茂木敏充

もてぎとしみつ

小選挙区(栃木県第五区)選出
自由民主党
当選回数10回

茂木敏充の2009年の発言一覧

開催日 会議名 発言
11月18日第173回国会 衆議院 財務金融委員会 第3号
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○茂木委員 自民党の茂木敏充です。  中小企業金融円滑化法につきまして質問させていただきます。亀井大臣、そして大塚副大臣、それから経産省の方からも近藤政務官にお越しをいただいております。よろしくお願いいたします。  私は常々、亀井大臣は本当に正義感の強い方だな、こんなふうに思...全文を見る
○茂木委員 一部を除いて相当数の中小企業が資金繰りに困っている、こういう御発言でありましたが、年末そして年度末の資金繰り、さらに厳しくなることが予想される、それで今回の法案の提出、こういうことでもあると思うんですが、大臣は、本当に再建の見込みが残念ながらない、こういう企業を除けば...全文を見る
○茂木委員 法案の具体的な中身に入ります前に、大臣の方に、マーケットメカニズムについての哲学であったりとか、基本的な考え方を伺いたいと思います。  恐らく大臣は、構造改革路線には反対、こういうことだと思います。確かに、マーケットメカニズムは完全ではありませんし、市場の失敗は起こ...全文を見る
○茂木委員 これは、極論で、右か左か、こういう話ではないと私も思っておりますが、大きな方向でいいますと、私は大臣とは若干考えが違っております、見解が違っております。  マーケットのコントロール、若干過激な言葉で言いますと統制経済的な手法、これは必ずしも、政策立案者の意図とは違っ...全文を見る
○茂木委員 条件変更、こういう中に返済猶予はもちろん入っているわけでありますが、言葉として消えたのはなぜか、こういうことをお聞きしたわけですけれども、もう少し具体的な内容に入りながら、こういう点も議論していきたいと思うんです。  大塚副大臣、この法案の二条、そして三条、四条では...全文を見る
○茂木委員 我々が四月に策定いたしました経済危機対策におきましては、中小企業の資金繰りだけではなくて、御案内のとおり、中堅企業、これも対策の中に含めております。  これは、先ほどのグラフでもごらんいただきましたように、確かに、大企業の資金繰りはよくなってきています。しかし、中小...全文を見る
○茂木委員 確かに、アンケート調査では一一%、たしかそういう数字であったかと私も記憶しておりますが、なぜ一一%なのかとよくお考えいただいた方がいいなと私は思っておりまして、やはり仕組みに不備がある、今回の法のたてつけに。だからやはり、利用できるところ、これが、申請をするところが検...全文を見る
○茂木委員 私が判定するものではありませんが、私は恐らく大臣の予測が正しいんじゃないかなと。大塚副大臣、ごめんなさいね。  ただ、確かに、この法案のスキームでやれば、条件変更の数だけはある程度出てくるんじゃないかなと思います。問題は中身だと思うんです、大臣。本当に救済が必要な企...全文を見る
○茂木委員 第六条の金融機関の当該措置の実施に関する方針、つまり各行の条件変更に関する内規でありますが、現在のもの、金融庁としてこの各行の内規をどういうふうにごらんになっていますか。
○茂木委員 この法案の六条で、当該措置の実施に関する方針、金融機関がつくるわけですね。この中には当然、各行が今、条件変更をやるときに内規を持っています。それは、三井住友だったら三井住友の内規であって、みずほだったらみずほの内規であって、信用金庫でもそういった内規を持っています。こ...全文を見る
○茂木委員 個々の銀行の内規を個別にここで議論するつもりはないんですが、内規は内規として、恐らく、私としてお聞きしたいのは、これから条件変更の申し込みというのは出てくる、それについて、貸し手側の銀行、それから借り手側の中小企業でいろいろな話し合いが持たれる、これについては当事者に...全文を見る
○茂木委員 私は、そこからやはり今回の法案の一つのスキームの問題が出てくるんじゃないかなと思っています。  条件変更というのは、金融庁の会議室で起こっているんじゃありません、融資の現場で起こっているんですよ。そして、融資の現場、貸し手と借り手、双方の自主的な交渉に任せるといって...全文を見る
○茂木委員 私も、金融行政、やはり金融機関に対する信頼、非常に重要だと思います。そして、大半の金融機関、決して不正をしているとかふまじめにやっているということではありません。  ですから、大塚副大臣とも先ほど議論しましたが、既に条件変更というのは起こっているわけですよ。昨年の九...全文を見る
○茂木委員 この後の質疑の中でも何点かその点指摘をさせていただきたいと思うんですが、時間の関係もありますので、また理事会等にも、我が党の理事の方から、こういった項目については明らかにしたいということを示させていただきますので、委員長の方でもお取り扱い、よろしくお願いいたします。
○茂木委員 それで、銀行のメンタリティー、これからしましても、恐らく、大塚副大臣、信用保証のついている融資、これにつきましてはある程度条件変更に応じるにしても、ある程度のリスクのあるプロパー、プロパー融資、これの条件変更について、やはり基本的には銀行も自分の金融機関としての経営、...全文を見る
○茂木委員 条件変更対応保証の方で最終的にはどうにか対応する、こういうことの御答弁ですが、本当にそうなっているか、この後、信用保証の関係でお聞きをしたい、こんなふうに思っているところであります。  図の二の五をごらんいただければと思っております。これは、セーフティーネット貸し付...全文を見る
○茂木委員 これは全体で利用企業数が延べ八十万社と言っているわけでありまして、私は、八千万円超のこの無担保保証が五千四百八十件、決して多い数だとは思っておりません。  この緊急保証、当初は事故率一二%、こういう想定でスタートをしていると思うんですが、実際に事故率はどれくらい発生...全文を見る
○茂木委員 恐らく代位弁済が二千九百件ぐらい起こっていまして、たしか六百三十五億だったと思いますから、数字的にそんなに違わないと思うんですけれども、十月末で恐らく〇・四二%、そういう数字だと思います。片や一二%で設定したんですよ、そして実際に起こっているのは〇・三%、〇・四%、こ...全文を見る
○茂木委員 では、この予算については使うということでよろしいんですね。(近藤大臣政務官「はい」と呼ぶ)  一方で、この法案に対応して、新たに条件変更対応保証、これは創設ということでありますが、この制度はいつからスタートして、対象者など、その概要を教えていただければと思います。
○茂木委員 今、保証期間が三年と、三年が上限ということなんですが、恐らく条件変更を、今回、もう少し長いスパンも考えるわけでありまして、若干金融庁がお考えのことと中小企業庁が考えていることでそごがあるんじゃないかな、私はこんなふうに思います。  より大きな問題があります。ここで議...全文を見る
○茂木委員 今、中小企業向けの貸出残高、政府系の金融機関も含めると、恐らく二百四十五兆から二百五十兆ぐらい、こういう数字じゃないかなと思います。そこの中で政府系のもの、これが大体二十兆ぐらい、そして保証がついているものが、私の持っている数字ですと三十四兆、こういう形で、そうします...全文を見る
○茂木委員 これぐらいの数字、ぜひ、金融の基本ですから、私は調べておいてほしいなと思いますけれども、私の方から申し上げると、この第六区分に入ってくるのは恐らく、概略、この二百兆の中の十兆ですよ。二十分の一なんですよ。先ほどの大塚副大臣の答弁とも食い違うんですね、大半のプロパーを最...全文を見る
○茂木委員 大臣の方から大変力強い御答弁をいただきました。政府系の金融機関の融資があっても、そして保証がついていても、基本的にはこの条件変更対応保証は対応すべきだ、またその方向で調整をしていただける、こういうことであります。  さて、法案の十一条、財政上の措置についてお聞きをい...全文を見る
○茂木委員 十年前に特別保証をつくったときも、そして緊急保証をスタートしたときも、当然事故は発生すると。少ない方がいいわけでありますが、余りネガティブになって萎縮してもいけない、こういうことで、ある程度の事故率も見込みながら、そして大体、非回収率、過去の経験則からいいますと、倒産...全文を見る
○茂木委員 前もってすべてを措置する、こういう話は申し上げておりません。先ほどの近藤政務官の答弁では、緊急保証の分についてはこれは使い切ります、減額補正もしないのはきちんと使うニーズがあるからですというお話をされていました。そこで、今度は条件変更保証という新しい制度をつくるわけで...全文を見る
○茂木委員 全く答弁になっていません。先ほどは緊急保証の方、これは使い切ると。一兆一千億しかないんですよ。それでもう使っているんですよ。私が申し上げた数字が一兆三千億ですよ。それだけでも足りないじゃないですか。それから、第六区分の部分だけをとりましても恐らく数百億単位の予算が必要...全文を見る
○茂木委員 当然、金融機関独自では対応していきます。ですから、例えば第六区分の十兆についても、全部に対しての予算という話じゃなくて、対象がどれくらいですかということから丁寧にお聞きをする中で数字をはじき出して、最低でもこれくらいの部分は来年度の予算として用意するなり補正で用意しな...全文を見る
○茂木委員 そんな大きな話をしているわけではないんです。そして、こういった保証制度をつくるに当たりましては、新しい制度をつくるに当たりましては、毎回予算を確保してきたわけですよ。そのとり方について、例えば一遍に一兆一千億を積むのか、それとも細切れで積むのか、その考え方はあると思い...全文を見る
○茂木委員 できる限り丁寧に、私なりに持っている数字はお示しをしながら、別に質問で困らせようということではなくて、こういった制度を金融庁の方でスタートする、それに伴って新しい条件変更保証というのが出てくる、当然それには財源措置が必要でしょうとお考えになってやられるのが当然のことだ...全文を見る
○茂木委員 きょうの委員会の中で、具体的な数字、この程度の数字と言っては失礼なんですけれども、出てこないということについては極めて残念だと思いますけれども、時間の関係もありますので、若干次に進めさせていただきたい、こんなふうに思っております。  大塚副大臣、法案第六条の金融機関...全文を見る
○茂木委員 私も、そんな形で、各銀行の方、既に金融庁とも連携をとりながら体制整備を進めてもらっていると聞いております。十人のものが四十人、五十人、こういう体制で民間の金融機関の側は体制整備を進めているわけでありますが、肝心かなめの金融庁の方の体制整備、これがどういう状況になってい...全文を見る
○茂木委員 二年先に最初に検査に入るということだったら結構なんですけれども、少なくとも、この制度が十二月にスタートするとしましたら、来年には検査に入るわけですね。そして、民間の方は相当これから頑張っていく。それについては、本当にきちんとやられているかどうか、こういう検査をするとし...全文を見る
○茂木委員 大臣は、コペルニクス的な転換、こういうことでありますから、しっかり頑張っていただきたいと思っております。  少し議論を進めまして、グローバルな視点からのこのモラトリアム法案の幾つかの課題、こういったことを見ていきたいと思うんですけれども、次のパネル、図の三の七をごら...全文を見る
○茂木委員 日本経済全体の株式市場の動きと銀行株の動きが全く違う、こういう状況があるわけですよ。  確かに大臣は今、銀行が社会的責任を果たしていない、慎重なお言葉を使われましたが、そういうことから投資家が引いたのならいたし方ない、こういう発言もあったところでありますけれども、こ...全文を見る
○茂木委員 一部の投機マネーではありません、相当の部分というのは恐らくノーマルな投資家。その投資家が、日本だけが特別な制度を導入する、これはグローバルなマネーですから、やはり日本だけ特別というわけにはいかないんです、そういう中で引き揚げてしまう。  この二カ月、こういった証券取...全文を見る
○茂木委員 日本経済、そして金融の信頼が高まるのに、九月の十四日以降、銀行株だけが、日経平均株価はある程度安定しているのに、がたがたっと下がっていく。これは感情論ではなくて実態の数字として、やはり外国人投資家が引いている、こういう問題があるのではないかな、この点だけを指摘させてい...全文を見る
○茂木委員 実抜計画です。
○茂木委員 実現可能性の高い抜本的な経営再建計画ということで、内容についてはよく御存じだと思うんですけれども、若干、一部の専門家の議論を使ったのかもしれませんけれども、恐らく、実抜計画、こういう言い方を、こういった条件変更であったりとかいろいろされる方は使うんだと思います。  ...全文を見る
○茂木委員 一年ぐらいの間は、そんな答弁を午前中されたかと思うんですけれども、やはり目に見えない不良債権、こういったものが実抜計画もないままでどんどん進んでいってしまう、こういうことに対する懸念というのも当然マーケットサイドから出てくるんだと私は思います。  いずれにしても、銀...全文を見る
○茂木委員 大塚副大臣も非常に、みずから気づきながら答弁を、苦しい部分もあったと思うんですけれども、要するに、ルールベースの監督からプリシプルベースの監督の方、こちらに両足というか持っていくという話、それから三つ目にあります金融機関の自助努力の尊重、金融機関へのインセンティブの重...全文を見る
○茂木委員 大臣、私が申し上げているのは、大臣の発想、心意気というものは十分買います、ただ、目的どおりのことになっていかない、このスキーム上。だから、先ほどから申し上げているのは、短期的には本当に資金繰りに困っている、しかし長期的には再建できるところを救うのが本来のこの法案の目的...全文を見る
○茂木委員 規模についてはここでお答えするつもりはない、こういう大臣のお話でしたが、新聞報道等を見ますと、外部では、大臣、十兆円、こういうお話をされているようであります。この国民の代表であります国会議員、委員が集まっている席できちんと、外でもおっしゃっているんでしたら、十兆円でも...全文を見る
○茂木委員 亀井大臣、金融大臣が、株価が上がっていく、そういう予測をこの委員会でされてよろしいんですか。訂正された方がいいんじゃないですか。
○茂木委員 私は、まだまだちょっと議論が不十分な点、きょうは二時間でありますがお時間をいただいた中であったかなと。ただ、誠実に御答弁いただいた分については評価をさせていただきたい、こんなふうに思っております。  ただ、質疑の中で明らかになりましたように、本法案、制度設計にやはり...全文を見る