階猛
しなたけし
小選挙区(岩手県第一区)選出
立憲民主党・無所属
当選回数6回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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01月11日 | 第168回国会 衆議院 財務金融委員会 第9号 議事録を見る | ○階委員 旧日本長期信用銀行、十年前に破綻した、そこの出身の階でございます。 きょうは福井総裁と、私は元バンカーですけれども、バンカー同士ということで、忌憚のない意見交換をさせていただければ、こう思っております。 さて、質問に入る前にちょっと一点要望なんでございますが、き...全文を見る |
○階委員 それは、日々変転するのはわかった上で、だからこそ直近の資料をもとに準備させていただきたいということでございます。 それはそれとして、今出てきた資料、今出てきたので、これは当然質問の事前通告はしておりませんが、ちょっと二点ほど聞かせていただきます。 まず、日本経済...全文を見る | ||
○階委員 今お話をお伺いしていますと、何となく、動かない理由をあれこれ言っているというような印象があるわけでございます。私は、先ほど、十年前長銀が破綻したと申し上げましたけれども、その当時、マーケットに関連する仕事をしておりました。総合資金部の政策投資担当というところで長銀の株価...全文を見る | ||
○階委員 要は、木を見て森を見ず、そういうことじゃいけないという御趣旨かなと思うんですが、やはり、非常に難しいことであるんですが、マーケットに携わる者は、木も見るし森も見る、両面での対応が日々迫られているのかなというのが私の感想でございます。 それと、今のこのペーパーに沿って...全文を見る | ||
○階委員 さっき一兆四千億売却したというふうにお話しになったので、今確認させていただきました。一千四百億売却して、簿価は九百億だから差額は五百億、こういうふうに承りました。 | ||
○階委員 それでは、事前に準備していた質問に移らせていただきます。 まず、景気の地域格差ということについてお伺いしたいんですが、お手元に資料を一枚配らせていただいております。こういったグラフでございますけれども、今回の日銀短観のデータ、全国の業況判断DIと地域によっての同じD...全文を見る | ||
○階委員 今、このデータをお示ししたところ、皆さん余り知られていなかったようなデータで、結構意外感を持たれた方も多かったと思うんです。こういったデータですけれども、日銀短観の通常公表される資料では、企業の規模別のデータというのはあるんですけれども、地域別のデータというのは出されて...全文を見る | ||
○階委員 そういうことで、景気の地域格差が見られるわけですけれども、こういった地域格差ということは日銀が金融政策を決定する上でどのように考慮されているのか。やや抽象的な質問で恐縮ですが、お願いできますでしょうか。 | ||
○階委員 それでは、話題がかわりまして、サブプライム問題について私もちょっとお聞かせ願えればと思います。 先ほど、鈴木克昌委員の方からの質問に対して、国内の預金取扱金融機関の保有高が一兆四千七十億、また、その含み損が九月末時点で二千七百六十億というお話がありました。私は、その...全文を見る | ||
○階委員 サブプライム問題が経済にどれだけ影響を与えるかということで皆さん疑心暗鬼になっている中で、日銀としては今のような調査体制で果たしていいのか、そういうふうに思うわけでございます。どれだけの波及効果があるかというのをぜひ緻密に、具体的に調べていただければと思っております。 ...全文を見る | ||
○階委員 サブプライム関連についてもう一つお伺いしますけれども、サブプライム関連のRMBS、証券化商品、さらにはそのRMBSを組み込んだCDO、こういったものに高い格付を与えつつ、かつ原資産であるサブプライムローンが多少デフォルトになったということで一気に格付を下げる、こういった...全文を見る | ||
○階委員 過度に格付に依存しないようにというお話でしたけれども、日本銀行さんとしても、市中の金融機関に資金供給する際などに担保をとると思うんですが、そういう担保にとるCPとか、いろいろなものについては格付を考慮されて担保にとっているかと思います。 この点について、やはり日銀さ...全文を見る | ||
○階委員 また話題がかわりまして、為替と金利についてちょっとお聞かせ願えればと思います。 最近は円高・ドル安という動きですけれども、少し前までは円安かつ低金利ということで投機筋による円キャリートレードがなされやすい状況にあったと思います。そういった中で、最近の円高の動きを正常...全文を見る | ||
○階委員 もう一つ、円高・ドル安になっている一つの要因として、昨年の九月末に金融商品取引法が施行されて、それ以降、個人投資家、それまで海外の金融商品への投資を活発化していたものが、金融商品取引法で業者の規制が厳しくなって海外へお金が向かわなくなった、それが円高につながっているので...全文を見る | ||
○階委員 時間が参りましたので、最後に一点だけ質問させていただきます。 今後の景気についてなんですけれども、私が一番懸念していますのは、先ほど、景気のリスク要因が多々あるということで、それが現実のものとなって、仮に景気が失速し、かつ一方で原油とか食料品価格の上昇等々によって物...全文を見る | ||
○階委員 どうもありがとうございました。 これで質問を終わらせていただきます。 | ||
02月22日 | 第169回国会 衆議院 財務金融委員会 第5号 議事録を見る | ○階委員 民主党の階でございます。きょうは、古本議員に引き続きまして、道路特定財源の問題そして暫定税率延長の問題について、私からも質疑をさせていただきます。 ところで、額賀大臣、唐突ではありますが、質疑と質問の違いを御存じでしょうか。 |
○階委員 今こちらに「新・国会事典」、有斐閣というちゃんとしたところから出ている本なんですけれども、それによると、質問というのは「議員が議題と関係なく、国政一般について内閣に対し事実の説明を求め、又は所見をただす行為をいう」と。また、質疑というのは「議題について疑義をただす行為で...全文を見る | ||
○階委員 そこで、道路特定財源、そして道路整備の特別会計ということに入らせていただきたいんですけれども、今お手元にお配りしてある資料をごらんになっていただきたいんですが、これを見ますと、道路特定財源、この左側でございますけれども、これが必ずしも道路整備特別会計、今ちょっと名称が変...全文を見る | ||
○階委員 そうすると、国分の約八割というのは、道路整備関係だけれども、ちょっと道路整備とは違う趣旨のものだから分けていますというお話でした。 そして一方、ここには書いていないんですが、国分の約八割というのが今御説明ありましたけれども、残りの二割というのは、これはどういうふうに...全文を見る | ||
○階委員 そうすると、今の、少なくともこの国分の約二割というところは既に一般財源化されていて、先般来、政府の説明によると、今回初めて道路特定財源の一般財源化をしましたというようなことをおっしゃっているわけでございますが、何かそれは違うんじゃないかという印象を抱くわけでございますけ...全文を見る | ||
○階委員 道路特定財源といってもいろいろな使われ方をしているというのが、まず御理解いただけるかと思います。 それで、道路整備特別会計というのは、平成二十年度の予算からこれは廃止されて、統合されたわけですね。都市開発資金融通会計とか、治水、港湾整備、空港整備、そういった各特別会...全文を見る | ||
○階委員 その統合の目的というのは何なのでしょうか。 | ||
○階委員 そういう統合をすることによって、道路特定財源、これは別に社会資本の整備一般に充てられるようになるんでしょうか。 | ||
○階委員 つまり、特別会計を統合する意味が全くないんじゃないかと思うんですね。統合するんだったらもはや道路特定財源を維持する必要はないんじゃないかと思うんですけれども、何で統合した後も今までどおり道路は道路というようなやり方を維持するんでしょうか。 今回、せっかく社会資本整備...全文を見る | ||
○階委員 要は、道路を守りたいということが今のお話からも明らかになったと思うんです。 ちょっと話は変わりますけれども、この間、平岡委員の質問でも明らかになったとおり、ガソリン税の本則部分というのは、もともと一般財源だったのが昭和二十八年に特定財源になったということでございます...全文を見る | ||
○階委員 今言った答弁は、恐らく、当時の建設委員会、大蔵委員会の連合審査会の会議録というところの答弁だと思うんですが、その連合審査会の結果、当時の大蔵委員会は建設委員会に対して申し入れを行っています。その内容を今ちょっと読み上げますと、 現下の情況に鑑み、我国における道路整...全文を見る | ||
○階委員 多少方向転換したとはいえ、先ほどの話ですと、四百二十九億という微々たるものしか一般財源繰り入れを認めていない。しかも、その四百二十九億も繰り越し繰り越しで、将来的には道路整備の財源に充てられるということで、まだまだ不十分と思っております。 昭和二十八年当時でも先ほど...全文を見る | ||
○階委員 それで、先ほど大臣も一般財源化の方向に少しずつ転換しているというような趣旨のお話があって、私は四百二十九億円にすぎないということを申し上げました。 先ほどの古本委員の質問でも明らかになったとおり、政府の方では、このお配りしてある資料でございますけれども、今回一般財源...全文を見る | ||
○階委員 よくわからないんですけれども、そうすると、この財源のうち、ここまではわかりました。この自動車重量税というのは、これは本来何にでも使っていいお金。一般財源千九百二十七億というのは、本当は自動車重量税全体一般財源であったものが、なぜか一般財源のうち、まちづくりだとか高速料金...全文を見る | ||
○階委員 そうすると、一般財源化されるのが千九百二十七億で、もともと道路整備に充てられるのがここの金額だというのはわかったんですけれども、その中間の、この黄色いのは、何でこういう使途に充てられているのか、これは結局、一般財源でもなく特定財源でもなく、何なんだろうかという疑問が残る...全文を見る | ||
○階委員 では、午前中はここまでにして、また午後続きを行わせていただきたいと思います。ありがとうございます。 | ||
○階委員 それでは、午前中に引き続いて質疑をさせていただきます。 午前中明らかになったこととして、この真ん中の棒グラフ、オレンジの部分が道路特定財源の純粋な部分で、そして白い部分が一般財源、今回制度変更によって一般財源にしたものも含みますけれども、そういう分かれ方になっていて...全文を見る | ||
○階委員 今いろいろ言われたことは、この黄色いゾーンの中に含まれるお金の話という理解でよろしいですか。 | ||
○階委員 そもそも、この道路整備のところでも、そういう見直さなくちゃいけないものがあるということなんですが、例えば、今お話にあった駐車場整備機構ですか、こちらの駐車場事業による収入というのは国庫に入る仕組みになっているんでしょうか。 | ||
○階委員 その駐車場収入なんですけれども、平成三年のときに道路法、駐車場法の改正という問題がありまして、その審議の際に藤井道路局長が、料金収入は国庫に当然入るという答弁をされているようなんですよ。これに反すると思うんですが、どうでしょうか。 | ||
○階委員 要するに、経営については全く国は関与しないといいますか、そこで上がった利益については国庫に入らないような仕組みになっているということですね。 では、黄色い方の話ですけれども、下からいきますけれども、まずまちづくり交付金等千五百二十五億円とありますけれども、このまちづ...全文を見る | ||
○階委員 道路整備を伴わないものもあるということですが、そもそも道路というのは、町があるところをつないでいく、それで命の道とか言われているわけですけれども、町をつくるというのは道路整備とは基本的には関係のない話だと思います。 それで、次に、この高速料金引き下げ、IC、インター...全文を見る | ||
○階委員 これも、高速料金引き下げとかインターチェンジとか書いていると何となく道路整備っぽく見えるんですけれども、実態は、今お話があったとおり、借金の償還ということでございます。あと、無利子貸し付け、これもまた道路の整備とは直接は関係ないです。 こういった黄色の分とかを考え、...全文を見る | ||
○階委員 そういうことで、実際のところ、三・三兆円、道路整備費関係は二・七兆円ぐらいしか使われていないという中で、さらにこの二・七兆円についても毎年三%ずつ減らしていくという中で、特定財源の規模というのは、仮に百歩譲って特定財源を維持するにしても、三・三兆円というのは明らかに過大...全文を見る | ||
○階委員 結局、これは全体を一般財源化したところで、もともと三・三兆円という財源の枠に関係なく、道路整備は二・七兆とかそういう使い方をしていたわけだから、一般財源にして、完全にオープンな状態にしても、全然、必要な道路整備というのはできるんじゃないかと思うんですけれども、何のために...全文を見る | ||
○階委員 納税者の理解ということであれば、この辺のところも納税者の理解を得られるんでしょうか。この黄色の部分とか白い部分、こっちは得られる。そしてこっちは得られない、オレンジの部分は納税者の理解が得られない。そこで分かれる理由は何でしょうか。どうして一方は納税者の理解が得られ、一...全文を見る | ||
○階委員 納税者の理解ということであれば、例えば、今、国の財政は悪化しています。毎年二十五兆国債を発行しています。そのうち建設国債が五兆円、赤字国債が二十兆円というのが大体の内訳です。 納税者の理解を得るということであれば、こういう道路関係のものについては、資産が後世に残るわ...全文を見る | ||
○階委員 借金をふやせという話じゃないんですね。今、道路特定財源があることによって建設国債の発行が相対的に抑えられて、また、道路特定財源があることによってほかの財源を赤字国債によって調達、例えば教育とか医療とか、そういうものについては建設国債が発行できないじゃないですか。ですから...全文を見る | ||
○階委員 今、一般財源化は国民の理解を得られないというお話でしたけれども、先般、松野議員も指摘されたように、世論調査の結果とかを見ると、過半数が一般財源化に賛成しているということもあるわけですよ。ですので、今の論拠は乏しいのかなというふうに思います。 そこで、暫定税率の話に進...全文を見る | ||
○階委員 道路整備計画というのは、大体五年ごとに更新されてきております。それで、暫定税率が今まで五年ごとに延長になってきたかというと、そんなことはないんですね。道路整備計画は五年だけれども暫定税率は二年、つまり、計画の途中で期限が来て、それで延長されたという経緯もあるわけですよ。...全文を見る | ||
○階委員 五十九兆円という中期計画に見合う安定的な財源ということで暫定税率が必要ということだと思うんですが、果たしてその暫定税率が必要なのかどうか。 今お示しいただいている数字だけからだと明らかになっていないんですが、午前中、大臣がお話しになられていたのは、その五十九兆という...全文を見る | ||
○階委員 安定的な財源と言うからには、安定しているから見積もりもできるんじゃないかなと思うんですけれども、そもそも、十年間で道路特定財源による収入は幾らあるというふうに見積もっているんでしょうか。先ほども、暫定税率部分については三十兆から三十三兆みたいなお答えがありましたけれども...全文を見る | ||
○階委員 失礼しました。 そうすると今、国、地方あわせてですけれども、道路特定財源毎年五・六兆、それを十年、単純に計算しますと五十六兆なんですが、これが大幅に減るということになりますか。 | ||
○階委員 私が聞きたかったのはその数字で、済みません、ちょっと表現がまずかったと思います。 つまり、その五・四兆を十倍すると五十四兆、それ以外に具体的な見積もりは出していないという中で、中期計画が十年だとしても、そういうふうに収入もよくわからない、また道路整備予算の方も毎年査...全文を見る | ||
○階委員 今、お手元に、「道路特定財源の見直しについて」という政府・与党、平成十九年十二月七日のペーパーをお配りしております。 それで、そのペーパーの一ページ目の真ん中ぐらいに、「中期計画は、今後の社会経済情勢の変化や財政事情等を勘案しつつ、五年後を目処として、必要に応じ、所...全文を見る | ||
○階委員 それと、今、五年後見直しの話をしましたけれども、そのペーパーの一番最後のところに、「自動車関係諸税については、税制の簡素化が必要との指摘もあり、今後の抜本的な税制改革にあわせ、道路の整備状況、環境に与える影響、厳しい財政状況等も踏まえつつ、暫定税率を含め、そのあり方を総...全文を見る | ||
○階委員 きょう審議しているほかの法案で、赤字国債の発行に関する法案もあるんですが、こちらは一年ごとに審議するわけですよね。 それで、私が思うに、税金のように国民に直接の負担を求めるこの法案については十年ごと、そして国債のように間接の負担を求めるのは一年ごとで審議する。あるい...全文を見る | ||
○階委員 そういう御答弁をいただいていると、なかなか暫定税率の延長ということに我々も賛成しかねるのでございますが、仮に、今後予算が成立したとしても、暫定税率のような歳入関連法が成立しなかった場合、憲法上は政府としては予算の減額修正義務があると思うんですが、いかがでしょうか。 | ||
○階委員 そうすると、暫定税率を廃止しても予算の組み替えとか別にしなくても、必ずしもする必要がないということですか。 何か、二・六兆円税収減になると予算が成り立たなくなるということで民主党を批判されているんですけれども、今の御説明だと必ずしも予算の修正とかは必要ないというふう...全文を見る | ||
○階委員 最後に私が言いたいのは、今回暫定税率を廃止すると二・六兆円税収が減ります。我々の案でいくと、この二・六兆円は地方には負担を求めないので国の負担になってしまう。その二・六兆円を引っ張ってくるやり方については、我々としては、今回の暫定税率の期限切れという問題は、それは当初か...全文を見る | ||
03月19日 | 第169回国会 衆議院 財務金融委員会 第10号 議事録を見る | ○階委員 民主党の階でございます。 きょうは関税がテーマでございますが、本題に入ります前に、最近の為替相場に関する政府の姿勢などをちょっとお伺いしたいと思います。 まず、額賀財務大臣、今の為替相場なんですが、円高と考えていらっしゃるのか、それともドル安と見ていらっしゃるの...全文を見る |
○階委員 今、ドル安というお話がありました。今、一ドル百円を切るような状況になっておるわけでございますけれども、このドル安が日本経済に与える影響をどのようにお考えでしょうか。 | ||
○階委員 米欧との緊密な連携というお話がございましたが、例えば、今のドル安への対応として、より直接的な手段としてドル買い介入などもありますが、為替介入に対する大臣のお考えなどございましたら、お聞かせ願えますか。 | ||
○階委員 為替介入、ドル買いをするかどうかに関して、実は私、昨年の十一月七日にこの委員会で大臣にお尋ねした際、日本の外貨準備高、約九千五百億ドル、百十兆円程度の残高があるというお答えをいただきました。また、一円円高になると評価損が〇・八兆円ふえるという政府参考人の答弁もいただきま...全文を見る | ||
○階委員 なかなかこの点についてはしっかりしたお話を聞けないんですけれども、このドル安の背景を考えてみますと、皆さん御案内のとおりで、サブプライムローンの焦げつきを契機として、米国で金融不安が広がったということがあるわけでございます。 それで、この問題を解決するために、財務大...全文を見る | ||
○階委員 私も十年前、日本の金融不安のときにまさにその渦中におりましたけれども、やはり、最終的には公的資金の導入というところが問題解決に大きくつながったと思っているわけでございます。 それで、今大臣の方から、そういうお話もしているということでございましたけれども、今現在、アメ...全文を見る | ||
○階委員 ぜひ十年前の我々の貴重な教訓を今のアメリカに授けていただいて、そして、一刻も早くアメリカ発のこの今の経済の不安定な状況を解決するようにぜひイニシアチブを発揮していただいて、今のお話だと何か、一回言ったからもうこれ以上はというように伝わりましたけれども、もっともっと頑張っ...全文を見る | ||
○階委員 暫定税率、いろいろな品目があるようでございますが、例のガソリン税のように、延長を繰り返して長く続いているものにはどういうものがあるのか、期間もあわせてお答えいただけますか。 | ||
○階委員 自動車関係の暫定税率でも議論になったことですが、暫定と言いながら、廃止になると国民生活に影響が大きいなどとして長年延長を繰り返してきているわけでございます。今、将来に向けて見直すという話ではございましたけれども、本当に必要な税金であれば、国民的には、暫定というまやかしの...全文を見る | ||
○階委員 今、非常にいいお話をいただきました。ぜひ、そういったことで自動車関係の暫定税率もしっかり見直していただければと思います。 この暫定税率の関係とはちょっと離れるのですが、今回、加工再輸入減税制度の三年延長というのも盛り込まれております。これも、原材料の生産業者にとって...全文を見る | ||
○階委員 あと、環境問題への取り組みも今回この改正法の中で入っていると思うんです。 具体的には、バイオETBEの価格競争力を向上させるという理由で輸入関税を廃するというお話がありますが、これにより、どの程度バイオETBEを混合したガソリンの価格が下がるのでしょうか。 | ||
○階委員 その程度で果たしてどの程度バイオETBE混合ガソリンの使用量がふえるのか疑問に思うわけでございますけれども、財務省として、ほかに環境問題対策として税制面においてどのような取り組みを行っているのか、大臣、その点についてお聞かせ願えますか。(額賀国務大臣「バイオ関係ですか」...全文を見る | ||
○階委員 時間が参りましたので、最後の質問とさせていただきます。 今回、臨時開庁手数料を廃止するということで、夜間、休日などの通関需要が一層ふえるというふうに思われるわけです。また、水際取り締まりも強化されるというお話でした。そういった問題に対応するためには、職員教育であると...全文を見る | ||
○階委員 これで終わります。どうもありがとうございました。 | ||
04月02日 | 第169回国会 衆議院 財務金融委員会 第14号 議事録を見る | ○階委員 民主党の階でございます。 先ほどの古本委員に引き続きまして、私も暫定税率問題について、ちょっと基本的なところだけ二、三、お聞かせ願えればと思っております。 まず、首相の先日の新提案というところで、結局のところ、道路特定財源を一般財源化するという一方、暫定税率は維...全文を見る |
○階委員 今、政治判断という言葉が出ましたけれども、そうすると、財務省としては、理屈の上ではやはり一般財源化したならば暫定税率もその根拠を失う、そういう御見解ということでよろしいですか。 | ||
○階委員 水準を含めてということは、ゼロとなることも当然あり得べしというお話でよろしいですか。 | ||
○階委員 理屈としてどうなのかということについてもう一度、理屈の上では矛盾しないかどうかということをちょっとお聞きしたいんです、暫定税率の維持と一般財源化ということ。それをお聞かせ願えますか。 〔委員長退席、田中(和)委員長代理着席〕 | ||
○階委員 それから、暫定税率廃止によって、財源に穴があくという表現を首相も使っておられます。財源に穴があくというのはどういう意味なんでしょうか、お聞かせ願えますか。 | ||
○階委員 私が思うに、財源に穴があくという話と歳出の予算を維持できないという話というのは別物だと思うんですね。財源に穴があくという意味では、今でも毎年、予算で二十五兆円も穴があいているという言い方もできると思うんです。それを国債で埋めているわけですよ。 ですから、財源に穴があ...全文を見る | ||
○階委員 結局、二兆六千億財源に穴という言い方をされていますけれども、それはすなわち歳出の予算を見直しするというお話ではないということでよろしいですか。それとも、歳出は削減しなくちゃいけない、そういうことでございますか。 | ||
○階委員 財務大臣、ありがとうございました。 それでは、次に金融の話をしていきたいと思うんですが、昨年の二月一日に、金融庁の方で全生保会社に対して、過去五年間でいわゆる保険金の不払いあるいは請求漏れが生じているものの件数と金額等について報告を求めました。その結果、全三十八社総...全文を見る | ||
○階委員 今八四%、これは実際に不払いとかの分について支払われた率を示しているわけでございます。先ほど言ったように、報告の対象としては、不払いないし請求漏れが生じているものの件数とか金額なんですね。ところが、実際金融庁が発表したペーパーでも、八四%、支払いの進捗率までちゃんと各社...全文を見る | ||
○階委員 私も民間の金融会社で社内弁護士をしていたので、結局、件数とか金額を把握しただけでは全く問題の解決につながらなくて、やはり最後までお客様に対応して支払って、初めて問題の解決につながるということで、そういう意味では生保の対応は真っ当なものというふうに思うわけでございます。 ...全文を見る | ||
○階委員 今長々と生保の取り組みのお話をさせていただいたのは、先ほどもちらっと言いましたが、今の社保庁の、宙に浮いた年金問題の対応等と比較をしたいからであります。 それで、この生保の対応と、昨年の宙に浮いた年金五千万件の問題というものは、問題の性質やその後の対応などについて似...全文を見る | ||
○階委員 確かに、保険会社の場合は保険金を支払うのが基本的な業務で、社保庁の場合は、年金の支払いができていないばかりか、その前段階の記録の管理もできていないということで、今の大臣のお言葉からすると、当然のことながら免許取り消しぐらいのことはあってもおかしくないかなという印象を私は...全文を見る | ||
○階委員 ここで、ねんきん特別便で最近公表されたデータを見ていただきたいと思います。 お手元の一枚目の資料一というものでございます。一応パネルも用意してございますけれども、このねんきん特別便というのは、十二月の十七日から送られ始めまして、三カ月強たつわけでございます。それで、...全文を見る | ||
○階委員 ありがとうございます。 徐々にねんきん特別便の異常さが浮き彫りになるような気がするんでございますが、例えば必要かつ十分な情報提供というものがねんきん特別便ではなされていない。なぜならば、宙に浮いた記録については特別便には書かれていないわけでございます。また、容易に理...全文を見る | ||
○階委員 もうちょっと端的に言うと、宙に浮いた記録のような肝心かなめの部分が抜け落ちた特別便というようなやり方、これは問題ないんでしょうか。 | ||
○階委員 不誠実な社会保険庁ということは多分御理解いただけると思うんです。 もう一つ問題があって、資料の三ですけれども、これは社保庁の広告ですけれども、ねんきん特別便が届いたら、やはり社保庁の方もわかりづらいと思っているのかどうか、まず電話をしてくださいということを言っている...全文を見る | ||
○階委員 金融庁の方に、金融機関の利用者の苦情相談といいますか、ちょっと名称は忘れましたけれども、何か金融トラブルの相談の電話の窓口があったと思います。仮にそういうところに、苦情処理窓口に電話したらお金を取られるんです、有料なんですという苦情が届いたとして、金融庁としては、それは...全文を見る | ||
○階委員 ということは、苦情を寄せてきた、金融庁に相談された方には、個別の経営判断ですからということで、特にその後の対応はしないというふうになるわけですか。 | ||
○階委員 それで、百歩譲って有料が経営判断だとしても、このねんきん特別便専用ダイヤル、私も電話してみました。全くつながりません。それもそのはずでして、資料四というところを見ていただきたいんですが、「「ねんきん特別便」についての発送・相談・回答状況」、2で「「ねんきん特別便専用ダイ...全文を見る | ||
○階委員 大臣からは何度も契約者の視点に立った取り組みというお言葉が出てきまして、まさにそのとおりだと思います。民間であれば、それができないところは行政庁の処分をまつまでもなく淘汰されていくということだと思うんですが、社保庁にはそういう競争原理といいますか、自然淘汰の原理が働いて...全文を見る | ||
○階委員 お立場上、社保庁にどうすべきというお話はできないというのは重々承知しておりますが、それを承知の上でちょっと参考意見を伺いたいと思ったところでございました。 それでは、このような議論を踏まえて社保庁の方にも聞きたいのでございますけれども、このようなねんきん特別便、結局...全文を見る | ||
○階委員 人員が足りないからできませんということは、民間じゃ通用しない理屈なんですね、足りなければ人を雇ってでもやれという話で。 そもそも、根本に置かれるべきは、社保庁の人員とかそういう問題じゃなくて、年金制度に対する信頼を回復するというのが最大の目標だと思うんですね。今のま...全文を見る | ||
○階委員 記録を解明して終わりじゃないと思うんですね。支払うまでやって初めて問題が解決されてくるということなんでございますけれども、支払うという意味での問題解決の時期、これを具体的にどのように目標設定されておりますでしょうか。 | ||
○階委員 そういうことだと国民の理解は得られないと思いますよ。 年金受給者の人は、本来もらえるお金をずっと棚上げにされているわけです。もしいつもらえるかわからないのであれば、せめてその先延ばしされている分は利息をつけて払うのが筋ではないかと思うんですけれども、こういう利息をつ...全文を見る | ||
○階委員 いや、ちゃんと訂正があるということを言っていても、それが記録統合が実際にされて、それで年金が支払われるまでに半年とか一年かかっているという現実があるらしいんですね、これも私どもの部門会議で聞いた話でございますけれども。それで、このねんきん特別便、送られた方も既に訂正あり...全文を見る | ||
○階委員 先ほど渡辺大臣からお話が出ていた契約者の視点というものが、社保庁には全く感じられないわけですね。 最後にもう一つ指摘しておきたいんですが、年金の方でも民間の保険と同じように請求漏れというのが多々あるわけです。お手元にお配りしている資料の最後のページですけれども、これ...全文を見る | ||
○階委員 時間が参りましたのでこれで終わりますけれども、きょう民間の保険会社の例を引き合いに出して、いかに社会保険庁の今回の宙に浮いた年金問題への対応が異常であるか、民間では考えられないようなずさんな対応をしているか、これは問題を起こしたこと自体もずさんなんですけれども、その後の...全文を見る | ||
04月16日 | 第169回国会 衆議院 財務金融委員会 第16号 議事録を見る | ○階委員 おはようございます。民主党の階でございます。 きょうは暫定税率の問題についてお聞きしたいと思っているわけでございますが、ちょっとその前に、きょうは内閣法制局の皆さんもお呼びして、憲法解釈について二、三聞いてみたいと思っております。 まず、お手元にお配りしておりま...全文を見る |
○階委員 今、長々とお答えいただきましたけれども、お手元の資料三というところに憲法の条文を幾つか掲げております。御案内のとおり日本国憲法は、議院内閣制ということで、上から三つ目の条文ですが、六十六条三項、「内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ。」、こういう明...全文を見る | ||
○階委員 今の私が説明した「内閣が優位する議会政」、英語で言うとキャビネットガバメント、こういうものは憲法上は予定されていないということでよろしいですか。 | ||
○階委員 国会が内閣に対して責任を負うということではないという明言をいただきました。 その上で、額賀大臣、先般来この委員会でも、暫定税率の法案、参議院で早期に審議を進めて結論を出してほしい、そういうことを繰り返しおっしゃっているわけでございますけれども、今のような憲法論議を踏...全文を見る | ||
○階委員 そういうことで、憲法の本来の趣旨からちょっと逸脱しているということをぜひ御認識いただきたいと思っております。 それで、今まで理論的な話をちょっとさせていただいたわけでございますが、今度は実務的な話をしたいと思います。 まず、先ほどの最初の資料一の二ページ目をごら...全文を見る | ||
○階委員 今、増田総務大臣の談話というお話が出ましたが、資料四というのをごらんになってください。これは東京新聞の記事でございますが、この一番下段に、地方の減収分について増田総務大臣が、補てんを自治体が行うことではいけない、国で手当てを考えてほしいと財務省に要請しているというくだり...全文を見る | ||
○階委員 先般来、我が党の小沢代表もテレビや党首討論でも言ったと思うんですが、市町村の暫定税率期限切れによる一年間の減収分について、これについては道路整備特別会計の剰余金を取り崩せば十分賄える、そのようなことを言っているわけでございます。 そういう具体的な提案もしておりますし...全文を見る | ||
○階委員 ぜひドラえもんのポケットから埋蔵金も出していただいて、この暫定税率期限切れ後の財政の方もしっかりと知見を活用していただきたいと思っております。 それで、暫定税率の期限切れで、御案内のとおりガソリンや軽油などの値段が下がっております。それによって、燃料の消費は年間でど...全文を見る | ||
○階委員 そうすると、ずっと政府・与党の方は、暫定税率が期限切れになることによって、燃料の消費がふえて環境に悪影響を与えるんだということを言っているわけでございます。これは何らの数字的な根拠もなくて言っているということになりますか。額賀大臣、どういうことになりますでしょうか。 | ||
○階委員 何か環境に悪影響を与えるような、我々の暫定税率をめぐる対応についてそういう批判をされるわけでございますけれども、それを言うのであれば、やはり数字的な根拠を指し示して、暫定税率が期限切れになるとこれだけガソリン、軽油の消費がふえるんだということも言っていただかないと、世間...全文を見る | ||
○階委員 時間がなくなってまいりましたので、最後に自動車重量税についてちょっと聞きたいのですが、前回のこの委員会でも古本委員が尋ねていたのですが、課税の根拠は、道路を損壊することに伴う損失を補償する、そういったことだったと思います。 その道路を損壊するという意味では、自家用車...全文を見る | ||
○階委員 結局、暫定税率を導入したことによっていろいろな格差が生まれてきて、何か当初の目的とはそぐわないような税率の格差が出てきているわけでございます。そういう意味でも、私は、暫定税率、この自動車重量税についても廃止した方が納税者の皆様の納得を得られるのではないかというふうに考え...全文を見る | ||
04月21日 | 第169回国会 衆議院 決算行政監視委員会第四分科会 第1号 議事録を見る | ○階分科員 民主党の階猛でございます。 きょうは、新幹線ができたことに伴う並行在来線の問題についてお聞かせ願えればと思っております。 まず、お手元に資料を何枚かお配りしておりますが、資料一というのをごらんになっていただければと思います。並行在来線のうち、今現在経営分離され...全文を見る |
○階分科員 その並行在来線の中でも、資料一を子細に見ていただきますと、第三セクターが経営している部分と、従来どおりJRが経営を維持している部分とがあるわけでございます。例えば九州新幹線でいいますと、博多—八代間は「JR九州が経営維持」などと書いております。 これもそもそもの話...全文を見る | ||
○階分科員 済みません、今ちょっと説明がよくわからなかったんですが、経営分離するかしないかというのは、どういう基準で分かれるんでしょうか。 | ||
○階分科員 つまり、採算が合う路線は経営分離されずに引き続きJRが経営するというふうに、当然、経営でありますから合理的な判断をされるということだと思います。 また、並行在来線といっても、旅客だけではなく貨物の輸送もあるわけでございます。そういった中で、なぜ貨物の輸送は、JR貨...全文を見る | ||
○階分科員 今、国の責任についていろいろおっしゃられましたけれども、経営分離した並行在来線を走行する、ここでは鉄道貨物輸送についてお聞かせ願いたいのですが、この貨物の維持管理について、旅客運送部門をJR東日本などから引き継いだ第三セクター、あるいはそれを支援する沿線自治体、こうい...全文を見る | ||
○階分科員 つまり、従来のアボイダブルコストルール、それはそれとして踏まえた上で、第三セクターの経営をどう面倒を見ていくかということで調整金制度が生まれてきたということだと思います。 ただ、もとをただしてみますと、アボイダブルコストルールというのは、先ほども言ったように、原則...全文を見る | ||
○階分科員 冬柴大臣、私が思うに、JR貨物というのは、第三セクターとの間で本来負担すべきコストは負担していないと思うんですね。アボイダブルコストというのは、資料五にも書いていますけれども、レール交換、軌道つき固めなど貨物列車の走行に直接影響される経費ということで、本来JR貨物が事...全文を見る | ||
○階分科員 アボイダブルコストというものがあって、それだけだと当然、負担を過大に背負うことになる第三セクターは経営をやっていけないということで、調整金制度というものが生まれたわけです。 その調整金制度の法的根拠あるいは財源、そういったものについて教えていただけますか。 | ||
○階分科員 十九年度の財源の規模は幾らになりますか。 | ||
○階分科員 十七億とか非常に小さい金額しかこの調整金に充てられていない、しかも新幹線の貸付料ということで、JRが払うものが前提になっておるということで、非常に財源として額が少ないだけではなくて不安定である、そういう問題意識があるわけでございます。 また、資料三を見ていただきた...全文を見る | ||
○階分科員 ありがとうございます。 それで、お配りしている資料四を見ていただきたいんですが、「政府・与党整備新幹線検討委員会における合意事項」ということで、この中の項目二番で末尾の方に「並行在来線等の諸課題について検討を開始」とあります。この「並行在来線等の諸課題」という中に...全文を見る | ||
○階分科員 ありがとうございます。 そういう中で、時間まで、ちょっと個別的な話を進めていきたいんです。 私の地元のいわて銀河鉄道というところも、今まさに負担にあえいでおるところでございます。具体的に言いますと、今度新幹線が青森まで延びることに伴って、新指令システムの整備と...全文を見る | ||
○階分科員 協議を待つだけではなくて、先ほど大臣からも御答弁いただきました、調整金を拡充する方向での検討も考えられるということでしたので、そこは民間同士の議論を待つだけではなくて、国としても積極的に関与すべきではないかと思うわけでございますが、いかがでしょうか。 | ||
○階分科員 最悪のケースを想定するわけでございますけれども、仮にJR貨物の方が今の協議に応じなくて、負担はしません、あるいは調整金の検討も進まないといった場合、当社ないし沿線の自治体が負担することにならざるを得ないのでしょうか。もし仮にそうだとすると、国の物流政策に要する費用を地...全文を見る | ||
○階分科員 今の指令システムの問題も非常に重要なんですが、もう一つ、このいわて銀河鉄道が抱えている問題として、今まで調整金が必ずしも十分でなかったということで、何か当初、JRの並行在来線を引き継ぐに当たって、JR東日本が運行する寝台特急の旅客収入の一部もいわて銀河鉄道が受け取って...全文を見る | ||
○階分科員 線路使用料だけでは経営が成り立たない、そこで寝台特急による旅客収入も銀河鉄道が受け取るようにしていただいたということだと思っておりますが、そうだとすると、この寝台特急が近時廃止になっているわけでございます。この三月末で廃止されて、当社にとって年間一億二千万円の減益要因...全文を見る | ||
○階分科員 今のJR東日本とおっしゃっているのは、JR貨物では……(冬柴国務大臣「貨物です、ごめんなさい」と呼ぶ)はい、ありがとうございます。 そういうことで、確かに基本的には、県も努力する、自治体も努力する、第三セクターも努力するということでございますが、私が申し上げたかっ...全文を見る | ||
05月27日 | 第169回国会 衆議院 法務委員会 第13号 議事録を見る | ○階委員 民主党の階猛でございます。 ふだん私は財務金融委員会なんでございますけれども、このような場で質問の機会をいただきましたことに、まずは心より御礼を申し上げたいと思います。 なぜ私がここに立っているかと申しますと、私、昨年の七月に補欠選挙で衆議院議員になりまして、そ...全文を見る |
○階委員 ありがとうございます。 基本的なお考えをお聞かせいただきまして、私と本当に同じ目線でお考えになっているということで、非常にありがたいなと思っております。 ただ、先日の代表質問での答弁で一点気になったことがございました。といいますのは、少年法では、御案内のとおり、...全文を見る | ||
○階委員 今お手元に答弁がないということなので、私がどこをちょっと気にしたかといいますと、自民党の小野先生の御質問に対して、「少年審判が非公開とされた趣旨からすると、被害者等による傍聴を非公開の例外として認めるとしても、その対象事件は、何物にもかえがたい家族の生命を奪われた場合な...全文を見る | ||
○階委員 ありがとうございます。 それで、今回の法案、いろいろな意見がございます。傍聴反対派の方からは、被害者等の傍聴を認めることにより加害少年が萎縮し率直な発言や真摯な反省を妨げる、そういった意見もございます。 先ほどもごらんいただいたように、先進諸国では、既に被害者の...全文を見る | ||
○階委員 加害少年が萎縮し率直な発言や真摯な反省を妨げるというところが反対派の最大の論拠なんですが、今御答弁がありましたとおり、そこについて余り実証的なものが残っていないんですよ。 そういった中で、意見をどれほど信憑性があるものとして受けとるべきかどうかというところは、私は疑...全文を見る | ||
○階委員 最高裁の方から、この点について何かお考えはありますか。 | ||
○階委員 ぜひ、審判廷の構造を理由に傍聴を拒否するということがないように、よろしくお願いできればと思います。 次の質問に移ります。 先ほども中井先生の質疑で出ていましたモニターの件ですけれども、先ほどの議論は、傍聴が認められるようなケースにおいて、選択的にモニター視聴も認...全文を見る | ||
○階委員 整理させていただきたいんですが、そうしますと、先ほどの中井先生の御答弁では、被害者の方でモニターにしてくださいと言ってきた場合も、そのような意向については対応する方向で検討するし、逆に、被害者の方は傍聴を申し出たけれども傍聴は認められないという場合であっても、傍聴にかえ...全文を見る | ||
○階委員 次の質問に移ります。 お渡ししております資料の二というのをちょっとごらんになっていただきたいんですが、一番上の表でございます。今回の改正で傍聴の対象となる主な保護事件ということで、数字が出ております。 このうち、原則として少年審判ではなく刑事裁判で処分される、い...全文を見る | ||
○階委員 確認までにお聞きしましたけれども、こういった原則逆送事件のうち、実際に逆送になって刑事裁判になり、被害者等はもちろん一般人にも公開されることになる事件の割合というのはどの程度あるんでしょうか。 | ||
○階委員 原則逆送という中で、六一・九%というのがその原則という言葉と整合するかどうかというのは議論の余地があるかもしれませんが、それはそれとして、今回傍聴の対象となる事件は、原則逆送となる事件で実際には逆送されなかったもの、あるいはさっきの表の中では、原則逆送ではなくても、業務...全文を見る | ||
○階委員 私としては、そういった理不尽な結果を防ぐような方策というものを考えなくてはいけないのではないかというふうに思っております。 そのために、まず、被害者等による傍聴の申し出の手続、法文上は単に傍聴の申し出があったときというような表現だったと思います、その傍聴の申し出の手...全文を見る | ||
○階委員 もう一つ最高裁にお聞きするんですけれども、先ほど申しましたとおり、原則逆送事件、今六一・九%が実際に逆送されているということですから、残り四割近くは逆送されていない、少年審判で処分が決まるということだと思いますが、そういった原則逆送事件について、少年審判の中で傍聴の申し...全文を見る | ||
○階委員 そういうことですと、やはり相当性の考慮要素の中に列挙されているかどうかというのは非常に気になるところでございます。 私、これを見ていて、相当性の考慮要素の中に、少年というのは加害少年ですけれども、加害少年の年齢及び心身の状態というものはちゃんと列挙されております。他...全文を見る | ||
○階委員 大臣、大変踏み込んだお話をいただきまして、ありがとうございます。 私も、そういう方向性で考えていくのが一番、その都度その都度、両者を対等なものとしてバランシングするよりは、そういう方向性で、基本的には傍聴を認めるんだけれども、傍聴を認めない特殊例外な事情がないかとい...全文を見る | ||
○階委員 法文を見ると、恐らくそういうことかなと思いまして、今確認させていただきましたところ、やはり被害者等には傍聴を認めないという判断に対して異議申し立ての機会が与えられていないということでございました。 もしそういう異議申し立ての機会がないということであれば、傍聴を認めな...全文を見る | ||
○階委員 まだ少し時間はありますけれども、これで私の用意していた質問はすべて終わらせていただきました。 きょうは、大臣の方から、本当に、御自身の言葉で、被害者側にとっては非常に好感の持てると言ったらちょっと語弊があるかもしれませんが、非常にありがたい答弁をいただいたと思ってい...全文を見る | ||
05月28日 | 第169回国会 衆議院 経済産業委員会 第17号 議事録を見る | ○階委員 おはようございます。民主党の階猛と申します。本日は、このような場で質疑の機会を与えていただきまして、ありがとうございます。 私は今、財務金融委員会の方に所属しておるのですけれども、民主党の方の人権・消費者調査会の方で消費者オンブズマンの検討などにも加わらせていただい...全文を見る |
○階委員 金融商品販売の世界では、契約締結の目的も勘案して勧誘しなさいというふうになっていますので、ぜひその点、今後の検討課題としてやっていただければと思うんですけれども、いかがでございますか。 | ||
○階委員 次に、今回の問題は、視力、乱視の検査がいいかげんにされていたということで、こういった眼鏡購入、眼鏡を売らんかながためのいいかげんな視力検査ということについて、これは多分、視力の検査といった医療にかかわることですが、厚労省の御管轄になるのかなと思うんですが、厚労省ではどう...全文を見る | ||
○階委員 今のお話からすると、結局、今の眼鏡を売らんかながための検査なんというのは、厚労省は全く関係ないというような感じになると思います。そうすると、まさに甘利大臣が言われるところのぽてんヒットみたいな形になるかなと思うんですよ。 こういう悪徳的な商法の前提となるような検査に...全文を見る | ||
○階委員 まさに縦割り行政だと思うんです。 そういったいろいろな官庁から消費者行政を所管する部署が集まって消費者庁をつくるやに、そういう構想があるやに聞いておるんですけれども、結局、そういうところが集まったところでこういう抜け穴はそのまま放置されてしまうんじゃないかなと思うん...全文を見る | ||
○階委員 次に、今回、うちの家内は、このままでは視力も乱視もよくならないというふうに言われて購入していたわけですけれども、実際のところ、それは虚偽であった。ただ、物自体、眼鏡自体に問題があったわけではなくて、眼鏡を購入する動機、そこが虚偽であった。 講学上、動機の錯誤と言われ...全文を見る | ||
○階委員 ちょっと内閣府に、今の動機の錯誤の点についてお聞かせ願いたいと思っているんです。 今、消費者契約法で動機の錯誤は取り消し対象になっていないんですけれども、やはりこれも含めないと、実際、悪徳商法というのは、霊感商法とかにも見られるとおり、商品の物自体について誤解があっ...全文を見る | ||
○階委員 消費者契約法でなかなか対応が難しいようであれば、やはりこれは厚労省の方も問題意識を持ってほしいと思うんですね。 これは単なる悪徳商法という問題だけではなくて、私の息子の場合でいえば、本来目がよかったにもかかわらず目が悪いことにされて、眼鏡をかけさせられて、眼科さんが...全文を見る | ||
○階委員 全く意味のない答弁だと思います。 私が問題としているのは、医療行為と密接に、医療行為といいますか、人の体に悪影響を与えるような販売行為をしているわけですよ。そういうことについて、厚労省としては問題意識を持つべきではないか、その販売行為もちゃんと取り締まるべきではない...全文を見る | ||
○階委員 ぜひ、こういう事例もあるということをちゃんと認識していただいて、人の健康を守るのが厚労省の役割だと思うので、ちゃんと取り組んでいただきたいと思います。 それと、先ほど甘利大臣の方から、動機の錯誤を問わず、広く虚偽事実の説明についてもお話がございました。 今回のケ...全文を見る | ||
○階委員 よく見えるでしょうとかそういうことを言うのは別にいいんですけれども、それとは別に、やはり〇・四と判断しているわけですから、その〇・四の人に合う性質の眼鏡であるということをちゃんと示していただいた上で売ってもらわないと、売る場面になったら、よく見えるでしょうということで、...全文を見る | ||
○階委員 あと、事例の最後のところで、今回、解除に応じた理由が、虚偽の事実を告知したことによる取り消しということではなくて、レンズ破損という理由にして売買契約を解除し、またクレジット会社にはその旨報告して代金請求をストップする、そういうふうな処理をしているようなんですよ。 と...全文を見る | ||
○階委員 この審議の中でも多分、議論として出ていると思うんですが、訪問販売とかだけでなくて店舗販売についても法律の適用範囲を広げるべきであろうとか、あるいはクレジットについても、複数回払う場合だけではなく翌月一括払いのようなケースについても適用すべきであろうとか、そういうような意...全文を見る | ||
○階委員 私が提示した事案についての質疑はここまでで終わりますけれども、そもそも論として私が思いますに、悪徳業者と言われるものについても二種類あるような気がします。一つは、法に触れなければ何をやってもいいという法の抜け穴を探すような業者と、もう一つは、法を破ってもばれなければいい...全文を見る | ||
○階委員 ぜひ、今後御検討いただければと思います。 きょうは財務省にも来ていただいておりますので、ちょっと時間も足りなくなってきたので質問させていただきたいんですが、今、本当に違法な商売をしてもうかったお金を最終的に取り上げることは必要であるということは、大臣もその必要性を認...全文を見る | ||
○階委員 済みません、時間の関係で副大臣の方々にはちょっと質問できません。失礼しました。 それでは、きょうはこれで終わりたいと思います。本日は、ありがとうございました。 | ||
06月03日 | 第169回国会 衆議院 財務金融委員会 第21号 議事録を見る | ○階委員 私も、引き続きまして永田理事長の方に、今回、同意人事ということで、再任につき同意するかどうかということがテーマになっておりますので、その判断材料を集めるという趣旨の質問をさせていただきたいと思います。耳ざわりなこともあるかもしれないんですが、御容赦いただければと思ってお...全文を見る |
○階委員 今のお話に関連してより具体的なことを聞くのですが、永田理事長が銀行局担当の大臣官房審議官という役職につかれていた平成七年ごろなんですけれども、大手銀行が不良債権処理のために、たくさん持っている保有株式の益出しクロスという取引を行っていたんですね。 益出しクロスといい...全文を見る | ||
○階委員 そうすると、公的資金、先ほど申し上げたとおり三十八・五兆使われているわけですけれども、その点についてはやむを得なかったという御認識でよろしいですか。 | ||
○階委員 淡々と言うことはできないということなんですが、何かやはり、当時金融当局にあった人としては、極めて第三者的なことを言われているのかなという感じがします。私は当時、破綻した長銀にいた当事者として、私なんか一介の社員でございましたけれども、やはり非常に責任を感じておりますし、...全文を見る | ||
○階委員 それで、その三カ年の計画のさらにこれを具体化したものが各年度の計画ということで、資料の二枚目以降につけておりますけれども、この平成十九年の預金保険機構業務方針というものについて、その達成状況はどうなっているかということと、まだ今手元にありませんけれども、それを踏まえて平...全文を見る | ||
○階委員 今、紙を見られて業務方針というのを説明されました。私、民間の企業にいたものですから、企業のトップたる者は、こういう経営方針とかを説明する場合は大体紙を見ないで言うのが常識なんですね。じゃないと株主から見放されてしまいます。紙を見ないで言えないのでしょうか。 | ||
○階委員 資料の二枚目の右側に書いています平成十九年度の業務方針の一の3というところで、名寄せデータの精度の維持向上を図るためのいろいろな方策が書かれています。この名寄せの話ですけれども、毎年毎年金融機関に検査をして、この名寄せのシステムがちゃんとなっているかということをやってい...全文を見る | ||
○階委員 それから、一枚めくっていただいて、この資料三枚目の左上の部分、2というところで「破綻金融機関等から取得、保有する債権、株式等の管理・処分については、的確な対処方針の下、国民負担最小化等の観点から、所要の業務を適切かつ効率的に行う。」という記載がございます。 それで、...全文を見る | ||
○階委員 この点について、副大臣の方からも、保有株式等の管理、処分のあり方について御見解をお聞かせ願えますか。 | ||
○階委員 次に、資料五の左側の上から二つ目の表を見ていただきますと、残余の資産というところに二・二兆円と書かれてあります。先ほど挙げたように、保有株式の簿価が大体一・六兆円なので、残り〇・六兆というのが貸出債権、しかもその〇・六兆のうち、償却、引き当てが括弧書きで〇・四兆円あると...全文を見る | ||
○階委員 今私の言ったとおりでいいということでしたら、二・二兆円の残余の資産というところで、今現在換価した場合、実際に回収可能なのは、先ほど言ったように株は含み損になっていますから、今、時価でいうと一・一兆ぐらいしかありません。それと、残り〇・六兆の貸出債権も不良債権ですので、〇...全文を見る | ||
○階委員 数字のことをいろいろ細かく申し上げて恐縮なんですが、私はこの問題は本当に責任を感じておりますので、国民負担をなるべく少なくしたいがためにちゃんと数字は精査したいという趣旨ですので、もう少しおつき合いください。 それで、もう一つ、資料三というところを見てほしいんです。...全文を見る | ||
○階委員 その一つの案として、今の別紙の右側に書いておりますけれども、先ほど佐々木先生からも御指摘があった議決権の部分であります。新生銀行は先ほどもありましたとおり二四%近く、それ以外にも、りそなホールディングスは七〇・八%とか、あと豊和銀行、九州親和銀行、それぞれ大株主でありま...全文を見る | ||
○階委員 副大臣にお聞きしたいんですが、金融機関を監督するお立場から見て、一方で株主価値を極大化したいというニーズがあります。一方で、そういった金融機関を監督し、場合によっては不利益な処分も与えなくちゃいけない。そういうことで、非常に利益相反的な立場といいますか、潜在的にはそうい...全文を見る | ||
○階委員 そういったことを踏まえて、五番目の表にまた戻ってほしいんです。五番目の左側の表の上から三つ目、金融システム安定化等のための資本増強として十二・四兆円投入されました。既に回収されていたのが十・二兆円あります。今私が数字を挙げて説明したのは、残余の株式等三・五兆円という部分...全文を見る | ||
○階委員 ありがとうございます。 それで、最後に残った、その他という部分、五・九兆円使われているわけですけれども、この回収が四・八兆あって、残りの部分は、残余の資産〇・五兆円とありますが、全部償却、引き当て済みですので、この残余の資産からはほとんど回収は見込めない。さらに、損...全文を見る | ||
○階委員 そういうことで、今のところは、では〇・一兆ぐらいは回収を見込めるということなので、回収額は四・九と見積もって、一・〇ぐらい損が出るというふうにしましょう。そうすると、これは下三つの表を合わせると、資産買い取りでプラス一兆、資本増強のところでプラス一・四兆、最後のその他で...全文を見る | ||
○階委員 そこで、理事長の業績を数字でどう評価するという話になるんですが、結局この十・四兆を九兆に減らした、一・四兆円浮かせたというところが評価の基準になるような感じがします、前任者の部分もあるかもしれないですけれども。 そういうことで見てみますと、今回、理事長の任命理由、再...全文を見る | ||
○階委員 これまで破綻金融機関の問題をいろいろお話ししてきましたけれども、資料の七というところを見ていただきたいんですが、これは住専勘定の二次損失という資料でございます。 これも、今度、整理回収機構が五月三十日の決算に当たって決算説明資料の中に入っていたものでございますけれど...全文を見る | ||
○階委員 済みません、結論として、三千七百六十三億というのは、もし今現在この住専勘定をクローズするとすれば公的資金の負担になるということでよろしいですか。 | ||
○階委員 非常に説明がまずいなと思います。 このグレーの分というのは、おっしゃった助成金の運用益のこととかあるいは簿価超回収分とか、既にそういうものを勘案して残った部分でございますので、そういうものを勘案した上で三千二百五十二億というのが今の段階で確定しているということ、さら...全文を見る | ||
○階委員 最後になりますけれども、資料の四を見ていただきたいと思います。 ここに民事責任追及状況ということが載っていまして、この中で上の行に、破綻金融機関の経営者責任の追及で百十八件、請求金額トータルで千百五十八億といったような数字があります。その他もろもろ含めて、百二十四件...全文を見る | ||
○階委員 私の個人的な感想なんですけれども、私のいた長銀もそうだったんですけれども、破綻の原因をつくったわけでもない、たまたま九回裏、十対ゼロで負けていた試合で登板したピッチャーが多額の責任追及をされて、そして家屋敷を失って、御高齢の方が寂しい思いをしているというようなこともござ...全文を見る | ||
10月29日 | 第170回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 議事録を見る | ○階委員 民主党の階猛でございます。 きょうは、金融機能強化法、金融機関に公的資金を入れるというお話でして、実は私も、十年前、長銀の破綻というのを経験して、公的資金を入れることの重みは重々承知しているつもりでございますけれども、それゆえに、この法案についてはしっかりと審議をし...全文を見る |
○階委員 要は、自己資本比率と経営責任は必ずしも直結しないということでよろしいですね。自己資本比率と経営責任は直結しないということです。(中川国務大臣「必ずしもですよ」と呼ぶ)了解です。 それで、経営責任という言葉について確認したいんですけれども、経営責任というのは、代表取締...全文を見る | ||
○階委員 あの前回の強化法では、そこら辺はたしか、公的資金注入と引きかえに経営責任を問われる場合というのは代表取締役の退任というのを意味していたと思うんですが、違いましたでしょうか。局長の方からで結構なんで、教えていただけますか。 | ||
○階委員 そうすると、大臣の御答弁によると、ちょっと経営責任の意味が今回は違うということになりますけれども、それで結構ですか。 | ||
○階委員 そうすると、従来の金融機能強化法とは大きく違うのは、そもそもその経営責任がどのような場合に問われるのかというところも違いますし、また、問われる場合の経営責任の内容も違うということで、非常にあいまい、グレーなわけですよね。私が思いますに、その辺がはっきりしなければ、事前に...全文を見る | ||
○階委員 もとよりあってはならないことを制度的にどういうふうに担保するかということで、今までのように、ちゃんと明確かつ客観的な基準で、どういう場合に経営責任を問うか、問う場合には代表取締役退任だというふうにその経営責任の内容もはっきりさせておく方が、かえって申請をする側としては、...全文を見る | ||
○階委員 このお渡しした資料の右下に番号を振っていますけれども、その六ページ目をごらんになっていただきたいんです。早期健全化措置、先ほど松野議員のお話にも出ていた十年前の早期健全化法の基準なんですけれども、これを見ていただくと、経営者がやめなくてはいけないのは、国際基準であれば四...全文を見る | ||
○階委員 その方向の方が、多分注入に前向きになれるんだろうと思います。 それで、話はかわりますけれども、新銀行東京の問題です。 先般来、テレビの討論番組なんかでも、新銀行東京にこの法律で公的資金の注入ができるのかどうかという議論がなされているわけですけれども、これは、法律...全文を見る | ||
○階委員 今、制度上はできるということなんですけれども、実際に新銀行東京に適用できるかどうかというところをちょっと考えてみたいんです。 このお渡ししている資料の一番最後に「新銀行東京の概要」という資料がございます。それで、今再建計画が走っているところです。一番最後の資料の一番...全文を見る | ||
○階委員 そもそも論として新銀行東京についてちょっと見てみますと、今まで自力では経営が成り立たない状況で、追加で株主である東京都が出資して、何とか自己資本比率は維持してきた。また、週刊誌などでもいろいろ報道されていますけれども、また、きのうも行員が逮捕されたという記事も出ていまし...全文を見る | ||
○階委員 その結果、銀行法の目的にそぐわないような、つまり、業務の健全かつ適切な運営を期することはできないということであれば、厳正な処分、場合によっては免許取り消しということもあり得るという理解でよろしいですか。 | ||
○階委員 新銀行東京の健全性に関してなんですが、口ききということが盛んに行われていたという報道があるわけですけれども、その口ききの実態について金融庁としてはどのような検証を行っているのでしょうか。 | ||
○階委員 口ききされる中には、大株主である東京都の関係者の名前もあるやに仄聞しております。また、政治家の名前も出ていたりしておりますけれども、そういう口ききというものはコンプライアンス上問題であるという認識は持っているということでよろしいですか。 | ||
○階委員 金融庁としてしっかり検査をしている中で、それでは、口ききの実態に関して何か情報公開をするとか、そういうお考えというのはないですか。 | ||
○階委員 口ききの中には大株主が絡んでいるという報道もありますけれども、一般論で結構なんですが、大株主が株を持っている銀行の融資案件を紹介したりするということについては、コンプライアンス上どういう問題がありますか。 | ||
○階委員 それは、株主であるかどうかは関係ないということですか。その株主であるから責任が加重されるということは金融庁としては特に考えていないということですか。 | ||
○階委員 今、大株主かどうかということにこだわったのは、銀行法上なんですけれども、五十二条の十四という条文に、国や地方公共団体以外なんですけれども、そういう公共団体以外の、五〇%を超える議決権割合を持っている株主に対しては、金融庁は銀行の経営の健全性を確保する観点から業務改善命令...全文を見る | ||
○階委員 規定から除外されているとしても、経営をコントロールできる立場には違いないわけで、経営をコントロールしている以上、新銀行東京の経営の失敗に対しては、東京都、とりわけ、トップである石原都知事に責任はあると思うんですけれども、そこはどうお考えになりますか。大臣、どう思われます...全文を見る | ||
○階委員 ここも一般論で結構なんですが、五〇%超株主という経営をコントロールできる立場にある者は、やはり株を持っている銀行に対して何らかの責任を負うと思うんですけれども、そこはどうお考えになりますか。 | ||
○階委員 ということは、仮に新銀行東京に経営の失敗があれば、銀行法の目的にもとるような経営があれば、大株主は当然責任を負うということになりますですよね。 | ||
○階委員 この問題というのは非常に重要だと考えていて、そもそも、こういう銀行が今も存在し続けているのが銀行法の目的に照らしていいのかどうかというのを当局としては厳しくチェックしなくてはいけないというのが一つと、それで、これを実質的に追加出資という形で支えている東京都、この東京都の...全文を見る | ||
○階委員 それでは、ちょっと話題をかえまして、今度の資本注入が果たして中小企業金融の円滑化に結びつくのかどうかというのは、先ほどから議論になっているところですけれども、お渡ししている資料の七と書いてあるところをごらんになっていただきたいんです、下から三枚目ぐらいですか。今般、九月...全文を見る | ||
○階委員 おっしゃるとおりで、このお金は、経営が危ないから入れるんじゃない、貸し出しをふやすために入れるんだ、そこを明確にしたいというところがまずあると思います。 それと、最初は貸し出しをふやすため入れたお金でも、その後のいろいろな状況の変化、また、株式の相場が下がったとか、...全文を見る | ||
○階委員 そういうやり方で風評リスクが生じないとかあるいはちゃんと貸し出しに回っている、そういうことが現に実現できればいいんですけれども、実際のところは、これまでも別な先生もおっしゃっていましたけれども、貸し出しに必ずしも回っていない、貸し出しが必ずしもふえていないということもあ...全文を見る | ||
○階委員 端的に言うと、自己資本比率規制というのは、銀行の経営の健全性を維持する上で役に立っていると考えるのか、それとも、かえって簿外取引をふやすことにつながって、むしろ金融危機の種をまいている、そういうことにつながっているんじゃないか、自己資本規制があることによって健全性を害し...全文を見る | ||
○階委員 自己資本規制というのは、かなりいろいろな影響を呼んでいる、多分、金融危機にも影響していると思っているんです、私の考えですけれども。ですからここは、各国そうなっているからということじゃなくて、ゼロベースで基本的なところから考えてもいいんじゃないかということで、私の問題意識...全文を見る | ||
○階委員 済みません、最後の質問ですけれども…… | ||
○階委員 はい。 含み損になっている状況で、普通の投資家であれば損切りをするんだと思いますけれども、外為特会という性質上、こういう場面ではドルをさらに買い増さなくちゃいけない、ドル買い介入をして円高を防がなくちゃいけないということなんですけれども、そういう外為特会に課せられた...全文を見る | ||
○階委員 時間が参りましたので終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。 〔山本(明)委員長代理退席、委員長着席〕 | ||
11月05日 | 第170回国会 衆議院 財務金融委員会 第5号 議事録を見る | ○階委員 民主党の階猛でございます。本日は、首相に質問の機会を与えていただきまして、ありがとうございます。 私もちょっと、きょうは歴史的な日ということで、アメリカ大統領選挙について端的に聞きたいんですけれども、アメリカのように二大政党で、それぞれのリーダーとなるべき人が主張を...全文を見る |
○階委員 その二大政党制で主張をぶつけ合う選挙をやりたくなったのか、それとも、民主党がアメリカでも政権をとったということで逆に選挙をしたくなくなったのか、この辺について率直な感想をお聞かせ願えますか。 | ||
○階委員 選挙の話をしているので、党首討論じゃないということを申し上げたいと思います。 次に、今回、追加景気対策にはなぜか生活対策という名前をつけておりますけれども、この「「生活対策」について」というものについて、ちょっとお聞きしたいんです。 二ページ目の(四)というとこ...全文を見る | ||
○階委員 一過性のものではないというお話で、経済の体質を転換しようという御趣旨なんでしょうけれども、そういったことは、そもそも追加景気対策で言うまでもなくて、所信表明演説のときに言うべきことじゃないでしょうか。なぜ、当初から首相の基本方針として言わなかったのでしょうか。この期に及...全文を見る | ||
○階委員 この問題についてはこれから法案がいろいろ出てくるでしょうから、またそういう場でも議論させていただきたいと思います。 今回の公的資金の問題について、お話を移らせていただきます。 私も十年前、先ほど首相もおっしゃられた長銀ですね、あそこにおりました。それで、公的資金...全文を見る | ||
○階委員 首相に聞きたかったんですけれども、ちょっと時間がないので次に移ります。 要するに、自己責任の大原則というのがあるということはお認めになっていると思うんです。ただし、自己責任を問おうとしても問えない場合がある、これが大きな問題なんだと思うんです。 金融ビッグバンに...全文を見る | ||
○階委員 済みません、ちょっとはっきりしませんで。 要は、今までは自由の方だけに余りにもウエートが置かれ過ぎていたのではないか。日本も含めて、金融ビッグバンですから世界標準だと思います。日本も含めて、金融の世界が自由にのみ偏重してきた。 そういう中で、自由で、かつそれに伴...全文を見る | ||
○階委員 要するに、今の規制のあり方でいいのかどうか。自由だけを追求して、その結果、経営に失敗したときは自分では責任をとれなくなって、そして公的資金のお世話になる、社会に迷惑をかける、そこを見直さなくてはいけないのではないか、今までの規制は余りにも自由に傾き過ぎていたのではないか...全文を見る | ||
○階委員 私が長銀で感じたことを言いますと、やはり金融というのは特殊な業界なんです。いざとなったときに、自分だけの問題じゃないんです。破綻したときに、社会全体、経済全体に迷惑をかける。 となってくると、やはり規制のあり方というものも余り、自由でいいよ、そういうことではない。や...全文を見る | ||
○階委員 確かに、その十年前の教訓で、私も含め日本の金融機関、いろいろ学んでいます。それは確かなんですけれども、やはり今回のようなことが何年か置きに繰り返されるわけですね。金融危機が実体経済を振り回してしまう、しっぽが胴体を振り回すというような表現を使ったりもしますけれども、そう...全文を見る | ||
○階委員 影響されていないというお話ですけれども、今回仮に利下げを見送ったとした場合、マーケットは大混乱ですよ。こういうことを今回の報道というのは招きかねなかったということです。こういう報道のあり方について、これでいいんでしょうか。報道の自由ということで問題ないんでしょうか。御見...全文を見る | ||
○階委員 質問をかえます。 特別会計等々のリスク管理について伺いたいんですけれども、今回の定額給付金の財源としては財投特別会計の金利変動準備金を充てるというふうに聞いております。その結果、充当された後、二兆円でしたでしょうか、二兆円をその準備金から充てた後、残った準備金という...全文を見る | ||
○階委員 それから、きょうは厚労省と金融庁の局長にもおいでいただいているんですが、公的年金の積立金の含み損益の状況、直近の数字、お願いします。それと、あと金融庁の方には政府保有株式の含み損益の状況、時間がないので続いてお願いします。 | ||
○階委員 先日は、質疑のときに、たしか一ドル九十五円のときでしたけれども、外為特会の含み損が二十四兆円あるというふうに伺いました。積立金を差し引いても四兆円マイナスです。外為特会の資産規模というのは日本円に直すと百兆円程度で、大体メガバンク一行分ぐらいなんですよね。銀行であれば即...全文を見る | ||
○階委員 我々はふだん、予算という単年度の数字しか見ておりませんけれども、やはりバランスシートもこれからちゃんと見ていかないと、財政再建するに当たっては本当にそれは大事なことなんだと思います。ぜひそのリスク管理ということを、金融機関だけではなく、まずはみずから襟を正すということで...全文を見る | ||
12月12日 | 第170回国会 衆議院 本会議 第15号 議事録を見る | ○階猛君 民主党の階猛です。 私は、民主党・無所属クラブを代表し、本回付案に対し、賛成の立場から討論を行います。(拍手) 本回付案は、さきに本院で可決された本法案を二点修正しています。以下、その内容と賛成の理由を申し上げます。 第一に、本回付案は、金融機能強化法第一条...全文を見る |
○階猛君(続) そのような方たちが希望を持ち続けられるよう、民主党は雇用のセーフティーネットをしっかりと充実させていくことをお誓い申し上げ、私の討論を終わります。 ありがとうございました。(拍手) |