紙智子

かみともこ

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

紙智子の2002年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月17日第153回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○紙智子君 セーフガードとBSEに対する集中審議ということではありますけれども、非常に大事な問題にもなっておりますので、私は初めに、諫早湾の干拓の事業の問題で質問させていただきたいと思います。  ノリの不作等対策関係調査検討委員会、いわゆる第三者委員会ですけれども、十二月の十九...全文を見る
○紙智子君 第三者委員会では、諫早湾の干拓事業が有明海全体の環境に影響を与えているという考えで、開門についてはできるだけ毎日の水位の変動を大きくする、そしてできるだけ干潟面積を増やすことが望ましいんだということを述べているわけです。  しかし、農水省は調査と事業は切り離して考え...全文を見る
○紙智子君 工事現場で、やはり漁民とそれから九州の農政局の干拓事務所との間でこの工事再開をめぐって混乱が生じました。こういうふうになった原因というのは、やはり第三者委員会の方向で調査に全力で当たろうと。その意味では、やっぱり農水省自身の姿勢の側にあると思うんですね。  私は、こ...全文を見る
○紙智子君 実際に数字がどうかというだけじゃなくて、生産者のところは、例えばネギ農家の皆さんは、赤字になるということで実際にもう畑をつぶしてしまったという生産者もいらっしゃるわけで、そういうやっぱり現状を見て、本当に有効な輸入規制が実現できるように全力を挙げていただきたいというふ...全文を見る
○紙智子君 いや、そのぐらいはやっぱりやるべきじゃないんですか。  それから、現在、滞留している廃用牛が四万四千頭ということなんですけれども、この保管場所について先ほど前の委員の方が質問をされて、今、十二県で八十八か所、六千頭と言いましたけれども、その全頭を確保する、そういうめ...全文を見る
○紙智子君 結局、お話を伺っていますと、政府はこの四万四千頭、これを本当に責任を持って確保する構えというのもないわけですよね。結局、農協に任せているわけじゃないですか。農協にお願いして、何とか場所を探してください、そして見付かればそこで引き取ってください、その分のえさ代は出すけれ...全文を見る
○紙智子君 時間が迫っていますので、簡潔にお願いします。
○紙智子君 今日の農業新聞にも書いてありますけれども、廃用牛が出荷滞っている、動いていないということを今の時点でも言っているわけですね。やはり、この廃用牛の流通が進む保証がなければ今回の対策というのは実効性が、全くないとは言いませんよ、でも薄いと。これはもう本当に実効性がなければ...全文を見る
○紙智子君 簡潔にお願いします。
○紙智子君 融資といっても、やはり今回の場合は何か積極的な投資をして利益を上げるということではないわけで、これはやっぱり政府のことでもって今多大な被害を受けたわけですから、自分の責任でなくマイナスになったのをいかに回復するかと必死なんですから、そこに対しては、やっぱりマイナスを回...全文を見る
○紙智子君 ですから、質問に答えてほしいんですけれども、いずれにしてもそういうふうに判断したわけですね。一体それはどこのところでされたんですか。そして、実際にはそういうふうにイギリスからの禁止とかということがあるにしても、そのことも含めてまた会議を開かなきゃいけなかったはずなんで...全文を見る
○紙智子君 その検討委員会で調査してもらうと言うんですけれども、そこに参加されている委員の先生自身が、もう靴の上を手でかくようなもので、実際にいろいろ資料を出されるけれども、その肝心のところを自分たちも知りたいと。一番よく分かっているのは農水省じゃないんですか。どうなんですか、そ...全文を見る
○紙智子君 私、今朝、午前中、その検討委員会をやられていますよね、その報告を見てびっくりしたんです。驚きましたよ。  なぜ先送りしたかというその説明についても、配られたプレスリリースが、結局その九六年のときの勧告と変わっていないから深く諮らなかったんだなんということを言っていま...全文を見る
○紙智子君 五か月後、それから五か月たってから九月に再開された農業資材審議会飼料部会では、家畜飼料検討委員会について当時の品質改善班長が、法規制の要求が出たことには全く触れないでそのときに何と言ったかというと、法的な規格を作るということで云々かんぬんと。諸外国の対応に留意している...全文を見る
○紙智子君 最後、やはり当時の流通飼料課長、それから畜産局長を当委員会に出席をしていただいて、そのときの状況を説明していただきたいということで、委員長にそのことを要求します。  本当に農家の皆さんから言われて、大臣に会ったら必ず言ってくれと言われたんですけれども、やはりこれだけ...全文を見る
02月01日第154回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、第二次補正予算案に対する反対討論を行います。  まず、一部NGOが自民党議員によってアフガニスタン復興支援国際会議から排除された問題は、族議員による国政の私物化が日常的に行われ、日本の外交が構造的にむしばまれている深刻な問題であり、その真...全文を見る
03月14日第154回国会 参議院 予算委員会 第12号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私は、ODAの援助の一環としての国際協力事業団、このJICAの施設設置と、研修施設設置と鈴木宗男議員の関係について質問いたします。  JICA研究施設設置の在り方について、懇談会、研修施設のあり方に関する調査検討委員会が作られて...全文を見る
○紙智子君 外務省もメンバーに入っていましたね。
○紙智子君 立地選定基準を検討しているその真っ最中の九一年十一月四日、鈴木宗男当時外務政務次官が記者会見をやっています。研修センターの誘致に宮城県など六道県が名のりを上げている中で、札幌と帯広に設置することを明らかにしています。これは、北海道で札幌市を内定というふうに伝えられてい...全文を見る
○紙智子君 あなたたちのこの設置基準で見ても、地域間バランスを取るということからも反しているんじゃないでしょうか。三十七県も未設置県があるのに、北海道に札幌、帯広と、これを設置した背景に鈴木氏の圧力があったことは明らかです。外務省でどういうやり取りが当時されたのか、実際に話はした...全文を見る
○紙智子君 帯広研修センターの開会式のそのパーティーに出席した関係者からも聞きましたが、ここに出席した、出席をし、あいさつをした鈴木氏は、この計画に反対した外務省の課長の首をすげ替えて帯広に持ってきたと、こういう趣旨の発言をしているんですよ。そして、それを裏付けるように、JICA...全文を見る
○紙智子君 この当時、こうしたやり取りを聞いている人が実際にこう発言しているわけです。そして、裏付けのこのJICAの総裁の発言は、当時、九六年七月三十日付けの東北海道新聞に載っています。もう明らかだと思うんです。  そこで、官房長官にもお聞きいたしますが、こうした事実に対して、...全文を見る
○紙智子君 この中で決めている基準がそもそもどういう基準であったかということでいいますと、やはり各県で、最初のうちは一県に一つということだったと思うんですけれども、結局、当時まだわずかしか造られていないと。そして、三十七道県にしかなかったという中で、なぜ北海道にこの二つ一遍に造る...全文を見る
○紙智子君 ところで、帯広のこの研修施設の施工が決定したのはいつで、いつ完成したんでしょうか。
○紙智子君 受注業者はどこですか。
○紙智子君 鈴木氏はこれらの受注業者から政治献金を受け取っています。ここでもやはりムネオハウスと同じ構図があります。  資料をお配りしてください。    〔資料配付〕
○紙智子君 まず、ここに書いてあるこの五社だけで千三百二十万円の献金をもらっています。特に、建設工事に当たった萩原建設工事からは九百九十万円も献金を受けています。しかも重大なことに、発注された九六年には、前年は四十八万円だったのが、一気に三百万円増えているんです。見返り以外の何物...全文を見る
○紙智子君 そうおっしゃいますけれども、しかし、いずれもこれは鈴木宗男氏との関係で、やはり帯広の業者なわけですね。発注を受けて、そして実際に献金を渡しているわけですから、明らかにこれは影響があったというふうに言えるんじゃないでしょうか。  財務大臣、あっ、いらっしゃいませんか。
○紙智子君 ちょっと聞いていらっしゃらなかったと思うので、もう一度言いますけれども、お配りした資料の中でも、鈴木宗男議員へのこの帯広研修施設を施工に当たった業者からの政治献金が明らかになっています。この一覧表で見ていただいただけでも、明らかに見返りを想定してこういうやり方をしてい...全文を見る
○紙智子君 三百万、一遍に増えています。
○紙智子君 財務大臣が今お答えになったとおりですよ。明らかにこれは事情があったと。受注を受けたからですよ。要求したとおりにやってくれたと、その見返りとして渡したということにほかなりませんよ。  やはりこういう事態に対して、おかしいわけですから、やはり外務省はきちんと調査すべきだ...全文を見る
○紙智子君 当時、鈴木宗男氏の選挙区というのは、旧選挙区の五区というところでした。この帯広の研修センターが一括して影響を与えるというその地域というのは、このパンフレットがありますけれども、この中で見ると、丸々、鈴木宗男氏の当時の選挙区なんですよ。ですから、このことから見ても明らか...全文を見る
○紙智子君 私どもも相当傷みがひどいというふうには聞いています。しかし、わずか造られて四年ぐらいでそんなにひどくなったんでしょうか。我々の調査でも、船体はかなりもうぼこぼこだと、そして穴まで空いていると、驚くような変わり果てた姿だと。造船関係者の方もこれを見て、二十年、三十年使っ...全文を見る
○紙智子君 それから、修理をする場合の費用について、支援委員会の協定ではどちらが持つことになっているんでしょうか。
○紙智子君 この協定に書かれているんでしょうか。支援委員会の協定に書かれているんでしょうか。
○紙智子君 修理代というふうに書いてあるんですか。はっきり言ってください。
○紙智子君 これでこの改修まで日本が持つということを認めてしまいますと、また三年後には改修が入ってくる。あるいは、友好丸だって入ってくるかもしれない。それから、この間いろいろ問題になりました発電所だって、故障したから改修してほしいと。それは日本で持つということになるんでしょうか。...全文を見る
○紙智子君 ところで、この希望丸はどこの造船会社に入っているんでしょうか。
○紙智子君 また出てきましたね、根室造船。  この修理を前提として入ってきているということですか。
○紙智子君 修理をさせるということでもう決まっていたわけですか、その根室造船ということで。
○紙智子君 修理を前提にして、では入れたということですね。
○紙智子君 ちょっと写真を見せますけれども、これは希望丸がこの根室造船に入ったときの二月十四日のときの写真です。(資料を示す)まだ雪が降っていますけれども、ここにはしけじゃなくて、足場を組み立てております。  それで、実際にこれが入ってから、この根室の問題で鈴木宗男氏の疑惑が大...全文を見る
○紙智子君 結局、大騒ぎになって外したということが明らかだと思います。  そして、こうして入ってから、もうたなざらしの状態でしばらく続いているわけですね。このときの保管料というのは総額で幾らになっていますか。
○紙智子君 船台使用料だけで一日一万五千円掛かっていますね。毎日無駄なお金が出ているということです。  昨年供与した友好丸は、何か月間もこの根室造船に放置されたままでした。その間の費用負担はどうなっていますか。その内訳についても言ってください。
○紙智子君 希望丸のその保管料で百八十万と言いました。今の友好丸で二百五十万。合わせますと四百万円以上ですね。これだけのお金が結局、根室造船に回る仕組みになっているわけです。この根室造船の社長は鈴木氏の根室後援会の幹事長ですよ。  外務省の調査報告の二十三ページを見ても明らかで...全文を見る
○紙智子君 とんでもない発言だと思いますね。  私は、引き続きこの問題についてしっかり調査していただくことを要求いたしまして、残り、関連の質問に代えさせていただきます。
03月19日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  武部大臣は所信で、聖域なき構造改革に取り組む改革断行内閣の一員として農林水産業の構造改革に取り組むと決意を述べられました。この構造改革は、私は日本の農業とそして農山村に非常に重大な問題でもあるというふうに思いますので、この当委員会...全文を見る
○紙智子君 今のお話の最初の部分でも、やはり大変であるということは認識されていると思います。  農村の自治体にとっては本当に重大な問題で、空知の町村長さんたちからは、このままでいくとやはり人が住めなくなってしまうという声も出されました。  全国町村会の前の会長さんでいらっしゃ...全文を見る
○紙智子君 自主性を無視した形でやっぱりやるべきではないということを私申し上げましたので。  そして、次に強く町村長さんたちから出されたのは、やっぱり農家経営の問題です。農業の疲弊はもう深刻で、待ったなしというふうに言われます。北海道の農家一戸当たりの平均農業所得は、一九九五年...全文を見る
○紙智子君 今いろいろなことを言われたわけですけれども、経営所得安定対策の検討ということなんですけれども、生産者からいつも出てくるのは、やっぱり価格を何とかしてほしいということです。価格保証という声が強いわけですけれども、しかし、この経営対策という中では、その内容は、今、生産者が...全文を見る
○紙智子君 結局、このチャレンジする人を支援するという形で、一部の担い手を対象にして中小というのはそこから外すということがこの農水省さんで出された、これですね、経営政策。この中にも書いてありますよね。それで、結局はすべてのやりたい人たちの意欲を本当に生かしていくということではない...全文を見る
○紙智子君 一ヘクタール未満の農家の方も、そうしたくてなったわけじゃないですよ。やはり非常に経営が困難な中で、もうそれだけではやれないから働きに出なきゃいけない、副職持たなきゃいけないと、そういう中でこうした事態が生まれてきているわけです。そして、小さな農家も含めて今本当にこの生...全文を見る
○紙智子君 私は法人化されているところも見てきました。それで、本当に五軒、六軒と若手の後継者がいるところの人たちが、やっぱり息子たちのためにということで、町も農協もそれこそ出資をして法人化立ち上げてやっているんですよ、ハウス作って。ところが、この後の見通しどうなんだということを聞...全文を見る
○紙智子君 選定はどのように。
○紙智子君 本人がちゃんと分かった上でやられるんですか。本人が、その意思に無関係に決まるということはないんですか。
○紙智子君 結局、実際にやるというふうになると、その法人を作って出資する農協とか市が、市町村が出資者になるわけですけれども、本人が入らないところでどこそこの農家をどうしようとか、そういう話合いをするということになるんじゃないんですか。そして、いざ決まったら後で説得に入るという形に...全文を見る
○紙智子君 この経営政策の中で書いてある、経営政策の中で書いてある多額の負債を抱えた農業者が多く存在する地域、こういう地域で今何が起こっているのかということなんですね。  あえて名前は言いませんけれども、私が調べたある地域では、七百五十戸の農家のうち、昨年の末で三十二戸に農協が...全文を見る
○紙智子君 今、負債を抱えている農家の多くは、ちょうど十年前です、九二年の新政策が出されたときに、その中で望ましい農業経営ということが出されて、それを目指して忠実に規模拡大を実現をしてきた農家です。規模拡大のために多額の負債を抱えて、そして乳価も米価ももうずっと下がってきていると...全文を見る
○紙智子君 次にしようと思っていた質問のとこまで踏み込んで回答されたんですけれども、私は、やはり負債対策ということで今本当に大事だと思うのは、農業従事者の方が本当に存続できるようにすることだと思うんです。その意味では、国境措置と価格支持政策、これを中心に思い切った保護政策を取ると...全文を見る
○紙智子君 発生地域の名前が付いているだけで拒否されるというのがあるんですね。北海道のものは要らないとか、そういうやっぱり影響も出ているということで、一番言いたいことは、なかなか屠場に回っていかないという今のこの本当に大変な状況というのをどうやって打開するかということなんですよね...全文を見る
○紙智子君 生産者の方は本当に冷や汗を流しながら一頭一頭出しているという状況なんですね。ですから、本当にそこのところを酌み取っていただいて、地域含めた対策ということでお考えいただきたいということを言いまして、質問を終わらせていただきます。
03月20日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
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○紙智子君 私は、北海道の野幌東地区の事業と農水省の姿勢について最初に質問いたします。  予算委員会でも問題になりましたけれども、鈴木宗男氏が北海道野幌東地区の特定農用地整備事業の採択をめぐって当時の北海道開発庁に圧力を掛けた問題です。  国土交通省の調査報告書が、扇大臣が三...全文を見る
○紙智子君 調査報告書は、国土交通省の求めに応じて農水省がこう答えたということになっているわけですけれども、農水省はこの文書の存在や送付を要請した事実も確認できないというふうになっているんですけれども、しかし一方で、この中身を見ますと、例えば四ページのところでは、「FAX文書につ...全文を見る
○紙智子君 まだはっきりしていない中身があるわけですよね。ですから、農水省としてもやはりきちっとその分からない部分も調べて報告をするべきではないかと思いますけれども、この点、どうですか。
○紙智子君 報告をするということですね、その結果について。
○紙智子君 それはちょっと納得できないですね。分からないところがそれの上でもあるわけですから、私は、これについては農水省としてきちんと報告しなければならないことだというふうに思います。  そして、大臣もやはり公共事業を担当する大臣なわけです。鈴木氏がこのやり取りをめぐって新聞で...全文を見る
○紙智子君 つい最近なんですが、マスコミにこの鈴木氏の圧力について証言をした前の南幌町の町長さんが、ゼネコンの関係者という何者かによって、鈴木氏に謝罪しないと公共事業に影響するといって一時間にわたって強要されてわび状を出させられたんですね。これも三月十二日付の北海道新聞に大きく載...全文を見る
○紙智子君 そういうことはあり得ないということなわけですけれども、当然だと思います。  そこをちょっと確認した上で、鈴木氏の問題は、やはり行政の基準をねじ曲げてまで後援企業に仕事を回して、そして企業から政治献金を受ける、税金の還流の構造で、とんでもないことだと思います。大臣は、...全文を見る
○紙智子君 我が党の小池議員が十八日の予算委員会でこの問題について小泉総理に質問しました。そのときに総理は、やましいところがなければ返す必要がないというふうに言ったんですね。ということは、やましいことがあったというふうに思ったわけですか。
○紙智子君 鈴木氏の一連の疑惑というのは、改めて企業献金が腐敗の温床になるということを示したものだと思います。特に、公共事業を行っている企業からの献金は、そもそもの出どころは税金です。そして、税金の還流システムです。企業は利益のためにやはり献金する、公共事業の仕事を取ってほしいと...全文を見る
○紙智子君 関連企業からの政治献金に関してはこれまでもいろいろ議論になっていまして、例えば、九六年に今の小泉総理が厚生大臣だったときにやはり同じことの質問を受けたときに、小泉当時の厚生大臣の回答というのは、私は大臣在任中は関連業者の献金は受けないことにしていますというふうに答えて...全文を見る
○紙智子君 それでは次に、北海道の農業公共事業の問題で質問いたします。  それで、北海道では今五十一の大規模な国営かんがい排水事業が行われています。その中で、水田から水需要が少ない畑地に今重点が移ってきていると。元々は水田に水を使うということだったわけですけれども、今はそれが畑...全文を見る
○紙智子君 やはり本当にいろいろな形で調整ということなんですけれども、農家の意向を踏まえた事業にしなければ、結局実際には使われないで負担だけが増えていくということになってしまうと思うんですね。  そこで、ちょっと例として、大臣の地元の斜里地区などの事業についても聞いていますので...全文を見る
○紙智子君 現在、百戸近い農家が希望していると言っているわけですけれども、先ほど言いましたように、これはかんがい施設を必要ということでの合意ではないわけですね。それで、実際には対象の三百戸のうち三分の二近くが要らないということで異論を唱えている事業なんですね。ですから、やっぱり一...全文を見る
○紙智子君 なぜこのことを言うかといいますと、つまり変更計画の同意を取り付けるそのやり方として、賛成しなければ、今までは地下水を使っていたとかというのもあるわけですけれども、そういうところを使えなくなるんだとか、あるいは排水路に水を流させないとか、それから今までは川から水を引いて...全文を見る
○紙智子君 いずれにしても、やはり理不尽なやり方でしゃにむに急いでやらせるというのは問題だというふうに思います。  農家負担に対して、結局これまでの説明では、これを作れば農家の所得がこれだけ増える、だからその中から償還していけばいいんですよということで説明してきた経過があると思...全文を見る
○紙智子君 かなり古い調査ですよね、もう三十年前なんですけれども、価格も変わっているし、本当に科学的な根拠としてそういうふうに、所得は増えるんだというふうに言えるんでしょうか。そこのところはもう一度、どうでしょうか。
○紙智子君 北海道の農家所得、北海道だけじゃないですけれども、非常に激減しているわけです。所得が増えてその一部で償還できるということで、これまで事業を進めてくる論理になっていたわけですけれども、この論理自身がもう破綻している状況だと思うんですね。  やはり変更計画の審査でも、増...全文を見る
○紙智子君 そうであるならば、多少やはり利子を軽減するとか平準化というような形でやる、償還期間を延ばすとかという、そういう程度のものではなくて、もっとやっぱり思い切った対策を私、提案したいと思うんです。やはり増加所得がない場合は償還自体を延ばす、あっても一部にとどめると、こういう...全文を見る
○紙智子君 私が提案をいたしました、その増加所得がない場合には償還自体を延ばすとか、あっても一部にとどめるという、この点はどうですか。考えていただけるでしょうか。
○紙智子君 是非検討していただきたいというふうに思います。本当に生産者の皆さんはもうぎりぎりのところで頑張っておられるわけで、考えていただきたいというふうに思います。  やはり、農業公共事業を農家の意向に添ったものにするということでは、大規模な事業ではなくて、土質の改良ですとか...全文を見る
03月22日第154回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私は、まず最初に北方墓参の問題で質問をさせていただきます。  今回、鈴木宗男氏の利権疑惑にまみれたこの北方四島の住民支援額ということでいいますと、ピーク時には三十億八千四百万円と、初年度の百二十倍に膨脹し、湯水のようにお金が使わ...全文を見る
○紙智子君 元島民の皆さんは──問題になりました例のはしけ、友好丸、二億円掛けているわけです。それで、色丹島には港もあるし、ああいうはしけが本当に必要なんだろうかと、それに引き換え、我々が墓参や自由訪問で行く船はもうちょっと何とかならないのかというふうな声が出ています。  大臣...全文を見る
○紙智子君 要は、言いたいことは、そういう御高齢になられて、そして渡りたいという思いでいるわけで、できるだけやっぱり負担が掛からないような形でいろいろ考えていただく必要があるんじゃないかと。やはり、元々その島に住んでいたわけですから、そういう自分の島を奪われて、そして領土の問題が...全文を見る
○紙智子君 今いろいろお答えになったんですけれども、志位委員長が指摘をした文書の中身でもその会議があったということは認められています。そして、その会議に外務省から東郷氏が参加をしていたと。  これ、私的な立場でというふうにおっしゃいますけれども、外務省の人間が、しかも来ている相...全文を見る
○紙智子君 具体的な施工場所、受注額、ジョイントの状況ですとか、具体的にちょっと答えていただけますか。
○紙智子君 受注額は幾らですか。
○紙智子君 最後、もう一回、何とおっしゃいました。
○紙智子君 その村井建設の事業について、この間、私たちもずっと聞いてきたわけです。それで、実際に七件あるというふうに最初、お答えになりました。それで、その七件の中で調べていきますと、結局、最初の言われていた三件については根室管内じゃないところだったわけですよね。その後、また今言わ...全文を見る
○紙智子君 当初私たちが聞いていたところでは、最初に言われていた三件というのは、阿寒ですとか、それから根室管内の外に作っているのが三件紹介されて、それ以外はまだ分からないという話だったわけですね。そのほかに今言われたところがあるということなんですか。
○紙智子君 それは間違いないですね。
○紙智子君 この間、いろいろやり取りしてきましたけれども、非常にそういう点では、外務省の方からの回答が、疑惑が本当に大きくなるような回答しかされなかったわけです。  それで、元々、同種または類似工事ということで、友好の家との関係でもそういう入札資格というふうになったわけですけれ...全文を見る
○紙智子君 はい。  引き続き追及するということを申し上げまして、質問を終わらせていただきます。
03月26日第154回国会 参議院 予算委員会 第17号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  それでは、早速、最初に小野寺参考人に御質問したいと思います。  それで、九〇年当時の問題からですけれども、九〇年の二月の十四日付けにイギリスから反すう動物への肉骨粉の使用禁...全文を見る
○紙智子君 じゃ、続きまして、九六年当時の問題ですけれども、WHO勧告をまともに受け止めていたならばやはり当然肉骨粉は法的禁止をすべきだったのではないかというふうに思うわけですけれども、この点まずどうですか。
○紙智子君 WHOの勧告を受けた検討会を行いながら法規制を行わずに行政指導にとどめた問題で、農水省は、海綿状脳症に関する検討委員会で専門家の意見を聞いて行政指導を行ったということで、説明を続けてきたわけです。  しかし、検討委員会の議事録読ませていただきましたけれども、専門家の...全文を見る
○紙智子君 専門家の皆さんの意見を本当に受け止めてやるということでは、そうならない結論にしてしまったということを私、やっぱり農水省の責任、この点がとても重大だというふうに思うんですけれども、その点はどうでしょうか。なかなか言いづらいと思いますけれども。
○紙智子君 次に、農水省それから厚生労働省の行政対応を検討する、第五回BSE問題に関する調査検討委員会ということがやられていて、そこに報告されている農水省それから厚生労働省のその関連、関係者の方がいろいろアンケートに答えて書いておられて、この調査票というのが集められています。 ...全文を見る
○紙智子君 それから、肉骨粉についてなんですけれども、当時、肉骨粉の牛用配合飼料への使用状況というのが九五年度で二百四十七トン、配合率で一%から二%ということなんですけれども、三月から四月で、禁止する前の段階ですけれども、そのところで四十二トン、八トンそれぞれ使われていて、大体こ...全文を見る
○紙智子君 次に、EUのステータス評価をめぐる問題ですけれども、この問題をめぐって、ほぼそこで言われていた評価が日本の対応の問題点などを的確に指摘されていたんじゃないかというふうに思うわけですけれども、政府がそのとおりに受け入れて対策を取っていたら発生時の混乱は避けられたんじゃな...全文を見る
○紙智子君 農水省は、我が国が未発生国であるということで、OIEとの基準が違うことをEUステータス評価の拒否の理由にしてきたんですね、EUの方が厳しいというか。だけれども、そもそもその基準が違うと思うんですけれども、評価を断る理由にしてきたというのは妥当なものと言えるのかなという...全文を見る
○紙智子君 指摘されている中で、これから日本で改善が必要だと思われること、いろいろあると思うんですけれども、特にこういう点が大事だということについてお聞かせいただきます。
○紙智子君 調査検討委員会の報告要旨の中でも、政策決定過程が非常に不透明だという指摘がされています。  それで、この調査検討委員会のメンバーとして、九〇年代の当時の対応、それから九六年当時の農水省の対応、それからEUのステータス評価に対する対応と、その政策決定過程や責任の所在や...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  それじゃ、次、堀参考人にお願いいたします。  まず一つは、偽装問題についてなんですけれども、今回の。  この偽装問題というのが、いきなりぱっと出てきたというよりは、やっぱり恒常的になされていたのではないかと。通常、産直で欠品が出るよう...全文を見る
○紙智子君 牛肉の在庫緊急保管事業の検品の中で、全農分から対象外のものが二・二トン出たわけですけれども、事業者側に作為が認められなかったということで、事業者名の公表についてはやらないということなんですけれども、対象外だった牛肉というのはどういうものだったんでしょうか。
○紙智子君 十月十七日以前に賞味期限が切れたものが結局紛れ込んでいたと。事業の趣旨からいって、それが本当に作為がなかった、意図的ではなかったというふうに言えるのかなというふうに思うわけですけれども、いかがでしょうか。
○紙智子君 関係者の間からも、やっぱり何よりも売上げ第一の成果主義の中で、欠品となれば昇給や昇格にも影響するから正直なことが言えないような状況もあったんだというような指摘もあるわけですけれども、食の安全、安心よりも売上げ第一とか成績主義がなかったのかどうかと、そういう点では、協同...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間がなくなってしまって、最後、中村参考人に質問しようと思っていたんですけれども、一言だけ、BSEについてイギリスを始めとして各国を取材されて、やはり今本当に日本が教訓として生かさなきゃいけないというふうにお考えの点、ひとつお願いいたします。
○紙智子君 どうもありがとうございました。
03月28日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず初めに、大臣は加工原料乳の生産者補給金をキロ七十銭引き上げて十一円とする諮問を出されました。最初にその問題からお聞きしたいと思います。  二〇〇〇年の三月に策定された食料・農業・農村基本計画は、十年後の二〇一〇年に牛乳・乳製...全文を見る
○紙智子君 減少に転じたということなんですね。北海道、増えていると言うんですけれども、初めての事態だというふうに現地の人たち言っているんです。    〔国務大臣武部勤君「北海道は去年の夏から増産になっていますよ」と述ぶ〕
○紙智子君 そこはちょっと……
○紙智子君 済みません。委員長の、無視して。  それじゃ、委員長。
○紙智子君 現場では、牛の更新ができないために乳量が低下していると。そして廃用牛、ぬれ子の価格はBSE発生時からそれぞれ、廃用牛でいいますと十万台だったのが一万台、もっとそれ以下というところも出てきたり、あるいはぬれ子の場合は七、八万円台だったのが一、二万円に下がっていると。これ...全文を見る
○紙智子君 BSEの発生後の農家の損害の状況を個別の農家で見ますと、北海道ではぬれ子四頭から五頭、廃用牛で二頭から三頭飼っているところの実際の損害というのが七十数万円というふうに出ています。それで、七十銭上げたとしても、一頭平均の搾乳量を大体八トンで計算しても、掛ける七十銭で考え...全文を見る
○紙智子君 不足払い制度が廃止になりまして、市場原理が導入されて、国が決められる補給金というのは結局農家の手取りの七分の一部分でしかないんですね。あとは乳業メーカーとの交渉次第ですから、値下げの圧力がある中でこれがもし下がった場合は、七十銭なんというのは飛んでしまうんですね。 ...全文を見る
○紙智子君 とにかくやっぱり事態は、コストを下げるということで物すごく努力をして、精一杯努力をして下げればまた下がるという状況がこれまで続いてきたわけで、そういうのに加えて、例えば今のBSEの問題で言っても、酪農家はぬれ子や廃用牛で何とかプラスを出してということで、乳が搾れない牛...全文を見る
○紙智子君 戻ってきているという話、よくされるんですけれども、本当に元に戻っているわけじゃないですよね。  そして、一か月肥育すればという話も、これ去年もお聞きしたんですけれども、結局七千円ということで言われているんですけれども、実際に酪農家にとってはそういう余裕がないんですよ...全文を見る
○紙智子君 中身はごらんになりましたか。
○紙智子君 目を通しているということであれば、余計やはりその深刻な状況というのをお感じになるはずだと思うんですね。  私は、その中であえて紹介したいと思うんですけれども、これ、一月末時点の岩手県の農家が出した請求書の中からなんですけれども、実例でちょっと紹介しますけれども、例え...全文を見る
○紙智子君 今質問したことに全然お答えになっていないですよ。これだけの損害が出ているのを農家が負担すべきだと思うんですかというふうに私は聞いたわけで、私は、やはり農家にとってこの四か月で数百万の損害というのは死活問題なんですよ。このままにしていたら本当につぶれてしまうと、一体どう...全文を見る
○紙智子君 私は、繰り返しこの問題についてはこれまでも述べてまいりました。それでやはり、今野党四党が出した法案がありますけれども、これを一日も早く成立をさせていただきたいと思います。ここではしっかり国の責任による補償という問題も、助成という問題も明記されていますし、やはり一時的な...全文を見る
○紙智子君 私、やはりこれもずっと議論になってきているんですけれども、制度の不備であるというのは明確だと思うんですね。  毎月一頭四万円で買い上げるということなんですけれども、農協が実施主体になっています。屠畜証明が必要で、屠畜場が受け入れなければこれは買い上げてもらえないと。...全文を見る
○紙智子君 農家は廃用牛を出したいけれども出せない状況がある、出た場合は地域全体に迷惑が掛かるというような思いもあって、出さなきゃいけないと思っているけれども、やっぱりそういう三すくみの状況といいますか、屠畜場もそういう状況があると。  こういう負の構図が続く限り、やはり国の廃...全文を見る
○紙智子君 とにかく国の責任でそこのところはやってもらわなければ、いつまでたっても機能しないという状況になりますので、そのことを再度最後に申し上げまして、質問を終わらせていただきます。
03月29日第154回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第7号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  昨日、参考人質疑で本当に貴重なお話も聞きまして、私は北海道なんですけれども、北海道とやっぱり本当に事情の違う状況の中で、沖縄の振興にとって本当に何が、どういう形で進めることが求められるのかということでは非常に考えさせられもしました...全文を見る
○紙智子君 いろいろコストを下げるためにということで考えられているというのは聞いているわけですけれども、例えば、クールコンテナの利用だとか、それから冷蔵施設の整備とか、船舶、JR複合輸送体系、このやり方でやりますと時間も掛かるし、あるいは県関係者の施設設備の負担も伴うと。航空輸送...全文を見る
○紙智子君 この振興法の中でも、やっぱり自立といいますか、経済の自立ということを本当に促しながらやっていかなきゃいけないと、そのために必要だということでこの法案そのものが作られているというふうに思いますので、その意味では、やはりその施策を本当に推進するためにもこの問題というのはや...全文を見る
○紙智子君 今のお話をお聞きしますと、法案に今回その形では具体的に入っていないんですけれども、これは何らかの形で対策というのは考えられるということになるんでしょうか。
○紙智子君 本当に島に対してのいろいろな取組ということで、例えば東京都の場合でも、離島航路への国の補助制度があって、そのほかにも都独自に、地理的な特殊性を持つ伊豆諸島などへの貨物の運賃補助ということで、物価の抑制、それから島内産業の振興ということで島の特産物なんかも対象にしていろ...全文を見る
○紙智子君 続きまして、社会資本整備の問題でお聞きします。  沖縄における交通渋滞の解消という問題で、私も何度か沖縄にはお邪魔させていただいているんですけれども、渋滞の問題は乗ったタクシーの運転手さんなんかも非常に大変だという話されていまして、この解消の問題ということでは道路の...全文を見る
○紙智子君 今お話のあったモノレールは二〇〇三年から開通するということになっていると思うんですけれども、本土のことを想定しますと、住民の生活圏が駅を軸に展開していくことになる、だから、駅に向けてバスや自転車などが行って、そこから移動するということになると思うんですけれども。  ...全文を見る
○紙智子君 この交通渋滞を解消するためにも、モノレールについては南北にももっと延ばしてほしいという要望が出ているということなんですけれども、そのほかにも、軌道交通システムあるいは鉄軌道の導入などの要求も出ていて、住民の中でも運動にもなっているというふうにお聞きしています。この要望...全文を見る
○紙智子君 次に、社会資本整備の問題で、福祉、医療の問題にかかわってですけれども、昨年の二月に内閣が実施している沖縄県民の意識に関する世論調査というのがやられていて、ここで次期の沖縄振興計画で特に何に力を入れてほしいかという問いに対して、廃棄物処理という問題が出ていますけれども、...全文を見る
○紙智子君 沖縄振興新法の制定を求めていくに当たりまして、昨年の一月、沖縄県が実施しました各団体からの意見交換会というのがやられています。  その記録を見てみますと、沖縄県の社会福祉協議会から、社会福祉施設の整備に関する高率補助制度を存続してもらいたいということで、特にその中で...全文を見る
○紙智子君 今日は厚生労働省の方にも来ていただいていると思うんですけれども、沖縄県の社会福祉協議会からの要望では、この振興計画に対する要望として、一つは保育所の多様化に対応して一時保育、地域子育て支援センターそれから乳幼児健康支援デイサービス、それから多機能化保育所、学童保育の整...全文を見る
○紙智子君 医療の問題ですけれども、先ほどと同様に、沖縄県が実施しました各団体からの意見交換会の記録の中で、沖縄県の看護協会からの要望で、看護教育の問題で、教育及び卒業後の研修は各勤務施設で行って、特定テーマについては県及び看護協会で実施しているけれども、県内の看護従事者一万一千...全文を見る
○紙智子君 終わります。  ありがとうございました。
04月04日第154回国会 参議院 予算委員会 第19号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  高橋参考人、山内参考人、このたびは本当に御苦労さまでした。  最初にお聞きします。  高橋参考人、EUのステータス評価を拒否をした問題で、なぜ政策判断の間違いだったということになったんでしょうか。できれば簡潔にお願いいたします...全文を見る
○紙智子君 大臣、このEUのステータス評価を断ったのは、あなたが大臣に就任した、就任中のことですね。
○紙智子君 EUの評価を断った責任者は、武部大臣、あなたです。──まだ質問終わっていません。それが調査検討委員会の報告でも政策判断の間違いというふうに指摘されているわけです。  あなたは問題の解決に全力を尽くすことで責任を果たすんだというふうに言っていますけれども、間違いを起こ...全文を見る
○紙智子君 大臣の責任については議論の余地がないと、明確だと思うんです。問われているのはやはり小泉内閣の責任の取り方と。  それで、官房長官が残念ながらいなくなりましたので副官房長官にお尋ねしますが、小泉内閣としては、この調査報告が指摘した問題点は過去の問題で、武部農水大臣には...全文を見る
○紙智子君 この報告書が政策判断の間違いとしたのは、言わば小泉内閣の下での対応です。総理大臣自身がやはり武部大臣をかばって、内閣としての誤りを明らかにすることを避け続けるということ自身、小泉首相そのものの責任を問われる問題です。小泉総理が農水大臣の辞任を受け入れないというのは、こ...全文を見る
○紙智子君 真摯に受け止めて反省すると言われますけれども、しかしながら、確かに言われるように、EUのステータス評価の問題でそのことがBSEの侵入を許したわけじゃないというふうに言われていますけれども、そうかもしれません。しかしながら、このステータスの評価をちゃんと受け止めて、その...全文を見る
○紙智子君 結局、最も真相究明に対しても大事なかぎを握る人物ですよ。そういう人に対して、やはり本当にこの真相を明らかにするということでは、そのことすらやっぱりできないと、追及する姿勢ではないというあなたが本当に今行政の組織の見直しを図ると言っているわけですけれども、それができるの...全文を見る
○紙智子君 補償はやるんですか。直ちにやるべきだと思いますけれども、いかがですか。
○紙智子君 結局、おやりになるということをはっきり言わないと、そのことが失政が今も続いているということですよ。  もう一つ言います。日本農業新聞のアンケートで、どうして牛肉を食べないんですかという質問に対して、第一位は農水省の対応が信じられない、これ四割ですよ。国民の信頼回復の...全文を見る
○紙智子君 信頼回復ということでは、政府の対応、政府の責任の取り方もよく見ているということでもあります。  私は、紹介したい手紙があるんですね。これは猿払のBSEの発生農家のお父さんの手紙です。今、この発生農家の若夫婦は営農を続けられなくなって、残念ながらふるさとを出ました。途...全文を見る
04月05日第154回国会 参議院 本会議 第15号
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○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま提案をされました武部農林水産大臣に対する問責決議案に対して、賛成の討論を行います。  賛成の第一の理由は、BSE問題での政策判断の間違いを犯した人が正に武部大臣その人であるからです。  武部大臣は、昨年の六月、BSE発生の危険を...全文を見る
04月16日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私は、法案に入る前に、大変切実な問題になっておりますので、ロシア水域での北洋漁業に関して幾つか質問させていただきます。  最初に、ロシア漁船による漁具被害についてです。北方四島の安全操業区域では九九年から二〇〇二年までの間で延べ...全文を見る
○紙智子君 この操業水域がロシアの実効支配というふうに、領海であるというふうに言われていますし、それから漁民や我が国の取締り船による監視がここでできないと。一般に加害船の特定というのは困難だというふうに言われているわけですけれども、ここは特別に困難だと。同時に、私は、仮に加害船が...全文を見る
○紙智子君 対象にするのはできないということですね。それであるならば、やっぱり私は新たな処理のためのスキームを検討すべきだというふうに思うんです。まず、こういう被害が起きないようにするというその防止の対策というのが先決なわけですけれども、しかし実際に起こっている被害についてはちゃ...全文を見る
○紙智子君 現地に行きますと、やっぱり後を絶たないわけですね。今年に入ってからも三件あったわけですし、やはり一貫して漁具被害に遭っているわけだけれども、それに対しては何ら賠償されないと。相当昔にかなりの件数で被害が起きたときに、このときにいろいろ検討されたということはあったようで...全文を見る
○紙智子君 襟裳岬の方は問題特に、いや、今、一件上がっていますよね。それを今投げ掛けているけれども、それだってまだ返事が来ていないということで、現地の漁民は怒っていますよ、早くしてくれという話をしているわけですけれどもね。今、私言いましたのは、羅臼の近辺ですよね。  こういうこ...全文を見る
○紙智子君 今年二月に北方領土返還問題で根室の市議会の代表の皆さんが上京されました。そのときに、根室の漁業は九割をロシア水域に依存しているんだ、しかし年々操業海域が狭くなって漁獲割当ても減るばかりだ、来年はどうなるか分からないと、正に沈没の一歩前だという話をされているんですね。こ...全文を見る
○紙智子君 非常に現場は危機感で一杯なんですね。それで、やはりこのまま行ったら資源が枯渇しちゃうと、先がなくなってしまうということです。だから、今までのやっぱり延長線でといいますか枠内で協力金を払って、そしてある程度捕らせてもらってと、こういうことの積み重ねだけではもういかなくな...全文を見る
○紙智子君 今のお答えですと、内容的には変わらないということですね。
○紙智子君 系統の信用機関というのは協同組合の金融ですね。人的な結び付きを信用の土台にしているというふうに思うんですね。今年は不漁だけれども、しかし来年以降は資源の回復があるかもしれないという場合もありますし、資源管理の政策、あるいは政府の支援でもって適切な営漁指導が行われれば経...全文を見る
○紙智子君 漁協系統独自のものを作る用意はありませんか。
○紙智子君 今、中小企業も、結局、金融マニュアルの一般でやるということでは実態に合わないということで独自のものを作ろうということで努力をされているわけですね。マニュアルを末端まで徹底させようということになれば、本当に大変なことだというふうに思うんです。  一〇%という自己資本比...全文を見る
○紙智子君 自己資本比率。
○紙智子君 今ざっとお聞きしただけでも、やはりこれらを全部クリアして、それで単独で信用事業できるというのはやっぱり一部分でしかないと思うんですね。ですから、非常に大変な改革をやろうということだと思うんですよ。そして、漁業者の皆さんにも大変な努力を要請しようということになると思うん...全文を見る
○紙智子君 私は、無理くり合併とか事業譲渡というやり方がどうなのかということを申し上げているんです。系統関係で自主的にいろいろ努力されていると思うんですけれども、問題は、法律でやはり過大なことを強制するということ自体が問題なんじゃないかということを申し上げているんですね。  そ...全文を見る
○紙智子君 合併や譲渡できるところはいいと思うんですよね。でも、相手がいないところは立ち往生しかねないと思うんですよ。基準を独自にクリアできないし、しかし地域の合併もなかなか困難だと。県の信漁連も経費が掛かるから荷物になってしまうということで譲渡を引き受けないと。  そういう場...全文を見る
○紙智子君 結局、支援がどこでも受けられるということなんでしょうか、そうなった場合。
○紙智子君 今までに信用譲渡を行ったところでも、既に三十六か所が廃業というか、やっていますよね、廃止されているわけですよね。ですから、そういうことを見ますとやっぱり懸念せざるを得ないということなんですね、心配せざるを得ないわけです。  それで、やはりセーフティーネットといえば聞...全文を見る
○紙智子君 信用事業の健全化ということを言うのであれば、私は政府の漁業政策の検証が必要だというふうに思うんですね。漁業者はやはり水揚げを貯金にすると。そして、そこから生活費や営漁のためのお金を引いて、言わば財布代わりに使うという状況なわけですけれども、そういう中で、魚価安がずっと...全文を見る
○紙智子君 本当にわずかなものですよね。だから一%にならないですよね、全体の割合の中で。だから、本当にわずかなもので、私は、漁業は歴史的に見ても、価格対策や経営の直接助成という政策は排除されてきたというふうに思うんですね。  「全漁連の運動と事業のあゆみ」という、こんな厚い創立...全文を見る
○紙智子君 質問を終わります。
04月18日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子です。前回に続きまして、法案について質問させていただきます。  漁業災害補償法の問題で最初に質問いたします。  漁業共済事業の改正についてですが、特殊法人等整理合理化計画の中で、経費の節減、共済掛金の引き上げ等、収支の抜本的改善を講じるとあります...全文を見る
○紙智子君 やはり実態は、共済は大事だと思っていてもやっぱり掛けられないという実態があるわけですから、私が申し上げたことは、だからこそ機械的に合理化計画というのをやらない、機械的な対応をしないということでやっていただく必要があるんじゃないかということを申し上げたんですね。  そ...全文を見る
○紙智子君 私は、共済制度そのものも制度上問題があるんじゃないかというふうに聞いたんですけれども、そこはお認めになりますか。
○紙智子君 それであれば、やはり何か新しい被害補てんの対策が必要じゃないかというふうに思うんです。一定の例えば被害部分については毎年共済する仕組みを検討するとか、私たち日本共産党の立場は、自然災害についてはやはり公的な補償は必要だという立場でこれまでも取り組んできたわけですけれど...全文を見る
○紙智子君 防止策ももちろん大事だと思うんです、被害が起きないようにすると。しかし、実際起こっていることの救済策ですね。それで、いろいろ研究がされているという話も私たち聞きました。定置網の、先ほども話にありましたけれども、強化網の助成ということもされていますし、ただ、問題は刺し網...全文を見る
○紙智子君 助成して、できたら助成するというふうに言っていただきたいと思っているんですけれども。
○紙智子君 そういう、地元から是非ということがあれば前向きにということだというふうに答えられ……
○紙智子君 それでは、救済策に戻りますけれども、あの地域というのは、大臣御承知のとおり、本当に漁民がいてこそ地域が初めて成り立っているというような地域でもあります。それで、先ほども、金額、どれだけの被害かということがありました。年に六、七億円と、それから間接被害も含めれば十億円を...全文を見る
○紙智子君 本当に切実な状況になっているということを踏まえて積極的な対応をしていただきたいということを述べまして、次に移らせていただきます。  それで、改正案の中で、漁獲共済や特定養殖で、加入契約に当たって、二分の一以上の加入要件及び最低契約割合以上を撤廃するというふうにしてい...全文を見る
○紙智子君 おかしいと思うんですけれども、その契約条件を加入しやすくするために撤廃しているんですね。撤廃しておきながら、補助要件は依然として変えていないと。そういうことになりますと、本当に加入者を増やすことになるのかな、できるのかなというふうに思うんですね。  一人でも入れるな...全文を見る
○紙智子君 結局、そういう国庫補助のところについてはどんなことがあっても増やさないというのが先にあるというのが、どうしてもこういう立場があるということが出ていると思うんですね。  それで、これはやっぱり国の災害補償に対する姿勢の一貫した表れだというふうに思うんです。改めて、私は...全文を見る
○紙智子君 本来は、やはり自然災害に対しては国の補助拡大というのがあるべきだというふうに思います。そうでなければ、負担のできる人だけ保険方式で救済されると。だけど、本当に深刻で大変な場合にできないという状況になりますし、もしこれが今すぐ実現できないとしても、せめて国庫補助の充実は...全文を見る
○紙智子君 やっぱり資源を回復させていこうと、確保しようということにはお金が掛かると思うんですね。例えば、香川県のサワラ流し網なんかも、結局子供がどんどん網に掛かっちゃって、それで一時大変な深刻な状況になったということで、それで網目を拡大しようということで、網目拡大するだけで一億...全文を見る
○紙智子君 私も提案をしたいわけですけれども、水揚げが回復し、やっぱり払えるような状況でない場合、この返済の猶予ができると、そういった弾力的な償還条件ということでお考えいただきたいというふうに思います。  大臣、この点も答えていただければ。
○紙智子君 そういう措置を徹底していただいて、これはそういうことで。  次に行きます。  今年、指定漁業の一斉更新の年です。それで、更新に当たって漁船の小型化を容易にする仕組みが取られていると思うんですね。北海道では、底引き船は百二十四トン型が主力です。これは実は、七〇年代の...全文を見る
○紙智子君 是非それを徹底していただいて、トン数や馬力の削減が進むように政府としても努力をしていただきたいと思います。  それから、全国各地で沿岸と沖合漁業者の操業区域等をめぐっての対立があります。できれば、これ八月の更新に間に合わせて解決さしていくということが水産庁にとっても...全文を見る
○紙智子君 やはりこの話合いの際にも、水産庁として本当に積極的な姿勢といいますか、立場はこうなんだということを、資源確保の立場からもそこのところをはっきりして臨まなければいつまでも平行線になってしまうと思うんですね。そこは改めて対応していただきたいということを最後に述べまして、私...全文を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  私は、日本共産党を代表しまして、四案のうち水産業協同組合法等の一部を改正する法律案に対して反対討論を行います。  反対の第一の理由は、農林中金等が定めた自主ルールが本法によって法的権限を持ち、信漁連・漁協に大きな負担を押し付けることにな...全文を見る
05月21日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  私も、金融二法の質問に先立って、まず初めにBSEの問題について質問させていただきます。  五月の十四日に四頭目のBSEが確認されました北海道の音別町に私参りまして、町長さんや農協の組合長さんの話を伺いました。このところ、ようやっと市場の...全文を見る
○紙智子君 近所の酪農家の方々にもお話を聞いたんですけれども、あそこは本当に頑張ってきたところだというお話と、それから、この辺の農家は、酪農家はみんなやっぱり家畜と一緒に生活をしているので、人ごとじゃないというふうにおっしゃっております。  それで、やはり、とにかく原因の究明と...全文を見る
○紙智子君 国として、やっぱり屠場に出すために四万円ということで、肉用は五万ということなんですけれども、それで促進を図ろうということだったわけですけれども、しかし、やっぱりなかなかそこのところが重いわけですよ、現実は。  そして、実際に今度のようにまた発生すると、そのことによっ...全文を見る
○紙智子君 今、できるだけ早くというお話がありまして、先ほども、郡司先生ですか、やり取りの中でも、整えながらできるところからやるという話をされていたと思うんですけれども、非常にやはり急がれるというふうに思うんですね。やはり国民の信頼を一日も早く回復するということからも、これは本当...全文を見る
○紙智子君 私は、それに加えて、畜産だけじゃなくて野菜も含めて、ジャガイモやタマネギの価格も暴落していて、輸入の影響もあるんですけれども、確実にBSEの発生、三頭発生したそのときに価格が下がってなかなか元に戻らないということなんかもありまして、それ以外、畜産以外のものも、やはりそ...全文を見る
○紙智子君 地域の裁量という範囲の中にこれも入れていただきたいということを、改めて検討いただきたいということを再度お願いします。  それから、音別町では、年間にすると百四十頭から百五十頭の初妊牛を販売しているんですけれども、酪農地域ですけれども、乳価が下がる中で酪農家の重要な収...全文を見る
○紙智子君 初妊牛は下がっているということを聞きましたものですから、私、このようにお話ししたわけですけれども、いずれにしても、この間やはり受けている被害というのは大きいわけで、そういう意味では、やはり受けていないということではなしに、そういった影響が出た場合にちゃんとした国として...全文を見る
○紙智子君 この経営体育成強化資金は、借入れできる農業者の資格も厳しくて、融資の審査も、経営改善計画をまず作成して、そして融資機関や経営診断機関の二重の審査を受けなければならないわけですね。要件をそのまま適用すると、今まで借りられたのに必要な資金を借りられない人も出てくるというこ...全文を見る
○紙智子君 それからもう一つ、一番困るというのが新規就農者なんですけれども、無利子の就農支援資金は農地取得には使えないわけですね。それで、農地取得資金は新規の就農者でも農地取得のために低利で借りられる唯一の公的な融資だったわけです。今回、経営体育成資金に一本化したら、新規就農者に...全文を見る
○紙智子君 先ほどちょっとお答えいただいたのかと思うんですけれども、農地取得資金で、認定就農者については、経営開始時の経済的な負担軽減のために据置期間を三年から五年に延長するという特例措置が取られていた。これは今度のあれで引き継ぐというふうにさっきおっしゃったんでしょうか。
○紙智子君 分かりました。  では、もう一つ心配な問題ですけれども、法改正後の資金の窓口が一本化されるということですけれども、今、窓口になる農協の実態というのはやはり非常に厳しい状態で、貸し渋りせざるを得ないような状況もある。  実は、私、五月の連休のときに北海道の農協を訪問...全文を見る
○紙智子君 今お話しされた点は先ほども議論になったことではありますけれども、やはり負債額が本当に大きくなってきている、そういう中で本当に実態は深刻な実態にあるというふうに思うんです。  先日、私は水産四法の問題のときにもこの問題についてやはり検討を求めたわけですけれども、農水省...全文を見る
○紙智子君 この法案では、投資育成株式会社の株式の過半を農協や地方自治体が持てばあとは制限がなく一般企業にも門戸が開放となると、外資であってもこれは可能だということで、最大株主がその法人とは何の関係もない企業ということもあり得るわけですね。  結局、農地法に縛られないで農業生産...全文を見る
○紙智子君 今、そういうのはないというお話をされたんですけれども、これまでの経過の中で、農地法の議論がされたときに、企業による農業生産法人への出資は、その法人と継続的な取引関係にある法人に限って、一法人の出資は議決権の十分の一と、全体で四分の一に制限をしていますよね。これは、法人...全文を見る
○紙智子君 これまでの議論の過程でも、例えば平成十二年のときの農地法改正の審議のときにも、歯止めがあるから大丈夫だということの繰り返しをされてきたわけで、今回のものというのはそれをやっぱり更に、何というんでしょうか、規制していた歯止めを外していくことになるんじゃないかというふうに...全文を見る
○紙智子君 時間がなくなりましたので、あと簡潔に言いますけれども、実際に企業が農業に参入しているという例が幾つかありますよね。そういう中でも、やっぱり必ずしもうまくいっていなくて、実際に北海道の千歳にできた、おさつフロンティアファームというところがあって、非常に、元々は電気機器の...全文を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農業経営の改善に必要な資金の融通の円滑化のための農業近代化資金助成法等の一部を改正する法律案並びに農業法人に対する投資の円滑化に関する特別措置法案に反対の討論を行います。  本法案は、制度金融からの資金融通を大規模法人を中心とした一部の意...全文を見る
05月30日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第11号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。野菜生産出荷安定法の一部改正について質問させていただきます。  二月、三月と野菜が十二年ぶりという記録的な安値を付けまして、タマネギは四月には北海道で七千五百トン、個数にしますとL玉で三千七百五十万個ということなんですけれども、それか...全文を見る
○紙智子君 すごい量の廃棄がされているわけですけれども、畑でタマネギをつぶすその様子がマスコミでも報道されて、だれが見てももったいないなというふうに思うわけですけれども、やっぱり一番つらいのは、丹精込めて作った作物をつぶさなければならない生産者だと思うんです。  それで、私は、...全文を見る
○紙智子君 でき過ぎたから生産者の人に反省してもらわなきゃならないというのはおかしな話だと思うんですね。そして、言われましたけれども、確かに最近は輸入は減っていると思います。しかし、五年間のサイドで見てください。五年間の期間で見れば輸入は一・五倍ですよ。それから、中国から入ってき...全文を見る
○紙智子君 中国との関係で、輸入を減らすように話をされているんですか。
○紙智子君 昨年のタマネギの輸入量は全体で二十六万八百九十六トンです。これは生産量にしますと、全国で二番目、三番目というのが兵庫県と佐賀県なんですけれども、この二つの県を合わせた生産量に匹敵するんですね。この十年間で七・五倍になっているわけです。佐賀県と兵庫県に匹敵する大産地が言...全文を見る
○紙智子君 農水省の農林水産政策研究所がお出しになっている野菜需給安定に関する経済分析、この中間報告の概要が発表されています。それで、この概要によりますと、「諸外国におけるセーフガード政策に関する調査・分析」、この中で、諸外国の発動事例には、調査対象期間中に大幅な減少がある場合や...全文を見る
○紙智子君 時間がなくなりますので。
○紙智子君 その機械化をして省力化をするとか、今回その三つのタイプですか、構造改革ということで進めている方向があるからこうやって生産者の方々は努力してコストを下げようということでやっているわけですから、だから根本のところは、やっぱり輸入やるに任せて入ってきて価格が下がる、これに対...全文を見る
○紙智子君 国内でもやはり最大のタマネギの産地が危機に瀕しているということなんですけれども、産地廃棄の交付金が廃棄の経費にもならないという実態があります。交付金がキロ当たり三十円ということですね。それで、結局、三十円なんですけれども丸々来ないと。つまり、そのうちの十五円は、半分は...全文を見る
○紙智子君 これくらいのことはしていただきたいものだなというふうに思っていたわけですけれども、引き続き何らかの措置ということで検討していただきたいというふうに思います。  それから次に、野菜価格安定制度の問題ですけれども、価格安定制度が大規模産地にとって最低限の命綱になっている...全文を見る
○紙智子君 私が問題にしたかったのは、結局、その保証基準の決め方ですよね。それで、輸入によって下落するようになった価格を基準にして保証基準価格を決めるやり方が時代に合っていないんじゃないかということを言いたかったわけです。  この制度は一九六六年に創設をされて、その当時というの...全文を見る
○紙智子君 なぜそういうふうになっているのか、六割と今おっしゃいましたけれども、大臣の受け止めはどうでしょうか。
○紙智子君 価格が暴落をした場合に、平均価格の七割を最低基準価格に設定すると、幾ら価格が下がってもそこまでは保証されないわけで、結局泣くのは生産者だと思うんですね。  農水省は、今回、最低基準額の特例の下限を下げる措置を取るというわけですけれども、国庫負担率の引上げなど都道府県...全文を見る
○紙智子君 衆議院の審議でも、今回の価格安定制度の改正が、構造改革を目指す者への経営へのセーフティーネットの構築という性格を持つというふうに生産局長、この趣旨の答弁をされています。契約栽培を対象に加えたのもその一環だと思います。  であるならば、大臣にお聞きしますけれども、構造...全文を見る
○紙智子君 大臣が重要だというふうにおっしゃっている地産地消、これ私も非常に大事だというふうに思っていますけれども、この地産地消というのは大規模産地だけ育成すればいいということではないと思うんですね。地産地消は、生産者と消費者の距離が近いから農産物の移動も短くて済むし、輸送コスト...全文を見る
06月04日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  昨年の九月にBSEの一頭目が発見されて以降、この委員会でも何回も質問で取り上げてまいりました。野党四党で緊急措置法案を作りまして、その実現に向けて、この間、集会やシンポジウムやまた署名運動なども生産者や業者の団体などとも連携をしな...全文を見る
○紙智子君 やはりヨーロッパなどでも断続的、持続的にといいますか、継続して、専門家も省内だけじゃなくて外部からも入れたそういう体制を作ってずっとやってきているわけで、やっぱり四頭目が出て、更に一層、いろんな今までに共通する問題なんかも出てきている中で、やっぱり一層これを早く解明を...全文を見る
○紙智子君 第二次中間報告では、汚染の可能性のあるイタリア肉骨粉の行方、それから代用乳の動物性油脂の安全性など焦点も絞られています。これらの調査を含めて、いつごろまでに第三次の中間報告を出すつもりでしょうか。
○紙智子君 いつになるか分からないということではなしに、やっぱりめどを持ってやっていただきたいというふうに思うんですよ。それは、ともすれば、諸外国で発生しているけれども、しかしなかなかこの解明は難しいというような雰囲気になってしまったら駄目だと思うんですね。やっぱりこれは必ず解明...全文を見る
○紙智子君 イタリアからの肉骨粉の輸入についても、加圧そして加熱条件をクリアしていなかったと。にもかかわらず、確認もせずにやり過ごしてきたということでは、日本側の防疫や検疫に対する姿勢の甘さが明らかになったと思うんです。そのことに対する反省はありますでしょうか。
○紙智子君 今いろいろなことを言われたんですけれども、反省はあるんでしょうか。その点はどうでしょう。はっきりおっしゃらなかったので。
○紙智子君 飼料の安全性をめぐって感染ルートの解明を困難にしているのは、飼料や飼料添加物が流通ルートに乗りますとこの産地を特定することが困難な仕組みが一つの要因になっていると思います。輸入飼料に依存して、BSEだけでなく口蹄疫なんかもそうですが、飼料を介した病気の感染が問題になっ...全文を見る
○紙智子君 今のお答えは、原料の原産地表示を義務付けるように検討するという点ではそのとおりということですか。
○紙智子君 今回のことを通じて、やはり輸入している業者も、それから飼料業者も、自分が輸入している製品がどんな成分でどこから来ているのかということに関心を払わずに商売を続けるということ自体もやっぱり正されなきゃいけないという問題になっていると思います。そこはやはり厳しくしなければ、...全文を見る
○紙智子君 例えば、この間、これも去年から繰り返し質問もしてきたことですけれども、業者の方々に対しての支援というのは融資しかありませんね。それで、無担保無保証という話がありましたけれども、やっぱりこの事態が起こったのは、自分たちが何か投資をして失敗したということではなしにやっぱり...全文を見る
○紙智子君 特別の事態に対してということですから、そういう意味で私は最低限でもそこはやっていただきたいということを繰り返し強調しておきたいと思います。  次に、廃用牛の対策ですけれども、この間発見された四頭とも九六年の春生まれであることから、大臣はその牛について優先的にサーベイ...全文を見る
○紙智子君 出荷検査促進のためにも、そして経営を守る必要な措置としても、やっぱり根本のところではこの廃用牛をBSEの発生前の価格で買い上げるべきではないかと思うんです。これ引き続き生産者の強い要求です。  廃用牛の流通は緊急推進事業に基づいて順調に進んでいるというお話されるんで...全文を見る
○紙智子君 ちょっとここはもう平行線のままなんで、次に移りたいと思います。  原因究明と食の安全にとっては、検査がきちんと行われるように検査体制が重要だと思います。  それで、厚生省にお聞きいたしますが、全国のBSEの検査体制は強化されているんでしょうか。と畜検査員の人数強化...全文を見る
○紙智子君 今の体制で十分なんでしょうか。労働の実態、先ほども出されていましたけれども、実態や人数が本当に適正なのかきちんと掌握をし、そしてこの間、四頭目が発生した音別で獣医さんが亡くなるという事態もあったわけで、本当にその背景に診断することの難しさや検査体制の不足と過重な負担が...全文を見る
○紙智子君 本当はあと二つあるんですけれども、ちょっと絞って、最後一つ農水省にお聞きしますが、サーベイランスで、さらに法律で明記されている二年齢以上の死亡牛を全頭検査するに当たって、今の家畜保健衛生所等の体制がどうなのかと、どう強化するつもりなのか。二〇〇三年一月から二十四か月齢...全文を見る
○紙智子君 それじゃ、あとの質問は次に回させていただいて、これで終わります。
06月06日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第13号
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○紙智子君 それでは、JAS法の質問に先立ちまして、生ジャガイモの輸入解禁問題についてお聞きしたいと思います。  生のジャガイモは六一年に輸入自由化をされていますが、病害虫の侵入防止のために植物防疫法によって事実上輸入禁止状態にあります。しかし、二〇〇二年のアメリカ貿易障壁報告...全文を見る
○紙智子君 アメリカは我が国の検疫制度を貿易障壁だということでねらい撃ちにしていると。  昨年の十一月に米国政府が生バレイショを国内メーカーに直接搬入することで検疫措置を免除するように求めてきたということですけれども、これは事実でしょうか。事実経過はどうでしょうか。
○紙智子君 要請されたというのは実際事実だったということなわけですけれども、このようなことが我が国にとってはやはり植物検疫制度を無視することだと、そして空洞化していくものだということでは今後も絶対に許されないというように思いますが、大臣の認識はいかがでしょうか。
○紙智子君 万が一に我が国に未発生の病害虫の侵入を許すということになりますと、天敵がいないということも手伝って爆発的に増殖するというふうに言われています。そして生態系にダメージを与える可能性もあると。それが大きいからこそ、植物検疫でこの輸入禁止措置を取ってきたわけです。  ジャ...全文を見る
○紙智子君 今、主産国北海道でバレイショというのは本当に重要な位置占めているんですけれども、輪作にとっても重要な作物だと。  それで、がん腫病も、この病原菌というのは長いもので三十年にわたって生き続けるわけですね。土壌の中で生存すると。シストセンチュウのシストも、土の中で何か硬...全文を見る
○紙智子君 以前、七〇年代に真狩村で発見されて確かにあるんですけれども、今私が言った未発生というのは、五種類ぐらいあるんですよね、もっとありましたっけ、そのうちの一種類は既にあるんだけれども、ほかのまだ未発生のものがそのほかにも種類があるという意味で、まだ未発生のが入ってきちゃい...全文を見る
○紙智子君 前回のこの法改正で表示制度は拡大したわけですけれども、それに見合ったモニタリング体制の充実が必要だと思うんです。前回の法改正後、買上げ件数は確かに増えているというふうに思うんですけれども、今後生鮮食品の表示が正しいかどうか、そういう意味では科学的な分析も必要になってく...全文を見る
○紙智子君 先ほども出てまいりましたけれども、食品ウオッチャーということで、各県にも要請してという話がありましたけれども、このウオッチャーは量販店や小売店、ここで実際に日常買物をする中で、そういうおそれがある表示を、違反のおそれのある表示を見付けた場合に食品表示一一〇番などに通報...全文を見る
○紙智子君 やっぱり実効性のあるものにするためのかぎを握る部分だと思うので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、有機JASの問題についてお聞きします。  有機JASの認証制度が昨年の四月からスタートをいたしましたが、現在、認証件数はどうなっているでしょうか。
○紙智子君 この有機農法でもってやる場合に、非常に手間暇が掛かるというふうにいろんなところで御苦労をお聞きするわけですけれども、認証にかかわる費用、これはどれくらいの負担をしているのか、農水省、把握されているでしょうか。
○紙智子君 認定機関に支払う認定料、それから認証機関から出向く検査員の交通費や農産物に張るシールや包装代や、認証料だけで今お話があったように十万とか高いところでは二十万とかという話も、聞くところでは三十万以上という話も聞きますけれども、更に二年目以降は監査料も必要になりますね。 ...全文を見る
○紙智子君 有機農産物に対する消費者のアンケートがありますけれども、ここでは、価格にこだわらずに購入したいというふうに回答している人が一〇・三%、それから、一割アップまでだったら購入するというのが大体六割ですね、五九・〇%と、二割アップまでだったら購入するというのが一五・一%とい...全文を見る
○紙智子君 もう時間になると思うんですけれども、直接やはり生産者にこうした助成ということで付けてやらないと、やっぱりいろんな困難を乗り越えてやっていくということでは、踏み込んでというふうにできないというふうに思うんです。  それで、やっぱりアメリカは日本に対してはいろいろと厳し...全文を見る
07月12日第154回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第8号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私は、北方領土解決促進のためのいわゆる北特法の問題について質問いたします。  この北特法で、世論啓発、それから元居住者への援護、そして隣接地域の安定振興に対しての特別措置を講じていますけれども、この振興基金と市町村事業の補助率か...全文を見る
○紙智子君 今、基金の運用益の問題についてお話があって、様々なやり方を工夫して考えるということでもあるんですけれども、この補てんということでは、例えばJR、国から譲り受けてその後、運営、運用しているわけですけれども、JR北海道、四国、九州、ここに対する支援策で、経営安定基金の運用...全文を見る
○紙智子君 それから、補助率のかさ上げの特別助成の問題ですけれども、これが発足以来十七年間、根室市と別海町にはただの一度も適用されていない、羅臼町はわずか一回だけということなんですけれども、これ、間違いありませんか。
○紙智子君 一回も適用されていない、指摘のとおりということなんですけれども、そうなりますと、やはり法の趣旨に基づいての特別措置というふうに言えないんじゃないか、法の目的が実行されているというふうには言えないんじゃないかというふうに思うんですが、その点もやっぱり改善するべきではない...全文を見る
○紙智子君 議員立法でということで、もちろん国会としてやらなきゃいけないと思うんですけれども、議員立法だから行政は関係ないというわけではもちろんないわけで、その意味ではきちっとやっぱり検討していく必要があるというふうに思うんです。  それで、一回も適用にならなかったということに...全文を見る
○紙智子君 今、新産・工特財特法というんですか、これに基づいてというような話があったんですけれども、それ自体も、果たしてこういう領土問題が解決しないために財政が落ち込んでいるという、そういうところに適用するということ自身もどうなのかなということも含めてやっぱり問題は議論しなければ...全文を見る
○紙智子君 協議をしていくということですね。  それでは、漁業にかかわっての質問をいたします。  昨年の日ロ漁業交渉で、ロシア側がオホーツク海の外国船の操業を禁止し、その他の海域も自国の企業優先のオークション、競売による販売方式を強めている、日本を始め外国船の操業縮小の方向を...全文を見る
○紙智子君 現地では本当に、だからもう何とも言い難いという怒りを持っているわけですよね。  それで、要求のエスカレートということでいいますと、北方四島の周辺の安全操業協定ということでも同じです。毎年、操業条件を決める交渉で、二〇〇〇年の十一月の交渉から、漁業者が払う協力金ですね...全文を見る
○紙智子君 今の回答では全然よく分からないんですよね。  支援委員会の規定の中でも、第三条にそういう規定というのはないわけですよね。やっぱり、人道支援かあるいは緊急のいろんな問題が起こったときに、緊急的な立場でやるとか人道支援とか、そういうことが主になっているわけで、今答えられ...全文を見る
○紙智子君 とにかく、余りにもちょっと不自然だということでは、是非、外務大臣、これ、調査していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○紙智子君 全然納得できるものではないですけれども、いずれにしても、この肝心の四島周辺の漁業絡みの問題で言いますと、この漁獲量は、割当てというのは本当に少なくて、実際に捕れないし、おまけに設置した網がロシアのトロール船でずたずたにされると。それに対する補償もないという事態ですし、...全文を見る
○紙智子君 今後の漁業交渉の問題ですけれども、元々、日ソ地先沖合漁業協定は、それぞれの国の主張、二百海里、この水域を認めた上で成り立っているものだと思います。  協定の前文に、「千九百七十七年五月二日付けの日本国の漁業水域に関する暫定措置法に基づく漁業に関する日本国の管轄権並び...全文を見る
○紙智子君 今紹介いただいたように、やはりそういう協議をして、それを踏まえて共同漁業の水域を設定して漁獲を認め合うという形になっていると思うんですけれども、そういう例から見ても、私は、日本の主権が存在している、そういう立場を明確にした漁業交渉の在り方を検討すべきだと思うんです。 ...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたけれども、やはり今のままではじり貧になっていくということの中で、改めてその解決の方向、抜本的な対策ということと、今日明日どうかなるということではないわけで、その意味では、その抜本的打開策と併せて当面する振興策ということでも是非力を出していただきたいとい...全文を見る
10月03日第154回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  早速ですけれども、大臣が就任をされまして、一日の日本農業新聞でのインタビューを読ませていただきました。それで、武部大臣が打ち出した行政の継続というふうに言われているわけですけれども、同時に大臣自身の...全文を見る
○紙智子君 様々な意見があるということを言われたわけですけれども、やはり生産者のサイド、そして消費者の安全な食という観点からいっても、これは相反するものではないというふうにもおっしゃっておりまして、私もその辺は同じように思うんですけれども、そういう中でもやはり本当に共通して出され...全文を見る
○紙智子君 次に、また大臣のインタビューの中身なんですけれども、株式会社の農地取得や農業参入についてです。  生産現場の懸念や反対の声もあります。そういう声が出ているわけですけれども、特区の導入という形で、農水省の検討を待たずに実際にはどんどんと進められているということがありま...全文を見る
○紙智子君 多くの人たちが心配な声で出ているのは、現行の下でも、例えば株式譲渡の制限がある農業生産法人という形でなら農業に参入できるというのがあるわけです。しかし、わざわざ特区でやる目的に、その株式会社が農地を取得するというのが、耕作目的ということで最初入ったとしても、本当はそこ...全文を見る
○紙智子君 もう一つ、大臣は協同組合の精神を根本に置いた改革というふうにその重要性をおっしゃっています。  この点でいいますと、今問題になっている農協の独占禁止法の適用除外と、この問題は非常に大きな問題だというふうに思います。共同で零細の農家が例えば原材料を仕入れるとか、あるい...全文を見る
○紙智子君 基本的な考え方をインタビューに即してお聞きさせていただきまして、この続きはまた本格的にこの後でやらさせていただきたいと思います。  それで、次に、この間問題になりました偽装牛肉の問題について質問いたします。  それで、特に検品の問題についてなんですけれども、雪印食...全文を見る
○紙智子君 農水省からいただいた資料によりますと、検品したものについても抽出検品済みで一月末までに焼却したものが千四百六十六トンあると、このうち大阪関係で計九百六十トンということでずば抜けて多いわけです。七月十日の日に、予算委員会で我が党の富樫議員が明らかにしたわけですけれども、...全文を見る
○紙智子君 そのうち検査対象となったのは何ロットで何箱でしょうか。
○紙智子君 ロットは。
○紙智子君 今お聞きしても本当に一部だと思うんですね。ロット数では十のうち四と。箱数で見ますと、十一万箱以上ある中でそのうちの一万二千八百八十三箱ということですから、一割でしかないと。しかも、実際に検品したのはわずか八十三箱ということですね。ですから、十一万箱以上の箱に対して箱数...全文を見る
○紙智子君 一割の検査でもって千七百十八トンあったうち約六割の九百六十トンが焼却をされました。この中には検品されていないロットも入っていますね、どうですか。
○紙智子君 一割の検品しかやっていないけれども六割焼いていると。その中には未検品のものも入っていたということが明らかになったと思うんですけれども、私は、やっぱりいかにこの当時非常にずさんなものであったかということを示しているというふうに思うんですね。  次に、全ロット検品にした...全文を見る
○紙智子君 その時点では最善の検品というふうにおっしゃりたいんだと思うんですけれども、しかし、全箱検査に移行するのであれば、そのときにもどんどん、焼却は止まっていないわけですよね、流れているわけです、燃やされ続けているわけです。だから、やっぱりいったん止めて全箱検査するというのが...全文を見る
○紙智子君 ロット検査についてはいったん区切りを打ったというんですけれども、焼却はずっとその間も止まらないで進んでいたわけですから、燃えちゃったものはもう分からないということにしないで、やっぱり書類で残っているのを調べるべきじゃないかというふうに思うんですよ。  そのことを今、...全文を見る
○紙智子君 物がないって、確かに肉はないんですけれども、書類は、社内のいろいろな取引の伝票とかはあると思うんですね。だから、そのことも含めて検討してほしいというふうに思います。そこのところがはっきりされないというのは、やっぱり業界に対して甘さが残るということになると思うんですよ。...全文を見る
○紙智子君 まだちょっとあるんですけれども、時間になりましたので、またの機会にしたいと思います。  ありがとうございました。
11月07日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず初めに、大臣の前秘書官の口利き疑惑についてお聞きします。    〔委員長退席、理事常田享詳君着席〕  問題は、お金を受け取ったかどうかということなんですが、この秘書官とコンサルタント会社の社長のA氏、この間で食い違いがある...全文を見る
○紙智子君 もう同じ答えの繰り返しなんですね。今お答えになったと思っているかもしれませんけれども、今の答えを聞いて納得する人はだれもいないと思うんです。  私は、なぜA氏に直接聞かないのかというふうに聞いたわけです。結局、そうしないというのは、事実を明らかにしようということでの...全文を見る
○紙智子君 それであれば、納得いくようにやるべきだと思いますよ。  それから、もう一つ、先般の衆議院の予算委員会で我が党の佐々木憲昭議員が明らかにいたしましたが、八戸の市民病院の建設に当たって元請や下請業者など十八社から大臣は献金を受けていると。九五年のときには合わせて百六十二...全文を見る
○紙智子君 選挙があったからということを言われるんですけれども、だからといって自動的に増えるということは、そういうことでもないと思うんですね。  それで、この一件一件の業者数で、業者で見ますと、それまでずっとゼロだったのがいきなり九六年にどんと出て、その後またないという形もある...全文を見る
○紙智子君 直接お聞きになったんですか。業者や、それから受け取った方から直接聞いたんですか。
○紙智子君 結局、あなたのやり方というのは、相手に対しては聞かない、そして身内から聞いているわけですけれども、そして調査をしないと。それでいて、そんなことはないということで、証拠も示さないで結局言っているだけだと思うんですよ。そういうやり方というのは私は通用しないと思います。ここ...全文を見る
○紙智子君 次の質問に移ります。タマネギの廃棄の問題です。  今年の四月にタマネギの十三年度産の大量廃棄が行われました。今年の収穫が終わろうというときになってまたしても廃棄処分ということで、北海道でいいますと、四月七千五百トン、これ廃棄したわけですけれども、今度、六倍に当たる四...全文を見る
○紙智子君 次年度も作付けしてできるようにということなわけですけれども、そうであるならば、やはり必要な、その再生産に必要な生産費ということでいいますと、タマネギが一キログラム当たり約五十円程度と。これは実は北海道の統計調査事務所が行った九四年段階の計算なんですね。だから、実際には...全文を見る
○紙智子君 私、今回聞いた岩見沢のタマネギ農家の方は、十三年度も廃棄して、そして十四年度は作付けを減らしているわけですね。それでなおかつ廃棄しなきゃいけないとなったと。本当に廃棄して価格が戻る、回復できる保証があるのかというと、保証できますということは何もないわけですね。そういう...全文を見る
○紙智子君 これから把握していくということなんですけれども、タマネギと関連して、最近中国産のカット野菜の輸入も業務用として入っていると。それで、ジェトロの資料でも書いてありますし、中国ビジネスレポートの中で、今後上海や山東省青島から輸出する、二〇〇三年の五月の売上げで予測を今期の...全文を見る
○紙智子君 しかし、実際に特区で企業の農業参入ということが行われれば家族経営が脅かされることになるんじゃないかと私はやっぱり非常に危惧するわけです。  具体的な問題についてお聞きしたいんですけれども、五日に法案が提出されましたね。それで、その中で農業法人以外の法人の農業参入の特...全文を見る
○紙智子君 今耕作されていない農地に限定するというわけでもないということですね。そうしますと、耕作されている農地でも企業が借りられるということになりますと、優良農地を地域の担い手が取得することが困難になっていくんじゃないかと思うんです。  営利を目的とする企業が農業に参入する場...全文を見る
○紙智子君 結局、そうしますと、その農業主体ということは、地域、自治体なんかも入るわけですよね。そういうところが判断すればそこが優先した方向になってしまうということだと思うんですけれども、全国農業会議所が非常に早い段階で「農地制度の見直しに対する強い懸念の表明と慎重な検討に関する...全文を見る
○紙智子君 時間になってしまったのでちょっと後、続けられないんですけれども、要するに言いたいことは、いろんなやっぱり可能性があるわけですよね、その導入することによって。それで、やっぱりそういう可能性をいろんな角度から慎重に検討しなければならないという、そうでなければ後に禍根を残す...全文を見る
11月21日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は参考人の皆さん、本当にありがとうございます。早速やらせていただきます。座らせていただきます。  最初に、宇野木参考人にお伺いしたいと思います。  それで、潮汐、潮流の研究をされていて、それがやはりどういう影響を与えるかと...全文を見る
○紙智子君 そういう点では、調査のやり方ももっと考えなきゃいけないということがあると思うんですが、それと、ちょっと角度がまた変わる話なんですけれども、公共事業をやっていく場合に、総合的にその効果を考えるということなんですけれども、費用対効果という問題があります。それで、やっぱりそ...全文を見る
○紙智子君 宇野木参考人は、この有明海の弱った状態に強烈なパンチを加えたのが諫早湾の干拓の事業だと、だから、再生をさせるためには今も日々続いているパンチを止めるということをやらなければいけないと、それなしに再生ないということをお話の中で言われているわけですけれども、その点で、今回...全文を見る
○紙智子君 今度の法案が、有明海の再生の方策について、漁場の整備それから覆砂事業などいろいろな項目があるわけですけれども、再生のために、やはり人為的、対症療法的な漁業振興策ではなくて、自然の治癒力を本当に大切にしてやるべきだということがノリの第三者委員会の会議の中でも議論をされた...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  それでは、錦織参考人にお聞きしたいと思います。  今度の法案についてですけれども、大島農水大臣が、十月の一日ですか、記者会見をやって、今回のこの議員立法については、総合的に、いろんなこれまでの経過というのはあるわけですけれども、そういう...全文を見る
○紙智子君 四月十五日の深夜に、農水大臣と四県の漁連の会長さんと、それから衆議院議員の方、それから長崎の知事さんや佐賀の知事さんが会って会談をしたと。それで、その中で、短期の開門調査の実施ということと併せて、二〇〇六年度の干拓事業を完成するということを合意したということが伝えられ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  じゃ、次に、田中参考人にお伺いしたいと思います。  実は、私、昨年十二月に諫早湾に参りまして現場を見せていただきました。それで、またがる四県も、ずっと走りながらですけれども、地元の方や、諫早市にもお邪魔しましたし、そういう方々からいろい...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間がもうなくなってきましたので、次に移らせていただいて、ありがとうございました。  岡本参考人にお聞きしたいと思います。  今度の再生法の中で覆砂事業の問題が言われているわけですけれども、この事業についてはまだ、はっきりした効果ということで、そういうこと...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  終わります。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、大臣にお聞きいたします。  一昨年の有明海のノリ凶作を期に、一気に干拓事業、とりわけ排水門の開閉問題が大きな社会問題になりました。ノリ不作等対策調査検討委員会という第三者委員会ができて、それこそ熱心に調査、討議が行われまし...全文を見る
○紙智子君 それで、まず短期の開門調査が行われました。中間のまとめ、これが出されて、説明を先日受けました。その中で、調整池の塩分濃度が少し増えたとか、あるいは閉めたら減りつつあるとか、それから潮流は排水門近くで変化が認められるとか、聞いていて、そうだろうなと、当然だと言われる程度...全文を見る
○紙智子君 そういう調査も大事だと思います。しかし、提言では、現存の干潟の調査、そしてシミュレーションを組み合わせてもやはり開門調査は必要で、その場合、一遍にじゃなくて、段階を経て、その条件を整えて、中長期調査を提案しているわけです。これを尊重しないということになれば、一体この間...全文を見る
○紙智子君 今、平成十四年度中にその検討の場を設けるということなんですけれども、十四年度中に検討の場、その結論を待たずに、今、前面堤防の工事を強行しているわけですよ。しかし、堤防工事をやってしまったら、仮に中長期調査をやっても調査自体が十分な意味がなくなってしまう。つまり、今まで...全文を見る
○紙智子君 関係者からの要望もあるというお話があるわけですけれども、しかし、このせっかく出されている提言ですね、第三者委員会の提言、この提言の中身を尊重せずに中長期調査を引き延ばし、一方では工事だけはどんどん進めていく、そして中長期調査自体も意味のないものにしていく、有明海再生の...全文を見る
○紙智子君 やはり、幾ら再生する再生するというふうに言っても、やっぱりその最大の大事なところに的が当たっていなければ、これはやっぱり再生につながらないというふうに思うんですよ。その意味では、やはり再生の眼目という大事なところを欠いた法案ではないかということを指摘して、次の質問に移...全文を見る
○紙智子君 やっぱりちょっと矛盾があると思うんですよね。ですから、実際に十六条の中では対象地域ということで、そこで決められているわけで、その中で、確かに必ずしもすべてが放棄地とは限らないという話されたんですけれども、しかし、大部分がそういうところであるということも事実なわけですか...全文を見る
○紙智子君 だれが農地を管理するのかといいますか、取得するのかという、そこの議論になると、またいろいろとこの話が分かれていってしまうのでそれはやりませんけれども、私は、営農計画実現が困難であるということで、今から、できる前からそういうことでやるということについては認められないと思...全文を見る
○紙智子君 次に、費用対効果の問題、そしてこの投資効率の上からも問題があるというふうに思うんですね。計画変更で費用対効果は〇・八三になったと、先ほどもお話がありました。総費用が言わば効能を上回る状態です。このまま事業が続きますと四百三十億円の赤字になるということですね。この点でも...全文を見る
○紙智子君 今お話しいただきましたけれども、全部で百八十一地区あるわけですね、今。その中で、この一・〇未満というのはたった、諫早湾の干拓だけだ、たった一つだということですね。過去にもやられているものはあると思いますけれども、見てみました、私も。そのやられている規模を見ますと、すべ...全文を見る
○紙智子君 数字の問題も的確かどうかということがあると思うんですね。費用対効果を計算するに当たって、失った効果、今度の場合で言いますと、干潟の浄化機能など、依然として費用対効果の計算項目には入っていません。これを入れればもっと低くなると。  農水省にお聞きしますけれども、五年も...全文を見る
○紙智子君 いずれにしましても、総務庁が指摘し勧告をしているわけですよ。それを受けて、やっていないと。農水省自身では、じゃ、それ正しく出していくためにどれだけの算法、計算方法に確立に努力をしたのかということでもあると思うんです。  このように、農地利用の不確実性、それから費用対...全文を見る
○紙智子君 時間が迫ってまいりましたので、いずれにしてもこの干拓先にありきという状況が本当にあるというふうに言わざるを得ないと思うんです。  次の質問に移らせていただきます。  法案では各種の公共事業の実施を挙げています。その中で、法律で補助率を引き上げて重点になっているのが...全文を見る
○紙智子君 この事業には十億円、そして昨年度は四十億円使っているわけです。しかし、この生産高がどう増えたかということのデータはないわけですよね、生産高がどう増えたかというのはないわけですね。  同時に、砂を盛られるところの環境への影響、取られるところですね、砂を取られるところの...全文を見る
○紙智子君 熊本県では有明海・八代海の再生に向けた総合計画というのを立てています。そこでは、沿岸底質の改善として海域の汚濁防止、それから環境への配慮ということで海砂利の適正管理という問題を挙げています。そして、将来的には採取量の縮小や廃止をうたっていると。県でも一応こういうふうに...全文を見る
○紙智子君 もう一つ、砂と覆砂の上にまく種苗についてなんですけれども、第三者委員会でアサリの放流は有害プランクトンの移入の原因になりやすいという意見が出されています。それから、外国の方から砂を入れるという事態もあるのではという、心配するそういう発言もあります。それについて委員長か...全文を見る
○紙智子君 私は、委員会でこのように心配して議論されるというのは当然だと思うんです。  やっぱりBSEの問題も、陸の問題ですけれども、最初は、要するに貿易のあれを、関税でなくて、資料にはないから日本は入っていないということを言っていたわけですよ。ところが実際には、第三国とかいろ...全文を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律案に反対討論を行います。  反対する第一の理由は、本法案が有明海、八代海の環境悪化を引き起こした根本原因の究明とその対策への方向付けが明確でないことであります。  特に、環境破壊と水産...全文を見る
11月26日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今回、六法案それぞれ重要な法案ですけれども、私は緑資源開発機構について質問をしたいと思います。  この緑資源開発機構の事業の中で、重要な柱の一つであります大規模林道事業、これ一九六九年の新全総、新全国総合開発計画をベースにして大...全文を見る
○紙智子君 今お答えをいただきましたように、大規模林道開発でスタートをして、この林業の生産もそれから他の分野の産業振興も大きく状況が変わったわけですけれども、それにもかかわらず、大規模林道について造る基本は変わらないでいるということだと思うんです。  それで、今後何年間で完成す...全文を見る
○紙智子君 普通、林道というふうに言ったときに思い浮かべるのは、やはり森林の手入れですとか伐採したり、そういうために必要な道路と。ですから、尾根まで行ったらそれで行き止まりという、こういうのが林道だというふうに思うわけですけれども、この大規模林道は、元々大規模林業圏開発林道事業と...全文を見る
○紙智子君 技術的には何とかやればできるんだという話もあるわけですけれども、そもそも、やっぱり大規模に森林を伐採をして林道を造るというのは矛盾しているんじゃないかというふうに思うことと、それから、産業に役立てようとか、住民の生活にも役立つんだとか、自然環境も配慮しているんだという...全文を見る
○紙智子君 そのやっぱりメンバーの中に含めたらいいんじゃないかというふうに思うんですけれども、これからそういうふうに検討する計画はありませんか。
○紙智子君 やっぱり検討会自身が本当に公平にいろんな人たちにいろんな角度から反映されるものになるのかというのは、やっぱり心配があるわけですよね。  それで、例えば林野庁でお出しになっている資料なんかも、公団の負担はないからそういう費用の問題なんかも問題がないという説明なんかが書...全文を見る
○紙智子君 林業以外のというか、生活も含めてということを言われるんですけれども、例えば生活道路であれば実際には道路予算でやっていけばいいことだというように思うんです。  それで、しかも高知県の橋本知事が言われているんですけれども、地元に役立つ規格でいいんじゃないかと。つまり、道...全文を見る
○紙智子君 五メーターにしたからいいんじゃないかという話なんですけれども、やっぱりそこはもっと縮小していいということも実際出ているわけで、やっぱりそこを合理的にするということで直してきているということなんだけれども、思い切った、やっぱりもっと思い切った見直しということをやって必要...全文を見る
○紙智子君 そうです。
○紙智子君 それで、また大臣にお聞きしますけれども、中には優秀な人に残ってもらうという判断も場合によってはあるだろうと。しかし、やはり過去にも度々特定の幹部の職員の天下りや渡り鳥や渡りということが問題にされてきました。  例えば、ある元農蚕園芸局長について言いますと、一九八六年...全文を見る
○紙智子君 特定の幹部が渡り歩きで高額の役員給与や退職金を得るということも問題だと思うんですけれども、やっぱり基本の構造が問題だというふうに思うんですね。  それで、改善しているというふうにいっても、退職金については報酬月額掛ける在職月数掛ける三六%と、これは変わっていないです...全文を見る
○紙智子君 仕事に見合ってやればという話がありましたけれども、一九九九年当時、同じ時期の比較のためにですけれども、九九年当時の総務庁の行政監察局の調査報告で見ますと、九七年度の森林開発公団の理事長の給与月額が百三十三万九千円と。ところが、職員は平均勤続で二十・五年、これでもって五...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたが、いずれにしても、やっぱり看板だけの書換えというふうにならないようにしていただきたいということを最後に申し上げまして、質問を終わります。     ─────────────
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人農畜産業振興機構法法案等六法案に反対の討論を行います。  いずれの法案にも反対する最大の理由は、今回の特殊法人改革が看板の付け替えにすぎず、改革の名に値しない内容だからです。国民が期待する特殊法人改革は、無駄な事業や放漫経営を...全文を見る
11月27日第155回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号
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○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人北方領土対策協会法案に反対の討論を行います。  その最大の理由は、小泉内閣の特殊法人改革が看板の掛け替えにすぎず、改革の名に値しないからです。  独立行政法人北方領土対策協会法案を見ても、協会の目的、業務の範囲は基本的に旧協...全文を見る
11月28日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  小泉内閣はペイオフ解禁を二年延長するということを決めました。これが、経済の立て直し政策によって景気を回復させることを目的に延長するということならば分かります。しかし、逆に、ペイオフ解禁を二年間という期限を区切って延ばすことを言わば...全文を見る
○紙智子君 不良債権を処理するなということは私たちは言っていないわけで、無理をしてどんどんやっていくということが悪循環を生み出すということを何度も申し上げているわけです。  それで、実際に、セーフティーネットということですけれども、国民の現実から見ますと、実際には地域の金融が壊...全文を見る
○紙智子君 今、系統金融機関でもこの不良債権処理と関連して貸し渋りや貸しはがしという事態が起きています。来年収益が上がらないそういう農家に対しては融資できないということとか、負債の多い農家に対しては離農勧告を行うというような事態があります。そういう事態が更に強まることになりますと...全文を見る
○紙智子君 系統金融検査マニュアルの農林漁業者・中小企業融資編というのが作られています。前の武部大臣のときに質問して、私、質問をさせていただいたんですけれども、債務者の区分などに当たって、一般の金融検査マニュアルの機械的な画一的な適用にならないように農林漁業者の実態を把握してとい...全文を見る
○紙智子君 貸付先の相手が破綻懸念先の債権だというふうに言われると、農協は引当金を大幅に積まなければなりません。かつ融資も規制されるということでは、農協にしても農民に、農家にしても大変大きな問題です。  私は、ある組合長さんとお話をしていろいろ伺ったんですけれども、さっき大臣が...全文を見る
○紙智子君 この問題については、大臣についてもちょっと伺っておきたいんです。今の問題について大臣の認識、農水省としてやっぱり明らかに打ち出すべきじゃないのかと。
○紙智子君 それにかかわって、もう一つ軽種馬の問題についてもお聞きしたいんですけれども、私が訪ねたサラブレッド、日高は、北海道の日高というところはサラブレッドの産地でもあるんですけれども、この農協の組合長さんは、今まで銀行の資金を借りていた生産者も銀行の貸付けが厳しくなって、今貸...全文を見る
○紙智子君 次の質問に移らせていただきます。  不良債権の発生に対して、これを解消していく農産物価格の安定など、政治の努力が必要なわけですけれども、同時に、いかにして借金を返せるかと。  一つは負債整理資金の活用の問題です。この点で、昨年から新しく公庫資金でできた負債整理資金...全文を見る
○紙智子君 実態としてそういうことがあるということなので、そこはきちっとつかんで指導していただきたいというふうに思うんです。  それから、従来の負債整理資金、M資金と言われているものですけれども、これを借りた人の場合、その返済状況がどうだったのかということも一つの審査条件になり...全文を見る
○紙智子君 輸入や不況やそういう農政の失政の結果として借金が増えると。その返済のための負債整理資金を借りようと思っても借りられない。こういう矛盾はなくしていかなければいけないと思うんです。  しかも、この負債整理資金は、もう申請の段階から、最も大変な、北海道ではD階層というふう...全文を見る
○紙智子君 次に、公金の問題についてお聞きします。  ペイオフ解禁の延長は今の状況で言うと当然だと思いますが、いわゆる公金について、決済性預金以外の公金についてお聞きします。  全国で農協を指定金融機関にしている市町村の数というのはどれだけあるでしょうか。
○紙智子君 今お話しいただきましたように、この指定金融機関になっていないところも含めて、農協が公金を扱い、その他の地域の金融機関同様の、地域の経済にとって果たしている役割というのは大きいと思うんです。全国には銀行や信用組合や信用金庫の本支店、出張所がない町村数が、九九年ってちょっ...全文を見る
○紙智子君 日本では、外郭団体など法人格のあるものは別として、市立であれば病院や学校も同じ一つの市に名寄せされるわけです。  アメリカの例ですけれども、例えばコミュニティー銀行では、公務員や代理人がその職務に基づいて開設している預金は、当該公務員や代理人を独立した預金者として十...全文を見る
12月03日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、無登録農薬使用問題を契機に今回法改正が行われたわけですけれども、この事件の背景に、輸入に対する規制がなかったり、あるいは行政検査の甘さ、国と県との連携の不十分さなどが指摘をされて、衆議院でもそして今日も各委員会から審議をされ...全文を見る
○紙智子君 結局、疑惑があって県が検査をしたということが十年以上、国に報告が来ていないと。  それで、裁判が行われていますけれども、この冒頭陳述見ますと、平成三年ごろはまだ売上帳にダイホルタンあるいはプリクトランということが失効した名称で書かれていたと、だから確認すれば分かった...全文を見る
○紙智子君 そうしますと、今回通達も出しているということなんだけれども、何かあったら報告しなさいということだけではやっぱり同じことが繰り返されるんだと思うんですよ。  検査の実施、そして報告の、今おっしゃいましたけれども、システム自体に問題があったと。国への報告が行われていれば...全文を見る
○紙智子君 今、大臣、お答えになったわけですけれども、制度上の不備という問題についてはお認めになりますよね。
○紙智子君 次に、昨年の八月七日に県から報告を受けて農水省は、現物を押さえ、農家の使用したという陳述書をもらうようにということで指導をしたわけです。ところが、県からその後いろいろ何も言ってこないということで、その後の追跡をしていなかったと。  これについては農水省としても反省を...全文を見る
○紙智子君 BSEのときも、実際の内部での責任の問題が一体どの段階で判断をしたのかということも含めていろいろ議論になったけれども、結局のところはっきりしないということだったわけですけれども、そういうところをやっぱり教訓にして、こうして文書で残す問題ですとか、やっぱりどこでそういう...全文を見る
○紙智子君 平成四年ころからそういう情報を入手していたということですけれども、私も、BSEが起こったときに、北海道の現地に行ったときに、農業者の方たちが輸入肉骨粉というのは重大だと、しかしその問題もあるけれども、今にきっとこの輸入の農薬、この問題ももっともっと大きな問題になるとき...全文を見る
○紙智子君 次、大臣にお聞きしたいんですけれども、今までやり取りしてきましたように、国の行政、そして検査における県との関係での連携と、それから輸入規制がなかった問題と、無登録農薬の事件の背景には、こうしたことを見ますとやっぱり国の責任というのはあると思うんですね。そして、販売業者...全文を見る
○紙智子君 二度と繰り返さないことが大事だということを言われましたけれども、改正案には不十分な点があると思うんですね。  一つは、販売禁止農薬や無登録農薬の回収義務がないと。これでは知らないで使うということも防止できないわけです。既に、この点では、衆議院の議論でも、次期の国会で...全文を見る
○紙智子君 登録の際に、人畜に対する毒性等の試験成績書及び解毒方法などが出されます。それで審査されるわけですけれども、その後、登録された後、安全性におそれがあるというふうに判明したときに販売禁止になるということなんですけれども、そういう危険性のあるものを製造した責任とか、あるいは...全文を見る
○紙智子君 製造業界に対して甘いというふうに私は思います。  今回の事件で、ダイホルタンは平成元年に失効して、その後、九年に発がん性が明らかになりました。NDと、つまり残留基準が検出されてはならない農薬ということで指定をされているわけです。プリクトラン、これは昭和六十二年に失効...全文を見る
○紙智子君 ちょっと大臣にまたお聞きしたいんですけれども、今のこととも関連するんですけれども、山形県では、結局、県の情報がずっと公開されていなかったと。そして、平成十三年に衛生研究所がダイホルタンを検出していながら、公表したり農家に注意喚起するということをしていなかったと。  ...全文を見る
○紙智子君 義務規定にすべきだというふうに私は思いますけれども。  この使用禁止に輸入、製造、販売、同じレベルの罰則が、またこれ違う質問になりますけれども、罰則が付きますけれども、使用禁止違反の場合に、それが故意でやられたのか、それとも知らないで使ったのか、過失なのかと、その理...全文を見る
○紙智子君 次に、農薬の使用基準を定めて、その遵守規定が設けられて、違反に罰則が付くわけですけれども、したがって、この基準は使用者の理解が必要なわけです。今は安全使用基準を公表するというふうになっているわけですけれども、非常に複雑で矛盾があるというふうにも聞いています。  例え...全文を見る
○紙智子君 徹底するための体制ももちろん必要で、アドバイザーという話ありましたけれども、それをやるのであれば、やっぱり現に今いる改良普及員とか、そういう体制がずっと今まで減ってきているわけですから、ここはやっぱり減らさないでちゃんと充実していくということをやるべきだというふうに思...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間が迫ってまいりましたので、続けさせていただきます。  それで、関連する問題なんですけれども、埋設されている農薬についてで、ダイオキシンを含む2・4・5T除草剤、これが国有林で一九六八年から七〇年に使用されて、七一年に使用禁止をされ、林野庁はこれを土の中に...全文を見る
○紙智子君 関係自治体にその結果を報告していますでしょうか。
○紙智子君 非常に不安に思っているわけですね。ですから、これは相当山奥にもあるということもありまして、調べたらやっぱり結果については報告をしていただきたいというふうに思います。  それからもう一つ、本法案に農薬の規制を強めるために規制に入らないものを特定農薬ということでやってい...全文を見る
○紙智子君 品質の向上、安全性はもちろん大事です。  それで、木酢液については、現状では化学農薬に頼らない土づくりということでも大事だと思いますし、有機農業志向に使われているわけで、特定農薬に入らなかった場合に、従来の方法や用途で使用が規制されないだろうかという不安を持っている...全文を見る
12月05日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  発表されました生産調整に関する研究会の報告は、この中で、「我が国の水田農業政策と米政策は、」「今日一段と混迷の度を深め、もはや放置できない状況を呈している。」ということで書いて、まあ他人事のように評価するのみと。大綱もその線です。...全文を見る
○紙智子君 需要の変化とか食生活の変化ということを挙げられたわけですけれども、私はやっぱり、本当に今まで一生懸命作物作ってこられた皆さんの中でも、話を聞きますと、かつて例えば米が過剰になるということは過去もあったと。やっぱり天気が良くなれば豊作になるわけで、これはたくさん取れると...全文を見る
○紙智子君 真っ向から意見がこの点については違うという話をされたわけですけれども、私は、とにかく今の日本の現状というのは、食料自給率で四割を割る状況になっていると。それで、諸外国もいろいろWTOでもって交渉するわけですけれども、アメリカにしてもどこにしても一〇〇%とか、それを超え...全文を見る
○紙智子君 米の用途を拡大するということは、これは大事だと思います。  例えば、二〇〇〇年度産の米価が一万六千八十四円、自主流通米の入札価格ですけれども、このときでさえ、例えば生産費を償えるのかどうかと見たときに、農家数、これは償えるのは二四%、販売数量でも四八%しかないんです...全文を見る
○紙智子君 今おっしゃったことは、また後でも議論させていただきますけれども。  過剰米の処理の問題について質問したいと思うんですけれども、報告では、二〇〇四年度から生産調整は生産数量配分、ポジ配分ですね、ということで、それを超えた分は過剰米として生産者の責任で処理する過剰米短期...全文を見る
○紙智子君 何か余りよく分からないんですけれども、要するに、心配していることは、だれでも、生産者は一生懸命苦労して、一俵当たり三千円でなんて売りたくないですよ。それが、結局そういうことになって三千円でも出すということになってしまったら、それだったら、もうとにかく一万でもいいから早...全文を見る
○紙智子君 需給調整に、私は、政府が責任を持つというのは、先進国の農政の普通の姿だと思うんですね。  それで、例えばアメリカの価格支持の融資制度では、価格が暴落した場合に五年間、農家の平均の受取価格の八五%相当を融資単価として農民に渡すと。それで、価格が上がらなければその金額が...全文を見る
○紙智子君 不安のわくようなことをといいますか、そういうことをやっぱりやらないでいただきたいと思うんですね。  続いて、稲作経営廃止の問題についてですけれども、生産調整に関する研究会の報告が、農民の命綱とも言える稲作経営安定対策の廃止を打ち出しました。新たに担い手を対象とした経...全文を見る
○紙智子君 パーセントでは分かりませんか、今の数字は。
○紙智子君 こうやって数字をお聞きしましても、結局大多数の農家がこの経営安定対策の対象から外れることになりますね。稲経は、不十分とはいえ最低限の手取りを保障して、辛うじて米価の暴落から農業経営を守ってきたというのが事実だと思います。これを外しますと、米価下落の歯どめの措置は全くな...全文を見る
○紙智子君 集落という話も出てくるんですけれども、農水省の案では、米価下落影響緩和対策で、結局稲経の二倍の負担を求めているわけですよね。補てん額は大幅に後退すると。現在でもこの収益の悪化というのは著しいわけで、これでは米生産が続けられなくなるというのは目に見えているわけです。 ...全文を見る
○紙智子君 集落営農に、掛からない人は集落営農の中でという話をされるんですけれども、この集落営農についても様々な条件付いていますね。実際、施策の対象から外そうということも言われているわけです。  研究会の報告で、今後担い手としてみなすのは、主たる事業者が、市町村の基本構想で定め...全文を見る
○紙智子君 期待ということなんですけれども、例えば農業新聞では、稲作中心の営農集団七千のうち要件を満たすのは千程度と。集落営農の先進県である富山、JA富山中央会の調べでは、県内に三百七十三の集落営農組織が早くからやっていますよね、努力していますよね。そのうち、協業経営組織というの...全文を見る
○紙智子君 時間が来ましたのでもう終わりますけれども、今のやり取りもやった上で、今回の米政策見直しということなんですけれども、結局、米生産と安定供給に対する政府の責任をこれは投げ捨てるものだと、日本の米生産にやはり大きな打撃をこれからも与えていくし、中山間地の荒廃にもつながると、...全文を見る
12月10日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  五日の農水委員会で米の政策の見直しについて質問させていただきましたが、それに関連して確認をまずしておきたいと思います。  それで、五日の質疑で、大綱で示されていました担い手経営安定対策について、農水省の案で北海道十ヘクタール、都...全文を見る
○紙智子君 最大限の数値というふうに言われるんですけれども、実際、規模で見ても、この同じセンサスで例えば経営耕地面積が十ヘクタール以上は、十ヘクタール以上ということで見ますと、これは四千八百四十六戸ですから、そうしますと農水省が挙げた数字の半分程度なんですね。四千八百戸ということ...全文を見る
○紙智子君 そういうふうにおっしゃるんですけれども、実際には増やしていくというよりは、むしろもっと選別するという方向が出されているんじゃないですか。現状で農水省が出しているので言うと、認定農業者を選別する方向について、地域の農業の担い手としてふさわしい農家を認定する運用ガイドライ...全文を見る
○紙智子君 いずれにしましても、今そういうふうに言われたわけですけれども、実際に、この前お示しされました全体で九万というのは、そこまでの規模にはならないですよね。実際はもっと少なくなるんじゃないですか、そういういろいろなことを勘案したとしても。どうですか、そこは。
○紙智子君 ちょっと今の説明でも納得いかないんですけれども、いずれにしても、漠とした数字を出してそしてやっぱりやるのではなくて、リアルに示してやる必要があると思うんです。今までも農水省としてはいろいろ青写真を作って、そして認定農業者を将来はここまでにするというようなことをやってき...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間がもう本当にわずかしかないので、短くお願いします。  それで、現に今七十七万トンのミニマムアクセス米が入ってきています。それで、この七十七万トンというのは、北海道でいいますと十三年度産がもう総生産量が六十四万トンですから、それを大幅に超えるだけのミニマム...全文を見る
○紙智子君 いずれにしても、今数字を聞いてもわずかなものだと思うんですよ。それで、本当に強気で交渉に臨んでいるアメリカやケアンズ、こういうところに対して削減を求めていくわけだけれども、納得させていくと、やっぱり説得していくということで言いますと、本当に日本が弱腰でいたんじゃ駄目だ...全文を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農水産業協同組合貯金保険法及び農水産業協同組合の再生手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  今、深刻な不況と信用不安の下で、農林水産協同組合が破綻した際に、貯金債権者の保護の範囲を元本一千万円とその...全文を見る