志位和夫
しいかずお
比例代表(南関東)選出
日本共産党
当選回数10回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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01月13日 | 第142回国会 衆議院 本会議 第2号 議事録を見る | ○志位和夫君 日本共産党を代表し、不況対策と金融問題について橋本総理に質問します。 まず第一にただしたいのは、不況のもとで、国民に巨額の負担増を押しつける政策をこのまま続けていいのかという問題であります。 今日の不況の深刻化の原因が、消費税増税を初めとする九兆円もの負担増...全文を見る |
01月19日 | 第142回国会 衆議院 予算委員会 第4号 議事録を見る | ○志位委員 日本共産党を代表して、橋本総理に質問いたします。大変限られた時間ですので、今政府が進めようとしている三十兆円の銀行支援策について質問いたします。 この計画に対して、今、多くの国民からやりきれない怒りの声が伝わってまいります。例えば、毎日新聞の投書では、こういう声を...全文を見る |
○志位委員 私は、どういう状況のもとで総理がそういう言明をしたのかということを思い起こしていただきいと思うのですよ。 総理の答弁というのは、我が党の議員が、住専処理への税金投入が他の金融機関の税金投入への道を開くのではないかと追及したことに対する答弁なんです。住専処理に対する...全文を見る | ||
○志位委員 結局総理は、事情が変化した、緊急の事態への対応だということで、公約をほごする姿勢をとっておられるわけですが、緊急の事態と言いますが、預金者保護のために、一体、税金を使わなければならない状況なのか。この問題について、事実に即して吟味をしてみる必要があると私は思います。 ...全文を見る | ||
○志位委員 銀行業界が総体として体力を持っているということはお認めになりました。個々の問題について問題が起こったとしても、それは銀行業界の共同の責任で対処できるということになるではありませんか。 そうしますと、全体として償却財源があるということは、預金者保護は銀行業界の体力で...全文を見る | ||
○志位委員 私、こういう試算を計算してまいりましたが、当時の、確かに九三、四年の水準でいえば八%という水準に行ったのかもしれませんが、九六年度の数字はそうならないんですよ。 このパネルの左側半分は保険料率の日米比較です。これはアメリカの半分、三分の一しか日本は負担しておりませ...全文を見る | ||
○志位委員 九六年度はこういう数字であることは間違いないわけです。今否定されなかった。 中小の問題について言われました。確かに信金とか信組とか労金とか、そういうところの負担が大手銀行に比べて重くなっていることは事実です。しかし、全国銀行が五・二、大手銀行が三・八というのは間違...全文を見る | ||
○志位委員 今の総理の答弁でも、当時の数字ではそうだったけれども、九六年の数字については否定できませんでした。 九六年に引き上げたつもりだったけれども、八%まで上がっていないのですから、負担の増を求めるのは当たり前のことであります。 総理、中長期的な展望で平成十年度末まで...全文を見る | ||
○志位委員 国民には三十兆の計画をわずか一週間、二週間の国会審議で認めろと言っておきながら、銀行の負担増の方は一九九九年の三月までにゆっくり見直そう、こんな話はない。国民に負担増を求めておきながら、銀行の負担増は求めない。 国際競争力と言いましたけれども、自分の力で預金も守れ...全文を見る | ||
○志位委員 もう一つの問題を指摘したいと思うのですね。 政府は、万が一のために万全の措置が必要ということを繰り返しています。しかし、私は銀行の保険料負担をもっと引き上げるのは当然だと考えますが、それでもなお預金保険機構に穴があくような事態、すなわち当座の資金がなくなる事態にな...全文を見る | ||
○志位委員 銀行が悪であるという前提で話しているということをおっしゃいました。私はすべての銀行が悪いと言っているわけじゃありません。 しかし、大手銀行、都市銀行などについては、あのバブルの時代に、すべてあのバブルの乱脈に参加した、バブルの饗宴に参加した。これはやはり、そういう...全文を見る | ||
○志位委員 行政指導をやっているかと聞いているのです。その問題にちゃんと答えてください。 | ||
○志位委員 結局、行政指導をやらないということを言っているわけですよ。あなた方は、銀行局長が立ったので、私、どんな指導をやっているのかなと思って調べてみましたら、これは通達であります。 去年の十二月三日、各金融関係団体代表者殿、銀行局長の名前で出ておりますが、こう書いてありま...全文を見る | ||
○志位委員 それによって行政の公正さがゆがめられる、そういう問題点が指摘されたからこそ、住専国会の際に、あなた方も一たんは自粛を言ったのです。 この問題は、二年前の住専国会で、総理と何度もこの場で議論した問題でした。あのときも、大銀行から政治献金をもらい、その見返りに大銀行を...全文を見る | ||
○志位委員 借入金の返済に充てるものはもらっているということですね。 | ||
○志位委員 そんな理屈がありますか。自粛と言いながら、借入金の返済として献金をもらっているという事実は、これは否定できないのです。 これは、銀行からあなた方自民党は借金して、その金を返せないので、その穴埋めに献金をもらって返す。これは結局、借金返済を銀行に肩がわりしてもらって...全文を見る | ||
○志位委員 金融システムと一言言えば、税金を打ち出の小づちのように使っていいということにはならないのですよ。この問題についていかに道理がないかは、預金者保護という口実も貸し渋り対策という口実も一切通用しないということは、もう既に質疑で明らかにしたとおりであります。 私、もう一...全文を見る | ||
○志位委員 金融システムの安定というものを、それを図るときにだれのコストでやるかが問題なんです。私たちは、銀行のコストでやるべきだし、それはできる。最初にあなたが言ったように体力もある、これでやらせるべきだ。あなたたちは、それはすぐ税金でやらせる。しかし、その道理がないことはこれ...全文を見る | ||
02月25日 | 第142回国会 衆議院 予算委員会 第13号 議事録を見る | ○志位委員 日本共産党を代表して、橋本総理に質問いたします。 まず初めに、三十兆円の銀行支援計画についてお聞きしたい。 橋本内閣は、国民の多くの反対の声を押し切って、この計画のための関連法案を強行的に成立させました。しかし、私自身も国会冒頭の本会議と予算委員会のこの場で問...全文を見る |
○志位委員 これは、私の目の前で加藤幹事長が言われたことですから、間違いのないことなんです。やはり、政権党の中からも、銀行に負担増を全然求めないで、国民にだけ負担増でいいのか、こういう声が起こっているというのは、この計画の道理のなさを示していると私は思います。 総理、このまま...全文を見る | ||
○志位委員 預金者保護のためだといって、あなた方は十七兆使おうとしているわけですが、この問題は一月のこの委員会でもさんざん議論しました。預金者保護は銀行業界の共同責任でやるべきだし、そのための体力は全体として十分にある。この場で銀行局長もお答えになったとおりであります。税金を使う...全文を見る | ||
○志位委員 その審査委員会に政府の代表が入っている。全会一致で決めなければならない。だからあなた方の主体的判断を伺ったのに対して、そんなことについても、見識もなければ回答もない。本当に責任のないやり方だと思いますよ。 それじゃ、もう一問聞きましょう。 審査委員会の佐々波委...全文を見る | ||
○志位委員 総理は、審査委員会の審議に介入する意思はないと言われましたけれども、人ごとじゃないのですよ、政府の代表も入っているのですから。介入する意思がないということは、是非の判断すら責任を持ってやらない、責任放棄だと言わなければなりません。 日本の金融業界の信用秩序の維持と...全文を見る | ||
○志位委員 結局、総理の答弁は、予想以上に駆け込み需要の反動減があったということ、これが一点、それから、予期し得なかったアジアの通貨危機それから金融不安が起こった、これが二つ目、両方とも主として予想し得なかった事態によって今の事態は起こっている、これが答弁だと思うのです。果たして...全文を見る | ||
○志位委員 庶民の懐がそこそこ豊かと言われましたけれども、まさに財布の中身を奪ったんですよ。財布の中身を奪ったこと、所得を落ち込ませたことが消費を冷え込ませた。それは、あなた方の政策で奪ったんですよ。 将来の不安と言うけれども、これは後で議論しますが、社会保障の切り捨て、どの...全文を見る | ||
○志位委員 これは、多少はあったのじゃないのですよ。これは、経済企画庁のこのレポートでも、主な要因としてまさにその問題を指摘しているのです。 ここでは、消費の落ち込み、三つのことを挙げています。駆け込み需要の反動減が一つ。しかし、これは一時的な要因です。二番目が、今述べた、実...全文を見る | ||
○志位委員 結局、これだけ理を尽くしてただしても、事実に基づいてただしても、誤りを認められない。多少影響があったという程度のことで、国民みんなが実感している九兆円の負担増が……(橋本内閣総理大臣「これでしょう」と呼ぶ)それがそのときの記録です。これだけ理を尽くして私がただしても、...全文を見る | ||
○志位委員 これは事実の問題ですから。確かに第二分位の方が少し消費の落ち込み方は激しいですけれども、一分位、二分位という、比較的平均よりも低い層が消費の全体の冷え込みを引っ張っているという事実は御確認願いたい。 それから、消費税の増税が打撃を与えたもう一つの重大な分野は、中小...全文を見る | ||
○志位委員 高齢化の進展のためだということをおっしゃられるので、この問題は次のテーマとして議論してみたいと思うのですが、私は、景気対策として橋本内閣が向いている方向性、根本的に向いている方向が間違っているんではないか、こう言わざるを得ません。 最も切実にてこ入れが求められてい...全文を見る | ||
○志位委員 高齢化に備えて国民が自衛のためにそういう手段をとっているということをおっしゃられました。自己防衛のために本当に生活を切り詰めてまで預金をしなければならない、貯金をしなければならない、そういう社会、そういう政治、この責任は一体何なのかと問わざるを得ません。 それは、...全文を見る | ||
○志位委員 結局、見直す意思は今ないということなんですよ、長々言ったけれども。 しかし、今見直さなかったら、先ほど特養ホームの実態を私述べましたけれども、これは、八万人もの方が入れないという事態が起こるのです。 在宅重視と言われました。しかし、在宅の方だって、要介護者の四...全文を見る | ||
○志位委員 総理の答弁を求めます。 | ||
○志位委員 既存の目標では足らないということを、さっき私は具体的な事実を挙げて言ったわけです。しかも、あなた方が言っている既存の目標というのは、介護保険導入を前提としていない目標じゃないか。新たな負担を求めながら、給付の方は引き上げない、これでは全く道理に合わない、このことを指摘...全文を見る | ||
○志位委員 もう結構です。もういいです。総理がお答えになったから結構です。もう時間がありませんから、次の問題、私、まだ大事な問題を抱えていますので。 結局、高齢化十カ年計画と言いましたけれども、それは先の計画の問題でしょう。今の計画では間に合わないとこれだけ言ったのに、見直す...全文を見る | ||
○志位委員 今度の事態については、さすがに政府も、余りに異常だということで抗議されたということですが、私が聞いたのは、硫黄島に一部移したと言われましたけれども、今なおNLPは厚木でやっているわけですね、人口密集地の上空でやっていいのか、異常だと思わないかという認識の問題でした。 ...全文を見る | ||
○志位委員 おっしゃる趣旨はよく理解しているということでありましたが、こういう人口密集地でやることが異常だということをはっきりやはりお認めになるべきですよ。 硫黄島に移したと言いますけれども、厚木基地のNLPの回数が減ったとはいえ、まだやっているわけですからね。そして、あなた...全文を見る | ||
○志位委員 公開しないというのが米軍の方針ですか。 | ||
○志位委員 公開しないというのが米軍の方針だという御答弁でありました。 それで、航空法を尊重していると言われたので一言言っておきますが、日本の航空法では、住宅密集地の上空では最低高度三百メートル、そうでないところでも百五十メートルという規定がありますが、特例法で、これが米軍機...全文を見る | ||
○志位委員 固定したルートはないということでしたけれども、アメリカでは、ルートは変更することがあるから、八週間に一回更新しているんですよ、地図を。だから、そうやって公開しているんです、アメリカでは。安全性に配慮してやっているというけれども、安全性のためにも、これはルートの公開ぐら...全文を見る | ||
○志位委員 総理に一言だけ。 今、含めましてという答弁がありました。では、この問題、検討しますね。総理、含めましてと言いました。 | ||
○志位委員 含めましてということを言われましたので、私たちはこの問題について、危険な訓練の中止を要求するけれども、この公開という問題、要求中の最小限のことですから、これはきちっとした対応を求めたい。 私は、今NLPといい、低空訓練といい、日本の米軍基地の実態というのは、まさに...全文を見る | ||
○志位委員 私は、安保条約をなくし、基地のない日本を目指すという決意を申し上げまして、質問を終わります。 | ||
04月13日 | 第142回国会 衆議院 予算委員会 第31号 議事録を見る | ○志位委員 私は、日本共産党を代表して、橋本総理に、今日の深刻な経済危機を招いた政治責任と今後の対応について質問いたします。 今の不況の実態というのは、戦後最悪ともいうべき深刻なものとなっております。個人消費は、七〇年代の石油ショック以来の落ち込みが続いております。中小企業の...全文を見る |
○志位委員 総理が、景気を深刻化させた内外の悪条件として、あの記者会見でお述べになったのは、具体的には二つでした。アジアの経済危機、金融機関の破綻であります。しかし、昨年総理が強行した消費税増税などの九兆円の負担増の政策が不況を悪化させる引き金になったことは、私は紛れもない事実だ...全文を見る | ||
○志位委員 消費税の影響というのは二重にあったというように私は考えております。家計の所得を実質ベースで奪ったこと、つまり財布の中身を奪ったことです。もう一つは消費マインドを冷え込ませた。この点は今お認めになりましたけれども、その点だけではなくて、可処分所得を実質ベースで奪ったとい...全文を見る | ||
○志位委員 IMFの話を聞いているのじゃなくて、国内の景気がこんなに冷え込んだときに、その景気にまさに逆噴射をかける、不況を悪化させる、加速させる、そういう政策をとった責任について聞いているのです。もう一回お答えください。 | ||
○志位委員 責任を全くお認めにならないお話です。 しかし、今、財政構造改革法の改正が問題になり、補正予算を組まなければならないということ自体が、政策破綻の証明なんですよ。しかも、その財革法は破綻している、財革法はもうまさに骨格部分が破綻してしまった。公共事業を何兆円も積み増す...全文を見る | ||
○志位委員 全く答弁になっておりません。予算の提出の時期が問題だと言ったけれども、提出された予算を国会で審議して、我々は修正を求めた、組み替えを求めた。それを、最善の予算と言い続けて最後まで頑張ったじゃないですか。最後のぎりぎりまで最善と言ってきたじゃないですか。今の答弁では全く...全文を見る | ||
○志位委員 そんな大事なものだったら、本予算に盛り込めばいいのですよ。大体、本予算では福祉予算をカットしているじゃないですか、今福祉だなんだと言ったけれども。九五年に景気対策がとられたときにも、情報だ、通信だ、科学だ、環境だと華々しく言われましたよ。しかし、十四兆の対策のうち、そ...全文を見る | ||
○志位委員 まず、公共事業について総理の方からお話があったので、私言っておきますが、私は公共事業がすべて悪などと申しておりません。先ほども言ったように、ゼネコンだけが潤って、後に残ったのは借金だと言われるような、そういう浪費型の公共事業が全国にあるではないか、これを問題にしている...全文を見る | ||
○志位委員 私は巧妙にあなたの答弁をねじ曲げたりしておりません。消費税の減税が消費に連結するとおっしゃったでしょう。消費に連結するというのは、消費に直結する、消費に結びつくと同じ意味じゃありませんか。そう認めた以上、それをやったらどうかと私は言ったんです。 それから、先行減税...全文を見る | ||
08月18日 | 第143回国会 衆議院 予算委員会 第3号 議事録を見る | ○志位委員 日本共産党を代表して、小渕総理に質問いたします。 まずお聞きしたいのは、総理が、参議院選挙で自民党大敗という結果が出た、この国民の民意をどう受けとめているかということについてであります。 あなたが自民党総裁選に立候補するに当たって、こういう政見を出されておりま...全文を見る |
○志位委員 景気が厳しかったからこういう結果が出たのだと。しかし、景気が厳しいだけでは自民党は負けませんよ。自民党が間違った政治をやったから、国民が激しい怒りを爆発させたわけであります。私は、国民の激しい怒りの爆発というのは、何よりも橋本内閣の経済失政に対して向けられたものだと思...全文を見る | ||
○志位委員 私どもは、財源については当時も公共事業、国と地方自治体で五十兆も使っている公共事業の中に余りにもむだなものが多過ぎる、これを削ることによってこの問題は解決できるということも申しました。にもかかわらず、その警2告を無視してあなた方が増税をかぶせた結果が今日の事態を招いて...全文を見る | ||
○志位委員 大変大事な答弁がされました。つまり、九兆円の増税は失政であるということを、この考えは変えておらない、これが経済企画庁長官の考えであります。(発言する者あり)経済企画庁の長官の答弁としてそういうことは言われたわけです。 総理、どうですか。これは総理の考えも一緒ですね...全文を見る | ||
○志位委員 総理に聞いている、総理に聞いているんです。(発言する者あり) | ||
○志位委員 個人の意見としてお書きになったものではあるけれども、今日でもその認識は変わっていないと今答弁なさったでしょう。九兆円の増税は失政だという認識を変えていないとおっしゃったんですよ。ですから、総理に、あなたも同じ見解ですかと尋ねているんです。 | ||
○志位委員 今認めたでしょう。長官の御答弁として、認識は変わらないとおっしゃっているんですよ。だから、あなたの認識も同じ失政という認識なのかと聞いているんです。ちゃんと答えてください。今の答弁じゃ納得できません。失政なのかと聞いているんです。 | ||
○志位委員 いいですか。堺屋太一さんが書かれ、そして今も同じ認識だと言われているのは、こうですよ。増税を行った失政の責任、こう言っているんです。九兆円の増税が失政だった、こう言っているんです。全般的な評価を言っているんじゃありませんよ。九兆円の増税を失政と言っているんです。これを...全文を見る | ||
○志位委員 これでは本当に閣内不統一ですよ。あなたは失政と言い、その認識は変わらないと言い、あなたは失政と考えていない。閣内の意見が全然統一していないじゃないですか。 | ||
○志位委員 いろいろ言われましたけれども、失政だというふうに思っていると言うのですよ。あなたは失政ではない、こちらは失政だ。これでは、本当にこれ以上質問できないじゃないですか。 堺屋太一さんは、国民にわかりやすく語る、これがモットーでした。それから、自分の調べた結果というもの...全文を見る | ||
○志位委員 これは、これ以上押し問答をやっても、もう二人とも誠実な答弁をされないので、しようがないのですけれども、こちらは誠実だけれども、こちらが誠実じゃない。 それで、私は、閣内不一致というのは単に政策上の問題だけじゃないと思いますよ。やはり九兆円の負担増という経済運営の根...全文を見る | ||
○志位委員 では、質問を続けます。 私は、この失政という問題についてなぜ冒頭にただしたかといいますと、失政を失政と認めませんと、正しい政治の方向性が出てこないからであります。この点で、小渕総理が橋本前総理と全く同じような無反省の姿勢に終始したことを大変残念に思います。 次...全文を見る | ||
○志位委員 景気対策あるいは消費の拡大ということをおっしゃいました。ところが、政府の言う減税の中身はそうなっているか、家計を厚くするものになっているかというのが大問題であります。私は、二つの大問題を吟味してみたいと思います。 第一に、所得税、住民税の四兆円の減税についてであり...全文を見る | ||
○志位委員 比較は適当でないといっても、それは政府の勝手な理屈で、家計にとっては、一年限りの特別減税であろうと、あなたが恒久的な減税と言うそういうやり方であろうと、九八年に払う税金と九九年に払う税金が一体ふえるのか減るのかが家計にとっては問題なんですよ。家計を預かる者はみんな比較...全文を見る | ||
○志位委員 一遍限りじゃないから国民に安心感が出て、まあ蔵相の言ったことをもう少しわかりやすく言えば、消費マインドが温まるだろうということでしょう。そして消費に向かうようになるだろうというのがあなたの意見だと思うのですけれども。 これをもう一回ちょっと見てほしいのですけれども...全文を見る | ||
○志位委員 これは、私どもいろいろな政府の仮定に基づいて、きちんとした試算を行いました。政府の大枠というものがあるわけですよ。最高税率は五〇%に下げる、そして総額は四兆円だ、定率方式で行う。これだけのパラメーターが最初与えられたら、どうしたってああいう計算以外出てきようがないので...全文を見る | ||
○志位委員 結構です。 第二の問題点でありますが、巨額の法人税減税の問題について伺いたい。 政府は、法人税の表面税率を四六%からさらに四〇%に引き下げて、二兆数千億規模の減税を行うと説明しています。総理は、八月十一日の本会議の答弁で、法人課税を国際水準並みに引き下げる、こ...全文を見る | ||
○志位委員 要するに、四〇%にして同様になるから今の四六%は高いという認識ですか、そういうことですね。ちゃんとお答えください。 | ||
○志位委員 高いという認識かということを聞いているのです。イエスかノーか、ちゃんと答えてください。 | ||
○志位委員 きちんとお認めにならないのだけれども、国際水準並みに引き下げるというのですから、今高いから国際水準並みにするということなんですから、今高いという御認識でしょう。 しかし、企業の実際の税負担というのは、税率と課税ベース、すなわち企業の利益の中で課税の対象となる範囲を...全文を見る | ||
○志位委員 ちょっとお読みになっていただきたいのですが、結局、大蔵省の回答は、日本の法人税の税負担が高いか低いかを判断するのは難しい、わからない、これが公式回答なんですよ。 そうしますと、総理、国際水準から見て高過ぎるから下げるということは何の根拠もなくなってくる。国際水準並...全文を見る | ||
○志位委員 政府税調のこの報告書、大蔵省から出された報告書ですけれども、「税負担の比較」とありまして、「法人課税の税負担の水準を比較する際には、税率だけでなく課税ベースの内容を吟味し、両者を併せて判断する必要がある。」こう書いてあります。つまり、物差しは両者を掛け合わせたものだと...全文を見る | ||
○志位委員 いろいろな、反論と言われましたけれども、反論になっておりません。 私は、法人税の減税のすべてが大企業に行くと言っておりません。さっき言ったように、十億円以上の大企業が五四%をとってしまう、こういう事実を言ったわけですね。しかもそれが、空前の利益を上げ、人減らしをや...全文を見る | ||
○志位委員 数倍の負担をしたからもう引き上げる必要はないんだということですか。 | ||
○志位委員 経営が裕福でないということをおっしゃいましたので、一つ、これも実は一月のこの予算委員会で大分議論した問題なんですよ。 宮澤さん、御存じないかもしれないけれども、銀行の利益に対する負担率、こういうもう一つの別の物差しで見ても、アメリカのピーク時は八%負担したのです。...全文を見る | ||
○志位委員 商業銀行の破綻処理に一円も、一ドルも税金を使わなかったというのは事実なんですよ、これは。SアンドLに使った苦い教訓、これがあって、そしてその結果、もう商業銀行の破綻処理にはお金を使わないようにしよう、これを連邦議会でさんざん議論して決めたわけですよ。 これは、アメ...全文を見る | ||
12月01日 | 第144回国会 衆議院 本会議 第3号 議事録を見る | ○志位和夫君 私は、日本共産党を代表して、小渕総理に質問いたします。 まず初めにただしたいのは、小渕内閣が発足以来の四カ月間に一体何をやってきたのかということです。 この四カ月間に実体経済の悪化はいよいよ深刻となりました。経済の六割を占める個人消費は十一カ月連続で昨年を割...全文を見る |