菅直人

かんなおと

小選挙区(東京都第十八区)選出
立憲民主党・無所属
当選回数14回

菅直人の2005年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月27日第162回国会 衆議院 予算委員会 第2号
議事録を見る
○菅(直)委員 総理と国会で質疑を行うのは、代表をやめて以来初めてですから、九カ月ぶりになろうかと思います。  私は、この間、お遍路などで全国を歩いてまいりました。四国の皆さんの本当に優しい気持ちに触れまして、心身ともに何か洗われるような、解放されるような気持ちを持ってまいりま...全文を見る
○菅(直)委員 私もかなり多くの総理大臣を見てまいりましたけれども、確かに総理大臣もいろいろですね。これほど国民をばかにして開き直った総理大臣を私は見たことがありません。  特に、自衛隊が活動しているところが非戦闘地域だ。国民は、現実にサマワでロケット弾が撃ち込まれている、果た...全文を見る
○菅(直)委員 この中で、米軍のトランスフォーメーション、いわゆる変革、再編の問題と、それに関連して、在日米軍の再編の問題が大きな課題になってきております。いろいろな報道では、例えば、現在ワシントン州にある米陸軍第一師団の司令部を座間に移転したい、そういう話題も出ている。あるいは...全文を見る
○菅(直)委員 総理がトランスフォーメーションについてその程度の認識しかないとしたら、私は本当にあきれてしまいます。  ラムズフェルド長官がこのことを指摘し、あるいはブッシュ大統領も指摘をしたのはもう数年前です。つまりは、ポスト冷戦という構造からさらに変化をして、兵力の数ではな...全文を見る
○菅(直)委員 ですから、今、一般的にいろいろなところから指摘をされている、もちろん決まったとは言っていません。いろいろと議題になり、いろいろな話題に出ていると言われている、座間に第一軍団司令部を移転した場合に、それが配置の重大な変更に当たらないかということをお聞きしたのです。具...全文を見る
○菅(直)委員 先日、たしか、どなたですか、防衛庁でしたか、お役人が答えていましたね。司令部を変更した、それだけでは一概に配置の変更とは言えないという答弁が出ておりました。  つまりは、官僚は答えられるけれども、大臣は答えられない、それが答えですね、大野さん。
○菅(直)委員 重大ですよ、今の答弁は。決まったら説明する。つまり、国会で事前には説明しない。決めるまでは説明しない。総理が、イラク派遣の延長のときも、まだ決めていない、まだ決めていない。国会が終わったら、あしたそろそろ期限だというときに決めました。まだまだ詐欺じゃないですか。大...全文を見る
○菅(直)委員 では、せっかくですから、町村外務大臣、不安定な弧という言葉はもちろん御存じでしょう。不安定な弧というのは、連日報道にも出ています。先ほども言った、いわゆる中東まで含む範囲に対しての、アメリカが一番重要視している。この範囲は、明らかにいわゆる日米安保で言う極東条項の...全文を見る
○菅(直)委員 不安定な弧という概念が各論なんですか、これが。冷戦後の世界の中で、特にアメリカが、かつてのソ連、NATOを中心にした押さえを必要がなくなった。そして、次の一世紀か半世紀、最も重要な不安定な地域として不安定な弧というこの地域を名指しをして、それに向けての対応の一つと...全文を見る
○菅(直)委員 まあ、総理は、私の質問の最初のところで言ったことを忘れているんじゃないですか。私は、トランスフォーメーションに関して、在日米軍の再編ということについて聞いたんですよ。  まさに、イラクとかアフガニスタンで、現在は特別法で行われているけれども、今回、このトランスフ...全文を見る
○菅(直)委員 今の最後は何ですか、議論をしていく上にはっきりしてくるでしょう。(発言する者あり)
○菅(直)委員 本会議の席で総理自身が東アジア共同体ということを言われたから聞いたんですよ。私が言ったんじゃないんですよ。  そして、まだまだ時間がかかると言われましたが、まだまだ時間がかかるというのは、目指すということを前提にした言葉だと聞こえるんです。しかし、本当に目指して...全文を見る
○菅(直)委員 適切に判断するということは、行くこともあるけれども、場合によっては行かないこともあるということですか。ただ時期だけを適切に判断するということですか。総理は、行くという約束を総裁選、総理としても約束をされています。どちらなんですか。行く行かないも含めて適切に判断する...全文を見る
○菅(直)委員 つまりは、行く行かないを含めてということですね。そうでないんだったら、そうでないと言ってください。
○菅(直)委員 これが総理のいつもの手ですよ。答えたくないことは、たとえ公約したことでも、同じことを言えばそのうち相手が時間切れであきらめるだろう。  もう一回答えてください。
○菅(直)委員 もう一度、行くのか行かないのか、行かないこともあり得るのか、答えてください。
○菅(直)委員 答弁になっていません。  もう一度聞きます。行くか行かないかを含めて判断するのか、行くのは決めているけれども、行く時期を適切に判断しようとしているのか、適切という意味を聞いているんです。はっきり答えてください。
○菅(直)委員 では、もう一回いきましょう。もう一回。  では、委員長にも聞きますけれども、私が聞いていることは、多分、皆さん、あるいはテレビを見ている皆さんもわかりやすいと思うんですよ。  総理は、かつて、従来から、自分は毎年総理として靖国神社に参拝しますと約束をされ、日に...全文を見る
○菅(直)委員 最後の答弁で、時期だけでなく、行く行かないを含めて適切に判断するというお答えだったと理解しましょう。  そこで、さらにお聞きします。  靖国神社という神社は、総理は御存じかもしれませんが、明治二年に大村益次郎陸軍卿のもとで、官軍の死者を祭るために東京招魂社とし...全文を見る
○菅(直)委員 明治のこの時期、明治憲法は、天皇を神聖にして侵すべからずという、ある意味では天皇を神に位置づけて、そして国家神道というものをつくり上げて、それが昭和初期には、天皇のためには一億総玉砕もあり得る、子供たちの教育に、私も先日、七十歳代の方と話をしましたら、自分は小学生...全文を見る
○菅(直)委員 私は、私自身も参拝をしたことがありますし、私も参拝するときには、今総理が言われたような気持ちで参拝しております。  ただ、私が質問をしたのは、そういうことをお聞きしたのではありません。少なくとも靖国神社というものが、この日本の歴史の中で、それも遠い昔ではありませ...全文を見る
○菅(直)委員 時間ですので終わりますが、攻めの農業が産業としての農業と言われましたが、産業としての農業だけで考えるのではなくて、地域政策として、子育てが可能な地域として農山村を再生させるのが我が党の、私が農業再生本部の本部長のときに決めた方針ですので、その差を国民の皆さんに理解...全文を見る
05月16日第162回国会 衆議院 予算委員会 第21号
議事録を見る
○菅(直)委員 現在、私は、民主党の中で、国土交通ネクスト大臣という役職を仰せつかっておりまして、JR福知山線の事故についての対策本部長も務めております。きょうはこの問題を中心に、時間があれば外交問題についても総理の考え方をただしていきたいと思っております。  まず冒頭に、百七...全文を見る
○菅(直)委員 これが小泉流なんですよ。私は、国鉄だったら事故は起きなかったなんて言っていません。実際に大きな事故はかつて起きました。  そうではなくて、JR西が小泉さんの言っている優等生じゃなかったですかということを言っているんです。そのことを何も言わないで、急に、何か国鉄だ...全文を見る
○菅(直)委員 総理も何か耳が悪いのか、私が、JR西は、小泉さんが言う、民ができることは民でやるべきだということに対する優等生ではなかったんですかとお聞きしたら、急に、国鉄だったら事故が起きないのかと言われたから話がおかしくなるので、よく聞いておいてください。  そこで、国交大...全文を見る
○菅(直)委員 だんだん国交大臣も総理大臣に似てきましたね。  私が聞いているのは、まずダイヤのことを聞いているんです。当たり前です、制限速度を守らなきゃいけないなんというのは。しかし、その前提として、ダイヤについてチェックをする責任があるんじゃないですか。日々の運転士がどれだ...全文を見る
○菅(直)委員 おかしいじゃないですか。国交委員会で言ったことと違うんですか。定時運転確保ウイークで、一秒単位で遅延報告義務がある。私、国交の委員会、全部見ていますよ。もう一回答えてください。
○菅(直)委員 私は国交委員会に出ていますから、あるいは全部テレビで見ていますから。そのときは特別な定時運行確保ウイークだったんじゃないですか。そのとき一秒単位だったというふうに答えていませんか。議事録を見ればわかりますよ。
○菅(直)委員 少なくとも国交委員会での答弁とちょっと食い違っていますが、私が聞いているのは、定時運行確保ウイークで、一秒単位で報告義務があったと。議事録を精査してください。これは理事の方にもお願いしておきます。  そこで、せっかくきょうは事故調にもおいでいただいています。事故...全文を見る
○菅(直)委員 少なくともこの事故については、そういう兆候をきちっと把握して、とめることができなかったわけです。  そこで、国交大臣、国交省として、大臣が就任する前かもしれませんが、こういった問題が国会で指摘をされたことがあったんじゃないですか。このJR西日本では、理由は別です...全文を見る
○菅(直)委員 どうも、本当にみんな小泉症候群でして、こういう議論があったことを役所としてちゃんと理解しているのかと聞いたんですよ。  もう一回聞きます。あらかじめ聞いたんですよ、私は国交省のお役人に。国会での議論があったんじゃないですかと。知らないんですか。
○菅(直)委員 平成十三年十一月八日、参議院の国交委員会で、北側大臣と同じ政党の弘友和夫議員から、この件についてしっかりとした質問が出ているじゃないですか、こういうことが二度と起こらないように指導をお願いいたしたいと思いますと。どう対応されたんですか。
○菅(直)委員 結局、何もしなかったということじゃないですか。何もしていないということじゃないですか。  もうちょっと前のところを読んでみましょうか。今の局長の説明で、要するに逆転、というのは、これは先頭車が入れかえで、あるところに着いて、ターミナルに着いて戻っていくわけですが...全文を見る
○菅(直)委員 とにかくいろいろな背景があるわけですが、少なくとも安全第一というものが貫かれていたとは、今のどの答弁を聞いても、どうです、聞かれている皆さん、どこにそのかけらがあるんですか。悪いのは本人だから裁判だとか、草むしりはやめさせたとか、当たり前の話じゃないですか、そんな...全文を見る
○菅(直)委員 これに関して、国交省、大臣、JRが民営化するときに、基本的には民間と同じ基準になるべきところだと思いますが、きょうの新聞にもありまして、私もいろいろな資料を見ておりますと、ATS—PあるいはATSの速度照査型というのが新しい形で、旧来型は単に赤信号に突入したらブレ...全文を見る
○菅(直)委員 答えていないじゃないですか。私が言ったのは、旧型でも構わない、民間よりも新型でなくてもいいという配慮が今日まで続いていたんじゃないか、これは幾つかの指摘があるんですよ。きょうの新聞だけじゃありません。そこのイエスかノーかを聞いているんですよ。
○菅(直)委員 これも国交委員会でもさらにやりますけれども、少なくとも、速度照査型というものの義務づけが緩かったんではないかという指摘があることは事実でありまして、それについては、今の答弁で果たして正確なのかどうか、さらに委員会でやらせていただきたいと思っています。  そこで、...全文を見る
○菅(直)委員 冒頭に申し上げましたように、小泉総理は、官から民へ、効率、競争と。確かに、そういうことが重要なところもあります。しかし、特にこういう交通機関の場合には、果たしてそういう考え方で通るのか、あるいは社会全体がそれで通るのか。  私も、飛行機で飛んでいって、車で三十分...全文を見る
○菅(直)委員 小泉総理、私はこの日本が大好きですし、日本はすばらしい国だと思っていますよ。小泉総理自身がみずからやっていることについて語らないというのが、総理大臣としてまさに自分の責任を放棄しているんじゃないですか。何も私は、日本の国がおかしなことをやったとは言っていない。小泉...全文を見る
○菅(直)委員 私と小泉総理の意見が違うのは当たり前でして、小泉総理がみずからやったことを全部人のせいにしたり、そういう形をとる限り、それは当たり前なんですよ。だから、こういう質疑の中で具体的に聞いているわけじゃないですか。  時間がもう間近ですので、最後に、私は昨年の連休にバ...全文を見る
○菅(直)委員 もう時間が終わりましたのでこれぐらいにしますが、まさに総理が適切だと思っていることが適切でないから日本が外交的に孤立している、総理は、今や何も見えない裸の王様だということを申し上げて、私の質問を終わります。
07月22日第162回国会 衆議院 国土交通委員会 第26号
議事録を見る
○菅(直)委員 きょうは、官製談合の問題について全般的に質疑をさせていただきたいと思います。  冒頭に、猪瀬さんと、総裁は仕事柄ですが、参考人においでいただいたことをお礼申し上げておきたいと思います。  本題に入る前に一つだけ、きょうの報道にたくさん出ておりますが、いわゆるア...全文を見る
○菅(直)委員 可及的速やかに調査をするということで、それは大変結構なことですが、大体、時期的なめどというのはあるんでしょうか。大体、例えば八月中とか、建築なんかはかなり大きな分野になるんじゃないかと思いますが、どうですか。
○菅(直)委員 この問題はもちろん国交省だけにかかわる問題ではない、大変大きな問題でありますので、またいろいろなところで我が党の同僚議員が取り上げることになる、あるいはもう既になっておりますが、きょうのところは昨日の国交省の調査ということで、この程度にとどめておきたいと思います。...全文を見る
○菅(直)委員 大臣は、私の質問を聞いて答えられているんでしょうかね。入札が不正行為であるから許されないとか、そういうことはこれから後やりますから。もうちょっと大きな認識を私はお聞きしたんです。  それから、公共事業がお金の面で減っているからといって、必ずしも談合が減っているこ...全文を見る
○菅(直)委員 そういう認識だから、もしかしたらこういうことが起きるのかなと思って、きょうはパネルを用意してきました。皆さんの手元にはお配りをいたしておりますが、ここに財政再建、今、国、地方で約一千兆円ある財政赤字の再建をしていく道筋、これまでもですが、これから大変な議論になると...全文を見る
○菅(直)委員 残念ながら、私は、今から具体策に入っていく中で、できれば共通認識をベースにしていかに官製談合を根絶するかという議論に入っていきたいと思ったんですが、入り口のところでの基本認識がかなり違いますよね。  つまり、官製談合によってむだな税金が使われていることはないとい...全文を見る
○菅(直)委員 それでは、官製談合という言葉は、いろいろ法律用語もありますが、私なりに政治的な定義をいたしてみました。それは、発注者である役所が安く買えるものをわざわざ高い値で買う。発注者である役所、ここが重要なんですね。  先ほど、冒頭の大臣の答弁は、入札の談合は不正行為だか...全文を見る
○菅(直)委員 やはりさすがに弁護士さんとしては優秀ですよね。しかし、これが税金を預かっている発注者の大臣としての答弁とは思えない。あなたは発注者の責任者なんですよ。今の答弁の中にも発注者という言葉は一言も入らない。私は、あえて官製談合を政治的な定義として、私なりの定義を申し上げ...全文を見る
○菅(直)委員 やっと言葉が出ましたね。発注者としての責任だと。だれに対する責任ですか。私は納税者に対する責任だと思いますけれども、だれに対する責任ですか。
○菅(直)委員 そういう立場で見たときに、現在の国交省が、北側さんが大臣になる前から含めて、本来安く買えるものを高く買っている、わざわざ高く買っているような、そういう出来事が現に摘発されているわけです、幾つも。そういうことが相当はびこっていると私は見ておりますが、そういうふうには...全文を見る
○菅(直)委員 ちょっとくどいんですけれども、コスト意識という言い方はちょっと弱いんじゃないでしょうか、コスト意識というのは。第三者じゃないんですよ、これは。あなたは発注者なんですよ。コスト意識というと、何か我々が例えば予算をするときに、もうちょっとこれはうまく使ったらどうですか...全文を見る
○菅(直)委員 半歩前進しましたね。大事ですよね。ですから、それを責任者として、今の国土交通省がそういう状態にないんじゃないですか、そういう状態になくて、事件としてあらわれているもの、事件として今回まだ起訴されたりしていないものを含めて、たくさんあるんじゃないですかと。  例え...全文を見る
○菅(直)委員 ですから、何回も申し上げますが、何回もパネルを出して恐縮ですが、そういう認識が、公共調達によってそれのむだやあるいはピンはねや猫ばばを抑えるということに対して、公明党出身の北側大臣が極めて不熱心であるという、そのいわば根拠ですよね。  私たちは、一般の人までそう...全文を見る
○菅(直)委員 少し方面を変えてみます。  刑法二百四十七条に背任という条項があります。「他人のためにその事務を処理する者が、自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、本人に財産上の損害を加えたときは、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰...全文を見る
○菅(直)委員 公務員であるかないかは問わない、これは重要ですよね。コスト意識なんて甘いものじゃないんですよ。発注者がわかっていて高いものを買った場合は背任になり得るというのが今の答弁ですよ。弁護士でもある大臣、どう認識されていますか、この背任罪について。
○菅(直)委員 あなたは何者なんですか。裁判官なんですか、弁護士なんですか、大臣なんですか。調べたんですか。九七%がずらっと並んでいる落札率がこれだけ表に出て、そんなことはないと。国民の常識から外れているじゃないですか。外れていませんか、大臣。
○菅(直)委員 ですから、不十分なところがあるんじゃないですかと言って、もうたくさん同僚の中川議員の方から具体的な指摘はあったじゃないですか。私も同じものを指摘してもいいですけれども、これも、これも、これも、これも、ほとんどが九七%前後じゃないですか。そういう具体的なことを申し上...全文を見る
○菅(直)委員 どうも頭のいい大臣とはちょっと思えない。私が言っていることに答えていただけませんか。  百三条の原則というのは、退職後二年間は関係業界には天下れないというのが原則なんです。この原則が原則としてそのまま実行されておりますかと聞いているんです。
○菅(直)委員 国民の皆さんにわかるように、ちゃんと説明してもらえませんか。今のを私流に解釈すれば、原則に基づくときもあるけれども、この条項の中にある例外を適用して、二年間という原則をある意味では適用しないで、一年とか二カ月とか、中には一日、翌日とか、そういう天下りを認めている例...全文を見る
○菅(直)委員 今読まれたところで、間が抜けていませんか。ちゃんと間も読んでください。
○菅(直)委員 ちゃんと読めるじゃないですか。「所轄庁の長の申出により」というところを先ほどわざと読み落としたんですか、それとも知らなかったんですか。  これは自動的な法律じゃありませんよ。国交省の職員が二年以内に天下りをするときは大臣が人事院に申し出る、こういう手続が規定され...全文を見る
○菅(直)委員 答えてくださいよ。所轄庁の長の申し出によって人事院の承認を得た場合はこれを適用しないという、この百三条の三項の所轄庁の長の申し出をしたことがありますか。
○菅(直)委員 それを聞いているんですよ。これは申し出ですからね、自動的じゃないんですよ。例外という言葉を嫌がっているようですけれども、原則は二年間、例外が申し出によって認める。大臣、まだ大臣になられてたしか十カ月程度ですが、一体何人ぐらい申し出られたんですか。
○菅(直)委員 これは、あなた自身が申し出た人が二百九十八名、わずか十カ月間で二百九十八名あったということですね。どうですか。
○菅(直)委員 認められたのは何人ですか。
○菅(直)委員 ですから、結局は、その同じ時期に二年以上の人が何人いたか、それはわかりません、承認件数じゃないからですね。それは多分聞いても答えてもらえるかどうかわかりませんが、例外だからこそこの規定の三項に基づいて申し出をする。わずか十カ月間で二百九十八人、毎月平均三十人からの...全文を見る
○菅(直)委員 最近、何か、申し出をしばらく自粛すると言われたんじゃないですか。適法だということと、申し出をするかしないかは裁量行為ですよ、大臣としての判断ですよ。だから私は、判断として、これまでもやり過ぎたけれども、何遍も答えているじゃないですか、中川さんへの答弁で。こんなに多...全文を見る
○菅(直)委員 ですから、ちゃんとそう言えばいいじゃないですか。これまではまずかった、反省して、これからは申し出は、まあ永久にかどうかわかりませんが、どう答えられましたかね、当分は自粛すると。  この問題はまた後で戻ることもあるかもしれませんが、少し前に進めます。  ややこし...全文を見る
○菅(直)委員 私、これはびっくりしたんですよね。大臣になってから承認を得た四十七社について表を出してもらいました。そして、契約関係が何%かも出してもらいました。ゼロ%というのがあるんですね。えっ、国土交通省と一切取引がないところまで天下りをとっているのかと思ったら、そうじゃない...全文を見る
○菅(直)委員 こんな理屈が通りますか。二年たったら行けるんですよ、二年たったら。二年間がまさに天下りが禁止されている、その例外で、今の話は何ですか。  それから、今の答弁で、私は人事官に実は答弁してもらいたくなかったんですね。だれがこれを決めているんですか。人事官ですか。だれ...全文を見る
○菅(直)委員 人事官、恐縮ですけれども、事務総長決定がこうなっていることを、きょう答弁されるまで御存じでしたか。率直に答えてください。
○菅(直)委員 率直に答えていただけませんか。これは、官製談合の官というのは、もちろん大臣も含まれますが、一般的に言えば、プロパーの職員の問題なんですよ。人事院でいえば、事務総長以下がプロパーの職員で、たしか人事官はまさに特別職じゃないですか。  ですから、率直にお答えください...全文を見る
○菅(直)委員 承知していたというのであれば、なぜこんな規則をつくられたんですか。今言ったように、原則は二年間はだめだ、二五%はだめだ、なぜこんな二重の例外をつくらなきゃいけないんですか。説明してください。  だめです、知っていたと人事官が言われたんだから、知っていたという立場...全文を見る
○菅(直)委員 これは、普通に考えればすぐわかることなんですよ。一人一人の影響力がどうかは、それはわかりません。いろいろな経歴や能力や人間関係でしょう。しかし、役所全体からいえば、次々次々に天下りを出していくわけですね。一人の人が影響力があるなしにかかわらず、どんどんどんどん出し...全文を見る
○菅(直)委員 私は、百三条そのもののことを今人事官に言ったんじゃないですよ。我々は、百三条も、二年ではなくて五年にすべきだ、そういう改正案を出そうと思っています。百三条そのものを言ったんじゃないですよ。  ですから、職業選択の自由と、それから公権力を行使してきたその影響力がそ...全文を見る
○菅(直)委員 人事官の承認事項もたしか国会の議決事項でしょうから、少なくとも、国民に対して説明のつかないようなこういうルールをつくっておいて、そして役所はほおかむりをして人事官に責任をかぶせる、これじゃ人事院そのものが信用を失いますよ。そこだけ申し上げて、次に進みます。  そ...全文を見る
○菅(直)委員 私が聞いたことに答えてください。談合はなかったと信じているということを何度か言われましたが、今でもそう思っているということなのか、いやいや、ここまで来たら、どうも談合はあったようだ、あるいは、あったという認識でいるということなのか。従来の認識を変えているのか、その...全文を見る
○菅(直)委員 本当に、あなたは何者ですか。予断を持たないのは裁判官でしょう。あなたは責任者じゃないんですか。  例えば、この間、いろいろな企業がいろいろな不祥事を言われました。三菱自動車もありました。あるいは雪印乳業もありました。初めは社長は、いや、そんなことはないはずだ、そ...全文を見る
○菅(直)委員 あってはならないなんという第三者的なことを言わないでくださいよ。捜査に協力すること以外できないというんですか。では、雪印でも三菱自動車でも、リコールの指示をしなかった、あるいは、そういう故障があることを知りながら、おかしいじゃないかというときに、会社は知らないんで...全文を見る
○菅(直)委員 では、総裁、今いろいろなことを言われましたね。多少解釈して言いますと、まず、法律的制約がある。つまり、国家公務員法の百三条が公団職員にはかかっていない、だから天下りを規制する法律がない。これはまた国会の問題として議論したいと思います。それから、いわゆる天下りを一掃...全文を見る
○菅(直)委員 ですから、広く聞かれるんだったら国会の意見も聞かれていいんでしょう。実効性がある提案をしたら採用されますね。今、そう受けとめていいんですね。
○菅(直)委員 では、実効性のある方法を教えますからね。今後、道路公団から天下りを採用した企業には発注をしない。それを総裁として方針を発表されれば、私は、採用する企業はなくなる、また採用しても談合にかかわる余地はなくなる。  お願いではなくて、発注者でしょう。発注者なんですよ。...全文を見る
○菅(直)委員 発注者というのは、国交省の場合は納税者に対して責任がある、道路公団の場合は利用者に対して責任があるんです。それを、基本的人権、何ですか、これは。言い逃れのための知恵を、またメモを読んでいるんじゃないですか。あらゆることを考えると言えば、あらゆることを考えますでいい...全文を見る
○菅(直)委員 もう一度、総裁にもちょっとお聞きしますが、今我が党は、この道路公団の官製談合問題がきちっと解明され、きちっとした対策がとられるまでは民営化を凍結すべきだ、そういう法案を既に提出しております。今猪瀬さんは、体質が流れ込むことは何としても抑えたい、あるいは抑えてほしい...全文を見る
○菅(直)委員 いろいろ、社長予定者の一覧も、今、同僚議員からいただきましたが、これまでの道路公団あるいは国交省の関係者、どうも道路公団関係者ですか、多いようですが、会長には民間から来られるという話も幾つか聞きました。  その会長が来られる先で、今回の事件にかかわった企業に所属...全文を見る
○菅(直)委員 それでは、国交大臣に聞きましょう。  これは手続はどうなっているんですか。今の総裁だと、国交大臣が決めて発表したというような趣旨でしたが。会長になる予定者の中で、今回の談合事件にかかわった企業に属した人がおられますか、おられませんか。
○菅(直)委員 もうちょっと大きい声で。聞こえませんでした。  四十七社の、この談合のいわば一方の当事者ですね、発注者が道路公団あるいは国交省。受注者の企業に属した人が、今度の新しい公団が民営化する予定の会長職につく人の中に、そういう企業の人が私はまさかいるとは思わないんですけ...全文を見る
○菅(直)委員 それを大臣はどう思われるんですか。これで国民が納得すると思われるんですか。これが、北側国土交通大臣が談合をやめさせるというその姿勢と全く矛盾する決定だと思いますが、いかがですか。
○菅(直)委員 この件について、猪瀬さんはどのようにお考えですか。
○菅(直)委員 本当に、大臣、そういうことで国民が納得できるんでしょうか。いや、私はその方を知りませんよ。いや、本当言って、実は、中川さんから資料をいただいたりはしていますが、余り詳しくその人のことは知りません。それは立派な方かもしれません。それは、人間だれしも立派な方はたくさん...全文を見る
○菅(直)委員 いかに、国土交通大臣もあるいは道路公団総裁も、この官製談合あるいは談合に対して、口では遺憾だとかけしからぬとか言いながら、実際に自分がやれることを何一つやろうとしていない。  何とか委員会をつくって、それが八月に九月に何か出てくるでしょう。発注者として、すぐでも...全文を見る
○菅(直)委員 大変いい大臣ですよね。あめの方はたくさんばらまくけれども、納税者に対してむちのことばかりしか言わない。納税者の税金をいかに猫ばばされないかというところには甘々で、私は、職員のことは、私が提案したことでもありますから、今言われたことでいいですよ。せめてそのぐらいの熱...全文を見る
○菅(直)委員 民営化云々はきょうの主題ではなくて、現在の道路公団がやっていることをきちっとまさに総括しないまま民営化をするということは、私は認められない、そういう意味で凍結法案を出しているわけです。  道路公団そのもののあり方はもう一昨年来議論していますので、きょうはこの場で...全文を見る
08月05日第162回国会 衆議院 国土交通委員会 第28号
議事録を見る
○菅(直)委員 先月の二十二日にこの同じ委員会で、官製談合の問題を中心に質疑をさせていただきました。それからわずか三日後ですか、副総裁の逮捕ということがありました。  きょうはこの問題を中心にしっかりとした議論をしていきたいと思いますが、本題に入る前に、昨年の私の質疑の中で、当...全文を見る
○菅(直)委員 法律の専門家である北側大臣が私の質問を取り違えられたと言うんですから、それは取り違えということに一応しておきましょう。  せっかくですから、この問題について、ちょっと法務省にも担当者においでいただいていますので、確かめておきたいと思います。  つまり、従来の談...全文を見る
○菅(直)委員 どういうことですか。だって、背任容疑で逮捕したんじゃないんですか。
○菅(直)委員 よくわかりました。つまりは、初めてであるかどうかはすべての調査はできていないけれども、少なくとも刑事局長が現在把握している中でいえば、今回の事件の以前にそういうことがあったということは把握していない、つまりは初めての適用であった可能性が高いということであります。 ...全文を見る
○菅(直)委員 私は、この全体の絵を聞いているんですよ。  先日も申し上げました。官製談合防止法にそれは官製談合という言葉があるかもしれないけれども、国民的に見れば、談合の大部分にはお役人がかかわっている。だって、九七パーだ、九八パーだということがほとんどだというのは、その価格...全文を見る
○菅(直)委員 どうも歯切れが悪いですね。疑惑ではなくて構造じゃないですかと言っているんですよ。  例えば、長野県でいわゆる希望者を集めた制限つき一般競争入札をやった結果が、ここに報告書が出ておりますが、一方で天下りはほとんどなくなったそうです。なくなったというよりも、効果がな...全文を見る
○菅(直)委員 結局、大臣が、こうした天下りが後払いのわいろだ、そういう認識を持つか持たないかで対策は全く違いますよ。何ですか、公正さ、透明さ。当たり前でしょう、透明性。しかし、幾ら透明にしたって、そういうインセンティブ、動機が強ければ、ずっと続いてきているわけじゃないですか。 ...全文を見る
○菅(直)委員 先日は御本人が、去年のですよ、「九月二十七日から六月二十三日まででございますが、合計で二百九十八名でございます。」こういうふうに答えていますけれども、これは、じゃ、減ったんですか。
○菅(直)委員 わざわざ難しくしないでくださいね。  二十二日に、人事交流とか人事交流でないというのはいわば認定の問題ですから、出向で戻るか戻らないかの問題ですから、一応形としては百三条が適用されているわけですから、それが二百九十八人、六月二十三日までということで答えられていま...全文を見る
○菅(直)委員 最近のものは、一番現在に近いものは何日ですか。
○菅(直)委員 いいですか。先ほど天下りが大変な問題だという、私に比べると若干認識が甘かったけれども、多少なりともそういう認識を示された大臣が、先日私が質問した七月二十二日から後においても、具体的には八月一日、わずか四日前においても、ちゃんと例外規定の適用の申請を出して、その承認...全文を見る
○菅(直)委員 主語と述語を気をつけてください。適正になされたものと考えております、だれがなしたんですか。
○菅(直)委員 何か聞いていると、だれかほかの人がやったように聞こえるじゃないですか。私は日本語は不勉強ですかね。なされたものと理解している、自分が判断したんじゃないですか。八月一日に天下りを申請して、みずから許可する。自分が判断したんじゃないですか。適正に行われた、それは適正か...全文を見る
○菅(直)委員 私は、この勧奨退職制度という慣例を変えていくことについては、せんだっても申し上げましたように、前向きにとらえていいと思っています。場合によっては、給料の上がり方とかに対する、あるいはポストに対する問題はあるとしても。ただ、それについては全体が対象になっている。つま...全文を見る
○菅(直)委員 もう一度だけこのパネルをよく見ておいていただきたいんですが、ここに「背任」、今回、背任容疑ですから「背任」という言葉だけ書きましたが、天下りが、この官製談合による高値入札のわいろの組織的後払いだ。そうすると、その後払いをちゃんと受け取れるように、しかも二年という制...全文を見る
○菅(直)委員 たしか猪瀬さんが逮捕された内田副総裁に聞いたら、私は知らないと。そう言われたのは、一月より以降じゃないですか。近藤総裁は内田さんと、総裁が知っていて副総裁が知らないということについて話をしたんですか。
○菅(直)委員 答えてください。副総裁との話はどうなっているんですかと聞いているんですよ。  たしか、民営化懇談会で猪瀬さんが聞いた日にちは、ちょっと正確に何月何日とは、どこか調べればありますが、一月より以降だったですよね。それで出席拒否して、うそつきだとかなんとかやったじゃな...全文を見る
○菅(直)委員 今のは大変重大ですよ。  いつごろですか。従来は、内田さんは、ごく最近の新聞報道ですよ、一月じゃなくて。そういう言い方で、知らなかった、事件が発覚するまで知らなかったと。しかし、近藤総裁が言われたのは一月ですよ。内田副総裁と話をされて、内田副総裁が新聞報道で知っ...全文を見る
○菅(直)委員 ちょっと、どうなっているんですか。一月ということですか。二月ということですか、三月ということですか。内田さんが言っているのは捜査の報道ですよ。それより前ですか。
○菅(直)委員 ということは、総裁みずから、副総裁がうそをついていることを知っていたということですね。猪瀬さんが委員会で聞いたときに、私はついこの間まで知らなかったと。近藤総裁、こういうふうにいろいろな新聞に出ていますが、静岡新聞にインタビュー記事まで出ていますよね。今言われたこ...全文を見る
○菅(直)委員 みずからが任命した副総裁がうそをついて、このかずら会の存在さえ知らないということを言っていた。そのうそを知りながら、あなたは知っていたんじゃないの、もっと前から知っていたんじゃないのとも言わなかった。そして今回、逮捕された。その責任について総裁はどうお考えなんです...全文を見る
○菅(直)委員 今のことがさらにうそであることが、時間があれば今でも証明できるんですけれども、たしか私が猪瀬さんから聞いている話はもっと最近の話です。ごく最近のその何とか民営化委員会の何かの会で、内田副総裁に知っているかと言ったら、知らないと。大分報道で出たでしょう。つい直前まで...全文を見る
○菅(直)委員 こんないいかげんな責任のとり方が国民に納得されるとは私は思えない。再発防止の委員を見ると、逮捕された内田さんも金子理事ももともと入っているじゃないですか。そして、今度天下りを、天下りというんですかね、後ほど同僚議員から質問があると思いますが、参考人に来ていただいて...全文を見る
○菅(直)委員 私は、最初からそういう議論をしてもらいたかったんです、本当は。最初からしてもらいたかったんですよ、本当に。  それは、細川政権時代、私は閣僚じゃありませんが、いろいろな立場の人が政権に入っていました。当時はお互い与党だったかもしれません。細川政権ですよ。私とあな...全文を見る