志位和夫

しいかずお

比例代表(南関東)選出
日本共産党
当選回数10回

志位和夫の2000年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月14日第147回国会 衆議院 予算委員会 第5号
議事録を見る
○志位委員 日本共産党を代表して、小渕総理に質問いたします。  まず、今度の国会の冒頭での異常事態の原因と責任がどこにあるかについてであります。私は、端的に三つの問題をただしたいと思います。  第一に、強行された定数削減法とはどういう性格の問題かという点であります。  総理...全文を見る
○志位委員 この問題についてさまざまな意見がおありでしょう。ただ、この問題の性格が、つまり選挙制度を変えるということが国民の参政権にかかわる問題になるかどうかということを聞いたんです。  これは、実は与野党では決着済みの問題なんですよ。二月八日の衆議院議長の見解が出されました。...全文を見る
○志位委員 選挙制度の問題が国民の参政権にかかわるかどうか聞いているんです。イエスかノーか。
○志位委員 お認めになりました。結局、選挙制度の問題について、これは国民の参政権にかかわる問題だということをお認めになりました。  したがって、次の問題に進みます。  第二に、そういう重大な性格を持つ問題を、与党だけで冒頭処理という方針を決めて、国会に無理やり押しつけるという...全文を見る
○志位委員 答えてください。これまでそういう乱暴なことをやったことがありますか。
○志位委員 初めてなんですよ。これまでの自民党政権も、保守政権も、一度として与党単独で選挙制度をいじったことはないんです。それは、与党が勝手に選挙制度を自分有利にいじるならば、永久政権になるからですよ。最小限のルール、最小限の良識としてあなた方の先輩が守ってきたんですよ。これを踏...全文を見る
○志位委員 法案の扱いについてそういうことをやったことはないというお話でした。  では、もう一つの事実を示しましょう。斎藤参議院議長が二月八日に記者会見をされています。これはその全文を起こしたものであります。それで、最後に、官房長官から電話がかかってきたことは認めておられます、...全文を見る
○志位委員 全くこれは参議院議長の記者会見と異なっておりますね。国会が始まったのでよろしくという電話じゃありませんよ。そちらに厄介なものが行ったのでよろしく、全然違うじゃありませんか。厄介なものといったら法案じゃありませんか。  この問題については、官房長官の公式の発言、これを...全文を見る
○志位委員 できるだけ早くでなくて、二日までにはさせなきゃならない、こう言っております、あなたは言っております。  それから、この問題は、あなたは厄介なものということは言わなかったとおっしゃられましたけれども、斎藤議長ははっきりそうあなたから聞いたと言っておられるわけですから、...全文を見る
○志位委員 この問題の性格は三権分立にかかわる問題だから、もしもこれは違うというのならば、マスコミに対してこれは事実と違うと是正の措置を求めるべきですよ。参院議長に対しても求めるべきですよ。これをやったのか、やっていないのかと聞いているんです。事実を答えてください。
○志位委員 私たちは確かめた上で斎藤議長の発言を紹介いたしました。斎藤議長の発言は新聞でも報道されましたし、私たちも直接伺いました。ですから、これは明瞭な問題なんです。  ですから、この問題について私が聞いているのは、これだけの重大な問題なのだから、もしもこれが事実だとしたら大...全文を見る
○志位委員 要するに、是正の措置を求めるつもりはないということですか。
○志位委員 覚えのない者だからこそ、あなたが覚えがないと言うからこそ、是正を求めなきゃならないのじゃないですか。是正の措置をとるのか、とらないのか。
○志位委員 私は簡単なことを言っているんです。私は官房長官に、そういう圧力をかけてきたのですかということを聞いたのですね。官房長官は圧力をかけていないとおっしゃった、圧力をかけていないと。しかし、この問題というのは三権分立にかかわる重大問題だから、もしあなたの言うのが本当だったら...全文を見る
○志位委員 官房長官、論理が逆なんですよ。覚えがないんでしょう、あなたは。覚えがないのに、新聞は、あなたが覚えがないことを……(発言する者あり)
○志位委員 静かにしてください。静かにさせてください。  覚えがないとあなたはおっしゃっている。しかし、新聞にはみんな圧力をかけたと書いてある。だから、もしその覚えがないというのだったら、ちゃんとこれは、三権分立にかかわる大問題だから、是正してくださいと言うのが当たり前じゃない...全文を見る
○志位委員 毎日新聞にはどうするのですか。読売新聞に迷惑だと言われて、読売新聞は撤回しましたか。記事を撤回しましたか。毎日新聞は撤回しましたか。
○志位委員 全体のきょうのやりとりを通じて、どっちかの事実ですよ。報道が真実であるか、報道どおり圧力をかけたのが真実であるか。私はそうだと思います、この全体の経過を見れば。  もう一つは、あなたが三権分立という重大性を理解していないかということですよ。理解していないからきちんと...全文を見る
○志位委員 それでは次に伺います。  経済が回復軌道に乗った場合、財政状況が好転する見通しがあるんでしょうか。総理の諮問機関である経済戦略会議では、「二〇〇一年度には二%の潜在成長力軌道に復帰する。」ということを述べておられますが、それでは、仮に二%程度の経済成長の回復に復帰し...全文を見る
○志位委員 だから私、乗った場合にどのぐらいの税金が入ってくるんですかと聞いているんです。二%の場合、どのぐらいの税金。
○志位委員 要するに、税収弾性値が一・一ということになりますと、二%掛ける一・一で大体二・二%。そうしますと、税収が五十兆ぐらいですから一兆円余りということですか。それでよろしいですか。
○志位委員 これが現状なんですよ。つまり、政府の言うような二%回復軌道に乗ったとしても、国の税収の伸びは一兆円余り。ところが、今の国の歳出入のギャップ、国債の発行というのは三十二・六兆円でしょう。ですから、そのわずか三十分の一しか税収は出てこないのですよ。これは、今の財政赤字とい...全文を見る
○志位委員 確かに、今の財政赤字の解決策というのは一定の段階を追って、一定の長期の展望で取り組まなければならないと思います。これは歳入の面での改革も必要でしょう、歳出の面での改革、両面必要です。私ども近く提案を出すつもりでおりますが、両面の改革が必要です。  しかし、私は、景気...全文を見る
○志位委員 インフラの整備といいますけれども、私たちは、下水道とか公園とかそういう生活のためのインフラの整備が必要だと思っています。ただ、この間の公共事業のあり方というのは、余りに巨大開発、目的が定かでない、採算が定かでない、そういう巨大開発にお金をつぎ込んで、その結果、経済効果...全文を見る
○志位委員 雇用の面に効果があったというのですけれども、私、ちょっと、一つこういう表をつくってまいりました。これは、建設省が毎年、公共工事着工統計年度報というのを出しています。それをそのままグラフにしたものです。これを見ていただければわかりますように、この調査は、全国の建設業者の...全文を見る
○志位委員 生産性の向上と言われた場合、これは、巨大型のところは本当に生産性は向上しているんですよ。例えば東京湾横断道をかける、深いトンネルを掘ったり大きな橋をかける、これはもうほとんど人は使っていません。こういうところは生産性が向上しているんです。ゼネコン型の、巨大型のものには...全文を見る
○志位委員 徳島市は、一地域と申しますが、吉野川流域全体の人口の圧倒的部分を占めています。そして、その周辺の自治体の世論調査を見ましても、例えば、藍住町では可動堰反対が六六%、堰直下の国府町佐野塚では可動堰反対がほぼ一〇〇%、上板町では住民投票をすべきが六九%、石井町では住民投票...全文を見る
○志位委員 聞いたことに答えないで、長々とやられても困るんですよ。利水という目的がなくなった時点で、中止も含めた再検討を建設省はしっかりやったのかと聞いているんです。やったのか、やっていないのか。
○志位委員 これがやっていないんですよ。そのときの第十堰の建設事業審議委員会第七回に、さっきの、もう利水は要らなくなったという報告書が報告されて、そのまま認められちゃっているんです。だから、何があったって、利水という目的がなくなれば、これは再検討すべきなんです。これは、利水という...全文を見る
○志位委員 これも端的にお答え願いたいんですよ。九七年五月に河川法を改正しました。その後、その河川法の改正の精神を踏まえてこの検討をやったのかということなんです。再検討したのか、この事業について。この精神に照らすならば、このまま進み続けていいのか、それともストップして引き返した方...全文を見る
○志位委員 これも私、第十堰建設事業審議委員会の議事録を全部読みました。その議事録を読んで、第九回の審議委員会、ここで、これは九八年一月二十二日に開かれているのですけれども、改正河川法の精神を踏まえてちっとも議論していない、これは問題だ、やはりこの審議委員会でも議論が必要じゃない...全文を見る
○志位委員 また私の質問に答えてくれません。私が質問したのは、住民が出している、現十堰を撤去しないで、それを残して補修したらいいじゃないか、そして堤防の補強をすれば済むことじゃないか、その方が安上がりだし、そして長く親しんできたこれを残すことになるじゃないかというこの案を代替案と...全文を見る
○志位委員 幾らあなたに聞いても答えないので、建設省の文書を持ってきました。「第十堰改築事業代替案について」という代替案の検討をした文書です。これを全部読みました。代替案を五つ検討しています、確かに。しかし、この五つとも全部、現にある第十堰は撤去するということが大前提になっていま...全文を見る
○志位委員 洪水が起こったときの堤防の問題をさっき言われて、私一言言い忘れたのでつけ加えておきますが、建設省がやられた洪水の水位のシミュレーションも、大変これは過大なものだという点で、これは専門家の間でも意見が分かれている問題ですね。専門家の間で強い批判があるということは、これは...全文を見る
○志位委員 だから、話し合う際に、あらかじめ結論を持たないで、いろいろな選択肢を持ちなさいと言っているんです。工事を中止するという選択肢も選択肢の一つとして持って話し合いなさい、最低そのぐらいの姿勢がなければ、住民の皆さんからも本当に信頼をもっと失うことになる、こう言っているんで...全文を見る
○志位委員 種々の中に中止が入りますか。
○志位委員 私は、治水計画を中止しろと言っているのじゃないんです。可動堰計画を中止してほかのものに変えるという代替案を選択肢の一つとして持つかどうか、もう一回答えてください。
○志位委員 では、中止も選択肢として考えていいですね。
○志位委員 これは、どうしてもその姿勢を変えようとしないわけですよ。中止を選択肢として住民と話し合わなければ、私は住民の理解は得られないと思いますよ。  そういう開発至上主義というのが今問題になっているわけです。愛知万博でもそうじゃありませんか。国際的な万博事務局から、結局、こ...全文を見る
○志位委員 私、今の総理の答弁を聞いて、本当に驚きました。政府は、少なくとも米軍基地の整理縮小という方針を持っている、しかし、サミットでそれを、沖縄県の問題を言うつもりはないということをおっしゃられました。私は、これは本当に総理の言葉として情けない思いで聞きましたよ。これだけの基...全文を見る
○志位委員 取り上げる意思がないということをおっしゃられたので、私はさっき言ったんですね。ただ、世界の首脳がこれを理解するいい機会になるように願っているということを今おっしゃられたので、そういう行動を私は求めたいと思います。  私、今の回答の中で、国際情勢の変化するまでは協議す...全文を見る
○志位委員 それでは見ていただきたいのですが、これは、一九九六年十一月二十日に提出された「海上施設に係る技術検討・評価報告書」と題する文書です。  これは、日米両国の代表から成る普天間飛行場代替ヘリポート検討のための特別作業班、これはSACOのすぐもとにある機構ですが、SWGF...全文を見る
○志位委員 一点だけ伺います。  このときに四十年以上の耐用年数ということを確認したということ、この事実はお認めになりますか、耐用年数四十年以上。
○志位委員 私は、こういうものを隠すことが日米間の信頼を損ねる。私は、この問題について、委員会に資料提出を正式に求めたい。これは、米軍の運用上とか言いましたけれども、米軍の作戦に関係ないですよ、耐用年数の問題なんか。こういう問題について、四十年という確約を結んでおきながらこれとは...全文を見る
04月24日第147回国会 衆議院 予算委員会 第15号
議事録を見る
○志位委員 私は、総理に、国民生活にかかわって大変切実で深刻な二つの問題について、基本姿勢を伺いたいと思います。  まず第一は、雇用の問題です。  大企業によるリストラの横行のもとで、完全失業率は四・九%と最悪になりました。ただ、その一方で、職場に残された労働者はこれまで以上...全文を見る
○志位委員 サービス残業一律に悪じゃない、これは驚きましたよ。サービス残業というのは、残業しても残業代が払われない、ただ働きなんですよ。これは労働基準法違反。しかも、これが故意でやられているわけですから、これは重大な犯罪ですよ。  これは総理、一律に悪じゃないという立場では、こ...全文を見る
○志位委員 適正な指導をやっているというのですけれども、それをやっていてもなくならないから、これをどうするのかということを私は聞いていきたいと思うのですよ。  私は、この根絶のためには、二つの問題にメスを入れる必要があると思います。  一つは、今多くの大企業でやられているやり...全文を見る
○志位委員 電通では、出社時間も退社時間も会社でつかんでいないわけですよ。賃金台帳に一応労働時間は記録してあるけれども、自主申告された過少の労働時間しか記録していなくて、だからどこにも正確な記録が残っていないわけですよ。これが事実なんです。ですから私は、今の労働法の不備をこれはき...全文を見る
○志位委員 今、総理が立つと言っているのですから……
○志位委員 私の質問したことを全然理解されていないようですね。  私は、これは仮に摘発されても、通常の残業代を払えば済んでしまう、それではやり得になってしまって、これはもう本当に、何のペナルティーもないという事態はおかしいのじゃないか、不合理じゃないかと聞いているのです。これは...全文を見る
○志位委員 そういう指導をずっとやってきたというのですけれども、なくならないので、私は二つの提案をしたわけですね。これはつまり、企業が責任を持って労働時間を把握する義務を明示すること、それから、違反した場合は厳しいペナルティーを科すこと、このぐらいは当たり前のことなんですよ。経済...全文を見る
○志位委員 今、なれていないために起こっている混乱だということをおっしゃいました。確かに、なれていないための混乱もあると思います。ただ、私が今出した話というのは、なれていないから起こったんじゃないんですよ。やはり、所得が少なくて負担能力がないことが原因で起こっているわけですよ。そ...全文を見る
○志位委員 今聞いたことは知った上で質問しているんですよ。私が聞いたのは、ホームヘルパーに適用しているような三%の軽減を在宅の全体のサービスに広げるべきだ、そうしなければサービス後退という事態は救えないじゃないかと聞いたんですよ。その一点、イエスかノーか、答えてください。長々やっ...全文を見る
○志位委員 適当でないということは、このサービス後退はやむを得ないということですか。あなた方が言っているような一定の軽減措置をとらざるを得なくなった、それは私たちもよく知っていますよ、ホームヘルパーについては。しかし、それだけでは救えないわけでしょう。そういうもとでも、一五・三%...全文を見る
○志位委員 私は、あなた方の内閣というのは本当に国民の痛みや苦しみを全然理解しないと思いましたよ。私は、現実を示してあなた方に提案をお話ししたんです。一五・三%という方がサービス水準の後退を余儀なくされている。そのもとで利用料の問題や保険料の問題を考えるべきだということを私は提起...全文を見る
○志位委員 先ほどのグラフで、この五カ国で高齢化率はみんな大体一緒です。大体老年人口一五%ぐらいです。その中で、実際にGDPに比して余りにも少ない社会保障負担になっている、これは明瞭なんですね。  これは、財源のことや高齢化社会のことをおっしゃいましたけれども、なぜこうなるかと...全文を見る
05月22日第147回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第5号
議事録を見る
○志位委員 私は、森総理の神の国発言にかかわって質問をいたします。  ただ、私がきょうまず伺いたいのは、総理があの発言をどういう趣旨でされたかということではありません。これはもう本会議の答弁で伺っておりますので、繰り返しは必要ございません。私が聞きたいのは、戦前戦中の時期に、日...全文を見る
○志位委員 私が質問したことにしっかりお答え願いたい。私は、当時の、戦前戦中の日本で、神の国日本、神国日本というその言葉がどのような意味を持って使われたかについてのあなたの認識を聞いているんですよ。だから、しっかりお答え願いたい。  もう一つ、当時の、これは一九四三年ですが、小...全文を見る
○志位委員 これは驚きました。  それでは、もう一問聞きましょう。一九四六年一月一日の……(森内閣総理大臣「いや、ちょっと待って」と呼ぶ)
○志位委員 今の教科書では明瞭じゃありませんか。南の島、太平洋の島々、これは新しい国生みだ、神国日本の新しい国生みだと、神国日本ということが侵略と一体で語られているじゃありませんか。  もう一問聞きましょう。  では、一九四六年一月一日の昭和天皇の人間宣言、ここではこう言って...全文を見る
○志位委員 では聞きますが、神の国は、日本は神の国という思想は誤っていた、日本が神の国という思想があったからああいう侵略や軍国主義が起こったということですね。そういうことの反省の上に立って戦後の政治があるという認識ですね。
○志位委員 では、そのことを総理、わかっているんだとしたら、いいですか、神の国というこの言葉が、その思想がまさに侵略を生んだ、その精神的なスローガンだったということをわかってあなたがあの神道政治連盟で話したとしたら、まさに確信犯になるじゃありませんか。  神道政治連盟というのは...全文を見る
○志位委員 それでは、皇国史観の部分などよくないということをおっしゃいました。  教育勅語というのは三つの固まりになっていまして、最初に、神が国をつくって徳を定めたと、それがまさに皇国史観の部分だと思うのですがね。  二つ目の固まりは、いわゆる徳目の十二項目が並んでいますね。...全文を見る
○志位委員 今述べた徳目の項目は否定すべき項目ですか、はっきりお答えください。
○志位委員 まさにその否定すべき一番の中心の徳目がこの内容だったと思うのですね。  一たん戦争が起きれば、これはもう天皇のために命を捨てて戦えという部分ですから、これでたくさんの子供たちが戦場に送られたわけです。教育勅語の中の一番の悪い部分ですよ。  それでは、それ以外の徳目...全文を見る
○志位委員 そういうものを含めてと、だから、教育勅語で述べられているすべての徳目は、ことごとく忠に通ずるわけですよ。天皇への絶対的な忠誠に通ずる。だから、お父さんお母さんを大事にする、これも結局、そのさらに、一大家族国家である、頂点にある天皇に対する忠誠につながってくる、そういう...全文を見る
○志位委員 日本は神の国という発言は、反省があったらできない発言だということを最後にはっきり申し上げて、質問を終わります。
08月02日第149回国会 衆議院 予算委員会 第1号
議事録を見る
○志位委員 日本共産党を代表して、森総理に質問いたします。  まず、久世前金融再生委員長の解任問題についてであります。  総理は、本会議の答弁でも、きょうの答弁でも、任命責任を問われて、結果として辞任せざるを得ない大臣を任命したということはまことに残念であり遺憾であると考えて...全文を見る
○志位委員 私の質問に答えておりません。  過去の問題と言われましたけれども、九五年までのことですよ。そんな大昔の話じゃありません。つい最近まで巨額の金銭関係を特定の金融機関と結んでいた、そういう人物を金融行政のトップに据えていいのか。この判断が正しかったか、間違っていたか、こ...全文を見る
○志位委員 要するに、正しかったという判断を今でもしているわけですよ。そうでしょう。結局、調査してみたら問題なかったと。しかし、これはもう三菱側の証言を見ても、事務所の提供をやっていた、自由に使ってもらっていたと。巨額の利益提供が行われていたのも事実ですよ。こんな人物を、金融再生...全文を見る
○志位委員 これだけ事態が明らかになってもまだ久世さんのことをかばい続けるんですから、あきれました。座長を務めただけと言いますけれども、三菱側の証言で、自由にお使いくださいと事務所を提供していた、形を変えた政治献金だったとはっきり言っていますよ。ですから、そういう事態がはっきりし...全文を見る
○志位委員 久世氏個人の問題で承知していないと。ああいう問題を、公の場で、辞任会見で言ったわけですから、すぐ調べるのが当たり前じゃないですか。いまだにその事実関係もつかんでいないということ自体、こういう問題についてのあなた方の感覚を物語っていますよ。  それで、自由民主会館に、...全文を見る
○志位委員 私が聞いたのは、久世氏がそう言っているわけですから、立てかえてもらったと。ちゃんとその調査をして真相を報告しなさいということです。この意思はありますか。
○志位委員 今のは大京側の話でしょう……(森内閣総理大臣「いや、自由民主党側の話です」と呼ぶ)久世さんが言っていることと矛盾しているわけですよ。久世さんは一億円肩がわりしてもらったと言っているわけだから、その調査をしなさいと。しないのですか、そんな調査もしないの。
○志位委員 これはきちんと党として自浄能力を発揮して、しっかりとした事実を明らかにすべきですし、これは、こういうことがまかり通るならば本当に日本の議会制民主主義にとって自殺行為のような、まさに議席の切り売りですから、やみ献金で切り売りをやっているという問題ですから、しっかりとした...全文を見る
○志位委員 今の総理の答弁は、結局経過説明をしただけで、なぜ民事再生法に適用になったかという経過説明をしただけで、今の疑問に答えるものになっていません。  私が提起した疑問というのは、なぜ税金を使うのか、税金を使うことに変わりないじゃないか。国民はそれに納得できないわけですね。...全文を見る
○志位委員 また総理は私の質問に答えないで紙を読みましたね。私が聞いたのは、この仕組み、特約という仕組みが不平等じゃないか、損が出たら全部国がかぶる、利益が出たら銀行のものになる、こんな不平等はないじゃないですかということを聞いたのです。  今、やむを得ないとおっしゃいましたね...全文を見る
○志位委員 速やかに譲渡先を見出さなきゃならないというのは、一時国有化という道に進んじゃったからですよ。進んだら、これはやはり一刻も早くやらないと資産が劣化する、だからそういうことになっちゃった。そこに私たちは問題があると思いますけれども、私がこれだけ聞いても、結局、不平等だとい...全文を見る
○志位委員 今の説明でわかった国民の皆さんはいないと思いますよ。  私なりにちょっと翻訳しますと、要するにあなたが言いたかったことは、資産を一括して引き取ってもらう、それから資産査定は国がやっている、だから向こうにもリスクを負ってもらっているんだということでしょう。しかしそれは...全文を見る
○志位委員 そうでなければまとまらないということは、結局、一時国有化という道へ行ったら、特約じゃないとまとまらない、これは必然的帰結だった、やむを得なかったということですね。つまり、一時国有化の帰結が特約だったという、この因果関係は認めますね。
○志位委員 結局、一時国有化という道に踏み出したということが瑕疵担保に行かざるを得なかったという答弁ですよ。  日債銀でも同じことが起こっているじゃないですか。結局、一時国有化というやり方をとったら、この瑕疵担保特約しか出口がない。特約をやらなければ、今度は引当金をもっと積めと...全文を見る
○志位委員 金融システムの安定のためだとおっしゃいましたけれども、私たちも二年前の金融危機の際に、この危機からどう脱出するかという提案をいたしました。金融パニックを起こさないためには、預金者の保護をやる、健全な借り手の保護をやる、これは当たり前です。問題は、そのコスト負担をどこで...全文を見る
○志位委員 引き上げたといっても、アメリカのピークの三分の一ですよ。業務純益をバブルのときの一・五倍も上げている銀行に対して全然負担増を求めないで国民に莫大なツケを残すというやり方はもう直ちに中止して、私は、税金投入は中止して、銀行の不始末は銀行の責任で解決する、このルールに立ち...全文を見る