山尾志桜里

やまおしおり

小選挙区(愛知県第七区)選出
国民民主党・無所属クラブ
当選回数3回

山尾志桜里の2016年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月13日第190回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○山尾委員 民主・維新・無所属クラブの山尾志桜里です。  きょうは、安倍総理に、御自身の言葉でこれまで語ってこられたことや、子育て支援に関する基本的な事柄をお尋ねしたいと思っています。  まず、一月八日のこの予算委員会の中で、山井議員との議論の中で、総理は、夫五十万、妻二十五...全文を見る
○山尾委員 総理に支持率のことは心配してもらわなくて結構です。  実は、総理、平成二十六年の二月二十四日にも、山井議員から賃金低下を懸念した質問をされているんです。そこでも同じ理屈を言っていらっしゃいます。「景気回復局面においては、短時間のパートから始めようという人がどっとふえ...全文を見る
○山尾委員 総理のは、わかりやすい説明ではなくて、ずれている説明なんです。  そして、今この日本の社会の中でパートで働いている女性、これがどれぐらいの賃金をもらっているかと総理が認識しているかということは、決してささいなことではありません。それは私だけが思っていることではなくて...全文を見る
○山尾委員 総理は、景気がよくなったから働こうという主婦は私は会ったことがないと言ったら、その席から、これはやじというのかわかりませんけれども、いっぱいいるよとおっしゃいましたよね。今の説明でも、低い給与だと働かない、高い給与なら働こうかしら、こういう人もいるんだよと。一部いると...全文を見る
○山尾委員 違う、違う。私は、それを解決するためにどうするかという手段を聞いたんじゃありません。原因は、総理が、女性の就業者が九十万人以上ふえたから無理もないと去年語っておられるので、その認識に変わりはないですかと聞きました。どうぞ。
○山尾委員 違う、違う。私が申し上げたのは、女性の就業者が九十万人以上ふえたからと。総理は就業率とおっしゃっているので。去年は、女性の就業者が九十万人以上ふえたから無理もないことであります、総理はこう言っているんです。そこに変わりないですか。今、率と何かちょっと変えておっしゃった...全文を見る
○山尾委員 総理はよく、人数と比率、これは全然違うんだというお話をされるので、ちょっと確認をしたかったんですけれども。  しかし、総理、二十五歳から四十四歳の働く女性の数の推移を見ると、二〇一〇年から二〇一五年にかけて、この六年間ほぼ横ばいなんです。しかも、二〇一四年から二〇一...全文を見る
○山尾委員 やはり、この待機児童問題とか女性が抱えている問題について本当に真摯に捉えていたら、全体の女性の就業数がアベノミクスで景気がよくなってふえたから、待機児童がふえたのも無理もないことでありますと。今おっしゃったのは、全体の数はふえたけれども、年齢分布は見ていなかったと。年...全文を見る
○山尾委員 財源を確保しつつというところがとても心配です。  これまでの予算委員会の議論で、軽減税率一兆円、財源が決まっていない六千億、これについては、総理は、一〇%に上げるときの社会保障の充実二・八兆円には手をつけないとおっしゃった。でも、この保育士さんの処遇改善というのは、...全文を見る
○山尾委員 私も、ここに統一見解がありますよ。二・八兆円は削らないと。  申し上げているじゃないですか。保育士の給与アップは、この枠外で予定されている部分がたくさんあるんですよ。ここは削る可能性があるんじゃないですか。だってここに書いてあるもの。現時点では具体的な措置内容が念頭...全文を見る
○山尾委員 子育て、子育てと言うけれども、今回、年金、一回限り三万円、三千六百億やって、子育て世帯臨時給付金はやめるじゃないですか、六百億。こういう姿勢も含めて、私はやはり総理に問いただしたいんですよ。  総理、ちょっと蒸し返して申しわけないけれども、きょうの冒頭から、主婦パー...全文を見る
○山尾委員 だから、枠外なんですよ。枠外については削る可能性があるということを総理自身がおっしゃっているじゃないですか。  総理、やはり女性、子育て世帯、こういう実情を知っているかどうかというのは、決して枝葉末節の議論じゃないということを私ははっきりと申し上げて、きょうの質問を...全文を見る
02月04日第190回国会 衆議院 予算委員会 第7号
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○山尾委員 山尾志桜里です。  まず、きょうの遠藤大臣にまつわる報道を受けて、総理にお尋ねしたいと思います。  総理は、二月二日、衆議院の本会議において、安倍政権の政策が政治献金によって影響を受けることはありませんとおっしゃいました。そして、きのうこの場で、我が党の岡田代表と...全文を見る
○山尾委員 では、遠藤大臣の方に。  事実誤認とおっしゃられますので、今本当にこの朝刊の報道しか大きなものはございませんので、ちょっと一つ一つ事実を粛々と確認させていただきたいというふうに思います。  まず、個人献金の件なんですけれども、二〇一〇年から二〇一四年の五年間で、創...全文を見る
○山尾委員 受け取って、しっかりと法にのっとって処理している、こういう趣旨でよろしいんですね。今、はいと言っていただきましたね。  それでは、この創業者の方からパーティー券の購入をしてもらっていたりとか、あるいは派遣会社からパーティー券の購入をしてもらったり、これも事実としてあ...全文を見る
○山尾委員 これは正確に今後確認していただきたいと思います。  お金とパーティー券ということについては、大筋これは事実としてはあるんだろうというお話でありました。  次に、大臣が、議員として、あるいは自民党の教育再生実行本部長として文科省にALTに関係するようなこと、職責とし...全文を見る
○山尾委員 このALT、日本人の先生を補佐する外国語を指導する助手の派遣の事業ということです。  では、ここに「文科省の担当者によると、」とあるんですけれども、ALTをふやそうということについて、遠藤議員から会議の席以外でも声をかけられたことがある、また、事務所の秘書さんからも...全文を見る
○山尾委員 最初はALTは入っていなかったんだということでございました。  そしてもう一つ、今のは役所と大臣とのやりとりでしたけれども、派遣会社の役員さんとの間で、遠藤大臣に英語教育のことを随分お話しさせていただいた、こういうお話が出ているんです。役所とのやりとりではなくて、今...全文を見る
○山尾委員 この役員の方は株の保有を通じてこの会社と一定の関係が続いていたというような報道もありますので、そういう報道もあるということをお伝えさせていただきながら、ちょっと先ほど、別の委員の御質問の中で、報道にあるような会社は、二〇一六年、初めてついたALT予算の対象外であるとい...全文を見る
○山尾委員 インタラックという会社を確認されたのかどうか。それはいかがですか。
○山尾委員 そうすると、大臣は、どの会社について対象に入っているかどうか確認をされたんでしょうか。
○山尾委員 そうすると、個別の会社について確認をされたのではなくて、いわゆるこの仕組みの中で派遣、請負という業態が対象に入っているかどうか、ここを確認しただけだ、そういうことでございますか。どうぞ。
○山尾委員 大臣、なぜ派遣、請負が対象になるかどうかということを確認されたんですか。どこかの特定の会社が頭にあって、それが派遣、請負だから、その業態が対象に入っているかどうか、こういう質問をしたとしか思えないんですけれども。いかがですか。
○山尾委員 今の答弁はよくわからないんですね。  先ほどは、私、やりとりを聞いていたときには、要するに、当該会社が今回の対象に入っていないんだ、だから、利益を得ていないんだから、私はそんな利益のためにやったんじゃないよ、本当に英語人材のためにやったんだよということをおっしゃりた...全文を見る
○山尾委員 私が尋ねたのは、二〇一四年から二〇一五年にかけての待機児童の増加原因の分析なんです。二〇一四から二〇一五にかけてなぜふえたのかということを問うているのに、なぜ、たまたまふえている二〇一二年から二〇一四年の数字の増減を総理はお挙げになるんでしょうか。  私も、今総理が...全文を見る
○山尾委員 ちょっと整理しますね。  少し議論がかみ合ったところもあるんですよ。前年を見るべきだというのは、そういう見方があるんです。  前年を見ます。二〇一四の前年二〇一三、二〇一五の前年二〇一四、ここは横ばいなんです。横ばいなんですよ。だから、ここは待機児童がふえた理由に...全文を見る
○山尾委員 結局、延々と演説をされていましたけれども、要は、軽減税率のために、二・八兆円の枠外の〇・三兆の子育て支援の充実策、これが削られる可能性を否定しなかった、こういうことであります。  総理がどこまでわかっているかはわかりませんけれども、この〇・三兆で予定されている子育て...全文を見る
○山尾委員 さっきのこの〇・三兆円は、三党の確認を得て、去年の二月に安倍政権で閣議決定で自分たちが決めたことじゃないですか。それを、軽減税率は期限を切って、期限はめちゃくちゃ遅いですよね、参議院選挙の後と言っていますけれども。だけれども、期限を切って必ず財源を措置するという。こっ...全文を見る
02月15日第190回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○山尾委員 民主党の山尾志桜里です。  この予算委員会で、テレビ番組の政治的公平性を時の政治権力が判断できるのか、議論になっています。時の政治権力が、あるテレビ局が政治的に公平でないと判断した場合は、電波停止をなし得る、つまり、テレビ局を事実上廃業に追い込むことができる、しかも...全文を見る
○山尾委員 総理、変わったものを変わっていないと言いくるめてはいけないと思いますよ。ここにあるように、一つの番組でも判断し得る、これが統一見解で示されたわけです。  最初のきっかけは、去年の五月に参議院の委員会で自民党議員の質問に答えて高市大臣が、この一、二の例で、こういう場合...全文を見る
○山尾委員 番組全体を見るときに一つ一つの番組も見るということと、一つの番組だけでも判断をするということは、全く別のことであります。  一切説明になっていない答弁を二人の大臣が時間を浪費するために使うのはやめていただきたいと思います。どう考えても、全体を見るということと一つの番...全文を見る
○山尾委員 総理も、憲法九条改正に反対する政治的見解が相当の期間繰り返し報道された場合に、この電波停止の適用があることをお認めになられた。  それでは、もう一つお答えください。  きょうも議論されておりますが、アベノミクス、この効果に肯定的な見解と否定的な見解と、これはいわば...全文を見る
○山尾委員 安倍総理がそういった答弁をされるのは、自分自身が内閣総理大臣であり、そしてまた政権与党のトップであるということ、自分がどういう力を持っているのか、政治権力とは何なのかということに全く無自覚であるから、そういう答弁ができるんだと思いますよ。  もし、自覚しておられてそ...全文を見る
○山尾委員 委員長が三回注意されて、私が尋ねてもいないことを延々と述べられて、それに与党が大拍手でこの質疑を遮るというこの運営、委員長、どうなっているんですか。質疑妨害もいいかげんにしてください。  私は、憲法の二十一条、表現の自由、これに対する総理の認識を問うているんです。総...全文を見る
○山尾委員 今、事務方の方から教わったんだと思います。  なぜ精神的自由は経済的自由に優越するのですか。優越的地位だということは何をもたらすのですか。
○山尾委員 総理、ふだんは民主党政権よりよくなったと自慢して、困ったときは民主党政権でもそうだったと都合よく使い分けるのは、いいかげんやめてもらえませんか。  ちなみに、民主党政権では、個別の番組でも政治的公平性を判断し得るなどという解釈はしたことがありませんし、放送法四条に基...全文を見る
○山尾委員 総理は知らないんですね、なぜ内心の自由やそれを発露する表現の自由が経済的自由よりも優越的地位にあるのか。憲法の最初に習う基本のキです。  経済的自由は大変重要な権利ですけれども、国がおかしいことをすれば、選挙を通じてこれは直すことができるんです。でも、精神的自由、特...全文を見る
○山尾委員 総理にもう一度お尋ねします。  法制度として聞いております。  総務大臣が、これは政治的公平に欠ける、電波を停止せよと言った。テレビ局が、それはおかしいと裁判所に訴えた。裁判所が、さすがに電波を停止すると実際潰れちゃうから、取り返しがつかないから、ちょっと一旦待ち...全文を見る
○山尾委員 高市大臣の答弁と総理の答弁は違いますね。高市大臣は、やむを得ないと総理が判断した場合にはこの制度は使う場合がある、こういう趣旨の答弁でした。総理は、これについては答えられないと言う。  時間もありませんので、これはしっかりと統一見解を出していただきたいと思いますが、...全文を見る
○山尾委員 総理、内閣総理大臣の異議の制度なんですよ。御自身が、内閣総理大臣としてこの制度を使う余地があり得るのかどうか、こういう質問をしていますが、高市大臣が出てきて長々と答弁される。  もう一つお伺いします。自民党改憲草案。  日本国憲法第二十一条は、一項でこれを保障して...全文を見る
○山尾委員 もし総理が本当に表現の自由の最大限の保障という意味をよく考えていただくなら、この二項は要らないじゃないですか。一項でせっかく、表現の自由は保障すると。それに続いて二項で、これを制約すると。何のためにこの二項があるんですか。  私は今、もし今の二十一条で具体的に解決で...全文を見る
02月29日第190回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○山尾委員 民主党の山尾志桜里です。  安倍総理、この予算委員会で、私は二回、総理と待機児童問題について、子育て支援について議論してきました。  総理は、待機児童がふえたことをうれしい悲鳴だと言い、私は、その総理の発言は理屈の面でも感情の面でも不適切だ、正面からこの問題と向き...全文を見る
○山尾委員 総理、この投稿ですけれども、先日の中央公聴会で与党が推薦された白石公述人が、この場でこの話は出しております。総理、中央公聴会の有識者の議論は本当に聞いておられないんですね。  それで、今、うれしい悲鳴、待機児童についてうれしい悲鳴と言っていないと総理はおっしゃいまし...全文を見る
○山尾委員 私は最初、理屈の面でも感情の面でも不適切だと申し上げました。感情の面は、やはり総理はこういう声に寄り添うということがなかなかできない。でも、理屈の面でもおかしいんですよ。  うれしいの根拠として強弁を続けていますけれども、女性の就業者数、ママ世代はふえていませんから...全文を見る
○山尾委員 結局、この三千億は財源を見つけて実現すると言わなかった。結局、軽減税率の横入りで、子育てにとって大事な大事な三千億は事実上断念に近くなっているじゃないですか。子育てより選挙、この国の未来よりこの夏の選挙、そういう政権なんですか。  それでも、私はちょっと諦めたくない...全文を見る
○山尾委員 総理、四分を超える演説をされましたけれども、痛税感の緩和といいますけれども、子育て中の親が欲しているのは痛税感の緩和じゃありません。納税の納得感ですよ。気分をよくしてほしいんじゃない。厳しい現実をよくしてほしいんですよ。気分に働きかけるのがお得意のアベノミクス、安倍総...全文を見る
○山尾委員 税金が入っているんですよ。予算として成立した国の税金が入ったこの二億二千万、これが甘利大臣の口ききにより上積みされた可能性があるのではないか。  しかも、URから支払われたその日にそのお金の一部が甘利事務所に運び込まれているとしたら、これは相当悪質な、まさに税金が入...全文を見る
○山尾委員 おかしいですね。この補償については、もう既に契約内容を公開されています。契約を締結した日も公開されています。金額も公表されています。なぜ、支払われた日だけをひた隠しに隠すんでしょうか。誰をかばっているんでしょうか。  国交大臣、国交大臣は記者会見で、URの公開のあり...全文を見る
○山尾委員 総理、任命責任はあるとおっしゃいました。説明責任を果たすべきともおっしゃいました。総理から、この支払い日ぐらい開示しろと指示していただけませんか。
○山尾委員 結局、政権一丸となって、開示すべき、解明すべきことをひた隠しに隠す、こういうことだと思います。  もう一つ、B案件ということで、二つ目の件ですね。これはもっとわかりやすいかもしれません。  一、平成二十六年二月一日、大和の事務所でS興業さんが甘利大臣本人に会ってい...全文を見る
○山尾委員 もう一つ、甘利大臣のあの記者会見と、その後予算委員会で明らかになった内容が食い違っているところがあるんです。大きな部分です。  甘利元大臣は、この交渉には甘利事務所は関与していない、こういう内容のことをおっしゃった。でも、この場でURの理事長が、同席したことを関与と...全文を見る
○山尾委員 これでは、票とお金のあるところに税金が流れていくという安倍政権の体質は変わらない。私たちは、そういう体質ではない。しっかりと、本当に必要なこの国の未来のために税金が流れていくように政治家としての責任を果たしていくということを申し上げて、私の質問を終わります。
03月09日第190回国会 衆議院 厚生労働委員会 第3号
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○山尾委員 民主党の山尾志桜里です。  大臣、保育園落ちたの私だ、今こういう署名活動が瞬く間に広がりまして、きょうまでに二万五千通、その署名が集まりました。二万五千を超えております。今この場に届いたのが、その二万五千の悲鳴です。  きょう、傍聴もやはりしたいという方がこの国会...全文を見る
○山尾委員 不適切だと言うどころか、私と安倍総理が同じ方向を向いていると思うとおっしゃいました。勘弁してほしいと思います。軽減税率一兆円が突然横入りして、三党で決めた子育て支援三千億を後回しにしている政権と私は同じ方向を向いていません。  受け皿をふやそうとしているというのは私...全文を見る
○山尾委員 直接会って受け取っていただけますか。
○山尾委員 それでは、しっかり、これは直接会って、当事者の声を聞き、受け取っていただきたいと思います。この場で約束いただきました。  大臣、この中に、今のカウントの中では待機児童にカウントされないんだけれども、同じように苦しんでいる人の声というのもあるんです。こういう声です。 ...全文を見る
○山尾委員 今申し上げたように、認可外でも、生活をしのぎながら、やはり認可に入らないと生活がやっていけないと待機している人の数は、厚労省は把握していない。  把握すべきだと思います。大臣、把握していただけませんか。
○山尾委員 はっきりお答えいただきたいんですけれども、だから、旧定義による待機児童数もやはりしっかり把握をして、私は両方把握をし、公表すべきだと思うんですけれども、それをやっていただけるんですか、いただけないんですか。
○山尾委員 全く理解できないんですけれども、潜在ニーズを踏まえてとおっしゃいますが、私たち国民や私たち議員には、では、どういう潜在ニーズの数なのか把握させてもらえないんですか。簡単なことです、以前は旧定義でやっていたんですから。  見てください。平成十三年は、両方、新定義と旧定...全文を見る
○山尾委員 できることをなぜやらないのか、今の説明でも到底理解できません。  確かに、この二つの数字が全てを反映するものではないということは私もわかりますよ。  でも、もう一度言いますけれども、認可外で待機している人を含まない今の定義だとこういう人数になります、でも、それを含...全文を見る
○山尾委員 私も事前に、平成二十四年にやった調査の一部だというこの二枚をもらいましたけれども、これは別に、どんなに保育所に入るのが大変で事前に親御さんたちが苦労しているか、これを調査するためのものではないんですね。  それで、実際はそういうものが厚労省の方に聞いてもないと言うの...全文を見る
○山尾委員 早急に実態調査をやって、また報告をいただきたいというふうに思います。  もう一つ、私がびっくりしたこの中の声は、こういうのがありました。下の子を預けて保育士に復帰しようとしたら、入れる園がなかったのは私、もう冗談みたいな状況になったのはこの数年の話ではないと。  ...全文を見る
○山尾委員 さっきも、安倍総理と私は同じ方向だとか、今は、主張していることが違うのに、ともに背負っていこうとか、余りそういうことを言われても困るんです。もちろん、この子育て支援を一緒にやっていこうという気持ちは同じですよ。でも、ちょっとその物言いは、私は大変不本意です。  逆進...全文を見る
○山尾委員 結局、優先する、財源を見つけてこれを必ずやり切るということは、総理も言わなかったし、厚労大臣もおっしゃらないんですよね。こちらの方からは、やり切るという気持ちが聞こえてくるんですけれども、大臣はおっしゃらないんですよね。総理もそうだった。  でも、私、本当に諦め切れ...全文を見る
○山尾委員 頑張っている、頑張っているとおっしゃっているんですけれども、これをやろうというのが約束だったんです。これをやらなければ後退なんです。三%上げましたと言いましたけれども、私たちの約束は、それではとても足りないから、一歩一歩上げなきゃいけないけれども、二%さらに上げましょ...全文を見る
○山尾委員 「待機児童を解消し、受け皿拡大が一段落するまで」と書いてあります。十年以上、待機児童をゼロにしようと言って、今ふえたんですよね。一時的にとおっしゃるけれども、では、永遠にこの状況が続くんじゃないですか。  私が申し上げたいのは、保育士さんの登録者というのは百三十一万...全文を見る
○山尾委員 議員立法です。議員立法とはいえ、やはり、厚労大臣である塩崎大臣がやっぱりそれはやるべきだというふうに思うかどうかはとても大きなことです。  私たちは出しますから、ぜひそれをしっかりと受けとめていただいて、ともに子育て支援をやろうとおっしゃったんだから、私たちの法案に...全文を見る
○山尾議員 ただいま議題となりました介護・障害福祉従事者の人材確保に関する特別措置法案につきまして、提出者を代表して、その提案の理由及び内容の概要を御説明いたします。  まず、本法案の提案理由について御説明いたします。  安倍政権は昨年四月から介護報酬を二・二七%も引き下げま...全文を見る
03月18日第190回国会 衆議院 厚生労働委員会 第7号
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○山尾委員 民主党の山尾志桜里です。  大臣に、今から三つ、ちょっと困っているお母さん、お父さん、子供さんの例をお話し申し上げます。いずれも、やはり保育園に落ちたの私だといって、ここに二万七千六百八十二の署名があるんですけれども、さらにまたそこから、私のもとにも、恐らく大臣のも...全文を見る
○山尾委員 受け皿をつくっても、受け皿で働く人がいなければ結局子供を預けることはできないということが今起きているわけでありますけれども、大臣も、これは政治が解決すべき課題だというふうに言ってくださった。  では、二つ目、申し上げます。  認可で唯一通った園が、通勤する駅とは逆...全文を見る
○山尾委員 待機児童の問題が大都会だけでの問題ではなくて、それぞれ全国で、いろいろな環境の違いはあるんだけれども、それぞれにこの子供の保育の問題というのは大きな問題なんだ、そのことは私も共有したいと思いますが、今最初にお話しした一つ目の例、二つ目の例、この二つの例は、二〇〇二年以...全文を見る
○山尾委員 働きたいという中には、働かないと生きていけないという例もあれば、一生懸命働いてきて、職場には、きちっと子育てもやりながら復帰をしますという約束を守れずに、自分の今までのキャリアや職場での人間関係やさまざまな仕事環境を続けたいと思っているのに続けることができない悔しさを...全文を見る
○山尾委員 子供がさまざまであること、希望の強さも家庭の事情によってさまざまであることは、これは自治体によって何か特別なキャラクターや性質があって違うというものではないはずです。どの自治体でもそれぞれにさまざまなんです。今のは理由にならないと思います。  ましてや、大臣は今、ニ...全文を見る
○山尾委員 いずれにしても、対処しなければならない重要な問題であるならば、待機児童のカウントに一方は入る、一方は入らない、こういう区別をすることは、この状態を解消するに当たって、何の意味もないどころか、むしろ、とても逆効果だというふうに思うんです。  民主党政権時代からそうだっ...全文を見る
○山尾委員 今言っていただいたような数字は、やはり待機児童の数として広く公表していただいて、社会全体で共有すべき情報だというふうに思うんですね。  なので、これから、平成二十七年、二万三千百六十七人、これは二〇一五年の待機児童数として公表されている数字でありますけれども、できれ...全文を見る
○山尾委員 私がこの数週間で一番驚いたのは、この署名の方もそうだし、直接たくさんの方にお話を聞きましたけれども、物すごい悲鳴を上げて、それはもう何とかしなきゃいけない、今まで本当に、気づいていなくて、対処していなくて申しわけないと思った方の相当数は待機児童の定義には入っていないん...全文を見る
○山尾委員 やはり今の説明はおかしいと思うんですね。深刻な課題だと言いながら、さらにやはり緊急性が高いものを優先順位を高くやるんだとおっしゃるのであれば、両方出すべきじゃないですか。それを途中から外しているから、この表を見れば明らかですよね、空欄になっているから、これは、無視した...全文を見る
○山尾委員 よく理解できるならやっていただけませんか。国が、求職中というのは自宅で職探しをしているのであっても含まれるのだというふうに、ちゃんと通知を出していただけませんか。  今、大臣は、職の必要性の強弱みたいなことをおっしゃいましたけれども、違うんですよ、これは。自宅で職探...全文を見る
○山尾委員 もう一回この資料三の1を見てくださいよ、二〇一五年の課長通知。自治体に、これは含めない、これは含めない、これは含めない、これは含めない、これは含めない。含めない方向では思いっ切り指示を出しているじゃないですか。おかしいですよ、そんなの。  育休だって、これこそ、では...全文を見る
○山尾委員 議員立法で提出をし、この国会でしっかりとこのことを議論するということに、よもや反対をする方はいらっしゃらないと思うんです。もちろん、その数字やさまざまな財源のあり方については真剣に議論を重ねる必要があると思います。でも、この国会で私たちがこの法案を提出したら、しっかり...全文を見る
○山尾委員 アンケートを見るまでもないんですけれども、先ほどの資料八で、再就職がなかなかできない理由の中に、そういう一時金がもらいたいから、もらえないからなんというのはもちろんないわけですね。保育士さんとして復帰するのに服を新調するとか、そういうこともないんですね。大臣はわかって...全文を見る
○山尾委員 緊急的な合わせわざが、逆に保育士さんの数を減らす方向になりやしませんかということを私は申し上げているんです。  最後に、今、保育士さんを応援して、子供たちを応援しようという話をしているわけですけれども、自民党の務台俊介議員という方でしょうか、この保育園落ちたの話につ...全文を見る
○山尾委員 持たなければならないのに、持っていない自民党議員がいるということだと思います。平沢さんの、本当に女性が書いたんですかとか、総理がこれから勲章を考えるとか、とんちんかんというか、ちょっとやはりずれているというふうに感じますので、本当に、これを機にしっかりこの厚労委員会で...全文を見る
03月30日第190回国会 衆議院 厚生労働委員会 第9号
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○山尾委員 民進党の山尾志桜里です。  前回の質問のときと少し立場が変わったんですけれども、やはり当事者の声、国民の声をしっかり政治に届けて、国民の皆さんと一緒に、与党、野党問わず、いい方向に、政策を前に進めていきたい、その思いは変わりませんので、大臣、きょうの議論もどうぞよろ...全文を見る
○山尾委員 要するに、今回は盛り上がってきているから公表したけれども、ここから先、同じように公表を続けるかどうかというのは全く決まっていない、こういうことだったと思います、一言で言えば。  私も、与野党を超えて一緒にやりましょうよと言っているんですから、民主党政権時代にはという...全文を見る
○山尾委員 もう余り建設的ではないと思うし、このテーマについて、私は前回、民主党政権時代にも公表してこなかったのだから一緒に責任を負いましょうよと、これはもう申し上げたはずです。  あえて変える理由はあるんです。なぜなら、これまでの議論の中で、待機児童の定義に入らない当事者の声...全文を見る
○山尾委員 大臣、今回の公表の数字、厚労省は自治体ごとの数字を御存じですよね。
○山尾委員 これはそもそもは自治体の事務なのだということをこの間もおっしゃるんですけれども、この待機児童の問題について、カウントから外すという方向では国はリーダーシップを発揮してきたわけです。なぜちゃんとカウントに入れていこうという方向でリーダーシップを発揮することはしないのです...全文を見る
○山尾委員 委員長、ありがとうございます。  結局、自治体ごとの数字が公表されないことによって、一番大事な当事者家族とか事業者がその判断を間違えて、そのしわ寄せが子供に来ているんです。だから、私は、自治体ごとの数字を出すことがこの待機児童の問題の解消に本気で取り組むための大きな...全文を見る
○山尾委員 自治体の皆さんは一生懸命頑張っていると思いますよ、多くの自治体。でも、結局、国は途中から、育休をカウントに入れなくてもいいよ、自治体の判断でと言った。あるいは、求職中、職探しの最中、これは自治体ごとにさまざまな解釈があって、在宅で職探しをしている人をカウントに入れるか...全文を見る
○山尾委員 そうなんですよ。新たな財源ゼロ、予算措置ゼロ、保育士の給与改善もゼロ、これが今回の政府の緊急対策なんです。どうやって、予算ゼロ、給与改善ゼロで、八万人を超える、大臣の言葉をかりれば広義の待機児童を解消させていくんでしょうか。  そして、今回は、規制緩和というのか柔軟...全文を見る
○山尾委員 国が緊急だからといってお願いをし、自治体がそれぞれぎりぎりの判断の中で、子供第一でそれぞれがベストだと考えているルールを曲げてもらって、それで万が一何かあったら、その責任をとるのは国じゃなくて自治体あるいは事業者になってしまうのではないですか。どうして、国はやるべきこ...全文を見る
○山尾委員 私、大臣の会見では、単純に三人ふえたらこういう数字になるということをおっしゃっているのも知っていますし、一方、きのう、厚労省の保育課長とのやりとりの中では、では、現実にできる枠を把握しているのかと聞いたら、把握していないとおっしゃっていたので、ちゃんと今回の緊急対策の...全文を見る
○山尾委員 少しの時間でも結構です。きょういらしています。ぜひ大臣の御自身の意思で直接受け取ると言っていただけませんか。
○山尾委員 前回は大臣みずから受け取る、こうやって言っていただいたんですね。今回も同じようにきょう受け取っていただけるものと私は思っています。  私たち、給与アップの法案を提出していますので、今国会で、この委員会でしっかりと議論をしていきたい、それを申し上げて、私の質問を終わり...全文を見る
04月05日第190回国会 衆議院 本会議 第22号
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○山尾志桜里君 民進党・無所属クラブの山尾志桜里です。  私は、民進党・無所属クラブを代表し、ただいま議題となりました環太平洋パートナーシップ協定及び環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律案について質問をいたします。(拍手)  私たちは、先月、政権...全文を見る
05月16日第190回国会 衆議院 予算委員会 第20号
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○山尾委員 民進党の山尾志桜里です。  今回の熊本そして大分などの震災、亡くなられた方の御冥福をお祈りし、御遺族には心からお悔やみ申し上げます。そして、今なお先の見えない中で、厳しい環境で被災されている皆様にお見舞いを申し上げます。  先週の五月十二日、熊本に行ってまいりまし...全文を見る
○山尾委員 私の手元には、平成二十三年、自民党が野党のときに「復興への道標」としてお書きになった提言書があります。ここには、「被災者生活再建支援法を改正し、国の負担を大幅に引き上げること。」こういうふうに書いてあるんですね。野党の時代に、法改正をして大幅に引き上げる、そういう提言...全文を見る
○山尾委員 総理、TPPの議論のときは、私たち民進党が震災対応、人命救出に専念すべきだと主張したにもかかわらず、どうやら総理が一歩でも前に進めたいと言って、無理やり審議をやったじゃないですか。それも結局、TPPでは、黒塗り、ノリ弁当、こう言われた資料で、実のある議論ができなかった...全文を見る
○山尾委員 総理の席からたびたびやじを飛ばして立法府の、国権の最高機関としての権威をしっかりとわきまえているとも思えない振る舞いを続けてきた総理から立法府と行政府の役割を教えていただかなくても、私はわかっています。  保育について、ちゃんと対案を示せと言ったんですから、私たちは...全文を見る
○山尾委員 今、保育の問題は自分が指示するほどの案件ではない、こういうふうに受けとめさせていただきました。  このパネル、民進党が、ともに生きる社会をつくるために、今国会を初め、さまざまな議員立法を提出し、あるいは前向きな提案をしてきたごく一部であります。  この与党の対応の...全文を見る
○山尾委員 びっくりしました。今、厚労大臣、自分がおっしゃったことの意味が、もしかしたらわかっていないかもしれません。  まず一点は、これは御存じだと思います、今総理がおっしゃった新たに二%というのは、二〇一二年、四年前に社会保障と税の一体改革の中でやりましょうと決めた二%のこ...全文を見る
○山尾委員 総理、民主党政権時代だからとか、自分の政権になってからとか、本当にそういうのはやめた方がいいと思いますよ。私たち民主党政権時代だって、子ども・子育て支援に大きくかじを切って予算はふやしてまいりました。でも、今この保育の問題が大きくクローズアップされて、やはりお母さんや...全文を見る
○山尾委員 総理、撤回されないんですね。女性の平均賃金まで保育士の賃金をまず上げることを目指すと、この予算委員会で多分総理が初めて発言されたと思いますけれども、総理が発言された。撤回しないんですね。  私が申し上げたいのは、一気に十一万、難しいですよ。なぜ、徐々に上げていこうと...全文を見る
○山尾委員 びっくりしました。  問題はとおっしゃいましたね。この保育士の給与が低いという問題は、女性の平均よりも低いということが一つの問題だとおっしゃいましたね。問題はそこじゃないんですよ。保育士の給与が女性の平均よりも低いなんということが全く問題ではないし、それを問題にする...全文を見る
10月12日第192回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○山尾委員 保育園落ちたというブログを紹介して私が総理と待機児童の問題について議論したのがことしの二月二十九日。そのとき、総理はそちらの席から、揚げ足取りだとか空振りだとか、随分言われました、私も。でも、その後の本会議などでは、改めて総理は、待機児童ゼロを必ず実現させる決意だ、こ...全文を見る
○山尾委員 総理、百の言葉より一の結果であります。これは総理自身の答弁です。(発言する者あり)
○山尾委員 ちょっと静かにしていただけますか。
○山尾委員 自分の声が聞こえません。静かにしてください。  第一次安倍政権でも、第二次安倍政権でも、総理が編成した予算を執行した結果、待機児童がふえた、これが結果です。第一次安倍政権と第二次安倍政権の間、総理がお休みされていたときですね、待機児童を減らしたのが民主党政権時代、こ...全文を見る
○山尾委員 総理、前置きが長過ぎて自民党の側からも笑いが起きているじゃないですか。私の質問も忘れてしまったのではないですか。(発言する者あり)
○山尾委員 私が改めて申し上げますけれども……(発言する者あり)端的な質問をしていると思いますけれどもね。  私たちがずっと繰り返し申し上げている、保育士さんの給与を五万円上げようじゃありませんか、保育士不足による待機児童の増加という抜本的な問題解決につなげようじゃありませんか...全文を見る
○山尾委員 財務大臣に金融課税の強化を検討すると今言っていただいたと受けとめました、財務大臣に。  申し上げますけれども、保育士処遇の改善は、政策目標を達成する手段です。そして、目標は待機児童の解消です。処遇が上がった上がっていないと、その手段のところでるるおっしゃいますけれど...全文を見る
○山尾委員 では、お尋ねします。  この国会に入って、総理は、憲法改正草案について私は述べる立場にないと繰り返しおっしゃるようになりました、突然。  翻って、例えば平成二十五年二月二十六日参議院、総理は、自民党改憲草案九条、国防軍の意義を問われて答弁されています。「自衛隊は、...全文を見る
○山尾委員 今の総理のお話を聞くと、憲法改正というこの国そして国民にとって最も大切なテーマの一つ、するかしないかも含めて。このことについて答弁をするかどうかは自分の判断だ、そういうことですか。自分次第ですか。この国権の最高機関たる立法府で、行政府の長であるあなたに、一国の総理であ...全文を見る
○山尾委員 憲法と綱領は全く違うので、的外れな例え話はやめてください。そしてまた、機運を盛り上げるためとか、そういう法的な根拠にならない謎の答弁もやめていただきたいというふうに思います。  そして、行政府の長が、国権の最高機関であるこの立法府において、総理の気分で答弁したりしな...全文を見る
○山尾委員 時間が来ているので、問題提起にします。  平成十九年時点では、この肢はマルです、大臣おっしゃったとおり。憲法九条について、政府の解釈によれば、同条によって集団的自衛権の行使が禁じられている、これはマルです。  では、これが、同じ選択肢が来年出たらどうなるんでしょう...全文を見る
○山尾委員 少し法務大臣らしく、同じ答弁でもしていただきたいなと思うわけですけれども。  私は、これは残念ながら、もしかしたら答えがバツに変わっているんじゃないか、こういう気がいたします。  私は、司法試験に六回落ちて、七回目に受かっています。本当に合格したいという気持ちを知...全文を見る
10月21日第192回国会 衆議院 法務委員会 第3号
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○山尾委員 山尾志桜里です。  少しだけ久しぶりに法務委員会に戻ってまいりました。そして金田大臣、先日の予算委員会では、残りあと一分というところで議論におつき合いをいただきまして、ありがとうございました。きょうはこの委員会で三十分少しの時間をいただいていますので、あそこでちょっ...全文を見る
○山尾委員 では、来年の司法試験で全く同じ問題が出たら、これは正解はマルですか、バツですか。
○山尾委員 なぜ差し控えることが適切だと考えているのですか。
○山尾委員 委ねているのは大臣だと思いますが、法務大臣、では、なぜ委ねているのですか。
○山尾委員 そのように独立性、中立性を重要だと考えるならば、なぜ、平成十六年に、三条委員会であった司法試験管理委員会をいわゆる八条委員会である司法試験委員会に変えて、独立性を薄めてしまったのですか。
○山尾委員 私が申し上げたいのは、司法試験管理委員会の独立性を弱めて、法務大臣のいわゆる指揮監督下に置きながら、こういった質問を受けたときに答弁を避ける方便として独立性あるいは中立性ということを使うのはいかがなものかなというふうに思うわけです。  そして、改めて、大臣、もう一回...全文を見る
○山尾委員 だんだん繰り返し、壊れたラジオのようになってくるわけなんですけれども、よく法務委員会で起きる現象なので、さらに頑張りたいと思いますが。  そうしたら、受験生の立場に立ってみましょう。  法務大臣は、これは司法試験委員会、あるいは考査委員の独立性に反するから答えられ...全文を見る
○山尾委員 質問に答えていません。(発言する者あり)
○山尾委員 もう一度質問いたします。  これは、過去問を公表しているわけですよね。受験生の皆さんは、その過去問を見て、やはり、自分が司法試験を受けるに当たって、参考にもし、勉強にもし、よすがにもするわけです。  そこで、お尋ねします。  平成十九年のこの問題について、当時は...全文を見る
○山尾委員 そうすると、今大臣は、当時の答えとして疑義が生じたらという答弁をされましたけれども、今私が問題にしているのは、来年同じ問題が出たら、これからと言ってもいいです、答えが変わっているんじゃないですか。それについて、この疑義について、これも司法試験委員会に検討を命じていただ...全文を見る
○山尾委員 ちょっと私、今のをそしゃくできないんですけれども。当時はマルだったと。そして法務大臣は、今度出たらマルかバツかは答えられないと。これだけ政府の責任で不安定な状態に置かれているリスクを、なぜ受験生が自分のリスクで引き受けなきゃいけないんですか。そのときに自分で考えろと。...全文を見る
○山尾委員 大臣、憲法というのは法務省の所管でしょう。法務省のホームページに憲法の意義が書いてあるじゃないですか。日本国憲法は、自由で公正な社会を築き、支えていく上で重要な国家と個人あるいは個人相互の基本的なあり方を国民自身が定めたものであり、私たちにとっては身近でなければならな...全文を見る
○山尾委員 法務大臣しか答えられる立場にないのです。司法試験の問題の話をしています。  そして、この司法試験の問題は、憲法九条が集団的自衛権の行使を禁じているか否かという、憲法の基本の大論点です。それを今問われたら、政府の見解として、マルなんですか、バツなんですか。これに答えら...全文を見る
○山尾委員 これまで、安保法制の議論の中で、岸田外務大臣も、安倍総理も、横畠法制局長官も、全員が口をそろえて、今回の安保法制には集団的自衛権の行使が含まれる、こういう答弁をしているわけです。その中で、法務大臣はそのことに答えないわけですね。  では、この答えが変わった可能性があ...全文を見る
○山尾委員 結局、以前に出した正しい答えが変わった可能性があるやなしやについても答えない。でも、今の大臣の答弁を前提とすれば、あの成立した安保法制は当然合憲である、九条にも反していないと。その安保法制の中に集団的自衛権の行使が一部含まれていることは明白であります。  したがって...全文を見る
○山尾委員 これは答えるべきだと思いますよ。来年の司法試験に向けて勉強している受験生はどうしたらいいんでしょうか。誰に聞いたらいいんでしょうか。大臣以外に答える適格者がどこにいるんでしょうか。  もう一つお話し申し上げます。今大臣は、将来のことには答えられないとおっしゃっておら...全文を見る
○山尾委員 これは大臣、安保法制のときの現政権のへ理屈を前提とすると、平成十九年の答えを撤回し、合格者を見直すしかないんですよ。この問題は二点なんですね。二点で人生が変わるんです。もう一回言いますけれども、六回落ちている私が言うんだから間違いありません。一生をかけているんです。 ...全文を見る
○山尾委員 最初に伺いました。平成十九年当時の正解として、マルだと考えていると。それに対して、私は今、疑義を提示いたしました。  もしこれから先、何もしないというのであれば、今この場で大臣が、その疑義に対して論理的にそれを払拭できなければなりません。  今この時点で、大臣の答...全文を見る
○山尾委員 大臣、今のは余りに不誠実だ。疑義が生じていないとよく言い切れますね。  今まで大臣は、確かに、そんな疑いを考えたこともなかったと思いますよ。でも、それなりに私この場で、疑義が生じるに値するぐらいの質問内容はしたつもりです。疑義が生じていないとおっしゃるなら、払拭して...全文を見る
○山尾委員 だから、今、私がこの場で、相当の根拠を持って疑義を申し上げています。それを受けて、今、疑義が生じたんだから、検討を命じてくださいと、当たり前のことを私はお願いをしているだけです。  検討を命じてください。どうですか。  とめてください、もうあと少ししかないんです。
○山尾委員 今、伺います。  私が今、疑義を訴えました。現時点で、法務大臣、疑義はあるんですか、ないんですか。後で検討させてくれ、そういうことなんですか。  もしここで疑義が生じていないと突っぱねるんだったら、政府の統一見解と大臣の見解が違うことになりますよ。政府の統一見解は...全文を見る
○山尾委員 余りにも不誠実な答弁だと思います。私がこの場で、それなりの根拠をもって疑義を申し上げました。それに対して、大臣、委員会に検討を命じればよいではありませんか。  そしてもう一つ。これは委員会と関係なく大臣にしか答えられないと思いますけれども、平成十九年当時、政府の見解...全文を見る
○山尾委員 法務大臣も閣僚の一員ですから。そしてこれは、憲法九条が集団的自衛権の行使を認めているのかどうかという、まさに基本的かつ重要な事項ですから。  そして、最後に伺いますけれども、現時点で疑義があるというふうに理解していない、司法試験委員会がそのように把握していない、そん...全文を見る
○山尾委員 これで終わりにします。きょうは時間が来ております。  全く理解できないというか、私はこれを理解してはいけないと思うんですね。大臣、やはり、無理が通れば道理が引っ込むような、そういうことが起きる世の中で、法務大臣はしっかりと道理を体を張って守る立場にあると思います。そ...全文を見る
○山尾委員 理事会でのしっかりとした検討と、大臣、続きをやっていきましょう。  ありがとうございました。
10月26日第192回国会 衆議院 法務委員会 第5号
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○山尾委員 おはようございます。  ちょっと事前の通告の順番を入れかえまして、きょうは法制局長官に来ていただいておりますので、まずは、法制局長官にお尋ねしたいこの憲法関係答弁例集のことについて、先に質問をさせていただきたいというふうに思います。  皆さんのお手元、ちょっと資料...全文を見る
○山尾委員 法制局長官が最終的に決裁をしてつくったという答弁でございました。  それでは、次にお聞きします。  この小文字部分、いわゆるこれまでの議論がまとめられている部分、これについては、当然出典が書いてあります。例えば、これは昭和三十四年の砂川判決だとか、何年何月何日の衆...全文を見る
○山尾委員 安保国会における議論の振り返りだというお答えもありましたけれども、現時点における当局の答弁だということは、私がお尋ねしたのは、誰の見解なのですかとお尋ねしましたけれども、要するに、内閣、政府の見解ということでは必ずしもなくて、内閣法制局の見解だ、こういうことでよろしい...全文を見る
○山尾委員 閣議決定を経ていない、そういった手続を経ていない部分があるけれども、内閣法制局としてはそれも含めて政府の見解だと思っているというのは、私としては、ちょっとその法的根拠が定かではない、法制局長官の答弁としては非常に法的に不安定な答弁だというふうに思います。  今説明を...全文を見る
○山尾委員 長官、どっちなんですか。答弁に備える一口メモ、あくまでも法制局内部の資料だという説明から、今度は、国民に対して説明責任を果たすためと答弁が変わりました。  しかも、今しっかり聞いていましたけれども、やはりこの安保法制の議論は論点が多岐にわたるので、なかなか全てを国民...全文を見る
○山尾委員 一つ指摘しておきます。  国民に対して広く公開するんだというふうにこの場でおっしゃったから、そういうふうに思うようになられたのはいいと思いますけれども、これは平成二十八年九月のクレジットですよね。  実際、私もこれをきのう手にとることができたのは、読売新聞の情報公...全文を見る
○山尾委員 私たちは、国民の代表として、やはりこの大事な論点をしっかり議論する必要があるわけです。そのためにもこれは資するんでしょう。国会議員にちゃんと配ってくださいよ。それを私はしっかりチェックしたいと思います。国民の皆さんにも広くこの内容が届くように、私どもも努力したいという...全文を見る
○山尾委員 内閣法制局というのは、各省庁から、見解が異になっているだとか不統一があるだとか、そういう場合に照会されたり相談されたりして、それに対して意見を述べる、そういう所掌事務があるわけです。  でも、少なくとも今お聞きした限りは、特に各省庁、どこかの省庁から頼まれたとか、大...全文を見る
○山尾委員 それでは話を続けます。  これはそもそも、どの所掌事務としてこの本を作成したのですか。内閣法制局設置法が根拠になっていると思うんですけれども、何の事務、何の所掌事務の一環としてこれをつくられたんですか。今、それを果たすためにつくったとおっしゃったので。
○山尾委員 ここで、僣越ながら横畠長官に、平成十三年六月六日の憲法調査会での、当時の平野貞夫議員と、そして元法制局長官阪田雅裕さん、この当時は内閣法制局第一部長であられた阪田さんのやりとりを紹介したいと思います。  平野さんがこのように聞いております。「内閣法制局の役割として」...全文を見る
○山尾委員 先ほど紹介させていただいた平成十三年六月六日の憲法調査会、当時の阪田内閣法制局第一部長の答弁の際、横畠現法制局長官もこの調査会にいらっしゃいましたね、内閣法制局第一部憲法資料調査室長として。同じ場所に参考人で呼ばれております、平成十三年。  私は、やはりその場におら...全文を見る
○山尾委員 前回の質問の後、いろいろ調べました。実は、ことしの司法試験の予備試験の短答式で出題の誤りがあって、法務省は、謝罪の上、訂正をしておりますね。皆さんのお手元にも、出題の誤りについて、平成二十八年六月九日、司法試験委員会、こういうクレジットで、紙を用意いたしました。  ...全文を見る
○山尾委員 今の話を聞くと、つまり、間違っているんじゃないのと疑義を申し立てる主体に何らの制限はないということでよろしいんですね。
○山尾委員 その疑いを申し立てる手段にも特に制限がない、こういうことでよろしいんですね。
○山尾委員 申し立てる相手方は、法務省ということになるんですか、それとも司法試験委員会ということになるんですか。
○山尾委員 これは大事なんですよ。  なぜかというと、この年の不合格者ですけれども、もう既に九年たっているんですね。行政事件訴訟に訴えることができないんです。不合格という行政処分の取り消し訴訟を申し立てたいと思っても、出訴期間が、不合格を知ってから六カ月、または不合格から一年と...全文を見る
○山尾委員 では、最後にちょっと確認したいんですけれども、私も、法務委員会で司法試験のお話をしているんですね。大臣は、この平成十九年のウの文章について、今もこれはマルであるという答弁をされていますけれども、それにきょうも変更がないということでよろしいんですね。
○山尾委員 今もマルだという見解を維持しているというのは、恐らく、大臣がどこまで認識されているかわかりませんが、結構大きな意味を持つんですよ。  ちなみに、これはバツだったということになれば、司法試験委員会が判断をもしそうしたり、それによって法務大臣もそうだったという見解になれ...全文を見る
11月17日第192回国会 衆議院 憲法審査会 第2号
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○山尾委員 民進党の山尾志桜里です。  現行憲法と憲法改正を議論するに当たって踏まえるべきは、ルールを守る者だけがルールを変える資格を持つということだと思います。憲法改正を語るに当たっては、私自身の自戒を含めて、ここにいる議員一人一人が、自分自身が憲法を尊重し、擁護し、憲法の価...全文を見る
11月24日第192回国会 衆議院 憲法審査会 第3号
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○山尾委員 貴重な五分をありがとうございます。民進党の山尾志桜里です。  先日の憲法審査会の議論を受けて、まず最初に、憲法の規律密度の低さは改憲の必要性を導く理由となり得るのか、複数の方から言及がありましたので、感じたことを申し上げます。  まず、私は、規律密度の相対的な低さ...全文を見る
11月25日第192回国会 衆議院 法務委員会 第11号
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○山尾委員 おはようございます。民進党の山尾志桜里です。  今、逢坂委員の話を聞いていて、ちょっと、あわせて意見を一つだけ申し上げて、きょうの質問に入りたいと思います。これは意見です。  きのう憲法審査会がありまして、私もそこで発言をしました。ともすると、今テーマになっている...全文を見る
○山尾委員 参議院の有田委員からの質問にも萩本局長はこのようにお答えになっており、私は、政府の一員、そして政治家ではない局長として一定程度御答弁をしていただいているのかなというふうに思っているんですね。  だから、そういう評価のもとで、あえてもう一つ質問しますが、私、今、人権擁...全文を見る
○山尾委員 私も、よく御答弁を一歩一歩いただいているというふうに思っています。  それでは、擁護局長がここまで答弁をしてくださいましたので、法務大臣にも同じ質問をさせていただきます。  一般に、警備中の警察官が土人というような発言を行うことは人権擁護上問題があるとお考えですか...全文を見る
○山尾委員 個別のことでは聞いておりません。一般論として、警備中の警察官が土人というような発言を行うことは人権擁護上問題があるとお考えですか。
○山尾委員 よろしくはないわけであります。  人権擁護局長が、一般論としてであればという前置きで、警備中の警察官が土人というような発言を行うことは人権擁護上問題があるというふうに答弁をしっかりとされました。大臣は、局長の考えと違うところがあるのであれば、この点が違うとおっしゃる...全文を見る
○山尾委員 巧妙にかどうかわかりませんけれども、私の質問をすれ違えてあえて答弁をされていると思います。  私は、このヘリパッドの個別の問題を聞いているのではありません。ただ、それ以上に抽象化をして質問しているわけでもありません。一般論として、警備中の警察官が土人というような発言...全文を見る
○山尾委員 それは、本件、個別の事案についての官房長官の発言であります。  繰り返します。個別のことについて尋ねているのではありません。一般論として、警備中の警察官が土人というような発言を行うことは人権擁護上問題ありやなしか。人権擁護局長は、人権擁護上問題があるとおっしゃってい...全文を見る
○山尾委員 では重ねて、先ほど局長は、一般論として、このことは不当な差別的言動に当たり得る、こういう答弁もいただきました。この点について法務大臣は、見解は同じですか、違いますか。
○山尾委員 繰り返しというか、大臣みずからの答弁としては、私としては初めてお聞きをした答弁であります。  一般論として、警備中の警察官が土人というような発言を行うことは、人権擁護上問題があり、そして不当な差別的言動に当たり得る、こういう明確な法務大臣の見解をいただきました。 ...全文を見る
○山尾委員 それで、先ほど大臣は、言われた側の感情が大切だ、言われた側の感情を傷つけた面があるなら襟を正すべきだ、こういうふうにおっしゃられたのでお伺いしますが、大臣、この警察官の言動、そして、その言動について、必ずしも差別に当たるということは言い切れないというような鶴保大臣の重...全文を見る
○山尾委員 全くそれは質問しておりません、今は。  先ほど大臣が、やはりこういうことについては言われた側の心情が大切だということをおっしゃったので、この個別の事案について、言われた側、言われた方、そしてそれを受けとめた沖縄県民の気持ち、これを当然大臣は御想像されていると思うんで...全文を見る
○山尾委員 質問にお答えをいただきたいと思います。言われた側の心情が大切だと御自身でおっしゃりながら、言われた側の心情について一切答弁をされないというのは余りにも無責任だと思います。  先ほど、その発言に至る経緯とか状況とかがつまびらかでないというふうにおっしゃいましたけれども...全文を見る
○山尾委員 言われた側の思いをどのように踏まえたのかということを私は伺っております。
○山尾委員 私としては、どうして大臣がそこまで、言われた方はこんな気持ちになったのではないか、そしてそれを知った沖縄県民の皆さんの気持ちはこういうふうになったのではないかということを、御自身の生きた言葉で一言でも二言でも具体化、言語化していただけないのかなと、大変残念に思います。...全文を見る
○山尾委員 もう一点、差別的意識に基づくものかどうかという話になるんですけれども、大臣は、先ほども御答弁されたように、「事実の詳細が明らかでない状況の中ではお答えは差し控えたい」というふうにおっしゃられております。  その後、事実の詳細を明らかにするためのどのような努力をされた...全文を見る
○山尾委員 今、意外な角度からの御答弁だったんですけれども。私のさっきの個別の質問に対して、一般論としては人権侵害の疑いがある場合は人権侵犯事件としての立件もあり得ると。それに対して、ではこれはあるんですかと私が尋ねると思われたのか、その調査の有無については答えないんだということ...全文を見る
○山尾委員 これから先、この場で議論をしていくべき論点が見つかったのかなというふうに思います。  先回りして、調査の有無は差し控える、そういう御答弁をお二人からいただきましたけれども、例えば私人間であればそうでしょうね。ただ、やはり今回の件というのは、まさに警察官の言動、そして...全文を見る
○山尾委員 配偶者が保証人になるという実情が多いということは、それに伴って、一家もろとも、保証債務、主債務、両面から押しつぶされて、その家庭の子供も含めて非常に厳しい状況を生み出しているという事案もまた多いということにもつながるのでありまして、これを枠の外に置く理由には私はならな...全文を見る
○山尾委員 それは、何かそれを裏づける数字でもお持ちなんでしょうか。(発言する者あり)
○山尾委員 そういう肌感覚ということでいえば、先ほどからつぶやかれているとおり、母ちゃんは黙ってついてこいとか、そういう共同経営形態もあるわけですね、実態としての肌感覚として。一般的に知り得る立場にあっても、必ずしも知ろうと別に思わないとか、必ずしも母ちゃんが知るべきだとも思わな...全文を見る
○山尾委員 ごめんなさい、ちょっとわからないんですけれども、中小企業の団体からどういった発言があったということですか。
○山尾委員 可能であるかどうかというよりも、一般論として可能性が大であるかどうかという話をしているんですけれども、いかがですか。
○山尾委員 百歩譲って、そういう旨の発言もあるでしょう。でも一方で、私のような立場から、必ずしもそうは言えないんじゃないですか、こういう発言もあったのではないですか。  もう少し言いましょうか。別の立場からもう少し申し上げますと、私は、配偶者であるという立場は、保証のリスクの認...全文を見る
○山尾委員 近くにいるから知り得る立場にあり、したがって、そのリスクについても認識し得る立場にあるというのは、これはそういう見方もあると思います。でも、そうやって事業の中身を知ろうと思えば知れても、あるいはリスクについて考えようと思えば考えられても、それを特に知らずに、あるいはリ...全文を見る
○山尾委員 これまでやはり、保証というのは必要性の観点からずっと語られてきて、必要だから必要だからと。でも、今回この改正をしたのは、必要だからということで保証債務がもし仮にかぶさってきたときの、その人の人生、それを本当に狂わせていいのか、そういうことをできるだけ少なくしようよ、こ...全文を見る
○山尾委員 ちょっと、なるほどというような答弁では私は受けとめられないのですけれども、また機会があると思いますので、一回議事録なども読んでいただいて、次は、さらに血の通った答弁をいただきたいなというふうに思うところであります。  では、次なんですけれども、今回、債務者から保証人...全文を見る
○山尾委員 私が勉強したところによっても、このことについては、提供すべき情報を持っているのは債務者であって、必ずしも債権者は主債務者に関する情報を広く把握しているわけではない、こういう理由があった、こういう御答弁だと思います。  では、その主債務者がこの情報提供義務に違反した場...全文を見る
○山尾委員 しかし、その取り消し権には、誤認をして申し込みをしたという保証人の認識のみならず、もう一つ条件がついておりますよね。別に、書いてあることですから、私から申し上げますと、債権者が主債務者による情報提供義務の不履行、虚偽の情報提供の事実を知り、または知ることができた場合に...全文を見る
○山尾委員 そうなんですよね。保証契約の取り消しを主張する保証人が、自分自身が、間違った情報を与えられたり、あるいは隠されたから、誤って、誤認をして保証しちゃったんだという自分の認識を証明するだけじゃなくて、主債務者が情報を提供しなかった、あるいはうその情報を提示した、こういうこ...全文を見る
○山尾委員 なので、債権者の認識を裏づける客観的な状況について、保証人がどこまでその情報を把握して立証するところまで持っていけるのかという実務上の困難さを私は申し上げているわけです。  やはり、ここの実効性を担保するには私はもう一工夫あり得るのかなというふうに思いまして、難しい...全文を見る
12月02日第192回国会 衆議院 法務委員会 第12号
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○山尾委員 図らずも、今、井出委員が最後の方で問題提起されたことと同じ問題意識からスタートしたいと思います。  配偶者が公正証書を必要とする保護規定の適用除外となっていることについて、きょうは五十一分いただいているわけですけれども、主にこの問題にロックオンして、しっかりと議論し...全文を見る
○山尾委員 大島委員お一人ということなのであります。  この法制審の中で配偶者の議論が沸騰したのは何回かございまして、先ほど局長から話のあった第八十回、そして八十六回、八十八回、そして終盤の九十二回、ここら辺の審議が配偶者の議論がかなり沸騰した回であります。  特に、配偶者は...全文を見る
○山尾委員 少ないのではなくて、三十六人中たった一人なんですね。  この八十八回において、ある委員の方が本当に素朴な疑問を提示されておられます。配偶者ということを特に推す意見というのはそれほど強いんでしょうかと尋ねておられます。まさにそのとおりです。それに対して、政府の関係官が...全文を見る
○山尾委員 大臣にも伺いたいんですけれども、最終盤の取りまとめの中で、これほどの強い懸念の声があり、そして積極的に賛成を表明する方が、私、もう一回局長の今の答弁は精査しますけれども、先ほど局長のお話でも、この大島委員という方が三回とも繰り返し述べている、たった一人、こういう事実関...全文を見る
○山尾委員 大臣おっしゃるとおり、人数だけではないと私も思うので、もちろん、きょうは、賛成派の理由、反対派の理由、それぞれどちらに理を多く感じられるか、こういう議論をしていきたいと思っております。  ただ、事実関係として、法制審の審議の中で三十六人の委員のうちの内訳というものを...全文を見る
○山尾委員 では、もう一度はっきりお聞かせをいただきたいんですけれども、もしこれが維持されているとすれば、まさにこの債権法改正は、夫婦財産の独立性の原則まで変えようとしているのか、こういう懸念を生じるわけですが、もう一度局長にお伺いをします。  この九十二回では、政府の理由づけ...全文を見る
○山尾委員 はっきり撤回をしていただいて、私は評価いたします。これは撤回しないとおかしいです。これは議事録にしっかりと残ったと思いますし、これは一切、今提案されている案の理由にはならないということ。  改めてお伺いしますけれども、法務省民事局として、七百六十二条一項が原則づける...全文を見る
○山尾委員 では、そういった答弁をいただいたところで、大臣にも確認をさせていただきたいと思います。  法務省が、これは平成二十六年六月二十四日ですけれども、いっときはこの配偶者適用除外の理由として出してきた先ほどから申し上げている理由、これを法務省として撤回するということでよろ...全文を見る
○山尾委員 撤回いただいたということを議事録に残し、では次に進みますけれども。  もちろん、この理由が撤回されたり、あるいは削除をされれば、これは例外が認められるんだというわけではありません。私が思ったのは、法務省民事局をしてこんな理由まで持ってこなければ説明できないような状況...全文を見る
○山尾委員 ちょっと、局長、それは余りにもあんまりな答弁ではないかと思うんですけれども。  やはりデータですよね。実際、こうやって、親族の比率というのは調査をすれば出てきているわけで、当然、その中でも配偶者の比率というのは、中小企業庁に委託するのか、何か第三者機関に委託するのは...全文を見る
○山尾委員 済みません、発言する内容が理解する内容ということの意味がわからないので、もう一度御答弁お願いします。
○山尾委員 数字の裏づけが必要でないというふうに考える合理的な理由を述べてください。
○山尾委員 私は、そういう方の肌感覚、体感が不要だと言っているのではありません。しかし、それで足りるという合理的理由は、今、局長の答弁からは一切ありませんでした。  なぜ体感のみで足りて、数字の裏づけは必要ない、こういう判断をなされたんですか、根拠をお尋ねします。
○山尾委員 その委員の発言のバックアップ資料の中に、配偶者によるその保証の比率というのがどれぐらいになっているのか、そういう数字的なデータによって委員の発言がしっかりと組織的にあるいは数字的に裏づけられているのか、こういう確認は法務省民事局としてなされたんですか。
○山尾委員 確認をしていないということであれば、やはり今のは理由にならない答弁だと思いますし、もう余りこんな追及的なことを言ってもしようがないんですけれども、誰もがわかりますわね、だって、配偶者による保証が実務ですごく多くて必要性が高いから、これは適用除外にせざるを得ないよ、今回...全文を見る
○山尾委員 どんな気持ちで空文化に努力するとおっしゃったかというのは、ちょっと私、これを真摯に読んだ限りではなかなか容易に推測は、申しわけないけれども、できません。  その上で、先ほど御紹介したとおり、きちっと反論してこられた委員の方が本当に納得しているとはとても思えません。納...全文を見る
○山尾委員 少し考えてみたいというところに、私は、なるほどというふうに言いたいと思うんですね。  ぜひ、これはやれますから。しかも、期間もそんなにかかりませんし。やはり数字はあった方がよかったかもわからないというか、これは立法事実として、なくてはならない最もベーシックな数字がな...全文を見る
○山尾委員 確認しますね。配偶者には公正証書は必要ないんだ、この理由として今局長がおっしゃったのは、先日と同じですけれども、配偶者という立場は、リスクや経営状態を知り得る立場にある、定型的にそう考えられる、こういうことを一点おっしゃって、これについては、私も、きょうまたさらに議論...全文を見る
○山尾委員 いや、ちょっと前段と後段の関係性がわからないのですけれども。  ちょっとはっきりさせたいんですね。配偶者には公正証書は必要ない、こういう判断に今のところ至っている理由として、一つは、配偶者の、定型的に、リスク等を知り得る立場にあるという民事局の御見解、それプラス、公...全文を見る
○山尾委員 民事局としては、その理由も正当な理由の一つというふうに判断されているんですか。  実際、あるんです。そうなんですよ、この九十二回で、賛成派の方が、配偶者の保証は公正証書の方法によらなければならない、こういう規律を置いた場合には迅速に調達できなくなる、こういうことをお...全文を見る
○山尾委員 やはり公証人制度、公正証書によるということの手間暇、あるいは迅速性の阻害、スピード感がなくなる、これも理由の一つだと今おっしゃいました。そうであるならば、ちょっと私は、大変疑問があるんですね。  先に申し上げると、確かに、地域の偏在の問題などなど、きょうも議論になっ...全文を見る
○山尾委員 何とも、ちょっと当事者意識が薄いというか、この公証人制度というものをさらに利用して、この改正も含めて、保証という制度の保証人保護をやっていこうという法務省としては、どうしてそういう、協力はするよというような、そういう答弁で終えていいのかなという気がするんですね。  ...全文を見る
○山尾委員 公証人の方の収入もお聞きしたいんです。平均的な収入というのはお幾らなんですか。
○山尾委員 先ほど、公証人、約五百というのは、私、連合会の資料で申し上げたんですけれども、現時点で公証人の方というのは何名いて、そのうち、法務省の退職者あるいは裁判所の退職者以外の方というのは何名いらっしゃるんですか。
○山尾委員 ということは、四百九十七名いらっしゃる公証人のうち、四百九十四名は法務省OBあるいは裁判所のOBと。それがファクトなんだと思いますね。  ちょっと素朴な疑問なんですけれども、なぜ、もうほとんど、九九%、法務省OBあるいは裁判所OBという構成になっているんですか。
○山尾委員 公証人制度そのものの問題でもあるので、あと五分という中でどこまでというのはあるんですけれどもね。  では実際に、民間の方にもこの公証人という窓口が開いているよ、こういうことをどれだけ外に向かってアピールしていらっしゃるのか。しっかりそれをアピールしているのであれば、...全文を見る
○山尾委員 時間ですので、次の議論に譲りたいと思いますけれども、イギリス、ドイツ、フランスと、私もさまざま論文を目にしたことも含めて、やはり、今回このまま修正もかけずに法案を通してしまうと、本当に国際的な潮流に逆流するような、せっかくの百二十年ぶりの改正で、逆流しているじゃないか...全文を見る
12月09日第192回国会 衆議院 法務委員会 第15号
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○山尾委員 おはようございます。民進党の山尾志桜里です。  きょうも、保証の話そして約款の話と、論点を一つずつ整理していきたいというふうに思うのですけれども、その前に、ちょうど皆様のお手元に、きのうの朝日新聞ですけれども、これを見ていただきたいんです。私は、きのうこの記事を見て...全文を見る
○山尾委員 今言っていただいた判例、平成十五年四月八日の最高裁判例だというふうに思います。無権限者が他人の預金通帳を利用してATMから預金の払い戻しを受けたケースにおいて、最高裁は、今局長がおっしゃったとおり、この払い戻しちゃった銀行が無過失であるというためには、「機械払システム...全文を見る
○山尾委員 二点目の理由ですよね。確かに、四百七十八条の適用範囲というのはかなり広いんですね。広い網の中で、確かに、ATMのこういった問題もあれば、対面支払いも含むわけで、いろいろな個別具体的な事案があると思うんですね。  ただ、今回私が提案しているというか、実際その中間試案で...全文を見る
○山尾委員 ちょっとお伺いしたいんですけれども、こういった場合に、まだ判例の蓄積が少なくて固まっていないから条文化するのは早い、こういうお答えがよくありますよね。でも、今逆に、判例の蓄積がたくさんあるので、条文を変えることには懸念があるから変えないというのは、ちょっと、では、いず...全文を見る
○山尾委員 ちょっと公平を期すために申し上げると、確かに、ATMにおける不正引き出しの事案とそのほか対面等々の事案というのは随分違う考慮要素があるというのは、私も、局長のおっしゃることもわかるんですね。  しかも、こういった偽造カードとか盗難カードによるATMからの不正引き出し...全文を見る
○山尾委員 法制審の賛同というところですけれども、きょう時間があれば最後に、その法制審の意思決定方法についてということで、ここは一つの論点として取り上げたいと思います。必ずしも、法制審の賛同があったということは、そのまま認められる、立法府内での議論の理由には私はならないというふう...全文を見る
○山尾委員 ともすれば、この議論をすると、事業者側の必要性の話に偏りがちなんですね。本当にたくさんの条項があるとか、経営状態に変動がある場合もあるとか、社会情勢に変更がある場合もあるとか、不特定多数だからなかなか見つけにくいとか、あるいはそれを見つけようとすると事業者の時間もコス...全文を見る
○山尾委員 それでは、それをやはり明記したらいいと思うんです、「その他」に含まれているということであれば。具体的に申し上げると、今のとおりなんですけれども、「その他の変更に係る事情」というところの前に、相手方がこうむる不利益の補填措置の有無、相手方の解除権の有無、その他というよう...全文を見る
○山尾委員 大臣、これはやはり検討していただきたいんですね。立法者として、せっかく双方の事情を読み込むとここまで明快に局長が答弁しているわけですから。でも、この法文上を見ると、明らかに事業者側のことばかり考慮しているように見える。ちゃんと私どもは、事業者側そして顧客、双方の利益に...全文を見る
○山尾委員 解除権が発生することが多いか少ないかということは、条文に明記するか否かということと余り関係ないと思うんですね。実際、だから、解除権があるという事情、ないという事情、それが総合的な判断要素の中の一要素になるというだけの話ですし。  そして、今、大臣がくしくも言っていた...全文を見る
○山尾委員 これは、本質的内容の場合、まさに契約の中核部分については、事後的変更というのを認める余地というのはやはりかなり狭まる、あるいは認めるべきではないぐらいなんじゃないかというのがそもそも私の持論です。  なぜそういうことを申し上げるかというと、やはり最初の議論に戻るんで...全文を見る
○山尾委員 変更した後の内容が相当かどうかということと、その変更した内容が本質的かどうかということは、やはり似て非なるものなんですね。  そして、改めて申し上げますけれども、合理的な基準を今回きちっと明記するんだという趣旨に沿って言えば、やはり事業者側の事情、顧客の事情、そして...全文を見る
○山尾委員 内縁の妻は入らない。  私は、決して、入れるべきだというふうに全く思っていませんよ。思っていませんけれども、ちょっと聞きたいんですが、今回、配偶者は例外だという理由でいえば、事業内容や保証リスクを知り得る立場にあるんだ、こういうことを繰り返しおっしゃられているわけで...全文を見る
○山尾委員 突然、客観性が必要だという話になって、そこでは、内縁の妻であればこの法案が通ったとしても公正証書は必要だ、こういうことになるわけです。  内縁の妻に公正証書が必要だということであれば、そして、それでもビジネスは回るのだということであれば、逆に言うと、私は、内縁の妻の...全文を見る
○山尾委員 余り合理的な理由にはなっていないんですね。  ちょっと先日の議論にもう一回立ち戻るんですけれども、そもそも配偶者保証というのは実務において極めて多用されているからやはり必要なんだと、必要性の議論にかなり偏るわけですけれども、大臣、これは先日申し上げましたが、もう一回...全文を見る
○山尾委員 これは、現場の状況を知る中小企業事業者の代表の立場で法制審に委員としてかかわった方、お一人と。  またこの議論に戻るわけですけれども、私から言わせれば、別に、必ずしも夫が主債務者、妻が保証人とは限りませんけれども、典型例の一つではありますね。それで、主債務者たる側に...全文を見る
○山尾委員 その悲惨な状況を弁護士さんは語っておられましたし、そういった方々は、複数名、七名以上、この配偶者保証を例外とすることについては断固反対だ、あるいは極めて慎重であるべきだ、こういうお考えであります。  なぜ、この話になると、事業者側を代表するお一方の話を採用しますとい...全文を見る
○山尾委員 なぜ私がこういうことをお聞きしたかと申し上げると、やはり、代理のきかない口授による公正証書を必要とする、ビジネスの現場においてはその手間もかけられないんだ、こういうことが理由になっているわけですね。でも、そうであれば、やはりこの公証人制度そのものをしっかりと解決して、...全文を見る
○山尾委員 つまり、だから新しい提案はないということなんですね。先回の答弁と同じですわ。ホームページにちゃんとアクセスできるようになっていますということなんですけれども、それは環境整備しますということには入らないですよね。  そうやって、きちっとその制度を抜本的に解決しよう、そ...全文を見る
○山尾委員 平成十年以降は、つまるところ、全て全会一致で部会が意思決定をしている、そういうことですか。
○山尾委員 実際、規範としては過半数で意思決定ができるわけです。  私は、ちょっと問題提起をしますけれども、全会一致というのは望ましいとは思います、だけれども、常に、必ず全会一致を是とすることによって意思決定がむしろゆがんだり曲がったりしている例が出てきているのではないですかと...全文を見る