紙智子

かみともこ

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

紙智子の2015年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月14日第188回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  最初に、総選挙が終わって報道されていることなんですけれども、一月の六日に沖縄の翁長雄志知事がサトウキビ交付金関係の政府要請で上京した際に、大臣は、JAの沖縄の幹部とは面談したけれども知事の出席を認めなかったということが言われている...全文を見る
○紙智子君 サトウキビというのは本当に沖縄にとっては生命産業ともいうものですよね。その問題で来ているわけですから、やっぱり農水大臣としてちゃんと受け止めて対応するべきだということを申し上げて、本題に入りたいと思います。  畜産物の価格についてですけれども、一月九日に私たち日本共...全文を見る
○紙智子君 所得倍増ということですからね、そのことで是非やっていただきたいと思うんです。  それで、JA北海道では、生乳一キロ当たりですけれども、所得が前年比で〇・二%マイナスで、十年間振り返ってみても全部ずっとマイナスなんですよ。ずっとマイナスで来ているから四・七%マイナスで...全文を見る
○紙智子君 未消化の予算でいうと、大体今の話だと二十六億円くらいですかね。
○紙智子君 生乳の生産量が不足するために、この交付対象数量を満たしていないということですよね。数量で二十万トンを残して、予算も二十六億、次は二十六年度は三十億円ということなんですけれども、未消化だと。  そこで、ちょっとお配りした資料を見ていただきたいんですけれども、北海道JA...全文を見る
○紙智子君 法外だと、生クリームなんかは法律以外だから使えないということでもあると思うんだけれども、要は、せっかく付けているわけですから、予算を、それをちゃんと有効的に使えるようにすべきだと。そうじゃなかったら生産者は困るんですよ。減るんですよ、結局。それで、使っていないからとい...全文を見る
○紙智子君 今いろいろ説明されたんだけれども、セーフガードの対象外なんですよね、くず肉なんかは。それで、そうじゃない部分と併せてやるということになっても、結局、合わせて二倍入ってくることになったら影響してくるんじゃないか、防げないんじゃないかと。  二〇一二年のオーストラリアか...全文を見る
○紙智子君 そう影響は出ないと言うんですけど、出ないんだったらそれなりの根拠を示してほしいんですよ。余り影響を受けませんと言うんだけれども、根拠が出されないで言われても信用できないということになりますから、これは是非、調査について限定的と言うんだったら出していただきたいというふう...全文を見る
○紙智子君 弱体化の認識を大臣に聞いたんです。
○紙智子君 いずれにしても、非常に弱体化していると。本当に再生しなきゃいけないということが求められているわけですけれども、食料・農業・農村審議会で議論されているこの新たな酪肉近の基本方針ですね、この議論している方向性として出されているのは、収益性を向上させるための取組として飼養規...全文を見る
○紙智子君 是非取り寄せて、よく勉強してほしいなというふうに思うんです。  それで、やっぱり規模も、適正規模ということが今本当議論されてきていて、混合飼料を使って乳量が六千から九千に増えたんだけれども、半年たったら病気になる牛が続出したと。七十頭中四十頭も手術して、結局経営悪化...全文を見る
○紙智子君 終わります。
03月04日第189回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第2号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私、最初に通商交渉についてお聞きしたいんですけれども、一九九五年にWTOが発足をして、今年ちょうど二十年目ということです。この協定をめぐっては、当時はもう国論を二分する大議論がありました。政府は、世界から孤立する、乗らなきゃいけな...全文を見る
○紙智子君 停滞している理由。端的にお願いします。
○紙智子君 もう一つ、秘密保持のサイン。
○紙智子君 秘密保持契約にサインしているんですよね、しているというふうに報道されていましたけど。
○紙智子君 それは初めてですか。今までもあったんですか。
○紙智子君 例はない。  今、この秘密交渉という問題では、参加国の間でも非常に批判があるわけですね。アメリカ国内でも批判が高まっていて、通商担当の官僚を務めた経験を持っているゲリー・ホリックさんという人は、二〇一二年の一月に日本に来て、TPP交渉は私が知る中では最も透明性に欠け...全文を見る
○紙智子君 ちょっとお粗末な答弁だなと思うんですけれども。やっぱり知るべきだと思いますし、これはやはりEUが、消費者団体などを含めて国内で非常に大きな世論が起こっていると。米国とのFTAに慎重な声も多くて、交渉を担当する欧州委員会としては、透明性を向上するということでやっぱりその...全文を見る
○紙智子君 ちょっと先ほどお聞きできなくて、一個だけあとあるんですけれども、経済主権を尊重するという問題で、ISDの条項の問題について、澁谷さんがいいのか齋木さんがいいのかというのはちょっと分かりませんけれども、これは投資家対国家の紛争を解決する条項なわけですよね。  それで、...全文を見る
○紙智子君 ちょっと実態がなかなか国民には知られていないと思うんです。国際的にどういうふうな例があるとか、そういう調査なんかも含めてやっぱりちゃんと把握して知らせていくという必要があるんじゃないかなということを思いますので、そのことだけ申し上げて、終わりたいと思います。
03月25日第189回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  沖縄では、基地問題をめぐって、この一年間の間に保守、革新の垣根を越えた島ぐるみの大きな変化が起こっています。二〇一二年の九月、米政府によって垂直離着陸輸送機、オスプレイですね、この強行配備に対して十万人余りの県民が結集をして反対集...全文を見る
○紙智子君 岸田外務大臣、今いろいろおっしゃったんですけど、私ども、負担軽減なんというのは全くそれは通じないと。先日、予算委員会でも我が党の山下書記局長が質問させていただきましたけど、負担軽減どころか拡大につながっているし、この問題は徹底してこの後も議論させていただきたいというふ...全文を見る
○紙智子君 先ほども議論になっていたと思うんですけれども、沖縄の現状でいいますと、県民所得でいうと、伸びたとはいえ、今も全国最下位ですね。これ、二〇一一年度の段階で二百一・八万円ですから全国最下位と。それから、年収も二百万未満の人が五一・八%で、非正規雇用が四四・五%と、これも全...全文を見る
○紙智子君 ちょっと、時間が短い中で、答弁できるだけ短くお願いしたいんですよね。ちょっと、半分までしか来ていないんですけれども。  それで、やっぱり伸びてはいるけれども、しかし、なおかつ全国よりも下と、もう本当に低い状況になっているというところを打開しなきゃいけないわけですけれ...全文を見る
○紙智子君 それで、今回の沖縄の振興予算についても、これ五年ぶりに減額になったということがあります。これ、もっと本当は減らされる予定だったのが、現地の反対もあってかなり復活をしたということも聞いているんですけれども、やっぱり現場からは本当にやりたい項目というのはあるし、減らさず沖...全文を見る
○紙智子君 今の答弁というのは、本当に私は許されない答弁だなというふうに思っています。  それで、大体、アンカーじゃないですよ。コンクリートブロックで、巨大なもので、これをどんどんと海に沈めて実際にサンゴが破壊されているということがあるわけで……
○紙智子君 はい、分かりました。  そういう中で、やはり今回国が取った対応というのは全く県民の意思に反する逆の態度だということで、引き続きこの問題を追及させていただきたいということを申し上げて、質問を終わります。
03月26日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  林農水大臣、二度目の御就任ということで、皆さんからもお話がありましたけれども、私は、非常にこの期、重い責任を負わなければならない大臣だと思いますので、是非心して取り組んでいただきたいというように思います。  それで、所信に対する...全文を見る
○紙智子君 もう少し答えていただきたかったんですけれども。  林大臣の資金管理団体である林芳正を支える会の政治資金収支報告書を拝見いたしました。二〇一三年の政治資金パーティーの収入額は八千百二十一万円、大臣になって一気に増えています。大臣規範は、開催自粛、国民の疑念を招かないよ...全文を見る
○紙智子君 さらに、お聞きしますけれども、住吉運輸は住吉工業から分離して設立しているグループ会社です。帝国データバンクの情報では、住吉運輸の所在地というのは住吉工業の社内、住所は同じです。住吉工業の社長は住吉運輸の取締役で、一方、住吉運輸の社長というのは住吉工業の取締役など、役員...全文を見る
○紙智子君 法律上、別法人と言い切れるかどうかということの定義については、これは定まってはいないというふうに思うんですね。しかしながら、同一者からの多額収入による政経癒着を防ぐ規正法の趣旨に反するという指摘というのは、これは多くの識者からあります。ですから、問題はないというふうに...全文を見る
○紙智子君 ということは、実際にはお金はもらっていなかったのに書いたということでしょうか。
○紙智子君 政治資金規正法の報告書というのは、やっぱりそのときそのときで厳密に書いて出すわけですけど、ということは、架空の記載をしたということになるというふうに思うんですよね。  それで、まだちゃんと調べてという話もあるので、是非、委員長に申し上げたいんですけれども、山口県の参...全文を見る
○紙智子君 林大臣は、一つのグループ会社から一年間に四百万円もの資金の提供を受けています。住吉工業は二〇一二年度には下関港海岸護岸工事をやっていますね。二〇一四年度は同工事に、舗装工事など、中国地方の整備局の発注の工事を合計で一億六千五百万円受注しています。これで見ますと、この間...全文を見る
○紙智子君 なぜですか。どういうことですか、もう一度ちょっと説明してください。
○紙智子君 補助金に当たるかどうかというところについては、これは厳密に見なければならないと思います。
○紙智子君 それは先ほどのことに対してですね。今お答えになった問題については、補助金の扱いなのかどうかということは厳密に見なければならないと思います。  いずれにしても、疑惑を持たれないように、やっぱり企業、団体の献金というのはこれ速やかに禁止するべきだと、そのことを強く求めて...全文を見る
○紙智子君 今長く答えていただいたんですが、基本計画案では、前基本計画の検証結果を踏まえてとあります。食料自給率は、この間、四〇%で推移をして、二〇〇八年に四一%だったわけですけれども、二〇〇九年度は四〇%に下がり、二〇一〇年以降は三年間連続して三九%だったわけです。これなぜ、端...全文を見る
○紙智子君 今の説明聞いても、なぜ上げられなかったのかというのがちょっとよく分からないんですね。  それで、その食料自給率を上げられなかった中に、例えば小麦、大豆の生産なんかも含まれると思うんですが、前回の基本計画では小麦、大豆を戦略作物というふうに決めていたと思うんですが、そ...全文を見る
○紙智子君 戦略作物に決めた理由。
○紙智子君 前回の基本計画で、食料自給率の向上に向けて生産面では二毛作により小麦の作付けを飛躍的に拡大すると、米粉用米、飼料用米、大豆等の作付けを大幅拡大をして、技術開発とその普及を通じて単収、品質の向上を推進する必要があるというふうになっていたわけですよね。その点で、小麦と大豆...全文を見る
○紙智子君 それは小麦ですよね。大豆は。
○紙智子君 作付面積は聞かなかったんですけど。それで、輸入量がどうなったかということも併せてお願いします。小麦、大豆、それぞれ。
○紙智子君 何かちょっと数字が、聞いていたのと違う数字を言われたんですけれどもね。要するに、小麦は、二〇〇八年のとき八十八万トンから二〇一三年度になると八十一万トンまで減ったと。大豆は、同年度で、二十六万トンから二十万トンに減ったわけですよね。だから、生産量は増えるんじゃなくて後...全文を見る
○紙智子君 前回の基本計画で、克服すべき課題というのがありました。その中で、小麦というのは二毛作の普及と作業効率や排水性の向上を掲げていました。大豆も作業効率や排水性の向上を掲げていた。ところが、二〇〇八年度よりも少しでも生産量が伸びるかといったら、そうではなくて、伸びず後退した...全文を見る
○紙智子君 農林水産省は食料自給率を上げますというふうに今まで何度も言ってきています。それは誰も異論がないと思うわけですね。しかし、現実的には、戦略を決めて上げていくんだというふうに言うわけだけれども、実際上はできてこなかった。  農業者に対して意欲ある担い手とかやる気ある担い...全文を見る
03月27日第189回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  駐留軍用地の跡地の有効かつ適切な利用の推進に関する特別措置法の一部改正する法律案について、これ、米軍基地の返還の際に国や米軍の一方的な都合で決定されることもあり、自治体の町づくり計画が遅れて、土地所有者、地主の経済負担も増えるとい...全文を見る
○紙智子君 質問したことに答えていただきたいんですよ。今質問したこと、分かっておられますよね。第三者入れてやったらどうかと、それから土壌汚染を想定した作業員のマニュアルの整備必要じゃないかということを聞いたんですよ。
○紙智子君 結局、技術を持っているそういう人たちがやっている、そういう指定しているところにやらせているからちゃんとやってるんだというような今御回答だったかと思うんですけど、それじゃ納得してないわけですね。住民の皆さんの中では不安があるし、しかも実際にどう扱うかと。  今回も結局...全文を見る
○紙智子君 なかなかちょっと分かりづらい答弁なんですけど、要するに、適切かどうかということに対してやっぱり疑問を持っている住民の方がいらっしゃるってことですからね。これでよしとしないで、確かに技術を持っている人にやっているのかもしれないけれども、業者に丸投げするんじゃなくて、ちゃ...全文を見る
○紙智子君 市には説明してやったんだけれども、あとはホームページで知らせたという話がありましたけど、やっぱりホームページ見る人も見ない人もいるわけですから、みんながみんな見れるわけじゃないですから、なかなか伝わっていかないということもあるわけで、やっぱり住民の方たちに説明会という...全文を見る
○紙智子君 影響はないんですか、環境、人体に。
○紙智子君 専門家の方が、人が住む環境では絶対にあり得ない数値で出ていると、化学物質を扱う工場などの濃度に匹敵するんじゃないかというふうに言っています。高度な化学物質で非常に取扱いが難しい、当時の一般人の使用ではとても考えにくく、米軍による遺棄物の可能性があるというふうに指摘をし...全文を見る
○紙智子君 今やられていることを言われたんですけれども、今のやり方ではなかなかやっぱり現地の方納得していないと。遺族の方は、戦後七十年ということで、もう高齢になっている方が多いわけです。だけど、そういう中でも今もやっぱり探していると。  そもそも、やっぱり国が起こした戦争なわけ...全文を見る
○紙智子君 全てのというふうに言っていなくて、希望する、少なくとも希望する方からというふうに言いました。  ちょっと時間もなくなりましたので、やっぱりなぜこういう問題が次々と出てくるのかと。これまで米軍が返還した土地をどういうふうに使用しているのかという全体像をやっぱり分かって...全文を見る
○紙智子君 はい。  これ、使っていた米軍の側がちゃんと処理をしなきゃいけないはずなのに、それができないというのはここに問題があるということでは、やっぱり現状をちゃんと元どおりに、基地になる前の姿に戻すように、しっかりと地位協定の抜本的な改定こそ求めていただきたいというふうに思...全文を見る
○紙智子君 補足とかなんとかじゃなくて、やっぱり抜本改定なんですよ、求めているのは。  そのことを改めて強く求めまして、終わります。
03月27日第189回国会 参議院 東日本大震災復興及び原子力問題特別委員会 第3号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  東日本大震災、原発事故から四年がたちました。  それで、私、三月十一日は福島県の浪江町の追悼会に参列をさせていただきました。それで、遺族の方を代表して追悼の辞を述べられた方が十九歳で、今大学一年生という女性の方でした。本当に大好...全文を見る
○紙智子君 今、切り捨てないんだというふうにおっしゃった。自立して頑張りたいというのは被災者自身が最も強く思っていることだとは思います。ただ、やっぱりそれでもできないことがあるわけで、そこは国の対応というのは本当に大事だというふうに思います。  それから、復興予算の支出、使い方...全文を見る
○紙智子君 今いろいろ紹介されたんですけれども、緊急に救援活動が必要な時期からはもう大分間がたっているわけですよね。今言われた非常に高額な武器や飛行機、ヘリコプターも含めてですね、CH47輸送ヘリなんかも含めてですね、これは今のお話からいうと、要するに今後に備えてというような趣旨...全文を見る
○紙智子君 ですから、先ほども言いましたけれども、当時九千億の法人税、特別法人税が廃止になって、その分があったら例えば医療、介護の問題もできたんじゃないかということもあるわけですよね。  それで、被災地では、公共事業はもちろんですけれども、ソフト事業や医療や心のケア、コミュニテ...全文を見る
○紙智子君 まともな説明会がされていないんですね。東電はホームページでプレス発表をしているだけなんですよ。今年に入ってからのお知らせも出していないんですね。私、福島に行って聞いたんですけれども、説明会などなかったというふうに言っています。  これまで支払われた就労不能賠償は二千...全文を見る
○紙智子君 私は浪江町に行って話を聞いて、就労不能賠償が打ち切られて月に十万円で暮らすことになると。病院を解雇されたある女性が、原発事故で仕事ができなくなって悲しいと、避難場所で仕事を探すのは困難だと。病院の経営者の方もいるんだけれども、経営者の方は、就労不能賠償が打ち切られて雇...全文を見る
○紙智子君 はい。  この損害賠償の問題は公共事業の補償基準を参考に作っているんですね。それで、原発事故は公共事業とは違うと。これからでも遅くないので、この就労不能賠償の打切りについては撤回するということを是非国としてやるべきではないかということを申し上げて、質問を終わります。
04月06日第189回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。十五分の時間ですので、できるだけ答弁は簡潔にお願いいたします。  初めに、流し網漁を禁止するロシア政府の動きについて質問します。  昨年十二月に、ロシア連邦院に二〇一六年一月からロシア水域における流し網漁を禁止する法案が提出されたと...全文を見る
○紙智子君 サケの資源量についてなんですけれども、資源量が減っているという指摘もあるんですが、日ロ政府間協議で科学的な根拠に基づいての漁獲量を決めていると思います。  サケ資源がどういう状況にあるか、端的にお答えください。
○紙智子君 全体としては良好な状況だということですね。  それで、サケ漁が禁止されると、これ北方隣接地域に与える影響大きいわけで、ロシア水域で三十八隻が操業していて、乗組員が五百人、水揚げ量が六千トンと、水揚げ金額が約三十億円になるというふうに聞いています。根室を中心として、春...全文を見る
○紙智子君 よろしくお願いします。  北海道としても、これ、ロシアの農業大臣に書簡も出しています。政府は、サケ・マス流し網漁が存続できるように、繰り返ししっかり交渉するように要求しておきたいと思います。  それから次に、ロシアのプーチン大統領の核兵器使用に関わる発言についてお...全文を見る
○紙智子君 私は、やっぱりきちんと抗議するときはしなきゃいけないというふうに思うんですよ。  日本はやっぱり、圧倒的多数の国民が求めている核兵器禁止条約の交渉開始を求める国連の総会決議、このとき棄権をしているということもあるわけですけれども、やっぱり被爆国の政府として情けない態...全文を見る
○紙智子君 米側に申請を求めて許可してもらったということですか。
○紙智子君 沖縄県は、コンクリートブロックを設置したときにサンゴ礁を破壊された可能性が高いということで在日の合衆国の軍隊に対して立入り許可申請を行ったわけです。これ、三月十一日に外務省は、沖縄県に対して、米側から運用上の理由により今回の申請を受けることができない旨の連絡をしたとい...全文を見る
○紙智子君 この間、何回も外務省にもお聞きしているんですけれども、その米側の言い分についてはそういう言い分なので関知しないということを繰り返されているわけですよね。  合衆国の施設及び区域への立入許可手続というのは、名前のとおり手続を定めたものにすぎないわけです。調査を拒否され...全文を見る
○紙智子君 今の回答は、要するに、外務省としても、沖縄県ができていない理由についてなぜなのかというふうに米側に聞いて、そして再度ちゃんと調査をさせてほしいということを外務省としてもそれを申し入れているという理解でよろしいんでしょうか。
○紙智子君 所要のとはどういうことですか。
○紙智子君 それでは分からないんですよね。日米合同委員会の合意に基づきという話があるんだけど、なぜ片や防衛局がやるのは許可されていて、県が要請したのができなかったのかという、その理由についても分からないままなわけで、それも含めて明らかにするように交渉すべきだというふうに思うんです...全文を見る
○紙智子君 いずれにしても、日本政府なわけですから、やっぱり、沖縄県がそういうことでいろいろ疑義を呈しているときに、その声をちゃんと米側に伝えて、そして納得いく回答を得るというのは、本来、外務省がやらなきゃいけないことだと思いますよ。  沖縄県は、県の調査が終了して改めて指示す...全文を見る
04月07日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日、この後出される予定にもなっていますけれども、都市農業の振興策についてまず議論をしたいと思います。  日本共産党は、二〇一〇年の五月に、住民の暮らしに欠かせない都市農業を発展させるためにということで都市農業の政策を発表してお...全文を見る
○紙智子君 農地の保全と税制の関係についても聞きたいんですけれども、固定資産税や相続税の支払のために農地の売却が進んで都市の緑が失われるという指摘があります。農林水産省の都市農業・都市農地に関するアンケート、今大臣お話しになりましたけれども、転用のきっかけというのがあって、そこに...全文を見る
○紙智子君 是非、具体的に進むために、やっぱり踏み込んで必要な改善を図るということにしていきたいというふうに私どもも考えております。  次に、日本海北部系群のスケソウダラについてお聞きします。  漁獲枠が一万三千トンから七千四百トン、大幅に削減をされます。スケソウダラの資源が...全文を見る
○紙智子君 今回の漁獲枠の設定について、沿岸漁業社会の経済上の要因に配慮したのかなというのは、ちょっと疑問が残っております。  それで、沿岸漁業者は、日本海北部系群のスケソウダラ資源においては自主的な様々な資源管理の取組を進めてきたわけです。一九九〇年度をピークにして資源量が減...全文を見る
○紙智子君 しけが非常に日本海側というのは激しいわけなんですけど、例えば養殖に転換しようというふうに思っても簡単ではないと。新たなリスクもしょうということでは、やっぱり沿岸部の漁業者というのは非常に不安を持っていて、そのことは是非、ちゃんと受け止めながらやっていただきたいと思うん...全文を見る
○紙智子君 関係者の皆さんからも話を聞くんですけれども、政府は地方創生ということも言っているんですけれども、やっぱり漁業が続けられるかどうかというのはすごく大事な、特に沿岸部は支えている人たちなわけで、不安もあるわけです。  ABCイコールTACだというふうな議論もあるんだけど...全文を見る
○紙智子君 是非よろしくお願いします。  次に、水産資源保護法についてお聞きします。  水産資源保護法に基づいて県は漁業調整規則を定めることになっているんですけれども、これはなぜでしょうか。
○紙智子君 水産資源保護法の目的については、これ、水産資源の保護培養を図ると、かつ、その効果を将来にわたって維持することで漁業の発展に寄与するということですよね。
○紙智子君 それで、これから聞こうとするところまで含めて答えてくれたものですからあれなんですけれども、今、漁業調整規則というのは法定受託事務だというふうにおっしゃいましたけれども、それはなぜですか。
○紙智子君 それで、県のこの漁業調整規則というのは農林水産相の許可を受けるわけですよね。つまり、農水省としては県の漁業調整規則にお墨付きを与えるということになるわけですけれども、県の漁業調整規則の運用というのは、運用は県の裁量、自主性に任されるんでしょうか。それから、知事が替わっ...全文を見る
○紙智子君 運用は県がやると、運用するということですよね。  そこで、沖縄辺野古についてお聞きします。  沖縄防衛局は、新基地建設に必要な工事が可能なのは、昨年八月に仲井眞前知事が県漁業調整規則に基づいて出した岩礁破砕許可によるものだというふうに言っているわけです。しかし、翁...全文を見る
○紙智子君 沖縄防衛局は、知事が替わっても許可は受けているというふうに強弁しているわけですよね。普天間飛行場の継続的な使用とこれに伴う危険性を除去する唯一の解決策だという理由を言って、新基地建設を強行しているわけです。  しかしながら、昨年の知事選挙を始めとして一連の選挙で、米...全文を見る
○紙智子君 農水省の立場ということをさっきも言いました。やっぱり、サンゴだとか漁業の資源を守らなきゃいけないという立場で考えたときに、防衛省は違う理由で不服審査ということでやっているんだけれども、この防衛省の不服審査ということですけれども、行政不服審査法に書いてある中身というのは...全文を見る
○紙智子君 私も何回も法務省、総務省ともやり取りしましたけれども、法律上はそうだというふうに、私人になれるんだと、国もという言い方をするけれども、しかし、やっぱり事の経過をずっと見ていったときに、都合のいいところで私人になって、もう、権力のある国が個人と一緒というか、一業者として...全文を見る
04月08日第189回国会 参議院 予算委員会 第17号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  安倍総理は、辺野古の新基地問題を始め国の重要な政策で国民の意見をまともに聞かず、強引な政治を続けているということを私は至る所で聞いております。TPP交渉や農協改革についてもそうです。  まず、TPP交渉の秘密保持義務についてお聞...全文を見る
○紙智子君 秘密保持義務って一体何なんですか。今の話聞きますと、全然各国ばらばらでいいんですか。どういう基準だったのかなということを改めて疑問に思うわけですよね。  それで、いろいろどうやって出せるかという話なんだけど、情報を出すという、少しだけ出せばいいという話じゃないわけで...全文を見る
○紙智子君 先ほど見せたこのパネルの中の一番上のところの赤線引いてあるところというのは、明らかに前回発表しているものと違っているんですよ。全ての国会議員に、都合の良いときに、全交渉テキストへのアクセスを提供するというのは新たに加わっているものなんですよ。だから、変えているというこ...全文を見る
○紙智子君 国会決議では、農産物の重要五品目は交渉枠からは排除又は再交渉だと、守られない場合はTPPからの撤退も辞さないというふうにしているわけです。守られているかどうかも分からず、情報も開示することが約束できないという、こんな交渉からは撤退するということが国民にとっては一番ため...全文を見る
○紙智子君 表向きはにこやかだったと思いますけれども、懸念されていることは全然解決したわけじゃないというふうに思います。  それで、政府が閣議決定した農協法の改正案、これ本則から中央会の規定を削除するわけですよ。それで、今おっしゃったように農協全国中央会は一般社団法人に移行する...全文を見る
○紙智子君 全中がなくなることではないというふうに言ったんですけれども、実際には、これ中央会がリーダーシップが発揮できなくなるんじゃないかと。  それは、農林法規解説全集に書いてあるんですけれども、中央会が行う農政活動について次のように述べています。中央会が組合全体の健全な発展...全文を見る
○紙智子君 社団法人として残るって、それは、だからいろいろ変わらないというのはそうだと思いますけれども、ただ、やっぱりリーダーシップを取ってやるというのはできなくなると思うんですよ。  政府は、農協改革を農家の所得を増やす改革だというふうに言いました。なぜこの改革で農家の所得は...全文を見る
○紙智子君 ということは、今の話の中でも、農協改革だけでは所得は増えないということですよね。いろんなことをやってということで、結局、農家の手取りが減ると、農協は事業活動をやって利益を上げて農業者に還元する支援をすると。所得の増大に配慮するというふうに言っているだけで、それで所得が...全文を見る
○紙智子君 財界と政府は、企業が一番活躍しやすい国を、日本をつくるという総理と一体となって改革案を押し付けたんじゃないかというふうに言わざるを得ません。しかも、在日米国の商工会議所は、この施策の実行のために日本政府と規制改革会議と密接に連携して成功に向けて支援を行う準備を整えてい...全文を見る
○紙智子君 ICAは協同組合の原則を侵害するものだというふうに指摘しているわけですよ、今度の農協改革の中身を。そこのところをしっかり受け止めて改善をしなければならないだろうということを申し上げまして、私の質問を終わります。
04月14日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  食料・農業・農村基本計画についてお聞きします。  私、三月の所信に対する質疑のときに、食料自給率目標をなぜ後退させたのか、三九%で推移している食料自給率はなぜ上げることができなかったのかということをお聞きしましたけれども、実現可...全文を見る
○紙智子君 今の答弁の中でちょっと触れられなかったのかな、後でまた答えてほしいんですけれども、前回と違いというか、どこが違うのかということ、一言ちょっと御答弁いただければ。
○紙智子君 飼料用米の生産努力目標というのがこれ十一万トンですね。これを十倍今度伸ばして百十万トンにしようということになっていますね。克服すべき課題ということでも掲げられています。ポイントは、やはり生産者の意欲になるかどうかというところがポイントだと思うんですね。  そこで、飼...全文を見る
○紙智子君 基本的には、最初にお答えになったように、農家手取りが十三円ということですよね。飼料米の単収を五百三十キロとすると、流通経費を除いた六十キロ当たりの農家手取りというのは七百八十円ということになります。それから、飼料用米の交付金、助成金は十アール当たり八万円ですよね、今。...全文を見る
○紙智子君 今、多収性の問題とかもいろいろ述べられたんですけれども、単収で上げていこうと思うと、これまた更に肥培管理とか資材費も掛かってくるようになるわけですよね。単収が少ない圃場の方が利益は大きいという指摘もあるわけです。その辺は、本当に実態としてどうかというところはしっかり注...全文を見る
○紙智子君 財務省の方の議論で補助金削減の圧力というのがあるわけですけど、これ本当に耐えられるのかというところは、ちょっと今お答えいただいていないと思うんですけれども。  財務省の審議会だけじゃなくて、三月二十六日に、農林水産省の農政審議会の食糧部会でも、助成金に支えられた生産...全文を見る
○紙智子君 飼料用米への圧力、国内だけじゃなくて、これ国外にもあるわけですよね。家畜飼料の主原料である輸入トウモロコシは、これ関税はないですよね、今。フリーマーケットになっていると。それで、国際市場では輸出国間の競争が激しくて、価格も変動しやすいわけです。輸入価格は一キロ二十七円...全文を見る
○紙智子君 国際的な価格競争の中で、飼料メーカーが飼料用米を活用する対策というのは必要だと。今、手を挙げていて受け入れられるという話もあるというんですけれども、そこから実際にはけていくかどうかということも含めて、飼料用米を振興していく上では、やっぱり国内の圧力はもちろんですけれど...全文を見る
○紙智子君 甘利TPP担当大臣の発言についてもお聞きしたいんですけれども、甘利大臣は三月二十日の記者会見で、アメリカの大統領貿易促進権限法案、TPAですね、この法案をめぐる動きについて、日本のみならず、他の国がTPP合意にとって必須条件はTPAの成立であるという認識でありますとい...全文を見る
○紙智子君 それでは、加えてお聞きしますけれども、農産物重要品目に関する衆参の農林水産委員会の決議、これ必須条件、不可欠なんですか。
○紙智子君 不可欠とは言われないんですか。
○紙智子君 繰り返し言われたように、国会決議が守られたとの評価をいただけるように政府一体となって全力で交渉を行うという、繰り返し非常に微妙な言い方をされているわけですけど、やっぱり必須条件とはっきり言うべきだと思うんですね、農水大臣なんですから。  それで、今年に入って、一月の...全文を見る
○紙智子君 政府参考人、今日は澁谷さんに来ていただいていますけれども、お聞きしますけれども、日米首脳会談で、農産物の分野では日本が示した譲歩案で大筋合意して、あとはTPA待ちにするのではないかというふうに思いますけれども、いかがですか。
○紙智子君 そうすると、今私が聞いたことに対しては否定をされたというふうに受け取っていいんですか。
○紙智子君 否定も肯定もしてないということですよね。  TPA法案をめぐってのアメリカの動きについてお聞きしますけれども、報道によりますと、プリッカー商務長官は、TPA法案が十三日の週に上院に提出されるというふうに語っていると。民主党のワイデン議員は、民主党に反対派が多いことか...全文を見る
○紙智子君 もしもTPAの前に日米の関係で合意したとして、TPA法案がもし成立したとして、ところが、今度、そこには再交渉もできるようにということになるんだとすると、一旦決まったことがまたひっくり返されるということもあるんじゃないかということも思うわけですけど、その辺のところは特に...全文を見る
○紙智子君 次に、秘密保持契約についてお聞きします。  私、四月八日の日に、予算委員会で、米通商代表がTPPに関する閲覧条件を緩和する方針をUSTRのホームページに公開したことについて質問しました。先ほど徳永さんが資料も出しましたけれども、全ての国会議員に、議会内で都合の良いと...全文を見る
○紙智子君 運用はその国ごとのことなんだという話をされるわけですけど、この秘密保持契約の統一した運用基準がないということになりますよね。アメリカは全テキストを出すというふうに言っているわけです。一方、日本がこの間出しているのは要約だけです。しかも、要約といってもテキストの中身は要...全文を見る
○紙智子君 国民の目線から見ると、何も公開されているという意識は持たないですよ。ほとんどもう肝腎なことは何も出てこないというふうに思っていまして、聖域を守らないで、崩していきながら、日本から譲歩案だけを出していくと、しかも情報開示も約束しないと、こんな交渉からはやっぱり撤退すべき...全文を見る
04月15日第189回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第3号
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○紙智子君 参考人の皆さん、どうもお疲れさまです。日本共産党の紙智子でございます。  エネルギー政策についてお聞きをしたいと思います。  東日本大震災、福島第一原発の事故から四年たっているわけです。それで、四周年の追悼会に私、福島の浪江町に行きました。そこの町民全体が今も避難...全文を見る
○紙智子君 やっぱりこの廃炉も含めて、人材の問題というのは本当に大事な問題だというふうに思っています。  それで、もう一つちょっとお聞きしておきたい、あとちょっと時間あるのでお聞きしたいのは、昨日、福井地裁が高浜原発の再稼働中止を求める仮処分を言い渡したわけですね。その判決の内...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたので、これで終わります。  ありがとうございました。
04月16日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私どもの党は、競馬が健全なスポーツとして発展することを望む立場で、競走馬の生産地の経営の安定も考慮しつつ、この間、法改正に当たって、例えば今話もありましたけれども、三連単の導入などのようなギャンブル性を高めて射幸心をあおる内容につ...全文を見る
○紙智子君 今のお答えとも重なるのかと思いますけれども、改めてお聞きしますけれども、今回の法案で、第一条に「馬の改良増殖その他畜産の振興に寄与するとともに、地方財政の改善を図るために行う競馬に関し規定するものとする。」と。新たにこういう趣旨規定を設けたというのはなぜでしょうか。
○紙智子君 競馬の振興にとって基本は、いかに良い馬というか強い馬をつくるかというところが大事だと思うんですね。私も地元北海道ですけれども、北海道日高地方はまさに馬産地ということで、そこにおける軽種馬生産というのは、古くは明治時代における軍馬の育成から始まっていると。第二次世界大戦...全文を見る
○紙智子君 今大臣言われたように、外国産馬の出走機会も拡大されてくる中で、国際化の波というか、やっぱりこの分野もあって、地方競馬でいうと、二〇〇〇年から二〇一二年は十の地方競馬が撤退したわけですよね。  それで、やっぱり相次ぐ廃止、撤退という影響も受けて、負債を抱えて非常に経営...全文を見る
○紙智子君 それで、今回の第一条で、さっきも言いましたけれども、競馬法の趣旨を明確化するということで、馬の改良増殖等畜産振興に寄与するということで規定設けているわけで、それがどれだけ馬産地、軽種馬にとって役に立つのかというのは、やっぱり生産者の皆さんからも、産地で使えるようなもの...全文を見る
○紙智子君 今言われた対策の中で、現地で使って改善されている中身も、中にはあるんですよ。三石なんかはやっぱり牛に転換したり、あるいは花に転換したりして、経営状況を改善するために、馬だけじゃなくてそういう努力もやって何とか乗り越えようとやっているんだけれども、まだまだやっぱり全部そ...全文を見る
○紙智子君 是非一歩踏み込んで対策をお願いしたいということを改めて要求しておきたいと思います。  最後になりますけれども、中央競馬会の果たす役割もあって、そこで働く方々の、従事員のお話をしたいと思うんです。  先日もちょっといろいろ話をお聞きする機会があったわけですけれども、...全文を見る
○紙智子君 終わります。
04月22日第189回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  三人の参考人の先生方、どうも今日はありがとうございます。  それで、人口問題、食糧問題というのは本当に大きな問題で、それぞれ関連もあるわけですけど、今日はまず三人の方にお聞きしたいんですが、食糧問題で国連食糧農業機関、FAOが昨...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  もう一つ、柴田参考人にお聞きしたいんですけれども、日本の食糧自給率の問題に関わって、先ほどもありましたけれども。  それで、柴田参考人、事前に配られた資料を見ておりまして、自給率について、一九六〇年の七九%だったのが二〇〇〇年四〇%までほ...全文を見る
○紙智子君 じゃ、時間ですので、終わります。  ありがとうございました。
04月22日第189回国会 参議院 東日本大震災復興及び原子力問題特別委員会 第6号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  福島復興再生特別措置法の改正案については、これ大熊町の拠点整備や、戻って事業を再開しようとする地元事業者を支援するというものですので、賛成です。  それで、今日は健康調査について質問したいと思います。  健康調査を進めるために...全文を見る
○紙智子君 浪江町のお医者さんからお話を伺ったわけですけれども、医療機関、医師の果たしている役割って本当に大きいというふうに思います。  それで、震災前からずっと診ているお医者さんもおられて、避難してから四年になるんだけれども、震災後、やっぱり心身共に疲れていると。それで、事故...全文を見る
○紙智子君 大臣。
○紙智子君 次に、福島県民健康調査についてお聞きします。  福島復興再生特措法の第三十九条で、福島県は健康管理調査を行うことができると定めています。それで、福島県民健康調査は、県民の被曝線量の評価を行うとともに、県民の健康状態を把握をして、病気の予防や早期発見、早期治療につなが...全文を見る
○紙智子君 是非しっかり充実をさせていただきたいということを求めておきたいと思います。  それで、甲状腺検査なんですけれども、報道によりますと、甲状腺検査を独自に行っている自治体もあるんですね。茨城県の龍ケ崎市、あるいは東海村、常総市、かすみがうら市、それから牛久市、つくば市な...全文を見る
○紙智子君 福島県は福島県の健康調査をやっているわけですけれども、国はやっていません。やっぱり住民の願い、今お話あったように不安の問題ですとかいうこともある中で、その願いに応えて調査をやっているということだと思うんですね。その自治体自治体の取組に対しても国も支援をするべきじゃない...全文を見る
○紙智子君 被曝の影響というのはすぐには出ないわけですよね。やっぱり何年かしてから出てくるということなので、継続して見ていくということが必要だというふうに思うんです。    〔理事浜野喜史君退席、委員長着席〕  先ほど紹介しました浪江町では、毎年実はこの甲状腺の検査を行ってい...全文を見る
○紙智子君 環境省の専門家会議の中間取りまとめで、甲状腺がんについて、福島近隣県における今後の方向性ということで、甲状腺がんに対する不安を抱えた住民には個別の健康相談をすることが重要というふうに指摘をしています。  それで、個別というのはどういう意味なのか、また環境省に確認した...全文を見る
○紙智子君 今答弁していただいたんですけれども、是非、やっぱり一人一人の皆さんのそういう要請に応えられるような形で充実をしていただきたいというふうに思います。  それからもう一つ、専門家会議の中間取りまとめで、甲状腺検査について一律に実施することについては慎重というふうに書いて...全文を見る
○紙智子君 環境省の専門家会議、度々紹介されているわけですけれども、被害者からは聞き取りをしているわけではないという点でも、健康被害はないという取りまとめを行ったという点でも、被害者の認識とやっぱりずれがあるというふうに思うわけです。  その辺が非常に問題だと思っているんですが...全文を見る
○紙智子君 むやみな広げ方なんていうのは言っているわけじゃありません。私たちも言っているわけじゃないですけれども、いずれにしても、子ども・被災者支援法は、自民党から共産党まで含めて超党派で本当に一生懸命話し合って、その被害に遭われた方々の立場に立って提案し、決められたものですから...全文を見る
04月23日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私は、TPPとアメリカのTPAについて今日質問いたします。  林農水大臣、今日は国会前の議員会館前に座込みの農業者団体の方々がおります。そして、ここに来ていないまでも全国で、やはりどういう思いで今、日米首脳会談に向けてその動きに...全文を見る
○紙智子君 今、連立方程式ができているという話、改めておっしゃいました。だから、パッケージなので、一つ一つパーツを当てはめていくということだと思うんですけれども。  それで、日米首脳会談で重要農産物の中の牛肉、豚肉で政治決着をする可能性があるわけです。これは重要な国会決議違反に...全文を見る
○紙智子君 先ほど来議論ありましたけれども、やっぱり明らかにしていないところに非常に大きな不安の思いというのが広がっているというふうに思います。  もう一つ聞きます。米についてです。  甘利大臣は、課題として残ったのは農産品、自動車というふうに言っています。アメリカは、主食用...全文を見る
○紙智子君 質問に答えていませんね。関税率は変えないで米の輸入量を増やすと、これで聖域を守ったというふうに言えるんですか。言えるのか言えないのか、その辺のところをはっきりしてください。
○紙智子君 なぜこのことを言うかといいますと、アメリカのUSAライス連合会、米連合会ですね、の主張は、米の関税率の撤廃じゃないんだと、質的、量的なアクセス量の改善を求めるということを言っていて、アメリカの要求はこれに沿った内容であることは明らかなんですね。ですから、やり方で、いや...全文を見る
○紙智子君 農水大臣の立場からそのことをしっかりと総理に迫っていただきたいわけですけれども、結局そういうことを一切言われないわけですよね。  甘利大臣は、米は一粒も増やさないということは不可能だというふうに言ったわけですよ。一粒って、本当の一粒なんて思う人はいないですよね、何万...全文を見る
○紙智子君 二〇一五年、今年のですね、今回出されたTPA法案は、二〇一四年のときの法案と違って、新たに新設された項目があります。一つは、上院、下院どちらかが交渉結果に満足しなければ、このTPAの円滑な手続は取らない仕組みが入ったと。これちょっと中身も本当は聞きたいところなんですけ...全文を見る
○紙智子君 それが通用するかどうかという問題もありますよね。いずれにしても、日米協議で進んでいる合意が覆される可能性がある中身が今入っているということです。  それから、新たに、大統領は、実施法案等を議会に提出する三十日前までに最終協定テキストの写しなどを議会に提出するという規...全文を見る
○紙智子君 TPPのテキストの公開を求めても、これまで日本でいいますと、日本は秘密保持契約があるんだと、これを錦の御旗にしてテキストの公開を拒んできたわけです。他国の情報を収集するとか、この間は運用に悩んでいるんだということをおっしゃってきましたけれども、そういうことを言わないで...全文を見る
○紙智子君 相談ということを言うんですけれども、やっぱりこの場に及んで、まともに国民の暮らしや日本の経済に大きな関わりが出てくる問題について情報公開もしないで、農産物の聖域も守らないような、こういう日米協議については直ちにやめてTPPからの撤退をすべきだと、それしかないということ...全文を見る
05月19日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、日米首脳会談についてお聞きします。  安倍首相とオバマ大統領は、四月二十八日にワシントンで日米首脳会談を行いました。その共同声明は、TPPについて、日米両国は、二国間の交渉において大きな進展があったことを歓迎するとして、概...全文を見る
○紙智子君 記者会見の中でという話をされたんですけれども、日米首脳会談でこの安全保障という言い方をするのは初めてだと思うんですね。  安倍総理はアメリカ議会の演説で、TPPについて、日本と米国がリードをし、生い立ちの異なるアジア太平洋諸国に、いかなる国の恣意的な思惑にも左右され...全文を見る
○紙智子君 今の説明では余りよく分かりません。  安倍総理はこうも言っているわけですよ、私たちが奉じる共通の価値を世界に広め根付かせていくと。甘利大臣は、TPPについて、アジア太平洋に新しい価値観の下に新しい枠組みをつくるものだと言っているわけです。TPPは新しい価値観でつくら...全文を見る
○紙智子君 何度聞いても、なぜそれで安全保障を入れたのかなというのはよく分かりません。  TPP交渉において、これまででいえば、重要品目を守るといった農林水産委員会の決議や自民党が選挙で掲げた公約というのがあったわけで、もうそれが抜けてしまっているというか、どこにあるのかという...全文を見る
○紙智子君 確認をしました。  じゃ、澁谷審議官にお聞きしますけれども、透明性の向上を図るために何をされたんでしょうか。
○紙智子君 もう一度、西村副大臣にお聞きします。  USTRは対外的に情報を出さないという条件で議員にテキストへのアクセスを認めていることを確認したと述べられました。この行為というのは、これ秘密保持契約に違反しているんじゃないでしょうか。いかがですか。
○紙智子君 つまり、守られていると。でも、秘密保持契約そのものがどういうものかということを我々も知らないし、全然知らされていない中で、守られているかいないかということはこれ分からないわけですよ。  だから、本当にこれ、政府は、アメリカの連邦議員が外に漏らせば刑事罰の対象になると...全文を見る
○紙智子君 スタッフの場合は、守秘義務というか漏らした場合、例えば刑事罰とかということはあるんですか、澁谷審議官。
○紙智子君 いずれにしても、TPA法案の中でも、今アメリカのこの中でも、もっと情報公開を広げようというふうに言っているわけですよ。日本の対応はそれから見ても余りにも閉鎖的だというふうに思うんですね。TPP交渉は、農林水産分野だけでなくて、日本の在り方を大きく変える中身ですから、こ...全文を見る
○紙智子君 決意でという話をされたんですけれども、根拠が分からないですよね。米国の議会では、今までは、例えば大統領権限になったらそれをひっくり返すことはできないということがあったので、恐らく政府としては、そういうふうに動かなくしてからやらないといけないということだったと思うけれど...全文を見る
○紙智子君 林大臣にも聞こうと思ったんですけど、時間なくなったので、もし一言あればお聞きしますけれども。  やっぱり、アメリカ議会が、このアメリカ政府に求めている交渉上の目標を、答える立場にありませんというんじゃなくて、ちゃんと目標をしっかり分析をして、国会にも日本の国民の皆さ...全文を見る
05月21日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今回の法改正の一つの目玉は、現場と農政を結ぶ部門を新設するということです。なぜこれ、新設するんでしょうか。今まで地方農政局において現場と農政を結ぶ取組が弱かったということなんでしょうか、大臣にお聞きします。
○紙智子君 私は、農政と現場を結ぶという点では、やはり現場で頑張っている農業者、農協、自治体の要望、それから苦労、政策過程に農林水産省が機敏に対応してきたかどうかということが問われていると思うんですね。  それで、今日、お聞きしたいんですけれども、昨年の二月に関東地方を中心とし...全文を見る
○紙智子君 ちょっとこれは私も驚いたんですけれども、豪雪被害から一年経過しているのに、なぜ現場の農業者に補助金が届いていないんでしょうか。農政局の説明、状況を聞いたわけですけれども、昨年の四月三日にさいたま市、四月十八日は京都市、四月三十日は岡山市、九月十一日にさいたま市、今年に...全文を見る
○紙智子君 今答えていないですよ。なぜ一年たってもまだ終わっていないんですかということですよ。
○紙智子君 業者の不足とか資材不足という話は、これは去年の今頃もう既に分かっていたことで、問題になっていたと思うんですよね。  農林水産業・地域の活力創造プランでは農林水産業を成長産業化するというふうに言っているわけですよね。やはり、昨年の豪雪被害において私は初動の動きが弱かっ...全文を見る
○紙智子君 やっぱり行政の拠点が現場から遠くなるわけですよね。だから、市町村合併のときもそうですけれども、市町村合併によって役場が遠くなってサービスが下がったというふうに実感している方が実際には多いわけですよ。だから、近くにいるから相談できるわけですけれども、結局、遠くなった場合...全文を見る
○紙智子君 農林水産統計調査がこの間どう変わったかということなんですけれども、平成十二年度三十七調査あった調査が平成二十七年度には二十九調査に減っています。十三調査が統合されて四調査になったと。六調査が廃止になった。七調査は新設、他部局から移管されています。二十九調査の内訳ですけ...全文を見る
○紙智子君 ちょっと分かりづらくて、どう評価したんですかというふうに聞いたので、一言、もうちょっと、どういうふうに評価されているのか、この間の。
○紙智子君 要するに、余り変化はないんだ、ちゃんと保たれているという評価だと思うんですけれども、いや、そういう評価でいいんでしょうか。  二〇〇〇年に入って、構造改革の一つとして統計行政改革が行われたわけです。二〇〇九年に内閣府の統計委員会の舟岡産業統計部会長が、ここ数年間に農...全文を見る
○紙智子君 職員調査の廃止は容認できないというふうに思うんですね。  そこで、作物統計調査の調査対象、調査方法はどう変わるのかということで、ちょっと事前にお聞きしたわけですけれども、基準筆、それから刈取り調査に一割を専門調査員調査にすると。一割は専門員にするという話なわけです。...全文を見る
○紙智子君 人員削減を優先させて、やっぱり統計調査や食品表示監視等、行政サービスを低下させるのではなくて、やはり国民から求められる行政サービスを拡充する道こそが求められていることを強く要望して、質問を終わります。
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農林水産省設置法の一部を改正する法律案について反対の討論を行います。  反対する第一の理由は、現場と農政を結ぶための地域農政の拠点を半減するからです。  政府は、農政改革を着実に推進するために、農政を機動的に転換できる体制を整備するとし...全文を見る
05月27日第189回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第6号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。お二方、どうも今日はありがとうございます。  澁谷審議官は度々農水委員会でもお聞きしていますので、渡邊参考人からお聞きしたいと思います。  渡邊参考人は、以前、ガットの事務局や外務省の官房参事官なども経験をされて、経済外交問題に大変...全文を見る
○紙智子君 参考人も資料の中で書いておられますけれども、TPPの出発というのは二〇〇六年のP4協定から始まっていて、この四か国で例外なき関税撤廃と非関税障壁の撤廃を原則にして始まっていると。恐らく、最初のところはそれぞれの国にとって利益になるという中身で話し合われて出発したんだと...全文を見る
○紙智子君 時間が来ていますので、また後で時間があったらお聞きしたいと思います。  終わります。
○紙智子君 ありがとうございます。  先ほど時間がちょっと足りなくなって、渡邊参考人に途中まで答えていただいたんですけど、あとやっぱり日本農業の問題で、先ほどの話の中で、ちょっと確認もしながらなんですけれども、衰退していく傾向にあるところはやっぱりもう一回見直さなきゃいけないん...全文を見る
06月01日第189回国会 参議院 東日本大震災復興及び原子力問題特別委員会 第8号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、復興庁が公表しました平成二十八年度以降の復旧・復興事業のあり方についてお聞きをいたします。  復興庁が発表しました集中復興期間の総括及び平成二十八年度以降の復旧・復興のあり方についてということなんですけれども、復興庁は、五...全文を見る
○紙智子君 まとめた形ですから、これを基に、また再度このやり取りをしていただくというのも必要じゃないかというふうに思うわけです。  今までもちょっと議論の中で紹介されていましたけど、やっぱり被災者の皆さんから様々な要望が出ていますよね。例えば、今お話あったように防潮堤の話も出て...全文を見る
○紙智子君 やっぱり医療や介護の免除制度の復活を求める声というのはずっと引き続きありますし、岩手県のように、県独自で、国が切ってしまったけれども、やっぱり必要だということで予算を組んでやっているところもあるわけですよ。だけど、切ってしまった県は、同じように苦しんでいる人たちがいて...全文を見る
○紙智子君 だから、結論はそういうふうに言われるんですよね。だけど、なぜそうなったかというのがないなと、その総括がよく分からないというふうに思うんですよね。やっぱりそこをちゃんとやらなきゃいけないじゃないかということを申し上げておきたいと思うんです。  それからもう一つ、孤独死...全文を見る
○紙智子君 よろしくお願いします。  次、山谷防災大臣にお聞きしますけれども、自主避難者への住宅提供の問題です。  災害救助法に基づいて県は避難者に住宅を提供しているわけですけれども、報道では、二〇一六年に自主避難者への住宅提供を終了するということになっているわけですよね。そ...全文を見る
○紙智子君 防災大臣は、そのようなことはない、国が終了を促すようなことはないということを言われているんですけれども、大臣に、制度上、仕組み上について基本的な認識としてお聞きしたいんですけれども、まず第一義的には知事が判断をするという認識で間違いないでしょうか。
○紙智子君 ということは、第一義的には知事の判断ということでよろしいですね。  今、国は圧力は掛けていないんだと、そして県が一義的に判断するということで確認をできたと思います。避難者の住まいの安心を確保するために、やっぱり国は積極的な支援をすべきだと思いますので、そのことを引き...全文を見る
○紙智子君 それで、復興庁は、基金の残高は震災前と比較し全国平均を上回って増加しているというふうに全国と比較をして書いているわけなんですけれども、活用予定額、つまり予算を繰り越したことで残高が増えているわけです。これまで国費で復興支援を行ったことで自治体は貯金に当たる基金が増えて...全文を見る
○紙智子君 はい。  自治体自身は早く復興を進めたいというふうに思っていますけれども、資材や人材不足で思うように進まないということで、復興予算をレビューするというふうに大臣、前に言われましたけれども、一方ではモラルハザードということも言われていて、私はやっぱり、そうじゃなくて、...全文を見る
○紙智子君 時間ですね、はい。  自治体負担を求めれば、これからピークを迎える復興にブレーキを掛けることになるんじゃないかと、そういうふうに言っている首長さんもいらっしゃいますので、そこは、自治体負担の押し付けは是非やめていただきたいということを最後に申し上げて、質問を終わりま...全文を見る
06月10日第189回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第7号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  早速ですけど、最初に内田参考人からお聞きしたいと思うんですけれども、国際NGOのネットワークにも所属をされて、交渉参加国のNGOの皆さんとも情報収集を努力をされてきたと思う...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。
06月17日第189回国会 参議院 地方・消費者問題に関する特別委員会 第6号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  第五次地方分権一括法のうち、農地法並びに農振法についてお聞きいたします。  今回の改正は国が持つ転用許可権限を全て都道府県に移譲するものです。そこで、今まで国が農地の転用許可権限を持ち続けてきた理由、現在であれば四ヘクタール超は...全文を見る
○紙智子君 今お答えいただいたんですけれども、大規模な農地転用には国の農業公共投資が実施された優良農地が含まれる可能性が高いということや、食料安定供給の基盤であるということから、地域の実情だけではなくて、開発行為と距離を置いて、全国的な視野に立って判断する必要があるということだっ...全文を見る
○紙智子君 緩和はしないのだということですけれども、農地というのは食料生産のこれは基盤であると。生物多様性や多面的機能の観点からも重要なわけです。ですから、農地の転用というのは慎重であるべきだと。従来の見解を変える必要はないんじゃないかなと、そうするとですね、というふうに思うわけ...全文を見る
○紙智子君 今回の改正で四ヘクタール以下が自治事務になるということです。要改善事案が増える可能性があると。自治事務というのであればやっぱり自治体に任せるべきで、地方自治に介入すべきではないと思うんですけれども、一方、こうした調査をせざるを得ないということであれば、地方自治体に移譲...全文を見る
○紙智子君 地方の裁量で行う自治事務に介入するのであれば、これは国が関与する仕組みに戻すべきだと思うんですね。  農地転用許可の権限というのは、これは都道府県に移譲されるだけではありませんね、今回、指定市町村にも移譲されるわけです。指定市町村というのはどういう市町村をいうのか、...全文を見る
○紙智子君 適正な運用だとか農地を守るという点で意欲を持ってということは当たり前のことだと思うんですけれども、新たな制度をつくるのに、これ政令で決めると、政令で決めることになっているわけですね。有識者会議に一任するということになっているんですけれども、これから新しいのをつくるのに...全文を見る
○紙智子君 今も言いましたけど、新しいのをつくるのに結局基準も示さないということでは納得いかないんですね。これはもう国会軽視であり、国の責任放棄じゃないのかというふうに言うしかないわけです。  次に、事務の迅速化についてもお聞きします。農地転用許可の権限を自治体に移譲するのは事...全文を見る
○紙智子君 今のお答えでいいますと、これまでやってきたような事務処理期間は変わらないということですよね。ですから、迅速化を図るためにこれ審査の質を落とすことがあってはいけないと思うんですよ。やっぱり現地に行ってちゃんと確認をしてやるということについて、短くすることでこれをもう軽く...全文を見る
○紙智子君 この問題は私は農水でもやっていきたいと思いますけれども、今回の改正は、国が持つ農地の転用許可権限を全て地方自治体に委ねるものです。しかも、農業委員会の公選制、一方では、片方の農水委員会では、この公選制を廃止をして自治体の首長の任命制に変えようということであります。 ...全文を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、地域再生法改正案、第五次地方分権一括法案に対する反対討論を行います。  両法案が掲げる地域再生は、財界や大企業が主導して策定した骨太方針や日本再興戦略、規制改革実施計画を実現するために、選択と集約を地方に押し付ける内容となっています。この...全文を見る
07月03日第189回国会 参議院 本会議 第30号
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○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農業協同組合法の一部改正案について質問いたします。  本題に入る前に、緊急の課題である北洋サケ・マス漁についてお聞きします。  ロシア二百海里内のサケ・マス流し網漁を禁止する法案がロシアで成立しました。水産業は北海道の基幹産業です。道東...全文を見る
07月07日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  最初に、TPP、TPAについてお聞きします。  アメリカにおいて、この大統領貿易促進権限法案、TPA法が六月二十九日に成立をしました。私は七月三日の本会議で質問しましたけれども、TPA法が米国議会で可決されると、安倍総理は、大き...全文を見る
○紙智子君 私は、中身について分析されているんですかと聞いたんですね。日本は各国に一応国会決議を示して交渉しているということが言われました。アメリカ政府は日本と同様にこのTPA法の条文を示して妥結を迫ってくる可能性があるわけで、それなのにどうしてその条文の中身の持つ意味について分...全文を見る
○紙智子君 中身が日本にどういう影響をもたらすのかという話は全然ないわけですよね。  それで、日米協議が今週九日、十日ということで行われるわけですけれども、このTPA法が成立したことを受けて、アメリカ通商代表部の、USTRのフロマン代表は、日米協議において我々は関税の撤廃を求め...全文を見る
○紙智子君 甘利大臣が当事者でやっているから余り自分は中身は知らないということは、ちょっといかがなものかなというふうに思いますよ、農水大臣として。  TPA法の基準で米国が迫ってくる中で、日本のこの重要農産品を本当に守ることができるのかということが問われてくるわけです。日本政府...全文を見る
○紙智子君 それで、マクドナルドの異物混入が大きく社会問題になったということもあって、厚生労働省は直接マクドナルドから聞き取りを行ったと。一月の五日には、状況確認、原因究明などということで聞いていると。七日の日には、記者会見をやっていますけれども、その記者会見についての報告を受け...全文を見る
○紙智子君 ですから、すごく距離があるわけですよ。事業者が基本的にはやるんだと。保健所がそれを取り組んでいるんだということで、国としてはそれについては分からないということになるわけですかね。  先日、マクドナルドで働いている方から話を聞いたわけですよ。そうすると、二十四時間営業...全文を見る
○紙智子君 原因にはいろいろありましてということなんですけど、労働問題が絡むことが多いから聞いているんです。労働問題についての環境が、周辺のその原因の中身としてつかまないんですか、そういう問題もあるということを思わないんですかね。いかがですか。
○紙智子君 労働に関わる問題もあれば対応するというんですけど、実際に私がこの問題についていろいろ聞き取りをしましたよ、聞いたわけですよ。それで、実際にどういう対応をしているのかと、それもつかんでいないし、聞いて初めて、どういう対応をしているのかというのは聞き取って分かるという状況...全文を見る
○紙智子君 だから、対応しているものと考えておりますじゃなくて、それをやっぱりちゃんと引き取って、国として、厚生労働省は自治体任せ、企業任せにしないと。もちろんやらなきゃいけない責任はあると思いますけれども、国自身が、厚生労働省自身が任せにしないで、やっぱりここに、新たに労働環境...全文を見る
○紙智子君 やっぱりそうであろうと思われますということで、もう何というのか、第三者的な立場に立ってしまっているわけですよ。それで本当にいいのかということです。  何か虫が入っていたとかビニールの一片が入っていたとかというところはまだ異物混入の範囲ですけれども、それ以上、例えばこ...全文を見る
○紙智子君 時間ですので、終わります。
07月14日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日から参議院での農協法等の質疑が始まります。それで、私、七月三日の本会議質問の際にも述べたんですけれども、まだまだ解決されていない問題が山ほどありますので、納得できるまで時間を取って質疑をするように求めておきたいと思います。 ...全文を見る
○紙智子君 今、農業者のメリットをつくっていくというようなことを始めとしていろいろ言われたんですけれども、この原点ということでいいますと、農林法規研究委員会が編集している農林法規解説全集というのがありますけど、この中でも、戦後における我が国の農業政策の基本目標は、まず過去の戦前の...全文を見る
○紙智子君 加えてお聞きしますけれども、農協法の第一条ですね、今お話もありましたけど、農協が農業者の協同組合であるということが明記をされていると。第三条で、「「農業者」とは、農民又は農業を営む法人」というふうに定めています。農協法で、農業者とは認定農業者に限定はしておりません。そ...全文を見る
○紙智子君 今、小規模な農業者に対しても、それから法人化したところに対してもメリットがあるんだというふうなお話されたんですけれども、原点に立ち返るというふうに言いながら、理事の構成が変わるということになりますと、これ認定農業者以外の農家の意見をくみ尽くさない農協運営に変質していく...全文を見る
○紙智子君 今の御答弁の中で独禁法の違反になるという話があったんだけど、これまだ法律は発動されていませんから、今まででいうとその対象から外してきたというのが実態だったと思うんですよね。  それで、やっぱり農協自身が相互扶助組織で自主的な組織なわけですから、その中でいろんな問題点...全文を見る
○紙智子君 整合性は図られているという話なんですけれども、農村地域では多様な農業の担い手とともに住民が協力をして農業の多面的機能の発揮や農村社会の発展や振興に努力をしている、地域の実態に即した農協に発展させていくということは非常に大事なことだというふうに思っております。  それ...全文を見る
○紙智子君 やっぱり積極的に言い続けることが必要だというふうに思うわけです。  農協は、学校給食などの学童対策や高齢者対策や過疎地域の移動販売車とか、農村だけではなくて都市でもライフラインとしての役割が高まっている一方、ICAは、日本の農協改革の動きに対しては、協同組合には公共...全文を見る
○紙智子君 今年度中ということは来年の三月ですよね。余りにも掛かり過ぎますよね。そして、これ、総務省のまとめが昨年十二月に出ているわけですよ。何でそんなに時間が掛かるのかというのは非常に不思議に思うわけですね。  産業連関表は、最終消費から見た飲食費の部門別の帰属額、それから帰...全文を見る
○紙智子君 肝腎な資料をそういう形で、できるだけ早くと言うんですけれども、出さないということは非常に問題だし、重要なやっぱり審議に関わる問題ですから、これは早く出すように要求をしておきたいと思います。  委員長、よろしくお願いします。
○紙智子君 二〇一〇年版の産業連関表で、食品関連産業の生産額の規模というのは、一九八〇年の四十八兆円から二〇〇五年に七十四兆円に拡大しているんですけれども、この国産農水産物、言わば農家の取り分については、十二兆円から九兆円に減っているんですね。国産のシェア、農業段階の取り分という...全文を見る
○紙智子君 農協のことが減ってきているということには必ずつながっているとは限らないというお話だったと思うんですけれども。  私は、これまでの議論の中でも、例えば農商工連携ということが言われたときにも、やっぱり農家の取り分を増やすためなんだという議論があったんですよ。ところが、実...全文を見る
○紙智子君 安倍総理は、農家の所得を増やす改革だというふうにおっしゃったんですよ。どういう形で所得が倍増するのかは示されてこないで来たと。農水大臣は、今もおっしゃいましたけれども、農協システムの見直しだけで所得が増やせるわけじゃなくて、もっと総合的にやるんだという話になっているん...全文を見る
○紙智子君 平行線になるかもしれませんけど、この間の議論を通じても、どこに行っても出てくるのが、なぜ所得が増えるのか分からないという話ですよ。生産現場に行きますと、所得倍増だとかいろいろ言っているけれども、どうして増えるのか何回聞いても分からない、こういうことを、どこでも出される...全文を見る
07月30日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第13号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。私も二回目の今日、質問ですけれども、農業委員会について今日は、衆議院で議論が、審議がありましたけれども、そこで解決されていない問題などをお聞きをしたいと思います。  まず、公選制についてなんですけれども、この制度を維持してほしいという...全文を見る
○紙智子君 つまり、稲作経営で大規模なところが多い、専業が多いと。結局、兼業農家の割合というのは、そうすると分からないわけですか。
○紙智子君 あと、農業者というふうにくくっているわけですけど、稲作以外の畑作や果樹や畜産農家はどういうふうに答えているんでしょうか。
○紙智子君 つまり、畑作や果樹や畜産だとか酪農だとか、こういう方たちについては聞いていないということなんでしょうか。
○紙智子君 大臣は本会議の答弁で、公選制廃止の理由にこのアンケートを使ったわけです。私は、これでどうして公選制を廃止する理由になるのかということは全く理解できないんですね。  アンケートの二枚目、三枚目の、特に三枚目のところを開いてみてほしいんですけれども、内容についてもお聞き...全文を見る
○紙智子君 私は、このアンケートの項目、今言った項目だけじゃなくて、例えば一つ目の農地集積などの農家への働きかけが形式的とあるんだけど、形式的なのかもしれない、だけど、なぜそうなっているかという分析なんてないんですよ。  当時で言っても議論ありましたけど、農業委員会自身が、やっ...全文を見る
○紙智子君 農林水産省が編集した農林行政史というのがありますけれども、これ読みますと、一九五六年当時、河野農林水産大臣、それから大石政務次官からは、部落ごとに委員を選出することが農業委員会と農民の結び付きを強くする上から望ましいというふうに公選制の長所を認めて、政府はこれに従うつ...全文を見る
○紙智子君 今の答弁は、ちゃんと答弁になっていないというふうに思うんですよ。私、お聞きしたのは、なぜ当時のその判断、最終的な、三年間も議論して踏まえたその判断をなぜ変えるんですか、どういう理屈で変えるということになるんですかということで、その変える理由を聞いたわけですけれども、い...全文を見る
○紙智子君 やっぱりちょっと分からないですよね。ずっと議論されて、それから以降ずっと続いてきた考え方を変えるわけですけれども、北海道の農業会議から提出されている、これ一番新しい今年の五月二十八日に出された要請書があるんですけど、この開いた一ページのところにある要求です。今現在の要...全文を見る
○紙智子君 全然納得できないんですよね。だって、現場の声と言うけれど、私もあちこち回りましたけれど、現に御苦労されている農業委員の皆さんに聞くと、何でこれを廃止するんだと、続けてほしいと幾ら言っても全然聞く耳持たないという声が現場からは出てくるわけですよ。今だってそうですよ。です...全文を見る
○紙智子君 なかったと言われますけど、でも、やっぱり総理の意向に沿って、言ってみれば農業委員会法の改正というのは総理の意向に沿っているわけですよね。いかがですか。
○紙智子君 でも、安倍総理がリーダーシップを取って、責任者となって規制改革会議を諮問会議として持って、そこで議論してきたものを使って出しているわけじゃないですか。閣議決定までやっているじゃないですか。やっぱり安倍総理の意向に沿った改正じゃないんですか、これは。
○紙智子君 やっぱり安倍総理が主導して、官邸主導でやっているんですよ、これは。  公選制を廃止するのに、一つは無投票が多いという理由と、二つ目は、農家から活動が評価されていないというふうに言っているけれども、実際、無投票は今始まったわけじゃなくて、一九五〇年代も多かったわけです...全文を見る
○紙智子君 いろんなことが考えられるわけですけど、極端な例を挙げれば、地域開発に熱心な首長さんの場合、その意向に沿った選任がなされた場合は農地転用も甘くなるかもしれないということもあるわけですよね。  六月に可決されました地方分権一括法で、農地転用に係る大臣許可権限というのがな...全文を見る
○紙智子君 加えてお聞きしますけれども、逆に、公募に応じて手を挙げる人が多くて定数を超えるという場合もあるかと思います。その場合どうするのか。定数以内に収めるために、やっぱり恣意的に任命するということもあるんじゃないのかというふうに思うんですけれども、どうでしょう。
○紙智子君 国が進める農地集約に例えば異論を唱える方が任命されるということもあるんでしょうか。
○紙智子君 農業委員になろうとする者の情報を整理して公表するというのが第九条にありますけれども、これは当たり前のことだと思うんですね。手を挙げる人が定数よりも多い場合、あるいは少ない場合、いろいろあるわけですけれども、どう調整するかということでは、農政について多様な見解を持つ方が...全文を見る
○紙智子君 今ちょっと質問を通じて、何で公選制を廃止するのかというのはやっぱりやり取りしてもよく分からなかったと。はっきりしているのは、戦後レジームの体制を変えるということの流れの中で出てきていると。そして、規制改革会議を舞台に農業委員会を廃止唱える財界の代表が攻撃しているという...全文を見る
08月04日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず初めに、TPPについてお聞きします。  TPPの閣僚会合が大筋合意がされないまま終了しました。その経緯と今後の取組、取扱いについて、端的に明らかにしていただきたいと思います。
○紙智子君 閣僚声明が出されましたけれども、その閣僚声明の中に触れている実質的な進展を成し遂げという、これは何を指していますか。
○紙智子君 それなのに、なぜ合意できなかったんでしょうか。端的に、本当は合意すると言っていたんだけれども、できなかったというのは何が原因だったんですか。
○紙智子君 それで、非常に医薬品の激しい対立と、そのほかのことでも膠着状態だったというのが、八月末までにこれ解消するという見通しはあるんですか。
○紙智子君 希望としては合意できるようにしたいということだと思うんですけれども、これによって、仮に八月に合意になったとしても、米国政府も、これTPAに基づいて議会承認手続に入るためには、議会への協定締結の報告、それと経済的な影響評価で三か月掛かるわけですよね。その後に協定の締結と...全文を見る
○紙智子君 集まっても、中身が煮詰まらないとなかなか進まないんだろうと思います。  私は、この事態を見て、いろんな新聞報道もありました、そういう中で、北海道新聞が書いていますけれども、とにかく日本の政府の姿勢がやっぱり際立って目立ったと。それは、各国が自分たちの産業や利益を守る...全文を見る
○紙智子君 甘利大臣自身が、それまでは、いや、全て新聞報道ですからというふうに言って、実際そんなことは報道の範囲だというふうに言ってきたけれども、もう五万トンという数字も出して、そういうことも含めて、やっぱり今度の交渉で政府の姿勢として、本当に利益を守るとか国会決議を守るというよ...全文を見る
○紙智子君 パッケージだから申し上げられないと言うんですけれども、農水大臣は、実は中身はもうよく御存じですよね。分かっていますよね。
○紙智子君 今回合意をするために、今回、実は大筋合意ということで中身を大体まとめて、そして発表する予定だったと思うんですよ。それができなくなったので言わないだけで、発表する用意をしていたと思うんですけれども。それができないわけだから、もう数字とかを含めて大体固まっているというのは...全文を見る
○紙智子君 いろいろ言われても、主要な人たちは全部分かっていると思うんですよ、恐らくは。そういうことを全く国民にも知らせない、国会議員にも知らせない。知らせないで、どうして国内対策ということで組むんですか。おかしいですよ。おかしいと思われませんか。
○紙智子君 平行線になると思いますのでこれ以上は言いませんけれども、ただ、やっぱりこの出てきている数字、報道だけ見ても、到底これは国会決議をもう守っているなんて言えない状況ですから、そういうTPPは、私はもうこれ以上続けるのではなくて撤退すべきだということを申し上げておきたいと思...全文を見る
○紙智子君 実際、子会社化の実態があったんだという話なんですけど、私がお聞きしたのは、JA及び全農から、こうした株式会社化規定の導入が要求されたんですかということをお聞きしたんです。要求されたか、されなかったか。
○紙智子君 JAや全農から要望されてもいないのに、協同組合組織に対して株式会社化規定を入れるということ自身が、今回の法改正の本質を明らかにしているというふうに思うんですね。  農協が地域のインフラとしての側面を持っているわけですけれども、既に地域農協では、購買事業などでは子会社...全文を見る
○紙智子君 必要だったら准組合員になるということも、実際上はというか、そういうふうに指導されてきているというふうに現場では聞いているんですけれども、いかがですか。
○紙智子君 株式会社に変更するか農協のままで各事業をやるかというのは選択なんだというふうに言われてきているんですけれども、農協の株式会社化というのはそんなに簡単なことではないというふうに思うんですね。協同組合組織の原則の放棄になる、農協の営利化になっていくわけですね。営農指導だと...全文を見る
○紙智子君 それでは、確認ですけれども、全農、経済連が株式会社化の検討の結果、経営上問題がないという場合でも、全農や経済連が株式会社化の選択肢を取らずに従来どおり農協でやるというふうに判断しても、政府としてはその判断を尊重するということでよろしいですね。
○紙智子君 それで、問題の本質は、信用、共済の株式会社化にあると思います。本法案においては、信用、共済を除くとしていて、本法案での信用、共済の株式会社化というのは除かれているわけですね。  そこで、今日は法案と与党の取りまとめの関係についてお聞きしたいと思うんです。  与党の...全文を見る
○紙智子君 それで、ちょっと二点聞いたわけですけど、農林中金、信連、全共連からの要請はあったのでしょうか。
○紙智子君 ですから、やっぱり当事者から要望がないにもかかわらず、この信用、共済の株式会社化を要望しているということですよね。  これは、在日米国の、先ほど来出てきていますけれども、商工会議所ではないんですか。この在日米国商工会議所は、「共済と金融庁規制下の保険会社の間に平等な...全文を見る
○紙智子君 在日米国商工会議所の意向を受けてそのまま聞いたわけじゃないというふうにおっしゃるんですけど、でも、当事者からは要望出ていないのにどうしてこういうことが進むのかなというふうに、どうしても疑問に思うわけですよね。  それで、ちょっと続けますけれども、農協の株式会社化は実...全文を見る
○紙智子君 もう一つあるんですけれども、TPP交渉と並行的に日米並行協議が行われています。そこでは金融、保険もテーマになっているわけです。  そこで、ちょっと今度は外務省にお聞きしますけれども、米国政府からこの日米並行協議で、金融と保険で競争条件の同一性、イコールフッティングの...全文を見る
○紙智子君 つまり、現在並行協議をやっていて、そのテーマの一つに金融、保険が含まれていて、米国政府からはこの競争条件のイコールフッティングが求められているということですよね。
○紙智子君 結局、米韓FTAで、韓国では米国政府の要求で共済の競争条件の同一性が持ち込まれたと。共済農協が株式会社化されたわけです。日本では、TPP及び日米並行協議で同様の要求が米国政府から求められて、与党取りまとめでも、農林中金や信連や全共連というのは、経済界、他業態金融機関と...全文を見る
○紙智子君 実際上の今度の農協法の法文には、信用、共済だとかこれは入っていない、除くとなっているけれども、しかしながら、方向性はつくりつつあり、五年後、また見直しということがあるわけですから、そういうこともいずれ考えているんじゃないかというふうにも思うわけです。それについていかが...全文を見る
○紙智子君 信用、共済の問題というのは、実はそこのところが狙われているんじゃないのかというふうにも思うわけです。  それで、今度のこの法案をめぐっては、最初も申し上げましたけれども、やっぱり農協の株式会社化ということが協同組合の組織原則を放棄することになるし、農協の営利化につな...全文を見る
08月10日第189回国会 参議院 予算委員会 第19号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、安倍総理にTPP交渉についてお聞きいたします。  アメリカで貿易交渉権限を大統領に与えるTPA法が成立したことを受けて、総理は、ゴールテープに手が届くところまでやってきました、日本と米国がリーダーシップを発揮して早期妥結...全文を見る
○紙智子君 批判の広がりはアメリカだけではありません。合意できなかった象徴的な出来事として医薬品の特許の保護期間の対立という問題がある。アメリカの多国籍企業である製薬会社は、自らの利益を増やすために特許の保護期間を十二年として譲らないということになりました。日本以外のほとんどの国...全文を見る
○紙智子君 私のところにもリアルタイムで、行かれた方からの情報が入ってまいりました。  それで、まとまらなかった背景には、安価な後発薬、ジェネリック医薬品を待ち望む人たちと、利益を最優先する多国籍企業である製薬会社との対立構図がやはりあると。安全や健康よりも企業や投資家のための...全文を見る
○紙智子君 国民に対しては、議会に対しても何ら情報を出さないで、よくそういうことをおっしゃいますよね。本当に失礼だと思いますよ。国民に対して失礼だと思いますよ。  それで、長い間、自由貿易か保護主義かという二者択一でこれまでレッテルが貼られていたこともあります。でも、今はアメリ...全文を見る
○紙智子君 質問したことに答えておられないなと。結局は、なぜこんなに急いでやるのか、先のことを考えて、自分の都合で言わば考えておられるんじゃないかというふうに思います。  それで、日本のこの間の譲歩案についてお聞きしたいと思います。  日本が出したと言われる譲歩案というのは余...全文を見る
○紙智子君 パッケージ合意だから数字については答えられないというふうにおっしゃるんですけれども、甘利大臣は、米は五万トンの譲歩案を出したということを数字を挙げて認めているじゃありませんか。甘利大臣は、七月の定例記者会見で、日本が五万トンという主張をし、アメリカが十七万五千トンとい...全文を見る
○紙智子君 私が今聞いたのは、五万トンでもいいとお考えなんですかと聞いたんです。
○紙智子君 はっきり五万トンという数字を言われたんですよ。ということは、五万トンは入れてもいいということを勝手にお決めになったんですか。それで何とかなるというふうに思われたから言われたんですか。国会決議に照らしたって、これは大変な問題ですよ。いかがですか。
○紙智子君 五万トンでいいとお考えなんですか。
○紙智子君 総理、いかがですか。
○紙智子君 総理の答弁も含めて、全然これはもうなっていないですね。  米は五万トン入れてもいいなんていう理屈は、生産現場からいえば到底許されませんよ。既に七十七万トン、ミニマムアクセスのお米が入っていて、米の需給を崩してきたわけです。去年も米価が大暴落をしたと。ただでさえ現場は...全文を見る
○紙智子君 全くその答弁聞いても誰も納得しないと思いますよ。  それで、この後の状況について、ちょっと済みません、パネルを出してください。  日本政府だけが前のめりになっているということを指摘しましたけれども、既にこれ漂流しかかっているんじゃないかと思うんですよ。  それで...全文を見る
08月18日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  参考人の皆さん、今日は本当に貴重な御意見をありがとうございます。  それで、先日、富山県で地方公聴会がありまして、このときに、やはり今度の農協改革が農業者の所得向上のためだということが銘打たれているんですけれども、しかし、現場か...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  では、次に香川参考人にお聞きしたいんですけれども、これは実は富山の穴田会長にもお聞きしたことでもあるんですけれども、香川会長も全中で自己改革案をまとめられる、そういう座長をされたということであります。昨年の十一月に自己改革案をまとめられたと...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  次は、石田参考人とそれから天笠参考人にお聞きします。  富山県で行われた地方公聴会のときに、非営利規定の削除というのは協同組合の否定につながるという意見ですとか、それから准組合員の利用制限は認められないので削除してほしいという意見も出さ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  あと二、三分ぐらい時間があるので、あとちょっと四人の方に一言ずつ話していただきたいんですけど、地方公聴会でもそれから今日のこの参考人質疑でも、改正案を議論をすればするほど懸念だとか、それからやっぱり意見が出されてきていると思うんですけど、そ...全文を見る
○紙智子君 終わります。
○紙智子君 今日は、公述人の皆さん、ありがとうございます。貴重な御意見を伺わせていただきました。  それで、私は、衆議院でこの法案が議論されて、衆議院から参議院に今送られて、まだ決まっていない、審議の真っ最中なんですけど、もう最初から、新聞報道で見ると何かもう決まったかのような...全文を見る
○紙智子君 もしおっしゃりたいことが追加であるのであれば。
○紙智子君 自己改革というお話もされたんですけれども、これ、先ほど徳永さんがお聞きしたことともちょっと重なることで、私もずっと新聞報道で注目をしていました。  それで、穴田会長は、その自己改革でいうと、座長を務められて、十一月に改革案をまとめて出されたということだったわけです。...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  続いて、鍋嶋公述人にもう一度お聞きしたいんですけれども、農業委員会、農業会議でもあるということなのでお聞きしたいんですけれども、今回、政府としては、公選制を市町村長の任命に変えるという理由の中で、農業委員会の活動が余り評価されていないんだ...全文を見る
○紙智子君 はい。ありがとうございます。  それで、時間になったので、あとちょっと宇川公述人、細田公述人にお聞きしたいと思っていたんですけど、端的にお聞きしたいのは、今回、独占禁止法の適用除外がなくなることによる問題の有無を精査して、問題がない場合には株式会社化を前向きに検討す...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。
08月20日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第16号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今回、四回目の政府質疑ということになります。この間、富山県での地方公聴会とそれから参考人質疑を行いましたが、多くの疑問や不安が出されていました。特に地方公聴会後の記者会見で山田委員長が、この改正案は現場の実態からずれているぞとの思...全文を見る
○紙智子君 ですから、それが、四人の人たちはどうするのという、足りなくなるという話をするんですけど、耕作者のところを一人に減らさなくてもやれるんじゃないのかと。やっぱり何で理屈としてそうなるのかがよく分からないんですよね。
○紙智子君 ケースによっていろいろだということで、これ分からないわけですけど、いろいろな今理屈言われたんですけれども、私はやっぱり一人に別に減らさなくたってやれるんじゃないかなというように思います。  それからもう一つ、構成員の要件なんですけれども、現行法では農業者以外の者の議...全文を見る
○紙智子君 誤解のないように言っておきたいと思うんですけど、私は、農産物の加工とか販売とか、地場の企業と農業が連携するということはあると思うんです。北海道なんかも建設業と農家の人と支え合いながら地域を構成するということがあるから、そういうことはあると。しかし一方で、農業をビジネス...全文を見る
○紙智子君 ちょっと聞いたこととの関係の答弁になっていないかなというふうに思うんですけれども。  それで、この後にちょっと聞こうと思っていたんですけれども、日本政策金融公庫が二〇一三年に、企業の農業参入に関する調査ということで、その結果を公表しているんですね。  企業が農業参...全文を見る
○紙智子君 二〇〇九年の農地法の改正で、企業はリース方式で農業に参入することが可能になったわけですよね。二〇〇九年以降農業に参入した企業数や撤退した企業数はどれぐらいあるのかということで農水省に聞きましたら、参入数は、二〇〇九年以降ですけれども、千七百十二法人だと。撤退数は百四十...全文を見る
○紙智子君 なぜ撤退したのかということについてはどうでしょう。
○紙智子君 なぜ撤退したのか、個々の事情は分からないというのはちょっと問題だと思うんですよね。やっぱり、自らその制度をつくっているわけだから、どういう理由でどうなったかということを把握してやっていかないと無責任になってしまうと思うんですよ。  それで、企業を多様な担い手というふ...全文を見る
○紙智子君 日本生産性本部に経済成長フォーラムというのがありますよね。座長は、政府の規制改革会議の議長代理で元経済財政担当大臣の大田弘子さんで、メンバーには、規制改革会議の農業ワーキンググループの座長を務めた金丸氏、それから産業競争力会議の農業分科会の主査を務めた新浪氏が参加をし...全文を見る
○紙智子君 今回の改正で、この農業生産法人という名称が農地所有適格法人に変わるんですよね。その理由は、農業生産法人でなければリース方式が活用できないという誤解があるんだと、だから誤解を受けないように農地所有適格法人という名称に変えたんだという答弁になっているんです。誤解を解消する...全文を見る
○紙智子君 多様な担い手という言い方で企業にも農地所有を認める、企業的な経営が重視されるということになると、一方で家族経営が切り捨てられることになりかねないんじゃないかと思うんですね。  そこで、改めてちょっと、農水省はこれまで企業の農地所有を認めてこなかったと、なぜ認めなかっ...全文を見る
○紙智子君 今、農水省の基本的立場というのをお話いただいたわけですけれども、本当にその見解が維持できるのかなというふうに思うんです。  先ほど紹介しました経済フォーラムの提言というのは、企業の農業参入を加速するために、土地のリース方式以外に、企業の選択肢を増やすために、一般企業...全文を見る
○紙智子君 この間いろいろ出された意見を踏まえても、本当にこれからの農政の向かう方向という上でも本当に大事な岐路になっていて、やっぱり出された意見をちゃんと尊重すべきだというふうに思います。  それで、ちょっと時間がもう僅かになって、本当は地方公聴会、参考人の皆さんの出された問...全文を見る
○紙智子君 今のお答えは結局ゼロ回答みたいな話なんですけど、やっぱりこれ、衆議院の段階からも出ているし、ずっと聞き取りをする中でも出てきている意見ですから一部の意見では決してないわけで、やっぱり一貫して出されているわけですから、ちゃんと受け止めてどうにかするということが必要だとい...全文を見る
08月25日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第17号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、三人の参考人の皆さん、本当に深い示唆に富んだお話、ありがとうございます。それで、聞けば聞くほど、私、やっぱりこれは通しちゃいけないんじゃないかなというふうに、その思いが強くなっているわけであります。  最初に田代参考人か...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  では、次、伊藤参考人にお聞きいたします。  伊藤さんは、農業従事者であり、そして直接施設、それから農業レストランも立ち上げて実績をつくってこられたと。全国女性農業ネットワークの会長もされて非常にエネルギッシュな活躍をされているなと。とりわ...全文を見る
○紙智子君 建議がない。
○紙智子君 どうもありがとうございます。  できるだけ反映できるようにしなきゃいけないというのは、本当に私も思うわけです。  それから、ちょっと時間がありますから、関参考人にもお聞きしたいと思います。  それで、協同組合のやっぱり根源的なところというか、ずっとお話をいただい...全文を見る
○紙智子君 もう一点。
○紙智子君 もう一点は、要するに、ICAの原則を大事にした協同組合、日本は忠実にやっているんだと話されたんですけれども、そのことから見ると、今回出されているものというのは全く逆方向を向いているんじゃないかというふうに思うんですけど、その辺のお考えをお願いします。
○紙智子君 ありがとうございました。  この後また政府質疑ありますので、御意見を生かすことでやっていきたいと思います。本当にありがとうございました。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、ちょっと急がれている問題で、ジャガイモのシロシストセンチュウについてお聞きします。  農林水産省は、十九日に北海道網走市内の圃場でジャガイモの害虫であるジャガイモシロシストセンチュウが発見されたと発表しました。国内での確認...全文を見る
○紙智子君 日本にはない線虫ですから外国から侵入したということになるわけで、植物防疫体制にも問題がなかったのかということでは検証を求めておきたいと思います。  それから、芋を食べても人体に影響はないということなんですよね。ただ、ジャガイモは枯れてしまうということなので、蔓延防止...全文を見る
○紙智子君 現地の農家の方は、いや、一か月も待たされないと、結果が出ないと分からないんじゃ困ると、今収穫にいろいろ向かう時期なので、やっぱりそこを早くやってほしいということでは、ちゃんと検査体制も含めて強化してほしいという話が出ておりますので、是非受け取っていただきたいと思います...全文を見る
○紙智子君 以前、やっぱり線虫が発生したときに、土を移動できないということですごく大きな問題になりました。網走の農業というのは、麦、てん菜、ジャガイモという輪作で成り立っていて、早期の対策が求められているというふうに思います。それで、是非、シロシストセンチュウに抵抗性のある品種も...全文を見る
○紙智子君 今日も参考人の方からの発言がありましたけれども、農業委員というのは、やっぱり農家の財産は農家の財産というだけじゃなくて、ずっとそこにある社会資産としてのというか財産、農地の権利を扱うわけですから、何よりも農家から信頼されることが大事だという話がありました。  現場の...全文を見る
○紙智子君 私は、地域が混乱しないようにするために一番やっぱり合理的だと思うのは、変えないことだと思うんですよ。今までどおり、従来どおりに公選制の方がよっぽど分かりやすい、合理的だというふうに思います。  それで、本日、参考人質疑においても、女性農業委員会ネットワークの会長さん...全文を見る
○紙智子君 全然今の答弁では駄目ですね。せっかく女性の方の、今日、参考人の話もあって、そういう懸念もされている中で、やっぱり今の現状を維持するということで、是非受け止めていただきたいということを改めて申し上げておきたいと思います。  次にですけれども、所掌事務を定めた六条二項に...全文を見る
○紙智子君 法律事項から削除したのに今までと同じようにできるということにはならないですよ。誰が見たって、ちゃんと法律に書いてあるものと、削除したのに、それで同じ位置付けになるなんて思えないですよね。本当に大事な意見を述べる、現場の意見を述べる建議の場や、意見を表明する場というのを...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、現場に出ていかない、そういう農業委員会になってしまったら、農民の代表機関としての機能を奪われるということになって、結局は行政の下請機関にならざるを得なくなるというふうに思います。  農協法についてもお聞きしたいと思います。  農協の事務運営について、組合...全文を見る
○紙智子君 大臣は、今の答弁でも、農協というのは正組合員の組織だから准組合員へのサービスに主眼が置かれてはならない、だから調査をして結論を得ると、附則の五十一条の二項ということですけれども、言われるわけですけれども、この間、与党が推薦された参考人からも、准組合員というのは農業や地...全文を見る
○紙智子君 何か全然答弁になっていないなと。林大臣がどう思われるんですか。
○紙智子君 全然現場の思いにかみ合っていないですよね。  規制改革会議の議論の中で、准組合員利用量の規制は数値基準も明確にした上で極力早く導入すべきであるというふうに提言しているわけですよ。これ、自主改革と言いながら、やっぱりそう言われることに縛られているんじゃないかと。全くそ...全文を見る
○紙智子君 尊重してやりたいという話なんですけれども、実際上、ICAは、地域社会への関与、共同所有、それから民主的管理による組合員ニーズと願いを満たすための自発性と自治の組織にすることを求めていて、そこに沿ってやっていたら意見なんか出なかったと思いますよ。やっぱり沿っていないから...全文を見る
08月27日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第18号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  安倍総理は、戦後レジームからの脱却、岩盤規制の打破を掲げて、今年、六十年変わらずに来た仕組みを抜本的に改める、農協、農業委員会の改革を断行するといって法案を出されました。しかし、この農政・農協改革について審議すればするほど、疑問、...全文を見る
○紙智子君 自己改革を促進するものだと言いますけれども、じゃお聞きしますけれども、例えば准組合員の事業の利用規制についてお聞きします。  公聴会や参考人質疑でも、銀行や病院、農産物の直売所、信用、共済事業、ガソリンスタンドなどの地域住民のセーフティーネットの支え手になっている准...全文を見る
○紙智子君 総理に対する質疑ですから、林大臣は立たないでください。  それで、結局、自主性を促進するなんて言いながら、実際にはこれを止めているわけですよ。やっぱり削除すべきだと思いますけれども、できないというのはなぜかといえば、これは在日米国の商工会議所、ここが、規制改革会議が...全文を見る
○紙智子君 委員長、答えていないです。私、こういうふうに答えないのであれば、ちょっと進められません。この後質問できません。
○紙智子君 甘利さんはテレビでおっしゃったんですよ。全国放送で五万トンという数字言ったんですよ。これ、安倍総理は容認されるんですか。
○紙智子君 全然答えていないですよ。甘利大臣がテレビで五万トンと言ったことについて認めるんですか。五万トンでよしとするんですか。五万トンだったらいいということなんですか。総理自身のお考えをお聞かせください。
○紙智子君 全然答えていないんですよ。安倍総理が、御自身が、自民党は交渉力があるから聖域は確保できるんだ、そう言ってTPPに入ったんですよ。それが、五万トンだったらいいような話をされて、それで容認するのかと。交渉中のことについては語れないと言ったけれども、だったら、甘利大臣は、こ...全文を見る
○紙智子君 答えられないのであれば、この五万トンは撤回させるべきだというふうに思います。  アメリカ、USAのライス連合会というのは、米の関税率は問題にしていません。アクセス量の改善、つまり輸入量を増やすように求めているわけで、結局、こういう要求に応える形で譲歩案を出したという...全文を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農業協同組合法等の一部改正案について反対討論を行います。  第一の反対理由は、自主自立が基本である協同組合の原則を踏みにじり、官邸主導の改革を押し付けたものだからです。  農協法の改正案では、非営利規定の削除をしました。また、理事の過半...全文を見る
08月28日第189回国会 参議院 本会議 第37号
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○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農業協同組合等の一部を改正する法律案の反対討論を行います。  安倍総理は、強い農業をつくる、農家の所得を増やすために農業組織を変えると言われました。しかし、地方公聴会、参考人から出された意見は、不信感、疑問、不安ばかりで、与党推薦の参考人...全文を見る
09月08日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第19号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日、初めに、林業・森林問題についてお聞きします。  現在、我が国の森林は、戦後造林された人工林を中心に本格的な利用期を迎えて、この国内の豊富な森林資源を循環利用することが重要な課題になっていますけれども、今日は、この林業・森林...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。今おっしゃられたように、二〇一〇年に京都で結成されて、現在十七都府県まで広がったと。  それで、先日、実はこの森林組合に勤めながら三年前から林業女子会@東京で活動している二十代の方にお話を私も伺ったんですね。  主な活動二つあって、情報交換と...全文を見る
○紙智子君 今いろいろお答えいただいたんですけど、一般的なボランティアということでなくて、やっぱり専門家集団ではないんですけれども、一定の実績を積み重ねてきたこの林業女子会への支援を是非検討していただきたいと思います。  それで、今、林業女子会を紹介したんですけれども、他方、林...全文を見る
○紙智子君 先ほど林大臣も紹介されましたけれども、去年、林野庁において意見交換が行われて、いろんな意見が出されたと思うんですけれども、やっぱり女性が働きやすい職場、魅力ある職場をつくるということは、男性にとってもそういう働きやすい魅力ある職場になっていくということだと思いますので...全文を見る
○紙智子君 税負担に公平感のない税制だったら、これは国民の支持得られないというふうに思うんですね。  そこでなんですけれども、農林水産省は、今年も耕作放棄地に対する固定資産税の課税を強化する要望を出しました。  引き続き総務省にお聞きしますけれども、今の国の制度において、例え...全文を見る
○紙智子君 ないということですよね。  それで、固定資産税の徴収の流れについてもお聞きするんですけれども、税が納められないで滞納した場合に、法に基づいて農地の差押えとか換価が行われると。この換価というのは何か、説明をしてください。
○紙智子君 つまり、差し押さえるということになるわけですよね。  それで、農水大臣にお聞きするんですけれども、政府は、十年間で全農地の八割を担い手に集積、集約させるとしています。今回、耕作放棄地の流動化を図るために固定資産税の税率を上げるというふうに言っています。固定資産税が納...全文を見る
○紙智子君 何か非常に冷たい北風政策だという声もありますけれども、固定資産税の課税強化策というのは、税の公平性に反して、税を徴収する地方自治体にも混乱を招くと、地方分権にも反することになりかねないと思うんです。それなのに農水省は、自ら規制改革会議に提案をして、規制改革会議を味方に...全文を見る
○紙智子君 本来だったら、やっぱり米の需給調整が大変で昨年は米価暴落だったと、そういう下で五万トン輸入するなんというような話は一番敏感に反応して抗議しなきゃいけないのが農水大臣だと思うんですけれども、抗議されたんでしょうか、意見述べられたんですかね。
○紙智子君 何か既定どおりの答弁だなと思いますけれども、やっぱり抗議もしないし否定もしないということは、事実上そういうことを容認しているというふうに言われても仕方がないと思うんですね。  それで、澁谷参考人、今日来ていただいているのでお聞きしますけれども、政府は守秘義務があるか...全文を見る
○紙智子君 ということは、特に抗議されているわけじゃないということですから、それぞれやっても、そういうことを国内の状況を踏まえながらやっていいということは、ほかのことについても、譲歩案についても出せるということじゃないんですかね。明らかにすべきではありませんか。
○紙智子君 ちょっと今私が質問した趣旨というのは、米の問題で特に問題になって抗議されていないのであれば、ほかの譲歩案を含めて明らかにしても別にいいんじゃないですか。それ、いかがですか。
○紙智子君 国内において納得できるまともな説明もない中で、やっぱり幾ら決議を守られたと評価されるようにと言われても、これは納得いかないですよね。  合流に至らなかったと、合流というか大筋合意に至らなかったと、そういう状況の中で、漂流するかどうかという、こういう中でも、甘利大臣は...全文を見る
09月10日第189回国会 参議院 農林水産委員会 第20号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず最初に、北海道網走市内のバレイショの生産圃場で、先月、ジャガイモのシロシストセンチュウが国内で初めて確認をされました。北海道のオホーツク管内のJAが自主調査を行っているんですけれども、農水省も調査を行っています。それで、どうい...全文を見る
○紙智子君 ジャガイモシロシストセンチュウの侵入経路も解明することが非常に急がれるんですが、同時に、この新害虫は土壌消毒でも根絶は難しいと言われておりますから、抵抗性品種を開発するということが必要になると思います。  実は、今年、つくば市にある種苗管理センターに行って懇談してき...全文を見る
○紙智子君 是非農家が安心するように、ちょっと時間が掛かるということもあるんですけれども、是非お願いします。  それから、次に、独立行政法人の運営費交付金についてお聞きします。  まず、農業・食品産業技術総合研究機構、これは過去に生物系特定産業技術研究推進機構、そして農業工学...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  次に、水産総合研究センターは、過去に日本栽培漁業協会、海洋水産資源開発センター、さけ・ます資源管理センターを統合しているわけですけれども、今回、水産大学校も統合すると。  そこで、これらの法人等の運営費交付金の合計、同じように全職員数、加...全文を見る
○紙智子君 農業関係法人の運営費交付金等は、今説明あったように、二〇〇一年度、六百七十三億四千七百万円から五百十三億三千万円ということで、二四%減っているわけです。水産関係法人の運営費交付金は、百九十七億九千五百万円から百六十六億二千六百万円ですから、一六%減っています。独立行政...全文を見る
○紙智子君 今、事業仕分で廃止したというふうに言われたんだけれども、やっぱり復活させるという努力をなさるべきではないかというふうに思うんですね。  民間の大学校、今いろいろ経営をしてやっているんだという話はあったんだけど、やっぱり民間の大学校は国の農業者大学校よりも学費などの費...全文を見る
○紙智子君 水産大学校は教育機関であり、人件費等の固定費の割合が高いと、一律の経費の削減に対応することには限度があるというふうに言っています。政府の方針では、この人材育成業務、それから研究開発業務それぞれの自立性に配慮するというふうに書いておりますけれども、配慮せざるを得ないとい...全文を見る
○紙智子君 ドクターを採用しているから余り若い人いないという話なんだけれども、いずれにしても、やっぱり若手の人を本当に育てていくという必要があると思います。  一方、増えているのが任期付研究員なんですね。二〇〇六年度から二〇一四年の九年間に研究職に勤める任期付研究員の割合は、こ...全文を見る
○紙智子君 流動化を高めるということもあるというお話なんですけど、現実に出てくる要望の第一位がやっぱり雇用の安定ということなので、そこにやっぱり目を向けていただきたいと思います。  つくばを訪問したときに、ある独法の理事長さんが、予算が減って人を減らさざるを得ないということは、...全文を見る
○紙智子君 やっぱり独立行政法人の役割の発揮を妨げている現実をしっかり見ていただきたいというふうに思います。  もう一つ、実は金融庁検査の導入の問題もお聞きしようと思っていたんですけど、ちょっと時間になってしまいました。これは、過度なやっぱり検査が行われると、県の基金協会は信用...全文を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人に係る改革を推進するための農林水産省関係法律の整備に関する法律案について反対討論を行います。  改正案は、農水関係六法人を統合し二法人にするものです。  反対する第一の理由は、行政改革を断行すると称して、効率化目標を業務経費...全文を見る
09月24日第189回国会 参議院 災害対策特別委員会 第8号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  最初に、台風十八号の豪雨災害により犠牲になられた方に心から御冥福を申し上げると同時に、避難、被害を受けられた全ての皆様にお見舞いを申し上げたいと思います。  今回の被害は広域に及んでおりまして、宮城県大崎市、それから福島県南会津...全文を見る
○紙智子君 現地では、災害救助法に基づく支援も始まっています。  それで、さきの連休中に常総市に行ってきました。市長も市の職員も、昼夜問わず懸命にこの被災者の救済あるいは復旧に努力をされていました。必要な対策や求められることというのはすぐ決めるとか即決しなければならないと、そう...全文を見る
○紙智子君 被災者の皆さんに寄り添って、是非イニシアチブを発揮していただいて、各省庁間で連携しながら進めていただきたいと思います。  常総市で出されている声なんですけれども、情報が被災者や避難者に届いていないというのが出てくるんですね。被災者は誰に相談していいのか分からないとい...全文を見る
○紙智子君 その一つだけ。
○紙智子君 大臣、やっぱり被災者が安心できるようにメッセージを出していただきたいというふうに思うんですね。  それから、高杉市長からは、住宅支援の問題と、それからごみ対策が切実だという話もお聞きしました。  まず、避難所の支援なんですけれども、現在、県はお住まいについての意向...全文を見る
○紙智子君 制度として、こういう制度があるということも知らないんですよ、被災者の方は。だから、そういうこともできるということは是非周知をしていただきたいと。よく相談をしていただきたいというふうに思います。  それから、ごみ問題なんですけれども、ごみの量は推計で二万四千トン、年間...全文を見る
○紙智子君 派遣されているということでございますが、現場の実情にかみ合った形での対応策ということでよろしくお願いしたいと思います。  それから、農業の被害の問題なんですけれども、これも深刻で、十七県の八百二十八か所ですか、で農地が損壊していると。栃木県では、ハウスは壊れて田んぼ...全文を見る
○紙智子君 そこで終わるというのは駄目なんですよね。これは多分、恐らく与野党超えて、そこで何か考えなきゃいけないだろうという思いは一致していると思うんですよ。  それで、去年は米価が暴落して赤字背負っているわけですよ、もう既に。それで、今年は水害災害で収入が絶たれると、来年すぐ...全文を見る
○紙智子君 是非よろしくお願いします。  最後にもう一つだけなんですけれども、きぬ医師会病院と附属する看護学校からも話を聞いたんですね。中川院長は、入院患者さんを十一日の朝から自衛隊と海上保安庁の力を借りて近隣の病院に移送したと。電子カルテが全てダウンしたんですね。病名とか使っ...全文を見る
○紙智子君 時間になりました。  何としても復活したいというふうに院長先生も言っておられましたし、是非、命に関わる地元の大事な拠点ですから、御支援をお願いして、質問を終わります。
11月11日第189回国会 参議院 予算委員会 閉会後第1号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  アメリカ・アトランタで開かれたTPP閣僚会合は、十月五日、大筋合意に達したと発表しました。日本の進路、国の在り方を変える重要な課題であって、本来、TPP問題を含めて課題が山積している中で、やはり臨時国会を開いて審議すべきだというこ...全文を見る
○紙智子君 安心、安全なんだということを言われたんですけれども、本当にそうなんだろうかと。  日米の協議の交換書がありますよね。その中には、両国政府は、収穫前及び収穫後に使用される防カビ剤、食品添加物並びにゼラチン及びコラーゲンに関する取組につき認識の一致を見たと書いてあります...全文を見る
○紙智子君 そうですよ。監視員増やさなきゃいけないと言いましたけれども、やっぱり下がっているという中で、今TPPで入ってくると更に増えるということが明らかな中で、下がったままでいいとはならないんじゃないですか。そこはどうですか。
○紙智子君 それは当然のことなわけですよね、未検査の輸入食品が増えれば安全だなんて言い切れないですから。そのことはちょっと言っておきたいと思います。  次に、総理にお聞きしたいと思います。  総理は十月六日の会見で、TPPは攻めるべきは攻め、守るべきは守る立場で臨んできたと言...全文を見る
○紙智子君 今長々とお答えになっていただきましたけれども、いろいろ言われるんですけど、日本自動車工業会のホンダの池会長は、二・五%の関税をなくすのに二十五年掛けて撤廃してもほとんど影響ないというふうにおっしゃっているわけですよ。それから、部品のことも何かバラ色のように描くんですけ...全文を見る
○紙智子君 今の答弁を聞いていたら、テレビで御覧の皆さんは本当にがっかりすると思いますよ。  私がお聞きしたのは、様々な衝撃を受けた農家の皆さんの声を紹介したわけです。どう受け止めておられるのかということを聞いたのに、お答えになっていないですよね。
○紙智子君 理解できるとおっしゃったけど、本当に理解できるんだったらこんなことできないはずなんですよ。いろいろな対応策取っていくと言うんだけれども、まず、どういう影響出るのかということだって、ずっと今まで秘密協議ですから、出さないで来たんですよ。今、初めて形で一部出てきてみんな衝...全文を見る
○紙智子君 私たちは、安倍総理は、交渉力があるんだと、聖域は確保できるんだと、そう言って入ったわけですよ。だけれども、実際には難しいだろうと、だから参加すべきでないというのを私たちはずっと訴えてきたわけですよ。ところが、今この時点になって、守る守ると言ってきたけれども、実際上は交...全文を見る
○紙智子君 総枠として五十万トンアメリカから入れるということを約束しているじゃないですか。何で必要のない米を入れなきゃならない。総枠変わらないと言うけれども、結局アメリカから入れるというのはちゃんと確保しているわけですよね。  今の生産コストって六十キロ当たり一万六千円ですよ。...全文を見る
○紙智子君 いろいろ言われますけど、やっぱりアメリカ言いなりとしか言いようがないんですね。  さらに、牛肉についても聞くんですけれども、もう一度ちょっとパネル見てください。  牛肉は、現行税率が三八・五%を十六年目以降九%に削減と。結局、これも酪農家にとっては、北海道は基幹産...全文を見る
○紙智子君 輸出について否定するつもりはありません。ただ、現状を見てほしいんですよ。実際上は、もう続けられないかって瀬戸際に立たされているわけですよ。  それで、北海道の酪農の話ししましたけれども、飼養頭数は減少を続けているんですから、もう生産基盤が減ってきていて、ぎりぎりのと...全文を見る
○紙智子君 最後、もう一つだけ聞きたいんですけれども、発効の要件についてです。  TPPは、二年間に批准が間に合わない国があったとしても、六か国で、GDP八五%を超える国で批准すればできるとしていますけれども、GDP八五%ですから、日本とアメリカ、どちらかが批准しなければ発効し...全文を見る
○紙智子君 じゃ、時間ですのでまとめますけれども、日本が批准しない場合発効しないと。  私は、今アメリカの例も出しましたけれども、日本の国内もたくさんの意見があるわけです。知れば知るほど、これは日本で批准するというのは難しくなると思いますし、その点での日本の国会の議員の役割とい...全文を見る
12月09日第189回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  森山大臣は、いわゆるTPP大筋合意直後に就任をされました。非常に重い責任を負う大臣となると思います。環太平洋経済連携協定、TPP協定が言われ始めた頃は自民党党内でTPP参加の即時撤回を求める会の会長をされておりまして、私も度々テー...全文を見る
○紙智子君 事実はそうだということを認められましたけれども、大臣は十月十四日の記者会見で、政治資金規正法は問題ないと思っているが、政治家として倫理上しっかり受け止めなければならないというふうに述べたと報道されています。  当時、指名停止措置を受けた業者であることを知っていてこれ...全文を見る
○紙智子君 なぜ今になって返金されたんでしょうか。
○紙智子君 過去の新聞報道を調べてみたんですけれども、二〇一三年の三月に読売新聞の取材に対して、当時、献金は国政での活動に影響することはなく、返金する考えはないと答えています。大臣ではなくて国会議員だったら指名停止業者から献金を受けてもいいということなんでしょうか。
○紙智子君 ちょっと理解し難いですよね。大臣になったからというのは、ちょっとどうかなと。独占禁止法に違反している企業でも問題はないと思っていたけれども、もらうものは拒まないと思った、これは税金の使い方がそもそもゆがめられたということになるわけで、これは国民の理解を得ることはできな...全文を見る
○紙智子君 地元では話題になっていたし新聞報道もあったわけで、知らなかったということではこれはなかなか済まされないことではないのかなと思います。業者側は違約金をまけてほしいと言っているのに大臣側は献金を返還もしていないと、これは本当によくないというふうに思います。  加えてお聞...全文を見る
○紙智子君 個人というふうにおっしゃったわけですけれども、企業から、企業の社長さんなり個人ということになるわけで、これは本当にそういうところかどうかということを調べないで受け取るということ自体、本当に無頓着なんじゃないのかというふうに思います。  独占禁止法に違反している企業で...全文を見る
○紙智子君 これまでも何度もこの委員会の中でも、歴代の農水大臣との関わりでもやりましたけれども、そこのところがやっぱり大きな問題になるところでありまして、道義的責任をお感じにならないということ、おっしゃらなかったわけですけれども、私は、問題が発覚しなければそのままにして、発覚する...全文を見る
○紙智子君 この問題というのは、もうずっと何年も前から度々議論になっていて、二〇〇九年のときでしたか、私、石破農水大臣のときにも、やっぱり十年間変わらないという状況の中で、もう見直さなきゃいけないじゃないかと言ったときに、検証しなきゃいけないということは言われていたんですけれども...全文を見る
○紙智子君 生産者のやっぱり生産費を補償する仕組みというところで是非必要になっていますので、よろしくお願いしたいと思います。  それから、TPPの問題に移りたいと思います。  私たち日本共産党は、TPPの大筋合意を受けて全国調査を行っております。私も各地で一次産業、従事する方...全文を見る
○紙智子君 農林水産全体でも八割を超えて関税撤廃ということになった、それから重要五品目含めて三〇%も撤廃になっているということだけ見たって、到底これは守ったなんて言えるものじゃないというふうに思います。  それで、昨年、日豪EPAが合意された際に、大臣は自民党の農林水産貿易対策...全文を見る
○紙智子君 今政府の立場かもしれませんけれども、同じ人物でありますから。  当時、決議が守れなかった理由として、日豪EPA国会決議に掲げている関税削減の対象から除外又は再協議、これができなかったんだというふうにおっしゃられているんですよ。  TPPの国会決議も、これ、重要品目...全文を見る
○紙智子君 農業協同組合新聞で、二〇一四年、去年ですね、四月十一日付けにそういうふうに述べておられるということが報道されております。
○紙智子君 新聞報道では、森山大臣が、まだ当時大臣じゃありませんけれども、そう言われたという報道があったということであります。  ちょっと角度を変えますけれども、牛肉についてお聞きします。  日豪EPA合意では、冷蔵肉の関税率は三八・五%、これが十五年後に二三・五%に削減と。...全文を見る
○紙智子君 それで、日豪EPA合意を受けてTPP交渉にどう臨むのか、これを議論したときに、自民党のTPP交渉における国益を守り抜く会の決議では、TPP交渉に臨むに当たっては、さきの日豪EPA交渉の大筋合意がぎりぎりの越えられない一線、レッドラインだというふうにおっしゃっているわけ...全文を見る
○紙智子君 国民の皆さん、生産者の皆さんにとってみたら、これ何だということですよ。今の説明では全然納得できないと思いますよ。これ実際には、もうこれがぎりぎりのラインでこれ以上下げませんと言っていたものが九%まで下げるというのは、これはもう国民に対する裏切りだと思われませんか。
○紙智子君 TPPでの九%というのは、レッドラインでも何でもないですよ。もうこんなに下がってしまったら、本当に見通しが持てないという、そういう瓦解していくという不安をもう本当に与えている中身であって、しかも、セーフガードがあるんだと。入るときにはセーフガードがあるから大丈夫大丈夫...全文を見る
○紙智子君 長い間掛けて循環型ということを目指して、今こうやって、今お話ししたような形でやりくりをしてきたわけですけれども、今回出されているもので対応できるとおっしゃいますけど、現場は決してそういうふうな安閑とはできない思いに駆られているわけですよね。  やっぱり、本当に肉牛を...全文を見る
○紙智子君 もう一つお聞きしたいんですけれども、十勝地方には乳業の工場だけで見ても、大手で六工場、それから中小で四十六工場もあるんですね。それから、大学や高校、学校にも四工場あるんです。それで、関連工場、運送、雇用を始め、農業は地域を支えるまさに基幹産業になっていると。農業を軸に...全文を見る
○紙智子君 今大臣言われて、元々TPPがあってもなくても強い農業をつくらなきゃいけないんだという話をされてきたんだと思うんです。  今回、政策大綱を出しているんですけれども、その大綱でTPPに反対する世論を少しでもやっぱり抑えたいということも働いているのかなというふうに率直に思...全文を見る
○紙智子君 終わります。