黒岩宇洋

くろいわたかひろ

小選挙区(新潟県第三区)選出
立憲民主党・無所属
当選回数3(参1)回

黒岩宇洋の2015年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月26日第189回国会 衆議院 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 第1号
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○黒岩委員 動議を提出いたします。  委員長の互選は、投票によらないで、山本拓君を委員長に推薦いたしたいと存じます。
○黒岩委員 動議を提出いたします。  理事は、その数を八名とし、委員長において指名されることを望みます。
02月26日第189回国会 衆議院 予算委員会 第10号
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○黒岩委員 おはようございます。民主党の黒岩宇洋でございます。  麻生副総理、久しぶりに副総理に質問させていただきますね。参議院の予算委員会等で当時の外務大臣の麻生副総理と何度もやりとりさせていただきましたが、副総理の国民にしっかりと訴えかけるあの答弁には、私、感服しております...全文を見る
○黒岩委員 副総理、大変ありがたい御答弁をいただいたんですけれども、正解か不正解かというと、残念ながら正解ではございません。私一人の頑張りというのはちっぽけなものでして、私を押し上げていただいたその最大の理由は、アベノミクスの是非を問うとして総理は解散をされました、しかし、現実に...全文を見る
○黒岩委員 大臣、これは今後の農業政策を考える上で、マクロ的な非常に重要な数字なんですよ。  私、農水省に求めたところ、前政権の〇六年に、これはWTO基準で数値を出したところ、直接支払い額は、農家所得に占める割合が、我が国は二八%、ちなみに農業大国を抱えるEUでは七八%でした。...全文を見る
○黒岩委員 農水大臣、今もう二〇一五年ですよ。去年半減させることはとっくの前から決まっている。だったら、直接支払い額は一体どうなっていくのか、そしてこれからどう推移していくのか、これは農水省として把握していてしかるべきでしょう。それが、五年前、しかも前政権のときの数字しか持ってい...全文を見る
○黒岩委員 大臣、私の聞いたことに答えてもらいたいんですよ。  バックデータがなくてどうやって政策を立案できていけるのかということを再度聞いている。数字がないということ自体が大問題だということで指摘して、何せ民主党政権のときの数字しかないと、それを今ここでお答えしたわけですから...全文を見る
○黒岩委員 ですから、前段で申し上げましたよね、三年、五年、十年を見据えるためにも、バックデータが必要ですよねと。そのバックデータが民主党政権の時代のものでしかない。しかも、多くの農家は所得補償で自分らの実入りがふえて喜んでいる、その状況のバックデータしかない。にもかかわらず、各...全文を見る
○黒岩委員 逆でしょう。需要と供給が崩れてくれば米価が下がるわけですから、その分、何らかの形で、今申し上げたとおり、EUとかは手当てをしているわけですよ。一次産業というのは他の産業に比べれば利益率が低い。それを、少なくとも食料を担ってくださる農家の皆さんに、全国民の税金である程度...全文を見る
○黒岩委員 私どもは、米だけじゃなく、その他畑作だの含めて所得補償を広げていこうという途上だったんですけれども、なかなかそこまでいきませんでした。  今の農水大臣の答弁を聞いて、農業地域の方、これは直接の農家だけじゃない、やはり今申し上げたように、農業地域にとってはその地域の経...全文を見る
○黒岩委員 大臣も民間企業にいらっしゃったからおわかりだと思いますけれども、では、一つの大きなプロジェクトがあった、それは農政改革だとしましょう。そのうちの一つの柱、これは農協改革ですよね。そして、法的裏づけは農協法の一部改正ですよ。私はこの柱について聞いている。  これは、民...全文を見る
○黒岩委員 失礼しました。では、一つ一つ手を挙げてしっかりと質問をさせていただきます。  では、大臣、今言ったように、農協法の一部改正によって、結局、大きな柱は、中央会の監査権限の廃止、そして中央会の一般社団化だと。確かに組織変更でしょう。  くどいようですけれども、ただ、目...全文を見る
○黒岩委員 今の大臣の御答弁をお聞きして、要は、単協を自由にさせるということは、逆に言うと、今時点で全中の縛りが単協にかかっている、そういう御認識ですか。お答えください。
○黒岩委員 業務監査にせよ会計監査にせよ、そのことによって経営の自由度が奪われる、ないしは縛られているかという問いに対して、七百の全国の単協のうち九五%は全く縛られていないと答えているんですね。答えているんです、九五%が。大半ですよ。受ける側が全く縛られていないと。  大臣、単...全文を見る
○黒岩委員 さらにと言おうが、要は、縛りがあるからじゃなくて、全くなければ、さらにも何もつけ加える必要はないわけですよ。そうですよね、大臣。  それで、大臣、もう議論を先に進めますけれども、今回の、今申し上げた二つの組織変更の柱がありましたけれども、もう一つ大きな注目する柱があ...全文を見る
○黒岩委員 済みません、何か物を言おうとすると委員長からにらまれるので、言えずにぐっとあれしているんですけれども……
○黒岩委員 はい、わかりました。  大臣、余り横文字とかを入れずにわかりやすく説明していただきたいですし、言葉の定義を申し上げているのではないんですよ。やはり実質的な議論をしたいんですね。  さっき、組織変更、中央会の監査権限を廃止するということで、少なくとも自由度を高めると...全文を見る
○黒岩委員 だから、その実態、では具体的に、三項目とか、この部分、例えば、准組合員と正組合員の比率だとか、准組合員と正組合員の利用の購買の額だとか、何か目安がなかったら、利用実態の調査といったって、それではさっぱり、一体、農協だって、自己改革でするにしたって、何をどう改革するのか...全文を見る
○黒岩委員 今のは、私、驚きましたよ。もう骨子案もできていて、でも、利用実態の調査は一体何をするかはこれから議論する。これは本当に、単なる改革ありきだという話になっちゃうんですよ。  最後に御指摘させていただきますけれども、私がこの利用実態の調査という書きぶりが怖いのは、これは...全文を見る
○黒岩委員 ええ、わかりました。  先ほど、アベノミクスの光が当たりづらい方々という中で農家の方をきょう特出ししましたけれども、やはり、安倍総理は、選挙のときも、農業についてはと聞かれたら、新たな農業ビジョンを構築する、こうおっしゃっていたんですね。確かに、ビジョンは大事です、...全文を見る
○黒岩委員 このことを謙虚に受けとめて政権運営していただく、このことを切に副総理そして農水大臣にお願いして、質問を終わります。  ありがとうございました。
03月20日第189回国会 衆議院 法務委員会 第2号
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○黒岩委員 おはようございます。民主党の黒岩宇洋でございます。  せんだって十三日、上川大臣から所信を聴取いたしました。本日は、その所信についてお聞きをしたいと思っております。大臣、所信というのは大臣の思いでありますので、きょうは、その大臣の思いを大臣の言葉で国民に向けて御説明...全文を見る
○黒岩委員 大臣、これからは私がお聞きしたことに端的にお答えをいただきたいと思います、限られていますので。  私の問題意識は、法律をつかさどる大臣という立場の方がこれだけの時間をかけて調査検討しなきゃいけないということは、一般の国民からすればどれだけ不明確な法律であるのか、その...全文を見る
○黒岩委員 私は、まずは、余りにも不明確な法律であれば、大臣も含め私たちも、国会にいる人間はいつ大きな疑念にさらされるかもしれないということですよ。  この後、資金規正法に照らし合わせながら質問をします。ただ、もちろん、規正法の所管大臣は総務大臣でありますから、それについて改正...全文を見る
○黒岩委員 冒頭申し上げた、改正にぎりぎりというわけには確かにいかないので、今申し上げた、国民や法律の専門家から提案があった、この提案について、例えば大臣の方で、これは合理性があるなとか、これは無理があるなとかいうような、やはり大臣なりの見解というものは、議論を建設的に進めていく...全文を見る
○黒岩委員 大変議論が前に進まなくなってきましたね。では、二点目と三点目はまとめて御見解をお聞きしましょう。  二点目は、やはりその例外規定、例示列挙として三つほど挙げられて、それ以外については、その他利益を伴わないものとあるんですけれども、この括弧の内容を全部取っ払う、こうい...全文を見る
○黒岩委員 今、国会全体に疑念が抱かれていると申し上げました。それは、一議員という意味では、私も大臣も、国会に、この院に属する議員でありますので、ですから、私たちが私たちの手で国会の議論の中でこの疑念を晴らしていこうという趣旨であって、所管がどうとかではなくて、各党会派といっても...全文を見る
○黒岩委員 今の点についてもう一点付言させていただくんですけれども、大臣から謙虚という言葉が発せられ、それは非常に重い言葉だと私は思っております。  在り方検討会議、多分、十数回開かれて、私は、担当政務官として全ての会議に出席しました。そして、視察も何カ所か行きましたけれども、...全文を見る
○黒岩委員 たゆまぬ不断の対応というのが大事なんですよね。これは本当に、与野党と政府、委員会の別なくしっかりと、法務行政に対して、そして検察のあり方については、私たちも真摯に見詰めていく必要があると思っております。  きょうは、もうちょっと具体的な、刑訴法の取り調べの可視化につ...全文を見る
○黒岩委員 拡大についても積極的というのは、本当にかなり踏み込んだ発言で、方向性が示されたと思いますけれども、ちょっと話が進み過ぎたので、もう一つ、やはり根源的なことをお聞きしたいんですよ。  可視化を進めるというときに、これも在り方検討会議での議論で、二つの非常に大きな命題が...全文を見る
○黒岩委員 確かに大臣のおっしゃるとおりなんですよ。私もあえて意地悪に、克服できたかというと、それは簡単に克服できる話ではなくて、バランスを保ちながら目的に進んでいくという、これは私も理解をしています。  これは、実はさまざまな法制度の中で、きょうは逐条の法案審議をする気はない...全文を見る
○黒岩委員 わずか四年半前に起きた大事件からの在り方検の会議、これは冊子になってありますので、それをごらんいただければ。承知していないというのはいささか責任に欠けるのかなと私は思います。  ただ、きょうは、所信、さまざまな分野があるので、それはもう本当に長い時間をかけてお聞きし...全文を見る
04月01日第189回国会 衆議院 法務委員会 第4号
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○黒岩委員 民主党の黒岩宇洋でございます。  それでは、船主責任制限法一部改正について御質問をさせていただきます。  今の議論にもあったように、この条約の目的は、そもそも海難事故というものは大変甚大なる損害を生じる、それを全て船主に責任を負わせるということになると、確かに、海...全文を見る
○黒岩委員 そうなんですよね。今回の改正によって船主側の負担は当面は上がらない、こういうことなんです。逆に言えば、このP&I保険自体にまだ余裕があるという状況なんですね、今言ったように責任制限の申し立ての件数が大変限られていますから。  では次に、被害者側から見てみましょう。果...全文を見る
○黒岩委員 そうなんですよ。それが大問題だと思っているんですね。  例えば、この後の燃料油についての質問の中に入ってくるんですけれども、この燃料油については、先ほどのP&Iの、主要な十三のP&Iを集めたP&Iの国際グループが、燃料油による被害の件数は二〇〇〇年から二〇〇九年の約...全文を見る
○黒岩委員 大臣、それは私、前段の部分で説明したでしょう。条約締約国とすれば、各国の物価の案分によって一・五一倍と決めたら、その一・五一倍は動かせないことぐらいはわかっているし、そのことを説明しました。  ただ、国内法を改正するに当たっては、被害者となり得る人たちに対して、国内...全文を見る
○黒岩委員 さっき盛山委員もおっしゃいましたよね。条約の改正に伴う国内法の改正ということだけにとらわれず、関係者には大変重要な影響を及ぼすわけですから、真摯な議論をしましょう。  ということは、少なくとも所管省庁である法務省としてしっかりとしたバックデータもとり、だって、いいで...全文を見る
○黒岩委員 それは、IMOに実際に行っているのは国交省の人間でありますしね。ただ、もちろん外務省の職員として出向して行っているわけですけれども。  ただ、今言ったように、私が申し上げているのは、所管する法務省としても、政府全体としてもということに対して、局長が前向きな答弁、本当...全文を見る
○黒岩委員 ケース・バイ・ケースだということはわかっているんですけれども、これは法務省に聞いても、当然、今言ったように、国の法律の考え方でも、被害者救済、保護に手厚い方に流れている。現状としても、ケース・バイ・ケースだって、確実に手厚くなっていますよ。委付主義などというものに比べ...全文を見る
○黒岩委員 そこでまた、この人的補償がどのくらいが妥当なのかというのが、さっき言った悩ましい問題なんですけれども、では、今度は我が国の他の法制度と比較してみましょうか。具体的に言うと、損害賠償額に上限を設けられている法律、制度が我が国には四つあります。いいです、私が答えますから。...全文を見る
○黒岩委員 済みません、私の理解力不足なのか、私の質問に対して答えていらっしゃるように私にはどうも聞こえないんですが、簡単に、今言った、鉄道と飛行機に対して、船だけに制限がかかっているということに対して不均衡だと思わないんですか、大臣。
○黒岩委員 どんな事情ですか。
○黒岩委員 今のは聞いていますよ。でも、鉄道も飛行機も一緒でしょう。飛行機だって一緒でしょう。小型セスナが大型旅客機とぶつかる可能性もあるでしょう。船だけ特段の事由なんかありませんよ。しかも、今言ったように、責任制限の上限を超える例なんていうのは本当に限られているわけですから。何...全文を見る
○黒岩委員 これは、先ほどの総論の最後の要請と同じ要請だと受けとめてください、別に法務大臣として受けなくてもいいですけれども。  九六年に今言ったオプションをつけるときも、日本がIMOに対して主導して、せめて自船の旅客については無制限だと。できるわけですよ、条約だって。ですから...全文を見る
○黒岩委員 国際的なことなんか無理ですよ。(発言する者あり)
○黒岩委員 もういいです、時間の無駄。結構です。  大臣、せっかく大臣が政治判断のできる機会なんですよ、委員会の場というのは。そこでしっかりと前向きな発言をしてくれれば、国民で、これによって非常に納得できる人たちもいるという、その場なんですから、ぜひその機会を使っていただきたい...全文を見る
○黒岩委員 我が国が先に進んだといっても、やはり世界と合わせる必要があるわけですから、世界のルールに入っていって我が国がルールをつくっていくというこの意義は、副大臣も御理解いただいたと思いますので。ありがとうございます。  では、もう一つ、こういう指摘がありました。これは、船主...全文を見る
○黒岩委員 答弁としてはそうなるのかもしれません。  ただ、今言ったように、やはり環境汚染損害というのは甚大なものですから。今言ったように、P&Iもまだ余裕がある。だから、船主に過度な負担を負わせようとは私は冒頭から言っていません。でも、その合理的な範囲の中で、やはり今言った、...全文を見る
○黒岩委員 いろいろな問題がありながらも、前向きに検討するということで承りましたし、今言ったように取り決め事でありますから、それは政府が責任を持って決めればいいわけです。  そして、くどいようですけれども、責任制限の事案がとにかく年間二つで、だから、明石のような事故が起きるとい...全文を見る
04月17日第189回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○黒岩委員 おはようございます。  それでは、きょうは法務行政一般に対する質疑ということで、法曹養成制度に関して質問させていただきます。  大臣も御承知のとおり、まだ大変問題が山積している中でありますので、論点一つ一つ、全ては潰せないんですけれども、大きな柱についてお聞きをし...全文を見る
○黒岩委員 大臣、よくお聞きいただきたいんです。  さっき私が申し上げた問題点に加えて、ロースクールの経済的負担ということもおっしゃっていただきましたけれども、これは、柴山先生もそうですが、今まで我々がずっと問題意識を持ってきたことが、実は、残念ながらいまだにほぼ解決されていな...全文を見る
○黒岩委員 大臣、これは去年だけ特別なことじゃないんですよ。試験結果を受けたら結果違ったというような話じゃない。去年でしたら、七一%、予備試験組が合格していますよ。LS組、ロー組は二五%ですから、これは常態化しているんですよ、ずっと。ずっとですよ。たまさかだという話じゃないんです...全文を見る
○黒岩委員 合格率が三倍も違う今の状況。そして、予備試験は大変難関ですよ。司法試験でさえ、今、短答式は三科目、そして論文は八科目ですよ。でも、予備試験は、短答式で八科目、論文で十科目課されている。そして、合格率は三・四四%ですよ、予備試験。これだけ絞りに絞っているわけですよ、予備...全文を見る
○黒岩委員 大臣、この法務委員会の場は、国民が聞いているわけですよ。そして、できる限りわかりやすい言葉で私も国民に理解を求めようと思っております。今のやりとりで、この状況が適正であるという理解をされる一般の方はほとんどいないということは、大臣、心の中ではおわかりだと思いますよ。そ...全文を見る
○黒岩委員 さっき政務官から不規則発言がありましたけれども、多数の法律の専門家に、五条一項の条文と照らしてどういう状況かと聞いたときに、皆さんが口をそろえて、これは違法状態と言えるとおっしゃったから、私は申し上げている。それについて、法を所管する大臣に対して、違法状態であるのか、...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございました。  確かに、七月にある程度確定的な方向性が出る。ただ、今私が申し上げた方向性というのも合理的なものであると、大臣が前向きに受けていただいてありがたいです。  というのは、今現在、では、弁護士事務所、実務者のレベルでどういうことが起こっている...全文を見る
○黒岩委員 後段の改善策はこの後議論しますが、今の副大臣の答弁でも、やはり今の現状を憂慮しているということですよね。もっと言えば、やはりローのレベルが思ったより高まっていないという認識をされているということでよろしいでしょうか。
○黒岩委員 ちょっとわかりづらい答弁なんですけれども。  今回の改革推進会議のメニューの中に、今後の検討ですけれども、こういうメニューがあります。仮称ですけれども、共通到達度確認試験なるものをロースクールに導入する。これは、具体的に聞いてみたら、二年ですからこの七月までに全体の...全文を見る
○黒岩委員 審議官も、私の伺ったことにお答えいただきたいんですよ。  先ほどから言っているんですよ。問題点があるならばあると正直におっしゃって、そこからスタートしていきましょうということです。問題点があること自体を責めるというつもりじゃないんですよ、私たちもその問題点の解消に取...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございます。  審議官の課題があるということは、問題があるということとイコールですし、低レベルだということですからね。そういうことなんですよ。ようやくこれで先に進めます。  では、このLS、ロースクールのレベルをどうやって上げていくんだと。これは、いろい...全文を見る
○黒岩委員 聞いたことに答えてくださいよ。  今、二十六年で三千八百九人いて、そして今おっしゃったように、二十四年の見直しも含めて、島根大学とか十八校で二十七年から停止する、これだけで三百五十四人減るわけですよ。加えて、今、見直しの対象校は十八校ですけれども、そのうち募集停止を...全文を見る
○黒岩委員 ちょっと待ってください。事前のレクで何度も何度もやって、では、大塲室長に聞きますよ。内閣官房の方では機械的に計算して数字を教えてくれましたよ、こんなもの、割り算で電卓を二回か三回たたけば簡単に出るわけですから。大塲室長、聞いていないですか。(大塲政府参考人「いや、ちょ...全文を見る
○黒岩委員 また私が答えを言う羽目になりましたけれども、約二千五百人だそうですよ。さっきの定員削減と、今言った逆から計算しても、およその目安は出ているんですよ。二千五百人と言ったって何の問題もないじゃないですか。今、二千二百七十二人しか実数者はいないんですよ。  それで、さらに...全文を見る
○黒岩委員 丁寧な御答弁、ありがとうございました。  今私が申し上げたような考え方というのも一つ参考にして、これから三カ月で詰めるときに、十七名の推進室のスタッフがいるわけですから、大塲室長が先頭に立って、法務省、文科省が、特に両省が共同作業する中で、やはり定員削減というような...全文を見る
○黒岩委員 迫力を持ってこれは当たっていただきたいと思いますよ。本当に、日本の法秩序の維持の根幹にかかわる話ですからね。  それで、もともと三千人を目指していた。これを、二十五年かな、取りまとめによって、三千人の旗はおろしました。ただ、まだ当面は目標値は定めていないということで...全文を見る
○黒岩委員 検討中だから検討と言いますけれども、やはり、大臣、この改革推進会議の副議長なんですから、大臣としてのかなり強い方向性を、こういう国民に開かれた場で、もうあと三カ月なんですから、踏み出していただいても、私は大いに好ましいことだと思いますよ。  二千人を切って、そんな中...全文を見る
○黒岩委員 冒頭、何でああいういきさつを言ったかというと、平成十四年、閣議決定で、それまで千人程度だった弁護士を三千人にふやすと、慎重じゃないですよ、大胆にどんと出して、ロースクールをつくる、司法試験も新しいものにする、ここまで大胆なことを言った骨太の改革なんですよ。それを今、大...全文を見る
05月19日第189回国会 衆議院 本会議 第25号
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○黒岩宇洋君 民主党の黒岩宇洋でございます。  私は、民主党・無所属クラブを代表いたしまして、刑事訴訟法等の一部を改正する法律案について質問させていただきます。(拍手)  今から四年半前の二〇一〇年九月二十一日が何の日か、御記憶の方はいらっしゃるでしょうか。法務省及び検察は、...全文を見る
05月22日第189回国会 衆議院 法務委員会 第16号
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○黒岩委員 皆さん、おはようございます。民主党の黒岩宇洋でございます。  冒頭、昨日、政府において、法務省において、司法試験の合格者数を当面千五百人以上にする、こういう方針が示されました。  一月ほど前に私は一般質疑でそのような提案をしまして、私の提案が受け入れられたわけじゃ...全文を見る
○黒岩委員 今お聞きのように、今まで大体この法務省での施策というのは、再犯率三割だというような、こういったことを打ち出しながらやっていたんですけれども、実は、現状ではもう五割に近いんですよね。  先ほど申し上げた治安維持機能の大きな柱である再犯率というものがここまで高くなってき...全文を見る
○黒岩委員 総論的にはそういうことが大きな原因だと思います。よく言われる、孤立感がある人たちが再度犯罪を犯す。その孤立感を薄めるためにもといいますか、それを除くためにも、今審議官がおっしゃったように、仕事先と、そして居場所である帰住先、住まいを確保していく。これができないとなかな...全文を見る
○黒岩委員 私が補足するのもなんですけれども、非常にわかりづらいところがあるのが、簡単に言うと、平成二十四年時点で二年以内の再入所者の割合が、たまさかちょうど二〇・〇%だったんですよね。これを、これから十年の間にこの二〇%の人間の二割を削減するから、十年後に一六%にするということ...全文を見る
○黒岩委員 要は、二〇%のものが二年間で一八・五六%まで下がった。これは、さっきからわかりづらいですけれども、二〇%というのは、数にすると、再入所してくる人間が六千人ぐらいいるわけですよね。その数が、今言ったように二〇%が一八・五六%というと一・四四%ですけれども、その実際の六千...全文を見る
○黒岩委員 前向きな答弁、ありがとうございます。  というのは、どんなプロジェクトでも、ある程度のところで目標を達成しちゃうと、その後、簡単に言えば中だるみが起こっちゃうわけですね。そんなことがあってはいけないわけですよ。  くどいようですけれども、今、再犯率というのはこれだ...全文を見る
○黒岩委員 大臣、「宣言」というのはもちろん読まれていますよね、ペーパー五枚程度のものですから。  私は、もちろん、東京オリンピック・パラリンピックの成功というものは心から祈っておりますよ。ただ、今まで再犯防止に多少なりともかかわってきた立場とすれば、どうもその目的というものが...全文を見る
○黒岩委員 済みません、ちょっと長目で余りよくわかりづらかったのですけれども、まあ、これ以上はあれですよ。  ただ、私はやはり、「宣言」をつくるときに、当然、保護局の方だってかかわっていたと思うので、ああいう書きぶりに違和感を覚えなかったことに違和感を覚えている。  今言った...全文を見る
○黒岩委員 平成二十六年の段階で四百七十二社で、今、大体五百ちょいになって、少なくとも保護局からのペーパーでは、その五百を三倍にするから千社増加だと伺っていますけれども、そういうことでよろしいんですよね。  それで、今出てきた協力雇用主という方たちと実際に雇用している雇用主とい...全文を見る
○黒岩委員 今時点で協力雇用主が一万二千六百社登録されていると聞くと、先ほどおっしゃられた、これから五年間で、実際に雇用する雇用主、事業者を千社ふやしていくというと、何となく、たやすくとは言いませんけれども、可能なのかなという気が、受ける方もいるんですけれども、現実に、今の局長の...全文を見る
○黒岩委員 もうちょっと的確にお答えいただきたいんですけれども。  わかるんですよ。私の地元にも、地元の市の協力会の会長さんなんかがいらっしゃって、私、何度もその方にお聞きしても、なかなか定着しないとか、いざ協力雇用主会で話をしても、登録はしたいけれどもいろいろな不安もあると。...全文を見る
○黒岩委員 大臣、今のでおわかりですよね。月々二万円の謝金を、これは十四週間以内という限定ですけれども、出していく。そして総額は、これは多いと見るか低いと見るかですけれども、大して多くない、年間二千八百万の予算でこういう効果が生まれたわけです。これはやはりすごく重要なことなんです...全文を見る
○黒岩委員 やはり、月額二万から八万というのは大きいですね。特に、地方で低賃金でありますし、実際に、雇用主というのは割と建設業の方とかが多くて、月八万というのはありがたい話です。そして、三億八千万というのは、何せ予算の少ない法務省の保護局で、まあまあよく捻出されたと思っております...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございます。  今のやりとりでも、仕事先の確保の目標達成というのは、ある程度期待が持てるのかなと。ただ、くどいようですけれども、これはその目標が達成できればいいというものじゃなくて、もっともっともっともっとふやしていかなきゃいけないわけですよ。  何とい...全文を見る
○黒岩委員 目標はわかりました。  それで、先に聞けばよかったのかもしれませんけれども、では、その帰住先のない六千三百何十人という今現在の人、この人たちは、出所して、一体どういう場所で暮らし、どういう生活をしているんですか。ちょっとお答えいただけますか。
○黒岩委員 局長、今おっしゃったそういった更生保護施設に入っている人というのは、帰住先が確定されている方ですから、六千三百人には含まれていませんからね。ちょっと、誤解を生むようなことは言わないでください。  不明ということも非常に心もとない話ですけれども、ただ、事務方に聞けば、...全文を見る
○黒岩委員 そうなんですよ。その四カ所の定員は十二名から二十名で、全部合わせてもたった五十八名なんですよね、国が自前で一時的な帰住先を確保しているところは。  これは、余りにも余りにも残念な状況だと私は思っていますよ。しかも、平成十九年から二十二年の間に四カ所つくって、その後約...全文を見る
○黒岩委員 局長、本当に一〇〇%達成できるんですか。
○黒岩委員 私は、事前に現場の方たちともやりとりして、一〇〇%なんてとてもとても無理だ、いいところ七五パーから八五パーぐらいだ、九割は無理だと聞いているんですよ。この場で局長が一〇〇%で二千人だと言っちゃうと、これは大変なことですよ。これは五年後に検証されるわけですよ。局長が宣言...全文を見る
○黒岩委員 まず、自前の自立更生促進センターはふやさない。二番目のカテゴリー、これは今、定員が二千三百何十人で、いいところ一〇%ふやす、要するに二百三十人ふやして、年間の回転率が三倍ぐらいだと聞いていますから、掛けても七百人ぐらいしかふえないんですよ。第三番目のカテゴリーの自立準...全文を見る
○黒岩委員 済みません、時間がなくなりましたので、最後に、大臣、保護局、矯正局の連携というのは、地道であるけれども大変重要な仕事でありますので、ぜひそれを最大限評価していただくことをお願い申し上げて、私の質問を終わります。  ありがとうございました。
05月27日第189回国会 衆議院 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 第2号
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○黒岩委員 民主党の黒岩宇洋でございます。  きょうは、ようやく高市早苗倫選特担当大臣の所信的挨拶に対する質疑を行うことができます。  そもそも当委員会は、名のとおり、政治倫理の確立及び公選法改正に関して質疑をする委員会でございます。  昨年からことしにかけまして、政治倫理...全文を見る
○黒岩委員 根幹的な部分については、当然、大臣、我々委員とも共有しているということを今よく理解させていただきましたし、大臣答弁についても前向きに応じるという、まさに積極的な御答弁をいただいたことについてはありがたく思っております。  そこで、ちょっと政治倫理について、これも大変...全文を見る
○黒岩委員 それでは、政治資金規正法のあり方について、特に先ほど申し上げた、二十二条の三、補助金受給企業からの寄附の制限、このことを中心にこれから質問をしていきたいと思っております。  この条文は、残念ながら、非常に不明確でわかりづらいんですよね。制限される寄附なのかどうか、こ...全文を見る
○黒岩委員 大臣は、予算委員会において、一体どの補助金がこの寄附制限がかかるのかという質問に対して、こう答弁されていますね。当該企業が寄附をする事前に十分な時間をかけて総務省に補助金を所管する各省が問い合わせをした場合、総務省として考えを示しておりますと。これから示すんじゃないで...全文を見る
○黒岩委員 残念ながら、ちょっとその答弁は腑に落ちないのは、三月十二日の予算委員会で、今申し上げたとおりに、各省からの問い合わせに総務省としてはしっかりと考えを示しております、答えておりますと言っているわけですから、その時点で、どういうような問い合わせがあったとか、どういう補助金...全文を見る
○黒岩委員 非常に不思議なんです。ここに十一枚のペーパーがあります。内閣府とそれ以外の、総務省を除く十一省に全て、二十六年度のこの一年間、担当所管省庁である総務省に、自分たちが出している補助金等、負担金等も含めて、これについて、寄附制限を受けるかどうか相談をしたことがあるのか、合...全文を見る
○黒岩委員 大臣、十分な事前の時間をかけてといったときに、当面、一年というところで、では、一年間はなかったということはお認めになるんですね。いや、後ろに聞いているんだが、後ろはのぞかなくていいから。(高市国務大臣「誰に、政府委員ですか」と呼ぶ)いや、大臣ですよ。  大臣、いいで...全文を見る
○黒岩委員 私は、四十年間この規定に触れた人がいなかったことを悪しとは言わないんですよ。それは法律を遵守してきたという、そのことは当然評価することです。  ただ、この後、結局は、疑惑が出ても、今言ったように、曖昧で、結果的には寄附制限を受けないという結論になってしまうんだったら...全文を見る
○黒岩委員 ですから、省庁間を超えて指示、命令なんてできないでしょう。ですから、主体は何なのか。政府なのか、政府がなのか。  では、この二枚の文書の法的な根拠、法的ではないにしても、これを権威づけることができる何らかの根拠はあるんですか。大臣、お答えください。
○黒岩委員 ガイドラインは五枚もあるので、ここで説明しませんよ。ただ、ここには、何々するものとか、指示、命令は何にも入っていないんです、ガイドラインは。逆に、この宛名のない紙二枚には、幾つか指示、命令が書き込まれているんですね。  今言ったように、クレジットがない文書というのは...全文を見る
○黒岩委員 大臣、大体、差出人のない文書というのは、みんな痛くもない腹を探られるんですよ。  資料一、資料二で、資料二にはクレジットがあって資料一にはない。よくこんな不可思議な対応で、あれだけ問題になった資金規正法に対する疑念を、この二十二条の三の明確化を図ろうという、私はどう...全文を見る
○黒岩委員 出どころのわからぬペーパーで次官会議が開催されているというのはびっくりしました。そんなことがあり得るのかと、本当に、ただただあきれましたけれども。すごいことですよ。すごい事実が今わかりましたよ。どこの省庁が出したかもわからぬペーパーで、我が国の事務次官会議が開かれてい...全文を見る
○黒岩委員 私どもの改正案を議論しているんじゃなくて、規正法という大臣が所管している法律について、どうあるべきかということを議論しているんですよ。私は今、個別具体的なことは申し上げていませんからね。  時間に制限があるので。  大臣、我々、この国会というところに属する議員の身...全文を見る
○黒岩議員 民主党・無所属クラブ提出の政治資金規正法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及び内容の概略を御説明申し上げます。  いまだ後を絶たない政治と金をめぐる不祥事が国民の政治不信の温床となっていることを重く受けとめ、いわゆる企業・団体献金を初めとする政治資金調達に...全文を見る
05月28日第189回国会 衆議院 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 第3号
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○黒岩委員 民主党の黒岩宇洋でございます。  提出会派であります民主党は、提出者であります武正公一衆議院議員を中心に、全党を挙げまして、十八歳への選挙権年齢の引き下げについて、早期実現を図るために全力で取り組んできた次第でございます。  僣越ですが私も、党の青年委員長として、...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございます。  若い世代に社会的な責任も担ってもらう、それの見合いといたしまして権利も行使してもらう、そういう趣旨であるということを理解させていただきました。  それで、今、投票率も下がっている、特に若い世代が下がっているということが現実でございます。先...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございます。  確かに、きょうの議論でもありましたが、参政権を新しく付与するということは、やはりその当事者からの期待感、またはその欲求、要求というものが素地にあるということは大切だと考えておりますが、今、武正議員の、提出者のお話で、かなりこの期待感も高まり...全文を見る
○黒岩委員 確かに、高校を含む学校現場に政治の側からアプローチをしていく、啓発をしていくということにはなかなか困難な点もあろうかと思いますけれども、これは合理的な範囲で我々が努力をしていくべきだ、そういうことを強く認識させていただきました。  それでは、この後、宮崎岳志議員に質...全文を見る
06月02日第189回国会 衆議院 法務委員会 第19号
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○黒岩委員 おはようございます。民主党の黒岩宇洋でございます。  きょうは、せんだっての代表質問、また三月の大臣の所信質疑に私も質問させていただきましたけれども、引き続きまして刑訴法等一部改正案につきまして、上川法務大臣、そしてきょうは山谷国家公安委員長にも何点かお聞きをしたい...全文を見る
○黒岩委員 改めて確認したのは、今、郵便不正事件、無罪事件だと。ただ、ちょっと言葉が抜けていたんですけれども、それに関して証拠改ざん事件があったという、やはり重大事件があったわけですよね。今から四年半前に露見した。  私は何度も指摘しているんですけれども、やはりそのときの本当の...全文を見る
○黒岩委員 大臣の意気込み、決意というのは何度かお聞きしているんですけれども、やはりそれがどれだけ今時点で具体化していっているのか、進捗していっているのか、そういったことをつまびらかに、これからの審議を通じて、やはり我々、そしてまた国民にも理解をしていただかなければいけないと思っ...全文を見る
○黒岩委員 大臣、途上であるとか、そういう抽象的なことをお聞きしたいんじゃなくて、途上であるならば、一体どの時点から何がどう変わったのかというようなことをお聞きしたいんですよ。  私、申し上げましたよね。最初にこの事件が起きて、検察の在り方検討会議で視察に行ったときに、ある地検...全文を見る
○黒岩委員 大臣、こういう不祥事や大問題が起きたら、大体、それ相応の部署というのはできますよ。それはつくらないと話にならない。初代の検察改革推進室長はそこにいる林刑事局長ですからね。わかりますよ。当初はわずか五名からスタートして、今、八名ぐらいでやっている、そういうことも知ってい...全文を見る
○黒岩委員 今、局長の話でも、公表といっても、現実には、その都度マスコミに発表したり、これは検察のホームページで公表しているということを伺っておりますけれども、大臣、見たことはありますかね。私も引いてみましたけれども、結局、この事件が起きて、在り方検討会議が取りまとめられてからは...全文を見る
○黒岩委員 当然の、あるべき大臣の姿勢だと思います。  大体、大臣、ホームページというのは貴重なツールかもしれませんけれども、残念ながら、それを見ている人の割合なんて低いわけですよ。役所に聞くと大概、いやいや、ホームページに載せているからと。でも、実際には、ホームページにアクセ...全文を見る
○黒岩委員 大臣、私の質問に的確に答えてください。  今申し上げたさまざまな制度を、しかも、憲法上も、その趣旨、目的上、疑義もあるかというような議論も先ほどされていましたけれども、そういった内容のものを、趣旨、目的等がこれだけさまざまで、なおかつ、非常に中身が難しい複雑なものを...全文を見る
○黒岩委員 申しわけないですけれども、理解不足で、今の大臣の答弁、私には承知しかねます。  国民にとって公開性、透明性ということは、国民が理解しやすい、国民がわかりやすい、このことをこの提言書は大臣に要求しているんですよ。その要求されている大臣として、閣法として、刑訴法等一部改...全文を見る
○黒岩委員 大臣、まさに将棋の千日手みたいなもので、ずっと同じ手を打っていても話が進まないんですよ。これは、国民だってインターネットも含めて見ているんですから、国民に語りかけていただきたい。  では、別の角度から聞きますけれども、大臣が何度も何度も先ほど答弁に用いた、取り調べと...全文を見る
○黒岩委員 大臣、では、この課題は、今からわずか四年前に初めて刑事司法というこの世界に生まれた課題なんですか。
○黒岩委員 少なくとも、四年前からだけではなく、それ以前からの問題であったというニュアンスの答弁はありましたが、当然ですよ。少なくとも刑事司法に携わっている人間だったら誰でもわかっている。ましてや、法曹資格者なら、法務省の関係者なら誰でもわかっている。  刑事司法において、取り...全文を見る
○黒岩委員 そのとおりですよね。それは同じ認識です。だから、私は、非常に問題があると言っているんですよ。  大臣、きょうの三十数分の中で、論理的な帰結がもう見えてきていますでしょう。今現在の改めての検察改革、そしてその延長線としてのこの刑訴法等一部改正というのは、一体何が発端だ...全文を見る
○黒岩委員 大臣、法制審からの、特別部会からの答申だという、そんな紋切り調の答弁を聞くために今議論しているんじゃないんですよ。それだったら、そのまま法案を通せばいいだけじゃありませんか。違いますでしょう。  もともとこれだけの問題意識があると。私、刑事司法特別部会の提言書を読み...全文を見る
○黒岩委員 この議論だけでももうきょうの質疑時間が終わっちゃいそうなので、大臣、その御認識を強く持ってこの法案審議に当たっていただきたいのは当然ですし、私、代表質問で伺いました、一括提案自体も大問題ですし、では、一括審議するならば相当の慎重な審議が必要でありますよね、大臣も当然そ...全文を見る
○黒岩委員 その覚悟をお聞きしましたので、委員長にもお願いしますし、各理事にもお願いします。  提出者である法務大臣の方から、ここまで慎重に丁寧に、国民に公開性を求めて審議をしてくれという要求がありましたから、当然、当委員会としても、その意思をしっかりと受けとめ、慎重に、一つ一...全文を見る
○黒岩委員 大臣、今のような答弁で、特に合意制度という言葉、これは一般の方々が耳で聞いてわかると思いますか、法律の専門家でない方が。そしてまた、合意制度等といって、この等は、ふたをあけてみれば刑事免責制度が入っている。刑事免責制度といったって、法律の専門家以外の方にはわかりづらい...全文を見る
○黒岩委員 これは私、代表質問でも指摘しましたけれども、法務省に聞いたところ、これが日本版司法取引だということは全く否定しないと。当然ですよ。  司法取引には二つの制度があって、捜査・公判協力型と自己負罪型がある、この説明を聞いたって、国民の方はなかなかわからない。そのうちの捜...全文を見る
○黒岩委員 法務大臣も、通信傍受の拡大だと言う。今まさに国家公安委員長が重大な脅威と言ったのは、これは犯罪のことも脅威かもしれませんけれども、通信傍受の拡大自体もともすれば国民にとっては重大な脅威かもしれないということを説明しているんですかという質問に対して、何にも答えていない。...全文を見る
06月10日第189回国会 衆議院 法務委員会 第22号
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○黒岩委員 民主党の黒岩宇洋でございます。  きょうは、五人の参考人の先生の皆様に貴重な御意見をお聞かせいただきまして、心から感謝申し上げます。時間の制約上、五人の先生全ての皆様に御質問できない可能性もありますので、冒頭申し上げさせていただきます。  まずは、我が会派の方から...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございました。  私も、法務省にいる時代、検察官と話をすると、一人の無辜を罰するなかれ、当然だと。そして、十人どころか、一人の真犯人も逃さないと。この二つの命題を両立させるんだというのが検察側の確固たる考え方でした。  確かに、真実を完璧に解明できれば、...全文を見る
○黒岩委員 今委員会の審議でも、警察の国家公安委員長は、対象事件は裁判員裁判事件までというニュアンスを明言されていますし、先週、警察の視察ということで原宿警察署に行ってきまして、その警視さんははっきりと、裁判員裁判事件どまりだ、こうおっしゃっていました。  そう考えると、これか...全文を見る
○黒岩委員 それで、周防参考人や椎橋参考人に御議論いただいた特別部会なんですけれども、名称も、新時代の刑事司法制度特別部会と。このとき、名称も、我々政務三役でも議論になったんですね。もともとの在り方検討会議でも、やはり冤罪防止からスタートしましょう、そして可視化についての議論がす...全文を見る
○黒岩委員 きょうは、五人の先生の皆様、ありがとうございました。お一人お一人にはお聞きできなかったんですけれども、貴重な御意見を頂戴いたしましたので、今後、審議にしっかりと真摯に取り入れていくことをお誓い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。  きょうは、まことにあ...全文を見る
06月18日第189回国会 衆議院 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 第6号
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○黒岩議員 山下委員の御質問にお答えをさせていただきます。  私ども、今回、特に二十二条の三、補助金受給企業等に、寄附制限に対して法改正というものを提案させていただいております。  昨年来から、補助金受給企業等からの寄附制限について、先ほど委員もおっしゃったように、これは与野...全文を見る
○黒岩議員 お答えいたします。  このたびの私どもの改正案は、基本的に例外規定というものは削除するという考え方であります。  ただ、先ほど申し上げたとおり、政党交付金に関しては、これは法の趣旨からして、政党が受け取り、それが政治団体に寄附をされるということについては、これは法...全文を見る
○黒岩議員 今申し上げたとおり、私どもとすれば、極めて限定的なという立場でありますので、いざ国会の場におきまして、これは各党会派でございますので、山下委員の自民党会派の方からも、やはりこの補助金についてはという、そういった御提案があれば、それはこの場で議論をしていくということであ...全文を見る
○黒岩議員 これは繰り返しになりますけれども、昨年来、補助金受給企業からの寄附制限に対しての問題が発生したということがありましたので、特段、この国民からの疑念について、趣旨を徹底させていこうということで、罰金を百万に上げるということでございます。  ただ、今委員御指摘の外国人、...全文を見る
○黒岩議員 重ねて付言しますと、これは福島委員も御承知のように、総務省の発出した文書を見ても、寄附の制限を受ける補助金と受けない補助金と受けるおそれがある補助金、この三つに分けてくれと各省庁にお願いしている。これだけ見ても、このガイドライン、今委員もおっしゃられた、運用だけではこ...全文を見る
○黒岩議員 そもそも、この法の趣旨は、先ほど総務省の説明によりますと、国と企業、団体等の特別な強固の関係、これを築き上げていくというようなことを防ぐとありますけれども、それと同時に、やはりこの補助金の原資は国民からの税金でありますので、我々は政党交付金を受けているという立場からす...全文を見る
○黒岩議員 今、福島委員より御指摘した案件につきましては、詳細は報道でしか私どもも承知しておりません。民主党としても、真相を解明すべく、農林水産委員会において集中審議を理事懇において要求しておると聞いておりますが、いまだ実現していないというのは……(福島委員「しました」と呼ぶ)し...全文を見る
○黒岩議員 先ほど申し上げたとおり、二〇一一年三月十日に確認いたしました企業・団体献金禁止ということにつきまして、本年も三月に私どもの政治改革・国会改革推進本部におきまして再度確認をしたということで、方向性は何ら変更していることではございません。  ただ、これも何度か答弁いたし...全文を見る
06月30日第189回国会 衆議院 法務委員会 第26号
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○黒岩委員 おはようございます。民主党の黒岩宇洋でございます。  会期が大幅に延長されるということになりまして、慎重審議が求められるということだと思っておりますので、またこの刑事訴訟法についても丁寧な慎重審議をして、国民への理解を当委員会を通して求めていきたい、そのように考え、...全文を見る
○黒岩委員 どうもわかりづらいですね。  いいですか、大臣。大臣は、代表質問の答弁では、国民に明確なイメージができるものと考えておりますと断言したんですよ。今、何か、いただけるようにと言いながら、その後の語尾も、どうも文節もつながっていないんですけれども。  山谷国家公安委員...全文を見る
○黒岩委員 今の答弁は、要するに、できていないということですからね。そういうことですね、できていない。できっこありませんよ。  大臣も、大臣であると同時に政治家であるわけですから、国民の感覚はわかりますでしょう。この委員会でももう一月近く、総論でも議論をしてきましたよね。合意制...全文を見る
○黒岩委員 済みません、委員長も今お聞きになって、私が大臣にした質問、これは、今言った合意制度というものが、今、中身は説明しました。あれだけ長く説明して、これも、多くの方には、聞いただけではさっぱりわからない。こんな難しいものを、どうやって法務省として一般の国民に説明するような具...全文を見る
○黒岩委員 これは一体どういうことなんですか。
○黒岩委員 取り乱して済みませんでした。  私は落ちついているつもりですけれども、なぜか、聞かれていない人が不規則に発言し出す。こちらの方が落ちつきがないと私は感じますので、権威ある法務委員会として、落ちつきある質疑と、そして、きょうは大臣が答弁するということになっているので、...全文を見る
○黒岩委員 何の答えにもなっていない。  この審議の中で明らかにするんだったら、では、百時間でも二百時間でもやって、マスコミにも取り上げてもらって、国民が合意制度と耳で聞いただけで、ああ、こういう仕組みなんだなとわかるようにするまで、では、どんどん議論をどこまでもやっていきまし...全文を見る
○黒岩委員 低下するということを改めておっしゃいましたが、大臣、もうちょっとリアルに、現実にこの手続を追って考えていただきたいんですよ。  大臣の周りには検事もいるわけですから、当然、この制度が現実化すれば一体どういうことが起こるか。すなわち、合意がなされる、合意書面がつくられ...全文を見る
○黒岩委員 大臣、本当にそんな答弁でいいんですか。反対尋問、要するに、別件の公判にだけ頼る、すなわち直接主義にだけ頼るということは、では、今申し上げたとおり、本件において、合意後に、この合意の供述に対して、虚偽供述ではないかとか合理性があるかとか、こういう取り調べは行わないんです...全文を見る
○黒岩委員 そうでしょう。二転させてもらっては困るんですよ。  いいですか。前回の國重委員の質問に対して、最後の大臣の文言が、取り調べの比重が低下しますと。これは供述調書だとかなんとか言っているんじゃない、取り調べの比重が低下します、こう言っているんですよ、証拠収集に占める取り...全文を見る
○黒岩委員 大臣、いいですか。私、もっとわかりやすく言いますよ。いいですか、大臣。  その司法取引というものが用いられたおかげで、合意書面をとる。いいですか。本来、被疑者、被告人は、自分の犯罪についての取り調べを受けるわけですよ。でも、司法取引なるものが存在したことによって、結...全文を見る
○黒岩委員 先ほど不規則発言で、参考人と。そうですよ。この被疑者、被告人は、別件からすれば参考人ですよ。  私の言いたいのは、参考人であろうが本件の被疑者、被告人であろうが、取り調べを受けることには変わりはない。取り調べの時間も、相対的という言葉をまた総合的と置きかえてもいいで...全文を見る
○黒岩委員 全くかみ合わないお答えばかりいただくんですけれども、だったら、聞きますよ。では、さっきは本件のことを聞きましたから、今度は別件を聞きましょう。別件が参考人の反対尋問で、まさに直接主義に移行していこうと言っていますけれども、では、この別件の被疑者、被告人、この第三者、こ...全文を見る
○黒岩委員 せんだっての國重委員の質問に対して、この司法取引の制度を導入する理由は何ですかと言ったときに、大臣の答弁では、本件とか別件とか全く触れずに、最後、証拠収集に占める取り調べの比重が低下することが理由です、こうおっしゃられたので、私は、本件の場合も別件の場合も一つ一つ分解...全文を見る
○黒岩委員 大臣、いいですか、新たな捜査手法の導入、この主体は別件を指すんですよ。別件の捜査をするときにおいて、今言ったように捜査・公判協力型というのは第三者型ですから、この第三者型、連携するに決まっているじゃありませんか。  今、私、別件と言いましたけれども、別件からすれば、...全文を見る
○黒岩委員 大臣、さっきの、合意制度という名称も明確にイメージできると強弁したり、そして今も、取り調べの比重が低下すると答弁書をそのまま読むとか、私は、もっともっとリアルに、この制度が導入されたときに一体どうなっていくのか、そういった物事を積み上げてきちっと答弁をしてもらうのがこ...全文を見る
○黒岩委員 だそうですね。これは別に、客観的なデータというよりは、主観的なデータです。検察官にアンケートをとったら、供述が引き出せなくなったと。ということは、真相解明機能の低下なんという言葉は、非常に格好いい言葉ですけれども、それは捜査能力の低下を示しているんじゃないんですか。 ...全文を見る
○黒岩委員 大臣、私は、なぜ今なのか、そしてなぜ司法取引なのかということが、国民がすとんとわかる、ああ、今だ、ああ、どうしても司法取引だと理解を得ていただかなかったら、第三者型の司法取引制度を導入するわけですから、冤罪や引き込みの危険性、この後議論しますけれども、そういった不安を...全文を見る
○黒岩委員 局長、端的に答えてください。  法務省が承知されている中で、今言ったように、自己負罪型は認めない、他人型だけの司法取引、捜査・公判協力型だけを認めている国というのはあるんですか。あるかないかだけでお答えください。
○黒岩委員 ですから、承知している範囲では、ないんですよ。他人型だけを認めている司法取引制度というのは、世界じゅう、今のところ、法務省が国際比較でいろいろ調べた分厚い文献も私も見させてもらいましたけれども、ないんですよ。  そこで、お聞きしたいんですけれども、大臣、何で我が国は...全文を見る
○黒岩委員 私は、当委員会の大臣所信の質疑からも、もともと、この刑事司法改革、刑訴法の改正の入り口の話をずっとしてきました。これは、検察の不祥事、証拠改ざん、冤罪事件、こういったものを防ごうというところからスタートしたわけですから、当然、自己負罪型とて冤罪の余地は大いに残すわけで...全文を見る
○黒岩委員 平成二十三年でしたかね、法務省が編さんした録音、録画に関する国外調査報告書によりますと、これは地域でありますけれども、台湾で共犯に限る制度というものが存在しておるということになっています。  また、近時の刑法学会での論文によりますと、昨年の論文でありますが、ドイツに...全文を見る
○黒岩委員 林局長、本当に、もっとわかりやすく御答弁いただきたいんですよ。  それで、私は今、あえて類型を幾つか分解してここで議論をさせていただきましたけれども、初めて司法取引というものが我が国に導入されるわけですから、私は、非常に謙抑的な制度であるべきであるし、慎重な制度であ...全文を見る
○黒岩委員 要するに、判断の材料と基準は十分に話を聞くということですよね。事前に法務省の事務方に聞いたときも、答えは、十分に話を聞くということだけでした。  これを検察側から見ると、では、いざ協議がスタートした、そして合意に至るまでの時間がどのくらいかかるのか。これは一つの予測...全文を見る
○黒岩委員 今のやりとりで大体皆さんおわかりになったと思いますけれども、今、司法取引という、新しく始まるかもしれない特殊な制度について議論しているわけですね。私は、虚偽供述だとか、そしてさらには冤罪というものが、多数、頻繁に起こるということを想定しているわけじゃありませんよ。ほん...全文を見る
○黒岩委員 今お聞きくださって、後段の部分、皆さんよく御理解されたと思います。要は、弁護人がちょっと退席する、こういうときのためにわざわざ三百五十条の四のただし書きがあるんだそうですよ、ちょっと退席するために。そのときに、法律の専門家である検察官と被疑者、被告人だけで司法取引を行...全文を見る
○黒岩委員 そうなんです、限定はないんですよ。多分、日本語上、一〇〇%ではないという意味なんでしょう、一部というのは。ですから、九九・九%でもいい。ですから、どんな司法取引も、弁護人抜きで、検察官と被疑者、被告人が行えるというただし書きが含まれているんですね。そういうことなんです...全文を見る
○黒岩委員 大臣、ちゃんと理解してください。いいですか。九九%、こんな例外があると言っているんじゃないんです。協議の内容というのは、一部と言いますけれども、では一部とは何を指すんですかと言ったら、それは、一〇〇%ではありません、どんなことも司法取引していいですよという意味で九九%...全文を見る
07月14日第189回国会 衆議院 法務委員会 第32号
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○黒岩委員 おはようございます。黒岩宇洋でございます。  それでは、引き続きまして、きょうは通信傍受に関しまして、法務大臣そしてまた国家公安委員長、また当局の皆様に質問をさせていただきます。  今、國重委員からも重要な観点で質問がございました。私も問題意識は同じなんですけれど...全文を見る
○黒岩委員 そうなんですよ。組織窃盗というのは何かすごく社会問題化しているようなイメージで、これは法案概要のしっかりとした二行の中に、その二番目に入れ込まれているわけです、括弧書きで。  にもかかわらず、実際には、組織窃盗というのは定義がないわけですよね。ですから、データを示せ...全文を見る
○黒岩委員 山谷国家公安委員長にお聞きします。  今のやりとりをお聞きになって、かなり大きなとか、私、そんな抽象的なことをお聞きするために当局に来てもらったんじゃないんですよ。まさに警察の現状のデータ、これの推移を聞かせてもらう、逆に、もらわなければ国民にも明確に説明できないで...全文を見る
○黒岩委員 大臣、私があえてここで議論したいのは、深刻という言葉を聞きたいんじゃないんですよ。深刻というものの裏づけが、一体どういう数字があるのか、どういう犯罪動向の推移があるのか、これを確認しようと言っているんですよ。そのことは、大臣、よく御理解いただきたいと思います。  そ...全文を見る
○黒岩委員 今、お聞きになっておわかりになったでしょう。典型例として一つだけ示した。私は十七年からの数字を全部いただきましたよ。要するに、七千数百件からどんどん減ってきて、二十六年では三千六百二十三件と、この十年、ともすれば過去最低の数まで落ちているんですよ。  どうですか。組...全文を見る
○黒岩委員 局長、もう胸を張ってくださいよ。  いいですか、官官協力、官民協力で、七千件から三千六百二十三件まで、ここまで頑張っているじゃないですか。私は、警察のこの対策、本当に胸を張っていただきたいですよ。こういった対策で、事案に対して、精密に、しっかりとした、ヤードの把握だ...全文を見る
○黒岩委員 二十二年から切ったのは不思議ですけれども、その前も二十何件とかで、大体二十件前後で推移しているんですよね。  では、お聞きします。  直近、二十六年、がくっと六件まで減りましたね。これもすばらしいと思いますが、これはどうした原因なんでしょうか、教えてください。
○黒岩委員 そうなんですね。平成二十六年に減ったもの以外もお聞きしたかったんですけれども、時間の関係上、聞きません。いろいろな対策をとる中で、今、何とか六件、特にまた九州の北部については、ある意味命がけで警察が対処されている。私は本当に立派なことだと思いますよ。  このことによ...全文を見る
○黒岩委員 どうも私がお聞きしたいところが抜けるんですけれども、十年間でいうと、特に平成二十一年に、それまでずっと二万件台だったものが七千件まで落ちていますね。被害総額も約三分の一に落ちましたね。  平成二十一年、何で認知件数も被害額も前年比約三分の一まで激減させることができた...全文を見る
○黒岩委員 私があえてお聞きしたのは、そうなんですよ、増加してきても、今言ったように、いろいろな対策、例えば携帯電話不正利用防止法の改正なんかも平成二十年の末に行ったとか、これが大きかったと聞いていますよ。これは、レンタル事業者がレンタルするときに本人確認の義務づけを厳格化したと...全文を見る
○黒岩委員 どうもちょっと丁寧な説明に欠けるのは、二十四年まで行くと、二十四年だと阻止件数だと三千件台でしょう。二十六年までのわずか二年間で三倍、一万件。まず、声かけ阻止が三倍ふえているんですよ、二年間で。  額についても、大体、額は触れなかったですよね。額で言うと、二十四年が...全文を見る
○黒岩委員 局長、犯罪が続発するのは当たり前じゃないですか。どれも続発していますよ、どの犯罪だって。そんなことが理由だったら、全てが通信傍受の対象になるわけでしょう。  今、組織窃盗というもので、具体的に数字の出せるものということで、警察が、これがもう確固たる典型例だというもの...全文を見る
○黒岩委員 大臣、グローバルとかそんな言葉で、今回、十六年ぶりに対象犯罪を拡大する、これを国民に納得していただく説明責任が大臣にはおありなんでしょう。そうですよね。ですから、今は、一個一個積み上げで警察に状況を聞いた。でも、現実には、組織窃盗という言葉を法務省は使ったけれども、実...全文を見る
○黒岩委員 いや、違います。  損保協会の事例なんかをまた出しましたけれども、そういういいかげんなことを言わないでください。さっき刑事局長が言ったように、自動車窃盗のうち複数犯の率は五、六〇%台で全く変わっていないんですよ。そういう間違ったことを言わないでくださいよ、国民をミス...全文を見る
○黒岩委員 だから、結局、そういう一事例を挙げてミスリードするようなことをしてくださるなと。
○黒岩委員 刑事局長もさっき頑張って答えようとしていたじゃないですか。(発言する者あり)
○黒岩委員 さっき三浦刑事局長も、自動車盗に占める複数犯の割合、そこまでちゃんと数字を説明していたじゃないですか。だから、それをもとに、私もきちんとした事実関係をもとに質問している。それが、途中から手を挙げてきて、何か個別の事例だ、こういう議論をしたくないから。私は、精緻な法務委...全文を見る
○黒岩委員 いいです、いいです。もう時間がないので先に進みます。  振り込め詐欺に関しても、今申し上げたとおり、そうはいったって、七年前に比べれば、二万件から、今、一万件まで、認知件数は既遂で減っているわけですよ。その都度さまざまな努力をしてきている。これは、凍結口座のリストを...全文を見る
○黒岩委員 わかりました。  だから、私は、今言った、現状許されている捜査手法でここまで警察が努力し、効果を上げているということを、逆に胸を張って言っていただきたい、こう言ってきたわけですよ。私は、すごくその功績を認める立場で話をしているわけですよ。  さはさりながら、では、...全文を見る
○黒岩委員 件数だけに絞ってなんて言っているんじゃないんですよ。  大臣、もともと平成十一年にこの法律が制定されたとき、与党修正で大幅に対象犯罪が削減されました。そのときの質疑を私はしっかりと読んで、まさにここにいらっしゃる漆原良夫委員の質問等に与党がしっかりと答えている。その...全文を見る
○黒岩委員 平たく言うと、単独ではないというだけのことですよ。  局長、もともとの十一年法制定時に、非常に謙抑的なものにする、対象犯罪がある程度あるならば、では、そこには要件をかぶせて絞っていこうという意味での要件がかぶせられました。その要件として、単独犯ではありませんよという...全文を見る
○黒岩委員 何で私、こんなことを確認したかというと、局長答弁としてはそういうような答弁になるんでしょうけれども、単独でないもの、共犯ですと、これだけで、二つのうちの一つの要件として、これはちょっと緩やか過ぎますよねという議論をしたときに、事務方の方は、補充性の要件がきっちりかかっ...全文を見る
○黒岩委員 数人共謀という要件がかかっていますけれども、その中で、役割分担がないような数人共謀というのは一体どういうような事例をイメージしているんですかという質問なんです。お答えください。
○黒岩委員 そこで、お聞きします。  先ほど、偶発的な事案というような表現もありました。では、その現場共謀なるものに対して通信傍受が行われることはあるんですか。
○黒岩委員 局長、何度でも丁寧に聞きますよ。  局長がおっしゃった、役割分担のない数人共謀というものがあると。それはどんなものですかと言ったら、現場共謀ですと。これが、今の説明だと、通信傍受の対象になっているわけですよね。  実際に、今おっしゃった現場共謀なるものが通信傍受さ...全文を見る
○黒岩委員 わかりづらく答えていますけれども、現場共謀なんというものが、罪種が何であろうと、こんなものが通信傍受されるわけがないですよ。  だって、今回、私たちも視察に行って、フローチャートを見せてもらいましたよ。通信傍受するかというのは、事前に警察が通信事業者と相談を始めて、...全文を見る
○黒岩委員 局長、そこは違うんですよ。  いいですか、局長。では、傷害にしましょう。今回、ふえるかもしれない。改正案が通ったとして、ふえました。そのときに、では、現場共謀だったら、それだけじゃ要件が甘い、組織性をかけましたと言うけれども、仮に今言った一定の組織要件をかけなくたっ...全文を見る
○黒岩委員 時間がないので、今の議論の中で、何せ条文にすれば二十二条から二十三条にもなる犯罪が拡大されるわけですから、それに見合うだけの厳格化の要件が必要だという中で、とてもとても厳格化と言えるまでは行っていませんねという問題意識を提示しました。  そして、これはもう提案ですけ...全文を見る
07月28日第189回国会 衆議院 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 第7号
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○黒岩委員 民主党の黒岩宇洋でございます。  それでは、自民党の発議者にお聞きします。  確認という意味でもありますけれども、二十四年の法改正、これは附則三項に抜本的見直しという検討条項が入ったわけですけれども、今回のこの改正案、十増十減案が抜本的見直しであるという理解をされ...全文を見る
○黒岩委員 今、場内からもええっという声が上がりましたね。先ほどの公明党の佐藤先生からも、まだまだ抜本的見直しじゃないという。  なぜならば、だったら、自民党の発議者にお聞きしますけれども、今回、また、附則の第七条に全く同じ文言、抜本的見直しについて引き続き検討を行い、必ず結論...全文を見る
○黒岩委員 今、鶴保発議者がおっしゃったとおり、もともと、二十四年の附則の三項には、「参議院の在り方、」という文言があるんですよ。今回、それを踏まえて書いただけですよね。加えて、なぜか今回「必ず」と入った。  ということは、今回の改革案は、必ずしも抜本改革じゃなかったということ...全文を見る
○黒岩委員 公明党、民主四会派案というのは、七月十四日に提出されていましたので、ある程度時間的な余裕はあった。ただ、自民党の提案、提出までに時間がかかったがゆえに、結果的には委員会審議ができなかったということは、これは前代未聞で、今後はこういう形はとるべきではないということを改め...全文を見る
○黒岩委員 各政党、事情にさまざまな違いがある、これはそうでしょう。ただ、それを乗り越えながら、また利害を乗り越えながら各党各派の合意形成を図っていくということの努力が、すなわち国民の皆様の合意形成を図っていくことにほかならないわけですから、私は、その点において、せめて与党の間で...全文を見る
○黒岩委員 最後になりますので申し上げますけれども、この二十六年の最高裁判決というのは、衆議院と参議院、これは選挙区と比例区という形で選挙制度も近くなってきた、そしてもちろん参議院の価値もすごく高まってきたという、これは参議院にとってもすごく評価をされている。  結果として、衆...全文を見る
08月05日第189回国会 衆議院 法務委員会 第35号
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○黒岩委員 民主党の黒岩宇洋でございます。  各党の理事の皆様の御尽力、うちの党は山尾理事が大変力を傾注し、あと、各党の理事の皆様のお力のおかげで修正協議が調ったということで、このことに関しては本当に心より敬意を表させていただきます。  私も今まで懸念していた一個一個の点につ...全文を見る
○黒岩委員 大臣、私は今、他の制度が全く不要だとか、そういったことを言っているわけではなくて、録音、録画についての評価をお聞きしたわけです。  というのも、これも冒頭、概括的な質疑の中で、私は、すごく重要な検察の在り方検討会議の提言書、やはりこれの設計図に基づいて、その後、特別...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございます。  であるからこそ、最初に申し上げたこの附則九条のあり方というのは重要だったわけですよ。やはり、被疑者の供述の任意性を的確に立証する担保であると、一点目はすごく評価している。二点目は、録音、録画は取り調べの適正な実施に資するんだと。だから、まさ...全文を見る
○黒岩委員 これは、事前に丁寧に通告というか、犯罪白書のこのページですよと言って、そこに一覧表があるじゃないですか、各国比較も全部載った。まあ、いいです。  今、お聞きになったと思いますけれども、認知件数は、もうこの六年ぐらいで百九十万件から百二十万件まで下がっています。人口も...全文を見る
○黒岩委員 そうですよね。量と質の部分があるというのはこの委員会でも議論しましたけれども、でも、やはり一つの大きな目安で、これも、犯罪白書でどれだけ我が国が治安がいいかということを前面に出していますし、すばらしい数字なんですよ。  そうなりますと、先ほど申し上げた、治安状況と、...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございます。  この点について最後に付言しますけれども、提言書の中には、新たな捜査手法、先ほど申し上げたように、具体的な名称は書いていませんでしたけれども、客観的な証拠収集とか、また、科学的、心理学的な手法を用いた捜査手法、こういったものを導入することも考...全文を見る
○黒岩委員 そう答弁するしかないですよね。  私がこの点をあえて特出ししたのは、これも、検察官の、フロッピーディスクを改ざんするという、とんでもないあの不祥事ですよ。むちゃくちゃなことだ。そして、冤罪も幾つか起きてきている。そのときに、検察は、引き返すことができない、引き返す勇...全文を見る
○黒岩委員 この点について今御答弁いただいたので、また、具体的に省内でも検討し、検察との対応を図っていただきたいと思います。  それでは、もう時間もないことですので、通信傍受に関して、これも一点だけ確認をしたいんですけれども、立会人についてです。  現行の立会人の役割について...全文を見る
○黒岩委員 その心理的な抑制の効果、これは今回修正ではなかなか条文上書き込めませんでしたけれども、しっかりと運用上で対応していただくことをお願い申し上げます。  最後になりますが、大臣、これはお願いですから、聞いてください。  何度も申し上げますけれども、もともとの出だしは、...全文を見る
08月28日第189回国会 衆議院 法務委員会 第38号
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○黒岩委員 おはようございます。民主党の黒岩宇洋でございます。  ハーグ条約が昨年四月一日に発効してから一年たちまして、きょうは、この実施状況につきまして確認をさせていただきたく、法務大臣、また共管の外務省からは中山副大臣にもおいでいただきまして、質疑をさせていただきたいと思い...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございます。  また、上川法務大臣には、本当に踏み込んだ当時の事情についても御説明いただきました。前段は前段の、国際結婚、離婚、連れ去りの件数の増加、これはこれで合理的に私も考えております。中央当局の引き受け手の調整に手間取ったというのは確かに実務上ありま...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございます。  これを改めて確認させていただいたのは、子の利益が最優先である、今、本当にお聞きしました。そうなりますと、子の利益にとって、その親の権利保障というものも大事になってくるわけですよね。ですから、こういったことをしっかりと認識しながら運用していく...全文を見る
○黒岩委員 そうですね。利害調整の運用ということについては常に最重要課題として念頭に置いていただきたい、そう考えております。  そこで、先ほど私が、平成二十三年五月十九日に関係閣僚の了解事項というものが策定され、翌五月二十日に関係閣僚会議で了解を受けたということを申し上げました...全文を見る
○黒岩委員 私がやはりそこがなかなか当時も合点がいかなかったのは、今言った了解事項をつくっていく上には、特に法務省と外務省の副大臣級会合を開いたわけですね。すると、条約については専門家である外務省と、そして法律については専門家である法務省と、これが積み重ねて積み重ねてつくったのが...全文を見る
○黒岩委員 大変重要なので、そこをしっかりと法務大臣がそう答弁していただけると、今後の運用においても非常に合理性を持った形で了解事項が生かされてくる、そのように今認識をさせていただきました。  それでは、若干通告を飛ばしますね、ちょっと時間がなさそうなので。  各論の方に入っ...全文を見る
○黒岩委員 深山局長がそう答えてくださると大変ありがたくて、了解事項においては、私どもも、過去にそういった暴力等があったこと、かつ、将来にわたってのおそれということで書いたんですけれども、法文には過去について何も触れていないものですからね。  深山局長のおっしゃるとおり、将来予...全文を見る
○黒岩委員 わかりました。  暴力等の未来予想のおそれに比べれば、これは判断しやすいということですね。  さらに、そういったおそれを払拭する意味を踏まえて、ちょっと上川法務大臣にお聞きしたいんですけれども、ミラーオーダーという手法は御存じでしょうか。少し御説明いただけますでし...全文を見る
○黒岩委員 そうですね。これは、我が国には制度としてはないのかもしれませんけれども、今、国際的には、ハーグの返還事件においては頻繁に使われている。これは、我が国からすれば、外国に返還させるかどうかというときに、その外国から申し立てた親が自国の裁判所に申し立てて、自国の裁判所ときっ...全文を見る
○黒岩委員 これはまだ事案の件数も少ないですし、何とも評価しづらいんですけれども、私の懸念事項は、今申し上げたように、我が国は、返還拒否事由については、多分、他の締約国に比べても結構詳細に詰めている国であります。しかし、残念ながら、これは残念なのかどうかはちょっと評価は難しいんで...全文を見る
○黒岩委員 ありがとうございます。当初、事務方から説明を受けていた以上にさまざまな方策をとっているということが今理解できました。  それで、改めて、これは質問通告とちょっと前後しちゃいますけれども、この条約の実施体制というところで、やはり中央当局、これは外務省が担う。条文上は中...全文を見る
○黒岩委員 そうなんですね。原則は中央当局同士での連携で対応するということだと今もおっしゃられていましたけれども、この後、これは望むことではないんですけれども、申し立て件数がふえたり、また返還の実現がなされていった場合、これは、中央当局同士だけでは十分な対応が図れない場合、やはり...全文を見る
○黒岩委員 今、深山局長が、その程度のものだと。本当にその程度のものなんですよね。  だから、これはすごく問題でして、あえて両省に聞いたのは、中山副大臣が実務上のこともおっしゃいましたけれども、返還援助申請は、外務省、中央当局にするわけですけれども、では、それで決定するかどうか...全文を見る
○黒岩委員 そうなんですよ。今、苦しいながらも、外務省なりの一般的な面会交流の、ある意味、定義というよりは認識をお示しになったけれども、では、その認識に沿うか沿わないかで六十九事案中何件かと答えられないわけですよね。ですから、ほぼ全てのという言葉を使わざるを得ないし、実際、報告書...全文を見る
○黒岩委員 中山副大臣、その姿勢を推し進めていただきたいということと、最後にお願いします。冒頭申し上げた、このハーグ条約の最大の眼目は子の利益の保護、そしてそこに符合する親の権利の保障でありますので、このことを念頭に置いて、しっかりとした運用、実施を強く強く求めまして、私の質問を...全文を見る