岩渕友

いわぶちとも

比例代表選出
日本共産党
当選回数1回

岩渕友の2016年の発言一覧

開催日 会議名 発言
10月20日第192回国会 参議院 経済産業委員会 第2号
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○岩渕友君 日本共産党の岩渕友です。福島県の出身です。  東京電力福島第一原発の事故から五年七か月がたちました。いまだに福島県内外に八万人を超える皆さんが避難生活を強いられています。  今日は、福島原発事故をめぐる避難指示解除と賠償の問題について質問をいたします。  この八...全文を見る
○岩渕友君 この要件が住民の気持ちや実態に合っているのか、大変疑問です。  八月に日本共産党国会議員団で福島県の川俣町と南相馬市に伺って、住民の皆さん、町長さんや市長さんとお会いをして、避難指示解除をめぐる問題についてお聞きをしてまいりました。  川俣町の山木屋地区、この資料...全文を見る
○岩渕友君 今、現地から要望があったという話もありましたけれども、この山木屋地区の避難指示の解除をめぐっては、当初は八月に解除をするという話も出ていました。けれども、それが延期をされることになりました。この延期がされたのはなぜですか。
○岩渕友君 町長が発表したとか、自治会の要望だということだったんですけれども、まるで国は関係ないというような言い方なんですけれども、違うじゃないですか、実態は。山木屋地区の自治会からも解除後の生活環境が不安だから解除目標を延期するべきだという声が上がって、延期せざるを得なくなった...全文を見る
○岩渕友君 先ほど答弁にもありましたし、大臣も、解除はゴールではなくて、本格復興に向けたスタートだというふうに所信でも述べていますけれども、それでは、避難指示が解除された自治体が今どうなっているでしょうか。  全町避難をしていた自治体として初めて避難指示が解除をされた楢葉町は、...全文を見る
○岩渕友君 町長は今年の一月の記者会見で、来年春に町民の五割が戻ればいいと思うという認識を示しています。町は懸命に取り組んでいます。しかし、一年たっても一割しか戻っていないのはどうしてだと思いますか。
○岩渕友君 今の答弁を聞いて、要件と実態がやっぱり合っていないんじゃないかという、そういう思いを強くしました。  ふるさとに戻りたくないと思う人はいません。戻りたくても戻れない、まだ判断できないと考える人も多くいます。そもそも、避難指示解除の要件の一つである年間積算線量が二十ミ...全文を見る
○岩渕友君 今の大臣の答弁、本当にびっくりしました。これ、福島県の人が聞いたらどう思うでしょうか。  戻りたくても戻れない、判断できない人も多い、それは、ほかの自治体で行われた意向調査の結果を見ても明らかです。避難指示解除をもって戻るのか戻らないのかという選択が住民に迫られてい...全文を見る
○岩渕友君 精神的損害の賠償についても、これまで避難指示が解除されたところを見れば、賠償の打切りが一体に進められてきたことは明らかじゃないですか。  それで次に、営業損害の賠償について聞きたいんですけれども、これが今一体どうなっているか。  原子力損害賠償紛争審査会の指針では...全文を見る
○岩渕友君 営業損害については終期を決めていない、まだ終期を決める段階ではないということです。基本は、従来と同じ又は同等の営業活動を営むことが可能となった日を終期とするということです。この営業損害賠償について東京電力から方針が示されてから一年余りがたちました。賠償の実態はどうなっ...全文を見る
○岩渕友君 代表質問で安倍首相は、我が党の市田忠義議員の質問に対して、東京電力に対しては、被害者の方々の個別の状況を丁寧に把握して、公平かつ適切な賠償を行うようしっかりと指導してまいりますと答えていますが、実際にはそうはなっていません。  昨年六月に東京電力から賠償について説明...全文を見る
○岩渕友君 実態はそうなっていないということなんですよ。これ、損害が続いているのに賠償を打ち切ろうとしているんじゃないんですか。大臣、お答えください。
○岩渕友君 賠償については、この九月に東京電力から来年一月以降の農林業の損害賠償案が示されました。平成二十九年一月以降の年間逸失利益の二倍相当額を賠償し、二年後以降は個別に対応をするというものです。  先日伺った福島県森林組合連合会では、避難地域では、原発事故から五年たって、や...全文を見る
○岩渕友君 今までどおりの賠償を続けてほしい、もうこの現場の声ははっきりしています。被害者がなぜ頭を下げて賠償をお願いしなければならないのか、東京電力は国より偉い、こういう声も出されました。従来と同じように営業活動を営むことが可能になるまで賠償を続けるべきです。  そして最後に...全文を見る
○岩渕友君 地元の声に真摯に向き合うということであれば、もう地元の声ははっきりしているんですよ。福島第二原発は廃炉にしなくちゃならない、これが福島県民の思いです。この五年七か月余り、福島県の皆さんから、自分たちと同じ思いをする人をもう二度とつくりたくない、この思いを聞いてきました...全文を見る
○岩渕友君 同列に扱うことができない、そして心情を察するということであれば、もう福島第二原発は廃炉にするというのが県民の思いなんですよ。まさに、党派や立場を超えたオール福島の願いになっています。この声を聞かないというのは本当にとんでもないことだというふうに思います。  十六日に...全文を見る
11月18日第192回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第3号
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○岩渕友君 日本共産党の岩渕友です。福島県の出身です。  東日本大震災、東京電力福島第一原発事故から五年八か月がたちました。原発事故によって避難区域外から県内外へ避難をしている方たちへの住宅無償提供が来年三月末で打ち切られることに対して、生活費増に苦しんでいる、住宅の提供が唯一...全文を見る
○岩渕友君 お配りしている資料を御覧ください。  福島県災害対策本部が十一月十四日に公表した速報によると、原発事故で県内に避難をしている方は四万三千八百六十九人、県外に避難をしている方は全ての都道府県に及んでおり、四万四百五人で、五年八か月たった今でも、把握されているだけで八万...全文を見る
○岩渕友君 今、一万八千人というふうに答弁があったんですけれども、復興庁から前にお話聞いたときは、福島県の避難者数から避難区域内の人数を引いた人数を自主避難者数としているという話もあったんです。その数は約二万九千人に上るんですよね。なので、一万八千人より多い、もっと多いという状況...全文を見る
○岩渕友君 はい、大臣にも。
○岩渕友君 県内の民間借り上げ住宅に避難をされている方もいるし、建設型の仮設住宅にいらっしゃる方もいて、県が行っている住まいに関する意向調査の中では約一万二千世帯を対象にして調査を行っている、戸別訪問を行っているところです。  十月には、ひなん生活をまもる会の院内集会、そして原...全文を見る
○岩渕友君 大臣が今いろいろ言われたんですけれども、やっぱり住宅の無償提供というのが皆さんの一番の願いなんですよね。  東京災害支援ネットが二〇一六年に行った調査では、原発事故前に比べて世帯収入が減ったと回答している方が四九%で、月平均で約十六万円も減っています。原発事故前に比...全文を見る
○岩渕友君 もう既に追い出しのようなことが起きているという話なんですよ。だから、実態を把握するとか、そういうことが必要なんじゃないんですか、大臣。
○岩渕友君 来年四月以降の住まいが決まっていないという人たちがいるわけですよね。それで、もう既に三月末を待たずに追い出しが始まっているという状況をある意味では必要だというのは、これ、避難を継続してほしいという皆さんにとっては本当にどういう発言なんだというふうに思うんですよね。これ...全文を見る
○岩渕友君 要件の緩和だけではなくて、今話があったように、鳥取県では県営住宅、そして鳥取県の米子市では市営住宅を入居期限を二〇一九年三月末まで延長して無償提供することを決めています。愛媛県でも公営住宅や県職員関連などの住宅の入居期限を二〇一八年三月末まで延長をして無償提供すること...全文を見る
○岩渕友君 好きで避難生活を継続している方たちはいません。東京災害支援ネットの調査では、住宅の無償提供の継続を希望する方の多くが、子供の健康が心配、第一原発の安全性に疑問があるなどと答えていて、避難を継続せざるを得ない状況です。  福島県から避難をしている方を受け入れている自治...全文を見る
○岩渕友君 先ほどから福島県が決めたということが出てくるんですけれども、そもそも福島県が救助に要した費用は国が負担を行っています。住宅の無償提供を継続するためのお金を国が引き続き出すと決めれば継続できるということではないでしょうか。  福島県が応急仮設住宅設置費として平成二十三...全文を見る
○岩渕友君 東京電力に求償すればいいということですよね。  東京電力への求償もしないで住宅の無償提供を打ち切るなどとんでもありません。子ども・被災者支援法の理念に反して、生存権や自己決定権も侵害する住宅の無償提供の打切りは絶対に許されません。避難をしている方たちを路頭に迷わせて...全文を見る
12月01日第192回国会 参議院 経済産業委員会 第6号
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○岩渕友君 日本共産党の岩渕友です。  割賦販売法の一部を改正する法律案について、賛成の立場で質問をいたします。  法案の質問に入る前に、大臣にお聞きをいたします。  十一月二十二日に福島県沖を震源とする地震が発生をし、震度五弱、津波警報も出され、原発は大丈夫かという不安が...全文を見る
○岩渕友君 東京電力への指導をしっかり行うことが必要だということを重ねて指摘をしておきたいと思います。  それでは、法案についてお聞きします。  私は、福島県の消費生活センターで相談員をしていた経験があります。架空請求、悪質商法、多重債務などに苦しむ方たちと関わって、消費者ト...全文を見る
○岩渕友君 消費者庁自身が、消費者行政が縦割りで法の隙間で被害を生んだ反省から設立をされています。  今答弁にもありましたように、各省庁に横串を刺す司令塔として役割を発揮してほしいと思います。  次に、消費者保護のために経済産業省が果たすべき役割について、大臣の認識をお聞きし...全文を見る
○岩渕友君 消費者保護は国民経済の発展にとって大変重要です。クレジットカード決済の信用供与額だけを見ても、二〇〇五年の二十六・三兆円から二〇一五年には四十九・八兆円になり、信用供与額が民間最終消費支出に占める割合も二〇〇五年の九%から二〇一五年の一七%と拡大を続け、国民経済にとっ...全文を見る
○岩渕友君 ガイドラインという話がありましたけれども、ガイドラインはあくまでガイドラインにすぎなくて、法的拘束力はありません。  ポイントがたまると言われてカードを作った、クレジットカードを持つつもりはないと言ったのにクレジットカードも送られてきたであるとか、クレジットカードの...全文を見る
○岩渕友君 ある大手小売店のクレジットカードはIC化しておらず、カードの有効期限が二〇二一年となっているものもあります。また、大手外資系のカード会社からカードがIC対応になったとお知らせがあったけれど、切り替える場合はカード番号が変更になる、番号を変更するのが嫌なら更新のタイミン...全文を見る
○岩渕友君 被害に遭った人が救済される人と救済されない人に分けられてしまうことは問題です。翌月一括払いでは、クレジットカード会社に対する抗弁の接続も認められていません。PIO―NETによれば、相談の内容が不当請求、詐欺、約束不履行、虚偽説明、商品未着、無断契約のいずれかであるもの...全文を見る
○岩渕友君 クレジットカード会社が自主的対応により一時的には支払請求を止めることがあっても、一定期間内に解決に至らないと請求が再開をされます。法規制がないことを理由に支払を止めないクレジットカード会社も存在をしています。抗弁の接続規定を導入する必要があります。  消費者相談の現...全文を見る
○岩渕友君 加盟店調査によって得られた情報を経済産業省、業界団体で共有をして今後の対応に生かすべきです。法改正を含めて、更なる対応を求めます。  次に、消費者相談の体制強化についてお聞きをします。  宮城県の消費生活センターからは、二〇〇九年に県全体で相談員を三名増やしたけれ...全文を見る
○岩渕友君 どこにいても質の高い相談を受けられるようにすると答弁ありましたけれども、どこに住んでいても同じように消費者として守られる体制を整えることが国の責任です。  最後に、当委員会で大臣が答弁をされたことについて、その後事態が動いているのでお聞きします。  福島原発事故に...全文を見る
○岩渕友君 期限を区切らず、今までどおりの賠償を続けてほしいというのが現場の声です。損害が続く限り賠償を継続することを指摘して、質問を終わります。
12月06日第192回国会 参議院 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 第13号
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○岩渕友君 日本共産党の岩渕友です。本日はよろしくお願いをいたします。  まず初めに、お三方にお聞きをしたいと思います。  私は福島県の出身です。東日本大震災と福島原発事故から間もなく五年九か月がたとうとしています。大震災によって、東北地方の基幹産業である農林漁業は大きな被害...全文を見る
○岩渕友君 復興に尽力をいただいているということがよく分かりましたし、TPPのデメリットという話もありましたけれども、復興を妨げるということになるのかなというふうにも思いました。  政府は、TPPで日本の食品の安全が脅かされることはないというふうに言っておりますけれども、遺伝子...全文を見る
○岩渕友君 ありがとうございます。規制緩和が進むということは、やっぱり消費者の皆さんの不安に応えられないということかなというふうに思います。  次に、ISDS条項によって、例えば遺伝子組換え作物で世界の食料支配を狙う多国籍企業が、遺伝子組換え食品の表示義務化によって不利益を被っ...全文を見る
○岩渕友君 ありがとうございます。  次に、予防原則について、先ほども議論になっていましたけれども、お聞きをします。  私は、先ほどもお話をしたように、福島の原発事故を経験して予防原則が大切だということを実感をしています。食の安全を守るためにも予防原則が重要になってきます。 ...全文を見る
○岩渕友君 申し訳ありませんでした。  今日の話聞いて、TPPは廃案にするということで改めて強く感じたということを申し上げて、質問終わりとします。  ありがとうございました。