志位和夫
しいかずお
比例代表(南関東)選出
日本共産党
当選回数10回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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01月27日 | 第177回国会 衆議院 本会議 第3号 議事録を見る | ○志位和夫君 私は、日本共産党を代表して、菅総理に質問いたします。(拍手) 質問に入る前に、各地に被害をもたらしている鳥インフルエンザ問題で、政府が防疫体制の徹底、農家への補償などの対策に万全を期すよう求めるものであります。 一昨年の政権交代で国民が民主党政権に寄せた期待...全文を見る |
02月02日 | 第177回国会 衆議院 予算委員会 第4号 議事録を見る | ○志位委員 私は、日本共産党を代表して、菅総理に質問いたします。 まず、全日空と並んで日本の空の足を支える日本航空で進められている企業再生のあり方についてただしたいと思います。 日本航空は、経営破綻のもとで、一万六千人の人員削減を進めた上、昨年末に百六十五名のパイロットと...全文を見る |
○志位委員 安全が大前提とおっしゃられました。 私、ここに、日航の、社外の識者や専門家など五名で構成する日本航空安全アドバイザリーグループのまとめた報告書、座長は柳田邦男さんがやっておられる、二〇〇九年十二月にまとめた「守れ、安全の砦」と題した新提言書を持ってまいりました。 ...全文を見る | ||
○志位委員 ですから、その安全第一という考え方とそごを来すような発言ではないかと総理に聞いているんです。 | ||
○志位委員 安全の軽視ではないとおっしゃられたんですが、それでは、事実を見ていきたいと思います。 稲盛氏のもとで、どういうやり方で人員削減が進められてきたか。先ほど紹介した、安全の層を厚くする方向か、逆に薄くする方向か。二つの大きな問題を私は指摘したいと思います。 第一は...全文を見る | ||
○志位委員 詳細にフォローしていないということですが、全体の状況については、知らないでは済まない問題なんですよ、空の安全には国が責任を負っているわけですから。経験を積んだベテランパイロット、客室乗務員の存在が、いかに空の安全にとって重要か。 二〇〇九年一月、ニューヨークで、ハ...全文を見る | ||
○志位委員 経験の重要性をしっかり知っているという御答弁でした。 私も、日本航空で長く機長を務めてこられた多くの方々から話を聞きました。パイロットには、技術と知識と経験の三つが必要だというお話でした。そのうち、技術と知識は研さんによって得ることができる。しかし、経験だけは時間...全文を見る | ||
○志位委員 いろいろおっしゃいましたけれども、私の指摘、これでは安全の層を薄くするのではないかということについて、否定するつもりはないということをおっしゃられたのは重要な答弁だと受けとめておきたいと思います。 私は、年齢の高い人、経験を積む人から解雇するというやり方は、空の安...全文を見る | ||
○志位委員 これは、ちゅうちょなく体調不良を申し出るということができなくなるんじゃないかと聞いたわけです。整理解雇の問題は今司法で争っているにしても、安全の問題は、飛行機が飛んでいるんですから、今もう責任を負うべきなんですよ。ちゃんとお答えください。 | ||
○志位委員 確認をして適切に対処したいということですので、ぜひこれはやっていただきたいと思います。 総理に伺いたい。 これは、世界百カ国、十万人の民間パイロットで組織する国際操縦士協会が昨年十一月十六日に発表した声明です。日本航空が病欠などを整理解雇の基準にしたことについ...全文を見る | ||
○志位委員 そうならないように見守っていきたいということはぜひやってほしいんだけれども、今回の整理解雇のやり方そのものがそういうことにつながることを私は問題にしたので、そこにさかのぼって見直していただきたいと強く要請します。 今回の日航の人員削減のやり方は、私がずっときょうる...全文を見る | ||
○志位委員 次に、総理が平成の開国として推進しているTPPについてただします。 このパネルは、東アジア諸国とTPPとの関係を図にしたものです。総理は、アジアの成長を取り込むなどと述べて、その方策としてTPPを位置づけておられます。しかし、中国、韓国、インドネシア、タイは、TP...全文を見る | ||
○志位委員 TPPはFTAAPに向けた道筋だとおっしゃいました。しかし、韓国、中国は参加していないわけですね。 ASEANでGDP一位のインドネシアの政府は、TPPについて、厳しい条件だ、国内準備が不十分であり、まずは地域貿易の枠組みに力を入れることが先決だと、否定的でありま...全文を見る | ||
○志位委員 私は、自給率五〇%と関税ゼロがどうしたら両立するのか聞いたんですよ。何の答弁もしていないじゃないですか。 総理、総理の答弁の中で、これは本会議の答弁ですけれども、結局、農地集約による大規模化、戸別所得補償制度、これをやれば何とか両立するんだ、そういう答弁でした。そ...全文を見る | ||
○志位委員 私は、関税ゼロと自給率五〇%はどうして両立するのか、こう聞いたんですけれども、今は長々と話したけれども、この両立する方途については何ら答弁ができませんでした。ただ、総理は少なくとも本会議では、大規模化と戸別所得補償ということ、これを両立の方途としておっしゃったので私は...全文を見る | ||
○志位委員 何もしないでというふうにおっしゃったけれども、生産性向上をぎりぎりやったとしても、とても競争できないと農水省自身が言っているんですよ。 それから、ここにもう一つ重大なことが書いてあります。 戸別所得補償とあなた方はおっしゃるけれども、この農水省の試算を読みます...全文を見る | ||
○志位委員 委員長、答弁を求めます。報告を受けているかどうか。 | ||
○志位委員 この報告書には、ここにありますように、TPP参加にはすべての交渉国の同意が必要、特に米国については、議会の同意を取りつけることが必要、関税撤廃だけでなく、関税以外の貿易障壁、つまり非関税措置の撤廃に取り組むことも要求されると述べております。要するに、これから日本がTP...全文を見る | ||
○志位委員 関税ゼロになるとは限らないと言ったんですけれども、関税ゼロが原則だというふうな情報を収集しているじゃありませんか。交渉の中で何とかすると言うけれども、アメリカは、政府だけじゃなくて議会の承認も必要だと。議会の承認が必要ということは、民主党だけじゃなくて共和党も認めても...全文を見る | ||
○志位委員 かなり重いと、これはやはり総理もお認めになったわけですが、そうであるなら、なぜそれに追い打ちをかけるようなことをするのか。 民主党政権は昨年五月、厚生労働省の通達で、市町村が独自に行っている一般会計から国保会計への繰り入れをやめ、保険料の値上げに転嫁せよとの号令を...全文を見る | ||
○志位委員 市町村の一般会計からの繰り入れを禁止したものではないというふうに言うんですけれども、それを解消して保険料を引き上げると、はっきり書いてありますよ。 それから、今、収納率の向上とおっしゃいましたね。収納率向上というかけ声でどんなことがやられているのか。無慈悲な保険証...全文を見る | ||
○志位委員 今、構造的な問題ということをおっしゃいましたけれども、国保の最大の構造的な問題は、一九八四年には国庫負担が五〇%であったのが、今は二四%まで減らされた。ここにこそ最大の構造問題があるんですよ。 そして、民主党は、政権をとったら国庫負担を九千億ふやすと言ってきたんで...全文を見る | ||
09月15日 | 第178回国会 衆議院 本会議 第3号 議事録を見る | ○志位和夫君 私は、日本共産党を代表して、野田総理に質問いたします。(拍手) 冒頭に、台風十二号による記録的豪雨がもたらした大災害によって犠牲になった方々への深い哀悼とともに、被災者の方々に心からのお見舞いを申し上げます。 大量の土砂によるせきとめ湖の決壊など二次被害の防...全文を見る |
09月27日 | 第178回国会 衆議院 予算委員会 第2号 議事録を見る | ○志位委員 私は、日本共産党を代表して、野田総理に質問いたします。 まず、原発事故によって大量、広範囲に広がった放射能汚染からどうやって国民、特に子供たちの健康と命を守るかについて、総理の基本認識を伺いたいと思います。 原発事故からもう半年を超えましたが、いまだに収束の見...全文を見る |
○志位委員 放射性セシウム137、これが一番の問題になっておりますが、一万から二万テラベクレルという数字をおっしゃいました。これは政府が出している数字で、広島型原爆の大体百六十八倍という数字が出ております。 パネルをひとつごらんいただきたいんですが、これは、群馬大学の早川由紀...全文を見る | ||
○志位委員 政府として全部について取り組むということだと思うんですが、実態はどうか。 例えば、千葉県の東葛地区であります。ここでは、福島県内に迫る高い数値の放射線量が検出され、東葛地区の六つの市で協議会をつくり、独自に放射線量の測定、除染に取り組んでいます。これは、早川教授が...全文を見る | ||
○志位委員 除染、もちろん二十ミリシーベルト以上というのはもうこれは大変な線量ですから、国が責任を持ってやる。しかし、一から二十も国が責任を持つ、一以下でもホットスポットができるから国が支援すると言っている。除染というのは早ければ早いほどいいわけですよ。ところが、方針を決めて一月...全文を見る | ||
○志位委員 今お話があったように、仮置き場が決まらないために除染が進まないという認識でした。 自治体が今一番求めているのは、仮置きについて期限を決めてほしいということなんですよ。それで、私は、政府として、仮置きの期限は最長でもいつまでで、その期限内に国が責任を持って仮置きは解...全文を見る | ||
○志位委員 これはもちろん最終処分と仮置きの期限というのはリンクしてくるわけですけれども、それを含めて仮置きの期限はいつまでと、総理の責任で、今ここで何年と言えというわけじゃないけれども、明示すると約束してください。 | ||
○志位委員 しっかりやっていただきたい。 もう一つは、除染を進める障害になっているのは除染費用の問題であります。 福島県の二本松市で、市に協力して除染の専門アドバイザーとして活動している研究者からお話を聞きました。そうしますと、仮置き場の設置について住民の方々の心配は、い...全文を見る | ||
○志位委員 しっかりとか基本的にはという言葉はあったんだけれども、最後に一言全面的にということも言われたけれども、全面的に国がまず負担するとはっきり総理の口から言ってください。 | ||
○志位委員 全面的にということを使うのをそれだけ渋るわけですよ。そこが問題だ。 私は、ずっとこの問題で、国が責任を持って除染すると言いながら、私がきょうお話ししたように、実態は、福島県以外は市町村に除染方針も伝えていない、廃棄物の最終処理の展望が示されていない、財政支援の展望...全文を見る | ||
○志位委員 国際的な英知を結集する、これも結構ですよ。それから、私は、原研開発機構の方々を全部排除しろと言っているわけじゃないんです。私が要求したのは、現に福島で各大学のチームが頑張っているじゃないか、そういう人たちがチームに入っていないわけですよ。だから、世界の知見もいいです。...全文を見る | ||
○志位委員 これは本当に原研機構任せにしてはだめだということを強く言っておきたいと思います。 次に、原子力災害への損害賠償問題についてただしたいと思います。 昨日から問題になってきておりますが、ここに今月十二日に東京電力が発送を開始した個人向けの損害賠償の請求書類がありま...全文を見る | ||
○志位委員 指導をするというんですが、結局、この請求書の書式については変えるという話を私は伺っておりません。近く発送される法人や個人事業者に対する賠償の請求書類も、この個人向けと同様に分厚いものになるんじゃないかと言われております。農業などの個人事業者の被害者は、もう仮払いの段階...全文を見る | ||
○志位委員 そうすると、今回の事故はまさに人災だという認識を持っていますね。 | ||
○志位委員 人災かと聞いているんです。戻らないで答えてください、人災か。 | ||
○志位委員 加害者意識を持っている、そんな生易しいことじゃ困るわけですよ。人災と聞いたって、その自覚がないわけですよ。やはりそういうところから、こういう被害者の方々に対する心ない態度が出ていると思う。 もう一つ聞きましょう。 東電は今後三カ月ごとに支払いをするとしています...全文を見る | ||
○志位委員 なるべく早くなんという抽象的な話では困るんですよ。被害者の方々が、生活資金でも営業資金でも、資金繰りに困って年が越せなくなるようなことは絶対にしない、これを明言してください。 | ||
○志位委員 そういうことも明言できないわけですよね。 今度は総理の方に伺いたいと思うんですね。 結局、被害者の方々にこういう膨大な書類の提出を求めてくるというのは、東電に少しでも賠償額を減らそうという意図があるからですよ。本気で誠実に全面賠償をするつもりがあるならば、こん...全文を見る | ||
○志位委員 少しでも賠償を減らしたい態度だと大臣も言われたとおりだと思います。 ただ、私が聞いたのは、全面賠償をするつもりがないのではないかというこの点でした。 ここに、九月二日、福島県知事、JAグループ、県商工会連合会、県市長会、県町村会など、党派を超えて、オール福島が...全文を見る | ||
○志位委員 私が聞いたのは、全面賠償という福島県の要求にどうこたえるのかと聞いたんです。今度は総理がお答えください。 | ||
○志位委員 だから、全面賠償するのかどうかを聞いているんです。 | ||
○志位委員 相当因果関係があるものは賠償するというふうにおっしゃるんですけれども、八月五日の政府の原子力損害賠償紛争審査会のこの中間指針には何と書いてあるか。全面賠償という立場はどこにもないですよ。逆に、ここにはこう書いてありますよ。「本件事故に起因して実際に生じた被害の全てが、...全文を見る | ||
○志位委員 総理、お答えください。中間指針には、もちろん中間指針に定められていること以外でも賠償をやってもいいですよということは書いてあるけれども、一方でこういう、すべてを賠償する対象にしないんだ、その一部なんだという一文もあるわけですよ。ここに問題があるから見直せと言っているわ...全文を見る | ||
○志位委員 私は、ともかくこの中間指針では全面賠償の否定になっている、だからこれを見直せと言ったわけですけれども、それを見直すつもりはないという答弁ですよ。私、ここに根源があると思う。 結局、全面賠償という立場に政府が立っていない。だから、東電がああいう資料を送りつけるわけで...全文を見る | ||
○志位委員 委員会には全部出すということでよろしいですね。 | ||
○志位委員 事故原因の検証、究明が途上にあることは、この問題だけではもちろんありません。政府自身がIAEAに提出した報告書も認めていることであります。 次のパネルをごらんいただきたいんです。 政府は六月にIAEAに報告書を出しておりますが、この報告書では、原子炉建屋で観測...全文を見る | ||
○志位委員 今の大臣の答弁の中で大変気になったのは、津波による破壊は確認されている、地震による破壊は大きな損壊はなかったというふうにおっしゃったけれども、大きな損壊は確認されていないということなんですよ。確認されていないということとなかったということは違うんですよ。違うでしょう。...全文を見る | ||
○志位委員 事故原因の究明がすべてのスタートだとおっしゃった。ですから、これは究明抜きの再稼働はあり得ないということですよね。 今総理は、再稼働については、事業者が行ったテストを保安院が評価し、さらにその妥当性を原子力安全委員会が確認した上で、地元の理解や国民の理解が得られて...全文を見る | ||
○志位委員 時間が来ましたので終わりたいと思うんですけれども、結局、これからそれぞれのうみを出すというんですけれども、再稼働は春とか夏にやるという。そうすると、結局、うみの出ないままの機関がチェックをするということになります。私は、事故原因が究明されていない、まともな規制機関もな...全文を見る | ||
11月01日 | 第179回国会 衆議院 本会議 第5号 議事録を見る | ○志位和夫君 私は、日本共産党を代表して、野田総理に質問いたします。(拍手) まず、東日本大震災と原発事故の復興財源について伺います。 大震災から八カ月近くが経過し、被災地では復興に向けて懸命の努力が続けられていますが、生活となりわいの再建は遅々として進んでいません。原発...全文を見る |