辻元清美

つじもときよみ

小選挙区(大阪府第十区)選出
立憲民主党・無所属
当選回数7回

辻元清美の2008年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月15日第169回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○辻元委員 社民党の辻元清美です。  きょうは、先日起こりました米国軍人による少女暴行事件について質問をいたします。  私は、またかという怒りが込み上げてきました。大臣を初め多くの議員の皆さんも、またか、いいかげんにしてくれという御発言、多々あったかと思います。  去る二月...全文を見る
○辻元委員 今、御報告がありました。私も資料をいただきましたが、事故等、例えば二〇〇六年、おととしでは一千五百四十九件、うち沖縄は九百五十三件。その前年、二〇〇五年は千七百五十五件、沖縄はうち千十二件と、大半が沖縄です。  そしてさらに、千件以上ということは、全国を見ましても月...全文を見る
○辻元委員 結局、沖縄では、再発防止策がきかへんやないか、そして基地がある限り犯罪や事故は繰り返されると。この数字を見ても、それが事実であると言わざるを得ないわけですね。よく基地と切り離して考えろというけれども、事実が示しているわけですよ、大臣。そうでしょう。  それで、なぜ減...全文を見る
○辻元委員 その要請に対して政府はどのように対応しましたか。そして、政府は、この米兵の基地外居住者の人数や居住地を現在把握しておりますか。いかがですか。
○辻元委員 真摯に対応とおっしゃいましたけれども、今まではアメリカに照会もしていなかったということですか。いかがですか。これ、地元の自治体からは本当に非常に大きな問題だと指摘されてきたはずなんですが、いかがですか。今まではしていなくて、今度初めてしたんですか。
○辻元委員 突き詰めれば、今までしていなかったということやと思いますよ。これ、何回も中山さんともこの間も議論しましたけれどもね。  北谷町などは、この基地周辺の自治体は、住民の治安の問題もありますから、仕方がないので、自分たちで一軒一軒回って把握したり、努力をしておりました。そ...全文を見る
○辻元委員 そうすると、この九条二項で米軍の兵士が外国人登録もせずに基地外に住めるということを現状では認めている、地位協定で。ということになれば、今米兵は三万三千五百人います。全員が基地の外に住んでも、今の地位協定では日本政府は認めるという解釈になりますね。外務大臣、いかがですか...全文を見る
○辻元委員 これでいいんですかね。地位協定の改定のことが容疑者の引き渡しの問題でもいろいろ指摘されますけれども、地位協定は一九六〇年にできたんです。私が生まれた年ですよ。大分年をとっているわけです。  大臣、このことも含めて、地位協定のどこがどこがというのをびくびくせずに、地位...全文を見る
○辻元委員 そのかわり、税金を払うんですよ、みんな。住民税を払ったりしているわけです、登録外国人も。米兵は払っておりません。  地位協定によりますと、今九条二項の話をしましたけれども、二条一項(a)に「施設及び区域」というのがあります。地位協定では、米軍に提供する施設や区域は決...全文を見る
○辻元委員 ということは、当てはまらないということは、日本の主権があるということでよろしいですね。あらゆることが起こったときに、日本の主権が完全に、何ら制限することなく及ぶという理解でいいですか。
○辻元委員 それは、普通の外国人と同じように、米兵も日本に住む一人としてという御答弁だったと思います。ということは、日本の主権が及ぶということです。  今回アメリカ側と、基地外に住む米兵がどんどん数がふえていっているわけですよ。そして、その米兵たちの犯罪がふえていっているわけで...全文を見る
○辻元委員 いつも米軍の綱紀のもとにと答弁してきて、さっきの数字なんですよ。ですから、地位協定も含めて、日米合同委員会があるじゃないですか。そこで、基地外の居住についてのルールなり、それから報告の義務を課すのなら課すということを、石破大臣、今回協議されたらいかがですか、あらゆるチ...全文を見る
○辻元委員 今私が申し上げたのは、九五年から犯罪は減っていない、事故等は減っていない、むしろふえているところもあるわけです。そして、さらに、基地の外に住む米兵の事件などが急増している。これに対して、今までと同じ態度でいいのか、把握だけでいいのかと言っているわけですよ。それに地位協...全文を見る
○辻元委員 今確認をいたしました。それはしっかり点検をしてほしいと思うんです。  というのは、地元の皆さんは、日本は米軍に対してたくさんお金を出している、そして結局、その結果、米兵は基地の外にもどんどん住むようになって、それに対して何ら制限がされていないように思う、そして犯罪も...全文を見る
○辻元委員 最後に、石破大臣は十二日の会見で、通り一遍のことではもうだめだという御発言をされたと思うんです。ですから、米軍に申し入れるだけではなくて、具体的に踏み込んで対策を練っていただきたいと思います。それをしっかり国会に報告してください。引き続きまた安保委員会で質問していきた...全文を見る
02月22日第169回国会 衆議院 安全保障委員会 第2号
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○辻元委員 社民党の辻元清美です。  私も、引き続きまして、二月十九日の海上自衛隊イージス艦「あたご」衝突事故について、防衛大臣を中心にお伺いしたいと思います。  もう残念でなりません。先週の金曜日は、私は予算委員会で在日米軍の女子中学生強姦事件を質問したばかりで、これも残念...全文を見る
○辻元委員 今、おごりがあったんじゃないかとおっしゃいました。あったんじゃないかじゃなくて、あったんだと思います。  この間、防衛省の方にもたくさんの皆さんから声が寄せられている、批判や非難の電話が鳴りやまずというようなことを聞きました。どんな声が防衛省に届いていますか。
○辻元委員 そうしますと、今五つぐらい挙げられました。その中に、責任を明らかにすべきだというのがあります。責任はどこにあると思いますか、大臣は。
○辻元委員 今までも事故が起こっております。一九七一年には、自衛隊のジェット戦闘機が全日空機に空中衝突したという事故がありました。そして、きょうも出ております「なだしお」の事故です。やはりこれは、自衛隊としての、そして当時は防衛庁ですが、重大な事故であるということで、このときの防...全文を見る
○辻元委員 私は、石破大臣も頑張っていらっしゃると思いますよ。しかし、今回の事故は、この長官が辞任されているような過去の事故に匹敵するぐらい大きな事故であると私は思いますが、いかがですか。
○辻元委員 先ほど、多くの声が寄せられている中で、情報の隠し立てをすることがないようにということが二番目にございました、多かったと。それはやはり、何か隠されているのと違うかなということの裏返しだと思います。大臣は、またしっかり原因究明してほしいと思いますよ。  先ほど、うそをつ...全文を見る
○辻元委員 今、情報操作や情報隠しがあった場合は責任をとるとおっしゃいました。私は、そのときはやはり辞任だと思いますよ。  なぜかといいますと、自分の進退をかけてこの問題に当たってほしいということです。今、はっきりここで、防衛省が情報を隠したり操作をしているようなことが一つでも...全文を見る
○辻元委員 そうしますと、伺いたいんですが、先ほど大臣が、捜査中であるということも含めて、言えることと言えないことがあるとおっしゃいました。今、防衛省はこの事案に当たっていらっしゃいますけれども、これは公表する、これは公表できないということを決定している、決めているのはだれですか...全文を見る
○辻元委員 それは、政府全体というのは福田総理も入れてということですか。具体的にちょっと言ってくれますか。防衛省の中ではだれとだれとだれで決めているんですか。
○辻元委員 ちょっと先ほど艦長の話がありました、そのとき艦長は何をされていたのかという。私、これをちょっと確認したいんですけれども、事故があったときに艦長が何をしていたのかということは、防衛大臣は、何をしていたか御存じなんだけれども公表すべきでないとお考えなのか、知らなかったのか...全文を見る
○辻元委員 今、そのとき艦長が何をしていたかということは知っているという御答弁でした。  私は、何もその後艦長がどうしてだれに指示してだれを呼んでということを公表しろと言っているんじゃないんです。もしも防衛省の基準がそのとき艦長が何をしていたかということまでも公表しない基準であ...全文を見る
○辻元委員 「なだしお」の事故があったときに、さまざまな点が防衛省の中でも話をされたり、批判がありました。その中の一つはやはり情報公開だったわけですよ。どこまで情報公開するのかということだったわけですね。どうして今艦長が出てきて、やはりこれは船、大臣、私実はピースボートという活動...全文を見る
○辻元委員 今、情報公開について、二番目、国民の声が寄せられているというお話、みずから防衛大臣がされたわけですよ。「なだしお」のときとどう違うのか。私は、「なだしお」のときと対応、変わっていないと思いますよ。どこが違うのかがわからない。これはずっと防衛省が言われ続けたところで、情...全文を見る
○辻元委員 情報の出し方もおかしいんですよ。一番大事な、二分前、十二分前の変更というのがありますね。二分前だったというのを十二分前だと、確認が。これは、最初にどこで発表されたんですか、一番最初に。
○辻元委員 自民党の部会で発表しているわけでしょう。そういう情報開示のあり方でいいと思いますか。日本は自民党だけで構成しているんですか。別に各党に回れと言っているんじゃないですよ。まず国民に発表すべきじゃないですか。どうですか、大臣。  その自民党の部会で報告したとき、福田総理...全文を見る
○辻元委員 では、社民党の部会が直近にあったら来るんですか。というのはさておいて、自民党の部会で最初に公表したというその態度自身が、防衛省、間違っていますよ。だれの方を向いて仕事しているんですか。そうでしょう。  私は、事故が起こった後、大臣の責任があると問いましたよ。その自民...全文を見る
○辻元委員 終わりますが、私、今の御答弁を聞きまして、防衛省、防衛大臣も含めての、この事件に当たる情報開示の基準や情報を開示するときのあり方、姿勢は、国民と大分ずれていると思いますよ。そこが防衛省の大きな問題ですよ。来週までによく考えておいてください。  終わります。
02月26日第169回国会 衆議院 安全保障委員会 第3号
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○辻元委員 社会民主党・市民連合の辻元清美です。  本日も、二月の二十二日に引き続きまして、海自イージス艦の衝突事故について、石破防衛大臣にお尋ねをしたいと思います。  まず最初に、情報開示の経過について。  きょうの委員会でも取り上げられてまいりました。きょう、大きく報道...全文を見る
○辻元委員 大臣は、その「あたご」航海長の説明を聞かれましたか。
○辻元委員 見張り員が最初に発見したというのは、最初、確認したのは二分前という情報でございました。このときの、航海長が二分前と言ったんですか。
○辻元委員 そうすると、最初にヘリコプターで海幕に来た航海長の説明が間違っていたということですね。
○辻元委員 そうすると、その後の経過をお伺いしたいんですけれども、この日、大臣は夕方五時ごろ、自民党の部会で、最初に今回の事案で見張りの者が確認したのは二分前だというように発表されたと承知しておりますが、それでよろしいですか。
○辻元委員 大臣、ところが、きょうの報道もごらんになっていると思いますけれども、防衛省の中では、大臣が十七時に発表される前の夕方の四時十八分に、護衛艦隊の幕僚長から海幕に、十二分前という情報がもたらされていたわけです。これは報道でもされております。  大臣、大臣は五時に二分前と...全文を見る
○辻元委員 最初に発見したのはいつかという情報というのは、とても大事なんですよ、大臣。私は、今の大臣の認識はちょっと認識違いだと思いますよ。いろいろな情報がありますけれども、最初に発見してから事故が起こるまでに何が起こったかというのが今後の捜査の焦点にもなるわけです。そしてちょう...全文を見る
○辻元委員 もう一回確認したいんですけれども、二分前だ、十二分前だと。次に、自民党の部会に行って、大臣は二分前と発表しちゃった。しかし、十二分前だというのが来た、それが夜ですね。  では、普通であるならば、ちゃんと確認しろ、十二分前かどうか、二分前と言っちゃったじゃないかと。今...全文を見る
○辻元委員 その後が問題なんですよ。  大臣はそこまで確認されて、しかし、それは十二分という、飛び込んできた情報は非常に重要な情報であるということは認識されていると思います。先ほど申し上げた点で、見張り交代とかいろいろあった時期ですから、焦点になっていました。  ところが、こ...全文を見る
○辻元委員 なぜかといいますと、十一時に記者会見で、また二分前と言っているわけです。そして、先ほど大臣もおっしゃったように、防衛省の確認作業は、夜の十一時から朝の二時四十七分まで行ったと言っているわけです。ブリーフィングが終わってからなんですよ。  でも、大臣に上がったのは八時...全文を見る
○辻元委員 大臣、なぜこういうことを聞くかといいますと、これは焦点になっていて、当時の記者会見では緊迫していたわけですね。  それで、私はこの話を聞いたときに、かつてのインド洋、アメリカ軍等への給油取り違え事案を思い出しましたよ、二十万ガロンを八十万ガロンの話を。事務方は知って...全文を見る
○辻元委員 今、未確認の情報は言えない、それは理解できる点はあるんですよ。  そうしたら、お伺いします。翌日です。大臣は、翌日、朝に知りました。確認されたということを確認しました。私は、前回質問した折に、何で自民党の部会で説明したんだということを問いました。きょうも別の委員が問...全文を見る
○辻元委員 ではもう一点、今先ほどから海保の話がよく出てきまして、海保との調整というのも私たちはわかると言っているんですよ、捜査中ですし、裁判になるかもしれないし。これはもう前回から言っているわけです。それにしても、防衛省の情報の出し方がおかしいんじゃないかというのを、今この経過...全文を見る
○辻元委員 そうすると、大臣にも情報を上げ、報道官にもしっかりブリーフィングの前に情報を上げるじゃないですか。その責任者はだれなんですか、防衛省内の。
○辻元委員 幕僚とか内局とか、ばらばらだという話をされました。  それで国を守れるんですか。危機のときに、この情報一つも、報道官の言うことが違う、大臣の言うことが違う。そして、二分、十二分、夜のブリーフィングで大臣、知っていたけれども言わないのはこういう理由でと多々おっしゃいま...全文を見る
○辻元委員 今、きょう報道された案件を取り上げて、細かいことのように見えますけれども、実は、神は細部に宿るですよ、何事も。特に、安全保障というのはそういうことじゃないですか、人が行っているわけですよ。  また今度、質問しますけれども、「なだしお」事件のときの、衝突の原因の分析の...全文を見る
○辻元委員 引き続き、また行います。
02月29日第169回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○辻元委員 社民党の辻元清美です。  私も、海上自衛隊イージス艦「あたご」と清徳丸の衝突事故について、総理大臣を中心に質問をしたいと思います。  総理は、国民の目線に立った政治を行いたいと常々おっしゃっております。今回の事故に対して、福田政権は、国民の目線に立った対応、姿勢で...全文を見る
○辻元委員 昨日か一昨日に知ったと今おっしゃった。しかし、申し上げていたことだと思ったともおっしゃった。私、大臣がこんな事実を昨日とか一昨日まで知らなかったという、これこそが今の防衛省の問題だと思いますよ。そして、それを知らされていなかった。  私、総理にちょっと伺いたいと思い...全文を見る
○辻元委員 その御見解もあると思いますよ、総理。でも、この局面はもうちょっと深くお考えになった方がいいと思います。  今までよく知っているから任せていたというのはもう通用しなくなってきているんですよ。本当に事故の再発防止、そして真相を究明していくためには、ここは、私は石破大臣に...全文を見る
○辻元委員 私は心配して申し上げているんです。  やはり、こういう時期、打ち合わせだったら打ち合わせでぴちっとやった方がいいですよ。私、やはり、いつもそういう話が出ます、「なだしお」とかえひめ丸のときに、危機感が希薄じゃないかと。すごくギャップがあるように思うんですね。  で...全文を見る
○辻元委員 それは、私がきのう社民党の正式なヒアリングでそういう情報に接しておりましたので、担当者にお聞きをいたしました、きのう説明に来られた方に。その中で知ったというように、はっきり、テープもありますので後でお示ししても結構です。きのうの正式なヒアリング、それは報道もされており...全文を見る
○辻元委員 総理、ぬくもりを取り戻してください。  終わります。
04月11日第169回国会 衆議院 安全保障委員会 第5号
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○辻元委員 社民党の辻元清美です。  きょうは、防衛省設置法の一部を改正する法律案について、特に今回組織改編を予定されております自衛隊情報保全隊、それから防衛省の情報の取り扱いについて、そして男女共同参画推進企画室というものが新設されるようですけれども、そのことなどについて質問...全文を見る
○辻元委員 大臣、今回新設ということですけれども、私はちょっと遅いなと思いますよ。  特に防衛省の内部で、後で質問しますが、昨年のちょうど今の時期に私はセクシュアルハラスメント問題を取り上げました。さまざまな声が届いているんですね。防衛省の中の男女共同参画推進企画室新設というこ...全文を見る
○辻元委員 昨年私が取り上げました女性自衛官へのセクハラ事件というのは裁判になっております。これは暴行事件です。それで現在も続いております。  この一年どのような取り組みをなさったのか。去年私が質問しましたら、今までセクハラなどに対する調査は一回しか行われてこなかったと。これは...全文を見る
○辻元委員 私が聞きたかったのは、一年たって、やっと調査の結果をまとめて間もなくオープンにするというのは、遅いと思うんですよ。昨年、アメリカの事例も申し上げました。もう速やかに、特にこの女性差別やセクハラ問題というのは最緊急課題というように各国は認識されているわけですね。  大...全文を見る
○辻元委員 昨年、どういうような訴えがあるかということを聞きましたら、平成十一年度から十七年度に件数は三百八十件あったと。どういうような処分をされているかという資料を今回いただきましたが、例えば、この年度間に幹部の方で、停職十七名、減給三名、戒告三名、幹部も二十三名ですよ。准そし...全文を見る
○辻元委員 今申し上げた、案件によってはやはり弁護士も伴って内部での調査を受けるとか、そういうことも含めて御検討いただきたいと思いますが、いかがですか。国際的な流れですよ。大臣、どうですか。
○辻元委員 この問題は裁判の進展もございますので、また引き続き取り上げていきたいと思いますが、速やかにアンケート調査を出していただきたいと思います。  次に、情報関係の取り扱いについてです。  先ほどから、今回新設されます自衛隊情報保全隊というのが一つに統合されるということな...全文を見る
○辻元委員 そうしますと、もう一度整理をしておきたいんです。というのは、情報を取り扱う際に、やはり基準というものをはっきり示さないといけないと思うんですね。  例えば、私の手元に、「情報流出対策会議における部外有識者の主な意見」というところで、例えば外国からのカウンターインテリ...全文を見る
○辻元委員 その情報をとろうとする働きかけや、それ以外に、例えばこれは防衛省がお出しになっている情報保全隊の任務についてということで、職員に対して暴力を是認する意味の過激な政治活動の影響を与えたり、自衛隊法によって定められている規律に反することを示唆したりするなど職員を不当な目的...全文を見る
○辻元委員 そうすると、そういう圧力や外部からの働きかけがあっても、自衛隊員、防衛省関係者がしっかりしていればいいという話でしょう、一義的には。ですから、どこかに疑わしく何か働きかけをしてくる団体や活動があるんじゃないかというところに神経を使うよりも、内部をまず固めるということが...全文を見る
○辻元委員 大臣がおっしゃることもわかるんですよ。しかし、そこをよく考えなきゃ、熟慮しなきゃいけない点だと思うわけです。  なぜかというと、やはり実力組織であるということ。それから、警察には公安警察というのがありますね。そうすると、ちょっと大臣の認識をお伺いしたいですが、公安警...全文を見る
○辻元委員 もう一点、ちょっと別の角度からお聞きしたいんですが、訓令を出されて、その中で規定をされております。それに基づいて規則や達というものを出していらっしゃいますが、その中身はどういうようなものでしょうか。
○辻元委員 細部事項というのはどういうものですか。
○辻元委員 私も、やはりどういう基準でどう扱うのか、それでなくても防衛省は、一般の方々からは何してんねんという批判が強いわけですよね、情報の取り扱いについても。先ほども、自分たちの情報を守れなくて、本当に市民を監視するのかとか、自衛隊は国民を守るためのもので国民を監視するものじゃ...全文を見る
○辻元委員 情報を取り扱うときに大事なことがあると思うんです。情報の流出を防ぐという意味でも大事なことがあると思うんです。これは、きちんと基準を決めて、余計な、あれもこれもとなると、どれが重要な情報かがわからないわけです。重要な情報が流出するというのは、どれが重要なのかがわからな...全文を見る
○辻元委員 この情報の問題は防衛省にとって非常に大切だと思いますので、今後も引き続き議論していきたいと思います。  終わります。
04月25日第169回国会 衆議院 安全保障委員会 第6号
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○辻元委員 社民党の辻元清美です。  私は、自衛隊のイラク派遣差しとめ訴訟判決について質問をしたいと思います。  四月十七日、名古屋高等裁判所民事第三部、青山邦夫裁判長、坪井宣幸裁判官、上杉英司裁判官は、自衛隊のイラク派遣差しとめ等を求めた事件の判決において、航空自衛隊がイラ...全文を見る
○辻元委員 三権分立の意味というのは多々あると思いますけれども、お互いの権力の濫用を牽制し合うという意味があると思います。  ですから、先ほどから他の委員の方から、繰り返し繰り返しなぜこのような議論が起こるのかわからないと、午前中御発言もありました。なぜ繰り返し起こるかといえば...全文を見る
○辻元委員 先ほど私、大臣の本音がちらっと出たように思いました。他の委員への答弁なんですね。この判決が特措法の期限が来たときに影響なしとは言えないんだよなという、ちょっと懸念を示したような口調でおっしゃられました。どのような影響がありますか。
○辻元委員 今、御発言の中からオーソリティーという言葉が出ました。そのとおりなんですよ。ですから、謙虚に受けとめ、特に行政をつかさどる者は、私は、しっかりとこれを受けとめなければいけないと思いますよ。でも、この間政府の対応を見ていますと、議論すら避けようとするような姿勢をお見受け...全文を見る
○辻元委員 秋山内閣法制局長官の御答弁はこうでした。個別具体的な事案に即して、当該行為の主体が一定の政治的な主張を有し、国際的な紛争の当事者たる実力を有する相応の組織や軍事的実力を有する組織体であって、その主体の意思に基づいて破壊活動が行われていると判断されるような場合には、その...全文を見る
○辻元委員 今、統治体制を転覆させてそれにかわろうと。  では、お聞きしたいと思います。特に今問題になっておりますバグダッドを中心に、サドルシティーでは激戦が、この間、何回も掃討作戦もあり空爆もあり、相当の武力衝突が起こっています。  では、お聞きしたいんですが、シーア派のマ...全文を見る
○辻元委員 マハディ軍は六万人、シーア派なんですよ。これは、イランの影響を強く受けていると言われています。大臣、あそこにイランと国境線がありますけれども、シーア派はシーア派なんですよ、考え方は。そうなんだよなと今おっしゃいましたけれども。そこに国境線を植民地時代とか引いたわけです...全文を見る
○辻元委員 今私が申し上げたのは、秋山内閣法制局長官のこの御答弁に沿って申し上げているわけです。当事者たり得る実力を有する相応の組織や軍事力を有する組織体だということで、まず数を申し上げました。それだけじゃないとおっしゃいましたね。このマハディ軍は、現在のイラクの大統領以下政府と...全文を見る
○辻元委員 そうすると、私は、明らかにシーア派のマハディ軍、サドルシティーを中心にしながら、これはいろいろなものを調べてみますと、例えば労働力で百五十万人ぐらい動員できるのではないかと言われているわけです。ですから、大臣は謙虚にとおっしゃいました。今のイラクの現状をもっとしっかり...全文を見る
○辻元委員 それは机上の空論だと思います。イラクの現状をごらんになったらいかがですか。実際にイランの影響も受けながら、そんな甘い現状じゃないですよ。それは、憲法がある、いたし方がないから、何とか自衛隊を出すために、文言で書いてあるにすぎないですよ。大臣として現状をよくごらんになっ...全文を見る
○辻元委員 私、当時の飛行機の運航の時刻表を調べましたよ。大阪経由東京も飛んでいますよ、サイゴンの空港から、ベトナム戦争時に。  この法律の所管大臣は官房長官でしょう。実行の主体、運用の責任は防衛大臣ですね。それで、非戦闘地域だという根拠の一番最初に、民間航空機が飛んでいるとい...全文を見る
○辻元委員 その判断の基準をお伺いしたいと思います。  それから今、一時中断とおっしゃいましたので、ではバグダッド空港がどういう状況になれば一時中断なのかということもお聞きしたいと思います。  これは、イラク特措法では、戦闘行為が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期...全文を見る
○辻元委員 そうですか。  そうしますと、バグダッド空港でも実際にアメリカは大きな規模の掃討作戦を行っております。それで、飛行機が撃ち落とされたこともあるのは御存じですね。そうしたら、どういう場合実際にバグダッド空港が戦闘地域となるのか、空港に限るとおっしゃっているわけですから...全文を見る
○辻元委員 それではバグダッド空港に限るんですか。  きょうはお手元に地図をお配りしております。ちょっと見てください。バグダッドの地図を見てください。左の端の方に空港がございます。この滑走路を囲むこの空港のみですか。もう一つ東京の地図も配っております。では、例えば、羽田空港をバ...全文を見る
○辻元委員 もう一度東京の地図を見てください。モノレールなどで行きますと、天王洲アイルとか、モノレールの駅がいろいろありますね。どんどん近づいていきますよ。  では、羽田空港のすぐ横に天空橋というのがあるんですね。地図を見てください、すぐ横ですよ。そこでもしも大きな戦闘が起こっ...全文を見る
○辻元委員 最後に申し上げますけれども、二〇〇五年にもバグダッド国際空港の西側に隣接した地域で大規模な掃討作戦が行われているわけですよ。今みたいなのは、空港は非戦闘地域だけれどもその横は今はわからないとか、どうなるかわからない、そういう態度だから、要するにこれはイラク特措法に対し...全文を見る
○辻元委員 今後は傍論だということを前面に出した御発言は控えた方がいいと思いますので、心していただきたいと思います。  以上です。
11月27日第170回国会 衆議院 安全保障委員会 第2号
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○辻元委員 社会民主党の辻元清美です。  私は、田母神前航空幕僚長問題について質問をしたいと思います。  航空自衛隊のトップが、政府見解と異なる歴史認識や、それから憲法尊重擁護の義務があるという立場にもかかわらず、憲法に反するような発言を公然と繰り返してきた、これは私は、大臣...全文を見る
○辻元委員 今、同じ考えのような方々とおっしゃいましたけれども、どんな考えの方々だと大臣は認識されていますか。
○辻元委員 右と左の線引きが難しいんですけれども、右というのは、具体的に言いますと、大臣はずっと村山談話を踏襲するとおっしゃってきましたけれども、歴史認識についていわゆる自虐史観というような言葉がよく出てきますけれども、この村山談話を否定している、または批判しているというような意...全文を見る
○辻元委員 それでは、こういう講座がどういう過程で設置されるようになったのかなんですけれども、このときの教育課長は坂川隆人統合幕僚学校教育課長、この方が自衛隊の専門テレビの放送で、田母神学校長と二人三脚でカリキュラムをつくったと紹介しているというような報道を私は拝見いたしました。...全文を見る
○辻元委員 教育実施の実務を担ったということで、講師選定なども力を尽くされたのではないかと思うんですが、この教育課長もこの講座で講師を務めていらっしゃるんですね。  この教育課長という立場で講師を務める際に、政府の方針に反した国家観、歴史観の授業をすることはできるんですか。
○辻元委員 教育課長の講義ですから、政府の見解と違う認識の講義をばんばんやるということは、普通はこれは認められないことだという御答弁だったと思います。  その方は、その後、退任をされているんですが、大臣、その方の授業、いろいろ、歴史観、国家観の総括とか東京裁判の本質とか、現憲法...全文を見る
○辻元委員 それでは、大臣、徹底検証が必要と、先ほどからも大臣の御答弁の意気込みは感じるんですけれども、教育課長のこのときの講義の内容などしっかり調べていただいて、報告していただきたいと思います。  というのは、田母神さん一人の問題なのか、それとも組織ぐるみ言うたら変ですけれど...全文を見る
○辻元委員 大臣、そううねうね言っているから疑いの目が、余計何か隠そうとしているんじゃないか、ここを洗いざらい検証されるということが日本の信頼を取り戻すことだということを肝に銘じていただきたいと思うんです。  次に、もう少しお聞きしたいんですけれども、二〇〇三年から二〇〇五年ま...全文を見る
○辻元委員 先ほどから政治的意図があったかなかったかという議論があるわけなんですけれども、これは総合的に考えて、こういう疑念が持たれています。それは、講師も一組織の人たちから選抜してきている。そしてさらに、この一つの組織について買いまくれとか。買いまくれということは、応援しろとい...全文を見る
○辻元委員 私、ちょっと甘いんじゃないかと思うんですね。  もしも自衛隊という実力組織に対して、同じような考え方に共鳴するような人をねらい撃ち的にある団体などが目をつけてと言ったら変ですけれども、その団体などの活動を広めたり、同じような考え方を持つ人たちを自衛隊の中に広めていこ...全文を見る
○辻元委員 今大臣が立派におっしゃったことを立証するために、きちんと検証していただきたいということなんです。言ってみれば、今私がちょっと調べても、こういう選考基準だったのかしらと思うようなことが目に飛び込んでくるわけですね。  鵬友をいっぱいきょう持ってきましたけれども、この鵬...全文を見る
○辻元委員 終わります。  私も、田母神さんに直接いろいろお聞きしたいと思いますので、委員長、先ほどと同じように参考人として呼んでいただきたいということを要望して、質問を終わります。
12月12日第170回国会 衆議院 安全保障委員会 第3号
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○辻元委員 社民党の辻元清美です。  本日案件になっております法案については、社民党は賛成の立場です。それを表明しました上で、自衛隊のシビリアンコントロールということが昨今大きく問題になっておりますので、きょうも引き続き質問をさせていただきたいと思います。  大臣、大臣が就任...全文を見る
○辻元委員 たしか、集団的自衛権の行使、それから憲法改正も含めて、そのような方向性の論文であったと私は理解しておりますが、同じですか。  集団的自衛権の行使及び憲法改正に向けての方向性を持った内容であったと理解していますが、いかがでしょうか。
○辻元委員 先ほどから憲法の問題が議論されていますけれども、これは大事だと思うんですね。  例えば、大臣が憲法改正をした方がいいと思っていらっしゃる、または考えていらっしゃっても、防衛大臣のお立場になって、すべきだと旗を振ることは立場としてできません。憲法を守る立場です。  ...全文を見る
○辻元委員 これは、国民投票法案を議論するときもそうだったんですけれども、公務員に憲法改正国民投票運動についての一定の制限がかかっております。というぐらい、政治と公務員の関係というのはあちこちで議論されていますね。  さてそこで、それを踏まえまして、実は、鵬友とか「翼」という雑...全文を見る
○辻元委員 そうしましたら、ちょっとお聞きしたいんですが、憲法との関係でいいますと、憲法改正をしようとか、これは扇動に当たるんじゃないかと思うんですけれども、核武装をしようとか、これは自衛隊員として適切でない意見の表明等に入りますか。
○辻元委員 自衛隊員としてそういう意見表明があった場合を指しているわけです。いかがですか。
○辻元委員 当たるとはっきりおっしゃった方がいいと思います。  さて、そういう中で、鵬友とそれから「翼」にほぼ全部目を通しました。  鵬友、これは私的サークルの刊行物と言われておりますけれども、この発行目的を見ますと、大臣、こうなっているんですよ。相互啓発、意見交換、そしてさ...全文を見る
○辻元委員 ほかに、きのうは「翼」というのも話に出てきましたね。私、これを読みまして、例えば「翼」では、いろいろな御意見を民間の方もお書きになっているんですね。  大臣は、バランスが大事とおっしゃいましたよね、あらゆること。それは歴史教育も同じだと、自衛隊員の中のバランスと。し...全文を見る
○辻元委員 熟慮していただきたいと思います。  「翼」はどこが発行しているかというと、連合幹部会というのが発行しております。連合幹部会とは何かといいますと、連合幹部会は、航空自衛隊の基地及び分屯基地に所属する幹部隊員で構成される基地幹部会及び分屯基地幹部会の連合体。要するに、自...全文を見る
○辻元委員 そういう幹部会が発行している雑誌なんですよ。  大臣、考えるとおっしゃいましたけれども、これは三十五年前の通達から含めて、やはりここはあり方を検討していただいた方がいい。私的サークルというのであれば、入るのは自由ですよ。ですから、この点ちょっと確認していただけますか...全文を見る
○辻元委員 しっかり考えて検討していただきたいと思います。また引き続き質問させていただきます。  以上です。
12月16日第170回国会 衆議院 安全保障委員会 第4号
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○辻元委員 社民党の辻元清美です。  私は、きょう、三つの提案をしていきたいと思っています。  一つ目は、自衛隊のシビリアンコントロールと言論の自由の関係の整理という提案、二つ目が、東アジアの信頼構築、そして三つ目が、先ほどから出ております国際的な紛争の予防や仲介、これは非常...全文を見る
○辻元委員 これはどこの国も、本当にどうするかということの、言論の自由と職務の権限や職務上の守秘義務もありますので、特に外交や安全保障にかかわる部分というのは他の省庁に比べて特殊性がありますから、そこの兼ね合いですよね。  一例、ドイツの例を申し上げたい。  ドイツも、御承知...全文を見る
○辻元委員 しっかり国会に報告をしていただきたいというように思います。別に包み隠しすることではなく、バランスとおっしゃっていたわけですから、バランスがとれるものにしていきたいということ、オープンにしていくことが信頼回復への道だと思うんです。ルールをこうしましたということをはっきり...全文を見る
○辻元委員 私は、ある理想と言ったらおかしいんですけれども、東アジアの近隣諸国と共通の、各国から人材と資金を出した共通の、防災に特化した災害救助隊みたいな多国籍のものができればいいなと実は考えていたことがあるんですね。  それはどういうことかといいますと、日中韓が中心になりまし...全文を見る
○辻元委員 私は、今、東アジアの緊張、緊張といってもあるのかないのか人によって見解が違いますけれども、総合的に東アジアはピースであり、そして、これから経済的にもここは牽引力になる地域だと思いますので、その信頼構築の一つとして非常に重要だと思いますので、御提案申し上げました。  ...全文を見る
○辻元委員 アハティサーリ。アハティサーリというのは覚えにくいですけれども、前フィンランド大統領です。  この方は、インドネシアのアチェを初め、世界の紛争の仲介役を果たしてこられたということでノーベル平和賞をおとりになりました。以前は、対人地雷の全面禁止条約をNGOが牽引して、...全文を見る
○辻元委員 その仲介を、外務省の中でもう既にされているのかもしれないですけれども、それを特別にきちんと検討する、そういうことをぜひやっていただきたいし、これはまた引き続き御質問していきたいというように思っています。  以上です。終わります。