畑野君枝

はたのきみえ

比例代表(南関東)選出
日本共産党
当選回数2(参1)回

畑野君枝の2015年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月23日第189回国会 衆議院 予算委員会 第8号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  私は、一九九八年から六年間、国会で少人数学級の実施を求めてまいりました。二〇一一年に、小学校一年生で三十五人学級が法律によりやっと実施されました。それまでの四十人学級が改善されたのは、実に三十一年ぶりのことです。  ところが、昨年の秋...全文を見る
○畑野委員 下村文部科学大臣からも、効果があるという話でございました。四十人学級、到底、戻すな、認められないということでございました。  私は、三十五人学級の実施で教育現場がどのように変わってきたのかということを伺ってまいりました。  神奈川県横浜市の小学校の先生からは、二〇...全文を見る
○畑野委員 安倍総理大臣に伺います。  今、下村文部科学大臣からお話がありましたように、日本PTA全国協議会、全国都道府県教育委員長協議会、あるいは校長会、そして全国知事会も含めて、少人数学級への定数計画の策定と着実な実施を求めて声を上げておられます。  総理、少人数学級の実...全文を見る
○畑野委員 安倍総理も少人数学級について否定をされませんでした。必要な検討が必要だというふうにおっしゃいました。  資料を配っていただきました。一枚目の表をごらんいただきたいと思います。  全国の自治体で少人数学級が広がっています。全ての都道府県で独自に取り組まれ、中学校三年...全文を見る
○畑野委員 そこで伺いたいんですけれども、現在の小学校一年生を、さらに小学校二年生、三年生へと、順次三十五人学級を進めていく、これをやるべきだと思うんです。  国民が望んでいる少人数学級は、それでは、どれほどの予算でできるのかということです。仮に、二〇一六年度、小学校二年生で三...全文を見る
○畑野委員 そうしますと、小学校二年生で三十五人学級を実施する場合は、教職員四千三百人の増になると見込まれてきたということです。  少子化で子供の人数が減っております。同じ二〇一六年度、少子化によって教職員の定数は、それでは、何人減りますか。下村文部科学大臣、お願いします。
○畑野委員 そうしますと、二〇一六年度に三十五人学級を小学校二年生で実施した場合、教職員は、四千三百人増に対して、少子化によって三千六百人減になるわけですから、差し引き七百人の教職員増で済むということになりますが、下村文部科学大臣、そういうことでよろしいですね。
○畑野委員 わかりました。お答えになったように、実際に必要な教職員は七百人ということでございました。  私、試算をいたしまして、小学校二年生の三十五人学級の国庫負担はどうかと。十六億円でできるという試算になります。  それ以降ですが、三十五人学級を実施するために毎年四千人程度...全文を見る
○畑野委員 チーム学校は当然だと思うんですよね。いろいろな対応が必要です。同時に、三十五人学級、これも進めればいい。やはり両方やっていく必要があると思うんです。学級編制の改善も当然全力でやるべきだというふうに思います。そういう点では、本当に、検討するということでは先に進まないわけ...全文を見る
○畑野委員 さらに三十五人学級を小学校三年生以上というふうに安倍総理から御答弁がありました。  本当に、スピード感を持って取り組むようにと、教育再生実行会議のいじめ問題等への第一次提言でも、総理は、少人数学級の推進という要望に対してお答えになっております。  日本共産党は、三...全文を見る
03月10日第189回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号
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○畑野分科員 日本共産党の畑野君枝です。  初めに、神奈川県横須賀市に配備されている原子力空母ジョージ・ワシントンについて伺います。  私は、一九九九年十一月、国会で、神奈川県横須賀市などに寄港する原子力潜水艦に対して地方自治体から出されている米国の原子力軍艦の放射能事故対策...全文を見る
○畑野分科員 その中で、検討チームというのはどういうふうに進められたんですか。
○畑野分科員 どういう方々が入っていらっしゃるか、紹介していただけますか。
○畑野分科員 そのようなことが取り組まれたというふうに伺いました。  それで、内閣府に引き続き伺いたいんですが、原子力艦の原子力災害対策マニュアルなんですが、今後の見直しについてどのような体制で行う予定ですか。
○畑野分科員 あすで東京電力福島第一原発事故から四年目を迎えます。本当に見直しがおくれていると言わなければなりません。  ところで、横須賀市には、原子力発電用燃料製造会社として発足したグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンがあります。サイクル施設の原子力災害対策指針につい...全文を見る
○畑野分科員 そうしますと、今見直しが進められているということでよろしいですか。
○畑野分科員 岸田外務大臣に伺います。  横須賀市長が繰り返し原子力艦の災害対策マニュアルの見直しを岸田外務大臣に求めておられます。岸田外務大臣としてどのように受けとめていらっしゃいますか。
○畑野分科員 横須賀市は、市民の安全確保は当然図っていかなければならない、それから、市には、年間二百日を超える期間、米海軍の原子力艦が寄港している状況がある、そして、東日本大震災が起きて、政府内での議論を加速してほしい、こういうことを岸田外務大臣に要請されているわけですね。ですか...全文を見る
○畑野分科員 岸田外務大臣から、外務省としてもしっかり督励をしていくという御答弁がございました。  現在既に入港している原子力艦の原子力災害対策について早急に見直しを行うというのは当然のことでございます。私は、やはり大もとには原子力空母等の配備があるわけで、これは今後、日本政府...全文を見る
○畑野分科員 国に寄せられているのは、昨年、千六百七件ということでございました。大変な数です。あわせて、神奈川県と、大和市、綾瀬市を初めとした厚木基地周辺九市では、昨年、五千三百三十一件もの苦情が寄せられております。合わせたらさらに大きな苦情の件数になるわけです。  人口密集地...全文を見る
○畑野分科員 今、岸田外務大臣がお答えになりましたように、日米合同委員会の合意で決めていることは遵守をしっかり求める、地元への本当に大変な被害をなくすために取り組んでいただきたいと思います。  もう一つ、資料の三枚目のところにつけさせていただきましたが、「神奈川県と周辺九市への...全文を見る
○畑野分科員 その後も、相模湾沖で着艦資格取得訓練が行われるというような米海軍司令部の報道もありまして、横須賀に空母の母港があるということが根本にあると思うんです。ですから、空母の母港は撤回すると先ほど私申し上げましたが、と同時に、人口密集地ですから、厚木基地を撤去していくことを...全文を見る
○畑野分科員 可能な限り求めるではだめなんですね。ですから、これは本当に、日米合同委員会の合意を遵守するということで、きちっとそれはやっていただきたい。外務省からも先ほどあったことを、私はもう一度防衛省にも申し述べたいと思います。  続いて、横須賀には、さらに夏までに新たにイー...全文を見る
○畑野分科員 最高裁の判決から一年九カ月、事件から九年もたつんですね。どういうふうに進めているんですか。
○畑野分科員 それが進まないということは、どういうことが問題なんですか。
○畑野分科員 損害賠償金と遅延損害金、これは一体不可分です。遅延損害金というのは、利息ではなくて、償われるべき正当な権利だということを米側にしっかり言う必要があるということを私は申し上げておきます。  それでは、二〇〇六年、同じ年の九月十七日に、タクシー代を払わずに乗り逃げしよ...全文を見る
○畑野分科員 示談書について、法的な観点から不合理な内容にならないようにしていく、米兵犯罪の被害者に対する早期補償の実現を図るように求めておきます。  次に、二〇〇四年に返還合意された神奈川県横浜市の米軍基地について伺います。  私は、二〇〇三年一月、国会で、深谷通信所、富岡...全文を見る
○畑野分科員 横浜市ともきちんと相談して、心配のないようにやっていただけるということでよろしいですか。
○畑野分科員 ここに居住される御夫妻は本当に御苦労されて、水道も、米軍とかけ合ってやっと整備をされる、そういう本当に人権侵害の状況がございました。一刻も早く救済されるよう、万全の措置をとることを求めておきたいと思います。  それで、一つだけ確認です。  深谷通信所ですが、市民...全文を見る
○畑野分科員 上瀬谷基地の返還に当たっても、今後しっかり進めていただくようにお願いをしたいと思います。確認ですが、よろしいですか。
○畑野分科員 はい、わかりました。  では、最後に一言申し上げて終わります。  本当に、こういう基地があるゆえに被害が起きている、困難が生まれているということでございます。それをなくしていくためには基地の撤去が必要だということを申し上げて、私の質問を終わります。
03月13日第189回国会 衆議院 本会議 第10号
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○畑野君枝君 私は、日本共産党を代表して、二〇一五年度予算三案に反対する討論を行います。(拍手)  第一に、二〇一五年度政府予算案は、昨年の消費税増税による景気の悪化で国民生活が深刻な影響を受けているにもかかわらず、社会保障を一層削減し、その一方で、大企業を優遇する減税と軍事費...全文を見る
03月20日第189回国会 衆議院 法務委員会 第2号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  ことし二月十八日、夫婦同氏、夫婦同姓の規定と、女性のみにある再婚禁止期間の規定が憲法に反するとして国を相手に損害賠償を求めた裁判で、最高裁は審理を大法廷に回付いたしました。  そこで、上川法務大臣の御認識について伺いたいと思います。
○畑野委員 そう言われて長い期間がたちました。  そもそも、夫婦同氏、夫婦同姓の規定と、女性のみにある再婚禁止期間の規定の見直しについては、法務大臣の諮問機関である法制審議会が一九九一年から五年をかけて議論し、中間報告を出したり国民からの意見を公募したりして合意形成を図り、一九...全文を見る
○畑野委員 上川大臣から励ましのお言葉がございました。  これまで、国連の女性差別撤廃委員会は、二〇〇三年の第四回、第五回報告書審査の総括所見で、婚姻最低年齢、再婚禁止期間、夫婦別氏選択などの差別規定の改正を勧告してまいりました。二〇〇九年の審査で、女性差別撤廃委員会は、「本条...全文を見る
○畑野委員 今お話がありましたように、国連人権機関からたびたび勧告されてきたというのは、女性差別や人権の問題であるからだと思うんです。国連から民法にかかわる差別撤廃の改善勧告を繰り返し受けているような今の状況を変えるべきだと思いますが、上川大臣の御認識を伺います。
○畑野委員 しかし、実際はどうなっているかというと、二〇一三年の人口動態統計で、九六・二%の女性が改姓しております。民法の規定は建前上は平等だとおっしゃるわけですが、しかし、現実は、女性が改姓することが当然視されている状況があるということだと思うんです。  同じ氏、同姓になるこ...全文を見る
○畑野委員 二〇一二年の内閣府の調査でも、二十代、三十代の女性の半数は別姓を容認しております。それから、ことし三月七日の日本経済新聞の調査では、二十代から五十代の働く既婚女性の七七%が選択的夫婦別姓に賛成しております。  世論も急速に変化しております。もちろん、女性差別撤廃委員...全文を見る
○畑野委員 それでは伺いますが、世界で、夫婦同氏、夫婦同姓を法律で義務づけている国は日本以外にありますか。
○畑野委員 お認めになりました。この問題で世界は、国連の条約に沿って法律上の差別をなくす措置をとっています。とっていないのは日本だけだということでございます。  二〇一四年六月、日本学術会議が男女共同参画社会の形成に向けた民法改正を提言し、選択的夫婦別姓制度の導入、再婚禁止期間...全文を見る
○畑野委員 最後に一言。国が早急に法改正をすべきだということを求めて、終わります。
03月27日第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第3号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  神奈川県川崎市で痛ましい事件が起きました。中学校一年生の少年が、容疑者である十八歳の少年にカッターナイフで刺殺されるという事件です。中学校一年生の死を悼んで、今でも現場に花束をささげる人たちが後を絶ちません。  上村遼太さんに心より哀...全文を見る
○畑野委員 四月十七日までに最終集計をするということですが、子供の命にかかわるものですので、ぜひとも急いで確認をするように求めます。  今回の事件は、担任の教師が三十四回電話し、家庭訪問を五回行ったわけですが、連絡がとれたのは一回だったと報道されております。中学校一年生の少年が...全文を見る
○畑野委員 十一人もいるということでした。  上村さんは、ことし一月から学校を長期欠席していました。  それでは、川崎市における不登校の中学生は何人いるのでしょうか。
○畑野委員 一千七十二人というお答えでした。  中学校の生徒数千人当たりの不登校の生徒数は全国平均二十六・九人と伺っておりますが、川崎市では三十六・五人と高いものになっているというふうに伺っております。  下村文部科学大臣に伺います。  今回のような事件を二度と繰り返さない...全文を見る
○畑野委員 大臣からお答えがございましたけれども、その中で学校の教職員の充実というのも大事です。これはぜひ進めていただきたいと思います。  同時に、家庭に接触できるという点でいうと、学校の担任などとともに、お話がありましたスクールソーシャルワーカーあるいは児童相談所などが挙げら...全文を見る
○畑野委員 七人といいますと、七つの区がありますから、川崎区では一人ということでよろしいですか。
○畑野委員 一人のスクールソーシャルワーカーが、区内の小学校二十校、中学校十一校、公立高校一校の合わせて三十二校、約一万六千人を見なければならないという状況になっていると思います。  下村文部科学大臣に伺いますが、緊急にスクールソーシャルワーカーを増員して不登校の生徒に当たると...全文を見る
○畑野委員 ぜひ計画的に取り組んでいただきたいと思います。  さて、今回の事件で被害者となった生徒がいた中学校の一年生の学級規模を教えてください。
○畑野委員 この学校の中学校一年生は五学級で、それぞれが四十人学級に置かれていたということでございます。一人一人の子供に目が届く、きめ細やかに取り組める条件を今こそ整備すべきときだと思います。  私、残念でならないのは、二〇一〇年八月に出された概算要求の改善計画がそのとおり実施...全文を見る
○畑野委員 下村大臣から前向きに検討していきたいとお答えがありました。ぜひ概算要求で要求していただきたいということを重ねて申し上げておきます。  次に、学校統廃合問題について質問をいたします。  各地で学校統廃合が性急に進められ、多くの住民や保護者の方々から反対の声が上がって...全文を見る
○畑野委員 今のお話で、一九七三年の通達の教訓、原則は引き継がれているということを確認いたします。  今回の手引には、保護者や地域住民との共通理解を得ながらとか、行政が一方的に進める性格のものではなくて、保護者の声を重視しつつ、地域住民の十分な理解と協力を得るなど、丁寧な議論を...全文を見る
○畑野委員 二つまとめて伺います。  一つは、バスなどの通学時間をおおむね一時間以内としているんですけれども、実際は、妹の中学生が今六時に起きているんだけれども、五時に起きなくちゃいけない、本当に体が心配だというお姉さんの心配、あるいは、三十分もバスに乗ったら車酔いしてしまう、...全文を見る
○畑野委員 時間が来ました。大臣、そういうことでしっかり周知していただきたいと思いますが、一言だけお答えください。  終わります。
○畑野委員 終わります。ありがとうございました。
04月01日第189回国会 衆議院 法務委員会 第4号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  船舶の所有者等の責任の制限に関する法律、いわゆる船主責任制限法の改正案について質問をいたします。  船主責任制限制度は、民事責任の一般原則に従えば全額を賠償しなければならないが、船主の経済的破綻を防ぐために賠償制限が設けられたもので、...全文を見る
○畑野委員 今、上川大臣から御答弁がございましたが、今回の法改正が適用されるとなれば、今おっしゃられた二件のような事故は全額補償されるということになるということで、少しは改善されるということだと思います。それを前提にしながら、さらに幾つかの点について伺います。  昨年、二〇一四...全文を見る
○畑野委員 それでは、この事故ですが、船主責任制限額はどうなっていますか。
○畑野委員 三浦沖の事故では、今後の交渉ということで今わからないということですけれども、しかし、責任制限額よりも甚大な被害が予想されるというふうに思うんです。  七年前の二〇〇八年、明石海峡で起きた多重衝突事故ですが、ゴールドリーダー号が沈没し、その乗組員三人が死亡、一人が行方...全文を見る
○畑野委員 それでは、この明石の事故では責任制限額はどうなっていますか。
○畑野委員 そうしますと、明石の事故での漁業関係の被害でも四十億円の損害、それに対して責任限度額は三隻で六億円ということですから、開きは余りにも大きいというふうに言わざるを得ません。  それでは、責任制限法で補償されなかった兵庫県漁連の被害に対してはどのような対処がされているの...全文を見る
○畑野委員 当時、もう本当に廃業せざるを得ないという状況が生まれたわけで、これでは本当に足りないと思うんです。  二〇〇八年の明石海峡多重衝突事故を受けて、日本がどのような取り組みをしたのかということですが、船主責任制限について引き上げを求めたのかということです。IMO第九十四...全文を見る
○畑野委員 その一九九六年議定書の責任限度額を超過する七件の事故、先ほども少しお話がありましたが、船名と事故発生国、当該事故の被害額の責任限度額に対する割合について、それぞれ伺います。
○畑野委員 そうしますと、このゴールドリーダー号が三十倍から四十倍と、突出して高いわけですね。ですから、この調査の結果は本法案で引き上げられる一・五一倍を上回っているということです。  そこで、伺いますが、過去十年間で責任限度額を超過した海難事故、P&I保険加入という調査資料に...全文を見る
○畑野委員 ですから、今回の条約改正に基づく法改正をしても、まだ、燃料油流出によって被害をこうむった場合に制限額を超えることがあり得るということは明白です。  国土交通省に伺いますが、明石の事故の翌年の二〇〇九年に、我が党の穀田議員が、明石の事故で被害が甚大で、何ら責任のない漁...全文を見る
○畑野委員 関係省庁が本当にこのことに真剣に取り組んでやる必要があると思うんですね。  私は、昨年の三浦沖の事故の直後に、神奈川県三浦市にも伺いました。その岩場では、重油が確認できまして、それをすくうと本当に強いにおいが鼻をつきました。地元の漁協は、ヒジキ漁は中止です、油の漏出...全文を見る
○畑野委員 今、上川大臣から、被害については本当にしっかり救済していくようにしていきたいというふうにおっしゃっていただきました。  オーストラリアは、IMOに、当初、二・三倍の引き上げを提案いたしました。オーストラリアのような環境重視国は、海難事故に対して汚染者負担の原則を第一...全文を見る
04月15日第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第4号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  前回、三月二十七日の当委員会で、学校統廃合が強引に進められているという問題を取り上げて、改善を求めました。ところが、ちょうどその日に山梨県のある市の保護者の方から、きょう、学校統廃合の説明会が開かれたのですが、余りにも強引過ぎます、この...全文を見る
○畑野委員 本当に現場が混乱しないように、丁寧な議論というふうに、その趣旨を徹底するというふうにおっしゃられましたけれども、本当に混乱しておりますので、一目でよくわかるように、また、今そこが本当に真意がつかまれるように対処を進めていただきたいと思うんです。これは、教育をつかさどる...全文を見る
○畑野委員 最寄りのバス停まで一・七キロ離れたところに住んでいる未就学児童が御入学するというケースがございまして、バス停まで歩いて四十分かかるんです。加えてバスの乗車時間というのは、これまで五分という短い時間だったんですが、閉校になると新しいところは三十分にふえる。だから、四十分...全文を見る
○畑野委員 設置者は自治体なんですけれども、義務教育の無償化というのは、憲法で保障された教育を受ける権利にとって極めて重要な事項だということで、さらに真剣な検討を行って必要な対策をとっていただきたいと思います。  次に内閣府に伺いたいんですが、政府は地方創生を掲げられています。...全文を見る
○畑野委員 両方とも、つまり、学校統合を行う場合も、統合しないで小規模校を維持する場合も、支援は行っていくということは、今内閣府からも、そして文部科学省の手引でも同じように言われているわけなんです。  ところが、その支援なんですけれども、統廃合に偏っているのではないかという疑問...全文を見る
○畑野委員 要するに、校舎が古くなったら統合した方が得ですよと言わんばかりの誘導予算になっているんではないでしょうかと指摘したいと思うんです。  そこで、小さい学校を残して頑張ろうという自治体に対してきちんとした支援を行う必要があると思いますが、下村文部科学大臣、いかがですか。
○畑野委員 実は、学校がそこにあるというのはすごく大事なことなわけですよ。  前回も問題にしたある町の問題でも、田舎暮らしに憧れて、公務員をやめて大都市から移住した若いお母さんがいらっしゃいました。引っ越し先を決めて、その決め手は何かというと、歩けるところに学校があったというこ...全文を見る
○畑野委員 最後に、資料をもう一つつけておきました。福岡県のある町の例です。これは、地域が若い人たちの移住ということでやっているんですね。山梨県にも、若い芸術家が引っ越してきて、本当にこの集落で頑張っていきたい、数十人がこの地域では適正規模だ、強引な統廃合はやめてほしいというふう...全文を見る
○畑野委員 終わります。
04月17日第189回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  まず、無戸籍の問題について伺います。  二〇一四年七月三十一日に、事務連絡「戸籍に記載がない者に関する情報の把握及び支援について」が出されました。その調査を受けて、毎月統計を出されていますが、現時点で無戸籍の方が何人いらっしゃると把握...全文を見る
○畑野委員 四月十日でもまた出るということですよね。  その中で、自治体の話がございましたが、無戸籍の情報を保有している自治体の状況を伺いたいと思います。また、この間、報告を提出した自治体、そして未提出の自治体についても伺います。
○畑野委員 ということで、無戸籍という情報を保有している自治体は一七%ということでした。把握を進めていただいていると。当初二百人という状況から、現在五百六十七人、さらに四月段階でまた新たな把握の状況が出ると思うんですけれども、まだ氷山の一角というふうにも言われております。  無...全文を見る
○畑野委員 上川法務大臣に伺いたいんです。  実態把握をされていると思うんですけれども、こういうことではまだまだ、無戸籍の解決どころか、実態の把握というのを十分に進めることはできないんじゃないかと思うんですが、御認識はいかがでしょうか。
○畑野委員 そこで、伺いたいんですけれども、例えば、無戸籍の方が、母の元夫を父としないという戸籍の記載を求める場合に、裁判手続はどのようになっていますか。
○畑野委員 上川法務大臣に伺います。  今話がありましたけれども、血縁上の父に対する強制認知と、それから母の元夫に対する父子関係の不存在確認などの手続、本当に複雑な手続が必要とされておりまして、無戸籍の方が手続の入り口のところで思いとどまってしまうという実態があるのではないかと...全文を見る
○畑野委員 早く親子関係をできるようにしていただきたいというふうに思うんですね。  それで、法務省が調査しているように、戸籍に記載したくない理由の第一に、夫の嫡出推定を避けるためという実態があります。これが理由全体の七〇%も占めているんです。  先ほども、実の父親を認定する強...全文を見る
○畑野委員 明治時代につくられた法律で、子供を守るため、子供のための制度だというふうに思うんですが、しかし、今では医療制度やあるいはいろいろな制度が進んでおりまして、制度が実態に合わなくなっているということもあるというふうに思います。  無戸籍の子供を生み出している、これでどう...全文を見る
○畑野委員 ということでございます。  そこで、法務省に伺いますが、この緒方靖夫宅盗聴事件の概要について御説明いただけますか。
○畑野委員 近くのアパートに緒方宅の電話線を切断し引き込み、親子電話のような有線方式であったために、多数の証拠があって、東京地検特捜部により、神奈川県警公安警察官五名による犯行と特定をされた事件であります。  しかし、実際は、二人について電気通信事業法違反の起訴猶予など、全員が...全文を見る
○畑野委員 とんでもないことで、組織的行為と推認することができることを含めて、しかし、これも本当に不十分な結果ですよ。そもそも、このような事件が起きているということが、憲法で保障された基本的人権が捜査機関によってじゅうりんされる、そういうことを示しているじゃありませんか。  さ...全文を見る
○畑野委員 これもとんでもないことでございまして、国家賠償請求訴訟の東京高裁判決では、原告のプライバシー権のじゅうりんによる損害について、「憲法上保障されている重要な人権である通信の秘密を始め、プライバシーの権利、政治活動の自由等が、警察官による電話の盗聴という違法行為によって侵...全文を見る
○畑野委員 ちょっと加えて伺いたいんですけれども、令状の請求についてどうなっているかということと、それから、電子メール傍受機器を用いることによって、フェイスブックなどのSNS、それからLINEなど、現在使われているいろいろな通信手段については対応可能なのかということをあわせてちょ...全文を見る
○畑野委員 後者の方は否定をされませんでした。  昨今の通信手段の主流というのは、電話による会話から電子メールによる通信に移り変わろうとしておりまして、電子メール使用によって、通信の内容は、より詳細かつ多量の情報のやりとりが可能となっております。  ですから、電子メール傍受に...全文を見る
○畑野委員 終わりますが、先ほどの警察の、認めもしない、謝罪もしない、こういう方たちにさらに権限を拡大するというのは到底認められません。こういう法案を審議すべきではないし、また、一部可視化や司法取引などともまとめて出すということは、これは全く認めることはできないということを申し上...全文を見る
04月22日第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第6号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  教科書の採択について質問します。  この四月、中学校教科書の検定結果が公表となりまして、九教科十五種目、百四点の教科書が検定合格となりました。これから、各教科各種目について、どの教科書がいいかを選ぶ教科書採択が八月三十一日までの間に行...全文を見る
○畑野委員 教科書採択は、最も適した教科書を児童生徒にということで下村大臣もお認めになったわけでございます。教科書採択は子供のためにと、この精神が根本だというふうに私も思います。  教育上、子供たちに最も適した教科書を選ぶためにはさまざまなことが必要だと思いますが、中でも、教員...全文を見る
○畑野委員 要するに、教育行政機関だけに採択権限があるのは、調べたところでは日本と中国だけですということでした。ほとんどの国は教員また学校に採択権限があるというふうに、私も文部科学省のもとになった調査を読ませていただきました。イギリスは教師、フランスは教師、フィンランドは学校と教...全文を見る
○畑野委員 教科書の選択について、教員は主要な役割を与えられるべきだとしております。これは教育の条理であり、これが世界の流れだと思います。  下村文部科学大臣に伺いますが、この項目を尊重すべきだと思いますが、いかがですか。
○畑野委員 そうしますと、六十一項については尊重するということでよろしいですね。
○畑野委員 各項目を尊重されるわけですから、この項目も尊重されるというふうに確認をいたしました。その方向でぜひ制度の改善を図るよう、この際、強く申し上げたいと思います。  次に、二〇一五年、ことしの四月七日の文部科学省初等中等局長通知、「平成二十八年度使用教科書の採択について」...全文を見る
○畑野委員 要するに、教育委員会では無理なことですよね。ですから、専門性を持つ教員などを含む調査員に綿密な調査研究をしてもらう、さらに、幅広く保護者の皆さんなどの意見も反映する、その調査研究を尊重して熟慮、吟味した上で教育委員会が最終的に決めるということだったと思います。それだけ...全文を見る
○畑野委員 調査員などが教科書について作成する資料は、順位づけを含めて、評定は禁じられていないということを確認いたしました。そこのところ、評定は禁じられていないと。  教育委員の皆さんは、教科の専門性や授業の経験が全てあるというわけでは基本的にはないわけですから、調査員の皆さん...全文を見る
○畑野委員 今御答弁がありましたように、改正された地方教育行政法でも、あくまで教科書について採択権限は教育委員会にあり、首長にはないということです。  だとすれば、首長が特定の教科書採択を教育委員会に押しつける権限を与えたものではないということでよろしいですね。
○畑野委員 改正された地方教育行政法では総合教育会議が新たに設置されました。そこで首長と教育委員会が所掌事務について調整あるいは協議するとされております。  今伺ったように、教科書採択には首長の権限は一切ありませんから、調整の対象ではありません。ただ、文部科学省がおっしゃったよ...全文を見る
○畑野委員 協議題とすべきではないというふうに明確にお答えになられました。  次に、改正された地方教育行政法では、自治体の教育などの総合的な施策の根本的な方針として、大綱を首長が教育委員会との協議の上定めることとなりました。  首長が仮に大綱に教科書採択の方針を掲げた場合、そ...全文を見る
○畑野委員 次に、大綱と教育委員会との関係について伺います。  首長が教科書採択の方針を大綱に掲げた場合、教育委員会に法的な尊重義務は生じますか。
○畑野委員 尊重する義務はないというふうに確認をいたしました。  それに関連して伺いますが、例えば、教育委員会のもとで行われる教科書の調査研究の観点などが大綱により拘束されることはありませんか。
○畑野委員 大綱によって規定されることはないということを確認いたしました。  教科書採択というのは、綿密な調査研究に基づいて適切に行われる必要があるというふうに言われております。首長の定める大綱を尊重すれば、綿密な調査研究を無視する可能性すら出てくる、そんなことが許されれば、子...全文を見る
○畑野委員 重ねて最後に申し上げますが、教科書採択は、綿密な調査研究に基づき適切に行われるということで、このことを真面目にやろうと思えば、首長が特定の教科書採択を誘導するような方向を示したり、教育委員会の権限を拘束するような圧力をかけてはならないと思います。そのために大綱などの制...全文を見る
04月24日第189回国会 衆議院 法務委員会 第11号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  裁判員の参加する刑事裁判に関する法律の一部を改正する法律案について質問いたします。  一昨日、私は、冤罪事件をテーマにした院内集会に出席いたしました。ここにおられる多くの委員も参加をされておりました。袴田巌さんの事件など、関係者の方々...全文を見る
○畑野委員 今、上川大臣から、できるだけ多くの国民の皆さんが参加できるようにということが御答弁としてありました。私もそう思います。  被告人が冤罪を訴えている事件は、本来、裁判員裁判の対象とするべきだと私は思いますが、現行法では、死刑、無期の懲役、無期の禁錮などの法定刑によって...全文を見る
○畑野委員 今、上川大臣がお話しになりましたように、国民の関心が高い重大事件こそ、国民参加が本当に大事になってくる、多くの皆さんに参加してほしいということだったと思います。  法務省に伺います。  現在の裁判員裁判において、長期にわたった事件についての典型例の概要を御説明くだ...全文を見る
○畑野委員 それでは、今回の裁判員法改正案について伺います。  先ほどから各委員からありましたが、法案では、著しく長期にわたる事件を裁判員裁判の対象事件から除外するとしております。著しく長期にわたる事件はどのような事件を想定されているのか、著しくというのはどういう基準なのか、伺...全文を見る
○畑野委員 長い条文をお読みいただきましたが、皆さん、わかりますか。  確認ですけれども、長期にわたった事件が、最初に御説明ありました百三十日、百日。それは、著しく長期にわたる事件には当たらないわけですね。確認です。
○畑野委員 そうすると、今回、著しく長期にわたるということに、これまでの長期にわたる事件が当たらないのはなぜということになりますか、簡単に言うと。確認です。
○畑野委員 まだ起きていないということでございますけれども、本当に、基準も曖昧だと各委員からもあったとおりだと思います。私も思います。  それでは、裁判員裁判において、著しく長期にわたる事件として除外するかどうかを判断する権限を持つのは誰ですか。
○畑野委員 つまり、結局、裁判所が判断するということですよね。裁判員裁判から除外するかどうかという審理にそもそも国民が参加できていない。おかしいじゃありませんか。  不明確な基準で、しかも、職業裁判官が裁判員裁判の対象事件を決するということは、大臣もおっしゃられた、国民が参加す...全文を見る
○畑野委員 誰が参加するか参加しないかというのは、国民みずからが決めるわけですよ。国民参加を、その権利を奪うことになるじゃないかというそもそもの法律の問題、法案の問題を言っているんです、私は。  このような公判審理に著しく長期間要するような非常に複雑な事案、大事な事案こそ、裁判...全文を見る
○畑野委員 できることを本当に全力でやるということを求めたいと思うんです。  上川法務大臣に伺います。  四月二十二日のこの委員会で、大臣は、辞退率上昇について各委員が質問されて、環境整備が必要であると答弁されましたが、具体的な対応について伺いたいんです。特に、職場のサポート...全文を見る
○畑野委員 裁判員制度が始まってもう六年になるわけですよね。ですから、本当にこれをやられてきたのかということが、皆さん、問われているというふうに思うんです。  附帯決議がこの衆議院の法務委員会でも出されてまいりました。二〇〇四年の附帯決議では、「国民の理解を十分に得て、国民が自...全文を見る
○畑野委員 日本の刑事裁判が自白偏重の裁判の結果、数多くの冤罪が生じて、大きな社会問題になっていることは周知の事実だというふうに思うんです。裁判員裁判は国民が参加して事実認定、量刑を行う制度ですから、国民の理解が得られているということが裁判員制度を運用していく前提だというふうに私...全文を見る
05月13日第189回国会 衆議院 法務委員会 第13号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  望月晶子参考人、大城聡参考人、荻野美奈子参考人、本日は、貴重な御意見をいただき、本当にありがとうございます。  荻野参考人には娘さんの話を伺わせていただきまして、胸が詰まる思いでございます。心からお悔やみを申し上げます。  まず、三...全文を見る
○畑野委員 次に、望月参考人に伺います。  参考人は、裁判員裁判の対象犯罪について先ほどから御意見を述べられました。それで、荻野参考人のお話も伺いながら、またそれを深めていらっしゃるということも伝わってまいりまして、こういう参考人の皆さんから私たちも本当に学ばせていただいて、ま...全文を見る
○畑野委員 ありがとうございます。  次に、大城参考人に伺います。  「裁判員制度 市民からの提言 二〇一四」も、きょう皆さんいただいているんですけれども、市民が主体的に参加できる土壌をつくるためには裁判員の豊富な経験を共有することが不可欠だというふうに述べられています。その...全文を見る
○畑野委員 大城参考人にもう少し聞きたいんですけれども、守秘義務の問題について、きのうもそんな議論になったんですが、どこが問題で、どのように変えていく必要があるのかということを、もう少し具体的に、裁判員になられている皆さんの立場でお話しいただければと思うのと、裁判員及び裁判員経験...全文を見る
○畑野委員 最後に、荻野参考人に伺います。  言い尽くせなかったことがまだまだあると思うので、お話しされなかったことがあれば伺いたいんですが、特に、裁判員裁判をされて、こういう点をもっと改善してほしいという具体的なことなどもありましたら、伺えますでしょうか。
○畑野委員 ありがとうございました。  三人の参考人の皆さんから、いろいろな課題がまだまだあるということがわかりました。ありがとうございました。
05月15日第189回国会 衆議院 法務委員会 第14号
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○畑野委員 私は、日本共産党を代表して、裁判員の参加する刑事裁判に関する法律の一部改正案に反対、日本共産党提出の修正案に賛成、自民、民主、維新、公明各党共同提出の修正案に賛成の討論を行います。  第一に、著しく長期にわたる事件を裁判員裁判から除外する規定の新設は、国民の司法参加...全文を見る
05月20日第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第10号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  中学校の夜間学級、いわゆる夜間中学について質問いたします。  このたび、文部科学省が夜間中学の実態調査を初めて実施しました。私が夜間中学について国会で初めて質問したのは二〇〇三年のことでした。この間の国会で、各委員の皆さんによって議論...全文を見る
○畑野委員 文部科学省として初めての調査で夜間中学のニーズが明らかになったということは大事だと思うんです。  夜間中学のある卒業生の方が次のように言っているんですけれども、私は、夜間中学に入って勉強できたことはとても幸せに思います。本当に学びの原点というのが伝わってくる言葉だと...全文を見る
○畑野委員 その点では、ぜひ国としても、財政的な支援も含めて進めていただきたいと思うんです。  そこで、先ほど、調査の結果がありましたけれども、大臣に確認なんですけれども、このニーズがあるということ、それはもう今度の調査ではっきりしたということを大臣からもお聞きしたいんですが、...全文を見る
○畑野委員 そして、各都道府県に一校以上の夜間中学設置を進めた場合に、遠距離、遠いところから通学する生徒にとっては通学費が重い負担になると思います。また、修学旅行などの経済的な負担も出てくると思うんです。  現行の制度では、学齢を超えた人については就学援助が適用されないというこ...全文を見る
○畑野委員 下村大臣からも、ニーズに応えたいということですので、今後も、ぜひ現場の声を聞いていただいて進めていただきたいと思います。  次に、新国立競技場問題について伺います。  東京オリンピック・パラリンピックについては、簡素で無理のない取り組みを求める多くの国民や都民の皆...全文を見る
○畑野委員 ぜひ、随時、説明責任を果たしていただきたいと思います。  一九六四年の東京オリンピックの象徴とも言える国立競技場は、いろいろな意見がある中で解体されました。  最後に伺いたいのは、国立競技場記念作品である壁画十三作品はどのように保存されるのか、伺います。
○畑野委員 時間が参りました。新国立競技場の問題については、福井委員長、引き続き、集中審議を含めて議論を進めていただきたいと思います。  そのことを言って、終わります。
05月22日第189回国会 衆議院 法務委員会 第16号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  まず、地方裁判所の支部新設、復活について伺います。  地方裁判所の配置について、支部がないために、支部の新設、復活を求める声が全国にございます。日本弁護士連合会には、利用者から次のような声が寄せられています。  「千葉県の京葉地区(...全文を見る
○畑野委員 それでは、これまでに裁判所支部を新設、増設した例がございましたら、御説明ください。
○畑野委員 最近の例から見ましても、二十数年がたつということです。  一昨日、私も、千葉家庭裁判所市川出張所、市川簡易裁判所に伺いました。地域の方は、例えば、御高齢の方が詐欺事件に遭って裁判所に行こうとすると千葉本庁に行かなければならず、とても苦労していると訴えておられました。...全文を見る
○畑野委員 千葉県の京葉地区の実情をつぶさに考慮いたしますと、裁判所の支部そのものを新設する必要があると思いますが、いかがですか。
○畑野委員 家裁市川出張所で家事事件を新しく受けた件数というのは、本庁や支部と同規模になっているということもよくつかんで、対応していただきたいと思うんです。  裁判の迅速化法に基づいた第四回報告書で述べている支部のあり方について伺います。
○畑野委員 地方における裁判所支部というのは、住民の皆さんが司法サービスを受ける一番身近な窓口であると思います。  労働審判などを初め身近な法律紛争を解決する場として、支部は国民の皆さんの司法サービスにとってとても重要な存在であるということですので、今おっしゃられた立場から、一...全文を見る
○畑野委員 さらに上川大臣に伺います。  電話、メール、公開されていないSNSを盗聴、盗み見されることは人権侵害に当たるとお考えになりますか。
○畑野委員 法律の二条の二項に、傍受とは、他人間の通信を、当事者のいずれの同意も得ないで、これを受けることと。これ自身が大きな問題をはらんでいると私は言っておきたいと思います。  そこで、次に伺いますが、きょうは、警察庁から提出されました資料を皆さんにお配りいたしました。ごらん...全文を見る
○畑野委員 具体的な会社名も初めて伺いました。  電話、メール、公開されていないSNSを傍受する場合に、どのような装置、システムを使うのか。今、写真も出されましたが、少し具体的に、短く説明していただけますか。
○畑野委員 今、写真に基づいて説明をしていただきました。  次に、メール等というふうにおっしゃっていただいたので、私も、メール等傍受装置と、等をつけさせていただきますけれども、メール等傍受装置のスポット傍受、これについて少し教えてください。  どのようにやるのかというのは皆さ...全文を見る
○畑野委員 そうしますと、今御説明のありました傍受がなされた場合に、メール、公開されていないSNSの発信先、それから送信先、内容も全て捜査当局が認識することになるわけですね。
○畑野委員 お認めになりました。  資料三枚目を見ていただくと、今の関連が載っているというふうに、これも警察庁からいただいた資料です。  この絵の中にも立会人という図があるんですけれども、電話傍受、メール傍受の際に、この立会人は同じ部屋で作業を見守るのですか。
○畑野委員 三枚目の資料なんですけれども、この一番下に指摘しておきたい言葉が書かれているんです。  「問題点」といって、「実施直前の要請、深夜・早朝の実施では立会人確保が困難であり、捜査上の支障大」「事業者施設以外では実施できず捜査体制の負担大」と書かれているんですね。これは、...全文を見る
○畑野委員 以上で質問を終わります。
05月27日第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第12号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  天笠茂参考人、國定勇人参考人、山本由美参考人、本日は大変貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございます。  まず初めに、天笠参考人に伺います。  天笠参考人は、中央教育審議会にかかわってこられたと伺っております。小中一貫教育の問...全文を見る
○畑野委員 ありがとうございました。  次に、國定参考人に伺います。  本日お持ちいただきました資料を拝見させていただきました。最後の五ページのところに施設整備の問題を書いてくださいまして、「施設整備に対する国庫負担は二分の一とされているが、補助対象である基準面積、建築単価等...全文を見る
○畑野委員 わかりました。ありがとうございます。御苦労されているということを伺いました。  次に、山本参考人に伺います。  資料をお示しいただきましたけれども、時間の関係で詳しくお話をされなかった点があるかと思いますので、その点について伺いたいと思います。特に、アメリカの州の...全文を見る
○畑野委員 今、統廃合の話が出たんですが、山本参考人、四十以上の自治体を回ってこられたということで、住民の方の率直な、日本の声も聞かれていると思うんです。今回の理由の一番に、統廃合という自治体のアンケートがあったという御紹介もありましたけれども、通学時間が一時間とか、ここの委員会...全文を見る
○畑野委員 先ほど天笠参考人にも伺ったんですけれども、課題の問題で、小学校の高学年の主体性の育成の問題ですね。  この点について、先ほど山本参考人からもお話がございましたけれども、五年生、六年生の課題、あわせて、今、七年生、中学一年生の課題ということが言われておりますけれども、...全文を見る
○畑野委員 参考人の皆さん、ありがとうございました。
05月29日第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第13号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  学校教育法の一部を改正する法律案について質問いたします。  小中一貫校の今回の法制化ですが、政府は、それを考えるに当たって、小中一貫教育の実施校のほとんどが顕著な成果を認識しているということを挙げています。成果が客観的であったかどうか...全文を見る
○畑野委員 そうしますと、確認ですけれども、同一の条件で科学的な、学問的な研究というのは国としてはしていらっしゃらないということでよろしいですか。
○畑野委員 お答えになっていないんですが、同一の条件でということの設定の仕方はあるにしても、それぞれの学校で検討できる条件を立ててやっているということはお答えになりませんでしたので、ないという確認でいいですか。もう一回です。
○畑野委員 つまり、一貫校と普通の小中学校を比較した研究、調査はないということですよね。同じ学校での時系列の調査であって、別々の体系を調査したものはないと。確認です。
○畑野委員 わかりました。  それで、おっしゃったように、何度か時間がかかりましたが、そういうふうに、小中一貫校とその他のいわゆる普通の小学校、中学校を比較した研究、調査はない、国としてはないということをお認めになりました。  ですから、今まで言われていた、依拠してきたのは、...全文を見る
○畑野委員 今、下村大臣がお答えになりましたように、発達段階に応じて行われてきたこれまでの合理的な制度だと思うんですが、それをみずから崩して、そこから出たデメリットを何とか埋めるというのは、これは保護者や国民の皆さんにとって理解ができないことだと思うんです。  しかも、制度を崩...全文を見る
○畑野委員 実際に小中一貫校を体験している人たちは、小学校高学年の成長が奪われると心配しているんですね。四年生の問題は、これは別に中学年の問題ですから、違う意見でございますけれども。そういうことで、ぜひ、小学校高学年のリーダーシップの育成を保障することを、義務教育上曖昧にせずに保...全文を見る
○畑野委員 結局、小学校、中学校という教育課程上の変更はない、これは当然のことだと思います。  この間、小学校高学年の成長を含めて定着していた学制を、深い検討あるいは議論もなしに変えることはできないわけです。ここから見ても、小中一貫校で小学校、中学校の区切りを乱暴に変えてしまう...全文を見る
○畑野委員 一貫校になってさらに負担がふえるんじゃないかということは先行事例でも出てきているわけですね。  例えば、小学校の先生が、自分の授業を今までどおりこなした上で、さらに週何度も一貫校としてペアを組んだ中学校に行かなければならなくなった、あるいは中学校の先生は、今までの授...全文を見る
○畑野委員 本当に仕事がふえているというのが、この間聞いてきた実態なんですね。  そういう点では、校長先生も大変だということで、小学校、中学校のそれぞれの校長会に出かけなければならないということも伺っています。これはどうなりますか。
○畑野委員 そうしますと、小中一貫校を今回構成しなければならないという理由、そうでなければできないということは何になりますか。
○畑野委員 そうしますと、どう考えても、法制化をしなければならないという事情がうかがえません。  それで、ほかに理由があるのではないかと。統廃合に使われるのではないかという参考人の意見もありました。下村大臣は、学校統廃合や教育予算の削減を目的とするということでは全くありませんと...全文を見る
○畑野委員 時間が参りましたので、本当に教育予算をしっかりととって、そして担任の先生が、あるいはその学年の先生が一人一人の子供たちに向き合うことができるようになる、それも正規の教職員としてきちっと確保する、そのためにも、ぜひ三十五人学級に向けて推進をしていただきたいということを申...全文を見る
06月05日第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第15号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  国立研究開発法人放射線医学総合研究所法の一部を改正する法律案について質問をいたします。  今回の法案は、いわゆる放医研を国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構にするというものです。  まず伺いたいんですけれども、法案提出の理由が、...全文を見る
○畑野委員 お答えにありましたように、学術会議から、法人について、つくってほしいという提言はないということでございました。  そもそも量子科学技術とは何なのか。法案の第二条では「「量子科学技術」とは、量子に関する科学技術をいう。」と同義反復のような定義がされておりますが、量子と...全文を見る
○畑野委員 説明のございました量子の意味を考えますと、量子科学技術というのは、原子、電子、中性子、陽子、光、素粒子などに関する科学技術ということになると思います。原子力、加速器、高エネルギー物理、素粒子物理、光ファイバー、半導体、望遠鏡や顕微鏡などが含まれて、とても広い研究分野を...全文を見る
○畑野委員 肝心なことをお答えにならなかったので、では、なぜ改革本部が立ち上がったのか、その経緯を御説明ください。大臣、大臣に質問しているんです。
○畑野委員 「もんじゅ」についての廃炉という言葉にも触れられたので、その点では意見が一致するんですが、運転再開という点ではこれは不一致だということを申し上げて、しかし、下村大臣がおっしゃったとおり、「もんじゅ」でトラブルが本当に多い。大臣が御苦労されてこられて、何とかしなくちゃい...全文を見る
○畑野委員 今回の話の発端の直接のきっかけになった約一万件の点検漏れということも、新しいことでございます。  それで、高速増殖原型炉「もんじゅ」の保守と維持管理をするために、毎年膨大な経費がかかっているわけです。それを国民が負担しているということになりますが、これまでの「もんじ...全文を見る
○畑野委員 私も資料を出していただきましたけれども、人件費を除いても一兆円を超えております。毎年二百億円前後、税金が使われているということです。  きのう伺いまして、大変丁寧に御説明をいただきました。そこでは、「もんじゅ」ではプルトニウムの増殖ということも行われる、そういう施設...全文を見る
○畑野委員 想定しがたいと言いながら起きたのが東日本大震災でした。東京電力福島第一原発の事故では、電源がなくなり、原子炉を冷やせなくなり、冷却水も失われて、メルトダウンをいたしました。  「もんじゅ」で冷却材のナトリウムが失われたらどうするのか。なくならないような対策というのは...全文を見る
○畑野委員 ガードベッセルの話もありましたけれども、容易にはいかない、しかし、やはり最大の過酷の事故の対応をしなければならないと思うんですね。  それで伺いますが、「もんじゅ」の場合は、冷却材のナトリウムが失われますと、核分裂がとまらなくなるのでしょうか。
○畑野委員 しかし、その速度も大変速いということも言われているわけですね。ですから、大丈夫だ、大丈夫だ、大丈夫だとお答えになって、本当に大丈夫かなと逆に思うわけなんです。ですから、東京電力福島第一原発事故を受けて、これは本当に抜本的に見直す、本当に甘い考えはもう許されないというこ...全文を見る
○畑野委員 大臣がおっしゃられたように、加配が必要だということと、根本的には、教職員、ここを本当にしっかりと定数を改善していく、この二つが大事だというふうにおっしゃったと思うんです。  加配というのは、養護教諭とか事務職員の複数配置とか、あるいは少人数学級などに活用されているわ...全文を見る
○畑野委員 ぜひ頑張っていただきたいと思います。  終わります。ありがとうございました。
07月08日第189回国会 衆議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第18号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  私の地元には横須賀基地があります。この間の安保法制の質疑で、自衛隊による米艦防護が議論になっております。そこで問題にされる事例のほとんど、政府あるいはこの委員会で出される絵に出てくるのは自衛隊のイージス艦による米艦防護でございますので、...全文を見る
○畑野委員 結論だけ言っていただければ結構です。  法案決定に先立って四月に合意した新日米防衛協力のための指針、新ガイドラインには、アセットの防護という項目が盛り込まれました。自衛隊と米軍はそれぞれのアセット、装備品等を相互に防護すると、平時からの日米共同行動が明記されています...全文を見る
○畑野委員 新ガイドラインがかかわっているということはお認めになりました。  具体的に言えば、平時から米軍のイージス艦や空母と共同で警戒監視活動などを日米で行う、その際に米側から米艦防護の要請があれば自衛隊のイージス艦を米艦防護の任務で活用する、そういうことになりますね。
○畑野委員 大臣はあり得るというふうにお認めになりました。  そこで、米側は何を求めてきているのかという問題です。  資料をお渡しいたしました。一枚目、デニス・ブレア元米太平洋軍司令官は、昨年七月、ニュースサイトのインタビューにこのように答えております。  米海軍と日本の海...全文を見る
○畑野委員 昨年の閣議決定のころの発言だということです。  さらに、昨年の五月には、グリナート米海軍作戦部長も、米空母打撃群と海上自衛隊は共同で作戦を行う統合化を進めている、集団的自衛権の行使ができるようになれば、将来的にはNATO同盟国と同様の共同作戦を展開することも考えなけ...全文を見る
○畑野委員 常時乗艦しているというふうに報道されております。なぜそのような必要があるのか。少しお話がありましたが、こういうことをやる場合には普通、覚書を交わすわけですね。これは、交わしているものはお示しいただけますか。
○畑野委員 覚書を交わしていると思うんですけれども、実は新聞報道で「配下の空母や原子力潜水艦、偵察機などから最前線の情報が集まる司令部に配置することで、より一体的な作戦や運用を日米で進める」と書かれているんですね。  だから、常時乗艦して、おりることもあるけれども、今までなかっ...全文を見る
○畑野委員 今までなかった事態が進んでいるということなので、委員長、この覚書を委員会に出すように私は要求したいと思います。
○畑野委員 海上自衛隊が今年度、二〇一五年度予算で建造を計画しているイージス艦に、共同交戦能力、CECと呼ばれる先端システムを搭載することになったと報道されております。昨年、二〇一四年十二月二十八日、毎日新聞の記事を資料として配付させていただいております。  これは、イージス艦...全文を見る
○畑野委員 予算、額を教えてください。
○畑野委員 このCEC、共同交戦能力によって、米海軍のイージス艦と自衛隊のイージス艦との間で敵ミサイルの位置情報を共有することができるということでよろしいですか。
○畑野委員 岸田外務大臣に伺いますが、米軍のイージス艦は、日本及び横須賀に何隻配備されていますか。
○畑野委員 それでは、少し確認をさせていただきたいんですが、この日本に配備されている米軍のイージス艦、これはCECは搭載しておりますか。
○畑野委員 委員長、これも資料を請求したいと思います。こういうのも公開してください。
○畑野委員 皆さんのお手元にカラーの資料を配らせていただいております。これはCECのシステム図であります。ノースロップ・グラマン社のホームページに載っているものです。お話があったように、イージス艦同士だけではなく、空母とも、そして航空機とも連携をするということで、図が載っているわ...全文を見る
○畑野委員 しかし、この三枚目の新聞報道によりますと、この共同交戦能力、CECと呼ばれる先端システムは、集団的自衛権行使を念頭に置いた体制整備の一環だとか、防衛省幹部は、集団的自衛権が行使できるようになってこそCECの能力を十分に生かすことができると述べたと言われているんですね。...全文を見る
○畑野委員 答えになっていないわけですね。  それで、防衛省は、二〇一五年予算で米側から早期警戒機E2Dの導入も計画している。これにもCEC、共同交戦能力が搭載されているということなんですね。自衛隊のE2DにもCEC、共同交戦能力が今後搭載されるんじゃありませんか。
○畑野委員 しかし、イージス艦も前はなかったわけですね。それで、今回CECを搭載する。  こういうふうに、どんどんなし崩しで進められるということじゃありませんか。集団的自衛権の行使ということと一体にということです。  私は、こうしたもとで自衛隊法九十五条の二はどのように運用さ...全文を見る
○畑野委員 大臣、そういうことでよろしいですか。
○畑野委員 九十五条の二による米艦防護で、武器を使用するというふうに法案に書いております。  それでは、イージス艦による武器の使用というのはミサイルの迎撃以外に考えられないんですが、そういうことですか。
○畑野委員 九十五条の二による米艦防護は、重要影響事態の際、互いに後方支援活動を行っている部隊同士で防護する場合もあるというふうに答弁をされております。  それで、伺いますけれども、米軍の艦船と自衛隊のイージス艦が共同で行動している場合に部隊同士で防護する、その際の武器の使用は...全文を見る
○畑野委員 慎重にと言いますが、では、ミサイルの迎撃、火器の使用も含まれることもあり得るということですか。
○畑野委員 それでは、九十五条の二による米艦防護と、存立危機事態のもとでの米艦防護と、自衛隊のイージス艦が行う行動はどこが違うことになりますか。どちらの場合も、米軍の指揮中枢艦のネットワークのもとで、米艦に向かってくるミサイルを迎撃するということではないでしょうか。
○畑野委員 現象面としては同じだということだと思います。  自衛隊法九十五条の二に関して、先日、七月一日の参考人質疑で柳沢協二元内閣官房副長官補は、共同作戦で行動する軍隊相互のアセット防護については、より広域の脅威情報を持っている者からの情報に基づいて、そしてトータルとしてアセ...全文を見る
○畑野委員 平時、そして重要影響事態と、九十五条の二で米艦防護、すなわち米空母や米イージス艦の防護を行い、米軍と相手国の武力紛争の事態が進展し、日本政府が存立危機事態と判断すればその時点で米艦防護の根拠は切りかわる、自衛隊は武器の使用から武力の行使に発展する。法律上の根拠は変わっ...全文を見る
○畑野委員 米側とこれからどういうやりとりをするかは法案が成立してから行う、何の担保にもならないじゃありませんか。  まさに憲法違反、こうした法案、戦争法案は撤回をして廃案にすべきだということを強く求めて、委員長、質問を終わります。
07月14日第189回国会 衆議院 法務委員会 第32号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  刑事訴訟法等一部改正案ですが、本日から通信傍受法、いわゆる盗聴法の改正案についての審議が始まりました。  私は、まず初めに、憲法違反と言われ、多くの反対の声が寄せられてきた盗聴法を今回さらに拡大するとともに、それをほかの法案とともにあ...全文を見る
○畑野委員 そうしますと、その次の資料のところで、この間当委員会で通信傍受施設に調査に伺ったときに警察庁から資料をいただきましたので、それを、二枚目、電話傍受(音声傍受)装置と、それから三枚目、メール等傍受装置の資料、そして次に、メール閲覧時の表示内容、スポット傍受が行われるとき...全文を見る
○畑野委員 捜査責任者、具体的にお名前を言えますか、どういう人か。
○畑野委員 幹部というのはどういうクラスの方ですか、階級でいうと。
○畑野委員 警察庁からいただいた依命通達からは、それぞれかかわる捜査主任官ですとか、それから傍受実施主任官ですとか、通信記録物等管理者とか、そういうのを伺っているんですが、そういう人たちですか。それとも、もっと上の方ですか。
○畑野委員 それでは、そういう人が消去したというのをチェックするのは誰になりますか。
○畑野委員 最後のところが全然違うんですよ。  原記録は裁判所に行くんですけれども、捜査上必要な記録をもう一つつくりますよね。そこで犯罪に関係ないものは消去しなくちゃいけない、担当者が消す、それをチェックするのは上司ですということですよね。そこまではいいんですけれども、その次な...全文を見る
○畑野委員 質問に全然お答えになっていないんです。よくわかっていないのかというふうに言わざるを得ないんです。  私が聞いているのは、この資料の五枚目の真ん中の黄色の七、犯罪関連通信等以外の通信を消去、つまり、裁判所に行ったのではない、捜査機関に行く、作成された傍受記録について聞...全文を見る
○畑野委員 ですから、その傍受記録ですけれども、消しましたということにして違うものが残っているということだってあり得るじゃないですか、考えようによっては。そういうことを含めて、本当に正しく消去できたのかということを客観的に検証するような制度はあるんですか、過ちのないようにできてい...全文を見る
○畑野委員 つまり、そういうのを検証する制度はないということですよね。法律に書かれていますということしかないじゃないですか。結局、ブラックボックスですよね。  山谷国家公安委員長に伺います。  お話を聞いていて、これは本当に、法律に基づいてやると言うんだけれども、それをきちっ...全文を見る
○畑野委員 警察内部で行い、あるいは捜査内部で行って、チェックができるわけはないということを申し上げたいというふうに思います。何の保証もないということです。  一つ目はそういうことで、現行で、これからも続けられるということなんですが、では、先ほどお配りした一枚目の資料、四つの方...全文を見る
○畑野委員 立会人はそういう役割だったという話ですが、それでは、今回の法案で、三、特定電子計算機を用いるリアルタイム方式と、四、特定電子計算機を用いる一時的保存方式の場合に、立会人制度を廃止した理由は何ですか。
○畑野委員 詳しい話をいろいろとしていただきました。  伺いますけれども、通信傍受令状がありますよね。これを発付する際に、この事件についてこの特定電子計算機が使われる、それが適正に作動するかどうかということをきちんと検証する必要が出てくると思うんですね。  それでは、裁判官が...全文を見る
○畑野委員 裁判官全員が、難しい暗号の話とか、あるいはいろいろな仕様のことについてわかるのか、疑問ですよね。  大体、私たちも委員会で現行の傍受装置は見に行きましたけれども、これからどういうものができるか、それが本当に正しくできるのかというのは誰も見ていない、つくってもいないわ...全文を見る
○畑野委員 この特定電子計算機は、本当にブラックボックスだと思うんですよね。どういうふうな仕様になっているか、チェックすることができないというふうに言わなくてはなりません。  さらに、こうした三番目と四番目の方式ですけれども、捜査機関が自由に通信データを聞くことができるわけです...全文を見る
○畑野委員 なぜそれができないんですか。
○畑野委員 複製のことを聞いているんじゃなくて、その装置そのものについて聞いているんですね。  この特定電子計算機ですよ。これはブラックボックスだ、誰も見たことがない、つくられてもいないわけですから。そういう機能をつけるというふうに法律上書くというふうになっているわけですけれど...全文を見る
○畑野委員 万全を期すといっても、それも保証がない、通信データが流出する危険性が否定できないということは今の答弁でも明らかになったと思います。  立会人をなくして特定電子計算機で通信傍受を行う方式では違法な通信傍受が行われる可能性が高いと私は言わざるを得ないんですが、上川法務大...全文を見る
○畑野委員 装置もない時点で機械の信頼性について断言するということは、全くの空論であるというふうに申し上げたいと思います。  最後に、法案では対象犯罪が大幅に拡大をしております。したがって、傍受対象事案は大幅に増加することが予想されます。しかしながら、傍受禁止規定は従前のままに...全文を見る
○畑野委員 きょう、資料の六枚目以降、この問題について法務省から資料をいただきましたので、添付させていただきました。  これは、結局、法律じゃない。そして、通達ではいろいろと書かれております、適正な運用をされるようにと。しかし、通達に反する傍受がなされた場合でも、厳格な制裁、す...全文を見る
○畑野委員 厳格な制裁がないと言われました。通達どおりに運用がなされるとは思えない。  大臣、この点はいかがですか。
○畑野委員 そうした曖昧な基準だということを申し上げて、撤回を求めて、質問を終わります。
08月05日第189回国会 衆議院 法務委員会 第35号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  刑事訴訟法等一部改正案のこれまでの審議によって、政府案は、当初言われたような冤罪を防止するための法案ではなく、盗聴法の拡大、要件緩和と司法取引の導入を柱としたものであること、そこには、憲法と、捜査、刑事裁判における人権保障と適正手続に重...全文を見る
○畑野委員 今の状況については、警察庁の資料をいただきまして、資料の一枚目につけさせていただいております。二〇一一年に施行されたばかりの法律です。  捜査に当たった広島県警サイバー犯罪対策課の警部は、被害者の女性に犯罪事実を説明したときのことを次のようにコメントしております。犯...全文を見る
○畑野委員 お話があったように、盗聴が個人の通信の秘密、個人の人権を侵害する極めて重大な行為であるということは、この事件からも明らかだと思います。こういうことを本当になくさなくちゃいけないわけですね。しかし一方で、現行通信傍受法、いわゆる盗聴法はどうか。通信の秘密、プライバシーの...全文を見る
○畑野委員 だから今の法案が問題だという声が上がっているということなんですね。そこについての言及がございませんでしたけれども、こういうことを進めたら、本当に国民の信頼を失いかねないというふうに私は言わざるを得ません。  それで、この間、法案を出す上で、合憲性を担保する根拠として...全文を見る
○畑野委員 厳格な要件になってこなかったから今議論になっているんじゃありませんか。何度繰り返しても答えになりません。  上川大臣は、五月十九日の本会議で、現行盗聴法について次のように述べられました。「対象犯罪については、平穏な社会生活を守るために通信傍受が捜査手法として必要不可...全文を見る
○畑野委員 人権の制約の基準としては全く無意味な御答弁です。法的な安定性に欠けると私は言わなくてはなりません。人権制約が最小限度である根拠とされた常時立ち会い制度も外すというんですから、この点でも整合性がないわけですね。  伺います。  通信傍受令状を発付するときに、その適法...全文を見る
○畑野委員 こういうことも明らかにならないわけですよね。ですから、本当に人権がきちんと担保されているのか、この制度そのものが問われてくるというふうに言わなくてはなりません。  そこで、上川大臣に伺いたいんですけれども、憲法が刑事手続について十カ条も使って述べているんですね。人権...全文を見る
○畑野委員 人権が侵害される危険性が高いということとともに、やはり、戦前の特高警察、強権捜査、国民監視と暗黒裁判という、戦前の教訓による深い反省によるものだろうというふうに私は思うんです。憲法尊重義務のある法務大臣として、この憲法の要請を軽視することになるんじゃないかということで...全文を見る
○畑野委員 傍受をしてはならないと、それを判断する権限を持つのは誰ですか。
○畑野委員 捜査機関が判断するのでは、この法文自体が適正に運用される制度的保障はないということを言わなくちゃいけないんですね。まさに、通信の秘密、プライバシー権に最もかかわる仕事じゃありませんか。  私、聞きますけれども、傍受禁止規定に政治家、議員は入っていないですよね。確認と...全文を見る
○畑野委員 ここにいらっしゃる衆議院議員の皆さんも傍受の対象になるという御答弁だったというふうに思います。  しかし、実際には、我々の活動というのは、国民の皆さんの負託を受けて、電話やメールでその大変な状況の御相談にも乗るわけですよね。ですから、この制度そのものが、いろいろ禁止...全文を見る
○畑野委員 では、警察庁、法務省の通達による運用が適正になされているのか、どのように検証されているんですか。
○畑野委員 結局、犯罪を追及する目的で取材を重ねている場合も報道機関はあるわけですよね。そういう点では、傍受の対象になるといったら、取材の萎縮効果になるじゃありませんか。最高裁は、報道の自由を守れと言っているわけですよね。憲法上の権利なんですよ。  時間が参りましたが、現行法で...全文を見る
08月07日第189回国会 衆議院 本会議 第42号
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○畑野君枝君 私は、日本共産党を代表して、盗聴法の大改悪など、刑事訴訟法等の改正案に反対の討論を行います。(拍手)  刑事司法に問われてきたのは、冤罪の根絶です。ところが、政府は、それを過度な取り調べ依存からの脱却と矮小化し、世界一安全な国づくりとすりかえて、盗聴法の大改悪と司...全文を見る
09月03日第189回国会 衆議院 本会議 第44号
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○畑野君枝君 私は、日本共産党を代表して、外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律案について、関係大臣に質問します。(拍手)  外国人技能実習制度は、技能移転と国際貢献を名目としながら、その実態は、低賃金、単純労働力の受け入れであるという構造的矛盾を抱えたま...全文を見る
12月01日第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第20号
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○畑野委員 日本共産党の畑野君枝です。  野党五党は、憲法五十三条に基づき臨時国会を召集するよう安倍首相に求めています。内閣が召集に応じないのは明確な憲法違反であり、国会として断じて容認することはできません。臨時国会を召集してしっかりと議論をするべきだということを初めに申し上げ...全文を見る
○畑野委員 本当におっしゃるとおりだと思うんですね。  それで、伺いますけれども、私、資料を示したように、財務省の、十月二十六日の財政審分科会で示した内容です。今後十五年間に運営費交付金に依存する割合と自己収入割合を同じ割合にして、運営費交付金依存度を毎年〇・五%、運営費交付金...全文を見る
○畑野委員 大変な額が言われたわけですね。十五年間で四十万円値上げになる、学費が年間九十三万円になる、今の私立大学よりも高い額になる、それは今三歳の子が十五年後にはそうなるということですよね。  これまで政府は受益者負担とか私学との格差是正とか言ってきましたけれども、今回のよう...全文を見る
○畑野委員 おっしゃるとおりに、国際公約の立場で、学費の値下げ、それから奨学金制度の充実に向かっていくべきときだというふうに思うんです。それが日本の政府の務めだと思うんです。  国立大学協会の声明で、やはり「経済格差による教育格差の拡大につながる。経済条件にかかわらず、また我が...全文を見る
○畑野委員 それで、あわせて、財政審の分科会で示された財務省の提案に対しては、国立大学協会はもちろんですが、中央教育審議会、それから国立六大学連携コンソーシアム、北陸地区国立大学連合、滋賀医科大学、お茶の水女子大学、北海道大学、横浜国立大学、秋田大学、神戸大学などが抗議声明を出さ...全文を見る
○畑野委員 地方も大変、そして首都圏も大変。だけれども、本当に地方が疲弊しているんですね。もう将来は学長のなり手がいなくなるんじゃないかという声も寄せられているんです。ですから、国立大学の役割あるいはそれぞれの地域の大学の役割、これをしっかり見て、どこかをふやしてどこかを減らすと...全文を見る
○畑野委員 OECD平均よりも日本の子供の方が一クラス当たり多くなっているということです。  伺いますけれども、公立の小中学校の教職員定数をめぐっても、先ほどから各委員から発言があるように、九年間で約三万七千人もの削減を財政審の建議は打ち出しました。とんでもないことです。馳大臣...全文を見る
○畑野委員 少人数学級になって、掛け算、九九も一時間に二回ずつ聞いてあげられるし、漢字の学習でも授業の中で全員のノートを見て回ることができる、一番の問題は進級するときに四十人学級に戻らなければならないことなんだ、だから、クラスの規模を小さくして、一人一人の子供が自分の思いをゆった...全文を見る
○畑野委員 安倍首相が二月二十三日に、三十五人学級の実現に向けて努力していきたいと言っているわけですから、ぜひ政府として実現のために全力を挙げていただきたいと思うんです。  最後に、高速増殖炉「もんじゅ」について質問して、終わります。  これまで、建設に五千八百八十六億円、運...全文を見る
○畑野委員 国民の安全にとっても「もんじゅ」は廃炉にすべきだということを申し上げて、質問を終わります。