紙智子
かみともこ
比例代表選出
日本共産党
当選回数4回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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02月07日 | 第186回国会 参議院 予算委員会 第4号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 TPP問題について質問いたします。 今、消費者の皆さんの大きな関心事、それは食の安全が守られるかどうかということです。特に、遺伝子組換え表示が守られるかどうかということ。遺伝子組換えは、生態系への影響や毒性、アレルギー性などの...全文を見る |
○紙智子君 総理、今アメリカで、TPA、大統領貿易促進権限法というのが議会に提出をされて問題になっています。現物を私、今日ここに持ってきております。これが現物です。 それで、米国では、貿易交渉権というのは、これは議会が権限を持っていて、政府が交渉しても議会が内容の修正や拒否を...全文を見る | ||
○紙智子君 この中身をめぐって、その中身を見れば、今言われたことだけじゃないんですよ。こういうことも明記されている。 もう一つのパネルを見てください。ブルーのライン、見てください。主要な生産諸国において相当に高い関税、あるいは補助金体制の下に置かれている農産物の市場開放に優先...全文を見る | ||
○紙智子君 今御答弁していただいたのがこのパネルに示されている中身なわけですね。 それで、これ農水省から出していただいたわけですけれども、重要五品目のこの米国関税を適用した場合の関税率ということですから、これ米の日本の関税率、今見たように、一キログラム当たりで三百四十一円、ア...全文を見る | ||
○紙智子君 そうはいっても、TPA法案、これは米国政府が議会と約束するという中身なわけですよね。だから、これ日本がいろいろ政府と交渉したとしても、結局まとめようと、日本が、まとめる気ないんだったら別ですよ。まとめようと思うと、今この議論されていることというのは受け入れざるを得なく...全文を見る | ||
○紙智子君 今もう一つ総理にお聞きしました。結局そういう揺れている状況をどういうふうに認識されているか。 | ||
○紙智子君 総理は肝腎なことを答えていないんですよ。なぜ揺れているかと、そこにはTPPの本質的な問題があるからじゃないですか。総理はもうこの間ずっと繰り返し、攻めるものは攻めるし守るものは守ると、国益にかなう道をというふうに言ってきたわけですけど、既に国益は損なわれていると思いま...全文を見る | ||
○紙智子君 はい。 結局、国民の国益は損なわれているというふうに思いますし、はっきりしたことは、米国のTPA法案を見れば、TPPで米国が何を実現させようとしているかというのは明らかだと。やっぱりこんなひどいTPPは撤退以外ないということを重ねて申し上げまして、質問を終わります...全文を見る | ||
03月13日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第2号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず、未曽有の大災害をもたらした東日本大震災と原発事故から三年が経過いたしました。そして、この冬、豪雪で多くの被害が出ました。お亡くなりになった方々に心から哀悼の意を表するとともに、被害を受けられた皆様に対して心からお見舞いを申し...全文を見る |
○紙智子君 融資が難しい場合リースでと、そのことが、自分もやれるし次世代にもつなげられるということにもつながるわけですね。 先ほど言われた耐候性ハウスの問題も、今組んでいるんだけれども、やっぱりできるだけ対象を多く持てるようにというところで、是非柔軟な検討をしていただきたいな...全文を見る | ||
○紙智子君 それと、地域農業の担い手になっている若い農業者は、二重ローンの問題で苦しんでいるんですね。 お訪ねしたキュウリ農家の方は、春に苗植えの準備をしていて、新しいビニールを張って肥料を入れて土を暖める作業をして、実は二月二十八日に苗が来る予定だったと。そのやさきに被災し...全文を見る | ||
○紙智子君 やはり心配されるのは、農業者の高齢化が進んでいる中で、これを機にやめるという人が出てくるかもしれないと、耕作放棄地が増えるんじゃないかと。やっぱり農業者の皆さんが意欲を持って農業を続けられるように、是非踏み込んだ対策を強く要望しておきたいと思います。 続きまして、...全文を見る | ||
○紙智子君 解釈の話ではないと思うんですよね。これまでだったら何回も繰り返し大臣自身も、やっぱり決議は守るんだというふうに繰り返しおっしゃってきたわけで、なぜここに来て解釈については何も言えないんだというふうになるのかなと思うんですけれども、ここはやっぱりしっかり、この守れないと...全文を見る | ||
○紙智子君 やはりTPP、元々原則は例外なき関税撤廃なわけですよ。それをそうでないかのように国民に向けて宣伝して交渉に入ったと。確かに文書で出したけれども、やっぱりやってみたら実態はそうだったんじゃないかということが改めてはっきりしたわけですよ。そうである以上は、もうこの局面です...全文を見る | ||
○紙智子君 説明はして歩いているということなんですけど、例えば水田対策について、先ほどもちょっと出されていたんですけれども、例えば飼料米の生産について、作ってもそれが需要に合うのかどうか分からないと。 〔委員長退席、理事山田俊男君着席〕 水田フル活用ビジョンの目玉とさ...全文を見る | ||
○紙智子君 今ずっと今言われたことというのは時間が掛かるんですよね。生産現場は今すぐどうなるの、本当に受皿できるのかといって悩んでいるのに、しばらく掛かるものをこうやる、ああやると言われても困るというのが実際の声ですよ。 それから、ちょっと時間が来てしまうので飛ばします。経営...全文を見る | ||
○紙智子君 この問題はちょっと現場では本当に大問題になっていますよ。一万五千円で来ていたものが七千五百円になって、どうやって倍増なんかできるんだと。非常に不安が広がっていますし、この問題、また後でも議論させていただきますけど、非常に重大な問題だというように思っています。 もう...全文を見る | ||
○紙智子君 いや補正で付いた実績、四百億、ざくっとでいいです。細かくなくていいです。 | ||
○紙智子君 今の数字だけ聞いても、余りみんなよく分からないかと思うんですけれども、まだ本当に動いていないですよね。まだ動いていないんですよ。やっぱりこの間現地にも行ってきたけれども、ほとんどまだ分かっていない状態で、やっぱりやり方が余りにも拙速だというのが現場の声です。それから、...全文を見る | ||
○紙智子君 仕組み的に、そうやってとにかく早く出せ出せとやるんだけれども、受け手がない場合はこれ土地どうなっちゃうのかということがあるんですよね。これも本当にどこまで煮詰めて考えられているのかということが問われている問題ですし、それから、機構が対象となる農地の借り手の名前だとか農...全文を見る | ||
03月17日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第3号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず、先日の所信に対する質問のときにやり残した問題がありまして、農業委員会の公選制の廃止論について最初にお聞きをしたいと思います。 三月二日付けの日本経済新聞で、政府の規制改革会議などで議論をして六月にまとめる農政改革の柱の一...全文を見る |
○紙智子君 当事者や関係者の意見をしっかり踏まえてということだというふうに今おっしゃいましたけれども、それであれば、やはり規制改革会議で企業を代表する委員の身勝手な改革論に対しては農水大臣としてはきちっと批判するところはするべきじゃないかなと思うんです。 農水省の調査もやられ...全文を見る | ||
○紙智子君 今農水大臣も触れられた、行われた調査アンケートで、農業委員会の在り方に対する農業者の意見というので、おおむねよく活動しているという農業委員会事務局とか市町村、JAとか都道府県の出先の機関とか、こういうところはよく活動していると言っているんだけれども、確かに農業者のとこ...全文を見る | ||
○紙智子君 私は実質的には、現場ではやっぱりいろいろ計画を作る際にも、実際上よく分かっている農業委員の皆さんの意見を聴かないとやっていけないということが実際には現場にはあって、やっぱりこれ、中間管理機構のときに、今までは意見を聴くのは必須だったやつを外して、聴くことができるという...全文を見る | ||
○紙智子君 漁業被害を見るという立場でやっていくということだと思うんですね。 それで、北海道ではニシン漁が盛んだったわけですけれども、大きく減少して、それで資源回復をするための稚魚放流事業がずっと行われてきました。漁業者は、稚魚を放流しても成長して帰ってきたニシンをトドに食べ...全文を見る | ||
○紙智子君 漁業者が水産資源を管理しようと思っても、トドに食べられてしまうために管理できない実態だと、このままでは漁業経営が成り立たない、漁村の将来も危惧されているわけです。 今ずっとお話しいただいたように、水産庁として、この駆除の拡充策や強化網の実証試験などで努力されている...全文を見る | ||
○紙智子君 陸の被害と違って、海獣の被害を防止する技術というのはまだ確立されていないと。漁業共済、積立ぷらす、共済の枠組みなので、これを出るものにはならないわけですよね。北海道で緊急集会をやってまで訴えなきゃいけなかったということを踏まえて、是非対策を求めておきたいと思います。 ...全文を見る | ||
○紙智子君 今後も相当数の駆除が計画されていますので、しっかりした支援をお願いしたいと思います。 それから、駆除後の有効活用についての支援も必要です。北海道では有効活用対策としてエゾシカを食肉にしたりペットフードの原料にして活用する取組、シカの日という設定をして行っています。...全文を見る | ||
○紙智子君 はい。引き続き、是非省庁をまたがってというか連携しながら対策を取っていただきたいということを述べまして、質問を終わります。 | ||
03月18日 | 第186回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は、予算の委嘱ということでありますけれども、北方問題について少し議論をさせていただきたいと思っております。 それで、最初に、北方四島医療専門家受入れ事業というものについてです。 この事業は、北方四島の住民に対して真に人...全文を見る |
○紙智子君 ちょっと分かったかなと思いますけどね。 だから、北方四島の支援事業の一環としてやられていたわけだけれども、国の制度、仕組みが変わったと、そのことで一般競争入札で、今説明あったように企画競争を行うので、その資格がないところは、自治体はできないんだよ、したがって、これ...全文を見る | ||
○紙智子君 だから、北方関連のそういうところでやる事業という認識が全然外れているわけですよね。それはもうすごく私問題だと思うんですよ。 過去に、あれはたしか小池百合子担当大臣のときだったと思いますけれども、根室市立病院で、要するに医師確保が大変になって病院そのものが存続できる...全文を見る | ||
○紙智子君 根室市がどういう町なのかということを考えてほしいと思うんですね。やっぱり根室市は北方領土返還運動の原点の地ということで、終戦で根室市と北方領土が強制的に遮断されたために、根室市は経済的な基盤を失うことになったわけです。北方の隣接地域で始めた事業が国の基準の見直しを受け...全文を見る | ||
○紙智子君 よろしくやっていただきたいと思います。 それから、最後になりますけれども、第七期隣接地域振興計画についてなんです。 昨年の五月十日のこの沖北特別委員会、ここでも質問をして聞いているんですけれども、この第七期北方領土隣接地域振興計画について、国が五つの重点施策を...全文を見る | ||
○紙智子君 是非、よく聞いて、やっぱりかみ合う形で進めていただきたいということを申し上げて、質問を終わります。 | ||
03月19日 | 第186回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 ウクライナ情勢について岸田外務大臣にお聞きします。端的に聞きますので、端的にお答えください。 それで、ウクライナ南部のクリミア自治共和国における住民投票の結果を受けて、自治共和国議会が同日、独立の決議とロシアへの編入を要請する...全文を見る |
○紙智子君 プーチン大統領はクリミア自治共和国を編入するというふうに発表したわけですけれども、これ、国際法にもウクライナ憲法にも反する行為だと思います。 岸田外務大臣に、今述べられたんですけれども、要するにこの軍事力を背景にした編入、併合に対して、これ、深刻な脅威だという認識...全文を見る | ||
○紙智子君 ウクライナの主権を侵して、武力を背景にした領土の変更であって、これは国際の平和秩序への重大な攻撃だと。 加えてお聞きしますけれども、解決に向けてはやはりこの軍事介入の撤回を求めるべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 | ||
○紙智子君 軍事力介入の撤回を求めるべきじゃないかというふうに言ったんですけれども、その点を。 | ||
○紙智子君 我が国とロシアとの関係でいうと、領土問題を抱えているわけですよね。であればこそ、やっぱり原則的な立場を貫くということが大事ではないかと思います。 この問題は、ウクライナ国内の当事者間の対話でやはり平和的に解決するように努力を望むわけですけれども、同時に、やはり国際...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、やっぱり政府は軍事介入は撤回するように求めるべきだというふうに思っています。同時に、国際社会が外交交渉において平和的に解決するということを強く求めておきたいと思います。 では次に、旧島民の残置不動産について山本担当大臣にお聞きします。 北方四島がロシアに...全文を見る | ||
○紙智子君 ちょっと時間が押してきたので一つ飛ばしますけれども、要するに、北方領土における不動産の登記簿、土地台帳は現在釧路の地方局で保管されているわけですけれども、そこに立って法務省にお聞きしますけれども、関係者は、旧ソビエトに占拠されてから、登記事務ができないという説明も周知...全文を見る | ||
○紙智子君 昭和四十五年ということですから、それでも戦後から二十年たっているわけで、やっぱり関係者は余りにも対応が遅いということを言っていますし、北方担当大臣にお聞きしますけれども、この領土問題が未解決でも、やはり住民の側は十分説明されていないということを思っているわけですから、...全文を見る | ||
○紙智子君 旧島民は、自分の財産や土地がどうなっているのかを知りたいと願っているわけですね。 それで、我が党は去年根室で、領土問題と根室の地域経済を考える意見交換会で、元島民の方が、要するに何代にもわたって開拓してきた島に財産が残してある、それを全部放置して日本に追われてしま...全文を見る | ||
○紙智子君 憲法では、「財産権は、これを侵してはならない。」と定めているわけですけれども、それがやっぱり保障されていないという状態だと思うんですね。 関係者の平均年齢でいうと、七十八・八歳ということで間もなく八十歳になろうとしているということがあって、亡くなっている方もいらっ...全文を見る | ||
03月19日 | 第186回国会 参議院 予算委員会 第14号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 TPP問題と安倍政権の農政改革について質問いたします。 TPPについては、依然として国民の間に大きな不安があります。交渉参加国の間の矛盾も大きく、大筋合意にも至らなかったのに、安倍総理は相変わらず秘密交渉を盾に情報を隠したまま...全文を見る |
○紙智子君 ですから、今の答弁というのは、結局、いろいろ確認があったと言うけれども、それ自体がもうそうじゃなくなってきているということなわけですよ。 先日、ワシントンで日米の実務者協議が開かれましたけれども、進展もなく、大江首席交渉官代理は頂上が見えないくらい遠いと表現してい...全文を見る | ||
○紙智子君 もちろん関税だけじゃないということは百も承知ですよ。知的所有権の問題や環境問題や、いろいろありますよ、労働問題もありますよ。 重大なのは、総理が、日本の農業を守り、食を守ることを約束する、国民との約束をたがえてはならないと、こういうふうに繰り返し言いながら、農産物...全文を見る | ||
○紙智子君 全然誠実な答弁なんかじゃないですよ。国民との公約はどうだったんですか。選挙のときにそのことを言ってきたわけですよ。公約を守りますと。努力すれば済むんですか、崩れてしまっても。それは無責任というものですよ。 五百八十六品目の話も今ちらっとされましたけど、それで、結局...全文を見る | ||
○紙智子君 要するに、厳しい状況になっていて改革しなきゃいけないという話になっているんだけれども、なぜそうなったのかということの原因を聞いたわけですよね。 それで、私は、原因ははっきりしていると思うんです。それは、自民党農政によって輸入自由化路線が取り入れられて、市場任せにし...全文を見る | ||
○紙智子君 今いろいろとお述べになったんですけれども、もう一つ、ちょっとパネルを見てください。 諸外国の例はこうだこうだという話もあったんですけれども、問題は日本の農政がどうだったのかと。自民党の農政がやっぱり原因であるということは、私は一目瞭然だと思うんですね。 このパ...全文を見る | ||
○紙智子君 そういうふうに言われても、現場では疑心暗鬼というのがあるんですね。安倍政権がやろうとしている農政改革は五つばかり、四つか五つか分かりませんけど、あるわけです。それで、全部は紹介しませんけれども、一つ言うと、米の直接支払交付金を半減をして、二〇一七年に打切りにすると。そ...全文を見る | ||
○紙智子君 いろいろとこういうことをやっているという話はあるんですけれども、しかし、実際に行ってみると、どこでも不安が出ているということは認識すべきだと思うんです。 二番目に出てくる話としては、やっぱり生産調整、減反の見直しと。これらは、これからは減反をやめて自由に米を作れる...全文を見る | ||
○紙智子君 我々も飼料米については別に否定していないわけですけれども、ただ、今、一遍に作れと言われても、実際にはその需要がないというか、受入先がないと。 富山なんかの例でいっても、若い人はもう既に、鶏のために米を食べさせてやるということを既に手掛けていて、だから、これ以上増や...全文を見る | ||
○紙智子君 やっぱり顔が見えないわけですよ。安倍総理の演説には地域を支える家族経営を守るという発想がないんじゃないかと。このところ、何かというと、小規模農業で競争力がない、非効率だと、企業が参入して大規模化すれば競争力が付いて進むかのような強調がされるんですけれども、しかし世界の...全文を見る | ||
○紙智子君 それであったら、家族経営を支援する政策はあるんでしょうか。現場を歩きますと、やっぱり今度の農業改革の中では家族経営がどうなるかということが心配だという声があるんですよ。 今年は国連が定めた国際家族農業年です。これについて、どういう政府として意義や位置付けがあるのか...全文を見る | ||
○紙智子君 今御紹介いただいたんですけれども、国際家族農業年は、二〇〇八年の食料危機以来、市場競争によって非効率な経営、つまり小規模とか家族経営が淘汰されて、効率的と言われるような経営がもてはやされてきたんだけれども、しかし、市場原理のモデルでは世界的な食料危機に対処できないとい...全文を見る | ||
○紙智子君 やはり、今後の日本が行くべき方向はどういう方向なのかということでは非常に大事な議論が今されているときだと思いますし、しっかりと農業の位置付けをやって食料自給率を高めていくと、太い方針を持って、そしてやっぱり担い手を育てていくという方向が必要だということで、我が党として...全文を見る | ||
03月26日 | 第186回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず、沖縄振興特別措置法についてお聞きをいたします。 我が党は、アメリカ占領下で形成された広大な基地が今なお県民生活と沖縄の経済社会に重大な影響を与えている下で、県民生活を維持向上させるための政府の支援というのはやはり必要だと...全文を見る |
○紙智子君 縛りがきつかったということも言われているんですけれども、というよりは、私は、沖縄の実情にやっぱり合っていなかったんじゃないのかというふうにも思います。やっぱり呼び込み方式ではうまくいかないということもあると思うんですね。金融特区は破綻したと言っても過言じゃないと思いま...全文を見る | ||
○紙智子君 金融特区の反省から、今度は本当に県民また住民が望む地域振興に役立つ制度にしていただきたいなと思います。 次に、北方問題に話題を変えたいと思います。 北方関連の振興策は、性格の違いはあるんですけれども、私は、沖縄の振興策と比べても非常に遅れているんじゃないかとい...全文を見る | ||
○紙智子君 三月の二十四日から日ロサケ・マス漁業交渉が始まっているわけです。それで、関係者は漁業協力費の引下げを求めていると。これは当然だというふうに思うんですね。二〇一三年の協力金などを総計しますと、これ二〇一三年ということでやったんですけれども、二十八億九千四百六万円というこ...全文を見る | ||
○紙智子君 根室の漁業でいいますと、春はサケ・マスなんですね、それから秋はサンマ、冬はタラと、このサイクルで成り立っているわけですよね。ところが、近年温暖化の影響もあってそのサケ・マスがなかなか、北の方にはいるんですけれども、来ないわけですよね。それで、やっぱりもうロシアの海域に...全文を見る | ||
○紙智子君 政府の農林水産業・地域の活力創造本部が昨年決めています農林水産業・地域の活力創造プランってありますけれども、ここでは、目標は水産日本の復活と、かつて世界一を誇った日本の水産業を復活させるというふうに言っているわけですよね。水産日本の復活にふさわしい支援を検討すべきじゃ...全文を見る | ||
○紙智子君 先ほども紹介させていただいたんですけれども、二〇一三年の協力金全部足すと約二十九億ですよ、二十九億。先ほどちょっとその懇談の中で出されたので言うと、近年九十九億円に激減しているということですから、この占める割合で見ると本当に大変なことだなというふうに思うんです。 ...全文を見る | ||
○紙智子君 終わります。 | ||
03月26日 | 第186回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第4号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 震災から三年、今なお仮設住まいなど、多くの方が避難生活を送っています。多くの被災者にとって、津波で失った住宅の再建というのは厳しくありまして、今なかなか進んでいないと。狭くて不自由な仮設住宅で、ストレスがたまって我慢も限界に達して...全文を見る |
○紙智子君 建設費用が上がって自立再建を圧迫しているという現実があります。先日、岩手県の山田町でお話を聞いたんですけれども、自宅を再建しようとしても、地価が高騰している上、建設資材が不足していて、予定の工期内に完成しないと。人手も不足し、建設費用を坪六十万円で契約したんだけれども...全文を見る | ||
○紙智子君 今、加速化というふうに言われたんですけれども、間に合っていなくて、自分の再建を諦めて復興住宅に応募するという方が増えているんですね。 そこで、仮設住宅から引っ越しをする費用などについてお聞きをします。 仮設住宅から引っ越しする際に掛かる引っ越し費用や新しい家の...全文を見る | ||
○紙智子君 今、その他については市町村の取崩し型基金という話がありました。自治体が要するに判断をするということなわけですね。 それで、宮城県では災害公営住宅の敷金の免除が今広がっているんですね。全額を免除するのが石巻市とか、それから気仙沼市、東松島市、名取市、南三陸町、岩沼市...全文を見る | ||
○紙智子君 今お聞きしたのは、要するに、差が出てくるわけですね、あるところとないところと。そこをやっぱり差をつくらないように国としての支援が必要じゃないかということをお聞きしたんですけれども、もう一度お願いします。 | ||
○紙智子君 やはりそこのところをもう一歩進んでやっていただきたいというふうに思います。 それと、岩手県の宮古市で懇談したときに、初めは、早くとにかく海に出て仕事をできるようにということが優先されていたわけです。しばらくして落ち着いてくると、今度は、仲間は家をなくしているし、家...全文を見る | ||
○紙智子君 その辺のところは、三年たったんだけれども、全然変わっていないなというふうに思うんですね。そういう対応でいいのかなというふうに言わざるを得ません。 それから、ちょっと時間の関係もありますので一つ飛ばします。雇用促進住宅の問題で質問いたします。 震災後、被災者に対...全文を見る | ||
○紙智子君 この三月、あと一週間なんですけれども、この三月で無償提供を止める理由についてもお聞かせください。 | ||
○紙智子君 答えられていないと思うんですよね。これ、人道的な立場から無償提供をやってきたんだと思うんですけれども、実際には、これ、子ども・被災者支援法の方針を受けて、そこに合わせて切るということになったんじゃないんですか。私は非常に問題だと思っているんですよね。 それで、管理...全文を見る | ||
○紙智子君 結局、だから、平時と変わっていないわけですよ、そこの基準は。払えなければ結局出されることになっちゃうわけですよね。事実上のこれ追い出しですよ。やっぱり、被災してそこに入っているわけだから、そういう観点で取り組まなかったらいけないと思うんですね。福島原発事故を受けて東京...全文を見る | ||
○紙智子君 震災による大きな精神的なストレスもあってそういう事態になっているわけですから、やっぱり平時と同じような扱いをすべきでないと、生存権を脅かすやり方というのは絶対やめるべきだということを申し上げたいし、同時に、子ども・被災者支援法の理念をどんどん骨抜きにするようなやり方は...全文を見る | ||
03月27日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第5号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 初めに、特定農産加工業経営改善臨時措置法の一部を改正するこの法律案について、輸入農産加工品の量、シェアの増加が継続をしている中で、国産農産物を活用しながら経営努力を続ける中小零細農産加工業への支援というのは、これは継続する必要があ...全文を見る |
○紙智子君 今回、TPP交渉の米国政府の譲歩を引き出すために日豪EPAを利用しようとしているんじゃないかという指摘がされています。牛肉関税を一定程度引き下げて合意できれば、TPPで関税撤廃を要求している米国政府の譲歩を引き出せるんじゃないかというような大変危険な動きが指摘をされて...全文を見る | ||
○紙智子君 ロブ貿易相と、どういうふうに要求されたのか。新聞報道では一部出されているわけですけれども、EPAは、これはTPPと違うから秘密交渉じゃないと思うんですよね。なぜ中身を言えないのか、これはおかしいと思うんですけれども。明らかにすべきじゃないですか。 | ||
○紙智子君 それでは納得できないわけですね。 TPPは秘密交渉だということを理由にして、実際には国内に大変影響があることも出さずにやっているわけですよ。EPAは別に秘密交渉でも何でもないわけで、これまでだってやられたことが新聞報道もされているということもあるわけで、やっぱりこ...全文を見る | ||
○紙智子君 非常に重大だというように思うんですね。やっぱり、交渉している途中だから明らかにしないということで、決まったときには大変な大きな影響を受けることになり得るということになったら、本当に国民の利益を守ることができるのかと、できないんじゃないかということになるわけで、この問題...全文を見る | ||
○紙智子君 新聞報道で見ますと、仮に牛肉関税が現行の三八・五%から豪州が求めている一九・二五%、あるいは報道されているように二〇%台の半減になったとしたら一体どうなるのかと。オーストラリア産の牛肉と競合するのは日本や北海道などのホルスタインの雄の牛肉です。牛肉関税が半分に減ったら...全文を見る | ||
○紙智子君 現に、北海道のホルスタインを肥育している農家は、関税が下がって枝肉価格が下がり続けるというのが一番不安だというふうに言っているわけですね。そして、乳雄のような低価格帯の牛肉価格が下がれば、高い方の肉もこれはだるま落としのように価格が下がっていくということを懸念している...全文を見る | ||
○紙智子君 オーストラリアの方は、車の関係で、それで要するに日本としてはオーストラリアに車を売り出せるんだと。だけれども、そもそも切るカードが向こうの方はそんなに痛まないわけですよね、日本の側はあと残されたカードということでは非常に危険な状況に置かれているわけで。そういうことでや...全文を見る | ||
○紙智子君 北海道では、TPPよりもずっと以前から、日豪EPA、これについてその影響について試算も行っていて、日豪EPAに対してはもう本当に警戒をしてきたわけです。もろに北海道の酪農や畜産、畑作も含めて、これは大打撃を受けるということで警戒をしてきたと。 そういう事態を招くよ...全文を見る | ||
○紙智子君 現在のオーストラリア政権は、前の労働党政権ではなくて、保守連合政権です。その支持基盤の一つが農業団体だと。その代表的な農業団体、オーストラリア全国農業者連盟の要求というのは、日豪EPAは全ての農業者に良い結果をもたらさなければならない、全分野の市場アクセスが改善されな...全文を見る | ||
○紙智子君 農業関係者の間だけじゃないですけれども、特に農業関係者の間では、牛肉はいつの時代も市場開放の突破口にされてきたと、またかという憤りもあるけれども、厳しい要求に屈せずに、国民との約束、国会決議を守ってほしいと、こういう声がありますので、是非裏切らないように、そのことを強...全文を見る | ||
04月03日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第6号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は、東日本大震災からの復旧復興についてまずお聞きします。 〔委員長退席、理事山田俊男君着席〕 昨日もチリで地震があって、津波の被害ということでは非常に心配をしていたわけですけれども、まず水産加工業、流通についてです...全文を見る |
○紙智子君 東北経済局のアンケート調査は、業種別に見ると、回復していると回答した割合が最も低いのが水産加工業だというふうに指摘されているんですね。 加工流通業の復旧復興を支援する水産庁の事業には、水産業共同利用施設復旧支援事業というのと水産業共同利用施設復旧整備事業ということ...全文を見る | ||
○紙智子君 ですから、パーセントでいうと一一・五%ということで極めて少ないわけです。それから、グループを組めていない企業はやっぱりこれ使えないということなんですよね。予算が少ないという問題もあるわけです。 それで、復興庁にお聞きしたいんですけれども、民間団体が活用できる事業と...全文を見る | ||
○紙智子君 今お話あったように、基本補助率でいうと、国二分の一、それから市町村八分の三、それから民間団体八分の一ということでよろしいですよね、はい。 それで、民間企業の活用状況についても説明をお願いいたします。 | ||
○紙智子君 これ、事業費でいうと一千三百三十一億円、このうち国費が九百二十八億円ですよね。そして、市町村が計画をして事業を進めているということで共同と民間を事業ベースで区分けするということがなかなか難しいという回答だったですよね。それは今もそういうことですよね。 | ||
○紙智子君 ちょっとこの間何回か聞いているんですけど、なかなか把握されていなくて、今これから把握するということでもあるので、そこはしっかり把握していただきたいと思います。 それから、先日、岩手県に行って、それで市場で何人かのおかみさんから話を聞いたんですね。サケの薫製を作る技...全文を見る | ||
○紙智子君 水産加工業は、住んでいる、住居の近くにあって女性の働く場所になっていたわけですけれども、しかし今は仮設住宅に住んでいる方が多いという中では、通わなくちゃいけないと、遠くまで。それで今までどおり働けなくなったという話もあるんですね。やっぱり、今後、そういう意味では職住接...全文を見る | ||
○紙智子君 よろしくお願いします。 次に、漁船漁業の問題で一つお聞きしたいんですけれども、漁協が漁業者に船を貸し出すリース事業が行われているわけですけれども、この固定資産税の扱いがどうなっているかということについてお聞きしたいと思います。 | ||
○紙智子君 ちょっと確認しますけれども、要するに固定資産税は漁業者には、個々人には掛からないですよね。要するに、漁協がリースをするということで漁協には掛かるけれども、個々人には掛からないということですよね。 | ||
○紙智子君 その辺がちょっと問題で、現地ではだからすごい大変なわけですよ。漁業者自身、収入がそう入ってくるわけでもない中でこれは大変負担になるということでありますし、それから、漁協に掛かるものについても、先ほどお話あったように、市町村の判断で条例で減免されるということはそれは確認...全文を見る | ||
○紙智子君 宮城県ではという話をされていて、ほかの県の話も実は聞いているんですけど、そこがちょっとばらばらしていまして、やっぱり負担を掛けないようにということで是非御努力いただきたいと思います。 それから、ちょっと時間が過ぎてきたので、一つ削って、もう一つ、漁業生産は回復しつ...全文を見る | ||
○紙智子君 ちょっとこれから聞こうと思っていたところまでお答えいただいちゃったんですけれども、要するにグループはできたと。できたけれども、自立できているグループは本当にもう僅かということですよね。 それで、繭代金については、その事業を開始したときは一キロ当たり三千五百円の繭代...全文を見る | ||
○紙智子君 今、二十八年度まで延ばすというふうに言われたんですけれども、やっぱり検証をすべきだし、やっぱり課題ということではっきりさせる必要があると。それについてもちょっとまた後で御回答いただきたいんですけれども。 実は、昨年来、一部の養蚕農家、連携グループの方々から、四月以...全文を見る | ||
○紙智子君 終わります。 | ||
04月08日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第7号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず、法案の前に、昨日の日豪EPAについて林農水大臣にお聞きいたします。 安倍総理とオーストラリアのアボット首相とが東京都内で会談をして、大筋合意ということで報道されております。主に、外食産業向けの冷凍牛肉を今の三八・五%から...全文を見る |
○紙智子君 長年にわたって交渉してきて柔軟を得たと言いますけれども、実際にはこれ関税は半減しているわけですからね、このことの与える影響というのは本当に大きいわけですよ。 先々週、私は影響についても指摘をさせていただきました。肉牛農家はもちろん、酪農も重要な副産物の収入があって...全文を見る | ||
○紙智子君 いろいろと今言われましたけれども、実際農家の皆さんに話を聞くと、この関税半減によって大変大きな収入減になることは避けられないと、またしても車の犠牲に我々されるんじゃないかという声ですよ。オーストラリアの後にはアメリカが控えていると、TPPとの関係でも更に一層日本は攻め...全文を見る | ||
○紙智子君 その後、森林保険の受皿をどうするかということが議論になったわけですけれども、結局、民間の保険会社からもこの森林保険の受入れを断られて、全国森林組合連合会からも受入れを断られたわけですけれども、そのことの経緯について明らかにしていただきたいと思います。 | ||
○紙智子君 今御説明あった、つまり、民間の保険会社からは気象災害や噴火災害を対象とする現在の森林国営保険がとてもリスクが高くて引き受けられないと、全国森林組合連合会も共済事業が財政状況の悪化ということでとても引き受けられないというふうになったわけですね。このリスクが高く民間ができ...全文を見る | ||
○紙智子君 今いろいろ言われたんですけれども、当初からこの森林総研に移管することを検討したわけではなかったと。窮余の策としてこの森林総研に森林保険を押し付けたということは明らかだと思うんですよ。 現在の森林国営保険の最終責任者というのは農林水産大臣ですよね。法改正後は、森林保...全文を見る | ||
○紙智子君 先日の国立環境研が発表していました、「地球温暖化「日本への影響」」というのが出されていますけれども、非常に衝撃的です。洪水被害額は現在の三倍、当然、気象災害が増加することになるわけです。森林の生育域も大きく変わることになります。これらのことは森林保険に大きなリスクをも...全文を見る | ||
○紙智子君 国が全面的に支援するというふうにおっしゃっているんですけれども、法案には実は国の責任については一言も明記されていないんですね。そのことを指摘して、次の質問に移りたいと思います。 二月の豪雪で山林の被害が深刻です。今まで経験したことがない被害だと。 栃木県の関係...全文を見る | ||
○紙智子君 豪雪に関連してなんですけど、前回ちょっと質問できなかったことについて、併せて質問します。 この間、私たちのところに幾つか問合せがあって、その都度農水省に問い合わせてきたんですけれども、その中でも重要な問題幾つかあって、一つは予算上の問題です。 被災農業者向け経...全文を見る | ||
○紙智子君 よろしくお願いします。 もう一つあるんですけれども、支給対象の経営再建の認定の柔軟性についてなんです。 それで、具体的には、標高の低いところで営農を再開する際も支援事業の対象になるということなんですけれども、このような認定の柔軟性についてはすごく大事だと思うん...全文を見る | ||
○紙智子君 はい。よろしくお願いいたします。 質問を終わります。 ───────────── | ||
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、森林国営保険法等の一部を改正する法律案に反対の立場から討論を行います。 反対の第一の理由は、森林保険特別会計の廃止です。 森林保険は、これまで特別会計の下で国の責任において実施されてきました。今回の改正は、この特別会計を廃止するとい...全文を見る | ||
04月21日 | 第186回国会 参議院 決算委員会 第5号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は、JR北海道の問題について質問いたします。 脱線事故や火災事故が相次いだ上にレールの検査データの改ざんなどの不正が相次いだJR北海道に対して、国土交通省は今年の一月に事業改善命令と監督命令の二つの命令を出しました。一日も...全文を見る |
○紙智子君 お聞きしたことが、個々別々のこれについてこうだということではなくて、なぜ整備不良という指摘が繰り返されているのかということをお聞きしたわけですよね。それで、この整備不良の問題というのは、レールや車両だけではないわけです。 私、実は北海道で学習会やシンポジウムや鉄道...全文を見る | ||
○紙智子君 現場においてやられていなかったという、現場が悪かったという話になるんだけれども、私はやっぱりその原因についてどうだと思うかということをお聞きしているのであって、これははっきりしているんですよね。 現場に行っていろいろ聞くと、やっぱりマスコミも指摘していますけれども...全文を見る | ||
○紙智子君 今お聞きしたのは、やっぱりコスト削減のために今やもう外注が主流になっているんじゃないかというふうにお聞きしたんですけど、それに答えられていませんよね。 | ||
○紙智子君 ちょっと質問したことに答えられていないんですけれども、要するに外注化がどんどん増えていると、最初は一部だったんだけれどもどんどん増えていると、それは結局コスト削減のためにこういう形になったんじゃないかということを聞いたんですよ。 | ||
○紙智子君 非常によく分からない答弁なんですね。 それで、本当に技術を伝承しなきゃいけないということになったら、やっぱり直営でやるのが一番いいわけですよ。もちろん外部に委託するということも必要だけれども、それだってちゃんと伝承できているかどうかということは必要なわけですよね。...全文を見る | ||
○紙智子君 今私が紹介したようなことというのはつかんでいないわけですか、御存じないんですか。それもほかと同じような、大して違いはないということをおっしゃりたいんですか。 | ||
○紙智子君 要するに、細かくつかんでいないということですよね、国は。 それで、コストを削減したために孫請で働く労働者がどんな状態で働いているかということを御存じかどうかというふうに思うんですけれども、線路の修理は、昼間というのは列車が通るので、危ないのでなかなかできないわけで...全文を見る | ||
○紙智子君 今、大変重要な大臣の答弁があったと思います。外注の活用を検討するということがやるべきことの中に入っているんですけれども、検討するのであれば、やっぱり経営実態や雇用実態も含めてちゃんとつかんで検討すべきだというふうに申し上げておきたいと思います。 人員が不足している...全文を見る | ||
○紙智子君 一義的にはJR北海道だという言い方をされるんですけれども、今質問したこととの関係でいうと、現場の労働者は人が増えるというふうに思っていないわけですよ。先ほども紹介しましたけれども、単価が安くて仕事をする人が実際にはいないと、募集するけれども応じる人が少なくなっていると...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、立ち入ってもっと国が掌握をして、丁寧にやる必要があるんだと思いますよ。誰が監督するのかというと、もちろんJR北海道がやるんだけれども、それを更に国が含めてやる必要があるし、やっぱり業者任せにしないということが本当の安全を確保する上では絶対必要だということを申し上...全文を見る | ||
○紙智子君 是非、大臣の答弁を国土交通省としてもしっかり踏まえて、この後の対応をやっていただきたいと思うんです。 何かというと、JR北海道がという形で、国がやっぱり更にそれに含めて責任があるわけで、JR北海道はまさに国が進めてきた方向だったわけで、やっぱり国の責任を掘り下げな...全文を見る | ||
04月22日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第9号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 日豪EPAの基本合意についてまずお聞きをしたいと思います。 今回の基本合意を受けて、日本自動車工業会会長の豊田章男氏は、大筋合意したことを歓迎する、自動車業界としても、本協定を生かし、お客様のニーズに合った商品、サービスをより...全文を見る |
○紙智子君 私が今お聞きしたのは、これまでもそうだったんですけれども、自動車などの工業製品の輸出のために日本農業が犠牲になるというようなことを仕方がないと思うかどうかというふうに聞いたんです。 | ||
○紙智子君 両立し得るというふうにおっしゃるんですけれども、私は、何を根拠にしておっしゃっているのかよく分からないわけですよね。 今し方もちょっと議論ありましたけれども、やはり貿易というのはもちろん大事なところはあるけれども、今回やっぱり非常に問題になるのは、工業製品と同列視...全文を見る | ||
○紙智子君 長期間掛けて段階的に下げるから影響が少ないということなんですか。この豪州の方が言っているのは、最初の一、二年の間、数年の間に大きく掛けるんだと、そこで大分変化が出るんだという話をされているわけですよ。 しかも、今、セーフガードがあるという話をしたんですけれども、セ...全文を見る | ||
○紙智子君 今の説明を聞いていても誰も分からないと思いますよ。数字ただ並べて、これからいろいろな動向によってしか分からないんだと、無責任な話だと思うんですね。私は、セーフガードをやったところで価格下落には歯止めは掛けられないと思いますよ。間違いなくこれ響いてくるんですね。 問...全文を見る | ||
○紙智子君 ですから、先ほど来も議論になっていますけど、どうなるか分からない、これからだという話自体が本当に無責任なんですよね。今までだって、農水省は、もしこうなった場合どうなるかということを試算したりしてきたわけですよ。そうやって、そういう影響が出たら困るから対応策も考えなきゃ...全文を見る | ||
○紙智子君 今おっしゃったことが、大丈夫なんだという保証にはならないわけですよ。やっぱりどうなるか分からないでそう言っているというのは、本当に私は農水省は無責任だなというように思うわけです。 それで、日本の生産量と同じ量に置き換えられていくということは、生産者にとってはやっぱ...全文を見る | ||
○紙智子君 全然かみ合っていないなと思いながら聞いているんですけど、私は、やっぱり農林水産大臣なわけですよね、それで農業を本当に守ろうというふうに思っているんだろうかというふうに思うんですよ、この間のいろいろ発言を聞いていると。 最初は決議を守るとおっしゃっていたわけですよ。...全文を見る | ||
○紙智子君 北海道新聞の社説。 | ||
○紙智子君 それで、国会決議に対する安倍総理の対応というのは、TPP交渉でも更にひどいことになっていると思います。 現在、TPPの日米交渉が行われていますけれども、マスコミ報道では、米は現在のミニマムアクセス米以外に主食用米として米国枠を設けて輸入を認めると、牛肉関税は一桁台...全文を見る | ||
○紙智子君 甘利担当大臣が先週の金曜日に日米TPP交渉から帰国をして、その後、官邸に報告に行かれて、安倍総理と菅官房長官と甘利担当大臣の三者で今後の交渉について協議を行ったことが報道されています。 林農水大臣はその協議には呼ばれていませんよね。国会決議どころか、農水相自身が交...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、やっぱり今の現状を打開するためには、農水大臣は、私を入れなかったら駄目だと、協議の中に、大きく農業問題に関わるものなんだから、その三者だけでやるんじゃなくて私を入れなきゃ駄目だというふうにむしろ言っていかなきゃいけないんだと思いますよ。そうじゃなかったら本当に守...全文を見る | ||
○紙智子君 二十四日、もう間もなくですけれども、日米首脳会談で、TPP合意を優先して安倍総理が牛肉関税の一桁台への引下げや豚肉の差額関税制度の撤廃に応じかねない、そういう危険が指摘されている中で、自民党の石破幹事長は、有権者に公約をたがえたと判断されれば政権の正当性が揺らぐという...全文を見る | ||
○紙智子君 もうはっきりと農水大臣としては言ってほしかったわけですけれども、余りそういうことではなかったと。 それで、昨日、先ほど小川議員も触れられましたけれども、北海道では、農業だけではなくてオール北海道で、医師会や生協や商工会や、道民会議というのがあって、この五団体が共同...全文を見る | ||
05月13日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第10号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 冒頭、PED、豚流行性下痢の対策について質問いたします。 五月八日現在、日替わりでどんどん変わっているのでこれ自体も古いんですけれども、全国三十六道県、五百八十戸の養豚場で発生して、五十万頭を超える発症頭数で既に十二万五千頭が...全文を見る |
○紙智子君 気温が上がってくるとこれは下火になるんだという話、最初されていたんですけれども、広がっていますので、是非そこは危機感を持って対応していただきたいというふうに思います。 それでは、TPPについてお聞きします。 まず、澁谷審議官に確認しますけれども、今回の日米首脳...全文を見る | ||
○紙智子君 方程式は、式が決まったということは数字を入れれば答えが出るということだと思うんですけれども、それだけでなくいろいろというパッケージの話がありました。具体的な合意内容というところまでは話になっていないんですけれども、全くの白紙ではなく、進展した中身として、途中段階も含め...全文を見る | ||
○紙智子君 報道ベースでは、牛肉の関税を九%へと、豚肉については一キロ四百八十二円から五十円にそれぞれ引き下げることで合意となっていると。これは報道ベースですよね、これは違うとか、そうじゃないとかという話があるんですけれども。 これがまだ決まっていないとしても、重要五品目の関...全文を見る | ||
○紙智子君 今の御答弁も前回もお聞きして同じ御答弁だったわけで、これは、でも、国民から見ても全く納得いかない話ですよ。最初はやっぱり決議を守るということで来たはずなのに、いつの間にか、それは私は触れられなくて、これは国会で決めてもらうと。ルールはそうなんでしょうけれども、国民から...全文を見る | ||
○紙智子君 その自民党の部会の中でも話になった、TPAがあっても怖いのに、なければもっと怖いと、ひっくり返される可能性を考えて慎重にしなきゃ駄目だという話をしているんじゃないですか。だから、米国は米国で日本は日本じゃなくて、日本だって、批准する前にそういう段階で交渉を妥結させては...全文を見る | ||
○紙智子君 本当に危機感を持って捉えておられるのかなと思うわけです。 日米合意がこれ日豪EPAを上回る自由化水準になったら、今度はオーストラリアの政府は再交渉を求めてきますよ。そういうことだったら、やっぱりアメリカがそんなに低くするんであれば、我が国ももっと低くすべきだと言っ...全文を見る | ||
○紙智子君 誰が考えても、下げればそれに向けてまたこっちも下げろというふうになるに決まっているわけですよ。 米についても、日米協議で、ミニマムアクセス米とは別枠で主食用のアメリカ枠を設けて無関税で輸入することが報道によって推測されているわけです。これもまだ決まっていないと言う...全文を見る | ||
○紙智子君 今、大臣、そういうふうに答えられたんですけれども、今、甘利大臣は、十九日から始まるシンガポールのTPPの閣僚会議までに日米協議をまとめると、まとめなきゃいけないというふうに言っているわけです。 甘利大臣の一存でこれやっているわけではないわけですよね。これは四月二十...全文を見る | ||
○紙智子君 そういうことになると、結局、決議を踏まえてと、農業、打撃を、悪影響を受けないように決議を踏まえてと言われて行ったわけで、それなのに、あえて条件を示してこのぐらいだったら何とかなるみたいな話をされて、交渉推進のために力を貸しているということになるわけですよね。 これ...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、全く今の大臣の答弁というのは本当に許されないというふうに思います。歴代の農水大臣でも、やっぱり農業を、我が国の農業を何とか守ろうと思ったときには閣内でも言うべき意見を言ってきたわけですよ。だけど、林大臣はそういうことをやっておられないですよね。 やっぱりこの...全文を見る | ||
05月14日 | 第186回国会 参議院 本会議 第21号 議事録を見る | ○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の農政改革二法案について質問いたします。 まず、TPPについて伺います。 四月二十四日、オバマ大統領と安倍首相の首脳会談が行われ、一日遅れて発表された共同声明では、両国はTPPに関する二国間の重要な課題について前進する道筋を...全文を見る |
05月15日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第11号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。お疲れだと思いますけれども、最後になりますので、頑張っていきたいと思います。 農政改革二法案と安倍農政改革について質問いたします。 安倍農政改革は、昨年六月の日本再興戦略に基づいて、昨年の農地中間管理機構法に引き続いて、今回の農...全文を見る |
○紙智子君 今いろいろお答えの中で、食料自給率の問題でいうと、それに資するものだというふうには言われたんですけれども、実際にはそうなっていないんじゃないかというふうに思うわけですね。基本計画では目標を五〇%と決めていたけれども、この二法案の中身についていうと、そうなっていないんじ...全文を見る | ||
○紙智子君 考え方はそれでもってしっかりやってもらおうというんですけれども、実際上はもう大きく減るわけですよね、担う人たちが、絞り込むわけですから。そうしたら、実際上はできないんじゃないかと。 先ほどの議論を聞いていて、私、おかしい議論だなと思っていたんですが、目標を決めて、...全文を見る | ||
○紙智子君 私聞いたことは、要するに、現実的じゃないから、じゃ、下げていいのかと、林大臣自身はやっぱり食料自給率は向上させていくべきだというふうに考えているのかどうかと。達成していないことの解明ってやっぱりされていないから、なかなか変えられていないんだと思うんですけれども、その基...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、その基本的なスタンスをはっきりさせなきゃいけないと思うんですよ。農水委員会において、食料自給率がこんなに低い、異常な低さなのに、それでも目標達成できないからもっと下げていいんだなんて、こんな議論をされるなんて本当におかしいなというふうに思うわけですよ。 それ...全文を見る | ||
○紙智子君 そういう答弁あったんですけど、この間、産業競争力会議の中では、やっぱりこの耕作放棄地は、そこに滞留するといけないから、それは受け取らないということで議論されているんじゃないかというふうに認識しているんですよね。この耕作放棄地対策を農地中間管理機構の目的から外すというこ...全文を見る | ||
○紙智子君 私、この認定農業者や集落営農に農地を集約するからそこの人たちが頑張ってやるんだよという話があるんだけれども、やっぱり現実、どれだけ皆さんが歩かれて把握されているのかなというふうに疑問に思うわけですよね。 今、認定農業者と言われる担い手の方は、もうぎりぎりまで農地を...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、食料自給率を上げようと思ったときに今やろうとしていることが逆に行くんじゃないかという話を一生懸命しているわけで、それでその話の中で、今、米を、米がと言ったんですけれども、米自身も、言ってみればこれからは米余り過ぎにならないように、じゃ麦とか大豆も本作だと位置付け...全文を見る | ||
○紙智子君 食料自給率という、本当に日本の農政をめぐって非常に柱になるべき重要な問題で、これは目標を引き下げるかなんという話は本当にもう重大なことだなというふうに思っています。やっぱり下げるような政策をやっちゃいけないと。今、るる述べてきたように、上げようと言いながら下げる政策を...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、この問題も非常に何か幻想を与えるような、ちょっとひどい話だなというふうに思っていて、この間何度か聞いているんですけど、農業が現在の三兆円が十年後には四兆円になるんだよと、六次産業化をやって現在の〇・二兆円から二兆円に増えるんだよというようなことを言われているんだ...全文を見る | ||
○紙智子君 結局、今のお話聞いていても、多面的機能、所得にはならないことを、農家の所得にはならないわけですし、それからやっぱり農家の増えるという話じゃないというのが今語られたと思うんですね。 日本再興戦略で、農業、農村全体の所得の倍増を達成するためには農業生産性を飛躍的に拡大...全文を見る | ||
○紙智子君 私も企業が入っちゃいけないなんて思っていないです。やっぱり地域と本当に連携して一緒になって守り立てていくような、真面目な、やっぱりちゃんと農業を発展させていこう、地域を維持していこうという考えに立っている人もいますから、そういうのは別に構わないと思うんだけれども、結局...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、やっぱり本当に農家の人たちがちゃんと自立できるようにするということで、政策的な何も支えが要らないというんだったら、農水省自身要らなくなっちゃうというか、役割がなくなるじゃないかというふうに思うんですね。実際にはコスト削減という話もあるんだけれども、農業資材のコス...全文を見る | ||
05月20日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第12号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は、農政改革で農産物価格がどうなっていくのか、とりわけ米価について質問したいと思います。 米の直接支払交付金は今年度産から半減ということですね。私は、政府の農政改革について、各地ずっと回っていましていろいろお話を聞いてきま...全文を見る |
○紙智子君 現在の米の需給状況についてちょっとお聞きしたいと思うので、ちょっと御説明をお願いいたします。 | ||
○紙智子君 今御説明いただきましたけれども、二〇一二年産の価格は高めで需要が減少と、二〇一三年産の作況が一〇二あって、二〇一四年の六月末の民間在庫、今お話あったように二百五十五万トンということで、在庫水準が上がっているということですよね。 民間在庫量がこれ二百五十五万トン、米...全文を見る | ||
○紙智子君 報道では、全農が、二〇一三年産の持ち越し米ですね、これが十月末で六十万トン発生するというふうに見込んでいたと。今回の過剰米対策で三十五万トン市場から離すということですから、隔離するということですから、そうすると、六十万トンということでいうと二十五万トンの持ち越しが発生...全文を見る | ||
○紙智子君 二〇一三年産の相対取引価格が一万四千八百七十一円で始まって、今お話あったように、今一万四千四百四十九円と下がってきているわけですね。その年その年でいろいろプラスマイナスあるという話なんですけれども、今年の秋には過去最低だった二〇〇九年産の再来の可能性もあるという指摘も...全文を見る | ||
○紙智子君 生産者の拠出がされるということがあるわけなんですけど、私、いろいろ価格が上がったり下がったりという中では、アメリカでも市場価格が融資保証価格を下回った際にはその差額を補填する制度があるわけですけれども、日本ではもう市場に任せるという考えになっているわけですね。 日...全文を見る | ||
○紙智子君 そういう、何というんですか、備蓄はあくまでも不測の事態のときにとなっているんだけれども、過去に、そういう仕組みであるけれども備蓄を買い入れるという、そのやっぱり範囲の中で本当にひどく下がったときに国としてそのまま放置できないので対応したことがあるわけですよね。 そ...全文を見る | ||
○紙智子君 ここはこの後ずっと議論しても多分平行のままだと思うので、次に主食用の需給見通しについてお聞きします。 農水省は、平成二十五、二十六年の主食用米の需給見通しを発表しています、その注というふうに、注意の注と書いてあるところに、平成二十五、二十六年においては、需給事情か...全文を見る | ||
○紙智子君 農水省の需給見通しを受けて、全農が、今年の加工用米の売渡価格を九千円、これは六十キロ持込み税別ということですけれども九千円、農家向けの概算金は七千円に決めたというふうに言われています。前年よりも、これ三千円も下回る水準なわけです。 それから、関西地方の農業者から訴...全文を見る | ||
○紙智子君 安定していくようにとおっしゃるけれども、安定しないですよ、こういうやっぱり現場の動揺が繰り返されているわけですから。 それで、TPP交渉をめぐる情報も影響を与えているというふうに思うんですね。 昨年末、政府はTPP交渉でアメリカから輸入している米の輸入枠を広げ...全文を見る | ||
○紙智子君 今お話しされたように、生産コストの差は、今十分の一と言われたように十倍なわけですよね。六十キロ当たりの生産費はアメリカで千七百円ですよ。日本で十五ヘクタール以上の経営をしている大規模農家でも一万一千四百円という話ですよね。農水省は農政改革でコストを四割削減するというふ...全文を見る | ||
○紙智子君 合意はしていないと言うけれども、こういう話がどんどん出てくれば、やっぱり本当に下落につながるし、生産者の方は意欲を失っていくわけですよね。 関西の説明会を先ほども紹介したんですけれども、生産調整の廃止も価格の下落に影響を与えているわけです。生産調整を廃止すれば、今...全文を見る | ||
○紙智子君 安定的な生産、流通と言うんですけれども、いろいろなことをやって餌米作ったり多様な用途に基づいてと言うんだけど、私が一番言いたいのは、生産者米価が下落するでしょうと、全体として低くなっていくでしょうということですよ。それはもう絶対止められない流れになっているんじゃないで...全文を見る | ||
○紙智子君 ともかく国民的な議論もなしに規制改革会議で議論して、それをやっていくということ自体が本当にひどい話だなと思うんです。 農水省は、生産調整を廃止して、今後は麦、大豆、飼料米など需要がある作物の生産を振興するとしているわけです。そして、主食用米の需要量が平均して約八万...全文を見る | ||
○紙智子君 私は確かにそれもあるかもしれないと思うんだけれども、言っていないこともありますよね。外食の関係は全然触れておられないんですけれども、約八百万トンある主食用米のうち、三百万トンを外食・中食産業が占めているんですよ。八百万トンのうち三百万トンを外食・中食産業が占めているわ...全文を見る | ||
○紙智子君 外食、中食は米価が上がると一品当たりの米の使用量を減らすわけですね。報道では、回転ずしに使う米は一貫二十グラムから十八グラムに減らしたといいます。 それから、ふるさとネットというところがコンビニのおにぎりの量目調査をしているんですね。これは、例えばセブンイレブンと...全文を見る | ||
○紙智子君 いや、それじゃちょっと困るんですよね。それでもって、だから、さっきから言われているように、八万トンずっと減り続けているということを理由にしているわけですけど、実際にはこういうことがあるわけだから指導しなきゃいけないですよね。米の需要減少を自らつくり出しながら、自分たち...全文を見る | ||
○紙智子君 きめ細かい情報を流してということを言うんですけれども、生産調整を廃止をして、農業者は年末から春先にかけて国の情報に基づいて農業者の判断で自由に作付けできるようになるというふうに言われるんですけれども、同じ情報を基に、例えばどこそこ産の、北海道だったら北海道のゆめぴりか...全文を見る | ||
○紙智子君 いや、そういうふうに言われるんですけど、本当にうまくいくというふうに確信持って言えます。自信持っていますか。本当にそういうふうになると思いますか。 | ||
○紙智子君 生産現場とキャッチボールしながらと、とてもすごくいい言葉なんですけれども、今まで国は生産目標数量を配分して国、自治体、団体挙げて生産調整しても、米の需給と価格は不安定で混乱しているわけですよね、今までだって。昨年の三月の食料・農業・農村政策審議会の食糧部会で、委員から...全文を見る | ||
05月22日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第13号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は、四人の参考人の皆さんのそれぞれのお立場からの非常に深い、大変参考になる御意見を聞かせていただいておりまして、本当にありがとうございます。 それで、かなり皆さん質問されているので重なるところもあったんですけれども、まず最...全文を見る |
○紙智子君 本当にしっかり受け止めて、頑張らなくちゃというふうに改めて思いました。 それから、山居参考人にお聞きしたい。 先ほどちょっと小川議員からもお話があってかなり答えていただいているので、北海道にとって、私は輪作体系というのは本当に大事な崩してはならないもので、これ...全文を見る | ||
○紙智子君 ありがとうございました。 それじゃ、村田先生に伺います。 先生の最初の冒頭のところで、これは構造改革に逆行する施策の一掃というような位置付けというお話があって、今回の安倍政権の下でのこの政策というのは、日本再興戦略で、十年間に全農地面積の八割を担い手に集積して...全文を見る | ||
○紙智子君 最後一つだけ、安藤先生にお聞きしたいのが、やっぱり中山間地域の問題で、実は今まで面積支払七割、品質、生産量に応じて交付三割という交付の仕方だったのが、数量払いを基本としてやっていくというふうになってきたときに、私は今回、中山間地域のような条件不利地では結局面積というこ...全文を見る | ||
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず、十九日の産業競争力会議で安倍総理が、農業委員会の見直しと農地を所有できる法人の要件見直しの具体化を図りたい、農業協同組合の在り方についても抜本的に見直し、三点セットの改革をセットとして断行するというふうに述べて、今が農政転換...全文を見る | ||
○紙智子君 私もこの規制改革会議の農業改革に関する意見というのを拝見いたしました。率直に言って、この間もずっと議論されておりますけれども、例えば農業委員会の制度の中立で健全な運用を担保するために農業団体等からの推薦制度を廃止する、中立で健全な運用のために廃止するとかですね、そのほ...全文を見る | ||
○紙智子君 今、数々の皆さんから話を聴取したということで調査もされたということが語られたんですけれども、それでは農業関係者からこの中央会制度の廃止とか全国農業会議所の廃止というような要望、意見というのは出されたんでしょうか。 | ||
○紙智子君 今お話あったように、たくさんの方から聴取したけれども、直接は出されていないということですよね。農業関係者からそういう要望も出されていない中で、このような改革案を取りまとめるような規制改革会議の在り方というのは極めて乱暴じゃないかと、正さなければならないんじゃないかと思...全文を見る | ||
○紙智子君 ですから、たくさんの聴取をやって、それで、農業者からは出なかったけれども、一応それを行った上でワーキンググループの議論の中から出てきたものをまとめたんだと。農業者の声が反映されていないんじゃないですか。ワーキンググループの会議の中でということは、一体どなたがそういう発...全文を見る | ||
○紙智子君 ですから、何度も言いますけれども、直接農業者じゃない、農業者のところから出てない、第三者から出ている意見を要はまとめてやろうという話になっていて、これは非常におかしい話だなと思うんです。 それでは、林大臣にお聞きしますけれども、大臣は本当にこのJAの中央会制度や全...全文を見る | ||
○紙智子君 今のではちょっと私の質問に答えたというふうに思わないんですよね。廃止したら農業振興になるかどうかというふうにお聞きしたんですけど。 | ||
○紙智子君 今いろいろお話しになったのは、農協がこれまで果たしていた役割ですとか指導してきたという意義については話をされたんですよ。 私も、もちろん農協中央会が今のままでいいというふうには思いませんよ、やっぱり改革しなきゃいけないことはあると思うし。しかしながら、今お話しにな...全文を見る | ||
○紙智子君 今のお話でもはっきりしているように、やっぱり農地を農地としてちゃんと持続させていくというために、やっぱりそれが荒らされたり、もうけの理由で、それで違う方向に行ってしまわないように、ちゃんと歯止めを掛けてきたというのが今までの経過だと思うんですよ。それを今回、一定の期間...全文を見る | ||
○紙智子君 今申し上げましたように、農地所有を認めてこなかった根拠ということが何か変わったんじゃなくて、そのままの状態で、何らこれはこうだから変えるんだということはなしにそのまま適用されるんじゃないかと、今回のは、というふうに思います。これ中身をめぐっては更にまたこの後も質問した...全文を見る | ||
○紙智子君 おすし屋さんも含めて周りにいっぱいいたわけですから、実際どういう話だったかというのは分かると思うんですよ、聞けば分かると思うんですよ。今ちょっと否定されましたけど。 大臣、この豚肉の問題を含めTPP交渉については、基本合意したとか合意に至っていないとか、この間本当...全文を見る | ||
○紙智子君 ごめんなさい、確認しようと思ったんですが、澁谷さんもそこにいらっしゃっていたんでしたっけ。 | ||
○紙智子君 すし屋の。 | ||
○紙智子君 行っている方いらっしゃいますよね、たしか。私、それでお呼びしたと思うんだけど。どなただっけ、森さん。(発言する者あり)外務省は行っていたんじゃない。 | ||
○紙智子君 そうですか。(発言する者あり) | ||
○紙智子君 いずれにしても、情報がいろいろと振り回されると。何でこんなに振り回されるのかといえば、これは政府がちゃんと情報を出さないからですよ。なぜ出さないのかといえば守秘義務があるからだというわけですよね。 だけど、秘密交渉については、先ほど徳永エリさんもやりましたけれども...全文を見る | ||
○紙智子君 二十日にTPPのシンガポール会合が終わりました。結局、大筋合意にはならなかったようですけれども、二国間の協議で、例えばニュージーランドから関税撤廃を求められ、ベトナムからも米の関税撤廃を求められたということが報じられています。加えて、知的所有権や国有企業の分野ではまだ...全文を見る | ||
05月29日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第14号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。最後になりますので、ちょっとお疲れですけれども、頑張っていきたいと思います。 先週五月二十二日に農政改革二法案の参考人質疑、そして今週の二十六日から二十七日まで島根県で中山間地域の調査、地方公聴会ということで意見を聞いてきたわけです...全文を見る |
○紙智子君 共同活動を支援するということですか。共同活動を支援して、要するに地域を成り立たせていくということなんですか。 | ||
○紙智子君 ちょっとなかなか分かりづらいんですけれども。 それで、農村地域を回りますと、農業の生産活動が縮小すると、これは空き家が増える、耕作放棄地や鳥獣被害が増えて廃棄物が不法に投棄されたりすることが大問題になります。それから、災害が発生した場合にその影響が下流域に及ぶこと...全文を見る | ||
○紙智子君 今、各省庁と連携してもっと幅広くやらなきゃいけないんだというお話をされました。地域で生活するには、今お話もあったように、医療とかそれから福祉政策も含めて充実をさせていかなきゃいけないんだと思います。 今回視察をした島根県の飯南町の宇山振興組合では、農福連携の取組と...全文を見る | ||
○紙智子君 今お話あったように、全国的には八割を担い手に集中する、その残り二割なんですけれども、島根県の場合でいうと、現在が大体三割のところに担い手が利用しているという話ですよね、これを十年後には六七%まで集積する計画を持っているわけです。しかし、国民への食料の供給とか自給率の向...全文を見る | ||
○紙智子君 今の説明でも分かりますけれども、やっぱり担い手にもっともっと集積をしてもっと拡大していくためには、いろいろ手間が掛かる周辺の管理というか、そういうことを地域で支えてもらおうというようなことなわけですよね。 それで、島根県でお聞きして、やっぱり公聴会の中でも、長年に...全文を見る | ||
○紙智子君 政策をつくっている方の都合からいえばそうなってほしいということで出しているものだと思うんですけど、私はこれはやっぱり上から目線じゃないかなというふうに思うんですね。 二十二日の参考人質疑でも、ここでやった質疑でも、勝部農産の勝部さんが、農地集積の拡大に伴って農家数...全文を見る | ||
○紙智子君 参考人で来られた方もそうだし、私たち地方公聴会で聞いた方もそうなんですけど、やっぱり地域で何とかしようということで、もう高齢化になってできない人たちの農地を頼むと言われて引き受けて、やっぱり断れないで引き受けてきてだんだん大きな規模になって、そういう形で何とかやってい...全文を見る | ||
○紙智子君 地域で共同活動に参加する人が少なくなった場合、建設業者に草刈りや水路なども頼まざるを得ないということもあるわけで、これは現に参考人質疑の中で勝部参考人が、草刈りを建設業者に依頼しているという話も出ました。それで、建設業者が作業を行う場合も、これ多面的機能支払が支払われ...全文を見る | ||
○紙智子君 それはそれとしていいと思うんですけれども、それで、地域共同で多面的機能を維持するというふうに言っているわけですけれども、農地中間管理機構の一般公募に応じて参入した企業が農業経営も建設業もやっているとした場合に、その企業がやっぱり農業は採算に合わないなというふうになって...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、やっぱり地域で本当に話し合いながらいろいろなことを進めるということが基本だと思うんですね。 それで、確かに真面目に頑張るところもあるんだと思うんですけど、そうじゃない場合もあるわけで、もう責任取らずに撤退してしまうということもあるわけで、やっぱり地域で共同し...全文を見る | ||
○紙智子君 やっぱり構造改革を後押しする多面的機能支払、これはやっぱり農業、農村地域に混乱を持ち込む、そして農業の持続的な再生産が困難になる可能性があるというふうに思うんです。構造改革を後押しするものではなくて、農業生産と地域コミュニティーを持続的に発展させる政策が必要なんだと、...全文を見る | ||
○紙智子君 ですから、今聞いたように、平成七年が七・七、次十二年が一一・二、十七年が一三・三、二十二年が一四・五%ということで増えていっているわけですよね。 中山間地直接支払制度を導入しながら、なぜこれ耕作放棄地が増えているんでしょうか。 | ||
○紙智子君 耕作放棄地が増える率は少し低くなっているんだという話だったと思うんですけれども。 それにしても、今いろいろお話あったわけですけれども、実際に現地で島根で話をしたときに、耕作放棄地を出していない、集落協定を締結してやっている集落の方ですけれども、この間頑張って耕作放...全文を見る | ||
○紙智子君 是非やっぱり続けていただきたいというふうに思います。 それから、中山間地域は全国の水田面積の四割を占めていると。参考人質疑でも安藤参考人が、中山間地域では主業農家も集落営農もない、構造改革は現実的でない、中山間地域等直接支払制度を主軸に据えつつ別の政策目標を掲げる...全文を見る | ||
○紙智子君 しっかりと対策をやっていただきたいんですが。 それで、二十二日の参考人の御意見をいろいろお聞きする中で非常に印象に残ったのがありまして、愛媛大学の村田参考人の発言で、我が国は先進国で最低の食料自給率だ、したがって我が国の食料の安全保障問題をないがしろにして強い輸出...全文を見る | ||
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。最後になりますので、よろしくお願いいたします。 最初に、長岡市長さんにお聞きしたいと思います。 先ほどの公述の中で、今度の出されている法案が日本再興戦略に位置付けられて、十年間で今後、全農地の面積の八割を担い手にと、そして生産コ...全文を見る | ||
○紙智子君 ありがとうございました。 やっぱり生産活動が縮小していったら、結局その地域は本当に守れなくなってきて、鳥獣被害も増えてくるし、災害も起きるしということだと思うんですね。そうすると、多面的機能、多面的機能といっても果たせなくなっていくんだと思うんですよ。 やっぱ...全文を見る | ||
○紙智子君 ありがとうございました。終わります。 | ||
06月03日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第15号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず初めに、TPP問題について質問いたします。 五月二十九日から三十日に開かれました日米TPP事務レベル協議が終わったわけですけれども、まず、その結果について明らかにしていただきたいと思います。 |
○紙智子君 一進一退とか少しは前進したという話ありましたけど、引き続き協議ということですよね。 それで、甘利大臣は五月二十七日に、この日米事務レベル協議というのは閣僚会合に上げる懸案項目が具体的に絞り込めるかどうかの大事な会議なんだというふうに記者会見で言及するほどの位置付け...全文を見る | ||
○紙智子君 厳しい厳しいという話があるわけですけど、当初のスケジュールでは、この日米事務レベル協議で話をまとめて、七月の十二か国の首席交渉官の会合で確認をして、それを受けて閣僚会合を開催して大筋合意というスケジュールだったんじゃないかと思うんですね。今回の日米事務レベル協議という...全文を見る | ||
○紙智子君 間合いを狭めてということなんですけれども、日本政府が今回の日米事務レベル協議について長い日程を提案していたわけですけれども、それに対して米国政府からは二日で十分だという返事があったと、報道でそういうふうに書いてありましたけれども。日本政府関係者からは、そういうアメリカ...全文を見る | ||
○紙智子君 米国政府の交渉姿勢に影響をこの間与えてきているのが、米国の畜産団体を筆頭とする農業団体だというふうにされているわけです。 五月二十八日には、全米豚肉生産者協議会、それから国際乳製品協会、米国米連合、全米小麦生産者協会、それから米国小麦連盟、この五団体が、日本が十分...全文を見る | ||
○紙智子君 今のが上がった決議、声明の中身だということなんですけれども。 それで、報道によりますと、二〇一二年の米国の畜産業界の政治献金が約一千百万ドルに上っていると。それで、貿易政策を扱っている下院の歳入委員会では、牛・豚肉生産で上位五位の州から選出された議員が四割に上って...全文を見る | ||
○紙智子君 私今聞いたのは、方程式と言われていた、甘利大臣が言われていた、まあだから関税の撤廃を段階を踏んでとか、あるいはこのセーフガードも一緒にというパッケージという形で方程式という話があったわけだけれども、その方程式の一つのセーフガードの導入の問題をめぐってもいろいろ出されて...全文を見る | ||
○紙智子君 何となく額面どおりの答弁だなという感じなんですけれども、実際上は、今紹介したように、アメリカの議会の中でいうと四割を超える議員が牛や豚肉生産で相当影響力を持ってこういう発言もしているというやっぱり現実があるということですよね。 七月の首席交渉官会合で合意が形成され...全文を見る | ||
○紙智子君 今の現状から見ても、どう見てもやっぱり日本が優勢に回っているとは思えないわけで、決議そのものも、守るというふうに言われていたところからも大幅に日本は譲歩しているように見えますし、そういう意味では追い詰められていく一方じゃないかと、そういう交渉からはやっぱり撤退すべきだ...全文を見る | ||
○紙智子君 それで、国連決議についてもお聞きします。 決議には、家族農業や小規模農業は食料安全保障を達成することを目的とする持続的な食料生産にとって重要な基礎であることを確認しとあります。これ、どういう意味なのかということ、それから、家族農業と小規模農業は、食料安全保障を提供...全文を見る | ||
○紙智子君 国連のミレニアムサミットは、飢餓に苦しむ人口の比率を二〇一五年までに一九九〇年の対比で半減することを決定しています。 国際機関は、市場競争によって非効率な経営、つまり小規模、家族経営が淘汰をされ、効率的と言われる経営をもてはやしてきたという経過について、これについ...全文を見る | ||
○紙智子君 この間、何度か私、政府に対しても、国際家族農業年という、そういう取組についても積極的に予算も付けてキャンペーンも張って取り組むべきじゃないかということを提案をしているわけです。農水省はようやっと四月にホームページで紹介しているというふうに言われているわけです。それで、...全文を見る | ||
○紙智子君 いや、この後は結構です。 どうもありがとうございました。 | ||
○紙智子君 さて、日本において低廉な輸入飼料に依存する現状を変えて食料自給率を高める上では、飼料米の生産拡大を本格的に進めるというのが重要だというふうに思います。そこで、飼料米なんですけれども、農水省として五年後を目途に生産調整を廃止して、麦、大豆、飼料用米などの需要がある作物の...全文を見る | ||
○紙智子君 この問題と併せて、作った飼料米がどれだけ売れるのか。これは何人の方も質問されていましたけれども、それほどの需要が見込めないんじゃないかという不安は依然として大きいと思います。 富山県に行ったときには、既に今までも鶏農家と連携してやってきたので、県内でこれ以上受皿が...全文を見る | ||
○紙智子君 なお研究も必要だというふうに思います。 それから、助成単価の問題なんですけれども、飼料米の交付単価は、収量に応じて十アール当たり五万五千円から十万五千円と、かなり開きがあります。それで、十万五千円が独り歩きしてしまっていて、そういうちょっと問題もあるんですけれども...全文を見る | ||
○紙智子君 飼料米の販売価格というのはおよそ一キロ当たり三十円なんですよね。それで交付金が出ていると。交付金が出ても実は主食用米の販売価格には及ばないということもありますから、やっぱり、今地域ごとにという話もありましたけれども、この問題は引き続き追求する必要があると思います。 ...全文を見る | ||
○紙智子君 それで、飼料用の輸入トウモロコシ、今一千三万トンということですけれども、この中の中身としては圧倒的に輸入国はアメリカなんですけれども、日本で飼料米を振興するとすれば、やっぱり輸入量を減らしていくしかないと思うんですね。つまり、アメリカに対してもそのことをはっきりと認識...全文を見る | ||
○紙智子君 今すんなり答えられたんですけど、これ大変なことだと思いますよ。戦略作物に位置付けて、それを今度拡大していくということになったら、当然、この入ってきている飼料との関係でいえば、そこをやっぱり減らしていくということでやらないと国内で今度また余ってくるわけですし、それから、...全文を見る | ||
○紙智子君 はい。 飼料米そのものをしっかり強化してやろうというふうになったのは、二〇〇八年のやっぱり穀物が物すごい値上がりしたということが一つ契機になっていたと思うんですね。やっぱり、その時々の情勢でその時々で対応するという今のお話なんですけど、やっぱり基本姿勢としてしっか...全文を見る | ||
06月12日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第16号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は、せっかくの総理への質問ですので、是非総理御自身の言葉でお答えいただきたいと思います。 TPP交渉についてお聞きします。 政府は、日米協議の現状を一進一退としていますけれども、重大なのは農産物輸入の関税の大幅引下げを...全文を見る |
○紙智子君 事実ではないと。ただ、オバマ大統領といろいろやったことは事実だったんじゃないのかというのもありますけれども。 もう一つ、併せて聞きます。 四月の共同記者会見で、オバマ大統領が、日本経済は農産品と自動車分野で市場の開放度が制限されている、今こそこの問題を解決すべ...全文を見る | ||
○紙智子君 アジア全域にというお話をすぐされるんですけれども、しかし、事は、これ関税がなくなって安い豚肉が入ってきた場合に、日本の養豚農家は潰れてしまうんですよ。潰れるんですよね。 総理、そのことを自覚しているかどうか分かりませんけれども、大体あなたは、聖域を守れるからといっ...全文を見る | ||
○紙智子君 今の御発言は、誰が聞いても納得できないですよ。そんな状況じゃないんですから。 その上で、次に、あなたが目指す日本の農業について伺います。 総理のスイス・ダボスでの発言ですけれども、四十年以上続いてきた米の減反を廃止します、民間企業は障害なく農業に参入し、作りた...全文を見る | ||
○紙智子君 全然分かりやすくないんですけれども、その今おっしゃったことが、果たして今、日本に求められていることなんだろうかと私は思います。 これまで何度も取り上げてきたんですけれども、今年は国際家族農業年だと。家族農業の役割や意義を再評価して、これを重視していこうということが...全文を見る | ||
○紙智子君 はい。 最後も総理にお答えをしていただきたかったんですけれども、残念ながらお答えなかったと。 多様な担い手を支援をしてやっぱり農業者の生産意欲を高めていくことや、食料自給率を本当に高めることを軸にして日本の農業を発展させるということが今最も必要だということを強...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農業の担い手に対する経営安定のための交付金の交付に関する法律の一部を改正する法律案に対して反対の立場で討論いたします。 反対の第一の理由は、この法案がTPP対応の安倍農政改革実施法案であるということ。 安倍内閣は、二〇一三年六月に日...全文を見る | ||
06月13日 | 第186回国会 参議院 本会議 第31号 議事録を見る | ○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農業の担い手に対する経営安定のための交付金の交付に関する法律の一部を改正する法律案及び農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律案に反対の討論を行います。 安倍政権は、二〇一三年に日本再興戦略を閣議決定し、TPP参加を前提に農業の競...全文を見る |
06月17日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第17号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 最後になりますとかなり重なっているところもありますが、確認の意味も含めて質問させていただきたいと思います。 まず、地理的表示法案についてですけれども、この法案の提出の意義について、まずは農林水産大臣、御説明をお願いいたします。 |
○紙智子君 それでは、この法案の前に既に地域団体商標、これが二〇〇六年から導入されているわけですけれども、経済産業省の特許庁長官においでいただいていますが、この地域団体商標について、この制度の導入の目的について御説明をお願いいたします。 | ||
○紙智子君 それで、今お話あったように、この地域団体商標の実施状況、配られておりますけれども、これを私も見せていただきました。 それで、見ていきますと、例えば北海道では、小川委員や徳永委員、横山政務官も北海道なので大体身近な話になるわけですけど、北海道でいうと、この中に登録さ...全文を見る | ||
○紙智子君 ちょっと今、早口にばあっとしゃべっておられたんですけれども、要するに、地理的表示は地域団体商標がカバーできていない当該農林水産物の品質を保証する機能が一つはあると。権利侵害に対しては自ら訴訟などの負担なくブランドを保持できるという点、それから地域的な表示を地域共有のも...全文を見る | ||
○紙智子君 追加的な負担は生じないんじゃないかというんですけれども、いや、本当にそうなのかなというふうに思うんですね。 例えば、北海道米で見た場合に、お米で見た場合に、北海道米のブランドはありますけれども、今の地理的表示でいうと北海道米の品質が変わっていくわけです。例えば、一...全文を見る | ||
○紙智子君 そうしますと、今、生産行程管理業務ということでいうと、これは、今言われた点でいうと、ちょっともう一回言っていただけますか、どういう作業を、業務をすることになるのか。 | ||
○紙智子君 その品質保証についていえば、例えばEUの場合だと、公的機関又は独立した第三者機関が確認する仕組みになっているわけですよね。 やはりこの品質保証の客観性ということから見ても、将来的に言えば、今はまだそうなっていないわけですけれども、将来的には、そういうEUのやってい...全文を見る | ||
○紙智子君 生産者団体が自分たちで品質の評価をして国が助けるという形になっているんだということなんだけど、EUのような体制がないことで、言ってみれば、その体制がない分、安上がりにできるという面はあるんだと思うんですね。そのことが信頼性の確保という点では弱点を持ったものになってしま...全文を見る | ||
○紙智子君 施行の状況、この後の実際始まった状況を見てということでもあると思うんですけど、やっぱり運用が始まってからいろんなトラブルが起こったり、ちょっと想定していなかった問題が起きるということだってあるわけですから、そこのところは是非状況を見ながら、一番やっぱり望ましいのはEU...全文を見る | ||
○紙智子君 それでは、次に行きますけれども、今回の地理的表示法案は、知的所有権としてTPPやEUとのEPA交渉とも絡んでくる問題だというふうに思います。 それで、米国とEUとでいいますと、この地理的表示についての考え方が異なっているというふうに思うんですね。その点、考え方の違...全文を見る | ||
○紙智子君 今、米国について言うと、商標法の中に位置付けるというような話がありました。EUはそうじゃないということで話があったんですけれども、今回、日本が作っている地理的表示法案でいうと、どちらかというとEUに近い法体系になっているわけですよね。仮にEUからカマンベール・ド・ノル...全文を見る | ||
○紙智子君 当然、これは指定されるということになる、登録されるということですよね。そうしますと、米国政府はカマンベール・ド・ノルマンディーなどは、これは保護対象にすべきでないという考え方なわけですよね。日本政府とも考え方が異なっていることになるわけです。 現在行われているTP...全文を見る | ||
○紙智子君 適切に対応してまいりますといっても、これ重大な問題だと思うんですよね。実際上は、中身は言えないけれども交渉されているわけですよね、話がされているわけですよね。 私、実は、去年の十一月だったと思いますけれども、予算委員会か決算委員会だったかと思いますけれども、質問で...全文を見る | ||
○紙智子君 これはやっぱり、いや、そういうことはあるでしょうけれども進めますという、簡単にいかない話じゃないかなと思うんですよ。 やっぱり、TPPには、TPP交渉にはEUは入っていないわけですよね、EUは入っていないと。だけど、日本とEUとは貿易上の交渉をいろいろやっていて、...全文を見る | ||
○紙智子君 もう一つちょっと紹介しておきたいんですけれども、アメリカとEU間のFTA交渉開始と、アメリカ・EU高級作業部会最終報告書ということで、茨城大学の准教授の方が、荒木先生という方がいろいろ論文書いていて、それを読んでみますと、こう書いてあるんですね。 地理的表示保護の...全文を見る | ||
○紙智子君 違いはあったとしても、やっぱりこの間の流れからいうと、そういうことだったと思うんですけれども。結局、TPP交渉の結果次第ではこの法案の修正をせざるを得なくなるんじゃないかと。当然、EUとのEPA交渉にも影響を与えるということになるんじゃないかと思うんですけれども、いか...全文を見る | ||
○紙智子君 今回の法律に関わっての、TPPとの関わりということを改めて紹介させていただきましたけれども。やっぱりこの間、TPPをめぐっても、四月に閣僚の会議があり、五月も大筋合意にも至らずということがあり、国内においては衆参でやっぱり本当に公約としてきた決議があるわけですよね。決...全文を見る | ||
○紙智子君 こういう地理的表示の問題をめぐっても深刻な影響も与える、そして国民にとっても何一ついいことがない、こういうTPPについては断固撤退を求めるということを最後に申し上げまして、質問を終わります。 | ||
06月19日 | 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第18号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は最初に、豪雪対策から質問をしたいと思います。 今年の春先の大雪被害で、各地でビニールハウスの撤去や新規のハウス建設などの取組が進んでいるわけですけれども、しかし、国からの補助金、これは現状は全く支給されておりません。二月...全文を見る |
○紙智子君 御答弁の中で、現状では一円も支払われていないと、これはそうですよね。ちょっと確認をしておきます。 | ||
○紙智子君 つまり、現時点ではまだ全然払われていないということだと思います。 それで、被災者の方は、支援制度がつくられているということは非常に受け止めて、意欲持って頑張らなきゃというふうに思ってきたわけですけれども、実際、支援制度があっても助成金は届いていないと。夏、秋の生産...全文を見る | ||
○紙智子君 二月の被害で、そして今六月ももう終わるかと、半ば過ぎてきているわけですからね。ですから、今もそこに届いていないというところが問題で、今急いでやるということなんですけれども、どうして時間が掛かっているかというと、結局、人手が足らない、国段階でも人手が足りないと。東電の賠...全文を見る | ||
○紙智子君 市町村から上がっていないかのような御発言があったんですけど、それは違いますよ。市町村もそれをまとめたりするのに本当に時間が掛かっていて、やっぱりマンパワーが足りないということがあるわけですよ。省内もそういうことがあるということを私も聞いていますから、そういう意味でちゃ...全文を見る | ||
○紙智子君 生産者と消費者に配慮した中身なんだということでもあると思うんですけれども、それで、差額関税制度が撤廃されて、かつその関税が大幅に引き下げられるということになると、これは国内の養豚業者は米国産の豚肉を始めとして海外の豚肉との価格競争に負けて駆逐されるということが必至なわ...全文を見る | ||
○紙智子君 それでは、内水面漁業の振興について質問をさせていただきたいと思います。 昨年行われました全国内水面漁業振興大会で、内水面漁業振興法の成立を求める大会宣言が決議をされました。内水面漁業を振興することは重要だというふうに思うわけですけれども、大臣の基本的な御認識をまず...全文を見る | ||
○紙智子君 今お話もあったんですけれども、内水面漁業においては、いわゆるブラックバスなどの外来魚による漁業被害の増加あるいは伝染病の発生などの影響に加えて、河川工事や生活排水による漁場環境の悪化などで漁獲量が減少している、内水面漁業の経営が深刻になっているということです。 こ...全文を見る | ||
○紙智子君 内水面でいうと、その立地条件などから操業が容易なために、海面に比べて多数の捕る人たちの乱獲だとか、それによる資源が枯渇するおそれも大きいと、だから特定の団体にこういう権利も与えて増殖義務を課しているということですよね。ちょっと、もう一度。 | ||
○紙智子君 さて、この水産動植物の資源をどうやって増やすかということなんですけれども、それでは、ウナギについてお聞きをしたいと思います。 国際自然保護連合が六月にニホンウナギを絶滅危惧種としてレッドリストに掲載しました。二〇一五年にもワシントン条約の附属書に掲載する準備が進ん...全文を見る | ||
○紙智子君 輸入に頼らない生産については。 | ||
○紙智子君 輸入に頼らないで日本国内で行う生産、流通、消費というのは、これは附属書に記載されない場合は心配はないわけですか。 | ||
○紙智子君 漁業において、海面漁業であれ内水漁業であれ、これ資源管理を行うというのは常識だというふうに思うんですね。 日本は、ウナギの大量消費国として、国際社会に対して率先してウナギの保護や自然管理に努力をしていると、こういう姿勢を示すということは大切だと思うんですね。一方で...全文を見る | ||
○紙智子君 たくさん消費し過ぎたという消費者の責任もあるのかという話でもあるんですけれども、やっぱり資源管理ということを本当に優先するということが大事だし、もうけを優先するんじゃなくてやっぱり資源管理というふうにする、そういう意味では、大手資本の動きもしっかり把握をして管理すると...全文を見る | ||
○紙智子君 今は全国の話をされて、利根川の話だけでしたか。霞ケ浦と那珂川についても御説明をお願いしていたんですけど。 | ||
○紙智子君 ちょっと丁寧に言ってほしかったんですけれども、利根川は五百八十八トンからどんどん減って五トンにまでなった、霞ケ浦は百四十トンからゼロになった、それから那珂川は五十六トンから一トンまで減ったということですよね。 それで、利根川、霞ケ浦、那珂川はかつてウナギの宝庫だっ...全文を見る | ||
○紙智子君 これ、通告していましたよ。 | ||
○紙智子君 数字の上では非常に大きく減っているということが今述べられたと思うんですけれども、それで、東京大学の大気海洋研究所などのグループがウナギ漁獲量と護岸率ということを調査している報道がありました。護岸工事などで失われた自然の岸辺の割合、いわゆる護岸率、これとウナギの漁獲量と...全文を見る | ||
○紙智子君 私、今質問したのは、どういうふうな影響を開発が漁業に与えているのかを分析、検証すべきじゃないですかというふうに申し上げたんですけれども、それについてはどうですか。 | ||
○紙智子君 検証するのは当然だと思いますよ。漁業の分野からいえば非常に大きな影響あるわけですから、ちゃんとやるべきだというふうに思います。 さて、次に霞ケ浦導水事業についてお聞きします。 内水面を振興するに当たって、河川やダムなどの開発行政が大きな影響を与えています。霞ケ...全文を見る | ||
○紙智子君 ちょっと、すごく簡単過ぎる説明なんですけれども、要するに飛び飛びで、できているところとできていないところと、ずっと現状としてはあるわけですよね。 それで、これは平成二十一年に民主党が当時政権だったときに、ダムの検証委員会の対象事業になったわけですよね。それで、事業...全文を見る | ||
○紙智子君 その会議があって検証して、予断なく継続するか中止するかを検証すると言いましたよね。予断なくとおっしゃっていましたよね。そこを確認したいと思います。 | ||
○紙智子君 それで、予断なく検証するということなんですけれども、何を検証しているのかということについても少し詳しくお述べください。 | ||
○紙智子君 これに書いてあるものを持っているんですけれども、その中でいろいろやっぱり検証しているんだけれども、いろんな案はあるんだけれども、いろいろな条件においてやるとする場合に、コストについてやっぱり最も有利な案は現計画なんだという形で、コストについて結論的には一番これがいいん...全文を見る | ||
○紙智子君 コストについて、何というか、重きを置いて結論を出そうということになっているわけですけれども、それで導水事業の建設コストは現行計画案が最も安く付くんだというふうなことが議論されているわけですけれども、その検討の場におられる幹事会の構成メンバーというのはどういうメンバーな...全文を見る | ||
○紙智子君 ずっと今御紹介いただいたように、開発部局が行っている自己検証にすぎないわけですよね。漁業関係部署は入っていませんよね。 検討の場でパブリックコメント、意見聴取が行われているんですけれども、学識経験者から多く出た意見というのは、那珂川、霞ケ浦、それから利根川と異なる...全文を見る | ||
○紙智子君 プロセスにおいてとありますけれども、やっぱり構成している、これ自身を検証している中には入っていない、生物多様性の問題とかそういう漁業に関する専門家の人が入っていないと。入っていない中でこれ議論されてきているということが明らかになったと思います。 それで、那珂川はア...全文を見る | ||
○紙智子君 そこで、ちょっと大臣にまたお聞きしますけれども、大臣は内水面の漁業の振興は大事だというお話を最初にされました。霞ケ浦導水事業は、現在検証中ですので工事は止まっています。それで、内水面漁業を振興することに反対する方はいないというふうに思うんですけれども、これも一般論で大...全文を見る | ||
○紙智子君 ありがとうございます。 内水面漁業の振興と開発行政について質問してきました。それで、内水面漁業を振興するためにも、是非この内水面の漁獲量が減少している原因をしっかり検証して警鐘を鳴らして、内水面漁業振興に力を入れるように要求をいたしまして、質問を終わらせていただき...全文を見る | ||
10月16日 | 第187回国会 参議院 農林水産委員会 第2号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず、西川農水大臣にお聞きいたします。 まず、大臣の政治倫理上の問題について、これは栃木県の安愚楽牧場の事件についてです。 黒毛和牛の委託オーナーの被害者数七万三千三百五十六人、被害総額四千二百七億六千七百万に上って、この...全文を見る |
○紙智子君 既に報道もされているんですけれども、大臣はこの安愚楽牧場から、二〇〇六年から二〇一〇年までに百二十五万円の政治献金を受けたと。大臣の御長男も安愚楽牧場の顧問をされていました。 安愚楽牧場の経営状態を当時から知り得る立場だったんじゃないかというふうに言われているわけ...全文を見る | ||
○紙智子君 お金は返したということなんですけれども、返したらそれでいいのかというふうに思うんですね。これ、七万人もの人が被害を受けていて、しかもこれ、まだ解決していないですよね。この七万人の中には、本当に生涯がそれこそめちゃくちゃになったとか、それでもって体を壊したという方もいら...全文を見る | ||
○紙智子君 その前後関係というのはありますよね。だから、分かっていたのに受け取ったのかと、それとも全く知らなかったのかということをめぐっては、これは事実がどうだったのかということは今のお話だけでは分かりませんから、私は、やっぱり政治倫理の問題というのは大臣の資格に関わる大事な問題...全文を見る | ||
○紙智子君 ちょっと申し上げておきますけれども、質問通告のときに陪席を私許したのは、大臣がお答えになるという前提だったわけですね。ですから、大臣にお答え、お願いしたいと思います。 それで、今お答えありましたけれども、今、米価下落に対して非常に危機感が高いわけですね。米穀機構の...全文を見る | ||
○紙智子君 今お答えいただいているわけですけれども、私、二つのことを言いたいと思うんですね。一つは、大臣が所信的発言の中で、農家の所得を増やすんだというふうにおっしゃいました。ナラシ対策などでは、今農家の収入減の打撃を防ぐことはできても所得を増やすことにはならないんですよ。それが...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、国が関与すべきでないことになったと言うんだけど、そこがやっぱりそもそも違うんじゃないかと。安定供給や価格の安定に国は責任持つべきだと思いますよ。 現場を歩きますと、来年もこの状況が続いたらもうパニックになるという声が出ているんです。米価の下落の緩和では対応で...全文を見る | ||
○紙智子君 では、次、大臣にお答え願いたいんですけれども、今やっぱりされている努力、生産意欲がそがれている現状を少しでも前向きにしようと、そういう努力をしているということで、そうしないと地域農業が崩壊するという危機感があるからだと思うんですね。そういう生産者の立場に立っての努力と...全文を見る | ||
○紙智子君 作況を見てからというその中身の、何を示すかの中身が大事で、やっぱり市場隔離するとか需給調整するとか、価格の安定のための踏み込んだ対策を打たなきゃいけないんじゃないかと。そうしないと解決しないと思うんですよ。それと、先ほども議論になっていましたけれども、やっぱり米の直接...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、農水大臣の答弁としては非常に甚だこれはもう不満足です。 決議したのは農水委員会ですよ。衆参の農水委員会で決議したわけですよ、一番影響があるから。本来であれば、この当委員会で、日豪EPAの協定の国会決議に照らしてどうなのかということをよく審議しなきゃいけないと...全文を見る | ||
○紙智子君 それでは、委員長に要求いたしますけれども、今回の日豪EPAの協定については、本委員会の決議に明確に反するもので、当然これ、批准に際しては当委員会と連合審査をしていただきたいということを要求いたします。よろしく御検討ください。 | ||
○紙智子君 続いて、TPPの問題ですけれども、十月二十五日から二十七日まで、オーストラリア・シドニーで閣僚会議、十一月はAPECの会議があると。妥結に向けて、日本は関税の引下げで更なる譲歩を提案しているんじゃないかと不安の声が出されております。国会決議では、重要五品目の除外ないし...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、守り抜くという立場であれば、もう余地なく、一つもやっぱりそれは譲れないと、動かせないということをはっきり言えばそれでいいことだと思うんです。まさか、一桁台であったとしても、関税率を残したということをもって守られたなんということはないだろうなというふうに思うわけで...全文を見る | ||
○紙智子君 山下さんは、アメリカの水爆実験に被曝の実相、全体像を明らかにするように何度も政府に求めてきました。情報を明らかにされなかったんですね。我が党の山原健二郎衆議院議員が衆議院の予算委員会で当時調査を求めても、当時の厚生省も水産庁も資料はないというふうに答弁していたわけです...全文を見る | ||
○紙智子君 よろしくお願いします。 過去のことにせず、非常に大事な問題なので、よろしくお願いいたしまして、質問を終わります。 | ||
10月29日 | 第187回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第3号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず最初に、集中復興期間について質問いたします。 私も先日、復興特別委員会で委員の皆さんと一緒に宮城県の石巻に行ってまいりました。そして、八月の末は、岩手県の陸前高田、大船渡、住田町に行ってまいりました。もう被災からは三年八か...全文を見る |
○紙智子君 やり始めている現地の皆さんにとっては、途中でやっぱり宙に飛んでしまっては困るという思いが本当に切々と伝わってくるもので、やっぱりそこは、とにかく集中期間、全力を挙げてという話なんですけれども、その後のこともやっぱり大事だと思いますので、そのたびごとにというか、しっかり...全文を見る | ||
○紙智子君 続いて、農水省にお聞きします。 原発事故の後、福島では平常よりも高い放射線量が計測されて、除染を行いながらこの被曝線量を減少させることが急がれているわけですけれども、農業は野外で作業するわけですね。そういうことが多いということで、健康への不安を抱えています。 ...全文を見る | ||
○紙智子君 農家の方の健康に対する不安というのはやっぱりちょっと付きまとっていて、今、農業生産工程管理も使ってという話があるんですけど、これはやっぱり自己管理というのが基本になるわけですよね。 それで、ちょっと厚生労働省にお聞きしたいんですけれども、厚生労働省は、原発事故後、...全文を見る | ||
○紙智子君 それで、除染等業務従業者、あっ、従事者ですね、特別教育テキストというのがありますよね。これを読みますと、除染電離則を定めた理由として、この規定は、除染等を行う作業者には被曝限度が定められているわけですけれども、その限度内であれば被曝低減のための対策は不要ということでは...全文を見る | ||
○紙智子君 それで、そのガイドラインに、事業主を対象にしているんですね、基本はそうですよね。それで、そのことについての労働者教育、健康管理を行うことになっているんですけれども、農業者に対しては誰がやるんでしょうか。 | ||
○紙智子君 今のお答えは、要するに、労働者に対してはいろいろそういうのがあるんだけれども、農業者に対しては参考にして自分でやってくださいという話なんですよね。 それで、環境省に次お聞きしますけれども、福島県は県民健康調査をやっているわけですね。県民健康調査には、被曝線量を把握...全文を見る | ||
○紙智子君 二六・四%ということですから、県民調査やっているから大丈夫、安心ということにもなっていない、不安が消えるわけじゃないということなんですね。 それで、ちょっとお配りした資料を見てほしいんです。これは、福島県の農民運動連合会が、二〇一三年ですから去年の十一月から今年に...全文を見る | ||
○紙智子君 この間、福島の農家の方、原発事故から三年間にわたって、農水省にも環境省にも、それから厚生労働省にも要請しているんですよ、不安なわけですから、何とかしたいと。 その際、厚生労働省は、労働者の安全と健康の確保とを所管するけれども農業者は担当じゃないという答弁になるんで...全文を見る | ||
○紙智子君 この風評被害で悩んで、そして健康問題でも非常に心配だと、賠償問題もあると。そういうことではやっぱり、放射能を観測して低減させるということももちろんそうですけれども、やっぱり農水省だけで解決できない問題があるので、省庁またがって、復興大臣、復興庁が寄り添ってそこに対して...全文を見る | ||
11月06日 | 第187回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 日豪EPA協定について、外務大臣にお聞きします。 日豪EPAは、協定案を見れば見るほど、これ日本の国益に反する重大な協定ではないかというふうに思います。そこで、冷凍牛肉の関税率ですけれども、締結後二年間で一〇%も引き下げられる...全文を見る |
○紙智子君 今私がお聞きしました、締結後二年間で急速に下げる、均等じゃなく、一〇%、七%下げた理由についてはおっしゃらなかったんですけれども。 | ||
○紙智子君 十五年、十年掛けて少しずつ下げていくのでその間にいろんな対策をするから余り影響はないんだ、大丈夫なんだという宣伝をされているんですけれども、一遍に下げられるわけですよ。それで、今おっしゃらなかったんだけど、結局、オーストラリア側の要望であるということは、これは明らかな...全文を見る | ||
○紙智子君 そこでお聞きしたいんですけれども、仮に協定が一月に発効するとしますと、来年の三月三十一日までが一年目ということですよね。来年の四月一日が二年目に入るわけですね。来年の四月一日から、豪州産冷凍牛肉が関税率一〇%下がる、冷蔵肉は関税率七%下がることになるというふうに思いま...全文を見る | ||
○紙智子君 要するに、来年の四月一日から、日本の乳雄の牛肉と競合する豪州産冷凍牛肉の価格が一〇%下がると。冷蔵肉は七%下がるわけですね。当然これ、国内牛肉の価格が引きずられて同様に下がることになるというふうに思います。 今年の四月三日の日豪EPA全国要請集会で、自民党の農水戦...全文を見る | ||
○紙智子君 アメリカの方が競合するという話があるんですけれども、私の出身北海道ですが、ここは酪農をやっている農家は、要するに乳雄ですね、これを子供のときに肥育して、そして肉牛にしていくわけですよ。例えば、全部乳牛としてもう乳を搾った雌牛などもやっぱり肉牛に回していくわけですね。そ...全文を見る | ||
○紙智子君 つまり、このTPPが結ばれるということになると、それに基づいてこの条項が使われるということですよね。 そうすると、TPPで日本とオーストラリア以外の国との間で更に例えば関税の引下げだとか、そういったことが議論になったときには、それについて合わせるための見直しなり、...全文を見る | ||
○紙智子君 もう一つお聞きしますけれども、第二の二十条の市場アクセス及び競争力の保護に関する見直し規定、ここでも、日本が第三国との国際協定に基づいて当該第三国に対して与えた特恵的な市場アクセスの結果として、1に規定する原産品の日本国の市場における競争力に重大な変化がある場合には、...全文を見る | ||
○紙智子君 しかし、協議の結果、可能性としてはどうにでもなるということはあるわけですよね。 | ||
○紙智子君 さらに、第十四・十九条の投資の見直し、ここでも、この協定の効力発生の後にオーストラリアが他の二国間又は多数国間の国際協定であって、オーストラリアと他の当該国際協定の当事国の投資家との投資紛争解決のための仕組みを規定するものを締結した場合にも、この協定の下に同等の仕組み...全文を見る | ||
○紙智子君 今、それぞれ聞いてきましたけれども、仮定ではあるけれども、しかし肯定をされているということだと思います。 それで、日豪EPAの投資の規定ではISDが導入されていないわけですけれども、そのため、ISDの導入を検討しているTPPが成立したならば、それに合わせるという規...全文を見る | ||
○紙智子君 総合的に見れば日本の経済に、その発展に寄与するという発言を繰り返し大臣されているんですけれども、先ほど紹介した中谷さんのお話からいっても、やはり地域経済などを支えている一次産業にとっては大変大きなこれダメージを受けることになるわけですね。 本当にこの経済の成長とい...全文を見る | ||
○紙智子君 私は、安倍内閣が、今度の臨時国会でも、地方創生の、そういう国会にするんだという話がありましたけれども、やられていることは全く逆だというふうに思うんですね。 実際に地方創生、活発にする、元気にするということのためには、今行われている一次産業の各分野で、本当にこの価格...全文を見る | ||
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。 私は、会派を代表して、日豪EPAの承認に反対の立場から討論を行います。 農産物の輸出大国との初めてEPAとなる本協定の交渉をめぐっては、交渉開始の前から、国内の農業に及ぼす影響を心配する全国の農業者、地方からの危惧、反対の声が大きく広...全文を見る | ||
11月06日 | 第187回国会 参議院 外交防衛委員会、農林水産委員会連合審査会 第1号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 日豪EPAについて、西川農水大臣にお聞きしたいと思います。 農林水産省は、日豪EPAの交渉に当たってという文書を日豪EPA交渉を開始する際に発表しています。それを見ますと、「今後の交渉の基本方針」として、「重要な農林水産物が除...全文を見る |
○紙智子君 米は除外になっているけれども、しかしそれ以外はそうなっていないということであります。 それで、国会決議は、再度言いますけれども、重要品目が除外又は再協議の対象となるようとしていまして、牛肉というのは重要品目です。政府が、この間、質問のやり取りで、メリット、デメリッ...全文を見る | ||
○紙智子君 今のお話聞いていても、農業者との約束、国民との約束、どうだったのかという話ないじゃないですか。党内で相談して、そして、それでもって了承を得たからこれで頑張ってやれたんだというのは、これ全然当てはまらないですよ。これは私とっても納得できないし、政治家として自らの言明に責...全文を見る | ||
○紙智子君 とどめたなんて言わないでほしいんですよ。これ、セーフガードがあるから止めると言うけれども、実際上は、確かにたくさん入ってきたら、一遍に、量的には発動して止まるかもしれないけど、価格の下落は止まらないですよ。大変な問題ですよ、これは。来年四月といったらもうすぐじゃないで...全文を見る | ||
○紙智子君 影響を最小限にとどめたいと言いますけれども、それに対しても試算だって出していないじゃないですか。もう思いとしては最小限にとどめたいと言っても、担保することが何ら証明されていないわけですよ。そういう中でやるというのは本当に許されないと。 再度言いますけれども、大臣は...全文を見る | ||
11月06日 | 第187回国会 参議院 農林水産委員会 第3号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 〔委員長退席、理事野村哲郎君着席〕 まず、米価下落対策について質問いたします。 前回の私の質問に対して大臣は、十月末の作況を見て対策を出すということで答弁をされました。その後、三十日に農水省が、一四年度産米の産地と米の...全文を見る |
○紙智子君 予測し難いという話なんですけれども、私は、やっぱり緊急に今、対策は必要だということを前も申し上げました。 〔理事野村哲郎君退席、委員長着席〕 小売とこの卸の取引で下がった価格を回復させていけるのかどうかという保証がない話ですよね、今の話は。大臣は、状況を見...全文を見る | ||
○紙智子君 ナラシの前倒しとかその他もろもろということで、そのほかに何ができるかというのはこの後また出すということではあるんですけれども、やっぱり価格が下がっているこの現状の中で、JAとか自治体なんかも待てないものですから、独自の支援をもうやってきているわけですよね。石川県でいう...全文を見る | ||
○紙智子君 今大臣は破産管財人に返金をされたということなんですけれども、しかし、このあぐら被害の会で弁護に当たった弁護団の方に連絡を取りましたけれども、大臣からの返金は一切ないと、届いていないというふうに言われているわけです。 それで、お返しになったと言うのであれば、やっぱり...全文を見る | ||
○紙智子君 受け取っていないという発言があったということでありますし、それが返したということであれば、当然、領収書という形で発行されているわけですから、是非出していただきたいと。もう一度お願いします。 | ||
○紙智子君 今の御答弁では納得、国民は誰もできないと思います。やっぱり証拠がないと、それで処理されたと言われても、ちゃんと領収書なりがなければこれは確認できないわけですから、これ、委員長、当委員会として提出を求めていただきたいというふうに思います。 | ||
○紙智子君 次に、大臣の御長男が安愚楽牧場の顧問をされていたことについて、大臣は労働の対価としての報酬だから問題ないというふうにおっしゃっていましたが、当時、御長男はNA企画の社長でもあったわけで、一体、じゃ、どういう労働形態だったのかなと。労働されたのか、そして、そのときの顧問...全文を見る | ||
○紙智子君 今の御答弁もやはりちょっと納得できないなと。別人格という話と、それから実際に長男がどうであったかということは把握していないということなんですけれども、これもやっぱり疑問は解けないというふうに思うわけです。 それで、今お聞きしたことは本当に疑いが解けないわけですけれ...全文を見る | ||
○紙智子君 今選挙区外のというふうにおっしゃったんですけど、それが本当にそうかどうかということも、これまた証拠がないと分からないわけで、選挙区内の人ももしかしていたんじゃないかということもありますし、それから、今お答えになっていないんですけれども、二〇〇九年になってこれがにわかに...全文を見る | ||
○紙智子君 そうすると、二〇〇九年から出てきたというのは、選挙だと、選挙だったので県外の方にお願いをしてきたということなんでしょうか。 | ||
○紙智子君 やっぱり疑問が解けなくて、であれば、どうして二〇〇九年からだけなのかなというのが解けませんし、それから、やっぱり県外というふうに言われても、県内はいなかったのかなという疑問は払拭できないわけですよね。 もう一言どうでしょう、それについて。 | ||
○紙智子君 なかなかちょっと疑問が吹っ切れないわけですけれども、さらに二〇一〇年から、先ほど紹介された御長男が社長をされているNA企画から土産物を購入されているわけです。この土産物購入は、政治資金がNA企画に入っているということにもなるわけですけれども、一体どういう土産物を購入さ...全文を見る | ||
○紙智子君 今の発言は大変私は問題ではないかなというふうに思います。 マスコミが問題にしているように、政治資金で何でも支出する、それを身内の企業に流すということになれば、これ政治資金の私物化というふうに言える問題になるわけですね。 政治資金というのは、政党交付金が原資とな...全文を見る | ||
○紙智子君 第三者というか身内でないところから買っていれば、まだそういうことも言えるのかもしれませんけど、そこはやっぱりそうじゃない事実があるわけですから、そこはやっぱり疑問を持たれるというのはもう当たり前だと思うんです。 それで、私どもは、共産党は、政党交付金というのは一切...全文を見る | ||
11月12日 | 第187回国会 参議院 地方創生に関する特別委員会 第2号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 地方創生問題についてお聞きをいたします。 政府の基本方針を見ましても、また長期ビジョンの骨子、総合戦略骨子を見ても、共通しているのは、なぜこのように地方が疲弊してきたのか。疲弊ということで言えば、農家の所得が減って地域全体の経...全文を見る |
○紙智子君 今、幾つか述べられました。その中で、農林水産分野に関わってのウエートが非常に少なかったんじゃないかということも反省点の中に入れているということであると思います。 それで、地方にとって、やはりとりわけ農村地域にとっての農林水産、一次産業が中心となってこそ活発な経済活...全文を見る | ||
○紙智子君 実は石破大臣にお聞きしたんですよね。農水大臣じゃないんです。 それで、ちょっと今、細川内閣のときだったんだというふうに言われたけど、もちろん、だから自民党政権のときじゃないという話をされるんだけど、その後また替わって自民党政権の下で推進したわけですから、やっぱり責...全文を見る | ||
○紙智子君 私がお聞きしたのは、農産物の輸入自由化の路線と地域の疲弊ということとの関係をどういうふうに考えるのかということをお聞きしたわけで、そのことにちゃんと答えられていないなと。やっぱり、長年、そういう食料自給率も下がることにつながってきたわけですけれども、この自由化路線に対...全文を見る | ||
○紙智子君 次に、農水大臣にお聞きします。 二〇〇二年から国連食糧農業機関、FAOが世界農業遺産というのを始めましたけれども、その意義と日本の認定状況についてお示しいただきたいと思います。 | ||
○紙智子君 今ちょっと紹介いただいたんですけれども、石破大臣に短く、長くならないように端的に、その意義について大臣の言葉でお願いします。 | ||
○紙智子君 私も、実は世界地図で見て、これ、日本がその中に指定されているというのは、今、世界で三十一地域なんだけれども、先進国の中では日本だけなんですよね。しかも、五か所ということになっていて、非常にその持つ意味というのは大きいというふうに思ったわけですけど、これは、なぜかという...全文を見る | ||
○紙智子君 そこでなんですけれども、この町村会の提言は、農村では知恵と工夫次第で所得は都市並みでなくとも豊かに暮らせる、ただし、そのためには農村が将来にわたり自律し持続していく必要があるとして、五つの条件を提示しています。それは、一つは、地域資源を有効活用した農業が持続的に行われ...全文を見る | ||
○紙智子君 それで、自律していく上でも、やっぱり必要な国の支援は不可欠だというふうに思うわけですね。 さらに、この提言は、産業としての農業の生産性や効率性の向上のみに着目した農業振興施策は、時として農村振興の阻害要因ともなり得る、また、水田農業において規模拡大による大規模農業...全文を見る | ||
○紙智子君 さらに、こういう指摘もされています。農村のあるべき姿を実現するためには、地域ごとの創意工夫が発揮され得る、地域が自らデザインする農政を実施し得る政策システムが必要となる、しかしながら、農政分野においては、国が要綱、要領により施策の細部にまで規定し、自治体は言わば国の画...全文を見る | ||
○紙智子君 自給力の話の前に、やっぱりこれ、生産現場から最も近い自治体だからこそ実感込めて指摘していることなんですね。画一的じゃなくということを言っているわけで、その指摘は重く受け止めるべきだと思います。政策の中身がそうなっていないということを指摘しているわけです。 それで、...全文を見る | ||
○紙智子君 元々、六次産業化の議論というのは、農商工連携では生産者の手取りが増えないという問題が指摘をされて、生産者の所得を増やすようにということを議論してきたわけです。ところが、やっぱり企業が参入して企業の利益は増えても農家の所得は増えないということが繰り返されて、それが問題に...全文を見る | ||
○紙智子君 米価対策について言いますと、農水大臣とは何回もやっていますからあえてここで聞きませんけれども、やっぱり豊かな希望が持てる、スピード感のある対策が必要なわけですよ。悠長な対策やっていたんじゃ、これは離農に歯止めが掛からないと。 アメリカやEUでは、手厚い価格保障、所...全文を見る | ||
○紙智子君 御懸念には及びませんとおっしゃいますけれども、今頃検討するなんというのは遅過ぎますよ。大体、本当にこれで大丈夫なのかということをこれから検討するというのは甚だ無責任ではないかというふうに思うわけですね。それで、実際には、いろいろセーフガードやるだとか何とかってあるけれ...全文を見る | ||
○紙智子君 誰が見ても、今、日本が有利な状況で交渉しているというふうには思わないわけですよ。仮に自動車産業に有利であっても、地方を支えてきた一次産業が大きな打撃を受けて地域経済がますます厳しい状況にならざるを得ないんじゃないかと。幾ら国が大丈夫だ、大丈夫だと言っても、それはもう不...全文を見る | ||
○紙智子君 これ、島根県は随分早くから疲弊ということが問題になっていて、早い時期から住民と自治体とが子育て、住宅、雇用などで定住促進対策に取り組んできたということがあると思うんですね。 それで、私は、やっぱりそういうところにちゃんとした支援というのが必要だと。もちろん独自で努...全文を見る | ||
○紙智子君 邑南町については、日本創成会議が邑南町の未来について、二〇四〇年には二十歳から三十九歳の女性人口が約六割減少して消滅に向かうというように予測していたわけですよ。ところが、これが見事に外れて、この層の人口は二〇一〇年の八百一人から一四年には八百十四人に増えたと。だから、...全文を見る | ||
○紙智子君 地方創生といいながら地方崩壊にならないようにということを申し上げまして、質問を終わらせていただきます。 | ||
11月18日 | 第187回国会 参議院 農林水産委員会 第4号 議事録を見る | ○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 米価暴落問題についてお聞きします。 この問題は、事の重要性から、私ども、九月二十四日に大臣宛てに申入れを行って、政府として、過剰米の市場隔離を始め、米に対する需給調整を直ちに行うことと、今年度の米の直接支払交付金の半減措置を撤...全文を見る |
○紙智子君 ナラシ対策の運用改善というのは当然のことだと思いますけれども、来年の五月以降の話ですよね、今の話でも。 そもそもナラシ対策というのは収入変動をならすだけですから、だからナラシなんですけど、望ましい生産者の手取り米価水準の実現を何ら保証するものではありません。結局借...全文を見る | ||
○紙智子君 この売り急ぎ防止対策、これは農協系統が長期計画的に販売する米をそれぞれの農協が保管した場合は、その保管料を米穀安定供給確保支援機構が支援するということですよね。その保管規模も保管年数も決まっていないわけです。 そして、その期間に保管して、結果的に販売ができなかった...全文を見る | ||
○紙智子君 とにかくすごくもういいかげんな対策ですよ。これはもう急いで出したという感じですよ。 結局、これまで一万五千円支払われていた直接支払交付金ですね、これを半分の七千五百円にして、米価暴落は国として何の需給調整もしないと。年越しは新たな借金でしのげと。農協には、早期の追...全文を見る | ||
○紙智子君 いろいろ今おっしゃったんですけど、やっぱり最大の問題は、政府が米の需給調整さえ拒否して市場に任せようとしているということだと。それこそ、アベノミクス農政というふうに思うんですけれども、今やアベノミクス農政の看板の農業所得倍増計画なんていうのは、農村地域で、現場でいえば...全文を見る | ||
○紙智子君 既に、その申請をしてきたと思っているのに、農家の手元に届いていないと。それで二年もこれ休まなきゃいけないということになったら、もう続けるかどうかということも考えているという状況があるわけです。 群馬県なんかは申請を打ち切ったというふうに言われていて、これは、ちょっ...全文を見る | ||
○紙智子君 はい、確認しました。 もう最後ですけれども、自民党政権に復活して二年たったわけですけれども、結局農民が望んでいない、願っていないようなTPPはどんどん推進すると。日豪EPAも、この間、十分な審議しないで決めるという形で不信、不安を広げているということなんですね。そ...全文を見る |