志位和夫
しいかずお
比例代表(南関東)選出
日本共産党
当選回数10回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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01月22日 | 第169回国会 衆議院 本会議 第3号 議事録を見る | ○志位和夫君 日本共産党を代表して、福田総理に質問いたします。(拍手) まず、暮らしの問題です。総理は、施政方針演説の中で、生活者が主役という言葉を繰り返しました。しかし、貧困と格差が進み、国民生活はいわば底が抜けてしまったような不安と危機に見舞われている現状をどう打開するの...全文を見る |
02月08日 | 第169回国会 衆議院 予算委員会 第5号 議事録を見る | ○志位委員 日本共産党を代表して、福田総理に質問いたします。 派遣労働の問題を中心に総理の見解をただしたいと思います。 この間、構造改革の名で進められた政策のもとで国民の中に深刻な貧困と格差が広がり、多くの国民が、暮らしの底が抜けてしまったような不安と危機のもとに置かれて...全文を見る |
○志位委員 私は派遣法改正が喫緊の課題だということの認識をただしたんですが、お答えがありませんでした。 具体的に聞いていきたいと思います。 まず、不安定雇用である派遣労働の中でも最も不安定、無権利のもとに置かれ、ワーキングプア、働く貧困層が拡大する要因ともなっている日雇い...全文を見る | ||
○志位委員 不安定な働かせ方で問題があるということを言われましたけれども、労働者のニーズもあるということを言われました。 しかし、専ら日雇い派遣で生活せざるを得ない人々は、ほとんどが望んでその仕事についているわけじゃありません。正社員の就職ができない、リストラに遭った、当座の...全文を見る | ||
○志位委員 研究会をつくるというんですけれども、根幹にかかわる問題を議論するというんだけれども、全く白紙で丸投げじゃないですか。規制を強化するのか、それとも緩和するのか、その方向性すら出されていない。そこをきちんと出すのが政治の責任だと私は思います。 先ほど、総理が、日雇い派...全文を見る | ||
○志位委員 好ましいものではないということが答弁されました。これは非常に重要な答弁であります。 私は、それならば、研究会に丸投げということにしないで、好ましくないという方向での法改正に踏み切るべきだ。労働者派遣法を改正して日雇い派遣は禁止をする、そして安定した雇用に転換を図っ...全文を見る | ||
○志位委員 一社もないんですよ。勧告処分もなし、公表処分もなし。偽装請負では、一番大もうけしているのは派遣先企業、受け入れ大企業です。それなのに、一社も公表されず、事実上のおとがめなしです。 今いろいろ偽装が問題になっておりまして、そのたびに会社の社長、会長が謝罪会見というの...全文を見る | ||
○志位委員 今答弁がありました。これは、偽装請負が摘発された結果、労働者がどうなったかについて、厚生労働省に提出を求めた数字であります。 今答弁でも確認されましたが、偽装請負で働かされていた八千四百四人のうち、摘発によって期間の定めのない直接雇用、すなわち正社員となったのは十...全文を見る | ||
○志位委員 企業を保護して労働者を保護しないのはおかしいと思わないかと聞いているわけです。それに対する答えがない。総理、答えてください。 | ||
○志位委員 おかしいじゃないかという質問に対するお答えがなかった。 雇用が失われないようにと言いますけれども、見てくださいよ、正社員になったのは十八人、離職されたのは三百六十一人ですよ。雇用を失った人の方が多いんですよ。これが実態なんです。 次に、私は、根本的な問題をさら...全文を見る | ||
○志位委員 変わりはないということでした。 もう一つ、総理に確認しておきたい。 派遣労働は、今言われたように、一時的、臨時的な場合に限定し、常用労働を代替するものであってはならないという原則を担保しているのが派遣受け入れの期間制限だというのが、政府の立場だと思います。すな...全文を見る | ||
○志位委員 二つの大事な点を確認しました。常用雇用、すなわち正社員の代替として、派遣に置きかえるようなことはあってはならないこと、そして、そのために期間制限が設けられているということが、説明でありました。 しかし、現実がどうなっているかが問題であります。登録型派遣の中には、短...全文を見る | ||
○志位委員 違反行為については厳正に対処するというふうに言われました。 ただ、ここに私持ってきましたけれども、これは厚生労働省が出している労働者派遣事業関係業務取扱要領という文書でありますが、それを見ますと、「「同一の業務」に係る具体例」という項目の中で、こう書いてあります。...全文を見る | ||
○志位委員 正社員になった方はゼロなんですよ。 それで、今、これは、期間制限を超えた派遣労働が摘発された場合、労働者がどうなったかについて厚生労働省に提出を求めた数字であります。期間制限を超えていた七十四人のうち、摘発によって期間の定めのない直接雇用、すなわち正社員になれたの...全文を見る | ||
○志位委員 企業が社会的責任を果たす、そして法律を遵守する、そういうことを求めるという答弁でした。これは当然であります。ですから、こういう疑惑がある以上、私は、中に入って調査すべきだということを要求しておきたいと思います。 もう一つ例を挙げましょう。 全国に展開するキヤノ...全文を見る | ||
○志位委員 はっきりキヤノンに調査に入ると言えないところが情けないですね。きちんと言えばいい。調査に入ることを求めておきたいと思います。 総理に今度は認識を伺います。 この工場の労働は非常に過酷です。神経を集中して、一日じゅう立ちっ放し。外観チェックやシール張り、ビス打ち...全文を見る | ||
○志位委員 現場について確認することを厚生労働省に指示すると言ったので、きちんと調査をしてください。 それから、私は胸に痛みを感じないかと言ったのですが、どうも胸の痛みが伝わってこない答弁でした。ですから、この点では、私は、キヤノンに対して、きちんとキヤノンの会長にこの国会に...全文を見る | ||
○志位委員 ずっときょうやってきましたけれども、労働者派遣法、労働者を保護していない労働者派遣法は、派遣労働者保護法に抜本的な改正が必要だと思います。違法があった企業には、これは事実上雇用しているものとみなして正社員にする責任を負わせる、そういう法改正が必要だと思います。 そ...全文を見る | ||
○志位委員 中長期的には好ましくないことだという発言がありました。この発言をしっかり重く胸に刻んでやっていただきたいと思います。 今、多くの若者が、そして女性が、また中高年の方々が、派遣、請負、パートなど使い捨て労働のもとで、異常な低賃金と無権利に苦しみ、知識や技能を身につけ...全文を見る | ||
10月02日 | 第170回国会 衆議院 本会議 第4号 議事録を見る | ○志位和夫君 日本共産党を代表して、麻生総理に質問します。(拍手) 冒頭にただしたいのは、総理が、所信表明演説で、みずからの就任を、戦前戦後、百十八年の統治の伝統の連綿たる集積の末端に連なるものと位置づけたことについてです。 戦前戦後を一緒くたにして、そこに共通の統治の伝...全文を見る |
10月07日 | 第170回国会 衆議院 予算委員会 第4号 議事録を見る | ○志位委員 日本共産党を代表して、麻生総理に質問します。 二月の本委員会での質問に続いて、一千万人を超えて広がっている働く貧困層の問題、特に派遣労働を初めとする不安定雇用の問題について、総理の見解をただしたいと思います。 この間、派遣労働をめぐっては、一定の変化も生まれて...全文を見る |
○志位委員 雇用が失われることのないように指導している、そして不利益な取り扱いをさせないようにしているとの御答弁でした。 しかし、現実はどうか。発光ダイオードで知られる徳島県の日亜化学では、偽装請負で働かされていた若者たちがその救済を行政に求め、徳島労働局も偽装請負だと認定し...全文を見る | ||
○志位委員 私が聞いたのは、これは理不尽ではないかということなんですよ。こういうことを理不尽だと言えないのは、私は情けないと思う。雇用が失われないように指導しているとおっしゃられたけれども、現に失われているんです。 同様の事態は全国各地で起こっております。私は、キヤノン宇都宮...全文を見る | ||
○志位委員 私の発言が一方的な発言であるかのように総理はおっしゃいましたけれども、これは、労働局も違法だと認めているんですよ。そして、もし仮に事実だとしたら不当だということをおっしゃった。これは重い発言だと私は思います。 私、もう一つ、総理に認識をお聞きしたい。 現場で起...全文を見る | ||
○志位委員 事実でありますから、厳正に対応をお願いしたいと思います。 若者が勇気を持って偽装請負を告発したがゆえに、差別的な扱いを受け、職を奪われるなどという理不尽なことは、一人たりとも絶対に許してはならないと思います。私は、総理に、労働者の雇用を守る断固とした措置を関係省庁...全文を見る | ||
○志位委員 確認いたしました。 ところが、現実がどうなっているか。 世界一の自動車メーカーとなったトヨタの実態を私は調べてみました。(パネルを示す)これは、トヨタのグループ企業の中でも中核をなすトヨタ車体、プリウスとかエスティマなどの完成車をつくっている大企業がこの間どれ...全文を見る | ||
○志位委員 このグラフからだけでも私は常用代替は明らかだと思いますが、同一の業務かどうかの実態を踏まえてということをおっしゃったので、次に進みたいと思います。 私は、この九月に、愛知県に伺い、トヨタで働く労働者と懇談した際、トヨタ車体で派遣労働者の奇妙な配置がえが行われている...全文を見る | ||
○志位委員 同一業務だったら必要な指導を行うということを言われました。 この問題、トヨタ車体で働く労働者に聞きますと、九月に会社側から次のような説明があったといいます。もう一度パネルを見ながら聞いてほしい。 労働者派遣法との関係で、法違反をしないために配置がえを実施する。...全文を見る | ||
○志位委員 総理に伺いたいんですが、これは大変重大な問題ですよ。昼夜二交代で、働いている場所も同じ、つくっているものも同じ、仕事も全く同じであっても、こういう配置がえさえすればクーリングオフが成立して、三年という期間制限を超えて派遣のまま使い続けることができるなどということがもし...全文を見る | ||
○志位委員 それが現実であるとするならば、これは現実ですけれども、こういうやり方は許されない、こういう配置がえでクーリングオフなるものが成立したとして、派遣労働者をずっと使い続けるというやり方は許されないとはっきり言っていただきたい。総理、はっきり言っていただきたい。 | ||
○志位委員 クーリングオフの後、再度の派遣労働者を予定することなく、そして直接雇用あるいは請負にというのが方針だというふうに言われましたけれども、現場はそうなってないんですよ、現場は。 トヨタは、世界規模の超巨大企業であります。総理は経済財政諮問会議の民間議員にトヨタ会長の張...全文を見る | ||
○志位委員 トヨタ車体というのは、トヨタが半分以上の株主の権利を持っているグループ企業ですよ。ですから、トヨタの本体との関係でも、トヨタの本体が直接責任を負っているグループ企業です。しかも、その中核的な企業です。そういう中核的企業がこういうことをやっている。ですから、これは、少な...全文を見る | ||
○志位委員 調査に入るということを約束できないところが情けないですね。トヨタという言葉が出ると、みんなおびえて、調査も言えないのかと。 きょうは、私は、大企業の中での違法行為に対して政治がどういう責任を果たすべきかについてただしてまいりました。 違法状態の是正を図ることは...全文を見る | ||
○志位委員 日本共産党は、労働者派遣法は、一九九九年の原則自由化前に戻し、最も不安定な働かせ方である登録型派遣は原則禁止するとともに、違法行為があった場合は受け入れ企業に正社員化の義務を負わせる抜本的法改正を求めます。 我が党の主張は、今や立場の違いを超えた国民的世論になって...全文を見る | ||
○志位委員 登録型派遣を原則禁止するとかえって不利益になると言いましたけれども、先ほどのトヨタの派遣労働者の生活実態、あれはまさに登録型派遣という細切れ派遣のやり方なんですよ。この非人間的な労働をやめて、そして正社員に移しかえるべきだ。 日本共産党は、派遣であれ請負であれ期間...全文を見る |