志位和夫

しいかずお

比例代表(南関東)選出
日本共産党
当選回数10回

志位和夫の2006年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月24日第164回国会 衆議院 本会議 第3号
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○志位和夫君 日本共産党を代表して、小泉首相に質問します。(拍手)  まず、政府の緊急な対応が求められる二つの問題について伺います。  一つは、豪雪災害の問題です。  私は、昨年来の豪雪災害によって亡くなられた方々に深い哀悼の気持ちを述べるとともに、豪雪で日々御苦労されてい...全文を見る
05月24日第164回国会 衆議院 教育基本法に関する特別委員会 第3号
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○志位委員 日本共産党を代表して、小泉首相に質問いたします。  教育基本法は、すべての教育関係の法律の根本にある、憲法に準じた大切な法律であります。にもかかわらず、政府からは、なぜ教育基本法の改定が必要かについて、まともな説明は何一つされていないと思います。  ここに高知新聞...全文を見る
○志位委員 要するに、答弁では、内心の自由を侵害するのではないという答弁だったと思います。  ソ連の問題をお出しになりましたけれども、ああいう体制は私たちは社会主義とみなしておりません。そのことをはっきり申し上げておきたいと思います。  具体的に、私、そうであるならば、内心の...全文を見る
○志位委員 これを見ますと、社会科の評価の筆頭に「我が国の歴史や伝統を大切にし国を愛する心情をもつとともに、平和を願う世界の中の日本人としての自覚をもとうとする。」というのがあります。要するに、愛国心が評価の対象とされております。そして、三段階で評価されております。Aは十分に満足...全文を見る
○志位委員 そうすると、これは評価が間違いだ、難しい云々じゃなくて、評価することは間違いだ、やってはならないということで、そういうことですか。総理、はっきりお答えください。
○志位委員 難しいということで、評価の是非についてはお述べになりませんでしたけれども、もともとこの通信簿にこういう項目が入ったのは、二〇〇二年に始まった学習指導要領で日本を愛する心情を持とうとするということが書き込まれた、それがきっかけなんですよ。そして、あなた方は、その学習指導...全文を見る
○志位委員 要するに、今の答弁は、法律さえ決めれば国が教育内容に介入できる、無制限に介入できるようにすることが十条を変える趣旨だという答弁だったと思います。  その根拠として、今大臣は一九七六年の最高裁大法廷の学力テスト判決を引用されました。これは全文ありますが、この判決では、...全文を見る
○志位委員 学力テスト一般を私たちは否定しているわけじゃありません。抽出的に調査をして、実態がどうなっているかということを調べることはあるでしょう。しかし、全国一斉にすべての子供に対してやる必要はない。それをやったらこういう競争や序列化が起こるということを私は指摘したのに、あなた...全文を見る
05月26日第164回国会 衆議院 教育基本法に関する特別委員会 第4号
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○志位委員 日本共産党を代表して質問いたします。  教育基本法にかかわる議論を進める上で、この法律が一九四七年につくられた際の立法者の意思がどこにあったかを踏まえた議論が重要であることは、論をまちません。  ここに、当時発行された「教育基本法の解説」という冊子の復刻版がござい...全文を見る
○志位委員 今大臣は、この考えは当然の考え方だとおっしゃいました。  この解説では、今の文章に続けてこう述べております。「この趣旨を表すために」教基法第十条で「「不当な支配に服することなく……直接に……」といったのである。」こう述べているわけですね。  大臣は、これは当然の大...全文を見る
○志位委員 要するに、今の答弁は、法改定を行う理由として二つの点を言われたと思います。  第一は、国会において制定される法律に定めるところにより行われる教育が不当な支配に服するものではないという主張であります。第二は、国は必要かつ相当と認められる範囲において教育内容についてもこ...全文を見る
○志位委員 政党政治が抑制的というのは、後でまた議論するんです。  今の私が読み上げたことの事実関係はお認めになりますね。そういう判決事由が述べられているということはよろしいですね。そのイエスかノーかでいいんです。事実関係です。判決を読んできてくださいと私、言いました。
○志位委員 もう一つ聞きましょう。  この最高裁判決は、教育基本法十条の解釈で次のように述べております。同条項、基本法十条が排斥しているのは、教育が国民の信託にこたえて、  自主的に行われることをゆがめるような「不当な支配」であつて、そのような支配と認められる限り、その主体の...全文を見る
○志位委員 とんちんかんなところを読んでいるんですよ。  私が言ったのは、法律の命ずるところをそのままに執行する教育行政機関の行為は不当な支配とはなり得ないと政府が言っている、その部分の末尾が、十条一項は法令に基づく教育行政機関の行為にも適用があるものだと述べている、その事実を...全文を見る
○志位委員 そうしますと、政府の立場に大きな矛盾が生まれてきます。  政府は、法律に定めるところにより行われる教育は不当な支配に服するものでないという主張を最高裁の判決から導き出しているわけでありますけれども、最高裁の判決は法令に基づく教育行政機関の行為にも十条一項は適用がある...全文を見る
○志位委員 これは先ほど言ったでしょう。国が教育内容に対して一切介入は排除されるという見解は、これは確かに最高裁の判決でも否定されていると、私さっき言ったでしょう。しかし、抑制的でなければならないと書いてあるわけですよ。これは最後の文章で、否定はされていませんよ。否定されていると...全文を見る
○志位委員 今、答弁ではっきりと、教育内容に対する国家的介入はできるだけ抑制的でなければならない、このことは否定されていないとおっしゃいましたね。これは認められたと思います。つまり、この判決は、教育内容に対して合理的かつ一定の範囲内での関与はできる、しかし、それは抑制的でなければ...全文を見る
○志位委員 適正かつ公正は抑制の保証なんかになり得ませんよ。どんな法律だって適正かつ公正に運営されなきゃならないのは当たり前で、しかもこれは、国と地方公共団体が適切な役割分担及び相互の協力のもと、公正かつ適正にやると言っているのであって、国が教育行政に対して関与をやる、介入をやる...全文を見る
○志位委員 今度は不当な支配をもってそれも抑制条項と言ったけれども、これは全くあなた方の論理破綻ですよ。だって、政府は、法律の定めるところにより行われる教育は不当な支配に服するものではないと主張しているじゃありませんか。つまり、政府は国の行為というのは不当な支配の範疇に属さないと...全文を見る
10月03日第165回国会 衆議院 本会議 第5号
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○志位和夫君 日本共産党を代表して、安倍首相に質問します。(拍手)  まず、歴史問題への態度についてです。  小泉前首相は、靖国神社への連続参拝に固執するなど、日本の過去の戦争への無反省の行動を続けることで、アジア外交を八方ふさがりに追い込みました。安倍首相が、この誤りを継承...全文を見る
10月06日第165回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○志位委員 私は、日本共産党を代表して、安倍首相に質問いたします。  過去の日本が行った侵略戦争と植民地支配にどういう態度をとるかは、二十一世紀に日本がアジアと本当の友好を築く上で避けて通れない重大問題であります。また、戦後世界の国際秩序は、日独伊が行った戦争を誤った侵略戦争と...全文を見る
○志位委員 私は、安倍さんは国政の責任者になられたわけですから、歴史観を語らないのは、謙虚ではなくて無責任だ、このように思います。  同時に、そういう答弁を繰り返すのならば、聞かなければならないことがあります。それは、首相自身が過去に、政治家として特定の歴史観、戦争観についてそ...全文を見る
○志位委員 事務局長代理というのは、四役のうちの一人ですから、重要な役職ですよ。  そして、この結成趣意書を読みますと、公正な歴史への認識を明らかにすることは国政にあずかる者の責務だというふうに述べて、過去の日本の戦争について、日本の自存自衛とアジアの平和のための戦争だったとい...全文を見る
○志位委員 謙虚だと言われることと全く違うことをされていた、あなたの言葉で言えば、謙虚だということと全然正反対の行動をされていたということについての説明はありませんでした。  特定の歴史観を語ったものじゃないというふうにおっしゃいますけれども、日本の自存自衛とアジアの平和、これ...全文を見る
○志位委員 私の設問に答えておりません。  この国会議員連盟の運動方針や声明では、侵略的行為や植民地支配を認めることは歴史観をゆがめる、自虐史観だと述べているわけですね。当時、あなたはこういう認識だったかどうかを聞いているんです。お答えください。
○志位委員 侵略戦争についての定義の問題をあなた方は問題にしていたんじゃないんですよ。侵略的行為、植民地支配自体の事実を書き込むことをやめろと言って行動されてきたんですよ。  首相は、首相になってからの答弁では、歴史観を語らない方が謙虚なんだ、政治家は歴史観を余り語るべきじゃな...全文を見る
○志位委員 随分昔にとおっしゃいますけれども、十年前のことですよ。そして、そのときに国会決議に対して欠席したという事実も残っております。  私は、この問題で、まず首相がお答えできないのは、あなたが、そもそも、たって、ずっと主張してきた歴史観、戦争観というのは、首相になったらもう...全文を見る
○志位委員 政府の認識だけではなくて、安倍さん個人の認識を伺ったわけです。  それで、政府の認識は二つの談話に示されたとおりだ、御指摘の記述も含めてと言われました。そういう持って回った言い方ではなく、あなた自身の言葉で、自分は国策を誤ったと認識していると、もし認識しているんだっ...全文を見る
○志位委員 あなた自身の認識も国策を誤ったということですね。
○志位委員 それでは、その国策の誤りの具体的中身について、過去の戦争に際して日本がどのような国策をもって臨んだのかについて具体的にただしていきたいと思います。  歴史の事実に照らしてみますと、日清、日露の戦争、中国侵略戦争、太平洋戦争のすべてが、自国の領土の拡張と他国の支配を目...全文を見る
○志位委員 文書の存在は当然なんですが、つまり、日中戦争が、日本軍の駐兵権と中国に対する支配権を目的にした、それを獲得することを目的にした戦争だったと最初の御前会議で決定している、そういう戦争目的を持っていたという事実を認めるかと聞いているんです。
○志位委員 また歴史家に逃げ込むわけですけれども、この文書はどこかの歴史家がつくった文書じゃないんです。日本政府が御前会議という最高の戦争決定機関でつくった文書なんですね。ですから、それに対して日本の最高責任者である総理がきちんとした見解を持つことは、これは当然なことだと言わなけ...全文を見る
○志位委員 太平洋戦争の目的について、これも歴史家の分析に任せるべきだ、マルクス史観ではそうだというふうにおっしゃいましたけれども、これは私どもの特殊な立場ではありませんよ。日本の戦争が侵略戦争だったというのが、戦後の国際秩序、国連憲章でも、あるいはポツダム宣言でも、すべての世界...全文を見る
○志位委員 私は、あなたが国策の誤りということも含めて村山談話をお認めになるということをおっしゃったので、その国策の誤りの具体的な中身を三点示しました。すべて、政府の正式な決定、国策として決めたことです。これは、日本の過去の戦争が領土の拡大と他国の支配を目的にしたことを疑問の余地...全文を見る
○志位委員 今、狭義の強制性については今でも根拠がないということをおっしゃいましたね。あなたが言う狭義の強制性というのは、いわゆる連行における強制の問題を指していると思います。しかし、河野談話では、「本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、」とあるんですよ。政府が自分の...全文を見る
○志位委員 今になって狭義、広義と言われておりますけれども、この議事録には狭義も広義も一切区別なく、あなたは強制性一般を否定しているんですよ。そして、河野談話の根拠が崩れている、前提が崩れている、だから改めろ、こう言っているわけですよ。  ですから、これも、河野談話を認めると言...全文を見る
○志位委員 今の総理の答弁は全く不誠実です。中学生の教科書に載せることだけを問題にしたんじゃない。強制性がないと言ったんですよ。これだけ反省すべきだと言ったのに、あなたは答えない。  強制性の問題については、先ほど言ったように、その核心は慰安所における生活にある。慰安所における...全文を見る
○志位委員 河野談話を継承すると言いながら、みずからの誤りについての反省を言わない。これでは、心では継承しないということになりますよ。  私は、先月、韓国を初めて訪問する機会を得ました。国会議長や与野党リーダーと会談で党派を超えて共通して感じたのは、日本帝国主義による三十六年間...全文を見る
○志位委員 結局、世代間の公平ということを長々とおっしゃられたと思うんですけれども。  私は、お年寄りに対して税についてのもっときちんとした配慮がされるというのが当たり前の姿で、例えば、介護の問題、そして医療の問題、健康の問題一つとっても大変な不安を抱えながらの生活です。私は、...全文を見る
○志位委員 大企業へのさらなる減税について、私、伺ったんですけれども、否定されませんでした。  自民党が「長寿世代の税負担増への御不満を聞いて」という文書を配って、こういうふうに言っているんですよ。いずれにせよ、打ち出の小づちじゃないのだから、だれかが負担しなければならない。 ...全文を見る
10月30日第165回国会 衆議院 教育基本法に関する特別委員会 第3号
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○志位委員 日本共産党を代表して、安倍首相に質問いたします。  この間、福岡県、北海道の学校で、子供がいじめによって自殺に追い込まれた事件が相次いで明るみに出ました。きょうも、岐阜県の中学校二年生の女子生徒の自殺が報じられております。きょうは、この問題とのかかわりで、教育基本法...全文を見る
○志位委員 どうすればいじめ自殺をなくせるかという問題です。  文部科学省は、十九日に全国の教育委員会の担当者を集めて会議を開いております。  ここに、文科省が会議で配付し説明した、「学校におけるいじめ問題に関する基本的認識と取組のポイント」と題する文書がございます。これを読...全文を見る
○志位委員 今、総理は、いじめの件数がどうかという問題ではなくて、対応が大事だと言われました。そのとおりだと思います。  ところが、現実はどうなっているか。いじめの件数が多いか少ないか、これで学校と教員を評価するという事態が全国で起こっているというのが実態です。  二年生の男...全文を見る
○志位委員 結局、いじめの多寡、多いか少ないかで評価するというやり方を押しつけたら、教師をそういうところに追い込んでしまうというこのシステムを私は問題にしているわけですよ。  私は、教育基本法の改定との関係でいいますと、この基本法を改定されたらどうなるか。国が教育振興基本計画を...全文を見る
○志位委員 いかなる場合も、教育現場がありのままの事態を隠ぺいしたりすることは許されない、これは当たり前のことです。ただ、そこに追い込んでいくようなシステムを私は問題にしている。  私は、政府のやっていることは矛盾していると思いますよ。いじめ自殺という深刻な事態が起こったら、全...全文を見る
○志位委員 今、いじめとストレスの問題について私が伺ったのに対して、何とも言えないということでしたが、否定はされませんでした。これはもう多くの調査結果が示していると思います。  子供がなぜこんなひどいストレスにさらされているのか。ストレスの原因というのは、私は、もちろん社会の原...全文を見る
○志位委員 競争とふるい分けからは、本当の学力は育たないと思います。子供たちに物事のわかる喜び、探求心を育てていく中でこそ本当の学力が育つと思う。安倍首相の言われるような教育再生プラン、全国の学校に一斉に学力テストをやらせて序列をつける、こういうやり方からは、私は本当の学力は育た...全文を見る