清水忠史

しみずただし

比例代表(近畿)選出
日本共産党
当選回数2回

清水忠史の2015年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月10日第189回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第1号
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○清水分科員 日本共産党の清水忠史でございます。  実は私、大阪市会議員をしているときに、全国の年金病院、社会保険病院を公的存続させるという運動に携わっておりまして、そのときの院内集会で、塩崎大臣が当時、存続のために力強く頑張るという発言をしていただいて、そのことを非常に印象深...全文を見る
○清水分科員 つまり、財源措置だとか実施機関の問題、いろいろありますけれども、生活保護の中身については、理念や規定に基づいて、逸脱しないように、いずれも国の責任においてその適正な運用が確保される必要があるということだと思います。  そこでお伺いしますけれども、昨年十二月に大阪市...全文を見る
○清水分科員 ただいま、例えば受給者の家計管理だとかあるいは生活の支援ということがありましたけれども、そもそも厚生労働省として、生活保護世帯にプリペイドカードを利用してもらうことで大阪市の言うような高齢者世帯の金銭管理、生活支援、こういうものに役立つという知見はお持ちですか。検証...全文を見る
○清水分科員 モデル事業の推移を見守るということでは、ちょっと私、済まされないと思うんですね。  金銭管理だとか生活支援というのであれば、領収書だとかあるいは家計簿というのを利用すれば十分できるというふうに思うんだけれども、なぜプリペイドカードを導入する必要があるのか。  資...全文を見る
○清水分科員 発表直後からマスコミでも大問題になっていまして、プリペイドカード導入の目的、それからその効果、これを疑問視する声がたくさんありまして、貧困問題に取り組む市民団体、それから生活困難を抱える方々の支援活動を行っているグループ、また福祉事務所のケースワーカーたちからも批判...全文を見る
○清水分科員 ありがとうございます。  そうしたら、さらにお尋ねしますが、プリペイドカードで生活保護費を支給するというのは、この金銭給付に当たるんでしょうか。当たるか当たらないかだけお答えください。
○清水分科員 例外的に、金銭給付が適当でないときとか、あるいはその他の目的のためにという場合は現物給付ということも書いてあるんですが、そうしたら、このプリペイドカードは現物給付に当たるんでしょうか。教えてください。
○清水分科員 現物給付に当たるという重大な答弁が今ありましたので非常に驚いているんですけれども、その現物給付に当たるということの根拠、これはどこにあるんですか。  先ほど申されたように、このことによって目的を達成することができない、あるいは適当でない、そういう要件になぜこのプリ...全文を見る
○清水分科員 資料の二と三をごらんいただきたいというふうに思います。  これは、資料二の方は日弁連の会長声明であります。それで、本文六行目には、「生活保護法三十一条一項に反し、違法」と声明で出されておりまして、続く三ページの大阪弁護士会の会長声明におきましても、十三行目に、「生...全文を見る
○清水分科員 では、聞き方をちょっと変えたいと思います。  自己決定、自由購入の原則についてお伺いいたします。  今回のモデル事業は、そのプリペイドカードはVISA加盟店のみ使用可能。一番最初にお配りした一枚目の資料に書いてあります、事業概要説明に。全ての商店で使えるわけでは...全文を見る
○清水分科員 自由決定、自己決定、自由購入の意思、そのとおりだ、何に使おうが自由だと今おっしゃった。そう言うけれども、プリペイドカードでは、限られた店舗しか使えないじゃないですか。違いますか。限られた商品しか買えないんじゃないですか。  これは結局、生活保護受給者の保護費の使い...全文を見る
○清水分科員 今、承諾者のみというふうに大臣はお答えされたんですけれども、大阪市の橋下徹市長は、昨年十二月二十六日の記者会見でこう述べているんですよ。生活保護制度全体の適正支給、受給者の支出の適正化のために、管理する、記録するのは当たり前。さらに、希望者だけじゃなくて、本来的には...全文を見る
○清水分科員 とんでもない詭弁ですよ。資産や収入を保護決定のときに調べるというのは私知っていますよ、大阪市議もやっていたんだから。しかし、受給者が、どこの店で何を買ったまで、本人の同意なしにプライバシーにまで立ち入って、当局が閲覧、管理、記録することが許されるんですかということを...全文を見る
○清水分科員 繰り返し申し上げますけれども、家計管理というんだったら、プリペイドカードを持たさなくても、ケースワーカーの方が寄り添って、領収書だとかあるいは家計簿だとか、そういうことで支援していったらいいわけですよ。先ほども確認しましたでしょう、プリペイドカードというのは全てのお...全文を見る
○清水分科員 何か靴の裏から足をかいているような答弁で、そんなことで本当にこういう現状を是正することができるのかと言わざるを得ません。  私、最後に、塩崎大臣に、この質疑、やりとりを聞いていただいて、事の重要性に鑑みてお答えいただきたいと思うんですね。  このモデル事業の募集...全文を見る
○清水分科員 時間が来ましたので終わりますが、たった五世帯の募集ではモデル事業どころではないというふうに思います。  私もキャッシュカードは持っていますよ。しかし、自己決定権を阻害するようなプリペイドカードの導入は、国としてやめるよう強く指導することを求めて、質問を終わります。...全文を見る
03月12日第189回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史です。  私は、一昨日、三月十日の予算委員会第五分科会厚生労働所管の質疑におきまして、大阪市がモデル事業として始めようとしている生活保護費のプリペイドカード支給問題を取り上げさせていただきました。  これは、生活保護費の一部、今回三万円なんです...全文を見る
○清水委員 さらに言いますと、これは私だけの問題ではなくて、制度の根幹にかかわる法根拠の問題なんですね。ですから、大阪市民やこの問題に関心を寄せている全ての方々が重大な問題だと捉えているというふうに思うんです。  それで、資料の三番を見ていただきたいんですね。これは当初から、私...全文を見る
○清水委員 真摯におわびをし、そして、持ち帰ってその資料についてはしっかりと出す、そういう努力を表明されたというふうに私は思いますので、これ以上は申し上げませんけれども、要するに、これは塩崎大臣自身の答弁にも実は混乱をもたらしておりまして、資料に添付しておりますけれども、承諾があ...全文を見る
○清水委員 今、大阪には二千二百三十者にモニタリング調査を行ったというふうに御答弁がございました。しかし、回収率、回収数についてはまだ把握をされていないということなんですね。  大体この間の集計調査が二五%ぐらいで推移しておりますので、仮に当てはめるとすれば、二千数百者のうち、...全文を見る
○清水委員 転嫁対策を強化することが必ずしも小規模事業所の成長につながるわけではないし、今大臣非常に重要な御答弁をされたのは、必ずしもうまくいっているところばかりではない、そういう現状をお認めになったというところは大きいというふうに思います。  それで、よく聞きますと、経産省で...全文を見る
○清水委員 結局、本当はもっと採択すべきなんだが、予算が乏しい。二〇一五年度でいうと若干ふえますけれども、とても申し込んだ全ての方々に補助金を出すほどの予算がないというのが実態だというふうに思いますし、大阪府の商工連合会からも、もっと採択率を上げてほしいという声が出されております...全文を見る
○清水委員 二年で三十一円ということなんですけれども、二〇二〇年までに仮に千円にしようと思えば、あと六年余りで二百二十円引き上げなければならないということなんですね。  経済成長を前提とするというふうにおっしゃるんですが、私は逆だと思うんですね。むしろ賃上げを図ることによって、...全文を見る
○清水委員 一言だけ。社会保険料の事業主負担の軽減を求めて、終わります。ありがとうございました。
03月20日第189回国会 衆議院 法務委員会 第2号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。上川大臣の所信に対する質疑をさせていただきたいと思います。  私は、法曹養成制度に係る部分で、司法修習生の経済的な問題について大臣の考えをただしたいと思います。  給費制から貸与制に移行してから四年目になります。この間、司法修習生...全文を見る
○清水委員 職務の重要性に鑑み、また、専念することが大切というお話がありました。  私たち日本共産党はこの給費を貸与に変える裁判所法の改正に反対いたしましたが、もともと六十年以上もの間ずっと給費制だったものが貸与に変わったんです。なぜ変わったのか、当時の理由について教えていただ...全文を見る
○清水委員 今、司法修習生の大幅な増加に対応する必要というふうに言われましたけれども、司法修習生のこの間の数の推移はどうなっているでしょうか。
○清水委員 つまり、当初、年間合格者数を三千人目標というふうにしていたわけですよね。そもそもこの三千人目標とした閣議決定そのものも、既に撤回していると聞いております。  ここで大臣にお伺いしたいんですけれども、司法修習生が大幅に増加するんだという一つの理由については、この前提が...全文を見る
○清水委員 今大臣も認められまして、三千人どころか年々減ってきている傾向にあるということは確認できていると思います。  もう一つ理由として言われましたのが、公務に従事しない者に国が給与を支給するのは異例、このことで国民の理解が得られるのかという理由がありましたけれども、司法修習...全文を見る
○清水委員 非常に長い身分ですね。最初の公務員でないというところはわかったんですが、その後いろいろ理由をおっしゃいましたけれども、最終的に、修習に専念する義務を負う、これが司法修習生の身分だということを言われたと思うんです。  それでは、司法修習における専念義務というのは一体ど...全文を見る
○清水委員 私、司法修習生に配られるハンドブックというのを一読させていただきました。これを読みますと、司法修習生における専念義務とは、全力で専念する、これがポイントだと思うんですね。実際の法曹と同様の義務を負うということなんです。  例えば、専念義務の中には、守秘義務、秘密保持...全文を見る
○清水委員 判断が難しいというのはおかしいですね。  裁判所のホームページに何と書いてありますか。読み上げます。「司法修習生は、国家公務員ではありませんが、これに準じた身分にあるものとして取り扱われ、兼業・兼職が禁止され、修習に専念する義務(修習専念義務)や守秘義務などを負うこ...全文を見る
○清水委員 なかなか慎重にお答えになられましたけれども、裁判所のホームページにも「準じた身分」というふうになっておりますし、今大臣自身がおっしゃったように、そうした義務が国によって課せられているということですから、この身分については共通の認識にしておく必要があると思います。最初の...全文を見る
○清水委員 さまざまな議論の中でというふうにおっしゃいました。  例えば、法曹制度改革でいいますと、法科大学院がどんどん定員割れをしているという問題もありますし、予備試験のあり方につきましても、本当に当初目的としたものにかなっているのかどうかという検証は必要だと思いますよ。同時...全文を見る
○清水委員 私は、それでは責任を果たせないと思うんですよ。実際に貸与金が返金できるかどうかというところを見ないと何とも言えないと。では、その間ずっとこの貸与制は続くわけなんですよね。六十七期の声がこういう声として上がっている。先ほど見ていただきましたように、パブリックコメント、圧...全文を見る
○清水委員 終わります。
04月07日第189回国会 衆議院 法務委員会 第5号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史です。  私は、裁判における速記録の重要性と裁判所速記官の果たしている意義と役割について、最高裁判所にお尋ねをいたします。また、裁判所の定員にも係ることでございますので、後ほど上川陽子法務大臣にも御所見をお伺いしたいと思います。どうぞよろしくお願...全文を見る
○清水委員 そのとおりですね。速記録というものは、正確性、迅速性、客観性、一覧性というものを備え、真に公正な裁判を担保する上で重要な意義を持つものであるとも言われております。  だからこそ、裁判所速記官の養成再開を求める声が大きく広がっておりまして、養成停止が決められて以降も、...全文を見る
○清水委員 非常に簡潔な答弁、ありがとうございます。  養成を停止した根拠と現状との整合性を検証させていただきたいと思うんですね。  今、御答弁の中で、増大する逐語録需要に応えられない、これに応えていく必要があるというふうにおっしゃったんですが、九七年当時、具体的にどれだけ逐...全文を見る
○清水委員 今、録音反訳時間についてお答えされたんですが、同時に、逐語録というのは速記官も作成するわけですから、そのトータルで数字を言っていただいた方がより検証できるのかなというふうに思いました。  また、速記官のかわりに、録音反訳、業者にDVDを渡してそれを文字に打ち直し、そ...全文を見る
○清水委員 そういうふうに、実用化されるようにはなっていないという答弁でした。  私は、録音反訳と音声文字化ソフトを混同してはおりません。なぜこの新聞記事を出したかということは、次の質問につながるんですね。  続けて、当時の衆議院法務委員会でこのようにも述べておられます。 ...全文を見る
○清水委員 はっきりしたというふうに思うんですね。もともと速記官の養成を停止するときの根拠の一つに、録音反訳そして音声文字化ソフトの拡大ということが言われていたわけですから、いずれもこれは並行してやっているわけですし、それぞれ問題が起こっている、ここははっきりしたと思います。 ...全文を見る
○清水委員 これからも尊重していくということで、よろしくお願いいたします。  それでは、改めてお尋ねするんですが、裁判所の速記官の皆さんが今最も不安に思っていることは何か御存じですか。
○清水委員 よく意見交換されているだけあって、不安についてはしっかりと認識されているということで、私、安心をいたしました。  それで、今おっしゃった新型の電子速記タイプライター、これは、先ほども言いましたように、速記官の皆さんが自費でアメリカから個人輸入しているので、四十万円か...全文を見る
○清水委員 すごい金額ですね。五十三億円ものIT予算。  ちなみに、このIT予算というのはどういうものに使われているんでしょうか。わかる範囲でお答えいただけますか。
○清水委員 ありがとうございます。  聞くところによると、テレビ電話の費用も含まれていると。つまり、札幌、北海道などの遠隔地の裁判所と東京の裁判所とをテレビ電話でつないで証人尋問をやると。すごいハイテクだな、ITだなというふうに思いました。  ちなみに、お伺いしたいんですけれ...全文を見る
○清水委員 恐らくウィンドウズ95のままではないと思うんですよね。それは、98とかウィンドウズMeとかウィンドウズ7とか、だんだんバージョンアップしてきていると思うんですよね。  私、改めて訴えたいんですけれども、裁判所速記官の皆さんには、まだ古いものが使える、在庫がたくさんあ...全文を見る
○清水委員 上川大臣にその重責をしっかりと御理解いただけたようで、本当にうれしく思います。  私がうれしいのではなくて、今、いろいろな不安を感じながら法廷に入り、尋問を速記で起こし、公正な裁判のために頑張っておられる速記官の方々が、何よりも今の大臣のお言葉で、一層誇りを持って、...全文を見る
04月15日第189回国会 衆議院 法務委員会 第7号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について質問をいたします。  この法律案では、民事訴訟事件及び家庭事件の適正かつ迅速な処理を図るため、判事の定員を三十二人、書記官の定員を三十九人、事務官の定員を一人増加する内容になってい...全文を見る
○清水委員 まさしく、司法権というものは、独立して自主性を保つというところにあるというふうに思います。  内閣人事局にお尋ねしたいと思います。  これまで総務省が所管しておりました合理化計画なるものが内閣人事局に移管されました。今年度から五年計画で、各府省の定員を毎年二%、合...全文を見る
○清水委員 これまでの総務省の合理化計画と少し違うのは、いわゆる省内での定員の再配置というところにあるのかなというふうに思います。全体をふやすことなく、いわゆるやりくりをする中で新しい行政需要に応えるというようなものだと思っております。  そこで、資料一をごらんいただきたいと思...全文を見る
○清水委員 あわせて、同様の文書を最高裁判所は受け取りましたね。同じ内容のものを受け取ったかどうか、端的にお答えください。お願いします。
○清水委員 私、これを見て少し驚きましたのは、先ほども、司法権の独立、自主性を保つという大臣の認識がありました。行政府である内閣人事局が、最高裁判所の所管である定員や人件費について、削減せよと。  これは、協力を求めるというのは司法権の独立を侵すものではないかというふうに私は思...全文を見る
○清水委員 これは、資料を見ていただいたらわかりますように、「御協力願いたく」というふうになっているんですよね。まさしく、定員だとかあるいは総人件費については、また必要な人員をどう配置するかということについては、最高裁判所のみに付されている権限だというふうに思うんですが、これは、...全文を見る
○清水委員 その物言いでは、まさしく司法権の独立性というのは守られるのかなというふうに疑わざるを得ません。政府がどんどん減らせと言えば、それに応えて協力をするということで、必要な司法を確立できるんでしょうか。  また、この定員合理化計画、内閣人事局に移管したものですが、いわゆる...全文を見る
○清水委員 随分欠員が多いですね。大変多くの欠員が出ております。業務に必要だからということで財務省にも概算要求されているというふうに思うんですが、これだけの欠員があって、合理化計画に協力するゆとりなど全くないというふうに私は思うんですね。職員が不足しているなら、やはりさらに補充を...全文を見る
○清水委員 資料三をごらんください。  今言われた数字なんですが、その内訳でとりわけ精神疾患が多くなっております。  二〇一三年十一月二十六日の参議院法務委員会で、我が党の仁比聡平議員が、書記官のメンタルヘルスによる休職率が二〇一一年度には千人に六十五人の割合になり、教員の千...全文を見る
○清水委員 今、ちょっと答弁の中で、家裁調査官がふえているという御答弁があるんですね。私、最高裁からいただいた資料で、二〇〇五年度には千五百七十七人だったものが二〇一四年度には千五百七十四人、三人減っていると思うんですが、今答弁された数字はそれ以前のものじゃないですか。
○清水委員 現場の職員は減っているじゃないですか。今言われたような答弁で、では、メンタルヘルスの問題がなくなるんですか。そうじゃないというふうに思いますよ。  結局、最高裁が技能労務職員をずっと減らしているというふうに今おっしゃったんですが、その職員の中には、例えば公用車の運転...全文を見る
○清水委員 結局、定員のやりくりをする、技能労務職員や速記官の数を減らし、その分を判事や書記官に振りかえるというやり方は、いつかほころびが生じます。必ず限界がやってきます。  外注化といいましても、家裁調査官まで外注化するなんということはできないわけですから、私は、繰り返し申し...全文を見る
○清水委員 私、最高裁からいただいた資料がありますので、申し上げます。間違っていたら訂正してください。  二〇〇九年が千五百八十八人、二〇一〇年が千五百八十七人、二〇一一年が千五百八十五人、二〇一二年が千五百八十四人、二〇一三年が千五百八十三人、そして二〇一四年が千五百七十四人...全文を見る
○清水委員 つまり、家裁調査官はふえていないということなんですね。  確かに少年事件は減っている。しかし、これまで議論がありましたように、成年後見事件が激増しているわけなんです。家裁調査官の仕事というのは、話の聞き取りというのが多い。成年後見人の指導、例えば使い込みがないかなど...全文を見る
○清水委員 なぜ、最高裁判所だけに増員したんでしょうか。
○清水委員 司法を担う裁判所に本省という概念が果たしてかみ合うのかどうかということもありますが、先ほど、国家公務員の女性活躍とワーク・ライフ・バランスの推進のためと。最高裁の中で年間の産休や育休の取得状況を計算すれば、事務官を最高裁に一名配置するということだと思うんですよね。 ...全文を見る
○清水委員 女性が働いているのは最高裁だけではありませんから、下級裁で女性がたくさん働いているわけですよね。  例えば、家庭裁判所で働く調査官の男女比率というのはどうなっていますか。
○清水委員 半数が女性なんですよね。  育児休業取得率、取得者数というのを見ましても、二〇一四年度でいいますと六十七名の女性が育児休業を取得しているんですね。ここには、OBとかOG、あるいは全く配置しないというような形でやってきているんですが、私は、家裁調査官の置かれている状況...全文を見る
○清水委員 全国異動があるのは当然ですよ。そのことに同意して調査官という仕事をやっておられるんです。しかし、結婚しても、子供が生まれても永遠に夫婦同居がかなわない、ずっと夫婦別居しなさいということに同意しているわけではないんです。  先ほど、裁判官については、いわゆる異動先の希...全文を見る
○清水委員 さまざまな努力を最大限するという答弁がありましたので、しっかりお願いしたいと思います。  最後に、上川陽子法務大臣にお伺い、むしろ要望したいと思います。  質疑をお聞きいただいて、書記官や調査官の置かれている過酷な現状について少しは理解していただけたのではないかと...全文を見る
○清水委員 最後に、国民のための司法を確立し、その独立性を担保するという観点からも、行政府が最高裁判所に定員合理化計画への協力を要請するということは断じて認められません。  最高裁判所におきましても、定員合理化計画への協力を中止し、判事、書記官だけでなく、事務官、家裁調査官など...全文を見る
04月17日第189回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○清水委員 私は、日本共産党を代表して、裁判所職員定員法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  以下、理由について述べます。  本法案は、判事三十二人、書記官三十九人、事務官一人を増員することを定めています。必要な定員を増員することは当然ですが、一方で、速記官、技能...全文を見る
04月22日第189回国会 衆議院 法務委員会 第10号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  私は、裁判員の参加する刑事裁判に関する法律の一部を改正する法律案について質問いたします。  裁判員制度は、二〇〇九年五月に始まり、間もなく六年となります。本法案は、裁判員法附則第九条に基づく、制度施行から三年後の政府による見直...全文を見る
○清水委員 今大臣がおっしゃったその目的が現時点においてどの程度達成されているのか、これを検証したいと思うんです。  今、国民の司法に対する理解や支持の深まりだとか、あるいは国民的基盤を強固にしていく、このことをあらわす実績などがあればお答えいただきたいのですが、いかがでしょう...全文を見る
○清水委員 よい経験をしたと九五%以上の方が答えている。このことだけにとらわれていると真実を見誤るのではないかというふうに実は私は考えているんですね。  実は、裁判員制度に関する検討会の委員でもありました主婦連会長の山根香織委員が、第十八回の検討会でこのように発言されているんで...全文を見る
○清水委員 これはすごく大きな数字だと思うんですね。  余り参加したくない、義務であっても嫌だと答えた方が、もともと多い数字がこの五年間で七%ふえているということは、私は重大だと思うんですね。  裁判員として刑事裁判に参加したくないと考える国民は、もともと制度が始まる以前から...全文を見る
○清水委員 辞退率が六四・四%と。  これは、辞退率が低ければいいという問題じゃないと思うんですよ。無理やり首に縄をつけて引っ張り出すなんという強制するようなやり方は当然認められないわけですが、裁判員制度が始まって以降、辞退率が高まり、先ほど意識調査の中で、義務であってもやりた...全文を見る
○清水委員 私は、もっと分析をして傾向と対策ということを考えなければ、制度そのものの根幹にかかわってくる事態に陥ると思うんですね。  別の視点から聞きます。  事前辞退をせずに、事前に辞退するということを伝えずに選任手続期日当日に出席しなかった裁判員候補者の割合、言うなればド...全文を見る
○清水委員 三割近い方が当日欠席をする、ドタキャンをする。この数字についても、この制度が始まって以降、右肩上がりで上がっているわけなんですよね。たまたまこういう傾向になっているのではありません。義務であっても参加したくないという人の数がふえ、そして辞退率が高まり、期日当日、無断で...全文を見る
○清水委員 重く受けとめるというふうに答えられましたので、これは、運用上の改善はもとより、必要な法改正については今後も検討していくことが必要だということを指摘しておきたいと思います。  先ほどの新聞記事では、被害者夫婦の血だらけの遺体写真、これは俗に刺激証拠と呼ばれているらしい...全文を見る
○清水委員 資料の三をごらんください。今おっしゃられたメンタルヘルスサポート窓口利用件数でございます。  この間、五万六千人の方が裁判員等を務めておられるんですね。そのうち、これを利用された総数が二百九十四しかないんですね。それで、今おっしゃられましたけれども、カウンセリングを...全文を見る
○清水委員 カウンセリング五回の話なんですけれども、業者の話より、心的ストレスを受けた裁判員の意見を聞くべきじゃないですか。業者が五回だからといって、裁判員が引き続きカウンセリングを受けたいと申し出た場合に、医療機関を勧めて、費用は実費だと。公務災害の手続もあるから必要に応じてや...全文を見る
○清水委員 今、否定的な意見が多かったので、いわゆる公判前整理手続における証拠開示、あるいは犯罪事実の認定を行い、別途量刑の重さについて判定する手続二分論、こうしたものは適当でない、あるいはすべきではない、そういう意見が多かったということなんですけれども、この取りまとめ報告書のあ...全文を見る
○清水委員 聞いたことに答えてください。  私は賛否を聞いているんじゃないんです。何をもって多数だとか大勢だとかしたのか、その根拠を伺っているんです。聞いたことだけに答えてください。お願いします。事実確認をしているんです。
○清水委員 聞き方を変えます。  この取りまとめ報告書の二十九ページを読みますと、証拠開示、公判前整理手続について、裁判員裁判にかかわる問題なので、この検討会でもやはりしっかり議論すべきだと。例えば証拠開示をした後に新たな証拠が出てきて、弁護人の方が期日の設定についてやり直しを...全文を見る
○清水委員 十一人のうち、座長を除いて五名が、どうしてこれが数多いというふうな結論になるんですか。おかしいんじゃないですか、この報告書のまとめ方自体が。  そして、必要な検討事項を、裁判員制度が始まって、私、前段の部分でたくさん言いました、辞退率の問題、国民の意識調査の問題、そ...全文を見る
05月12日第189回国会 衆議院 法務委員会 第12号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  参考人の皆様方におかれましては、御多忙のところ、当委員会まで足をお運びいただきまして、本当にありがとうございます。  二〇〇九年に裁判員裁判が始まってから六年が経過しようとしております。私は、少し視点を変えて、国民が裁判員裁判...全文を見る
○清水委員 ありがとうございます。  長い目で見て、改善すべきはやはり改善していくということが大事だろうし、教育の場で育んでいくということや、あるいは若いころから裁判を傍聴するというのも親しむ上で必要ではないかということと、もう一つ、やはり、刑事裁判というものがどういうものなの...全文を見る
○清水委員 ありがとうございます。  裁判員裁判が始まって、これで完成ということではなく、発展途上で、長い目で見ていかなければならないし、刑事裁判全般にかかわる問題であるので、引き続き検討していくということが重要だということがよくわかりました。  江川参考人にお伺いします。 ...全文を見る
○清水委員 最後に、前田参考人にお話をお伺いして、質問を終えたいというふうに思います。  守秘義務規定についてです。  裁判員になりますと、一生涯、秘密を漏えいしてはいけないという心理的負担が課せられます。その中には、懲役をもって処罰される内容も含まれております。この間、日弁...全文を見る
○清水委員 本当はまだまだたくさんお伺いしたいこともあるんですが、時間になりましたのでこれで終わりますけれども、参考人の皆様の御意見をお聞かせいただいて、裁判員裁判の制度をよりよく改善していくために、運用面だけではなく法改正も含めて、今後もしっかりと検討していく必要性があるという...全文を見る
05月15日第189回国会 衆議院 法務委員会 第14号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  きょうも、元気にテンポよくいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。  二日間の参考人質疑を拝聴しまして、本当に、字面だけでは、マスコミの報道や、あるいは専門家の方の論文だけでは伝わらない裁判員裁判の本質といいますか...全文を見る
○清水委員 採用されなかったということなんですね。創設時に意見としては出た、議論の対象になった、しかし、今局長が言われたとおりの理由でもって採用されなかったわけです。  そのときの裁判員制度・刑事検討会の議事録を読ませていただきました。井上正仁座長が、審理に余りに長期間を要する...全文を見る
○清水委員 いろいろ言われたんですけれども、今言われたことは創設時の刑事検討会でも言われていた話です。私は、この六年間を通じて、こうした規定を設けなければならない立法事実はあるかというふうに伺ったんですよ。  確かに従事期間が百日を超えるようなものもありました。公判期日が三十回...全文を見る
○清水委員 立法事実があるというふうに言われたので、私、では、違う質問をします。  例えば、公判前整理手続の段階で裁判所が、別の合議体がやるということですけれども、これは著しく長期だと認定して、裁判員裁判から除外したとしましょう。例えば、その事件の被告人が事実を否認している場合...全文を見る
○清水委員 それはちょっと納得できない答弁ですね。それだったら、何のために重大事件に限定して裁判員裁判を導入したんですか。これは、被告人や弁護人や、あるいは検察の判断によって受ける受けられないが選択できる制度じゃないでしょう。私が聞いたのは、公平性が担保できるかということなんです...全文を見る
○清水委員 大事なところで間違えたらあきませんやん。四十四名、おおという声が上がるところを想定していたのに。  四十四名無罪になった方がおられるわけですよ。これは裁判員裁判を導入したから必ず無罪になったかどうかは知りませんよ、それは検証しないとわかりません。ただ、無罪判決を言い...全文を見る
○清水委員 今、上川大臣からも例外中の例外というお話がありましたし、取りまとめ報告書にも、これを導入するのであれば、除外規定を設けるのであれば、「極限的な場合」という表現も出されております。  私は、この制度の趣旨に沿って、除外規定を設けるべきではないというふうに思いますし、わ...全文を見る
○清水委員 しっかりと受けとめていただきたいと思うんですね。  辞退率の高さや出席率の低さということもこの委員会で大変議論になりましたが、私は、それを無理やり高めればいいという話でもなく、やはり、環境整備を行う中で、国民の方が裁判員裁判に気分よく参加できる状況を整えるということ...全文を見る
○清水委員 出前講義が全く無駄だとは言いませんけれども、五十七件というふうにおっしゃいましたでしょう。この国内に事業所数が幾らあるか御存じですか。五百七十万、事業所があるんですよ。全部の事業所を回るというのはなかなか難しいと思うんですよ。  それよりも、裁判員候補者の方からの、...全文を見る
○清水委員 そんな正確でないことを言っていただいたら、私は、誤解を招くと思いますよ。  検討会が十八回開かれましたよね。前田委員は、第十六回検討会で、証拠開示制度について、せめて法制審議会特別部会での制度改革につながるような議論の素材だけはこの検討会で残しておこうと意見を表明さ...全文を見る
○清水委員 終わります。ありがとうございました。
○清水委員 私は、日本共産党を代表して、裁判員の参加する刑事裁判に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正案を提出いたします。  その内容は、お手元に配付されております案文のとおりであります。  まず、修正案の提案理由を御説明申し上げます。  裁判員制度は、冤罪が絶えな...全文を見る
05月19日第189回国会 衆議院 本会議 第25号
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○清水忠史君 私は、日本共産党を代表して、刑事訴訟法等一部改正案について質問いたします。(拍手)  そもそも、今回の刑事司法改革の契機は、いわゆる村木事件を初め、次々と明らかになった、足利事件、布川事件、氷見事件、志布志事件、東電OL事件などの冤罪事件の根絶だったはずであります...全文を見る
05月20日第189回国会 衆議院 法務委員会 第15号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史です。  私ごとで大変恐縮ですが、昨日、私の本会議場での質問場面と、それに対する上川陽子大臣の答弁の場面が、テレビ朝日の「報道ステーション」で報じられました。(発言する者あり)僕だけでしたか。大臣の答弁はなかったですか。失礼しました。  そのと...全文を見る
○清水委員 資料をごらんください。盗聴の事件数及び通話回数を一覧にしてまいりました。  今、林刑事局長がお答えになられた犯罪に関連するという数字は、いわゆる令状をとって、恐らくこれは犯罪につながるであろうということで傍受したものと、その傍受の中で別の犯罪にたまたま行き当たったと...全文を見る
○清水委員 聞いたことに答えてください。犯罪に関係があったのかなかったのかと聞いているんです、この八五%が。それだけ答えてくれたらいいんですよ。時間稼ぎしないでください。
○清水委員 私は、犯罪に関係あるのかないのかを確認したんです、この通話の中身がです。この表が間違っているんだったら、そう指摘してください。
○清水委員 つまり、今おっしゃったとおりですよ。犯罪に関係あると認められなかったということは、犯罪と関係なかったということです。時間稼ぎはやめてください。  続いて言いますけれども、犯罪とは無関係な通信が、この間ずっと、毎年これは、年ごとにいうと九〇%を超える犯罪と無関係の通信...全文を見る
○清水委員 私は、打率が二割にも満たないような捜査方法が本当に適正か、大変疑問だと言わなければなりません。  犯罪にかかわる通話を一発で探知するなんというのは難しいことです。まさしく川底から砂金を探るような非常に難しい手段で、このことによって犯罪にかかわる盗聴をしようと思えば、...全文を見る
○清水委員 続いて大臣は、同じくその答弁に続いて、通信当事者の通信の秘密、私生活の自由を不当に制約するものではなく、憲法上許されると言明されました。  私は改めて聞きますが、知られたくない、他人に公表されたくない、八五%もの傍受の内容が犯罪と無関係だった、こういう方々、犯罪と無...全文を見る
○清水委員 刑事訴訟法上の盗聴というものを引いてみました。すると、公開を望まない人の会話をひそかに聴取または録音することというふうにあるんですね。  それで、今、手続を厳格に運用すれば憲法上問題がないと。  では、手続がずさんであれば違憲だということですか。手続が厳格であれば...全文を見る
○清水委員 消去すると言いますけれども、傍受した事実というのは消えないわけですよ。  しかも、傍受記録は関係のないものを削除したものだと言いますが、裁判所に保管される原記録というものには、関係のない通話も残るんじゃないですか。  これは、警察庁にちょっと確認したいと思います。...全文を見る
○清水委員 今おっしゃったように、通話を録音したものは、いわゆる裁判所に提出する全ての傍受が含まれた原記録と、そして関係のないものをそぎ落とした傍受記録とに分かれるわけなんです。ですから、今、林刑事局長がおっしゃった、傍受記録からは、もちろん関係のないものはそぎ落とされる。しかし...全文を見る
○清水委員 今、重大な発言ですよ。人の話を盗み聞きして、その人に対しては被害は一切ないというふうにおっしゃるんですか。  上川大臣も同じ認識ですか。犯罪に関係のない通話をされる、恋人との会話、家族との会話、病気やプライバシーにかかわる会話もあるでしょう。そうしたことを盗み聞きさ...全文を見る
○清水委員 もっと単純に聞きます。  上川陽子大臣、もしあなたの電話が盗聴されていたとしたら、どのような印象を受けられますか。一般的に答えていただいて結構です。
○清水委員 だから、盗聴されたのを本人が知っているか知っていないかじゃなくて、盗聴された時点でプライバシーの侵害は起こるという認識を持つべきだと私は思います。  次に、現行盗聴法の中身について聞いていきたいと思います。  だからこそ、いろいろ問題をはらんでおりまして、現行法は...全文を見る
○清水委員 つまり、通信の秘密を侵すというのは憲法に大きくかかわる問題ですから、当時の政府・与党の立場からいえば、極めて厳格に縛りをかける、歯どめをかけるという意味だったというふうに思います。初めてのことだからと言いますが、二度目、三度目だから広げてもいいということではないという...全文を見る
○清水委員 今の同じことは、上川大臣もきのう私の答弁で申し上げられました、国民の心配を払拭するためと。  では、当時、国民は何を心配していたとお考えですか。
○清水委員 まさしくそのとおりなんですね。通信傍受の法律はできましたけれども、警察が通信事業者のところまで行くという場所的制約、そして、必ず立会人が立ち会う、どんなときでも必ず立ち会うという心理的抑制、そして時間的な抑制、こうした縛りがあるからこそ、今、林刑事局長がおっしゃった、...全文を見る
○清水委員 まさしく令状に合致した傍受対象であるかどうかの確認ですよ。これは極めて重要です。  そして、警察が傍受したデータの封印というふうにおっしゃられました。  封印のイメージは、恐らく、CDの円盤などをケースに入れて、それを密封するようなことだと思うんですけれども、最初...全文を見る
○清水委員 そうしたら、聞きますけれども、複製の現場において、立会人がかかわったり、あるいはそれが適正に削除されたものであるかということの確認や封印などはするんですか。
○清水委員 つまり、立会人にそこまでの権限が認められていないということなんですね。  ですから、立会人がついて、常時立ち会いしているのはまさしく最低限の歯どめであって、複製された傍受記録の内容すら確認することができないということは改めて明らかにしておきたいと思います。  それ...全文を見る
○清水委員 なぜ把握しないんですか。
○清水委員 つまり、盗聴した記録が必ずしも裁判の証拠にはならないということですね。これはたしか、検察の在り方検討会だとか、この間の刑事司法改革の中で、非常に議論のあったことだと思っております。  例えば、今提出されている盗聴法の拡大、刑訴法の一部改正、これは、この委員会でも刑事...全文を見る
○清水委員 どんな思いでそういう答弁をずっとされているのかなと思うんですよね。判決が出て、盗聴していますよと。  今おっしゃられましたけれども、県の職務として推認できるということなんですが、これは神奈川県警も全く否認しているんですよね。私は、警察官である個人三名が、それぞれの思...全文を見る
○清水委員 袴田巌さんの事件でも、弁護士との接見交通時の会話が録音されていたということも明らかになりました。袴田巌さんが逮捕されて五日後に弁護士が接見に行った、その内容が録音されていたオープンリールテープが出てきたということも明らかになっているんです。  上川大臣、一般論として...全文を見る
○清水委員 そのあってはならないこと、許されないことが現に起こっているということをしっかりと受けとめるべきだと私は思うんですね。  先ほど私は、緒方宅盗聴事件を行った神奈川県警の話をしましたが、実は、一九九四年九月六日、朝日新聞の夕刊にこのような記事が出ております。一審の判決前...全文を見る
05月22日第189回国会 衆議院 法務委員会 第16号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  私は、一昨日の当委員会で、通信傍受法、いわゆる盗聴法について質疑をさせていただきましたが、盗聴した通信のうち、実に八五%が犯罪とは無関係であるということが明らかになりました。これが本当に適正な捜査と言えるのかという私の質問に対し...全文を見る
○清水委員 実施期間は総数八十五日、通信回数の総回、電話を何回聞いたか、これは携帯電話ですけれども、二千七百二十一回聞いた、盗聴したと。  では、そのうち犯罪関連の通信は何回ありましたか。
○清水委員 驚くべきことですね。二千七百二十一回、しかも延べ日数八十五日間にわたって盗聴して、犯罪にかかわる通話がただの一回もなかったということなんですね。  資料の方をごらんください。  これが私が今取り上げました第四号事件ですが、第五号事件を見ていただきましても、同様に、...全文を見る
○清水委員 大臣、私の先日の質問に、御自身の電話が盗聴されていたらどんな思いになられますかということについて、日常生活の中では非常に不快感があるというふうに申し上げられました。二千七百二十一回の犯罪に関係のない通話が双方に知らされずにまさしく盗聴された。この方々はどういう思いにな...全文を見る
○清水委員 私は、結果としてどのような無関係の通話を傍受したとしてもというところについてお伺いしたかったんですが、ちょっと違う観点で、これは警察庁と法務省にそれぞれ確認したいんですね。  この四号事件でいいますと、二千七百二十一回の通話が全部犯罪と無関係だったわけですね。例えば...全文を見る
○清水委員 今、法務省の林眞琴刑事局長が、八十八件は犯人検挙につながったんだというふうにおっしゃいましたけれども、そのために七万四千三百十五回の犯罪と無関係の通話が盗聴されたという事実。そして、その関係のないものについては後は傍受記録から消去するとおっしゃったんですが、盗んだもの...全文を見る
○清水委員 資料二枚目をごらんください。ここには、この法律ができて以降、捜査機関が請求した令状請求件数と、裁判官がそれを認めた発付件数を表にさせていただいております。ほぼ一〇〇%ですね。二件だけなんですね、却下されたのが。私、むしろこの二件の方を知りたいです、どうして却下されたの...全文を見る
○清水委員 裁判官がやっていることを裁判所が答えないで、誰が答えるんですか。  適正に行われていると言いながら、これだけ関係のない通話が傍受されているわけですよ。そして、令状発付率はほぼ一〇〇%ですね。これが本当に厳格だというふうに言われるんでしょうか。  この盗聴できる要件...全文を見る
○清水委員 その大前提が崩れているのが現状だという認識を重く受けとめていただきたいというふうに思います。  さまざまな問題点が明らかになったと思います。この盗聴法はもう廃止するしかないという立場で今後も審議に臨んでいきたいと思います。  質問を終わります。
05月25日第189回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第3号
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○清水委員 私は、日本共産党を代表して、平成二十五年度特別会計予備費使用総調書及び各省庁所管使用調書は賛成、平成二十五年度一般会計予備費使用総調書及び各省庁所管使用調書は反対、平成二十五年度特別会計予算総則第二十条第一項の規定による経費増額総調書及び各省庁所管経費増額調書は反対の...全文を見る
06月02日第189回国会 衆議院 法務委員会 第19号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  皆さん、大変お疲れさまです。七時間は長いですね。集中してやるというのも、本当に皆さん、気力、体力ともに要ると思うんですね。取り調べじゃなくてよかったなと。ここは可視化もされておりますし、追及的な質問もあったかもしれませんけれども...全文を見る
○清水委員 「検察の再生に向けて」、検察の在り方検討会議の提言、私も読ませていただきました。村木事件を初め、やはり冤罪事件を契機として、これを防止することが検察の再生の一つに位置づけられていたということは明らかだというふうに思います。  今、上川大臣も述べられましたように、例え...全文を見る
○清水委員 この「検察の再生に向けて」の「はじめに」というところでも、村木事件を挙げた上で、「一連の事態は、国民に大きな衝撃を与えるとともに、」「特捜部に対する信頼を根底から失墜させた。そればかりではなく、」「刑事司法の重要な一翼を担う検察の捜査・公判活動全体への不信を招くことに...全文を見る
○清水委員 今、大臣の答弁に、無実の人の思いにも立ってという文言がありました。まさしく、冤罪事件を二度と生み出してはならないということが国民の願いだというふうに思うんですね。  今大臣自身も述べられましたが、趣旨説明の中で、「刑事手続における証拠の収集方法の適正化及び多様化」と...全文を見る
○清水委員 私が聞いたのは、なぜ捜査手法の適正化、多様化の結論が盗聴法なのか、これで本当に検討会議の求めた要請に応えられるのか、素朴な疑問なんですね。  証拠収集の方法といいますと、私は素人ですけれども、聞き込み、張り込み、現場検証等々あると思うんですよね。もちろん、取り調べ、...全文を見る
○清水委員 法案提案者は上川大臣ですから、やはり冤罪防止、国民の信頼を取り戻す、その適正化がなぜ通信傍受とリンクするのかということについて、もう少し国民に向けてわかりやすい説明をしていただかないと、なかなか理解されないんじゃないかなというふうに思うんですね。  この「検察の再生...全文を見る
○清水委員 盗聴という捜査手段をもっと重く受けとめていただきたいと思うんですね。適正化、多様化ということを口実に、これまで憲法の制約を最小限にということで設けられていた、犯罪対象の拡大だとか、あるいは立会人を外すだとか、そうしたことが含まれておりますので、このことと、もともと求め...全文を見る
○清水委員 その必要最小限になっていないということは、私のこの間の質疑で、関係のない通信をたくさん盗聴していたということで明らかになっていると私は強く申し上げたいと思います。  資料をごらんください。二枚目。  これは、西暦二〇〇〇年、平成十二年、第百四十九回通常国会におかれ...全文を見る
○清水委員 考え方が民主党と合うか合わないかを聞いたのではありません。この名前は山谷大臣で間違いないですかというふうにお伺いしました。間違いないなら、間違いないと答えてください。
○清水委員 この資料の一番後ろの七ページを見ていただきたいと思うんですね。廃止法案の理由が書かれております。「国民の基本的人権の保護の必要性にかんがみ、通信の当事者のいずれの同意も得ないで電気通信の傍受を行う強制の処分の根拠を定める規定を削るとともに、犯罪捜査のための通信傍受に関...全文を見る
○清水委員 民主党におられたことは、私、十分承知しております。  山谷国家公安委員長自身が、その当時、この盗聴法の廃止法案に賛成者として名前を連ねたわけなんです。  提案理由については、私、今紹介させていただきました。その趣旨で賛成したということに間違いないですかという確認で...全文を見る
○清水委員 今、それはちょっと無責任な答弁だと思いますよ。  まさしく盗聴法の拡大の審議をやっているんでしょう。国家公安委員長自身が過去に廃止法案に名前を連ねているわけですよ。それで、私がその廃止法案の趣旨を読み上げて、これで間違いありませんねというふうに確認しているわけですか...全文を見る
○清水委員 私、政党をいろいろかわったということを問題にしているんじゃないんです。山谷えり子さんという国会議員がこの廃止法案に賛成をしたということの事実、そしてその提案理由、これは間違いないですね、そういう思いで当時、今は自民党におられるのは私、知っていますよ。考え方も変わったの...全文を見る
○清水委員 いや、今、非常に重要な答弁だと思うんですよ。価値の内容は変わらない、民主党との考え方が合わなかったと。何で私がこんな話を説明せなあかんのかというふうにも思いますけれどもね。  では、価値が変わらないということは、当時、この盗聴法の廃止法案に賛成したときと、今も山谷国...全文を見る
○清水委員 どう聞いたらいいかな。価値は変わっておられないというふうにおっしゃられて、しかし、今は通信傍受が適正に運用されていると。  しかし、この二〇〇〇年当時だけじゃないんですよ。もっと言えば、山谷大臣は、百四十九回だけじゃなくて、百五十回臨時国会、百五十一回通常国会、三回...全文を見る
○清水委員 当時は残念なことでありましたというふうな答弁ですけれども、私は、この盗聴の拡大というのは、プライバシーの侵害、基本的人権の問題から、非常に大問題な法律だと思うんですね。対象犯罪を大幅に拡大しようとしている、歯どめとされていた立会人、通信事業者の常時立ち会い、これも外す...全文を見る
06月05日第189回国会 衆議院 法務委員会 第20号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  前回に引き続きまして、刑事訴訟法等の一部を改正する法律案、概括的質疑に立たせていただきました。  今週、法務委員会で視察に行きまして、原宿警察署、それから東京地方検察庁、そして東京地方裁判所と見てまいりました。やはり、視察に行...全文を見る
○清水委員 では、伺いますが、日本国憲法第三十六条には何と書いているでしょうか。
○清水委員 日本国憲法の中でも、絶対という言葉が入っているのは極めて珍しいんです。今大臣が述べられましたように、「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。」  なぜ絶対という言葉が込められているのか。戦前は、特高警察などによる拷問、それによる自白などが強要されてき...全文を見る
○清水委員 「強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。」と述べられました。  では、現行の刑事訴訟法第三百十九条一項、「強制、拷問又は脅迫による自白、不当に長く抑留又は拘禁された後の自白その他任意にされたも...全文を見る
○清水委員 そのとおりだと。  私はここで、検察の在り方検討会議第九回に発表されました日本弁護士連合会の全会員向けに行われたアンケート、いかに検察による不当な取り調べがあったかということをまとめたものがございます。幾つか特徴的なものを紹介したいと思います。  検察官がこう言っ...全文を見る
○清水委員 ここで資料をごらんいただきたいと思います。  これは、二〇一三年五月、国連の拷問禁止委員会によって採択された、日本に対する定期報告に関する最終見解です。ここでは、代用監獄の制度における保護措置の欠如について深刻な懸念が表明されております。「逮捕から最初の七十二時間は...全文を見る
○清水委員 今紹介しました拷問禁止委員会の最終見解は、日本に対して、「代用監獄制度の廃止を検討すること。」このように意見を述べているんですね。  大塚政務官でしたら、きっと、外国留学の経験もございますので、代用監獄の制度を英語訳するとどうなるかということはわかるかなとも思うんで...全文を見る
○清水委員 上川大臣、ぜひ、冤罪被害者の生の声、こうした意見陳述にしっかり目を通していただきたい。そうでなければ、今般の刑事司法制度改革、この契機が冤罪事件の根絶だったとおっしゃっておられるわけですから、冤罪被害を受けた方々の生の声を聞いて、これを二度と起こさないためにはどのよう...全文を見る
○清水委員 大臣、真実の究明はもちろん必要なんです。  私が言いたいのは、今述べられた新しい刑事手続だとか、捜査の適正化、多様化、その中に、私が述べましたような、あるいは冤罪被害者が異口同音に語られている、全過程の録画、録音、弁護人の常時立ち会い、証拠の全面開示、代用監獄や人質...全文を見る
○清水委員 新しい時代の刑事司法手続とおっしゃいますが、私は、新しいどころか、古くなっていっているんじゃないか、逆戻りしているんじゃないか、こう考えるんです。  布川事件の教訓を忘れてはならない、こう考えます。桜井昌司さんと杉山卓男さんは、連日の深夜にわたる取り調べと自白の強要...全文を見る
○清水委員 今述べられたお話を勘案しますと、捜査の適正化を図ると。そのことによって、被疑者の人権を、あるいは黙秘したいという権利を、守るということにつながるというふうにお考えでしょうか。  つまり、私が先ほどから問題意識としているのは、公開性あるいは透明性が取り調べの中では大切...全文を見る
○清水委員 今、憲法の話にも触れられましたので、いわゆる被疑者の権利保障、人権擁護、それらも目的の一つにあるというふうに理解したいと思います。  ぜひ確認していただきたいのは、「検察の再生に向けて」という提言がございます。その「はじめに」というところで、「被疑者の人権を保障し、...全文を見る
○清水委員 適正化、多様化ということは趣旨説明にもありました。私は、なぜ今回、冤罪事件の根絶という契機で始まった見直しが、適正化、多様化の名のもとに、通信傍受の拡大、いわゆる盗聴捜査の拡大になるのかと繰り返し述べてまいりましたが、上川大臣におかれましては、そのことに対して一対一で...全文を見る
○清水委員 つまり、盗聴という捜査手法そのものが、令状を出すにしても、あらかじめ盗聴する対象に令状を見せて、あなたをこれから盗聴するからな、令状を見ろというふうにすれば、これは捜査手法としては成り立たないわけで、傍受記録が出た後に、実はあなたの通信を傍受していましたと見せるわけで...全文を見る
○清水委員 検察庁が起訴猶予処分にしたと。  ここで、専門用語に詳しくない方のために、私も含めてですが、不起訴と起訴猶予の違いを教えていただけませんか。
○清水委員 では、聞き方を変えます。  私、手元に、一九九九年七月一日、参議院法務委員会で、日本共産党の当時の橋本敦参議院議員が、検察庁がこの緒方宅盗聴事件について不起訴処分にしているんですが、第一次不起訴処分をしたときに、当時の次席検事が記者会見をしております、どういうものだ...全文を見る
○清水委員 今おっしゃられましたけれども、二人は責任者ではなかった。だから、別に責任者はいたということですよ。指揮命令した人がいたということです。これがわからなかったから起訴しなかった。つまり、警察による組織的犯罪だと逆説的に言えるわけですね。  それで、山谷国家公安委員長にお...全文を見る
○清水委員 つまり、未遂であるというふうに述べられました。そこは争いのあるところだと思います。警察官が盗聴未遂をしたということについては、今答弁がありました。  資料の一番最後のページに、会議録を持ってまいりました。赤い線を引いている、関口政府委員、これは当時の警察庁長官であり...全文を見る
○清水委員 その答弁では懸念は払拭されません。個別の事件と言いますが、警察官の行った盗聴だった、そして、二人が責任者ではなかったので組織的な犯罪だと。これらを法案提出者の法務大臣として真摯に総括しないまま、どうやって法案を審議するんでしょうか。  私は、事前通告の中で、上川大臣...全文を見る
○清水委員 では、上川大臣に改めてお伺いしますが、衆参合わせて十一回も廃止法案が出された法律がほかにあったでしょうか。大臣の記憶の中で、これ以上に廃止法案が出された法律がありましたか。
○清水委員 つまり、これほど繰り返し繰り返し廃止が求められた法律というのはほかにない。つまり、それだけ国民の怒りと不安の中で生み出された現行盗聴法を、さらに対象犯罪を拡大し、立会人を外してしまう。これを、私この間、ずっと議論してきた代用監獄や人質司法、さらには冤罪の根絶、こうした...全文を見る
06月09日第189回国会 衆議院 法務委員会 第21号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  私も草野球をやっておりまして、声が大きいからおまえキャッチャーやれと言われまして、非常に肩は弱かったので、盗塁し放題でした。しかし、私は常にバッター勝負を心がけておりましたので、答弁者の皆さんの答弁をしっかりとリードできるように...全文を見る
○清水委員 ありがとうございます。  今、資料を皆さんのお手元に配付させていただいております。これは、検察の在り方検討会議の提言であります。ここに、「虚偽の自白によるえん罪を防止し、被疑者の人権を保障する観点から見ると、被疑者の取調べの録音・録画が有効であり、」云々と、これは貫...全文を見る
○清水委員 今、それを受けてのということで御答弁いただきました。ありがとうございました。  次の問いは、山谷国家公安委員長、そして上川陽子大臣にもお答えいただけたらと思うんですが、この一連の冤罪被害者の方々が、口をそろえて、異口同音に、取り調べの可視化を求めてこられました。これ...全文を見る
○清水委員 個々の方というよりは、ほとんど全員が全過程、全事件での録音、録画を求めておられます。この重大な法案に当たって、両大臣初め法務省、検察庁の方々が冤罪被害者の方々の思いをしっかりと受けとめるということがスタート地点ではないかと考えます。  きょうは、今回の法案にどの程度...全文を見る
○清水委員 今のお話を伺いますと、これまで無罪となった全ての冤罪事件が可視化の対象に当てはまるのかどうか、疑問に思います。  例えば、いわゆる村木事件と言われる郵便不正事件、そして志布志事件、PC遠隔操作事件、これらは検察官独自捜査でない場合、可視化の対象事件になりますか、法務...全文を見る
○清水委員 なっていないということであります。  冤罪被害者の方々の思いから検察の在り方検討会議が始まり、そして、今回、一部ではありますが取り調べの録音、録画を導入しようということでありますが、対象事件は全事件の三%、裁判員裁判と検察官独自捜査事件。検察官独自捜査事件といえば年...全文を見る
○清水委員 必要なものについては録音、録画を運用で行われるということですが、私が聞いたのは、対象事件とならない事件で、可視化をせずに冤罪はなくせるのか、こう聞いたんです。  全ての事件を可視化する、運用でもいいですよ、ならば担保になるかもしれませんが、全ての事件ではないはずです...全文を見る
○清水委員 全然答えになっていないんですね。任意性を確保するというのは、これは録音、録画をすることができる事件について任意性を確保することができると言うんでしょう。私は、対象にならない事件でどうやって冤罪をなくすのかということの質問をしているのに、そのことにお答えをいただいており...全文を見る
○清水委員 もちろん、取り調べ側の意識だけでは解決しないから、制度をつくってしっかりと運用させていくということ、そのとおりです。  しかし、今回の法律や運用の中に、今、私が従前から述べているような事件が対象事件となっていないんです。では、これらは後回しでもいいのか、いつになった...全文を見る
○清水委員 最近でも、先月、三件、兵庫県の西宮市あるいは岩手県や栃木県で、別件で逮捕して、その後殺人容疑に変わるというような事件がありました。  改めて確認ですが、窃盗事件や死体遺棄事件は録音、録画の対象とはなっていませんよね。これは確認です。
○清水委員 そうすると、窃盗あるいは死体遺棄事件で被疑者の取り調べを始め、殺人容疑での取り調べに切りかわる場合、録音、録画はどうなりますか。
○清水委員 つまり、殺人容疑に切りかわったら録音、録画を始めるということです。しかし、それ以前の別件で逮捕した取り調べというのは、全く記録媒体に残らないわけなんですね。  布川事件についてお話をさせていただきたい。無罪となった桜井さんは、友人のズボン一本の窃盗で逮捕、勾留され、...全文を見る
○清水委員 つまり、今のお話は法案の中身を語られただけで、結局、別件で逮捕されて自白を強要される、例えば、午前中の取り調べで、おまえは窃盗だけじゃなくて殺人にも関与しているだろう、目撃証言もあると長時間密室で糾問的な取り調べを受けて自白をする、よし、では殺人容疑に切りかえるから午...全文を見る
○清水委員 取り調べ官というのは、検察官、検察事務官、そして司法警察職員のことだと思います。  なぜ、被疑者、弁護人ではなく、検察、警察、捜査機関側にその権限が与えられているんですか。撮らなくていい、例外事由を認める権限がなぜ捜査側に与えられているんですか。
○清水委員 今回の刑事司法制度改革で一番批判にさらされたのは、捜査機関側ではありませんか。ずるをしている人にルールを委ねる、こういうことで本当に国民は納得するんでしょうか。  私は、例外事由の二番目について、例えば、「十分な供述をすることができない」、これがなぜ例外事由になるの...全文を見る
○清水委員 当たらない。つまり、完全黙秘をした場合は例外事由に当たらないから、そのまま可視化を続けるということですね。これはもう当然のことだと思います。まさしく、録音、録画するかしないかというのは被疑者の側に選択権が与えられるべきものであって、捜査官側がその例外事由を認めるという...全文を見る
○清水委員 供述することによっての組織からの報復を恐れてしまう、こういう御答弁がございました。  では、お伺いしますが、過去五年間、裁判員裁判対象事件で、指定暴力団の構成員による犯罪に係る事件のうち、被疑者の供述が明らかにされたことで、つまり暴力団員が供述したことを原因にして、...全文を見る
○清水委員 資料の一番最後をごらんください。ここに、今刑事局長が述べられました、暴力団の構成員の事件のうち、裁判員裁判になった件数はどれだけあるかを出していただきました。しかし、報復事例については網羅的に把握していない、何件あるかわからないということですから、このことだけをもって...全文を見る
06月10日第189回国会 衆議院 法務委員会 第22号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  本日は、五人の参考人の皆様方、何かと御多忙の中、こうして委員会に足をお運びいただき、心から感謝を申し上げたいと思います。  初めに、桜井さん、先ほど氷見事件の柳原さんに思いをはせて、桜井参考人が絶句され、桜井さん自身も二十九年...全文を見る
○清水委員 まさしく、そうした密室での長時間の取り調べがうその自白を引き起こしてきたのだなというふうに思いました。  続いて、それにかかわって、日弁連の内山参考人にお伺いしたいと思います。  もともと、日弁連は、全事件、全過程での可視化を求めておられたわけです。私の地元の大阪...全文を見る
○清水委員 ありがとうございます。  そこで、今回は刑訴法等一部改正案ということで、録音、録画の法律とあわせて、新たな冤罪を生み出しかねない危険があるとさまざまな委員から指摘をされている司法取引、あるいは成立当時から国民の大きな批判や怒りを買った通信傍受法、盗聴法の運用拡大、さ...全文を見る
○清水委員 周防参考人にお伺いしたいと思います。  「それでもボクは会議で闘う」、読ませていただきました。ぜひ、この法務委員会のメンバーの皆さん、これを読めば、特別部会でどのような流れでこの刑訴法等一部改正案のもととなる答申が出されたのかということがリアルに読み取れるんじゃない...全文を見る
○清水委員 ありがとうございました。非常に参考になりました。  加藤参考人にもお伺いします。  録音、録画されると捜査側が取り調べによる供述の獲得が困難になる、だから新しい捜査手法が必要だということで、盗聴捜査の拡大や司法取引が盛り込まれているということなんですが、この点につ...全文を見る
○清水委員 では、それに関連してなんですけれども、それでも冤罪が生み出されてきた構造的な要因、代用監獄も含めて、ここにやはりメスを入れないと、私は、冤罪の根絶はできないと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。
○清水委員 もう時間が来ましたので、椎橋参考人にも聞きたかったんですけれども、大変申しわけありません。  最後に、内山参考人に日弁連の早期成立を求める会長声明について伺って、終わりたいと思います。  ここに、「国会の総意で早期に成立することを強く希望する。」とあります。  ...全文を見る
○清水委員 五人の参考人の皆さん、どうもありがとうございました。  これで質問を終わります。
06月16日第189回国会 衆議院 法務委員会 第24号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  刑事訴訟法改正の議論をしているときに、「誤認逮捕 起訴も違法」、また、「国賠訴訟 大阪地裁、異例の判断」、さらに「誤認逮捕に賠償命令 大阪地裁「裏付け尽くさず」」と、厳しい判決。資料一枚目にあります。このような事件が起こると、国...全文を見る
○清水委員 そうした反省や決意が生かされていないということを改めて指摘させてください。  今、手元に私が持っているのが、大阪府警の「インターネットを利用した犯行予告 ウイルス供用事件の検証結果」というものです。いわゆるPC遠隔操作事件ですね。これは、今回判決の出たガソリン盗難事...全文を見る
○清水委員 今答弁されたので、私、それについて聞かせていただきたいんですが、ということは、一年前のこの大阪府警の反省、いわゆる慎重を期した捜査を徹底するだとか、緻密な捜査を展開するだとか、警察捜査に対する信頼回復を図っていく所存の、この反省は生かされなかったということですね、同じ...全文を見る
○清水委員 まことに残念だというふうにおっしゃったんですが、残念で済む問題ではないと思うんですね。  資料の二枚目をごらんください。  私、早速、出た判決要旨を取り寄せました。その二のところにこのように書かれております。「本件事件における捜査において、担当警察官は、納品書と防...全文を見る
○清水委員 もちろん国家公安委員長には厳しく指導していただきたいんですが、指導してもこうした問題がなくならないからこそ、やはり法律なり制度でしっかりと担保していかなければならないという議論をまさに今やっていると思うんですね。  この誤認逮捕された男性は、自分より年下の若い刑事か...全文を見る
○清水委員 その資料の二枚目、赤線を引いている三番のところを見ていただきたいと思います。「原告が犯人であるとの誤った前提に立って、事件に関する事実についての事情聴取を離れ、原告の心身に強い負担をかけて、原告の人格を非難するもので、原告の人格権を侵害し、国家賠償法上違法である。」と...全文を見る
○清水委員 この間、上川法務大臣の答弁が、冤罪防止が趣旨だというふうに言われているというのは、私の中では大きく前進してきたのではないかと思っております。  というのは、もともと、任意性あるいは信用性、特信性を立証するということばかりだったんですが、やはり、在り方検討会議、今言わ...全文を見る
○清水委員 可視化の対象事件になっていないということであります。  では、今度は警察庁に聞きましょうか。  先ほども言いましたように、違法な取り調べが行われてきた、これはそのとおりだ、論をまたないと思います。裁判所もそのように認定しました。では、取り調べ監督官は何をしていたん...全文を見る
○清水委員 重大な答弁ですね、取り調べ監督官の報告がなかった。全くこれは機能していないというわけじゃないですか。  ここでまた上川法務大臣に私は振るわけですが、この事件は可視化の対象になっていません。そして、取り調べ監督官も機能していない。こうした例で本当に冤罪を根絶できるんで...全文を見る
○清水委員 意識や決意では冤罪はなくせない、これはもうはっきりしていると思うんですね。検証し、反省しても、同じような事件は起こっているわけです。  それで、今、可視化されない対象事件で取り調べ監督官の役割が機能しないような場合、冤罪を根絶することができるのかという私の問いに対し...全文を見る
○清水委員 今、丁寧に、丁寧にとおっしゃったんですが、それは無実の方に対しても同じことが言えますか、大臣。  先ほどの堺のガソリンの給油カード窃盗事件で逮捕、起訴された男性は、八十五日間勾留されているんですよ。精神的にも参ってしまった、こう述べておられます。認めれば早く出してや...全文を見る
○清水委員 取り調べをしないこともあるというふうにおっしゃったので、できないということではないと思いますので、機械が壊れたら直るまで取り調べをしないというふうにすれば、せめてこの例外事由については落とせるんじゃありませんか。これは、布川事件の桜井さんも、真面目に検討したとは思えな...全文を見る
○清水委員 千件に一件であろうが一万件に一件であろうが、否認しているわけですよね。今おっしゃったように、取り調べ状況をめぐる争いが生じる事件の割合、この多寡によって録音、録画の必要性、合理性を判断するということであるとするならば、結局、割合が少ない事件については可視化しなくてもい...全文を見る
○清水委員 検察が必要性が高いと認定すればこの事件も可視化の対象になるということですが、必ずしもそうならないということなんですね。  それから、制度の運用に伴う人的、物的な負担が甚大になる、こうも言われましたが、全事件を可視化の対象とすると、どれだけの人的あるいは物的、経済的な...全文を見る
○清水委員 そのコストがどれぐらいかかるか想定していないというお話を聞いて、私はちょっとびっくりしたんですけれども、試算していないのに、どうして根拠を持って物的負担が大きくなると。確かに数は多いですよ、でも、本来は、どれぐらいかというところまで試算した上で大変だと言うべきじゃあり...全文を見る
○清水委員 九千万円以上、国賠で支払っている。このコストはどうなるんでしょうか。  さらにお伺いしますと、無罪の人を逮捕して、その人に対して補償する刑事補償法というのがありますが、これで、過去五年間、無実の方に幾ら支払いましたか。これは警察庁かな、法務省かな。刑事補償法に基づい...全文を見る
○清水委員 もちろんです。資料も取り寄せています。  ああ、ごめん、最高裁判所やな、これは。最高裁はきょう呼んでないな。失礼しました。それは答弁できへんわね。申しわけない。  資料の四ページをごらんください。  過去五年間、刑事補償金の予算額ということで出していただいたんで...全文を見る
○清水委員 もちろん、単純に比較することはできません。しかし、冤罪を根絶できれば、今私が言ったような費用は必要がないわけで、そうした費用面、コスト面で、取り調べの録音、録画、全事件を対象にしていくということも私はできると思いますし、コストを理由にしてやらないということではだめだと...全文を見る
○清水委員 終わります。
06月30日第189回国会 衆議院 法務委員会 第26号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  刑事訴訟法等一部改正案、今回の法案は、捜査・公判協力型協議・合意制度、いわゆる日本で初めて司法取引の制度が導入されるというものですね。  共産党の私が言うのも変な話ですけれども、人の罪を密告して自分の罪を軽くしてもらおうという...全文を見る
○清水委員 一体的な提案というふうに述べられましたが、冤罪被害者の方々は、もとをたどれば、検察の在り方検討会議のときから一貫して、冤罪防止の有効な手段としては、全過程、全事件での取り調べの録音、録画、あるいは取り調べ時点での弁護人の立ち会い、さらには証拠の全面開示、あるいは、この...全文を見る
○清水委員 上川大臣、恐縮ですが、私がお伺いしたのは、上川大臣自身が、この制度の持つ本質的な問題として、第三者を引っ張る危険性があるかどうかというふうにお伺いしたんですね。上川大臣自身がそういう認識を持っているか。法制審でそういう議論があったということはそのとおりなんですね。 ...全文を見る
○清水委員 よくわかりました。  それでは、引っ張り込みの危険に対してさまざまな制度の手当てをとっているということで、法務省に具体的に伺ってまいります。  まず、弁護人の関与についてであります。  協議の開始から合意の成立に至るまで弁護人が関与するということなんですが、では...全文を見る
○清水委員 今、びっくりするような答弁だと思いますよ。結局、第三者に関する証拠というのは、何一つ当該被疑者、被告人の弁護人には開示されないということですよ。  つまり、被疑者、被告人が第三者、他人の犯罪を供述するというときに、いわゆる伝聞証拠というか、そういうものしかないわけで...全文を見る
○清水委員 大事なところなので繰り返し聞きたいんですが、弁護人が、被疑者、被告人の受ける恩恵だとか、あるいは被疑者、被告人の言い分、主張について話を聞き、協議する、これは当然わかりますよ。  しかし、協議、合意するということは、他人の犯罪について真実を供述するということに法文上...全文を見る
○清水委員 被疑者、被告人と弁護人との信頼関係だけで、他人の犯罪が実際に行われたものかどうかということを判断していいんですか。不自然でなければ信頼できると言いますが、うそをつくのがうまい人だって幾らでもいるわけじゃないですか。  具体的にお伺いしたいと思います。  法案には、...全文を見る
○清水委員 自己の記憶に従った供述ということなんですが、ちょっと疑問に思いますのは、普通、取り調べ段階で、被疑者、被告人の供述というのは、あるいは供述調書になるものは、この合意制度のあるなしにかかわらず、必ず真実でなければならないんではないんですか。この協議・合意制度に基づく供述...全文を見る
○清水委員 刑事局長、今、真実であるかどうかではなくてなんて言っていいんですか。法律には真実を供述するというふうに書いているじゃないですか。真実であるかどうかではなくてというのは、これはちょっと、法律の根幹にかかわる問題だというふうに私は思いますよ。自己の記憶に基づいて語ることが...全文を見る
○清水委員 ちょっと、真実の供述というところに余り特信性や信用性を置くと、私は、道を外すと思いますし、また新たな冤罪を生み出すんじゃないかなと思うんですよね。  仮に、冤罪事件で自白をした、これを検察や裁判所が真実の供述と認めたのであれば、なぜ真実の供述をしたにもかかわらず冤罪...全文を見る
○清水委員 今、林刑事局長も言われましたように、判断するのは裁判所なんですよ。公判で有罪か無罪かということを決めるわけですね。公判でもないところで、取り調べ段階で、検察や弁護人がその被疑者、被告人の言っていることが真実かどうかなんという判断をしていいんですか。その真実かどうかとい...全文を見る
○清水委員 裁判所で弾劾する、うそをつけば虚偽供述罪があるから制度的な手当てになると、この間、大臣も述べてこられましたので、では、その点について伺いましょう。  二〇〇九年以降、刑事事件の証人として出廷した後、偽証罪または偽証教唆罪により起訴された人は何名いますか。
○清水委員 資料の三枚目をごらんください。  今、林刑事局長がお答えになられた、二〇〇九年一月から本年五月末までの間に偽証罪によって起訴された者は二十一人、検察側証人七名、弁護側証人十四名ということですね。  偽証罪というのは、公判でうそをつきませんという宣誓をしますよね。そ...全文を見る
○清水委員 確かに、虚偽供述罪を設けることによって抑制することはできると思いますよ。しかし、防止することにはならない。指摘をしておきたいと思います。  そして、罰則を設けると言いましたが、これは、罰を受けるのは誰ですか。いわゆる被疑者と協議、合意した場合、虚偽の供述を行った被疑...全文を見る
○清水委員 いや、私がお伺いしたのは、取り調べや供述調書に依存しなくなるのかというふうに聞いたんです。証拠の多様化というのはわかりましたよ。  では、聞き方を変えますけれども、証拠が多様化することによって取り調べや供述調書への依存度は減るわけですね、警察では。
○清水委員 本音のところだと思いますけれども、上川大臣がこの間述べていることとは少しずれているのかなと。事件によってはというふうにおっしゃられましたので。  それでは、山谷国家公安委員長にお伺いいたします。  この法案は、司法取引に司法警察員、巡査部長以上、警部補だとかそうい...全文を見る
○清水委員 当初反対していたものがなぜ賛成になったのかなというところは非常に関心がありまして、例えば、法制審特別部会第二十五回の会議でもこのように述べておられるんですね。司法取引の制度の実効性確保の点では、証人保護プログラム、この導入が不可欠であろうと思います、こう述べておられる...全文を見る
○清水委員 盛り込まれるのが不可欠だと言いながら、賛成をしている。  それで、さらに言いますと、当時、警視庁副総監、種谷委員はこのようにおっしゃっていますね。司法取引で「協力した方が、関係者から口封じのために殺害されるとか、暴力団関係事件においては、暴力団の顧問弁護士から証人が...全文を見る
○清水委員 先日の自民党の井野委員の質問に対して、こういった暴力団犯罪者の証人について、犯罪被害者等及び証人を保護するための措置、こういったことをあわせて講じることが必要だというふうにおっしゃっておられます。ですから、司法取引の制度では、証人について暴力団構成員は対象から排除して...全文を見る
○清水委員 もう終わりますけれども、井出委員から資料も出ましたけれども、司法取引と可視化のリンクする部分の話もありました。今の答弁を聞いても、整合性がないと私は言わなければなりません。  引き続きこの問題をしっかりと深めていく決意を申し上げまして、質問を終わります。     ...全文を見る
07月01日第189回国会 衆議院 法務委員会 第27号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  五人の参考人の皆様方には、御多忙のところ、当委員会までお越しいただきまして、心から感謝を申し上げたいと思います。  初めに、笹倉参考人にお伺いさせていただきます。  今、まさしく捜査機関側に大きな権限を与えるものだ、あるいは...全文を見る
○清水委員 続いて、川出参考人にお伺いさせていただきます。  今回、引っ張り込みや巻き込みを防止するという観点で、一つは弁護人の関与だとか、あるいは虚偽供述罪を設けるということがございますが、いわゆる裏づけ捜査をしっかりやるんだということもおっしゃられたと思います。  この裏...全文を見る
○清水委員 申しわけございません、私の説明が大変不足しておりまして。  いわゆるこの協議、合意に基づく供述によって第三者が逮捕、起訴される場合もあると思います。しかし、結果として、その協議、合意の供述が虚偽だった場合、結局、ターゲットとされた方は、証拠として採用されないというこ...全文を見る
○清水委員 川出参考人が述べられたお話の中で、判例と異なる立法は可能だということもおっしゃられました。恐らく、これは、昭和四十一年の最高裁判決、検察官が起訴猶予にする旨の約束をしたという事案で、自白の任意性に疑いがあるとして、その証拠能力を否定した。当時も、ある程度の裏づけ捜査な...全文を見る
○清水委員 続いて、郷原参考人にお伺いしたいと思います。美濃加茂事件では大変御尽力されたということで伺っております。  今回は、司法取引に司法警察員の関与を認めております。これまでの冤罪、誤判事件のもとでは、警察による密室での違法な取り調べということがさまざま問題となってきたわ...全文を見る
○清水委員 次に、今村参考人にお伺いいたします。  先ほど、引野口事件を例に出されました。  これは、今村参考人の資料を見ますと、警察のスパイとされるMなる者が毎日のように警察に報告をして、私は頑張ったよ、私は頑張ったよ、こんな供述をとったよ、こんな証言をとったよと、同房にい...全文を見る
○清水委員 よくわかりました。  今村参考人にもう一問お伺いしたいんですが、弁護人として依頼人の利益を最大限守るという観点からの誠実義務と、もともと弁護士として社会正義と基本的人権の擁護、これは引っ張り込みをされるターゲットの人権も含めてということに鑑みる真実義務、この誠実義務...全文を見る
○清水委員 笹倉さんにお伺いいたします。  アメリカとの違いについていろいろお話をいただいたんですが、インフォーマーやあるいはスニッチによる冤罪、誤判が非常に多発していると。こうした証言に基づいて、もちろん、米国の捜査当局も裏づけ捜査を行ったり、あるいはスニッチやインフォーマー...全文を見る
○清水委員 それでは、高井参考人にもお伺いさせていただきます。  この制度が導入された場合、例えば、組織犯罪、麻薬の取引だとかあるいは暴力団の犯罪だとか、突き上げ捜査には非常に有効なんだというお話をされました。  それは一面なるほどなというふうにも思うわけですが、今回の法案で...全文を見る
○清水委員 もう時間が来ましたので、最後に、今村参考人に端的に一言でお答えいただきたいんですけれども、この司法取引の制度が導入されることによって新たな冤罪や誤判を生み出す可能性について、お考えをお聞かせください。
○清水委員 きょうは、皆さん、本当にどうもありがとうございました。  これで私の質問を終わらせていただきます。
07月03日第189回国会 衆議院 法務委員会 第28号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  先日、地元大阪のベテラン弁護士から、あなたの質問は非常にわかりやすいと弁護士仲間でも有名だ、こういうふうに評価をされ、大変恥ずかしい思いになりました。それで、どの辺がわかりやすいんですかと聞いたら、とにかく専門用語が余り出てこな...全文を見る
○清水委員 冤罪事件の原因究明また再発防止策がなければ、東電OL事件で冤罪被害者とされたゴビンダさんのような悲劇は再び繰り返されるわけなんですね。  今回の司法取引の持つ本質的な危険というものは、みずからの罪を軽くするために人の罪を明らかにする、そういう心理が働くもとで、虚偽の...全文を見る
○清水委員 このゴビンダさんの支援活動をずっと行ってこられた客野美喜子さんという方も、さまざまな場所で検察からそうした働きかけがあったと証言をされております。  この事件では、警察も取引を行っているとうかがわれるんですね。  資料をごらんください。一枚目、「仕事紹介し取り調べ...全文を見る
○清水委員 「東電OL殺人事件」というドキュメント小説を書かれた佐野眞一さんの本を見ますと、「警察はあなたが不法就労者だということを承知の上で、つまりビザがとっくにきれているのを承知の上で、就職を斡旋したんですね。」というインタビューに対して、このネパール人のゴビンダさんの同居人...全文を見る
○清水委員 制度化すれば、利益誘導によってもたらされた被疑者、被告人の供述の信用性が高まるのかどうか、冤罪を生み出さないのかどうかということについては後に議論したいと思います。  法案の三百五十条の六の第一項では、警察から送致、送付された事件について、被疑者との間で司法取引を行...全文を見る
○清水委員 同じ法案三百五十条の六第二項では、司法警察員に必要な行為をさせるとあります。この必要な行為とは、具体的には何でしょう。
○清水委員 そうすると、司法警察員は、検察官の個別の授権の範囲内、つまり、検察官が協議、合意の内容、例えば不起訴にするだとか、あるいは量刑十年のところを五年から十年の間に軽くしようとか、こうした授権の範囲で合意の内容案について警察が被疑者、被告人に提示できるんですよね。提示した上...全文を見る
○清水委員 つまりそれは、被疑者、被告人に提示させるということだと思います。提示させた上で司法警察員が、その被疑者、被告人と協議、つまり、取り調べも含めましてできるかどうか、お答えください。
○清水委員 供述を求める行為が取り調べと違うというのがちょっとよくわからないんです。  いずれにしても、検察官が示した合意案を提示しながら、五年から十年というふうに検察官は言ってくれているよ、これを示しながら供述を迫る、これは間違いないですね。
○清水委員 ちょっとよくわからないんですが。  早い話、検察官の示した個別の授権の範囲で司法警察員が、検察官が合意の内容とする提案を提示することができるわけで、その提示した上で協議をすることができるわけでしょう。これは法務省は取り調べとは違うと言うんだが、警察が供述を求めるとい...全文を見る
○清水委員 いや、私はそれはごまかしだと思います。  だって、検察官が与えた授権の範囲、例えば五年のものを三年にするとか、起訴するのを不起訴にするということを提示するわけでしょう、警察が。林局長、提示するんでしょう。提示した上で協議するんでしょう。供述を求めるんでしょう。違うん...全文を見る
○清水委員 いずれにしましても、警察官が授権の範囲を示しながら協議に加わる、実際、協議の内容について提示をするだけと言いますけれども、それを餌にぶら下げて協議するわけでしょう。その場に警察が立ち会うということですから。  この議論は後に譲りたいというふうに思います。  ここで...全文を見る
○清水委員 否定されませんでしたけれども、確かに、おっしゃったとおり、工藤会は改正暴力団対策法で特定危険指定暴力団に指定されております。重点的な取り締まりには法的な根拠があると思います。組織暴力団の犯罪を取り締まる上では、有効な手だてを講じることは当然だと思いますし、私たち日本共...全文を見る
○清水委員 いや、もちろん私もそれを言いました。意気込みはわかります。この事件では警察官や一般市民も工藤会によって命を狙われているんです。とんでもないことです。検挙あるいは撲滅、壊滅する、それは当然です。  しかし、そうであったとしても、訴追裁量権を持たない警察官のトップが、死...全文を見る
○清水委員 この記者会見の中身は全体で七十五分あるんですけれども、うちの事務所で全部これを傍受しました。当該の発言がどこにあるのかというスポット傍受をするんですが、なかなか見つけられなくて、結局、全部聞いた上で原稿を起こしましたから、今、三浦刑事局長が言われたところについても十分...全文を見る
○清水委員 終わりますが、弁護人が関与すると申し上げましても、証拠が開示されませんし、補強法則もありませんので、それは、冤罪を生み出さない、引っ張り込みをしないという根拠にはならないということを指摘して、きょうの質問を終わります。  ありがとうございました。
07月07日第189回国会 衆議院 法務委員会 第29号
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○清水委員 日本共産党、関西大阪の清水忠史でございます。  本日最後の質疑者ということで、六番目のバッターですので、自分の順番が回ってくるまでずっと緊張しておかなあかんのですよね。一番最後のバッターというのは非常にプレッシャーもあるんですが、何がプレッシャーかといいますと、用意...全文を見る
○清水委員 今ありましたように、「被告人は、公平な」、ここが非常にキーワードだと思うんです。「裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。」とありますね。  検察官というものは強制捜査権を持っておりますから、警察を指揮して、我々の税金も使って証拠を集めるという強い権力を持ってお...全文を見る
○清水委員 では、上川陽子法務大臣にお伺いいたします。  この証拠開示制度の拡充、充実が、やはりもともとこの刑事司法制度改革は、冤罪事件の根絶や違法な取り調べを改めるということを契機にして行われたものですから、そうしたものに資するものでなければならないと考えております。大臣も同...全文を見る
○清水委員 大臣のお言葉、誤判防止というのがありましたので、これは非常に重要な問題を共有しているということで、安心いたしました。  先ほど来、他の委員からも質疑が出ておりますが、今回、証拠開示のあり方については、一覧表ということになっているんですね。  特別部会においては、検...全文を見る
○清水委員 現行制度が十分だという認識にとどまっていては、私は、この証拠開示の拡充は、決して、誤判の防止、あるいは新たな冤罪被害者を生み出さないというものにはならないと考えます。  といいますのも、先ほど上川陽子法務大臣は、これまで検察で証拠の改ざんがあったということについては...全文を見る
○清水委員 今の答弁は私は納得できないですね。データの改ざんがあったということについてはお認めになられましたが、それよりも、個々の事件について検証されて大臣は述べられたはずだと思うんですね。網羅的に全て承知していないとはいえ、個々の事件を把握しておられるからこそデータの改ざんがあ...全文を見る
○清水委員 先ほど林刑事局長は、村木事件について対応に問題があったというふうにお認めになられました。では、この東電OL事件については対応に問題はなかったというふうに考えておられるんですか。  当時かかわった検察官は、冤罪となったゴビンダさんに謝罪されております、十五年間、身柄を...全文を見る
○清水委員 こだわります。無実の人を、結果、長期間勾留した理由は何ですか。どうしてそうなったんですか。
○清水委員 結局、検察官が手持ち証拠を出さなかったということが誤判や冤罪を生んだということをお認めにならず、刑事司法全体の制度の中でやむを得ず生まれた冤罪だと言っているとしか聞こえませんね。  さらに言いますと、ゴビンダさんの事件では、被害女性の遺体に付着していた唾液、これがゴ...全文を見る
○清水委員 ちょっと私自身、頭を冷やすためにアメリカの話をしてよろしいでしょうか。  実は、特別部会でアメリカに視察しているんですよね。我々も行きたいところですが。私はかねてから、司法取引それから証拠開示の先進国はアメリカですから、アメリカへ行こうと。盗聴はイタリアが進んでいる...全文を見る
○清水委員 端的な答弁だったと思います。  すごいですね。いわゆる被告人に有利な証拠を検察官が必ず開示しなければならない、それで、開示しない場合、悪意がなくとも憲法違反ということなんですね。アメリカにももちろん例外規定はあるんですけれども、いわゆる連邦最高裁判例で、このように、...全文を見る
○清水委員 それを言わせていただくならば、例えば、検察官請求証拠、類型証拠、そして主張関連証拠と、いわゆる三段階の証拠開示をずっとやってきた、この中にブレイディ判決が生かされていると。では、なぜ、東電OL事件などのように、無罪を立証し得る重要な証拠が通常審で出てこなかったんですか...全文を見る
○清水委員 続いて、年が明けた後、二〇一三年一月にまとめられた時代に即した新たな刑事司法制度の基本構想では、再審請求審における証拠開示について何と書いているか。「近時、再審無罪事例が相次いでいるが、その再審請求審段階における証拠開示が十分でなかったとの指摘がなされている。」とあり...全文を見る
○清水委員 ところが、基本構想の発表後、この問題で集中的に議論した第二作業分科会では、再審請求における証拠開示について、事務局から配付された資料からすっぽり抜け落ちております。その後は、事務局配付資料に検討課題として記載され取り上げられることはありませんでした。これはなぜですか。...全文を見る
○清水委員 議論はなされたというふうにおっしゃっておられますけれども、第二十三回会議、二〇一四年二月十四日で配付された作業分科会における検討結果を含め、事務局から配付された資料に再審請求審における証拠開示が記載されることはその後なかったんですよ。  アメリカへ行って、ブレイディ...全文を見る
○清水委員 第二十二回の特別部会の会議録、この委員会にも参考人として来ていただきました映画監督の周防委員がこのように述べておられるんですね。「私は基本的には全面証拠開示があるべき姿と思っているんですけれども、この部会で一蹴されてしまい、非常に残念です。」部会において既に一蹴されて...全文を見る
○清水委員 終わります。     —————————————
07月08日第189回国会 衆議院 法務委員会 第30号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  四人の参考人の皆様方には、本日も足をお運びいただき、心から感謝を申し上げます。  初めに江川参考人にお伺いしたいと思います。  先ほど、弁護士あるいはその元妻である公認会計士が二年三カ月とか長期間勾留された、結果無罪であった...全文を見る
○清水委員 大澤参考人にお伺いさせていただきます。  今回、法案には、再審請求審での証拠開示というものが盛り込まれませんでした。これまで数々の冤罪事件で、通常審で出されなかった証拠がその後明らかになって、再審無罪となった例があったかと思うんですが、再審請求審での証拠開示を盛り込...全文を見る
○清水委員 非常に貴重な問題提起、ありがとうございます。じっくり時間をかけて議論していきたいと思います。  次に、宮村参考人にお尋ねします。  宮村参考人は東電OL事件の弁護団ということで、ちょうど私も、この委員会の場で、東電OL事件の問題について政府質疑を行ったばかりであり...全文を見る
○清水委員 今言われたことはごもっともだと思います。そうしたことを条文に、法律に書けば、より一層担保できるのではないかと思いました。  続いて、宮村参考人に。  東電女性社員殺人事件の弁護団ということですので、ちょっと興味深いことなんですが、ゴビンダさんに対して、あるいは弁護...全文を見る
○清水委員 続いて、小池参考人にお伺いさせていただきたいと思います。  保釈の関係でありますが、韓国の例についてお話しされました。韓国では、弁護人の立ち会いが取り調べ段階で認められているとか、可視化が非常に進んでいると。保釈についても、勾留されるのが大体半分ぐらいになったという...全文を見る
○清水委員 ありがとうございます。  新時代の刑事司法といいながら、韓国にもおくれをとっているというような状況で、また、起訴前保釈をしても治安が乱れているということはないということは非常に参考になりました。  小池参考人に続いてお伺いします。  国連からも、日本の刑事司法と...全文を見る
○清水委員 ありがとうございました。  日弁連、宮村参考人にお伺いします。  今いろいろと可視化についても問題があるということですが、証拠開示についても今回一歩前進というふうに言われました。確かに、公判前整理手続に付された場合は証拠リストが出るという点では一歩前進と言えるのか...全文を見る
○清水委員 あと二分ほどなので、最後の質問になると思います。それぞれの参考人にお伺いしたかったんですけれども、御容赦いただき、もう一度、日弁連の宮村参考人にお伺いして、私の質疑を終えたいと思います。  今回、日弁連の五月二十二日の会長声明を見ますと、一番最後、「当連合会は、市民...全文を見る
○清水委員 きょうは、非常に参考になる御意見をいただきまして、本当にありがとうございます。引き続き議論を深めて、よりよいものへと問題点はしっかりと改善するという立場で頑張っていきたいと思います。  どうもありがとうございました。
07月10日第189回国会 衆議院 法務委員会 第31号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史と申します。きょう最後の質疑者となります。堀江さん、本当にきょうはどうもありがとうございます。  きょうは朝から、元検察官あるいは元弁護士という方が質疑しましたが、私は元漫才師ですので、最後は気軽に、言い残したことをどんどん言って帰っていただけた...全文を見る
○清水委員 といいますのは、やはり、勾留されたりあるいは刑に服された方が社会復帰して、従前の生活を取り戻したり、あるいはみずからの営業活動に赴くというのはなかなか困難を要することだというふうに思っております。  それで、きょうは御自身の経験も含めてお伺いさせていただきたいんです...全文を見る
○清水委員 ありがとうございます。  それだけ権限を持っている検察が、今回、証拠開示に関しまして、一覧表のリストは出す。しかし、権限を持った検察官の裁量によって例外規定が設けられているんですよね。例えば、犯罪の捜査に支障を来すおそれがあると判断した場合には一覧表から落としていい...全文を見る
○清水委員 非常に説得力がある御発言だと思います。  身柄を長期拘束するというのが実は自白を強要する手段になっていないかということがこの委員会でも議論されています。罪を認めれば出してやる、認めなければ勾留が続く、こういうのを人質司法というふうに言われるわけですが、それを改善する...全文を見る
○清水委員 はい。  最後に、この刑事司法制度改革、余りマスコミにも大きく広がっていないということなんですが、最後にお願いなんですが、堀江さん自身の発信力で、今こういう司法制度改革が議論されているということを大いに広げていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○清水委員 終わります。ありがとうございました。
○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。よろしくお願いいたします。  きょうは、テレビでしか見たことのないホリエモンこと堀江貴文さんが参考人で来ていただきまして、みずからの体験を通じて、証拠開示だとか裁量保釈の問題についてるる語っていただき、大変勉強になりました。この問題...全文を見る
○清水委員 法務省や最高裁のホームページにおいて裁判員裁判対象事件について調べますと、こう定義しています。「一定の重大な犯罪であり、」とあるんですね。  しかし、新たに通信傍受法の対象犯罪とされようとしている窃盗、強盗、詐欺、恐喝、児童ポルノ、これらは裁判員裁判対象事件にはなら...全文を見る
○清水委員 私は整合性に欠けると思います。まあ、きょうは議論しません、今の考えを確認したかっただけですので。  続いて、これは最新のニュースなんですけれども、実は、アメリカの人事管理局というところで、アメリカ政府の職員の情報流出が二千二百万件あったということで、年金情報流出問題...全文を見る
○清水委員 十億円程度以上というのが非常に持って回った言い方だというふうに思うんですが、私がデロイトトーマツ社からいただいた資料を見ますと、十億から三十億ということで、かなり幅があるんだなと。どうしてそんなに幅があるのかと聞きますと、まだない、これから新しいシステムをつくるので、...全文を見る
○清水委員 では、今言われた通信事業者側に設置する機器、通信傍受監視サーバー、通信傍受制御サーバー、これは、対象犯罪がふえますし、伝送化するということになるとかなり回線の必要数がふえてくると思いますので、増設しなければならないと思うんですけれども、それらの費用についてはどこが持つ...全文を見る
○清水委員 まだ確定していない、しかし、国でそういう予算をとっているというわけではないので、通信事業者と協議をし、一定程度御負担をお願いしたいということだと思うんですね。  それでは、ちょっと総務省の方に。きょうは、来ていただきましてありがとうございます。  電気通信の主管庁...全文を見る
○清水委員 今おっしゃったのは、通信傍受に係る接続だとか、あるいは立会人の協力ですよね。しかし、一般的な通信事業、電気通信役務の提供に必要とされない、そういう設備の購入まで通信事業者の負担を求めるというふうに主管庁としては考えていらっしゃるんでしょうか。
○清水委員 ということは、例えば通信傍受監視サーバーあるいは通信傍受制御サーバーというのは、私、NTTさんとかauさんとかソフトバンクさんとか、いろいろな通信事業者に問い合わせをしました、一台大体幾らぐらいするんですかと。いろいろありますから簡単には答えられませんというお話だった...全文を見る
○清水委員 余り時間がありませんので、続きはまた来週させていただきたいと思いますけれども、念のために、現行通信傍受法の第十一条、通信事業者等の協力義務について読み上げますと、「検察官又は司法警察員は、通信事業者等に対して、傍受の実施に関し、傍受のための機器の接続その他の必要な協力...全文を見る
○清水委員 今のお話をお伺いしますと、今まで実務で運用してきたものを明文化したということなんですが、では、今回、九十条を明文化することで、裁判官の実務が何か変わりますか。
○清水委員 いや、それはおかしいでしょう。今まで運用でやってきたものをただ明文化しただけですよね。明文化するに当たって、例えば、裁量保釈の条件が緩和されるとか、新たな条件が設けられるということではないんですよ。ただ書いただけ。これで一歩前進と言えるんでしょうか。  無実を訴えて...全文を見る
○清水委員 今の大臣のお話をお伺いしますと、明文化されたことによってその理由がはっきりしたんだと。今言った罪証隠滅、それから逃亡のおそれに加えて、例えば、「健康上、経済上、社会生活上又は防御の準備上の不利益の程度その他の事情を考慮し、」と。  つまり、いい意味で捉えれば、弁護側...全文を見る
○清水委員 わかりやすくなることと保釈の要件が緩和されるということとはイコールじゃありませんからね。この間の参考人質疑で問題になったのは、いわゆる自白をとる手段として身体拘束をする、認めれば保釈が認められる、こうした人質司法についても随分議論になったんですね。  私、江川紹子参...全文を見る
○清水委員 大臣、アメリカにはミランダ・ルールというのがあるそうです。よくドラマでも映画でもやっていますね。逮捕したら、あなたには黙秘権があるというものですね。供述をした場合は不利な証言となる場合があるとか、あるいは弁護士を呼ぶ権利があるとか、お金がなければ国費で雇ってやる、こう...全文を見る
○清水委員 もう終わります。  命がけでという新たな決意が聞かれました、以前から言っておられましたけれども。まさしく無罪を訴えて再審請求されている方も命がけなわけですから、ぜひしっかりと議論を深めていきたいと思います。  きょうはどうもありがとうございました。
07月29日第189回国会 衆議院 法務委員会 第33号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  本日は、五人の参考人の皆様方には、忙しいところ当委員会までお運びいただきまして、まことにありがとうございます。  私は、通信傍受の拡大、いわゆる盗聴法を拡大するということにつきまして、盗聴捜査の有用性、必要性という問題と、これ...全文を見る
○清水委員 よく理解できました。ありがとうございます。  続いて、憲法との関係で、山下参考人にお伺いさせていただきたいと思います。  三十五条の令状主義についてです。  捜索、押収する物については令状にしっかり記載する、そして当事者が立ち会うということがあるんです。盗聴とい...全文を見る
○清水委員 次に、田中参考人にお伺いさせていただきたいと思います。  同じく憲法との関係でお伺いするんですが、民事介入暴力、これを取り締まるということはもう当然のことですし、私たちの党としても、暴力団組織の検挙、壊滅ということは当然のことだと考えております。しかし、ここに至って...全文を見る
○清水委員 それでは次に、緒方参考人にお伺いをさせていただきたいと思います。  私も、何度も当委員会で、山谷国家公安委員長や、あるいは警察庁に対して、過去の緒方事件についてただしましたが、同様に認めておりません。  調べたところ、例えば西暦二〇〇〇年三月十日の予算委員会で、田...全文を見る
○清水委員 緒方参考人の資料を見ますと、国賠訴訟で、地裁判決については、国、警察と原告である緒方さんと両方が控訴されて、高裁で決着がつくんですが、高裁で出た賠償金額の方が地裁の判決で出た金額よりも高くなっているんですよね。  ここについては、どのように御理解、受けとめをされてお...全文を見る
○清水委員 川出参考人にも一問お伺いさせていただきたいと思います。  川出参考人の論文、「新たな捜査手法の意義と展望」を読ませていただきました。この中で、「通信傍受の拡大や室内会話の傍受制度の導入については、憲法上許容される範囲はどこまでなのかが検討の中心とならざるをえないであ...全文を見る
○清水委員 それでは、長澤参考人にもう一問お伺いさせていただきたいと思います。  先ほど質疑の中で、盗聴の捜査手法そのものがいわゆる首謀者の背後関係を明らかにするということになかなかつながりにくいんだというふうに言われました。  それで、携帯電話ですね、一回使ったらそれはもう...全文を見る
○清水委員 緒方参考人にお伺いします。  イタリアやアメリカでは既に盗聴捜査の手法が非常に広がってきている、日本も、おくれているからそこに合わせるんだという議論もございました。ただ、一説に聞くと、アメリカなどでは盗聴による捜査手法が年々減少してきている、問題になってきているとい...全文を見る
○清水委員 時間が来ましたので、最後の質問になります。  緒方参考人にお伺いします。  今からでも警察が過去の盗聴事件を認めて緒方さんに謝罪をすれば、許しますか。
○清水委員 皆様方からいただいた御意見をしっかりと踏まえて、引き続き慎重な審議を尽くしていきたいと思います。  きょうは、ありがとうございました。
07月31日第189回国会 衆議院 法務委員会 第34号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  初めに、六十分の質問時間をいただいたことを野党の民主、維新の皆さんにも感謝しながら、一秒も無駄にすることなく、本日、四人の委員の皆さんの思いを私は共有しておりますので、その質問の流れの連関性の中できょうは質疑をさせていただきたい...全文を見る
○清水委員 お二人の大臣とも、しっかりと受けとめていただいたのではないかと思います。  大事なことは、法案を審議する上で、その受けとめと同時に、やはり、政府として、警察として、過去の事件についてしっかりと向き合う、これが非常に重要だと思うんですね。  緒方靖夫参考人も、みずか...全文を見る
○清水委員 ちょっと、大塚政務官、一緒に聞いていただいたので、もし何か御所見があれば。緒方参考人の話も聞いていただいたので、この事件についての事実関係についてどう思われたか。
○清水委員 それぞれお答えいただきました。  この法案を理解してほしいという前提として、やはり、警察が行ったということを認めて被害者に対して謝罪をする、それが大前提だと思うんですね。  私は、先ほど理事会で議論するということが決まりましたので、きょう細かくは言いませんけれども...全文を見る
○清水委員 とにかく、なぜこの三人が刑事処分を受けなかったのか、不起訴になったのか。そこは、当時の増井清彦次席検事が説明しております。今、塩川さんが言われたように、一つ、被疑者は私欲、個人的動機があるとは言えない、二つ目、警察が相応の懲戒処分をすると約束している、三つ目、警察が直...全文を見る
○清水委員 となると、是非はともかく、この通信傍受という法律は、国民の通信の秘密やプライバシー権を制約する、侵害する、そういう捜査手法である、そういう法律ですね。是非はともかく。
○清水委員 まさしく今大臣がおっしゃったとおりです。必要最小限、極めて謙抑的でなければならない。なぜならば、一度被害をこうむれば、例えば物品のように、後で返すということができないからなんですね。  ここで最高裁にお尋ねします。  権利侵害の事後的な救済が困難であるからには、や...全文を見る
○清水委員 ありがとうございます。  法務省にお尋ねします。  今、最高裁より読み上げていただいたように、憲法違反でないという必要最小限の傍受を認めた検証方法は、いわゆる地方公務員二名を立ち会いにつけ、そして通話の内容はスピーカーでその立会人に聞こえるようにし、犯罪と関係のな...全文を見る
○清水委員 今のお話を聞くと、では、立会人の役割として、犯罪関連の通話であるのかどうかというチェックは、内在的であれ外形的であれ、含まれないというお考えですか。
○清水委員 それはおかしいです。  一九九九年五月二十七日、衆議院法務委員会、ここにおられる漆原先生が質問された議事録を持ってまいりました。  当時、漆原先生は与党修正に加わっておられたわけですが、「私は、」漆原先生のことですね、「私は、捜査の適法性を担保するということに大き...全文を見る
○清水委員 今回の法案との関連で、私、聞きます。  ですから、先ほど林刑事局長は、立会人の役割に含まれていないと言ったけれども、今は、立会人はそれができます、そういう役割がありますと。後で私、議事録を精査しますけれども、違うことをおっしゃったわけですから、これは、今答弁されたこ...全文を見る
○清水委員 いや、私は、やるんですかと聞いたんですけれども、やるということで、これは法律でやらなきゃならないものというふうになっていますか。丁寧に聞きます。
○清水委員 それを担保するためにはスポット傍受ないしスポット再生をやるということですが、現行法で立会人が外形的なチェックをしているかどうか、これを警察署内でどうやってやるんですか。  特定電子計算機には、傍受した部分は全て改変不能な記録として最終的には残るとおっしゃるんですが、...全文を見る
○清水委員 法律の内容を説明されていると思うんですけれども、現行法でも、通話の中身が聞こえないんですから、該当性の判断というのは、私が言いましたように外形的にしかできないわけですよ。だから、今の法律そのものが私は憲法違反だと思うんですよ。  それは、最高裁にお答えいただいたよう...全文を見る
○清水委員 私の聞いたことにお答えにならなかったと思うんですね。後で改変不可能な記録が残るというのはわかりましたよ。しかし、後でわかっても遅いんです。関係のない通話を聞かれたということは、上川大臣がおっしゃったようにプライバシーの侵害になるわけですから。  例えば、家宅捜索して...全文を見る
○清水委員 今私が述べたことと同じですね。  先ほど、通信事業者に大きな負担をかけているかどうかということについては山尾委員が質疑をされましたけれども、本当に負担になっているのかどうか、トータルで見ると人と費用の問題で怪しいものだな、これは私も問題意識は全く一緒でして、通信事業...全文を見る
○清水委員 それでは、その立ち会いの義務、立会人を置かなければならないというのはどの条文で規定されていますか、別の条文というふうに言われましたけれども。
○清水委員 これは、実は私もずっと勘違いしていたんです。立ち会いをするというのは通信事業者の協力義務だと私は考えていたんですね。必要な協力を求めることができる、立会人になってくれと。しかし、今答弁があったように、これは現行法十一条にある通信事業者の協力義務ではないんですよ。立ち会...全文を見る
○清水委員 断れるんですよ。だから、通信事業者に負担だ、負担だと言いますけれども、通信事業者は、確かに捜査に協力する公的な義務は大きな意味であるでしょう。しかし、業務を曲げてまで、この協力を拒んではならない、正当な理由がなく拒んではならないというこの協力義務の規定にはないんです。...全文を見る
○清水委員 ということは、今まで、二百八十三件の令状を請求して二百八十一件認められて、九十九件の傍受をやってきたと思うんですけれども、その中で、どうしても通信事業者もしくは地方公共団体の職員が確保できず、実際、傍受ができなかったケースは何件ありますか。
○清水委員 いや、通信傍受の捜査の機動性の話をしているわけですから、いかにこの機動性が損なわれたかということを数をもって私たちに示していただかないと、それが本当かどうかというのはわからない。  二つ目の理由として、傍受する場所が非常に限られていると。実際には、東京その他のわずか...全文を見る
○清水委員 私が捜査員だったら、通信傍受で東京へ行くぞといったらすごくうれしいですけれどもね。十日ないし最大三十日行ける。仕事といえば、机に座ってじっとこうやっているんでしょう。それで、終わったらちょっと新宿で一杯やろうかとか。まあ、これは冗談ですけれども。  今おっしゃったよ...全文を見る
○清水委員 では、法務省にお伺いしましょう。  現行盗聴法制定時に、当時通信事業者の主管庁であった郵政省と法務省との間で覚書が交わされております。きょう、資料で皆さんに配付させていただいております。平成十年三月十二日、法務省刑事局長と郵政省電気通信局長が覚書ということで押印して...全文を見る
○清水委員 では、総務省の方にも同じ質問をさせていただきたいと思います。  七月十日の本委員会での私の質問に対し、機器の接続について、あるいは通信傍受監視サーバーや通信傍受制御サーバーなどの増設費用、これは含まれますか、含まれませんか、総務省の方で答えていただけますか。
○清水委員 極めて明快な答弁、ありがとうございました。  つまり、この覚書は今も生きていると。法務省、総務省は、いわゆる通信傍受監視サーバーや通信傍受制御サーバーは捜査機関側が負担するものだと述べている。ところが、私が今確認しましたように、三浦刑事局長は、通信事業者の方に負担し...全文を見る
○清水委員 今のお話を聞いていると、何かこの覚書を骨抜きにしようとしているというふうにしか聞こえませんね。  通信傍受サーバーについては捜査機関側が持つものですというふうに、法務省も総務省もこの覚書の中で明確に今御答弁いただいたんですよ。にもかかわらず……(大塚大臣政務官「法務...全文を見る
○清水委員 法務大臣として、この覚書については尊重する、当然こういう立場でよろしいですか。
○清水委員 最後に私、述べたいんですけれども、なぜこの費用負担の話にこだわったか。  恐らく、仮に莫大な費用負担になった場合、通信事業者がその費用を捻出するために、今は考えていないということなんです、私、いろいろリサーチしましたけれども。余りにも負担できないようなことになれば、...全文を見る
08月05日第189回国会 衆議院 法務委員会 第35号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  「叫びたし寒満月の割れるほど」。これは、一九四七年、福岡市で発生した殺人事件で、戦後初めて死刑判決を受けた西武雄氏の辞世の句です。一貫して無罪を訴えておりました。法務省が恩赦への前向きの答弁をしたことから、この西武雄氏の恩赦決定...全文を見る
○清水委員 お二人を初め野党委員の皆さんは、それこそ真摯に、ひたむきに委員会質疑にも取り組んでこられましたし、今回の修正協議におきましても大変な御奮闘をされたということは私も理解をしております。  最初に民主党案という形で公表されたものがございました。これを見ますと、これは非常...全文を見る
○清水委員 ありがとうございます。  その苦渋の決断と言ったらいいんでしょうか、法制審を通じて一括法案として出された法案ですし、伝え聞くところによると、ガラス細工のようなもので、余り修正してしまうと全部が崩れてしまうという話もありまして、そういうかたい政府・与党のガードの中で、...全文を見る
○清水委員 続いて井出委員にお伺いしたいと思うんですね。  井出委員も対象犯罪の拡大について一生懸命述べられておりましたし、今やICレコーダーは井出さんの代名詞とも言えるくらい、この委員会でも、そんなにお金をかけなくても録音、録画できるじゃないか、それは被疑者、被告人のためだけ...全文を見る
○清水委員 今、お二人のお話をお伺いしておりまして、全体としてはプラスの方向なんだ、附帯決議で運用面でも努力を図るということになっていると思うんですが、それでは、共同提案者の自民党盛山委員にお伺いします。  今、民主党、維新の党の修正提案者が述べたように、今後、可視化は大きく広...全文を見る
○清水委員 意気込みはよくわかるんですが、大切なのは、本当にこれが実効あるものになるかどうかということだと思うんですね。  資料をお配りしております。五ページ、これは、ことし六月八日、冤罪被害者の皆さんが連名で、「日本弁護士連合会会長 村越進様」ということで出した申し入れ書です...全文を見る
○清水委員 類型的に必要性の高い事件というふうにおっしゃるんですが、今回の刑事司法制度改革あるいは検察の在り方検討会議の契機となった郵便不正事件というのは、村木さんの場合はたまたま検察独自捜査事件でしたから、この法律が通れば可視化されるわけですが、一般的にはされない事件なんですね...全文を見る
○清水委員 決して後退することのないようにという答弁がありましたので、そこは信頼したいというふうに思っております。  ただ、先ほども申し述べましたように、例外規定、これは捜査官側の裁量によって録音をしたりしなかったりということですから、これについてはやはり重大な問題であるという...全文を見る
○清水委員 修正提案者の山尾委員をもってして、これで一〇〇%冤罪、引っ張り込みを防ぐことができるとは言えないというのは、まさに、先ほど私申し上げました、この制度が持つ本質的な危険、自分が助かりたいから誰かの罪を告白する、こういう心理的な働きによってこれまでも数々の事件が生み出され...全文を見る
○清水委員 ずっとこの委員会でおっしゃられた引っ張り込み、巻き込みの防止策をただ述べられただけで、今回の修正によって、弁護人を必ず立ち会わせる、しかも、第三者の証拠が開示されないもとで、引っ張り込みや冤罪を一〇〇%根絶できるのかという問いにはお答えになられませんでした。私は、これ...全文を見る
○清水委員 「必要に応じ、速やかに、」と確かに法案に書いております。  では、上川陽子大臣自身の優先順位についてお話しください。  ここには、「再審請求審における証拠の開示、起訴状等における被害者の氏名の秘匿に係る措置、証人等の刑事手続外における保護に係る措置等について検討を...全文を見る
○清水委員 先ほど山尾委員の質疑の中で、一番初めに再審請求審における証拠の開示、これが含まれていると。私は、その意見をお聞きして、やはり野党の皆さんの思いというのはこの順番にも示されているのではないかと思うんですが、そこをちょっとお聞かせいただけますか。ちょっと私、今の上川陽子大...全文を見る
○清水委員 与党の自民党盛山委員にも同じ質問をしたいと思います。
○清水委員 いずれも大事ということで、必ずしもここに記載された順番ではないという点では、与党、野党、それぞれの認識というものは必ずしも一致をしていないのではないかというふうに私は言わざるを得ません。  しかも、ここに「証人等の刑事手続外における保護に係る措置等について」とあるん...全文を見る
○清水委員 私、手元に、「新たな刑事司法制度の構築についての調査審議の結果」という書類を持っております。ここの第四というところに「今後の課題」という項目がございまして、この附則第九条三項に盛り込まれている再審請求審、起訴状や判決書における被害者の氏名の秘匿、そして証人保護プログラ...全文を見る
○清水委員 私は、あえてこの会話傍受を附則に盛り込まず、「等」という言葉でごまかす、盛り込むというようなやり方だったとすれば、これはやはり、刑訴法の改正案に対していろいろな思いを持っている国民の皆さんに対する背信行為だというふうに思います。  次の質問に行きます。通信傍受につい...全文を見る
○清水委員 手法については苦渋の選択というお話がありました。振り込め詐欺については、社会的問題になっているのは確かです。しかし、私たち通信傍受については反対ですけれども、あえて含むというのであれば、別表第一に組織的な詐欺という項目を設けて、それのみを入れるという方法もあったかと思...全文を見る
○清水委員 いやいや、確認しますけれども、先ほど井出議員の質問に対しては、ずっと傍受をやっているわけではなくて、いわゆる暫時といいますか、監視をするというふうにおっしゃられたはずなんですね。私、ぼうっとしていませんからね、ずっとやりとりを聞いていますからね。それで、今は、スポット...全文を見る
○清水委員 あえて反論しますけれども、同じ組織の人が外形的なチェックをできるはずがありません。もっと言えば、常時立ち会いしなければ、立会人の役割というのは果たせません。  では、三浦さん、もう一回確認しましょうか。常時立ち会いですか。
○清水委員 常時立ち会いせずに、どうして立会人の代替ができるのか。恐らく、三浦刑事局長の御意見の背景には、特定電子計算機がその機能、役割を果たすからだということでずっと答弁されていると思うんですね。  では、法務省林眞琴刑事局長にお伺いいたします。  先般、私との質疑の中で、...全文を見る
○清水委員 中身が聞けないからこそ憲法違反なんですよ。最高裁の検証許可状の話をしたじゃないですか、ここで。スピーカーで音を出して、そして立会人が切断することもできる、ここまで認めて検証許可状を出したんです。これがぎりぎりの憲法の要請ですよ。  今、立会人がいなくても後で改変不能...全文を見る
○清水委員 会話の内容を聞くことはできないわけですが、立会人が果たしている役割は同様だという明確な答弁がありました。  そこで、今度は資料を見ていただきたいんですね。資料の九番、十一ページ。  これは、山尾委員も一度出された資料だと思うんですね。今回、通信傍受、盗聴捜査の合理...全文を見る
○清水委員 何という答弁をするんですか。  これは、警察が、自動的にスポット傍受できる機能、これが備えられますと説明しているんですよ、作業分科会で。そして、条文には何と書いていますか。次に掲げる機能の全てを有するものが特定電子計算機と書いているじゃないですか。  つまり、今こ...全文を見る
○清水委員 だめです。  先日、私の質疑に対して、特定電子計算機に自動的にスポット傍受する機能はついているんですかと言ったら、ついていると言わなかったじゃありませんか。それは林刑事局長自身ですよ。それを今、入っているとか、あるいは、書いてはないけれども入りますとか。  ここを...全文を見る
○清水委員 全然答えていないじゃないですか。  資料の十五番をもう一回見てくださいよ。これは、何のためにこのポンチ絵を描いているか。いいですか、「検討中の傍受システムにおける不正の防止」ですよ。捜査官の不正を防止する。所定の傍受装置、特定電子計算機を使うんだが、スポット傍受の時...全文を見る
○清水委員 長いんですよ、本当にもう。  私が聞いたのは、自動的にスポット傍受ができる機能があるんですかと。それは、今のパソコンだってスポット傍受は普通にできるじゃないですか。ただ、手動でしょう、それは。捜査機関側が設定するわけでしょう。一時間と設定したら一時間聞けるんですよ。...全文を見る
○清水委員 あらかじめ設定したというふうにおっしゃいましたね。自動的にはできないんですよ。はっきりしました。  ですから、警察署内で警察職員が、常時立ち会いもしないのに立会人のかわりになるとか、警察庁自身が作業分科会で、これは立会人の機能を代替するためにこういう機能を入れるんだ...全文を見る
○清水委員 そのうち、犯罪の首謀者と目される人は何人いましたか。
○清水委員 今おっしゃったのは、二十五年から二十六年の調査で暴力団の幹部が二十一人いたということだけであって、私の、五百二十五人逮捕したうち犯罪の首謀者は何人かという問いについては答えていただいておりません。これは答えられないんでしょうか。
○清水委員 特定の年についての結果と言いましたが、網羅的につかんでいないということなんですね。  この通信傍受、盗聴捜査の有用性、必要性というのは、ずっとこの間議論してきたのは、首謀者の背後関係を調べるんだと。そして、その首謀者の検挙、逮捕に突き上げるためだということでおっしゃ...全文を見る
○清水委員 結局、大臣も含めて、何人首謀者を逮捕したか答えられないんですよ。それでどうやってこの盗聴という捜査手法が有効かつ必要だと言い切れるんですか。とんでもない話だと言わなければなりません。逆説的に言えば、この盗聴捜査という手法を使わなくても犯罪組織の首謀者を逮捕することはで...全文を見る
○清水委員 もちろんそれはそうなんですよ、該当性の判断をやらなきゃならないですから。  しかし、一時保存した通話の記録を丸ごと警察署内に持ち運ぶ、こういう意味と同じではありませんか。該当性の判断をする前に、警察署内に、全ての一時保存された通話が運び込まれる、送り込まれる、これは...全文を見る
○清水委員 暗号化されているとはいえ、全て警察署内に持ち込まれるということについてはお認めになりました。  これは、いわゆる被疑事実との関連性にかかわって、令状主義と抵触するのではないかと思うんですね。つまり、差し押さえ令状というものは、当該捜査に必要な、裁判所が発付した、認め...全文を見る
○清水委員 暗号化されているから被害は出ないというふうにおっしゃるんですが、暗号化されていようと、しておらないとしても、該当性を判断する前に持ち帰る、これが本当に令状との関係で問題にならないかどうか。  例えば、フロッピーディスクやDVDだって、それ単体では見ることや閲覧するこ...全文を見る
○清水委員 今、終了時までは保存ができるというお答えでした。  私も急ぎますが、資料の八ページ、資料六番をごらんください。これは現行の通信傍受令状です。ここには有効期間を記すところがありまして、「有効期間経過後は、この令状により傍受の処分に着手することができない。」こう書いてい...全文を見る
○清水委員 では、有効期間を超えたら聞けないんですか、この一時保存した記録は。
○清水委員 いや、それは私、間違いだと思いますよ。  条文の第二十一条第八項には何と書いているか。「傍受令状に記載された傍受ができる期間内に終了しなかったときは、傍受令状に記載された傍受ができる期間の終了後できる限り速やかに、これを終了しなければならない。」つまり、有効期間が過...全文を見る
○清水委員 私は、日本共産党を代表して、刑事訴訟法等の一部を改正する法律案に反対、自民、民主、維新、公明各党共同提出の修正案に反対の討論を行います。  今回の刑事司法改革の契機となったのは、相次いで明らかになった冤罪事件であり、こうした誤判、冤罪を根絶することにこそ、その目的が...全文を見る
08月26日第189回国会 衆議院 法務委員会 第37号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  きょうは、矯正医官の兼業及び勤務時間の特例等に関する法律案について、法務省矯正局並びに法務大臣の見解を尋ねたいと思います。  この法律は、矯正施設、刑務所、拘置所、少年院など、現二百九十三カ所に勤務するお医者様、医師の恒常的な...全文を見る
○清水委員 私、きょうの質疑を前に、おととい、兵庫県加古川市にあります少年施設加古川学園、播磨学園の方を視察させていただきまして、両園長や職員の方々とお話をさせていただき、医務室も含めて視察をさせていただきました。比較的築年数の浅い少年施設ですからほかに比べると設備は行き届いてい...全文を見る
○清水委員 被収容者というふうにおっしゃるんですけれども、例えば拘置所における未決拘禁者は罪証隠滅と逃亡の防止のために収容されているわけですし、受刑者は、大臣も述べられておりますが、自由を拘束する、行動の自由を奪う禁錮や懲役刑を科しているわけで、健康を侵害する刑を受けているわけで...全文を見る
○清水委員 今局長がおっしゃられた通知というものを、きょう、資料でお渡しさせていただいております。  一枚目が矯正局長の名前で施設の長に出された通知ですね。赤線を引っ張っております。「熱中症対策について」というところで、「さらに、体温の急激な上昇、脱水症状、意識障害、痙攣等の重...全文を見る
○清水委員 ぜひお願いしたいと思います。  大臣に、この問題で一問お伺いしたいと思います。  私が先日視察を行いました少年施設では、精神的なことからくる不眠症状を訴える少年もいましたし、それから皮膚疾患、水虫も含めてさまざまな症状を訴える入所者が後を絶たないということなんです...全文を見る
○清水委員 まさしく病状を診断するのは医師であり、そこがしっかりと尊重されなければ信頼関係というものも崩れていくというふうに思いますので、しっかりと指導をお願いしたいと思います。  次の問題に移ります。  本法案が施行されることによって、第四条にも書かれておりますけれども、兼...全文を見る
○清水委員 もちろん、兼業緩和だとかフレックスの適用といいましても、矯正施設内での勤務時間が著しく短いということでは、いわゆる法案の趣旨ともたがえるわけですから、一定の勤務時間をお願いするというのは、法務省令になるにしろ、あるいは通達にしろ、非常に重要なことだと思っております。 ...全文を見る
○清水委員 まさしくそのとおりだと思うんですね。  もし常勤医師がいなければどうなるのか。私が視察しました加古川学園、播磨学園は常勤医師が一名おられますので、現在、加古川学園医務課診療所ということで診療所の資格があるわけなんですね。常勤医師がいなくなると診療所の開設もできません...全文を見る
○清水委員 よろしくお願いいたします。今の答弁で大丈夫ですね。私が確認するのもあれですけれども、ぜひよろしくお願いします。  それで、最後の残された時間で確認したいのは、やはり矯正医官や矯正施設での医療についての国民的な理解、広報活動、啓蒙活動だと思うんですね。それは、医師を目...全文を見る
○清水委員 最後は要望して終わりたいと思います。  広報活動について、費用も限られていると思うんですけれども、やはり効果的に行っていくという点で一つ提案したいのは、ショートムービーですね。法務省のインターネットサイトなどにショートムービーなどをつくる。できたら有名人を矯正医官に...全文を見る
08月28日第189回国会 衆議院 法務委員会 第38号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  私、本日は、司法修習生に対する経済的支援のあり方について、法務省、法務大臣、そして最高裁判所に伺いたいと思います。  司法修習生とは何か。この制度は、司法試験に合格した人に対し、裁判所が命じまして、少なくとも一年間司法修習を行...全文を見る
○清水委員 大臣も最高裁も、こうした動き、運動があるということは十分承知しているということでした。  ここで、そこに寄せられた国会議員のコメント集というのがありまして、本委員会にも所属されている委員の方、とりわけ自民党の法務委員の方からもコメントが寄せられておりますので、幾つか...全文を見る
○清水委員 司法修習生への経済的支援のあり方が大きく変わった要因に、今述べられた法科大学院の合格率の問題や、司法試験合格者、法曹資格者が、企業や福祉の分野で、いわゆる裁判所や弁護士だけでなくいろいろな形で活躍できるということを前提に行ってきたものなわけで、しかし、それが期待されて...全文を見る
○清水委員 最高裁としては、制度移行したことについて、分析や検証という段になかなかまだ至っていないというところできょうはとどめておきたいと思います。少なくとも法務大臣の中には、今、経済的な要因が法曹志願者の減少の一因であるというふうな答弁がありましたので、これは非常に重要だと思っ...全文を見る
○清水委員 今まで以上に、司法修習生の置かれている生活実態、経済状況についてしっかりと調査、把握をしていただきたいと要望しておきたいと思います。  それで、三つ目にあります、司法制度全体に対する合理的な財政負担のあり方というところで、私、いろいろ調べてみました。これはちょっと大...全文を見る
○清水委員 やはり、こうした日弁連やビギナーズ・ネットの皆さんの声がしっかりと最高裁や法務大臣に届き、優秀な人材が経済的困難の問題を理由にして法曹を諦めるというようなことがあっては残念だというお言葉は、非常に重いというふうに思います。  やはり弁護士の収入も減ってきているんです...全文を見る
○清水委員 今、最高裁と法務省の答弁を聞かせていただきましたが、法律をつくるのは法務省ということですので、最高裁としてはそれに関連して必要な協力や情報提供をしっかりさせていただくと。最終的にはやはり法務大臣という答弁もあったというふうに思いますので、そういう意味では、推進会議決定...全文を見る
○清水委員 これは非常に重要な記述だと思っておりまして、国家公務員ではないんですよ。しかし、これに準じた身分として取り扱うこととされている。司法修習生は、何かアルバイトの片手間に適当に裁判所やあるいは弁護士事務所や検察庁に行って実態を学べばいいということではなくて、それにしっかり...全文を見る
○清水委員 確かに検討会ではそういう意見は当時あったでしょうが、この推進会議決定文書にあるように、その前提が期待を裏切るものになっているわけですね。そう総括しているわけですし、財政的な問題でいうと、全体に係る予算でいうと百三十億から減少しているというようなことが重要なんです。 ...全文を見る
○清水委員 もう終わりますけれども、三月の大臣の答弁のときには、さまざまな取り組みをやるんだけれども、それはあくまでも貸与制を前提として検討していくんだという答弁があったかと思うんですが、今の答弁にはそれがありませんでしたので、ぜひそういう点で前向きな検討を早期に行っていただくこ...全文を見る
09月04日第189回国会 衆議院 法務委員会 第39号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史でございます。  私は、本日は、薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部の執行猶予に関する法律、これは、二〇一三年六月に成立いたしまして、いよいよ来年六月から法が施行されるということになっております。  かつて私が大好きだった漫才師で、寛太・寛...全文を見る
○清水委員 今お答えがありましたように、保護観察のついた仮釈放者の方が再犯率はかなり低いということですから、社会内処遇が一定効果を果たしているということは言えると思うんですね。  それで、いよいよ来年の六月から法が施行される。そこで、裁判所では、日本で初めてといいますか、刑の一...全文を見る
○清水委員 累積していきますので、非常に保護観察対象者、薬物事犯者がふえるということを今お答えいただきました。  これは厚生労働省に伺いたいんですけれども、もちろん、薬物取締法違反ということで処罰の対象になっているわけなんですけれども、例えば、WHO、世界保健機関は、薬物依存は...全文を見る
○清水委員 厚生労働省も、薬物依存については病気である、疾病であるということの認識が明らかになりました。  つまりは、病気であるわけですから、刑事施設内で懲らしめて再犯を防止するというよりは、社会施設へ、つまり処罰から治療へ、この流れが、国際的にも国内でも今後推移していくんだろ...全文を見る
○清水委員 今答弁ありましたように、薬物依存というものが、やはりまだ、病気である、治療が必要であるということの社会的認知という点が医療機関も含めて非常に徹底されていないということ。  先ほど、アルコール依存と比して診療報酬体系の問題に言及されました。確かに、診療報酬として、アル...全文を見る
○清水委員 今、治療拠点機関五カ所、ここを拠点に、いろいろ地域との連携モデルも進めていくという答弁がございました。  そういう拠点に薬物依存に対する知見を集積させていくということも文字どおり重要だと思うんですが、先ほども法務省からお話ありましたように、現行、仮釈放の三千人から四...全文を見る
○清水委員 今お話ありましたように、二十四県ではそうした治療機関がないということなんですね。  このまま法律を施行しますと、一層支援を受けられない薬物依存者が出所されるということはもう明らかです。先ほどのタスクフォースの申し合わせでも、「法務省及び厚生労働省は、保護観察所や医療...全文を見る
○清水委員 今のは非常にいい答弁だと思いまして、保護観察対象者だけに限ってガイドラインをつくるというよりは、刑事施設内にいるときから、この人にはどういう治療や支援が必要か、また、保護観察が終わった後もさまざまなフォローアップを進めていくという答弁だったと思うんです。  今のその...全文を見る
○清水委員 ぜひスピードアップして対応を充実していただくということは、もう当然だと思うんですね。  大臣、私も、大阪保護観察所へ行きまして、現場の保護観察官や社会復帰調整官からいろいろお話を聞かせていただいて、本当に、保護観察対象者の方に治療機関、診療機関あるいは支援機関を紹介...全文を見る
○清水委員 ちょっと大臣に、もしよければ感想をいただきたいんですけれども、医療機関が不足しているという認識は法務省も持っていると。厚生労働省とガイドラインを作成する中で、今後さまざまな対応はしていくと。それはそれでいいと思うんですけれども、先ほども言いましたように、法が施行される...全文を見る
○清水委員 今、実際に保護観察所で働いている職員がどういう過重な状況にあるかというのは、機会があれば、大臣にも、別に大阪に限らずですけれども、ぜひ実際に現場の声を聞いていただきたいと私は思うんですね。  新たな覚醒剤事犯者処遇プログラムの受講が特別遵守事項として定められるわけで...全文を見る
○清水委員 二〇〇四年からずっと更生保護法の見直しが始まりまして、有識者会議からの提言で、当時六百数十名だったんですけれども、倍増を求められているんですよ、もう千三百人にしろと。この有識者会議の提言には、「公務員の定員削減を目指す行政改革が進行中であり、厳しい定員事情にあることは...全文を見る
○清水委員 今後、自立更生促進センターというところに専従職員を配置しますから、現行の観察官だとか調整官がそちらへ回るということになると、現場は現場でまた人手不足に陥るわけなんですね。こうしたことについてもしっかりと認識していただいて、職場の整備、拡充については急いでやっていただき...全文を見る
○清水委員 引き続きこの問題を取り上げてまいりたいと思います。  きょうは終わります。ありがとうございました。
12月04日第189回国会 衆議院 法務委員会 第41号
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○清水委員 日本共産党の清水忠史です。  冒頭、憲法五十三条の規定に基づき臨時国会を開催すべく野党が求めているにもかかわらず、安倍内閣が今日に至るまで開催していないことについて強く抗議を申し上げます。  その上で、閉会中に起こった二つの事件を通じて、刑事司法の問題点について大...全文を見る
○清水委員 この偽造カードを使った起訴事実について、当初男性は認めていたんですが、途中で否認しました。  被告側の主張によりますと、この男性は、複数の警察官から、一、認めれば余罪を立件しない、二、共犯者を逮捕しない、三、早期の保釈を検察にかけ合う、四、刑を軽くするなどと持ちかけ...全文を見る
○清水委員 私も判決文を取り寄せました。  これは生々しく被告と警察官のやりとりが記載されておりまして、被告が警察官に電話をかけて、「俺はやってないのに、他の人間パクらないとか他の事件はやらないという約束で、この事件は認めたのに、」おかしいじゃない。警察官「うん、そうだよね。」...全文を見る
○清水委員 このように判決文は、利益誘導があった、この疑いは払拭できないということで、一審に差し戻しをしたわけであります。  岩城大臣にお伺いします。  一般的に、警察官が被疑者、被告人に対して利益誘導を行い、不利益な供述を強要する、これ自体は違法ではありませんか。
○清水委員 今大臣が述べられたとおりです。証拠として使われません。これは違法な取り調べだと言わなければならないですね。  この事件に始まった問題ではなくて、これまでもさまざまな問題で、捜査機関側による利益誘導に基づいた虚偽の自白等々が冤罪事件を生み出してきた根源にあると言わざる...全文を見る
○清水委員 いろいろ今述べられたんですけれども、そうした努力を行われた結果、このような違法な取り調べが行われていたとしたら、全くこれは機能したというふうに言えるものではありません。  私は、この通常国会で、ガソリンスタンドで不正にガソリンを盗んだという事件を紹介し、警察官による...全文を見る
○清水委員 しっかりと教訓として、対応策を具体的に進めていくことを強く求めたいと思います。  次に、資料二にありますように、東住吉冤罪事件、これを紹介したいと思います。  一九九五年七月二十二日、大阪市東住吉区の青木恵子さん宅が全焼し、入浴中だった、青木さんの当時小学六年生の...全文を見る
○清水委員 最高裁に改めてお伺いします。  死刑または無期懲役で起訴され、その後、再審開始決定がされた事件の名称、その数は幾つあるか。また、死刑判決が下った事件で、被告の身柄拘束期間が今回の東住吉事件のように二十年以上のものは幾つあるか。さらに、最も長い期間はどの事件で、何年で...全文を見る
○清水委員 資料の三をごらんください。  今お答えいただいた十一件の起訴日あるいは再審開始決定日等を資料としてつけさせていただきました。  死刑事件は全て二十年以上拘禁され、今おっしゃったように袴田事件は再審開始決定されるまで四十七年ですよね。人生のほとんどの自由を奪われた事...全文を見る
○清水委員 ぜひお願いしたいと思います。  ここに書いていないものが大切にされないということではありませんが、やはり法務省としてしっかりと意識していただくということは何よりも重要だと思います。  それで、この東住吉事件における刑の執行停止決定の理由について紹介しますと、両名に...全文を見る
○清水委員 今、岩城大臣も、冤罪はあってはならないこと、無実の人を罰するというのはあってはならないこと、そのとおりでございます。その理由について明らかにすることは困難というふうにもおっしゃいました。  そして、非常に重要なポイントは、個別の事件に関して言うと、証拠の吟味が不十分...全文を見る
○清水委員 今、関係者のプライバシー等々おっしゃられましたけれども、そうしたら、無実の罪で拘禁されている人の人権はどうなるんですか。例えば、再審請求審というのは、死刑や無期懲役を争う重大事件が多いんですよ。これを吟味するのに、あれこれ理由をつけて証拠を出さない。こうした姿勢が数々...全文を見る
○清水委員 最後に私は訴えたい。  必要性、合理性というふうにおっしゃいましたが、そういったことを言っているからこそ、冤罪事件や違法な取り調べというのはなくならないんですよね。類型的に重い犯罪のみ録音、録画をすると言いますが、私が最初に取り上げた事件の詐欺事件などは録音、録画の...全文を見る