が綿密ななれ合い、打ち合わせ検査になっていたということであります。  しかも、それだけではありません。逮捕された内検査官から、御希望の検査官はいるか、いれば名前を挙げてほしい、こう持ちかけられて、拓銀が検査官を逆指名していたとも言われており...全文を見る
○笠井亮君 大蔵行政と金融行政の根本が問われている、こういう問題だと思うんです。そこに国民の不信感が生まれているわけでありまして、今の答弁ではあたかも人ごとで、捜査がある、それがやられているんだということですけれども、そんなことで何言っているんだということに国民はなると思うんです...全文を見る
○笠井亮君 六千八百五十億円の税金投入が大問題になった住専問題、ここにおられる委員の方や国会議員、そして国民もよく覚えていると思うんです。あのときはもう六千八百五十億円ということで、大変な問題ということで資料の提出の要求がありまして、そして紹介融資の実態がリアルに提出をされました...全文を見る
○笠井亮君 私も北海道に何度かこの拓銀問題で足を運びました。道民の皆さんや中小企業の方からそういう御意見も聞きました。まさに乱脈融資、そういうことをやった経営者、そしてまたそれと一緒に不良債権の問題で隠し立てをする、ごまかすような検査をやった大蔵省、その被害者が道民や中小企業の方...全文を見る
○笠井亮君 可能性がある、そして実際にあると。入っているのは当たり前です。  問題はなぜこんな違法な処理がやられたかということであります。一月三十日の日経新聞で、一九九一年から二年にかけて、当時の山一証券三木前副社長が大蔵省の松野証券局長に報告したところ、一部の顧客企業の損失の...全文を見る
○笠井亮君 どういうトラブルだったんですか。もう少し具体的に言ってください。
○笠井亮君 どんなトラブルかは承知していないという、そんな答弁じゃだめだと思うんです。  ここに、山一証券が平成九年十二月十一日、衆議院の予算委員長に出した、松永大臣に出したこの文書の中で、いわゆる飛ばし取引の受け皿となった相手先約十社の名称及び金額ということで、九一年当時、大...全文を見る
○笠井亮君 まさに裁判になっていないわけであります。つまり、山一の側が損失をかぶったからだと。要するに、違法な損失補てんまでやって簿外債務に持っていったということだと思うんです。  現実には松野局長の指導したとおりの結果になっているのじゃないですか。
○笠井亮君 当委員会の平成九年十一月二十七日、まさにこの問題も含めて審議が行われておりまして、行平参考人、前会長が出席をしてこの問題で答えております。  簿外債務の問題、「平成三年暮れのぎりぎりのところでいわゆる関係者、簡単に言えば主要閣僚ですけれども、」、閣僚ということなんで...全文を見る
○笠井亮君 簿外債務があった、それが問題の二千六百億円でありますが、大蔵省は山一の簿外債務問題について自主廃業の数日前に知ったと。局長は十一月十七日に知ったということで言われたわけであります。そして、九三年と九五年の検査のときには見逃してしまったと言いわけしております。  しか...全文を見る
○笠井亮君 あくまで知らなかったということでありますけれども、経過から見たら非常にはっきりしていると思うんですよ。  ちょっと加えて伺いたいんですが、これは証券取引等監視委員会でも調査をやっているし、そして捜査当局においても必要な捜査が行われていると想像しているということを言わ...全文を見る
○笠井亮君 大蔵大臣、こういう問題について、検事もされていたということも含めて、今は大蔵大臣でいらっしゃいますが、どういうようなことを感じていらっしゃいますか。どういうふうに対処なさるか、今の問題を聞いていらして。所見をお願いします。
○笠井亮君 捜査当局の問題は捜査当局、そして大蔵は大蔵としてきちっとこの問題はみずからの問題として解明をしないといけないというふうに思うわけであります。そして同時に、当事者である山一側と大蔵省の見解の食い違いがある、当事者から証言を聞かなければ真相を解明できない。まさに証人喚問が...全文を見る
02月04日第142回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮でございます。  きょうまで補正予算をめぐる極めて短期間の審議でございました。しかし、その中でも特に銀行支援の三十兆円計画をめぐって、それ自体の道理のなさということが明らかになってきております。しかも、国民の憤激を呼んでいる銀行、大蔵汚職との関連で...全文を見る
○笠井亮君 当日の会議録を見ましたので、そこで明確に言われていたことでありますけれども、見込まれる機構の財源で対処が困難な状況が発生した場合に検討する、そして今も、平成十年度末までに見直すと、こういうことを言われました。さまざまな状況ということも踏まえてと言われましたが、いわば公...全文を見る
○笠井亮君 さらに、これは事実関係ということで聞きます。  現在の保険料率、総額〇・〇八四%、一般保険料がそのうち〇・〇四八、それから特別保険料が〇・〇三六ということでありますけれども、この算出根拠というのはどういうものですか。
○笠井亮君 保険料収入全体は年間幾らですか。それから、そのうち特別保険料分は幾らになっていますか。
○笠井亮君 まさに機構の財源で対処が困難な状況にあって、また木津信用組合までの状況が今後五年間続くという現在の率の算出根拠が明らかに変わっている事態だと思うんですね。  そうなりますと、見直すという公約、このことから見て、私は保険料率を当然引き上げるべきじゃないかと思うんですけ...全文を見る
○笠井亮君 幾つかの理由を挙げましたけれども、中小の銀行は大変だということでありますが、米国の利益に対する保険料負担のピークは八%、日本の場合は九六年度、都市銀行でも三・八、全銀行ベースで五・二です。  都市銀行にもっと負担してもらってもいいではないか、今度の一連の汚職問題でも...全文を見る
○笠井亮君 そのとおり私は言いました。
○笠井亮君 これ、起こしたものです、私の。
○笠井亮君 終わります。
02月10日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第3号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮でございます。  北海道拓殖銀行と山一証券の破綻の問題は、政府の言っている金融システムの不安、この引き金になったものであります。これらの金融機関の乱脈経営によって不良債権が増大をして危機的な状況にあるときに、本来ならば検査で摘発して改善指導すべき大...全文を見る
○笠井亮君 東京地検による宮川検査室長の逮捕の際の被疑事実を見ますと、九五年の四月から九七年五月まで一連の金融機関から接待を受けていた容疑となっております。宮川室長はちょうどその間、今ありました九五年十一月の山一に対する検査の際に主任検査官として検査を行っていると。  そうしま...全文を見る
○笠井亮君 私、大蔵省から大蔵省大臣官房金融検査部がつくった証券会社に関する「検査資料の様式と作成要領」という膨大なものをもらいました。これは検査マニュアルというものでありますが、実際に金融検査部が証券会社を検査する際にこれをマニュアルにしながら、チェックリストが膨大な項目で、こ...全文を見る
○笠井亮君 それではちょっと具体的に聞いていきますけれども、いわゆるこの検査マニュアルの「様式と作成要領」の百三ページを見ますと純財産額を検査するということになっておりまして、その中に「簿外負債」、「簿外資産」という欄がございます。それを記入するようになっている。これは検査対象で...全文を見る
○笠井亮君 要するに記載がなかった、だから発見できなかったというふうなことであると思うんです。ということは、検査官が山一の虚偽報告によって発見できなかったのか、あるいは検査官がそれを承知の上であえて書かなかったのか。これは検査官側も書くことになっているわけですから、どちらかだと思...全文を見る
○笠井亮君 そうしますと、早急にこれを究明する必要があると思うんです。  この九十二ページを見ますと「内部管理」という項目があって、事故状況を会社が作成するとあります。その内容として、「証券事故明細表」、それから「顧客紛争明細」、こういうものを作成するというふうにあります。 ...全文を見る
○笠井亮君 把握できなかったということは記載がなかったということですね。  衆議院の大蔵委員会で参考人として答弁をされた松野元証券局長は、九一年当時に山一から飛ばし取引に関する相談があったということはお認めになりました。そして、証券事故という形でこれは処理するしかない、そうしな...全文を見る
○笠井亮君 要するに、そこは記載されていないんですね。
○笠井亮君 先ほどの答えというのは、されていないということですか。  そうしますと、証券事故として処理されていないということだから、松野元局長に言わせれば、まさに違法行為をやったということになると思うわけであります。これははっきりしていると思うんです。  長野証券局長は、この...全文を見る
○笠井亮君 トラブルがあったのは承知していながらどういうのか知らないとこの前答弁しておきながら、今のような形で私はそれ以上は関係ありませんということでは、これは私は本当に大蔵省に全体として真相を解明する気があるのかということを問われる問題だと思うんです。  今の流れからいけば、...全文を見る
○笠井亮君 長野局長は、後で私は伺いますが、引き継ぎの問題も含めて御自身がどうだったかということもこの前言われたわけでありますから、部外者じゃないんです。しかも、この証券の問題で証券局長を今されているわけでありますから、そういう点ではその問題は重大な問題だと私は思うんです。  ...全文を見る
○笠井亮君 これは一般的な話じゃないんですよ。参議院の予算委員会のときにもトラブルがあった、裁判になったかどうかということも含めて言ってきている問題であって、この問題は非常に具体的な問題だということははっきりしているわけであります。  当時、大和証券と東急百貨店との間でも山一同...全文を見る
○笠井亮君 そうしますと、検査課と業務課が、当然これは行政のルールですから、さまざまな案件について系統的にこういう飛ばし取引やその処理の問題については把握をしているんですね。
○笠井亮君 松野元局長が山一から相談を受けたことについて、検査課と業務課にはこの問題というのは伝わっていたんですか。それは確かめましたか。
○笠井亮君 そうしますと、松野元局長は、そういう性格の問題について、当時、九一年から二年にかけてその飛ばし取引の処理をめぐる問題について相談を受けたけれども、それについてはその担当のところには言わなかったということなんですか。その辺をもうちょっと明確に言ってください。
○笠井亮君 ということは、松野元局長は相談を受けたことをはっきり言われているわけですけれども、そういう飛ばし取引の処理をめぐる問題については担当部局の方は知らなかった。そうすると、松野元局長は御自分でそれは山一との関係ということで隠されていたと、こういうことになるんでしょうか。
○笠井亮君 何回やっても一般的な話と言うんですけれども、この前の参議院の質疑の中でも一般的な話じゃないということは非常にはっきりした問題だと思うんですよ。  しかも、先日の長野局長の御答弁では、「松野から私までの間に二人証券局長がおりますけれども、」、小川元局長と日高前局長だと...全文を見る
○笠井亮君 監視委員会自身もしっかりこれはやるべき問題だと思うんです。同時に、きのう本会議で総理の答弁を伺いながら、今後の捜査当局による解明に加えて、大蔵省においても、これらの金融機関に対する検査に問題がなかったかどうかを含めて事態の究明のための調査を行うと聞いておりますと、これ...全文を見る
○笠井亮君 これは大蔵、それから監視委員会自身がやるのは当然ですけれども、国会としても、この簿外債務の問題をめぐって今法案がそういうことを一つのきっかけにしながら出されているという中で、大蔵省が関知して事態の隠ぺいに手をかしていたという疑惑も深まっているわけでありますから、真相解...全文を見る
○笠井亮君 終わります。
02月12日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第4号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮でございます。  きょうは三人の参考人の方々、ありがとうございます。  岸参考人に伺いますけれども、先ほど金融、大蔵省の関係について厳しい叱責を受けたことについておわびしたいということがありました。私は法案の前提にかかわる問題で幾つか伺いたいと思...全文を見る
○笠井亮君 それは、局長あるいは審議官、どういう相手で何回ぐらい御経験がありますか。
○笠井亮君 先ほど対策をとられると、接待はよくないということを言われて四点言われましたけれども、私は、御自身の経験も含めて、やっぱりこの癒着という問題が大きく問題になっているので、これは徹底的にそれ自身実態を明らかにするということが、解明し、そしてきちっと今後していくということで...全文を見る
○笠井亮君 受け入れるという問題、これは主に大蔵省の側の要請なんですか、それとも銀行からの要請なんですか。
○笠井亮君 主として銀行からと。  大蔵省からもあるという場合があるんですか。
○笠井亮君 それ自身が大問題だと思うんですね。同時に、人材が必要ということですけれども、実際に天下り問題が今これだけ問題になって、そして癒着の問題も問題になっている、そういう中で信頼回復の道ということで言われるならば、実際に必要なんだということで人材を受け入れられる、しかし同時に...全文を見る
○笠井亮君 金融検査官が業界に天下りする、東京三菱にはないように私は承知しているんですが、そのことについては松永大蔵大臣も好ましくないということで答弁をしているんです。  そうしますと、人材というお話がありましたが、金融検査官というのを人材として銀行業界が必要とするということは...全文を見る
○笠井亮君 私は、そういうことでは本当に信頼を国民からから取ることはできない、回復することはできないというふうに率直に思いますので、そう申し上げておきたいと思います。  この際あわせて、癒着ということで問題になっておりますけれども、政党に対する政治献金の問題、特に自民党に対する...全文を見る
○笠井亮君 最後に、もう一問だけ伺いたいと思いますが、預金保険料の問題であります。  自民党の幹部の中からさえ銀行の一定の負担を求めるという声が出ていて、テレビでも自民党の加藤幹事長が特別保険料についてはその期間を二〇〇一年からその後も続けて集めるようなこともこれから考えるべき...全文を見る
○笠井亮君 今いろいろ言われましたが、おっしゃっているような立場そのままでいきますと、この三十兆円銀行支援策ということで国民は納得しないということがあると思いますので、時間が来ましたから終わりますが、そのことを申し上げておきたいと思います。  ありがとうございました。
02月13日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第5号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮でございます。  松野参考人に伺いたいと思います。  九一年の十二月に山一の三木副社長から飛ばしをめぐるトラブルの問題について相談を受けたということを衆議院でもおっしゃっておりますが、どこで相談をお受けになったのか。局長室ですね。
○笠井亮君 相手は三木副社長お一人だったということでありますけれども、大蔵省側はその当時の局長お一人だったんですか。
○笠井亮君 山一の三木副社長がわざわざ局長室まで相談に来るということは、私はよほど思い余ってのことがあったのじゃないかと思うんです。重要な話があったということだと思うんです。そう簡単に記憶から消えるということはないはずだと思うんですよね。どういう問題なのかを当然聞かれたと思います...全文を見る
○笠井亮君 私の質問に答えていただいていないんです。  トラブルをめぐる相談ということですけれども、いつ、どういうトラブルが発生したという話はそこで出なかったんですか。
○笠井亮君 トラブルの相手がだれだったかということも聞いておられませんか。
○笠井亮君 金額かど机ぐらいのトラブルかということも聞いていませんか。
○笠井亮君 どうして飛ばしの損失の処理が問題になったのか聞いたんだと思うんですよ。これは大事な問題なので、思い出してぜひ話していただきたいんですけれども。
○笠井亮君 飛ばしをめぐるトラブルの処理をめぐって相談に来たということで、副社長がわざわざ来たわけですね。そうしますと、私はどういう話だったかというのは聞くのが常識だと思うんですよ。中身は聞いていないということで、本当にこれは信じがたいことだと私は思うんです。  もう一度伺いま...全文を見る
○笠井亮君 山一の場合、そのトラブルの相手が東急百貨店で、二百六十四億円の飛ばし取引の損失の処理をめぐる問題だったということではないのですか。
○笠井亮君 当時、局長でいらっしゃったときに、飛ばしの問題は十分認識しておられたと思うんです。先ほどもお話がありました。  そうしますと、中身を聞かずに一般的にその対応について相談に乗ったということは全く信じがたいことであります。証券局長が相談を受けるのに、中身を知らずに相談に...全文を見る
○笠井亮君 その飛ばし取引をめぐる問題について関心を持って、そして監督する立場、指導する立場ならば、私は具体的に聞いて当然ではないかと思うんです。  トラブルというのは取引をめぐって損失が生じた事案だった。それ以外にトラブルがあったとは考えられないんじゃないですか。その点はどう...全文を見る
○笠井亮君 それでは伺いますけれども、飛ばしのトラブルの処理の問題で相談に来たと、山一側はこの問題をどうしたいということで相談を求めてきたんでしょうか。
○笠井亮君 次々飛ばすと、そして損失補てんする以外に道がないということで特別の相談に来たんじゃないんですか。
○笠井亮君 この問題、相談を受けて証券事故として処理しなければ損失補てんになって違法になるということを言われたということで答弁もされておりますが、私はそんな解釈は副社長を相手に言わなくても山一自体がもう知っているはずだと思うんですよ。山一証券には顧問弁護士もいるでしょう。それから...全文を見る
○笠井亮君 業界と意思疎通を図るという点ではさまざまなことでどういう形でやるかということはできるはずでありまして、わざわざそういう形で副社長がトラブルの処理について相談に来たということでありますから、これは具体的な問題なんですよ。  それを、相談を受けて担当の業務課にも伝えてい...全文を見る
○笠井亮君 ますます疑惑が深まるばかりだと。これは理事会の協議事項になっておりますけれども、証人喚問は不可欠だということを申し上げて終わります。
○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  田辺信用組合以降の一連の金融機関の破綻処理で、九八年度に預金保険機構から見込まれる資金援助額は計算してみますと九千五百億円、うち法改正で新設される特例業務勘定からの支出というのは、ほぼその半分の四千七百五十億円を計上している、仮置きしてい...全文を見る
○笠井亮君 その金利などをプラスしますと、大体仮置きとして幾らということになりますか。
○笠井亮君 来年度から二千七百五十億あるいは三千億程度の現金化ということであります。  それでは次に、法案の仕組みとして伺いますが、仮に七兆円の交付国債が底をつくという事態になった場合、そのロスの穴埋めにも政府保証分を使うと思うんですけれども、その政府保証というのをどういうタイ...全文を見る
○笠井亮君 今ちょっと質問の趣旨を御理解いただいていないのかもしれませんが、七兆円の交付国債が底をつくという場合だって仕組み上はあり得ると思うんです。その場合に、ロスの穴埋めにも政府保証分ということを使うんじゃないかと思うんですけれども、それについて政府保証をどういうタイミングで...全文を見る
○笠井亮君 仮に、法律の仕組みのことですから、そういうことになればその穴埋めにも使うということに仕組みとしてはなると思うんです。だから、そこのところはあり得ないと思っていますなんということじゃ話が通じないんだというふうに思うんです。  じゃ、それは引き続きまたやりますが、特例業...全文を見る
○笠井亮君 これは非常に重要な問題だと思うんですよ。二〇〇一年三月に特例業務勘定を締めた時点で負債を一般勘定に帰属させれば、その負債分というのは一般保険料で返していけばいいということになりますけれども、特例業務勘定をいろいろな状況の中で延長してその枠内で処理するとなりますと、これ...全文を見る
○笠井亮君 安定化のために十三兆円入れるといっても、そういう意味ではケース・バイ・ケース、義務づけるわけじゃないとなれば、これはもう銀行のいわば裁量次第ということで、もらえば後は何にたって使える、貸し渋り対策にしなくてもいいということでありまして、そういう点では重大問題だというこ...全文を見る
○笠井亮君 総理に伺いたいと思います。  金融システム安定化のためのということで政府が提案をしている三十兆の支援策の財源の問題でございます。十兆円という総額の交付国債の問題では、これはいわゆる内国債に含まれて、国の長期債務残高、広い意味での国債残高には加えるということであります...全文を見る
○笠井亮君 タイムスパンの問題、臨機応変ということですけれども、財政構造改革法では六年間ということで、相当厳しいことを毎年やらなきゃできないということで相当厳密な議論を政府の側もされていた。そういう中で、全部でないにしろ十兆円、今、総理は三十兆円と言われましたが、使っていく、そし...全文を見る
○笠井亮君 国債整理基金等で当面やりくりができるということであったとしても、それで足りない場合はどうするかということは、仕組みをつくるわけですから、当然考えなきゃいけないと思うんです。その場合に補正等で赤字国債を発行するということもあり得るのか、そういうことは想定されるのか、総理...全文を見る
○笠井亮君 社会保障費を見ますと、財政構造改革法の初年度となった九八年度予算案では当然増八千億円のうち五千億円以上も削減されたものが今出されているわけでありますが、財政構造改革法と矛盾しないように歳入歳出全般の努力をして適切な確保ということになりますと、今財政構造改革法があってキ...全文を見る
○笠井亮君 今十兆円の国債の財源の問題を伺いました。そして、二十兆円の政府保証の問題もあると、こういう仕組みをつくるわけでありまして、今お話を伺っていても、その負担が国民にしわ寄せされることがないんだというふうにはならない。やっぱり結局はそこのところに来るのではないかと、そういう...全文を見る
○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、預金保険法一部改正案及び金融機能安定化緊急措置法案に対して、反対の討論を行います。  両法案は、昨年秋以降の北海道拓殖銀行、山一証券を初め、一連の金融機関の破綻が相次ぎ、我が国金融機関の健全性が問われ、内外の信用が急速に低下したことを発端...全文を見る
02月16日第142回国会 参議院 本会議 第7号
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○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、預金保険法一部改正案及び金融機能安定化緊急措置法案に対して反対の討論を行います。  両法案は、北海道拓殖銀行、山一証券の破綻を引き金にした金融システム不安なるものへの対策だとして、三十兆円の公的資金、つまり国民の税金を投入しようとするもの...全文を見る
03月11日第142回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第4号
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○笠井亮君 アジアの通貨危機の問題に関連して、二点ほど発言したいと思うんです。  先ほど馳委員が発言の最後のところで、IMFに頼らない域内の緊急援助資全体制の確立ということも提起されたわけですけれども、私もその部分は大変興味深く聞いていたんです。  今回のアジア通貨危機への対...全文を見る
03月12日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第7号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  ついに大銀行の贈賄工作が中央銀行にまで及ぶということで、非常に事態の深刻さが明らかになっている中でございます。金融業界と大蔵、それから日銀、この間でのいわば腐った底なしの関係ということで、今、国民の怒りは心頭に発しております。海外の不信も...全文を見る
○笠井亮君 最終的にちゃんとしたものを出すのは当然だと思うんです。  この間の経過を見ますと、検察の調べとかあるいはマスコミを通じて次々と国民は驚くべき事態を知るわけでございますが、肝心の大蔵省は、今、調査中であります、完全なものができてから、充実してからということでは国民は納...全文を見る
○笠井亮君 被疑事実の後、この間山一からの接待を受けていたということも実際に明らかになってきているわけでありまして、大臣、私はそういうことをおっしゃっているのではだめだと思うんですよ。相手方から接待を受けて癒着の疑いがある幹部職員が依然としてその職に一カ月近くついていて、その中で...全文を見る
○笠井亮君 私は、今説明をいただきましたけれども、詭弁だと思うんですよね。それは組織ですから集団的にきちっと点検されチェックされるのは当然でありますけれども、実際に現場で検査に当たる個々の職員、しかもその中で一定の責任を持っているような職員が接待漬けで癒着をしていて、その集まりが...全文を見る
○笠井亮君 本省から、それからその他の方も含めて基本的には大蔵省と国税庁という関係ですね。  じゃ、新たに検査官を配置する時点で、大蔵省から独立した機関ということでつくったわけですから、やはり公正性あるいは検査に当たってもきちっとやるということはきちっとされなきゃいけないとなり...全文を見る
○笠井亮君 これはまさに今後の問題でもあるわけであります。不十分であったということ、それ自体が問題だというのをお認めになったわけですけれども、今度金融監督庁が設置されます。そうしますと、それに当たってはこれまた直ちに問題となってくる最小限の措置だと思うんです。検査・監督機関と銀行...全文を見る
○笠井亮君 私は、こういうこと一つ一つについて明らかになった段階できちっと手を打つ、そして今後の教訓にもしていくということを一つ一つやっていくことこそ、目に見えた形でという大臣の所信もあったわけですけれども、まさに今、現時点で大蔵大臣に課せられた一番の仕事ではないかと思うんです。...全文を見る
○笠井亮君 内部調査をやるだけじゃなくて、実質的な成果を目に見える形で刻々やっぱり手を打てということを私は申し上げたわけでありまして、橋本首相は、大蔵大臣起用に際して、調査する厳しさが必要だということを考えて決めたというふうに言われたわけであります。腐敗追及への厳しさもなくて、身...全文を見る
○笠井亮君 この間、日本はIMF主導によるタイ、インドネシア、韓国ということでの支援策に加わってきたわけでありますけれども、これらの国々に対する昨年夏以降の国際金融支援というのを見ますと、その規模は急速に大きくなってきているということが言えると思うんです。  その中で日本につい...全文を見る
○笠井亮君 いずれにしても、公的な資金であることは間違いないわけでありまして、私は、そういう支援を行うならば相手の国からも喜ばれる、その国の自主的な、自立的な経済発展にも本当の意味で役立つものになるようにすべきだというのは当然だと思うんです。  ところが、IMFは支援策というこ...全文を見る
○笠井亮君 修正がされているというのは私も承知しているんですけれども、やはり基本的にはコンディショナリティーの問題でいえば、これは旧来と同様の処方せんという延長にまだあるというところで、過去においてもということですけれども、これからの問題としてはこれはこの程度の問題ではだめだとい...全文を見る
○笠井亮君 終わります。
○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、国際通貨基金に対する増資法案につきまして反対の討論を行います。  本法案は、IMFの第十一次増資に伴い、我が国が約五十一億SDR、八千七百億円の増資を行おうというものです。  IMFは最大の出資国であるアメリカ主導の運営が行われており、...全文を見る
03月27日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第10号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮でございます。  大臣にもいっぱい今伺いたいことはあるんですけれども、きょうは法案に即してやらせていただきます。  電子データの保存の問題でございますが、紙の保存コストあるいは紙への出力費用の削減などによる納税者の負担軽減には一定の評価といいます...全文を見る
○笠井亮君 その上で、先ほど省令の話がありましたけれども、真実性の確保とか、それから可視性の確保ということで必要な機器と運用要員を納税者側の負担で用意することが要件ということで定めていくという話がありました。  日進月歩、それから秒単位という話がありましたけれども、まさに保存期...全文を見る
○笠井亮君 今、最後に答弁されたことの関連なんですけれども、先ほども御議論ありましたけれども、取り消しという場合と、それから納税者の側でやってみてどうもこれはうまくいかぬなと、やめたいなということも場合によってはあると思うんですね。その両方があると思うんですけれども、やめたりある...全文を見る
○笠井亮君 要するに、今の問題では取り消された時点から以降は紙で保存すればいいということでいいわけですね。
○笠井亮君 あと関税の問題ですけれども、先ほどありました蒸留酒の関税の引き下げと相まって酒税法改正によるしょうちゅうの税率アップの前倒しの問題であります。  昨年三月二十一日の当委員会で薄井前局長がしょうちゅうの税率アップについて、「これだけ大きな税率の引き上げということは他に...全文を見る
○笠井亮君 終わります。
○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、関税定率法等の一部を改正する法律案について反対の討論を行います。  本法案は、ウイスキー等の蒸留酒の関税引き下げ、撤廃の前倒しを行い、厳しい状況にあるしょうちゅう乙類業者等を一層の苦境に追い込むものです。  また、石油関係の関税の還付制...全文を見る
○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  住専法が二次損失に公的資金を投入するスキームになっている中で、国民に二次負担をかけないようにということで中坊社長初め住管機構が懸命に回収を図っておられるということは私も承知しておりますし、先ほど来大変な御苦労があるということを伺ったところ...全文を見る
○笠井亮君 二次ロスが、二次損失が出た場合に対応するためにということで住専法の九条で金融機関が一兆円の拠出をして金融安定化拠出基金がつくられた。これは預金保険機構の中につくられたということでありますけれども、そのうちの九千億円を運用してロスが出た場合に備えるということとされており...全文を見る
○笠井亮君 住専法では、元本を割った場合、預金保険機構の一般勘定から繰り入れるということに規定はなっていて、九千億円の元本は結局減らさないということになっていると思うんです。これは母体行などの貸付債権者であった金融機関の負担を結局その分減らすということになってしまうんじゃないかと...全文を見る
○笠井亮君 食い込むとその分が結局母体行などの負担を減らすことに最終的にならないかということなんです。
○笠井亮君 そういうことになるんですか。
○笠井亮君 わかりました。  中坊社長に伺いたいと思うんですけれども、先ほど責任追及の問題がございましたが、住専法の審議のときに、住専各社が住管機構に対して貸付債権等を譲り渡した後は清算されて消滅してしまうということなので、それ以降も責任追及するためには貸付債権だけじゃなくて損...全文を見る
○笠井亮君 先ほどから責任追及の話がありましたけれども、実際に住専経営者や母体行への経営責任の問題、特に損害賠償請求についてはどの程度行われたのか、それから今後の見通しといいますか、なかなかお答えが難しいところがあるかもしれませんが、実際にどの程度請求が行われているのか、今後の見...全文を見る
○笠井亮君 終わります。
○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、住専の債権債務処理促進に関する特別措置法の一部改正案に対する反対の討論を行います。  今回の改正内容は、住宅金融債権管理機構が住専各社から譲り受けた債権回収の促進を図るためとして、回収益を二次損失への補助金と相殺するようにし、また譲り受け...全文を見る
03月31日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第11号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  今回の税制改正は、御議論がありましたけれども、法人税の改正を初めとして土地税制その他、非常に大きな改正となっているということだと思うんです。  こういう大きな改正をやる場合には、当然改革の理念というのが求められると思うわけです。これまで...全文を見る
○笠井亮君 全体を貫く理念といいますかこういう考えで全体を進めるんだというのが伺っても端的にわからないんです。  今回の税制改革に当たっては、趣旨説明でもありましたし、それから先ほど来の局長の御答弁でも経済社会の変化だとかあるいは最近の経済情勢を踏まえつつということで、どうも状...全文を見る
○笠井亮君 状況に適応して、変化に適応して必要なことをやるということ自体について私は否定するわけじゃないんですけれども、しかし当面当面ということで見て、やっぱり大事な税の理念というのがあいまいになる、あるいはどういうものかというのがすぱっと出てこないということになりますと、これは...全文を見る
○笠井亮君 今回、今御説明があったような引き下げの局面ということで、その局面でいえば合わせて八・八%ぐらい下がったのかなと思うんですけれども、私はその特徴というのが二つあると思って見ているんです。一つは、いわば財政の再建がうたわれている中であえて行われていることと、それからもう一...全文を見る
○笠井亮君 税を改正するということでその時々の理由づけがされたのは承知しているんですけれども、十年間という期間をとって数字を追ってみると、結果としてはやはり私が申し上げたような形で賄われているというふうに数字的にははっきり出てくる、これは冷厳な数字で見ますとそうなりますので、こじ...全文を見る
○笠井亮君 それでなくても、いわゆる要調整額の穴埋めというのはそのための財源対策が要るというところに、ネットということですけれども、状況の変化があったとしても一兆円ということに単純に計算すればなるということになれば、これはなかなか大変な額だというふうに思うんです。  それだけじ...全文を見る
○笠井亮君 今御説明いただきましたけれども、私は、法人税を一層引き下げていくということになりますと、先ほど現在でも七年後にはネットで一兆円ということでありますから、一兆円という規模で財源が不足するという可能性も否定できないということはあると思うんですね。  そういう中で、税調の...全文を見る
○笠井亮君 次に私が伺っておきたいのは公債特例法の問題に関連したことですけれども、今、景気対策と財革法の関係の議論が盛んに行われております。松永大蔵大臣は、衆議院の三月十九日だと思うんですが、御答弁の中で、二〇〇三年度までに財革法の目標を達成するということは大変難しい、しかし少な...全文を見る
○笠井亮君 御答弁を伺っておりまして、大蔵大臣の立場もおありだと思いますけれども、この金融二法の問題といい、前大臣もそうなんですけれども、昨年あたりからどうも与党に任せきりという感じを持たざるを得ないようなことがあるんです。大蔵大臣としてのイニシアチブというのはどうなっているのか...全文を見る
○笠井亮君 この問題は重要な問題ですのでさらにいろんな場で引き続き議論をしていきたいと思います。  ありがとうございました。
○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、法人税法等改正案、租税特別措置法等改正案及び平成十年度特例公債発行法案に対して反対の討論を行います。  まず、法人税法改正案についてであります。  本改正案は、引当金の縮減、廃止等課税ベースの見直しと引きかえに、法人税の基本税率を戦後最...全文を見る
04月01日第142回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  カレンダーは変わりまして、四月になりました。しかし、国内総生産、GDPは二十三年ぶりにマイナス成長、完全失業率は三・六%、二百四十六万人であります。企業倒産も負債額で過去最悪、百貨店、スーパーとも売上高は昨年四月以来連続大幅減、ほとんどす...全文を見る
○笠井亮君 私は、そういうことをおっしゃっても国民は納得しないと思うんです。  先ほど午前中の質疑で、経企庁長官は、十六兆円の与党の総合経済対策について、これは適切だ、重く受けとめて今後考えていきたいということも言われました。総理が今言われたように片手で予算案の早期成立を求めな...全文を見る
○笠井亮君 五十八万社。その額は相当な額に上ると思うんです。しかも、中小企業の六四%は赤字法人。だが、売り上げが三千万を超える限り消費税の納税義務がある。    〔委員長退席、理事岡部三郎君着席〕 中小業者にとっては、経営は赤字でも、価格に転嫁していなくても消費税を課税されて...全文を見る
○笠井亮君 そういう中で、結局、転嫁できない消費税分をやりくりしようと思えば、企業の売り上げから仕入れなどを差し引いた額、付加価値というふうに言われておりますけれども、このかなりを占める従業員の給与を今度はカットせざるを得ないということだと思うんです。  その点で、この付加価値...全文を見る
○笠井亮君 結局、転嫁できない場合に、そして大変な状況になった場合にどこから出してくるかということになるのですよ。  その付加価値の中で、やりくりして削れる部分というのはどこですか。
○笠井亮君 要するに、そういう中で転嫁もできない、そういう場合にどうするかということが今問題になっているわけです。  そういう点で、その付加価値の部分で、転嫁できないときにやりくりが困っていてどうするかということを今聞いているわけですから、質問に答えてください。付加価値のうちで...全文を見る
○笠井亮君 何回言っても質問に答えないですから私が言いますけれども、転嫁できない場合にどうするかということで、企業が本当に苦労して削り削りどうやられるかということになるわけです、経営していこうと思えば。  そのときに、付加価値の中で、今項目が挙がりました。五〇%は従業員給与、そ...全文を見る
○笠井亮君 先行減税ということも言われましたけれども、先行減税、所得税減税あるいは消費税、ネットでサラリーマンの九割は差し引き増税であります。減税に財源は必要ですけれども、それを消費税分で充てる、減税のために増税するというのはおかしい。  高齢化社会、将来のことを言われました。...全文を見る
○笠井亮君 六十一兆余りということで言われました。つまり、国民にとってみれば一人当たり約五十万円、四人家族でいくと約二百万円ということになって、この九年間に消費税を払ってきたことになる。そのうち二%の増税でどうか。総務庁のことし一月の家計調査、これも拝見しました。これを見ますと、...全文を見る
○笠井亮君 将来の福祉社会に向けて、活力、活性化につながる、それが消費税だということを言われましたけれども、九年間、十年目に立って、国民が今活力ある、そして福祉に展望が見えるなんてことをだれが思っていますか。  グローバルスタンダードのことを言われました、諸外国に比べてと。そん...全文を見る
○笠井亮君 方向違いと思っているのはあなたぐらいじゃないですか。全く九兆円の国民負担増がどんな衝撃を与えているか、長官も総理もちょっと町に出てみてください。消費税増税に対する怒りはすごいですよ。実際体験していただきたいと思うわけであります。  そして、先ほどの発言ですけれども、...全文を見る
○笠井亮君 私、今の長官の答弁は本当に暗記できるぐらいに何回も伺いました。  不況をもたらした責任を本当にお認めになろうとしない、今の橋本内閣の姿勢を本当に端的に示しているんじゃないかと私は思うんです。消費税増税がこの不況の引き金になって今日の事態の大きな要因になった。これはも...全文を見る
○笠井亮君 一万円で、しかも一回限りというものであります。もらえない人もいる。二十万円の買い物をして消費税が一万円ですから。高齢者世帯でも可処分所得を見ますと二百九十二万円ほどあるわけです。年間で二十万で暮らせる人はいないわけですから、増税による負担増というのははるかに大きいとい...全文を見る
○笠井亮君 バブルのツケだとかいろんなことを言われました。しかし私は、今の不況をこんなに深刻にしているその根本の要因、そしてその引き金となった問題をきちっと責任を明らかにして改めないと、ベンチャー企業の問題とかいろいろ言われましたけれども、そういう周辺をやってもこれは確実な景気対...全文を見る
○笠井亮君 一言申し上げます。  政府の税調専門委員の神野直彦東大教授も、「景気刺激効果を期待するのであれば、消費税をダウンするしかない。一時的にも消費税率を下げれば、大きな消費拡大効果が出ると思います。」、まさにそういうことで、税調の専門委員も消費税減税の必要性を言われている...全文を見る
04月02日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第12号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮でございます。  今回の郵便貯金法の改正案についてですけれども、この中では九〇年に新設をされました郵便貯金の金融自由化対策資金、これで保有している国債等について、みずから債券貸付運用を直接実施していたものを信託銀行等への信託をして運用できるようにす...全文を見る
○笠井亮君 運用の実態というのが今お答えにはなかったように思うんですけれども。
○笠井亮君 今回の改正は、自主運用に際しては民間金融市場に与える影響にも十分な配慮を行って、市場原理に則した運用をする、こういう形で九七年の十一月でしたか、資金運用審議会懇談会の取りまとめを受けたものと私は承知をしております。また、昨年十二月の行革会議の最終報告、そして今国会に提...全文を見る
○笠井亮君 要するに、優先権はあるのかということについてはどうですか。それはあるわけですね。
○笠井亮君 国民の郵便貯金という公的資金については安全、確実な運用というのが基本だということだと思うんです。ところが、この債券取引の自由化で日本版のいわばレポ市場と言われておりますが、これは債券を貸借する取引から債券と資金を交換する短期の金融市場に変化をして、現物取引、先物取引、...全文を見る
○笠井亮君 きょうの新聞でも、先ほどありましたけれども、郵貯の純増が二倍ということで、新聞の見出しでも金融不安の中でふえたということがありました。やっぱり郵便局をなくしちゃいけない、そういう気持ちを多くの国民が持っている、そういうことだと思うんです。  それで、まさにそういう中...全文を見る
○笠井亮君 今回の郵貯法、それから簡保の資金運用法の改正ですけれども、二〇〇一年に向けた金融ビッグバンに備えて、いつでも機動的に先物外国為替取引を行えるように条件整備をするという意味を持っているんだと私は理解をしております。  郵政省は、外国債を満期まで保有することを基本として...全文を見る
○笠井亮君 今御答弁を伺っていて、危険はないということを断言されるわけですけれども、私は、この金融ビッグバンというのが相当大きな規模でやられるわけですから、そういう中でこの今拝見しているような法律案の中身を見ましても、これはないというふうに断言できる状況じゃないというふうに思うん...全文を見る
○笠井亮君 それはもう確認しましたね。
○笠井亮君 終わります。
○笠井亮君 私は、日本共産党を代表し、議題となっております四法案のうち郵便貯金法改正案及び簡易生命保険積立金運用法の改正案に対して反対の討論を行います。  第一に、郵貯法改正案に反対する理由は、今回の改正によって大銀行や大企業の利益追求のための投機の場に郵便貯金が保有する大量の...全文を見る
04月03日第142回国会 参議院 予算委員会 第15号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  先ほど来の審議を通じて、ますます疑惑が深まっているというふうに思います。  午前中、白井参考人が、九二年一月の山一と東急とのトラブルの違法処理について、当時の三木副社長と確認をして、松野・三木会談の結果、局長が了承していると受けとめて処...全文を見る
○笠井亮君 国会に物理的に拘束されていた、これはまたひとつわかります。しかし、局長が鉛筆なめなめ法案の一文一文書いたわけじゃありませんね。しかも、一月にその重要な会談があった。その直後、二月というのはそれがどうなったかということが非常に気になった時期だったはずであります。  忙...全文を見る
○笠井亮君 好ましくない、褒められた話ではない、こういうことです。それから、先ほどはこういう問題で違法な面が潜みやすい、とりわけ海外はということも言われていました。まさにそういうことで報告したと。  ところが、その報告を受けた松野参考人は、そういうアイデアがあるということをあえ...全文を見る
○笠井亮君 証券局長が四大証券の幹部から相談を受けて、真ん中ぐらいの立場なんという、そういう相談の乗り方あるんですか。ありっこないですね、こんなのは。真ん中ぐらいなんということでどっちともとれる。そして、三木副社長は、現実にそれを聞いて安心してこれはやってもいいなということで違法...全文を見る
○笠井亮君 私は信じられませんね。堀田参考人も問題を知りながら容認をして、そして関与をしてきたとすれば、これは今、証券取引等監視委員会の事務局長としてあるまじき過去を持ち続けてきたことになります。  松野参考人に伺いますが、先ほどトラブルについての情報をだれから聞いたかわからな...全文を見る
○笠井亮君 局長は副社長の相談に乗りながら、その後、結果について報告を聞いていない、担当の業務課長は最近まで知らなかった。どこも三百億円もの処理却下についてつかんでいないということだとしたら、大蔵省は全く無責任だと言われても当然でありますし、私はそんなことはあり得ないと思うんです...全文を見る
○笠井亮君 じゃ、一体どこに引き継いだか、どこにこの問題が、大蔵省に相談を受けながらちゃんと処理されたことが記録されているか。この問題は極めて重大だし、何もなかったらずさんきわまるという事態だと思うんです。そういうようなことを見ますと、局長を初め業務課長を含めて局ぐるみ、全体で隠...全文を見る
04月07日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第13号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  本予算の審議に当たって、繰り返しその前提問題ということで一連の大蔵不祥事の問題を取り上げてまいりまして、当委員会でも問題になってまいりました。  大蔵大臣は、就任後、繰り返し答弁の中で四月をめどにということも言われながら、内部調査の結果...全文を見る
○笠井亮君 全体についてかなり広範にということは全員が基本的に裏づけ調査の対象だということでいいですか。
○笠井亮君 予算委員会の答弁では官房長はほぼ全員、ほとんどが接待を受けているということも言われたわけでありまして、私は、裏づけと言うならばこの際全員について裏をきちっととるということこそ信憑性の確認とか処分の公平性からいっても必要なことだというふうに思うわけでございまして、その点...全文を見る
○笠井亮君 自己申告はもう二月の初めぐらいからやって大体そろっていて、三月下旬からようやく相手方に対して当たり始めたと、そしてまだそれがそろっていないからということなんですけれども、大臣、まだ時間がかかるということで相当時間がもうたっちゃっているんですね。  それで、毎日新聞が...全文を見る
○笠井亮君 調査も大変だと思いますけれども、調査が終わったところで、さあこれから基準を考えますということではこれまたさらに先に延びちゃうわけでありまして、そういう点では一刻も早く基準づくり、厳格な対処の基準という物差しが必要だということだと思うんです。  大臣、それはよろしいで...全文を見る
○笠井亮君 反論云々と言われると困っちゃうんですけれども、もう二カ月以上たっているわけですよ。国民はまだかと思っているということがあるわけですから、そういうことは重く受けとめなければいけないというふうに思うわけであります。  関連して伺いたいんですけれども、幹部職員などの接待漬...全文を見る
○笠井亮君 いつごろまでに具体化されるおつもりかという決意をお願いしたいんです。今おっしゃったのは私もそのとおりだと思うんです。
○笠井亮君 税務行政を知るならばもっと第一線でやればいいというのも、さっき意見を紹介されましたが、そのとおりだと思うんです。そして、若干年齢を引き上げたところで、これはそういう人事のシステム、コースができていて、最後は天下りまでということでできていれば、これは二十八歳を若干上げた...全文を見る
○笠井亮君 お送りしてお届けしてありますので、届いていないとしたら大蔵省はどうなっているのかということになりますね。  若干御紹介しますけれども、横浜市の兄会社社長の方の相談でございます。  この方が社長をしていた会社がかつて設備投資資金ということでさくら銀行など三つの金融機...全文を見る
○笠井亮君 はい。
○笠井亮君 本人は調停をしながら返すということをきちっと言っているにもかかわらず、銀行があえて競売だということで打ってきているということでありまして、この方の奥様も罪もない一生懸命人生を歩んできた私どもに対してなぜ銀行はこのようなひどい仕打ちをするんでしょうか、私ども老夫婦は生き...全文を見る
○笠井亮君 きちっとした対応を求めて、終わります。
04月08日第142回国会 参議院 予算委員会 第17号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  総理はことし年頭の記者会見で、編成を終えた九八年度予算について、現下の経済情勢、金融情勢というものを考えていただいたときに、財政構造改革法成立後初めての予算としてもしかるべき減額を達成することができたと私は思っています、十年度予算は財政健...全文を見る
○笠井亮君 総理は衆参の予算審議の中で、今じゃなくて、今ということはまた後で伺いますが、景気対策にとって本予算案は最善のものだから一日も早く成立をと繰り返し言っていらっしゃったこと、これは間違いありませんね。
○笠井亮君 使っていらっしゃる。
○笠井亮君 質疑の中で使っていらっしゃった。これはそのとおりですね。  日銀が二日に発表した三月の短観の結果ということで先ほどありました。景況感のすべての指標が劇的に悪化をして、そして九八年度設備投資計画も前年度比で四・三%減となったと。この冷厳な事実は、個人消費の低迷と相まっ...全文を見る
○笠井亮君 総理の発言、答弁は重いんですよ。最善と言われた、そして一日も早く、これは会議録にはっきり書いてあります。それに立って、我々はその答弁を受けて審議をしているわけであります。  それでは伺いますが、先ほど御答弁の中で、最善ではない、最良とは言わない、土台がしっかりしてい...全文を見る
○笠井亮君 それでは伺いますけれども、参議院の予算審議中に政府・与党が打ち出したのは、これももう明らかになっていることでありますけれども、景気対策を目玉にしてつくって、そしてこれを通すことが景気のためだと言われてきたこの予算そのものについては一切手をつけずに、その一方で専ら従来型...全文を見る
○笠井亮君 それがあったらまた大変なことであります、具体的に今の時点で言及すると。  しかも、予算が通ったらすぐということで出すのであれば、これはまた同じことだと思うんですよ。総理は、臨機応変とかという形で、そしてその時点で判断をするというふうに言われますけれども、要するに行き...全文を見る
○笠井亮君 財政構造改革会議を開いて検討したいということまで国会答弁で、ここで言われた、そのことについて報告する必要がないなんてことは、これはあり得ないですよ。だって、景気対策を議論してそういうことを言われて、そこで検討すると言われたわけですから、それは重大な問題ですよ。
○笠井亮君 予算審議中は本音を言わずに、終わったら何をやってもいい、こういうことにはなりませんよ。四カ月余り前に我が党を初め野党の反対を押し切ってつくったばかりの財革法をみずから改正するということになれば、これは橋本内閣の財政構造改革路線の破綻をみずから証明することになります。 ...全文を見る
○笠井亮君 これだけ重大な問題で、報じられたことについて心外だという一言で済ますなんということでは私は済まないと思うんですよ、これは。全く心外であります。  これだけ破綻がはっきりしたのに、橋本総理は責任をとろうとしない。六日の集中審議で、総理は、参議院選挙で国民の審判を受ける...全文を見る
○笠井亮君 景気対策の上からも私は内閣の退陣と国会解散が必要だ、深刻な不況から国民生活を守るために、消費税三%への引き下げ、中小企業の経営を守るための具体的な対応策、財革法の撤廃と社会保障制度の改悪中止など、きちっとした対策をとることこそ必要だということを最後に述べて、質問にした...全文を見る
04月15日第142回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第5号
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○笠井亮君 昨年十月以来、大変に忙しい中で十一回にもわたって議論を重ねられてこういう形で最終報告をまとめられたということで、小委員長初め小委員の方々に敬意を表したいと思います。  特に、ODAのあり方あるいは国会の関与強化ということで、それを軸にしながら議論がされたということで...全文を見る
04月20日第142回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第6号
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○笠井亮君 三年間ということで、アジア太平洋地域の安定と日本の役割ということでさまざまな立場の参考人の御意見を伺いながら、そして多角的な意見交換もやってきて、私も充実した調査会の調査に参加することができたということを感じております。特にアジア経済の問題ということで、ある意味ではこ...全文を見る
05月07日第142回国会 参議院 予算委員会 第19号
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○笠井亮君 今般の内部調査に基づく処分ということで、これは国民の目から見たら甘い、遅いという批判は私は当然だと思うんです。それでも、今回の結果を見ますと長野前証券局長を初め幹部職員を含めて処分者が百名を超えるということで、これは大蔵省と金融業界との癒着がいかに構造的なものであり、...全文を見る
○笠井亮君 調査でわかってきたとおっしゃったけれども、私は何もわかっていないと思うんです。倫理規程を出された後も依然として接待があるという事実があったわけですね。ありました。私はその程度の調査と処分ということだと思うんです。  長野前証券局長が、財政・金融委員会の答弁で、接待を...全文を見る
○笠井亮君 前じゃないです。それはこの倫理規程以降もそうなんですから、そういう事実があるわけですから。  そして、大蔵省みずからが先ほど来、四点の考え方、処分についての基本的考え方と言われましたけれども、そういうことを基準にすること自体が、私は接待に応じることが組織的な仕事の一...全文を見る
○笠井亮君 処分した前局長のことをかばうことはないんですよ。  それから、今行政のあり方についても見直していくんだと言われましたけれども、前提として、行政がこの接待によってゆがめられていた、調査によって改めて明らかになった、こういう御認識ですね、そこは。
○笠井亮君 そういう認識では本当に対策は打てないと思うんです。  大体、倫理規程発出後にも接待を受けた、そういうことについての悪質さということをどう見ているのかということが改めて厳しく問われるわけでありまして、そこまで根が深い。  改めて伺いますけれども、大臣、接待によって疑...全文を見る
○笠井亮君 何のために接待をされているというふうに認識されているかと聞いているんです。
○笠井亮君 そうです、接待についての。
○笠井亮君 そうなると、極めてこれは重大なわけですよ。おっしゃったとおり、企業の側とすれば企業献金同様に見返りがある。そのことによっていい情報を得るということはまさに見返りでありますから、見返りを求めない接待などあり得ないわけであります。銀行は金が余っている、だから毎日大変な大蔵...全文を見る
○笠井亮君 接待する側の意図は先ほどおっしゃったようなことがある。そうすると、そういうこともわかって接待を受けていた。それだけではない。接待する側は今接待をしておけばいずれ将来ちゃんとそういうことで見返りが来るかもしれないということを含めてやっていて、そういう点では、大蔵ではだれ...全文を見る
○笠井亮君 私は認識を伺ったので、これまではということで言われましたから、これまでそうだったということを認められたんだというふうに私は受けとめます。  今後はオープンにすると言っても、これまでについての徹底した解明抜きに、この程度の調査結果の発表で、相手方のこともあると。まさに...全文を見る
○笠井亮君 一言だけ言わせてください。  これは大臣が就任された経過を見ても、まさにきちっと内部調査をやるということでなられたわけで、そして処分をきちっとやって厳正に対処するとおっしゃって、総理もそうやって任命されたんです。まさに適格性にもかかわる問題であります。悪いように悪い...全文を見る
05月21日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第16号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  今回の法案は膨大な内容ですのでたくさん議論すべき問題があるということで、具体的問題はじっくりとまた改めてということで、きょうは限られた時間で総論的に伺いたいと思います。  今、大臣が言われたように、政府は、今回の金融システムの改革法案を...全文を見る
○笠井亮君 待ったなしたと今まであたかも鎖国状態に日本の金融があったみたいに言われると困るんですけれども、そういうことじゃないと思うんです。私は、外国もやるから日本もやるというのじゃなくて、日本の金融に改革が必要とされている日本の金融の問題というのがあって、そしてそれが解決される...全文を見る
○笠井亮君 具体的にやられている不良債権の処理というのは、やり方はどうするかは別として、これはきちっと解決するということは当然あると思うんですよ。ただ私は、現象的にと言うと語弊があるかもしれませんが、そういう問題を結局外科的手術というか、外からもいろんなことでやって手術するという...全文を見る
○笠井亮君 いろいろ言われましたけれども、おっしゃっているのを伺いますと、結局市場に任せていくことによってそういう問題も正されていくということになるのかなと思うんですけれども、ちょっとそこのところは大いに議論していかないといけない問題だと思うんです。  私は、金融に対する信頼を...全文を見る
○笠井亮君 今はお答えが直接的じゃなかったような気もするんですが、やはり大いなる矛盾というか世界に通用しないような異常はそのままにしながら、それから銀行と大蔵・日銀幹部職員の癒着もしかりですけれども、そういう意味ではフェアともほど遠い状況もあると。結局、残るのはフリーというのが残...全文を見る
05月26日第142回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第4号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  当委員会で財政構造改革法案の審議をしたのはわずか六カ月前、半年前でありました。十一月十日の総括質疑で私もこの場で質問をいたしまして、この法案の問題について、この法律の枠を超えた予算を出さなきゃいけないときにどうするのか、改正なんじゃないか...全文を見る
○笠井亮君 今、二〇〇五年までやってどういう展望が、社会が開けるのかということを伺ったんですけれども、それについてはお答えいただけなかったように思うんです。しかし、ただいま総理がお問いかけがなかったですがということでお答えいただきました。ではこれで本当に大丈夫なのかということにつ...全文を見る
○笠井亮君 昨年から三回目ということであります。  これまでこの試算というのは大体年一回、予算審議の際に大蔵省から出していたものでありますけれども、半年間に三回というのはそれ自体が極めて異例なことを示していると私は思います。どうしてこんなことになったんですか。
○笠井亮君 要するに、見通しが甘くて狂った、こういうことでありまして、そのはっきりした証拠だと思うんです。それをはっきり認めていただきたいと思うんです。  半年間にいろんな変化があったとは言われながらも三回ですから、これで二〇〇五年の最終年限までにどうなるのかというのは私は非常...全文を見る
○笠井亮君 二年間延長しても大変な努力と言われるほどぎりぎりのへ余裕というよりは大変なそういうやりくりが求められている、そういうことで理解してよろしいわけですね。
○笠井亮君 半年前にも同じような御答弁を、当時は松永大蔵大臣ではありませんが、前大臣初め閣僚の皆さんから伺ったわけでありますけれども、要するに必ずやれるということではないんですね、これは。
○笠井亮君 やらなきゃならないと。そうしますと、幾つか問題があるんですけれども、この試算の大前提の一つが歳入の問題であり、なかんずく税収だと思うんです。ところが、それ自体この試算の前提となる問題でありますけれども、どこに根拠があるのかというふうに私は拝見して思わざるを得ないと思う...全文を見る
○笠井亮君 つまり、この試算で言われている五十六兆二千億円ということをやり切るためには、四、五月で十五兆円なくちゃだめだ、そういうことになりますね。
○笠井亮君 三割、要するに十五兆円ということになるわけです。これは今の景気では大変なことであります。ちなみに、消費税率アップの駆け込み需要があった八年度でさえ、その辺を反映しての四、五月の税収というのは十二兆円だったと思うんです。昨年度は石油ショック以来二十三年ぶりにマイナス成長...全文を見る
○笠井亮君 大変に楽観的だと思うんですね。去年四、五月が十二兆ということで、ことしは十五兆円やらなきゃいけないということになりますと、景気は悪くなっているわけですから大変なことだと思うんですよ。三月期決算を注視していくと言われました。しかし、東証一部上場の企業の三月期決算が四年ぶ...全文を見る
○笠井亮君 幾ら注視して期待をされても、経済はそうなっていないんですから、これはそもそも試算の前提自体がもう最初からできない相談になっているんじゃないかと言わざるを得ないと思うんですよ。  しかも、税収そのものを見ますと、バブルの時期というかその最後のころになりますか、九〇年、...全文を見る
○笠井亮君 この財革法改正で二年延長するという裏づけとしてこの試算を出しているはずで、機械的にやりましたなんという話では、経済は生きているということをもうさんざん政府は言われているわけですから、そんなことじゃとてもこれは裏づけにならないわけですよ。努力目標にすぎないというふうに言...全文を見る
○笠井亮君 私はこのテーマで質問することはもう通告しているわけであります、テーマというのはこの問題をめぐってですよ。とっさに出ないということは恐らく念頭にないんでしょうね。  特別減税の財源も来年分の二兆円がカウントされていないし、さらに今後検討するとされている恒久減税の問題、...全文を見る
○笠井亮君 やらなくてはならないということを繰り返されます。しかし、一方では財政赤字拡大要因がある。先ほど宮澤元総理の発言の問題も出されていたと思うんですけれども、大蔵大臣は先ほどもやらなくてはならないと言われました。大臣は衆議院、参議院の審議の中で、この法案については改正をお願...全文を見る
○笠井亮君 今のは私もぜひ具体的な資料をいただいて研究してみたいと思うんです。ただ、総理が先ほども、今回の改正をめぐってというか、この財革法の考え方をめぐって、二〇〇五年という議論の中で、平成七年のG10の報告書の問題を取り上げられました。私も大蔵省の国際金融局の資料をいただいて...全文を見る
○笠井亮君 いや、今の財政構造の中であるということは、それが反映したのが今度の予算ですから。そういう問題があります。  それから、財政・経済構造の改革を今後も進めていくと。しかし、これからやるのでどうなるかわからないわけでありまして、にもかかわらず絶対にこいつだけはやれるんだ、...全文を見る
○笠井亮君 半年前もやはりあらゆる努力をすると言われました。それは政府ですよ、政府が言われたんです。経済構造改革も含めてさまざまな改革をすると効果が出てくると。実際は半年やって効果が出てきていないわけですよ、まだこれからと言われるかもしれませんが。  しかも、先ほど私が提起した...全文を見る
○笠井亮君 ところが、そういうふうに強調されているんですけれども、今回の改正では二つの条件はつけております。要するに、改正の中身というのは、内閣みずからの判断によって赤字国債を増発できる予算を作成することが許されるようになる。理由はどうであっても変えたことをお認めになりますね、基...全文を見る
○笠井亮君 昨年議論をしたときに、政府の説明は、内閣がこの間みずからの判断のみによって自由に法定された方針等を変更して予算を作成することは許されなくなるという点にこの法律案の大きな意義があるというふうに言われてきたわけであります。説明されてきた。そして、それは変わっていないとおっ...全文を見る
○笠井亮君 政府自身が説明してきた財革法の根本の構造、これが明らかに変わるものだと思うんですよ。  では、弾力化の条項を聞いていきましょう。  条件の一つに「経済活動の著しい停滞」というのがあります。法案では「国内総生産の伸び率の低い事態が継続する等の政令で定める状況」、具体...全文を見る
○笠井亮君 法律事項にしたらまずいんですか。
○笠井亮君 政令というのは政府の判断でいつでも変更できる、そういう点では恣意的判断の余地がある、私はこういうものだと思うんです。法律に縛られずに政府が自由に判断できるようにしたのか。こんな重要な法律要件を欠いて、政府に適用要件と判断権をゆだねるような本法案というのは、これは欠陥が...全文を見る
○笠井亮君 国民に痛みを求めてやるような財政構造改革で、絶対にこれはやらなきゃいけないということで二〇〇三年までと言ってきたわけです。それを二年延長すると。  今までこの法律の意味というのは、内閣をきちっと縛って、内閣の勝手な判断でやれないようにするんだということを繰り返し言っ...全文を見る
○笠井亮君 やれるようになっているんですよ。
○笠井亮君 先ほど言いましたけれども、もともとこの法律を去年つくったのは、政府の予算編成自体を制約するような法律をみずから出すんだということで提案されたわけです。国会審議はまた別です。しかし、あれこれの経済状況の判断、それが正確にできるのか。しかも、その中に政治的な判断、裁量が入...全文を見る
○笠井亮君 はい、終わりますから。  そういうことを含めて、この問題というのは多くの問題を含んでおりまして見通しもない。そして、結局国民には痛みを求めるということで改正をする。こういう法案では本当に国民は納得しないし、国民には一層の痛みが寄せられるだけだ、そこだけが残るというこ...全文を見る
05月28日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第18号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  金融システム改革法案の具体論議ということで、きょうは特に商品の問題に関連して伺っていきたいと思います。  最初に、先ほど来ありましたけれども、デリバティブについてでございますが、これまでもデリバティブ取引に失敗して大損失が生じた例という...全文を見る
○笠井亮君 損失額を言ってください。
○笠井亮君 それ以外にも幾つかあるというふうに私も承知しているんです。  最近、元モルガン・スタンレーの社員が書いた「大破局」という本を私も読みましたけれども、証券会社がどうやってデリバティブ商品の危険な中身をいわばごまかすのかといいますか、どうやって投資家に売り込むかというこ...全文を見る
○笠井亮君 専門家であられる証券局長心得の立場からされても正直に言って大変に難しいとおっしゃったので私も安心したんですけれども、開示の対象になるということで開示の問題、リスク管理体制の問題も含めてディスクロージャーを言われました。しかし、この本にもあったんですが、オフバランスにす...全文を見る
○笠井亮君 たしか去年五月でしたか、証券取引審議会の報告書にもそういう趣旨が明記されていだということを改めて今思い起こしたんですけれども、有価証券店頭デリバティブ取引ということで今二つの理由を挙げられました。  それで、今回の証取法改正で証券業務に位置づけられることによって二番...全文を見る
○笠井亮君 日本がおくれているからやるんだということを言われたんですけれども、そのことによってこの賭博性という問題が消えるわけじゃないわけですよね。今まで賭博性の疑義、そういう疑いが持たれるということも大きな理由になってそれがやれなかったというのが、おくれているから世界並みにする...全文を見る
○笠井亮君 本法案によって除外するというふうなことをしたとしても、そしてこれが可能になるということをしたとしても投機性とか賭博性というのは変わるわけじゃないというように私改めて今伺いながら思うんです。幾らリスク管理体制をとっても、自己資本比率に市場リスクを加味しても、ますます経営...全文を見る
○笠井亮君 局長は有効性の方を強調されて、そしてそれをやらなければ金融取引から世界的にオミットされるということで言われるわけですけれども、最初に伺ったように、損失事故が実際にあり、賭博性があり、そしてリスク管理の問題でもこのデリバティブ取引がゆえに極めて難しいし、抜け穴といいます...全文を見る
○笠井亮君 説明義務の問題で、リスクには株変動リスクとか為替リスク、信用リスク、カントリーリスク、そういうものがあると思うんです。さらに、投信にデリバティブが組み込まれるということになっていくわけですから、投資信託自身の投機性というのも非常に高くなってくるという問題がありますよね...全文を見る
○笠井亮君 説明義務があるし、アメリカもそうだということを言われましたが、法律に書けばそれで済むことではもちろんないわけで、実際に銀行でもいろいろと私も関係者に伺ったんですが、銀行内にコンプライアンスの部門をつくったり強化する動きがあるということであります。  ですけれども、あ...全文を見る
○笠井亮君 選択の時代、それから商品の多様化ということも言われて、ニーズだということもあるわけですけれども、今でさえ投資信託というのは種類がいっぱいあって、七千とか八千種類の商品があるとされているのに、これから新たなものを含めてこれ以上ふやして投資家に選べといっても、一体どう選ん...全文を見る
○笠井亮君 時間が来ましたので終わりますけれども、今までのように熱心に勧められたということがなくなるというようなことはないと思うんです。  私は、逆の面からいいますと、投資信託というのは販売をする証券会社、銀行にとっては三%とかの非常に高い手数料収入が見込まれると。準大手の証券...全文を見る
05月29日第142回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第7号
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○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、財政構造改革の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案外三案に対して、反対の討論を行います。  今、不況と経済情勢の悪化はいよいよ深刻です。橋本内閣の責任は極めて重大だと言わなければなりません。  国民に対する九兆円の負担増が消費を...全文を見る
05月29日第142回国会 参議院 本会議 第31号
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○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、財政構造改革の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案外三案に対して、反対の討論を行います。  今日、橋本内閣のもとで不況と経済情勢の悪化はいよいよ深刻です。昨年度の経済が二十三年ぶりのマイナス成長に陥る事態になり、加えて雇用の問題も...全文を見る
06月04日第142回国会 参議院 財政・金融委員会 第19号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  膨大な内容を持つ金融システム四法案ということでありまして、ただすべき点は私は山ほどあるというふうに思っております。そういう意味では審議はまだ入り口に入ったところかなという気持ちでありますけれども、私自身もあと数時間分の質問の準備をいろいろ...全文を見る
○笠井亮君 まさに非対称性といいますか、格差があるからこそ大臣は今そういうことで大事なんだというふうに言われたのかなと思うんです。  そこで、私は今ここに、ある都銀の、これは外貨定期預金の確認書というのを持ってきたんですけれども、こう書いてあります。一枚の紙ですけれども、ちょっ...全文を見る
○笠井亮君 実際どうなるかという問題で、銀行は通り一遍の説明を行って法律どおり説明義務を果たしたという口実でリスクの高い商品を売り込んで、その結果生じた消費者の損失に関してはこれは自己責任だということが盾にとられて、売った側の責任を逃れるといったことがこれまで以上にこの新しい仕組...全文を見る
○笠井亮君 山口局長はこの間議論の中でこういう御答弁がありました。銀行等による投資信託等のリスクのある商品の取り扱いが可能となりますと、例えばということで。その商品はある意味では元本保証がないわけですから、よく説明しませんと、お客様は銀行で売ったのだからこれは元本保証されているは...全文を見る
○笠井亮君 十二月一日ということになりますけれども、今まさに法律を審議してこれができようとしているというか、そういう流れがあるみたいですけれども、そういう中で、私は、これから具体的に何を書くかということで、十二月までかかってやるということでは実際には法律がもう動き出すわけですから...全文を見る
○笠井亮君 今ちょうど投資信託の話が出まして、私、きのう新聞を見ておりましたら、ここにちょうどこういう新しい投資信託の広告が大きく出ておりました。    〔委員長退席、理事楢崎泰昌君着席〕  個別商品になりますので商品名はあれですけれども、「アイルランド籍/米ドル建て/オープ...全文を見る
○笠井亮君 私も多分そうだと思うんです。「米ドルベースでの「元本確保」をセット。」と「元本確保」がかぎでくくってありまして、要するに元本は確保されるんだと。普通は素人的に広告を見れば、これは元本は大丈夫なんだなという印象が非常にするわけです。  こういう商品がどんどん出てきて、...全文を見る
○笠井亮君 そこは非常に難しいと思うんですね。いろんな消費者や投資者がいると思うんですけれども、やはりこの町金融被害がいろいろありました。高齢者の方あるいは年金生活をしながら投資マンションや変額保険で標的にされた方はたくさんいらっしゃるわけです。  そういう意味では金融知識が、...全文を見る
○笠井亮君 行政処分をきっちりやるということ、それ自身は当然やらなきゃいけないことだと思うんですけれども、私はそれだけで十分なのかということを問題提起させてもらいたいと思います。  アメリカでも最近ネーションズバンクの例がありましたよね。銀行の顧客にハイリスクな投信を銀行保証が...全文を見る
○笠井亮君 私は、次に、残された時間で諸外国の消費者保護制度と比較しながら幾つか具体的に伺っておきたいと思うんです。  消費者保護の法制化についてはこの間も議論がありまして、私もそれを承知しておりますけれども、具体的に例えばアメリカやイギリスにあるノウ・ユア・カスタマー・ルール...全文を見る
○笠井亮君 大事な事柄だと、そして証取法にはあるということをおっしゃいまして、今度やっぱり銀行でもそういう意味では扱う商品が非常に多様になってくる、そしていわば垣根がなくなる状況というのが出てくるわけで、頭に入れておくということにとどまらず、この法律が通ればそういう状況が直ちに起...全文を見る
○笠井亮君 今言われたことがどういうことなのかというのは私も今考えてみているところですけれども、いずれにしましても今回こういう形での垣根をなくしながらいろんな形で新しい商品が出てくる。そして、どういう取引になってくるかも複雑になってくる中ですから、海外で実際にそういう形があるとい...全文を見る
○笠井亮君 私、個別の問題を通じてのこの保護を盛り込めないかということを伺ったのであれですけれども、局長も大臣も、この間やっぱり横断的なそういう法制については、これは中長期的という言葉もお使いになりながら真剣にとにかく検討していくということをおっしゃったわけですね。  それで、...全文を見る
○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、金融システム改革法案外三法案に対して反対の討論を行います。  まず、金融システム改革法案は、いわゆる日本版ビッグバンを図るための一括法案であり、金融の自由化、規制緩和を全面的、包括的に進めるものであります。  今、日本の金融は、みずから...全文を見る
06月09日第142回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第14号
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○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、中央省庁等改革基本法案に対する反対の討論を行います。  本法案は二十一世紀における我が国の国家機能のあり方と国民生活に重大なかかわりを持つものであり、行政改革会議では一年にわたり五十有余回もの検討をしてきたのであります。ところが、本委員会...全文を見る
06月16日第142回国会 参議院 予算委員会 第20号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  まさに補正予算が審議されているわけですが、今日の深刻な不況、これを本当に打開する決め手は消費税の減税、そして庶民に手厚い恒久減税をする、今これが国民の声になっていると思うわけであります。  ところが、総理は消費税減税をあくまでも拒まれる...全文を見る
○笠井亮君 国際比較を挙げられて、事実の問題と言われましたが、私はそれ自体にごまかしがあると思うんです。  私、ここへ表を持ってまいりました。課税最低限の問題です。(資料を示す)  今言われるのは為替レートで比較されていると思うんですが、時々激しく変動する。それを例えばアメリ...全文を見る
○笠井亮君 一ドル八十円だったときと今百四十円、ではそれに応じて物価が日本で変動するかといえば違うわけでありまして、国が税金を取るときに、まさにどれくらいの水準ならば最低生活を脅かさないかということを比較するわけです。ですから、購買力平価の方が実態に近いということがはっきり言える...全文を見る
○笠井亮君 私は決めつけているんじゃなくて、事実関係ということで今そういう形でおっしゃることの意味について言っているわけであります。  まず、その実態の問題について、比べ方についてごまかしがある。そして、事実問題ということで事実を言っただけだ、高いんだと。そして、その上でいろい...全文を見る
○笠井亮君 事実問題について比較の仕方に問題があるということを、私は先ほどから繰り返しこの問題を出して具体的に言っているわけです。そして今、総理のお答えを伺っていますと、あくまで課税最低限については引き下げないということはおっしゃりたくないようでありますが、私はこの課税最低限の問...全文を見る
○笠井亮君 年収が三百六十一万円で、夫婦に子供が二人いて、一人は高校生か大学生ということになるわけですね。そうしますと、教育費を考えただけでも大変な負担であります。それなのに、妻の方は専業主婦という形がモデルになっていますからパートにも出られない状況にある。家計は大赤字で火の車だ...全文を見る
○笠井亮君 今のはちゃんと答えになっていないんです。つまり、そういう家庭についても、三百六十一万、標準世帯、大蔵省自身がつくったモデルですから、しかしそれでも諸外国と比べて総理がおっしゃるのは高いと。そこは高いという認識、事実問題だ、それをどうするかは今後検討したいというわけです...全文を見る
○笠井亮君 私が先ほどから言っているモデルというのは、私が勝手につくったモデルじゃないんです。大蔵省が国際的に比較するときに最低限としているモデルなんです。高校生、大学生、学費だけでも国立に行ったら七十万とか、私学に行っていたら百万とかかるわけです。収入が三百六十一万ですよ。その...全文を見る
○笠井亮君 特定の方向で考えているんですよ。高過ぎるという、これを前提にして事実問題として総理は言われました。しかし、高過ぎるということを前提にしながらどうするかということになれば、これは方向というのは一つ見えてくるのかなということになるわけであります。  しかも、その課税最低...全文を見る
○笠井亮君 しようとしていないんですよ。
○笠井亮君 全くひどいですよ。何ということをおっしゃるんですか。
○笠井亮君 テレビの前だからとおっしゃいました。私もそれはきちっと事実関係をはっきりさせたいと思うんです。  私は購買力平価と言いました。ニューヨークで一ドルで買えるものが日本で何円で買えるか、この方が実態に即していると。政府の言われている数字をそれに換算しただけです。そういう...全文を見る
○笠井亮君 そういうものについてきちっとやるという形での恒久減税こそやるべきだ、私はこのことを強く求めて、質問を終わりたいと思います。
○笠井亮君 非常に重大な問題です。  終わります。
06月17日第142回国会 参議院 予算委員会 第21号
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○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、平成十年度補正予算三案に対して、反対の討論を行います。  この補正予算審議のさなかにも、円安、株価の下落による日本不信が広がり、最悪の個人消費の落ち込み、雇用不安も急速に進み、経済不況も国民生活も一段と深刻になっています。しかるに、これに...全文を見る
08月24日第143回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  まず最初に、アメリカのスーダン、アフガニスタン軍事攻撃問題について伺いたいと思います。  このアメリカのスーダンとアフガニスタンに対する武力攻撃は、国際法と国連憲章、この立場から見ると、これを踏みにじる乱暴きわまりない行為であって、我が...全文を見る
○笠井亮君 十分な情報はあったんですか。あのときは十分な情報はないということを言われましたけれども、この問題に関して先週は十分な情報はないと言われましたが、それから十分な情報はありましたか。
○笠井亮君 おかしいと思うんですよね。完全に十分な情報がない、そういう中でアメリカの行為、これに対して、テロ行為に対する断固たる姿勢は理解すると。一体何を理解したのかまだわからないんですが、御答弁をもう少しちゃんとわかるように言ってください。
○笠井亮君 テロは許されないと私も申し上げました。しかし、だからといってやみくもに何をやってもいいということにはならないと思うんですよ。今回のような軍事行動はやっぱり別問題になる、そこはきちっと見なきゃいけない。やみくもに何を理解するのか、こういうことになりませんか。
○笠井亮君 アメリカは、これだけに終わらない、再攻撃があり得るということも言っております。こういうことが繰り返されても理解をする、米軍の攻撃は正当だということも含めてそういうお考えを表明されるということになりますか。
○笠井亮君 今、アメリカ側の説明と言われました。他国やそれから国連とも相談をしない、そしていきなり単独でアメリカの一方的な判断と意思でやる、今回のような米軍の行動が国連憲章と合致すると日本政府としては思うんですか。
○笠井亮君 アメリカの説明は今説明した、そして現在では事実関係を十分把握していない、テロ行為に対しては断固たる姿勢だと。日本政府として、どういうふうなことを検討して、どういう国連憲章との関係で判断をする、こういう方向になるんですか。
○笠井亮君 国連憲章は、これは言うまでもないと思いますけれども、一国の判断と意思で事を起こしていくということは、これは極めて危ないから、国際的に集団的に物事を解決しようということをうたっているわけでありまして、経済封鎖の場合もやはりそういう立場でやるんだと、ましてや他国への攻撃の...全文を見る
○笠井亮君 どこまで事実を把握した、この問題が問題だと思うんです。どういう努力をしたんですか。
○笠井亮君 もう先週から週末と週を越しました、そして事態がどんどん進展している。そういう中で、テロに対する断固たる姿勢、これは理解するとだけ言い続ける、まだ情報はない、こんなことでは国際的に日本の政府の対応が問われると思うわけであります。  しかも、二十一日のAP電は、米国防総...全文を見る
○笠井亮君 そんなことは聞いていないんです。確認したかどうか聞いているんです。
○笠井亮君 これは重大な問題だと思うんです。  問題は、アメリカから通告もない、一方的にアメリカがやった攻撃に対して日本の米軍基地が関与しているかということにかかわる問題です。昨日も公然とアメリカへの報復宣言がなされたりしている。日本も巻き込まれかねない。在日米軍基地も急遽警戒...全文を見る
○笠井亮君 そういうことを言っているんじゃないんです。  国連憲章をめぐっては非常にこれはいろいろ議論もあります、五十一条問題。そして国際的に言えば、テロに対してやれるということは、自衛権の発動ということについては極めて少数意見だと、国際法でも。ニカラグアの問題をめぐっての国際...全文を見る
○笠井亮君 テロに対する断固たる姿勢、それをこういう形でやることが問題になって、おかしいということが世界じゅうで今言われているわけです。テロに対しては国際的にそれを許さないということできちっと合意をつくっていく、まさにそういう方向で日本政府が役割を発揮する、これが必要だし、同盟国...全文を見る
○笠井亮君 これから伺おうと思ったことを先におっしゃったのであれですけれども、金融システムが大変に危ないということを言われました。私、金融システムを守ることは必要だと思います。しかし、本当にどうやったらこれを守ることができるか、そこが問題だと思うんです。破綻前の処理は銀行自身の責...全文を見る
○笠井亮君 今回のスキームで、私、談話その他拝見しておりますと、長銀そして住信との合併問題、そしてこの公的資金を投入していくという問題をめぐって三つのルートがあるんじゃないか。そういうスキームを今度つくろうということではないかと思うんです。  まず第一のルートは、今回の長銀の経...全文を見る
○笠井亮君 これはいつごろ投入するというふうに予定として考えていけばいいんですか。  長銀の頭取は、できるだけ早く九月中にも申請するということを言われております。報道によりますと、金融監督庁としては、十月をめどに預金保険機構の金融危機管理審査委員会が開かれて投入が決まるとの見通...全文を見る
○笠井亮君 できるだけ早く九月中にも申請すると長銀は言っています。そうなると、大体どういうテンポでこれが進むということになりますか、一般論として。
○笠井亮君 申請があれば速やかに開かれるということですか、審査委員会。
○笠井亮君 松田理事長もメンバーのお一人でありますけれども、大体どういうことでこれは想定されていきますか。申請があった場合の段取りです。
○笠井亮君 ありがとうございました。  第二のルートとして私はあると思うのは住信の側であります。今回の長銀との合併によって住信も資産がふえます。自己資本比率が低下していくというようになりますと、それを補うために資本注入を申請する、そういうことになっていくんじゃないでしょうか。そ...全文を見る
○笠井亮君 日野長官は、住信の高橋社長ともお話しされたようですけれども、こういう問題については話していませんか。
○笠井亮君 これは仕組み上は否定できないと思うんですよ。当然合併に伴って下がってくるわけですから、今の仕組みを使おうということになってくる。  それだけではないと思うんです。既に、合併に伴って、住信の高橋社長は正常債権しか合併後は引き受けないんだということを明言されておりますが...全文を見る
○笠井亮君 可能性は否定できない問題がある、こういうことだと思うんです。  橋本前総理は衆議院の予算委員会の中で、本来「それぞれの金融機関が申請を行ってきた段階で審査委員会が審査基準に基づいて、引き受けを行うかどうかを決定する仕組みでございます。政府として、引き受けの可能性及び...全文を見る
○笠井亮君 幾ら大変になると言って、システムが危ないということで言われても、これはさっきも言いましたように、実態もわからないのにそういうことを幾ら言われても、国民も国会も納得しようがないんですよ。  私が聞いたのは、基本的にこの法律ができたときどういうことでつくったのか、どうい...全文を見る
○笠井亮君 極めて限定的に議論もあったし、言ってきたと思うんです。そして三月の資本注入もそれが貸し渋り対策にも寄与するということでやられました。  今回、金融監督庁の長官談話で、「長銀は、本年九月期に、合併を前提とした不良債権の抜本的な処理を行うことにより、一時的に過少資本とな...全文を見る
○笠井亮君 処理したら足りなくなってそこに入れるというのと、処理するために入れるということと、どう違うんですか。
○笠井亮君 同じことですね。不良債権が処理されたことによって過少資本になる、その分を補うためにやる、申請する、申請があったら適切に対応すると。不良債権処理のためにこれを使うということじゃないですか。
○笠井亮君 わかりません。
○笠井亮君 違うんですよ。金融監督庁の長官談話、その部分を読んでください。
○笠井亮君 大蔵大臣、ほかの要因じゃないんですよ。そのことで過少資本になるから申請すると書いてあるんです。そういうふうにはっきり言っていて、それに対して適切に対応する、これが政府の立場でしょう。ほかの要因はないんですよ、ここには。
○笠井亮君 ちょっとわかりませんね、今のは。  このことによって過少資本になるというふうにはっきり言っていて、それを充当すると言っているわけですから、原因はこれだけじゃないというのはこれについては該当しないじゃないですか。どういうことなんですか。
○笠井亮君 今回のことを言っているんです。
○笠井亮君 資金導入はどういうときかというのはもともと議論してきたことなんですよ。今回、だから不良債権処理ということで導入してほしいということを言うわけですから、具体的な問題なんですよ。
○笠井亮君 今回そういう形でやる、これはもうはっきりしました。公的資金の利用範囲の拡大については、これはもう明らかに拡大だと、今までやっていなかったことをやるんですから。異論が出て、私が承知しているところでは、自民党の中からさえこの法律を何とかしなきゃいけないんじゃないかという動...全文を見る
○笠井亮君 一般論で答えてもらったら困ります。今、長銀問題をめぐって、システムが危ない、だからやるんだというふうに総理も言われた。それに対して、具体的な問題でわからないといって疑問を提起しているのに、一般論としてほかの銀行と並びでやられても、これ全然答えになっていません。
○笠井亮君 今、減額をしたということについては、経営状態が悪いということによって減額をされたのですか。その辺の理由をちょっと言ってください。
○笠井亮君 そうすると、その五カ月で何かあったんですか。その辺はどういう状況でしょうか、監督庁。
○笠井亮君 私の伺った疑問は解けないんですけれども、この問題はさらにあれしたいと思います。  さらに、今度、今まさに議論がありました。破綻の蓋然性がないということで、債務超過でないことが重要な基準の一つになっておりますが、今回の場合、長銀はこれにかなうと言い切れるんですか。
○笠井亮君 検査を終わっていないと言われました。終わっていないときに幾ら現時点では債務超過だという情報はないと言ってみても、これは何の意味もないんじゃないでしょうか。わからないから検査しているんでしょう。終わらなかったらわからない。それなのに、今のところ情報がない、だから大丈夫だ...全文を見る
○笠井亮君 では、今どういう状況で、現時点ではそういう情報がないというんだったら、国会に明らかにしてください。
○笠井亮君 それを明らかにしないで、とにかく税金あるいは公的資金を投入する、危ないから危ないから、こんな話は通用しませんよ。
○笠井亮君 まだ検査中なのに、今度長銀から申請があったら公的資金投入へとすぐ適切に対応する。何でそんなこと言えるんですか。
○笠井亮君 これじゃもう責任を持って国会で議論できませんよ、こんなことじゃ。
○笠井亮君 新聞報道の中でも、当事者の社長には、今こういう状況だから合併をとにかくやってくれと、守秘義務にもかかわる問題という報道もありましたけれども、そういうことは絶対言っていないですね。
○笠井亮君 では、公邸でどういう話をしたのか。これもブラックボックスですよ。関係者とどういう話をしたかなんて全然わからないでしょう、国民にも。どういう話をしたんですか。
○笠井亮君 常識的に考えて、相手が危ないかどうかわからなくて合併なんか進められませんよ。それを促進しようということで話し合いをしてきて、どういう状況かというやりとりがなくてどうして住信の方だってやれるんですか。
○笠井亮君 これは当事者の話でやっておりますみたいな話じゃないですよ、この一連の談話を見ると、先週末確認したことは。政府が乗り出して合併を進める、そのために必要なこと、長銀は身ぎれいにしてあげる、その上で公的資金を入れる、そういうことで話が進んでいるじゃないですか。
○笠井亮君 長銀の検査というのはいつ終わる予定なんですか。
○笠井亮君 合併の話だけは進めると。  検査が終わったらその報告は当然公表して発表するんでしょうね。国会に報告しますね。
○笠井亮君 ルール型行政を進めるということで金融監督庁をつくったんじゃないですか。そして、情報公開する、明らかにする中で金融行政をやっていくということを言ってきておきながら、検査結果も発表せずにやみの中で処理すると。ノンバンクの問題があります、この債権も全部チャラにすると。そうし...全文を見る
○笠井亮君 時間になりましたから終わりますけれども、危ない危ないと言いながら、国民にも国会にも事実を明らかにしないで暗やみで処理をしていく、そのために必要なことは税金投入と。こんなことでは日本の経済の再生も、そして金融の再生もできない。  総理、最後にその問題どうですか。一体ど...全文を見る
○笠井亮君 深く認識されていたらこういうことは出てこないです。国民の前にきちっと明らかにして、どうやったらいいか、税金投入しないで銀行業界の自己責任でやりなさいということでやることこそ本当に日本経済と金融の立て直しの道だ、私はこのことを最後に強調して、質問を終わります。
10月06日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第5号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  今、不況に苦しむ国民や中小業者を救わずになぜ銀行に税金投入なのか、国民の怒りが渦巻いております。  これまで野党は、政府・自民党に対して、長銀に税金投入するな、そのもとになる十三兆円の銀行への資本注入の仕組みは廃止せよと言ってまいりまし...全文を見る
○笠井亮君 はっきり言っていただきたいんですが、枝野議員が衆議院の最後の締めくくりの中で、破綻認定をしないまま破綻処理をするということがこの修正案の基本的な中身だとはっきり言われているわけですから、そのことを私は確認したかったわけです。それでよろしいですね。
○笠井亮君 今、破綻前の銀行に対しても破綻認定なしに一時的に国有化するということがこのことによっても可能になる、そういうことでよろしいですね。
○笠井亮君 そういうことです。つまり、あの問題の長銀に対しても今言ったようなことで対応できることになる、そう修正されたということであります。これによって、長銀はいわゆる破綻の認定なしに一時国有化をされて、特別公的管理銀行になって、国が責任を持っていわば身ぎれいにしてあげる、その上...全文を見る
○笠井亮君 そのとおり、いいですね。  じゃ、これがどういうことになるか、私、パネルにしてまいりました。(図表掲示)比較的シンプルなパネルにしましたけれども、上が長銀処理がどう行われるかということで政府・自民党が考えていた案であります。下が自民、民主、平和・改革三党の修正案によ...全文を見る
○笠井亮君 大分むきになって御答弁されたようなんですけれども、私は今具体的にそのコストの話ということについてはこれから伺うんです。私は仕組みを聞いているんですね。私が伺ったのは、基本的に長銀がどういうふうに処理されていくか、同じような仕組みになっていくんじゃないかと。結局、長銀に...全文を見る
○笠井亮君 どこが違うんですか。
○笠井亮君 債務超過だったら破綻処理をすればいいんですよ。ただ債務超過ということで、そこのところで結局今度の長銀ではあいまいな形でやっている。そうでしょう。結局それ実態がわからないと言っているわけですから、わからないままにやるという処理なんです。そして、三十七条でわざわざそういう...全文を見る
○笠井亮君 質問に答えてください、質問に。
○笠井亮君 全然もうごまかしなんですね。情報公開なんて当たり前なんですよ。責任をとらせるのは当たり前。それをきちっとやらせるというのは当然なんです。  それから、このグラフについては、表については、括弧して住友信託と括弧がしてあるんです。これは長銀の処理ということで、ここに何も...全文を見る
○笠井亮君 債務超過でなかったらとにかくもう自己責任でやる、債務超過だってこれは銀行の自己責任でやるんですよ、預金者保護だって。それが大原則だということを言っておきたいと思います。  それから、今安くすると言いました。じゃ、安くしたら本当にこれできちっとそういう不良債権を処理し...全文を見る
○笠井亮君 鳴り物入りでつくられた、四年前ですけれども、九四年から今日までの間にわずか七・三%の実績ということで、しかも今ありましたように実際に売れた物件数が二件しかない。八十五件のうち八十三件を四年間いまだに抱えている。この民都機構が扱う物件というのは権利関係が整理されていると...全文を見る
○笠井亮君 中坊さんのことも言われましたが、住管機構が頑張っても回収実績は約二〇%。整理回収銀行の実績も一九・三%の回収です。共国債権買取機構の場合も二割程度。そして、外資系が安く買ったということが最近も新聞に報道されましたけれども、買ったけれどもこれは暴力団絡みでどうしようもな...全文を見る
○笠井亮君 そんなことをしたらただで買うのと同じでしょう。もう限りなくそういう意味では確実な金額というのはゼロになっちゃいますよ。そんなことじゃ処理にならないでしょう。だれがそんなこと言うんですか、ただで売るなんて話は。そういう問題があると思うんです。  そして、今の問題は、破...全文を見る
○笠井亮君 金融機関となればどこでも不良債権を買い取ってあげると。一番わかりやすいのはすべての金融機関等と書く方がわかりやすいと私は思うんですけれども、このイからハまでに掲げる以外の金融機関、つまり一般の金融機関を不良債権買い取りの対象にするという規定は、もともとの政府・与党の原...全文を見る
○笠井亮君 私は、これはとんでもないことだと思うんです。だれがこれを持ち込んだんですか。
○笠井亮君 実務者協議、いわゆる密室協議で出てきた、こういうことじゃないですか。  民主党に伺いますけれども、あなた方の当初の案では、もともと破綻した銀行からしか不良債権を買い取ることはできないということになっていた。なぜそれ以外の金融機関からの不良債権も買い取りができるように...全文を見る
○笠井亮君 不良債権の処理を迅速に進めるといって全部をやっちゃうというふうになると、これは中小企業なんかも大変なことになります。迅速に処理すべきものと、きちっとその中では善良な借り手を保護する、ここも仕切っていかなきゃいけない。そういう問題があるわけでありまして、不良債権処理、バ...全文を見る
○笠井亮君 不良債権の処理や金融機関の破綻処理のコスト、これは私はやっぱり銀行業界自身が持ってこそ、金融業界の中に自己規律を生み出して、最も少ないコストで、しかも内外の信頼を回復しながら速やかに対処できる、そういうことになるんだというように思います。このことを重ねて強調しながら、...全文を見る
10月08日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第7号
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○笠井亮君 中坊参考人、竹中参考人、そして西崎参考人、お三方、きょうは大変貴重な御意見をありがとうございました。  私は、まず中坊参考人に伺っていきたいと思うんですけれども、今からちょうど半年前になると思うんですが、三月二十七日に本院の財政・金融委員会で中坊参考人からもお話を伺...全文を見る
○笠井亮君 三月のときに法案をめぐって私たちもいろいろ意見がありまして御意見を申し上げましたが、やはり今おっしゃったような点、私も共感できる部分がございます。  そして、あの文芸春秋の中でも書かれておりましたけれども、それにしてもお話を拝見しながら、住友銀行が国民の声をいわば雑...全文を見る
○笠井亮君 今大事な点もおっしゃったと思うんですけれども、私は今法案審議にかかわりながら、やはり今やるべきことというのは、野放図に公的資金を投入して、そういう意味ではモラルハザードを助長することではなくて、預金者保護とか、それから善意な借り手を保護する、あるいは決済業務という形で...全文を見る
○笠井亮君 おっしゃるように、血栓を取り除く仕事というのは本当に大事だと思うんですけれども、一般銀行となりますと、これはまた抱えているものを公的資金で国の側に移してしまうとその分結局は国民の負担ということに、そういう意味では大きく言えばなるということで、この点はなかなか難しいのか...全文を見る
○笠井亮君 ありがとうございました。いただきました御意見を参考にさせていただきまして、さらに審議の中で生かさせていただきたいと思います。  時間になってしまいまして、竹中参考人それから西崎参考人には早期是正措置の問題や公的資金の規模の問題で大いに伺いたいところだったのですけれど...全文を見る
10月09日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第8号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  本委員会に法案がかかりましてまだわずか四日目という実感がいたしておりますけれども、今度の法律ができますれば、今度は政府に執行責任という問題が出てくると思います。先ほどもありましたけれども、今、特に中小企業の貸し渋りがますます深刻になる中で...全文を見る
○笠井亮君 そういう意味では、こういう段階に来てのことですから、成立すれば今度は執行という点でもうまさに当事者になられる、そしてそういうことでも今でも憂いをお持ちだということをおっしゃいました。  総理もそういう憂いをお持ちでしょうか、いかがですか。
○笠井亮君 これは、適切に対処するといっても、率直に大蔵大臣もおっしゃいましたけれども、大丈夫だろうかという憂いはやはり残っているということではないかと思うんです。今生きている銀行、それですら厳しい回収に走っている、破綻した銀行ならなおさら、今本当に大変な状況がそういう中であると...全文を見る
○笠井亮君 そうなりますと、融資継続の道がやはり断たれていく、そして期限が来ればいずれは回収されるということになってそれだけで企業の信用というのが失墜をする、そしてほかの銀行との取引でもそれがなかなか難しくなってくると。なかなか意見が一致することはないけれども、その辺ではそういう...全文を見る
○笠井亮君 ちょっと注意していただきたいんですけれども、私は理事ですからということで。答弁席でああいうやじはやめてください。
○笠井亮君 今度の法案、再生委員会設置法に伴う関係法律の整備の中で、金融破綻処理制度ないし金融危機管理に関する企画立案事務及び預金保険機構の監督に関する事務等は大蔵大臣と金融再生委員会の共管とすると書いてありますから、実際に法律が動いていけば、今まさにこの問議論になってきたような...全文を見る
○笠井亮君 その点で大蔵大臣にぜひ伺っておきたいんですけれども、実際にこういうことになりますと、執行する段階でそういう具体的なおそれというのは生じることがないだろうか。今憂いはお持ちだということですけれども、どんなことを具体的に憂いということでお考えなのか。一般的なことで結構です...全文を見る
○笠井亮君 この法律案というのは審議をまだわずかしかやっていませんが、この委員会ではきょうもう採決ということになって、そしていずれも近々成立するということで、そういう前提で皆さんお話しなさっている。  まさにそうしましたら、直接的にもう総理、大蔵大臣を初めとして、今度は再生委員...全文を見る
○笠井亮君 私は、ああいう形で罵声を浴びせるような人を答弁者にはできません。(発言する者多し)
○笠井亮君 それは私どもよく理解しております。
○笠井亮君 私は執行責任との関係で伺っている。
○笠井亮君 いや、指示に従ってくださいと、ちょっと私は納得できませんね。
○笠井亮君 執行責任との関係で私は伺っているんですよ。ちゃんと仕分けしていますから。
○笠井亮君 新しい問題を大蔵大臣に伺ったんですから、だからそこを質問しているわけです。
○笠井亮君 続きって、別の質問をしたわけですから。
○笠井亮君 では、最後に総理に伺いますけれども、いろいろお答えにくい点があるということでしたので伺います。  今国会では、いかに借り手を保護するかということで議論が出発しました。ところが、そういう点ではなかなか具体的にその保証というのがあるのかどうかということを私は思うし、大蔵...全文を見る
○笠井亮君 景気回復の関係でも、時間がありませんからやめますけれども、経済再生内閣ということで言われたのであれば、私はとるべき道というのは、こういう形での銀行支援を進める方向での政治ではないということをはっきり申し上げて、質問を終わりたいと思います。(拍手)
10月12日第143回国会 参議院 本会議 第16号
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○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました金融関連八法案に対する反対討論を行います。  今日、史上最悪の失業率、中小企業倒産の激増など、不況がますます深刻になるもとで、多くの国民は、大銀行への税金投入をやめ、不況に苦しむ国民、中小企業こそ救えと怒りの声を上...全文を見る
10月15日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第10号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  まず、自民党の発議者の保岡議員に伺いたいと思いますが、この早期健全化法案で自己資本の充実の対象となる金融機関についてであります。  区分として、この法案では四つあるということだと思うんです。第一は、健全な自己資本の状況にある、これも八%...全文を見る
○笠井亮君 要件という答えが今ありました。まさにこの第七条のところを読まれたと思うんですけれども、この七条で「議決権のある株式の引受け以外の株式等の引受け等の要件」、つまり健全から特に著しい過少資本まで四つの区分いずれでも買える優先株などについての規定があるわけです。  今言わ...全文を見る
○笠井亮君 システミックリスクと言えば何でもやれるということになってしまったらどうしようもないわけで、「その他特に必要と認められる場合」ということで非常にあいまいな表現になっているわけです、「特に必要」と。これはシステミックリスクでございますと言ったらやれると。政令にもないわけで...全文を見る
○笠井亮君 システミックリスクというのは要件じゃないでしょう。これはシステミックリスクでありますというのは、ここから先はそうです、そこまではどうですということは、そんなことはないわけですから。結局はそういう意味では、システミックリスクということを名前にすれば何でもできるということ...全文を見る
○笠井亮君 システミックリスクが最大の立法趣旨だと言われたんだったら、はっきりそう書けばいいじゃないですか、システミックリスクの場合に入れますと。書けないんでしょう、書けないと思うんですよ。システミックリスクなんということで、それが要件だということで書くというのはこれは非常に困難...全文を見る
○笠井亮君 今なかなか苦しい御説明だったと思うんですけれども、準ずるというと幅が非常に広いですね、今おっしゃっていて。どこまでかというのがわからないです、例えばということをおっしゃいましたけれども。だから、これもどうなるかわからないということが含まれているんじゃないかと思うんです...全文を見る
○笠井亮君 そうすると、合併ということで相手先、対象が経営が悪化している状況ということですね。この経営が悪化している状況というのは、どういう状況なんでしょうか。どういう機関が含まれるというか、どういうものが含まれるんですか、経営が悪化している状況というのは。
○笠井亮君 今の最後に言われたところが非常にこの法律上は難しいところだと思うんです。  経営が悪化している状況ということがあって、それで結局合併ということに向かうときに、注入という話になりますと、これは悪化しているというのはいろんなことがあると思うんです。この間までは自己資本が...全文を見る
○笠井亮君 いや、この法律を読む限りはそういうふうに読めないと言っているんですけれども、この法律に基づいて実際にこれは仕組みが動いていくわけですね。健全行同士の場合を想定していないと言うけれども、どこから想定していないということが読み取れるんですか、これは。経営が悪化している状況...全文を見る
○笠井亮君 先ほどから同じことで、悪化しているというのはどこからどう悪化しているかということがあるんですよ。一五%から一〇%だって悪化なんです。そうでしょう。それはこの法律からは除外できないじゃないですかと言っているんです。
○笠井亮君 これは再生委員会が大変な権限を持ってしまいますよ、この法律に基づいて。法律上は今見てきたように破綻していなければすべて対象になると私は申し上げましたけれども、制限を設けたと言われた。ところが、抜け穴だらけと指摘して申し上げたとおり事実上無限定で再生委員会が判断する、そ...全文を見る
10月16日第143回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、平成十年度一般会計補正予算(第2号)に対する反対の討論を行います。  本補正予算は政府が今国会最終盤に突如提案してきたものであります。この予算に反対する第一の理由は、今国民が切実に願う不況打開、国民生活応援の予算という国民の期待には何一つ...全文を見る
12月09日第144回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○笠井亮君 日本共産党の笠井亮です。  まず初めに、今消費税の問題がさまざま大きな議論になっております。そこで、まず前提問題として総理に伺いたいんですけれども、大体消費税率を三%から五%に引き上げたこと自体についてであります。  国民の信任ということでいえば、最大の機会は選挙...全文を見る
○笠井亮君 そのことについて国民が選挙で信任をしたと、そういうふうにお考えなのかどうか伺っているんですが、いかがでしょうか。
○笠井亮君 その政権政党の自由民主党は、その増税について公約化してそれが支持されたと思っていらっしゃるんですね。
○笠井亮君 国民の信任を得たと言われましたけれども、あの総選挙では、当選した衆議院議員のうち三分の二の方々が消費税増税については反対、凍結、条件つきという公約を掲げたわけであります。しかも、さきの参議院選挙では消費税増税反対を多くの国民が意思表示をして、今、世論調査でも八割の方々...全文を見る
○笠井亮君 私どもは、税は低ければ低い方がいいなどと単純なことを言っていないんです。国民は五%に納得していないんだから、将来の税制をわきに置いて、当面の景気対策として三%にするべきだ、こう言っているわけであります。  先ほどのことを私も会議録で読みました。孫、子にツケ回しをこれ...全文を見る
○笠井亮君 今度の第三次補正予算後の平成十年度末は、国、地方の借金、長期債務残高は合計幾らになると今見込んでいますか。
○笠井亮君 驚くべきであります。  総理は、将来のことを考えたときと今も言われました。そして衆議院でもツケ回しをこれ以上しないと言われた。しかし、五%に引き上げてからわずか二年間に、ツケ回ししないどころか二割増です。借金が百十兆円ふえている。国民一人当たり、計算すると百万円ぐら...全文を見る
○笠井亮君 そうなんですね。  他方で、最終消費者の国民はもう転嫁する先はありませんから、そして消費者に転嫁するというのがこの税だということになりますと、まさにこの問題が非常にはっきりしてくると思うんですよ。さらに、企業といっても中小企業あるいは業者の方々は消費税を全部転嫁でき...全文を見る
○笠井亮君 福祉のためと言われましたけれども、増税して福祉のために使っていない。しかも、今、目的税ということが議論になっていますけれども、福祉のために消費税率をもっと上げようというところに、これまたまさに自動レールを敷いてしまう大変な方向だと思うんです。将来の税制も税の負担能力に...全文を見る
○笠井亮君 いろいろ言いましたけれども、九月から急激に貸し出しが減っている。大変な数字であります。これは貸し渋り、本当にひどい状況の一端、そういうことで出てくると思うんです。野中官房長官も、先日、本会議でも「貸しはがし」という表現をされましたけれども、まさに当然の事態が数字によっ...全文を見る
○笠井亮君 具体的にどのような業務改善命令でしたか。
○笠井亮君 銀行からは計画書、出たんですか。
○笠井亮君 どういう内容ですか。
○笠井亮君 こういうことをやって、マニュアルをつくって回収してまずかったということが書いてありますか。
○笠井亮君 三和銀行に対する業務改善命令と、それに基づいて出された計画書、提出していただきたいんですけれども、いかがですか。
○笠井亮君 あれだけ大問題になったわけです。そして、関係者を処分して、業務改善命令まで出して、計画書を出した。委員会でも問題になって、社会的にも問題になった。その内容を出すことができない。これは何事かということだと思うわけです。ぜひ出してもらいたいと思います。
○笠井亮君 これでは相変わらずの不明朗な密室行政が行われているんじゃないかと国民が思っちゃいますよ。  委員長、今申し上げた資料について当委員会に提出していただくように取り計らっていただきたいと思います。
○笠井亮君 八月に取り上げたときに、予算委員会の理事会でも協議して、三和銀行、それからそれ以外の銀行についても調べることが必要だということになったはずであります。今度またまた、けさもありましたけれども、信用保証制度を悪用すると言われた地銀トップ横浜銀行の債権回収の千載一遇の機会と...全文を見る
○笠井亮君 驚いちゃいますね、調べてないんですか。
○笠井亮君 私、おかしいと思うんですよ。あれは三和の特殊な問題じゃない、ほかにも同様の問題があると。  ちょっと資料を配っていただきたいと思います。    〔資料配付〕
○笠井亮君 私、この問題に関連して、「延滞開始時の対応ルール 融資企画部」ということで資料を入手しまして、抜粋を今皆さんにお配りしております。マニュアル文書でありますけれども、東海銀行のものであります。  これを見ますと、延滞、つまり融資返済期日に支払われずにおくれた場合の対応...全文を見る
○笠井亮君 それとは別とわかっている。
○笠井亮君 そこまでいかないですよ。
○笠井亮君 読んでいただきたいと思うんですけれども、不良債権じゃないんですよ。延滞が、一日おくれて不良債権になったら大変ですよ、今。  こういう銀行側のやり方のもとで実際にどうなっているか。三十年も頑張って返してきたのに担保が割れたからすぐ返せと、全然貸してくれなくなったと。こ...全文を見る
○笠井亮君 それに全く相違反することをやっていると思いませんか。
○笠井亮君 監督庁ですから分析じゃないんですよ。ちゃんと指導してください。その辺どうするんですか。
○笠井亮君 今初めて見たということ自体驚きですけれども、ちゃんと調べるんですね、三和以外についても。
○笠井亮君 文書について。
○笠井亮君 東海銀行は九月期の中間決算で中小企業等の貸出率が二・四ポイントも減っております。三月のときに中小企業に貸し出しをふやすという計画を出して、そして公的資金をもらったんですよ。そして、他方でこういう文書を、わざわざその後七月に改定してまだやっているんです、こうやって、回収...全文を見る
○笠井亮君 このまま放置したら貸し渋りはなくなりません。六十兆円の銀行支援策は中止をして、中小企業への資金供給という銀行の本来のあり方、公共的な責任を果たさせるために、今言われましたけれども、強力な行政指導をやっていただきたい、このことを申し上げて、質問を終わります。
12月10日第144回国会 参議院 財政・金融委員会 第2号
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○笠井亮君 私は、日本共産党を代表して、日本開発銀行法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  本法案は、銀行による貸し渋り対策の一環として、開銀の業務として、長期の運転資金の供給等、業務の拡大を図ろうとするものであります。本法案が銀行から貸し渋りを受けている中堅企業...全文を見る